JP4733710B2 - シェーピングフォーマ - Google Patents

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Description

本発明は、ビード径が異なる2つのサイズの生タイヤ基体を、そのビード部をロックしてシェーピングしうるシェーピングフォーマに関する。
所謂2ステージ成形法により生タイヤを形成する場合、予め第1成形(ファーストステージ)によって形成されたカーカスを含む円筒状の生タイヤ基体を、シェーピングフォーマに移し換えて保持し、ビード部間を接近させながらトロイド状に膨張させることにより、前記生タイヤ基体を、その半径方向外側で待機させたトレッドゴムを含むトレッドリングにドッキングさせている。従って、前記シェーピングフォーマでは、軸芯方向内外に往復移動可能な両側のガイドケースに、前記ビード部をロックするビードロック手段が設けられている。
このビードロック手段では、ビード部のロックと取り外しとが必要であり、そのために、図11に示すように、周方向に分割された複数のロックセグメントaを用い、各ロックセグメントaが互いに近接する縮径状態Y1から、各ロックセグメントaが離間する拡径状態Y2までの間を、拡縮手段によって半径方向内外に移動可能に構成している。
他方、近年、タイヤ成形効率の向上のために、ロックセグメントaを2段階(第1、第2の拡径状態Y2A、Y2B)に拡径せしめ、例えばビード径が1インチ異なる2つのサイズの生タイヤを、一つのシェーピングフォーマを用いて形成することが強く望まれている。これにより、サイズ替えにおけるシェーピングフォーマの交換頻度を半減しうるなど交換作業効率を高めるとともに、シェーピングフォーマ自体のサイズの種類を半減でき設備コストの低減を図りうる。
しかしながら、従来のビードロック手段では、拡径量が増すにつれてロックセグメントa、a間の間隙gが大となる。従って、低インチ側の生タイヤ基体をロックする場合には特に問題とはならないものの、1インチ大きい高インチ側の生タイヤ基体をロックする場合には、前記間隙gが過大となり、この間隙g内にカーカスが落ち込む。その結果、その落ち込み痕が残ってタイヤの外観品質を低下させるとともに、真円度が減じてユニフォミティーを損ねるという問題が発生する。
そこで本発明は、2段階に拡径でき、例えばビード径が1インチ異なる2つのサイズの生タイヤ基体をロックしうるとともに、そのときのロックセグメント間の間隙内へのカーカスの落ち込みを抑え、外観品質やユニフォミティーの低下を抑制しうるシェーピングフォーマを提供することを目的としている。
特開2000−229362号公報 特開2000−296563号公報
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、フォーマ中心軸部に保持されて軸芯方向内外に往復移動しうる両側のガイドケースと、各ガイドケースに取り付きかつ円筒状の生タイヤ基体のビード部をロックするビードロック手段とを具えたシェーピングフォーマであって、
前記ビードロック手段は、周方向に分割されかつ拡縮手段により半径方向内外へ移動することによって、外表面が縮径した縮径状態と、外表面が前記縮径状態よりも拡径した第1の拡径状態と、外表面が前記第1の拡径状態よりも拡径した第2の拡径状態との間を移動しうる複数のロックセグメントを具え、
かつ該ロックセグメントは、周方向巾が大な第1のロックセグメントと、周方向巾が小かつ前記第1のロックセグメントとは周方向に交互に配される第2のロックセグメントとからなるとともに、
前記拡縮手段は、前記ガイドケースに軸芯方向内外に移動可能に案内され、かつ軸芯方向内端部に軸芯方向内方に向かって半径方向内方に傾斜するテーパ面部を有するコーン状のスライド体と、前記ガイドケースに半径方向内外に移動可能に案内され、かつ半径方向内端部に前記テーパ面部と係合する係合部を有することにより前記スライド体の軸芯方向内方移動によって半径方向外方に移動しうる複数の半径方向移動片を具え、
かつ前記半径方向移動片は、半径方向外端部に前記第1のロックセグメントを取り付けた第1の移動片と、前記第2のロックセグメントを取り付けた第2の移動片とからなり、
しかも前記テーパ面部は、
一定勾配の単傾斜面からなりかつ前記第の移動片の係合部と係合しうる第のテーパ面部、
及び前記第2のテーパ面部よりも半径方向外側を通って該第2のテーパ面部と同勾配でのびる軸芯方向内側の内傾斜面部と、前記第2のテーパ面部と面一をなす軸芯方向外側の外傾斜面部と、前記第2のテーパ面部よりも緩傾斜をなしかつ前記内傾斜面部と外傾斜面部とを継ぐ中傾斜面部とからなりかつ前記第の移動片の係合部と係合しうる第のテーパ面部からなることにより、
前記縮径状態と第1の拡径状態とにおいては、前記第2のロックセグメントを前記第1のロックセグメントよりも半径方向内方に位置させ、かつ第2の拡径状態においては、第1、第2のロックセグメントを周方向に隣り合って横並びさせることを特徴としている。
又請求項の発明では、前記第1の移動片は、縮径状態と第1の拡径状態とにおいて前記内傾斜面部に係合し、かつ第2の拡径状態において前記外傾斜面部に係合することを特徴としている。
又請求項の発明では、前記第1、第2のロックセグメントの周方向両側縁は、互いに平行をなし、かつ各側縁は、周方向に間隔Lを隔てて軸芯方向にのびる軸芯方向内外の縁部分と、この内外の縁部分の間を継ぐ中の縁部分とからなる屈曲線状をなすことを特徴としている。
本発明は叙上の如く、ビードロック手段として、周方向巾が大な第1のロックセグメントと、周方向巾が小かつ前記第1のロックセグメントとは周方向に交互に配される第2のロックセグメントとからなるロックセグメント群、及び各ロックセグメント群を半径方向内外に移動させる拡縮手段を具える。又前記拡縮手段として、軸芯方向内外に移動可能に案内されかつ軸芯方向内端部にテーパ面部を設けたコーン状のスライド体と、半径方向内外に移動可能に案内されかつ半径方向内端部に前記テーパ面部と係合する係合部を有しかつ半径方向外端部に第1、第2ロックセグメントをそれぞれ取り付けた第1、第2の移動片とで構成している。従って、前記スライド体の軸芯方向内方移動によって、各ロックセグメントを半径方向外方に移動でき、第1、第2の拡径状態の2段階に拡径することができる。
このとき、前記テーパ面部を、第1の移動片と係合しうる第1のテーパ面部と、この第1のテーパ面部とは傾斜が異なりかつ前記第2の移動片と係合しうる第2のテーパ面部とで形成している。従って、前記スライド体の一つの動きによって、第1、第2ロックセグメントを、半径方向に互いに異なるタイミング及び距離で移動させることができる。これにより本発明では、縮径状態から第1の拡径状態に至る間では、第2のロックセグメントを第1のロックセグメントよりも半径方向内方に位置させながら拡径させるとともに、第1の拡径状態から第2の拡径状態に至る間において第2のロックセグメントが追いつき、前記第2の拡径状態において、第1、第2のロックセグメントを周方向に隣り合って横並びさせている。
即ち、拡径量が小な第1の拡径状態においては、第1のロックセグメント間の間隙が、従来と同様に小さいため、この間隙内へのカーカスコードの落ち込みは、特に問題とはならない。又拡径量が大な第2の拡径状態においては、第1のロックセグメント間の大きな間隙内に第2のロックセグメントが入り込む。そのため、この第2のロックセグメントによって間隙内へのカーカスの落ち込みが抑えられ、外観品質やユニフォミティーの低下を抑制しうる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は本発明のシェーピングフォーマを示す軸芯方向の断面図である。
図1において、本実施形態のシェーピングフォーマ1は、フォーマ中心軸部2に保持されて軸芯方向内外に往復移動しうる両側のガイドケース3、3と、各ガイドケース3に取り付きかつ円筒状の生タイヤ基体4のビード部4aをロックするビードロック手段5とを具える。本明細書では、前記ガイドケース3、3が互いに接近する向きを軸芯方向の内側、離れる向きを軸芯方向の外側と呼ぶ。
本例のシェーピングフォーマ1は、所謂2ステージ成形装置に用いられる2ndフォーマであって、1stフォーマから移載される生タイヤ基体4を、そのビード部4aをロックして保持するとともに、前記ビード部4a、4a間を接近させながらトロイド状に膨張させることにより、前記生タイヤ基体4を、その半径方向外側で待機させたトレッドゴムを含むトレッドリング(図示しない)にドッキングさせて生タイヤを形成する。又前記生タイヤ基体4は、周知の1stフォーマで、カーカスプライを含むタイヤ部材を巻装することにより円筒状に形成されるもので、タイヤ部材としては他に、インナーライナゴム、ビードコア、ビードエーペックスゴム、クリンチゴム、サイドウォールゴムなどを含めることができる。
次に、前記フォーマ中心軸部2は、図1、2に示すように、本例では、中心軸6と、この中心軸6の外側に同心に配される回転筒体7とを具える。回転筒体7は、前記中心軸6に軸受けを介して支持されることにより該中心軸6とは独立して回転しうる。なお前記中心軸6の一端には、前記ガイドケース3を軸芯方向内外に移動させる第1の駆動モータ(図示しない)が連結されるとともに、前記回転筒体7の一端には、前記ガイドケース3を回転筒体7とともに一体回転させる第2の駆動モータ(図示しない)が連結される。
前記中心軸6は、右ネジを螺刻した右ネジ部6A、および左ネジを螺刻した左ネジ部6Bを両側に形成したネジ軸であって、各ネジ部6A、6Bにはナット金具8が螺合している。又前記回転筒体7は、軸芯方向にのびる長孔状の案内孔7Aを有するとともに、この案内孔7Aには、該案内孔7Aに案内されて軸芯方向に移動しうる移動体9が配される。前記移動体9は、その半径方向内端に、前記ナット金具8の軸芯方向の動きのみを拘束する例えば凹状の係止部9Aを設けている。
従って、前記フォーマ中心軸部2では、第1の駆動モータによる前記中心軸6の回転により、前記ナット金具8を介して、両側の移動体9を軸芯方向内外に移動させることができる。又前記回転筒体7は、前記移動体9の軸芯方向の移動位置を維持したまま、第2の駆動モータにより回転することができる。
次に前記ガイドケース3は、図3に示すように、前記回転筒体7に、軸芯方向内外に移動自在に外挿された第1部材10及び第2部材11からなる。前記第1部材10は、本例では、前記回転筒体7に外挿された内筒部12と、内筒部12の半径方向外周面から半径方向外側に立ち上がる側壁部13と、側壁部13の半径方向外周縁から軸芯方向内方にのびる外筒部14と、外筒部14の軸芯方向内端から半径方向外側に立ち上がる円盤状のフランジ部15とを具える。
又前記第2部材11は、前記内筒部12の軸芯方向内端から半径方向外側に立ち上がる円盤状をなす。これにより前記ガイドケース3は、前記内筒部12と外筒部14との間に軸芯方向にのびるスライド体収容室H1を形成するとともに、前記フランジ部15と第2部材11との間に、前記スライド体収容室H1に連なりかつ半径方向にのびるセグメント収納室H2を形成している。なおガイドケース3は、前記移動体9に連結され、該移動体9とは一体に軸芯方向に移動しうる。
次に、前記ビードロック手段5は、図5に示すように、周方向に分割された複数のロックセグメント20と、拡縮手段21とを具える。そしてロックセグメント20は、前記拡縮手段21により、外表面Sが縮径した縮径状態Y1と、外表面Sが前記縮径状態Y1よりも拡径した第1の拡径状態Y2Aと、外表面Sが前記第1の拡径状態Y2Aよりもさらに拡径した第2の拡径状態Y2Bとの間を半径方向内外へ移動しうる。
前記ロックセグメント20は、周方向巾が大な第1のロックセグメント20Aと、周方向巾が小かつ前記第1のロックセグメント20Aとは周方向に交互に配される第2のロックセグメント20Bとから構成される。第1、第2のロックセグメント20A、20Bの周方向両側縁E、Eは図6(A)〜(C)に示すように、互いに平行であり、又各側縁Eは、本例では、周方向に間隔Lを隔てて軸芯方向にのびる軸芯方向内外の縁部分Ei、Eoと、この内外の縁部分Ei、Eo間を継ぐ中の縁部分Emとからなる屈曲線状をなす。そして、縮径状態Y1(図5、6(A)に示す)では、第1のロックセグメント20A同士が、各側縁Eを近接或いは当接させて隣り合う。又第1の拡径状態Y2A(図5、6(B)に示す)では、第1のロックセグメント20A同士が、各側縁E間を離間距離Kaaだけ離間させて隣り合う。この第1の拡径状態Y2Aでは、縮径状態Y1からの半径方向の移動距離、即ち拡径量が小であるため、離間距離Kaaは小さく、従って、ロックセグメント20A、20A間の間隙ga内へのカーカスの落ち込みは少ない。しかし、本例では、前述の如く側縁Eを屈曲線状としているため、間隙ga内への落ち込みを一層抑制することができる。そのためには、前記間隔Lを離間距離Kaaの1.0倍以上とするのが好ましい。なお前記縮径状態Y1と第1の拡径状態Y2Aとにおいては、第2のロックセグメント20Bは、前記第1のロックセグメント20Aの半径方向内方に位置し、第1のロックセグメント20Aとの衝合が回避されている。
これに対して、第2の拡径状態Y2B(図5、6(C)に示す)では、第2のロックセグメント20Bが、第1のロックセグメント20A、20A間に進入し、第1、第2のロックセグメント20A、20Bが、各側縁E間を近接或いは当接させて周方向に隣り合って横並びする。このように第2の拡径状態Y2Bでは、縮径状態Y1からの拡径量が大であるため、第1のロックセグメント20A、20A間の間隙gaが大となるが、本発明では、間隙ga内に第2のロックセグメント20Bが入り込んで該間隙gaを塞ぐため、カーカスの落ち込みを抑制できる。なお隣り合うロックセグメント20A、20B間の離間距離Kabが、前記間隔Lの1.0倍を越えない範囲(Kab≦L)で、前記シェーピングフォーマ1を拡径させることができる。本例においては、第2の拡径状態Y2Bでは、Kab≦L、かつKaa≦W+2×Lであり、又第1の拡径状態Y2Aでは、Kaa≦Lである。
式中の符号Wは第2のロックセグメント20Bの巾である。
次に、前記拡縮手段21は、前記図1〜3の如く、ガイドケース3の前記スライド体収容室H1内を軸芯方向内外に移動可能に案内されるスライド体22と、ガイドケース3の前記セグメント収納室H2内を半径方向内外に移動可能に案内される複数の半径方向移動片23とを具える。
前記スライド体22は、図3、4に示すようにスライド体収容室H1内を軸芯方向に摺動しうるピストンであって、円筒状のスライド本体22Aの軸芯方向内端部に、軸芯方向内方に向かって半径方向内方に傾斜するテーパ面部24を有するコーン状部22Bを具える。なおスライド体22は、シール材25を介してスライド体収容室H1とは気密に接触し、本例では、前記スライド体収容室H1の軸芯方向外端に通じる空気流路26から、圧縮空気が流入することで、前記スライド体22は軸芯方向内方に移動しうる。なおスライド体22の内周面には、軸芯方向にのびる案内溝27aが設けられるとともに、前記内筒部12の外周面には、案内溝27aと係合してスライド体22を回り止めしつつ軸芯方向に案内するガイド片27bが突出している。
又前記テーパ面部24は、傾斜が互いに相違しかつ周方向に交互に配される第1、第2のテーパ面部24A、24Bからなる。前記第2のテーパ面部24Bは、一定勾配の単傾斜面からなる。又前記第1のテーパ面部24Aは、第2のテーパ面部24Bよりも半径方向外側を通って該第2のテーパ面部24Bと同勾配でのびる軸芯方向内側の内傾斜面部24A1と、前記第2のテーパ面部24Bと面一をなす軸芯方向外側の外傾斜面部24A2と、前記第2のテーパ面部24Bよりも緩傾斜をなしかつ前記内傾斜面部24A1と外傾斜面部24A2とを継ぐ中傾斜面部24A3とから構成される。
次に、前記半径方向移動片23は、その半径方向外端部に前記第1のロックセグメント20Aを取り付けた第1の移動片23Aと、第2のロックセグメント20Bを取り付けた第2の移動片23Bとからなる。各移動片23A、23Bは、実質的に同構成であり、図3、7に示すように、矩形板状の本体部23aを有し、かつその軸芯方向両側端には、例えばリブ状のガイド部30a、30aを形成している。なお前記セグメント収納室H2の側壁面である前記フランジ部15と第2部材11との内向き面には、半径方向にのびかつ各ガイド部30aを案内する例えば案内溝状の複数のガイド部30bが放射線状に形成されている。従って、各移動片23A、23Bは、それぞれ、前記ガイド部30bに案内されて、半径方向に移動可能に保持される。
又前記移動片23A、23Bの半径方向内端部には、前記テーパ面部24と係合する係合部31を具える。前記係合部31は、前記本体部23aの半径方向内端部に枢着されるローラ31aからなり、これにより屈曲面である前記第1のテーパ面部24Aに対しても、円滑な係合が達成される。
なお前記第1の移動片23Aのローラ31aは、第1のテーパ面部24Aに接しながら転動でき、前記スライド体22の軸芯方向内方移動にともなって、第1のロックセグメント20Aを半径方向に移動させ、又第2の移動片23Bのローラ31aは、第2のテーパ面部24Bに接しながら転動でき、前記スライド体22の軸芯方向内方移動にともなって、第2のロックセグメント20Bを半径方向に移動させる。
このとき、第1の移動片23Aが前記内傾斜面部24A1と接触(係合)している間では、第1のロックセグメント20Aは、第2のロックセグメント20Bから半径方向外方に一定の距離Tを保ちながら半径方向外方に移動できる。又中傾斜面部24A3と接触(係合)している間では、第1のロックセグメント20Aは、第2のロックセグメント20Bとの距離Tを縮めながら半径方向外方に移動し、該中傾斜面部24A3の半径方向外端位置、即ち外傾斜面部24A2の半径方向内端位置では前記距離Tは0となり、第2のロックセグメント20Bに追いつくことができる。又前記外傾斜面部24A2と接触(係合)している間では、第1、第2のロックセグメント20A、20Bは、横並びしながら半径方向外方に移動することができる。
次に、前記ビードロック手段5の動作を、具体的に説明する。
図8(A)〜(C)は、縮径状態Y1を示すビードロック手段5の断面図である。なお前記半径方向移動片23は、本例では、各半径方向移動片23に設ける凹部40(図3、7に示す)を通って周方向に連続してのびる例えばコイルバネなどのバネ部材41(図2、3に示す)によって半径方向内方に付勢されている。従って、空気流路26を介してスライド体収容室H1内の空気が排気されることで、前記スライド体22は、スライド体収容室H1内を軸芯方向外側の後退位置P1まで後退できる。そしてこの後退位置P1において、前記第1の移動片23A(図8(A)に示す)が内傾斜面部24A1と接触し、かつ第2の移動片23Bが第2のテーパ面部24B(図8(B)に示す)と接触することで、ビードロック手段5は、図8(C)の如く、第1のロックセグメント20A同士が、各側縁Eを近接或いは当接させて隣り合い、かつ第2のロックセグメント20Bは、その半径方向内方に距離Tを隔てて待機しうる。
又前記空気流路26からの圧縮空気の流入により、前記スライド体22は、前記後退位置P1から第1又は第2の前進位置P2A、P2Bまで軸芯方向内方に移動する。
図9(A)〜(C)は、前記スライド体22が第1の前進位置P2Aまで移動した第1の拡径状態Y2Aを示すビードロック手段5の断面図である。前記縮径状態Y1から第1の拡径状態Y2Aまでの間では、第1の移動片23A(図9(A)に示す)は、内傾斜面部24A1と接触し、かつ第2の移動片23Bは、第2のテーパ面部24B(図9(B)に示す)と接触している。従って、この間では、第1のロックセグメント20Aは、第2のロックセグメント20Bに対して前記距離Tを保ちながら半径方向外方に移動でき、第1の拡径状態Y2Aでは、図9(C)の如く、第1のロックセグメント20A同士が周方向に距離Kaaを離間させて拡径する。この離間距離Kaaは比較的小さく、従って、第1のロックセグメント20A間の間隙ga内へのカーカスの落ち込みは小であり、外観品質やユニフォミティーの低下を抑制しうる。
又図10(A)〜(C)は、前記スライド体22が第2の前進位置P2Bまで移動した第2の拡径状態Y2Bを示すビードロック手段5の断面図である。前記第1の拡径状態Y2Aから第2の拡径状態Y2Bまでの間では、第1の移動片23A(図10(A)に示す)は、中傾斜面部24A3をへて外傾斜面部24A2に接触し、かつ第2の移動片23Bは、第2のテーパ面部24B(図10(B)に示す)と接触する。
ここで前記中傾斜面部24A3と接触している間では、第1のロックセグメント20Aは、第2のロックセグメント20Bとの距離Tを縮めながら半径方向外方に移動し、該中傾斜面部24A3の半径方向外端位置では前記距離Tは0となり、第2のロックセグメント20Bに追いつくことができる。そして、前記外傾斜面部24A2と接触(係合)している間では、第1、第2のロックセグメント20A、20Bは、横並びしながら半径方向外方に移動する。即ち、第2の拡径状態Y2Bでは、第1のロックセグメント20A、20A間に、第2のロックセグメント20Bが入り込で前記間隙gaを塞ぐことができる。従って、拡径量が大である、第2の拡径状態Y2Bにおいても、カーカスの落ち込みを抑えることができ、外観品質やユニフォミティーの低下を抑制しうる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
本発明のシェーピングフォーマを示す軸芯方向の断面図である。 その主要部を示す斜視図である。 拡縮手段を示す軸芯と直角方向の断面図である。 (A)、(B)は、スライド体を示す軸芯と直角方向の正面図、及び軸芯方向の断面図である。 縮径状態、及び第1、第2の拡径状態におけるロックセグメントを示す軸芯と直角方向の断面図である。 (A)〜(C)は、縮径状態、及び第1、第2の拡径状態におけるロックセグメントを示す周方向の平面展開図である。 (A)、(B)は、第1、第2のロックセグメントを半径方向移動片とともに示す斜視図である。 (A)〜(C)は、縮径状態におけるビードロック手段を示す断面図である。 (A)〜(C)は、第1の拡径状態におけるビードロック手段を示す断面図である。 (A)〜(C)は、第2の拡径状態におけるビードロック手段を示す断面図である。 従来のビードロック手段の問題点を説明する軸芯と直角方向の断面図である。
符号の説明
1 シェーピングフォーマ
2 フォーマ中心軸部
3 ガイドケース
4 生タイヤ基体
4a ビード部
5 ビードロック手段
20 ロックセグメント
20A 第1のロックセグメント
20B 第2のロックセグメント
21 拡縮手段
22 スライド体
23 半径方向移動片
23A 第1の移動片
23B 第2の移動片
24 テーパ面部
24A 第1のテーパ面部
24A1 内傾斜面部
24A2 外傾斜面部
24A3 中傾斜面部
24B 第2のテーパ面部
31 係合部
E 側縁
Ei、Eo 内外の縁部分
Em 中の縁部分
Y1 縮径状態
Y2A 第1の拡径状態
Y2B 第2の拡径状態

Claims (3)

  1. フォーマ中心軸部に保持されて軸芯方向内外に往復移動しうる両側のガイドケースと、各ガイドケースに取り付きかつ円筒状の生タイヤ基体のビード部をロックするビードロック手段とを具えたシェーピングフォーマであって、
    前記ビードロック手段は、周方向に分割されかつ拡縮手段により半径方向内外へ移動することによって、外表面が縮径した縮径状態と、外表面が前記縮径状態よりも拡径した第1の拡径状態と、外表面が前記第1の拡径状態よりも拡径した第2の拡径状態との間を移動しうる複数のロックセグメントを具え、
    かつ該ロックセグメントは、周方向巾が大な第1のロックセグメントと、周方向巾が小かつ前記第1のロックセグメントとは周方向に交互に配される第2のロックセグメントとからなるとともに、
    前記拡縮手段は、前記ガイドケースに軸芯方向内外に移動可能に案内され、かつ軸芯方向内端部に軸芯方向内方に向かって半径方向内方に傾斜するテーパ面部を有するコーン状のスライド体と、前記ガイドケースに半径方向内外に移動可能に案内され、かつ半径方向内端部に前記テーパ面部と係合する係合部を有することにより前記スライド体の軸芯方向内方移動によって半径方向外方に移動しうる複数の半径方向移動片を具え、
    かつ前記半径方向移動片は、半径方向外端部に前記第1のロックセグメントを取り付けた第1の移動片と、前記第2のロックセグメントを取り付けた第2の移動片とからなり、
    しかも前記テーパ面部は、
    一定勾配の単傾斜面からなりかつ前記第の移動片の係合部と係合しうる第のテーパ面部、
    及び前記第2のテーパ面部よりも半径方向外側を通って該第2のテーパ面部と同勾配でのびる軸芯方向内側の内傾斜面部と、前記第2のテーパ面部と面一をなす軸芯方向外側の外傾斜面部と、前記第2のテーパ面部よりも緩傾斜をなしかつ前記内傾斜面部と外傾斜面部とを継ぐ中傾斜面部とからなりかつ前記第の移動片の係合部と係合しうる第のテーパ面部からなることにより、
    前記縮径状態と第1の拡径状態とにおいては、前記第2のロックセグメントを前記第1のロックセグメントよりも半径方向内方に位置させ、かつ第2の拡径状態においては、第1、第2のロックセグメントを周方向に隣り合って横並びさせることを特徴とするシェーピングフォーマ。
  2. 前記第1の移動片は、縮径状態と第1の拡径状態とにおいて前記内傾斜面部に係合し、かつ第2の拡径状態において前記外傾斜面部に係合することを特徴とする請求項記載のシェーピングフォーマ。
  3. 前記第1、第2のロックセグメントの周方向両側縁は、互いに平行をなし、かつ各側縁は、周方向に間隔Lを隔てて軸芯方向にのびる軸芯方向内外の縁部分と、この内外の縁部分の間を継ぐ中の縁部分とからなる屈曲線状をなすことを特徴とする請求項1又は2記載のシェーピングフォーマ。
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