JP4738084B2 - 漁網整列補助装置及び漁網の巻き上げ整理方法 - Google Patents

漁網整列補助装置及び漁網の巻き上げ整理方法 Download PDF

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Description

本発明は、網捌機で巻き上げた漁網を折り畳みながら網台に整列するのに使用する漁網整列補助装置及び漁網の巻き上げ整理方法に関する。
旋網漁法は幅広で長い網を魚群に対して巻き、巾着状に絞って漁獲する漁法であるが、魚網の片端から速やかに投網を行うためには、船尾側の網台上に魚網が絡まないように整然と折り重ねる必要性がある。また、魚網をある程度整然と折り重ねないと、船の航行時に、船の動揺により、折り重ねた魚網が崩れて重心移動によって船が傾くので、安定した航行ができない場合や、荒天時には転覆の危険性もある。
従来、網捌機の下方の網台上では、例えば、約8〜9名という多数の船員の手により魚網の整列(網捌)作業が行われているが、海水に濡れた魚網は重く、網台上の船首側から船尾側まで各々が引張りながら作業するという重筋労働が強いられている。特に、船員の高齢化という問題や省力化という課題もある。
これらの点を考慮したものとして、船体の左舷に設けたレール上を移動可能な移動台上に、上下に伸縮可能なアームを取付け、このアームの先端に、中央部より両側に対称的に配置され、網捌きガイドを有する網捌きローラを懸架したものがある(例えば、特許文献1参照)が、左舷側の重量が大きくなり船の安定性が悪いという問題がある。
また、網捌機の魚網の排出部の直下に網捌機と一体となるように、可動シュートが取付けられ、該可動シュートを上下にスイングさせることによって、束となった魚網を捌くようにした形態のものが知られている。
特開2001−69872号公報(図1及び図3)
しかしながら、魚網を可動シュートでガイドするので、網捌機のドラムの直下に魚網が溜まるという問題があった。
また、可動シュートが網捌機と一体的に構成されているので、可動シュートの自由度がなく、可動シュートから落下する魚網が束状となり、魚網は網台に団子状に積み重ねられ、この結果、魚網の投網がうまくできないという問題があった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、網捌機からの魚網を停滞させることなくスムーズに、しかも、魚網が束状とならないように落下させ、かつ、網台上で魚網を折り畳みながら積み重ねる作業が容易にできる漁網整列補助装置及び漁網の巻き上げ整理方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る漁網整列補助装置は、先部に網捌機がその向きを変更可能に吊り下げられた傾動マストの先端部に取付けられ、前記網捌機で巻き上げた漁網を網台に整列するのに使用する漁網整列補助装置であって、前記傾動マストの先端部に、その基部が旋回手段を介して取付けられた中折れリンク機構と、前記中折れリンク機構の先部に設けられ、該中折れリンク機構の先部を中心に揺動する水平方向に対となるスイングアームと、前記対となるスイングアームに両端を支持された水平ローラ部材とを有し、前記網捌機によって巻き上げられた前記漁網を、前記水平ローラ部材を通してスイングさせ、前記網台上に整列させる。
第1の発明に係る漁網整列補助装置において、前記水平ローラ部材は前記スイングアームに自由回転可能又は回転駆動可能に設けられてもよい。
第1の発明に係る漁網整列補助装置において、前記中折れリンク機構は、前記旋回手段に回動可能に取付けられた基側取付け部材と、該基側取付け部材にその基端が取付けられた第1の平行リンクと、該第1の平行リンクの先端に取付けられた中間取付け部材と、該中間取付け部材にその基端が取付けられた第2の平行リンクと、該第2の平行リンクの先端に取付けられていると共に、前記スイングアームの基部が取付けられた先側取付け部材とを備え、前記第1の平行リンク及び前記第2の平行リンクをそれぞれ油圧アクチュエータによって駆動することによって、該中折れリンク機構の屈曲制御を行ってもよい。
第1の発明に係る漁網整列補助装置において、前記第2の平行リンクを形成するリンク部材は、それぞれ門形となって、該リンク部材、前記水平ローラ部材、該水平ローラ部材の両端をそれぞれ支持する前記スイングアーム及び該スイングアームにそれぞれ取付られる前記先側取付け部材で断面矩形の空間を形成するのが好ましい。なお、この場合、門形となったそれぞれのリンク部材の中央位置が、該第2の平行リンクの基端となる。
第1の発明に係る漁網整列補助装置において、前記傾動マストは伸縮又は中折れして、前記網捌機及び該漁網整列補助装置の空間的位置を決めてもよい。
前記目的に沿う第2の発明に係る漁網の巻き上げ整理方法は、第1の発明に係る漁網整列補助装置を使用し、前記漁網である巾着網を、浮子と沈子とを区別しながら船体後部の前記網台の上に整列配置する。
請求項1〜5記載の漁網整列補助装置は、傾動マストの先端部に、その基部が旋回手段を介して取付けられた中折れリンク機構と、中折れリンク機構の先部に設けられ、中折れリンク機構の先部を中心に揺動する水平方向に対となるスイングアームと、対となるスイングアームに両端を支持された水平ローラ部材とを有し、網捌機によって巻き上げられた漁網を、水平ローラ部材を通してスイングさせ、網台上に整列させるので、網捌機からの魚網を停滞させることなくスムーズに、しかも、魚網が束状とならないように落下させ、かつ、網台上で魚網を折り畳みながら積み重ねる作業が容易にできる。
特に、請求項2記載の漁網整列補助装置においては、水平ローラ部材はスイングアームに自由回転可能又は回転駆動可能に設けられているので、網捌機からの魚網をよりスムーズに落下させることができる。
請求項3記載の漁網整列補助装置においては、中折れリンク機構は、旋回手段に回動可能に取付けられた基側取付け部材にその基端が設けられ、先端に中間取付け部材が取付けられた第1の平行リンクと、中間取付け部材にその基端が設けられ、先端に先側取付け部材が取付けられた第2の平行リンクとをそれぞれ油圧アクチュエータによって駆動することによって、屈曲制御を行っているので、先側取付け部材の基側取付け部材に対する姿勢が常に同じとなり、これにより、先側取付け部材にスイングアームを介して取付けられた水平ローラ部材の先側取付け部材に対する位置を常に同じにできる。
請求項4記載の漁網整列補助装置においては、第2の平行リンクを形成するリンク部材は、それぞれ門形となって、リンク部材、水平ローラ部材、水平ローラ部材の両端をそれぞれ支持するスイングアーム、スイングアームにそれぞれ取付られる先側取付け部材とで断面矩形の空間を形成するので、網捌機との干渉を避けて、先側取付け部材を網捌機により近づけて配置することができ、この結果、水平ローラ部材を網捌機に近づけて配置することができる。
請求項5記載の漁網整列補助装置においては、傾動マストは伸縮又は中折れして、網捌機及び漁網整列補助装置の空間的位置を決めているので、網捌機及び漁網整列補助装置を網台上方の適切な三次元位置に配置でき、これにより、傾動マストの傾動操作を簡略化できる。
請求項6記載の漁網の巻き上げ整理方法は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の漁網整列補助装置を使用し、漁網である巾着網を、浮子と沈子とを区別しながら船体後部の網台の上に整列配置するので、網捌機からの魚網を停滞させることなくスムーズに、しかも、魚網が束状とならないように落下させ、かつ、網台上で魚網を折り畳みながら積み重ねる作業が容易にできる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係る漁網整列補助装置が設けられた船の一部省略側面図、図2は同漁網整列補助装置が取付けられた傾動マストの説明図、図3は同漁網整列補助装置が取付けられた傾動マストの平面図、図4は同漁網整列補助装置の側面図、図5は同漁網整列補助装置の正面図、図6は同漁網整列補助装置の水平ローラ部材の旋回状態を示す説明図、図7は同漁網整列補助装置の移動する状態を示す説明図、図8は同漁網整列補助装置の不使用時の状態を示す説明図、図9は同漁網整列補助装置を使用した漁網の巻き上げ整理作業を示す平面図、図10は同漁網整列補助装置を使用した漁網の巻き上げ整理作業を示す正面図である。
図1、図9及び図10に示すように、本発明の一実施の形態に係る漁網整列補助装置10は、先部に網捌機11がその向きを変更可能に吊り下げられた傾動マスト12の先端部に取付けられ、網捌機11で巻き上げた漁網13を網台14に整列するのに使用する装置である。
図2〜図5に示すように、漁網整列補助装置10は、基部側に棒状の主マスト71及び主マスト71の先部に中折り可能に取付けられた「く」字状の補助マスト15を備えた傾動マスト12の先端部に、その基部が旋回手段16を介して取付けられた中折れリンク機構17と、中折れリンク機構17の先部に設けられ、中折れリンク機構17の先部を中心に揺動する水平方向に対となるスイングアーム18、19と、対となるスイングアーム18、19に両端を支持された水平ローラ部材20とを有しており、網捌機11によって巻き上げられた漁網13を、水平ローラ部材20を通して常に、船幅方向に直交する方向にスイングさせ、網台14上に船首側から船尾側に沿って整列させるように構成されている。以下、これらについて詳細に説明する。
図3〜図5に示すように、傾動マスト12の補助マスト15の先側には弓状のリンク21の一端部が回動自在に設けられており、リンク21の他端部が、補助マスト15の基側にヘッド側が回動可能に支持された油圧シリンダ22のロッド23の先端部にピンを介して取付けられている。ロッド23の先端部及びリンク21他端部には、前記ピンを介して棒状のリンク24の一端部が取付けられており、リンク24の他端部は、補助マスト15の先端部にピン25を介して回動可能に設けられた略コ字状の回動ブロック26の上部にピンを介して連結されている。かかる構成によって、油圧シリンダ22の駆動により、回動ブロック26をピン25の回りに回動することができる。
回動ブロック26の直下には、網捌機11が接続金具27及び自在継手28を介して連結されている。従って、自在継手28によって、網捌機11を回動ブロック26に対して回転及び傾動させることができる。
回動ブロック26のコ字状部には、油圧モータを有する旋回手段16が自在継手28と軸心を平行にして取付けられており、旋回手段16の出力軸36側には中折れリンク機構17が設けられている。なお、網捌機11のドラムの中心Pは旋回手段16の出力軸36の軸心Oの鉛直線と水平距離hだけ離れている。従って、旋回手段16を駆動することによって、中折れリンク機構17を回動ブロック26に対して旋回することができる。
中折れリンク機構17は、旋回手段16に回動可能に取付けられた基側取付け部材29と、基側取付け部材29にその基端が取付けられた第1の平行リンクのリンク部材30、31と、第1の平行リンクの先端に取付けられた中間取付け部材32と、中間取付け部材32にその基端が取付けられた第2の平行リンクのリンク部材33、34と、第2の平行リンクの先端に取付けられていると共に、スイングアーム18、19の基部がそれぞれ取付けられた対となる先側取付け部材35、35aとを備えている。
基側取付け部材29は、旋回手段16の出力軸36に固定された円筒部37と、円筒部37の外面に間隔をあけて対向して一体的に設けられた対となる取付け板38、39とを有している。なお、取付け板38、39は台形を底辺に直交して切り落とした略四角形状に形成されている。
中間取付け部材32は、基側取付け部材29の取付け板38、39と同様に、間隔をあけて対向して設けられた対となる台形状の取付け板40、41と、対となる取付け板40、41同士を連結する連結材(図示せず)とを有している。
断面が矩形状に形成された棒状の第1の平行リンクのリンク部材30の両端部は、基側取付け部材29、中間取付け部材32にそれぞれピン42、43を介して連結されている。断面が矩形状で細長の台形状に形成された第1の平行リンクのリンク部材31の両端部は、基側取付け部材29、中間取付け部材32にそれぞれピン44、45を介して連結されている。なお、ピン42、44は基側取付け部材29の中間取付け部材32側の斜辺に沿って、ピン43、45は中間取付け部材32の基側取付け部材29側の斜辺に沿ってそれぞれ配置されている。
旋回手段16の出力軸36の下端と第1の平行リンクのリンク部材31の上辺部の基側取付け部材29側との間には、油圧アクチュエータの一例である油圧シリンダ46がピン47、48を介して連結されている。かかる構成によって、油圧シリンダ46を作動することにより、中間取付け部材32を基側取付け部材29(出力軸36も同じ)に対して姿勢を保持した状態で、中折れリンク機構17を屈曲させることができる。
第2の平行リンクのリンク部材33、34は、それぞれ門形となっており、それぞれのリンク部材33、34の中央位置(第2の平行リンクの基端)が、それぞれ中間取付け部材32にピン49、50を介して取付けられている。なお、ピン49、50は中間取付け部材32の先側取付け部材35、35a側の斜辺に沿って配置されている。門形状のリンク部材33、34の対となる先端がそれぞれ、対となる先側取付け部材35、35aにピン51、52を介して連結されている。第2の平行リンクは第1の平行リンクよりリンクの長さが短く形成されている。
第1の平行リンクのリンク部材31の上辺部の中間取付け部材32側と第2の平行リンクのリンク部材34の基側(門形の中央部)の間には、油圧アクチュエータの一例である油圧シリンダ53がピン54、55を介して連結されている。かかる構成によって、油圧シリンダ53を作動することにより、対となる先側取付け部材35、35aを中間取付け部材32に対して姿勢を保持した状態で、中折れリンク機構17を屈曲させることができる。従って、油圧シリンダ46、53を駆動することにより、中折れリンク機構17の第1の平行リンクを回動ブロック26に対して屈曲できると共に、第2の平行リンクを第1の平行リンクに対して屈曲でき、しかも、先側取付け部材35、35aを基側取付け部材29に対して姿勢を保持した状態で屈曲させることができる。
先側取付け部材35、35aはそれぞれ、中間取付け部材32と同様に、間隔をあけて対向して設けられた対となる変形した略四角形状の取付け板56、57と、対となる取付け板56、57同士を連結する連結材(図示せず)とを有している。
先側取付け部材35、35aの取付け板56、57間には、スイングアーム18、19側に弓状のリンク58の基端部がピン59を介して連結され、また、スイングアーム18、19側の先端位置にスイングアーム18、19の基端部がピン60を介して連結されている。
スイングアーム18、19の基側にピン61を介して棒状のリンク62の基端部が連結されており、リンク58及びリンク62の先端部は、取付け板56、57間にヘッド側がピン63により連結された油圧シリンダ64のロッドの先端部とピン65を介して連結されている。
スイングアーム18、19の先端部には、両端部に円板状の鍔66、67が設けられた水平ローラ部材20の両端部が回転可能に支持されている。かかる構成により、油圧シリンダ64を作動することによって、図4に示すように、スイングアーム18、19を先側取付け部材35、35aに設けられたピン60の回りに回動して水平ローラ部材20を、スイングすることができる。水平ローラ部材20のスイングする水平距離はS(1500〜2000mm、本実施の形態ではS=1750mm)としている。また、門形状の第2の平行リンクのリンク部材33、34と、水平ローラ部材20と、スイングアーム18、19と、先側取付け部材35、35aで断面矩形の空間を形成している。
なお、図5に示すように、水平ローラ部材20の円筒部68の長さL(1500〜2500mm、本実施の形態ではL=2000mm)は、網捌機11のドラム本体の長さB(500〜800mm、本実施の形態ではB=600mm)の約3〜4倍としている。水平ローラ部材20の円筒部68の外径はD(100〜400mm、本実施の形態ではD=270mm)としている。
また、図3〜図6に示すように、旋回手段16を駆動することによって、網捌機11とは無関係に、中折れリンク機構17及びスイングアーム18、19を介して、平面視して旋回手段16の出力軸36の軸心Oの回りに水平ローラ部材20を旋回角度α(110〜160°、本実施の形態ではα=130°)旋回することができる。
図1〜図4に示すように、傾動マスト12の主マスト71の下端部は、網台14付近の船体に固定された支持架台69に水平旋回可能に設けられた旋回フレーム70に、傾動可能に取付けられている。
主マスト71の傾動は、旋回フレーム70と主マスト71の基側とを、両端部に設けられたピンにより連結された油圧シリンダ72により行うようになっている。
一方、傾動マスト12の補助マスト15は、主マスト71の先部と補助マスト15の基部とを連結するピン73の回りに、補助マスト15の基側に設けられたリンク74及び主マスト71の先側に設けられたリンク75の先端にロッド76がピンを介して連結され、ヘッド側が主マスト71の中間位置にピンを介して連結された油圧シリンダ77により回動する。
かかる構成によって、図1、図2及び図7に示すように、回動ブロック26が取付けられた補助マスト15がピン73を介して中折れして、網捌機11及び漁網整列補助装置10の空間的位置を決めるように、即ち、魚網13を網台14上に折り重ねる相応しい位置に網捌機11及び漁網整列補助装置10を配置するための位置を決めている。
図1、図9及び図10中の符号78は大きな力で魚網13を海から巻上げる主揚網機を、符号79は網台14の右舷側に設けられた移動式のいわ処理機(沈子用)を、符号80は網台14の左舷側に設けられたクレーン式のあば処理機(浮子用)を表している。図1中の符号81は網台14上に折り重ねられた魚網13を海に投網するための牽引ボートを表している。図2及び図3中の符号82、83は船尾雑用ウインチを、符号84は網捌機11及び漁網整列補助装置10を不使用時に格納するために使用する格納ウインチを、符号85は網捌機11を格納時に網捌機11のドラムの片面に当接させるストッパーを表している。図5中の符号86は網捌機11のドラムを駆動するドラム駆動手段を表している。
次いで、漁網整列補助装置10を用いた本発明の一実施の形態に係る漁網の巻き上げ整理方法について、主として図7〜図10を参照しながら説明する。なお、巾着網である漁網13は、浮子と沈子とを区別して、船体後部の網台14上に船首側から船尾側に沿って、折り畳まれ積み重ねられて、整列配置されている。また、網捌機11及び漁網整列補助装置10は、図7及び図8に示すように、魚網13を避けた位置で、装置は格納された状態にある。
船を操業する海域に移動し、牽引ボート81により網台14上の漁網13を海中に投入して、別途手段により、巾着網である漁網13中に魚を取り込む。
格納された状態にある網捌機11及び漁網整列補助装置10を、図7に示すように、傾動マスト12の旋回及び傾動を行うと共に、補助マスト15の中折れを行いながら、網台14の船首側の作業開始位置に配置する。更に、漁網整列補助装置10の中折れリンク機構17の屈曲を制御して、水平ローラ部材20を網捌機11の下方に配置する。
図7、図9及び図10に示すように、網捌機11のドラム駆動手段86により主揚網機78を経由して巻上げられた魚網13は、主揚網機78からの魚網13の巻上げ方向に対して自由に旋回及び傾くことができる網捌機11のドラムから漁網整列補助装置10のスイングする水平ローラ部材20を経由して落下する。
水平ローラ部材20を経由して落下する漁網13を作業者が網台14上で手で広げて船体幅に直交する方向(船の長手方向)に短く折り返して重ねながら山状とし、船首側から船尾側に沿って3〜4個の山にして並べていく。同時に、いわ処理機79及びあば処理機80を使用しながら、浮子と沈子とを区別して網台14上に、船首側から船尾側に沿って整列配置する。
この際、網捌機11及び漁網整列補助装置10を網台14の上方の適切な位置に配置するために、傾動マスト12の旋回角度及び傾動角度や補助マスト15の中折れ角度を調整すると共に、網捌機11のドラムの傾きに合わせて、中折れリンク機構17の屈曲制御及び水平ローラ部材20の旋回制御を行う。
漁網整列補助装置10の制御の基本的な考え方は以下の通りである。
図7に示すように、傾動マスト12の主マスト71の旋回及び傾動により漁網整列補助装置10(網捌機11も含む)の概略の船体に対する平面的な位置決めを行う。
傾動マスト12の補助マスト15の中折れにより漁網整列補助装置10の厳密な船体又は網台14に対する平面的な位置決めを行う。
網捌き作業中は、傾動マスト12の補助マスト15を中折れさせても、回動ブロック26の姿勢が常に一定で、網捌機11を垂直に吊り下げるように、回動ブロック26をピン25の回りに回動する。
網捌機11のドラムの中心Pの鉛直線上に、スイングアーム18、19のピン60が位置すると共に、網捌機11のドラムの中心Pとピン60との垂直距離Kが一定になるように、中折れリンク機構17の屈曲を制御する。なお、網捌機11の網台14からの高さHを、可能な限り一定に制御する。
図6及び図9に示すように、網捌機11のドラムが主揚網機78からの魚網13に追随して傾いても、水平ローラ部材20の軸方向が常に、船幅方向となるように、網捌機11のドラムの傾きに追随して水平ローラ部材20を旋回させる。
上述のように漁網整列補助装置10を使用することにより、以下のような作用及び効果がある。
網捌機11のドラムに比べて魚網13を処理する有効網捌き幅が広く、回転し、かつ、連続的にスイングする水平ローラ部材20を経由して、作業する船員の位置に魚網13を落下することができるので、船員は容易に、かつ、大きな力を必要とせずに、魚網13を網台14上に折り畳んで積み重ねることができる。
水平ローラ部材20が回転するので、網捌機11のドラムの網の出口と水平ローラ部材20との間で魚網13が弛む恐れがないので、折り畳み作業がスムーズに行える。
網台14上での漁網13の積み重ね作業が終了すると、図1、図7及び図8に示すように、傾動マスト12、旋回手段16、中折れリンク機構17等を操作すると共に格納ウインチ84を用いて、揚網補助ローラ装置10及び網捌機11を網台14上に格納することもできる。
本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明の漁網整列補助装置及び漁網の巻き上げ整理方法を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
本実施の形態では、水平ローラ部材20はスイングアーム18、19に自由回転可能に設けたが、これに限定されず、必要に応じて、水平ローラ部材をスイングアームに固定して非回転としたり、また、スイングアームに回転駆動可能に設け、強制的に魚網を引き降ろすように構成することもできる。
中折れリンク機構17は、第1の平行リンク及び第2の平行リンクをそれぞれ油圧シリンダ46、53によって駆動するように構成したが、これに限定されず、必要に応じて、別の構造の中折れリンク機構を用いることもでき、また、油圧シリンダの代わりに別の油圧駆動手段を用いることもできる。
第2の平行リンクのリンク部材33、34は、門形としたが、これに限定されず、必要に応じて、第1の平行リンクのリンク部材30、31と同様、棒状に配置することもできる。
傾動マストは中折れするように構成したが、これに限定されず、必要に応じて、伸縮するように構成することもできる。
本発明の一実施の形態に係る漁網整列補助装置が設けられた船の一部省略側面図である。 同漁網整列補助装置が取付けられた傾動マストの説明図である。 同漁網整列補助装置が取付けられた傾動マストの平面図である。 同漁網整列補助装置の側面図である。 同漁網整列補助装置の正面図である。 同漁網整列補助装置の水平ローラ部材の旋回状態を示す説明図である。 同漁網整列補助装置の移動する状態を示す説明図である。 同漁網整列補助装置の不使用時の状態を示す説明図である。 同漁網整列補助装置を使用した漁網の巻き上げ整理作業を示す平面図である。 同漁網整列補助装置を使用した漁網の巻き上げ整理作業を示す正面図である。
符号の説明
10:漁網整列補助装置、11:網捌機、12:傾動マスト、13:漁網、14:網台、15:補助マスト、16:旋回手段、17:中折れリンク機構、18、19:スイングアーム、20:水平ローラ部材、21:リンク、22:油圧シリンダ、23:ロッド、24:リンク、25:ピン、26:回動ブロック、27:接続金具、28:自在継手、29:基側取付け部材、30、31:第1の平行リンクのリンク部材、32:中間取付け部材、33、34:第2の平行リンクのリンク部材、35、35a:先側取付け部材、36:出力軸、37:円筒部、38、39:取付け板、40、41:取付け板、42、43:ピン、44、45:ピン、46:油圧シリンダ、47、48:ピン、49、50:ピン、51、52:ピン、53:油圧シリンダ、54、55:ピン、56、57:取付け板、58:リンク、59:ピン、60:ピン、61:ピン、62:リンク、63:ピン、64:油圧シリンダ、65:ピン、66、67:鍔、68:円筒部、69:支持架台、70:旋回フレーム、71:主マスト、72:油圧シリンダ、73:ピン、74:リンク、75:リンク、76:ロッド、77:油圧シリンダ、78:主揚網機、79:いわ処理機、80:あば処理機、81:牽引ボート、82、83:船尾雑用ウインチ、84:格納ウインチ、85:ストッパー、86:ドラム駆動手段

Claims (6)

  1. 先部に網捌機がその向きを変更可能に吊り下げられた傾動マストの先端部に取付けられ、前記網捌機で巻き上げた漁網を網台に整列するのに使用する漁網整列補助装置であって、
    前記傾動マストの先端部に、その基部が旋回手段を介して取付けられた中折れリンク機構と、
    前記中折れリンク機構の先部に設けられ、該中折れリンク機構の先部を中心に揺動する水平方向に対となるスイングアームと、
    前記対となるスイングアームに両端を支持された水平ローラ部材とを有し、
    前記網捌機によって巻き上げられた前記漁網を、前記水平ローラ部材を通してスイングさせ、前記網台上に整列させることを特徴とする漁網整列補助装置。
  2. 請求項1記載の漁網整列補助装置において、前記水平ローラ部材は前記スイングアームに自由回転可能又は回転駆動可能に設けられていることを特徴とする漁網整列補助装置。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項に記載の漁網整列補助装置において、前記中折れリンク機構は、前記旋回手段に回動可能に取付けられた基側取付け部材と、該基側取付け部材にその基端が取付けられた第1の平行リンクと、該第1の平行リンクの先端に取付けられた中間取付け部材と、該中間取付け部材にその基端が取付けられた第2の平行リンクと、該第2の平行リンクの先端に取付けられていると共に、前記スイングアームの基部が取付けられた先側取付け部材とを備え、前記第1の平行リンク及び前記第2の平行リンクをそれぞれ油圧アクチュエータによって駆動することによって、該中折れリンク機構の屈曲制御を行っていることを特徴とする漁網整列補助装置。
  4. 請求項3記載の漁網整列補助装置において、前記第2の平行リンクを形成するリンク部材は、それぞれ門形となって、該リンク部材、前記水平ローラ部材、該水平ローラ部材の両端をそれぞれ支持する前記スイングアーム及び該スイングアームにそれぞれ取付けられる前記先側取付け部材で断面矩形の空間を形成していることを特徴とする漁網整列補助装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の漁網整列補助装置において、前記傾動マストは伸縮又は中折れして、前記網捌機及び該漁網整列補助装置の空間的位置を決めていることを特徴とする漁網整列補助装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の漁網整列補助装置を使用し、前記漁網である巾着網を、浮子と沈子とを区別しながら船体後部の前記網台の上に整列配置することを特徴とする漁網の巻き上げ整理方法。
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