JP4727255B2 - ヒンジおよび該ヒンジを用いた開閉装置 - Google Patents

ヒンジおよび該ヒンジを用いた開閉装置 Download PDF

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Description

本発明は、ドアや、折戸、蛇腹折状に収納されるシャッター、門扉、移動間仕切り(スライディングウォール)等の開閉装置における開閉体の揺動軸部分に用いられるヒンジおよび該ヒンジを用いた開閉装置に関するものである。
従来、この種の発明には、特許文献1に記載されたもののように、幅方向に並ぶ二枚の開閉体(パネル体10a,10b)と、これら開閉体(パネル体10a,10b)の互いに対向する縦方向の側面に各々取り付けられた二本の支柱体(20a,20b)と、これら二本の支柱体(20a,20b)の上下端部の各々を連結するヒンジ(蝶番ユニット11)とを備え、前記ヒンジ(蝶番ユニット11)における二つの歯車(22a,22b)を噛み合わせながら回転させることで、二枚の開閉体(パネル体10a,10b)が互いに揺動するようにしている。
この従来技術では、同特許文献1の段落[0030]に記載されているように、「従来のようにドア開時にパネル体間に比較的広い隙間ができ、ドア閉時にその隙間が挟まるから指などを挟む心配があった訳で、本実施例のように最初から隙間(支柱体(20a,20b)間の隙間)が殆ど無ければ、指や物を挟み込むという心配も無い。さらに、歯車(22a,22b)は支柱上端,下端の極めて限られた部位のみに設けているので、この歯車が、係る挟み込みに関与することも想定されない」とされている。
しかしながら、上記従来技術によれば、各支柱体(20a又は20b)が断面略円弧状に形成されているため、これら支柱体(20a,20b)を互いに逆方向へ回転させた際、両支柱体(20a,20b)の前記断面略円弧状の部分の間に、物体が巻き込まれてしまうおそれがある。
更に、支柱上下端部の歯車(22a,22b)間においても、例えば、子供等の悪戯により物体が挿入されれば、その物体が両歯車(22a,22b)間に巻き込まれてしまうおそれがある。
特開平8−218740号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、物体が巻き込まれたり挟み込まれたりするのを防ぐことができるヒンジおよび該ヒンジを用いた開閉装置を提供することにある。
上記課題を解決するために発明は、近接または接触する二つのヒンジ本体を備え、これらヒンジ本体の内の一方を他方に相対して揺動させるようにしたヒンジにおいて、双方の前記ヒンジ本体にわたって二つのリンク部材を交差状に配設し、各リンク部材の一端側を一方のヒンジ本体に枢着するとともに、その他端側を他方のヒンジ本体に枢着し、前記ヒンジ本体は、揺動軸方向における両端部分を構成する一対の端部片部材と同揺動軸方向における中央部分を構成する中央片部材とを備え、前記端部片部材と前記中央片部材には、前記各ヒンジ本体における揺動軸方向の少なくとも一端側に、前記リンク部材を部分的に覆うようにして他方のヒンジ本体側へ突出する突片部がそれぞれ設けられ、前記二つのリンク部材のそれぞれは、その一端側が一方の前記ヒンジ本体における前記中央片部材の前記突片部と一方の前記端部片部材の前記突片部との間で枢着され、その他端側が他方の前記ヒンジ本体における前記中央片部材の前記突片部と一方の前記端部片部材の前記突片部との間で枢着されており、対向する前記ヒンジ本体における前記端部片部材の前記突片部間には、隙間が確保されるように、前記端部片部材の突片部は前記中央片部材の突片部よりもその突出寸法が小さく設定され、前記隙間の間隔は人の指が余裕を持って挿入可能な程度に大きく設定されており、対向する前記ヒンジ本体おける前記中央片部材の前記突出片は、当該突出片の双方が近接又は接触するようにその突出寸法が設定され、当該中央片部材の厚さ方向の寸法は、その揺動軸方向の両側に配設される前記二つのリンク部材間の隙間が当該隙間への指の挿入が阻まれる程度に小さくなるように設定されることで、一方の前記ヒンジ本体に相対して他方の前記ヒンジ本体を揺動させた際に、これらヒンジ本体の間に物体が進入するのを、その揺動に伴って回動する前記リンク部材により阻むようにしたことを特徴とする
上記ヒンジ本体は、開閉体等の揺動対象物に対し装着可能なものであればよく、その形状が限定されるものではないが、例えば、略長方体や、略立方体、その他の形状とすればよい。
また、上記リンク部材は、一端側を一方のヒンジ本体に枢着するとともに、その他端側を他方のヒンジ本体に枢着するようにした部材であればよく、その形状が限定されるものではないが、例えば、略帯片状の部材や、略棒状の部材、その他の形状とすればよい。
また、上記二つのリンク部材は、該リンク部材の回動軸の軸方向から視て、交差状に配置されていればよく、これら両リンク部材は、軸方向に近接または接触していてもよいし、軸方向に所定間隔を置いて設けられていてもよい。
また、上記枢着には、上記リンク部材を上記ヒンジ本体に対し回動可能となるように凹凸状に係合させた態様や、上記リンク部材を軸状部材によって上記ヒンジ本体に対し回動可能に支持した態様等を含む。
「一方のヒンジ本体に相対して他方のヒンジ本体を揺動させた際に、これらヒンジ本体の間に物体が進入するのを、その揺動に伴って回動する前記リンク部材により阻むようにした」とは、より具体的には、双方のヒンジ本体の間に近接または接触して物体が存在する場合に、一方のヒンジ本体に相対して他方のヒンジ本体を揺動させた際、前記物体を回動する前記リンク部材により押すことで、該物体が、双方のヒンジ本体の間に挟み込まれたり巻き込まれたりするのを防ぐようにした構成である。
また上記二つのリンク部材における回動軸方向の隙間を、該隙間への指の挿入が阻まれる程度に小さく設定したことを特徴とする。
ここで、前記回動軸方向とは、上記リンク部材が回動する際にその軸となる部分の方向のことであり、換言すれば、上記リンク部材の回動方向に直交又は略直交する方向のことである。
また、上記「・・・隙間を、該隙間への指の挿入が阻まれる程度に小さく設定」とは、より具体的には、上記隙間を、例えば、平均的な子供や幼児の指における先側の部分の最大寸法よりも小さい寸法とすればよい。
また上記各ヒンジ本体における揺動軸方向の少なくとも一端側に、前記リンク部材を部分的に覆うようにして他方のヒンジ本体側へ突出する突片部を設け、一方のヒンジ本体における前記突片部と、他方のヒンジ本体における前記突片部との隙間が、指を遊挿可能な程度に大きく設定されていることを特徴とする。
ここで、上記突片部は、上記ヒンジ本体の一部分であってもよいし、上記ヒンジ本体と別体の部材を上記ヒンジ本体に対し一体的に固定したものであってもよい。
また、上記「・・・隙間が、指を遊挿可能な程度に大きく設定されている」とは、より具体的には、上記隙間を、例えば、平均的な大人の指における先側の部分の最大寸法よりも大きい寸法とすればよい。
また上記二つのヒンジ本体の間が所定角度となった際に、少なくとも一方のヒンジ本体、及び/又は一方のリンク部材を、他方のヒンジ本体に対し係止する係止手段が具備され、該係止手段は、その係止状態が一方又は双方のヒンジ本体の揺動力によって解除されるように構成してあることを特徴とする。
ここで、上記係止手段の具体例としては、一方のヒンジ本体に弾性的に出没する凸部を設けるとともに、他方のヒンジ本体に凹部を設け、これら凸部と凹部を係止させるとともに、その係止状態がヒンジ本体の所定以上の揺動力によって解除されるようにした態様や、一方のヒンジ本体と他方のヒンジ本体とを磁石により着脱可能にした態様等が挙げられる。
また上記係止手段は、一方のヒンジ本体に、他方のヒンジ本体側へ出没可能な凸部と、該凸部を突出方向へ付勢する付勢部材とを設け、他方のヒンジ本体側に、前記突部と嵌合可能な凹部を設け、これら凸部と凹部とを離脱可能に係止するようにしたことを特徴とする。
また一方の上記リンク部材が回動した際に、その回動したリンク部材に対し当接して、該リンク部材の回動方向を規制する回動方向規制部材が、係脱可能に備えられていることを特徴とする。
ここで、上記回動方向規制部材は、上記リンク部材に対し当接される部材であって、該リンク部材をその当接方向と逆の方向へのみ回動させるようにした部材であればよく、その形状は限定されない。
また双方のヒンジ本体間の角度が所定角度よりも大きい場合に、一方のヒンジ本体を他方のヒンジ本体に対する所定の揺動方向へ付勢し、双方のヒンジ本体間の角度が所定角度よりも小さい場合に、一方のヒンジ本体を前記所定の揺動方向と逆の揺動方向へ付勢するように、付勢手段を備えたことを特徴とする。
また、第八の発明では、上記付勢手段は、弾性体であり、その伸縮方向の一端側が一方のヒンジ本体に止着されるとともに、その他端側が、上記リンク部材または他方のヒンジ本体に止着されていることを特徴とする。
また単数の開閉体、または開閉方向へ連設された複数の開閉体を揺動させて開閉するようにした開閉装置において、前記開閉体を揺動させるための機構として上記第一乃至八何れか一の発明の上記ヒンジを用いたことを特徴とする。
また単数の開閉体、または開閉方向へ連設された複数の開閉体を揺動させて開閉するようにした開閉装置において、前記開閉体を揺動させるための機構として上記第七の発明または第八の発明のヒンジを用いた開閉装置であって、前記開閉体が所定の開放位置よりも閉鎖方向側に位置した際に、双方のヒンジ本体間の角度が上記所定角度よりも大きくなることで、前記開閉体が閉鎖方向へ付勢され、同開閉体を所定の開放位置よりも開放方向側に位置した際には、双方のヒンジ本体間の角度が上記所定角度よりも小さくなることで、前記開閉体が開放方向へ付勢されるようにしたことを特徴とする。
また上記ヒンジ本体における揺動軸方向の一端側に凸部を設け、該凸部と開閉体側の部材とを重ね合わせるようにしたことを特徴とする
本発明の実施形態は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
方のヒンジ本体に対し他方のヒンジ本体が略直線的に配置されている状態から、双方のヒンジ本体間の角度を狭めるようにして、双方のヒンジ本体を揺動させると、両ヒンジ本体の内角側において、双方のリンク部材は、両ヒンジ本体の谷間から離れる方向へ迫り出すようにして揺動する。
また、一方のヒンジ本体に対し他方のヒンジ本体が折れ曲がるようにして配置されている状態から、双方のヒンジ本体の間の角度を広げるようにして、双方のヒンジ本体を揺動させると、両ヒンジ本体の外角側において、双方のリンク部材は、両ヒンジ本体の谷間への物体の侵入を阻むようにして回動する。
よって、一方のヒンジ本体に相対して他方のヒンジ本体が揺動した際に、両ヒンジ本体の谷間(外側の谷間である場合と内側の谷間である場合を含む)に物体が近接または接触している場合であっても、その物体が、両リンク部材の谷間へ巻き込まれたり挟み込まれたりするのを防ぐことができる。
更に二つのリンク部材における回動軸方向の隙間に、指が挿入されてしまうのを阻むことができ、ひいては、前記隙間に挿入された指が例えば二つのリンク部材の間に巻き込まれたり挟み込まれたりするのを防ぐことができる。
更に両ヒンジ本体における両突片部の隙間に指が挿入された場合であっても、その指が前記隙間に対し余裕をもって挿入されるため、その指が両突片部の谷間に巻き込まれたり挟まれたりするのを防ぐことができる。
更に二つのヒンジ本体を、略直線状に位置した状態や、略平行状に位置した状態等、所定角度に位置した状態で、係止することができ、ひいては、当該ヒンジを用いた開閉体の使い勝手を良好にすることができる。
更に二つのヒンジ本体が所定角度に位置すると、一方のヒンジ本体の凸部が他方のヒンジ本体の凹部に嵌合し、その嵌合状態が、付勢部材の付勢力によって維持される。
また、前記嵌合状態において、一方のヒンジ本体を他方のヒンジ本体に相対して揺動させる外力が作用すると、その外力によって、凸部は、凹部から離脱しながら弾性的に没入する。したがって、凸部と凹部との係止状態が解除されて、一方のヒンジ本体が他方のヒンジ本体に相対して自在に揺動するようになる。
更に少なくとも一方のリンク部材の回動方向が、回動方向規制部材によって規制されることにより、一方のヒンジ本体が他方のヒンジ本体に相対して揺動する際の揺動方向も、規制されることになる。
ひいては、例えば、幅方向に隣り合う二つの開閉体を上記ヒンジにより連結するようにした折戸において、両開閉体が折られる方向を、回動方向規制部材の係脱により限定することができる。すなわち、所謂両折の折戸や、所謂片折の折戸を、回動方向規制部材の係脱により選択的に構成することができる。
更に双方のヒンジ本体間の角度が所定角度よりも大きい場合には、一方のヒンジ本体を、付勢手段の付勢力によって、他方のヒンジ本体に対する所定の揺動方向へ揺動させることができる。
また、双方のヒンジ本体間の角度が所定角度よりも小さい場合には、一方のヒンジ本体を、同付勢手段の付勢力によって、前記揺動方向と逆の揺動方向へ揺動させることができる。
更に上記付勢手段を生産性の良好な簡素構造とすることができる。
更に物体が巻き込まれたり挟み込まれたりするのを防ぐことが可能な開閉装置を提供することができる。
更に開閉体は、所定の開放位置よりも閉鎖方向側に位置する場合に、付勢部材の付勢力によって閉鎖方向へ揺動し、所定の開放位置よりも開放方向側に位置する場合には、同付勢部材の付勢力によって開放方向へ揺動する。すなわち、外力(例えば手動開放力等)によって開閉体を付勢部材の付勢力に攻して所定位置以上まで開放すると、その開閉体は、外力が除去された後であっても、自動的に開放方向へ揺動することになる。
ひいては、開閉体を開放してその開放された開口部を通過する際、開閉体を所定位置よりも開放方向の位置まで開放すれば、その開放状態の開閉体を手等によって保持しておく必要がなく、その開閉体は自動的に開放されることになる。したがって、途中まで開放した開閉体が自動閉鎖して通過者に当接してしまうのを防ぐことができる。
更にヒンジ本体と、該ヒンジ本体に対し装着される開閉体側の部材との間に、隙間が形成されるのを防ぐことができる
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態の好ましい一例である開閉装置Aは、開閉方向へ連設された複数(図示例によれば二つ)の開閉体1a,1bと、これら開閉体1a,1b間の隙間を塞ぐ閉塞部材1c,1cと、一方の開閉体1aに相対して他方の開閉体1bを揺動させる複数(図示例によれば二つ)のヒンジ1,1と具備した折戸である(図1参照)。
この開閉装置Aは、建物等の構造物の開口部に設置され、開閉体1a,1bを折り畳んだり広げたりするようにして開閉動作させる。
各開閉体1a(又は1b)は、略矩形板状を呈し、他方の開閉体1b(又は1a)側の端部に、後述する閉塞部材1cやヒンジ1等を止着するための加工が施されている。
閉塞部材1cは、ゴム等の弾性材料を中空筒状に加工したものであり、隣り合う開閉体1a,1b間の空間を塞ぐようにして、各開閉体1a(又は1b)における他方の開閉体1b(又は1a)側の端部に止着される。
この閉鎖部材1cによれば、一方の開閉体1aに相対して他方の開閉体1bを揺動させた際、両閉塞部材1c,1c間に指等の物体が挟まれたとしても、各閉塞部材1cが弾性的に変形するため、前記物体が損傷するのを防ぐことができる。
また、ヒンジ1は、近接する二つのヒンジ本体10,10と、これらヒンジ本体10,10にわたって交差状に配設された二つのリンク部材20,20とを具備してなり、一方のヒンジ本体10に相対して他方のヒンジ本体10を揺動させるように構成してある(図2参照)。
ヒンジ本体10は、図3に示す好ましい一例によれば、揺動軸方向(図示における上下方向)における両端部分を構成する端部片部材11,11、同揺動軸方向における略中央部分を構成する中央片部材12、各端部片部材11と中央片部材12との間に介在するスペーサ13等、複数の金属片を、揺動軸方向へ重ね合わせ、ネジやリベット、溶接等の固定手段により固定することで略長方体状に構成されている。
そして、このヒンジ本体10は、開閉体1a(又は開閉体1b)側に、該ヒンジ本体10を開閉体1a(又は開閉体1b)に取り付けるための複数の取付孔10aを備え、対向する他方のヒンジ本体10側には、リンク部材20,20を枢支するための突片部11a,12a,11aを備える。
なお、突片部11aにはリンク部材20を枢支せず、突片部12aにのみ枢支する構成としてもよく、また逆に、突片部12aにはリンク部材20を枢支せず、突片部11aにのみ枢支する構成としてもよい。
また、図示例のヒンジ本体10は、上記したように複数の金属片を重ね合わせて構成することで、その生産性を良好にした好ましい一例であるが、上記複数の取付孔10aや突片部11a,12a,11a等を具備するようにすれば、単一の部材で構成したり、他の形状の部材を複数用いて構成したり等してもよい。
各端部片部材11の突片部11aは、対向するヒンジ本体10における端部片部材11の突片部11aとの間に所定間隔の隙間s1を確保するように、後述する中央片部材12の突片部12aよりもその突出寸法が小さく設定されている(図2参照)。前記隙間s1は、人の指が余裕を持って挿入可能な程度の間隔に設定されている。
したがって、仮に、開閉体1a,1b間の下端に、子供が悪戯で指等の物体を挿入した場合でも、その挿入された物体が前記隙間s1に挿入されるため、その物体が両ヒンジ本体10,10間に巻き込まれたり挟み込まれたりするのを防ぐことができる。
また、各中央片部材12の突片部12aは、対向するヒンジ本体10における中央片部材12の突片部12aに近接または接触するように、その突出寸法が設定されている。
そして、この中央片部材12の厚さ方向(図3における上下方向)の寸法は、その揺動軸方向の両側に配設される両リンク部材20,20間の隙間s2に、人の指が挿入されない程度に、適宜に設定されている。
したがって、仮に、前記隙間s2に、子供が悪戯で指等の物体を挿入した場合でも、その挿入された物体が前記隙間s2に挿入不能であるため、その物体が両突片部12a,12a間に巻き込まれたり挟み込まれたりするのを防ぐことができる。
そして、これら突片部11a,12a,11aには、リンク部材20,20を回動自在に枢支するための二つの軸部材30,30が貫通挿入されている。
これら軸部材30,30は、開閉体厚さ方向(図2における上下方向)に所定間隔を置いて配設されている。
各軸部材30は、リンク部材20,20を回動自在に支持するようにすれば、突片部11a,12a,11aの全てを貫通する構成としてもよいし、突片部11a,12a,11aを部分的に貫通する構成、例えば突片部12aのみを貫通する構成等であってもよい。
また、突片部11a及び/又は突片部12aとリンク部材20とを凹凸状に嵌合させる構成とすることで、軸部材30を省くことも可能である。
また、リンク部材20,20は、略長尺片状の金属製部材であり、双方のヒンジ本体10,10にわたって交差状に配置されている。
各リンク部材20は、その一端側を一方のヒンジ本体10における突片部11a,12a,11a側に枢着するとともに、その他端側を他方のヒンジ本体10における突片部11a,12a,11a側に枢着している。
そして、このリンク部材20は、その回動軸方向(図3における上下方向)において、突片部11aと突片部12aとの間に配設される。
このリンク部材20が枢支される位置や、各リンク部材20の幅方向の寸法wは、一方のヒンジ本体10に相対して他方のヒンジ本体10を揺動させた際、これらヒンジ本体10,10における対向する突片部12a,12aの間に指等の物体が進入するのを、その揺動に伴って回動する前記リンク部材20によって阻むように、適宜に設定されている。
次に、上記構成の開閉装置A及び該開閉装置Aを用いたヒンジ1について、その作用効果を詳述する。
一方のヒンジ本体10に対し他方のヒンジ本体10が略直線的に配置されている状態(図5(a)参照)から、双方のヒンジ本体10,10間の角度を狭めるようにして、一方または双方のヒンジ本体10,10を揺動させると、両ヒンジ本体10,10の内角側(図5(a)におけるヒンジ1の下側)において、双方のリンク部材20,20は、両ヒンジ本体10,10の谷間から離れる方向へ迫り出すようにして回動する(図5(b)参照)。
すなわち、各リンク部材20は、その一端側が一方のヒンジ本体10に支持されながら、その他端側を、他方のヒンジ本体10の揺動方向に沿って回動させる。そのため、各リンク部材20の側縁部が、両ヒンジ本体10,10の谷間から離れる方向(図5によれば下方向)へ迫り出すようにして回動することになる。
したがって、両ヒンジ本体10,10の谷間(詳細には両突片部12a,12a間の谷間)に指等の物体xが近接または接触していたとしても、その物体xは、両ヒンジ本体10,10の揺動に伴って回動する両リンク部材20,20によって、前記谷間から離れる方向へ押されることになる。
よって、ヒンジ1によれば、両ヒンジ本体10,10の谷間に指等の物体xが近接または接触している場合であっても、その物体xが、両ヒンジ本体10,10の谷間へ巻き込まれたり挟み込まれたりするのを防ぐことができる。
そして、両ヒンジ本体10,10に固定された開閉体1a,1bは、上記揺動に伴って、折れ曲がるようにして開放動作し、両ヒンジ本体10,10と共に略平行な状態(図5(c)参照)になって全開位置となる。
また、一方のヒンジ本体10に対し他方のヒンジ本体10が略平行に配置されている状態(図6(a)参照)から、双方のヒンジ本体10,10の間の角度を広げるようにして、一方または双方のヒンジ本体10,10を揺動させた場合には、両ヒンジ本体10,10の外角側(図6におけるヒンジ1の上側)において、双方のリンク部材20,20が、両ヒンジ本体10,の谷間への物体xの侵入を阻むようにして回動する。
したがって、両ヒンジ本体10,10における前記外角側の谷間へ物体xが巻き込まれたり挟み込まれたりするのを防ぐことができる。
また、上記した両ヒンジ本体10,10の揺動中、両ヒンジ本体10,10に固定された開閉体1a,1bは、上記両ヒンジ本体10,10の揺動に伴って、広げられるようにして閉鎖動作し、両ヒンジ本体10,10と共に略直線的な状態(図6(c)参照)になって全閉位置となる。
なお、上記構成のヒンジ1には、必要に応じて、二つのヒンジ本体10,10が所定角度に位置した際に、一方のヒンジ本体10を一方のリンク部材20または他方のヒンジ本体10に対し係脱可能に係止するように、係止手段を備えてもよい。以下に、この係止手段の具体例について詳細に説明する。
図7に示す係止手段40は、二つのヒンジ本体10,10が略直線状(略角度180度)に位置した際に、一方のヒンジ本体10を他方のヒンジ本体10に対し係脱可能に係止するようにした態様を示している。なお、図7は、本態様の特徴を明瞭に示すために、端部片部材11及びスペーサ13等を外した状態で、中央片部材12’,12”を断面にて示している。
より詳細に説明すれば、この係止手段40は、一方のヒンジ本体10における中央片部材12’の突片部12a先端に、開閉体幅方向(図7における左右方向)の有底穴43を形成し、該有底穴43内に、出没可能な凸部41および付勢部材42を設け、その一方で、他方のヒンジ本体10における中央片部材12”の突片部12a先端に、前記凸部41と係脱可能な曲面状の凹部44を形成している。
前記凸部41は、図示例によれば先端側を突曲面状に形成した略砲弾状の部材であり、その先端側を突片部12aの先端面から出没させるように、有底穴43内に遊挿され、該有底穴43内から抜け落ちることがないように該有底穴43内面に係合している。
また、付勢部材42は、スプリングやゴム等の弾性部材であり、凸部41と有底穴43の底面との間に配設されて、凸部41を突出方向へ付勢している。
上記構成の係止手段40によれば、ヒンジ本体10,10が略直線状に配置されている状態、すなわち開閉体1a,1bが閉鎖された状態では、凸部41が凹部44に嵌り合うため、前記略直線状の状態が維持される。
また、開閉体1a,1bを開放させる操作等の外力によって、一方のヒンジ本体10に相対して他方のヒンジ本体10を揺動させた際には、凸部41が弾性的に没入しながら凹部44から抜け出す。
したがって、凸部41と凹部44とが嵌り合わない位置においては、両ヒンジ本体10,10を自在に揺動させることができる。
なお、本実施の形態の好ましい一例によれば、凸部41が凹部44からスムーズに抜け出すように、凸部41と凹部44の双方を曲面状に形成してあるが、何れか一方を曲面状に形成した構成とすることも可能である。
また、上記構成によれば、一方のヒンジ本体10を他方のヒンジ本体10に対し所定の角度で係止させる構成としたが、一方のヒンジ本体10を他方のヒンジ本体10に対し任意の角度で係止させる構成とすることも可能である。より具体的に説明すれば、例えば、上記構成から凹部44を省き、凸部41の先端と他方のヒンジ本体10側の突片部12aの先端とが摩擦接触するなどして、両ヒンジ本体10,10間の角度が任意に保持されるようにすればよい。
また、図8に示す係止手段50は、二つのヒンジ本体10,10が略平行(角度略360度)に位置した際(図8(b)参照)に、一方のヒンジ本体10を、一方のリンク部材20に対し、係脱可能に係止するようにしている。なお、図8は、本態様の特徴を明瞭に示すために、端部片部材11を外した状態を示している。
より詳細に説明すれば、この係止手段50は、少なくとも一方のリンク部材20を磁性体により形成するとともに、前記磁性体のリンク部材20を吸着可能なマグネット51を、ヒンジ本体10に固定することで構成されている。
マグネット51は、前記一方のリンク部材20によって当接されるスペーサ13に配設され、より詳細には、前記スペーサ13に切欠部を形成し、該切欠部の内面に嵌合されている。
上記構成の係止手段50によれば、両ヒンジ本体10,10の間の角度を狭めるようにして両ヒンジ本体10,10を揺動させ(図8(a)参照)、両ヒンジ本体10が略平行になると、スペーサ13に固定されたマグネット51がリンク部材20を吸着する。したがって、両ヒンジ本体10,10が略平行になった状態、すなわち開閉体1a,1bが閉鎖された状態が維持される。
この状態を解除するためには、マグネット51による吸着力よりも強い外力(例えば、開閉体1a,1bを閉鎖動作する力)によって両ヒンジ本体10を前記揺動方向と逆の方向へ揺動させればよい。
なお、上記係止手段40および係止手段50は、その一方のみをヒンジ1に設けて、開閉体1a,1bの閉鎖状態または開放状態のみが維持されるようにしてもよいし、双方をヒンジ1に設けて、開閉体1a,1bの閉鎖状態と開放状態との双方が維持されるようにしてもよい。
また、図8に示す一例によれば、マグネット51を一方のヒンジ本体10側に備えた構成としているが、二つのマグネット51,51を双方のヒンジ本体10,10の各々に備えた構成とすることも可能である。
また、上記係止手段40または係止手段50は、後述する係止手段40’あるいは係止手段40”に置換することが可能である。
図9に示すヒンジ2は、上記ヒンジ1に対し、各ヒンジ本体10の端部片部材11,11を、端部片部材14,15に置換するとともに、リンク部材20をリンク部材20’に置換し、係止手段40’を備えた構成とされる。
端部片部材14は、揺動軸方向の一端側(図9によれば下端側)に配置され、突片部12a’を、他方の端部片部材14の突片部12a’に近接もしくは接触させている。この端部片部材14は、上述したヒンジ1のヒンジ1をそのまま用いた態様とすることも可能である。
また、端部片部材15は、他方のヒンジ本体10側へ突出する突片部15a側に係止手段40’を具備した構成とされる。
係止手段40’は、端部片部材15に形成された凹状または貫通孔状の部位に、略球状の回転体41’を遊挿するとともにヒンジ1内部側へ突出させ、該回転体41’を板バネ等の弾性部材42’によって、ヒンジ1内部側へ付勢した構成とされる。
すなわち、回転体41’は、端部片部材15の突片部15a内に回転可能に支持された状態で、後述するリンク部材20’側へ付勢される。
また、リンク部材20’は、上述したリンク部材20に対し、上記回転体41’を嵌合させるための曲面状の凹部21’を形成したものである。
上記構成のヒンジ2によれば、両ヒンジ本体10,10が略直線状に配置された状態においては、各ヒンジ本体10の回転体41’がリンク部材20’のリンク部材20’に嵌り合うため、その略直線状態が保持される。
一方のヒンジ本体10を他方のヒンジ本体10に相対して揺動させた際には、弾性部材42’の弾性的な変形により回転体41’が没入して、回転体41’が凹部21’から抜け出るため、両ヒンジ本体10,10が自在に揺動する。
なお、図示例によれば、ヒンジ2における揺動軸方向の上端側のみに係止手段40’を備えた構成としたが、両端側に係止手段40’を備えた構成とすることも可能である。
また、図10に示すヒンジ3は、二つのヒンジ本体10,10を交差状に配設された3つのリンク部材により連結した構成とされ、それらリンク部材の内の少なくとも一つのリンク部材20”や、該リンク部材20”を間に挟む端部片部材16及び中間片部材17等にわたって係止手段40”を構成するようにしている。
端部片部材16は、その突片部16aの内面側に、曲面状の凹部16bを形成している。
また、リンク部材20”は、上記リンク部材20に対し凸部21”および二つの凹部22”,22”を設けた構成とされる。
前記凸部21”は、前記凹部16bに係脱可能な曲面状に形成されている。
凹部22”,22”は、前記凸部21”と逆側の面に配設され、二つの弾性部材41”,41”の一端側が嵌め合わせられるようにしている。
また、中間片部材17”にも、二つの弾性部材41”,41”の他端側を嵌め合わせるための二つの凹部17a”,17a”が形成されている。
各弾性部材41”は、スプリングや板バネ、ゴム等からなり、リンク部材20”の両端部側の各々に配置され、上下の凹部22”,17a”間に支持されている。
上記構成のヒンジ3によれば、両ヒンジ本体10,10が略直線状に配置された状態においては、リンク部材20”の凸部21”が端部片部材16の突片部16aに嵌り合うため、その状態が保持される。
また、一方のヒンジ本体10を他方のヒンジ本体10に相対して揺動させた際には、弾性部材41”,41”の弾性的な変形により凸部21”が凹部16bから抜け出るため、両ヒンジ本体10,10を自在に揺動することができる。
なお、図示例によれば、ヒンジ2における揺動軸方向の上端側のみに係止手段40”を備えた構成としたが、その両端側や、中間側に係止手段40”を備えた構成とすることが可能である。
また、上記構成のヒンジ1,2,3には、必要に応じて、一方の上記リンク部材が回動した際に、その回動したリンク部材に対し当接して、該リンク部材の回動方向を規制する回動方向規制部材を備えてもよい。この構成について以下に詳細に説明する。
図11に示す一例では、上記ヒンジ1に対し、回動方向規制部材60,60の着脱が可能な構成となっている。なお、この図11は、本態様の特徴を明瞭に示すために、端部片部材11を外した状態を示している。
回動方向規制部材60は、ヒンジ本体10におけるリンク部材20に当接可能な位置に着脱される部材であり、図11に示す一例によれば、略扇形状の本体部61と、該本体部61から延設された取付部62とから一体に構成されている。
本体部61は、端部片部材11と中央片部材12との間(図3参照)に挿入可能な厚さの略扇形板状の部材であり、両ヒンジ本体10,10が略直線状に配置された際に、前記空間に挿入されて一方のリンク部材20に当接する。
また、取付部62は、前記本体部61が前記空間に挿入された際に、ヒンジ本体10の側面に対し、ネジ等の止着部材によって止着される。
この回動方向規制部材60を備えた構成によれば、回動方向規制部材60が挿入され固定されると、リンク部材20が回動方向規制部材60に当接することのない一方向へしか揺動しなくなるため、ヒンジ本体10,10および開閉体1a,1bの揺動方向を規制することができる。
また、回動方向規制部材60を外した状態では、再度、ヒンジ本体10,10および開閉体1a,1bを両方向へ揺動させることができる。
したがって、現場での使い勝手に応じて、いわゆる両折りの折戸、または片折りの折戸を、選択的に構成することができる。
また、回動方向規制部材60の着脱は、開閉体厚さ方向から容易に行うことができるため、開閉体1a,1bが構造物の開口部に装着された後であっても可能である。なお、同回動方向規制部材60を、端部片部材11(図3参照)を貫通するネジ等によって固定する構成とすることも可能である。
また、図12及び図13に示す他例は、上記回動方向規制部材60を回動方向規制部材60’に置換することで、より操作性を向上するようにしている。
この回動方向規制部材60’は、端部片部材11に対し貫通状に固定される筒部61’と、該筒部61’に遊挿される軸部62’とからなる。
筒部61’は、その周壁に、略コ字状の案内孔61a’を貫通形成している。
軸部62’は、その外周面に、径方向へ突出して前記案内孔61a’に遊挿された略軸状の操作部62a’を備え、該操作部62a’を端部片部材11の外部に露出している。
この操作部62a’は、案内孔61a’に沿って略コ字状に移動するため、案内孔61a’の上下端側の各々に係止して、軸方向へ移動不能にすることが可能である。
この回動方向規制部材60’によれば、ヒンジ本体10,10を両方向へ揺動可能にしたい場合には、操作部62a’を、案内孔61a’の上端側に係止させればよい。
また、ヒンジ本体10,10を一方向へのみ揺動可能にしたい場合には、操作部62a’の係止状態を解除し、同操作部62a’を下端まで移動して係止すればよく、この係止状態では、軸部62’がリンク部材20側へ突出するため、該軸部62’をリンク部材20に当接させることで、リンク部材20の回動方向を規制することができる。
なお、上記回動方向規制部材60(又は60’)は、一方のリンク部材20の揺動を規制する構成とすれば足りるが、双方のリンク部材20,20の各々に対して設けられていてもよい。
また、上記回動方向規制部材60(又は60’)は、一方のリンク部材20における長手方向の一端側に当接する構成(図12に示す一例)とすれば足りるが、同リンク部材20における長手方向の両端側に当接する構成(図11に示す一例)としてもよい。
更に、図11〜13に示す回動方向規制部材60(又は60’)によれば、両ヒンジ本体10,10が略直線状に位置した際に、リンク部材20の回動方向を規制するようにしたが、回動方向規制部材60(60’)の配置により、両ヒンジ本体10,10が略平行に位置した際や、両ヒンジ本体10,10が所定の角度に位置した際に、リンク部材20の回動方向を規制する構成とすることも可能である。
更に、リンク部材20の幅方向の両縁部に対し、それぞれ回動方向規制部材を当接させることで、開閉体1a,1bを何れの方向へも開放不能な状態にロックする構成とすることも可能である。
また、本発明に係わるヒンジは、後述する一例のように、揺動軸方向の一端側に凸部を設け、該凸部と開閉体側の部材とを重ね合わせるようにすることが可能である。
より具体的に説明すれば、図14及び図15に示すヒンジ4は、揺動軸方向の両端側の端部片部材18,18の間に、リンク部材20,20を配置するとともに、各端部片部材18の外側の端面に、閉塞部材1cと嵌り合う凸部18aを備えた構成としている。
各リンク部材20は、軸部材30によって端部片部材18に支持される。
このヒンジ4を用いた開閉装置Bによれば、閉塞部材1cと凸部18aとが重なり合うため、閉塞部材1cとヒンジ本体10との間に隙間が形成されてしまうのを防ぐことができる。
しかも、このヒンジ4は、上下対称に構成されるため、その上側の部材と下側の部材とを共通部品とすることができ、生産性が良好である。
更に、本発明に係わるヒンジは、後述する一例のように、双方のヒンジ本体10,10間の角度が所定角度よりも大きい場合に、一方のヒンジ本体10を他方のヒンジ本体10に対する所定の揺動方向へ付勢し、双方のヒンジ本体10,10間の角度が所定角度よりも小さい場合に、一方のヒンジ本体10を前記所定の揺動方向と逆の揺動方向へ付勢する付勢手段70を具備した態様とすることが可能である。次にこの態様について詳細に説明する。
図16に示すヒンジ5は、上記ヒンジ1に対し付勢手段70,70を追加した構成とされる。
付勢手段70は、両ヒンジ本体10,10が略直線状に配置している状態において、リンク部材20を一方の回転方向へ引っ張るように、該リンク部材20と該リンク部材20を枢着するヒンジ本体10とにわたって配置され、一端側をリンク部材20に止着するとともに他端側をヒンジ本体10に止着している。
この構成によれば、両ヒンジ本体10,10が略直線状に配置している状態においては、両ヒンジ本体10,10が両付勢手段70,70によって付勢された一方向(図16によれば上方)へ揺動しようとする。
その揺動力に抗する外力(例えば開閉体1a,1bを開放しようとする力)によって、両ヒンジ本体10,10を、その間の角度θが狭まる方向(図16によれば下方)へ揺動させると、前記角度θが所定角度よりも小さくなった時点で、両ヒンジ本体10,10は、その間の角度θが狭まる方向へ、両付勢手段70,70により付勢される。
したがって、この状態においては、前記外力が解除されても、両ヒンジ本体10,10が、それらの間の角度θを徐々に狭めるようにして、自動的に揺動することになる。
上記作用のメカニズムについてより詳細に説明すれば、図16(b)に示すように、両ヒンジ本体10,10をその間の角度が狭まるように揺動させた際、付勢手段70のヒンジ本体10側の止着点aと同付勢手段70のリンク部材20側の止着点bとを結ぶ仮想直線abが、付勢手段70のヒンジ本体10側の止着点aとリンク部材20の枢支点cとを結ぶ仮想直線acを超えた時点で、付勢手段70によるリンク部材20に対する引っ張り回動方向が、図16における時計方向から、同図における反時計方向へ変換する。
よって、ヒンジ本体10,10に対する外力が除去された後も、両ヒンジ本体10,10が狭まる方向へ自動的に揺動することになる。
なお、上記のようにして付勢手段70による付勢方向が変換される時点の上記所定角度は、付勢手段70の一端側の止着点aの位置、及び同付勢手段70の他端側の止着点bの位置により、適宜に設定することが可能であり、この所定角度は、ヒンジ5の使い勝手に応じて決定される。
また、図16に示す好ましい一例によれば、一つのリンク部材20に対し二つの付勢手段70を用いるようにしたが、二つの付勢手段70,70の内の一方を省いた構成とすることも可能である。
また、上記作用は、図17に示すヒンジ6のような構成でも得ることができる。
このヒンジ6は、上述したヒンジ1に対し付勢部材70’を備えた構成とされる。
付勢部材70’は、略直線状に配置された際の両ヒンジ本体10,10における開閉体厚さ方向(図17における上下方向)の片半部側、換言すれば、図中ヒンジ本体10を開閉体厚さ方向へ分割する仮想中心線L0よりも上側に配置され、その一端側が一方のヒンジ本体10に止着され、他端側が他方のヒンジ本体10に止着されている。
このヒンジ6によれば、両ヒンジ本体10,10が略直線状に配置している状態(図17(a)に示す状態)においては、両ヒンジ本体10,10が付勢部材70’により付勢された一方向(図17によれば上方)へ揺動しようとする。
その揺動力に抗する外力(例えば開閉体1a,1bを開放しようとする力)によって、両ヒンジ本体10,10を他方向(図17によれば下方)へ揺動させると、一方のヒンジ本体10と他方のヒンジ本体10との角度θが所定角度を超えた時点で、両ヒンジ本体10,10が他方向へ付勢される。
すなわち、両ヒンジ本体10,10を、その間が狭まる方向へ揺動させた場合、付勢部材70’の一方の止着点dと他方の止着点eとを結ぶ仮想直線deが、一方のヒンジ本体10の中心線L1と他方のヒンジ本体10の中心線L2とが交差する仮想中心点pを超えた時点で、付勢手段70’による引っ張り揺動方向が、両ヒンジ本体10,10を狭める方向へ変換する。
したがって、この状態においては、ヒンジ本体10に対する外力が解除されても、両ヒンジ本体10,10が、それらの間を狭める方向へ自動的に揺動することになる。
なお、ヒンジ6によれば、付勢部材70’を単数用いた構成としているが、付勢部材70’を複数用いた構成、すなわち、例えば、仮想中心点pを挟む開閉体幅方向の両側の各々に付勢部材70’を備えた構成とすることも可能である。この構成によれば、両ヒンジ本体10,10の両揺動方向において、上記のように引っ張り揺動方向を変換させる作用を得ることができる。
次に、上記ヒンジ5を用いた開閉装置の一例について説明する。
この開閉装置Cは、2つの開閉体1a,1bを、その上下端側の各々でヒンジ5により連結している(図18参照)。
一方の開閉体1aは、その幅方向(図示による左右方向)の中央近傍の部分が、図示しないレールによって回動自在かつ幅方向へスライド自在に吊られている。したがって、この開閉体1aは、開閉動作する際に前記レールに沿って幅方向へ移動しながら回動する。
他方の開閉体1bは、その幅方向におけるヒンジ5側と逆側の端部が回動軸qによって回動自在に支持されている。
前記回動軸qは、上下の枠部材等の不動部位に支持され、開閉体1bを回動自在に支持している。
上記構成の開閉装置Cによれば、全閉状態の両開閉体1a,1bを、手動操作等の外力によって開放動作させると、両開閉体1a,1b間の角度θが所定角度よりも大きい範囲内では、ヒンジ5の両付勢手段70により、両開閉体1a,1bに対して、開閉体閉鎖方向の付勢力が作用する。
したがって、両開閉体1a,1b間の角度θが前記所定角度よりも大きい範囲内では、前記外力が除去された場合、両開閉体1a,1bが自動的に閉鎖動作する(元に戻ろうとする)ことになる。
また、両開閉体1a,1bを、手動操作等の外力によって開放動作させ、両開閉体1a,1b間の角度θが所定角度よりも小さい範囲内となった場合には、ヒンジ5の両付勢手段70によって、両開閉体1a,1bに対して開閉体開放方向の付勢力が作用する。
したがって、両開閉体1a,1b間の角度θが前記所定角度よりも小さい範囲内では、前記外力が除去されると、両開閉体1a,1bが自動的に開放動作することになる。
すなわち、上記開閉装置Cによれば、操作者は、全閉状態の開閉体1a,1bを所定の中途位置まで開放させれば、その後に、同開閉体1a,1bを自動的に開放させることができ、全閉状態の同開閉体1a,1bを、所定の中途位置まで閉鎖させれば、その後に、同開閉体1a,1bを自動的に閉鎖させることができる。
なお、両開閉体1a,1bの全閉状態は、上述した係止手段40(図7参照)や、係止手段40’(図9参照),係止手段40”(図10参照)等により保持してもよいし、あるいは、両開閉体1a,1bが設置される枠部材側の係止装置(図示せず)によって保持するようにしてもよい。
また、上記開閉装置Cでは、開閉体1a,1bが厚さ方向の両側へ折れ曲がるようにして開放する両折り式の折戸を構成したが、上述した回動方向規制部材60(図11参照)や、回動方向規制部材60’(図12及び13参照)、枠部材側に設けられる当て板(図示せず)等を用いて、片折り式の折戸を構成するようにしてもよい。
また、上記開閉装置Cによれば、二つの開閉体1a,1bを折戸状に構成し、これら開閉体1a,1bの間にヒンジ5を備えた開閉装置の一例を示したが、他例としては、三以上の開閉体を折戸状に構成した開閉装置であって、隣合う開閉体の間にヒンジ5を備えるようにしてもよい。
また、単数の開閉体がその幅方向の端部側を中心にして回動する所謂ドア装置において、その回動中心部の構造として上記ヒンジ5を用いた構成とすることも可能である。
また、上記開閉装置Cにおいて、ヒンジ5を上述したヒンジ6(図17参照)に置換した構成としても、略同様の作用効果を得ることができる。
本発明に係わるヒンジおよび該ヒンジを用いた開閉装置の一例を示す正面図である。 本発明に係わるヒンジを示す平面図であり、要部を切欠して示している。 同ヒンジの正面図である。 図3における(IV)-(IV)線断面図であり、要部を切欠して示している。 同ヒンジにおいて、双方のヒンジ本体を略直線状に位置する状態から略平行状に位置する状態まで揺動させている様子を、(a)〜(c)に順次に示す動作説明図である。 同ヒンジにおいて、双方のヒンジ本体を略並行状に位置する状態から略直線状に位置する状態まで揺動させている様子を、(a)〜(c)に順次に示す動作説明図である。 同ヒンジにおける係止手段の一例を示す内部構造図である。 同ヒンジにおける係止手段の一例を示す内部構造図であり、(a)は係止前の状態を示し、(b)は係止後の状態を示す。 係止手段の他例を備えたヒンジの一例を示す正面図である。 係止手段の他例を備えたヒンジの一例を示す正面図である。 同ヒンジにおける回動規制部材の一例を示す内部構造図である。 回動方向規制部材の他例を備えたヒンジの一例を示す正面図である。 同回動方向規制部材を示す拡大図である。 本発明に係わるヒンジおよび該ヒンジを用いた開閉装置の他例を示す要部正面図である。 図14における(XV)-(XV)線断面図である。 本発明に係わるヒンジの一例を示す模式図であり、(a)は二つのヒンジ本体が略直線状に位置した状態を示し、(b)は一方のヒンジ本体が他方のヒンジ本体に相対して揺動した状態を示し、(c)は双方のヒンジ本体が略平行になった状態を示す。 本発明に係わるヒンジの他例を示す模式図であり、(a)は二つのヒンジ本体が略直線状に位置した状態を示し、(b)は一方のヒンジ本体が他方のヒンジ本体に相対して揺動した状態を示し、(c)は双方のヒンジ本体が略平行になった状態を示す。 本発明に係わるヒンジおよび該ヒンジを用いた開閉装置の一例を示す模式図であり、(a)は開閉体が閉鎖されている状態を示し、(b)は開閉体が所定位置まで開放された状態を示し、(c)は開閉体が略全開された状態を示す。
1,2,3,4,5,6:ヒンジ
1a:開閉体
1b:開閉体
10:ヒンジ本体
20:リンク部材
11a:突片部
12a:突片部
40,40’,40”,50:係止手段
60,60’:回動方向規制部材
A,B,C:開閉装置

Claims (3)

  1. 近接または接触する二つのヒンジ本体を備え、これらヒンジ本体の内の一方を他方に相対して揺動させるようにしたヒンジにおいて、
    双方の前記ヒンジ本体にわたって二つのリンク部材を交差状に配設し、各リンク部材の一端側を一方のヒンジ本体に枢着するとともに、その他端側を他方のヒンジ本体に枢着し、
    前記ヒンジ本体は、揺動軸方向における両端部分を構成する一対の端部片部材と同揺動軸方向における中央部分を構成する中央片部材とを備え、前記端部片部材と前記中央片部材には、前記各ヒンジ本体における揺動軸方向の少なくとも一端側に、前記リンク部材を部分的に覆うようにして他方のヒンジ本体側へ突出する突片部がそれぞれ設けられ、
    前記二つのリンク部材のそれぞれは、その一端側が一方の前記ヒンジ本体における前記中央片部材の前記突片部と一方の前記端部片部材の前記突片部との間で枢着され、その他端側が他方の前記ヒンジ本体における前記中央片部材の前記突片部と一方の前記端部片部材の前記突片部との間で枢着されており、
    対向する前記ヒンジ本体における前記端部片部材の前記突片部間には、隙間が確保されるように、前記端部片部材の突片部は前記中央片部材の突片部よりもその突出寸法が小さく設定され、前記隙間の間隔は人の指が余裕を持って挿入可能な程度に大きく設定されており、
    対向する前記ヒンジ本体おける前記中央片部材の前記突出片は、当該突出片の双方が近接又は接触するようにその突出寸法が設定され、当該中央片部材の厚さ方向の寸法は、その揺動軸方向の両側に配設される前記二つのリンク部材間の隙間が当該隙間への指の挿入が阻まれる程度に小さくなるように設定されることで、
    一方の前記ヒンジ本体に相対して他方の前記ヒンジ本体を揺動させた際に、これらヒンジ本体の間に物体が進入するのを、その揺動に伴って回動する前記リンク部材により阻むようにしたことを特徴とするヒンジ。
  2. 前記ヒンジ本体は、前記中央片部材とそれぞれの前記端部片部材との間にスペーサを介在させて形成されることを特徴とする請求項1記載のヒンジ。
  3. 単数の開閉体、または開閉方向へ連設された複数の開閉体を揺動させて開閉するようにした開閉装置において、
    前記開閉体を揺動させるための機構として請求項1又は2記載のヒンジを用いたことを特徴とする開閉装置。
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