JP4383957B2 - 集合住宅用インターホンシステム - Google Patents

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本発明は、集合住宅用インターホンシステムに関し、特に居室親機が呼び出しを受けた場合、或いは居室親機から呼び出しをした場合、居室親機が呼出元或いは呼出先を表示する集合住宅用インターホンシステムに関する。
従来、呼び出しがあった場合の呼出元等の名称を表示するインターホンシステムとして、例えば特許文献1に示す構成のものがある。これは、居室親機に来訪者を映し出すためのテレビモニタが備えられ、例えばドアホン1から呼び出しがあったら、そのテレビモニタに“ドアホン1”の文字が表示され、何処からの呼び出しであるか一目で分かるようになっていた。
特開2001−238203号公報
上記特許文献1に示すインターホンシステムは、戸建住宅用であるが、この文字情報を表示するシステムを集合住宅に適用すれば、玄関子機、集合玄関機、管理室等の呼出元を居室親機で表示することが可能となる。しかし、上記インターホンシステムは、全ての名称が固定して設定されており、施工後に名称を変更できる機能はなかった。
ところが、集合住宅では、管理上、防災センターやフロント、受付などを設ける場合が多く、その場合管理室が存在しなくなる。そのような場合、例えば防災センターに管理室親機(管理室用親機)を設置することになるが、居室親機で表示される名称が管理室のままでは居住者が戸惑ってしまう。このように、集合住宅の場合、管理室の表示は物件により異なることになるが、容易に変更できなかったため、変更したいという要望に対しては、パソコンなどを接続して各居室親機毎に変更するか、もしくはCPUの差し替えをする方法でしか対応できず、大変面倒であった。
そこで本発明は、上述する難点を解決するためになされたもので、居室親機に表示される管理室用親機設置場所の名称を容易に設定できる集合住宅用インターホンシステムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、管理者が居住者を呼び出して通話を行うための管理室用親機と、映像表示部を有すると共に、居住者が管理室用親機を呼び出して通話を行う、又は管理室用親機からの呼び出しを受けて通話を行うための居室親機と、管理室用親機、居室親機等のインターホン機器が接続され、それら接続機器を制御する制御機と、を備えた集合住宅用インターホンシステムにおいて、制御機は、居室親機が表示する管理室用親機設置場所の名称を全居室一斉、又は系統単位で選択設定する操作部と、当該操作部の操作を受けて居室親機を制御する制御信号を生成する制御機表示制御手段とを有し、居室親機は、管理室用親機設置場所の表示名称の表示データを複数記憶した管理室表示名称設定保存部と、制御信号を受けて管理室表示名称設定保存部から1つの表示データを選択設定し、映像表示部に文字を表示する親機表示制御手段とを有し、管理室用親機が居室親機を呼び出した場合、或いは居室親機が管理室用親機を呼び出した場合に、選択設定された管理室用親機設置場所の名称が映像表示部に表示されることを特徴とする。
このように構成することで、管理室用親機から呼び出しが成された場合等に居室親機の映像表示部に表示される管理室用親機設置場所の名称を設定できるので、設置場所が例えば受付であっても、それに合わせて表示を変更でき、居住者が戸惑うようなことがなくなる。また、この設定は、制御機から一斉に或いは系統単位で実施するので、個々の居室居室ごとに設定をしなくて済み住戸の多い集合住宅であても設定操作が容易である。また、各居室で異なる名称が設定されるようなこともなくなる。
請求項の発明は、請求項に記載の発明において、管理室用親機の操作部を操作して、居室親機の管理室用親機設置場所の表示名称の設定が可能であって、管理室用親機は、管理室用親機設置場所の表示名称設定操作により制御機に対して表示設定制御信号を送出する管理室用親機表示制御手段を有し、制御機は、表示設定制御信号を受けて、居室親機が表示する管理室用親機設置場所の名称を全居室一斉、又は系統単位で変える制御信号を生成することを特徴とする。
このように構成することで、管理室用親機から制御機を操作して居室親機に表示される管理室用親機設置場所の名称を選択設定でき、わざわざ制御機を操作する必要がなくなる。そのため、制御機に例えばDIPスイッチから成る専用の操作部を設ける必要が無くなるし、管理室用親機の操作部を元々備わっているテンキー等の操作ボタンを使用することができ、別途専用の操作部を設ける必要がない。
請求項の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、居室親機に、居住者が管理室用親機を呼び出して通話を行う、又は管理室用親機からの呼び出しを受けて通話を行う為の増設親機が接続され、増設親機は、映像表示部及び当該映像表示部に管理室用親機の設定名称を表示する画面上文字表示回路を有し、居室親機にて管理室用親機設置場所の表示名称が選択設定されたら、居室親機から伝送された表示名称データを含む制御信号を受けて同一の名称を表示するよう設定情報を保存制御する増設親機表示制御手段を有し、管理室用親機から呼び出しが成された場合、或いは管理室用親機を呼び出した場合に、選択設定された管理室用親機設置場所の名称が増設親機の映像表示部に表示されることを特徴とする。
このように構成することで、居室親機にて設定した管理室用親機設置場所の名称を増設親機でも表示するので、増設親機が接続されていても、設定操作は居室親機のみ行えば良い。
本発明によれば、居室親機の映像表示部に表示される管理室用親機設置場所の名称を、制御機、管理室用親機により設定できるので、管理室用親機設置場所の表示名称を実際の名称に合わせることができ、居住者が戸惑うようなことがなくなる。また、予め記憶された複数の名称の中から選択するだけの簡単な操作で名称を設定するので、設定が容易であるし、保存した複数の名称を選択する簡易な設定操作とすることで、表示文字を作成して設定するような複雑な機能が必要なく、親機表示制御手段の負担が小さくなり安価な構成で済む。
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る集合住宅用インターホンシステムの一例を示す構成図であり、管理室等に設置される管理室用親機1と、来訪者と通話するための居室親機2と、各機器を制御する制御機3と、増設親機4と、居室玄関に設置されて居住者と通話するための玄関子機5と、集合玄関に設置されて居住者と通話するための集合玄関機6とから構成され、7は住戸を示している。そして、増設親機4、玄関子機5は居室親機2に接続され、居室親機2は制御機3から伸びた1乃至複数系統の制御機幹線8に夫々接続されている。また、管理室用親機1、集合玄関機6は夫々制御機3に接続されている。
尚、居室親機2、増設親機4、及び玄関子機5は住戸7ごとに設置され、住戸数に合わせて設置される。
図2及び図3は、各機器を回路ブロック図で示している。この図2、図3を基に以下順に機器の回路構成を説明する。居室親機2は、図2に示すように親機表示制御手段でもあり居室親機2の各回路を制御する親機CPU11、呼出音を制御する呼出音制御回路12、呼出音を鳴動するためのスピーカ13、管理室用親機設置場所の表示名称を複数記憶した管理室表示名称設定保存部14、管理室用親機設置場所の表示名称を設定するタッチパネルから成る操作部15、制御機幹線8へ接続するための制御機用IF回路16、玄関子機5を接続するための玄関子機用IF回路17、増設親機4を接続するための増設用IF回路18、液晶画面から成る映像表示部19に文字画面を表示させる画面上文字表示回路20、そして選択設定された管理室用親機設置場所の表示名称を記憶するメモリ(RAM)21等を有している。
また、増設親機4は、増設親機表示制御手段でもあり増設親機4の各回路を制御する増設親機CPU23と、呼出音を制御する呼出音制御回路24、呼出音を鳴動するためのスピーカ25、居室親機2を接続するための親機用IF回路26、呼出操作等するタッチパネルから成る操作部27、液晶画面から成る映像表示部28に文字画面を表示させる画面上文字表示回路29、そして選択設定された管理室用親機設置場所の表示名称を記憶するメモリ(RAM)30等を有している。
尚、図1の居室親機2、増設親機4は、通話するためのハンドセット2a,4a、押しボタンから成る操作部(例えば解錠ボタン)2b,4b、更には集合玄関機6に備えられたカメラ31等から伝送されてきたカメラ撮像映像信号を映像表示部19,28に出画するための復調回路等を有しているが、図2の回路ブロック図では省略してある。
制御機3は、図3に示すように、居室親機2と通信するための第1通信回路33、制御機設定制御手段でもあり制御機各回路を制御する制御機CPU34、管理室用親機設置場所の表示名称を選択設定するDIPスイッチから成る操作部35、管理室用親機2と通信するための第2通信回路36、集合玄関機6と通信するための第3通信回路37が設けられている。
更に、管理室用親機1は、制御機3と通信するための通信回路39と、音声合成回路40、スピーカ41、管理室用親機設定制御手段であると共に管理室用親機の各回路を制御する管理室用親機CPU42、居室親機2と通話するためのハンドセット1aを有する通話部43、テンキーボタンを有する操作部44、情報を表示する表示部45が設けられている。
また、集合玄関機6は、制御機3と通信するための通信回路47、音声合成回路48、スピーカ49、集合玄関機6の各回路を制御する集合玄関機CPU50、居住者と通話するためのマイク及びスピーカを有する通話部51、情報を画像表示する液晶画面から成る表示部52、居住者の呼出操作をするために表示部前面に設けられたタッチパネルから成る操作部53を有している。尚、集合玄関機6には来訪者を撮像するカメラ31の操作回路、カメラ31の撮像映像を居室親機2に伝送するための変調回路等が設けられているが、ここでは省略してある。
このように構成された集合住宅用インターホンシステムは次のように動作する。但し、ここでは発明の要部である居室親機で表示される管理室用親機設置場所の表示名称の設定動作を中心に説明する。また、この実施形態では、管理室用親機1、居室親機2、制御機3の何れからも居室親機2に表示される管理室用親機設置場所の名称を設定できるよう構成されている。
まず、管理室用親機1や制御機3からの操作による管理室用親機設置場所の表示名称の設定制御がなく、居室親機2で設定する場合について説明する。
居室親機2の親機CPU11は、ハンズフリー通話の為の通話ボタンを押しながら起動させることで、画面上文字表示回路20により映像表示部19の画面に、図4(a)に示すような操作画面としての管理室用親機設置場所の設定画面が表示される。この中から管理室ボタン55を選択して操作部15であるタッチパネルを押す。尚、他の文字表示部は他の操作の機能を示している。
管理室ボタン55が操作されたら、図4(b)の操作画面に移る。この画面で、管理室呼出用ボタン名称が表示され、予め管理室表示名称設定保存部14に保存されている複数の表示データのうちの1つが表示される。ここではまず表示名称表示部57に「管理室」と表示される。そして、表示名称選択部57aを押す度に図4(c)に示す順序で記憶されている名称が表示名称表示部57に順次表示される。ここでは、管理室以外に「フロント」、「受付」、「防災センター」の3つが記憶されている。そして、この中で該当する名称が表示されたら、管理室呼出用ボタン表示の「あり」の設定ボタン58を押して表示名称を設定する。
こうして、管理室用親機設置場所の表示名称は設定され、RAM21に保存される。その後、管理室用親機設置場所の表示が成される部分があると、設定された名称が表示される。そして、居室親機2は管理室用親機設置場所の表示名称が設定されたら、その表示名称データを制御信号に付加して増設用IF回路18を介して増設親機4に送出する。増設親機4側では、この制御信号を受けてRAM30に設定情報を保存する。その後、居室親機2と同様の管理室用親機設置場所の表示名称に切り替わる。
この状態にて管理室用親機1が居室(住戸)を呼び出した場合、呼出信号が制御機用IF回路16を介して居室親機2の親機CPU11で受信される。呼出信号を受信した居室親機2は、親機CPU11より管理室被呼コマンドを、増設用IF回路18を介し増設親機4へ送出する。増設親機4は、前記管理室被呼コマンドを親機用IF回路26を介して増設親機CPU23で受信する。こうして通信が成立した後、居室親機2及び増設親機4は映像表示部19,28に上記設定操作により設定された管理室用親機設置場所の名称で呼出元の表示を行い、同時に居室親機2のスピーカ13、増設親機4のスピーカ25から呼出音が鳴動される。この呼び出しを受けて、居室親機2或いは増設親機4のハンドセット2a,4aの何れか一方を取り上げれば、管理室用親機1との間で通話が実施される。
居室親機2から管理室用親機1を呼び出す場合は、居室親機2の操作部15でもあるタッチパネルを操作し、映像表示部19に表示される呼出画面から、上記設定操作により設定され表示された名称の管理室用親機設置場所の呼出ボタンをタッチ操作することで管理室用親機1を呼び出すことができる。また、増設親機4から管理室用親機1を呼び出す場合についても、居室親機2から呼び出す操作と同様の操作を行うことで管理室用親機1を呼び出すことができる。
そして、来訪者が集合玄関機6から居室(住戸)を呼び出した際には、呼び出しを受けた居室親機2及び増設親機4は映像表示部19,28に集合玄関機6の名称表示を行い、スピーカ13,25から呼出音を鳴動するし、各住戸に設置された玄関子機5から呼び出しがあった場合は、居室親機2及び増設親機4は映像表示部19,28に玄関子機5の名称表示を行いスピーカ13,25から呼出音を鳴動する。そして、ハンドセット2a、4aを取り上げることで通話が成される。
このように、管理室用親機から呼び出しが成された場合等に、居室親機の映像表示部に表示される管理室用親機設置場所の名称を、居室親機により設定できるので、居住者が戸惑うようなことがなくなる。また、画面上文字表示回路により表示される操作画面を見ながら予め記憶された複数の名称の中から選択するだけの簡単な操作で名称を設定するので、設定が容易である。更に、保存した複数の名称を選択する簡易な設定操作とすることで、表示文字を作成して設定するような複雑な機能が必要なく、親機表示制御手段の負担が小さく、安価な構成で済む。
また、操作画面をタッチ操作するだけで設定でき、設定操作がわかりやすいし、居室親機にて設定した管理室用親機設置場所の名称を増設親機でも表示するので、増設親機が接続されていても、設定操作は居室親機のみ行えば良い。
次に、制御機3で管理室用親機設置場所の表示名称を設定する場合について説明する。制御機3に設けられたDIPスイッチから成る操作部35の設定数値と、居室親機2に記憶されている複数の表示データとは1対1で対応するよう設定されている。制御機3により設定する場合は、居室親機2起動前にこの操作部35を操作して設定したい名称の番号に設定する。こうすることで、居室親機2の親機CPU11起動時に制御機3に送出してくる制御信号を、制御機用IF回路16と通信回路33を介して制御機CPU34が受信したら、制御機3から親機CPU11に対して、第1通信回路33、制御機用IF回路16を介して制御機3で設定された管理室表示名称設定情報を含む制御信号としての初期設定情報が送出される。
また、制御機3の操作部35は、表示名称の変更を全居室親機2に対して一斉に行うか、或いは系統単位で実施するか選択するよう構成されており、操作部35の設定により、一方を選択できるようになっている。
親機CPU11では、制御機3からの初期設定情報を受信すると、その中から管理室表示名称設定情報を読み出し、管理室表示名称設定保存部14に保存されている複数の表示データのうち、その情報に合致した管理室用親機設置場所の表示名称を選択設定してRAM21に保存する。そして、その設定情報を制御信号に付加して増設用IF回路18を介して増設親機4に送出する。増設親機CPU23は、この制御信号を受けてRAM30に設定情報を保存する。その後、居室親機2と同様の管理室用親機設置場所の表示名称に切り替わる。
この状態でのシステム動作は、上記居室親機2での設定の場合と同様であり、管理室用親機1から呼び出しがあった場合、居室親機2及び増設親機4は映像表示部19、28の画面上に上記設定により設定されている管理室用親機設置場所の名称で呼出元の表示を行うし、居室親機2或いは増設親機4から管理室用親機1を呼び出す場合は、呼出画面に上記設定操作により設定された管理室用親機設置場所の名称の呼出ボタンが表示され、その呼出ボタンをタッチ操作することで管理室用親機1を呼び出すことができる。
このように、制御機から居室親機に表示される管理室用親機設置場所の名称を設定できるので、個々の親機を操作して設定しなくて済む。また、制御機から設定することで一斉に或いは系統ごとに設定できるため、住戸数の多い大規模集合住宅であっても、設定を容易に実施できる。また、この制御機からの設定を各居室親機からの設定に対して優先させれば、居室親機毎に異なる名称が設定されるようなこともなく、確実な設定ができる。
尚、制御機3の操作部35をDIPスイッチとしたが、テンキーが設けられている場合は、それを使用すればよい。
最後に、管理室用親機1の操作により居室親機2で表示される管理室用親機設置場所の名称の設定をする場合について説明する。管理室用親機1には操作部44としてテンキーが備わっている。居室親機2にて表示される管理室用親機設置場所の名称の設定はこのテンキーを操作して実施される。
テンキーの所定の操作で、管理室用親機1の通信回路39と制御機3の第1通信回路33を介して制御機3に、各居室親機2及び増設親機4の管理室用親機設置場所の表示を変更するための表示設定制御信号が送出される。
制御機3では、この表示設定制御信号を受信すると、第1通信回路33を介して居室親機2に対して管理室表示名称設定情報を含む制御信号としての初期設定情報が送出される。親機CPU11は、この初期設定情報を受信すると、その中から管理室表示名称設定情報を読み出し、管理室表示名称設定保存部14に保存されている複数の表示データのうち、その情報に合致した管理室用親機設置場所の表示名称を選択設定してRAM21に保存する。そして、その表示名称データを含む制御信号を増設用IF回路18を介して増設親機4に送出する。増設親機CPU23は、この制御信号を受けてRAM30に設定名称を保存する。その後、居室親機2と同様の管理室用親機設置場所の表示名称に切り替わる。
また、この管理室用親機1からの居室親機2の管理室用親機設置場所の表示名称の変更形態についても、制御機3らの設定と同様に、系統単位、全居室一斉の変更を選択できる。
この状態でのシステム動作も上記居室親機2での設定の場合と同様であり、管理室用親機1から呼び出しがあった場合、居室親機2及び増設親機4は映像表示部19,28の画面上に上記設定により設定されている管理室用親機設置場所の名称で呼出元の表示を行うし、居室親機2或いは増設親機4から管理室用親機1を呼び出す場合は、呼出画面に上記設定操作により設定された管理室用親機設置場所の名称の呼出ボタンが表示され、その呼出ボタンをタッチ操作することで管理室用親機1を呼び出すことができる。
このように、管理室用親機の操作部である例えばテンキーを使用して、居室親機に表示される管理室用親機設置場所の名称を選択設定することで、わざわざ制御機を操作する必要がなくなる。そのため、制御機に専用の操作部を設ける必要が無くなるし、管理室用親機に元々備わっているテンキー等の操作ボタンを操作部として使用することで、別途専用の操作部を設ける必要がない。また、上記制御機と同様に、一斉に或いは系統ごとに設定することも容易に実施でき、個々の居室親機ごとに設定する必要が無く、住戸数の多い集合住宅であっても、管理室等の名称設定を容易に実施できる。
尚、上記実施の形態は、管理室用親機1、居室親機2、制御機3の何れからでも居室親機2に表示される管理室用親機設置場所の名称を設定できる構成となっているが、少なくとも何れか1つから設定できれば良い。
また、居室親機2の管理室用親機設置場所の表示名称を設定する操作部15をタッチパネルとしているが、タッチパネルを設けずに映像表示部19の周囲に操作ボタンを配置して操作部を形成しても良く、その場合は映像表示部19に表示された操作画面を見ながら操作ボタンを操作して設定することになる。
更に、上記実施形態は、集合住宅における管理室用親機設置場所の表示名称の変更操作について説明したが、管理室用親機設置場所の名称に限らず他の名称であっても同様の変更操作で変更することは可能であるし、戸建て住宅の居室親機に表示される名称の変更に対しても同様の構成で容易に対応できる。
本発明の実施形態の一例を示す集合住宅用インターホンシステムの構成図である。 図1の各機器の回路ブロック図の一部である。 図1の各機器の回路ブロック図の一部である。 映像表示部の管理室表示名称設定画面を示し、(a)は管理室用親機設置場所の名称設定モードを選択する画面、(b)は管理室用親機設置場所の名称を選択する画面、(c)は予め記憶されている管理室用親機設置場所の名称表示データを示している。
符号の説明
1・・管理室用親機、2・・居室親機、3・・制御機、4・・増設親機、11・・親機CPU(親機表示制御手段)、14・・管理室表示名称設定保存部、15・・操作部、19・・映像表示部、20・・画面上文字表示回路、23・・増設親機CPU(増設親機表示制御手段)、27・・操作部、28・・映像表示部、29・・画面上文字表示回路、34・・制御機CPU(制御機表示制御手段)、35・・操作部、42・・管理室用親機CPU(管理室用親機表示制御手段)、44・・操作部。

Claims (3)

  1. 管理者が居住者を呼び出して通話を行うための管理室用親機と、映像表示部を有すると共に、居住者が前記管理室用親機を呼び出して通話を行う、又は前記管理室用親機からの呼び出しを受けて通話を行うための居室親機と、前記管理室用親機、前記居室親機等のインターホン機器が接続され、それら接続機器を制御する制御機と、を備えた集合住宅用インターホンシステムにおいて、
    前記制御機は、前記居室親機が表示する管理室用親機設置場所の名称を全居室一斉、又は系統単位で選択設定する操作部と、当該操作部の操作を受けて前記居室親機を制御する制御信号を生成する制御機表示制御手段とを有し、
    前記居室親機は、前記管理室用親機設置場所の表示名称の表示データを複数記憶した管理室表示名称設定保存部と、前記制御信号を受けて前記管理室表示名称設定保存部から1つの表示データを選択設定し、前記映像表示部に文字を表示する親機表示制御手段とを有し、
    前記管理室用親機が前記居室親機を呼び出した場合、或いは前記居室親機が前記管理室用親機を呼び出した場合に、前記選択設定された管理室用親機設置場所の名称が前記映像表示部に表示されることを特徴とする集合住宅用インターホンシステム。
  2. 前記管理室用親機の操作部を操作して、前記居室親機の管理室用親機設置場所の表示名称の設定が可能であって、前記管理室用親機は、管理室用親機設置場所の表示名称設定操作により前記制御機に対して表示設定制御信号を送出する管理室用親機表示制御手段を有し、
    前記制御機は、前記表示設定制御信号を受けて、前記居室親機が表示する管理室用親機設置場所の名称を全居室一斉、又は系統単位で変える制御信号を生成することを特徴とする請求項記載の集合住宅用インターホンシステム。
  3. 前記居室親機に、居住者が前記管理室用親機を呼び出して通話を行う、又は前記管理室用親機からの呼び出しを受けて通話を行う為の増設親機が接続され、
    前記増設親機は、映像表示部及び当該映像表示部に前記管理室用親機の設定名称を表示する画面上文字表示回路を有し、前記居室親機にて管理室用親機設置場所の表示名称が選択設定されたら、前記居室親機から伝送された表示名称データを含む制御信号を受けて同一の名称を表示するよう設定情報を保存制御する増設親機表示制御手段を有し、
    前記管理室用親機から呼び出しが成された場合、或いは前記管理室用親機を呼び出した場合に、前記選択設定された管理室用親機設置場所の名称が前記増設親機の前記映像表示部に表示されることを特徴とする請求項1又は2記載の集合住宅用インターホンシステム。
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