JP4729737B2 - 亜鉛含有化合物 - Google Patents

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Description

本願発明は、酸化亜鉛を主体とするあるいは含む亜鉛含有化合物に関する。
光触媒は、有害化学物質の分解処理技術等に広く検討されている。水中や土壌、あるいは大気中の農薬や悪臭物質等の有機物の分解、コーティングによるガラスや陶器等の固体表面のセルフクリーニング等への応用がその一例である。現在、光触媒には二酸化チタンTiO2が用いられているが、可視光線ではほとんど機能せず、特に室内での使用におい
ては、わざわざ紫外線光源を用意しなければならない場合もあり、可視光線領域でよく機能する光触媒が強く望まれている。
また、光触媒は、有害物質の分解のみならず、水素あるいは酸素の製造技術への応用も考えられるため、地球温暖化問題の解決の基礎技術の一つとしても重要視されている。
これまで、遷移金属酸化物や酸化亜鉛を利用した光触媒はあったが、大きな問題となっていたことは、バンドギャップが大きいため、光触媒としての機能動作波長範囲がほとんど紫外線領域に限られてしまっていたこと、また、紫外線照射下における効率が原理的に期待される効率と比べ低かったことである。たとえば、TiO2のバンドギャップは概ね
3.0eV程度であるが、構造を制御してもバンドギャップを制御することは難しい。そこで、TiO2に窒素Nをドープすることによりバンドギャップを縮小させる試みが報告
されている。だが、この方法では、吸収された光量子数に対する反応効率が、NをドープしないTiO2とほぼ同等で、原理的に格段の効率向上は望めない。
一方、ウルツ鉱構造の酸化亜鉛ZnOのバンドギャップは概ね3.2eV程度とされており、酸素の配位構造を制御することによりバンドギャップを大きく制御することができることを本願発明の発明者は見出している(特許文献1)。しかしながら、吸収された光量子数に対する反応効率(量子効率)が本質的に改善されているわけではなく、さらなる改良が必要である。酸化亜鉛は、原料価格が安く、これまでに多くの応用分野で利用されているため、作製技術の蓄積の多い馴染みやすい物質であり、毒性が低く、光触媒の母体材料として有望な材料であるため、酸化亜鉛を主体とする高性能な光触媒が望まれている。
特願2004−056848号(未公開)
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、光触媒として利用可能な酸化亜鉛ZnOあるいは酸化亜鉛を含む化合物半導体の機能波長領域を長波長領域へ拡大し、反応効率を向上させる技術を提供することを課題としている。
本願発明は、上記の課題を解決するものとして、第1に、結晶構造中に、亜鉛Znが4つの酸素Oあるいは窒素Nのいずれか一方またはその両方により囲まれた、一辺の長さが2.5オングストロームから4.0オングストロームである四面体ZnO4-xx(x=0,1,2,3,4)が存在し、かつコバルトCo、ニッケルNi、銅Cuおよび銀Ag以外の金属M(Mは、タリウムTl、鉛Pb、ビスマスBi、ガドリニウムGd、亜鉛Zn、アルミニウムAl、ガリウムGa、チタンTi、スズSn、または、ゲルマニウムGe元素である)が6つの酸素Oあるいは窒素Nのいずれか一方またはその両方により囲まれた、一辺の長さが2.5オングストロームから4.0オングストロームである八面体MO6-xx(x=0,1,2,3,4,5,6)または6つの酸素Oあるいは窒素Nのいずれか一方またはその両方により囲まれた、一辺の長さが2.5オングストロームから4.0オングストロームである空の八面体O6-xx(x=0,1,2,3,4,5,6)が存在する亜鉛含有化合物であって、価電子帯頂上の波動関数が、酸素の2p軌道あるいは窒素の2p軌道、または金属MがタリウムTl、鉛PbあるいはビスマスBiである場合は6s軌道、金属MがガドリニウムGdの場合は4f軌道を主要な成分として含み、八面体内部の金属Mの一部がコバルトCo、ニッケルNi、銅Cuあるいは銀Agにより置換され、または八面体内部の空の空間にコバルトCo、ニッケルNi、銅Cuあるいは銀Agが挿入されており、コバルトCo、ニッケルNi、銅Cuあるいは銀Agの金属元素同士の結晶中における平均距離が6オングストローム以上であることを特徴としている。
本願発明は、第に、第1の亜鉛含有化合物において、亜鉛Zn周りの4つの配位子である酸素Oあるいは窒素Nのいずれか一方または両方の一つあるいは二つが抜き取られた構造(ZnO3-xx,x=0,1,2,3あるいはZnO2-xx,x=0,1,2)を有することを特徴としている。
本願発明は、第に、第1または2の亜鉛含有化合物において、亜鉛Znの一部がホウ素B、アルミニウムAl、ガリウムGaあるいはインジウムInのいずれか一種または二種以上により置換され、化学量論組成が保たれていることを特徴としている。
本願発明は、第に、第1の亜鉛含有化合物において、ウルツ鉱構造あるいは閃亜鉛鉱構造の酸化亜鉛に存在する6個の酸素で囲まれた酸素八面体中に銀Ag、銅CuあるいはニッケルNiが挿入されていることを特徴としている。
本願発明は、第に、第の亜鉛含有化合物において、銀Ag、銅CuあるいはニッケルNiの周辺の酸素の一つあるいは二つが、窒素Nに置換されていることを特徴としている。
本願発明は、第に、第または第の亜鉛含有化合物において、4つの酸素Oあるいは窒素Nのいずれか一方またはその両方により亜鉛Znが取り囲まれたZnO4-xx四面体(x=0,1,2,3,4)から酸素あるいは窒素が1個あるいは2個取り去られることにより得られるとみなされる、酸素あるいは窒素が3配位したZnO3-xx構造(x=0,1,2,3)あるいは2配位したZnO2-xx構造(x=0,1,2)が表面あるいは内部に存在していることを特徴としている。
本願発明は、第に、第ないし第いずれか1つの亜鉛含有化合物において、亜鉛Znの一部が、ホウ素B、アルミニウムAl、ガリウムGa、あるいはインジウムInのいずれか一種または二種以上で置換されていることを特徴としている。
本願発明は、第に、第1の亜鉛含有化合物において、スピネル構造を有する化合物半導体である、ZnAl24、ZnGa24、Zn2TiO4あるいはZn2SnO4中の酸素Oが6配位したMO6八面体内部の金属M(M=Al、Ga、Ti、または、Sn)の一部あるいは全部が、コバルトCo、ニッケルNi、銅Cuあるいは銀Agにより置換されていることを特徴としている。
本願発明は、第に、第8の亜鉛含有化合物において、酸素Oの一部が窒素Nで置換されて、化学量論比が保たれていることを特徴としている。
本願発明は、第10に、第または第の亜鉛含有化合物において、酸素Oあるいは窒素Nのいずれか一方または両方の4個で亜鉛Znが囲まれ、一辺の長さが2.5オングストロームから4.0オングストロームであるZnO4-xx四面体(x=0,1,2,3,4)から酸素Oあるいは窒素Nのいずれか一方または両方が1個あるいは2個取り去られて得られたとみなされる、酸素Oあるいは窒素Nのいずれか一方または両方が3配位したZnO3-xx構造(x=0,1,2,3)あるいは2配位したZnO2-xx構造(x=0,1,2)が、表面あるいは内部に存在していることを特徴としている。
本願発明は、第11に、第ないし第10いずれか1つの亜鉛含有化合物において、亜鉛Znの一部が、ホウ素B、アルミニウムAl、ガリウムGaあるいはインジウムInの一種または二種以上により置換され、化学量論組成が保たれていることを特徴としている。
本願発明は、第12に、第1の亜鉛含有化合物において、ガーネット構造を有する化合物半導体である、Gd3Zn2GaGe212中の酸素Oが6配位したMO6八面体内部の金属M(M=GaあるいはGe)の一部あるいは全部が、コバルトCo、ニッケルNi、銅Cuあるいは銀Agにより置換されていることを特徴としている。
本願発明は、第13に、第12の亜鉛含有化合物において、酸素Oの一部または全部が窒素Nで置換されて、化学量論比が保たれていることを特徴としている。
本願発明は、第14に、第13の亜鉛含有化合物において、酸素Oあるいは窒素Nのいずれか一方または両方の4個で亜鉛Znが囲まれたZnO4-xx四面体(x=0,1,2,3,4)から酸素Oあるいは窒素Nのいずれか一方または両方が1個あるいは2個取り去られて得られたとみなされる、酸素Oあるいは窒素Nのいずれか一方または両方が3配位したZnO3-xx構造(x=0,1,2,3)あるいは2配位したZnO2-xx構造(x=0,1,2)が、表面あるいは内部に存在していることを特徴としている。
本願発明は、第15に、第12ないし第14いずれか1つの亜鉛含有化合物において、亜鉛Znの一部が、ホウ素B、アルミニウムAl、ガリウムGaあるいはインジウムInの一種または二種以上により置換され、化学量論組成が保たれていることを特徴としている。
本願発明は、第16に、第1ないし第15いずれか1つの亜鉛含有化合物において、光触媒に用いられることを特徴としている。
本願発明は、第17に、第1ないし第15いずれか1つの亜鉛含有化合物において、助触媒を担持あるいは電極を有することを特徴としている。
本願発明は、第18に、第17の亜鉛含有化合物において、助触媒あるいは電極が、貴金属、遷移金属あるいは酸化物から形成されていることを特徴としている。
本願発明は、第19に、第18の亜鉛含有化合物において、助触媒あるいは電極が、Pt、Ni、IrO2、NiOx、RuO2のいずれかから形成されていることを特徴としている。
本願発明は、第20に、第16の亜鉛含有化合物において、化学物質製造用あるいは化学物質分解用の光触媒であることを特徴としている。
本願発明は、第21に、第20の亜鉛含有化合物において、酸素製造用、水素製造用あるいは水分解用に用いられることを特徴としている。
本願発明は、第22に、第20の化学物質分解用光触媒の存在下において、有害化学物質に光を照射することを特徴としている。
本願発明によれば、光励起により生成されるキャリアの無意味な再結合が低減され、量子効率を高めることができ、従来の酸化亜鉛を主体とする光触媒の機能波長範囲を可視光領域に大幅に拡張することができる。高効率、高機能な光触媒として好適に用いることのできる、酸化亜鉛を主体とするまたは含む亜鉛含有化合物が提供される。
本願発明の亜鉛含有化合物では、酸化亜鉛ZnO、あるいは価電子帯が酸素Oあるいは窒素Nの2p軌道で構成されている酸化亜鉛ZnOを含む化合物半導体中に存在する、酸素Oあるいは窒素N原子により囲まれた八面体に、ニッケルNi等の遷移金属を挿入し、亜鉛Zn原子周辺の配位子数や配位元素を制御し、また、化学量論組成調整のため、場合によっては亜鉛Znの一部をガリウムGa等の三価元素で置換し、光触媒として好適な電子構造を構築している。
本願発明の亜鉛含有化合物を光触媒として応用する場合の形状は、光を有効に利用するために微粒子化して表面積を大きくしたものが望ましい。たとえば、固相反応法で調製した化合物は粒子が大きく、表面積が小さいが、ボールミル等で粉砕することにより粒子径を小さくすることができる。また、各種薄膜形成技術を駆使して薄膜薄片状にすることもできる。この他、他の材料に薄膜状にコーティングしたり、壁材等に練りこんだりすることも可能である。
本願発明の亜鉛含有化合物を水の分解反応に使用する場合、反応溶液は純水に限らず、通常、水の分解反応によく用いられるように、光触媒としての亜鉛含有化合物を劣化させないような塩類や犠牲剤を混ぜた水を用いることができる。照射する光の波長は、亜鉛含有化合物の吸収がある領域の波長の光を含むことが必要である。本願発明の亜鉛含有化合物には、たとえば太陽光を照射することができる。
本願発明の亜鉛含有化合物は、機能波長領域が拡張されているため、光触媒に利用すれば、太陽エネルギーをより高い効率で利用することができる。化学物質分解用光触媒あるいは化学物質製造用光触媒として好適に用いることができる。具体的には、酸素製造用光触媒あるいは水素製造用光触媒として、また、水分解用光触媒として用いることができる。
水以外の化学物質の分解、たとえば、有機物の分解に応用する場合、アルコールや農薬、悪臭物質等は、一般に電子供与体として働き、正孔によって酸化分解されるが、反応形態としては、有機物を含む水溶液に本願発明の亜鉛含有化合物を懸濁させたり、亜鉛含有化合物を基板上に固定したりすることができる。悪臭物質の分解の場合は、気相反応を利用することができる。
化学物質製造用光触媒に利用する場合も上記と同様とすることができる。また、壁材等に塗布したり、練りこんだりして汚れを防ぐセルフクリーニング技術にも利用することができる。
本願発明の亜鉛含有化合物は、広い範囲の化学物質の分解への利用が見込まれるため、化学物質分解用光触媒としての存在下において有害物質に光を照射することにより、有害
物質を分解することが可能である。
なお、酸素や水素の製造、水の分解、化学物質の分解、有害物質の分解あるいは化学物質の製造における反応効率や反応の選択性は、もとより触媒の電子構造に大きく依存する。このため、目的に合わせて電子構造を多少調整することが望ましい。
また、本願発明の亜鉛含有化合物に助触媒を担持させることで、亜鉛含有化合物の表面を修飾することができる。この場合の助触媒は、特に貴金属、遷移金属あるいは酸化物のいずれかであることが好ましく、具体的には、Pt、Ni、IrO2、NiOx、あるいはRuO2の内のいずれかが例示される。助触媒を担持することによって、励起された電子
を空間的に分離することが可能となり、光触媒としての効率がより高まる。
本願発明の亜鉛含有化合物の製造方法については、以下の方法が典型例として例示される。だが、本願発明の亜鉛含有化合物の製造方法は以下の方法に限定されない。
ウルツ鉱構造の酸化亜鉛を主体とする場合、以下の製造方法が例示される。
(1)固相反応法
酸化亜鉛ZnOと、ニッケルNi、銅Cuあるいは銀Agの酸化物の混合粉末を850℃から900℃で仮焼成し、次いで粉砕した後、1000℃から1300℃で焼結させる。その後、レーザ瞬間加熱あるいは還元雰囲気中における熱処理等により欠陥を作る。
なお、この方法では、窒素Nの導入はできない。
(2)ゾルゲル法
酢酸亜鉛ニ水和物および2−アミノエタノールを含む2−メトキシエタノール溶液を石英ガラス等の基板上にコーティングし、200℃程度に加熱する。その後、レーザ瞬間加熱等により欠陥を作る。
(3)有機金属化学蒸着法(MOCVD)
亜鉛を含む有機金属(たとえば、ジエチルジンク)、遷移金属を含む有機金属(たとえば、Metal β-diketonates)、窒素、一酸化窒素および二酸化窒素の混合ガスを原料ガスとして通常のMOCVD装置を用いて加熱したガラス等の基板に成長させる(亜鉛は、360℃から480℃。遷移金属は、600℃から700℃)。その後、レーザ瞬間加熱等により欠陥を作る。
(4)噴霧熱分解法
亜鉛の硝酸塩溶液を基板に塗布して焼成し、その後その上に、基板温度180℃前後で亜鉛の硝酸塩および遷移金属の硝酸塩を噴霧し、次いでアニール処理(たとえば、400℃から750℃程度、40分程度)する。その後、レーザ瞬間加熱等により欠陥を作る。(5)エアロゾルデポジション法
酸化亜鉛、窒化亜鉛、遷移金属酸化物の微細粒(粒径100ナノメートル以下が望ましい。)を搬送ガスと混合してエアロゾル化し、原料微細粒を数百メートル毎秒程度以上に加速して基板上に噴射する。その後、アニール処理により窒素濃度を調整する。そして、レーザ瞬間加熱等により欠陥を作る。市販されている酸化亜鉛と、別に作りおくことのできる、固相反応法により得られるNi、CuあるいはAgを含む酸化亜鉛の微粒子を用いてエアロゾル化して基板上に噴射してもよい。
(6)スパッタ法
たとえばRFマグネトロンスパッタ法において、ターゲットとしてZnO、Zn32およびNi、CuあるいはAgの酸化物を用い、窒素、酸素およびアルゴンの混合ガス雰囲気中(全圧1Pa程度、ガス流量20sccm程度、出力25W程度。ただし、詳細は、装置の構造、仕様、規模等に依存する。)、基板温度100℃から200℃程度でスパッタ製膜する。製膜組成は、概ねターゲットの面積比で制御することができるが、膜中の窒素、酸素の微調整は、混合ガス雰囲気の組成により制御可能である。ターゲットにはペレ
ットを用いることができる。
この方法により、本願発明の第から第の特徴を有する亜鉛含有化合物が製造される。ターゲットにホウ素B、アルミニウムAl、ガリウムGaあるいはインジウムInの酸化物を含有させると、本願発明の第の特徴を有する亜鉛含有化合物が製造される。
(7)電子ビーム蒸着法
スパッタ法とほぼ同様であり、蒸発源としてZnO、Zn32およびNi、CuあるいはAgの酸化物の混合物からできたペレットを用い、窒素および酸素の混合ガス雰囲気中(全圧1Pa程度、電子加速電圧6kV、電子ビーム電流は数mAから数十mA。ただし、詳細は、装置の構造、仕様、規模等に依存する。)、基板温度100℃から250℃程度で製膜する。
この方法により、本願発明の第から第の特徴を有する亜鉛含有化合物が製造される。ターゲットにホウ素B、アルミニウムAl、ガリウムGaあるいはインジウムInの酸化物を含有させると、本願発明の第の特徴を有する亜鉛含有化合物が製造される。
(8)レーザデポジション
たとえばNd−YAGパルスレーザ(532nm)を用い、ターゲットとしてZnO、Zn32およびNi、CuあるいはAgの酸化物の混合物からできたペレットを用い、窒素および酸素の混合ガス雰囲気中(全圧1Paから10Pa程度、レーザ強度4J/cm2程度、パルス幅4nsec、1パルス当たりのエネルギーは300mJから400mJ程度、パルス繰り返し周期10Hz程度。ただし、詳細は、装置の構造、仕様、規模等に依存する。)、基板温度100℃から300℃程度で製膜する。製膜組成は、概ねターゲットの組成比で制御することができるが、膜中の窒素、酸素の微調整は、混合ガス雰囲気の組成により制御可能である。
この方法により、本願発明の第から第の特徴を有する亜鉛含有化合物が製造される。ターゲットにホウ素B、アルミニウムAl、ガリウムGaあるいはインジウムInの酸化物を含有させると、本願発明の第の特徴を有する亜鉛含有化合物が製造される。
スピネル構造化合物、ZnAl24、ZnGa24、Zn2TiO4あるいはZn2Sn
4を主体とする場合には、以下の製造方法が例示される。
主原料金属酸化物(酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化チタン、酸化錫)とコバルトCo、ニッケルNi、銅Cuあるいは銀Agの酸化物の混合粉末を900℃程度で窒素雰囲気中で仮焼結し、粉砕、その後、窒素雰囲気中で1200℃から1300℃程度で24時間程度焼結する。その後粉砕し、エックス線回折により結晶性をチェックしながら、必要に応じて焼結を繰り返し、結晶性の向上を図る。概ね数回以内で完了する。
この方法により、本願発明の第の特徴を有する亜鉛含有化合物が製造される。この亜鉛含有化合物を還元処理、レーザ瞬間加熱等を施すことにより酸素欠損を導入することができ、本願発明の第10の特徴を有する亜鉛含有化合物が製造される。また、出発原料の酸化亜鉛の一部をホウ素B、アルミニウムAl、ガリウムGaあるいはインジウムInの酸化物に換えることにより、本願発明の第11の特徴を有する亜鉛含有化合物が製造される。さらに、窒素Nをより導入するために、本願発明の第の特徴を有する亜鉛含有化合物を粉砕、微細粒化し(粒径100ナノメートル以下が望ましい。)、市販されている、あるいは別に作りおいたZn32の微細粒とともにエアロゾルデポジション法を用いることにより、本願発明の第の特徴を有する亜鉛含有化合物が製造され、この亜鉛含有化合物に還元処理やレーザ瞬間加熱等を施すことにより、本願発明の第10の特徴を有する亜鉛含有化合物が製造される。コバルトCo、ニッケルNi、銅Cuあるいは銀Ag酸化物の量を調節することにより、それら金属元素同士の結晶中における平均距離が6オングストローム以上である亜鉛含有化合物が製造される。この他、スパッタ法、電子ビーム蒸着法、レーザデポジション法等を利用することができる。
ガーネット構造化合物、Gd3Zn2GaGe212を主体とする場合には、以下の製造
方法が例示される。
主原料金属化合物(酸化亜鉛、酸化ガドリニウム、酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム)とコバルトCo、ニッケルNi、銅Cuあるいは銀Agの酸化物の混合粉末を900℃程度で窒素雰囲気中で仮焼結し、粉砕、その後、窒素雰囲気中で1200℃から1300℃程度で24時間程度焼結する。その後粉砕し、エックス線回折により結晶性をチェックしながら、必要に応じ焼結を繰り返し、結晶性の向上を図る。概ね数回以内で完了する。
この方法により、本願発明の第12の特徴を有する亜鉛含有化合物が製造される。この亜鉛含有化合物に還元処理、レーザ瞬間加熱等を施すことにより、酸素欠損を導入することができ、本願発明の第14の特徴を有する亜鉛含有化合物が製造される。出発原料の酸化亜鉛の一部をホウ素B、アルミニウムAl、ガリウムGaあるいはインジウムInの酸化物に換えることにより、本願発明の第15の特徴を有する亜鉛含有化合物が製造される。また、より窒素Nを導入するために、本願発明の第12から第14の特徴を有する亜鉛含有化合物を粉砕、微細粒化し(粒径100ナノメートル以下が望ましい。)、別に作りおいたZn32の微細粒とともにエアロゾルデポジション法を用いることにより、本願発明の第13の特徴を有する亜鉛含有化合物が製造され、この亜鉛含有化合物に還元処理やレーザ瞬間加熱等を施すことにより、本願発明の第14の特徴を有する亜鉛含有化合物が製造される。コバルトCo、ニッケルNi、銅Cuあるいは銀Ag酸化物の量を調節することにより、それら金属元素同士の結晶中における平均距離が6オングストローム以上である亜鉛含有化合物が製造される。この他、スパッタ法、電子ビーム蒸着法、レーザデポジション法等を利用することができる。
酸化亜鉛を主体とする亜鉛含有化合物について説明する。
酸化亜鉛の結晶構造としてよく知られているものは、ウルツ鉱構造あるいは閃亜鉛鉱構造を有する。いずれの構造においても、亜鉛原子が4個の酸素原子で囲まれたZnO4
面体の集合体とみなせる。この様子をウルツ鉱構造について示したのが図1である。また、隙間には、図2に示したように、酸素原子6個で囲まれた八面体構造の空間が存在する。この八面体の一辺は概ね3.2オングストローム程度である。
一方、遷移金属の多くは酸化物を形成するとき、酸素原子6個を配位させた八面体を構成する場合が多く、その大きさは概ね一辺が3オングストローム程度であるため、酸化亜鉛結晶構造中に存在するO6酸素八面体の空間に遷移金属イオンを内在させることが可能
である。
局所密度汎関数近似(DFT−LDA)に基づく第一原理計算によるシミュレーションを行い、光触媒機能のためにより都合の良い電子構造を探索した。
図3は、ウルツ鉱構造の酸化亜鉛の電子構造(状態密度:Density of states, DOS
)を示す。ウルツ鉱構造のバルクの酸化亜鉛のDFT−LDAによるバンドギャップ値は1.0eVである。ここで用いている第一原理計算は局所密度近似(LDA)にその基礎をおくため、実験で観測されるバンドギャップ値は、LDAが予言するバンドギャップ値の約3倍となる。実験によるバンドギャップは、概ね3.2eVとされており、主に紫外線領域に光吸収帯を有している。
このようなウルツ鉱構造の酸化亜鉛中に存在する酸素原子6個で囲まれた酸素八面体中に銅Cuを挿入し、その周辺の酸素原子の内1個を窒素原子に置換した場合(以下、ZnO(CuN)と記す。)の結晶構造、電子構造をそれぞれ図4、図5に示す。
単なる酸化亜鉛の場合の価電子帯における頂上部の主成分は酸素の2p軌道であったが、銅と窒素の導入により、価電子帯の頂上には、窒素の2p軌道成分と銅の3d軌道成分が出現している。酸化亜鉛の理論計算上のバンドギャップは1eV(実際は約3eV)であったが、ZnO(CuN)の理論上のギャップは約0.3eVである。これは、実際のバンドギャップ約1eV程度に相当する。
したがって、バンドギャップが3分の1程度に収縮することから、この物質は、可視光波長領域の光を吸収することが分かる。伝導帯に電子が光励起された際生成される正孔が酸素原子周辺にできると、電子構造上の理由から正孔は窒素原子と銅原子周辺に集められ、銅原子周辺に集められた正孔については、亜鉛原子周辺に励起された電子との再結合確率が低いため、その分キャリア寿命が延びることになる。
また、酸化亜鉛に酸素欠損を設ければ、欠陥近傍のZn4s軌道レベルが低くなり、バンドギャップはさらに縮小されることから、酸素欠損導入型のZnO(CuN)はより長波長領域で効率の良い光触媒となる。なお、Zn原子周辺の窒素欠陥も同様の効果をもたらす。
化学量論比の調整は、銅イオンの挿入量や酸素あるいは窒素の陰イオンの欠陥量を制御する他、亜鉛の一部をガリウムGa等の三価金属元素に置換することによっても可能である。
以上のZnO(CuN)は、次のようにして製造される。
銅元素を含む酸化亜鉛ZnO(Cu)を固相反応法により製造し、その後微細化し、窒化亜鉛Zn32粉末と混合してペレット状にし、電子ビーム蒸着、スパッタあるいはレーザデポジションにより製膜する。基板温度と製膜中の窒素、酸素等の混合ガスの組成は製造装置に応じて微調整する。この段階でもある程度欠陥量を調整することができるが、ZnO(CuN)完成後、還元雰囲気中(たとえば、水素ガス10%程度と窒素ガス90%程度)でNd−YAGパルスレーザ等によるレーザ瞬間加熱をすれば、酸素および窒素の欠陥が導入される。
ZnO(CuN)にガリウムGaを導入して化学量論組成比を調整する場合は、ZnO(Cu)を上記のとおりに固相反応法により製造し、その後微細化した後、窒化ガリウムGaN粉末および窒化亜鉛Zn32粉末と混合してペレット状にし、電子ビーム蒸着、スパッタあるいはレーザデポジションにより製膜する。この段階でもある程度欠陥量を調整することができるが、ZnO(CuGaN)完成後、還元雰囲気中(たとえば、水素ガス10%程度と窒素ガス90%程度)でレーザ照射による瞬間加熱をすれば、酸素および窒素の欠陥が導入される。
スピネル構造およびガーネット構造の化合物半導体を利用した亜鉛含有化合物の場合も、物性発現の原理および製造方法は上記とほぼ同様である。
以上詳しく説明したとおり、本願発明によって、環境負荷が懸念されるような毒性が低く、価格も安価な酸化亜鉛を主体としあるいは含み、可視光波長領域で効率よく機能する
光触媒が実現される。室内等の紫外線量の少ない生活空間における悪臭分解、抗菌、自己浄化機能等に幅広く応用可能である。また、水からの水素や酸素の高効率な生成技術の開発、発展に大きく貢献することができると考えられる。
ウルツ鉱構造の酸化亜鉛の結晶構造を示した図である。 ウルツ鉱構造の酸化亜鉛の結晶構造中に存在する酸素八面体を示した図である。 ウルツ鉱構造の酸化亜鉛の電子構造を示した図である。 ウルツ鉱構造の酸化亜鉛の酸素原子の一つを窒素原子に置換し、O51八面体に銅原子を挿入した亜鉛含有化合物の結晶構造を示した図である。 ウルツ鉱構造の酸化亜鉛の酸素原子の一つを窒素原子に置換し、O51八面体に銅原子を挿入した亜鉛含有化合物の電子構造を示した図である。

Claims (22)

  1. 結晶構造中に、亜鉛Znが4つの酸素Oあるいは窒素Nのいずれか一方またはその両方により囲まれた、一辺の長さが2.5オングストロームから4.0オングストロームである四面体ZnO4-xx(x=0,1,2,3,4)が存在し、かつコバルトCo、ニッケルNi、銅Cuおよび銀Ag以外の金属M(Mは、タリウムTl、鉛Pb、ビスマスBi、ガドリニウムGd、亜鉛Zn、アルミニウムAl、ガリウムGa、チタンTi、スズSn、または、ゲルマニウムGe元素である)が6つの酸素Oあるいは窒素Nのいずれか一方またはその両方により囲まれた、一辺の長さが2.5オングストロームから4.0オングストロームである八面体MO6-xx(x=0,1,2,3,4,5,6)または6つの酸素Oあるいは窒素Nのいずれか一方またはその両方により囲まれた、一辺の長さが2.5オングストロームから4.0オングストロームである空の八面体O6-xx(x=0,1,2,3,4,5,6)が存在する亜鉛含有化合物であって、価電子帯頂上の波動関数が、酸素の2p軌道あるいは窒素の2p軌道、または金属MがタリウムTl、鉛PbあるいはビスマスBiである場合は6s軌道、金属MがガドリニウムGdの場合は4f軌道を主要な成分として含み、八面体内部の金属Mの一部がコバルトCo、ニッケルNi、銅Cuあるいは銀Agにより置換され、または八面体内部の空の空間にコバルトCo、ニッケルNi、銅Cuあるいは銀Agが挿入されており、コバルトCo、ニッケルNi、銅Cuあるいは銀Agの金属元素同士の結晶中における平均距離が6オングストローム以上であることを特徴とする亜鉛含有化合物。
  2. 請求項1記載の亜鉛含有化合物において、亜鉛Zn周りの4つの配位子である酸素Oあるいは窒素Nのいずれか一方または両方の一つあるいは二つが抜き取られた構造(ZnO3-xx,x=0,1,2,3あるいはZnO2-xx,x=0,1,2)を有することを特徴とする亜鉛含有化合物。
  3. 請求項1または2記載の亜鉛含有化合物において、亜鉛Znの一部が、ホウ素B、アルミニウムAl、ガリウムGaあるいはインジウムInの一種または二種以上により置換され、化学量論組成が保たれていることを特徴とする亜鉛含有化合物。
  4. 請求項1記載の亜鉛含有化合物において、ウルツ鉱構造あるいは閃亜鉛鉱構造の酸化亜鉛に存在する6個の酸素で囲まれた酸素八面体中に銀Ag、銅CuあるいはニッケルNiが挿入されていることを特徴とする亜鉛含有化合物。
  5. 請求項記載の亜鉛含有化合物において、銀Ag、銅CuあるいはニッケルNiの周辺の酸素の一つあるいは二つが、窒素Nに置換されていることを特徴とする亜鉛含有化合物。
  6. 請求項または記載の亜鉛含有化合物において、4つの酸素Oあるいは窒素Nのいずれか一方またはその両方により亜鉛Znが取り囲まれたZnO4-xx四面体(x=0,1,2,3,4)から酸素あるいは窒素が1個あるいは2個取り去られることにより得られるとみなされる、酸素あるいは窒素が3配位したZnO3-xx構造(x=0,1,2,3)あるいは2配位したZnO2-xx構造(x=0,1,2)が表面あるいは内部に存在していることを特徴とする亜鉛含有化合物。
  7. 請求項ないしいずれか1項に記載の亜鉛含有化合物において、亜鉛Znの一部が、ホウ素B、アルミニウムAl、ガリウムGa、あるいはインジウムInのいずれか一種または二種以上で置換されていることを特徴とする亜鉛含有化合物。
  8. 請求項1記載の亜鉛含有化合物において、スピネル構造を有する化合物半導体であるZnAl24、ZnGa24、Zn2TiO4あるいはZn2SnO4中の酸素Oが6配位したMO6八面体内部の金属M(M=Al、Ga、Ti、または、Sn)の一部あるいは全部が、コバルトCo、ニッケルNi、銅Cuあるいは銀Agにより置換されていることを特徴とする亜鉛含有化合物。
  9. 請求項8記載の亜鉛含有化合物において、酸素Oの一部が窒素Nで置換されて、化学量論比が保たれていることを特徴とする亜鉛含有化合物。
  10. 請求項または記載の亜鉛含有化合物において、酸素Oあるいは窒素Nのいずれか一方または両方の4個で亜鉛Znが囲まれ、一辺の長さが2.5オングストロームから4.0オングストロームであるZnO4-xx四面体(x=0,1,2,3,4)から酸素Oあるいは窒素Nのいずれか一方または両方が1個あるいは2個取り去られて得られたとみなされる、酸素Oあるいは窒素Nのいずれか一方または両方が3配位したZnO3-xx構造(x=0,1,2,3)あるいは2配位したZnO2-xx構造(x=0,1,2)が、表面あるいは内部に存在していることを特徴とする亜鉛含有化合物。
  11. 請求項8ないし10いずれか1項に記載の亜鉛含有化合物において、亜鉛Znの一部が、ホウ素B、アルミニウムAl、ガリウムGaあるいはインジウムInの一種または二種以上により置換され、化学量論組成が保たれていることを特徴とする亜鉛含有化合物。
  12. 請求項1記載の亜鉛含有化合物において、ガーネット構造を有する化合物半導体であるGd3Zn2GaGe212中の酸素Oが6配位したMO6八面体内部の金属M(M=GaあるいはGe)の一部あるいは全部が、コバルトCo、ニッケルNi、銅Cuあるいは銀Agにより置換されていることを特徴とする亜鉛含有化合物。
  13. 請求項12記載の亜鉛含有化合物において、酸素Oの一部または全部が窒素Nで置換されて、化学量論比が保たれていることを特徴とする亜鉛含有化合物。
  14. 請求項13記載の亜鉛含有化合物において、酸素Oあるいは窒素Nのいずれか一方または両方の4個で亜鉛Znが囲まれたZnO4-xx四面体(x=0,1,2,3,4)から酸素Oあるいは窒素Nのいずれか一方または両方が1個あるいは2個取り去られて得られたとみなされる、酸素Oあるいは窒素Nのいずれか一方または両方が3配位したZnO3-xx構造(x=0,1,2,3)あるいは2配位したZnO2-xx構造(x=0,1,2)が、表面あるいは内部に存在していることを特徴とする亜鉛含有化合物。
  15. 請求項12ないし14いずれか1項に記載の亜鉛含有化合物において、亜鉛Znの一部が、ホウ素B、アルミニウムAl、ガリウムGaあるいはインジウムInの一種または二種以上により置換され、化学量論組成が保たれていることを特徴とする亜鉛含有化合物。
  16. 請求項1ないし15いずれか1項に記載の亜鉛含有化合物において、光触媒に用いられることを特徴とする亜鉛含有化合物。
  17. 請求項1ないし15いずれか1項に記載の亜鉛含有化合物において、助触媒を担持あるいは電極を有することを特徴とする亜鉛含有化合物。
  18. 請求項17記載の亜鉛含有化合物において、助触媒あるいは電極が、貴金属、遷移金属あるいは酸化物から形成されていることを特徴とする亜鉛含有化合物。
  19. 請求項18記載の亜鉛含有化合物において、助触媒あるいは電極が、Pt、Ni、IrO2、NiOx、RuO2のいずれかから形成されていることを特徴とする亜鉛含有化合物。
  20. 請求項16記載の亜鉛含有化合物において、化学物質製造用あるいは化学物質分解用の光触媒であることを特徴とする亜鉛含有化合物。
  21. 請求項20記載の亜鉛含有化合物において、酸素製造用、水素製造用あるいは水分解用に用いられることを特徴とする亜鉛含有化合物。
  22. 請求項20記載の化学物質分解用光触媒の存在下において、有害化学物質に光を照射することを特徴とする有害化学物質の分解方法。
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