JP2010106457A - 折戸 - Google Patents

折戸 Download PDF

Info

Publication number
JP2010106457A
JP2010106457A JP2008276889A JP2008276889A JP2010106457A JP 2010106457 A JP2010106457 A JP 2010106457A JP 2008276889 A JP2008276889 A JP 2008276889A JP 2008276889 A JP2008276889 A JP 2008276889A JP 2010106457 A JP2010106457 A JP 2010106457A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
closing
folding door
folding
door plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008276889A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5011260B2 (ja
Inventor
Soichiro Ono
宗一郎 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Electric Works Co Ltd filed Critical Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority to JP2008276889A priority Critical patent/JP5011260B2/ja
Publication of JP2010106457A publication Critical patent/JP2010106457A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5011260B2 publication Critical patent/JP5011260B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Extensible Doors And Revolving Doors (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構造でありながら、隣接する戸板の連結部に形成される隙間や空間等における指の挟みこみを防止し得る折戸を提供する。
【解決手段】複数枚の戸板11,12を、折り畳み自在に連結した折戸10であって、隣接する戸板の連結部cpにおける一方の戸板の端部12cに内装され、該端部の端面12bから該戸板の幅方向に沿って出没自在とされた閉止規制部材21と、該閉止規制部材の没入を規制するロック部22と、該ロック部による規制を解除する操作部23とを備え、前記ロック部によって没入が規制されて前記閉止規制部材が突出した状態において、当該折戸の閉止がなされる際には、前記連結部における他方の戸板の端面11bに該閉止規制部材の先端部21aが当接し、当該折戸の閉止が規制される構造とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数枚の戸板を、折り畳み自在に連結した折戸に関する。
上記折戸は、例えば、クローゼット等の収納空間やキャビネット等の収納戸棚、部屋の開閉扉、或いは部屋の間仕切り用のスライドウォール(開閉壁)として使用され、複数枚の戸板を、例えば蝶番等の連結部材のヒンジピンを連結支点(折り畳み支点)とし、該連結支点を中心として折り畳み自在に連結している。
上記のような折戸は、閉止された状態では、複数枚の戸板が横並びに一直線に配置される。また、該折戸を開放する際には、把手(取っ手部)等をして、ガイドレール等に沿ってスライドさせることで、開状態への移行(開動)がなされ、ガイドレールに直交する方向に向けて隣接する戸板の連結部が突出されるようにして折り畳まれて開状態となる。
上記開状態とされた折戸を閉止する際には、把手等をして、ガイドレールに沿ってスライドさせることで閉状態への移行(閉動)がなされるが、連結された戸板間に形成される連結角(開き角)がある程度の状態(例えば、80°〜100°程度以上)では、折戸の上記のように突出された連結部近傍の手前側部位を、ガイドレール側(背面側)に向けて押すことによっても折戸の閉動、閉止が可能となる。
上記のように、連結部材によって折り畳み自在に連結された折戸においては、隣接する戸板間に、該連結部材によって僅かな隙間が形成される。また、当該折戸の開閉に伴って、連結部側の各端面間にて拡縮される空間が形成される。このような隙間や各端面間にて拡縮される空間において、当該折戸の閉動がなされる際に手指を挟みこむ恐れがあり、従来より種々の指詰めを防止するための構造が提案されていた。
例えば、蝶番等で連結されていない部位の端面間に指詰めの生じない程の大きな隙間を形成したものが提案されていた(例えば、下記特許文献1)。
しかしながら、上述のように端面間に指詰めの生じない程度の大きな隙間を形成した場合には、各戸板間の隙間から背面側空間(収納空間等)やヒンジが見えてしまい、美観性が損なわれる。
そこで、下記特許文献2では、当該隙間を塞ぐためのカバー材を設けた折り畳み扉が提案されている。
上記折り畳み扉は、当該折り畳み扉を閉じたときに、第一扉体と第二扉体とが少なくとも手指の幅より大きく隔てられるように、上下方向に沿って設けられた長いヒンジによって、該第一扉体と該第二扉体とを連結している。また、一方の扉体の端面に上下方向に沿って溝を設け、この溝内に弾性部材を設けるとともに、該溝内から伸縮するカバー材を上下方向に沿って設けている。
これによれば、上記第一扉体と上記第二扉体との間に手指を挟むようなことがなく、また、当該折り畳み扉が閉じられた状態では、上記カバー材によって上記隙間が塞がれるので、連結部が美麗になる、と説明されている。
実開昭63−23482号公報(図8参照) 特開平10−212870号公報(図1参照)
しかしながら、上記特許文献2に記載された折り畳み扉では、隣接する戸板同士を離間させて連結しているので、開動がなされる際、及び開放された際に背面側空間が見えないように上記ヒンジを上下方向に長いものとする必要があり、また、上記カバー材も上下方向に長尺のものとする必要があるため、当該折り畳み扉の組み付け時等における取扱い性が悪いものであった。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、簡易な構造でありながら、隣接する戸板の連結部に形成される隙間や空間等における指の挟みこみを防止し得る折戸を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係る折戸は、複数枚の戸板を、折り畳み自在に連結した折戸であって、隣接する戸板の連結部における一方の戸板の端部に内装され、該端部の端面から該戸板の幅方向に沿って出没自在とされた閉止規制部材と、該閉止規制部材の没入を規制するロック部と、該ロック部による規制を解除する操作部とを備え、前記ロック部によって没入が規制されて前記閉止規制部材が突出した状態において、当該折戸の閉止がなされる際には、前記連結部における他方の戸板の端面に該閉止規制部材の先端部が当接し、当該折戸の閉止が規制される構造とされていることを特徴とする。
本発明に係る前記折戸においては、前記操作部を、前記一方の戸板の前面側に設けられるとともに、前記ロック部に連設された取っ手部としてもよい。
本発明に係る前記いずれかの折戸においては、前記操作部を、引張り操作がなされることにより前記ロック部による規制を解除する構造としてもよい。
また、本発明に係る前記いずれかの折戸においては、前記閉止規制部材を、前記一方の戸板の端面から突出する方向に向けて第1付勢部材により付勢されたものとし、前記ロック部による規制が解除された状態において、当該折戸の閉止がなされる際には、前記連結部における他方の戸板の端面による規制を受けて該閉止規制部材の没入がなされる構造としてもよい。
上記構成とされた折戸においては、前記閉止規制部材を、前記端部に形成された凹部にスライド自在に内装し、前記ロック部を、前記一方の戸板の厚さ方向に沿って前記凹部に対して進退自在かつ、該凹部に向けて第2付勢部材により付勢されたものとし、前記閉止規制部材が前記第1付勢部材により付勢されて突出した際には、該ロック部が前記第2付勢部材により付勢されて該凹部に進入し、該閉止規制部材の没入を規制する構造としてもよい。
本発明に係る前記折戸は、前記ロック部によって没入が規制されて前記閉止規制部材が突出した状態において、当該折戸の閉止がなされる際には、前記連結部における他方の戸板の端面に該閉止規制部材の先端部が当接し、当該折戸の閉止が規制される構造とされているので、当該折戸の閉止が完全になされる前に、その閉止が規制される。これにより、当該折戸が開状態から閉状態へと移行する際に、隣接する戸板の連結部における各端部間にて縮小される空間や、各戸板を連結する連結部材によって生じる隙間等における指の挟みこみを防止できる。
また、当該折戸を完全に閉止するためには、前記操作部によって前記ロック部による前記閉止規制部材の没入の規制を解除する必要があるので、当該折戸の連結部近傍の手前側部位を、背面側に向けて押すことのみでは閉止がなされず、安全面において優れたものとなる。
本発明に係る前記折戸において、前記操作部を、前記一方の戸板の前面側に設けられるとともに、前記ロック部に連設された取っ手部とすれば、該取っ手部の操作により規制の解除ができるので、別部材でロック部の規制の解除をするための操作部を構成した場合と比べて、部品点数を削減できる。また、取っ手部がロック部の操作部を兼ねることで、例えば、他部材を操作部として別途、設けた場合と比べて、当該折戸の美観性を阻害することがない。
本発明に係る前記いずれかの折戸において、前記操作部を、引張り操作がなされることにより前記ロック部による規制を解除する構造とすれば、当該折戸を閉止する際に、当該折戸を閉止する方向、すなわち、手前側から背面側に向けて押す方向とは逆の方向に、操作部を操作して、前記ロック部の規制を解除する必要があるため、例えば、同方向(押方向)への操作によって解除がなされる構造とした場合と比べて、安全面において、より優れたものとなる。
本発明に係る前記いずれかの折戸において、前記閉止規制部材を、前記一方の戸板の端面から突出する方向に向けて第1付勢部材により付勢されたものとし、前記ロック部による規制が解除された状態において、当該折戸の閉止がなされる際には、前記連結部における他方の戸板の端面による規制を受けて該閉止規制部材の没入がなされる構造とすれば、以下のような効果を奏する。
すなわち、前記ロック部による規制を解除して、当該折戸の閉止がなされる際に、前記一方の戸板の端面から突出する方向に向けて付勢された上記閉止規制部材が、上記第1付勢部材による付勢力に抗して没入されるので、ダンパーとして機能し、これにより、当該折戸の閉動が減衰され、安全面において、より優れたものとなる。
上記構成とされた折戸において、前記閉止規制部材を、前記端部に形成された凹部にスライド自在に内装し、前記ロック部を、前記一方の戸板の厚さ方向に沿って前記凹部に対して進退自在かつ、該凹部に向けて第2付勢部材により付勢されたものとし、前記閉止規制部材が前記第1付勢部材により付勢されて突出した際には、該ロック部が前記第2付勢部材により付勢されて該凹部に進入し、該閉止規制部材の没入を規制する構造とすれば、以下のような効果を奏する。
すなわち、当該折戸が閉止された状態から開動作がなされる際には、上記他方の戸板の端面による規制が解除され、上記閉止規制部材が上記第1付勢部材に付勢されて端面から外方に向けて突出し、上記ロック部が上記第2付勢部材に付勢されて凹部内に進入して、該閉止規制部材の没入を規制する。これにより、当該折戸が閉止された状態から開動作がなされる際に、上記ロック部による上記閉止規制部材の没入の規制が当該折戸の開動作に伴って自動的になされ、安全面において、より優れたものとなる。
以下に本発明の最良の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態に係る折戸を模式的に示す概略横断面図、及び一点鎖線内を拡大して示す概略横断面図である。
図2(a)、(b)及び図3(a)、(b)は、いずれも同実施形態が備える指詰防止構造の一例を説明するための説明図であり、それぞれ戸板端部の一部分解概略背面図である。
図4(a)、(b)及び図5(a)、(b)は、いずれも同指詰防止構造を説明するための説明図であり、図4(a)は、図1におけるX部に対応させた概略拡大横断面図、図4(b)は、図4(a)に対応させた一部破断概略正面図、図5(a)は、図4(a)の状態から折戸の閉動がさらになされた状態を示す概略拡大横断面図、図5(b)は、図5(a)の状態から折戸の閉動がさらになされて同折戸が閉止された状態を示す概略拡大横断面図である。
尚、図3では、後記するカバー体を外した状態を図示している。
また、以下の各実施形態で示す前後方向は、折戸が折り畳まれた際に隣接する戸板の連結部がガイドレールに直交する方向に向けて突出する空間側を手前側とし、その逆を背面側(後面側)として説明する。つまり、後記する各実施形態のように、当該折戸がクローゼット等の収納空間の開閉扉として施工された場合においては、室内空間(居住空間)側にて折戸に対面して該折戸の開閉をする使用者が存在する空間が手前側となり、収納空間側が背面側(後面側)となる。
本実施形態に係る折戸10は、図1に示すように、大略的に、2枚の戸板11,12と、該戸板11,12を、折り畳み自在に連結する連結部材13と、該連結部材13によって連結された隣接する戸板11,12の連結部cpに設けられた指詰防止手段20とを備えている。
上記折戸10は、本実施形態では、図1に示すように、建物の室内空間(居住空間)LSと、収納空間SSとの間を仕切る内壁1に開設された開口部opを、2組の折戸10,10によって閉塞或いは開放するクローゼット用の開閉扉を構成している。
上記各折戸10は、開口部opに設けられた四方枠(上枠(不図示)、下枠2、縦枠3,3)内に配置され、上枠の上レール(ガイドレール、不図示)及び下枠2の下レール(ガイドレール)2aに開閉自在に支持されている。
上記2枚の戸板11,12のうち、縦枠3側にそれぞれ位置する戸板は、スライド不能とされた固定戸板11とされ、他方はスライド可能とされた可動戸板12とされている。すなわち、固定戸板11の支軸11aは、縦枠3の近傍において、スライド不能に、上枠及び下枠2に支持されており、可動戸板12の支軸12aは、上レール及び下レール2aに沿ってスライド可能に、上枠及び下枠2に支持されている。これら戸板をスライド可能とする構成は、公知のランナー(転動体、走行体等)やピボット等を採用するようにしてもよい。
尚、上記固定戸板11もスライド可能な構成としてもよい。
上記連結部材13は、本実施形態では、ヒンジピン13aと、該ヒンジピン13aを支点として折り畳み自在とされた一対の取付ハネ13b,13bを有した蝶番13とされている。
該蝶番13は、各戸板11,12の連結部cpにおける端部近傍の背面に、それぞれの取付ハネ13b,13bを木ねじ等によって止着させることで、固着されている。これら蝶番13は、連結部cpの上下方向に沿って適所に複数個、設けられている。
尚、連結部材13としては、図例のような蝶番13に限られず、当該折戸10の隣接する戸板11,12を折り畳み自在に連結するものであれば、どのようなものでもよい。例えば、蝶番の取付ハネを各戸板11,12の端部近傍背面に形成した凹部に埋め込むように配設する態様等としてもよい。
上記構成とされた折戸10は、図1において左方に位置する折戸10のように、二枚の戸板11,12を横並びに一直線とした状態が、閉止された状態(閉状態)とされ、図1において右方に位置する折戸10のように、二枚の戸板11,12を手前側(上レール及び下レール2aに直交する方向)に向けて連結部cpを突出させるようにして折り畳んだ状態が、全開された状態(開状態)とされる。
また、図1において右方に位置する二点鎖線で示した折戸10は、上記閉状態から開状態への移行(開動)の途中(或いは上記開状態から閉状態への移行(閉動)の途中)の状態と、閉状態とを示している。
上記折戸10の開動及び閉動は、後記する指詰防止手段20が備える取っ手部23をしてなされるが、上記閉動の際において、連結された各戸板11,12の背面のなす角θ(開き角θ)が、例えば、80°〜100°程度以上の状態では、折戸10の連結部cp近傍部位を、手前側(室内空間LS側)から背面側(収納空間SS側)に向けて押すことによっても折戸10の閉動(以下、押圧閉動と略す)が可能とされている。
上記のように、折戸10の開動及び閉動がなされる際、上記戸板11,12の各連結部cp側の端面11b,12b間には、折戸10の開閉に伴って、拡大及び縮小される扇状の空間fs(図4及び図5も参照)が形成される。
このように折戸10の開閉に伴って拡縮される扇状の空間fsや、上記蝶番13によって連結した各戸板11,12間の隙間に、当該折戸10の閉動(特に押圧閉動)がなされる際に、手指等が存在すると、各戸板11,12の端面11b,12bによって手指が挟み込まれる恐れがあるが、本実施形態では、このような指の挟みこみを防止するために、指詰防止手段20を備えている。
上記指詰防止手段20は、図1の一点鎖線内の拡大図に示すように、大略的に、上記折戸10の連結部cpにおける一方の戸板(図例では可動戸板)12の端部12cに内装され、該端部12cの端面12bから該戸板12の幅方向に沿って出没自在とされた閉止規制部材21と、該閉止規制部材21の没入を規制するロック部22と、該ロック部22による規制を解除するための操作部としての取っ手部23とを備えている。
上記閉止規制部材21は、図2(b)に示すように、略平板状とされるとともに、正面視(背面視)において略倒凸字形状とされており、後記するロック部22に当接して規制される基端部21bと、該基端部21bの上記端面12b側に連成され、該基端部21bよりも上下方向長さを小さくした先端部21aとを備えている。上記基端部21bの端面側面21c,21cが後記する第1スライド凹部16の規制面16a,16aに規制されて、該規制面16a,16aとともに抜け止めとして機能する。尚、このような閉止規制部材21の抜け止めはどのような態様としてもよい。
また、該閉止規制部材21は、図3に示すように、上記一方の戸板12の端部12cに形成された第1スライド凹部16に、当該戸板12の幅方向に沿ってスライド自在に収容されている。
また、該閉止規制部材21は、後記するように当該折戸10の閉止がなされる際に、他方の戸板(図例では固定戸板)11の端面11bに当接した際に、該端面11bを傷付けないよう、その先端部21aの縁部には、面取り加工が施されている。
上記第1スライド凹部16は、図2に示すように、上記閉止規制部材21の形状に対応させて形成されており、該閉止規制部材21の先端部21aに対応させた端面側に位置する先端部スライド部位と、該先端部スライド部位に連成され、上記基端部21bに対応させた基端部スライド部位とを有しており、上記先端部スライド部位は、上記端面12bから幅方向外方に向けて開口している。
上記基端部スライド部位の端面側側壁16a,16aが上記閉止規制部材21の基端部21bの端部側面21c,21cを規制する規制面16a,16aとして機能する。
また、上記基端部スライド部位の上記端面側側壁に対面するスライド方向基端側(幅方向内方側)の側壁には、該戸板12の端面12bから突出する方向に向けて上記閉止規制部材21を付勢する第1付勢部材を構成する第1圧縮コイルバネ24,24が、該戸板12の幅方向に沿って伸縮自在に設けられている。これら第1圧縮コイルバネ24,24の先端部は、図3に示すように上記閉止規制部材21の基端部21bに連結されている。
この基端部スライド部位の幅方向に沿って上記閉止規制部材21の基端部21bがスライドすることで、その先端部21aの一部が、上記戸板12の端面12bから突出する構成とされている。
また、上記第1スライド凹部16の基端部スライド部位には、上記戸板12の前面側に向けて厚さ方向に沿って形成され、後記するロック部22を該戸板12の厚さ方向にスライド自在に収容する第2スライド凹部15が設けられている。
該第2スライド凹部15の底面(戸板12の前面側の面)には、該戸板12の前面から該第2スライド凹部15に貫通した挿通孔14が形成されている。
上記取っ手部23は、把持部23aと、該把持部23aに連設された軸部23bとを備え、該軸部23bが上記挿通孔14に戸板12の前面側から挿通されるとともに、上記第2スライド凹部15内に向けて進入するように設けられている。また、該軸部23bの上記第2スライド凹部15内に進入した部位に、後記するロック部22を付勢する第2付勢部材を構成する第2圧縮コイルバネ25が外装されるとともに、その先端部に後記するロック部22が連結されている。
また、該取っ手部23は、後記するロック部22がロック状態では、上記第2圧縮コイルバネ25に付勢されて、把持部23aが戸板12の前面に当接し、その軸部23bが挿通孔14及び第2スライド凹部15内に収容された状態となる。
上記ロック部22は、略直方体形状とされており、上記第2スライド凹部15にスライド自在に収容されるとともに、該第2スライド凹部15に直交するように設けられた上記第1スライド凹部16に対して進退自在に設けられている。
また、該ロック部22は、上記軸部23bに外装された第2圧縮コイルバネ25により上記第1スライド凹部16に向けて付勢されている。
すなわち、該ロック部22は、上記取っ手部23が無負荷の状態(引張り操作がなされていない状態)で、かつ上記閉止規制部材21の先端部21aの一部が上記端面12bから突出された状態では、図1に示すように、上記第2圧縮コイルバネ25に付勢され、上記第1スライド凹部16内にその一部が進入した状態とされ、これにより、上記閉止規制部材21の基端部21bの没入を規制する。
また、上記ロック部22は、上記第2圧縮コイルバネ25の付勢力に抗して上記取っ手部23の引張り操作がなされた状態では、図5に示すように、上記第1スライド凹部16から退出した状態となり、該第2スライド凹部15にその全体が収容された状態となる。
また、該ロック部22は、上記第2スライド凹部15にその全体が収容された状態において、上記閉止規制部材21の没入がなされた際には、図5に示すように、その先端部(第1スライド凹部16側の端部)が、該閉止規制部材21の基端部21bに規制され、上記第1スライド凹部16への進入が規制される。また、この状態では、取っ手部23は、引張り操作がなされた状態と略同様、すなわち、軸部23bの一部が戸板12の前面側に露出した状態となる。
上記第1スライド凹部16の周縁部には、段部17が形成されており、該段部17に、図2(b)に示すように、カバー体18が固着される。
尚、後記するように、当該折戸10の閉止が規制された状態(ロック状態)において、形成される上記扇状の空間fsに手指が挟まらないよう、上記閉止規制部材21の先端部21aの端面12bからの突出量が、適宜、設定されている。また、該ロック状態が維持できるよう、上記閉止規制部材21の上下方向長さや、上記ロック部22の大きさ及び形状が適宜、設定されている。
また、これら閉止規制部材21、ロック部22等は、上記ロック状態が維持できる程度の剛性を有したものであれば、金属材、合成樹脂材、木質材等どのような材料からなるものとしてもよい。
さらに、上記指詰防止手段20の配設箇所、特に、取っ手部23及び閉止規制部材21の配設高さは、例えば、乳幼児等の手が届く範囲以上の高さとしてもよい。これによれば、より安全面において優れた折戸となる。
上記構成とされた指詰防止手段20を備えた折戸10では、以下のように開閉がなされる。
図1及び図3(a)に示すように、当該折戸10が開状態では、上記閉止規制部材21が上記第1圧縮コイルバネ24によって付勢され、上記戸板12の端面12bからその先端部21aの一部が突出した状態とされる。また、この状態において、上記取っ手部23の引張り操作がなされていなければ、上記第2圧縮コイルバネ25によって上記ロック部22が付勢されてその一部が上記第1スライド凹部16内に進入して、上記閉止規制部材21の基端部21bを規制し、該閉止規制部材21の没入を規制する(ロック状態)。
上記ロック状態において、当該折戸10の閉止がなされる際には、上記取っ手部23をして該折戸10をスライドさせて、或いは、上記開き角θがある程度の状態では、当該折戸10の連結部cp近傍の手前側部位を、背面側に向けて押してその閉動がなされる。
この閉動がなされる際には、上述のように、当該折戸10の連結部cpにおける各戸板11,12の端面11b,12b間の空間fsが、その閉動に伴って徐々に小さくなる。
さらに当該折戸10の閉動がなされ、図4に示すように、上記連結角θが120°〜150°程度とされた状態では、一方の戸板12の端面12bから突出した上記閉止規制部材21の先端部21aが、他方の戸板11の端面11bに当接し、当該折戸10の閉止が規制される。
上記ロック状態を解除し、当該折戸10を完全に閉止させる場合には、上記取っ手部23を上記戸板12の前面側に対して、引張り操作する。これにより、該取っ手部23に連結された上記ロック部22が該第1スライド凹部16から退出、すなわち上記第2スライド凹部15に沿って該戸板12の前面側(凹部15の底面側)に向けて移動し、ロック部22による閉止規制部材21の規制の解除がなされる。この状態では、上記閉止規制部材21の没入が可能とされる。
上記のように閉止規制部材21の没入の規制が解除された状態で、当該折戸10を閉動させると、図5(a)に示すように、該閉止規制部材21の先端部21aに当接した上記他方の戸板11の端面11bによる規制を受けて、該閉止規制部材21が上記第1圧縮コイルバネ24による付勢力に抗して没入される。すなわち、閉動に伴って、各戸板11,12の端面11b,12bが近接することによって、上記閉止規制部材21の没入がなされる。
当該折戸10の更なる閉動を伴い、完全に閉止された状態では、図3(b)及び図5(b)に示すように、上記閉止規制部材21が上記第1スライド凹部16内に収容された状態となる。
一方、当該折戸10が完全に閉止された状態から、当該折戸10を開放させる際には、上記取っ手部23を、手前側かつ固定側の戸板11側に向けて引くことで、開動がなされる。
この折戸10の開動がなされる際には、その開動に伴って、上記各戸板11,12の端面11b,12b間が離反するように、その空間fsが広がるので、図5(a)に示すように、上記閉止規制部材21は、上記第1圧縮コイルバネ24によって付勢され、上記戸板12の端面12bから突出する。更なる開動を伴って、該閉止規制部材21が最大限突出した状態、すなわち、該閉止規制部材21の基端部21bの端面側面21c,21cが上記第1スライド凹部16の規制面16a,16aに規制された状態では、図3(a)及び図4(a)に示すように、上記ロック部22の先端部への閉止規制部材21の基端部21bによる規制が解除され、該ロック部22は、上記第2圧縮コイルバネ25に付勢されて、上記取っ手部23の把持部23aの戸板12の前面側への移動を伴い、上記第1スライド凹部16内に進入し、上記ロック状態とされる。
以上のように、本実施形態に係る折戸10は、上記ロック部22によって没入が規制されて上記閉止規制部材21が突出した状態において、当該折戸10の閉止がなされる際には、上記連結部cpにおける他方の戸板11の端面11bに該閉止規制部材21の先端部21aが当接し、当該折戸10の閉止が規制される。従って、当該折戸10の閉止が完全になされる前に、その閉止が規制され、当該折戸10が開状態から閉状態へと移行する際に、隣接する戸板11,12の連結部cpにおける各端部間にて縮小される空間fsや、各戸板11,12を連結する蝶番13によって生じる隙間等における指の挟みこみを防止できる。
また、当該折戸10を完全に閉止するためには、上記取っ手部23によって上記ロック部22による上記閉止規制部材21の没入の規制を解除する必要があるので、当該折戸10の連結部cp近傍の手前側部位を、背面側に向けて押すことのみでは閉止がなされず、安全面において優れたものとなる。
さらに、本実施形態では、上記ロック部22の解除が、上記一方の戸板12の前面側に設けられるとともに、上記ロック部22に連設された取っ手部23の操作によりなされる態様としているので、例えば、別部材でロック部22の規制及び解除をするための操作部を構成した場合と比べて、部品点数を削減できる。また、取っ手部23がロック部22の操作部を兼ねることで、例えば、他部材を操作部として別途、設けた場合と比べて、当該折戸10の美観性を阻害することがない。
さらにまた、本実施形態では、上記取っ手部23の引張り操作がなされることにより上記ロック部22による閉止規制部材21の没入の規制を解除する構造としているので、当該折戸10を閉止する際に、当該折戸10を閉止する方向、すなわち、手前側から背面側に向けて押す方向とは逆の方向に、取っ手部23を操作して、上記ロック部22の規制を解除する必要があるため、例えば、同方向(押方向)への操作によって解除がなされる構造とした場合と比べて、安全面において、より優れたものとなる。
また、本実施形態では、上記ロック部22による規制を解除して、当該折戸10の閉止がなされる際に、上記一方の戸板12の端面12bから突出する方向に向けて付勢された上記閉止規制部材21が、上記第1圧縮コイルバネ24による付勢力に抗して没入されるので、ダンパーとして機能し、これにより、当該折戸10の閉動が減衰され、安全面において、より優れたものとなる。
さらに、本実施形態では、当該折戸10が閉止された状態から開動作がなされる際には、上記他方の戸板11の端面11bによる規制が解除され、上記閉止規制部材21が上記第1圧縮コイルバネ24に付勢されて上記戸板12の端面12bから外方に向けて突出し、上記ロック部22が上記第2圧縮コイルバネ25に付勢されて上記第1スライド凹部16内に進入して、該閉止規制部材21の没入を規制するようにしている。これにより、当該折戸10が閉止された状態から開動作がなされる際に、上記ロック部22による上記閉止規制部材21の没入の規制が当該折戸10の開動作に伴って自動的になされ、安全面において、より優れたものとなる。
次に、本発明に係る他の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図6(a)、(b)は、いずれも第2実施形態に係る折戸を示し、(a)は、図4(a)に対応させた図、(b)は、図5(b)に対応させた図である。
尚、上記第1実施形態との相違点は、主に指詰防止手段の構成であり、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略或いは簡略に説明する。
本実施形態に係る折戸10Aが備える指詰防止手段20Aは、図6(a)に示すように、取っ手部23Aによるロック部22Aのロック状態の解除の態様が上記第1実施形態とは大きく異なり、ロック部22Aの解除がリンク機構によってなされ、取っ手部23Aを、戸板12Aの前面側に向けて押すことによって、ロック部22Aの解除がなされる構造としている。
すなわち、上記第1実施形態では、上記取っ手部23とロック部22とが戸板12の厚さ方向に沿って連結された態様とされていたが、本実施形態では、取っ手部23Aの軸部23Abと、ロック部22Aとが戸板12Aの幅方向に沿って位置を異ならせて配設されており、連結アーム23cによって連結されている。
上記連結アーム23cの一端部には、上記取っ手部23Aの軸部23Abの先端部が回動自在に連結されるとともに、その他端部には、ロック部22Aの基端部(戸板12Aの前面側の端部)が回動自在に連結されている。
また、上記取っ手部23Aの構成に対応させて、上記戸板12Aには、第2スライド凹部15Aとは異なる位置に、該取っ手部23Aの軸部23Abが挿通される挿通孔14Aが設けられており、上記連結アーム23cが揺動自在に収容される凹部19が形成されている。
また、該凹部19には、上記連結アーム23cの略中央部を回動自在に枢支する枢軸19aが設けられている。
尚、該凹部19内において上記連結アーム23cの枢軸19aを支点とする回動が可能なよう、該連結アーム23cの上記軸部23Ab及び上記ロック部22Aの枢軸がそれぞれ連結された両端部は、長孔形状とされて、上記軸部23Ab及び上記ロック部22Aの各枢軸の移動が可能とされている。或いは、連結アーム23cの枢軸19aによって枢支される部位を長孔形状としてもよい。
また、上記凹部19に対応させて、上記同様の段部17Aが形成されており、該段部17Aにカバー体18Aが固着されている。
さらに、上記ロック部22Aは、上記第1実施形態と同様、第2スライド凹部15Aに設けられた第2圧縮コイルバネ25Aによって第1スライド凹部16に向けて付勢されている。
上記構成とされた本実施形態に係る折戸10Aでは、上記第1実施形態と同様、ロック状態において、当該折戸10Aが開放された状態から閉止がなされる際には、図6(a)に示すように、ロック部22Aによる没入が規制されて突出状態とされた閉止規制部材21の先端部21aが他方の戸板11の端面11bに当接し、当該折戸10Aの閉止が規制される。
この状態から当該折戸10Aを閉止する場合は、上記取っ手部23Aを、戸板12Aの前面に向けて押圧操作する。これにより、上記枢軸19aを支点として上記連結アーム23cが図示時計廻りに回転し、その他端部に連結されたロック部22Aが、第2圧縮コイルバネ25Aの付勢力に抗して、第2スライド凹部15Aに沿って戸板12Aの前面側に向けて移動し、第1スライド凹部16から退出し、ロック状態の解除がなされる。
ロック部22Aによる閉止規制部材21の没入の規制が解除されると、上記第1実施形態と同様、当該折戸10Aの閉止が可能となり、上記同様、閉止規制部材21の没入を伴って、図6(b)に示すように、折戸10Aの閉止がなされる。
一方、当該折戸10Aが完全に閉止された状態から、当該折戸10Aを開放させる際には、上記第1実施形態と同様、上記取っ手部23Aを、手前側かつ固定側の戸板11側に向けて引くことで、開動がなされる。
この折戸10Aの開動がなされる際には、その開動に伴って、上記第1実施形態と同様、上記閉止規制部材21が上記第1圧縮コイルバネ24によって付勢されて、上記戸板12Aの端面12bから突出する。また、更なる開動を伴って、該閉止規制部材21が最大限突出した状態では、図6(a)に示すように、上記ロック部22Aの先端部への閉止規制部材21の基端部21bによる規制が解除され、該ロック部22Aは、上記第2圧縮コイルバネ25Aの付勢によって、上記連結アーム23cの枢軸19aを支点とする図示反時計回りの回転、及び上記取っ手部23Aの把持部23aの戸板12Aの前面側から離間する方向への移動を伴い、上記第1スライド凹部16内に進入し、上記ロック状態とされる。
以上のように、本実施形態に係る折戸10Aによれば、上記第1実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態では、当該折戸10Aの押圧閉動がなされる際には、取っ手部23Aを押圧操作することで、ロック状態が解除されるとともに、閉動が可能となるので、ロック部22Aによるロック状態の解除と、当該折戸10Aの閉動とを一連の同じ操作で行うことができ、上記第1実施形態と比べて、利便である。このような態様では、特に、取っ手部23Aを幼児等の手の届かないような高さ位置に配設することが好ましい。
尚、上記各実施形態では、上記各ロック部によるロック状態を解除する態様として、取っ手部を引っ張り操作、或いは押圧操作することにより、解除する態様を例示しているが、例えば、該取っ手部をスライド操作或いは回動操作することによりロック状態の解除が可能となる態様としてもよい。
また、上記各実施形態では、上記ロック状態を解除するための操作部を、折戸の開閉の際に操作される取っ手部とした態様を例示しているが、例えば、ロック状態を解除するための操作部を、取っ手部とは別に設けるようにしてもよい。
さらに、上記各実施形態では、上記各閉止規制部材を付勢する第1付勢部材及び上記各ロック部を付勢する第2付勢部材は、図例のような圧縮コイルバネに限られず、板バネ等、他の付勢部材によって構成するようにしてもよい。
さらにまた、上記各実施形態では、閉止規制部材の基端部の内方側端面に、ロック部の側面が当接して、閉止規制部材の没入の規制がなされる態様を例示しているが、このような態様に限られず、ロック部によって閉止規制部材の没入の規制が可能な態様とすればよい。例えば、閉止規制部材に、ロック部が嵌め込まれる開口部や凹溝を形成するような態様としてもよい。
また、上記各実施形態では、上記各閉止規制部材が一方の戸板の端面から突出する方向に向けて第1付勢部材により付勢され、他方の戸板の端面の規制の解除がなされると、自動的に突出する態様を例示しているが、このような態様に限られない。
さらに、上記各実施形態では、上記各ロック部が上記一方の戸板の厚さ方向に沿って上記第1スライド凹部に対して進退自在かつ、該第1スライド凹部に向けて第2付勢部材により付勢された態様とし、上記閉止規制部材が上記第1付勢部材により付勢されて突出した際には、ロック部が上記第2付勢部材により付勢されて該凹部に進入し、該閉止規制部材の没入を自動的に規制する態様を例示しているが、このような態様に限られない。
例えば、上記したような態様に代えて、上記閉止規制部材と、ロック部と、操作部とをリンク機構等で連結し、手動操作により、ロック部による閉止規制部材の没入の規制と、その解除とがなされるような態様としてもよい。
或いは、ロック部と操作部とを連結し、その操作により、閉止規制部材を突出させるような態様としてもよい。この場合は、閉止規制部材の没入は、他方の戸板の端面による規制を受けてなされるような態様としてもよい。
さらにまた、上記各実施形態では、各折戸の連結部cpの上下方向に沿って一箇所に、上記各指詰防止手段を配設した態様を例示しているが、連結部cpの上下方向に沿って複数箇所に配設する態様としてもよい。この場合は、図例の可動戸板側に複数個、配設するような態様としてもよく、或いは、固定戸板側にも設けるような態様としてもよい。
また、上記各実施形態では、戸板の背面側を掘削するようにして各凹部を形成し、カバー体によって該凹部を閉塞した態様を例示しているが、例えば、フラッシュパネル等のような表面材を張り合わせて構成される折戸の場合には、その内方空間を上記各部材の配設箇所として利用するようにしてもよい。
さらに、上記各実施形態では、各折戸を、クローゼット用の開閉扉に適用した例を示したが、これに限られず、例えば、キャビネット等の収納戸棚や各種部屋の開閉扉、或いは部屋の間仕切り用のスライドウォール(開閉壁)としても適用可能である。
さらにまた、上記各実施形態では、折戸を構成する複数枚の戸板として、二枚からなるものを例示しているが、3枚以上の戸板からなるものとしてもよい。この場合は、上記した各指詰防止手段を、折戸の開閉の際に戸板のスライド方向とは直交する方向に突出される連結部に、少なくとも設けるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、各戸板の連結部側の端面に、面取り部を形成したものとし、該面取り部とは異なる位置、すなわち、戸板の背面側に近い位置に、上記閉止規制部材が突出される開口を形成した態様を例示しているが、面取り部が形成されていないものとしてもよい。この場合は、戸板の手前側に近い位置に、上記閉止規制部材が突出される開口等を形成するようにしてもよい。
本発明に係る折戸の一実施形態を模式的に示す概略横断面図、及び一点鎖線内を拡大して示す概略横断面図である。 (a)、(b)は、いずれも同実施形態が備える指詰防止構造の一例を説明するための説明図であり、それぞれ戸板端部の一部分解概略背面図である。 (a)、(b)は、いずれも同指詰防止構造を説明するための説明図であり、それぞれ戸板端部の一部分解概略背面図である。 (a)、(b)は、いずれも同指詰防止構造を説明するための説明図であり、(a)は、図1におけるX部に対応させた概略拡大横断面図、(b)は、(a)に対応させた一部破断概略正面図である。 (a)、(b)は、いずれも同指詰防止構造を説明するための説明図であり、(a)は、図4(a)の状態から折戸の閉動がさらになされた状態を示す概略拡大横断面図、(b)は、(a)の状態から折戸の閉動がさらになされて同折戸が閉止された状態を示す概略拡大横断面図である。 (a)、(b)は、いずれも本発明に係る折戸の他の実施形態を模式的に示し、(a)は、図4(a)に対応させた概略拡大横断面図、(b)は、図5(b)に対応させた概略拡大横断面図である。
符号の説明
10,10A 折戸
11,12,12A 戸板
11b 固定戸板(他方の戸板)の端面
12b 可動戸板(一方の戸板)の端面
12c 可動戸板の端部
16 第1スライド凹部(凹部)
21 閉止規制部材
21a 閉止規制部材の先端部
22,22A ロック部
23,23A 取っ手部(操作部)
24 第1圧縮コイルバネ(第1付勢部材)
25,25A 第2圧縮コイルバネ(第2付勢部材)
cp 連結部

Claims (5)

  1. 複数枚の戸板を、折り畳み自在に連結した折戸であって、
    隣接する戸板の連結部における一方の戸板の端部に内装され、該端部の端面から該戸板の幅方向に沿って出没自在とされた閉止規制部材と、該閉止規制部材の没入を規制するロック部と、該ロック部による規制を解除する操作部とを備え、
    前記ロック部によって没入が規制されて前記閉止規制部材が突出した状態において、当該折戸の閉止がなされる際には、前記連結部における他方の戸板の端面に該閉止規制部材の先端部が当接し、当該折戸の閉止が規制される構造とされていることを特徴とする折戸。
  2. 請求項1において、
    前記操作部は、前記一方の戸板の前面側に設けられるとともに、前記ロック部に連設された取っ手部であることを特徴とする折戸。
  3. 請求項1または2において、
    前記操作部は、引張り操作がなされることにより前記ロック部による規制を解除する構造とされていることを特徴とする折戸。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記閉止規制部材は、前記一方の戸板の端面から突出する方向に向けて第1付勢部材により付勢されており、前記ロック部による規制が解除された状態において、当該折戸の閉止がなされる際には、前記連結部における他方の戸板の端面による規制を受けて該閉止規制部材の没入がなされる構造とされていることを特徴とする折戸。
  5. 請求項4において、
    前記閉止規制部材は、前記端部に形成された凹部にスライド自在に内装されており、
    前記ロック部は、前記一方の戸板の厚さ方向に沿って前記凹部に対して進退自在かつ、該凹部に向けて第2付勢部材により付勢されており、前記閉止規制部材が前記第1付勢部材により付勢されて突出した際には、該ロック部が前記第2付勢部材により付勢されて該凹部に進入し、該閉止規制部材の没入を規制する構造とされていることを特徴とする折戸。
JP2008276889A 2008-10-28 2008-10-28 折戸 Expired - Fee Related JP5011260B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008276889A JP5011260B2 (ja) 2008-10-28 2008-10-28 折戸

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008276889A JP5011260B2 (ja) 2008-10-28 2008-10-28 折戸

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010106457A true JP2010106457A (ja) 2010-05-13
JP5011260B2 JP5011260B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=42296173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008276889A Expired - Fee Related JP5011260B2 (ja) 2008-10-28 2008-10-28 折戸

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5011260B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016036425A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 吸込具及びこれを用いた電気掃除機
JP2018500482A (ja) * 2014-11-26 2018-01-11 ユリウス・ブルム・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツングJulius Blum Gesellschaft Mit Beschrankter Haftung 射出装置及び射出装置と家具を有する構造物

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH034795U (ja) * 1989-06-05 1991-01-17

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH034795U (ja) * 1989-06-05 1991-01-17

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016036425A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 吸込具及びこれを用いた電気掃除機
JP2018500482A (ja) * 2014-11-26 2018-01-11 ユリウス・ブルム・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツングJulius Blum Gesellschaft Mit Beschrankter Haftung 射出装置及び射出装置と家具を有する構造物
US10316565B2 (en) 2014-11-26 2019-06-11 Julius Blum Gmbh Ejecting device and arrangement consisting of a piece of furniture and an ejecting device

Also Published As

Publication number Publication date
JP5011260B2 (ja) 2012-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012233391A (ja) 車両のフードラッチ装置
US9422750B2 (en) Range limited latch
JP2010071043A (ja) 建具
JP5011260B2 (ja) 折戸
JP6375090B2 (ja) 開き扉の施解錠機構
JP2004059023A (ja) 蓋体
JP2006299691A (ja) ハンドル装置及び建具
JP4441236B2 (ja) 物品収納什器の施解錠装置
JP5129503B2 (ja) サッシ
JP2009197492A (ja) 防火ドア
JP2009225983A (ja) トイレブース
KR20130141335A (ko) 매립형 손잡이
KR102483217B1 (ko) 문 고정장치
JP2006009572A (ja) 非常用開放機構付き開き戸
JP7346768B1 (ja) 扉ロック装置
JP5384266B2 (ja) 開放角度規制装置および建具
JP5449844B2 (ja) 洗濯機
JP4081583B2 (ja) 防火防煙用のシートシャッター装置および防火防煙用のシートシャッター装置におけるシート開閉方法
JP2016194213A (ja) 引戸用ランナー
JP4441235B2 (ja) 物品収納什器における上扉の施錠装置
JP3186005U (ja) 折り畳み扉と折り畳み扉装置
JP5382648B2 (ja) 施解錠装置及びこれを適用した収納家具
JPH0740046Y2 (ja) ラッチ装置
JP2019060170A (ja) 折戸
JP4464795B2 (ja) 両開き扉付収納装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101122

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees