JP4726595B2 - 時刻信号中継装置および時刻修正システム - Google Patents

時刻信号中継装置および時刻修正システム Download PDF

Info

Publication number
JP4726595B2
JP4726595B2 JP2005286001A JP2005286001A JP4726595B2 JP 4726595 B2 JP4726595 B2 JP 4726595B2 JP 2005286001 A JP2005286001 A JP 2005286001A JP 2005286001 A JP2005286001 A JP 2005286001A JP 4726595 B2 JP4726595 B2 JP 4726595B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
frequency
radio signal
signal
standard time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005286001A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007093503A (ja
Inventor
美則 那須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rhythm Co Ltd
Original Assignee
Rhythm Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rhythm Watch Co Ltd filed Critical Rhythm Watch Co Ltd
Priority to JP2005286001A priority Critical patent/JP4726595B2/ja
Publication of JP2007093503A publication Critical patent/JP2007093503A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4726595B2 publication Critical patent/JP4726595B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Clocks (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)

Description

本発明は、電波信号を受けて時刻修正を行う電波修正時計用に、時刻コードを含む電波信号を中継する時刻信号中継装置および時刻修正システムに関するものである。
電波修正時計は、たとえば日本標準時を高精度で伝える長波(40kHzおよび/または60kHz)の標準時刻電波を受信し、受信電波に基づいて時刻修正を行って正確な時刻を表示する。
この種の電波修正時計は、標準時刻電波信号を受信する受信系回路と、受信信号に基づいて指針駆動系を駆動して時刻修正を行う制御回路とを内蔵しており、時刻修正モードにおいて、指針位置が受信した電波信号の時刻コードに応じた位置に修正される。
ところで、電波修正時計は、標準時刻電波の受信専用であり、電波の届きにくい設置場所、たとえば鉄骨住宅内や地下室などの屋内では、受信不能となることが多い。そこで、電波修正時計の設置場所の制限を解消するために、標準時刻電波信号を受信し、この受信した時刻信号を所定の搬送波で変調して送信する時刻信号中継装置を設け、中継装置から送信した信号を電波修正時計で受信させて時刻修正を行うようしたものが提案されている(たとえば、特許文献1 参照)。
このような時刻信号中継装置(ブースタ)は、受信電波が40kHzと60kHzの両受信圏において対応可能なように構成されている。
具体的には、40kHzと60kHzの個別の自走型水晶発振器を備え、これらの水晶発振器を切り替えて、変調器に入力することにより、40kHzまたは60kHzの電波を生成して、発信している。
特開平5−333170号公報
ところが、上述したような時刻信号中継装置の場合、発振器が自走型であるため、標準電波と、または中継器間で、周波数の差が生じ、この差により信号にビートが発生し、受信しにくくなるという不利益がある。
本発明の目的は、周波数の安定化を図ることができ、ビートの発生を防止することができ、高精度な受信を実現することができる時刻信号中継装置および時刻修正システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点は、周波数が異なる第1または第2の標準時刻電波信号を受けて時刻修正を行う電波修正時計用に、時刻コードを含む電波信号を中継する時刻信号中継装置であって、上記第1または第2の標準時刻電波信号を受信する受信系と、上記第1または第2の標準時刻電波信号の周波数の電波信号を送信する送信系と、上記第1の標準時刻電波信号の周波数に対応する周波数を出力する第1分周回路と、上記第2の標準時刻電波信号の周波数に対応する周波数を出力する第2分周回路を、単一の電圧制御発振回路に対して並列的に接続し、上記第1の標準時刻電波信号を受信しているときには、上記第1分周回路から出力される周波数を上記第1の標準時刻電波信号の周波数に位相同期させたときに上記第2分周回路から出力される周波数を送信し、上記第2の標準時刻電波信号を受信しているときには、上記第2分周回路から出力される周波数を上記第2の標準時刻電波信号の周波数に位相同期させたときに上記第1分周回路から出力される周波数を送信する位相同期回路と、を有する時刻信号中継装置である。
本発明の第2の観点は、標準時刻電波信号または標準時刻電波信号を中継して得られた電波信号を受け、受信信号を含む時刻コードに応じた時刻に修正する電波修正時計と、上記標準時刻電波信号または標準時刻電波信号を受けて時刻修正を行う上記電波修正時計用に、時刻コードを含む電波信号を中継する時刻信号中継装置を含む時刻修正システムであって、上記時刻信号中継装置は、上記第1または第2の標準時刻電波信号を受信する受信系と、上記第1または第2の標準時刻電波信号の周波数の電波信号を送信する送信系と、上記第1の標準時刻電波信号の周波数に対応する周波数を出力する第1分周回路と、上記第2の標準時刻電波信号の周波数に対応する周波数を出力する第2分周回路を、単一の電圧制御発振回路に対して並列的に接続し、上記第1の標準時刻電波信号を受信しているときには、上記第1分周回路から出力される周波数を上記第1の標準時刻電波信号の周波数に位相同期させたときに上記第2分周回路から出力される周波数を送信し、上記第2の標準時刻電波信号を受信しているときには、上記第2分周回路から出力される周波数を上記第2の標準時刻電波信号の周波数に位相同期させたときに上記第1分周回路から出力される周波数を送信する位相同期回路と、を有する時刻修正システムである。
好適には、上記時刻信号中継装置は、上記第1の標準時刻電波信号の電波状態が良好な場合、上記受信系は第1の標準時刻電波信号を受信して、時刻コードを解読して時刻情報を得、上記位相同期回路は、上記受信した第1の標準時刻電波信号にロックし、上記送信系は、上記解読して得られた時刻情報に基づく時刻コードを含む上記第2の標準時刻電波信号の周波数の電波信号を、上記第1の標準時刻電波信号を受信時に送信し、上記第2の標準時刻電波信号の電波状態が良好な場合、上記受信系は第2の標準時刻電波信号を受信して、時刻コードを解読して時刻情報を得、上記位相同期回路は、上記受信した第2の標準時刻電波信号にロックし、上記送信系は、上記解読して得られた時刻情報に基づく時刻コードを含む上記第1の標準時刻電波信号の周波数の電波信号を、上記第2の標準時刻電波信号を受信時に送信し、上記第1または第2の標準時刻電波信号の電波状態が良好でない場合、上記送信系は、上記電波信号を送信しないで送信中止を報知する。
本発明によれば、周波数の安定化を図ることができ、ビートの発生を防止することができ、高精度な受信を実現することができる利点がある。
以下、本発明の実施形態を添付図面に関連付けて説明する。
図1は、本発明に係る時刻信号中継装置を適用した時刻修正システムの一実施形態を示すブロック図である。
本時刻修正システムは、図1に示すように、40kHzまたは60kHzの長波の標準時刻電波を発信する電波発信基地(以下、キー局という)1、時刻信号中継装置2、および電波修正時計3により構成されている。
キー局1は、図2(a)に示すようなフォーマットを有する長波(40kHz)の標準時刻電波S1をAM変調して発信する。
キー局1から発信される日本標準時を高精度で伝える長波(40kHz)の標準時刻電波S1のフォーマットは、具体的には、「1」信号の場合には1秒(s)の間に500ms(0.5s)だけ40kHzの信号が送られ、「0」信号の場合には1秒(s)の間に800ms(0.8s)だけ40kHzの信号が送られ、「P」信号(同期信号)の場合には1秒(s)の間に200ms(0.2s)だけ40kHzの信号が送られる。
図2(b)は、データが(1,0,1)の場合の波形例を示している。
図3は、標準時刻電波S1の時刻コードの一例を示している。
この例は、1月1日からの通算日114日目、17時25分を示しているが、同期用として50秒目からコード「0」が常に9個連続している。
時刻信号中継装置2は、キー局1からAM変調されて発信された所定周波数40kHzおよび60kHzの時刻コードを含む標準時刻電波信号S1を受信し、受信した標準時刻電波信号が含む時刻コードに応じた時刻に内部時計を修正し、標準時刻電波信号と同じ周波数帯域に含まれる周波数40kHzまたは60kHzを有し、かつベースバンド信号と同一フォーマットを持ち、修正後の内部時計に基づいて時刻コードを含む時刻電波信号S2を生成し、たとえば屋内の至近距離あるいは遠くに離れた位置に設置される電波修正時計3に送信する。
図4は、図1の時刻信号中継装置の具体的な構成例を示すブロック図である。
時刻信号中継装置2は、図4に示すように、受信アンテナ201a、送信アンテナ201b、同調切替回路202、増幅器203、第1フィルタ204、第2フィルタ205、切替回路206、復調器207、マイクロコンピュータ208、増幅器209、位相比較器210、電圧制御発振器(VCO)211、第1分周回路212、第2分周回路213、PLL用切替回路214、出力用切替回路215、および変調器216により構成されている。
そして、受信アンテナ201a、同調切替回路202、増幅器203、第1フィルタ204、第2フィルタ205、切替回路206、復調器207、マイクロコンピュータ208により受信系回路が構成され、マイクロコンピュータ208、増幅器209、位相比較器210、電圧制御発振器(VCO)211、第1分周回路212、第2分周回路213、PLL用切替回路214、出力用切替回路215、および変調器216により送信系回路が構成される。
同調切替回路202は、マイクロコンピュータ208の制御の下、受信アンテナ201aで受信した40kHzまたは60kHzの標準電波信号に同調するように切り替える。
第1フィルタ204は、40kHzのバンドパスフィルタである。
第2フィルタ205は、60kHzのバンドパスフィルタである。
切替回路206は、マイクロコンピュータ208の制御の下、第1フィルタ204と第2フィルタ205の出力を選択的に切り替えて復調器207および増幅器209に出力する。
復調器207は、標準電波に重畳された時刻コードを復調し、マイクロコンピュータ208に出力する。
マイクロコンピュータ208は、同調切替回路202、切替回路206、214、215の切替制御や時刻コードの解読等を行い、解読した時刻(タイム)コードに従って、変調して送信すべきタイムコードを変調器216に出力する。
位相比較器210、電圧制御発振器(VCO)211、第1分周回路212、第2分周回路213、PLL用切替回路214により、PLL(位相同期回路)が構成されている。
PLL(位相同期回路)は、40kHz、60kHzの標準電波にロックし、60kHzを送信するときには40kHzの標準電波を位相同期(ロック)し、40kHzを送信するときは60kHzロックする。これにより、送信するときの発振周波数を安定化している。
第1分周回路212は、VCO211の出力を40kHzに分周し、第2分周回路213は、VCO211の出力を60kHzに分周する。
切替回路214は、マイクロコンピュータ208の制御の下、時刻信号中継装置2が40kHzの標準電波を受信しているときは、第1分周回路212の出力を位相比較器210に出力し、60kHzの標準電波を受信しているときは、第2分周回路213の出力を位相比較器210に出力する。
切替回路215は、マイクロコンピュータ208の制御の下、時刻信号中継装置2が40kHzの標準電波を受信しているときは、第2分周回路213の出力を変調器216に出力し、60kHzの標準電波を受信しているときは、第1分周回路212の出力を変調器216に出力する。
変調器216は、マイクロコンピュータ208によるタイムコードを変調し、送信アンテナ201bを通して送信する。
時刻信号中継装置2のマイクロコンピュータ208は、図5のフローチャートに示すように、復調器207によるベースバンド信号を受けて、時刻コードをデコードし、時・分・00秒などの時刻データを得、内部時計を修正する(ST1)。
次に、内部時計が計時している時刻に基づいて、送信すべき時刻データを作成する(ST2)。
そして、この時刻データをベースバンド信号と同一フォーマットで変調器216にゲートパルスとして出力して(ST3)、時刻電波信号S2を生成させて、電波修正時計3に送信させる。
なお、時刻信号中継装置2は、時刻電波信号S2を所定間隔で、終日送信するように構成することも可能であるが、電池電源での使用および標準時刻電波信号との混信を考慮して、たとえば極めて特殊な時刻、たとえば午前2時38分等に限って1日1回送信するように構成される。
電波修正時計3は、原則的には、キー局1からAM変調されて発信された所定周波数(40kHz)の時刻コードを含む標準時刻電波信号S1、または時刻信号中継装置2から送信された周波数40kHzまたは60kHzの時刻電波信号S2を受けて、標準時刻電波信号S1または時刻電波信号S2の受信状態が良好な場合には、時刻コードが示す時刻に指針位置を修正し、受信状態が不良な場合には、ユーザーに電波受信が良好でない旨を報知する。
なお、電波修正時計3は、時刻信号中継装置2から第1の時間に送信された第1の強度の時刻電波信号S2をデコードし、時刻化が可能である場合には、指針位置をデコードした時刻に応じた位置に修正する。
図6は、本発明に係る電波修正時計の信号処理系回路の一実施形態を示すブロック構成図、図7は本発明に係る電波修正時計の指針位置検出装置の一実施形態の全体構成を示す平面図、図8は本発明に係る電波修正時計の指針位置検出装置の要部の断面図である。
図において、30は信号処理系回路、31は時刻電波信号受信系、32はリセットスイッチ、33は発振回路、34は制御回路、35はドライブ回路、36は報知手段としての発光素子、37はバッファ回路、38はドライブ回路、VCCは電源電圧、C1〜C3はキャパシタ、R1〜R8は抵抗素子、100は時計本体、120は第1駆動系、130は第2駆動系、135は中間車としての日の裏車、140は光センサ、150は手動修正系をそれぞれ示している。
時刻電波信号受信系31は、受信アンテナ31aと、たとえばキー局から送信された時刻コード信号を含む長波(たとえば40kHz)を受信し所定の信号処理を行い、パルス信号S31として制御回路34に出力する長波受信回路31bとから構成されている。長波受信回路31bは、図示しないが時刻信号中継装置2の受信系同様に、RFアンプ、検波回路、整流回路、および積分回路により構成される。
リセットスイッチ32は、制御回路34の各種状態を初期状態に戻すときにオンにされる。
このリセットスイッチ32がオンされたとき、また図示しない電池をセットしたときに、本電波修正時計は初期修正モードになる。
発振回路33は、水晶発振器CRYおよびキャパシタC2,C3により構成され、所定周波数の基本クロックを制御回路34に供給する。
制御回路34は、図示しない分針カウンタ、秒針カウンタ等を有しており、初期修正モード時には、時刻電波信号受信系31によるパルス信号S31を受けて、たとえば、受信した標準時刻電波信号の受信状態をあらかじめ決められた基準範囲と比較し、受信状態が基準範囲内にある場合には、制御信号CTL1,CTL2をバッファ37を介して秒針用のステッピングモータ210および時分針用のステッピングモータ410に出力等して指針位置の初期設定、すなわち帰零動作を行わせ、受信状態が基準範囲内にない場合には、制御信号CTL1,CTL2を出力せずに、ドライブ信号DR1をドライブ回路35に出力して、報知手段としての発光素子36を発光させてユーザーに電波受信がほとんどできない旨を報知させる。
また、受信状態が基準範囲内にある場合に帰零動作を行わせた後、受信した電波信号をデコードし、デコードの結果、時刻化が可能である(時刻データとして再生可能である)場合には、発振回路33による基本クロックに基づいて各種カウンタのカウント制御並び受光素子144による検出信号DT1,DT2の入力レベルに応じて、制御信号CTL1,CTL2をバッファ37を介して秒針用のステッピングモータ210および時分針用のステッピングモータ410に出力して回転制御を行うことにより時刻修正制御を行う。
一方、デコードの結果、時刻化が不可能である場合には、制御信号CTL1,CTL2を出力せずに、ドライブ信号DR1をドライブ回路35に出力して、報知手段としての発光素子36を発光させてユーザーに電波受信が良好でない旨を報知させる。
これにより、初期修正モードの動作を完了させる。
また、制御回路34は、初期修正モードの動作を完了させた後、通常修正モードの制御を行う。
通常修正モードにおいては、キー局1からの標準時刻電波信号S1を毎正時に受信可能なように毎正時を含む前後5分の間、時刻電波信号受信系31に図示しない電源による駆動電力を供給させるとともに、時刻信号中継装置2からの時刻電波信号S2を受信可能なようにたとえば午前2時38分を含む前後5分の間、時刻電波信号受信系31に図示しない電源による駆動電力を供給させる。
そして、制御回路34は、時刻信号中継装置2から送信された時刻電波信号S2をデコードし、時刻化が可能である場合には、指針位置をデコードした時刻に応じた位置に修正する。
一方、時刻信号中継装置2から送信された時刻電波信号S2をデコードし、時刻化が不可能である場合には指針位置の修正を行わない。
制御回路34は、標準時刻電波信号S1を受信するときに、たとえば時刻信号中継装置2からの時刻電波信号S2が妨害電波とならないように、キー局1からの標準時刻電波信号S1の受信可能時間帯と時刻信号中継装置2からの時刻電波信号S2の受信可能時間帯が異なるように制御する。
そして、制御回路34は、通常修正モード時には、原則としてキー局1からの標準時刻電波信号S1を受信して電波信号をデコードし、デコードの結果、時刻化が可能である場合には、発振回路33による基本クロックに基づいて各種カウンタのカウント制御並びに受光素子144による検出信号DT1,DT2の入力レベルに応じて、制御信号CTL1,CTL2をバッファ37を介して秒針用のステッピングモータ210および時分針用のステッピングモータ410に出力して回転制御を行うことにより時刻修正制御を行うとともに、標準時刻電波を正常に受信したことを示す標準電波正常受信フラグをセットする。
標準電波正常受信フラグをセットした場合には、時刻信号中継装置2からの時刻電波信号S2の受信を行わず、すなわち、午前2時38分を含む前後1分の間に、時刻電波信号受信系31への図示しない電源による駆動電力の供給は行わせず、標準電波正常受信フラグをリセットして、毎正時のキー局1からの標準時刻電波信号S1を受信して時刻修正を行う。
一方、デコードの結果、時刻化が不可能である場合には、制御信号CTL1,CTL2を出力せずに、たとえばドライブ信号DR1をドライブ回路35に出力して、報知手段としての発光素子36を発光させてユーザーに電波受信が良好でない旨を報知させる。
この場合、上述したように、時刻信号中継装置2からの時刻電波信号S2の受信を行い、正常に受信した場合には、デコードの結果得られた時刻電波信号S2の時刻コードに応じて時刻修正を行う。
正常に受信できない場合には、時刻信号中継装置2の設置位置が不適当であるとして、制御信号CTL1,CTL2を出力せずに、たとえばドライブ信号DR1をドライブ回路35に出力して、報知手段としての発光素子36を発光させてユーザーに報知させる。
さらに、時刻信号中継装置2から信号が送信されていない場合、すなわち信号が全く存在しない場合も同様にユーザーに報知させる。この際とくに、時刻信号中継装置2から送信を停止していることをユーザーに知らせ、電波修正時計3が誤表示している可能性のあることを警告させる。
ドライブ回路35はnpn型トランジスタQ1および抵抗素子R1,R2により構成されている。
トランジスタQ1のコレクタが発光ダイオードからなる発光素子36のカソードに接続され、エミッタが接地され、ベースが抵抗素子R2を介して制御回路34のドライブ信号DR1の出力ラインに接続されている。
また、抵抗素子R1が電源電圧VCCの供給ラインと発光素子36のアノードに接続されている。
すなわち、発光素子36は、制御回路34からハイレベルのドライブ信号DR1,DR2が出力されたときに発光するようにドライブ回路35に接続されている。
また、ドライブ回路38は、npn型トランジスタQ2,Q3、および抵抗素子R5〜R8により構成されている。
次に、電波修正時計のムーブメントおよび指針位置検出系の具体的な構成について、図7,8に関連付けて説明する。
時計本体100は、図7,8に示すように、互いに対向して接続されて輪郭を形成する下ケース111、上ケース112、ならびに、下ケース111および上ケース112で形成される空間内において下ケース111と連結した状態で配置される中板113を有する。
時計本体100は、互いに対向して接続されて輪郭を形成する第2ケースとしての下ケース111および第1ケースとしての上ケース112と、この下ケース111および上ケース112で形成される空間内のほぼ中央部において下ケース111と連結した状態で配置される中板113とを備えており、空間内の下ケース111、中板113、上ケース112の所定の位置に対して、第1駆動系(秒針駆動系)120、第2駆動系(時分針駆動系)130、光検出センサ140、手動修正系150等が固定あるいは軸支されている。
秒針駆動系120および時分針駆動系130が本発明に係る時刻表示手段に相当する。
第1駆動系120は、図7および図9に示すように、略コ字状のステータ121a、このステータ121aの一方側の脚片に巻回された駆動コイル121b、このステータ121aの他方の磁極間において回動自在に配置されたロータ121cにより構成された秒針用ステッピングモータ121と、ロータ121cのピニオン121dに大径歯車122aが噛合した第1伝達歯車(第1検出用歯車)としての第1の5番車122と、この第1の5番車122の小型歯車122bに噛合した第2検出用歯車(第1指針車)としての秒針車123とにより構成されている。
ここで、秒針用ステッピングモータ121は、ステータ121aが中板113に載置して固定され、ロータ121cが中板113と上ケース112とに軸支されており、制御回路14の出力制御信号CTL1に基づいて、その回転方向、回転角度、および回転速度が制御される。
第1の5番車122は、大径歯車122aの歯数が60個、小径歯車122bの歯数が15個に形成され、中板113および上ケース112に回動自在に軸支され、その大径歯車122aが秒針用ステッピングモータ121のロータ121c(ピニオン121d)と噛合して、ロータ121cの回転速度を所定速度に減速させる。この第1の5番車122には、図9に示すように、秒針車123と重なる領域において周方向に等間隔(中心角α1が120°)で配置された3個の円形状をなす透孔122cが形成されている。この透孔122cは、光検出センサ140の検出光を通過させるだけでなく、少なくともその1つは、第1の5番車122を組付ける際の位置決め孔(度決め孔)として用いられるものである。
秒針車123は、大径歯車123aの歯数が60個に形成され、その軸部の一端が上ケース112に軸支され、中板113を下ケース111側に貫通したその他端側には秒針軸123bが圧入されており、この秒針軸123bは、後述する分針パイプ134pの内側に挿通されて、その先端に秒針が取り付けられている。この秒針車123には、図12に示すように、回転により第1の5番車122と重なる領域において周方向に等間隔(中心角α2が30°)で配置された11個の円形状をなす透孔123cと、一箇所だけピッチの異なる位置決め遮光部123d(透孔123cと透孔123cとの中心角が60°)とが形成されている。そして、上記第1の5番車122の透孔122cが位置決め遮光部123dに対向した後に最初に透孔123cと対向する時に、秒針が正時を指すように構成されている。
透孔123cは、光検出センサ140の検出光を通過させるだけでなく、少なくともその1つは、秒針車123を組付ける際の位置決め孔(度決め孔)として用いられるものである。
また、これらの透孔123cの内側には、周方向に長尺で回転軸方向に突出する円弧状の付勢ばね123eが、切り欠き孔123fにより画定されている。この円弧状付勢ばね123eは、秒針車123をその回転軸方向に付勢するものである。
ここで、位置決め遮光部123dは、周方向において切り欠き孔123fから離れた位置、すなわち、2つの切り欠き孔123fが途切れて離れた領域に形成されている。したがって、切り欠き孔123fと位置決め遮光部123dとの距離を十分確保できるため、位置決め遮光部123dの領域において検出光が切り欠き孔123fに回り込むようなことはなく、確実にこの位置決め遮光部123dで検出光を遮ることができる。すなわち、検出光の回り込みによる誤検出を生じ易い切り欠き孔123fを設けた領域から離れた位置に位置決め遮光部123dが形成されていることから、この位置決め遮光部123dを秒針車122の回転角度位置の位置決めに用いることで、確実な位置決めを行うことができる。
秒針車123においては、図12に示すように、複数(11個)の透孔123cを設ける代わりに、図13に示すように、位置決め遮光部123dと径方向において対向する位置にある透孔123cのみを残して、その他の透孔123cをそれぞれ切り欠き孔123gと一体的に開けてもよい。これによれば、検出光の通過を許容する部分において、検出光の通過をより一層確実なものとし、また、秒針車123を形成する材料の無駄を低減することができる。
第2駆動系130は、図7、図8、および図10に示すように、略コ字状のステータ131a、このステータ131aの一方側の脚片に巻回された駆動コイル131b、このステータ131aの他方の磁極間において回動自在に配置されたロータ131cにより構成された時分針用ステッピングモータ131とロータ131cのピニオン131dに大径歯車132aが噛合した中間歯車としての第2の5番車132と、この第2の5番車132の小径歯車132bに大径歯車133aが噛合した第2伝達歯車(第3検出用歯車)としての3番車133と、この3番車133の小径歯車133bに大径歯車134aが噛合した第4検出用歯車(第2指針車)としての分針車134と、この分針車134の小径歯車134bに大径歯車135aが噛合した中間歯車としての日の裏車135と、この日の裏車135の小径歯車135bに噛合した第5検出用歯車(第2指針車)としての時針車136とにより構成されている。
ここで、時分針用ステッピングモータ131は、ステータ131aが中板113に載置して固定され、ロータ131cが中板113と上ケース112とに軸支されており、制御回路14の出力制御信号に基づいて、その回転方向、回転角度、および回転速度が制御される。
第2の5番車132は、大径歯車132aの歯数が60個、小径歯車132bの歯数が15個に形成され、中板113および上ケース112に軸支され、その大径歯車132aが時分針用ステッピングモータ131のロータ131c(ピニオン131d)と噛合して、ロータ131cの回転速度を所定速度に減速させる。なお、この第2の5番車132としては、前述の第1の5番車122を流用、すなわち、透孔122cが設けられたものを用いてもよい。これにより、部品の共用化が行え製品のコストを低減することができる。
3番車133は、大径歯車133aの歯数が60個、小径歯車133bの歯数が10個に形成され、軸部の一端が上ケース112に軸支され、他端側が中板113を貫通した状態で回動自在に配設されており、第2の5番車132の回転を減速して分針車134に伝達する。また、3番車133には、図14に示すように、回転により秒針車123および第1の5番車122と重なる領域において周方向に等間隔(中心角α3が36°)で配置された10個の円形状をなす透孔133cが形成されている。この透孔133cは、光検出センサ140の検出光を通過させるだけでなく、少なくともその1つは、3番車133を組付ける際の位置決め孔(度決め孔)として用いられるものである。
分針車134は、大径歯車134aの歯数が60個、小径歯車134bの歯数が14個に形成され、その中央部には小径歯車134bが一体的に形成された分針パイプ134pが、側面視にて略T字形状をなすように形成されている。そして、分針パイプ134pの一端部が中板113に回動自在に軸支され、他端側の軸部は後述する時針車136の時針パイプ136pの内部に回動自在に挿通されている。また、分針パイプ134pは、下ケース111を貫通して時計の文字盤側に突出しており、その先端には分針が取り付けられている。
また、分針車134には、図15に示すように、回転により秒針車123,第1の5番車122,3番車133と重なる領域において周方向に長尺な3個の円弧状透孔134c,134d,134eが形成されている。これら円弧状透孔134cと円弧状透孔134dとは、中心角α5で30°隔てて形成され、円弧状透孔134dと円弧状透孔134eとは、中心角α6で30°隔てて形成され、また、円弧状透孔134eと円弧状透孔134cとは、中心角α7で60°隔てて形成されている。すなわち、円弧状透孔134eと円弧状透孔134cとの間に、最も幅の広い遮光部Aが形成され、円弧状透孔134cと円弧状透孔134dとの間および円弧状透孔134dと円弧状透孔134eとの間に、上記遮光部Aよりも幅狭の遮光部Bが形成されている。
また、円弧状透孔134cは、一端側の円形部134c1と、他端側から伸びる幅広円弧部134c2と、両者を連結する幅狭円弧部134c3とにより形成されている。この幅狭円弧部134c3により画定される円形部134c1は、検出光を通過させるだけでなく、分針車134を組み付ける際の位置決め孔(度決め孔)として用いられるものである。
時針車136は、大型歯車136aの歯数が40個に形成され、その中央部に円筒状の時針パイプ136pが一体的に取り付けられており、この時針パイプ136pの内部に前述の分針パイプ134pが挿通されている。そして、時針パイプ136pは、下ケース111に形成された軸受け孔111aに挿通されて回動自在に軸支されており、また、その先端側は下ケース111を貫通して時計の文字盤側に突出しており、その先端には時針が取り付けられている。
また、時針車136には、図16に示すように、回転により秒針車123,第1の5番車122,3番車133,分針車134と重なる領域において周方向に長尺な3個の円弧状透孔136c,136d,136eが形成されている。これら円弧状透孔136cと円弧状透孔136dとは、中心角α8で45°隔てて形成され、円弧状透孔136dと円弧状透孔136eとは、中心角α9で60°隔てて形成され、また、円弧状透孔136eと円弧状透孔136cとは、中心角α10で30°隔てて形成されており、更に、円弧状透孔136c,136d,136eの長さは、中心角β1+β2,β3,β4がそれぞれ75°,60°,90°となるように設定されている。すなわち、円弧状透孔136eと円弧状透孔136cとの間に、最も幅の狭い遮光部Cが形成され、円弧状透孔136cと円弧状透孔136dとの間に、遮光部Cよりも幅の広い遮光部Dが形成され、円弧状透孔136dと円弧状透孔136eとの間に、遮光部Dよりも幅の広い遮光部Eが形成されている。
また、円弧状透孔136cは、一端側から中心角β1で7.5°のところに位置する円形部136c1と、他端側から伸びる幅広円弧部136c2と、両者を連結すると共に円形部136c1の両側に位置する幅狭円弧部136c3とにより形成されている。この幅狭円弧部136c3により画定される円形部136c1は、検出光を通過させるだけでなく、時針車136を組み付ける際の位置決め孔(度決め孔)として用いられるものである。
日の裏車135は、大径歯車135aの歯数が42個、小径歯車135bの歯数が10個に形成され、下ケース111に形成された突部111bに対して回動自在に軸支されており、大径歯車135aが分針パイプ134pに形成された小径歯車134bに噛合し、また、小径歯車135bが時針車136(136a)に噛合して、分針車134の回転を減速して時針車136に伝達する。
光検出センサ140(300)は、図7に示すように、上ケース112の壁面に固定された回路基板141に取付けられた発光ダイオードからなる発光素子142と、この発光素子142に対向するように、下ケース111の壁面に固定された回路基板143に取付けられたフォトトランジスタからなる受光素子144とにより形成されている。
そして、発光素子142(310)のアノードは抵抗R5を介してVccに接続され、カソードはnpnトランジスタQ2のコレクタに接続、エミッタはグランドに接地されている。ドライブ回路38における抵抗素子R6からnpnトランジスタQ2に制御信号が供給される。
受光素子144(320)のコレクタは、制御回路34と、抵抗R3を介してVccにそれぞれ接続されている。この制御回路34との接続ラインは、検出信号DT2の制御回路34への出力ラインとなっている。またエミッタは接地されている。
すなわち、発光素子142は、制御回路34からハイレベルのドライブ信号DR2が出力されたとき発光するようにドライブ回路38に接続され、受光素子320で光を受けてその信号(DT2)を制御回路34に供給している。
また図6における光検出センサ900も同様に動作する。
次に、図8に示すように、平面視にて第1の5番車122、秒針車123、3番車133、分針車134、時針車136の全てが同時に重なる位置に配置されている。そして、第1の5番車122の透孔122c、3番車133の透孔133c、秒針車123の透孔123c、分針車134の透孔134c(134d、134e)、時針車136の透孔136c(136d、136e)が重なり合った時に、発光素子142から発せられた検出光が受光素子144により受光されて、秒針、分針、時針が正時等の位置を指していることを出力するようになっている。
更に、発光素子142は、上ケース112の外側に開口するように形成された第1配置部としての取付け凹部112c内に配置されており、この取付け凹部112cの底面には、所定径の円形貫通孔112dが開けられている。この円形貫通孔112dは、発光素子142から発せられる検出光が末広がり状に広がる性質があるため、その広がった部分の光を遮断して収束された光のみを通過させて誤検出を防止できるようにするものである。
同様に、受光素子144は、下ケース111の外側に開口するように形成された第2配置部としての取付け凹部111c内に配置されており、この取付け凹部111cの底面には、所定径の円形貫通孔111dが開けられている。この円形貫通孔111dは、発光素子142から発せられ、上記透孔を通過してきた光のみをできるだけ通過させて誤検出を防止できるようにするものである。
第1の5番車122、3番車133、秒針車123、分針車134、時針車136を取付ける場合は、所定の位置決めピンが、下ケース111の円形貫通孔111d、位置決めとして用いられるそれぞれの透孔、および上ケース112の円形貫通孔112dを貫くように、順次に組付ける。そして、上ケース112および下ケース111を接合して一体化した後、位置決めピンを引き抜いて、貫通孔112dが位置する取付け凹部112cに発光素子142を取付け、また、貫通孔111dが位置する取付け凹部112cに受光素子144を取付ける。
これにより、貫通孔112dおよび111dは完全に塞がれ、上ケース112および下ケース111により画定される内部空間に外部の光が侵入するのを防止できる。したがって、外部の光が侵入することによる誤検出を防止できると共に、組付け時の位置決め孔と光検出用の透孔とを兼用していることから、これらの孔を別々に設ける場合にくらべて装置の集約化、小型化を行うことができる。
手動修正系150は、図7および図8に示すように、上述の分針車134の小径歯車134bおよび時針車136の大径歯車136aに噛合する日の裏車135と、この日の裏車135の大径歯車135aに噛合する歯車151aを有する手動修正軸151とにより構成されている。この手動修正軸151は、上ケース112の外側に位置付けられて利用者が直接指を触れることのできる頭部151bと、この頭部151bから伸びて上ケース112に形成された開口112eを貫挿し下ケース111に形成された突部111eに対して軸支された柱状部151cとからなり、この柱状部151cの下方領域に歯車151aが形成されている。
手動修正軸151は、分針車134と同位相で回転するように構成されており、上述の第2駆動系130により分針車134が駆動されているときには日の裏車135を介して分針車134と同位相で回転すると共に、第2駆動系130の非作動時には、頭部151bを指で回転させることにより、指針位置を手動修正できるようになっている。
上記のように、秒針車123の秒針軸123bが分針車134の分針パイプ134pに挿通され、分針車134の分針パイプ134pが時針車136の時針パイプ136pに挿通されていることから、秒針車123と、分針車134と、時針車136とは、それぞれの回転中心軸が共通しており、また、時刻表示の際に、秒針が60秒間に1回転、分針が60分間に1回転、時針が12時間に1回転するように駆動される。
分針車134の分針パイプ134pの先端部および時針車136の時針パイプ136pの先端部には、図17に示すように、径方向に所定幅をなして伸びる位置決めのための第1指標としての溝134gおよび第2指標としての溝136gが形成されている。そして、これらの溝134gおよび溝136gが、一直線に並んだとき所定の時刻例えば12時00分を指すように設定されている。
このような位置決め指標を設けたことにより、分針車134および時針車136を下ケース111および上ケース112により囲繞して覆ってしまった後においても、溝134gおよび136gが一直線に並んでいれば予め設定された概略の時刻を指していることが分かるため、その状態を基に分針および時針を容易に取り付けることができ、その他の位置合わせおよび位置確認工程が不要になり、製造ラインおよび検査ラインでの製造時間および検査時間を短縮することができる。なお、位置決め指標としては、上記の溝に限るものではなく、ポッチ等のマークでもよい。
次に、上記構成による時刻修正制御動作を説明する。
なお、ここでは、分針系の通常モード動作を例に説明する。
キー局1から、図2(a)に示すようなフォーマットを有する長波(40kHz)の標準時刻電波S1がAM変調されて発信される。
キー局1から発信された標準時刻電波信号S1は、時刻信号中継装置2および電波修正時計3の受信アンテナ201aおよび31aで受信される。
時刻信号中継装置2においては、たとえば時刻信号中継装置2が配置された場所が、40kHzの標準電波が良好であった場合、受信アンテナ201aの同調回路は40kHzに同調する。
上述したように、第1フィルタ204、第2フィルタ205は40kHz,60kHzのバンドパスフィルタであって、この場合切替回路206は第1フィルタ204に接続される。
復調器207は、切替回路206による標準電波に重畳された時刻コードを復調し、マイクロコンピュータ208に出力する。マイクロコンピュータ208は、復調器207による時刻コードをデコードして時刻情報を得る。
これと同時に、切替回路206の出力はさらに増幅器209で増幅され、標準電波の40kHzの搬送波が再生される。
PLLにおいて、第1分周回路212は、VCO211の出力を40kHzに分周し、第2分周回路213はVCO211出力を60kHzに分周する。
この場合、切替回路214は第1分周回路212の出力を選択するように切り替えられる。
この切替回路214の出力と前記再生された40kHz搬送波を位相比較器210に入力する。位相比較器210は、両40kHzの周波数が一致するようにVCO211を制御する。これは一般的なPLL動作である。
このとき、変調器216には切替回路215により第2分周回路213の60kHzの出力が入力される。
40kHzの標準電波受信時に40kHzを発信するのは、干渉が起こり受信できなくなるので、技術的に困難である。
同様に、60kHzを受信するときには各切替回路は逆側に切り替えられる。
標準電波はその周波数が極めて安定していることから、これにロックしていれば、標準電波と、またその中継装置間で、ビートが発生することはない。
電波修正時計3では、制御回路34において、キー局1からの標準時刻電波信号S1を毎正時に受信可能なように毎正時を含む前後1分の間、時刻電波信号受信系31に図示しない電源による駆動電力を供給させる。
これにより、時刻電波信号受信系31の受信アンテナ31aで受信されたキー局からの時刻コード信号を含む長波(たとえば40kHz)が長波受信回路31bで所定の信号処理を受けて、パルス信号S31として制御回路34に出力される。
制御回路34では、受信した電波信号がデコードされ、デコードの結果、正常受信であると判別した場合には、発振回路33による基本クロックに基づいて各種カウンタのカウント制御並びに光検出センサ140(300,900)による検出信号DT1,DT2の入力レベルに応じて、制御信号CTL1,CTL2がバッファ37を介して秒針用のステッピングモータ210および時分針用のステッピングモータ410に出力されて回転制御を行うことにより時刻修正制御が行われる。
そして、標準時刻電波を正常に受信したことを示す標準電波正常受信フラグがセットされる。
標準時刻電波信号S1の受信時刻ではなく、また、正常受信ではないと判別した場合、または標準電波正常受信フラグをセットした場合には、時刻信号中継装置2からの時刻電波信号S2の受信時刻である午前2時38分(前後1分も含む)であるか否かの判別が行われる。
ここで、時刻電波信号S2の受信時刻であると判別した場合であって、標準電波正常受信フラグがセットされていると、午前2時38分を含む前後1分の間に、時刻電波信号受信系31への図示しない電源による駆動電力の供給は行われず、標準電波正常受信フラグがリセットされて通常処理に移行する。
一方、標準電波正常受信フラグがセットされていない場合には、時刻信号中継装置2からの時刻電波信号S2を受信可能なように午前2時38分を含む前後1分の間、時刻電波信号受信系31に図示しない電源による駆動電力が供給される。
このとき、図6において、正常受信である場合には、発振回路33による基本クロックに基づいて各種カウンタのカウント制御並びに光検出センサ300,900による検出信DT1,DT2の入力レベルに応じて、制御信号CTL1、CTL2がバッファ37を介して秒針用のステッピングモータ210および時分針用のステッピングモータ410に出力されて回転制御を行うことにより時刻修正制御が行われる。
また、時刻信号中継装置2から送信された時刻電波信号S2をデコードした結果、時刻化が不可能である場合には指針位置の修正は行われない。
正常受信でない場合には、時刻信号中継装置2の設置位置が不適当であるとして、制御信号CTL1、CTL2を出力せずに、たとえばドライブ信号DR1がドライブ回路35に出力されて、発光素子36が発光されて、ユーザに報知される。
また、時刻信号中継装置2から信号が送信されていない場合、すなわち信号が全く存在しない場合も、電波修正時計3において同様にユーザーに報知させる。この際とくに、時刻信号中継装置2から送信を停止していることを具体的にユーザーに知らせ、電波修正時計3が誤表示している可能性のあることを警告させる。
以上説明したように、本実施形態によれば、位相比較器210、電圧制御発振器(VCO)211、第1分周回路212、第2分周回路213、PLL用切替回路214により、PLL(位相同期回路)が構成され、PLLは、40kHz、60kHzの標準電波にロックし、60kHzを送信するときには40kHzの標準電波を位相同期(ロック)し、40kHzを送信するときは60kHzにロックすることから、送信するときの発振周波数を安定化させることができ、ビートの発生を防止することができ、高精度な受信を実現することができる。
本発明に係る時刻信号中継装置を適用した時刻修正システムの一実施形態を示すブロック図である。 本発明に係る時刻信号中継装置を適用した時刻修正システムの要部波形を示す図である。 標準時刻電波信号S1の時刻コードの一例を示す図である。 図1の時刻信号中継装置の具体的な構成例を示すブロック図である。 本発明に係る時刻信号中継装置におけるマイクロコンピュータの処理の概要を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る電波修正時計の信号処理系回路の一実施形態を示すブロック構成図である。 本発明に係る電波修正時計の指針位置検出装置の一実施形態の全体構成を示す平面図ある。 図7に示した電波修正時計の断面図である。 電波修正時計の一部である秒針を駆動する第1駆動系を示す平面図である。 電波修正時計の一部である分針および時針を駆動する第2駆動系を示す平面図である。 秒針を駆動する第1駆動系の一部をなす第1の5番車を示す平面図である。 秒針を駆動する第1駆動系の一部をなす秒針車を示す平面図である。 秒針を駆動する第1駆動系の一部をなす秒針車の他の例を示す平面図である。 分針および時針を駆動する第2駆動系の一部をなす3番車を示す平面図である。 分針および時針を駆動する第2駆動系の一部をなす分針車を示す平面図である。 分針および時針を駆動する第2駆動系の一部をなす時針車を示す平面図である。 分針パイプおよび時針パイプの先端部を示す端面図である。
符号の説明
1…電波発信基地(キー局)、2…時刻信号中継装置、201a…受信アンテナ、201b…、送信アンテナ、202…同調切替回路、203…増幅器、204…第1フィルタ、205…第2フィルタ、206…切替回路、207…復調器、208…マイクロコンピュータ、209…増幅器、210…位相比較器、211…電圧制御発振器(VCO)、212…第1分周回路、213…第2分周回路、214…PLL用切替回路、215…出力用切替回路、216…変調器、3…電波修正時計、30…信号処理系回路、31…時刻電波信号受信系、32…強制受信モード信号発生部、33…発振回路、34…制御回路、35…ドライブ回路、36…報知手段としての発光素子、37…バッファ回路、38…ドライブ回路、100…時計本体、110…長波受信回路。

Claims (2)

  1. 周波数が異なる第1または第2の標準時刻電波信号を受けて時刻修正を行う電波修正時計用に、時刻コードを含む電波信号を中継する時刻信号中継装置であって、
    上記第1または第2の標準時刻電波信号を受信する受信系と、
    上記第1または第2の標準時刻電波信号の周波数の電波信号を送信する送信系と、
    上記第1の標準時刻電波信号の周波数に対応する周波数を出力する第1分周回路と、上記第2の標準時刻電波信号の周波数に対応する周波数を出力する第2分周回路を、単一の電圧制御発振回路に対して並列的に接続し、上記第1の標準時刻電波信号を受信しているときには、上記第1分周回路から出力される周波数を上記第1の標準時刻電波信号の周波数に位相同期させたときに上記第2分周回路から出力される周波数を送信し、上記第2の標準時刻電波信号を受信しているときには、上記第2分周回路から出力される周波数を上記第2の標準時刻電波信号の周波数に位相同期させたときに上記第1分周回路から出力される周波数を送信する位相同期回路と、
    有する時刻信号中継装置。
  2. 標準時刻電波信号または標準時刻電波信号を中継して得られた電波信号を受け、受信信号を含む時刻コードに応じた時刻に修正する電波修正時計と、
    上記標準時刻電波信号または標準時刻電波信号を受けて時刻修正を行う上記電波修正時計用に、時刻コードを含む電波信号を中継する時刻信号中継装置を含む時刻修正システムであって、
    上記時刻信号中継装置は、
    上記第1または第2の標準時刻電波信号を受信する受信系と、
    上記第1または第2の標準時刻電波信号の周波数の電波信号を送信する送信系と、
    上記第1の標準時刻電波信号の周波数に対応する周波数を出力する第1分周回路と、上記第2の標準時刻電波信号の周波数に対応する周波数を出力する第2分周回路を、単一の電圧制御発振回路に対して並列的に接続し、上記第1の標準時刻電波信号を受信しているときには、上記第1分周回路から出力される周波数を上記第1の標準時刻電波信号の周波数に位相同期させたときに上記第2分周回路から出力される周波数を送信し、上記第2の標準時刻電波信号を受信しているときには、上記第2分周回路から出力される周波数を上記第2の標準時刻電波信号の周波数に位相同期させたときに上記第1分周回路から出力される周波数を送信する位相同期回路と、
    有する時刻修正システム。
JP2005286001A 2005-09-30 2005-09-30 時刻信号中継装置および時刻修正システム Active JP4726595B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005286001A JP4726595B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 時刻信号中継装置および時刻修正システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005286001A JP4726595B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 時刻信号中継装置および時刻修正システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007093503A JP2007093503A (ja) 2007-04-12
JP4726595B2 true JP4726595B2 (ja) 2011-07-20

Family

ID=37979392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005286001A Active JP4726595B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 時刻信号中継装置および時刻修正システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4726595B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5170663B2 (ja) * 2008-05-19 2013-03-27 学校法人 名城大学 時刻情報送信装置、時刻情報送信方法および時刻情報送信プログラム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000241572A (ja) * 1999-02-25 2000-09-08 Rhythm Watch Co Ltd 時刻信号中継装置および時刻修正システム
JP2003075561A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Rhythm Watch Co Ltd 自動修正時計
JP2003234642A (ja) * 2002-02-07 2003-08-22 Casio Comput Co Ltd 同調回路および受信器
JP2003248075A (ja) * 2002-02-26 2003-09-05 Seiko Epson Corp 計時装置用中継装置、計時装置システム、計時装置用中継装置の制御方法、計時装置用中継装置の制御プログラムおよび該プログラムが記録された記録媒体
JP2005062099A (ja) * 2003-08-19 2005-03-10 Casio Comput Co Ltd 時刻情報送受信装置及び時計
JP2005201757A (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Echo Keisokuki Kk 長波時刻標準電波の周波数変換送出装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000241572A (ja) * 1999-02-25 2000-09-08 Rhythm Watch Co Ltd 時刻信号中継装置および時刻修正システム
JP2003075561A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Rhythm Watch Co Ltd 自動修正時計
JP2003234642A (ja) * 2002-02-07 2003-08-22 Casio Comput Co Ltd 同調回路および受信器
JP2003248075A (ja) * 2002-02-26 2003-09-05 Seiko Epson Corp 計時装置用中継装置、計時装置システム、計時装置用中継装置の制御方法、計時装置用中継装置の制御プログラムおよび該プログラムが記録された記録媒体
JP2005062099A (ja) * 2003-08-19 2005-03-10 Casio Comput Co Ltd 時刻情報送受信装置及び時計
JP2005201757A (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Echo Keisokuki Kk 長波時刻標準電波の周波数変換送出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007093503A (ja) 2007-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4781800B2 (ja) 時計装置
JP3853609B2 (ja) 自動修正時計
JP4726595B2 (ja) 時刻信号中継装置および時刻修正システム
JP4610938B2 (ja) 時刻信号中継装置および時刻修正システム
JP3673432B2 (ja) 自動修正時計
JP4278582B2 (ja) 電波修正時計
JP4326937B2 (ja) 自動修正時計
JP2005315809A (ja) 電波修正時計
JP3913179B2 (ja) 電波修正時計
JP3625253B2 (ja) 自動修正時計
JP3675677B2 (ja) 自動修正時計
JP2006010487A (ja) 電波修正時計
JP2006208181A (ja) 時計装置
JP3721364B2 (ja) 指針位置検出装置、および電波修正時計
JP3704028B2 (ja) 自動修正時計
JP3673416B2 (ja) 自動修正時計
JP3609960B2 (ja) 自動修正時計
JP4583914B2 (ja) 時計装置
JP4832747B2 (ja) 電波修正時計
JP2007271522A (ja) 自動修正時計
JP3643039B2 (ja) 自動修正時計
JP3563303B2 (ja) 自動修正時計
JP3768438B2 (ja) 自動修正時計
JP2004354305A (ja) 電波修正時計
JP3645802B2 (ja) 自動修正時計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070904

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100727

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110412

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4726595

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140422

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250