JPH08271626A - 超音波測距システム - Google Patents
超音波測距システムInfo
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- JPH08271626A JPH08271626A JP7099965A JP9996595A JPH08271626A JP H08271626 A JPH08271626 A JP H08271626A JP 7099965 A JP7099965 A JP 7099965A JP 9996595 A JP9996595 A JP 9996595A JP H08271626 A JPH08271626 A JP H08271626A
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- JP
- Japan
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- ultrasonic
- signal
- distance
- time
- transmission
- Prior art date
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- Pending
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- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
- Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】同期信号伝送用のケーブル線を用いることな
く、超音波の伝送可能距離に対応する比較的長い距離の
測定を正確に行うことのできる超音波測距システムを提
供する。 【構成】距離を測定すべき二箇所にそれぞれ設置される
送信装置30と受信装置40を設ける。送信装置30
に、所定の超音波パルスを送信する超音波送信部33
と、超音波パルスの送信に同期して光信号を送信する光
信号送信部32とを備える。受信装置40に、超音波送
信部33から送信された超音波パルスを受信する超音波
受信部42と、光信号を受信する光信号受信部41と、
光信号の受信時から超音波パルスの受信時までの時間を
計時する計時部45と、計時部45での計時時間と超音
波の伝搬速度とに基づき送信装置30と受信装置40と
の間の距離を算出する演算回路46とを備える。
く、超音波の伝送可能距離に対応する比較的長い距離の
測定を正確に行うことのできる超音波測距システムを提
供する。 【構成】距離を測定すべき二箇所にそれぞれ設置される
送信装置30と受信装置40を設ける。送信装置30
に、所定の超音波パルスを送信する超音波送信部33
と、超音波パルスの送信に同期して光信号を送信する光
信号送信部32とを備える。受信装置40に、超音波送
信部33から送信された超音波パルスを受信する超音波
受信部42と、光信号を受信する光信号受信部41と、
光信号の受信時から超音波パルスの受信時までの時間を
計時する計時部45と、計時部45での計時時間と超音
波の伝搬速度とに基づき送信装置30と受信装置40と
の間の距離を算出する演算回路46とを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二箇所間の距離を超音
波を用いて非接触で測定するための超音波測距システム
に関するものである。
波を用いて非接触で測定するための超音波測距システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の超音波測距システムとし
ては、図3に示す反射型のものと、図4に示す透過型の
ものとが存在し、反射型の超音波測距システムは以下の
ようにして距離を測定する。すなわち、コントロール回
路1からの駆動指令信号により周期的に駆動されるパル
ス送信回路2は、予め設定された周波数および波形の駆
動信号を出力して送信用超音波振動子3から超音波パル
スを送信させる。この超音波パルスが離間距離を測定す
べき対象物体4で反射した反射波は受信用超音波振動子
5に受波されて電気信号に変換され、この電気信号が受
信回路6で増幅検波されたのちにコントロール回路1に
入力される。このとき、カウンタ回路7は、コントロー
ル回路1からの指令に基づき超音波パルスの送信時点か
ら受信時点まで基準パルス発生回路8の基準パルス数を
計数する。コントロール回路1は、カウンタ回路7の計
数値に対応する超音波パルスの往復所要時間と超音波の
伝搬速度とに基づき演算して、対象物体4までの距離を
算出する。
ては、図3に示す反射型のものと、図4に示す透過型の
ものとが存在し、反射型の超音波測距システムは以下の
ようにして距離を測定する。すなわち、コントロール回
路1からの駆動指令信号により周期的に駆動されるパル
ス送信回路2は、予め設定された周波数および波形の駆
動信号を出力して送信用超音波振動子3から超音波パル
スを送信させる。この超音波パルスが離間距離を測定す
べき対象物体4で反射した反射波は受信用超音波振動子
5に受波されて電気信号に変換され、この電気信号が受
信回路6で増幅検波されたのちにコントロール回路1に
入力される。このとき、カウンタ回路7は、コントロー
ル回路1からの指令に基づき超音波パルスの送信時点か
ら受信時点まで基準パルス発生回路8の基準パルス数を
計数する。コントロール回路1は、カウンタ回路7の計
数値に対応する超音波パルスの往復所要時間と超音波の
伝搬速度とに基づき演算して、対象物体4までの距離を
算出する。
【0003】一方、透過型の超音波測距システムは以下
のようにして距離を測定する。すなわち、距離を測定す
べき二箇所に送信装置10および受信装置20を相対向
させて個々に設置する。そして、送信装置10におい
て、制御部11は一定の周期でパルス送信回路12に対
し駆動指令信号を出力し、それと同時に同期信号送信回
路14に対し同期信号を出力する。パルス送信回路12
は、予め設定された周波数および波形の駆動信号を出力
して送信用超音波振動子13から超音波パルスを送信さ
せる。同期信号送信回路14はケーブル線9を介して受
信装置20の制御部24に同期信号を送信する。
のようにして距離を測定する。すなわち、距離を測定す
べき二箇所に送信装置10および受信装置20を相対向
させて個々に設置する。そして、送信装置10におい
て、制御部11は一定の周期でパルス送信回路12に対
し駆動指令信号を出力し、それと同時に同期信号送信回
路14に対し同期信号を出力する。パルス送信回路12
は、予め設定された周波数および波形の駆動信号を出力
して送信用超音波振動子13から超音波パルスを送信さ
せる。同期信号送信回路14はケーブル線9を介して受
信装置20の制御部24に同期信号を送信する。
【0004】つぎに、受信装置20において、制御部2
4は上記同期信号の受信と同時にカウンタ回路24のセ
ット端子Sに対し信号出力する。それにより、カウンタ
回路25は基準パルス発生回路27の基準パルスの計数
動作を開始する。つぎに、受信用超音波振動子21が送
信装置10からの超音波パルスを受波して電気信号に変
換すると、この電気信号は増幅回路22で増幅されたの
ちに検波回路23で検波される。検波回路23は、検波
により送信装置10からの所定の超音波パルスを得る
と、カウンタ回路25に対しリセット端子Rへの信号出
力により計数動作を停止させる。演算回路26は、カウ
ンタ回路25の計数値に対応する超音波の伝搬に要した
時間と超音波の伝搬速度とに基づいて両装置10、11
間の距離を演算し、且つ出力部28を通じて出力する。
4は上記同期信号の受信と同時にカウンタ回路24のセ
ット端子Sに対し信号出力する。それにより、カウンタ
回路25は基準パルス発生回路27の基準パルスの計数
動作を開始する。つぎに、受信用超音波振動子21が送
信装置10からの超音波パルスを受波して電気信号に変
換すると、この電気信号は増幅回路22で増幅されたの
ちに検波回路23で検波される。検波回路23は、検波
により送信装置10からの所定の超音波パルスを得る
と、カウンタ回路25に対しリセット端子Rへの信号出
力により計数動作を停止させる。演算回路26は、カウ
ンタ回路25の計数値に対応する超音波の伝搬に要した
時間と超音波の伝搬速度とに基づいて両装置10、11
間の距離を演算し、且つ出力部28を通じて出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3の
反射型の超音波測距システムでは、測定可能距離が送信
用超音波振動子3から送信される超音波の伝送可能距離
の半分以下であるため、数メートル程度の比較的短い距
離の測定にしか利用することができず、適用範囲が狭
い。例えば、車庫内での作業に伴い移動される電車の車
間距離の測定などのように、数十メートルといった比較
的長い距離の測定には利用することができない。
反射型の超音波測距システムでは、測定可能距離が送信
用超音波振動子3から送信される超音波の伝送可能距離
の半分以下であるため、数メートル程度の比較的短い距
離の測定にしか利用することができず、適用範囲が狭
い。例えば、車庫内での作業に伴い移動される電車の車
間距離の測定などのように、数十メートルといった比較
的長い距離の測定には利用することができない。
【0006】一方、透過型の超音波測距システムでは、
超音波の伝送可能距離に対応する比較的長い距離の測定
が可能であるが、送信装置10と受信装置20との間に
同期信号を伝送するためのケーブル線9を配線する必要
があるため、設置に手間がかかる上に、このケーブル線
9を配線できない場合には利用できない。例えば特定で
きない遠方から接近してくる物体までの距離測定には利
用できず、電車の追突防止装置や工場内に敷設されたレ
ール上を移動する製品自動搬送車の衝突防止装置などの
ように、移動する物体間の距離測定などには、ケーブル
線9をも同時に移動させる必要があることから、利用す
るのが困難である。
超音波の伝送可能距離に対応する比較的長い距離の測定
が可能であるが、送信装置10と受信装置20との間に
同期信号を伝送するためのケーブル線9を配線する必要
があるため、設置に手間がかかる上に、このケーブル線
9を配線できない場合には利用できない。例えば特定で
きない遠方から接近してくる物体までの距離測定には利
用できず、電車の追突防止装置や工場内に敷設されたレ
ール上を移動する製品自動搬送車の衝突防止装置などの
ように、移動する物体間の距離測定などには、ケーブル
線9をも同時に移動させる必要があることから、利用す
るのが困難である。
【0007】そこで本発明は、同期信号伝送用のケーブ
ル線を用いることなく、超音波の伝送可能距離に対応す
る比較的長い距離の測定を正確に行うことのできる超音
波測距システムを提供することを目的とするものであ
る。
ル線を用いることなく、超音波の伝送可能距離に対応す
る比較的長い距離の測定を正確に行うことのできる超音
波測距システムを提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の超音波測距システムは、距離を測定す
べき二箇所にそれぞれ設置される送信装置と受信装置を
有し、前記送信装置に、所定の超音波パルスを送信する
超音波送信部と、上記超音波パルスの送信に同期して光
信号を送信する光信号送信部とを備え、前記受信装置
に、前記超音波送信部から送信された超音波パルスを受
信する超音波受信部と、前記光信号を受信する光信号受
信部と、光信号の受信時から超音波パルスの受信時まで
の時間を計時する計時部と、この計時部での計時時間と
超音波の伝搬速度とに基づき前記送信装置と受信装置と
の間の距離を算出する演算回路とを備えている。
ために、本発明の超音波測距システムは、距離を測定す
べき二箇所にそれぞれ設置される送信装置と受信装置を
有し、前記送信装置に、所定の超音波パルスを送信する
超音波送信部と、上記超音波パルスの送信に同期して光
信号を送信する光信号送信部とを備え、前記受信装置
に、前記超音波送信部から送信された超音波パルスを受
信する超音波受信部と、前記光信号を受信する光信号受
信部と、光信号の受信時から超音波パルスの受信時まで
の時間を計時する計時部と、この計時部での計時時間と
超音波の伝搬速度とに基づき前記送信装置と受信装置と
の間の距離を算出する演算回路とを備えている。
【0009】
【作用】送信装置からは、超音波送信部からの超音波パ
ルスと光信号送信部からの光信号とが同時に且つ一定周
期で送信される。受信装置では、超音波受信部で超音波
パルスを受信し、且つ光信号受信部で光信号を受信す
る。ここで、光信号が送信装置から受信装置に到達する
時間は、数十mの距離範囲においては無視できる。すな
わち、光信号の送信と受信が時間的にほぼ同時に行われ
るので、この光信号は既存の透過型の超音波測距システ
ムの同期信号と同様に機能することになる。したがっ
て、受信装置における光信号と超音波パルスとを受信す
る時間差が送信装置と受信装置との距離に対応するの
で、この時間差を計時部で計時して、演算部で計時時間
と超音波の伝搬時間とを乗算する演算を行うと、両装置
間の距離が算出される。
ルスと光信号送信部からの光信号とが同時に且つ一定周
期で送信される。受信装置では、超音波受信部で超音波
パルスを受信し、且つ光信号受信部で光信号を受信す
る。ここで、光信号が送信装置から受信装置に到達する
時間は、数十mの距離範囲においては無視できる。すな
わち、光信号の送信と受信が時間的にほぼ同時に行われ
るので、この光信号は既存の透過型の超音波測距システ
ムの同期信号と同様に機能することになる。したがっ
て、受信装置における光信号と超音波パルスとを受信す
る時間差が送信装置と受信装置との距離に対応するの
で、この時間差を計時部で計時して、演算部で計時時間
と超音波の伝搬時間とを乗算する演算を行うと、両装置
間の距離が算出される。
【0010】このように、既存の透過型の超音波測距シ
ステムと同様の計測方式であることから、測定距離は、
超音波の伝送可能距離に対応した比較的長い距離に設定
することができる。また、超音波パルスと同時に送信す
る光信号が従来の同期信号と同様に機能するので、同期
信号伝送用のケーブル線の配線が不要となる。
ステムと同様の計測方式であることから、測定距離は、
超音波の伝送可能距離に対応した比較的長い距離に設定
することができる。また、超音波パルスと同時に送信す
る光信号が従来の同期信号と同様に機能するので、同期
信号伝送用のケーブル線の配線が不要となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面を
参照しながら詳述する。図1は本発明の一実施例に係る
超音波測距システムを示すブロック構成図である。同図
において、送信装置30および受信装置40は、距離を
測定すべき2箇所に相対向させてそれぞれ設置される。
例えば、両装置30,40は、固定測定箇所と移動物体
とに、或いは工場内に敷設された搬送用レール上におい
て前後に配車された2台の自動搬送車に、各々相対向さ
せてそれぞれ設置される。
参照しながら詳述する。図1は本発明の一実施例に係る
超音波測距システムを示すブロック構成図である。同図
において、送信装置30および受信装置40は、距離を
測定すべき2箇所に相対向させてそれぞれ設置される。
例えば、両装置30,40は、固定測定箇所と移動物体
とに、或いは工場内に敷設された搬送用レール上におい
て前後に配車された2台の自動搬送車に、各々相対向さ
せてそれぞれ設置される。
【0012】送信装置30は、装置全体を制御する制御
部31と、制御部31からの発振指令信号によりレーザ
ー光または赤外光などの光信号を送信する光信号送信部
32と、制御部31からの駆動指令信号により光信号に
同期して所定の超音波パルスを送信する超音波送信部3
3とを備えている。また、光信号送信部32は、予め設
定された周波数で且つ波形の発光駆動信号を出力する発
振ドライブ回路32aと、発光駆動信号の供給により発
光して光信号を送信するレーザーダイオードまたは赤外
発光ダイオードのような投光素子32bとにより構成さ
れている。超音波送信部33は、制御部31から駆動指
令信号を受けて予め設定された所定の周波数で且つ波形
の駆動信号を出力する駆動回路33aと、入力して駆動
信号を送信用超音波振動子33cが発振動作するのに必
要な電圧値に昇圧する送波回路33bと、送波回路33
bから供給された電気発振信号を機械的振動に変換して
超音波パルス発生する送信用超音波振動子33cとによ
り構成されている。
部31と、制御部31からの発振指令信号によりレーザ
ー光または赤外光などの光信号を送信する光信号送信部
32と、制御部31からの駆動指令信号により光信号に
同期して所定の超音波パルスを送信する超音波送信部3
3とを備えている。また、光信号送信部32は、予め設
定された周波数で且つ波形の発光駆動信号を出力する発
振ドライブ回路32aと、発光駆動信号の供給により発
光して光信号を送信するレーザーダイオードまたは赤外
発光ダイオードのような投光素子32bとにより構成さ
れている。超音波送信部33は、制御部31から駆動指
令信号を受けて予め設定された所定の周波数で且つ波形
の駆動信号を出力する駆動回路33aと、入力して駆動
信号を送信用超音波振動子33cが発振動作するのに必
要な電圧値に昇圧する送波回路33bと、送波回路33
bから供給された電気発振信号を機械的振動に変換して
超音波パルス発生する送信用超音波振動子33cとによ
り構成されている。
【0013】一方、受信装置40は、装置全体を制御す
る制御部43と、光信号送信部32から送信された光信
号を受信する光信号受信部41と、超音波送信部32か
ら送信された超音波パルスを受信する超音波受信部42
と、光信号受信部41の出力信号の通過を所定の同期タ
イミングで許容する同期回路48と、この同期回路48
を通じて入力される光信号受信部41の出力信号を積分
して、所定の信号レベルに達した時点で出力する積分回
路44と、光信号の受信時から超音波パルスの受信時ま
での時間を計時する計時部45と、この計時部45での
計時時間と超音波の伝搬速度とに基づき送信装置30と
受信装置40との間の距離を算出する演算回路46と、
この演算回路46で算出された距離信号の出力部47と
を備えている。
る制御部43と、光信号送信部32から送信された光信
号を受信する光信号受信部41と、超音波送信部32か
ら送信された超音波パルスを受信する超音波受信部42
と、光信号受信部41の出力信号の通過を所定の同期タ
イミングで許容する同期回路48と、この同期回路48
を通じて入力される光信号受信部41の出力信号を積分
して、所定の信号レベルに達した時点で出力する積分回
路44と、光信号の受信時から超音波パルスの受信時ま
での時間を計時する計時部45と、この計時部45での
計時時間と超音波の伝搬速度とに基づき送信装置30と
受信装置40との間の距離を算出する演算回路46と、
この演算回路46で算出された距離信号の出力部47と
を備えている。
【0014】上記光信号受信部41は、フォトトランジ
スタまたはフォトダイオードのような受光素子41a
と、この受光素子41aから出力される微弱な電気信号
の増幅回路41bと、増幅後の信号を例えばパルス波形
に整形する波形整形回路41cとにより構成されてい
る。また、超音波受信部42は、超音波パルスを受波し
て電気信号に変換する受信用超音波振動子42aと、こ
の超音波振動子42aから出力する微弱な電気信号を増
幅する増幅回路42bと、この増幅信号を検波した復調
信号が超音波送信部33に予め設定された所定の超音波
パルスであるか否かを判別し、所定の超音波パルスの受
信であると判別した時に信号出力する検波判別回路42
cとにより構成されている。計時部45は、基準パルス
発生回路45bの基準パルスをカウンタ回路45aで計
数して計時するようになっている。
スタまたはフォトダイオードのような受光素子41a
と、この受光素子41aから出力される微弱な電気信号
の増幅回路41bと、増幅後の信号を例えばパルス波形
に整形する波形整形回路41cとにより構成されてい
る。また、超音波受信部42は、超音波パルスを受波し
て電気信号に変換する受信用超音波振動子42aと、こ
の超音波振動子42aから出力する微弱な電気信号を増
幅する増幅回路42bと、この増幅信号を検波した復調
信号が超音波送信部33に予め設定された所定の超音波
パルスであるか否かを判別し、所定の超音波パルスの受
信であると判別した時に信号出力する検波判別回路42
cとにより構成されている。計時部45は、基準パルス
発生回路45bの基準パルスをカウンタ回路45aで計
数して計時するようになっている。
【0015】次に、上記実施例の動作を、図2のタイミ
ングチャートを参照しながら詳述する。送信装置30に
おいて、制御部31は、図2(a)に示すように、t1
時に起動信号sを発振ドライブ回路32aに対し出力す
ると、内蔵タイマをクリアしたのちに一定時間T1の計
時動作を開始し、且つ一定時間T1を計時する毎にクリ
アして一定時間T1の計時動作を継続する。起動信号s
を受けた発振ドライブ回路32aは、図2(b)に示す
ように、予め設定された時間T2だけ発振動作を行って
投光素子32bを発光駆動し、起動用光信号Eを送信さ
せる。制御部31は、図2(a)に示すように、起動信
号sを出力したt1時から内蔵タイマが計時した一定時
間T1の経過毎に発振指令信号および駆動指令信号を発
振ドライブ回路32aおよび駆動回路33aに対し同一
タイミングで出力する。
ングチャートを参照しながら詳述する。送信装置30に
おいて、制御部31は、図2(a)に示すように、t1
時に起動信号sを発振ドライブ回路32aに対し出力す
ると、内蔵タイマをクリアしたのちに一定時間T1の計
時動作を開始し、且つ一定時間T1を計時する毎にクリ
アして一定時間T1の計時動作を継続する。起動信号s
を受けた発振ドライブ回路32aは、図2(b)に示す
ように、予め設定された時間T2だけ発振動作を行って
投光素子32bを発光駆動し、起動用光信号Eを送信さ
せる。制御部31は、図2(a)に示すように、起動信
号sを出力したt1時から内蔵タイマが計時した一定時
間T1の経過毎に発振指令信号および駆動指令信号を発
振ドライブ回路32aおよび駆動回路33aに対し同一
タイミングで出力する。
【0016】発振ドライブ回路32は、図2(b)に示
すように、発振指令信号を受ける毎に起動信号sとは異
なる時間T3だけ発振動作を行って、投光素子32bを
発光駆動して同期用光信号ssを送信させる。一方、駆
動回路33aは、駆動指令信号dsを受ける毎に予め設
定された所定の周波数で且つ波形の駆動信号を送波回路
33bに対し出力する。送波回路33bは受けた駆動信
号を送信用超音波振動子33cが発振動作するのに必要
な電圧値に昇圧して超音波振動子33cに供給すると、
超音波振動子33cは、図2(c)に示すように、供給
された電気発振信号を機械的振動に変換して、駆動回路
33aに設定された所定の超音波パルス、つまり周期が
一定で所定個数(実施例では2個を例示)のパルス列の
計時用超音波パルスTSを発生し、且つ受信装置40に
向け送信する。
すように、発振指令信号を受ける毎に起動信号sとは異
なる時間T3だけ発振動作を行って、投光素子32bを
発光駆動して同期用光信号ssを送信させる。一方、駆
動回路33aは、駆動指令信号dsを受ける毎に予め設
定された所定の周波数で且つ波形の駆動信号を送波回路
33bに対し出力する。送波回路33bは受けた駆動信
号を送信用超音波振動子33cが発振動作するのに必要
な電圧値に昇圧して超音波振動子33cに供給すると、
超音波振動子33cは、図2(c)に示すように、供給
された電気発振信号を機械的振動に変換して、駆動回路
33aに設定された所定の超音波パルス、つまり周期が
一定で所定個数(実施例では2個を例示)のパルス列の
計時用超音波パルスTSを発生し、且つ受信装置40に
向け送信する。
【0017】受信装置40において、図2(d)に示す
ように、受光素子41aがt1時に起動用光信号Eを受
光して電気信号に変換する。受光素子41aの出力信号
は、増幅回路41bおよび波形整形回路41cで増幅お
よび波形整形されたのちに同期回路48に入力される。
同期回路48は、起動用光信号Eが入力されるまでは信
号の通過を許容せず、当該信号が入力されたのちには駆
動指令信号dsに対応した一定の同期タイミングで信号
の通過を許容する。
ように、受光素子41aがt1時に起動用光信号Eを受
光して電気信号に変換する。受光素子41aの出力信号
は、増幅回路41bおよび波形整形回路41cで増幅お
よび波形整形されたのちに同期回路48に入力される。
同期回路48は、起動用光信号Eが入力されるまでは信
号の通過を許容せず、当該信号が入力されたのちには駆
動指令信号dsに対応した一定の同期タイミングで信号
の通過を許容する。
【0018】次に、図2(d)に示すように、受光素子
41aが起動用光信号Eを受光したのちのt2時に同期
用光信号ssを受光すると、この光信号ssが増幅およ
び波形整形されたのちに同期回路48を通って積分回路
44で積分され、積分回路44は一定の信号レベルに達
した時にカウンタ回路45aのセット端子Sに対し信号
出力する。それにより、カウンタ回路45aは、図2
(f)に示すように、基準パルス発生回路45bの基準
パルスの計数動作を開始する。ここで、光信号が送信装
置30から受信装置40に到達するのに要する時間は、
数十mの範囲においては無視できる程度に極めて短い。
したがって、光信号送信部32から同期用光信号ssが
送信されるとほぼ同時に計時部45が計時動作を開始す
ることになる。
41aが起動用光信号Eを受光したのちのt2時に同期
用光信号ssを受光すると、この光信号ssが増幅およ
び波形整形されたのちに同期回路48を通って積分回路
44で積分され、積分回路44は一定の信号レベルに達
した時にカウンタ回路45aのセット端子Sに対し信号
出力する。それにより、カウンタ回路45aは、図2
(f)に示すように、基準パルス発生回路45bの基準
パルスの計数動作を開始する。ここで、光信号が送信装
置30から受信装置40に到達するのに要する時間は、
数十mの範囲においては無視できる程度に極めて短い。
したがって、光信号送信部32から同期用光信号ssが
送信されるとほぼ同時に計時部45が計時動作を開始す
ることになる。
【0019】図2(e)に示すように、超音波受信部4
2の受信用超音波振動子42aが超音波送信部32から
t2時に送信された超音波パルスをt3時に受波して電
気信号に変換すると、この電気信号が増幅回路42bで
増幅されたのちに検波判別回路42cに入力される。検
波判別回路42cでは、検波したパルス信号が超音波送
信部32に設定された所定のパルス列の超音波パルスで
あるか否かを判別し、所定の超音波パルスを受信したと
判別した時のみカウンタ回路43aのリセット端子Rに
対し信号出力する。これにより、外乱光の受光などによ
る誤動作を確実に防止できる。
2の受信用超音波振動子42aが超音波送信部32から
t2時に送信された超音波パルスをt3時に受波して電
気信号に変換すると、この電気信号が増幅回路42bで
増幅されたのちに検波判別回路42cに入力される。検
波判別回路42cでは、検波したパルス信号が超音波送
信部32に設定された所定のパルス列の超音波パルスで
あるか否かを判別し、所定の超音波パルスを受信したと
判別した時のみカウンタ回路43aのリセット端子Rに
対し信号出力する。これにより、外乱光の受光などによ
る誤動作を確実に防止できる。
【0020】いま、超音波受信部41では、図2(e)
に示すように、超音波送信部32からの所定の超音波パ
ルスを受信したので、検波判別回路42cからカウンタ
回路45aのリセット端子Rに対し信号出力する。カウ
ンタ回路45aは、図2(f)に示すように検波判別回
路42cからリセット端子Rに信号を受けてカウント動
作を停止するととともに、それまでのカウント数に対応
する計時時間T4を演算回路46に対し出力する。演算
回路46では、計時部45から計時信号T4を受ける
と、超音波の伝搬速度と計時時間T4とに基づき送信装
置30と受信装置40間の距離を演算する。すなわち、
超音波の伝搬速度をcとすると、両装置30,40間の
距離Lは、L=c×T4の式に基づき算出される。この
算出された距離信号は、出力部46から出力されるとと
もに、制御部43に入力される。制御部43は演算結果
による距離信号に基づき増幅回路41bの増幅率をコン
トロールする。
に示すように、超音波送信部32からの所定の超音波パ
ルスを受信したので、検波判別回路42cからカウンタ
回路45aのリセット端子Rに対し信号出力する。カウ
ンタ回路45aは、図2(f)に示すように検波判別回
路42cからリセット端子Rに信号を受けてカウント動
作を停止するととともに、それまでのカウント数に対応
する計時時間T4を演算回路46に対し出力する。演算
回路46では、計時部45から計時信号T4を受ける
と、超音波の伝搬速度と計時時間T4とに基づき送信装
置30と受信装置40間の距離を演算する。すなわち、
超音波の伝搬速度をcとすると、両装置30,40間の
距離Lは、L=c×T4の式に基づき算出される。この
算出された距離信号は、出力部46から出力されるとと
もに、制御部43に入力される。制御部43は演算結果
による距離信号に基づき増幅回路41bの増幅率をコン
トロールする。
【0021】以上により距離測定の1サイクルが終了
し、続いて上述と同様の動作を繰り返して両装置30,
40間の距離Lの測定を継続する。図2には、両装置3
0,40が近接するよう移動して、図2(f)のよう
に、カウンタ回路45aでの計時時間T4〜T7が徐々
に短くなっていく状態を示している。
し、続いて上述と同様の動作を繰り返して両装置30,
40間の距離Lの測定を継続する。図2には、両装置3
0,40が近接するよう移動して、図2(f)のよう
に、カウンタ回路45aでの計時時間T4〜T7が徐々
に短くなっていく状態を示している。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明の超音波測距システ
ムによれば、送信部から同期用の光信号と計時用の超音
波パルスとを同時に送信するとともに、受信装置におい
て、光信号の受信時から超音波パルスの受信時までの時
間差を計時して、この計時時間と超音波の伝搬時間とに
より両装置間の距離を算出する構成としたので、送信か
ら受信までの時間が無視できる光信号により超音波の伝
搬時間の計時動作の開始タイミングを設定できることか
ら、ケーブル線の配線が不要となり、設置時の省力化を
図れるととともに、特定できない遠方から接近してくる
物体までの距離の測定や、電車の追突防止装置や製品自
動搬送車の衝突防止装置などの移動する物体間の距離測
定などの種々の用途に利用することができる。しかも、
既存の透過型と同じ測距方式であることから、測定距離
を超音波の伝送可能距離に対応した比較的長い距離に設
定することができる。
ムによれば、送信部から同期用の光信号と計時用の超音
波パルスとを同時に送信するとともに、受信装置におい
て、光信号の受信時から超音波パルスの受信時までの時
間差を計時して、この計時時間と超音波の伝搬時間とに
より両装置間の距離を算出する構成としたので、送信か
ら受信までの時間が無視できる光信号により超音波の伝
搬時間の計時動作の開始タイミングを設定できることか
ら、ケーブル線の配線が不要となり、設置時の省力化を
図れるととともに、特定できない遠方から接近してくる
物体までの距離の測定や、電車の追突防止装置や製品自
動搬送車の衝突防止装置などの移動する物体間の距離測
定などの種々の用途に利用することができる。しかも、
既存の透過型と同じ測距方式であることから、測定距離
を超音波の伝送可能距離に対応した比較的長い距離に設
定することができる。
【図1】本発明の一実施例に係る超音波測距システムを
示すブロック構成図である。
示すブロック構成図である。
【図2】上記実施例のタイミングチャートで、(a)は
第1の超音波送信部からの送信信号、(b)は第1の超
音波受信部の受信信号、(c)は第1の装置の計時部の
計時動作、(d)は第2の超音波送信部からの送信信
号、(e)は第2の超音波受信部の受信信号、(f)は
第2の装置の計時部の計時動作をそれぞれ示す。
第1の超音波送信部からの送信信号、(b)は第1の超
音波受信部の受信信号、(c)は第1の装置の計時部の
計時動作、(d)は第2の超音波送信部からの送信信
号、(e)は第2の超音波受信部の受信信号、(f)は
第2の装置の計時部の計時動作をそれぞれ示す。
【図3】従来の超音波測距システムのブロック構成図で
ある。
ある。
【図4】従来の他の超音波測距システムのブロック構成
図である。
図である。
【符号の説明】 30 送信装置 32 光信号送信部 33 超音波送信部 40 受信装置 41 光信号受信部 42 超音波受信部 45 計時部 46 演算部
Claims (1)
- 【請求項1】距離を測定すべき二箇所にそれぞれ設置さ
れる送信装置と受信装置を有し、 前記送信装置に、 所定の超音波パルスを送信する超音波送信部と、 上記超音波パルスの送信に同期して光信号を送信する光
信号送信部とを備え、 前記受信装置に、 前記超音波送信部から送信された超音波パルスを受信す
る超音波受信部と、 前記光信号を受信する光信号受信部と、 光信号の受信時から超音波パルスの受信時までの時間を
計時する計時部と、 この計時部での計時時間と超音波の伝搬速度とに基づき
前記送信装置と受信装置との間の距離を算出する演算回
路とを備えたことを特徴とする超音波測距システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7099965A JPH08271626A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 超音波測距システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7099965A JPH08271626A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 超音波測距システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08271626A true JPH08271626A (ja) | 1996-10-18 |
Family
ID=14261393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7099965A Pending JPH08271626A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 超音波測距システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08271626A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006170972A (ja) * | 2004-12-17 | 2006-06-29 | Samsung Electronics Co Ltd | ロボットシステム |
JP2006527361A (ja) * | 2003-06-06 | 2006-11-30 | テールズ | 音響マルチスタティック・システムの構造 |
CN100374818C (zh) * | 2006-01-25 | 2008-03-12 | 西安四方机电有限责任公司 | 金属管线埋设长度的测量方法及其装置 |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7099965A patent/JPH08271626A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006527361A (ja) * | 2003-06-06 | 2006-11-30 | テールズ | 音響マルチスタティック・システムの構造 |
JP2006170972A (ja) * | 2004-12-17 | 2006-06-29 | Samsung Electronics Co Ltd | ロボットシステム |
CN100374818C (zh) * | 2006-01-25 | 2008-03-12 | 西安四方机电有限责任公司 | 金属管线埋设长度的测量方法及其装置 |
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