JP4730566B2 - 羽毛の改質方法、羽毛、およびこれを用いた衣料類、寝具類 - Google Patents

羽毛の改質方法、羽毛、およびこれを用いた衣料類、寝具類 Download PDF

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Description

本発明は、羽毛の改質方法、羽毛、およびこれを用いた衣料類、寝具類に係り、より詳細にはダウン、フェザーなどの羽毛に抗菌、制菌性能を付与させる羽毛の改質方法、この方法により改質された羽毛、およびこれを用いた衣料類、寝具類に関する。
ダウン、フェザーなど水鳥の羽毛は、保温、保湿性能、特に吸放湿性が優れ、近年消費者ニーズの高まりから衣料、寝具など生活衣料品として広く使用されている。しかし、羽毛には皮脂や垢が付着して、温度や湿度など周囲環境により細菌類の発生、成育を伴い悪臭を放すことが多い。この臭いの発生がないように、羽毛は、ワッシャータイプの加工機を用いドラム回転による洗濯方法などで、水洗い・湯洗いが実施されるが、ゴミや埃を除去できても、皮脂や垢の除去は完全でない。従って、消費者側からは、清潔で悪臭のないダウン、フェザーが常に求められている。
図1は、ダウンの電子顕微鏡写真である。
ダウンは、乾燥している時は幹から枝が開く様に拡がっており、この形状により幹と枝の間に空気を含み、撥水性、保温性、そして適度な保湿性能が出る。しかし、過度の水分が加わると、枝がしぼんだ様な形状となり、撥水性、保温性、保湿性が期待できなくなる。水中では羽毛の枝部分が重なり合い扁平な形状となって、水洗い・湯洗いでは羽毛内部にある皮脂や垢を完全に除去する事は実質的に不可能であり、乾燥した後に常在する細菌、さらに外部から付着した細菌がこれら皮脂や垢を栄養源として増殖し、羽毛が乾燥して開いた形状で外気に露出して悪臭を放つようになる。すなわち、通常の洗いでは、皮脂や垢の除去が完全でなく、その後の細菌類の発生、成育を抑えるまでには至らないのが実情である。
そこで、羽毛に関して化学的に処理して細菌類の発生、成育を抑えることが考えられ、羽毛を第4級アンモニウム塩で処理して抗菌、防臭を付与する方法〔特許文献1参照〕、原料羽毛に、抗菌剤としてキトサンを含有するタンニン酸を付着させて乾燥させる加工羽毛の製造方法〔特許文献2参照〕、さらにオゾンを用いた羽毛ふとん等の殺虫、殺菌、防臭、防カビ方法〔特許文献3参照〕などの提案がなされている。このうち、第4級アンモニウム塩を抗菌剤で処理する方法は、比較的一般に用いられ、それなりの効果が認められてきたが、第4級アンモニウム塩の羽毛への固着が充分よくなく脱離し易く、別途シルコーン樹脂など固着すると風合いを損なうなどの問題が指摘されている。
本発明では、親水性置換基を有するジハロゲノトリアジン系化合物を用いているが、この種の化合物を用いて有機天然繊維材料に形態安定を行うという加工法が提案されている〔特許文献4参照〕。しかし、これは本発明とは、目的、効果はもちろん、使用する材料も相違するものである。
特開平07−080166号公報 特開2007−119952号公報 特開平7−50970号公報 特許3415576号公報
上記状況に鑑みてなされた本発明の目的は、人体に対して安全であり、かつ周辺環境を汚染しないで、抗菌、制菌性を付与する羽毛の改質方法、抗菌、制菌性に優れる羽毛、およびこれを用いた衣料類、寝具類を提供することである。
上記課題を解決すべく本発明の羽毛の改質加工方法は、羽毛を、アルカリ剤の存在する水溶液中で、親水性基を有するジハロゲノトリアジン化合物〔以降、特に断りのない限り単に「ジハロゲノトリアジン化合物」と記す。〕、加水分解シルク、および4級アンモニウム塩と処理する段階、次いでこの処理系に塩酸または硫酸を加えて酸性ないし中性にする段階、最後に水洗、乾燥を順次行う、または、羽毛を、アルカリ剤の存在する水溶液中で、ジハロゲノトリアジン化合物と加水分解シルクで処理する段階、前記の段階において処理された羽毛を、塩酸または硫酸による酸性水溶液中で、4級アンモニウム塩で処理する段階を行い、最後に水洗、乾燥を順次行うことからなっている。
ここで、ジハロゲノトリアジン化合物が、一般式(1)〔式中、Xは塩素、フッ素及び臭素からなる群より選ばれるハロゲン基、Yは、−OH、−SH、−O−Z、−NH−Z、−S−Zで、Zは、スルホン酸基、カルボキシル基、水酸基から選ばれる少なくとも1つを有する炭素数1〜10のアリール基または炭素数1〜10アルキル基であり、アルカリ金属またはアルカリ土類金属との塩であってもよい。〕で表される2,6−ジハロゲノ−4−置換−1,3,5−トリアジン誘導体であるのが好ましく、とりわけ、具体的に2.6−ジクロル−4−オキシ−1,3,5−トリアジン、2.6−ジクロル−4−チオ−1,3,5−トリアジン、2.6−ジクロル−4−(3−スルホアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2.6−ジクロル−4−(4−スルホアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2.6−ジクロル−4−(3−カルボキシルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2.6−ジクロル−4−(4−カルボキシルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、およびこれらのNa塩から選ばれる一種以上が好ましい。
また、4級アンモニウム塩は、式(2)〔式中、Rは炭素数6〜20のアルキル基であり、Rは炭素数6〜20のアルキル基、ベンジル基、炭素数1〜10のアルキル基が置換されたベンジル基から選ばれる〕で表されるものが好ましい。
本発明の羽毛の改質加工方法において使用される加水分解シルクは、繭、毛羽、生糸から選ばれる1種以上を分解して得られる分子量20,000以下の成分であるのがよい。
本発明の羽毛の改質加工方法は、親水性基を有するジハロゲノトリアジン化合物が、羽毛100重量部に対して0.2〜3重量部であり、加水分解シルクが、加水分解シルクと親水性基を有するジハロゲノトリアジン化合物のモル比を1:(5〜30)の範囲とし、かつ羽毛100重量部に対して0.2〜1重量部であり、4級アンモニウム塩化合物が羽毛100重量部に対して0.2〜3重量部の割合で行うのが好ましい。
本発明の羽毛の改質加工方法におけるアルカリ剤の存在する水溶液中で、ジハロゲノトリアジン化合物、加水分解シルク、および4級アンモニウム塩と処理する段階、または、アルカリ剤の存在する水溶液中で、ジハロゲノトリアジン化合物と加水分解シルクで処理する段階は、少なくとも30〜60℃で20〜40分で行う処理と、その後に60〜100℃で30〜60分で行う処理を含む処理であるのが好ましい。
また、本発明の羽毛は、上記いずれかの方法により改質された羽毛であり、本発明の衣料類、寝具類は、この羽毛を含んでいるものである。
本発明方法により羽毛に耐久性のある抗菌、制菌効果を付与することができる。
以下、本発明の詳細を説明する。
本発明は羽毛の改質方法であり、羽毛を、ジハロゲノトリアジン化合物加水分解シルク、および4級アンモニウム塩とで処理することを特徴としている。
本発明が対象とする羽毛は、鳥類、特にあひる、ガチョウ、マスコビーダックなどの主として水鳥の羽毛であって、柔らかな綿毛のダウン、硬質の軸を持つフェザーを包含している。
また、羽毛は、通常、水鳥から採取してから、洗浄、乾燥、選別して商品化されるが、本発明では、羽毛が商品化される工程を限定するものではなく、また、本発明をどの段階で行うかをも限定するものではない。また、再利用の古い羽毛でも実施できる。
加水分解シルクは、繭、生糸、毛羽(蚕が繭を作る際、繭を固定する足場を形成するために最初に吐き出す糸)から選ばれる1種以上の加水分解生成物であり、また生糸の精練時に生じるタンパク質廃液からの回収したものであってもよい。加水分解シルクは、セリシンを主要成分とするポリアミノ酸であり、好ましくは分子量20,000以下の成分、さらに好ましくは分子量700〜10,000の成分を用いる。加水分解シルクは、吸放湿性を有しており、羽毛に付与することにより、羽毛に吸放湿性を付与させることができる。
加水分解シルクを得る方法は、本発明で特に限定するものではないが、例えば、繭、生糸、毛羽のいずれか、あるいはそれらからの混合物を洗濯して不純物を除去した後、重炭酸ソーダ−などアルカリ水溶液中で煮沸して、遠心脱水機を用いてセリシンとフィビィロインに分離し、このセリシンを含む水溶液部分に、アルカラーゼ、セルラーゼ等の酵素を用いて約60℃の温度に保持して分解させて得ることができる。従って、加水分解シルクは、セリシンを主要成分とするポリアミノ酸である。加水分解シルクは、その他特許文献〔特開2001−39999号公報〕に繭からのセリシンの抽出方法及び粉末状セリシンが記載されており、本発明では同様に使用可能である。
ジハロゲノトリアジン化合物は、好ましくは、一般式(1)の2,6−ジハロゲノ−4−置換−1,3,5−トリアジン誘導体である。式中、Xは塩素、フッ素及び臭素からなる群より選ばれるハロゲン基であり、好ましくは塩素である。Yは、−OH、−SH、−O−Z、−NH−Z、−S−Zであり、Zは、スルホン酸基、カルボキシル基、水酸基及びチオール基から選ばれる少なくとも1つを有する炭素数1〜10のアリール基、炭素数1〜10アルキル基であり、前記した水酸基、チオール基、スルホン酸基、カルボキシル基は、アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩であってもよい。
ジハロゲノトリアジン化合物のうち特に好ましい例を挙げると、2.6−ジクロル−4−オキシ−1,3,5−トリアジン、2.6−ジクロル−4−チオ−1,3,5−トリアジン、2.6−ジクロル−4−(3−スルホアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2.6−ジクロル−4−(4−スルホアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2.6−ジクロル−4−(3−カルボキシルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2.6−ジクロル−4−(4−カルボキシルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、およびこれらのNa塩から選ばれる一種以上であり、4.4−ビス(4.6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン−2−イソアミノ)スチルベン−2、2’−ジスルホン酸のように分子中にジハロゲノトリアジン環を2つもつような化合物も使用できる。
ジハロゲノトリアジン化合物は、2,4,6−トリハロゲノ−1,3,5−トリアジンとアミノ化合物、ヒドロキシ化合物、チオ化合物と反応させて得ることができる。すなわち、2,4,6−トリハロゲノ−1,3,5−トリアジンの一つのハロゲンを水酸基あるいはチオール基に置換させることで親水性基を有するジハロゲノトリアジン化合物とすることができる。あるいは、2,4,6−トリハロゲノ−1,3,5−トリアジンと、分子中にスルホン酸基、カルボキシル基、水酸基、チオール基などの水溶性基を有するアミノ化合物、同様の水溶性基を有するヒドロキシ化合物、同様の水溶性基を有するチオ化合物のいずれかを反応させて得ることができる。
2,4,6−トリハロゲノ−1,3,5−トリアジンは、3つのハロゲン原子を有して、1つ目のハロゲンは反応温度0〜10℃で、2つ目のハロゲンは30℃〜60℃で、3つ目のハロゲンは60℃〜100℃で、それぞれ段階的に順次置換されていくことが知られている。従って、2,4,6−トリハロゲノ−1,3,5−トリアジンと、相当するアミノ化合物、ヒドロキシ化合物、チオ化合物のいずれかまたはこれらからの混合物を、等モルで0〜10℃の温度で反応させることにより1つ目のハロゲンのみを反応させ、2つのハロゲン原子を残したジハロゲノトリアジン化合物とすることができる。
4級アンモニウム塩は、好ましくは一般式(2)〔式中、Rは炭素数6〜20のアルキル基であり、Rは炭素数6〜20のアルキル基、ベンジル基、炭素数1〜10のアルキル基が置換されたベンジル基から選ばれる〕で表されるジアルキルジメチルアンモニウム、アルキルベンジルジメチルアンモニウム、アルキル(アルキルベンジル)ジメチルアンモニウムであり、好ましい具体例を挙げると、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、塩化アルキル(特にC17〜C1837)ベンジルジメチルアンモニウム(塩化ベンザルコニウム)、塩化アルキル(特にC17〜C1837)(メチルベンジル)ジメチルアンモニウムである。
4級アンモニウム塩は、殺菌、制菌効果を有していることは良く知られており、本発明においても、羽毛に抗菌、制菌効果を付与する成分として加えられるものである。
アルカリ剤は、羽毛を、加水分解シルク、ジハロゲノトリアジン化合物で処理する第1処理段階、あるいは、羽毛を、加水分解シルク、親水性基を有するジハロゲノトリアジン化合物、および4級アンモニウム塩と処理する第1処理段階において、処理液をアルカリ性にするために加えられ、苛性ソーダ、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムが選ばれることが多いが、その他苛性カリ、炭酸カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムなども使用できる。反応機構的に、アルカリ剤は、ジハロゲノトリアジン化合物が加水分解シルクあるいは羽毛中のアミノ基との反応するときに脱離するハロゲン原子を捕捉する役目をする。
以下、本発明による羽毛の改質方法の実施の形態を説明する。
先ず、第1の実施の形態では、羽毛を、アルカリ剤の存在する水溶液中で、加水分解シルク、親水性基を有するジハロゲノトリアジン化合物で処理する段階と、次いでこの処理された羽毛を、塩酸または硫酸による酸性水溶液中で、4級アンモニウム塩で処理する段階を行う。
羽毛は、予め混在するゴミ、ホコリ、垢、皮脂などの不純物を取り除いて使用するのが好ましい。最初の段階では、予めアルカリ剤を溶解した水溶液を準備して室温あるいは室温以下の温度にし、これに加水分解シルクおよびジハロゲノトリアジン化合物、さらに羽毛を加えて温度を上げていく。このとき、急激かつ不均一に昇温するとジハロゲノトリアジン化合物が加水分解して凝集して、本発明が意図する加水分解シルクおよび羽毛との反応が円滑に進行しないことがあり、従って、徐々に昇温する、具体的には好ましくは1.5℃/分以下で昇温するようにする。
ジハロゲノトリアジン化合物のもつ2つのハロゲンは、上記したように段階的に反応することが知られており、ジハロゲノトリアジン化合物のもつ1つ目のハロゲンは30〜60℃で、2つ目のハロゲンは60〜100℃で反応する。従って、本発明の処理方法は、好ましくは最初に30〜60℃、より好ましくは40〜50℃で20〜40分行い、次いで好ましくは60〜100℃、より好ましくは70〜90℃で30〜60分と段階的に行うのがよい。それぞれの段階における処理時間が、上記より長くなっても特に弊害はない。
この段階の処理において、羽毛のもつ官能基(アミノ基)と加水分解シルクが、トリアジン化合物を介して結合することになる。より具体的には、ジハロゲノトリアジン化合物のもつ一方のハロゲン原子が主として加水分解シルクのもつアミノ基と反応してトリアジン化合物−加水分解シルクの結合が、さらにジハロゲノトリアジン化合物のもつ他方のハロゲン原子が羽毛のもつ官能基(アミノ基)と結合して[トリアジン化合物−羽毛]の結合ができ、全体でみれば、[羽毛−トリアジン化合物−加水分解シルク]の結合が完成する。
上記においては、羽毛、加水分解シルクおよびジハロゲノトリアジン化合物を、一度に混合して処理する方法を述べた。しかし、上記のジハロゲノトリアジン化合物の反応機構を見てわかるように、先ず、ジハロゲノトリアジン化合物と加水分解シルクを混合し、30〜60℃にてジハロゲノトリアジン化合物のもつ1つ目のハロゲンと加水分解シルクの反応を行い、次いでここに羽毛を入れて、60〜100℃にて2つ目のハロゲンと羽毛とを反応させてもよい。
従って、羽毛、加水分解シルク、ジハロゲノトリアジン化合物の構成割合は、本発明処理効果に影響することがあり、好ましい構成割合は、羽毛100重量部に対し、ジハロゲノトリアジン化合物を好ましくは0.2〜3重量部、さらに好ましくは0.5〜2重量部であり、加水分解シルクは、好ましくは0.2〜1重量部、さらに好ましくは0.4〜0.7重量部である。ジハロゲノトリアジン化合物の量が上記範囲より少ないと、羽毛と結合する加水分解シルクと4級アンモニウム塩の量が少なくなり、抗菌、制菌性を付与するに充分でないことがあり、またこの範囲より多いと、処理後の羽毛の風合いを損なうことがある。また、加水分解シルクは、上記したようにジハロゲノトリアジン化合物と反応するので、加水分解シルク中のアミノ基がジハロゲノトリアジン化合物のモル数より少なくする。実行上は、加水分解シルク1モルに対してジハロゲノトリアジン化合物を5〜30モル、好ましくは10〜25モルとする。
上記したように、ジハロゲノトリアジン化合物と加水分解シルクのもつアミノ基との当量関係から、ジハロゲノトリアジン化合物のもつ1つ目のハロゲン原子の一部は加水分解シルクのもつアミノ基と反応し、1つ目のハロゲン原子の残余は羽毛中のアミノ基と反応する、2つ目のハロゲン原子は、羽毛中のアミノ基と反応するとともに、一部アルカリ剤により脱ハロゲン加水分解されて−OH基(正確には、この段階でアルカリ剤が過剰なとき−ONaなどの塩)になる。
以上の処理を行う段階での水量は、羽毛、加水分解シルクおよびジハロゲノトリアジン化合物が互いに充分よく混合されて反応できる量であり、アルカリ剤は、理論的にはジハロゲノトリアジン化合物の2つのハロゲン原子を捕捉する量、すなわちジハロゲノトリアジン化合物に対し2倍当量であればよいが、実行上、ジハロゲノトリアジン化合物に対し3〜5当量が使用される。
以上の処理により、[羽毛−トリアジン化合物−加水分解シルク]の結合が完成しているが、アルカリ剤がジハロゲノトリアジン化合物由来のハロゲン原子を捕捉しても尚過剰であるとき、ジハロゲノトリアジン化合物中の水溶性基(−OH、−SH、−SOH、−COOH)および加水分解シルクの末端−COOH基がアルカリ塩(Na塩など)となっていることがある。従って、このアルカリ塩のアルカリ原子(Naなど)解離させるために、酸性水溶液に浸漬する。この処理は、[羽毛−トリアジン化合物−加水分解シルク]の結合が完成した羽毛を、取出して酸性水溶液に浸漬する、あるいは上記の処理溶液に酸を加えて酸性にすることで行うことができる。ここで用いる酸は、塩酸、硫酸など強酸に属するものが好ましい。
次いで、この酸性処理液に4級アンモニウム塩を加え、加水分解シルクとジハロゲノトリアジン化合物で処理した羽毛と4級アンモニウム塩を接触させる。4級アンモニウム塩は、羽毛上に結合したアニオン基に対して当量以上加えるのが有利であり、従って、4級アンモニウム塩の添加量は、上記したジハロゲノトリアジン化合物と加水分解シルクの量により異なってくる。実質的には、羽毛100重量部に対して0.2〜3重量部、好ましくは0.5〜1重量%である。4級アンモニウム塩は、水などの溶剤に希釈されて販売されることがあり、この場合には活性分濃度を換算して使用するのはいうまでもない。4級アンモニウム塩が上記範囲より少ないと、抗菌・制菌性が低く、この範囲より多くとも抗菌・制菌性にそれ以上の効果が望めず、無駄になることがある。
この処理段階は、室温〜100℃、好ましくは50〜80℃において、10分〜3時間、好ましくは30分〜1時間である。処理時間は、この範囲より長くなっても差し支えない。これにより、4級アンモニウム塩の陽イオン(プラス)が、羽毛と結合したジハロゲノトリアジン化合物中の親水性基(具体的には−OH、−SH、スルホン酸基、カルボキシル基)、加水分解シルクの末端−COOH基、および羽毛と結合したジハロゲノトリアジン化合物の2つ目のハロゲン原子が加水分解されて生成した−OH基などの陰イオン(マイナス)とイオン的に結合することになる。従って、以上のしょりにより、[羽毛−トリアジン化合物−加水分解シルク−4級アンモニウム塩]の結合が完成する。
このように羽毛に結合した4級アンモニウム塩は、殺菌効果を有し、羽毛に抗菌・制菌性能を付与することになる。また、加水分解シルクのもつ吸放湿効果は、水分を引き寄せることになり、この水分は4級アンモニウム塩の一部解離に役立ち、殺菌効果を高めるに有効となる。
上記では、羽毛を、先ずジハロゲノトリアジン化合物と加水分解シルクで処理し、次いで4級アンモニウム塩で処理する方法を記載した。しかし、羽毛を、加水分解シルクとジハロゲノトリアジン化合物で処理する段階は、4級アンモニウム塩の存在で阻害されないので、羽毛を、加水分解シルク、ジハロゲノトリアジン化合物、および4級アンモニウム塩と一度に処理することができる。この場合、上記の処理が終了した後に、処理液(反応液)に塩酸などを加えて一度pH6以下の酸性として行われる。
上記反応を終結した後、羽毛は、充分水洗、乾燥させる。このようにして改質処理された羽毛は、抗菌、制菌性に優れ、マフラー、ショール、ダウンジャケットなどの防寒衣料、スキーウエアなどのスポーツ衣料などの衣料類、布団、枕などの寝具類、その他各種の製品に加工することができる。
以下、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に制約されるものでは無い。
〔加水分解シルク〕
生糸を常温で洗濯して不純物を除去した後、重炭酸ソーダ−水溶液中、100℃で120分煮沸して、遠心脱水機を用いてセリシンとフィビィロインに分離した。セリシンを含む水溶液部分に、アルカラーゼ、セルラーゼ等の酵素を用いて約60℃の温度で300分間保持して加水分解シルクを得た。この加水分解シルクの分子量は1000であった。
〔静菌活性試験方法〕
バイアル瓶に試料0.4gを入れ、1/20濃度のニュートリエント培地で生菌数10に調整した菌数0.2mlを滴下し37℃で18hr培養した。菌を洗い出し10倍希釈系列を作製して生菌数をカウントし静菌活性値を求めた。用いた菌種は、黄色ぶどう球菌(Staphylococcus aureus subsp Aureus ATCC 6538P)である。
静菌活性値は、社団法人繊維評価技術協議会(JTETC)で定められている基準で、18時間培養後の標準布の生菌数(B)を18時間培養後の加工布の生菌数(C)で除した値の対数値〔静菌活性値=log(B/C)〕であり、2.2以上で効果があるとされている。
〔殺菌活性試験方法〕
静菌活性試験と同様な方法で試験を行った。尚、用いた菌種は、黄色ぶどう球菌(Staphylococcus aureus subsp Aureus ATCC 6538P)および肺炎桿菌(Klebsiella pnevmoniae ATCC 4352)である。
殺菌活性値は、社団法人繊維評価技術協議会(JTETC)で定められている基準で、接種直後の標準布の生菌数(A)を18時間培養後の加工布の生菌数(C)で除した値の対数値〔静菌活性値=log(A/C)〕であり、0を超えれば効果があるとされている。
〔洗濯処理〕
洗濯処理は、JAFET標準洗剤である非イオン界面活性剤(ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート0.05%)(40ml/301)を用いて3回洗濯処理を行った。
〔比較例1〕
アヒルから採取し、通常の洗浄、乾燥、選別して一般に販売する状態のダウンを用い、本発明の改質方法を行う前の状態で、菌液吸収法(コロニー法)による静菌活性評価を行った。結果を表1に示す。(下記、未洗濯は、テストに先立つ再度の洗濯なしを意味している。)この結果から、静菌活性値は未洗濯で−0.1、洗濯3回後で−0.2であり、抗菌効果は不充分である。
〔実施例1〕
比較例1と同じダウンを用い、本発明によるジハロゲノトリアジン化合物、加水分解シルクおよび4級アンモニウム塩で処理した。
ワッシャー加工機内へ水2000kg、予め不純分を取り除いたダウン100kg、加水分解シルク500g(0.5モル)、2.6−ジクロル−4−オキシ−1,3,5−トリアジンの10%水溶液20kg(ジクロロトリアジン化合物として2kg、12モル)、塩化ジデシルジメチルアンモニウム10%溶液2000g(ダウンに対して活性分換算0.2重量%)、炭酸ナトリウム5kgを投入して常温で5分間水溶液を撹拌した後、1.5℃/分にて20分間かけて60℃まで昇温し、この温度に10分間保持し、次いで5分間かけて70℃まで昇温し、70℃〜72℃にて30分間保持した。室温に戻した後、塩酸水溶液を加えて酸性にした後、排水し、常温で水2000kg投入して10分間水洗を実施した。ダウンを取出し、水洗、脱水、乾燥した。菌液吸収法(コロニー法)による静菌活性評価を行った結果を表2に示す。この結果から、本発明の処理によるダウンの静菌活性値が、未洗濯で4.6以上、洗濯3回後で2.6であり、耐久性のある抗菌効果が実証された。
〔比較例2〕
塩化ジデシルジメチルアンモニウムを加えず、加水分解シルクと2.6−ジクロル−4−オキシ−1,3,5−トリアジンとのみを加えて、実施例1と同様に処理した。静菌活性評価を行った結果を表3に示す。この結果から、静菌活性値は、未洗濯で1.0、洗濯3回後で0.6であり、4級アンモニウム塩がないために抗菌効果の向上はなく、不充分のままである。
〔比較例3〕
加水分解シルクと2.6−ジクロル−4−オキシ−1,3,5−トリアジンを加えず、塩化ジデシルジメチルアンモニウムのみを加えて実施例1と同様に処理した。
静菌活性評価を行った結果を表4に示す。この結果から、静菌活性値は、未洗濯で1.0、洗濯3回後で0.6であり、4級アンモニウム塩を加えての処理にも拘らず、4級アンモニウム塩が流失してしまったため、抗菌効果の向上はほとんど認められなかった。
〔実施例2〕
塩化ジデシルジメチルアンモニウム10%溶液3000g(ダウンに対して0.3重量%)を用いた他は実施例1と同じくしてダウンを処理した。菌液吸収法(コロニー法)による静菌活性評価を行った結果を表5に示す。静菌活性値が、未洗濯で4.2以上、洗濯3回後で2.0であり、耐久性のある抗菌効果が実証された。
〔実施例3〕
塩化ジデシルジメチルアンモニウム10%溶液1000g(ダウンに対して0.1重量%)を用いた他は実施例1と同じくしてダウンを処理した。菌液吸収法(コロニー法)による静菌活性評価を行った結果を表6に示す。静菌活性値が、未洗濯で4.6以上、洗濯3回後で2.0であり、耐久性のある抗菌効果が実証された。
〔実施例4〕
比較例1と同じダウンを用い、ジハロゲノトリアジン化合物、および加水分解シルクで処理した。ワッシャ−加工機内へ水2000kg、予め不純分を取り除いたダウン100kg、加水分解シルク375g(0.375モル)、2.6−ジクロル−4−(3−スルホアニリノ)−1,3,5−トリアジンNa塩10%水溶液12.5kg(ジクロロトリアジン化合物として1250g、4.1モル)、炭酸ナトリウム4kg、炭酸水素ナトリウム8kgを投入して、常温で5分間水溶液を撹拌した後、1.5℃/分にて20分間かけて60℃まで昇温し、この温度に10分間保持し、次いで5分間かけて70℃まで昇温し、70℃〜72℃にて30分間保持した。室温に戻した後、塩酸水溶液を加えて酸性にした後、塩化ジデシルジメチルアンモニウム10%溶液2000g(ダウンに対して活性分換算0.2重量%)を加え、80℃にて1時間軽く攪拌しながら保持した。排水し、常温で水2000kg投入して10分間水洗を実施した。ダウンを取出し、水洗、脱水、乾燥した。この処理をしたダウンの静菌活性評価の結果を表7に示す。この結果から、本発明の処理によるダウンの静菌活性値は、未洗濯で3.6、洗濯3回後で3.7と耐久性のある静菌活性効果が実証された。
〔実施例5〕
比較例1と同じダウンを用い評価した。ワッシャ−加工機内へ水2000kg、予め不純分を取り除いたダウン100kg、加水分解シルク250g、2.6−ジクロル−4−チオ−1,3,5−トリアジンNa塩10%水溶液9kg、塩化ジデシルジメチルアンモニウム10%溶液2000g(ダウンに対して活性分換算0.2重量%)、炭酸水素ナトリウム6kgを投入し、実施例1と同様の加工を実施した。そのダウンについて、菌液吸収法(コロニー法)による静菌活性と抗菌活性評価を行った。結果を表8に示す。この結果から、本発明の処理によるダウンは、黄色ぶどう球菌および肺炎桿菌に対して優れた静菌活性値、殺菌活性値を有し、耐久性のある殺菌活性が認められた。
羽毛に耐久性のある抗菌、制菌効果を付与することができ、細菌の発生に伴う臭いの発生も抑制することができて、使用者が快適に羽毛を使用することができる。これにより、羽毛の市場性を大きくすることができる。
ダウンの電子顕微鏡写真である。

Claims (11)

  1. 羽毛を、アルカリ剤の存在する水溶液中で、親水性基を有するジハロゲノトリアジン化合物、加水分解シルク、および4級アンモニウム塩と処理する段階、次いでこの処理系に塩酸または硫酸を加えて酸性にする段階、最後に水洗、乾燥を順次行うことを特徴とする羽毛の改質方法。
  2. 羽毛を、アルカリ剤の存在する水溶液中で、親水性基を有するジハロゲノトリアジン化合物と加水分解シルクで処理する段階、前記の段階において処理された羽毛を、塩酸または硫酸による酸性水溶液中で、4級アンモニウム塩で処理する段階を行い、最後に水洗、乾燥を順次行うことを特徴とする羽毛の改質方法。
  3. 前記親水性基を有するジハロゲノトリアジン化合物が、下記一般式(1)〔式中、Xは塩素、フッ素及び臭素からなる群より選ばれるハロゲン基、Yは、−OH、−SH、−O−Z、−NH−Z、−S−Zで、Zは、スルホン酸基、カルボキシル基、水酸基から選ばれる少なくとも1つを有する炭素数1〜10のアリール基または炭素数1〜10アルキル基であり、アルカリ金属またはアルカリ土類金属との塩であってもよい。〕で表される2,6−ジハロゲノ−4−置換−1,3,5−トリアジン誘導体であることを特徴とする請求項1または2に記載の羽毛の改質方法。
  4. 前記親水性基を有するジハロゲノトリアジン化合物が、2.6−ジクロル−4−オキシ−1,3,5−トリアジン、2.6−ジクロル−4−チオ−1,3,5−トリアジン、2.6−ジクロル−4−(3−スルホアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2.6−ジクロル−4−(4−スルホアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2.6−ジクロル−4−(3−カルボキシルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2.6−ジクロル−4−(4−カルボキシルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、およびこれらのNa塩から選ばれる一種以上であることを特徴とする請求項3記載の羽毛の改質方法。
  5. 前記加水分解シルクが、繭、毛羽、生糸から選ばれる1種以上を分解して得られる分子量20,000以下の成分であることを特徴とする請求項1または2に記載の羽毛の改質方法。
  6. 前記4級アンモニウム塩が、下記式(2)〔式中、Rは炭素数6〜20のアルキル基であり、Rは炭素数6〜20のアルキル基、ベンジル基、炭素数1〜10のアルキル基が置換されたベンジル基から選ばれる〕で表されるあることを特徴とする請求項1または2に記載の羽毛の改質方法。
  7. 前記親水性基を有するジハロゲノトリアジン化合物が、前記羽毛100重量部に対して0.2〜3重量部であり、前記加水分解シルクが、前記加水分解シルクと前記親水性基を有するジハロゲノトリアジン化合物のモル比が、1:(5〜30)の範囲とし、かつ前記羽毛100重量部に対して0.2〜1重量部であり、前記4級アンモニウム塩化合物が前記羽毛100重量部に対して0.2〜3重量部の割合であることを特徴とする請求項1または2に記載の羽毛の改質方法。
  8. 請求項1におけるアルカリ剤の存在する水溶液中で、親水性基を有するジハロゲノトリアジン化合物、加水分解シルク、および4級アンモニウム塩と処理する段階、または請求項2におけるアルカリ剤の存在する水溶液中で、親水性基を有するジハロゲノトリアジン化合物と加水分解シルクで処理する段階は、少なくとも30〜60℃で20〜40分で行う処理と、その後に60〜100℃で30〜60分で行う処理を含んでいることを特徴とする請求項1または2に記載の羽毛の改質方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法により改質されたことを特徴とする羽毛。
  10. 請求項9に記載の羽毛を含んでいることを特徴とする衣料類。
  11. 請求項9に記載の羽毛を含んでいることを特徴とする寝具類。
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