JP4726595B2 - 時刻信号中継装置および時刻修正システム - Google Patents
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Description
具体的には、40kHzと60kHzの個別の自走型水晶発振器を備え、これらの水晶発振器を切り替えて、変調器に入力することにより、40kHzまたは60kHzの電波を生成して、発信している。
キー局1から発信される日本標準時を高精度で伝える長波(40kHz)の標準時刻電波S1のフォーマットは、具体的には、「1」信号の場合には1秒(s)の間に500ms(0.5s)だけ40kHzの信号が送られ、「0」信号の場合には1秒(s)の間に800ms(0.8s)だけ40kHzの信号が送られ、「P」信号(同期信号)の場合には1秒(s)の間に200ms(0.2s)だけ40kHzの信号が送られる。
図2(b)は、データが(1,0,1)の場合の波形例を示している。
この例は、1月1日からの通算日114日目、17時25分を示しているが、同期用として50秒目からコード「0」が常に9個連続している。
そして、受信アンテナ201a、同調切替回路202、増幅器203、第1フィルタ204、第2フィルタ205、切替回路206、復調器207、マイクロコンピュータ208により受信系回路が構成され、マイクロコンピュータ208、増幅器209、位相比較器210、電圧制御発振器(VCO)211、第1分周回路212、第2分周回路213、PLL用切替回路214、出力用切替回路215、および変調器216により送信系回路が構成される。
第1フィルタ204は、40kHzのバンドパスフィルタである。
第2フィルタ205は、60kHzのバンドパスフィルタである。
切替回路206は、マイクロコンピュータ208の制御の下、第1フィルタ204と第2フィルタ205の出力を選択的に切り替えて復調器207および増幅器209に出力する。
復調器207は、標準電波に重畳された時刻コードを復調し、マイクロコンピュータ208に出力する。
マイクロコンピュータ208は、同調切替回路202、切替回路206、214、215の切替制御や時刻コードの解読等を行い、解読した時刻(タイム)コードに従って、変調して送信すべきタイムコードを変調器216に出力する。
PLL(位相同期回路)は、40kHz、60kHzの標準電波にロックし、60kHzを送信するときには40kHzの標準電波を位相同期(ロック)し、40kHzを送信するときは60kHzをロックする。これにより、送信するときの発振周波数を安定化している。
切替回路214は、マイクロコンピュータ208の制御の下、時刻信号中継装置2が40kHzの標準電波を受信しているときは、第1分周回路212の出力を位相比較器210に出力し、60kHzの標準電波を受信しているときは、第2分周回路213の出力を位相比較器210に出力する。
切替回路215は、マイクロコンピュータ208の制御の下、時刻信号中継装置2が40kHzの標準電波を受信しているときは、第2分周回路213の出力を変調器216に出力し、60kHzの標準電波を受信しているときは、第1分周回路212の出力を変調器216に出力する。
変調器216は、マイクロコンピュータ208によるタイムコードを変調し、送信アンテナ201bを通して送信する。
次に、内部時計が計時している時刻に基づいて、送信すべき時刻データを作成する(ST2)。
そして、この時刻データをベースバンド信号と同一フォーマットで変調器216にゲートパルスとして出力して(ST3)、時刻電波信号S2を生成させて、電波修正時計3に送信させる。
なお、電波修正時計3は、時刻信号中継装置2から第1の時間に送信された第1の強度の時刻電波信号S2をデコードし、時刻化が可能である場合には、指針位置をデコードした時刻に応じた位置に修正する。
このリセットスイッチ32がオンされたとき、また図示しない電池をセットしたときに、本電波修正時計は初期修正モードになる。
また、受信状態が基準範囲内にある場合に帰零動作を行わせた後、受信した電波信号をデコードし、デコードの結果、時刻化が可能である(時刻データとして再生可能である)場合には、発振回路33による基本クロックに基づいて各種カウンタのカウント制御並び受光素子144による検出信号DT1,DT2の入力レベルに応じて、制御信号CTL1,CTL2をバッファ37を介して秒針用のステッピングモータ210および時分針用のステッピングモータ410に出力して回転制御を行うことにより時刻修正制御を行う。
一方、デコードの結果、時刻化が不可能である場合には、制御信号CTL1,CTL2を出力せずに、ドライブ信号DR1をドライブ回路35に出力して、報知手段としての発光素子36を発光させてユーザーに電波受信が良好でない旨を報知させる。
これにより、初期修正モードの動作を完了させる。
通常修正モードにおいては、キー局1からの標準時刻電波信号S1を毎正時に受信可能なように毎正時を含む前後5分の間、時刻電波信号受信系31に図示しない電源による駆動電力を供給させるとともに、時刻信号中継装置2からの時刻電波信号S2を受信可能なようにたとえば午前2時38分を含む前後5分の間、時刻電波信号受信系31に図示しない電源による駆動電力を供給させる。
そして、制御回路34は、時刻信号中継装置2から送信された時刻電波信号S2をデコードし、時刻化が可能である場合には、指針位置をデコードした時刻に応じた位置に修正する。
一方、時刻信号中継装置2から送信された時刻電波信号S2をデコードし、時刻化が不可能である場合には指針位置の修正を行わない。
標準電波正常受信フラグをセットした場合には、時刻信号中継装置2からの時刻電波信号S2の受信を行わず、すなわち、午前2時38分を含む前後1分の間に、時刻電波信号受信系31への図示しない電源による駆動電力の供給は行わせず、標準電波正常受信フラグをリセットして、毎正時のキー局1からの標準時刻電波信号S1を受信して時刻修正を行う。
この場合、上述したように、時刻信号中継装置2からの時刻電波信号S2の受信を行い、正常に受信した場合には、デコードの結果得られた時刻電波信号S2の時刻コードに応じて時刻修正を行う。
正常に受信できない場合には、時刻信号中継装置2の設置位置が不適当であるとして、制御信号CTL1,CTL2を出力せずに、たとえばドライブ信号DR1をドライブ回路35に出力して、報知手段としての発光素子36を発光させてユーザーに報知させる。
さらに、時刻信号中継装置2から信号が送信されていない場合、すなわち信号が全く存在しない場合も同様にユーザーに報知させる。この際とくに、時刻信号中継装置2から送信を停止していることをユーザーに知らせ、電波修正時計3が誤表示している可能性のあることを警告させる。
トランジスタQ1のコレクタが発光ダイオードからなる発光素子36のカソードに接続され、エミッタが接地され、ベースが抵抗素子R2を介して制御回路34のドライブ信号DR1の出力ラインに接続されている。
また、抵抗素子R1が電源電圧VCCの供給ラインと発光素子36のアノードに接続されている。
すなわち、発光素子36は、制御回路34からハイレベルのドライブ信号DR1,DR2が出力されたときに発光するようにドライブ回路35に接続されている。
時計本体100は、図7,8に示すように、互いに対向して接続されて輪郭を形成する下ケース111、上ケース112、ならびに、下ケース111および上ケース112で形成される空間内において下ケース111と連結した状態で配置される中板113を有する。
ここで、秒針用ステッピングモータ121は、ステータ121aが中板113に載置して固定され、ロータ121cが中板113と上ケース112とに軸支されており、制御回路14の出力制御信号CTL1に基づいて、その回転方向、回転角度、および回転速度が制御される。
また、これらの透孔123cの内側には、周方向に長尺で回転軸方向に突出する円弧状の付勢ばね123eが、切り欠き孔123fにより画定されている。この円弧状付勢ばね123eは、秒針車123をその回転軸方向に付勢するものである。
ここで、時分針用ステッピングモータ131は、ステータ131aが中板113に載置して固定され、ロータ131cが中板113と上ケース112とに軸支されており、制御回路14の出力制御信号に基づいて、その回転方向、回転角度、および回転速度が制御される。
そして、発光素子142(310)のアノードは抵抗R5を介してVccに接続され、カソードはnpnトランジスタQ2のコレクタに接続、エミッタはグランドに接地されている。ドライブ回路38における抵抗素子R6からnpnトランジスタQ2に制御信号が供給される。
受光素子144(320)のコレクタは、制御回路34と、抵抗R3を介してVccにそれぞれ接続されている。この制御回路34との接続ラインは、検出信号DT2の制御回路34への出力ラインとなっている。またエミッタは接地されている。
すなわち、発光素子142は、制御回路34からハイレベルのドライブ信号DR2が出力されたとき発光するようにドライブ回路38に接続され、受光素子320で光を受けてその信号(DT2)を制御回路34に供給している。
また図6における光検出センサ900も同様に動作する。
同様に、受光素子144は、下ケース111の外側に開口するように形成された第2配置部としての取付け凹部111c内に配置されており、この取付け凹部111cの底面には、所定径の円形貫通孔111dが開けられている。この円形貫通孔111dは、発光素子142から発せられ、上記透孔を通過してきた光のみをできるだけ通過させて誤検出を防止できるようにするものである。
なお、ここでは、分針系の通常モード動作を例に説明する。
キー局1から発信された標準時刻電波信号S1は、時刻信号中継装置2および電波修正時計3の受信アンテナ201aおよび31aで受信される。
上述したように、第1フィルタ204、第2フィルタ205は40kHz,60kHzのバンドパスフィルタであって、この場合切替回路206は第1フィルタ204に接続される。
復調器207は、切替回路206による標準電波に重畳された時刻コードを復調し、マイクロコンピュータ208に出力する。マイクロコンピュータ208は、復調器207による時刻コードをデコードして時刻情報を得る。
これと同時に、切替回路206の出力はさらに増幅器209で増幅され、標準電波の40kHzの搬送波が再生される。
PLLにおいて、第1分周回路212は、VCO211の出力を40kHzに分周し、第2分周回路213はVCO211の出力を60kHzに分周する。
この場合、切替回路214は第1分周回路212の出力を選択するように切り替えられる。
この切替回路214の出力と前記再生された40kHz搬送波を位相比較器210に入力する。位相比較器210は、両40kHzの周波数が一致するようにVCO211を制御する。これは一般的なPLL動作である。
このとき、変調器216には切替回路215により第2分周回路213の60kHzの出力が入力される。
40kHzの標準電波受信時に40kHzを発信するのは、干渉が起こり受信できなくなるので、技術的に困難である。
同様に、60kHzを受信するときには各切替回路は逆側に切り替えられる。
標準電波はその周波数が極めて安定していることから、これにロックしていれば、標準電波と、またその中継装置間で、ビートが発生することはない。
これにより、時刻電波信号受信系31の受信アンテナ31aで受信されたキー局からの時刻コード信号を含む長波(たとえば40kHz)が長波受信回路31bで所定の信号処理を受けて、パルス信号S31として制御回路34に出力される。
そして、標準時刻電波を正常に受信したことを示す標準電波正常受信フラグがセットされる。
ここで、時刻電波信号S2の受信時刻であると判別した場合であって、標準電波正常受信フラグがセットされていると、午前2時38分を含む前後1分の間に、時刻電波信号受信系31への図示しない電源による駆動電力の供給は行われず、標準電波正常受信フラグがリセットされて通常処理に移行する。
このとき、図6において、正常受信である場合には、発振回路33による基本クロックに基づいて各種カウンタのカウント制御並びに光検出センサ300,900による検出信DT1,DT2の入力レベルに応じて、制御信号CTL1、CTL2がバッファ37を介して秒針用のステッピングモータ210および時分針用のステッピングモータ410に出力されて回転制御を行うことにより時刻修正制御が行われる。
正常受信でない場合には、時刻信号中継装置2の設置位置が不適当であるとして、制御信号CTL1、CTL2を出力せずに、たとえばドライブ信号DR1がドライブ回路35に出力されて、発光素子36が発光されて、ユーザに報知される。
Claims (2)
- 周波数が異なる第1または第2の標準時刻電波信号を受けて時刻修正を行う電波修正時計用に、時刻コードを含む電波信号を中継する時刻信号中継装置であって、
上記第1または第2の標準時刻電波信号を受信する受信系と、
上記第1または第2の標準時刻電波信号の周波数の電波信号を送信する送信系と、
上記第1の標準時刻電波信号の周波数に対応する周波数を出力する第1分周回路と、上記第2の標準時刻電波信号の周波数に対応する周波数を出力する第2分周回路を、単一の電圧制御発振回路に対して並列的に接続し、上記第1の標準時刻電波信号を受信しているときには、上記第1分周回路から出力される周波数を上記第1の標準時刻電波信号の周波数に位相同期させたときに上記第2分周回路から出力される周波数を送信し、上記第2の標準時刻電波信号を受信しているときには、上記第2分周回路から出力される周波数を上記第2の標準時刻電波信号の周波数に位相同期させたときに上記第1分周回路から出力される周波数を送信する位相同期回路と、
を有する時刻信号中継装置。 - 標準時刻電波信号または標準時刻電波信号を中継して得られた電波信号を受け、受信信号を含む時刻コードに応じた時刻に修正する電波修正時計と、
上記標準時刻電波信号または標準時刻電波信号を受けて時刻修正を行う上記電波修正時計用に、時刻コードを含む電波信号を中継する時刻信号中継装置を含む時刻修正システムであって、
上記時刻信号中継装置は、
上記第1または第2の標準時刻電波信号を受信する受信系と、
上記第1または第2の標準時刻電波信号の周波数の電波信号を送信する送信系と、
上記第1の標準時刻電波信号の周波数に対応する周波数を出力する第1分周回路と、上記第2の標準時刻電波信号の周波数に対応する周波数を出力する第2分周回路を、単一の電圧制御発振回路に対して並列的に接続し、上記第1の標準時刻電波信号を受信しているときには、上記第1分周回路から出力される周波数を上記第1の標準時刻電波信号の周波数に位相同期させたときに上記第2分周回路から出力される周波数を送信し、上記第2の標準時刻電波信号を受信しているときには、上記第2分周回路から出力される周波数を上記第2の標準時刻電波信号の周波数に位相同期させたときに上記第1分周回路から出力される周波数を送信する位相同期回路と、
を有する時刻修正システム。
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