JP2781472B2 - 両開き扉の開閉装置 - Google Patents

両開き扉の開閉装置

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JP2781472B2
JP2781472B2 JP3096910A JP9691091A JP2781472B2 JP 2781472 B2 JP2781472 B2 JP 2781472B2 JP 3096910 A JP3096910 A JP 3096910A JP 9691091 A JP9691091 A JP 9691091A JP 2781472 B2 JP2781472 B2 JP 2781472B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷蔵庫等に使用され
る左右両開き可能な扉の開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の冷蔵庫等では一般に片開きの扉が
使用されているが、最近では、使用者の多様なニーズに
答えるべく、左右両開き可能な扉を使用した冷蔵庫等が
市場に提供されるようになってきている。このような両
開き扉の開閉装置としては、従来、図10から図15に
示すようなものがある。この開閉装置は、図10に示す
ように冷蔵庫本体1の前面左右両端部に固定された上部
取付金具2a,2bと、この上部取付金具2a,2bにそ
れぞれ上下に突設されたヒンジピン3a,3bと、この
上部取付金具2a、2bよりもほぼ扉8の高さの分だけ
下方の位置において冷蔵庫本体1に固定された下部取付
金具4a,4bと、この下部取付金具4a,4bにそれぞ
れ上方向に突設されたヒンジピン5a,5bと、上記扉
8の上部内側に固定され、上記上部取付金具2a,2b
の下方に突設されたヒンジピン3a,3bと係脱自在に
係合する上部係合部材と、上記扉8の下部内側に固定さ
れ、上記下部取付金具4a,4bの上方向に突設された
ヒンジピン5a,5bと係脱自在に係合する下部係合部
材とから構成されている。また、上記扉8の上部には上
記ヒンジピン3a,3bと係合する係合穴6a,6bが設
けられており、上記扉8の下部には上記ヒンジピン5
a,5bと係合する係合穴7a,7bが設けられている。
上記上部係合部材は図11に示す構成をしている。な
お、下部係合部材も同様の構成であるので、以下、上部
係合部材について説明し、下部係合部材については説明
を省略する。この係合部材は、両端部の溝11a,11
bに、ヒンジピン3a,3bを係合するための係合溝1
2a,12bを有する部材13a,13bを取り付けた固
定板10と、この固定板10の枢軸14a,14b、1
5a,15b、16a,16bに取り付けられ、両端部の
嵌合溝21a,21bに、ヒンジピン3a,3bを係合す
るための係合溝22a,22bを有する部材23a,23
bを取り付けた固定板20と、上記固定板10の両端部
に設けられた枢軸14a,14bに回転自在に取り付け
られ、ヒンジピン3a,3bを上記係合溝12a(22
a),12b(22b)内に拘束するためのラッチ溝31
a,31bを有するラッチ板30a,30bと、このラッ
チ板30a,30bを付勢するスプリング32a,32b
と、上記二つのラッチ板30a,30bを連結する連結
機構40と、扉8が開放状態にあるときに開放側のラッ
チ板の回転を規制する安全装置50a,50bとから構
成されている。上記連結機構40は、枢軸15a,15
bに揺動自在に取り付けられた揺動リンク41a,41
bと、この揺動リンク41a,41bの端部を結合する
連結リンク42とで構成されている。上記揺動リンク4
1a(41b)は、スライド案内部42a(42b)とスト
ッパ部43a(43b)からなる略L字形のロック溝44
a(44b)を有しており、このロック溝44a,44b
がラッチ板30a,30bに突設されたロックピン33
a,33bと係合してラッチ板30a,30bの回転を規
制するようになっている。また、上記安全装置50a,
50bは、枢軸16a,16bに回動自在に取り付けら
れた安全板51a,51bと、この安全板51a,51b
を上記本体1側に突出させるように付勢するスプリング
52a,52bとで構成されている。上記安全板50a
(50b)は、スライド案内部52a(52b)とストッパ
部53a(53b)からなる略L字形の安全溝54a(5
4b)を有しており、この安全溝54a,54bが揺動リ
ンク41a,41bに突設された安全ピン45a,45b
と係合して揺動リンク41a,41bの揺動を規制する
ようになっている。
【0003】上記構成からなる開閉装置の動作を図12
および図13に基づいて説明する。図12は扉を閉じた
状態を示す平面図、図13は扉の開放時の状態を示す平
面図であり、それぞれ、冷蔵庫本体1から扉8をみて左
の部分を(a)に、右の部分を(b)に示す。いま、図12
に示すようにラッチ板30a,30bがヒンジピン3a,
3bを拘束している状態から、図13に示すように扉8
の右をスプリング32bの力に抗して矢印Aの方向に開
くと、ラッチ板30bが矢印Bに示す拘束解除方向に回
転し、ラッチ板30bのロックピン33bが、揺動リン
ク41bのロック溝44bをスライド案内部42bへ移
動し、揺動リンク41bを矢印Cの方向へ揺動させ、そ
れにより、揺動リンク41bの安全ピン45bが安全板
51bの安全溝54bのスライド案内部52bへ移動す
ると共に、安全板51bを矢印Dの方向へ回動させる。
このとき、揺動リンク41bの動きが連結リンク42に
より反対側の揺動リンク41aに伝えられ、揺動リンク
41aが矢印Eの方向へ揺動し、ラッチ板30aのロッ
クピン33aが揺動リンク41aのロック溝44aのス
トッパ部43aにはまり込んで、ラッチ板30aの回転
が規制され、ラッチ板30aが拘束解除方向へ回転しな
いようになっている。従って、扉8は本体1からはずれ
ることがなく、扉8をヒンジピン3aを中心に回転させ
ることができる。また、上記揺動リンク41aの揺動に
より、安全板51aがスプリング52aの力によって枢
軸16aの回りを矢印Fの方向に回動し、揺動リンク4
1aの安全ピン45aが安全板51aのロック溝54a
のストッパ部53aにはまり込み、揺動リンク41aの
揺動が規制され、ラッチ板30aが拘束解除方向へ回転
しないようになっている。従って、開放側のラッチ板3
0bがなんらかの力によって拘束方向(矢印Bと反対方
向)に力をうけ、その力が揺動リンク41b、連結リン
ク42を伝わって揺動リンク41aを矢印Eと逆の方向
に揺動させようとしても、安全装置50aによってその
揺動が規制されているので、揺動リンク41aが揺動せ
ず、従って、ラッチ板30aが回転せず、扉8が本体1
からはずれることがない。また、図12の状態から扉8
の左側を開く場合も上記と同様の動作により、扉8が本
体1からはずれることがなく、扉8をヒンジピン3bを
中心に回転させることができる。扉8を閉じたときに
は、開放時と逆の動作により、図12にしめすラッチ板
30a,30bがそれぞれヒンジピン3a,3bを拘束し
た状態となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
両開き扉の開閉装置を使用した場合、扉の開放時には図
10に示すように安全板51a,51bが扉8から本体
1側に突出しており、また、図15の拡大図に示すよう
に扉8の係合穴6a(6b)からラッチ板30a(30b)
に直接触れることができるようになっているが、この扉
の開放時に子供等がいたずらをして、安全板51b(5
1a)を扉8側に押し込み、同時に、係合穴6a(6b)
から指等でラッチ板30a(30b)を押して回転させる
と、開放側と反対側の揺動リンク41b(41a)が揺動
して、ラッチ板31a(31b)が拘束解除方向に回転し
て、ヒンジピン3b(3a)の拘束を解除し、扉8が容易
に本体からはずれて落下するという問題がある。このこ
とは、下部係合部材をいたずらした場合でも同様のこと
がいえる。また、図13に示すように、扉8が開いた状
態において、スプリング32b(32a)がラッチ板30b
(30a)を拘束解除方向に付勢しているので、扉8を閉
じるときにこの付勢力に抗した力を必要とし、扉8を閉
じにくいという欠点がある。また、扉8が開いた状態か
ら完全に閉じるまでの間において、上記スプリング32
b(32a)のラッチ板30b(30a)を回転させる力が
0になる点が存在し、その位置で扉8を閉じるのを止め
ると、扉8が半開きの状態で止まってしまうという欠点
がある。そこで、この発明の目的は、上記のような問題
や欠点をなくした両開き扉の開閉装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、扉またはこの扉が取り付けられる本
体のいずれか一方の上側の左右両端部および下側の左右
両端部にヒンジピンを突設すると共に、そのいずれか他
方に上記ヒンジピンを係脱自在に係合する係合溝を有す
る固定板を設け、この固定板の左右両端部に、それぞれ
外径側に開いたラッチ溝により上記ヒンジピンに係脱自
在に係合すると共にスプリングにより付勢されて上記ヒ
ンジピンを上記係合溝内に拘束するラッチ板を回転自在
に取り付け、これらの両ラッチ板間に、一方のラッチ板
の拘束解除方向の回転に連係して他方のラッチ板の回転
を阻止する連結部材を設け、この連結部材は上記左右ラ
ッチ板の近傍で上記固定板にそれぞれ枢着された一対の
リンクと、これらのリンクの一端部同士を連結する連結
リンクとで構成し、上記各ラッチ板または上記各リンク
のいずれか一方にスライド案内部とストッパ部からなる
略L字形に形成されたロック溝を設けると共に、そのい
ずれか他方に上記ロック溝に係合して上記ラッチ板の回
転を規制するロックピンを突設し、上記扉が開放状態に
あるときに開放側の上記ラッチ板の回転を規制する安全
装置を設け、この安全装置は上記左右各ラッチ板の近傍
で上記固定板に枢着した安全板と、この安全板を上記ヒ
ンジピンが取り付けられている上記扉または上記本体側
に突出させるよう付勢するスプリングとで構成し、上記
各リンクもしくは上記各安全板のいずれか一方にスライ
ド案内部とストッパ部からなる略L字形に形成された安
全溝を設けると共に、そのいずれか他方に上記安全溝に
係合して上記リンクの揺動を規制する安全ピンを突設し
てなる両開き扉の開閉装置であって、上記上側の左右両
端部または上記下側の左右両端部の少なくとも一方のヒ
ンジピンを下方に向けて突設すると共に、上記各ヒンジ
ピンの先端部の径を上記係合溝の幅よりも大きくしたこ
とを特徴としている。
【0006】また、第2の発明は、扉またはこの扉が取
り付けられる本体のいずれか一方の左右両端部にヒンジ
ピンを突設すると共に、そのいずれか他方に上記ヒンジ
ピンを係脱自在に係合する係合溝を有する固定板を設
け、この固定板の左右両端部に、それぞれ外径側に開い
たラッチ溝により上記ヒンジピンに係脱自在に係合する
と共にスプリングにより付勢されて上記ヒンジピンを上
記係合溝内に拘束するラッチ板を回転自在に取り付け、
これらの両ラッチ板間に、一方のラッチ板の拘束解除方
向の回転に連係して他方のラッチ板の回転を阻止する連
結部材を設け、この連結部材は上記左右ラッチ板の近傍
で上記固定板にそれぞれ枢着された一対のリンクと、こ
れらのリンクの一端部同士を連結する連結リンクとで構
成し、上記各ラッチ板または上記各リンクのいずれか一
方にスライド案内部とストッパ部からなる略L字形に形
成されたロック溝を設けると共に、そのいずれか他方に
上記ロック溝に係合して上記ラッチ板の回転を規制する
ロックピンを突設してなる両開き扉の開閉装置であっ
て、上記ラッチ板を付勢するスプリングが上記扉の開放
時および閉鎖時のいずれの場合でも上記ラッチ板を拘束
方向に付勢するようになっていると共に、上記扉が開放
状態にあるときの開放側の上記ラッチ板の回転を規制す
る係止装置を設け、上記係止装置は上記左右各ラッチ板
の近傍で上記固定板に枢着した係止部材とこの係止部材
を上記係合溝の方向に付勢するスプリングとで構成し、
上記各リンクまたは上記各ラッチ板のいずれか一方に突
起部を設けると共に、上記係止部材に上記扉の開放時に
上記突起部を係止する係止部を設け、上記ヒンジピンの
先端部を上記ラッチ溝が係合するラッチ係合部よりも太
くして、上記扉の閉鎖時に上記係止部材が上記ヒンジピ
ンの先端部で押されて上記係止部が上記突起部からはず
れて上記ラッチ板の回転の規制を解除するようにしたこ
とを特徴としている。
【0007】
【作用】第1の発明においては、扉を開いた状態では、
安全板が扉または本体側に突出しており、また、外部か
らラッチ板に直接触れることができ、この扉の開放時に
子供等がいたずらをして、閉鎖側の安全板を扉または本
体側に押し込み、同時に、指等で開放側のラッチ板を押
して回転させると、閉鎖側の揺動リンクが揺動して、閉
鎖側のラッチ板が拘束解除方向に回転し、ヒンジピンの
拘束を解除し、扉がそのヒンジピンのところで本体から
容易にはずれるが、たとえ扉がそのヒンジピンのところ
で本体からはずれたとしても、そのはずれたところと上
下反対の支点側においては、ヒンジピンの先端部の径が
固定板の係合溝の幅よりも大きいため、ヒンジピンが固
定板の係合溝に引っ掛かって、扉が本体からはずれるこ
とがなく、扉の落下を防止できる。
【0008】また、第2の発明においては、扉が開いた
状態では、開放側と閉鎖側のラッチ板は共にスプリング
によって拘束方向に付勢されており、また、開放側の係
止部材の係止部が、開放側のリンクまたはラッチ板のい
ずれか一方に設けられた突起部を係止して、そのラッチ
板の回転を規制している。次に、扉を閉める方向に押し
ていくと、開放側のヒンジピンのラッチ係合部が開放側
のラッチ板を押すようになる前に、まず、そのヒンジピ
ンの先端部が開放側の係止部材と当接してその係止部材
を回動させる。そうすると、その係止部材の係止部が上
記突起部からはずれて、開放側のラッチ板が拘束方向に
回転可能になる。そして、更に扉を押すと、開放側のラ
ッチ板が拘束方向に回転し、そのラッチ板のラッチ溝が
ヒンジピンのラッチ係合部を抱え込むようになり、その
ラッチ板を拘束方向に付勢するスプリングの力によっ
て、扉を押さなくても自動的に扉が閉まる。従って、扉
を閉めるのに大きな力を必要とせず、また、扉が半開き
の状態で停止するといったことがない。
【0009】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。第1の発明の実施例 図1から図5に本実施例の両開き扉の開閉装置を示す。
この開閉装置は、上記従来の開閉装置のヒンジピン3a
の代わりに、先端部302aをラッチ係合部301aよ
りも太くしたヒンジピン300aを用いると共に、扉8
に、係合穴6aの代わりに、上記ヒンジピン300aを
係合する係合穴600aを設け、更に、固定板10に、
部材13aの代わりに、図示しないが、上記ヒンジピン
300aの先端部302aを係合できる係合溝を有する
部材を取り付け、その他のヒンジピンおよびその係合部
の構造についても上記と同様にしたものであり、その他
の構成は上記従来の開閉装置と同じである。同一構成品
には同一符号を付して説明を省略する。上記扉8を閉じ
た状態では、図2に示すように、ヒンジピン300a,
300bのラッチ係合部301a,301bがそれぞれ
ラッチ板30a,30bのラッチ溝31a,31bに拘束
されて、係合溝22a,22bと係合している。このヒ
ンジピン300a,300bの先端部302a,302b
の径はそれぞれ上記係合溝22a,22bの溝幅よりも
大きくなっている。このことは扉の下部においても同じ
である。この状態から、図3に示すように扉8の右を矢
印Aの方向に開くと、従来例のところで説明したよう
に、ラッチ板30bが矢印Bに示す拘束解除方向に回転
し、揺動リンク41b、安全板51b,51a、揺動リ
ンク41aがそれぞれ矢印の方向に動いて、ラッチ板3
0aのロックピン33aが揺動リンク41aのロック溝
44aのストッパ部43aにはまり込んで、ラッチ板3
0aが拘束解除方向に回転しないようになり、扉8が本
体1からはずれることなくヒンジピン300aを中心に
回転する。また、安全板51aが矢印Fの方向に回転
し、安全ピン45aがストッパ部53aにはまり込み、
揺動リンク41aの揺動が規制され、ラッチ板30aが
拘束解除方向へ回転しないようになっている。この扉の
開放時に子供等がいたずらをして、閉鎖側の安全板51
aを扉8側に押し込んで安全ピン45aをストッパ部5
3aからはずし、同時に、指等で開放側のラッチ板30
bを押して回転させると、揺動リンク41b、安全板5
1bがそれぞれ矢印C,Dと逆の方向に回転し、連結リ
ンク42が閉鎖側へ押され、揺動リンク41aが矢印E
と逆の方向に揺動し、ラッチ板30aがヒンジピン30
0aの拘束を解除する。そのため、扉8がヒンジピン3
00aのところで本体1から容易にはずれるが、例え、
扉8の上部が本体1からはずれたとしても、そのはずれ
たところと上下反対の支点側、すなわち、その下のヒン
ジピン500aのところで、そのヒンジピン500aの
先端部502aの径が固定板20に取り付けられた部材
23aの係合溝22aの溝幅よりも大きいために、扉8
がそのヒンジピン500aに係止されて本体5からはず
れることがなく、扉8が落下しない。また、扉8の下部
が本体1からはずれても、扉8が上部のヒンジピンで支
えられるので、扉8が落下することがない。従って、子
供が怪我をしたりすることがなく安全である。
【0010】第2の発明の実施例 図6から図9に本実施例の両開き扉の開閉装置を示す。
この開閉装置のヒンジピンならびにヒンジピンの係合部
の構造は上記第1の発明の実施例と同じである。また、
係合部材の構成は図6のようになっている。この係合部
材は、図11に示す従来例のものに比べて以下の点で異
なっている。すなわち、ラッチ板30a,30bを付勢
するスプリング32a,32bが、従来例では、閉鎖時
においては拘束方向に付勢し、開放時においては拘束解
除方向に付勢するようになっているのに対して、本実施
例では図7に示すように閉鎖時、開放時共、拘束方向に
付勢するようになっている。そして、上記ラッチ板30
a,30bに突起部34a,34bを設けると共に、扉8
の開放時にこの突起部34a,34bを係止して、ラッ
チ板30a,30bの回転を規制する係止装置400a,
400bを設けている。この係止装置400aは、ラッ
チ板30aの近傍で固定板10の枢軸17aに回動自在
に取り付けられ、上記突起部34aを係止する係止部4
01aを有する係止部材402aと、この係止部材40
2aを係合溝22a側へ付勢するスプリング403aと
からなっている。また、係止装置400bも同様に、係
止部401bを有する係止部材402bと、スプリング
403bとからなっている。その他の構成は上記従来の
開閉装置と同じであり、同一構成品には同一符号を付し
て説明を省略する。なお、本開閉装置も従来例における
安全装置50a,50bと同様の安全装置を有している
が記載を省略する。上記構成からなる開閉装置の動作を
図7から図9に基づいて説明する。図7に示す扉8の開
放状態においては、閉鎖側と開放側のラッチ板30a,
30bは共に、スプリング32a,32bによって拘束
方向に付勢されており、また、開放側の係止部材402
bの係止部401bがラッチ板30bの突起部34bを
係止して、ラッチ板30bの回転を規制している。この
状態から扉8を閉めていくと、図8に示すように、係止
部材402bがヒンジピン300bの先端部302bに
押されて、その係止部401bが上記突起部34bから
はずれ、ラッチ板30bが拘束方向に回転可能になる。
そして、更に扉8を押すと、スプリング32bの力によ
ってラッチ板30bが拘束方向に回転し、ラッチ溝31
bがヒンジピン300bのラッチ係合部301bを抱え
込むようになり、扉8を押さなくても自動的に扉8が閉
まるようになる。図9は閉鎖状態を示し、ラッチ板30
a,30bはそれぞれスプリング32a,32bによって
拘束方向に付勢され、ヒンジピン300a,300bを
拘束している。また、上記係止部材402a,402b
はそれぞれスプリング403a,403bによって係合
溝22a,22b側に付勢されているが、係止部401
a,401bが突起部34a,34bに係止されているの
で、扉8を開くときに係止部材402a,402bがヒ
ンジピン300a,300bの先端部302a,302b
とあたることがなく、扉8を簡単にあけることができ
る。このように、スプリング32a,32bがラッチ板
30a,30bを、閉鎖時だけでなく開放時において
も、常に拘束側に付勢するようになっているので、扉8
を閉じるときに小さな力ですみ、また、扉8が半開きの
状態になるということもない。また、第1の発明の実施
例と同様に、ヒンジピン300a,300bの先端部3
02a,302bの径が係合溝22a,22bの溝幅より
も大きくなっているので、子供等のいたずら等によって
扉8が本体1からはずれて落下するということもない。
【0011】上記第1の発明の実施例および第2の発明
の実施例共、ヒンジピンを本体に設け、係合部材を扉側
に設けたが、ヒンジピンを扉側に設け、係合部材を本体
側に設けるようにしてもよい。
【0012】
【発明の効果】以上より明らかなように、第1の発明の
両開き扉の開閉装置は、扉またはこの扉が取り付けられ
る本体のいずれか一方の上側の左右両端部および下側の
左右両端部にヒンジピンを突設し、かつ、上記上側の左
右両端部または下側の左右両端部の少なくとも一方のヒ
ンジピンを下方に向けて突設すると共に、上記各ヒンジ
ピンの先端部の径を、上記扉または本体のいずれか他方
に固定された固定板の左右両端部に設けられ上記ヒンジ
ピンを係合する係合溝の幅よりも大きくしたので、扉の
開放時に、上記ヒンジピンを上記係合溝内に拘束してい
るラッチ板の拘束およびこのラッチ板の回転を規制して
いる安全装置による規制が、子供等のいたずら等によっ
て解除されて、解除側において扉が本体からはずれて
も、その解除側と上下反対側の係合部において、ヒンジ
ピンが係合溝からはずれることがなく、従って、扉が本
体から落下することがなく、非常に安全である。
【0013】また、第2の発明の両開き扉の開閉装置
は、扉またはこの扉が取り付けられる本体のいずれか一
方の左右両端部に突設されたヒンジピンを、上記扉また
は本体のいずれか他方に固定された固定板の左右両端部
に設けられた係合溝内に拘束するためのラッチ板を付勢
するスプリングが、上記扉の開放時および閉鎖時のいず
れの場合でも上記ラッチ板を拘束方向に付勢するように
なっていると共に、上記扉が開放状態にあるときの開放
側の上記ラッチ板の回転を規制する係止装置を設け、上
記係止装置は上記左右各ラッチ板の近傍で上記固定板に
枢着した係止部材とこの係止部材を上記係合溝の方向に
付勢するスプリングとで構成し、上記各リンクまたは上
記各ラッチ板のいずれか一方に突起部を設けると共に、
上記係止部材に上記扉の開放時に上記突起部を係止する
係止部を設け、上記ヒンジピンの先端部を上記ラッチ溝
が係合するラッチ係合部よりも太くして、上記扉の閉鎖
時に上記係止部材が上記ヒンジピンの先端部で押されて
上記係止部が上記突起部からはずれて上記ラッチ板の回
転の規制を解除するようになっているので、扉を閉じる
ときに小さな力で済み、また、扉が半開きの状態で停止
するといったことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の発明の一実施例における扉の取り付け
状態を示す斜視図である。
【図2】 上記実施例における扉の閉鎖状態を示す平面
図である。
【図3】 上記実施例における扉の開放状態を示す平面
図である。
【図4】 上記実施例におけるヒンジピンの正面図であ
る。
【図5】 上記実施例におけるヒンジピンとの係合部を
示す正面図である。
【図6】 第2の発明の一実施例の係合部材の分解斜視
図である。
【図7】 上記実施例における扉の開放状態を示す平面
図である。
【図8】 上記実施例における扉の閉鎖時の途中状態を
示す平面図である。
【図9】 上記実施例における扉の閉鎖状態を示す平面
図である。
【図10】 従来例における扉の取り付け状態を示す斜
視図である。
【図11】 上記従来例の係合部材の分解斜視図であ
る。
【図12】 上記従来例における扉の閉鎖状態を示す平
面図である。
【図13】 上記従来例における扉の開放状態を示す平
面図である。
【図14】 上記従来例におけるヒンジピンの正面図で
ある。
【図15】 上記従来例におけるヒンジピンとの係合部
を示す正面図である。
【符号の説明】
1…冷蔵庫本体、8…扉、10,20…固定板、22a,
22b…係合溝、30a,30b…ラッチ板、31a,3
1b…ラッチ溝、32a,32b…スプリング、34a,
34b…突起部、41a,41b…リンク、42…連結
リンク、51a,51b…安全板、52a,52b…スプ
リング、300a,300b…ヒンジピン、301a,3
01b…ラッチ係合部、302a,302b…先端部、
400a,400b…係止装置、401a,401b…係
止部、402a,402b…係止部材、403a,403
b…スプリング、600a,600b…係合穴。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉またはこの扉が取り付けられる本体の
    いずれか一方の上側の左右両端部および下側の左右両端
    部にヒンジピンを突設すると共に、そのいずれか他方に
    上記ヒンジピンを係脱自在に係合する係合溝を有する固
    定板を設け、この固定板の左右両端部に、それぞれ外径
    側に開いたラッチ溝により上記ヒンジピンに係脱自在に
    係合すると共にスプリングにより付勢されて上記ヒンジ
    ピンを上記係合溝内に拘束するラッチ板を回転自在に取
    り付け、これらの両ラッチ板間に、一方のラッチ板の拘
    束解除方向の回転に連係して他方のラッチ板の回転を阻
    止する連結部材を設け、この連結部材は上記左右ラッチ
    板の近傍で上記固定板にそれぞれ枢着された一対のリン
    クと、これらのリンクの一端部同士を連結する連結リン
    クとで構成し、上記各ラッチ板または上記各リンクのい
    ずれか一方にスライド案内部とストッパ部からなる略L
    字形に形成されたロック溝を設けると共に、そのいずれ
    か他方に上記ロック溝に係合して上記ラッチ板の回転を
    規制するロックピンを突設し、上記扉が開放状態にある
    ときに開放側の上記ラッチ板の回転を規制する安全装置
    を設け、この安全装置は上記左右各ラッチ板の近傍で上
    記固定板に枢着した安全板と、この安全板を上記ヒンジ
    ピンが取り付けられている上記扉または上記本体側に突
    出させるよう付勢するスプリングとで構成し、上記各リ
    ンクもしくは上記各安全板のいずれか一方にスライド案
    内部とストッパ部からなる略L字形に形成された安全溝
    を設けると共に、そのいずれか他方に上記安全溝に係合
    して上記リンクの揺動を規制する安全ピンを突設してな
    る両開き扉の開閉装置であって、 上記上側の左右両端部または上記下側の左右両端部の少
    なくとも一方のヒンジピンを下方に向けて突設すると共
    に、上記各ヒンジピンの先端部の径を上記係合溝の幅よ
    りも大きくしたことを特徴とする両開き扉の開閉装置。
  2. 【請求項2】 扉またはこの扉が取り付けられる本体の
    いずれか一方の左右両端部にヒンジピンを突設すると共
    に、そのいずれか他方に上記ヒンジピンを係脱自在に係
    合する係合溝を有する固定板を設け、この固定板の左右
    両端部に、それぞれ外径側に開いたラッチ溝により上記
    ヒンジピンに係脱自在に係合すると共にスプリングによ
    り付勢されて上記ヒンジピンを上記係合溝内に拘束する
    ラッチ板を回転自在に取り付け、これらの両ラッチ板間
    に、一方のラッチ板の拘束解除方向の回転に連係して他
    方のラッチ板の回転を阻止する連結部材を設け、この連
    結部材は上記左右ラッチ板の近傍で上記固定板にそれぞ
    れ枢着された一対のリンクと、これらのリンクの一端部
    同士を連結する連結リンクとで構成し、上記各ラッチ板
    または上記各リンクのいずれか一方にスライド案内部と
    ストッパ部からなる略L字形に形成されたロック溝を設
    けると共に、そのいずれか他方に上記ロック溝に係合し
    て上記ラッチ板の回転を規制するロックピンを突設して
    なる両開き扉の開閉装置であって、 上記ラッチ板を付勢するスプリングが上記扉の開放時お
    よび閉鎖時のいずれの場合でも上記ラッチ板を拘束方向
    に付勢するようになっていると共に、上記扉が開放状態
    にあるときの開放側の上記ラッチ板の回転を規制する係
    止装置を設け、上記係止装置は上記左右各ラッチ板の近
    傍で上記固定板に枢着した係止部材とこの係止部材を上
    記係合溝の方向に付勢するスプリングとで構成し、上記
    各リンクまたは上記各ラッチ板のいずれか一方に突起部
    を設けると共に、上記係止部材に上記扉の開放時に上記
    突起部を係止する係止部を設け、上記ヒンジピンの先端
    部を上記ラッチ溝が係合するラッチ係合部よりも太くし
    て、上記扉の閉鎖時に上記係止部材が上記ヒンジピンの
    先端部で押されて上記係止部が上記突起部からはずれて
    上記ラッチ板の回転の規制を解除するようにしたことを
    特徴とする両開き扉の開閉装置。
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JPH0781776B2 (ja) * 1988-12-05 1995-09-06 シャープ株式会社 扉の開閉装置

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