JPH1161639A - 洗濯用抗菌仕上げ剤 - Google Patents
洗濯用抗菌仕上げ剤Info
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- JPH1161639A JPH1161639A JP26913797A JP26913797A JPH1161639A JP H1161639 A JPH1161639 A JP H1161639A JP 26913797 A JP26913797 A JP 26913797A JP 26913797 A JP26913797 A JP 26913797A JP H1161639 A JPH1161639 A JP H1161639A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】洗濯の濯ぎ時において洗濯機の洗濯槽に投入す
ることにより、衣類に抗菌処理を施すことが可能な洗濯
用抗菌仕上げ剤の提供 【効果】抗菌剤として食品保存料、日持ち向上剤の主剤
に認められている安全性の高い食品添加物であるε−ポ
リリジンおよびグレープフルーツ種子抽出物を使用し、
好ましくはその分散剤として無機酸もしくは無機塩の粉
末または有機酸もしくは有機塩の粉末を抗菌剤と共存さ
せることにより、その排水によって自然環境を破壊する
ことのない、安全性の高い洗濯用抗菌仕上げ剤が提供さ
れ、家庭用洗濯機を用いて簡便に洗濯衣類に抗菌機能を
付与させることができる。
ることにより、衣類に抗菌処理を施すことが可能な洗濯
用抗菌仕上げ剤の提供 【効果】抗菌剤として食品保存料、日持ち向上剤の主剤
に認められている安全性の高い食品添加物であるε−ポ
リリジンおよびグレープフルーツ種子抽出物を使用し、
好ましくはその分散剤として無機酸もしくは無機塩の粉
末または有機酸もしくは有機塩の粉末を抗菌剤と共存さ
せることにより、その排水によって自然環境を破壊する
ことのない、安全性の高い洗濯用抗菌仕上げ剤が提供さ
れ、家庭用洗濯機を用いて簡便に洗濯衣類に抗菌機能を
付与させることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は洗濯時の濯ぎ工程におい
て洗濯槽に投入され、衣類に抗菌機能を付与する洗濯用
仕上げ剤に関するものである。
て洗濯槽に投入され、衣類に抗菌機能を付与する洗濯用
仕上げ剤に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】人体に接触する衣類、寝具等は発汗や、
空気中の汚れにより、微生物が繁殖しその分解物等によ
り悪臭を発生する等不愉快な現象が生じやすい為、現在
までにいくつかの抗菌加工された繊維が開発されてい
る。このような繊維の製造方法の一つは、紡糸原液中に
抗菌剤を練り込む方法であり、例えば、特開平１−２５
０４１３号公報、特開平３−２２７４０３号公報、その
他に多数開示されている。他の方法は、天然繊維や、化
合繊の場合の様に繊維形成後、抗菌性を付与する製造方
法であり、例えば、特開昭６２−６９８８３号公報、特
開昭６２−１７７２８４号公報等で開示されている。し
かし、これらの方法には第４級アンモニウム塩や、塩素
系有機化合物等が使用され、得られる繊維の抗菌性の効
力の点と人体への安全性の面からみて満足し得るものと
は言えなかった。
空気中の汚れにより、微生物が繁殖しその分解物等によ
り悪臭を発生する等不愉快な現象が生じやすい為、現在
までにいくつかの抗菌加工された繊維が開発されてい
る。このような繊維の製造方法の一つは、紡糸原液中に
抗菌剤を練り込む方法であり、例えば、特開平１−２５
０４１３号公報、特開平３−２２７４０３号公報、その
他に多数開示されている。他の方法は、天然繊維や、化
合繊の場合の様に繊維形成後、抗菌性を付与する製造方
法であり、例えば、特開昭６２−６９８８３号公報、特
開昭６２−１７７２８４号公報等で開示されている。し
かし、これらの方法には第４級アンモニウム塩や、塩素
系有機化合物等が使用され、得られる繊維の抗菌性の効
力の点と人体への安全性の面からみて満足し得るものと
は言えなかった。
【０００３】さらに、ジフェニルエーテル系の抗菌剤の
ように加工繊維の焼却時に、発ガン性物質のダイオキシ
ンが生成する事例が報告されるなど、環境への配慮も必
要となっている。そこで近年、食品添加物としても認め
られているキトサンを使用した抗菌繊維の製造方法が、
例えば特開平２−４１４７３号公報、特開平５−３３２
１０号公報、特開平５−１４８７５８号公報に開示され
ている。しかしながら、キトサンは通常有機酸塩として
用いるため、水溶液とするには有機酸を添加して液を酸
性にする必要があり、また繊維の付着の具合によっては
黄変、風合いの硬化等の障害が生じる場合がある。いず
れの場合にしても、繊維の抗菌加工の為には乾燥機等の
大がかりな装置が必要であることから、一般家庭用の洗
濯機を用いて、簡便に株濯衣類を抗菌加工できる安全性
の高い処理剤の開発が求められていた。
ように加工繊維の焼却時に、発ガン性物質のダイオキシ
ンが生成する事例が報告されるなど、環境への配慮も必
要となっている。そこで近年、食品添加物としても認め
られているキトサンを使用した抗菌繊維の製造方法が、
例えば特開平２−４１４７３号公報、特開平５−３３２
１０号公報、特開平５−１４８７５８号公報に開示され
ている。しかしながら、キトサンは通常有機酸塩として
用いるため、水溶液とするには有機酸を添加して液を酸
性にする必要があり、また繊維の付着の具合によっては
黄変、風合いの硬化等の障害が生じる場合がある。いず
れの場合にしても、繊維の抗菌加工の為には乾燥機等の
大がかりな装置が必要であることから、一般家庭用の洗
濯機を用いて、簡便に株濯衣類を抗菌加工できる安全性
の高い処理剤の開発が求められていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたものであり、家庭用洗濯機を用いて簡便に洗
濯衣類に抗菌機能を付加させるともに、その排水によっ
て自然環境を破壊することのない、安全性の高い洗濯用
抗菌仕上げ剤を提供することを目的とする。
みなされたものであり、家庭用洗濯機を用いて簡便に洗
濯衣類に抗菌機能を付加させるともに、その排水によっ
て自然環境を破壊することのない、安全性の高い洗濯用
抗菌仕上げ剤を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究した結果、ある種の天然系抗菌
剤を特定の量で添加することが有効であり、加えて抗菌
剤を効率よく繊維全体に保持させる方法を検討をしたと
ころ、無機酸もしくは無機塩の粉末または有機酸もしく
は有機塩の粉末を抗菌剤と共存させて、濯ぎの段階で洗
濯衣類に処理することにより、繊維への抗菌剤の保持量
が増し、細菌の増殖が抑制されることを認めたことによ
り上記発明の目的を達成し、本発明を解決するに至った
ものである。すなわち、本発明は、食品保存料、日持ち
向上剤の主剤として認められている安全性の高い食品添
加物を抗菌剤として、さらに無機酸もしくは無機塩の粉
末または有機酸もしくは有機塩の粉末を抗菌剤の分散剤
として含有する洗濯用抗菌仕上げ剤である。そしてさら
に説明するならばε−ポリリジンおよびグレープフルー
ツ種子からの抽出物を抗菌剤として含有することを特徴
とする洗濯用抗菌仕上げ剤である。
解決するために鋭意研究した結果、ある種の天然系抗菌
剤を特定の量で添加することが有効であり、加えて抗菌
剤を効率よく繊維全体に保持させる方法を検討をしたと
ころ、無機酸もしくは無機塩の粉末または有機酸もしく
は有機塩の粉末を抗菌剤と共存させて、濯ぎの段階で洗
濯衣類に処理することにより、繊維への抗菌剤の保持量
が増し、細菌の増殖が抑制されることを認めたことによ
り上記発明の目的を達成し、本発明を解決するに至った
ものである。すなわち、本発明は、食品保存料、日持ち
向上剤の主剤として認められている安全性の高い食品添
加物を抗菌剤として、さらに無機酸もしくは無機塩の粉
末または有機酸もしくは有機塩の粉末を抗菌剤の分散剤
として含有する洗濯用抗菌仕上げ剤である。そしてさら
に説明するならばε−ポリリジンおよびグレープフルー
ツ種子からの抽出物を抗菌剤として含有することを特徴
とする洗濯用抗菌仕上げ剤である。
【０００６】発明において使用されるε−ポリリジンは
ストレプトマイセス属に属するポリリリジン生産菌の培
養によって得られる。ε−ポリリジンは人体にとって必
須アミノ酸であるリジンのε位のアミノ基とカルボキシ
ル基とが縮合してできたポリペプチドであり、体内の酵
素などで加水分解されると元の構成成分であるＬ−リジ
ンになるため、安全性の高い抗菌剤である。
ストレプトマイセス属に属するポリリリジン生産菌の培
養によって得られる。ε−ポリリジンは人体にとって必
須アミノ酸であるリジンのε位のアミノ基とカルボキシ
ル基とが縮合してできたポリペプチドであり、体内の酵
素などで加水分解されると元の構成成分であるＬ−リジ
ンになるため、安全性の高い抗菌剤である。
【０００７】本発明において使用されるグレープフルー
ツ種子からの抽出物とは、果実の種子から抽出した成分
をいうが、これらを抽出する方法は従来の方法でよい。
例えば、抽出する方法は圧搾や溶媒抽出等によって本発
明で使用する天然成分を取り出すことができる。例えば
圧搾での方法は、一般の圧搾機を用いてグレープフルー
ツ種子からエキスを絞り出し、市販のデカンター等で分
離製造し成分を取り出すことができる。また溶媒抽出エ
キスは、グレープフルーツ種子をボールミルやホモジナ
イザー等の粉砕機によって粉砕した後、水やエタノール
等の溶剤を用いてソックスレー抽出や濾別等の方法によ
って分離製造することができる。又この後添加した水分
やアルコール分を蒸発等によって取り除き、濃縮エキス
とすることはより好ましい態様である。
ツ種子からの抽出物とは、果実の種子から抽出した成分
をいうが、これらを抽出する方法は従来の方法でよい。
例えば、抽出する方法は圧搾や溶媒抽出等によって本発
明で使用する天然成分を取り出すことができる。例えば
圧搾での方法は、一般の圧搾機を用いてグレープフルー
ツ種子からエキスを絞り出し、市販のデカンター等で分
離製造し成分を取り出すことができる。また溶媒抽出エ
キスは、グレープフルーツ種子をボールミルやホモジナ
イザー等の粉砕機によって粉砕した後、水やエタノール
等の溶剤を用いてソックスレー抽出や濾別等の方法によ
って分離製造することができる。又この後添加した水分
やアルコール分を蒸発等によって取り除き、濃縮エキス
とすることはより好ましい態様である。
【０００８】本発明中で洗濯用抗菌仕上げ剤に用いられ
るε−ポリリジンおよびグレープフルーツ種子抽出物は
それぞれ単独でも混合物として用いられても良く、成分
含有濃度は洗濯条件にもよるが、一般には濯ぎ槽中の水
の重量当たり０．０００１％以上の、好ましくは０．０
００１から０．０１％の濃度となるように添加する場合
に良好な効果を発揮する事ができる。これ以下の使用量
では充分な抗菌効果が得られず、一方これ以上の使用量
では抗菌効果に対する経済性の面で問題があり、また処
理繊維の香り、風合いの点で問題が生じる可能性があ
る。
るε−ポリリジンおよびグレープフルーツ種子抽出物は
それぞれ単独でも混合物として用いられても良く、成分
含有濃度は洗濯条件にもよるが、一般には濯ぎ槽中の水
の重量当たり０．０００１％以上の、好ましくは０．０
００１から０．０１％の濃度となるように添加する場合
に良好な効果を発揮する事ができる。これ以下の使用量
では充分な抗菌効果が得られず、一方これ以上の使用量
では抗菌効果に対する経済性の面で問題があり、また処
理繊維の香り、風合いの点で問題が生じる可能性があ
る。
【０００９】本発明に使用する無機酸もしくは無機塩の
粉末または有機酸もしくは有機塩の粉末は抗菌剤を洗濯
槽全体に均一に分散させ、更に繊維製品に抗菌剤を保持
させやすくするため使用され、水溶性のものから選択さ
れる。例えば無機酸もしくは無機塩の粉末としては、炭
酸ナトリウム等の炭酸塩、炭酸水素ナトリウム等の炭酸
水素塩、セスキ炭酸ナトリウムなどのセスキ炭酸塩、チ
オ硫酸ナトリウム、チオ硫酸カルシウム等のチオ硫酸
塩、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム
等の塩化物、ホウ酸、ホウ砂等のホウ酸塩、硫化カリウ
ム、硫化ナトリウム等の硫化物、硫酸ナトリウム、硫酸
アンモニウムなどの硫酸塩、硝酸カリウム、硝酸ナトリ
ウム、硝酸カルシウム等の硝酸塩、リン酸ナトリウム等
のリン酸塩、リン酸水素ナトリウム等のリン酸水素塩、
次亜硫酸ナトリウム等の次亜硫酸塩、有機酸もしくは有
機酸塩の粉末としては安息香酸、安息香酸ナトリウム等
の安息香酸塩、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム等の
サリチル酸塩、クエン酸、クエン酸ナトリウム等のクエ
ン酸塩、酒石酸、酒石酸ナトリウム等の酒石酸塩、コハ
ク酸、コハク酸ナトリウム等のコハク酸塩、カルボキシ
メチルセルロースナトリウム等が用いられる。
粉末または有機酸もしくは有機塩の粉末は抗菌剤を洗濯
槽全体に均一に分散させ、更に繊維製品に抗菌剤を保持
させやすくするため使用され、水溶性のものから選択さ
れる。例えば無機酸もしくは無機塩の粉末としては、炭
酸ナトリウム等の炭酸塩、炭酸水素ナトリウム等の炭酸
水素塩、セスキ炭酸ナトリウムなどのセスキ炭酸塩、チ
オ硫酸ナトリウム、チオ硫酸カルシウム等のチオ硫酸
塩、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム
等の塩化物、ホウ酸、ホウ砂等のホウ酸塩、硫化カリウ
ム、硫化ナトリウム等の硫化物、硫酸ナトリウム、硫酸
アンモニウムなどの硫酸塩、硝酸カリウム、硝酸ナトリ
ウム、硝酸カルシウム等の硝酸塩、リン酸ナトリウム等
のリン酸塩、リン酸水素ナトリウム等のリン酸水素塩、
次亜硫酸ナトリウム等の次亜硫酸塩、有機酸もしくは有
機酸塩の粉末としては安息香酸、安息香酸ナトリウム等
の安息香酸塩、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム等の
サリチル酸塩、クエン酸、クエン酸ナトリウム等のクエ
ン酸塩、酒石酸、酒石酸ナトリウム等の酒石酸塩、コハ
ク酸、コハク酸ナトリウム等のコハク酸塩、カルボキシ
メチルセルロースナトリウム等が用いられる。
【００１０】これらは 抗菌剤を分散させる能力におい
て大差はなく、いずれも人体に対して無害である。
て大差はなく、いずれも人体に対して無害である。
【００１１】分散剤の配合量としては抗菌剤１重量部に
対して２０から１０００重量部、好ましくは３０から５
００重量部で用いられる。これは分散剤の配合量が上記
の範囲より少ない場合には抗菌剤を分散させる効果が充
分でなく、一方、分散剤の配合が上記の範囲より多くな
ると、抗菌剤に対する分散剤の重量比が多くなりすぎ、
かえって製剤のばらつき率が大きくなるからである。
対して２０から１０００重量部、好ましくは３０から５
００重量部で用いられる。これは分散剤の配合量が上記
の範囲より少ない場合には抗菌剤を分散させる効果が充
分でなく、一方、分散剤の配合が上記の範囲より多くな
ると、抗菌剤に対する分散剤の重量比が多くなりすぎ、
かえって製剤のばらつき率が大きくなるからである。
【００１２】本発明の洗濯用抗菌仕上げ剤には所望によ
り消臭剤、香料、色素、増粘剤、固化防止剤、柔軟剤、
帯電防止剤等の他の成分をさらに配合してもよい。
り消臭剤、香料、色素、増粘剤、固化防止剤、柔軟剤、
帯電防止剤等の他の成分をさらに配合してもよい。
【００１３】剤の形状については、粉状、粒状、板状な
ど所望の形状にすることができ、必要により増量剤、賦
形剤等を配合してもよい。
ど所望の形状にすることができ、必要により増量剤、賦
形剤等を配合してもよい。
【００１４】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれらの実施例により限定されるものでは
ない。洗濯槽水１０リットル（１０ｋｇ）あたりについ
て、下記表１に示した本発明組成を含有する洗濯用抗菌
仕上げ剤を調製した。また比較例として、天然抗菌成分
としてプロタミン（サケ白子タンパク）、キトサン、竹
乾留抽出物を用いたものを調製し、いずれも以下の条件
で洗濯及び濯ぎを行い、抗菌性を評価した。
が、本発明はこれらの実施例により限定されるものでは
ない。洗濯槽水１０リットル（１０ｋｇ）あたりについ
て、下記表１に示した本発明組成を含有する洗濯用抗菌
仕上げ剤を調製した。また比較例として、天然抗菌成分
としてプロタミン（サケ白子タンパク）、キトサン、竹
乾留抽出物を用いたものを調製し、いずれも以下の条件
で洗濯及び濯ぎを行い、抗菌性を評価した。
【００１５】条件 洗濯機：電気洗濯機 ＡＷ−Ａ４００Ｇ１（（株）東芝
製） 使用洗剤：アタック（（株）花王製）２０ｇ 洗濯条件：２０℃×１０分 水量：３０リットル 負荷量：３Ｋｇ 濯ぎ条件：５分×３回 濯ぎ３回目に抗菌仕上げ剤を添加
製） 使用洗剤：アタック（（株）花王製）２０ｇ 洗濯条件：２０℃×１０分 水量：３０リットル 負荷量：３Ｋｇ 濯ぎ条件：５分×３回 濯ぎ３回目に抗菌仕上げ剤を添加
【００１６】評価方法 抗菌性：洗浄後の被洗濯物を供試試料として、大腸菌を
接種した寒天培地上に置き、３７℃で２４時間菌の培養
を行い、試料周辺の大腸菌の生育の有無により抗菌効果
を判定する。 ○：ハローが大きく認められる（抗菌効果あり） △：ハローが僅かに認められる（抗菌効果僅かにあり） ×：ハローが認められない（抗菌効果なし） 得られた結果を表１に併せて示す。
接種した寒天培地上に置き、３７℃で２４時間菌の培養
を行い、試料周辺の大腸菌の生育の有無により抗菌効果
を判定する。 ○：ハローが大きく認められる（抗菌効果あり） △：ハローが僅かに認められる（抗菌効果僅かにあり） ×：ハローが認められない（抗菌効果なし） 得られた結果を表１に併せて示す。
【００１７】
【表１】
【００１８】表１のデータより、本発明の洗濯用抗菌仕
上げ剤を用いることにより、洗濯衣類に抗菌性が付与さ
れ、また分散剤を併用することにより相乗的に抗菌性が
向上することが認められた。更にε−ポリリジンおよび
グレープフルーツ種子抽出物以外の天然系抗菌剤であ
る、プロタミン（サケ白子タンパク）、キトサン、竹乾
留抽出物を用いた洗濯用抗菌仕上げ剤（比較例１〜６）
は本試験では抗菌効果を示さず、抗菌剤としてε−ポリ
リジンおよびグレープフルーツ種子抽出物が洗濯用抗菌
仕上げ剤の用途で特異的に有効であることが確認され
た。
上げ剤を用いることにより、洗濯衣類に抗菌性が付与さ
れ、また分散剤を併用することにより相乗的に抗菌性が
向上することが認められた。更にε−ポリリジンおよび
グレープフルーツ種子抽出物以外の天然系抗菌剤であ
る、プロタミン（サケ白子タンパク）、キトサン、竹乾
留抽出物を用いた洗濯用抗菌仕上げ剤（比較例１〜６）
は本試験では抗菌効果を示さず、抗菌剤としてε−ポリ
リジンおよびグレープフルーツ種子抽出物が洗濯用抗菌
仕上げ剤の用途で特異的に有効であることが確認され
た。
【００１９】
【発明の効果】本発明の洗濯用抗菌仕上げ剤は、抗菌剤
としてε−ポリリジンおよびグレープフルーツ種子抽出
物を使用することにより、その排水によって自然環境を
破壊することのない、安全性の高い洗濯用抗菌仕上げ剤
が提供され、家庭用洗濯機を用いて簡便に洗濯衣類に抗
菌機能を付与させることができる。
としてε−ポリリジンおよびグレープフルーツ種子抽出
物を使用することにより、その排水によって自然環境を
破壊することのない、安全性の高い洗濯用抗菌仕上げ剤
が提供され、家庭用洗濯機を用いて簡便に洗濯衣類に抗
菌機能を付与させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ａ０１Ｎ 37:46）
Claims (2)
- 【請求項１】抗菌剤としてε−ポリリジンおよびグレー
プフルーツ種子抽出物の１種又は２種を含有し、洗濯時
に濯ぎの段階で、濯ぎ槽中の水の重量当たり０．０００
１％以上の濃度で添加されることを特徴とする衣類等の
洗濯用抗菌仕上げ剤。 - 【請求項２】前記抗菌剤の分散剤として、抗菌剤１重量
部に対して２０から１０００重量部の無機酸もしくは無
機塩の粉末または有機酸もしくは有機塩の粉末を前記抗
菌剤に混合させてなることを特徴とする請求項１に記載
の衣類等の洗濯用抗菌仕上げ剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26913797A JPH1161639A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 洗濯用抗菌仕上げ剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26913797A JPH1161639A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 洗濯用抗菌仕上げ剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1161639A true JPH1161639A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=17468213
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26913797A Pending JPH1161639A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 洗濯用抗菌仕上げ剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1161639A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000011956A1 (fr) * | 1998-08-27 | 2000-03-09 | Bio Venture Bank Co., Ltd. | Compositions bacteriostatiques et bactericides et leurs procedes d'utilisation |
| WO2001036577A1 (en) * | 1999-11-16 | 2001-05-25 | Unilever N.V. | Process for rinsing fabrics |
| WO2003014461A1 (fr) * | 2001-08-06 | 2003-02-20 | Nihon Sanmo Dyeing Co., Ltd. | Matiere fibreuse polymerique liee a un compose d'enrobage |
| WO2002085109A3 (en) * | 2001-04-17 | 2003-12-31 | Kao Corp | Bactericidal composition comprising polylysin and plant natural oils |
| JP2008137919A (ja) * | 2006-11-30 | 2008-06-19 | Daio Paper Corp | ウェットティシュー用薬液 |
| JP2010275213A (ja) * | 2009-05-27 | 2010-12-09 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | 衛生洗濯用抗菌剤及び衛生洗濯方法 |
| DE102011077077A1 (de) * | 2011-06-07 | 2012-12-13 | Beiersdorf Ag | Wirkstoffkombinationen aus Epsilon-Polylysin und einem odermehreren Terpenen |
| JP2014151137A (ja) * | 2013-02-14 | 2014-08-25 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | 消臭剤およびその利用 |
| US9951467B2 (en) | 2009-12-17 | 2018-04-24 | Jnc Corporation | Bacteriostatically treating method |
-
1997
- 1997-08-25 JP JP26913797A patent/JPH1161639A/ja active Pending
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