JP2007168189A - 生タイヤ製造方法、及びそれに用いる生タイヤ製造装置 - Google Patents

生タイヤ製造方法、及びそれに用いる生タイヤ製造装置 Download PDF

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秀一 山森
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Abstract

【課題】ストリップワインド方式により1stカバーを形成する際の鼓状変形を抑制でき、ユニフォミティを向上させる。
【解決手段】成形ドラム30は、インナーライナーゴムストリップ7Gを巻回する基準の成形面部31Aと、その両側に段差状の径変化部分32Aを介して連なりかつチェーファゴムストリップ8Gを巻回する小径な副の第1成形面部31B1とを少なくとも含む中膨らみ状をなす。インナーライナーゴムストリップ7Gは、その側縁GEを、前記径変化部分32Aの側縁Eに沿わせて周方向に1周巻きしたのち、前記1周Yの5〜15%の円周弧領域Y1内でドラム軸方向に横移動させ、かつ横移動後に、前記周方向巻きと横移動とを含む周巻きを順次繰り返すことにより前記生インナーライナーゴム層7を形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、リボン状の未加硫のゴムストリップを、円筒状の成形ドラム上で螺旋状に巻き付けることにより、生インナーライナーゴム層を含むタイヤ部材を具える生タイヤを形成する生タイヤ製造装置に関する。
ラジアルタイヤの製造工程では、インナーライナーゴム層及びカーカスを含むタイヤ部材を、一旦成形ドラム上で円筒状に形成して1stカバーを作成し、しかる後、この1stカバーをトロイド状に膨張(シェーピング)させるとともに、その膨張部分に、ブレーカーやトレッドゴムを有する円筒状のトレッドリングを貼着して、生タイヤを形成している。
そして近年、この円筒状の1stカバーの作成に当たり、生インナーライナーゴム層や生チェーファゴム部や生サイドウォールゴム部などの各種のタイヤゴム部材を、リボン状の未加硫のゴムストリップを、円筒状の成形ドラム上で螺旋状に巻き付けることにより形成するストリップワインド方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平2002−160508号公報
このストリップワインド方式では、直円筒状の成形ドラム上で、生サイドウォールゴム部形成用のサイドウォールゴムストリップ、生チェーファゴム部形成用のチェーファゴムストリップ、及び生インナーライナーゴム層形成用のインナーライナーゴムストリップを順次螺旋状に巻回して、生サイドウォールゴム部、生チェーファゴム部、及び生インナーライナーゴム層を形成した後、その半径方向外側にカーカスプライを一周巻きして円筒状の1stカバーが形成される。
しかしストリップワインド方式では、ゴムストリップがテンション力を有して巻回される。そのため、前記1stカバーaが、前記成形ドラムから取り外されて、トレッドリング貼着用の2ndフォーマーに移動する際、図9に示すように、ゴムストリップにシュリンクが発生し、1stカバーaの中央部が縮径するなど鼓状に変形する傾向がある。その結果、2ndフォーマーに移載する際、カーカスコードの配列を乱し、完成タイヤのユニフォミティを低下させるなどの悪影響を招く。
そこで本発明は、成形ドラムの外周面を、ドラム軸方向中央部の基準の成形面部と、その両側に段差状の径変化部分を介して連なる小径の副の第1成形面部とを少なくとも含む中膨らみ状とすることを基本として、1stカバーaの鼓状変形を抑制でき、ユニフォミティを向上させうる生タイヤ製造方法、及びそれに用いる生タイヤ製造装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、リボン状の未加硫のゴムストリップを、円筒状の成形ドラム上で螺旋状に巻き付けることにより形成されるインナーライナーゴム層を含むタイヤゴム部材を具える生タイヤの生タイヤ製造方法であって、
前記成形ドラムは、その外周成形面が、ドラム軸方向中央部の基準の成形面部と、この基準の成形面部の両側に段差状の径変化部分を介して連なり前記基準の成形面部よりも小径の副の第1成形面部とを少なくとも含む中膨らみ状をなすとともに、
前記副の第1成形面部に、生チェーファゴム部形成用のチェーファゴムストリップを巻回することにより生チェーファゴム部を形成し、かつ前記基準の成形面部に生インナーライナーゴム層形成用のインナーライナーゴムストリップを巻回することにより前記生チェーファゴム部のドラム軸方向内側部分を覆って生インナーライナーゴム層が形成されるとともに、
前記インナーライナーゴムストリップは、その側縁を、前記径変化部分の側縁に沿わせて周方向に1周巻きしたのち、前記1周の5〜15%の円周弧領域内でドラム軸方向に横移動させ、かつ横移動後に、前記周方向巻きと横移動とを含む周巻きを順次繰り返すことにより前記生インナーライナーゴム層を形成することを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記インナーライナーゴムストリップは、前記周方向巻きの部分で巻回を終了することを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記チェーファゴムストリップは、その側縁を、前記径変化部分の側縁に沿わせて周方向に1周巻きしたのち、前記1周の5〜15%の円周弧領域内でドラム軸方向に横移動させ、かつ横移動後に、前記周方向巻きと横移動とを含む周巻きを順次繰り返すことにより前記生チェーファゴム部を形成することを特徴としている。
又請求項4の発明では、前記副の第1成形面部と基準の成形面部との間の、径変化部分の半径方向高さは、チェーファゴムストリップの厚さの80%〜120%としたことを特徴としている。
又請求項5の発明では、前記成形ドラムは、前記副の第1成形面部のドラム軸方向外側に、径変化部分を介して連なり前記副の第1成形面部よりも小径の副の第2成形面部を具え、かつこの副の第2の成形面部に、生サイドウォールゴム部形成用のサイドウォールゴムストリップを巻回することにより、ドラム軸方向内側部分が前記生チェーファゴム部に覆われた生サイドウォールゴム部を形成するとともに、
このサイドウォールゴムストリップは、その側縁を、前記径変化部分の側縁に沿わせて周方向に1周巻きしたのち、前記1周の5〜15%の円周弧領域内でドラム軸方向に横移動させ、かつ横移動後に、前記周方向巻きと横移動とを含む周巻きを順次繰り返すことにより前記生サイドウォールゴム部を形成することを特徴としている。
又請求項6の発明は、リボン状の未加硫のゴムストリップを、外周成形面に螺旋状に巻き付けることによりインナーライナーゴム層を形成する成形ドラムを有し、かつ前記インナーライナーゴム層を含むタイヤ部材を具える生タイヤの生タイヤ製造装置であって、
前記成形ドラムは、その外周成形面が、ドラム軸方向中央部の基準の成形面部と、この基準の成形面部の両側に段差状の径変化部分を介して連なり前記基準の成形面部よりも小径の副の第1成形面部とを少なくとも含む中膨らみ状をなし、
かつ前記副の第1成形面部に、生チェーファゴム部形成用のチェーファゴムストリップを巻回することにより生チェーファゴム部を形成するとともに、
前記生インナーライナーゴム層形成用のインナーライナーゴムストリップを、前記成形ドラムに供給し、かつその側縁を、前記径変化部分の側縁に沿わせて周方向に1周巻きしたのち、前記1周の5〜15%の円周弧領域内でドラム軸方向に横移動させ、かつ横移動後に、前記周方向巻きと横移動とを含む周巻きを順次繰り返すストリップ送り込み手段を具えたことを特徴としている。
又請求項7の発明では、前記副の第1成形面部と基準の成形面部との間の、径変化部分の半径方向高さは、チェーファゴムストリップの厚さの80%〜120%としたことを特徴としている。
本発明は叙上の如く、成形ドラムの外周成形面を、ドラム軸方向中央部の基準の成形面部と、その両側に段差状の径変化部分を介して連なる小径な副の第1成形面部とを少なくとも含む中膨らみ状に形成している。即ち、生インナーライナーゴム層が形成される成形面部を、生チェーファゴム部が形成される副の第1成形面部よりも予め大径に形成している。そのため、1stカバーを成形ドラムから取り出した際の鼓状の変形を低減でき、カーカスコードの配列乱れを抑え、ユニフォミティを向上させることができる。
又段差状の径変化部分の形成により、生チェーファゴム部と生インナーライナーゴム層との連結部分における外表面が滑らかとなり、その半径方向外側に重置される生カーカスプライとの間にエアー溜まりが発生しにくい。その結果、エアー溜まりに起因した成形不良などのディフェクトを抑制できる。
又ゴムストリップを螺旋状に巻回する場合、巻回の始端側及び終端側の各側縁が周方向に対して傾斜し、かつ始端部及び終端部が不均一に途切れる。従って、特に、段差状の径変化部分を有する成形ドラム上でゴムストリップを螺旋状に巻回した場合には、前記始端側及び終端側の側縁、並びに始端部及び終端部が、前記径変化部分の側縁から部分的にはみ出したり、又径変化部分の側縁から部分的に離間したりする。その結果、巻回の乱れを招くとともに、巻回体の厚さを局部的に乱してタイヤ品質を損ねるという新たな問題が生じる。しかし、本発明では、ゴムストリップを、周方向巻きと横移動とを含む周巻きにて巻回しているため、これらを抑制しタイヤ品質を高く維持できる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。
本発明は、加硫成形する前の生タイヤ1を形成する生タイヤ製造方法であり、前記生タイヤ1は、図1に示すように、トレッド領域2からサイドウォール領域3をへてビード領域4に至る生カーカス6を有するトロイド状の生タイヤ本体20と、この生タイヤ本体20の前記トレッド領域2に配される生トレッドリング22とから形成される。
前記生タイヤ本体20は、前記ビード領域4に配されるビードコア5と、このビードコア5、5間に架け渡される前記生カーカス6と、タイヤ内腔面をなす生インナーライナーゴム層7と、前記ビード領域4のタイヤ外皮をなす生チェーファゴム部8と、前記サイドウォール領域3のタイヤ外皮をなす生サイドウォールゴム部9とを具える周知構造をなす。前記生カーカス6は、タイヤの骨格をなすコード補強層であり、タイヤ周方向に対して70〜90°の角度で配列したカーカスコードを生のトッピングゴムにて被覆したシート状の1枚以上のカーカスプライから形成される。
又この生タイヤ本体20は、予め成形ドラム30(図3に示す)上で円筒状の1stカバー21として形成された後、図2に示すように、2ndフォーマー11に移載される。そして、1stカバー21にシェーピング内圧を付加することにより、ビードコア5、5間でトロイド状に膨張(シェーピング)された生タイヤ本体20が形成される。又この膨張時、前記生タイヤ本体20のトレッド領域2と、その半径方向外側で予め待機させられた環状の生トレッドリング22の内周面とが圧着し、一体に接合することにより、前記生タイヤ1が形成される。
そして本発明では、成形ドラム30上で円筒状の1stカバー21を形成する1stカバー形成工程に特徴がある。
この1stカバー形成工程では、リボン状の未加硫のゴムストリップGを前記成形ドラム30上で螺旋状に巻き付けることによって形成される生インナーライナーゴム層7を含むタイヤゴム部材を具える1stカバー21を形成する。本例では、前記生インナーライナーゴム層7と、生チェーファゴム部8と、生サイドウォールゴム部9とを、それぞれゴムストリップGの巻回体として形成する場合を例示する。
前記成形ドラム30は、周知の縮径手段を具えた縮径可能な回転ドラムであって、その外周面である外周成形面31は、図3に示すように、ドラム軸方向中央部に配される基準の成形面部31Aと、そのドラム軸方向両側に段差状の径変化部分32Aを介して連なりかつ前記基準の成形面部31Aよりも小径の副の第1成形面部31B1とを少なくとも含む中膨らみ状に形成される。本例では、前記副の第1成形面部31B1のドラム軸方向外側に、段差状の径変化部分32Bを介して連なりかつ前記副の第1成形面部31B1よりも小径の副の第2成形面部31B2をさらに形成した場合を例示している。なお前記径変化部分32A、32Bは、ぞれぞれ副の第2成形面部31B2及び副の第1成形面部31B1から立ち上がる段差面31sからなる。この段差面31sは、本例の如く、半径方向にのびる直角面とすることが好ましいが、半径方向に対して例えば60°以下、さらには45°以下、さらには30°以下の角度で傾斜する傾斜面で形成することもできる。又円弧状の曲面であっても良い。
そして図4に示すように、前記副の第2成形面部31B2にサイドウォールゴムストリップ9G巻回することにより生サイドウォールゴム部9を形成し、かつ前記副の第1成形面部31B1にチェーファゴムストリップ8Gを巻回することにより前記生サイドウォールゴム部9のドラム軸方向内側部分を覆って生チェーファゴム部8を形成し、かつ前記基準の成形面部31Aにインナーライナーゴムストリップ7Gを巻回することにより前記生チェーファゴム部8のドラム軸方向内側部分を覆って生インナーライナーゴム層7を形成する。
具体的には、前記生サイドウォールゴム部9では、サイドウォールゴムストリップ9Gの始端部9Gaの側縁GEが、前記径変化部分32Bの側縁Eに近接又は当接する位置を巻回開始位置P3とし、この巻回開始位置P3から、前記サイドウォールゴムストリップ9Gをドラム軸方向外側に向かって螺旋状に巻回する。なお前記「近接」とは、前記側縁Eからの離間距離が5.0mm以下の状態を意味する。
このとき、通常の螺旋巻きでは、図8に平面に展開して略示するように、ゴムストリップGの始端側と段差面31sとの間に不均一な隙間がJが形成され、巻回の均一性を著しく損ねる。そこで、本実施形態では、図5(A)に平面に展開して略示するように、前記サイドウォールゴムストリップ9Gの側縁GEを、前記径変化部分32Bの側縁Eに沿わせて周方向に1周巻きしたのち、前記1周Yの5〜15%の範囲である円周弧領域Y1内でドラム軸方向に横移動させ、かつ横移動後に、前記周方向巻きと横移動とを含む周巻きを順次繰り返す巻回方法を採用している。即ち、前記巻回開始位置P3から前記側縁Eに沿わせて周方向に1周巻きする一周巻き部33、及びこの一周巻き部33からドラム軸方向に横移動する傾斜部分34aと、この傾斜部分34aに連なり周方向にのびる周方向巻き部34bとからなる複数の周巻き部34からなる巻回方法が採用される。
次に、前記生チェーファゴム部8も同様に、図4の如く、前記チェーファゴムストリップ8Gの始端部8Gaの側縁GEが、前記径変化部分32Aの側縁Eに近接又は当接する位置を巻回開始位置P2とし、この巻回開始位置P2からドラム軸方向外側に向かって巻回する。このとき、図5(B)に平面に展開して略示するように、前記生チェーファゴム部8も、前記巻回開始位置P2から前記側縁Eに沿わせて周方向に1周巻きする一周巻き部33、及びこの一周巻き部33からドラム軸方向に横移動する傾斜部分34aと周方向にのびる周方向巻き部34bとからなる複数の周巻き部34からなる巻回方法が採用される。なおチェーファゴムストリップ8Gは、前記径変化部分32Bを越えてドラム軸方向外側に延在し、これによって、生チェーファゴム部8は、前記生サイドウォールゴム部9のドラム軸方向内側部分を覆って形成される。
次に、前記生インナーライナーゴム層7は、図4の如く、前記インナーライナーゴムストリップ7Gの始端部7Gaの側縁GEが、前記径変化部分32Aの側縁Eをドラム軸方向外側に越えた位置を巻回開始位置P1aとし、この巻回開始位置P1aから、本例では、他方の前記径変化部分32Aの側縁Eをドラム軸方向外側に越えた巻回終端位置P1b(図6に示す)まで巻回する。このとき、図6に平面に展開して略示するように、前記生インナーライナーゴム層7も、前記巻回開始位置P1から前記側縁Eに沿わせて周方向に1周巻きする一周巻き部33、及びこの一周巻き部33からドラム軸方向に横移動する傾斜部分34aと周方向にのびる周方向巻き部34bとからなる複数の周巻き部34からなる巻回方法が採用される。なおインナーライナーゴムストリップ7Gは、その巻回開始位置P1a及び巻回終端位置P1bが、側縁Eのドラム軸方向外側に位置することにより、生インナーライナーゴム層7は、前記生チェーファゴム部8のドラム軸方向内側部分を覆って形成される。
なお、少なくとも生インナーライナーゴム層7では、インナーライナーゴムストリップ7Gは、前記周方向巻き部34bにて巻回を終了する。このとき、最終回の周巻き部34ではその周方向巻き部34bに延長部34b1を設け、前回の周巻き部34の傾斜部分34aと重複させるのが好ましい。前記延長部34b1の長さは、前記円周弧領域Y1の0.5〜〜1.5倍の範囲、好ましくは0.8〜1.2倍の範囲である。なお、前記チェーファゴムストリップ8G、及びサイドウォールゴムストリップ9Gにおいても、前記周方向巻き部34bにて巻回を終了させるのが好ましく、このとき最終回の周巻き部34に前記延長部34b1を設けるのがさらに好ましい。
このように、前記成形ドラム30の外周成形面31を、基準の成形面部31Aと、その両側に段差状径変化部分32A、32Bを介して順次連なる小径な副の第1、第2成形面部31B1、31B2とを含む中膨らみ状に形成している。即ち、生インナーライナーゴム層7を形成する成形面部31Aを最も大径に形成しているため、ゴムストリップGにシュリンクが生じた場合にも、シュリンク後の生インナーライナーゴム層7の直径を、従来よりも大に維持することができる。従って、成形ドラム30から取り出した際の1stカバー21の鼓状変形を低減でき、カーカスコードの配列乱れを抑え、ユニフォミティを向上させることができる。
又前記径変化部分32Aの形成により、生チェーファゴム部8と生インナーライナーゴム層7との連結部分Kにおける外表面が滑らかとなり、その半径方向外側に重置される生カーカス6との間にエアー溜まりが発生しにくくなる。その結果、エアー溜まりに起因した、例えば加硫成型時の変形などである成形不良等のディフェクトを抑制できる。そのためには、前記副の第1成形面部31B1と基準の成形面部31Aとの間の径変化部分32Aの半径方向高さh1を、前記チェーファゴムストリップ8Gの厚さt1の80%〜120%の範囲とすることが好ましく、この範囲を外れると、エアー溜まりが発生しやすい傾向となる。又同様の理由により、前記副の第2成形面部31B2と第1成形面部31B1との間の径変化部分32Bの半径方向高さh2を、前記サイドウォールゴムストリップ9Gの厚さt2の80%〜120%の範囲とすることが好ましい。なお比h1/t1、比h2/t2の下限は0.9以上、さらには0.95以上が望ましく、又上限は1.1以下、さらには1.05以下が好ましい。
しかも少なくともインナーライナーゴムストリップ7Gに、本例では各ゴムストリップ7Gに、前述の一周巻き部33と複数の周巻き部34からなる巻回方法を採用している。そのため、前記成形ドラム30に段差状の径変化部分32を形成することにより顕著となる
ゴムストリップGの巻回の乱れ、及び巻回体の厚さの局部的な乱れを抑制でき、優れたタイヤ品質を確保することが可能となる。
又前記1stカバー形成工程以外の工程、例えば1stカバー21の2ndフォーマー11への移載工程、2ndフォーマー11上における1stカバー21のシェーピング工程、トレッドリングの形成工程などにおいては、従来的な手法を好適に採用することができ、従って、本明細書では、その説明を省略する。
次に、前記1stカバー形成工程で使用する生タイヤ製造装置40は、図7に示すように、前述した成形ドラム30と、この成形ドラム30に前記インナーライナーゴムストリップ7Gを供給して、前述の一周巻き部33と複数の周巻き部34からなる巻回を行うストリップ送り込み手段35を具える。このストリップ送り込み手段35は、先端に配されるゴムストリップ送り出しローラ35Aと、このゴムストリップ送り出しローラ35Aをドラム軸方向に横移動させる横移動手段35Bとを含む。なお横移動手段35Bは、本例ではボールネジ機構を具え、ボールネジ36の回転制御(回転速度、回転角度、及び回転方向の制御を含む)によって、前記ゴムストリップ送り出しローラ35Aを設けた横移動台37を、ドラム軸心方向に自在な速度、距離で横移動しうる。なお、本例では、生タイヤ製造装置40には、チェーファゴムストリップ8G、及びサイドウォールゴムストリップ9Gを前記成形ドラム30に供給して、前述の一周巻き部33と複数の周巻き部34からなる巻回を行う前記ストリップ送り込み手段35と同構成のストリップ送り込み手段38,39を具えている。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
本発明により形成された生タイヤの一実施例を示す断面図である。 生タイヤ本体とトレッドリングとの接合状況を説明する断面図である。 成形ドラムを示す側面図である。 ゴムストリップの巻回状態を示す断面図である。 (A)、(B)は、チェーファゴムストリップ、及びサイドウォールゴムストリップの巻回方法を平面に展開して示す展開図である。 インナーライナーゴムストリップの巻回方法を平面に展開して示す展開図である。 生タイヤ製造装置を説明する略断面図である。 通常の螺旋巻きの場合の問題点を説明する展開図である。 発明が解決しようとする課題を説明する断面図である。
符号の説明
1 生タイヤ
30 成形ドラム
31 外周成形面
31A 基準の成形面部
31B1 副の第1成形面部
31B2 副の第2成形面部
32A 径変化部分
32B 径変化部分
7 生インナーライナーゴム層
7G インナーライナーゴムストリップ
8 生チェーファゴム部
8G チェーファゴムストリップ
9 生サイドウォールゴム部
9G サイドウォールゴムストリップ
35、38,39 ストリップ送り込み手段
40 生タイヤ製造装置
Y1 円周弧領域

Claims (7)

  1. リボン状の未加硫のゴムストリップを、円筒状の成形ドラム上で螺旋状に巻き付けることにより形成される生インナーライナーゴム層を含むタイヤゴム部材を具える生タイヤの生タイヤ製造方法であって、
    前記成形ドラムは、その外周成形面が、ドラム軸方向中央部の基準の成形面部と、この基準の成形面部の両側に段差状の径変化部分を介して連なり前記基準の成形面部よりも小径の副の第1成形面部とを少なくとも含む中膨らみ状をなすとともに、
    前記副の第1成形面部に、生チェーファゴム部形成用のチェーファゴムストリップを巻回することにより生チェーファゴム部を形成し、かつ前記基準の成形面部に生インナーライナーゴム層形成用のインナーライナーゴムストリップを巻回することにより前記生チェーファゴム部のドラム軸方向内側部分を覆って生インナーライナーゴム層が形成されるとともに、
    前記インナーライナーゴムストリップは、その側縁を、前記径変化部分の側縁に沿わせて周方向に1周巻きしたのち、前記1周の5〜15%の円周弧領域内でドラム軸方向に横移動させ、かつ横移動後に、周方向巻きと横移動とを含む周巻きを順次繰り返すことにより前記生インナーライナーゴム層を形成することを特徴とする生タイヤ製造方法。
  2. 前記インナーライナーゴムストリップは、前記周方向巻きの部分で巻回を終了することを特徴とする請求項1記載の生タイヤ製造方法。
  3. 前記チェーファゴムストリップは、その側縁を、前記径変化部分の側縁に沿わせて周方向に1周巻きしたのち、前記1周の5〜15%の円周弧領域内でドラム軸方向に横移動させ、かつ横移動後に、周方向巻きと横移動とを含む周巻きを順次繰り返すことにより前記生チェーファゴム部を形成することを特徴とする請求項1又は2記載の生タイヤ製造方法。
  4. 前記副の第1成形面部と基準の成形面部との間の、径変化部分の半径方向高さは、チェーファゴムストリップの厚さの80%〜120%としたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の生タイヤ製造方法。
  5. 前記成形ドラムは、前記副の第1成形面部のドラム軸方向外側に、径変化部分を介して連なり前記副の第1成形面部よりも小径の副の第2成形面部を具え、かつこの副の第2の成形面部に、生サイドウォールゴム部形成用のサイドウォールゴムストリップを巻回することにより、ドラム軸方向内側部分が前記生チェーファゴム部に覆われた生サイドウォールゴム部を形成するとともに、
    このサイドウォールゴムストリップは、その側縁を、前記径変化部分の側縁に沿わせて周方向に1周巻きしたのち、前記1周の5〜15%の円周弧領域内でドラム軸方向に横移動させ、かつ横移動後に、前記周方向巻きと横移動とを含む周巻きを順次繰り返すことにより前記生サイドウォールゴム部を形成することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の生タイヤ製造方法。
  6. リボン状の未加硫のゴムストリップを、外周成形面に螺旋状に巻き付けることにより生インナーライナーゴム層を形成する成形ドラムを有し、かつ前記生インナーライナーゴム層を含むタイヤ部材を具える生タイヤの生タイヤ製造装置であって、
    前記成形ドラムは、その外周成形面が、ドラム軸方向中央部の基準の成形面部と、この基準の成形面部の両側に段差状の径変化部分を介して連なり前記基準の成形面部よりも小径の副の第1成形面部とを少なくとも含む中膨らみ状をなし、
    かつ前記副の第1成形面部に、生チェーファゴム部形成用のチェーファゴムストリップを巻回することにより生チェーファゴム部を形成するとともに、
    前記生インナーライナーゴム層形成用のインナーライナーゴムストリップを、前記成形ドラムに供給し、かつその側縁を、前記径変化部分の側縁に沿わせて周方向に1周巻きしたのち、前記1周の5〜15%の円周弧領域内でドラム軸方向に横移動させ、かつ横移動後に、前記周方向巻きと横移動とを含む周巻きを順次繰り返すストリップ送り込み手段を具えたことを特徴とする生タイヤ製造装置。
  7. 前記副の第1成形面部と基準の成形面部との間の、径変化部分の半径方向高さは、チェーファゴムストリップの厚さの80%〜120%としたことを特徴とする請求項6記載の生タイヤ製造装置。
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