JP4728463B2 - 巻鉄心変圧器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、珪素鋼板製の巻鉄心を用いた巻鉄心変圧器に関する。
【0002】
【従来の技術】
巻鉄心変圧器に用いられる巻鉄心には、継目部分の形状によりノーカット形、Uカット形およびワンターンカット形がある。この場合、ノーカット形では、巻鉄心の脚部に対してコイルを巻装する作業が困難で、特殊な巻線装置が必要であり、且つ、巻線装置を用いることができるように巻鉄心を大形にする必要があって、巻鉄心変圧器が大形化するので、現在ではほとんど採用されていない。また、Uカット形では、継目部分が巻鉄心の脚部に存するので、巻鉄心を筒状のコイル内に挿入する作業が容易になるが、反面、継目部分の接合面に空気ギャップが生じると特性が悪くなるので、その接合面を平滑に仕上げる作業が必要になって、作業性が悪くなる問題がある。そして、ワンターンカット形では、継目部分の接合部にラップ代を設けることができるので、接合面の平滑仕上げ作業は不要であるが、反面、継目部分が巻鉄心の継鉄部に存するので、巻鉄心を筒状のコイル内に挿入するには、継鉄部を継目部分から拡開させる必要があって、作業が困難で、且つ、巻鉄心にストレスを与えて特性も悪くなる問題がある。
【0003】
而して、上述したようなUカット形およびワンターンカット形の巻鉄心の問題点を解決するものとして、特開昭61−180408号公報に開示された構成がある。このものは、非晶質合金薄帯を用いてUカット形類似の巻鉄心とするが、脚部の継目部分の接合面を傾斜面としたものであり、継目部分の接合部にラップ代を設けることができる。従って、上記公報の巻鉄心によれば、Uカット形における、コイルへの挿入の作業が容易である、と、ワンターンカット形における、接合面の平滑仕上げ作業は不要である、の双方の利点を有するようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図6は、特開昭61−180408号公報の構成を珪素鋼板製の巻鉄心に採用した例を示すものである。すなわち、巻鉄心1は、珪素鋼板薄帯が複数枚積層されて脚部に傾斜面の継目部分2を有するようにほぼ矩形状に形成されたものである。そして、この巻鉄心1にコイル3、3を装着するに際しては、コイル3、3内に上下二分割形のほぼ矩形状の位置決め用鉄心枠4が上下方向から挿入され、巻鉄心1が継目部分2から上下に二分割されて、これらがコイル3、3内に鉄心枠4の外周に位置するようにして上下方向から挿入され、以て、変圧器本体5が構成される。
【0005】
ところで、珪素鋼板製の巻鉄心は、特開昭61−180408号公報に開示された非晶質合金製の巻鉄心に比し、剛性は高いものの、損失が大きいので比較的大形になるものであるが、このような珪素鋼板製の巻鉄心に特開昭61−180408号公報の構成を採用して図6に示すような巻鉄心1を構成すると、次のような問題を生じる。
【0006】
(1)鉄心枠4の分だけ巻鉄心1の占積率が悪くなって、巻鉄心1が更に大形になり、巻鉄心変圧器が大形化する。また、巻鉄心1と鉄心枠4との間に寸法誤差があった場合には、継目部分2に軸方向のずれ(ギャップ)が生じて特性が悪くなる。
(2)継目部分2は巻鉄心1の外周側に位置するほど開き気味になるので、開きが生じるとこの部分から高調波成分を含んだ騒音が発生する。
【0007】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、脚部に傾斜面の継目部分を有する珪素鋼板製の巻鉄心を用いても、巻鉄心の大形化を防止し得、巻鉄心の脚部の継目部分にずれを生じることがなく、更に、巻鉄心の脚部の継目部分に開きを生じることがない巻鉄心変圧器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の巻鉄心変圧器は、珪素鋼板製の三相三脚の巻鉄心を用いた巻鉄心変圧器において、
前記巻鉄心を、
下部継鉄部にワンターンカット形の継目部分を有し、それぞれの1つの脚部が対向するように並置された一対の内側巻鉄心と、
この一対の内側巻鉄心の外周にそれぞれ配置され、2つの脚部に傾斜面の継目部分を有する一対の外側巻鉄心と、
この一対の外側巻鉄心の隣接する脚部の外側にそれぞれ配置された内側当て板と、
これらの内側当て板間に圧入された間隔板と、
前記一対の外側巻鉄心の外周にこれらに掛け渡されるようにして配置され、2つの脚部に傾斜面の継目部分を有する外周巻鉄心と、
この外周巻鉄心の脚部の外側にそれぞれ配置された外側当て板と、
これらの外側当て板とともに前記外周巻鉄心の外周に巻回されたバンドと
ら構成したところに特徴を有する。
【0010】
このような構成によれば、ワンターンカット形の内側巻鉄心が位置決め用鉄心枠の機能を兼ねるので、特別に鉄心枠を設ける必要はなくなり、従って、巻鉄心の占積率がよくなり、巻鉄心が大形になるのを防止することができる。また、内側巻鉄心と外側巻鉄心とは、一体に巻取り、成形および焼鈍が可能であるので、内側巻鉄心と外側巻鉄心との寸法誤差を小さくでき、従って、外側巻鉄心の脚部の継目部分の軸方向へのずれによるギャップも小さくなり、特性が悪くなることを防止することができる。
【0014】
また、上記構成によれば、2つの内側巻鉄心の対向する側(内側)の脚部の継目部分は、間隔板により内側当て板を介して均一に締付けられるので、継目部分の開きが防止され、高調波成分を含む騒音の発生が低減される。更に、2つ外側巻鉄心の外側の脚部の継目部分は、外周巻鉄心により均一に締付けられるので、継目部分の開きが防止され、高調波成分を含む騒音の発生が低減される。そして、外周巻鉄心の脚部の継目部分は、バンドにより外側当て板を介して均一に締付けられるので、継目部分の開きが防止され、高調波成分を含む騒音の発生が低減される。
【0015】
請求項記載の巻鉄心変圧器は、外周巻鉄心と一対の外側巻鉄心との間に内周巻鉄心が配置されているところに特徴を有する。
このような構成によれば、ワンターンカット形の内周巻鉄心が外周巻鉄心の位置決め用鉄心枠の機能を兼ねるようになる。この場合、内周巻鉄心と外周巻鉄心とは、一体に巻取り、成形および焼鈍が可能であるので、内側巻鉄心と外側巻鉄心との寸法誤差を小さくでき、従って、外周巻鉄心の脚部の継目部分の軸方向へのずれによるギャップも小さくなり、特性が悪くなることを防止することができる。
【0016】
請求項記載の巻鉄心変圧器は、当て板を制振鋼板で構成したところに特徴を有する。
このような構成によれば、傾斜面の継目部分の振動を効果的に減衰させることができるので、高周波成分を含む騒音の発生をより一層低減できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施例について、図1および図2を参照しながら説明する。
まず、図1において、内側巻鉄心10は、珪素鋼板薄帯をワンターンカット方式により複数枚積層されてほぼ矩形枠状に形成されたもので、下部継鉄部に継目部分11を有する。この内側巻鉄心10の外周には、外側巻鉄心12が配置されている。この外側巻鉄心12は、珪素鋼板薄帯をワンターンカット方式と同様の手法で複数枚積層されてほぼ矩形枠状に形成されたもので、2つの脚部に傾斜面の継目部分13、13を有する。この場合、これらの内側巻鉄心10および外側巻鉄心12は、一体に巻取り、成形および焼鈍されたものである。この外側巻鉄心12の外周にはバンド14が巻回されており、以上により、巻鉄心15が構成されている。そして、この巻鉄心15の2つの脚部には、樹脂モールドされたコイル16、16が嵌込め装着されている。以上により、変圧器本体17が構成されている。
【0018】
つぎに、本実施例の変圧器本体17の組立て手順について図2を参照して説明する。
図2(a)に示すほぼ矩形状の内側巻鉄心10は開放治具にセットされ、図2(b)に示すように、下部継鉄部の各半部が2つの脚部とそれぞれ一直線状になるように継目部分11が開かれる。さらに、図2(c)に示すように、作業台18上にコイル16、16がセットされ、図2(d)に示すように、内側巻鉄心10の下部継鉄部の各半部およびこれらに続く2つの脚部がコイル16、16内に挿入される。その後、内側巻鉄心10は閉塞治具にセットされて、図2(e)に示すように、下部継鉄部が復元するように継目部分11が閉じられる。
【0019】
而して、外側巻鉄心12は、図2(f)に示すように、2つの脚部の継目部分13、13(図1参照)から上下に分離されており、先ず、下部12aの脚部半部がコイル16、16内に内側巻鉄心10により位置決め案内されながら挿入され、しかる後、上部12bの脚部半部がコイル16、16内に内側巻鉄心10により位置決め案内されながら挿入される。その後、長尺なバンド14の両端を、コイル16、16内に下部12a側から挿入し、コイル16、16内から上部12b側に引出すようにして、バンド14を外側巻鉄心12の外周に巻回する。
【0020】
このようにして組立てられた変圧器本体17は、タンク(図示せず)内に収納固定され、若しくは、載置台(図示せず)上に載置固定され、以て、巻鉄心変圧器が構成されるものである。
【0021】
このように本実施例によれば、珪素鋼板製の巻鉄心15を、下部継鉄部にワンターンカット形の継目部分11を有する内側巻鉄心10と、これの外周に配置されて2つの脚部に傾斜面の継目部分13、13を有する外側巻鉄心12とを備えて構成するようにしたので、ワンターンカット形の内側巻鉄心10が位置決め用鉄心枠の機能を兼ねるようになり、特別に鉄心枠を設ける必要はなくなって、巻鉄心15の占積率がよくなり、従って、巻鉄心15が大形になるのを防止することができ、以て、巻鉄心変圧器が大型化するのを防止することができる。
【0022】
また、内側巻鉄心10と外側巻鉄心12とを、一体に巻取り、成形および焼鈍するようにしたので、内側巻鉄心10と外側巻鉄心12との寸法誤差を小さくすることができ、従って、外側巻鉄心12の脚部の継目部分13、13の軸方向へのずれによるギャップも小さくなり、特性が悪くなることを防止することができる。
【0023】
しかも、バンド14を外側巻鉄心12の外周に巻回するようにしたので、バンド14の締付けにより外側巻鉄心12の脚部の継目部分13、13を押さえるようになるので、継目部分13、13の開きを防止することができ、従って、継目部分13、13からの高調波成分を含む騒音の発生を低減することができる。
【0024】
図3は本発明の第2の実施例であり、図1と同一部分には同一符号を付して示し、以下異なる部分について説明する。
この第2の実施例では、外側巻鉄心12の2つの脚部とバンド14との間に、制振鋼板製の当て板19、19が介在されている。具体的には、外側巻鉄心12の2つの脚部の外側に当て板19、19を当接させ、これらの当て板19、19とともに外側巻鉄心12の外周にバンド14を巻回するようにしたものである。この場合、当て板19の長さ寸法は、継目部分13の高さ寸法より大となるように設定されており、従って、当て板19の上端部は継目部分13の上端より上方に位置し、当て板19の下端部は継目部分13の下端より下方に位置する。
【0025】
このような第2の実施例によれば、外側巻鉄心12の2つの脚部の継目部分13、13をバンド14により当て板19、19を介して均一に締付けることができるので、高調波成分を含む騒音の低減効果を増すことができる。しかも、当て板19、19を制振鋼板で構成したので、傾斜面の継目部分13、13の振動を効果的に減衰させることができ、高周波成分を含む騒音の発生をより一層低減できる。
【0026】
図4は本発明の第3の実施例を示す。この図4において、巻鉄心20は、三相三脚形のものであり。以下、これについて説明する。すなわち、一対の内側巻鉄心21、21は、内側巻鉄心10と同様に、珪素鋼板薄帯をワンターンカット方式により複数枚積層されてほぼ矩形枠状に形成されたもので、下部継鉄部に継目部分22、22を有する。これらの内側巻線21、21は、右側の内側巻線21の1つの脚部たる左部脚部と左側の内側巻鉄心21の1つの脚部たる右部脚部とが対向するようにして並置されている。
【0027】
内側巻鉄心21、21の外周には、外側巻鉄心23、23が配置されている。これらの外側巻鉄心23、23は、外側巻鉄心12と同様に、珪素鋼板薄帯をワンターンカット方式と同様の手法で複数枚積層されてほぼ矩形枠状に形成されたもので、それぞれの2つの脚部に傾斜面の継目部分24、24を有する。この場合、内側巻鉄心21および外側巻鉄心23は、一体に巻取り、成形および焼鈍されたものである。
【0028】
更に、一対の外側巻鉄心23、23の隣接する脚部の外側にそれぞれ制振鋼板製の内側当て板25、25が配置され、これらの内側当て板25、25間に間隔板26が圧入されている。この場合、内側当て板25の長さ寸法は、継目部分24の高さ寸法より大となるように設定されており、従って、内側当て板25の上端部は継目部分24の上端より上方に位置し、内側当て板25の下端部は継目部分24の下端より下方に位置する。前記一対の外側巻鉄心23、23の外周には、これらに掛け渡されるようにして外周巻鉄心27が配置されている、この外周巻鉄心27は、外側巻鉄心23と同様に、珪素鋼板薄帯をワンターンカット方式と同様の手法で複数枚積層されてほぼ矩形枠状に形成されたもので、それぞれの2つの脚部に傾斜面の継目部分28、28を有する。
【0029】
外周巻鉄心27の2つの脚部の外側には、制振鋼板製の外側当て板29、29が当接され、これらの外側当て板29、29とともに外側巻鉄心27の外周にバンド30が巻回されている。この場合、外側当て板29の長さ寸法は、継目部分28の高さ寸法より大となるように設定されており、従って、外側当て板29の上端部は継目部分28の上端より上方に位置し、外側当て板29の下端部は継目部分28の下端より下方に位置する。そして、この巻鉄心20の3つの脚部には、樹脂モールドされたコイル31がそれぞれ嵌込め装着されており、以上により変圧器本体32が構成されている。
【0030】
次に、第3の実施例の変圧器本体32の組立て手順について説明するに、その組立て手順は、図2に準じたものになる。
すなわち、内側巻鉄心21、21は、継目部分22、22が開かれ、一方の内側巻鉄心21は、右側のコイル31と中央のコイル31に挿入され、他方の内側巻鉄心21は、中央のコイル31と左側のコイル31とに挿入され、両内側巻鉄心21、21の継目部分22、22が閉じられる。
【0031】
その後、外側巻鉄心23、23は、2つの各脚部の継目部分24、24から上下に分離され、コイル31、31内に内側巻鉄心21、21の外周に位置するように挿入される。そして、外周巻鉄心27は、2つの継目部分28、28から上下に分離され、右側のコイル31と左側のコイル31とに外側巻鉄心23、23が外周に配置されるようにして挿入される。そして、長尺なバンド30の両端を、左右のコイル31、31内に挿入し、且つ、反対側から引出すようにして、バンド30が外周巻鉄心27の外周に巻回される。
【0032】
このようにして組立てられた変圧器本体20は、タンク(図示せず)内に収納固定され、若しくは、載置台(図示せず)上に載置固定され、以て、巻鉄心変圧器が構成されるものである。
【0033】
この第3の実施例によれば、珪素鋼板製の三相三脚の巻鉄心を用いた巻鉄心変圧器においても、内側巻鉄心21、21と外側巻鉄心23、23との関係においては第1の実施例の内側巻鉄心10と外側巻鉄心12との関係と同様の効果を得ることができる。また、2つの内側巻鉄心21、21の対向する側(内側)の脚部の継目部分24、24は、間隔板26により内側当て板25、25を介して均一に締付けられるので、継目部分24、24の開きが防止され、高調波成分を含む騒音の発生が低減される。更に、2つ外側巻鉄心23、23の外側の脚部の継目部分24、24は、外周巻鉄心27により均一に締付けられるので、継目部分24、24の開きが防止され、高調波成分を含む騒音の発生が低減される。そして、外周巻鉄心27の脚部の継目部分28、28は、バンド30により外側当て板29、29を介して均一に締付けられるので、継目部分28、28の開きが防止され、高調波成分を含む騒音の発生が低減される。
【0034】
しかも、内側当て板25、25および外側当て板29、29を制振鋼板で構成したので、傾斜面の継目部分24、24および28、28の振動を効果的に減衰させることができ、高周波成分を含む騒音の発生をより一層低減できる。
【0035】
図5は本発明の第4の実施例であり、図4と同一部分には同一符号を付して示し、以下異なる部分について説明する。
この第4の実施例において第3の実施例と異なるところは、一対の外側巻鉄心23、23の外周と外周巻鉄心27の内周との間に内周巻鉄心33を配置した構成にある、内周巻鉄心33は、内側巻鉄心10と同様に、珪素鋼板薄帯がワンターンカット方式により複数枚積層されてほぼ矩形枠状に形成されたもので、下部継鉄部に継目部分34、34を有する。内周巻鉄心33と外周巻鉄心27とは、一体に巻取り、成形および焼鈍されたものである。
【0036】
このような第4の実施例によれば、ワンターンカット形の内周巻鉄心33が外周巻鉄心27の位置決め用鉄心枠の機能を兼ねるようになる。この場合、内周巻鉄心33と外周巻鉄心27とは、一体に巻取り、成形および焼鈍されるので、内周巻鉄心33と外周巻鉄心27との寸法誤差を小さくでき、従って、外周巻鉄心27の脚部の継目部分28、28の軸方向へのずれによるギャップも小さくなり、特性が悪くなることを防止することができる。
【0037】
なお、本発明は上記しかつ図面に示す実施例に限定されるものではなく、例えば、第1の実施例において、バンド14の代わりに、外側巻鉄心12の外周に上下に二分割されたほぼ矩形状の支持枠を配置するようにしてもよい等、要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施し得ることは勿論である。
【0038】
【発明の効果】
以上の記述で明らかなように、本発明の巻鉄心変圧器よれば、珪素鋼板製の三相三脚の巻鉄心を、下部継鉄部にワンターンカット形の継目部分を有する内側巻鉄心と2つの脚部に傾斜面の継目部分を有する外側巻鉄心とを備えて構成するようにしたので、巻鉄心の大形化を防止し得、巻鉄心の継目部分のずれにより特性が悪くなることを防止することができ、また、一対の外側巻鉄心の隣接する脚部の外側にそれぞれ内側当て板を配置し、これらの内側当て板間に間隔板を圧入したので、2つの内側巻鉄心の対向する側(内側)の脚部の継目部分は、間隔板により内側当て板を介して均一に締付けられて、継目部分の開きが防止され、高調波成分を含む騒音の発生が低減され、更に、前記一対の外側巻鉄心の外周にこれらに掛け渡されるようにして外周巻鉄心を配置したので、2つ外側巻鉄心の外側の脚部の継目部分は、外周巻鉄心により均一に締付けられて、継目部分の開きが防止され、高調波成分を含む騒音の発生が低減され、そして、外周巻鉄心の脚部の外側にそれぞれ外側当て板を配置し、これらの外側当て板とともに外周巻鉄心の外周にバンドを巻回したので、外周巻鉄心の脚部の継目部分は、バンドにより外側当て板を介して均一に締付けられて、継目部分の開きが防止され、高調波成分を含む騒音の発生が低減される
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す要部の正面図
【図2】巻鉄心本体の組立て手順を示す図
【図3】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図4】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図5】本発明の第4の実施例を示す図1相当図
【図6】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
図面中、10は内側巻鉄心、11は継目部分、12は外側巻鉄心、13は継目部分、14はバンド、15は巻鉄心、16はコイル、17は変圧器本体、19は当て板、20は巻鉄心、21は内側巻鉄心、22は継目部分、23は外側巻鉄心、24は継目部分、25は内側当て板、26は間隔板、27は外周巻鉄心、28は継目部分、29は外側当て板、30はバンド、31はコイル、32は変圧器本体、33は内周巻鉄心、34は継目部分を示す。

Claims (3)

  1. 珪素鋼板製の三相三脚の巻鉄心を用いた巻鉄心変圧器において、
    前記巻鉄心は、
    下部継鉄部にワンターンカット形の継目部分を有し、それぞれの1つの脚部が対向するように並置された一対の内側巻鉄心と、
    この一対の内側巻鉄心の外周にそれぞれ配置され、2つの脚部に傾斜面の継目部分を有する一対の外側巻鉄心と、
    この一対の外側巻鉄心の隣接する脚部の外側にそれぞれ配置された内側当て板と、
    これらの内側当て板間に圧入された間隔板と、
    前記一対の外側巻鉄心の外周にこれらに掛け渡されるようにして配置され、2つの脚部に傾斜面の継目部分を有する外周巻鉄心と、
    この外周巻鉄心の脚部の外側にそれぞれ配置された外側当て板と、
    これらの外側当て板とともに前記外周巻鉄心の外周に巻回されたバンドと
    ら構成されていることを特徴とする巻鉄心変圧器。
  2. 外周巻鉄心と一対の外側巻鉄心との間に内周巻鉄心が配置されていることを特徴とする請求項1記載の巻鉄心変圧器。
  3. 当て板は制振鋼板で構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の巻鉄心変圧器。
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