ところで、共用部装置が設置される場所は共用玄関に限定されるものではなく、例えば、敷地内の駐車場から共用部に出入りするための出入り口などにも共用部装置が設置されることがある。しかしながら、従来システムにおいては住戸機が何れの共用部装置から選択されたかを示す手段がなく、扉の開閉等の処置を行うに当たって、来訪者等に何れの共用部装置の設置場所に居るかを確認する必要があった。
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、来訪者等が何れの共用部装置の設置場所に居るかを容易に確認できる集合住宅用インターホンシステムを提供することにある。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、集合住宅の共用玄関などに設置される複数の共用部装置と、集合住宅の各住戸にそれぞれ設置され複数の共用部装置とは伝送線路を介して接続されるとともに共用部装置が有する選択手段を来訪者が操作することにより選択されると当該共用部装置との間で通信路を確立する複数台の住戸機とを備える集合住宅用インターホンシステムにおいて、各共用部装置は、前記選択手段と、前記通信路を介して住戸機との間で通話を行うための通話手段と、選択手段で選択された住戸機に割り当てられている固有のアドレスに対して自己のアドレスを付加した制御信号を前記伝送線路を介して送信する制御信号送信手段とを備え、各住戸機は、前記通信路を介して共用部装置との間で通話を行うための通話手段と、伝送線路を介して前記制御信号を受信する制御信号受信手段と、制御信号受信手段で受信した制御信号に付加されているアドレスに基づいて当該制御信号を送信した共用部装置を特定するとともに特定した当該共用部装置が何れの共用部装置であるかを住戸人に通知する通知手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、各住戸機は、各共用部装置の設置場所に関する情報を記憶する記憶手段と、特定した共用部装置の設置場所に関する情報を前記記憶手段から読み出して住戸人に通知する前記通知手段とを備えたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記通知手段は、任意の文字や記号が表示可能な表示デバイスを有することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2の発明において、各住戸機は、前記伝送線路を介して受信する制御信号に応じて前記記憶手段に記憶する情報を書き換える情報書換手段を備えたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、制御信号受信手段で受信した制御信号に付加されているアドレスに基づいて当該制御信号を送信した共用部装置を特定するとともに特定した当該共用部装置が何れの共用部装置であるかを住戸人に通知する通知手段を各住戸機に備えているので、来訪者等が何れの共用部装置の設置場所に居るかを容易に確認できる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、通知手段は、共用部装置の設置場所に関する情報を住戸人に通知するので、共用部装置のアドレス等を通知する場合に比較して来訪者等のいる場所が容易に判断できる。
請求項3の発明によれば、請求項2の発明の効果に加えて、共用部装置の設置場所に関する情報を表示デバイスに表示することで認識が容易になり、しかも、任意の文字や記号が表示可能な表示デバイスを用いることで情報の内容変更にも柔軟に対応できる。
請求項4の発明によれば、請求項2の発明の効果に加えて、制御信号を利用して複数の住戸機の記憶手段に記憶されている情報を一括して容易に書き換えることができ、共用部装置を増設したときなどに記憶部に記憶された情報が住戸機毎に異なって住戸人が混乱するといった不具合が防止できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態のシステム構成例を図2に示す。本実施形態では、集合住宅の共用玄関等に設置される複数台の共用部装置(ロビーインターホン)2と、各住戸にそれぞれ設置される複数台(図示は1台のみ)の住戸機4とを備え、ロビーインターホン2と住戸機4とがそれぞれ伝送線路を介して接続されている。伝送線路は、ロビーインターホン2に接続される幹線L1と、各住戸機4にそれぞれ接続される住戸別線L2とを含み、さらに集合住宅の管理人室に設置された警報監視盤1が幹線L1に接続される。この伝送線路としては、3対以上のペア線をシース内に備える多対ツイストペアケーブルを用いており、図示は省略するがロビーインターホン2と住戸機4との間で音声信号を伝送する通話線Laと、ロビーインターホン2が具備するカメラ26で撮像された映像信号を伝送する映像線Lbと、ロビーインターホン2が有する選択手段(後述する)により選択された住戸機4を指定する制御信号を伝送する制御線Lcとにそれぞれペア線を用いている。つまり、図示例の伝送線路では3対のペア線を用いている。ここで、映像線Lbを介して伝送される映像信号はロビーインターホン2において周波数変調され、後述するように各住戸機4に設けた映像処理部43で周波数復調されてモニタ部45に表示される。
図3に示すようにロビーインターホン2は、音声を入出力するマイクロホン24a及びスピーカ24bと、通話線Laを介して住戸機4から伝送される音声信号を信号処理してスピーカ24bに出力するとともにマイクロホン24aから入力する音声信号を信号処理して通話線Laに送出することでハンズフリー通話を実現する通話処理部25と、来訪者を撮像するカメラ26と、カメラ26が出力する映像信号を周波数変調して映像線Lbを介して伝送する映像処理部27と、住戸番号を指定するための番号キーや呼出釦を有する操作スイッチ部22と、操作スイッチ部22で指定された住戸番号等を表示する表示部23と、操作スイッチ部22の操作を報知するための報知音や後述する報知メッセージを生成してスピーカ24bへ出力する報知音生成部29と、CPUを主構成要素とし上記各部の動作を制御する制御部20と、制御部20と制御線Lcのインタフェースを行う伝送送受信部21と、マイクロホン24aから出力する音声信号を増幅する増幅器A1と、スピーカ24bへ出力する音声信号を増幅する増幅器A2とを備えている。つまり、来訪者が選択手段である操作スイッチ部22の番号キーを操作して訪問先の住戸番号を選択した後に呼出釦を操作すると住戸番号に対応する住戸機2を選択したことになる。ここで、ロビーインターホン2には通話線La及び制御線Lcを介して警報監視盤1が接続されており、ロビーインターホン2で選択された住戸番号が制御線Lcを介して警報監視盤1に伝送されると、警報監視盤1が当該住戸番号に対応する住戸機4に対して呼出元のロビーインターホン2に割り当てられている固有のアドレスを付加した制御信号(呼出コマンド)を制御線Lcを介して送出する。
一方、住戸機4は、図1に示すように音声を入出力するマイクロホン41a及びスピーカ41bを備え、マイクロホン41aとスピーカ41bとはそれぞれ通話処理部42に接続されている。また、通話処理部42には受話側並びに送話側の各伝送経路と2線の通話線Laとを2線4線変換する2線4線変換部(図示せず)が接続されている。通話処理部42は、通話線Laを介して伝送されてくる音声信号(受話信号)とマイクロホン41aから出力される音声信号(送話信号)のレベルを比較することで通話状態(受話状態又は送話状態)を推定し、受話状態と推定したときには送話信号の伝送経路に損失を挿入し、送話状態と推定したときには受話信号の伝送経路に損失を挿入することで受話モードと送話モードを切り換える音声スイッチや、マイクロホン41aとスピーカ41bの音響結合によって生じる音響エコーを消去するためのエコーキャンセラなどを具備する。但し、このような音声スイッチやエコーキャンセラは従来周知であるから詳細な構成及び動作の図示並びに説明は省略する。したがって、ロビーインターホン2と住戸機4との間で通話線Laを通して音声信号を授受することができ、来訪者がロビーインターホン2を用いるとともに居住者が住戸機4を用いることによって、来訪者と居住者との間で音声通話が可能となる。
また住戸機4には、住戸別線L2の通話線Laと映像線Lbをそれぞれ通話信号(受話信号及び送話信号)の伝送経路(以下、「通話路」と呼ぶ。)と映像信号の伝送経路に分離する幹線インタフェース(図示せず)が設けられている。映像信号の伝送経路は映像処理部43に接続され、通話路は通話処理部42と子器インタフェース部44とに択一的に切換接続される。子器インタフェース部44には子器接続線L3を介してドアホン子器3が接続される。ドアホン子器3は集合住宅の各住戸の玄関先に配置されるものであってマイクロホン及びスピーカを備え、子器インタフェース部44はドアホン子器3との通話のための音声双方向増幅回路や通話路を接続するための開閉路回路などを備える。したがって、通話路が子器インタフェース部44に接続されている状態ではドアホン子器3と住戸機4との間での通話が可能になっている。また、ドアホン子器3にはテレビカメラが設けられ、子器インタフェース部44では子器接続線L3を介して伝送される音声信号と映像信号を分離し、分離した映像信号を映像処理部43に出力してモニタ部45に表示することができるようになっている。さらにドアホン子器3には呼出釦が設けられ、呼出釦が操作されたときに子器接続線L3に呼出信号を送出する機能を有し、住戸機4では呼出信号を検出したときに報知音生成部46で生成された呼出音がスピーカ41bから送出されるようになっている。
住戸機4において、モニタ部45には任意の文字や記号が表示可能な表示デバイスである液晶表示器が用いられる。映像線Lbを通して住戸機4に入力される映像信号は、幹線インタフェースで平衡−不平衡変換され、さらに増幅器で増幅された後に映像処理部43において周波数復調される。また、子器接続線L3を通して住戸機4に入力される映像信号も、子器インタフェース部44で平衡−不平衡変換され、さらに増幅器で増幅された後に映像処理部43において周波数復調される。そして、映像処理部43から出力された映像信号は、モニタ部45に入力されることによってモニタ部45の画面に映像を表示する。つまり、ロビーインターホン2やドアホン子器3のカメラにおいて撮像された来訪者の映像が住戸機4のモニタ部45に表示されるから、住戸内の居住者が来訪者を確認することができるのである。また報知音生成部46は、ロビーインターホン2やドアホン子器3からの呼出等を報知するための報知音を生成し、生成した報知音をスピーカ41bに出力するとともに当該報知音をバックトーンとして住戸別線L2又は子器接続線L3にも出力する。
住戸機4には、CPUを主構成要素とし内部回路を制御する制御部40が設けられ、制御部40には制御線Lcとのインタフェースとなる伝送送受信部47が接続される。伝送送受信部47は、制御部40から出力された制御信号を制御線Lcに送出し、制御線Lcから受信した制御信号を制御部40に引き渡す機能を有する。また住戸機4には、呼出に応答する際に操作される応答釦48b等を含む操作スイッチ部48aと、操作スイッチ部48aの操作に応じた操作入力を制御部40に入力するスイッチ入力部48bとが設けられる。さらに住戸機4には、住戸内に設置される種々のセキュリティセンサ(火災感知器やガス漏れ感知器など)Sと制御部40とのインタフェースとなるセンサ入力部49が設けられている。つまり、住戸機4においては、セキュリティセンサSから火災やガス漏れ等の異常発生を知らせるセンサ信号がセンサ入力部49を通じて制御部40に入力されると、制御部40が報知音生成部46に対して異常発生を報知するための警報音や警報メッセージを生成させてスピーカ41bから送出させるとともに、伝送送受信部47から制御線Lcを介して警報監視盤1に異常発生を報知するための制御信号を送信させ、警報監視盤1においても異常発生の警報を行うように構成されている。尚、このように通話機能とセキュリティ機能を有した住戸機4は特に住宅情報盤と呼ばれる。
ところで、住戸別線L2は幹線L1から分岐されているため、ロビーインターホン2から警報監視盤1を介して送出された制御信号は制御線Lcに接続されるすべての住戸機4に伝送される。ここに、住戸機4の制御部40には個別にアドレス(たとえば、住戸番号)が設定されており、ロビーインターホン2において住戸機4のアドレスを選択することによって、住戸機4のアドレスを指定する制御信号(呼出コマンド)が警報監視盤1から制御線Lcを介して全ての住戸機4に伝送することが可能になっている。住戸機4の制御部40は、制御信号に含まれるアドレスが自己のアドレスであれば映像処理部43やモニタ部45を起動してロビーインターホン2のカメラにおいて撮像された来訪者の映像を住戸機4のモニタ部45に表示させるとともに、報知音生成部46に生成させた報知音(呼出音)をスピーカ41bから送出させる。そして、呼出音に応じて居住者が住戸機4の操作スイッチ部48aに設けられている応答釦48b(図2参照)を押操作すれば、制御部40が通話線Laに接続された通話路を通話処理部42に接続してロビーインターホン2との間に通信路を確立することにより、ロビーインターホン2と選択された住戸機4との間でのみ通話可能にすることができるとともに、選択された住戸機4でのみカメラで撮像された来訪者をモニタ部45に表示することが可能になる。尚、ロビーインターホン2において選択された住戸機4がロビーインターホン2との間で通信路を確立している状態は、ロビーインターホン2または住戸機4において適宜の操作釦を用いた通話終了が検出されると終了する。
また、ドアホン子器3の呼出釦が押操作されて子器接続線L3に呼出信号が送出されると、呼出信号を検出した住戸機4の制御部40が映像処理部43やモニタ部45を起動してドアホン子器3のカメラにおいて撮像された来訪者の映像を住戸機4のモニタ部45に表示させるとともに、報知音生成部46に生成させた報知音(呼出音)をスピーカ41bから送出させる。そして、呼出音に応じて居住者が住戸機4の応答釦48bを押操作すれば、制御部40が通話路を子器インタフェース部18に接続する状態に切り換えてドアホン子器3との間に通信路を確立することにより、ドアホン子器3と住戸機4との間で通話可能にすることができるとともカメラで撮像された来訪者をモニタ部45に表示することが可能になる。
警報監視盤1は集合住宅の管理人室に設置されるものであって、図4に示すようにハンドセット(図示せず)を用いて通話するための通話部14と、住戸機4の住戸番号を入力するための番号キー等を有する操作部12と、住戸機4における異常発生を報知するための警報音や警報メッセージを生成してスピーカ(図示せず)から送出する警報音生成部15と、操作部12で指定された住戸番号等を表示する表示部13と、CPUを主構成要素とし上記各部の動作を制御する制御部10と、制御部10と制御線Lcのインタフェースを行う伝送送受信部11と、後述するように複数台のロビーインターホン2の設置場所に関する情報(以下、「設置場所情報」と呼ぶ。)を記憶する記憶部16とが設けられ、通話線Laを介して各住戸機4との間で通話並びに一斉放送を行う機能や、制御線Lcを介して住戸機4から伝送される異常発生を報知するための制御信号を受信して警報を発する機能等を有している。例えば、管理人が操作部12を操作して住戸番号を入力した後に通話部14のハンドセットを持ち上げてオフフックすると、入力された住戸番号に対応する住戸機4に対して制御部10が制御信号(呼出コマンド)を生成し、伝送送受信部11から制御線Lcに送出させ、上述したロビーインターホン2と住戸機4との通話時と同様に、選択された住戸機4と警報監視盤1との間でのみ通話線Laを介した通話が可能となる。尚、一斉放送とは、警報監視盤1から複数台(全て若しくは一部)の住戸機4に対して音声信号を伝送することであって、各住戸への緊急性を有しない連絡や避難誘導などの緊急連絡を目的に行われる。例えば、警報監視盤1から全ての住戸機4に対して一斉放送を行う場合、警報監視盤1から一斉放送の開始を指示する制御信号(一斉放送開始コマンド)が制御線Lcを介して各住戸機4に送信され、この制御信号を受信した各住戸機4では、一斉放送開始コマンドを応じて制御部40が通話線Laに接続された通話路を通話処理部42に接続することで警報監視盤1との間に通信路が確立され、警報監視盤1から送出される一斉放送の音声信号が通話線Laを介して各住戸機4に伝送され、スピーカ41bから一斉放送の音声が送出される。
また警報監視盤1の記憶部16には、複数台のロビーインターホン2のアドレス、例えば、個々のロビーインターホン2に割り当てられた固有の番号(以下、「ロビーインターホン番号」と呼ぶ。)と、ロビーインターホン2が設置されている場所毎に割り当てられる番号(以下、「名称番号」と呼ぶ。)と、各名称番号に対応する設置場所(以下、「ロビーインターホン名称」と呼ぶ。)との対応関係を表したデータテーブルが記憶されている(図5参照)。すなわち、本実施形態では中央ロビー、東ロビー、西ロビーの合計3箇所の共用玄関と、敷地内の駐車場から共用部に出入りするための2つの出入り口(「駐車場1」、「駐車場2」と呼ぶ。)とに合計5台のロビーインターホン2が設置されており、図5に示すように各ロビーインターホン2に1〜5のロビーインターホン番号が付与されるとともに1,2,4,10,11の名称番号が各ロビーインターホン番号に一対一に対応付けられ、さらに各名称番号に対して「中央ロビー」、「東ロビー」、「西ロビー」、「駐車場1」、「駐車場2」のロビーインターホン名称が対応付けられている。また、このデータテーブルの内容はシステム起動時に制御信号によって警報監視盤1から全ての住戸機4に対して伝送され、各住戸機4において制御部40が書換可能な不揮発性メモリからなる記憶手段(記憶部M)に記憶させる(図1参照)。すなわち、本実施形態では制御部40が情報書換手段となる。
而して、何れかのロビーインターホン2において住戸機4の住戸番号が選択されると、選択された住戸番号を宛先のアドレスとし且つ住戸番号を選択したロビーインターホン2のロビーインターホン番号を送信元のアドレスとする制御信号(呼出コマンド)が警報監視盤1から制御線Lcを介して全ての住戸機4に伝送される。住戸機4の制御部40は、制御信号に含まれる宛先のアドレスが自己のアドレスであれば、その制御信号(呼出コマンド)を取り込んで送信元のアドレスであるロビーインターホン番号を取得し、記憶部Mに記憶しているデータテーブル(図5参照)を参照して当該ロビーインターホン番号と一対一に対応する名称番号(例えば、ロビーインターホン番号が「1」であれば、名称番号は「1」)からロビーインターホン名称(「中央ロビー」)を取得する。その後、住戸機4の制御部40は映像処理部43やモニタ部45を起動してロビーインターホン2のカメラにおいて撮像された来訪者の映像を住戸機4のモニタ部45に表示させるとともに、記憶部Mのデータテーブルを参照して取得したロビーインターホン名称並びにロビーインターホン番号を来訪者の映像とともにモニタ部45に表示させ、さらに報知音生成部46に生成させた報知音(呼出音)をスピーカ41bから送出させる。したがって、住戸機4のモニタ部45の画面には呼出元のロビーインターホン2を特定するロビーインターホン番号と当該ロビーインターホン2の設置場所を表すロビーインターホン名称とが表示されるため、来訪者等が何れのロビーインターホン2の設置場所に居るかを住戸人が容易に確認できる。しかも、複数台のロビーインターホン2を特定するロビーインターホン番号だけでなくロビーインターホン2の設置場所を表すロビーインターホン名称も併せて表示しているので、ロビーインターホン番号のみを表示する場合に比較して住戸人が来訪者等のいる場所を容易に判断できる。また、モニタ部45として任意の文字や記号が表示可能な表示デバイスである液晶表示器を用いているので、設置場所(ロビーインターホン名称)の内容変更にも柔軟に対応できる。さらに、各住戸機4の記憶部Mに記憶されるデータテーブルの内容が、警報監視盤1から制御信号を利用して一括で書換可能であり、ロビーインターホン2を増設したときなどに記憶部Mに記憶された情報が住戸機4毎に異なって住戸人が混乱するといった不具合が防止できる。