JPH08271628A - 超音波測距システム - Google Patents

超音波測距システム

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JPH08271628A
JPH08271628A JP9996495A JP9996495A JPH08271628A JP H08271628 A JPH08271628 A JP H08271628A JP 9996495 A JP9996495 A JP 9996495A JP 9996495 A JP9996495 A JP 9996495A JP H08271628 A JPH08271628 A JP H08271628A
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JP
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ultrasonic
pulse
ultrasonic wave
time
distance
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JP9996495A
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Kazumasa Danjo
和正 檀上
Kazuyuki Iizuka
一行 飯塚
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Idec Izumi Corp
Original Assignee
Idec Izumi Corp
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  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】同期信号伝送用のケーブル線を用いることな
く、超音波の伝送可能距離に対応する比較的長い距離の
測定を正確に行うことのできる超音波測距システムを提
供する。 【構成】距離を測定すべき二箇所にそれぞれ第1の装置
30および第2の装置40を設置する。第1の装置30
に、超音波パルスを送信する第1の超音波送信部32
と、超音波パルスを受信する第1の超音波受信部33
と、第1の超音波送信部32からのパルス送信時から第
1の超音波受信部33でのパルス受信時までの時間を計
時する計時部34と、この計時時間と超音波の伝搬速度
とから両装置30,40間の距離を算出する演算回路3
5とを備える。第2の装置40に、第1の超音波送信部
32から送信された超音波パルスを受信する第2の超音
波受信部41と、この第2の超音波受信部41のパルス
受信により第1の装置30に向け所定の超音波パルスを
送信する第2の超音波送信部42とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二箇所間の距離を超音
波を用いて非接触で測定するための超音波測距システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の超音波測距システムとし
ては、図4に示す反射型のものと、図5に示す透過型の
ものとが存在し、反射型の超音波測距システムは以下の
ようにして距離を測定する。すなわち、コントロール回
路1からの駆動指令信号により周期的に駆動されるパル
ス送信回路2は、予め設定された周波数および波形の駆
動信号を出力して送信用超音波振動子3から超音波パル
スを送信させる。この超音波パルスが離間距離を測定す
べき対象物体4で反射した反射波は受信用超音波振動子
5に受波されて電気信号に変換され、この電気信号が受
信回路6で増幅検波されたのちにコントロール回路1に
入力される。このとき、カウンタ回路7は、コントロー
ル回路1からの指令に基づき超音波パルスの送信時点か
ら受信時点まで基準パルス発生回路8の基準パルス数を
計数する。コントロール回路1は、カウンタ回路7の計
数値に対応する超音波パルスの往復所要時間と超音波の
伝搬速度とに基づき演算して、対象物体4までの距離を
算出する。
【0003】一方、透過型の超音波測距システムは以下
のようにして距離を測定する。すなわち、距離を測定す
べき二箇所に送信装置10および受信装置20を相対向
させて個々に設置する。そして、送信装置10におい
て、制御部11は一定の周期でパルス送信回路12に対
し駆動指令信号を出力し、それと同時に同期信号送信回
路14に対し同期信号を出力する。パルス送信回路12
は、予め設定された周波数および波形の駆動信号を出力
して送信用超音波振動子13から超音波パルスを送信さ
せる。同期信号送信回路14はケーブル線9を介して受
信装置20の制御部24に同期信号を送信する。
【0004】つぎに、受信装置20において、制御部2
4は上記同期信号の受信と同時にカウンタ回路24のセ
ット端子Sに対し信号出力する。それにより、カウンタ
回路25は基準パルス発生回路27の基準パルスの計数
動作を開始する。つぎに、受信用超音波振動子21が送
信装置10からの超音波パルスを受波して電気信号に変
換されると、この電気信号は増幅回路22で増幅された
のちに検波回路23で検波される。検波回路23は、検
波により送信装置10からの所定の超音波パルスを得る
と、カウンタ回路25に対しリセット端子Rへの信号出
力により計数動作を停止させる。演算回路26は、カウ
ンタ回路25の計数値に対応する超音波の伝搬に要した
時間と超音波の伝搬速度とに基づいて両装置10、11
間の距離を演算し、且つ出力部28を通じて出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4の
反射型の超音波測距システムでは、測定可能距離が送信
用超音波振動子3から送信される超音波の伝送可能距離
の半分以下であるため、数メートル程度の比較的短い距
離の測定にしか利用することができず、適用範囲が狭
い。例えば、車庫内での作業に伴い移動させる電車の車
間距離の測定などのように、数十メートルといった比較
的長い距離の測定には利用することができない。
【0006】一方、透過型の超音波測距システムでは、
超音波の伝送可能距離に対応する比較的長い距離の測定
が可能であるが、送信装置10と受信装置20との間に
同期信号を伝送するためのケーブル線9を配線する必要
があるため、設置に手間がかか上に、このケーブル線9
を配線できない場合には利用できない。例えば特定でき
ない遠方から接近してくる物体までの距離測定にはでき
ず、電車の追突防止装置や工場内に敷設されたレール上
を移動する製品自動搬送車の衝突防止装置などのよう
に、移動する物体間の距離測定などには、ケーブル線9
をも同時に移動させる必要があることから、利用するの
が困難である。
【0007】そこで本発明は、同期信号伝送用のケーブ
ル線を用いることなく、超音波の伝送可能距離に対応す
る比較的長い距離の測定を正確に行うことのできる超音
波測距システムを提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の超音波測距システムは、距離を測定す
べき二箇所にそれぞれ第1の装置および第2の装置を設
置し、前記第1の装置に、所定の超音波パルスを送信す
る第1の超音波送信部と、前記第2の装置から送信され
た超音波パルスを受信する第1の超音波受信部と、前記
第1の超音波送信部からのパルス送信時から前記第1の
超音波受信部でのパルス受信時までの時間を計時する計
時部と、この計時部での計時時間と超音波の伝搬速度と
に基づき前記第1および第2の装置間の距離を算出する
演算回路とを備え、前記第2の装置に、前記第1の超音
波送信部から送信された超音波パルスを受信する第2の
超音波受信部と、この第2の超音波受信部のパルス受信
により前記第1の装置に向け所定の超音波パルスを送信
する第2の超音波送信部とを備えを備えている。
【0009】また、前記第1および第2の超音波送信部
が、パルス個数または周波数の何れかが互いに異なる所
定のパルス列の超音波パルスをそれぞれ出力するよう設
定され、前記第1および第2の超音波受信部に、受信し
て検波した信号が前記第2および第1の超音波送信部か
らの所定の超音波パルスであるか否かを判別して、所定
のものであると判別した場合にのみ後段部に信号出力す
るよう処理する検波判別回路を個々に備えた構成とする
ことが好ましい。
【0010】さらに、前記第1の超音波送信部が、制御
部からの一定周期の駆動指令により超音波パルスを出力
するとともに前記第1の超音波受信部が超音波パルスを
受信した時に割り込み処理により超音波パルスを送信す
るよう設定され、前記第2の装置に、前記第2の超音波
送信部からのパルス送信時から前記第2の超音波受信部
でのパルス受信時までの時間を計測する計時部と、この
計時部での計時時間と超音波の伝搬速度とに基づき前記
両装置間の距離を算出する演算回路とを備えた構成とす
ることもできる。
【0011】
【作用】本発明の超音波測距システムでは、第1の装置
の第1の超音波送信部から所定の超音波パルスが送信さ
れると、第2の装置において、第1の装置からの超音波
パルスを第2の超音波受信部で受信して、この受信によ
って第2の超音波送信部から所定の超音波パルスを第1
の装置に向け送信する。この送信された超音波パルスが
第1の装置の第1の超音波受信部に受信されると、第1
の装置において、計時部が計測した第1の超音波送信部
からのパルス送信時から第1の超音波受信部でのパルス
受信時までの時間を演算部に対し出力し、演算部では、
入力された計測時間から第2の装置における超音波パル
スの受信時から送信までに要した時間を減算し、その算
出した時間の1/2の時間に超音波の伝搬速度を乗算し
て、第1および第2の装置間の距離を算出する。
【0012】第1の装置において、第1の超音波送信部
から第2の装置へ向けての超音波パルスの送信時点より
第2の超音波送信部から返送された超音波パルスを第1
の超音波受信部での受信時までの所要時間を計測する。
このように、既存の反射型の超音波測距システムに類似
した計測方式であることから、両装置間において同期信
号を伝送する必要がないので、ケーブル線の配線が不要
となる。しかも、両装置間の距離は既存の反射型の超音
波測距システムの場合とほぼ同様の演算を行って算出す
ることになるが、第1および第2の装置にそれぞれ超音
波送信部を個別に備えているので、測定距離は、超音波
の伝送可能距離に対応した比較的長い距離に設定するこ
とができる。
【0013】また、両装置からそれぞれ出力する超音波
パルスとして、パルス数または周波数が互いに異なるパ
ルス列を用いるとともに、両装置の超音波受信部に、受
信して検波した信号が対応装置からの所定の超音波パル
スであるか否かを判別して、所定のものであると判別し
た場合にのみ後段部に信号出力するよう処理する検波判
別回路を個々に備える構成とすれば、例えば、第1の装
置において、自体から送信した超音波パルスが何らかの
物体で反射した反射波をそのまま受信した場合に、パル
ス数または周波数が第2の装置に設定された所定の超音
波パルスと相違することから、検波判別回路が第2の装
置から送信された正規の超音波パルスではないと判別し
て後段部へ信号出力しないので、距離の誤測定を確実に
防止できる。
【0014】さらに、第2の装置を、第1の装置と同様
の計時部と演算部とを備えた構成とすれば、第2の装置
において、この第2の装置から第1の装置へ向けての超
音波パルスの送信時より第1の装置から返送された超音
波パルスの第2の装置での受信時までの所要時間を計測
することにより、第1の装置だけでなく、第2の装置に
おいても両装置間の距離を測定することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面を
参照しながら詳述する。図1は本発明の一実施例に係る
超音波測距システムを示すブロック構成図である。同図
において、第1の装置30および第2の装置40は、距
離を測定すべき2箇所に相対向させてそれぞれ設置され
る。例えば、両装置30,40は、固定測定箇所と移動
物体とに、或いは工場内に敷設された搬送用レール上に
おいて前後に配車された2台の自動搬送車とに各々相対
向させてそれぞれ設置される。
【0016】第1および第2の装置30,40の各々の
制御部31,44は、個々に対応する設定入力部37,
48により機能を甲種または乙種の何れかに切り換え設
定されるようになっており、いま、第1の装置30の制
御部31は甲種に、第2の装置40の制御部44は乙種
にそれぞれ設定されているものとする。甲種に設定され
た制御部31では内蔵タイマに基づき一定時間毎に駆動
回路32aに対し駆動指令信号を出力する。一方、乙種
に設定された制御部44ではカウンタ回路43aから信
号が入力されるのを待って駆動回路42aに対し駆動指
令信号を出力する。
【0017】両装置30,40は、共にほぼ同一構成に
なっており、装置全体を制御する制御部31,44と、
予め設定された所定の超音波パルスを送信する超音波送
信部32,42と、超音波パルスを受波して電気信号に
変換するとともに所定のパルスの受信であると判別した
時のみ後段部へ信号出力する超音波受信部33,41
と、超音波送信部32,42からのパルス送信時から超
音波受信部33,41でのパルス受信時までの時間を計
時する計時部34,43と、計時部34,43での計時
時間と温度測定部38,46による測定温度に基づく超
音波の伝搬速度とにより第1および第2の装置30,4
0間の距離を算出する演算回路35,45と、算出した
距離信号の出力部36,47と、前述の設定入力部3
7,48とを備えている。
【0018】また、超音波送信部32,42は、駆動回
路32a,42a、送波回路32b,42bおよび送信
用超音波振動子32c,42cにより構成されている。
超音波受信部33,41は、受信用超音波振動子33
a,41a、増幅回路33b,41bおよび検波判別回
路33c,41cにより構成されている。また、計時部
34,43は、基準パルス発生回路34b,43bの基
準パルスをカウンタ回路34a,43aでカウントして
計時するようになっている。
【0019】次に、上記実施例の超音波測距システムの
動作を、図2のタイミングチャートを参照しながら詳述
する。第1の装置30において、制御部31からは、図
2(a)に示す一定時間T1毎に第1の超音波送信部3
2における駆動回路32aに対し駆動指令信号が出力さ
れ、駆動回路32aは、駆動指令信号を受けて予め設定
された所定の周波数で且つ波形の駆動信号を送波回路3
2bに対し出力すると同時に、カウンタ回路34のセッ
ト端子Sに対しセット信号を出力する。それにより、送
波回路32bは受けた駆動信号を送信用超音波振動子3
2cが発振動作するのに必要な電圧値に昇圧して超音波
振動子32cに供給すると、超音波振動子32cは、供
給された電気発振信号を機械的振動に変換して、(a)
のt1時に、駆動回路32aに設定された所定の超音波
パルス、つまり周期が一定で偶数個(実施例では2個を
例示)のパルス列の超音波パルスを発生して、第2の装
置40に向け送信する。それと同時に、カウンタ回路3
4aは、(c)に示すように、上記セット信号を受けて
基準パルス発生回路34bの基準パルスのカウント動作
を開始する。
【0020】第2の装置40において、(d)に示すよ
うに、第2の超音波受信部41の受信用超音波振動子4
1aが第1の装置30から送信された超音波パルスをt
2時に受波して電気信号に変換すると、この電気信号が
増幅回路41bで増幅されたのちに検波判別回路41c
に入力される。検波判別回路41cでは、検波したパル
ス信号が第1の超音波送信部32に予め設定された偶数
個のパルス列の超音波パルスであるか否かを判別し、所
定の超音波パルスを受信したと判別した時のみカウンタ
回路43aのリセット端子Rに対し信号出力する。
【0021】いま、第2の超音波受信部41では、
(d)に示すように、第1の超音波送信部32からの所
定の超音波パルスを受信したので、カウンタ回路43a
のリセット端子Rに対し信号出力する。しかし、カウン
タ回路43aは、(f)に示すように、この超音波パル
スを受信したt2時にはカウント動作を行っていないの
で、制御部44に対し未計時信号を出力し、且つ演算回
路45に対しては距離信号を出力しない。
【0022】上述のように乙種に設定されている制御部
44は、カウンタ回路43aから未計時信号を受けて駆
動回路42aに対し駆動指令信号を出力し、この駆動指
令信号を受けた駆動回路42aは、カウンタ回路43a
のセット端子Sに対しセット信号を出力すると同時に、
予め第1の超音波送信部32とは異なる周波数で且つ波
形に設定された駆動信号を送波回路42bに対し出力す
る。送波回路42bが駆動信号を昇圧して送信用超音波
振動子42cに供給すると、送信用超音波振動子42c
は、(e)に示すように、上記駆動信号に対応した周期
が一定で奇数個(実施例で3個を例示)のパルス列の超
音波パルスをt3時に発生して第1の装置30に向け送
信する。ここで、第2の超音波受信部41が超音波パル
スを受信してから第2の超音波送信部42から超音波パ
ルスを送信るすまでに要する時間は予め一定時間T2に
設定されている。
【0023】次に、第1の超音波受信部33において、
(b)に示すように、t4時に受信用超音波振動子33
aが第2の超音波送信部42からの超音波パルスを受波
して電気信号に変換し、この電気信号が増幅回路33b
で増幅されたのちに検波判別回路33cで所定の超音波
パルスであると判別されると、カウンタ回路34aは、
(c)に示すように検波判別回路33cからリセット端
子Rに信号を受けてカウント動作を停止するとととも
に、それまでのカウント数に対応する計時時間T3を演
算回路35に対し出力すると同時に、制御部31に対し
計時完了信号を出力する。演算回路35では、計時部3
4から計時信号T3を受けると、温度測定部38から温
度信号を取り込んで、温度に対応する超音波の伝搬速度
を算出し、この伝搬速度と上記計時時間T3とに基づき
第1および第2の装置30,40間の距離を演算する。
すなわち、上記演算された超音波の伝搬速度をcとする
と、第1および第2の装置30,40間の距離Lは、L
=c×〔(T3−T2)/2〕の式に基づき算出され
る。この算出された距離信号は、出力部36から出力さ
れる。
【0024】一方、上述のように甲種に設定された制御
部31は、(a)に示すように、内蔵タイマにより一定
時間T1を計時する以前のt4時にカウンタ回路34a
から上述の計時完了信号を受けたことにより、タイマカ
ウントを「0」にクリアしたのちに、駆動回路32aに
対し割り込み処理で駆動指令信号を出力する。これによ
り、t4時より受信から送信の切り換えに必要な時間T
2時の経過後のt5時に、(a)に示すように、第1の
超音波送信部32の送信用超音波振動子32cから所定
の超音波パルスが送信される。ここで、制御部31の内
蔵タイマは、(a)に示すようにt5時から再び一定時
間T1の計時を開始するが、駆動回路32aは、上述の
ように割り込み処理により駆動指令信号を受けたことか
ら、(c)に明示するようにカウンタ回路34aに対し
セット信号を出力しない。
【0024】次に、第2の超音波受信部41において、
(d)に示すように、t6時に第1の超音波送信部42
からの超音波パルスを受信すると、カウンタ回路34a
のリセット端子Rに対し信号出力する。カウンタ回路4
3aはリセット信号を受けてカウント動作を停止すると
とともに、それまでのカウント数に対応する計時信号T
3を演算回路45に対し出力すると同時に、制御部31
に対し計時完了信号を出力する。制御部31は、計時完
了信号を受けたことにより駆動指令信号を出力しない
が、演算回路45では、第1の装置30の演算回路35
と同様に、L=u×〔(T3−T2)/2〕の式に基づ
き第1および第2の装置30,40間の距離Lを算出す
る。この算出された距離信号は、出力部36から出力さ
れる。
【0025】以上により距離測定の1サイクルが終了
し、次に、第1の装置30の制御部31が前回の駆動指
令信号を出力したt5時から一定時間T1の経過後のt
7時に駆動指令信号を出力すると、上述と同様の動作を
行って両装置30,40間の距離Lの測定を継続する。
図2には、両装置30,40が近接するよう移動して、
(c)に示すように、カウンタ回路34aの計時時間T
3が短くなった状態を示している。この超音波測距シス
テムでは、第1の装置30だけでなく第2の装置40に
おいても両装置30,40間の距離Lを計測することが
できる。
【0026】図3は本発明の他の実施例を示すタイミン
グチャートで、同図(a)〜(f)は図2(a)〜
(f)と対応している。この実施例では、第1および第
2の装置30,40の各々の超音波送信部32,42か
ら送信する超音波パルスとして、同図(a),(e)に
示すように、互いに周波数の異なる波形のものを用いた
場合を例示してあり、さらに、図1における第1および
第2の計時部に代えて、時計機能を内蔵する記憶回路を
計時部として設けている。それにともない、同図
(c),(f)に丸印および三角印で示すように、計時
部では送信時の時刻と受信時の時刻とをそれぞれ記憶し
て、この時刻データを計時時間として演算部35,45
に送信するようになっている。その他は図2と同様であ
る。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明の超音波測距システ
ムによれば、第1の装置において、第2の装置へ向けて
の超音波パルスの送信時点より第2の超音波送信部から
返送された超音波パルスを受信した時点までの所要時間
を計時し、この計時時間と超音波の伝搬速度とに基づき
第1および第2の装置間の距離を演算する構成としたの
で、既存の反射型の超音波測距システムに類似した計測
方式であることから、両装置間において同期信号を伝送
する必要がないので、ケーブル線の配線が不要となる。
したがって、特定できない遠方から接近してくる物体ま
での距離測定の他に、電車の追突防止装置や製品自動搬
送車の衝突防止装置などの移動する物体間の距離測定な
どの種々の用途に利用することができる。しかも、第1
および第2の装置にそれぞれ超音波送信部を個別に備え
ているので、測定距離を超音波の伝送可能距離に対応し
た比較的長い距離に設定することができる。
【0028】また、両装置からそれぞれ出力する超音波
パルスとして、パルス数または周波数が互いに異なるパ
ルス列を用いるとともに、両装置の超音波受信部に、受
信して検波した信号が対応装置からの所定の超音波パル
スであるか否かを判別して、所定のものであると判別し
た場合にのみ後段部に信号出力するよう処理する検波判
別回路を個々に備える構成とすれば、両装置間に物体が
介在した場合などにおける距離の誤測定を確実に防止で
きる。
【0029】さらに、第2の装置を、第1の装置と同様
の計時部と演算部とを備えた構成とすれば、第1の装置
だけでなく、第2の装置においても両装置間の距離を測
定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る超音波測距システムを
示すブロック構成図である。
【図2】上記実施例のタイミングチャートで、(a)は
第1の超音波送信部からの送信信号、(b)は第1の超
音波受信部の受信信号、(c)は第1の装置の計時部の
計時動作、(d)は第2の超音波送信部からの送信信
号、(e)は第2の超音波受信部の受信信号、(f)は
第2の装置の計時部の計時動作をそれぞれ示す。
【図3】本発明の他の実施例のタイミングチャートで、
(a)は第1の装置の超音波送信部からの送信信号、
(b)は第1の装置の超音波受信部の受信信号、(c)
は第1の装置の計時部の計時動作、(d)は第2の装置
の超音波送信部からの送信信号、(e)は第2の装置の
超音波受信部の受信信号、(f)は第2の装置の計時部
の計時動作をそれぞれ示す。
【図4】従来の超音波測距システムのブロック構成図で
ある。
【図5】従来の他の超音波測距システムのブロック構成
図である。
【符号の説明】
30 第1の装置 31 第1の装置の制御部 32 第1の超音波送信部 33 第1の超音波受信部 33c 第1の装置の検波判別部 34 第1の装置の計時部 35 第1の装置の演算回路 40 第2の装置 41 第2の超音波受信部 41c 第2の装置の検波判別部 42 第2の超音波送信部 43 第2の装置の計時部 45 第2の装置の演算回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】距離を測定すべき二箇所にそれぞれ第1の
    装置および第2の装置を設置し、 前記第1の装置に、 所定の超音波パルスを送信する第1の超音波送信部と、 前記第2の装置から送信された超音波パルスを受信する
    第1の超音波受信部と、 前記第1の超音波送信部からのパルス送信時から前記第
    1の超音波受信部でのパルス受信時までの時間を計時す
    る計時部と、 この計時部での計時時間と超音波の伝搬速度とに基づき
    前記第1および第2の装置間の距離を算出する演算回路
    とを備え、 前記第2の装置に、 前記第1の超音波送信部から送信された超音波パルスを
    受信する第2の超音波受信部と、 この第2の超音波受信部のパルス受信により前記第1の
    装置に向け所定の超音波パルスを送信する第2の超音波
    送信部とを備えたことを特徴とする超音波測距システ
    ム。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記第1および第2の
    超音波送信部が、パルス個数または周波数の何れかが互
    いに異なる所定のパルス列の超音波パルスをそれぞれ出
    力するよう設定され、 前記第1および第2の超音波受信部に、受信して検波し
    た信号が前記第2および第1の超音波送信部からの所定
    の超音波パルスであるか否かを判別して、所定のもので
    あると判別した場合にのみ後段部に信号出力するよう処
    理する検波判別回路を個々に備えていることを特徴とす
    る超音波測距システム。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記第1の超
    音波送信部が、制御部からの一定周期の駆動指令により
    超音波パルスを出力するとともに前記第1の超音波受信
    部が超音波パルスを受信した時に割り込み処理により超
    音波パルスを送信するよう設定され、 前記第2の装置に、 前記第2の超音波送信部からのパルス送信時から前記第
    2の超音波受信部でのパルス受信時までの時間を計測す
    る計時部と、 この計時部での計時時間と超音波の伝搬速度とに基づき
    前記両装置間の距離を算出する演算回路とを備えたこと
    を特徴とする超音波測距システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004325169A (ja) * 2003-04-23 2004-11-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 流体の流れ計測装置
CN103292752A (zh) * 2013-05-31 2013-09-11 国家电网公司 一种架空导线对跨越物净空距离的测量方法
KR101491512B1 (ko) * 2014-03-21 2015-02-11 한국산업기술대학교산학협력단 초음파를 이용한 붐길이 측정 장치 및 측정 방법

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