JP4729111B2 - 車両用シートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は車両用シートベルト装置の改良技術に関する。
車両のシートに座った乗員を保護する目的で装備された車両用シートベルト装置について、近年、緊急時や走行状態の不安定時(挙動の異常時)に、シートベルトによる乗員の拘束を行うことにより、乗員の着座姿勢の変化を抑制する技術が実用化されている。
一般的なシートベルトは、乗員の一方の肩部を拘束するショルダベルトと、乗員の腰部を拘束するラップベルトとからなる。ショルダベルトとラップベルトとの間(ベルトの折返し部)には、タングが、ベルトを挿通し且つ移動可能に設けられている。このタングは、アンカに固定されたバックルに対して、取外し可能に装着されている。乗員の一方の肩部と腰部を同時に拘束するシートベルトを、ベルトリールによって巻き取ることができる。このような車両用シートベルト装置としては、例えば下記の特許文献1に記載された技術が知られている。
この特許文献1で知られている車両用シートベルト制御装置は、モータのトルクをクラッチを介してベルトリールに伝達することにより、ベルトリールによってシートベルトを巻き取るというものである。クラッチは、シートベルトの使用状態に応じて、伝達するトルクを連続的に又は多段階に切り替え可能である。トルクが切り替えられることにより、シートベルトによって乗員を拘束する拘束力が変わる。
ところで、バックルに装着されたタングに対する、ベルトの折返し部には、摩擦力が生じている。このため、ベルトリールによってシートベルトの一端部、つまり、ショルダベルトを巻き取ることによって、ラップベルトの弛みを十分に除くには、課題が残る。これに対して、ラップベルトの弛みを除くためのプリテンショナを、上記ベルトリールとは別個に設けることが考えられる。しかし、ラップベルトの弛みが常に除かれることになる。これでは、ラップベルトによって乗員の腰部が常に締められるので、乗員の快適性を維持する上では、不利である。
特開2000−118352公報
本発明は、車両の走行状況に応じてラップベルトの弛みを十分に除くことと、乗員の快適性を維持することの、両立を図ることができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明では、シートに着座している乗員を拘束するためのベルトを巻回するベルトリールと、このベルトリールを駆動するモータと、このモータを制御する制御部とを備えた、車両用シートベルト装置において、ベルト引込み部と、このベルト引込み部を駆動するアクチュエータと、車両の走行状態を検知する走行状態検知部とを備え、
前記ベルト引込み部は、前記ベルトが前記乗員を拘束するように前記ベルトリールによって巻き取られる方向に対して、逆方向へ前記ベルトの一部を引き込む構成であり、
前記制御部は、前記走行状態検知部によって検知された前記走行状態に応じて、前記モータ及び前記アクチュエータを制御するための、複数の制御モードを予め設定しておき、この複数の制御モードの中から、前記走行状態に対応する1つを選択して実行する構成であり、前記複数の制御モードには、前記モータ及び前記アクチュエータの両方を駆動制御する全駆動制御モードと、前記モータだけを駆動制御するモータ駆動制御モードと、前記アクチュエータだけを駆動制御するアクチュエータ駆動制御モードとを含んでいることを特徴とする。
さらに、前記制御部は、前記走行状態の変化に対応して、前記アクチュエータを駆動状態から停止状態に切り替え制御するとともに、切り替えた後の前記走行状態に対応して前記モータを駆動制御する場合に、このモータの回転速度を増大させるように制御する構成であることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、請求項1において、前記車両の旋回方向を検知する旋回方向検知部を、更に備え、前記制御部は、前記旋回方向検知部によって検知された旋回方向に応じて、モータ駆動制御モードと前記アクチュエータ駆動制御モードの、いずれか一方を選択して実行する構成であることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、請求項1又は請求項2において、所定のロック基準加速度を超えた加速度が車両に発生した場合に、前記ベルトリールがベルト引出し方向へ回転することを阻止するようにロック状態となるロック機構を、更に備え、前記制御部は、前記ロック機構のロック状態において、前記走行状態の変化に応じて前記ロック状態の解除が必要になったと判断した場合に、前記アクチュエータだけを、前記ベルトを緩める方向に駆動制御する構成であることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、走行状態検知部により検知された車両の走行状態に応じて、モータ及びアクチュエータの両方を駆動、モータだけを駆動、又は、アクチュエータだけを駆動することができる。
例えば、モータ及びアクチュエータの両方を駆動することによって、乗員の肩部に有しているベルトの弛みと、腰部に有しているベルトの弛みの、両方を速やかに除いて、肩部及び腰部を確実に拘束することができる。さらには、ベルトリールによるベルトの巻き取り量と、ベルト引込み部によるベルトの引き込み量とを、互いに異ならせるように、モータ及びアクチュエータを制御することができる。
また、モータとアクチュエータの一方だけを駆動することにより、ベルトリールによるベルトの巻き取り、又はベルト引込み部によるベルトの引き込みの、一方だけを行うことができる。この結果、ベルトによる肩部の拘束力と、ベルトによる腰部の拘束力とを、互いに異ならせることができる。さらには、ベルトリールによるベルトの巻き取り、又はベルト引込み部によるベルトの引き込みだけなので、作動条件によっては、ベルト全体の移動量(巻き取り量や引き込み量)を低減させることができる。
このように、車両の走行状況に応じてラップベルトの弛みを十分に除くことにより、シートベルト装置による乗員保護性能を高めることと、乗員の快適性を維持することの、両立を図ることができる。
さらに、請求項1に係る発明では、制御部は、車両の走行状態の変化に対応して、アクチュエータを引き込み駆動状態から停止状態に切り替え制御する。
さらに制御部は、その後の車両の走行状態の変化に対応して、一旦引き込み作動をしたベルト引込み部を、元の位置(原点)に戻すように、アクチュエータを駆動制御する場合があり得る。この場合には、ベルトにおいて、ベルトリール側に弛みが発生し得る。
これに対して、請求項1に係る発明では、制御部は、その後の走行状態に対応して、モータをベルト巻き取り駆動制御する場合に、モータの回転速度を増大させるように制御する。このため、ベルトリールによってベルトを一層速やかに巻き取る。従って、ベルトリール側に発生するベルトの弛みを速やかに解消することができる。
請求項2に係る発明では、旋回方向検知部により検知された車両の旋回方向に応じて、モータだけを駆動、又は、アクチュエータだけを駆動する。特に、ベルトが3つのアンカによって支持されている、いわゆる3点支持式のシートベルト装置の場合には、ベルトによって乗員を拘束する効果が、車両の旋回方向によって異なる。これに対して、請求項2に係る発明では、旋回方向に応じて、ベルトリールによるベルトの巻き取りと、ベルト引込み部によるベルトの引き込みとを、選択して切り替えることができる。このため、車両の旋回に伴う乗員の姿勢の変化を効果的に抑制することができる。
請求項3に係る発明では、所定のロック基準加速度を超えた加速度が車両に発生した場合に、ロック機構は、ベルトリールがベルト引出し方向へ回転しないようにロックする。ロック機構がロックしている状態において、車両の走行状態の変化に応じてロック状態の解除が必要になった場合には、アクチュエータだけがベルトを緩める方向に駆動する。このため、例えば乗員の腰部の締め付けが緩められる。乗員は、大きい加速度が無くなった後の行動が容易である。
本発明に係る車両用シートベルト装置を備えた車両を側方から見た図である。 図1に示された車両用シートベルト装置を備えた車両を正面から見た図である。 図1に示された車両用シートベルト装置の制御回路図である。 図3に示された制御部によって実行されるベルト収納制御の一例の制御フローチャートである。 図4に示されたベルト状態監視制御の処理を実行するためのサブルーチンの制御フローチャートである。 図5に示されたベルト状態監視制御の処理に引き続いてロック機構の解除制御を実行する制御フローチャートである。 図5に示された第1・第4制御モードの処理を実行する制御フローチャートである。 図5に示された第2・第5制御モードの処理を実行する制御フローチャートである。 図5に示された第3・第6制御モードの処理を実行する制御フローチャートである。 図5に示されたベルト状態監視制御の動作の遷移状態を説明する説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は、車両10に備えたシート20とシートベルト装置30を側方から見た状態で表している。図2は、車室11に設置されたシート20とシートベルト装置30を、正面から見た状態で表している。図1及び図2に示されたシート20は、運転者Mn(乗員Mn)が座る運転席として例示されている。また、シートベルト装置30は、運転者Mnのための装置を例示している。
シート20は、シートクッション21とシートバック22とヘッドレスト23とからなる。車両用シートベルト装置30は、シート20に着座した乗員Mnをベルト31(シートベルト、ウェビングとも言う。)によって拘束するものであり、リトラクタ41(ベルト巻取り器41)を備えている。シートベルト装置30によれば、乗員Mnの一方の肩部と腰部を同時に拘束するベルト31を、リトラクタ41によって巻き取ることができる。
このシートベルト装置30は、ベルト31をアッパアンカ32とセンタアンカ33とロアアンカ34の、3つのアンカによって支持する3点支持式の構成である。アッパアンカ32は、車体12の側部において、上部に設けられている。センタアンカ33は、シート20に対し、アッパアンカ32とは反対側の下部に設けられている。ロアアンカ34は、アッパアンカ32側の下部に設けられている。
ベルト31は、乗員Mnの一方の肩部を拘束するショルダベルト31aと、乗員Mnの腰部を拘束するラップベルト31bとからなる。ショルダベルト31aとラップベルト31bとの間31c(ベルト31の折返し部31c)には、タング35が、ベルト31を挿通し且つ移動可能に設けられている。このタング35は、センタアンカ33に固定されたバックル36に対して、取外し可能にワンタッチで装着される構成である。
バックル36は、バックルスイッチ37を内蔵している。このバックルスイッチ37は、バックル36にタング35が装着されているときにオフ作動し、バックル36からタング35が解除されたときに、オフ状態からオン状態に反転する構成である。つまり、バックルスイッチ37は、ベルト31が装着状態のときにオフ(off)信号を発し、ベルト31が非装着状態(外れた状態)のときに、オン(on)信号を発する。このようなバックルスイッチ37は、ベルト31の装着状態を検知するベルト装着状態検知部に相当する。
ところで、図2に示すように、センタアンカ33は、ベルト引込み部38に連結されている。このベルト引込み部38は、車体12に取り付けられており、センタアンカ33を車体12のフロア12aへ向かって引き込み作動をするとともに、元に戻すように戻し作動をするものであって、アクチュエータ39により駆動される。このようなベルト引込み部38は、例えばラックアンドピニオン機構によって構成されており、アクチュエータ39によってピニオンが回転駆動されることにより、ラックに連結されたセンタアンカ33を車体上下方向にスライドさせることができる。アクチュエータ39は、例えば電動モータからなる。
ここで、タング35がバックル36に装着されている状態における、ベルト引込み部38の作用を説明する。
アクチュエータ39がベルト引込み部38を引き込み駆動することによって、ベルト引込み部38はセンタアンカ33をフロア12a側(矢印Re方向)へ引き込む。このため、タング35とベルト31の一部31c(折返し部31c)は、フロア12a側へ引き込まれる。この結果、ショルダベルト31a及びラップベルト31bは、フロア12a側へ引き込まれる。このようにして、乗員Mn(図1参照)の腰部に対するラップベルト31bの弛みを除くことができる。その後、アクチュエータ39が停止することによって、ベルト引込み部38は停止した状態を維持する。この結果、ショルダベルト31a及びラップベルト31bは、引き込まれた状態を維持する。
その後、アクチュエータ39がベルト引込み部38を戻し駆動することによって、ベルト引込み部38はベルト引込み部38がセンタアンカ33をフロア12aとは反対側(矢印Reに対して反対側)へ戻す。このため、タング35及び折返し部31cは元の位置に戻る。この結果、ショルダベルト31a及びラップベルト31bは緩められる。このようにして、乗員Mnの腰部に対するラップベルト31bの弛みを設けることができる。その後、アクチュエータ39が停止することによって、ベルト引込み部38は元の位置で停止した状態を維持する。この結果、ショルダベルト31a及びラップベルト31bは、緩められた状態を維持する。
以上の説明から明らかなように、ベルト引込み部38は、ベルト31が乗員Mnを拘束するようにベルトリール42によって巻き取られる方向Diに対して、逆方向Reにベルト31の一部31c(折返し部31c)を引き込む構成である。
図2に示すように、リトラクタ41は、ベルト31を巻回するベルトリール42と、このベルトリール42を回転駆動するリール駆動用電動モータ43(以下、単に「モータ43」と言う)とからなる。つまり、リトラクタ41は、車両10の運転状態に応じて(車両10の緊急時を含む)、モータ43によりベルトリール42を回転駆動することによって、ベルト31の緩み部分を迅速に巻き取る機構、いわゆる電動式プリテンショナを有している。
ベルトリール42は、ハウジング44内に回転可能に収納されているとともに、ショルダベルト31aの一端部を結合したものである。さらに、このベルトリール42は、ショルダベルト31aを巻き取る方向に、リターンスプリング45によって付勢されている。このため、ベルトリール42は、ベルト31を巻き取り可能である。ベルト31は、通常状態において、リターンスプリング45の付勢力に抗して、ベルトリール42から引き出し可能である。
図3に示すように、リトラクタ41はロック機構46及びロック検知部47を備えている。ロック機構46は、加速度に応じてベルトリール42の回転をロック、アンロックするものである。ここで、図1に示す車両10に発生した前後方向(車両進行方向)の実際の加速度をαxrとし、前後方向のロック基準加速度をαxs(図示せず)とする。前後方向のロック基準加速度αxsは、予め設定された一定の基準値である。
ロック機構46は、通常状態においてはベルトリール42の回転を許容するとともに、ロック基準加速度αxsを超えた加速度αxrが、車両10に発生した場合には、ベルトリール42がベルト引出し方向(矢印Ru方向)へ回転することを阻止するようにロックする構成である。
このようなロック機構46は周知の構成であって、例えば、ベルトリール42と共に回転可能なラチェットホイールと、このラチェットホイールに噛み合い可能なラチェット爪と、ロック基準加速度αxsを超えた加速度αxrが発生した場合にラチェット爪をラチェットホイールに噛み合わせる加速度センサとからなる。
ロック検知部47は、ロック機構46がロック状態にあることを検知してロック検知信号を発するものである。
図3に示すように、シートベルト装置30の制御回路は、(1)上記アクチュエータ39及び上記モータ43からなる駆動手段群と、(2)上記バックルスイッチ37、イグニションスイッチ51、ロック検知部47、ベルト巻取り位置検知部54、加速度検知部71、衝突検知部72、操舵量検知部73、スリップ検知部74、ベルト引込み量検知部75からなる検知手段群と、(3)制御部81、モータ用ドライバ回路82、アクチュエータ用ドライバ回路83からなる制御手段群と、によって構成されている。
加速度検知部71、衝突検知部72、操舵量検知部73及びスリップ検知部74は、車両10の走行状態を検知するものなので、走行状態検知部の一種である。以下、これらの各検知部71〜74の集合のことを言うときには、適宜「車両10の走行状態を検知するための走行状態検知部79」と言い換える。
イグニションスイッチ51は、図示せぬ走行用動力源(エンジンやモータ)を始動するための周知のメインスイッチである。
ベルト巻取り位置検知部54は、ベルトリール42によるベルト31の巻き取り位置を検知するものである。このベルト巻取り位置検知部54は、回転センサ55と回転方向判断部56と回転角判断部57と回転角変化判断部58とからなる。
回転センサ55は、ベルトリール42の回転を検知するものであり、例えば、ベルトリール42の軸に連結された磁気ディスクと、磁気ディスクの周囲に配置された2個のホールICとの、組み合わせからなる、周知の磁気センサによって構成される。磁気ディスクは、ベルトリール42と連動して回転する。2個のホールICから発せられた各々のパルス信号は、互いに所定の位相差を有する。このため、各々のパルス信号に基づいてベルトリール42の回転方向を検出することができる。
回転方向判断部56は、回転センサ55が発した各パルス信号に基づいて、ベルトリール42の回転方向を判断し、回転方向信号を発する。回転センサ55と回転方向判断部56の組み合わせ構造は、回転方向検知部を構成する。
回転角判断部57は、回転センサ55が発した各パルス信号に基づいて、ベルトリール42の回転角を判断し、回転角信号(回転位置信号)を発する。回転センサ55と回転角判断部57の組み合わせ構造は、回転角検知部を構成する。
回転角変化判断部58は、回転角判断部57が発した回転角信号の変化状態を判断することによって、ベルトリール42の回転角の変化を判断し、この回転角の変化に係る信号、つまり、回転角変化信号(回転速度信号)を発するものである。単位時間当たりの回転角の変化を求めることにより、ベルトリール42の回転速度に係る信号を得ることが可能となる。回転センサ55と回転角判断部57と回転角変化判断部58の組み合わせ構造は、回転角変化検知部を構成する。
これらの回転方向判断部56、回転角判断部57及び回転角変化判断部58から出力された各信号は、ベルトリール42によるベルト31(図1参照)の巻取り位置や巻取り量の検知情報として用いられる。
加速度検知部71は、車両10に発生した前後方向の加速度αxr及び横方向(車幅方向方向)の加速度αyrを検知するものである。
衝突検知部72は、車両10が他の物体に衝突する可能性を予知するものであり、例えば、車速センサとレーダの組み合わせの構成からなる。このような衝突検知部72は、衝突する可能性を予知したときに、衝突予知信号を発する。
操舵量検知部73は、図1に示すステアリングハンドル15の操舵量、つまり操舵角(操舵方向を含む)を検知するものである。このような操舵量検知部73は、旋回方向検知部の一種である。以下、操舵量検知部73のことを、適宜「旋回方向検知部73」と言い換える。
スリップ検知部74は、少なくとも車両10の旋回中において、車両10が横方向(車幅方向)へ移動するスリップ現象が発生したことを検知するものであり、例えば主としてヨーレイト(ヨー角速度)及びヨーレイト偏差に基づいて検知する。このようなスリップ検知部74は、車両10に横方向へのスリップ現象が発生したことを検知したときに、スリップ発生信号を発する。
ベルト引込み量検知部75は、ベルト引込み部38によってベルト31を引き込む、引込み量Yxを検知するものである。引込み量Yxは、例えば、センタアンカ33の移動量を計測することによって、検知することができる。
制御部81は、各検知手段37,47,51,54,71〜75から受けた信号に基づき、モータ用ドライバ回路82を介してモータ43を制御するとともに、アクチュエータ用ドライバ回路83を介してアクチュエータ39を制御するものであり、例えばマイクロコンピュータからなる。
モータ用ドライバ回路82は、制御部81の制御信号に応じて、モータ43に供給される駆動電流を制御する、モータ駆動制御部である。
アクチュエータ用ドライバ回路83は、制御部81の制御信号に応じて、アクチュエータ39に供給される駆動電流を制御する、アクチュエータ駆動制御部である。
次に、制御部81(図3参照)をマイクロコンピュータとした場合の制御フローについて、図1〜図3を参照しつつ、図4〜図10に基づき説明する。
図4は、制御部81(図3参照)によって実行されるベルト収納制御の一例を示す制御フローチャート(メインルーチン)を示している。制御部81は、先ず、ベルト収納制御システムが起動したか否かを判断する(ステップS01)。この判断は、例えばイグニションスイッチ51の信号に基づく。イグニションスイッチ51がオフ(off)であるときには、ベルト収納制御システムは起動しない、いわゆるスリープ状態にある。
その後、制御部81は、イグニションスイッチ51からオン(on)信号を受けたときに、ステップS01において、ベルト収納制御システムが起動した(つまり、制御部81が起動した)と判断して、次のステップS02に進む。ステップS02においては初期設定をする。つまり、ベルト巻取り基準位置を設定する。
次に、ステップS03において、ベルト状態監視制御を実行する。この制御については、後述するサブルーチン(図5参照)によって実行される。
次に、ステップS04において、イグニションスイッチ51がオフ(off)であるか否かを判断する。イグニションスイッチ51がオン(on)状態を維持している間は、ステップS03におけるベルト状態監視制御を続ける。その後、イグニションスイッチ51がオフに切り替わったと判断したときには、次のステップS05に進む。
ステップS05においては、予め設定されている一定時間(経過時間)が経過したか否かを判断する。つまり、イグニションスイッチ51がオフ(off)に切り替わったときに(ステップS04)、このオフ状態が一定の経過時間にわたって持続している間(ステップS05)は、ステップS03におけるベルト状態監視制御を続け、一定の経過時間が経過した後には、ステップS03におけるベルト状態監視制御を終了する。その後、ベルト収納制御システムはスリープ状態に入る。このように、ステップS03は、イグニションスイッチ51がオン(on)状態の間、常時実行される。
ところで、上記経過時間を設定していない場合には、イグニションスイッチ51を、オフ操作した直後に再びオン操作した場合に、ベルト収納制御システムは停止、起動を短時間に繰り返すことになる。これでは、乗員Mnが煩わしさを感じる。このような煩わしさを防ぐために、ステップS05において経過時間を設定した。
図5は、図4に示されたステップS03、つまり、ベルト状態監視制御を実行するための、サブルーチンを示している。但し、タング35はバックル36に装着されているものとする。図5に示すサブルーチンにおいては、先ず、ステップS11〜S16を実行し、その結果に応じて、6つのステップS18,S20,S22,S24,S26,S28の中から1つを選択し、且つ実行する。
ステップS11においては、加速度検知部71によって検知された前後方向の加速度αxrが、前後方向のロック基準加速度αxsよりも大きいか(αxr>αxs)否かを判断する(第1条件を満足するか否かを判断する)。前後方向のロック基準加速度αxsは、ロック機構46がアンロック状態からロック状態に反転する値に設定される。
ステップS12においては、加速度検知部71によって検知された横方向の加速度αyrが、横方向の基準加速度αysよりも小さいか(αyr<αys)否かを判断する(第2条件を満足するか否かを判断する)。
ステップS13においては、車両10が他の物体に衝突する可能性があるか否か、つまり、制御部81が衝突検知部72から衝突予知信号を受けたか否かを判断する(第3条件を満足するか否かを判断する)。
ステップS14においては、車両10の旋回方向が、シート20に対してバックル36とは左右逆側、つまり、バックル36に対して逆側であるか否かを判断する(第4条件を満足するか否かを判断する)。旋回方向については、操舵量検知部73によって検知された操舵方向に基づく。
ステップS15においては、旋回中の車両10が横方向へ移動する「スリップ現象」を発生したか否か、つまり、制御部81がスリップ検知部74からスリップ発生信号を受けたか否かを判断する(第5条件を満足するか否かを判断する)。
ステップS16は、上記ステップS15と同様の判断をするステップである(第6条件を満足するか否かを判断する)。
上記ステップS11において前後方向の加速度αxrがロック基準加速度αxsよりも大きい(αxr>αxs)と判断し、且つステップS12において横方向の加速度αyrが横方向の基準加速度αysよりも小さい(αyr<αys)と判断し、且つステップS13において車両10が他の物体に衝突する可能性が有ると判断した場合には、ステップS17において制御モードフラグFmを”1”にセットするとともに、ステップS18において第1制御モードを実行する。
一方、ステップS13において車両10が他の物体に衝突する可能性が無いと判断した場合には、ステップS19において制御モードフラグFmを”5”にセットするとともに、ステップS20において第5制御モードを実行する。
また、上記ステップS11において前後方向の加速度αxrがロック基準加速度αxsよりも大きい(αxr>αxs)と判断し、且つステップS12において横方向の加速度αyrが横方向の基準加速度αys以上である(αyr≧αys)と判断し、且つステップS14において車両10の旋回方向がバックル36に対して逆側であると判断し、且つステップS15において旋回中の車両10が横方向にスリップしていないと判断した場合には、ステップS21において制御モードフラグFmを”2”にセットするとともに、ステップS22において第2制御モードを実行する。
一方、ステップS15において旋回中の車両10が横方向にスリップを発生したと判断した場合には、ステップS23において制御モードフラグFmを”3”にセットするとともに、ステップS24において第3制御モードを実行する。
また、上記ステップS11において前後方向の加速度αxrがロック基準加速度αxsよりも大きい(αxr>αxs)と判断し、且つステップS12において横方向の加速度αyrが横方向の基準加速度αys以上である(αyr≧αys)と判断し、且つステップS14において車両10の旋回方向がバックル36に対して同じ側であると判断し、且つステップS16において旋回中の車両10が横方向にスリップしていないと判断した場合には、ステップS23において制御モードフラグFmを”3”にセットするとともに、ステップS24において第3制御モードを実行する。
一方、ステップS16において旋回中の車両10が横方向にスリップを発生したと判断した場合には、ステップS25において制御モードフラグFmを”4”にセットするとともに、ステップS26において第4制御モードを実行する。
また、上記ステップS11において前後方向の加速度αxrがロック基準加速度αxs以下である(αxr≦αxs)と判断した場合には、ステップS27において制御モードフラグFmを”6”にセットするとともに、ステップS28において第6制御モードを実行する。
各制御モードの概要については次の表1に示す通りである。
Figure 0004729111
つまり、第1制御モードにおいては、ベルトリール42によってショルダベルト31aを巻き取るように、モータ43を駆動制御する。同時に、ベルト引込み部38によってラップベルト31bを矢印Re方向に引き込む(折返し部31cを引き込む)ように、アクチュエータ39を駆動制御する。この結果、ベルト31全体の弛みを速く除去して、ベルト31全体によって乗員Mnを速く拘束することができる。
第2制御モードにおいては、ベルトリール42からショルダベルト31aが引き出されることを規制して保持するように、モータ43を駆動制御する。同時に、ベルト引込み部38によってラップベルト31bを矢印Re方向に引き込むように、アクチュエータ39を駆動制御する。この結果、ベルト31全体を乗員Mnに密着させることができる。
第3制御モードにおいては、モータ43を停止制御する。同時に、ベルト引込み部38によってラップベルト31bを矢印Re方向に引き込むように、アクチュエータ39を駆動制御する。この結果、ラップベルト31bの弛みを除去することができる。
第4制御モードにおいては、ベルトリール42によってショルダベルト31aを巻き取るように、モータ43を駆動制御する。同時に、アクチュエータ39を停止制御する。この場合における、ショルダベルト31aの巻き取り量は比較的大きい。この結果、ショルダベルト31aによって乗員Mnの上体(上半身)をシートバック22側へ引き寄せることができる。
第5制御モードにおいては、ベルトリール42からショルダベルト31aが引き出されることを規制して保持するように、モータ43を駆動制御する。同時に、アクチュエータ39を停止制御する。この結果、ショルダベルト31aによって乗員Mnの上体を保持することができる。
第6制御モードにおいては、モータ43及びアクチュエータ39を停止制御する。この結果、ベルト31は作動しない通常の状態になる。
6つのステップS18,S20,S22,S24,S26,S28の中から1つを選択し、且つ実行した後には、図6に示すステップS31〜S34を実行する。
先ず、ステップS31において、起動待機タイマの起動待機時間twaを”0”にリセットした上で、この起動待機タイマをスタートする。次に、モータ43をベルト引き出し方向に回転制御、つまり逆転させる(ステップS32)。ところで、モータ43の動力は、クラッチ機構(図示せず)を介してベルトリール42に伝達されている。今、モータ43がベルト引き出し方向に回転することにより、クラッチ機構は解除される(クラッチオフになる)。なお、その後に、モータ43がベルト巻き取り方向へ回転することによって、クラッチ機構は再び接続状態に復帰する(クラッチオンになる)。
そして、起動待機時間twaが基準待機時間twsを経過するまでにわたって(ステップS33)、ステップS32を繰り返す。基準待機時間twsについては、クラッチ機構を確実に解除するのに必要な時間に、予め設定されている。その後、モータ43を停止する(ステップS34)。
次に、ロック検知部47の検知信号に基づいて、ロック機構46が解除状態であるか否かを判断する(ステップS35)。このステップS35は、ロック機構46の作動有無を判断する「ロック作動判断部」をなす。詳しく説明すると、上述のように、前後方向の加速度αxrがロック基準加速度αxsよりも大きい場合に(αxr>αxs)、ロック機構46は解除状態からロック状態に切り替わる。このロック状態になったことを、ロック検知部47が検知する。ロック検知部47からロック検知信号を受けたステップS35は、ロック機構46がロック状態であると判断する。
ステップS35において、ロック機構46が解除状態であると判断した場合には、図5及び図6に示すサブルーチンを終了して、図4に示すメインルーチンのステップS03に戻る。一方、ステップS35において、ロック状態にあると判断した場合には、ベルト引込み部38によってラップベルト31bを緩めるように、アクチュエータ39を駆動制御する(ステップS36)。この結果、ラップベルト31bを緩めることができる。その後に、図5及び図6に示すサブルーチンを終了して、図4に示すメインルーチンのステップS03に戻る。
ステップS35〜S36の説明をまとめると、次の通りである。
ロック機構46は、ロック状態にあるときに、ベルトリール42がベルト巻き取り方向へ若干回転することによって、ロック解除される構成である。ロック機構46がロック状態であっても、ベルトリール42がベルト巻き取り方向へ回転することは許容されている。しかも、ベルトリール42は、リターンスプリング45によってベルト巻き取り方向に付勢されている。このため、ロック機構46のロック状態において(ステップS35)、ベルト引込み部38によりラップベルト31bを緩めると(ステップS36)、ベルトリール42は、ラップベルト31bが緩められた分だけ、ベルト31を巻き取る方向に回る。この結果、ロック機構46はロック状態が解除される。その後には、乗員Mnが自由に、ベルトリール42からベルト31を引き出すことができる。
ステップS35〜S36を実行する前に、ステップS31〜S34によってクラッチ機構が解除されている。このため、ベルトリール42がベルト31を巻き取る方向へ回るときに、停止中のモータ43は回らない。
ロック機構46のロックを解除するためには、モータ43によって、ベルトリール42をベルト巻き取り方向へ若干回転させることが考えられる。しかし、ロック機構46がロック状態であるときには、乗員Mnはベルト31によって強く拘束されている。それにもかかわらず、モータ43を駆動してベルト31を更に巻き取るのでは、ベルト31による拘束力が増す。これでは、乗員Mnにとって拘束感が増すので得策ではない。
これに対して、本発明では、ラップベルト31bが緩められた分だけ、ベルトリール42によってベルト31を巻き取るようにした。このため、乗員Mnにとって拘束感が増すことはない。
図7は、図5に示されたステップS18(第1制御モード)又はステップS26(第4制御モード)を実行するための、サブルーチンを示している。このサブルーチンは、第1制御モードと第4制御モードの両方において、実質的に同じ制御内容である。但し、第1制御モードにおいてはステップS103及びS104が実行され、第4制御モードにおいてはステップS105及びS106が実行される点が、互いに異なる。その切り替えはステップS102の判断による。
以下に詳しく説明する。図7に示すサブルーチンにおいては、ステップS101において、アクチュエータ39の引き込み駆動が完了したか否かを判断する。最初の段階においては、引き込み駆動が完了していないので、ステップS102〜S106を実行する。
先ず、ステップS102において制御モードフラグFmが1であるか否かを判断する。ステップS102において「Fm=1」であると判断した場合には、第1・第4制御モードの中から、第1制御モードを選択したことになる。この場合には、ステップS103において、ベルト引込み部38によってラップベルト31bを矢印Re方向に引込み量Y1だけ引き込むように、アクチュエータ39を駆動制御する。引込み量Y1は、例えば、加速度αxr,αyrの大きさ及び衝突の可能性の程度に応じて、自動的に設定される値である。又は、引込み量Y1は、予め設定されている一定値であってもよい。次に、ステップS104において、ショルダベルト31aの巻取り量X1の値を、上記引込み量Y1と同じに設定した後に(X1=Y1)、ステップS107〜S125を実行する。
一方、ステップS102において「Fm≠1」であると判断した場合には、第1・第4制御モードの中から、第4制御モードを選択したことになる。この場合には、ステップS105において、アクチュエータ39を停止制御する。次に、ステップS106において、ショルダベルト31aの巻取り量X1の値を補正した後に、ステップS107〜S125を実行する。つまり、上記引込み量Y1に補正値βを乗算した値を、巻取り量X1に加算することによって、巻取り量X1の値を補正する(X1=X1+β・Y1)。
補正値βは、例えば0.0〜1.0の範囲から、加速度αxr,αyrの大きさ及び衝突の可能性の程度に応じて、自動的に設定される可変値である。又は、補正値βは、予め設定されている一定値であってもよい。また、補正値βは1.0よりも大きい値であってもよい。また、補正値βの代わりに「1−β」の値を採用してもよい。
その後、この図7に示すサブルーチンを繰り返しているうちに、アクチュエータ39の引き込み駆動が完了するので、上記ステップS101において、アクチュエータ39の引き込み駆動が完了したと判断し、そのまま、ステップS107〜S125を実行する。
次に、ステップS107においては、基準巻取り量Xsの値を、上記巻取り量X1に設定する(Xs=X1)。この基準巻取り量Xsは、ベルトリール42によってショルダベルト31aを巻き取る、巻取り量の基準となるものである。次に、ステップS108において、通電量変更フラグFiを”0”にセットする。次に、ステップS109において、通電量変更フラグFiが”0”であるか否かを判断する。F1=0であると判断した場合には、ステップS110において、モータ43に対し、ベルト巻取り動作を行わせるための通電を開始する。このときにモータ43に通電する通電量(電流)はIbである。この結果、ベルトリール42はベルト巻取り方向に回転し始め、ショルダベルト31aを巻き取る。
次に、ステップS111において、巻き取られているショルダベルト31aの巻取り量Xrが、基準巻取り量Xsに達したか(Xr≧Xs)否かを判断する。達したと判断した場合には、通電量変更フラグFiを”1”に反転させた(ステップS112)後に、ステップS113に進み、達していないと判断した場合には、そのままステップS113に進む。
次に、ステップS113においては、ベルト31によって乗員Mnを拘束した状態が終了したか否かを判断する。車両10の走行状態が安定した場合には終了したと判断する。つまり、第1制御モードや第4制御モードに対応した走行状態が終了した場合に、ステップS113を終了する。一方、終了していないと判断した場合にはステップS109に戻り、終了したと判断した場合には、この図7に示すサブルーチンを終了して、図5に示すサブルーチンのステップS18又はS26に戻る。
ところで、上記ステップS112において、通電量変更フラグFiが”0”から”1”に反転した場合には、上記ステップS109において、F1≠0であると判断される。この場合には、ステップS121〜S125を実行する。
ステップS121においては、基準巻取り量Xsに対して巻取り量Xrが不一致であるか(Xr≠Xs)否かを判断する。
ステップS122においては、巻取り量Xrと基準巻取り量Xsとの差の絶対値が、基準ずれ量ΔXよりも大きいか(|Xr−Xs|>ΔX)否かを判断する。基準ずれ量ΔXは、予め設定されている一定値である。
ステップS123においては、巻取り量Xrが基準巻取り量Xsよりも小さいか(Xr<Xs)否かを判断する。
ステップS121において「Xr=Xs」であると判断した場合と、ステップS122において「|Xr−Xs|≦ΔX」であると判断した場合には、そのままステップS113に進む。ステップS121において「Xr≠Xs」と判断し、且つステップS122において「|Xr−Xs|>ΔX」と判断した場合は、ステップS123に進む。
ステップS123において「Xr<Xs」であると判断した場合には、ベルトリール42によるベルト巻取り力を増すために、モータ43に供給する駆動電流Ibを所定値だけ増加させて(ステップS124)、ステップS113に進む。一方、ステップS123において「Xr≧Xs」であると判断した場合には、ベルトリール42によるベルト巻取り力を減らすために、モータ43に供給する駆動電流Ibを所定値だけ減少させて(ステップS125)、ステップ113に進む。
第1制御モードや第4制御モードにおいては、ショルダベルト31aをできるだけ高速で巻き取ることが好ましい。このため、ステップS111において「Xr≧Xs」となるまでは、ステップS109〜S113だけを繰り返すことによって、できるだけ高速処理となるようにした。つまり、一定の通電量Ibでモータ43を回転制御して、ショルダベルト31aを巻き取るようにした。その後に、ステップS121〜S125に移行する。
図8は、図5に示されたステップS22(第2制御モード)又はステップS20(第5制御モード)を実行するための、サブルーチンを示している。このサブルーチンは、第2制御モードと第5制御モードの両方において、実質的に同じ制御内容である。但し、第2制御モードにおいてはステップS203及びS204が実行され、第5制御モードにおいてはステップS205及びS206が実行される点が、互いに異なる。その切り替えはステップS202の判断による。
以下に詳しく説明する。図8に示すサブルーチンにおいては、ステップS201において、アクチュエータ39の引き込み駆動が完了したか否かを判断する。最初の段階においては、引き込み駆動が完了していないので、ステップS202〜S206を実行する。
先ず、ステップS202において制御モードフラグFmが2であるか否かを判断する。ステップS202において「Fm=2」であると判断した場合には、第2・第5制御モードの中から、第2制御モードを選択したことになる。この場合には、ステップS203において、ベルト引込み部38によってラップベルト31bを矢印Re方向に引込み量Y2だけ引き込むように、アクチュエータ39を駆動制御する。引込み量Y2は、例えば、加速度αxr,αyrの大きさ及び衝突の可能性の程度に応じて、自動的に設定される値である。又は、引込み量Y2は、予め設定されている一定値であってもよい。次に、ステップS204において、ショルダベルト31aの巻取り量X2の値を、上記引込み量Y2と同じに設定した後に(X2=Y2)、ステップS207〜S226を実行する。
一方、ステップS202において「Fm≠2」であると判断した場合には、第2・第5制御モードの中から、第5制御モードを選択したことになる。この場合には、ステップS205において、アクチュエータ39を停止制御する。次に、ステップS206において、ショルダベルト31aの巻取り量X2の値を補正した後に、ステップS207〜S226を実行する。つまり、上記引込み量Y2に補正値βを乗算した値を、巻取り量X2に加算することによって、巻取り量X2の値を補正する(X2=X2+β・Y2)。補正値βは、例えば上記図7のステップS106で採用した補正値βと同一である。
その後、この図8に示すサブルーチンを繰り返しているうちに、アクチュエータ39の引き込み駆動が完了するので、上記ステップS201において、アクチュエータ39の引き込み駆動が完了したと判断し、そのまま、ステップS207〜S226を実行する。
次に、ステップS207においては、上記基準巻取り量Xsの値を、上記巻取り量X2に設定する(Xs=X2)。次に、ステップS208において、モータ43に対し、ベルト巻取り動作を行わせるための通電を開始した後に、ステップS221に進む。この結果、ベルトリール42はベルト巻取り方向に回転し始め、ショルダベルト31aを巻き取る。
図8に示すサブルーチンにおいて、ステップS221の実行内容(制御内容)は、図7に示すステップS121の実行内容と実質的に同じである。同様に、S222はS122、S223はS123、S224はS124、S225はS125と、それぞれ実質的に同じである。このように、ステップS221〜S225は、基本的には前述した図7に示すステップS121〜S125とそれぞれ同じであるので、前述した説明を援用する。
上記ステップS224又はS225を実行した後には、ステップS226において、ベルトリール42からショルダベルト31aが引き出されることを規制して保持するように、モータ43を駆動制御する状態が終了したか否かを判断する。車両10の走行状態が安定した場合、又は別の状態に遷移した場合には終了したと判断する。つまり、第2制御モードや第5制御モードに対応した走行状態が終了した場合に、ステップS226を終了する。一方、終了していないと判断した場合にはステップS221に戻り、終了したと判断した場合には、この図7に示すサブルーチンを終了して、図5に示すサブルーチンのステップS20又はS22に戻る。
図9は、図5に示されたステップS24(第3制御モード)又はステップS28(第6制御モード)を実行するための、サブルーチンを示している。このサブルーチンは、第3制御モードと第6制御モードの両方において、実質的に同じ制御内容である。但し、第3制御モードにおいてはステップS303が実行され、第6制御モードにおいてはステップS304及びS305が実行される点が、互いに異なる。その切り替えはステップS302の判断による。なお、第3及び第6制御モードにおいては、ベルトリール42によってベルト31を巻き取る必要がないので、モータ43は停止している。
図9に示すサブルーチンにおいては、ステップS301において、アクチュエータ39の駆動が完了したか否かを判断する。最初の段階においては駆動が完了していないので、ステップS302〜S305を実行する。
先ず、ステップS302において制御モードフラグFmが3であるか否かを判断する。ステップS302において「Fm=3」であると判断した場合には、第3・第6制御モードの中から、第3制御モードを選択したことになる。この場合には、ステップS303において、ベルト引込み部38によってラップベルト31bを矢印Re方向に引込み量Y3だけ引き込むように、アクチュエータ39を駆動制御する。引込み量Y3は、例えば、加速度αxr,αyrの大きさ及び衝突の可能性の程度に応じて、自動的に設定される値である。又は、引込み量Y3は、予め設定されている一定値であってもよい。
一方、ステップS302において「Fm≠3」であると判断した場合には、第3・第6制御モードの中から、第6制御モードを選択したことになる。この場合には、ステップS304においてアクチュエータ39を停止制御する。
次に、ステップS305において、ベルト引込み部38をベルト引き寄せ前の位置(原点)へ戻すようにアクチュエータ39を戻し制御する。さらに、この戻し制御と同時に、モータ43を逆回転させる(ベルト引き出し方向に回転制御する)ことによって、モータ43とベルトリール42との動力伝達を解除する。つまり、上記クラッチ機構(図示せず)を解除する(クラッチオフになる)。
その後、この図9に示すサブルーチンを繰り返しているうちに、アクチュエータ39の駆動が完了するので、上記ステップS301において、アクチュエータ39の引き込み駆動が完了したと判断する。
ステップS301、S303又はS305を実行した後には、この図9に示すサブルーチンを終了して、図5に示すサブルーチンのステップS24又はS28に戻る。
ここで、図7に示すステップS103の引込み量Y1、図8に示すステップS203の引込み量Y2、及び図9に示すステップS303の引込み量Y3の関係について説明する。各々の引込み量Y1,Y2,Y3の大きさは、例えば「Y1>Y2≒Y3」の関係となるように設定される。また、各々の引込み量Y1,Y2,Y3は、全て同一に設定してもよい。
次に、上記図5に示す6つの制御モード間における遷移関係について、図10に基づき説明する。なお、第6制御モードは、モータ43及びアクチュエータ39を停止した状態、つまり、ベルト31が作動しない通常の状態なので、説明を省略する。
図10は、第1、第2、第3、第4及び第5制御モードが、走行状態検知部79によって検知された車両10の走行状態に応じて、それぞれ他の制御モードに遷移することを示している。特に、次の(1)〜(3)の遷移については、破線によって示している。(1)〜(3)の遷移の場合は、ベルト引込み部38によって引き込んだラップベルト31bを、元に戻す作動を伴うので、ベルトリール42によってショルダベルト31aを巻き取る巻き取り量を、他の場合に比べて多くすることになる。
(1)第1制御モードから第4制御モード又は第5制御モードに遷移する場合。
(2)第2制御モードから第4制御モードに遷移する場合。
(3)第3制御モードから第4制御モードに遷移する場合。
以上の説明をまとめると、次の通りである。
制御部81は、走行状態検知部79によって検知された走行状態に応じて(図5のステップS11〜S16)、モータ43及びアクチュエータ39を制御するための、複数の制御モード(図5のステップS18,S20,S22,S24,S26,S28)を予め設定しておき、この複数の制御モードの中から、走行状態に対応する1つを選択し(ステップS11〜S16)、選択した1つの制御モードを実行する構成である。
複数の制御モード(ステップS18,S20,S22,S24,S26,S28)には、モータ43及びアクチュエータ39の両方を駆動制御する全駆動制御モード(ステップS18の第1制御モード)と、モータ43だけを駆動制御するモータ駆動制御モード(ステップS26の第4制御モード)と、アクチュエータ39だけを駆動制御するアクチュエータ駆動制御モード(ステップS24の第3制御モード)とを含んでいる。
このため、走行状態検知部79により検知された車両10の走行状態に応じて、モータ43及びアクチュエータ39の両方を駆動、モータ43だけを駆動、又は、アクチュエータ39だけを駆動することができる。
例えば、モータ43及びアクチュエータ39の両方を駆動することによって、乗員Mnの肩部に有しているベルト31の弛みと、腰部に有しているベルト31の弛みの、両方を速やかに除いて、肩部及び腰部を確実に拘束することができる。さらには、ベルトリール42によるベルト31の巻き取り量と、ベルト引込み部38によるベルト31の引き込み量とを、互いに異ならせるように、モータ43及びアクチュエータ39を制御することができる。
また、モータ43とアクチュエータ39の一方だけを駆動することにより、ベルトリール42によるベルト31の巻き取り、又はベルト引込み部38によるベルト31の引き込みの、一方だけを行うことができる。この結果、ベルト31による肩部の拘束力と、ベルト31による腰部の拘束力とを、互いに異ならせることができる。さらには、ベルトリール42によるベルト31の巻き取り、又はベルト引込み部38によるベルト31の引き込みだけなので、作動条件によっては、ベルト31全体の移動量(巻き取り量や引き込み量)を低減させることができる。
このように、車両10の走行状況に応じてラップベルト31bの弛みを十分に除くことにより、シートベルト装置30による乗員保護性能を高めることと、乗員Mnの快適性を維持することの、両立を図ることができる。
また、制御部81は、旋回方向検知部73(操舵量検知部73)によって検知された旋回方向(図5のステップS14)に応じて、モータ駆動制御モード(図5のステップS26の第4制御モード)とアクチュエータ駆動制御モード(図5のステップS24の第3制御モード)の、いずれか一方を選択して実行する構成である。
このため、旋回方向検知部73により検知された車両10の旋回方向に応じて、モータ43だけを駆動、又は、アクチュエータ39だけを駆動する。特に、ベルト31が3つのアンカによって支持されている、いわゆる3点支持式のシートベルト装置30の場合には、ベルト31によって乗員Mnを拘束する効果が、車両10の旋回方向によって異なる。
これに対して、旋回方向に応じて、ベルトリール42によるベルト31の巻き取りと、ベルト引込み部38によるベルト31の引き込みとを、選択して切り替えることができる。このため、車両10の旋回に伴う乗員Mnの姿勢の変化を効果的に抑制することができる。
また、制御部81は、車両10の走行状態の変化に対応して(図5のステップS11、S28)、アクチュエータ39を駆動状態から停止状態に切り替え制御する構成である(図9のステップS302、S304〜S305)。しかも、制御部81は、切り替えた後の走行状態に対応して、モータ43を駆動制御する場合に(図5のステップS26の第4制御モード、S20の第5制御モード)、このモータ43の回転速度を増大させるように制御する構成である(図7のステップS105〜S106、図8のステップS205〜S206)。
このため、制御部81は、車両10の走行状態の変化に対応して、アクチュエータ39を引き込み駆動状態から停止状態に切り替え制御する。さらに制御部81は、その後の車両10の走行状態の変化に対応して、一旦引き込み作動をしたベルト引込み部38を、元の位置(原点)に戻すように、アクチュエータ39を駆動制御する場合があり得る(図9のステップS302、S304〜S305)。この場合には、ベルト31において、ベルトリール42側(ショルダベルト31a)に弛みが発生し得る。
これに対して、本実施例では、制御部81は、その後の走行状態に対応して、モータ43をベルト巻き取り駆動制御する場合に、モータ43の回転速度を増大させるように制御する。このため、ベルトリール42によってベルト31を一層速やかに巻き取る。従って、ベルトリール42側に発生するベルト31の弛みを速やかに解消することができる。
また、図3に示すように、所定のロック基準加速度αxsを超えた加速度αxrが車両10に発生した場合に、ロック機構46は、ベルトリール42がベルト引出し方向(図3の矢印Ru方向)へ回転しないようにロックする。制御部81は、ロック機構46のロック状態において、車両10の走行状態の変化に応じてロック状態の解除が必要になったと判断した場合に、アクチュエータ39だけを、ベルト31を緩める方向に駆動制御する構成である(図6のステップS35〜S36)。
ここで、「車両10の走行状態の変化に応じてロック状態の解除が必要になったと判断した場合」とは、図5に示すように、複数の制御モード(第1、第2、第3、第4、第5及び第6制御モード)の中から、1つの制御モードを実行した後に、ステップS11〜S16の判断の組み合わせに基づいて、他の制御モードに遷移させる場合のことである。
つまり、制御部81は、走行状態検知部79によって検知された車両10の走行状態に応じて(図5のステップS11〜S16)、第1、第2、第3、第4、第5及び第6制御モード(図5のステップS18,S20,S22,S24,S26,S28)の中から1つを実行する。その後、制御部81は、走行状態検知部79によって検知された車両10の走行状態に応じて(ステップS11〜S16)、他の制御モードに遷移する(図10も参照)。そして、制御部81は、他の制御モードに遷移する度に、図6のステップS35〜S36を実行する。この結果、ロック機構46はアンロック状態を維持し、又はロック状態を解除する。
このため、ロック機構46がロックしている状態において、車両10の走行状態の変化に応じてロック状態の解除が必要になった場合には、アクチュエータ39だけがベルト31を緩める方向に駆動する。このため、例えば乗員Mnの腰部の締め付けが緩められる。乗員Mnは、大きい加速度が無くなった後の行動が容易である。
なお、本発明では、シート20及びシートベルト装置30は、助手席、後部座席であっても同様の構成とすることができる。
また、ベルト31は、折返し部31cがベルト引込み部38によって引き込まれる構成に限定されるものではない。つまり、ベルト31は、一部がベルト引込み部38によって引き込まれる構成であればよい。例えば、ロアアンカ34をベルト引込み部38に連結することによって、ベルト31の一端がロアアンカ34を介してベルト引込み部38に引き込まれる構成であってもよい。
また、制御部81は、回転方向判断部56と回転角判断部57と回転角変化判断部58の一部又は全部を兼ねる構成であってもよい。
本発明の車両のシートベルト装置30は、乗用車等の各種車両に搭載するのに好適である。
10…車両、20…シート、30…車両用シートベルト装置、31…ベルト、42…ベルトリール、43…モータ、38…ベルト引込み部、39…アクチュエータ、46…ロック機構、79(71〜74)…走行状態検知部、73…旋回方向検知部(操舵量検知部)、81…制御部、Mn…乗員。

Claims (3)

  1. シートに着座している乗員を拘束するためのベルトを巻回するベルトリールと、このベルトリールを駆動するモータと、このモータを制御する制御部とを備えた、車両用シートベルト装置において、
    ベルト引込み部と、このベルト引込み部を駆動するアクチュエータと、車両の走行状態を検知する走行状態検知部とを備え、
    前記ベルト引込み部は、前記ベルトが前記乗員を拘束するように前記ベルトリールによって巻き取られる方向に対して、逆方向へ前記ベルトの一部を引き込む構成であり、
    前記制御部は、前記走行状態検知部によって検知された前記走行状態に応じて、前記モータ及び前記アクチュエータを制御するための、複数の制御モードを予め設定しておき、この複数の制御モードの中から、前記走行状態に対応する1つを選択して実行する構成であり、
    前記複数の制御モードには、前記モータ及び前記アクチュエータの両方を駆動制御する全駆動制御モードと、前記モータだけを駆動制御するモータ駆動制御モードと、前記アクチュエータだけを駆動制御するアクチュエータ駆動制御モードとを含んでおり、
    さらに、前記制御部は、前記走行状態の変化に対応して、前記アクチュエータを駆動状態から停止状態に切り替え制御するとともに、切り替えた後の前記走行状態に対応して前記モータを駆動制御する場合に、このモータの回転速度を増大させるように制御する構成であることを特徴とした車両用シートベルト装置。
  2. 前記車両の旋回方向を検知する旋回方向検知部を、更に備え、
    前記制御部は、前記旋回方向検知部によって検知された旋回方向に応じて、モータ駆動制御モードと前記アクチュエータ駆動制御モードの、いずれか一方を選択して実行する構成である、ことを特徴とした請求項1記載の車両用シートベルト装置。
  3. 所定のロック基準加速度を超えた加速度が車両に発生した場合に、前記ベルトリールがベルト引出し方向へ回転することを阻止するようにロック状態となるロック機構を、更に備え、
    前記制御部は、前記ロック機構のロック状態において、前記走行状態の変化に応じて前記ロック状態の解除が必要になったと判断した場合に、前記アクチュエータだけを、前記ベルトを緩める方向に駆動制御する構成であることを特徴とした請求項1又は請求項2記載の車両用シートベルト装置。
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