JP4739862B2 - 集合住宅インターホンシステム - Google Patents

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Description

本発明は、マンション等の集合住宅に設置される集合住宅インターホンシステムに係り、特に、複数の居住者をそれぞれの部屋番号または名前で呼び出すことができる集合住宅インターホンシステムに関する。
従来から、この種の集合住宅インターホンシステムとして、例えば、集合玄関機の名前表示部に、予め登録された居住者の名前等を表示させることにより、呼び出したい居住者の部屋番号が分からない場合でも、居住者の名前が分かっている場合には、当該居住者を呼び出すことができる集合住宅用インターホンシステムが開示されている(例えば、特許文献1を参照。)。
この集合住宅用インターホンシステムによれば、集合玄関機の名前表示部に呼び出したい居住者を表示させ、この表示を確認した状態で居住者を呼び出すことができることから、部屋番号の押し間違い等により、誤って他の居住者を呼び出す虞もなくなる。
特開2003−289390号公報(段落番号「0016」乃至「0046」、第1図乃至第4図)
背景技術に記載した特許文献1の集合住宅用インターホンシステムによれば、1つの居室親機に1つの部屋番号または1つの名前を登録していた。
しかしながら、1つの居室親機が設置される居室毎に、複数の居住者が同居している場合には、複数の居住者のうち何れか一人を代表者として選択し、この代表者の名前を前述の1つの名前として登録するため、集合玄関機にて呼出操作を行う来訪者にとっては、呼び出したい居住者のうち代表者の名前を予め確認する必要があった。
本発明は、この難点を解消するためになされたもので、居室親機との間で通信が可能な共同玄関機および/または管理室親機において、居室親機毎、1つの居室親機に複数の部屋番号または複数の名前を1つの共通アドレスとして割り付けることにより、複数の居住者をそれぞれの部屋番号または名前で呼び出すことができる呼出操作の利便性が高められた集合住宅インターホンシステムを提供することを目的としている。
前述の目的を達成するため、本発明の第1の態様である集合住宅インターホンシステムは、居室毎に設置される居室親機と、共同玄関に設置され居室親機を呼び出して通話を成立させるための共同玄関機とを共通幹線にそれぞれ接続したものである。共同玄関機は、1つの居室親機に複数の部屋番号または複数の名前を1つの共通アドレスとして割り付けるための共同玄関機CPUと、共同玄関機CPUにて割り付けられた複数の部屋番号または複数の名前を保存するための共同玄関機メモリとを備えたものである。居室親機は、1つの共通アドレスを保存するための居室親機メモリと、居室親機メモリへの1つの共通アドレスの保存を実行し、共同玄関機から1つの居室親機への呼出時に、共同玄関機から送信されてきた1つの共通アドレスと居室親機メモリに保存されている1つの共通アドレスとを照合し、一致しているときには1つの居室親機への呼び出し、通話を成立させるとともに、呼び出しに使用された部屋番号または名前の相違によって呼出音を変化させるための居室親機CPUとを備えたものである。
また、本発明の第2の態様である集合住宅インターホンシステムは、居室毎に設置される居室親機と、管理室に設置され居室親機との間で呼び出し、通話を成立させるための管理室親機とを共通幹線にそれぞれ接続したものである。管理室親機は、1つの居室親機に複数の部屋番号または複数の名前を1つの共通アドレスとして割り付けるための管理室親機CPUと、管理室親機CPUにて割り付けられた複数の部屋番号または複数の名前を保存するための管理室親機メモリとを備えたものである。居室親機は、1つの共通アドレスを保存するための居室親機メモリと、居室親機メモリへの1つの共通アドレスの保存を実行し、管理室親機から1つの居室親機への呼出時に、管理室親機から送信されてきた1つの共通アドレスと居室親機メモリに保存されている1つの共通アドレスとを照合し、一致しているときには1つの居室親機への呼び出し、通話を成立させるとともに、呼び出しに使用された部屋番号または名前の相違によって呼出音を変化させるための居室親機CPUとを備えたものである。
本発明の集合住宅インターホンシステムによれば、共通幹線を経由して接続された居室親機を呼び出して通話を成立させることができる共同玄関機の共同玄関機CPUの制御により、居室親機毎、1つの当該居室親機に1つの共通アドレスとして割り付けられる複数の部屋番号または複数の名前を共同玄関機メモリに保存することができるばかりでなく、当該1つの共通アドレスを居室親機の居室親機メモリに保存することができる。これにより、共同玄関機にて呼出操作を行う来訪者にとっては、呼出先の居住者に該当する複数の部屋番号または複数の名前のうち何れか1の当該部屋番号または名前を選択でき、呼出操作の利便性が高められる。また、来訪者により選択された部屋番号または名前が一致した居室親機の居室親機CPUは、居室親機スピーカから出力される呼出音のパターンを、部屋番号または名前の相違によって変化させることから、居住者にとっては、来訪者の呼び出しに使用された部屋番号または名前の識別が容易となる。
また、本発明の集合住宅インターホンシステムによれば、共通幹線を経由して接続された居室親機との間で呼び出し、通話を成立させることができる管理室親機の管理室親機CPUの制御により、居室親機毎、1つの当該居室親機に1つの共通アドレスとして割り付けられる複数の部屋番号または複数の名前を管理室親機メモリに保存することができるばかりでなく、当該1つの共通アドレスを居室親機の居室親機メモリに保存することができる。これにより、管理室親機にて呼出操作を行う管理人にとっては、呼出先の居住者に該当する複数の部屋番号または複数の名前のうち何れか1の当該部屋番号または名前を選択でき、呼出操作の利便性が高められる。また、管理人により選択された部屋番号または名前が一致した居室親機の居室親機CPUは、居室親機スピーカから出力される呼出音のパターンを部屋番号または名前の相違によって変化させることから、居住者にとっては、管理人の呼び出しに使用された部屋番号または名前の識別が容易となる。
以下、本発明の集合住宅インターホンシステムを適用した最良の実施の形態例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明を実施するための最良の一形態である集合住宅インターホンシステムの全体構成(外観構成)を示すシステム説明図である。
図1に示す集合住宅インターホンシステムは、マンション等の集合住宅において、(複数の)居室毎に設置され、共同玄関に居る来訪者または管理室(管理人室と同意。)内に在室中の管理人からの呼び出しが報知され、この呼び出しに応答した居住者が通話を成立させるための(複数の)居室親機1a、1b、・・・と、管理室に設置され、管理人が(複数の)居室のうち特定の当該居室内に在室中の居住者(以下、特定の居住者という。)を呼び出して通話を成立させるための管理室親機2と、共同玄関に設置され、来訪者が特定の居住者を呼び出して通話を成立させるための共同玄関機3とが共通幹線Lを経由してそれぞれ接続されて構成されている。
また、居室親機1a、1b、・・・は、前述の機能の他に、通常、居住者が管理人を呼び出して通話を成立させるための機能を有している。また、管理室親機2についても前述の機能の他に、通常、特定の居住者または来訪者からの呼び出しが報知され、この呼び出しに応答した管理人が通話を成立させるための機能、管理人が全ての居住者に対して一斉放送を行うための機能を有している。さらに、共同玄関機3についても前述の機能の他に、来訪者が管理人を呼び出して通話を成立させるための機能を有している。
図2は、本発明を実施するための最良の一形態である集合住宅インターホンシステムの具体的な構成を示すブロック図である。
図2に示す集合住宅インターホンシステムにおいて、居室親機1a、1b、・・・はそれぞれ同様な構成であり、スピーカ(以下、居室親機スピーカという。)100と、ハンドセット(以下、居室親機ハンドセットという。)101と、通話回路(以下、居室親機通話回路という。)102と、メモリ(以下、居室親機メモリという。)103と、CPU(以下、居室親機CPUという。)104と、通信回路(以下、居室親機I/Fという。)105とが備えられている。なお、前述の居室親機スピーカ100、居室親機ハンドセット101は、図1に表わされる。
この居室親機1a、1b、・・・において、居室親機スピーカ100は、管理室親機2を使用した管理人からの呼び出しがある旨の呼出音や共用玄関機3を使用した来訪者からの呼び出しがある旨の呼出音を所定のパターンで出力するためのものである。なお、居室親機スピーカ100から出力される呼出音には、音声メッセージ等も含まれる。
また、居室親機ハンドセット101は、居住者が管理人または来訪者との間で通話を成立させるにあたり音声(送話音声、受話音声)を入出力するためのものであり、当該ハンドセットを取り上げの有無に起因してフックスイッチ(図示せず)がフックオフ/フックオンとなる機能を有している。
また、居室親機通話回路102は、居室親機ハンドセット101(のマイクおよびレシーバ)にて入出力される音声であり信号処理された音声信号を、4線/2線変換や2線/4線変換、増幅等を行い、信号伝送路(通話路)を形成するためのものである。
また、居室親機メモリ103は、自居室親機に複数の部屋番号または複数の名前として割り付けられる1つの共通アドレスを保存するためのものであり、例えば、フラッシュROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等のような不揮発性メモリが好適とされる。
また、居室親機CPU104は、当該居室親機の構成各部/回路を制御するための機能として、例えば、居室親機スピーカ100から呼出音を出力させる機能、居室親機通話回路102を能動にする機能および居室親機メモリ103の制御(保存/読出/照合)機能を有している。
さらに、居室親機I/F105は、居室親機通話回路102および共通幹線Lの間における双方向の信号伝送路(通話路)、居室親機CPU104および共通幹線Lの間における双方向の信号伝送路をそれぞれ形成するためのものである。
なお、居室親機1a、1b、・・・が有する通話手段としては、前述の構成のように居室親機ハンドセット101を適用したが、この通話手段に限定されるものではない。例えば、居室親機ハンドセット101を不要として別途にマイクおよび通話ボタンを設けることにより、この通話ボタンにて応答操作を行った後、居室親機スピーカ100およびマイクを使用して通話、すなわち、拡声通話を成立させることができる。また、居室親機スピーカ100、居室親機ハンドセット101、前述のマイクおよび通話ボタンを全て設けることにより、居室親機ハンドセット101を使用したハンドセット通話および拡声通話のうち、何れか1の通話手段を任意に選択することもできる。
管理室親機2には、スピーカ(以下、管理室親機スピーカという。)200と、ハンドセット(以下、管理室親機ハンドセットという。)201と、通話回路(以下、管理室親機通話回路という。)202と、操作部(以下、管理室親機操作部という。)203と、モニタ(以下、管理室親機モニタという。)204と、メモリ(以下、管理室親機メモリという。)205と、CPU(以下、管理室親機CPUという。)206と、通信回路(以下、管理室親機I/Fという。)207とが備えられている。なお、前述の管理室親機スピーカ200、管理室親機ハンドセット201、管理室親機操作部203および管理室親機モニタ204は、図1に表わされる。
この管理室親機2において、管理室親機スピーカ200は、居室親機1a、1b、・・・を使用した特定の居住者(または共同玄関機3を使用した来訪者)からの呼び出しがある旨の呼出音を所定のパターンで出力するためのものである。なお、管理室親機スピーカ200から出力される呼出音には、音声メッセージ等も含まれる。
また、管理室親機ハンドセット201は、管理人が居住者(または来訪者)との間で通話を成立させるにあたり音声(送話音声、受話音声)を入出力するためのものであり、当該ハンドセットを取り上げの有無に起因してフックスイッチ(図示せず)がフックオフ/フックオンとなる機能を有している。
また、管理室親機通話回路202は、管理室親機ハンドセット201(のマイクおよびレシーバ)にて入出力される音声であり信号処理された音声信号を、4線/2線変換や2線/4線変換、増幅等を行い、信号伝送路(通話路)を形成するためのものである。
また、管理室親機操作部203は、当該システムの施工業者等が居室親機1a、1b、・・・毎、1つの当該居室親機に割り付けられる複数の部屋番号または複数の名前の1つの共通アドレスを設定するとともに、管理人が特定の居住者を呼び出すための操作を行うものであり、テンキーボタン203a、上/下方向キーボタン203b、呼出ボタン203cが含まれる。
また、管理室親機モニタ204は、管理室親機操作部203(203a、203b、203c)の操作情報等を表示するためのものであり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等が好適とされる。
また、管理室親機メモリ205は、居室親機1a、1b、・・・毎に1つの共通アドレスとして割り付けられる複数の部屋番号または複数の名前を保存するためのものであり、例えば、フラッシュROM、EEPROM等のような不揮発性メモリが好適とされる。
また、管理室親機CPU206は、当該管理室親機の構成各部/回路を制御するための機能として、例えば、管理室親機スピーカ200から呼出音を出力させる機能、管理室親機通話回路202を能動にする機能、管理室親機操作部203(203a、203b、203c)の操作検出機能、管理室親機モニタ204への表示機能および管理室親機メモリ205の制御(保存/読出/照合)機能を有している。
さらに、管理室親機I/F207は、管理室親機通話回路202および共通幹線Lの間における双方向の信号伝送路(通話路)、管理室親機CPU206および共通幹線Lの間における双方向の信号伝送路をそれぞれ形成するためのものである。
なお、管理室親機2が有する通話手段としては、前述の構成のように管理室親機ハンドセット201を適用したが、この通話手段に限定されるものではない。例えば、管理室親機ハンドセット201を不要として別途にマイクを設け、管理室親機操作部203に通話ボタンを備えることにより、この通話ボタンにて応答操作を行った後、管理室親機スピーカ200およびマイクを使用して通話、すなわち、拡声通話を成立させることができる。また、管理室親機スピーカ200、管理室親機ハンドセット201、前述のマイクおよび通話ボタンを全て設けることにより、管理室親機ハンドセット201を使用したハンドセット通話および拡声通話のうち、何れか1の通話手段を任意に選択することもできる。
共同玄関機3には、操作部(以下、共同玄関機操作部という。)300と、モニタ(以下、共同玄関機モニタという。)301と、マイク(以下、共同玄関機マイクという。)302と、スピーカ(以下、共同玄関機スピーカという。)303と、通話回路(以下、共同玄関機通話回路という。)304と、メモリ(以下、共同玄関機メモリという。)305と、CPU(以下、共同玄関機CPUという。)306と、通信回路(以下、共同玄関機I/Fという。)307とが備えられている。なお、前述の共同玄関機操作部300、共同玄関機モニタ301、共同玄関機マイク302および共同玄関機スピーカ303は、図1に表わされる。
この共同玄関機3において、共同玄関機操作部300は、当該システムの施工業者等が居室親機1a、1b、・・・毎、1つの当該居室親機に割り付けられる複数の部屋番号または複数の名前の1つの共通アドレスを設定するとともに、来訪者が特定の居住者(または管理人)を呼び出すための操作を行うものであり、テンキーボタン300a、上/下方向キーボタン300b、呼出ボタン300cが含まれる。
また、共同玄関機モニタ301は、共同玄関機操作部300(300a、300b、300c)の操作情報等を表示するためのものであり、例えば、LCD、有機ELディスプレイ等が好適とされる。
また、共同玄関機マイク302は、来訪者が呼び出した特定の居住者(または管理人)との間で通話を成立させるにあたり、音声(送話音声)を入力するためのものである。
また、共同玄関機スピーカ303は、来訪者が呼び出した特定の居住者(または管理人)との間で通話を成立させるにあたり、当該居住者(または管理人)からの音声(受話音声)を出力するとともに、共同玄関機操作部300(300a、300b、300c)にて行われる操作に対する確認音を出力するためのものである。なお、共同玄関機スピーカ303から出力される確認音には、音声メッセージ等も含まれる。
また、共同玄関機通話回路304は、共同玄関機マイク302および共同玄関機スピーカ303にて入出力される音声であり信号処理された音声信号を、4線/2線変換や2線/4線変換、増幅等を行い、信号伝送路(通話路)を形成するためのものである。
また、共同玄関機メモリ305は、居室親機1a、1b、・・・毎に1つの共通アドレスとして割り付けられる複数の部屋番号または複数の名前を保存するためのものであり、例えば、フラッシュROM、EEPROM等のような不揮発性メモリが好適とされる。
また、共同玄関機CPU306は、当該共同玄関機の構成各部/回路を制御するための機能として、例えば、共同玄関機操作部300(300a、300b、300c)の操作検出機能、共同玄関機モニタ301への表示機能、共同玄関機通話回路304を能動にする機能および共同玄関機メモリ305の制御(保存/読出/照合)機能を有している。
さらに、共同玄関機I/F307は、共同玄関機通話回路304および共通幹線Lの間における双方向の信号伝送路(通話路)、共同玄関機CPU306および共通幹線Lの間における双方向の信号伝送路をそれぞれ形成するためのものである。
このように構成され本発明を実施するための最良の一形態である集合住宅インターホンシステムにおいて、以下、具体的な動作について説明する。
図1および図2に示す当該システムを集合住宅に設置するような出荷時において、居室親機1a、1b、・・・毎、1つの当該居室親機に複数の部屋番号または複数の名前を1つの共通アドレスとして割り付ける初期設定を行うにあたり、当該システムの施工業者等は、管理室親機2または共同玄関機3を使用する。
この初期設定を、共同玄関機3を使用して行うにあたり、共同玄関機3側に配置された施工業者等は、共同玄関機操作部300を使用して所定の初期設定起動操作を行う。例えば、予め設定されている暗証番号を、共同玄関機操作部300を構成するテンキーボタン300aを使用して入力する。この操作を検出した共同玄関機CPU306は、テンキーボタン300aを使用して入力された暗証番号が初期設定を起動させるために必要な当該番号であると判断し、「待ち受けモード」から「設定モード」に切り替える。なお、共同玄関機CPU306は、共同玄関機モニタ301に文字メッセージや絵データ等を表示させる、および/または共同玄関機スピーカ303から確認音(音声メッセージ等を含む。)を出力させることにより、「設定モード」に切り替えられた旨の内容を施工業者等に報知することができる。
「設定モード」への切り替えの後、居室親機1a、1b、・・・のうち、ここでは、1つの居室親機1aに複数の部屋番号または複数の名前を割り付けるためには、共同玄関機3の共同玄関機操作部300を使用して所定の設定操作を行う。例えば、「101」、「203」の2つの部屋番号を割り付けるためには、先ず、共同玄関機操作部300を構成する上/下方向キーボタン300bを操作し、この操作を検出した共同玄関機CPU306の制御により、共同玄関機モニタ301の表示内容を、前述の「設定モード」に切り替えられた旨の内容から部屋番号の入力画面に切り替える。この入力画面を確認した施工業者等は、テンキーボタン300aを操作し、「101」、「203」の2つの部屋番号を順次入力する。なお、共同玄関機CPU306は、順次入力された「101」、「203」の2つの部屋番号を共同玄関機モニタ301に表示させることができることから、部屋番号の入力に間違いがあった場合には確認が容易であり、施工業者等は、必要に応じて訂正を行うことができる。
一方、1つの居室親機1aに複数の名前、例えば、「YAMADA」、「SATOU」の2つの名前を割り付けるためには、先ず、共同玄関機3の共同玄関機操作部300を構成する上/下方向キーボタン300bを操作し、この操作を検出した共同玄関機CPU306の制御により、共同玄関機表示部301の表示内容を、前述の「設定モード」に切り替えられた旨の内容から名前の入力画面に切り替える。この入力画面を確認した施工業者等は、テンキーボタン300a毎に割り当てられている複数の文字、例えば、複数のアルファベットを参照し、名前の割り付けのために必要とされる当該テンキーボタンの操作回数に応じて「YAMADA」、「SATOU」の2つの名前を順次入力する。なお、共同玄関機CPU306は、順次入力された「YAMADA」、「SATOU」の2つの名前を共同玄関機モニタ301に表示させることができることから、名前の入力に間違いがあった場合には確認が容易であり、施工業者等は、必要に応じて訂正を行うことができる。
1つの居室親機1aに割り付けるべき2つの部屋番号「101」、「203」、または2つの名前「YAMADA」、「SATOU」を共同玄関機3の共同玄関機操作部300を操作して順次入力した後において、共同玄関機3側に配置された施工業者等が共同玄関機CPU306に設けられている設定ボタン(図示せず)を操作すると、この操作を検出した共同玄関機CPU306は、当該システム全体が「リンク設定モード」となるように制御する。また、共同玄関機CPU306は、共同玄関機通話回路304が能動となるように制御するとともに、前述の2つの部屋番号「101」、「203」、または2つの名前「YAMADA」、「SATOU」を共同玄関機モニタ301に表示させることができる。
「リンク設定モード」への切り替えの後、居室親機1a側に配置された施工業者等が居室親機ハンドセット101を取り上げるような応答操作を行うと、この操作を検出した居室親機CPU104の制御により居室親機通話回路102が能動となることから、(当該居室親機側に配置された施工業者等が使用する)居室親機ハンドセット101(のマイクおよレシーバ)と、居室親機通話回路102、居室親機I/F105、共通幹線L、共同玄関機3の共同玄関機I/F307、共同玄関機通話回路304を経由して(当該共同玄関機側に配置された施工業者等が使用する)共同玄関機マイク302および共同玄関機スピーカ303との間の信号伝送路、すなわち、通話路が形成され、形成された通話路を経由して音声信号を送受信させることで通話が成立する。
また、前述の通話路が形成された通話状態において、共同玄関機3側に配置された施工業者等は、共同玄関機モニタ301に表示されている2つの部屋番号「101」、「203」、または2つの名前「YAMADA」、「SATOU」を確認した後、共同玄関機操作部300を構成する呼出ボタン300cを操作する。この操作を検出した共同玄関機CPU306は、2つの部屋番号「101」、「203」、または2つの名前「YAMADA」、「SATOU」を、1つの共通アドレスとして付加させた初期設定信号を生成する。この初期設定信号は、共同玄関機CPU306から共同玄関機I/F307、共通幹線L、(通話状態である)居室親機1aの居室親機I/F105を経由して居室親機CPU104へと伝送される。
居室親機1aの居室親機CPU104は、共同玄関機3の共同玄関機CPU306からの送信信号である初期設定信号を検出すると、この初期設定信号に付加されている1つの共通アドレスを居室親機メモリ103に保存することができ、居室親機1aには、2つの部屋番号「101」、「203」、または2つの名前「YAMADA」、「SATOU」が割り付けられることになる。
自居室親機に割り付けられる1つの共通アドレスとして、前述の2つの部屋番号「101」、「203」、または2つの名前「YAMADA」、「SATOU」が居室親機1aの居室親機メモリ103に(正常に)保存された後、居室親機1a側に配置された施工業者等が居室親機ハンドセット101を元の位置に戻すような終話操作を行うと、この操作を検出した居室親機CPU104および共同玄関機CPU306の制御により前述の通話路は遮断される。なお、共同玄関機CPU306は、共同玄関機モニタ301に文字メッセージや絵データ等を表示させる、および/または共同玄関機スピーカ303から確認音(音声メッセージ等を含む。)を出力させることにより、居室親機1aに割り付けるべき1つの共通アドレスが居室親機メモリ103に(正常に)保存された旨の内容を施工業者等に報知することができる。
また、前述の終話操作を検出した居室親機1aの居室親機CPU104は、居室親機メモリ103から1つの共通アドレスを読み出し、読み出された1つの共通アドレスを付加させた初期設定転送信号を生成する。この初期設定転送信号は、居室親機CPU104から居室親機I/F105、共通幹線L、管理室親機2の管理室親機I/F207を経由して管理室親機CPU206へと伝送される、および/または居室親機CPU104から居室親機I/F105、共通幹線L、共同玄関機3の共同玄関機I/F307を経由して共同玄関機CPU306へと伝送される。
管理室親機2の管理室親機CPU206および/または共同玄関機3の共同玄関機CPU306のうち、管理室親機CPU206は、居室親機1aの居室親機CPU104からの送信信号である初期設定転送信号に付加されている1つの共通アドレス、すなわち、2つの部屋番号「101」、「203」、または2つの名前「YAMADA」、「SATOU」を、居室親機1aに割り付けて管理室親機メモリ203に保存することができる。
一方、共同玄関機3の共同玄関機CPU306は、居室親機1aの居室親機CPU104からの送信信号である初期設定転送信号に付加されている1つの共通アドレス、すなわち、2つの部屋番号「101」、「203」、または2つの名前「YAMADA」、「SATOU」を、居室親機1aに割り付けて共同玄関機メモリ305に保存することができる。
なお、前述までの「(初期設定の)起動」、「設定モード」、「リンク設定モード」における各動作と同様な操作を、共同玄関機3を使用して繰り返し行うとともに、初期設定の対象である居室親機1aを除く他の居室親機1b、・・・において居室親機ハンドセット101を取り上げるような応答操作を行うと、1つの居室親機1b、・・・に1つの共通アドレスとして割り付けられる複数の部屋番号または複数の名前を、居室親機メモリ305にそれぞれ保存することができる。この1つの共通アドレスは、管理室親機2の管理室親機メモリ205および/または共同玄関機3の共同玄関機メモリ305に保存(転送保存)することができる。
また、前述までの説明では、当該システムを集合住宅に設置する出荷時において、居室親機1a、1b、・・・毎、1つの当該居室親機に複数の部屋番号または複数の名前を1つの共通アドレスとして割り付ける初期設定を行うにあたり使用する機器として、共同玄関機3を使用する場合について説明したが、これに限定されず、管理室親機2を使用することができる。
管理室親機2側に配置された施工業者等が管理室親機操作部203を構成するテンキーボタン203a、上/下方向キーボタン203b、呼出ボタン203cを使用して、「(初期設定の)起動」、「設定モード」、「リンク設定モード」における各動作と同様な操作を繰り返し行うとともに、初期設定の対象である居室親機1a、1b、・・・において居室親機ハンドセット101を取り上げるような応答操作を行うことにより、1つの居室親機1a、1b、・・・に1つの共通アドレスとして割り付けられる複数の部屋番号または複数の名前を、管理室親機メモリ205に保存することができる。この1つの共通アドレスは、当該居室親機の居室親機メモリ103および/または共同玄関機3の共同玄関機メモリ305に保存(転送保存)することができる。
さらに、前述までの説明では、当該システムを集合住宅に設置する出荷時において初期設定を行う場合の動作について説明したが、例えば、初期設定時において予め割り付けられた1つの共通アドレスを変更して複数の部屋番号または複数の名前を書き換えることができる。
具体的には、初期設定における操作と同様、当該システムの施工業者等が管理室親機2の管理室親機操作部203(203a、203b、203c)または共同玄関機3の共同玄関機操作部300(300a、300b、300c)を操作することにより、1つの共通アドレスを変更すべき当該居室親機の居室親機メモリ103に保存されている複数の部屋番号または複数の名前を書き換えることができる。書き換えられた複数の部屋番号または複数の名前は、管理室親機2の管理室親機メモリ205および/または共同玄関機3の共同玄関機メモリ305に保存(転送保存)することができる。
次に、前述のような初期設定または書き換えが行われた後において、共同玄関に居る来訪者が特定の居住者を呼び出して通話を成立させるための動作について説明する。ここでは、居室親機1aが設置された居室内に在室中の居住者を来訪者が呼び出して通話を成立させる動作(以下、第1の呼出/通話動作という。)について説明する。
第1の呼出/通話動作を行うにあたり、来訪者は、先ず、共同玄関機3の共同玄関機操作部300を使用して所定の呼出起動操作を行う。例えば、共同玄関機操作部300を構成するテンキーボタン300aのうち何れかの当該ボタンを操作する。この操作を検出した共同玄関機CPU306は、共同玄関機メモリ306に保存されている複数の部屋番号または複数の名前を全て読み出して共同玄関機モニタ301に表示、例えば、スクロール表示させることができる。この表示を確認した来訪者は、呼出先を選択するにあたり、居室親機1aに1つの共通アドレスとして割り付けられている2つの部屋番号「101」、「203」、または2つの名前「YAMADA」、「SATOU」のうち、予め知り得ている何れか1の当該部屋番号または名前を上/下方向キーボタン300bを操作して選択する。ここでは、上/下方向キーボタン300bの操作により部屋番号「101」が選択されると、この操作を検出した共同玄関機CPU306は、共同玄関機モニタ301の表示内容を、前述の「スクロール表示」から部屋番号「101」の選択済み表示に切り替える。
また、共同玄関機3の共同玄関機モニタ301に選択済み表示された内容、すなわち、部屋番号「101」を確認した後、来訪者が共同玄関機操作部300を構成する呼出ボタン300cを操作すると、この操作を検出した共同玄関機CPU306は、部屋番号「101」を付加させた呼出信号(以下、第1の呼出信号という。)を生成する。この第1の呼出信号は、共同玄関機CPU306から共同玄関機I/F307、共通幹線L、(全ての)居室親機1a、1b、・・・の居室親機I/F105を経由して居室親機CPU104へとそれぞれ伝送されるとともに、共同玄関機CPU306から共同玄関機I/F307、共通幹線L、管理室親機2の管理室親機I/F207を経由して管理室親機CPU206へと伝送される。
(全ての)居室親機1a、1b、・・・の居室親機CPU104および管理室親機2の管理室親機CPU206のうち、先ず、居室親機CPU104はそれぞれ、共同玄関機3の共同玄関機CPU306からの送信信号である第1の呼出信号に付加されている部屋番号「101」と、居室親機メモリ103に1つの共通アドレスとして割り付けられて保存されている複数の部屋番号または複数の名前とを照合し、一致した場合にのみ所定の呼出報知を行う。ここでは、居室親機1aの居室親機CPU104のみ部屋番号が「101」で一致する。この居室親機CPU104は、自居室親機に割り付けられた2つの部屋番号「101」、「203」、または2つの名前「YAMADA」、「SATOU」毎に予め割り当てられている所定のパターンの(複数の)呼出音のうち、部屋番号「101」に予め割り当てられた呼出音を居室親機スピーカ100から出力させることができる。
一方、管理室親機2の管理室親機CPU206は、共同玄関機3の共同玄関機CPU306からの送信信号である第1の呼出信号に付加されている部屋番号「101」を参照して、来訪者からの呼び出しが管理室内に在室中の管理人への呼び出しでないと判断し、呼出報知のような動作は何ら行わない。
居室親機1aの居室親機スピーカ100からの呼出音の出力を確認した呼出先の居住者が居室親機ハンドセット101を取り上げるような応答操作を行うと、この操作を検出した居室親機CPU104により、居室親機通話回路102が能動となるように制御されるとともに、応答信号(以下、第1の応答信号という。)が生成される。この第1の応答信号は、前述の第1の呼出信号と逆の信号伝送路を経由して共同玄関機3の共同玄関機CPU306へと伝送される。
共同玄関機3の共同玄関機CPU306は、居室親機1aの居室親機CPU104からの送信信号である第1の応答信号を検出すると、共同玄関機通話回路304が能動となるように制御することにより、呼出元の来訪者が使用する共同玄関機マイク302および共同玄関機スピーカ303と、共同玄関機通話回路304、共同玄関機I/F307、共通幹線L、居室親機1aの居室親機I/F105、居室親機通話回路102を経由して呼出先の居住者が使用する居室親機ハンドセット101(のマイクおよびレシーバ)との間の信号伝送路、すなわち、通話路が形成され、形成された通話路を経由して音声信号を送受信させることで通話が成立する。
前述までの説明から明らかなように、第1の呼出/通話動作を行うにあたっては、居室親機1aが設置された居室内に在室中の居住者を来訪者が呼び出すとき、共同玄関機3の共同玄関機操作部300を使用して部屋番号「101」を選択したが、この部屋番号「101」に限定されるものではない。例えば、居室親機1aに1つの共通アドレスとして割り付けられている(部屋番号「101」を除く他の当該部屋番号である)部屋番号「203」、または2つの名前「YAMADA」、「SATOU」のうち何れか1を選択することにより、呼出先である居室親機1aの居室親機スピーカ100では、選択された部屋番号「203」、または2つの名前「YAMADA」、「SATOU」毎で異なるパターンの呼出音が出力されることから、呼出音の相違を確認した居住者にとっては、来訪者の呼び出しに使用された部屋番号または名前の識別が容易となる。
次に、前述までの第1の呼出/通話動作によれば、初期設定または書き換えが行われた後において、共同玄関に居る来訪者が特定の居住者、すなわち、居室親機1aが設置された居室内に在室中の居住者を呼び出して通話を成立させるための動作について説明したが、その呼出元としては来訪者に限定されるものではなく、管理室内に在室中の管理人を適用することができる。ここでは、居室親機1aが設置された居室内に在室中の居住者を管理人が呼び出して通話を成立させる動作(以下、第2の呼出/通話動作という。)について説明する。
第2の呼出/通話動作を行うにあたり、管理人は、先ず、管理室親機2の管理室親機操作部203を使用して所定の呼出起動操作を行う。例えば、管理室親機機操作部203を構成するテンキーボタン203aのうち何れかの当該ボタンを操作する。この操作を検出した管理室親機CPU206は、管理室親機メモリ205に保存されている複数の部屋番号または複数の名前を全て読み出して管理室親機モニタ204に表示、例えば、スクロール表示させることができる。この表示を確認した管理人は、呼出先を選択するにあたり、居室親機1aに1つの共通アドレスとして割り付けられている2つの部屋番号「101」、「203」、または2つの名前「YAMADA」、「SATOU」のうち、予め知り得ている何れか1の当該部屋番号または名前を上/下方向キーボタン203bを操作して選択する。ここでは、上/下方向キーボタン203bの操作により名前「YAMADA」が選択されると、この操作を検出した管理室親機CPU206は、管理室親機モニタ204の表示内容を、前述の「スクロール表示」から名前「YAMADA」の選択済み表示に切り替える。
また、管理室親機2の管理室親機モニタ204に選択済み表示された内容、すなわち、名前「YAMADA」を確認した後、管理人が管理室親機操作部203を構成する呼出ボタン203cを操作すると、この操作を検出した管理室親機CPU206は、名前「YAMADA」を付加させた呼出信号(以下、第2の呼出信号という。)を生成する。この第2の呼出信号は、管理室親機CPU206から管理室親機I/F207、共通幹線L、(全ての)居室親機1a、1b、・・・の居室親機I/F105を経由して居室親機CPU104へとそれぞれ伝送されるとともに、管理室親機CPU206から管理室親機I/F207、共通幹線L、共同玄関機3の共同玄関機I/F307を経由して共同玄関機CPU306へと伝送される。
(全ての)居室親機1a、1b、・・・の居室親機CPU104および共同玄関機3の共同CPU206のうち、先ず、居室親機CPU104はそれぞれ、管理室親機2の管理室親機CPU206からの送信信号である第2の呼出信号に付加されている名前「YAMADA」と、居室親機メモリ103に1つの共通アドレスとして割り付けられて保存されている複数の部屋番号または複数の名前とを照合し、一致した場合にのみ所定の呼出報知を行う。ここでは、居室親機1aの居室親機CPU104のみ名前が「YAMADA」で一致する。この居室親機CPU104は、自居室親機に割り付けられた2つの部屋番号「101」、「203」、または2つの名前「YAMADA」、「SATOU」毎に予め割り当てられている所定のパターンの(複数の)呼出音のうち、名前「YAMADA」に予め割り当てられた呼出音を居室親機スピーカ100から出力させることができる。
一方、共同玄関機3の共同玄関機CPU306は、管理室親機2の管理室親機CPU206からの送信信号である第2の呼出信号を無効であると判断し、呼出報知のような動作は何ら行わない。
居室親機1aの居室親機スピーカ100からの呼出音の出力を確認した呼出先の居住者が居室親機ハンドセット101を取り上げるような応答操作を行うと、この操作を検出した居室親機CPU104により、居室親機通話回路102が能動となるように制御されるとともに、応答信号(以下、第2の応答信号という。)が生成される。この第2の応答信号は、前述の第2の呼出信号と逆の信号伝送路を経由して管理室親機2の管理室親機CPU206へと伝送される。
管理室親機2の管理室親機CPU206は、居室親機1aの居室親機CPU104からの送信信号である第2の応答信号を検出すると、管理室親機通話回路202が能動となるように制御することにより、呼出元の管理人が使用する管理室親機ハンドセット201(のマイクおよびレシーバ)と、管理室親機通話回路202、管理室親機I/F207、共通幹線L、居室親機1aの居室親機I/F105、居室親機通話回路102を経由して呼出先の居住者が使用する居室親機ハンドセット101(のマイクおよびレシーバ)との間の信号伝送路、すなわち、通話路が形成され、形成された通話路を経由して音声信号を送受信させることで通話が成立する。
前述までの説明から明らかなように、第2の呼出/通話動作を行うにあたっては、居室親機1aが設置された居室内に在室中の居住者を管理人が呼び出すにあたり、管理室親機2の管理室親機操作部203を使用して名前「YAMADA」を選択したが、この名前「YAMADA」に限定されるものではない。例えば、居室親機1aに1つの共通アドレスとして割り付けられている2つの部屋番号「101」、「203」、または(名前「YAMADA」を除く他の当該名前である)名前「SATOU」のうち何れか1を選択することにより、呼出先である居室親機1aの居室親機スピーカ100では、選択された2つの部屋番号「101」、「203」、または名前「SATOU」毎で異なるパターンの呼出音が出力されることから、呼出音の相違を確認した居住者にとっては、管理人の呼び出しに使用された部屋番号または名前の識別が容易となる。
なお、本発明の集合住宅インターホンシステムにおいては、集合住宅の管理室および共同玄関がそれぞれ1箇所であり管理室親機および共同玄関機を1台(管理室親機2、共同玄関機3)ずつ設けた場合について適用したが、当該管理室親機および共同玄関機の台数は1台に限定されるものではない。例えば、複数の管理室および/または複数の共同玄関がある場合には、管理室親機および/または共同玄関機を複数台(管理室親機2a、2b、・・・、共同玄関機3a、3b、・・・、図示せず)設けることができる。
また、本発明の集合住宅インターホンシステムにおいては、共通幹線Lにそれぞれ接続される機器として、居室親機1a、1b、・・・、管理室親機2、共同玄関機3を適用したが、この構成に限定されるものではない。例えば、共通幹線Lに居室親機1a、1b、・・・および共同玄関機3のみがそれぞれ接続されている当該システム、共通幹線Lに管理室親機2および共同玄関機3のみがそれぞれ接続されている当該システムも好適とされ、同様な効果を奏するばかりでなく、この共通幹線Lには、当該システム全体を制御する制御装置(図示せず)を接続することも可能であり、この制御装置にメモリ(不揮発性メモリ)を備えることで、居室親機1a、1b、・・・毎、1つの当該居室親機に割り付けられた複数の部屋番号または複数の名前の1つの共通アドレスを保存することができる。
また、本発明の集合住宅インターホンシステムにおいては、居室親機1a、1b、・・・毎、1つの当該居室親機に割り付けるべき複数の名前を設定するにあたり、管理室親機2の管理室親機操作部203を構成するテンキーボタン203a、共同玄関機3の共同玄関機操作部300を構成するテンキーボタン203aにおける操作として、テンキーボタン203a、300a毎に割り当てられている複数のアルファベットを参照したが、この文字に限定されるものでない。例えば、テンキーボタン203a、300a毎に複数の平仮名または片仮名を割り当てる、或いは、アルファベット、平仮名、または片仮名を併用し、名前の割り付けのために必要とされる当該テンキーボタンの操作回数に応じて複数の名前を設定することができる。
さらに、本発明のインターホンシステムにおいては、図1、図2にそれぞれ示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、この形態に限定されるものでなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られた如何なる構成であっても採用できるということはいうまでもないことである。
本発明を実施するための最良の一形態である集合住宅インターホンシステムの全体構成(外観構成)を示すシステム説明図。 本発明を実施するための最良の一形態である集合住宅インターホンシステムの具体的な構成を示すブロック図。
1a、1b、・・・ ……居室親機
103……居室親機メモリ
104……居室親機CPU
2……管理室親機
205……管理室親機メモリ
206……管理室親機CPU
3……共同玄関機
305……共同玄関機メモリ
306……共同玄関機CPU
L……共通幹線

Claims (2)

  1. 居室毎に設置される居室親機(1a、1b、・・・)と、共同玄関に設置され前記居室親機を呼び出して通話を成立させるための共同玄関機(3)とを共通幹線(L)にそれぞれ接続し、
    前記共同玄関機は、1つの居室親機に複数の部屋番号または複数の名前を1つの共通アドレスとして割り付けるための共同玄関機CPU(306)と、前記共同玄関機CPUにて割り付けられた複数の部屋番号または複数の名前を保存するための共同玄関機メモリ(305)とを備え、
    前記居室親機は、前記1つの共通アドレスを保存するための居室親機メモリ(103)と、前記居室親機メモリへの前記1つの共通アドレスの保存を実行し、前記共同玄関機から前記1つの居室親機への呼出時に、前記共同玄関機から送信されてきた前記1つの共通アドレスと前記居室親機メモリに保存されている前記1つの共通アドレスとを照合し、一致しているときには前記1つの居室親機への呼び出し、通話を成立させるとともに、前記呼び出しに使用された前記部屋番号または前記名前の相違によって呼出音を変化させるための居室親機CPU(104)とを備えることを特徴とする集合住宅インターホンシステム。
  2. 居室毎に設置される居室親機(1a、1b、・・・)と、管理室に設置され前記居室親機との間で呼び出し、通話を成立させるための管理室親機(2)とを共通幹線(L)にそれぞれ接続し、
    前記管理室親機は、1つの居室親機に複数の部屋番号または複数の名前を1つの共通アドレスとして割り付けるための管理室親機CPU(206)と、前記管理室親機CPUにて割り付けられた複数の部屋番号または複数の名前を保存するための管理室親機メモリ(205)とを備え、
    前記居室親機は、前記1つの共通アドレスを保存するための居室親機メモリ(103)と、前記居室親機メモリへの前記1つの共通アドレスの保存を実行し、前記管理室親機から前記1つの居室親機への呼出時に、前記管理室親機から送信されてきた前記1つの共通アドレスと前記居室親機メモリに保存されている前記1つの共通アドレスとを照合し、一致しているときには前記1つの居室親機への呼び出し、通話を成立させるとともに、前記呼び出しに使用された前記部屋番号または前記名前の相違によって呼出音を変化させるための居室親機CPU(104)とを備えることを特徴とする集合住宅インターホンシステム。
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