JP4740718B2 - 超音波厚さ測定装置 - Google Patents

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本発明は、配管の周方向に走行可能な自走式台車に搭載した複数の超音波探触子で配管の肉厚を測定する超音波厚さ測定装置に関する。
従来、大径管の内面を周方向に走行可能な親台車と、親台車の底部に固定され、親台車を大径管の内面の任意の位置に固定可能な磁力を有するマグネットと、親台車の進行方向に2列かつ千鳥状に並べて配置され、親台車に上下動かつ前後に首振り可能に設けられて大径管に常時付勢される子台車と、親台車の走行距離を測定する距離計と、超音波探触子(超音波センサー)を同時に作動させる多チャンネル型超音波制御装置と、大径管の肉厚の測定結果を表示する表示装置とを有する測定システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。なお、親台車及び子台車は大径管の内周を走行するようになっているが、大径管の外周を走行するようにすることもできる。
特開2004−144710号公報(図1〜図4)
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、管の走査において、管径が大きい(例えば、2000mm以上)場合には、管径の変化に対応して子台車が上下動かつ前後に首振りして走査可能であるが、管径が小さい(例えば、300〜1500mm)場合には、親台車の4つの走行車輪は台車本体に対して固定されているので、子台車の倣い車輪が管に倣うことができないため、子台車に取付けられた探触子により測定できないという問題があった。また、子台車が管の外面を移動する場合、子台車の車輪は子台車に固定されているので、管径が小さい(例えば、300〜1500mm)場合には、子台車に取付けた超音波探触子と管の外周面との間の距離が管径によって変化し、正確な管の肉厚を測定する上で問題となっていた。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、超音波探触子毎に測定される配管の肉厚値を確認することができると共に、配管の外径の影響を受けずに常に正確な肉厚の測定を行なうことが可能な超音波厚さ測定装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明の超音波厚さ測定装置は、配管の外周面を周方向に走行可能な親台車と、前記親台車に取付けられて該親台車の走行距離を測定する距離計と、前記親台車に取付けられて前記外周面の周方向に直交する方向の一定幅領域を覆いながら該親台車と共に移動する複数の子台車と、前記外周面との間に水が充填される所定の隙間を有して前記各子台車に配置された超音波探触子と、前記超音波探触子とそれぞれ接続し該超音波探触子に作動信号を送信すると共に該超音波探触子からの出力信号を受信して波形信号として出力する超音波探傷機と、前記各波形信号を基に、前記隙間を考慮した前記配管の肉厚を求めるデータ処理機とを有する超音波厚さ測定装置であって、
前記データ処理機は、前記配管の肉厚内を往復する超音波の最短伝播時間から最小肉厚を算出し、前記距離計の出力信号及び前記最小肉厚から前記超音波探触子毎に前記配管の周方向の測定位置に対する肉厚分布を求め、階層分けして色別表示し、
前記親台車は、中央に空間部を備えた台車フレームと、該台車フレームの前側部に前側回動軸を介して回動可能に設けられ両側に対となる前側車輪を備えた前側回動フレームと、該台車フレームの後側部に後側回動軸を介して回動可能に設けられ両側に対となる後側車輪を備えた後側回動フレームと、該前側回動フレーム及び該後側回動フレームの底部にそれぞれ前記配管の外周面と一定の距離を設けて取付けられた永久磁石とを有し、しかも、前記台車フレームの前後には、前記前側回動軸及び前記後側回動軸にそれぞれ設けられたウォームホイールと該ウォームホイールに各々螺合し前記台車フレームに軸受を介して回転可能に支持されたウォームシャフトとを有し、
前記隙間の距離gは、前記子台車の進行方向の前後の車輪の中心間の距離及び前記配管の中心と前記子台車の車輪の中心との距離から前記子台車の前後の車輪の中心を結ぶ線分の中点と前記配管の中心との間の距離δを算出し、更に、予め設定された前記子台車の車輪の半径及び前記子台車を平面で走行させた際の前記超音波探触子の探触面と該平面との間の距離cを用いて前記中点と前記超音波探触子の探触面との間の距離εを算出して、前記配管の半径λを用いて、δ−ε−λにより求め、超音波の水中の伝播速度から水が充填された前記隙間を超音波が通過する時間t 1 を求めて、前記超音波探触子の探触面から前記配管の内周面までの超音波の伝播時間tから差し引き、前記配管の肉厚内を超音波が伝播するのに要する時間t 2 を求める。
本発明の超音波厚さ測定装置において、前記親台車は、中央に空間部を備えた台車フレームと、該台車フレームの前側部に回動可能に設けられ両側に対となる前側車輪を備えた前側回動フレームと、該台車フレームの後側部に回動可能に設けられ両側に対となる後側車輪を備えた後側回動フレームと、該前側回動フレーム及び該後側回動フレームの底部にそれぞれ前記配管の外周面と一定の距離を設けて取付けられた永久磁石とを有しているので、配管の外径が小さな場合でも、親台車を配管の周方向に沿って移動させることができる。
本発明の超音波厚さ測定装置において、前記各子台車は、前記空間部に中心位置を互いにずらせながら面上に並べられて、それぞれ自在継手機構を介して前記台車フレームに取付けられていることが好ましい。
これによって、子台車を配管の外周面に沿って確実に移動させることができる。
本発明の超音波厚さ測定装置において、前記配管の外周面と前記超音波探触子との間の距離を、該配管の外径に基づいて求めている。超音波探触子と配管の外周面との間の距離を配管の外径に応じて算出するので、配管の外径が変化しても、超音波探触子と配管の内周面との間の距離を正確に把握することができる。
そして、本発明の超音波厚さ測定装置において、前記配管の外周面と前記超音波探触子との間の距離は、前記子台車の進行方向の前後の車輪の中心間の距離及び前記配管の中心と前記子台車の車輪の中心との距離から前記子台車の前後の車輪の中心を結ぶ線分の中点と前記配管の中心との間の距離δを算出し、更に、予め設定された前記子台車の車輪の半径及び前記子台車を平面で走行させた際の前記超音波探触子の探触面と該平面との間の距離を用いて前記中点と前記超音波探触子の探触面との間の距離εを算出して、前記配管の半径λを用いて、δ−ε−λにより求める。
これによって、配管の外径に基づいて配管の外周面と超音波探触子との間の距離を算出することができ、配管の外径が変化しても超音波探触子と配管の外周面との間の距離を正確に把握することが可能になる。
請求項1、2記載の超音波厚さ測定装置においては、超音波探触子毎に測定される肉厚値を知ることができ、測定後に再測定の決定や計測データの信頼性の判断を迅速に行なうことが可能になる。
特に配管の外径が小さな場合でも、親台車を配管の周方向に沿って移動させることができ、距離計及び子台車に取付けた超音波探触子を配管の外周面に沿って確実に移動させることが可能になる。その結果、親台車の移動距離及び配管の肉厚の各測定を正確に行なうことが可能になる。
請求項記載の超音波厚さ測定装置においては、子台車を配管の外周面に沿って確実に移動させることができ、子台車が移動しても子台車に取付けた超音波探触子と配管の外周面との間の距離を一定に保つことが可能になる。その結果、配管の肉厚の各測定をより正確に行なうことが可能になる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係る超音波厚さ測定装置の構成を示す説明図、図2は同超音波厚さ測定装置の側面図、図3は同超音波厚さ測定装置の平面図、図4(A)、(B)はそれぞれ同超音波厚さ測定装置の自在継手機構が設けられた子台車の側面図、正面図、図5は同超音波厚さ測定装置のデータ処理機の説明図、図6は超音波探触子の探触面と平面との間の隙間の説明図、図7は超音波探触子の探触面と配管の外周面との間の隙間の説明図、図8は同超音波厚さ測定装置のデータ処理機の表示器に表示される画面の説明図、図9は同超音波厚さ測定装置のデータ処理機の表示器に表示される配管の測定位置に対する一定幅の領域の肉厚分布の説明図である。
図1〜図3に示すように、本発明の一実施の形態に係る超音波厚さ測定装置10は、配管11の外周面12を周方向に走行可能な親台車13と、親台車13に取付けられて親台車13の走行距離を測定する距離計14と、外周面12の周方向に直交する方向の一定幅領域を覆いながら親台車13と共に移動する複数(本実施の形態では12台)の子台車15A〜15Lと、子台車15A〜15Lにそれぞれ配置された超音波探触子16A〜16Lと、超音波探触子16A〜16Lにそれぞれ接続し作動信号を送信すると共に超音波探触子16A〜16Lからの出力信号を受信して波形信号として出力する超音波探傷機17A〜17Lと、各波形信号を基に配管11の肉厚を求めるデータ処理機18とを有している。以下、これらについて詳しく説明する。
親台車13は、台車フレーム19と、台車フレーム19の進行方向前側部に回動可能に設けられ幅方向両側に対となる前側車輪20、21を備えた前側回動フレーム22と、台車フレーム19の進行方向後側部に回動可能に設けられ幅方向両側に対となる後側車輪23、24を備えた後側回動フレーム25と、前側回動フレーム22及び後側回動フレーム25の底部にそれぞれ配管11の外周面12と一定の距離Gを設けて取付けられた永久磁石26、27とを有している。
ここで、台車フレーム19は中央に空間部を備え、上部台車フレーム28及び上部台車フレーム28の下端部にねじ締結された下部台車フレーム29を有している。更に、上部台車フレーム28において、その進行方向の前後には、それぞれ回動調整機構30、31を備えた前側回動軸32及び後側回動軸33が設けられている。そして、前側回動軸32の幅方向両端部には対となるアーム部材34、35の先部がそれぞれ固定され、アーム部材34、35の基部は前側回動フレーム22の後側に設けられた連結部材36の両端部に取付けられ、後側回動軸33の両端部には対となるアーム部材37、38の先部がそれぞれ固定され、アーム部材37、38の基部は後側回動フレーム25の前側に設けられた連結部材39の両端部に取付けられている。
上部台車フレーム28は、上部台車フレーム28の幅方向両側に平行に並べて配置される上部側枠部材40、41と、上部側枠部材40、41の前後両端部同士をぞれぞれ連結する上部連結枠部材42、43を備えた平面視して矩形状の上部枠体44を有している。そして、上部側枠部材40、41の中央部には、2つのトラック状の切り欠き孔45、46が並べて形成されている。これによって、上部台車フレーム28の内側の状態を外部から観察することができ、上部台車フレーム28の軽量化が達成できる。
また、上部側枠部材40、41の前側及び後側にはそれぞれ軸受47、48を介して前側回動軸32及び後側回動軸33が貫通しており、前側回動軸32及び後側回動軸33を覆うように上部側枠部材40、41の前端部及び後端部の上側にはカバー部材49、50が架け渡されている。そして、前側回動軸32及び後側回動軸33の中央部には、ウォームホイール51、52が設けられ、ウォームホイール51、52に螺合するウォームシャフト53、54が曲率調整ノブ55、56により回転駆動されるようになっている。なお、ウォームシャフト53、54の両端部は、カバー部材49、50にそれぞれ取付けられた軸受57〜60により回転可能に支持されている。
前側回動フレーム22の連結部材36には前車輪取付け部材61が、後側回動フレーム23の連結部材39には後車輪取付け部材62がそれぞれ連結され、両側に対となる永久磁石26が前車輪取付け部材61の底部の前側車輪20、21の近傍位置に、両側に対となる永久磁石27が後車輪取付け部材62の底部で後側車輪23、24の近傍位置にそれぞれ取付けられている。ここで、永久磁石26、27をそれぞれ前車輪取付け部材61及び後車輪取付け部材62の底部に取付けた際に、左右の永久磁石26の中心位置及び左右の永久磁石27の中心位置は、前側車輪20、21及び後側車輪23、24の中心位置にそれぞれ実質的に一致するようにしている。また、上部台車フレーム28と下部台車フレーム29は、下部台車フレーム29に取付けられたブラケット73を上部台車フレーム28にねじ締結することにより一体化されている。
これによって、親台車13が配管11の外周面12上を走行しながら上下動しても、永久磁石26、27と外周面12とのあいだの距離Gを一定に保つことができる。なお、前側車輪20、21及び後側車輪23、24の各タイヤは、軟質材の一例であるウレタンゴムで形成することができ、その外径は、例えば70mm程度である。そして、各車輪20、21、23、24にはそれぞれ動力伝達機構63を介して減速電動機64が連結されている。
更に、下部台車フレーム29内の空間部には、下部台車フレーム29の進行方向に直交する方向(幅方向)に沿って図示しない3つの支持部材が並べて設けられ、支持部材には12台の子台車15A〜15Lがそれぞれ自在継手機構77(図4参照)を介して取付けられている。なお、各支持部材はその取付け位置が下部台車フレーム29内において微調整可能に設けられ、下部台車フレーム29の進行方向に向かって最前列に配置された支持部材には間隔Pで子台車15A〜15Dが、その後側に配置された支持部材には間隔Pで子台車15E〜15Hが、最後列の支持部材には間隔Pで子台車15I〜15Lがそれぞれ取付けられている。ここで、第2列目の子台車15E〜15Hは、最前列の子台車15A〜15Dに対して、それぞれ中心位置を一方側に2P/3ずらして外周面12上に配置され、最後列の子台車15I〜15Lは、最前列の子台車15A〜15Dに対して、それぞれ中心位置を一方側にP/3ずらして外周面12上に配置されている。また、各列の間隔は、いずれもWとしている。
ここで、図4(A)、(B)に示すように、子台車15A(子台車15B〜15Lも同様)を支持部材に取付けている自在継手機構77は、支持部材側に連結する第1の連結部85と、子台車15A側に連結する第2の連結部86を有している。第1の連結部85は、支持部材にねじ締結されるホルダーベース87を有し、ホルダーベース87先部側で支持部材に当接する部分には間隔を開けて掛止突起88、89が設けられ支持部材に形成された凹部に嵌合することにより位置決めがなされている。
また、第1の連結部85は、ホルダーベース87の基部の両側に設けられ中央に凹部を有するガイド部材92、93と、ガイド部材92、93の図示しない凹部内で回転するスライドボールと、スライドボールに当接しながらガイド部材92、93に沿って摺動するスライド部材95を有している。そして、スライド部材95の基端にはガイド部材92、93の基端に掛止される突起96が設けられ、スライド部材95の先部には先側が突出するコイルスプリング97が埋設され、コイルスプリング97の先端部はホルダーベース87に固定されたストッパー部材98内に押圧状態で装入されている。
このような構成とすることにより、スライド部材95は、突起96によりガイド部材92、93上を摺動する際の最上位置が決められて、コイルスプリング97により常にガイド部材92、93の基端側に付勢される状態になる。なお、符号96aはストッパーを示す。
一方、第2の連結部86は、スライド部材95の基側の中央に設けられた図示しない軸受で一側が回転可能に支持される回転軸99と、基側が回転軸99の他側に連結され先側が分岐してその間で子台車15Aを把持する平面視してコ字状のアーム部材100と、アーム部材100の分岐した各先部にそれぞれ設けられた図示しない軸受メタルで基側が回転可能に支持され、先側が子台車15Aに螺合する取付けボルト101、102を有している。
このような構成とすることにより、子台車15Aは取付けボルト101、102と共に軸受メタルの内側をアーム部材100に対して角度α(例えば、約10°)の範囲で回動でき、アーム部材100はスライド部材95に対して回転軸99の回りに角度β(例えば、約10°)の範囲で回動できる。そして、子台車15Aはスライド部材95を介して、ガイド部材92、93に沿って上下に摺動することができるので、子台車15Aは配管11の外周面12上で、首振り可能かつ外周面12に対して上下動可能となる。
図4(A)、(B)に示すように、子台車15Aは、進行方向の前後にそれぞれ幅方向に対となる車輪109を備え超音波探触子16Aを載置する子台車フレーム110と、子台車フレーム110に載置した超音波探触子16Aを固定する押さえ部材111とを有している。そして、押さえ部材111を子台車フレーム110に取付けた状態で、押さえ部材111及び子台車フレーム110には、子台車フレーム110に載置された超音波探触子16Aの探触面に超音波伝達媒体の一例である水を供給する流路112、113が連通して形成されており、流路112の上流側にはホースニップル114が接続され、流路113の下流側には流路113の流出口の一部を覆うように水止め部材115が 子台車フレーム110の下部に取付けられている。また、図1及び図2に示すように、下部台車フレーム29には、ホースニップル116を介して供給される水を12分割してそれぞれホースニップル114に分配するマニホールド118が設けられている。
これによって、ホースニップル116から供給される水はマニホールド118及びホースニップル114を経由して超音波探触子16Aの探触面と配管11の外周面12との間の隙間gに充填することができ、超音波探触子16Aから送信される超音波を配管11内に確実に導入し配管11の内周面からの反射波を確実に超音波探触子16Aで受信することができる。
ここで、各超音波探触子16A〜16Lは子台車15A〜15Lにそれぞれ設けられているが、子台車15A〜15Lの車輪109及び台車フレーム110により、同じ支持部材に取付けられた隣り合う子台車15A〜15D、15E〜15H、15I〜15L同士の接近距離には必然的に限界が生じる。その結果、最前列に配置される支持部材に取付けた各子台車15A〜15Dに配置した超音波探触子16A〜16D同士の中間部分には、子台車15A〜16Dの移動に伴って帯状の測定不能領域が発生するが、後側に配置される支持部材に取付ける子台車15E〜15Hを、子台車15A〜15Dに対して、それぞれ一方側に2P/3ずらせて配置し、最後列の支持部材に取付ける子台車15I〜15Lを、最前列の支持部材に取付けた子台車15A〜15Dに対して、それぞれ一方側にP/3ずらせて配置することにより、子台車15A〜15Dの走行により生じた帯状の測定不能領域は、子台車15E〜15Hの各超音波探触子16E〜16Hにより測定され、子台車15E〜15Hの走行により生じた帯状の測定不能領域は子台車15I〜15Lの各超音波探触子16I〜16Lにより測定される。
各超音波探触子16A〜16Lから発信される超音波パルスは、探触面の全面から発射されるが、測定に有効に使用できるものは、これより幅の狭い部分(有効ビーム幅)から発射される超音波であるので、同じ支持部材に取付けられた隣り合う超音波探触子16A〜16Lの中心間隔Pは、例えば、隣り合う超音波探触子16A〜16Lが干渉しない幅(即ち、横方向有効探傷幅2Vの1倍を超える範囲)で、しかも、横方向有効探傷幅2Vの2倍未満にする。
なお、親台車13が配管11の外周面12を周方向に移動した際、各子台車15A〜15Lは子台車15Aと子台車15Hで挟まれる周方向に直交する方向の一定幅Jの領域を覆いながら移動することになる。ここで、子台車15A〜15Dが間隔Pで周方向に直交する方向に配置されているので、子台車15Aと子台車15Dの間隔(周方向に直交する方向の間隔)は3P+2P/3となり、これに超音波探触子16A、16Dの横方向有効探傷幅2Vをそれぞれ考慮して、一定幅Jの領域の大きさは11P/3+2Vとなる。
図2、図3に示すように、距離計14は後側回動フレーム25の後側車輪23付近に設けられ、配管11の外周面12に常に接触して転動する測長輪119と、測長輪119を後側回動フレーム25に取付ける回動アーム120と、測長輪119の回転軸121に接続して測長輪119の回転数を計測するロータリーエンコーダ122とを有している。
ここで、親台車13における測長輪119の位置と各超音波探触子16A〜16Lの探触面の中心位置との関係から、親台車13が走行を開始した測定開始位置に対する各超音波探触子16A〜16Lの探触面の中心位置が判るので、ロータリーエンコーダ122により測長輪119の移動距離が判ると、配管11の外周面12上を親台車13が走行しているときの各超音波探触子16A〜16Lの探触面の中心位置、すなわち測定位置を特定することができる。
なお、図1、図3に示すように、各超音波探触子16A〜16Lの作動信号及び出力信号をそれぞれ伝送する信号線と、ロータリーエンコーダ122の信号線と、各減速電動機64の電源線とは、後側回動フレーム25に設けられた図示しない端子盤に接続され、端子盤には各超音波探触子16A〜16Lの信号線とそれぞれ接続する超音波探触子用配線群123と、ロータリーエンコーダ122の信号線と接続するロータリーエンコーダ用配線124を有するケーブル125の一端側がケーブルコネクター126を介して接続されている。
また、端子盤には、各減速電動機64の電源線に接続する親台車駆動用ケーブル127の一端側が接続され、マニホールドのホースニップル116にはポンプ128を備えた水配管129が接続されている。そして、超音波探触子用配線群123の他端側は各超音波探触子16A〜16Lに作動信号を送信すると共にその出力信号を受信する超音波探傷機17A〜17Lにそれぞれ接続され、各超音波探傷機17A〜17Lの出力側がデータ処理機18に接続されている。また、ロータリーエンコーダ用配線124及び親台車駆動用ケーブル127の他端側と、ポンプ128の電源線130がデータ処理機18に接続されている。
データ処理機18は、図5に示すように、各減速電動機64及びポンプ128にそれぞれ電力を供給する、例えば、定電圧源を用いて構成される電動機用電源部131及びポンプ用電源部132を有している。また、データ処理機18は、測定開始信号を受信して電動機用電源部131から電力の供給を開始させ、測定終了信号を受信して電動機用電源部131から電力の供給を停止させる機能及び親台車13の走行速度を制御する機能を備えた電動機操作部133と、測定開始信号を受信してポンプ用電源部132から電力の供給を開始させ、測定終了信号を受信してポンプ用電源部132から電力の供給を停止させる機能を備えたポンプ操作部134と、測定開始信号を受信してロータリーエンコーダ122を作動させる機能及びロータリーエンコーダ122からの出力信号を受信して親台車13の移動距離を演算する機能を備えた移動距離演算部135とを有している。
更に、データ処理機18は、測定開始信号を受信して各超音波探傷機17A〜17Lを作動させる機能及び各超音波探傷機17A〜17Lから出力される波形信号をそれぞれデジタル信号に変換して各超音波探触子16A〜16Lで測定した最小肉厚を算出する機能を備えた肉厚演算部136と、移動距離演算部135で求めた親台車13の移動距離及び各超音波探触子16A〜16Lで測定した最小肉厚から肉厚測定を行なったときの超音波探触子16A〜16L毎の測定位置を演算し、超音波探触子16A〜16L毎の測定位置と最小肉厚の関係(肉厚分布)を求めて、例えば、超音波探触子16A〜16L毎に最小肉厚の値を階層分けして色別に表形式に保存する第1のデータ処理機能を備えた第1の肉厚分布演算部137を有している。
更に、データ処理機18は、超音波探触子16A〜16L毎の測定位置と最小肉厚の関係から、配管11の外周面12の測定開始点に対する位置、すなわち、配管11の周方向の測定位置を演算し、子台車15A〜15Lの配置で決まる一定幅Jの領域内での肉厚分布を演算して保存する第2のデータ処理機能を備えた第2の肉厚分布演算部138と、測定開始及び測定終了の各信号の送信並びに親台車13の走行速度指令信号を電動機操作部133に送信する測定管理機能、超音波探触子16A〜16L毎に最小肉厚の値を階層分けして色別に表示する機能、特定の測定位置における超音波探触子16A〜16L毎の波形信号データ及び最小肉厚データを検索して表示する機能、及び配管11の周方向の測定位置に対する一定幅Jの領域の肉厚分布を表示する機能を備えた測定管理部139と、測定管理部139からの出力信号を受信して表示する表示器140とを有している。ここで、電動機操作部133、ポンプ操作部134、移動距離演算部135、肉厚演算部136、第1の肉厚分布演算部137、第2の肉厚分布演算部138、及び測定管理部139は、例えば、、パーソナルコンピュータに上記の各機能を発現するプログラムを搭載することにより構成することができる。
続いて、本発明の一実施の形態に係る超音波厚さ測定装置10を用いた配管11の肉厚測定方法について説明する。
先ず、親台車13において、ケーブル125、親台車用駆動ケーブル127及び水配管129の取付けを行なう。次いで、配管11の曲率半径に応じて子台車15A〜15Lが配管11の外周面12上に倣うように、下部台車フレーム29内に設けられた各支持部材の位置を調節して固定する。更に、曲率調整ノブ55、56によりウォームシャフト53、54を回転して配管11の曲率半径に応じて、前側回動フレーム22、後側回動フレーム25を回動し、走行方向が配管11の周方向になるように親台車13を配管11の外周面12上の測定開始位置に、永久磁石26、27により吸着させて配置する。
そして、データ処理機18の測定管理部139から測定開始信号を電動機操作部133、ポンプ操作部134、移動距離演算部135、及び肉厚演算部136に入力すると共に、電動機操作部133には親台車13の走行速度指令信号を入力する。これによって、各超音波探触子16A〜16Lの探触面と配管11の外周面12との間の隙間gに水が充填されると共に親台車13は走行を開始し、ロータリーエンコーダ122は親台車13の移動距離を計測する。更に、各超音波探触子16A〜16Lから超音波パルスが配管11の外周面12に向けて送信され、配管11内に進入した超音波は配管11の内周面で反射して反射波となって各超音波探触子16A〜16Lで受信される。
ロータリーエンコーダ122からの出力は移動距離演算部135に入力され、親台車13の移動距離が演算されて移動距離データとして出力される。また、各超音波探触子16A〜16Lで受信された反射波は超音波探傷機17A〜17Lに入力されて波形信号とし肉厚演算部136に出力され、肉厚演算部136では波形信号がデジタル信号に変換されて配管11の肉厚内を往復する超音波の最短伝播時間が計測され配管11内の超音波伝播速度に基づいて最小肉厚が算出され、肉厚データとして出力される。
ここで、配管の外周面と超音波探触子16A(16B〜16Lも同様)の探触面との間の隙間gは、配管の外径により変化するので、以下の方法により外径に応じて隙間gを算出する。いま、図6に示すように、平面F上を子台車15A(15B〜15Lも同様)が走行する際に、超音波探触子16Aの探触面と平面Fとの間の隙間がcとなるように子台車15Aに超音波探触子16Aが配置されているとする。なお、子台車15Aの車輪109の半径をd、車輪109の中心間の距離を2Dとしている。一方、図7に示すように、外径が2λの配管11の外周面12上を子台車15Aが走行する場合、配管11の外周面12と超音波探触子16Aの探触面との間の隙間gは、各車輪109の回転中心Z1、Z3を結んだ線分Z13の二等分点(中点)Z2と配管11の中心X0とを結ぶ線分が配管11の外周面12と交わるY2点と超音波探触子16Aの探触面と交わるU点との間の距離となる。
また、各車輪109の回転中心Z1、Z3と配管11の中心X0とを結ぶ線分が配管11の外周面12と交わる点をそれぞれY1、Y3とすると、線分X01の長さはλ+d、線分Z12の長さはDなので、中点Z2と配管11の中心X0との間の距離δ、すなわち、線分X02の長さは{(λ+d)2−D21/2となる。
一方、線分X02の長さ(配管11の半径)はλ、中点Z2と超音波探触子16Aの探触面との間の距離ε、すなわち、線分UZ2の長さは、図6からd−cで、更に、図7でδ=λ+g+εの関係が成立しているので、gはδ−λ−ε、すなわち、{(λ+d)2−D21/2−λ−(d−c)となる。従って、外周面12上を子台車15Aが走行する際の超音波探触子16Aの探触面と外周面12との距離gは、平面F上を子台車15Aが走行する際の超音波探触子16Aの探触面と平面Fとの間の距離cから{(λ+d)2−D21/2−λ−dだけ修正されたものとなる。
一方、超音波探触子16A〜16Lから発信された超音波が配管11の内周面で反射して受信されるまでの時間2t(波形信号から求まる時間)は、超音波探触子16A〜16Lの探触面と配管11の外周面12との間の隙間gを超音波が伝播するのに要する時間t1と、配管11の外周面12と内周面との間の肉厚内を超音波が伝播するのに要する時間t2の和の2倍であり、超音波の水中の伝播速度をV1とすると、配管11の肉厚内の伝播に要する時間t2は、
2=t−t1
=t−[c+{(λ+d)2−D21/2−λ−d]/V1
となり、隙間gを伝播する超音波の伝播時間を正確に算出することにより、波形信号から超音波が配管11の肉厚内を伝播する時間t2を正確に求めることができる。
移動距離演算部135から出力される移動距離データ及び肉厚演算部136から出力される肉厚データは第1の肉厚分布演算部137に入力される。そして、親台車13の移動距離データから、各超音波探触子16A〜16Lの親台車13内での配置に基づいて、超音波探触子16A〜16L毎に、肉厚測定が行なわれたときの測定開始位置からの移動距離が順次算出され、超音波探触子16A〜16L毎の測定位置と最小肉厚の関係(肉厚分布)を求めて、例えば、超音波探触子16A〜16L毎に最小肉厚の値を階層分けして色別に表示する表形式データとして保存する。
更に、第1の肉厚分布演算部137で求まった超音波探触子16A〜16L毎の測定位置と最小肉厚の関係は第2の肉厚分布演算部138に入力され、超音波探触子16A〜16L毎の測定位置から配管11の外周面12の測定開始点に対する位置、すなわち、配管11の周方向の測定位置を演算して、子台車15A〜15Lの配置で決まる一定幅Jの領域内での肉厚分布を演算し階層分けして色別に表示するデータとして保存する。なお、親台車13が配管11の外周面12を周方向に1周して測定開始位置に戻ってくると、親台車13の走行を停止する。
そして、第1の肉厚分布演算部137及び第2の肉厚分布演算部138に保存された演算結果は測定管理部139に入力されて、図8に示すように、表示器140の表示領域Aに配管11の周方向の測定位置に対する一定幅Jの領域の肉厚分布(板厚分布)を表示し、表示領域Bに超音波探触子16A〜16L毎に最小肉厚(最小板厚)の値を階層分けして色別に表示する。また、表示領域Cに特定の測定位置(例えば、表示領域Bで反転している測定位置)における超音波探触子16A〜16L毎の波形信号データ及び最小肉厚データを表示する。更に、図9に示すように、例えば、表示器140の表示領域Aに表示される配管11の周方向の測定位置に対する一定幅Jの領域の肉厚分布のみを拡大して表示領域Dに示すデータ処理結果と共に表示することもできる。
測定開始位置に戻った親台車13は、一定幅Jに対して所定の重なり幅となるように配管11の軸方向の一方側に移動させて測定開始位置に再配置し、親台車13を再び配管11の外周面12上で周方向に走行させ、配管11の軸方向に所定の長さについて測定を行う。そして、測定作業が完了すると、親台車13及びポンプ128を停止させ、ケーブル125、親台車用駆動ケーブル127及び水配管129を取り外してから親台車13を配管11の外周面12から取り出す。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明の超音波厚さ測定装置を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
例えば超音波探触子を各支持部材にそれぞれ2、3、又は5以上取付け、支持部材の数も2又は4以上にしてもよく、ロータリーエンコーダを後側回動フレームに取付けたが前側回動フレームに取付けてもよい。
更に、第1の肉厚分布演算部及び第2の肉厚分布演算部に保存される演算結果を順次測定管理部に入力して、測定中にリアルタイムで表示器に配管の周方向の測定位置に対する一定幅の領域の肉厚分布を表示したり、表示器に各超音波探触子毎に最小肉厚の値を階層分けして色別に表示したり、あるいは表示器に各超音波探触子毎の波形信号データ及び最小肉厚データを表示するようにすることもできる。
本発明の一実施の形態に係る超音波厚さ測定装置の構成を示す説明図である。 同超音波厚さ測定装置の側面図である。 同超音波厚さ測定装置の平面図である。 (A)、(B)はそれぞれ同超音波厚さ測定装置の自在継手機構が設けられた子台車の側面図、正面図である。 同超音波厚さ測定装置のデータ処理機の説明図である。 超音波探触子の探触面と平面との間の隙間の説明図である。 超音波探触子の探触面と配管の外周面との間の隙間の説明図である。 同超音波厚さ測定装置のデータ処理機の表示器に表示される画面の説明図である。 同超音波厚さ測定装置のデータ処理機の表示器に表示される配管の測定位置に対する一定幅の領域の肉厚分布の説明図である。
符号の説明
10:超音波厚さ測定装置、11:配管、12:外周面、13:親台車、14:距離計、15A〜15L:子台車、16A〜16L:超音波探触子、17A〜17L:超音波探傷機、18:データ処理機、19:台車フレーム、20、21:前側車輪、22:前側回動フレーム、23、24:後側車輪、25:後側回動フレーム、26、27:永久磁石、28:上部台車フレーム、29:下部台車フレーム、30、31:回動調整機構、32:前側回動軸、33:後側回動軸、34、35:アーム部材、36:連結部材、37、38:アーム部材、39:連結部材、40、41:上部側枠部材、42、43:上部連結枠部材、44:上部枠体、45、46:切り欠き孔、47、48:軸受、49、50:カバー部材、51、52:ウォームホイール、53、54:ウォームシャフト、55、56:曲率調整ノブ、57〜60:軸受、61:前車輪取付け部材、62:後車輪取付け部材、63:動力伝達機構、64:減速電動機、73:ブラケット、77:自在継手機構、85:第1の連結部、86:第2の連結部、87:ホルダーベース、88、89:掛止突起、92、93:ガイド部材、95:スライド部材、96:突起、96a:ストッパー、97:コイルスプリング、98:ストッパー部材、99:回転軸、100:アーム部材、101、102:取付けボルト、109:車輪、110:子台車フレーム、111:押さえ部材、112、113:流路、114:ホースニップル、115:水止め部材、116:ホースニップル、118:マニホールド、119:測長輪、120:回動アーム、121:回転軸、122:ロータリーエンコーダ、123:超音波探触子用配線群、124:ロータリーエンコーダ用配線、125:ケーブル、126:ケーブルコネクター、127:親台車駆動用ケーブル、128:ポンプ、129:水配管、130:電源線、131:電動機用電源部、132:ポンプ用電源部、133:電動機操作部、134:ポンプ操作部、135:移動距離演算部、136:肉厚演算部、137:第1の肉厚分布演算部、138:第2の肉厚分布演算部、139:測定管理部、140:表示器

Claims (2)

  1. 配管の外周面を周方向に走行可能な親台車と、前記親台車に取付けられて該親台車の走行距離を測定する距離計と、前記親台車に取付けられて前記外周面の周方向に直交する方向の一定幅領域を覆いながら該親台車と共に移動する複数の子台車と、前記外周面との間に水が充填される所定の隙間を有して前記各子台車に配置された超音波探触子と、前記超音波探触子とそれぞれ接続し該超音波探触子に作動信号を送信すると共に該超音波探触子からの出力信号を受信して波形信号として出力する超音波探傷機と、前記各波形信号を基に、前記隙間を考慮した前記配管の肉厚を求めるデータ処理機とを有する超音波厚さ測定装置であって、
    前記データ処理機は、前記配管の肉厚内を往復する超音波の最短伝播時間から最小肉厚を算出し、前記距離計の出力信号及び前記最小肉厚から前記超音波探触子毎に前記配管の周方向の測定位置に対する肉厚分布を求め、階層分けして色別表示し、
    前記親台車は、中央に空間部を備えた台車フレームと、該台車フレームの前側部に前側回動軸を介して回動可能に設けられ両側に対となる前側車輪を備えた前側回動フレームと、該台車フレームの後側部に後側回動軸を介して回動可能に設けられ両側に対となる後側車輪を備えた後側回動フレームと、該前側回動フレーム及び該後側回動フレームの底部にそれぞれ前記配管の外周面と一定の距離を設けて取付けられた永久磁石とを有し、しかも、前記台車フレームの前後には、前記前側回動軸及び前記後側回動軸にそれぞれ設けられたウォームホイールと該ウォームホイールに各々螺合し前記台車フレームに軸受を介して回転可能に支持されたウォームシャフトとを有し、
    前記隙間の距離gは、前記子台車の進行方向の前後の車輪の中心間の距離及び前記配管の中心と前記子台車の車輪の中心との距離から前記子台車の前後の車輪の中心を結ぶ線分の中点と前記配管の中心との間の距離δを算出し、更に、予め設定された前記子台車の車輪の半径及び前記子台車を平面で走行させた際の前記超音波探触子の探触面と該平面との間の距離cを用いて前記中点と前記超音波探触子の探触面との間の距離εを算出して、前記配管の半径λを用いて、δ−ε−λにより求め、超音波の水中の伝播速度から水が充填された前記隙間を超音波が通過する時間t 1 を求めて、前記超音波探触子の探触面から前記配管の内周面までの超音波の伝播時間tから差し引き、前記配管の肉厚内を超音波が伝播するのに要する時間t 2 を求めることを特徴とする超音波厚さ測定装置。
  2. 請求項1記載の超音波厚さ測定装置において、前記各子台車は、前記空間部に中心位置を互いにずらせながら面上に並べられて、それぞれ自在継手機構を介して前記台車フレームに取付けられていることを特徴とする超音波厚さ測定装置。
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