JP2003075561A - 自動修正時計 - Google Patents

自動修正時計

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JP2003075561A
JP2003075561A JP2001264735A JP2001264735A JP2003075561A JP 2003075561 A JP2003075561 A JP 2003075561A JP 2001264735 A JP2001264735 A JP 2001264735A JP 2001264735 A JP2001264735 A JP 2001264735A JP 2003075561 A JP2003075561 A JP 2003075561A
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resonance frequency
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Abstract

(57)【要約】 【課題】標準時刻情報を含む異なる周波数の標準電波か
ら自動的に受信可能な周波数を選択し標準電波信号に応
じて時刻修正可能な自動修正時計を提供する。 【解決手段】設定された共振周波数を用いて標準電波を
受信して復調し標準時刻信号を出力する標準電波信号受
信系11と、共振周波数を記憶する不揮発性メモリ13
と、所定の時間以内に設定された共振周波数をもって標
準電波信号受信系11が標準時刻信号を復調可能でない
場合には設定された共振周波数と異なる共振周波数を設
定させる制御信号を、復調可能な場合には設定された共
振周波数を不揮発性メモリ13に記憶させてその共振周
波数を設定させる制御信号を、いずれの共振周波数を用
いても復調可能ではない場合には不揮発性メモリ13に
記憶された共振周波数を設定させる制御信号を標準電波
信号受信系11に出力し、かつ標準時刻信号に応じて時
刻修正を行う制御回路15とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、標準時
刻信号を含む周波数の異なる標準電波を、受信周波数を
切り換えて受信し、その標準時刻信号に応じて時刻を修
正する自動修正時計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば、福島県田村郡都路村お
おたかどや山の標準電波送信所から送信された標準時刻
信号を含んだ周波数40kHzの標準電波を受信し、そ
の標準時刻信号に基づいて、いわゆる帰零などを行い、
時刻の修正を行う機能を有する自動修正時計が知られて
いる。
【0003】近年、上述した福島県から送信されている
周波数40kHzの標準電波が受信されにくい地域のた
めに、2001年10月より、九州の福岡県と佐賀県の
県境に位置する羽金山から、周波数60kHzの標準電
波を用いて標準時刻信号を送信する標準電波送信所が設
置される予定である。
【0004】この九州から新たに送信される周波数60
kHzの標準電波の送信出力は50kWであり、福島県
から送信される周波数40kHzの標準電波の送信出力
と同一であるため、関東より東の地域では、周波数40
kHzの標準電波が強く受信でき、近畿では同程度、近
畿より西の地域では、周波数60kHzの標準電波が強
く受信できると予想される。
【0005】そこで、上述した自動修正時計としては、
周波数40kHzおよび60kHzの標準電波を受信可
能な機能が要求される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】たとえば、単純に、上
述の自動修正時計に、手動により標準電波の受信周波数
を40kHzまたは60kHzに切換え可能な受信回路
を設けた自動修正時計が考えられる。
【0007】しかし、この自動修正時計では、たとえ
ば、福島県の近郊で受信周波数40kHzに設定されて
使用されていた自動修正時計を、九州の近郊で使用する
場合には、上述したように手動で受信周波数を40kH
zから60kHzに切り換える必要があり、手間がかか
るという問題点がある。同様に、たとえば、九州の近郊
で受信周波数60kHzに設定されて使用されていた自
動修正時計を、福島県の近郊で使用する場合にも、手動
で周波数を60kHzから40kHzに切り換える必要
があり、手間がかかるという問題点がある。
【0008】また、たとえば、上述したように受信する
場所により標準電波の受信強度が異なるために、受信場
所によって、どちらの周波数を選択すべきか判断するこ
とが難しい場合がある。
【0009】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、標準時刻情報を含む異なる周波
数の標準電波から、簡単な回路で、自動的に受信可能な
周波数を選択し、受信した標準電波信号に基づいて時刻
修正を行うことができる自動修正時計を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の自動修正時計は、標準時刻信号を含む周波
数の異なる標準電波を受信し、前記標準時刻信号に基づ
いて時刻修正を行う自動修正時計であって、制御信号に
応じて複数の共振周波数を設定可能で、前記設定された
共振周波数をもって前記標準電波を受信して復調し、前
記標準時刻信号を出力する受信部と、あらかじめ定めら
れた制限時間以内に、前記設定された共振周波数をもっ
て前記受信部が、前記標準電波から前記標準時刻信号を
復調可能ではない場合には、前記設定された共振周波数
とは異なる共振周波数を設定させる制御信号を前記受信
部に出力し、かつ前記標準時刻信号に基づいて時刻修正
を行う制御回路とを有する。
【0011】好適には、前記制御回路は、初期設定時に
は、第1の共振周波数に設定させる制御信号を前記受信
部に出力し、あらかじめ設定された制限時間以内に、前
記設定された共振周波数をもって前記受信部が前記標準
電波から前記標準時刻信号を復調可能ではない場合に
は、第2の共振周波数に切換えさせる制御信号を前記受
信部に出力する。
【0012】また、好適には、前記共振周波数を記憶す
る記憶回路を有し、前記制御回路は、前記設定された共
振周波数をもって前記受信部が、前記標準電波から前記
標準時刻信号を復調可能であった場合には、前記設定さ
れた共振周波数を前記記憶回路に記憶させ、前記記憶回
路に記憶されている共振周波数を設定させる制御信号を
前記受信部に出力する。
【0013】また、好適には、前記制御回路は、前記受
信部が設定可能な共振周波数のいずれの前記共振周波数
によっても、前記標準時刻信号を復調可能ではない場合
には、前記記憶回路に記憶されている共振周波数を設定
させる制御信号を前記受信部に出力する。
【0014】また、好適には、前記受信部は、前記標準
時刻信号を含む複数の異なる周波数の標準電波を受信す
るアンテナ部と、共振コイルと、それぞれ前記共振コイ
ルと接続されて前記標準電波を受信可能な共振周波数を
設定する複数のキャパシタと、前記制御回路により入力
された制御信号に応じて、前記キャパシタを前記共振コ
イルに接続するスイッチを含む。
【0015】上記構成による本発明によれば、たとえ
ば、記憶回路に、あらかじめ初期の共振周波数が記憶さ
れている。
【0016】たとえば、電源の電池がセットされると、
制御回路では、記憶回路に記憶されている共振周波数が
読み出される。そして、読み出された共振周波数に設定
するように、制御信号が受信部に出力される。
【0017】そして、受信部のスイッチでは、その制御
信号に応じた共振周波数になるように、共振コイルにキ
ャパシタが接続される。
【0018】そして、受信部では、アンテナ部を介し
て、設定された共振周波数の標準電波が受信され、受信
された標準電波に含まれる標準時刻信号が復調される。
【0019】制御回路では、受信状態により、受信部に
おいて標準時刻信号が復調されない場合には、上述のよ
うに設定された共振周波数と異なる共振周波数を設定さ
せる制御信号が受信部に出力される。
【0020】制御回路では、受信部で、標準時刻信号が
復調可能であった場合には、その共振周波数が記憶回路
に記憶される。
【0021】そして、次回、標準電波を受信する場合に
は、まず、記憶回路に記憶されている共振周波数が読み
出され、その共振周波数に設定させる制御信号が受信部
に出力され、その共振周波数が設定される。
【0022】また、受信部が設定可能な共振周波数のい
ずれにおいても、標準時刻信号が復調可能でない場合に
は、次回、標準電波を受信する場合には、記憶回路に記
憶されている共振周波数が読み出され、その共振周波数
に設定させる制御信号が受信部に出力され、その共振周
波数が設定される。
【0023】そして、制御回路では、復調された標準時
刻信号に応じて時刻の修正が行われる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る自動修正時
計の一実施の形態を説明するための概略図である。
【0025】本実施の形態の自動修正時計1は、図1に
示すように、たとえば、標準電波送信所である基地局2
aから送信される標準時刻信号を含む周波数40kHz
の標準電波、または基地局2bから送信される上述と同
期した同じ標準時刻信号を含む周波数60kHzの標準
電波を、自動的にどちらかの周波数の標準電波を選択し
て受信し、その標準電波に含まれる標準時刻信号である
標準時刻コードに基づいて時刻の修正を行う。
【0026】また、たとえば、自動修正時計1は、ユー
ザにより設定された複数のプログラムチャイム時刻(プ
ログラム時刻またはチャイム時刻とも言う)、および正
時になると報音を行う機能を有する。
【0027】図2は本発明に係る自動修正時計の信号処
理系回路の一実施の形態を示すブロック図、図3は本発
明に係る自動修正時計の指針位置検出装置の一実施の形
態の全体構成を示す図、図4は本発明に係る自動修正時
計の指針位置検出装置の要部の平面図である。
【0028】図において、10は信号処理系回路、11
は受信部である標準電波信号受信系、12は強制受信ス
イッチ、13は記憶回路である不揮発性メモリ、14は
発振回路、15は制御回路、16はドライブ回路、17
は警告手段および報知手段としての発光素子、18はバ
ッファ回路、19はドライブ回路、20はスイッチ群、
30は液晶表示パネル、40は明暗検出手段としてのC
dSセンサ、50は報音回路としてのメロディ発生回
路、51はアンプ、52はスピーカ、Vccは電源電
圧、C1 からC3 はキャパシタ、R1 からR7 は抵抗素
子、100は時計本体、120は秒針を駆動する第1駆
動系、130は指針である分針および時針を駆動する第
2駆動系、140は光透過型光検出センサ、150は利
用者が手により直接時刻合わせを行う手動修正系をそれ
ぞれ示している。
【0029】また、液晶表示パネル30は、図5に示す
ように、文字盤201の略中央の指針軸より下側(6時
側)に設けられている。液晶表示パネル30は、制御回
路15による制御により時刻およびカレンダー表示をデ
ジタルで表示可能である。発光素子17は、たとえば図
5に示すように、文字盤201下側である6時表示部の
近傍に設けられている。また、明暗検出普段としてのC
dSセンサ40は、たとえば図5に示すように、文字盤
201の5時表示部の近傍に設けられている。また、図
5において、202は秒針、203は分針、204は時
針をそれぞれ示している。
【0030】標準電波信号受信系11は、制御回路15
により入力される制御信号に応じて複数の共振周波数を
設定可能で、設定された共振周波数をもって標準電波を
受信して復調し、標準時刻信号を出力する。たとえば、
受信部である標準電波信号受信系11は、受信アンテナ
11a、同調回路11b、および長波受信回路11cを
有する。
【0031】受信アンテナ11aは、基地局2aおよび
基地局2bから送信された標準時刻信号を含む標準電波
を受信する。
【0032】同調回路11bは、異なる周波数の標準電
波に対応可能なように、複数の共振周波数、たとえば、
40kHz,60kHzを設定可能で、同調コイル
11、キャパシタC11、キャパシタC12、およびスイッ
チSW11により構成されている。
【0033】同調コイルL11の一端には、受信アンテナ
11a、キャパシタC11の第1の電極、およびキャパシ
タC12の第1の電極が接続されている。また、同調コイ
ルL11の他端には、キャパシタC11の第2の電極、スイ
ッチSW11の固定接点SWaが接続されて、接地されて
いる。また、スイッチSW11の接点SWbには、キャパ
シタC12の第2の電極が接続されている。
【0034】なお、同調回路11bの共振周波数は{1
/(2π(LC)1/2 )}で与えられる。そして、たと
えば、同調コイルL11のインダクタンスLは、1.58
3mH、キャパシタC11の容量Caは、4.44nF、
キャパシタC12の容量Cbは5.56nF(Ca+Cb
=10nF)にそれぞれ設定されている。
【0035】スイッチSW11は、制御回路15により出
力される制御信号CTL11によりオンまたはオフされ
る。本構成の場合、スイッチSW11は、共振周波数が4
0kHzに設定される場合には、制御回路15により制
御信号CTL11がハイレベルに設定されて、オン状態、
つまり、スイッチSW11の固定接点SWaと接点SWb
を接続する。一方、スイッチSW11は、共振周波数が6
0kHzに設定される場合には、制御回15により制御
信号CTL11がローレベルに設定されて、オフ状態、つ
まりスイッチSW11の固定接点SWaと接点SWbが遮
断される。たとえば、制御回路15は、受信状態に応じ
て、共振周波数を切換えさせる制御信号CTL11をスイ
ッチSW11に出力する。
【0036】長波受信回路11cは、同調回路11bに
より一方の周波数が選択されて出力された標準電波に、
所定の処理を行い、パルス信号S11として制御回路1
5に出力する。長波受信回路11cは、たとえば、RF
アンプ、検波回路、整流回路、および積分回路とから構
成されている。
【0037】なお、標準電波信号受信系11で受信され
る標準電波、具体的には、たとえば、福島県に設置され
ているキー局2aから周波数40kHzで送信される標
準電波、および、九州に設置されているキー局2bから
から送信される標準電波は、共に日本標準時であり同じ
時刻コードを含み、たとえば、図6(a)に示すような
形態で送られてくる。
【0038】具体的には、時刻コードは1,0,Pの3
種類の信号パターンからなり、1secの1信号パター
ン中の100%振幅期間幅によって区別され、1,0,
Pはそれぞれ500ms,800ms,200msとな
っている。変調方式は、最大値100%,最小値10%
の振幅変調である。
【0039】そして、受信状態が良好な場合には、標準
電波信号受信系11からは図6(b)に示すように、標
準電波信号に応じたパルス信号として信号S11が、制
御回路15に出力される。
【0040】次に、長波標準電波の送信データについて
説明する。図7は、標準時刻電波信号の時刻コードの一
例を示している。
【0041】送信情報は、分・時・1月1日からの積算
日となっている。時刻データの送信は、1bit/秒で
1分間を1フレームとしており、このフレーム内に前述
した分・時・1月1日からの積算日の情報がBCDコー
ドで提供されている。また送信されるデータは、0・1
の他にPコードというマーカーが含まれており、このP
コードは、1フレームに数カ所あり、正分(0秒)、9
秒、19秒、29秒、39秒、49秒、59秒に現れ
る。このPコードが続けて現れるのは1フレーム中1回
で59秒、0秒の時だけで、この続けて現れる位置が正
分位置となる。つまり分・時データ等の時刻データはこ
の正分位置を基準としてフレーム中の位置が決まってい
るためこの正分位置の検出を行わないと時刻データを取
り出すことはできない。
【0042】日本の標準電波は以前(実験局当時)の送
信データに加え、年下2桁、曜、分パリティ、時パリテ
ィ、サマータイム導入の際に使用予定である予備ビッ
ト、うるう秒が追加された(図7(b)参照)。以下こ
れら新設された情報のうち、特に予備ビット、うるう秒
情報、停波情報について説明する。
【0043】予備ビットは表1に示される如く、SU
1、SU2を使用する。これらは将来の情報拡張のため
に用意されたものである。サマータイム情報でこのビッ
トが活用されるときは、SU1=SU2=0では「6日
以内に夏時間への変更無し」、SU1=1・SU2=0
では「6日以内に夏時間への変更あり」、SU1=0・
SU2=1では「夏時間実施中」、SU1=SU2=1
では「6日以内に夏時間終了」となるような情報形態と
なっている。夏時間への切り換わりについては日本では
まだサマータイムが導入されておらず、未だ不明の状態
であるが欧州のサマータイムの切り替わりをみると、夜
中のうちに行っている場合が多い。
【0044】
【表1】
【0045】次にうるう秒は表2に示される如く、LS
1、LS2の2ビットを使用し、LS1=LS2=0で
は、「1ヶ月以内にうるう秒の補正を行わない」、LS
1=1・LS2=0では「1ヶ月以内に負のうるう秒
(削除)あり」つまり1分間が59秒となり、LS1=
LS2=1では「1ヶ月以内に正のうるう秒(挿入)あ
り」つまり1分間が61秒となるような情報形態となっ
ている。うるう秒の補正のタイミングは既に決められて
おり、UTC時刻の1月1日もしくは7月1日の直前に
行われることになっている。よって、日本時間(JT
C)では1月1日もしくは7月1日午前9:00直前に
行われることになる。
【0046】
【表2】
【0047】停波情報は表3の(a)、(b)、(c)
に示される如く、ST1、ST2、ST3、ST4、S
T5、ST6を使用し、ST1・ST2・ST3で停波
開始予告、ST4で停波時間帯予告、ST5・ST6で
停波期間予告の停波情報を提供する。まず停波開始予告
について説明すると、ST1=ST2=ST3=0では
「停波予定無し」、ST1=ST2=0・ST3=1で
は「7日以内に停波」、ST1=0・ST2=1・ST
3=0では「3から6日以内に停波」、ST1=0・S
T2=ST3=1では「2日以内に停波」、ST1=1
・ST2=ST3=0では「24時間以内に停波」、S
T1=1・ST2=0・ST3=1では「12時間以内
に停波」、ST1=ST2=1・ST3=0では「2時
間以内に停波」となっている。次に停波時間帯予告は、
ST4=1では「昼間のみ」、ST4=0では「終日、
または停波予定無し」である。次に停波期間予告は、S
T5=ST6=0では「停波予定無し」、ST5=0・
ST6=1では「7日以上停波、または期間不明」、S
T5=1・ST6=0では「2から6日以内で停波」、
ST5=ST6=1では「2日未満で停波」となってい
る。
【0048】
【表3】
【0049】以上、独立行政法人通信総合研究所(CR
L:CommunicationsResearch
Laboratory)が運用管理している長波の標準
時刻情報を含む電波による送信情報について詳述した如
く、標準時刻情報以外に予備ビットによる情報、うるう
秒情報、停波情報も送信情報に含まれる。
【0050】不揮発性メモリ13には、制御回路15に
より設定された共振周波数が記憶される。また、不揮発
性メモリ13には、制御回路15により標準電波を受信
する受信時刻(受信時台)、およびプログラムチャイム
時刻が記憶される。また、不揮発性メモリ13は、制御
回路15により記憶されている、共振周波数、受信時
刻、およびプログラムチャイム時刻がそれぞれ、所望の
タイミングで読み出される。
【0051】発振回路14は、水晶発振器CRYおよび
キャパシタC2 ,C3 により構成され、所定周波数の基
本クロックを制御回路15に供給する。
【0052】制御回路15は、時針カウンタ、分針カウ
ンタ、秒針カウンタ等を含む内部時計15aを有してい
る。
【0053】たとえば初期修正モード時には、初期設定
を行い、標準電波信号受信系11によるパルス信号S1
1を受けて、受信した標準電波信号の受信状態があらか
じめ決められた基準範囲と比較し、受信状態が基準範囲
内にある場合には、第1および第2の制御信号CTL
1 ,CTL2 をバッファ18を介して、秒針駆動系とし
てのステッピングモータ121に出力して指針位置検出
(初期設定)を行い、あらかじめ定められた時間、たと
えば7分を経過しても、受信状態が基準範囲にない場合
には、標準電波信号受信系11に設定された共振周波数
と異なる共振周波数を設定させる制御信号CTL11を、
標準電波信号受信系11に出力して、共振周波数を切換
えさせ、切換えた共振周波数を不揮発性メモリ13に記
憶させる。そして、標準電波信号受信系11が共振周波
数を切換えて標準電波を受信しても、受信状態が基準範
囲外の場合には、第1および第2の制御信号CTL1
CTL2 を出力せずに、ドライブ信号DR1 をドライブ
回路16に出力して、報知手段としての発光素子17を
発光させてユーザに標準電波信号がほとんど受信できな
い旨を報知させる。
【0054】そして、受信状態が基準範囲内にある場合
に初期設定を行わせた後、受信した電波信号をデコード
し、デコードの結果、時刻化が可能である場合には、発
振回路14による基本クロックに基づいて各種カウンタ
のカウント制御並びに光検出センサによる検出信号DT
1 の入力レベルに応じて、制御信号CTL1 ,CTL
2 、をバッファ回路18を介して秒針用のステッピング
モータ121および時分針用のステッピングモータ13
1に出力して回転制御を行うことにより早送り時刻制御
を行う。
【0055】また、制御回路15は、液晶表示パネル3
0に修正時刻を表示させる。一方、デコードの結果、時
刻化が不可能である場合には、制御信号CTL1 ,CT
2 を出力せずに、ドライブ信号DR1 をドライブ回路
16に出力して、報知手段としての発光素子17を発光
させてユーザに電波受信が良好でない旨を報知させる。
そして、上述したように、指針位置検出処理を行い、指
針を早送りして、時刻カウンタに基づいて時刻の修正を
行う。
【0056】これにより、初期修正モードの動作を完了
させる。
【0057】また、制御回路15は、チャイム時刻設定
モードの場合には、液晶表示パネル30にプログラムチ
ャイム時刻を表示し、ユーザにより、セレクトスイッチ
25、アップスイッチ26、およびダウンスイッチ27
が操作されると、それに応じて時分秒等の各項目が手動
で設定される。また、プログラムチャイム時刻は、たと
えば、一日に12個等、複数個が設定可能である。そし
て、制御回路15は、固定接点24aが設定完了接点2
4bに接続されると、設定された複数のプログラムチャ
イム時刻を不揮発性メモリ13に記憶する。
【0058】また、制御回路15は、プログラムチャイ
ム時刻に応じて、たとえば、プログラムチャイム時刻を
含む時台を除いて、所定の時台から順に、標準電波信号
受信系11に受信させる受信時刻を含む時台を所望の数
だけ設定する。
【0059】具体的には、制御回路15は、不揮発性メ
モリ13に記憶されているプログラムチャイム時刻を順
に読み出し、そのプログラムチャイム時刻の時台を除い
て、たとえば、AM12時台から順に、計4つの受信時
刻を含む時台を設定する。
【0060】たとえばユーザにより設定されたプログラ
ムチャイム時刻が、午前1時13分の場合には午前1時
台を除いて、たとえば、午前0時台(午前12時台)か
ら、順に、午前2時台、午前3時台、午前4時台と設定
される。
【0061】そして、制御回路15では、設定された受
信時台になると、あらかじめ定められた時間、たとえ
ば、その時台の16分40秒に、受信回路に標準電波を
受信させ、その標準電波に含まれる標準時刻信号を出力
させて、その標準時刻信号に応じて時刻の修正が行われ
る。
【0062】また、制御回路15は、通常修正モードに
おいては、発振回路14において、1秒の時間がカウン
トされると、内部時計15aである時刻カウンタを1秒
だけカウントアップし、第1の制御信号CTL1 を出力
して、秒針用ステッピングモータ121をパルス駆動す
る。そして、時刻カウンタにおいて10秒毎に、制御信
号CTL2 を出力し、時分針用ステッピングモータ13
1をパルス駆動する。そして、受信時刻になると、初期
修正モード時の初期設定動作後と同様の動作を行う。
【0063】具体的には、通常修正モードの場合には、
受信した電波信号をデコードし、デコードの結果、時刻
化が可能である場合には、発振回路14による基本クロ
ックに基づいて各種カウンタのカウント制御並びに光検
出センサ140による検出信号DT1 の入力レベルに応
じて、制御信号CTL1 ,CTL2 をバッファ17を介
して秒針用のステッピングモータ121および時分針用
のステッピングモータ131に出力して回転制御を行う
ことにより早送り時刻修正制御を行う。そして、制御回
路15は、液晶表示パネル30に修正時刻を表示させ
る。一方、デコードの結果、時刻化が不可能である場合
には、初期修正モードと同様に、あらかじめ定められた
時間、たとえば7分を経過しても、受信状態が基準範囲
にない場合には、標準電波信号受信系11に設定された
共振周波数と異なる共振周波数を設定させる制御信号C
TL11を、標準電波信号受信系11に出力して、共振周
波数を切換えさせ、切換えた共振周波数を不揮発性メモ
リ13に記憶させる。そして、標準電波信号受信系11
が共振周波数を切換えて標準電波を受信しても、受信状
態が基準範囲外の場合には、第1および第2の制御信号
CTL1 ,CTL2 を出力せずに、ドライブ信号DR1
をドライブ回路16に出力して、報知手段としての発光
素子17を発光させてユーザに標準電波信号がほとんど
受信できない旨を報知させる。
【0064】なお、上記の説明では、受信状態が基準範
囲外にあると判別するときは、電波が弱かったり、ノイ
ズが多いときである。電波が非常に弱い場合には、図6
(c)に示すように、数個の信号分、ローレベル(L)
かハイレベル(H)のままになる。また、ノイズが多い
ときは、時刻電波と無関係にレベルが変化する。これら
の状態にある信号S11を、たとえば10秒に2回ある
いはそれ以上受けたときには、受信状態が基準範囲外に
あると判別する。具体的には、たとえば10秒程度を検
出時間として、時間内においてレベルの変化が1秒以内
に検出されなかったときおよび検出したパルス幅が0.
8、0.5、0.2秒付近でなかったときをNGとし
て、NGが2回以上発生したときには受信不可能と判断
する。そして、上述したように、指針位置検出処理を行
い、指針を早送りして、時刻カウンタに基づいて時刻の
修正を行う。
【0065】ドライブ回路16は、pnp型トランジス
タQ1 および抵抗素子R1 ,R2 により構成されてい
る。トランジスタQ1 のベースが抵抗素子R1 を介して
制御回路15のドライブ信号DR1 の出力ラインに接続
され、コレクタが抵抗素子R2 を介して発光ダイオード
からなる発光素子17のアノードに接続され、エミッタ
が電源電圧VCCの供給ラインに接続されている。そし
て、発光素子17のカソードが接地されている。すなわ
ち、発光素子17は、制御回路15からローレベルのド
ライブ信号DR 1 が出力されたときに発光するようにド
ライブ回路16に接続されている。また、発光素子17
は、制御回路15から一定の間隔で出力されたドライブ
信号DR1 に応じて、点滅を行い警告を行う。
【0066】また、ドライブ回路19は、pnp型トラ
ンジスタQ2 、および抵抗素子R3,R4 により構成さ
れている。トランジスタQ2 のエミッタは電源電圧VCC
の供給ラインに接続され、ベースは抵抗素子R3 を介し
て制御回路15のドライブ信号DR2 の出力ラインに接
続され、コレクタは抵抗素子R4 を介して光検出センサ
140に接続されている。ドライブ回路19は、制御回
路15からドライブ信号DR2 が出力された場合に、光
検出センサに電力を供給する。
【0067】修正用スイッチ群20は、モニタースイッ
チ21、設定解除スイッチ22、報時選択スイッチ2
3、セットモード切替スイッチ24、セレクトスイッチ
25、アップ(UP)スイッチ26、ダウン(DOW
N)スイッチ27を有する。
【0068】モニタースイッチ21は、たとえば、メロ
ディを発音させるときにオンされる。このモニタースイ
ッチ21がオンされたときに、制御回路15は、メロデ
ィ発生回路50に制御信号を出力して、メロディ発生回
路50からアンプ51およびスピーカ52を介してメロ
ディを発音させる。
【0069】設定解除スイッチ22は、ユーザにより設
定されたプログラムチャイム時刻であるチャイム時刻を
取り消す場合にオンされる。この設定解除スイッチ22
がオンされると、制御回路15は、不揮発性メモリ13
に記憶さているプログラムチャイム時刻をリセットし
て、設定されたチャイム時刻を取り消す。
【0070】報時選択スイッチ23は、接地された固定
接点23a、正時時打接点23b、チャイム接点23
c、オフ(OFF)接点23dを有する。
【0071】固定接点23aを正時時打接点23b、チ
ャイム接点23c、またはオフ接点23dに接続するこ
とで、それぞれ、正時時打モード、チャイムモード、報
時オフモードを選択可能である。
【0072】正時時打モードでは、制御回路15は、内
部時計15aが正時になった場合に、その時刻の時の数
だけ報音するように、メロディ発生回路50に、正時の
応じた制御信号CTL50を出力し、メロディ発生回路5
0に時打の報音を行わせる。また、制御回路15は、C
dSセンサ40により暗状態が検出されている場合に
は、制御信号CTL50を出力しない。
【0073】チャイムモードでは、制御回路15は、内
部時計15aが、プログラムチャイム時刻になった場合
に、プログラムチャイム時刻に応じた制御信号CTL50
をメロディ発生回路50に出力し、メロディ発生回路5
0に、メロディにより報音させる。
【0074】報時オフモードでは、制御回路15は報音
を行わない。
【0075】セットモード切替スイッチ24は、固定接
点24a、設定完了接点24b、チャイム接点24c、
現時刻接点24dを有する。
【0076】固定接点24aを設定完了接点24b、チ
ャイム時刻設定接点24c、または現時刻接点接点24
dに接続することで、それぞれ、プログラムチャイム時
刻の設定完了、プログラムチャイム時刻設定モード、現
時刻設定モードを選択可能である。
【0077】制御回路15は、固定設定24aが、接点
24b、接点24c、または接点24dに接続された場
合には、それぞれに応じた所望の処理を行う。
【0078】セレクトスイッチ25は、プログラムチャ
イム時刻設定モードの場合に、ユーザにより所望の時刻
の、時、分等を選択する場合にオンされる。同様に、セ
レクトスイッチ25は、現時刻設定モードの場合に、現
時刻の修正を行う、たとえば、年、日、曜日、時、分等
の項目を選択する際にオンされる。
【0079】アップ(UP)スイッチ26は、セレクト
スイッチ25により選択された時、分等の桁を一つ進め
る場合にオンされる。
【0080】ダウン(DOWN)スイッチ27は、セレ
クトスイッチ25により選択された時、分等の桁を一つ
遅らせる場合にオンされる。
【0081】CdSセンサ40は、明暗を検出するセン
サーであり、たとえば、明状態が検出されると抵抗値が
所定の値よりも低くなり、暗状態を検出すると抵抗値が
所定の値よりも高くなる。
【0082】CdSセンサ40の一端は基準電位に保持
され、他端はノード40aおよび抵抗素子R8 を介して
トランジスタQ40のコレクタおよび制御回路15に接続
されている。また、トランジスタQ40のコレクタは抵抗
素子R7 を介して基準電位に保持され、ベースは抵抗R
6 を介して制御回路15に接続され、コレクタは電源電
圧V CCに接続されている。
【0083】制御回路15は、明暗状態を、ノード40
aの電位により判別する。具体的には、制御回路15
は、ドライブ信号DR3 を抵抗素子R6 を介してトラン
ジスタQ40に出力し、明状態の場合にはCdSセンサ4
0の抵抗値が所定の値よりも低くなりノード40aの電
位がほぼ基準電位になり、暗状態の場合にはCdSセン
サ40の抵抗値が所定の値よりも高くなりノード40a
の電位が所定の値よりも高くなるので、ノード40aの
電位を検出することにより明暗状態の判別を行う。
【0084】メロディ発生回路50は、制御回路15か
らの制御信号に応じたメロディを、アンプ51およびス
ピーカ52を介して発音する。
【0085】たとえば、メロディ発生回路50は、制御
回路15から正時の報音を行わせる制御信号CLT50
が入力されると、その制御信号CLT50に応じて、た
とえば、ボーンという鐘の音をアンプ51およびスピー
カを介して発音する。
【0086】また、メロディ発生回路50は、制御回路
15からプログラムチャイム時刻の報音を行わせる制御
信号CLT50が入力されると、その制御信号CLT5
0に応じて、たとえば、ポピュラーなメロディを、アン
プ51、スピーカ52を介して、発音する。
【0087】次に、自動修正時計のムーブメントおよび
指針位置検出系の具体的な構成について、図3、図4、
図8〜図16に関連付けて説明する。
【0088】時計本体100は、互いに対向して接続さ
れて輪郭を形成する第2ケースとしての下ケース111
および第1ケースとしての上ケース112と、この下ケ
ース111および上ケース112で形成される空間内の
ほぼ中央部において下ケース111と連結した状態で配
置される中板113とを備えており、空間内の下ケース
111、中板113、上ケース112の所定の位置に対
して、第1駆動系120、第2駆動系130、光検出セ
ンサ140、手動修正系150等が固定あるいは軸支さ
れている。
【0089】第1駆動系120は、図3、図4および図
8に示すように、略コ字状のステータ121a、このス
テータ121aの一方側の脚片に巻回された駆動コイル
121b、このステータ121aの他方の磁極間におい
て回動自在に配置されたロータ121cにより構成され
た秒針用ステッピングモータ121と、ロータ121c
のピニオン121C’に大径歯車122aが噛合した第
1伝達歯車(第1検出用歯車)としての第1の5番車1
22と、この第1の5番車122の小型歯車122bに
噛合した第2検出用歯車(第1指針車)としての秒針車
123とにより構成されている。ここで、秒針用ステッ
ピングモータ121は、ステータ121aが中板113
に載置して固定され、ロータ121cが中板113と上
ケース112とに軸支されており、制御回路15の出力
制御信号CTL1 に基づいて、その回転方向、回転角
度、および回転速度が制御される。
【0090】第1の5番車122は、大径歯車122a
の歯数が60個、小径歯車122bの歯数が15個に形
成され、中板113および上ケース112に回動自在に
軸支され、その大径歯車122aが秒針用ステッピング
モータ121のロータ121c(ピニオン121c’)
と噛合して、ロータ121cの回転速度を所定速度に減
速させる。この第1の5番車122には、図10および
図12に示すように、秒針車123と重なる領域におい
て周方向に等間隔(中心角α1が120°)で配置され
た3個の円形状をなす透孔122cが形成されている。
この透孔122cは、光検出センサ140の検出光を通
過させるだけでなく、少なくともその1つは、第1の5
番車122を組付ける際の位置決め孔(度決め孔)とし
て用いられるものである。
【0091】秒針車123は、大径歯車123aの歯数
が60個に形成され、その軸部の一端が上ケース112
に軸支され、中板113を下ケース111側に貫通した
その他端側には秒針軸123bが圧入されており、この
秒針軸123bは、後述する分針パイプ134pの内側
に挿通されて、その先端に秒針202が取り付けられて
いる。この秒針車123には、図11に示すように、回
転により第1の5番車122と重なる領域において周方
向に等間隔(中心角α2が30°)で配置された11個
の円形状をなす透孔123cと、一箇所だけピッチの異
なる位置決め遮光部123d(透孔123cと透孔12
3cとの中心角が60°)とが形成されている。そし
て、上記第1の5番車122の透孔122cが位置決め
遮光部123dに対向した後に最初に透孔123cと対
向する時に、秒針が正時を指すように構成されている。
【0092】透孔123cは、光検出センサ140の検
出光を通過させるだけでなく、少なくともその1つは、
秒針車123を組付ける際の位置決め孔(度決め孔)と
して用いられるものである。また、これらの透孔123
cの内側には、周方向に長尺で回転軸方向に突出する円
弧状の付勢ばね123eが、切り欠き孔123fにより
画定されている。この円弧状付勢ばね123eは、秒針
車123をその回転軸方向に付勢するものである。
【0093】ここで、位置決め遮光部123dは、周方
向において切り欠き孔123fから離れた位置、すなわ
ち、2つの切り欠き孔123fが途切れて離れた領域に
形成されている。したがって、切り欠き孔123fと位
置決め遮光部123eとの距離を十分確保できるため、
位置決め遮光部123dの領域において検出光が切り欠
き孔123fに回り込むようなことはなく、確実にこの
位置決め遮光部123dで検出光を遮ることができる。
すなわち、検出光の回り込みによる誤検出を生じ易い切
り欠き孔123fを設けた領域から離れた位置に位置決
め遮光部123dが形成されていることから、この位置
決め遮光部123dを秒針車122の回転角度位置の位
置決めに用いることで、確実な位置決めを行うことがで
きる。
【0094】秒針車123においては、図11に示すよ
うに、複数(11個)の透孔123cを設ける代わり
に、図12に示すように、位置決め遮光部123dと径
方向において対向する位置にある透孔123cのみを残
して、その他の透孔123cをそれぞれ切り欠き孔12
3gと一体的に開けてもよい。これによれば、検出光の
通過を許容する部分において、検出光の通過をより一層
確実なものとし、また、秒針車123を形成する材料の
無駄を低減することができる。
【0095】第2駆動径130は、図3、図4、および
図9に示すように、略コ字状のステータ131a、この
ステータ131aの一方側の脚片に巻回された駆動コイ
ル131b、このステータ131aの他方の磁極間にお
いて回動自在に配置されたロータ131cにより構成さ
れた時分針用ステッピングモータ131とロータ131
cのピニオン131c’に大径歯車132aが噛合した
中間歯車としての第2の5番車132と、この第2の5
番車132の小径歯車132bに大径歯車133aが噛
合した第2伝達歯車(第3検出用歯車)としての3番車
133と、この3番車133の小径歯車133bに大径
歯車134aが噛合した第4検出用歯車(第2指針車)
としての分針車134と、この分針車134の小径歯車
134bに大径歯車135aが噛合した中間歯車として
の日の裏車135と、この日の裏車135の小径歯車1
35bに噛合した第5検出用歯車(第2指針車)として
の時針車136とにより構成されている。ここで、時分
針用ステッピングモータ131は、ステータ131aが
中板113に載置して固定され、ロータ131cが中板
113と上ケース112とに軸支されており、制御回路
の出力制御信号に基づいて、その回転方向、回転角度、
および回転速度が制御される。
【0096】第2の5番車132は、大径歯車132a
の歯数が60個、小径歯車132bの歯数が15個に形
成され、中板113および上ケース112に軸支され、
その大径歯車132aが時分針用ステッピングモータ1
31のロータ131c(ピニオン131c’)と噛合し
て、ロータ131cの回転速度を所定速度に減速させ
る。なお、この第2の5番車132としては、前述の第
1の5番車122を流用、すなわち、透孔122cが設
けられたものを用いてもよい。これにより、部品の共用
化が行え製品のコストを低減することができる。
【0097】3番車133は、大径歯車132aの歯数
が60個、小径歯車133bの歯数が10個に形成さ
れ、軸部の一端が上ケース112に軸支され、他端側が
中板113を貫通した状態で回動自在に配設されてお
り、第2の5番車132の回転を減速して分針車134
に伝達する。また、3番車133には、図13に示すよ
うに、回転により秒針車123および第1の5番車12
2と重なる領域において周方向に等間隔(中心角α3が
36°)で配置された10個の円形状をなす透孔133
cが形成されている。この透孔133cは、光検出セン
サ140の検出光を通過させるだけでなく、少なくとも
その1つは、3番車133を組付ける際の位置決め孔
(度決め孔)として用いられるものである。
【0098】分針車134は、大径歯車134aの歯数
が60個、小径歯車134bの歯数が14個に形成さ
れ、その中央部には小径歯車134bが一体的に形成さ
れた分針パイプ134pが、側面視にて略T字形状をな
すように形成されている。そして、分針パイプ134p
の一端部が中板13に回動自在に軸支され、他端側の軸
部は後述する時針車136の時針パイプ136pの内部
に回動自在に挿通されている。また、分針パイプ134
pは、下ケース111を貫通して時計の文字盤201側
に突出しており、その先端には分針203が取り付けら
れている。
【0099】また、分針車134には、図14に示すよ
うに、回転により秒針車123,第1の5番車122,
3番車133と重なる領域において周方向に長尺な3個
の円弧状透孔134c,134d,134eが形成され
ている。これら円弧状透孔134dと円弧状透孔134
dとは、中心角α5で30°隔てて形成され、円弧状透
孔134dと円弧状透孔134eとは、中心角α6で3
0°隔てて形成され、また、円弧状透孔134eと円弧
状透孔134cとは、中心角α7で60°隔てて形成さ
れている。すなわち、円弧状透孔134eと円弧状透孔
134cとの間に、最も幅の広い遮光部Aが形成され、
円弧状透孔134cと円弧状透孔134dとの間および
円弧状透孔134dと円弧状透孔134eとの間に、上
記遮光部Aよりも幅狭の遮光部Bが形成されている。
【0100】また、円弧状透孔134cは、一端側の円
形部134c’と、他端側から伸びる幅広円弧部134
c’’と、両者を連結する幅狭円弧部134c’’’と
により形成されている。この幅狭円弧部134c’’’
により画定される円形部134c’は、検出光を通過さ
せるだけでなく、分針車134を組み付ける際の位置決
め孔(度決め孔)として用いられるものである。
【0101】時針車136は、大型歯車136aの歯数
が40個に形成され、その中央部に円筒状の時針パイプ
136pが一体的に取り付けられており、この時針パイ
プ136pの内部に前述の分針パイプ134pが挿通さ
れている。そして、時針パイプ136pは、下ケース1
11に形成された軸受け孔111aに挿通されて回動自
在に軸支されており、また、その先端側は下ケース11
1を貫通して時計の文字板201側に突出しており、そ
の先端には時針204が取り付けられている。
【0102】また、時針車136には、図15に示すよ
うに、回転により秒針車123,第1の5番車122,
3番車133,分針車134と重なる領域において周方
向に長尺な3個の円弧状透孔136c,136d,13
6eが形成されている。これら円弧状透孔136cと円
弧状透孔136dとは、中心角α8で45°隔てて形成
され、円弧状透孔136dと円弧状透孔136eとは、
中心角α9で60°隔てて形成され、また、円弧状透孔
136eと円弧状透孔136cとは、中心角α10で3
0°隔てて形成されており、さらに、円弧状透孔136
c,136d,136eの長さは、中心角β1+β2,
β3,β4がそれぞれ75°,60°,90°となるよ
うに設定されている。すなわち、円弧状透孔136eと
円弧状透孔136cとの間に、最も幅の狭い遮光部Cが
形成され、円弧状透孔136cと円弧状透孔136dと
の間に、遮光部Cよりも幅の広い遮光部Dが形成され、
円弧状透孔136dと円弧状透孔136eとの間に、遮
光部Dよりも幅の広い遮光部Eが形成されている。
【0103】また、円弧状透孔136cは、一端側から
中心角β1で7.5°のところに位置する円形部136
c’と、他端側から伸びる幅広円弧部136c’’と、
両者を連結すると共に円形部136c’の両側に位置す
る幅狭円弧部136c’’’とにより形成されている。
この幅狭円弧部136c’’’により画定される円形部
136c’は、検出光を通過させるだけでなく、時針車
136を組み付ける際の位置決め孔(度決め孔)として
用いられるものである。
【0104】日の裏車135は、大径歯車135aの歯
数が42個、小径歯車135bの歯数が10個に形成さ
れ、下ケース111に形成された突部111bに対して
回動自在に軸支されており、大径歯車135aが分針パ
イプ134pに形成された小径歯車134bに噛合し、
また、小径歯車135bが時針車136(136a)に
噛合して、分針車134の回転を減速して時針車136
に伝達する。
【0105】光検出センサ140は、図3に示すよう
に、上ケース112の壁面に固定された回路基板141
に取付けられた発光ダイオードからなる発光素子142
と、この発光素子142に対向するように、下ケース1
11の壁面に固定された回路基板143に取付けられた
フォトトランジスタからなる受光素子144とにより形
成されている。そして、発光素子142のアノードは一
端がpnpトランジスタQ2 のコレクタに接続されたド
ライブ回路19における抵抗素子R4 の他端に接続さ
れ、カソードは、接地されるとともに、受光素子144
のエミッタに接続されている。受光素子144のコレク
タは、制御回路15に接続されている。この制御回路と
の接続ラインは、検出信号DT1 の制御回路15への出
力ラインとなっており、この出力ラインは、抵抗素子R
5 を介して電源電圧VCCの供給ラインに接続されてい
る。ドライブ回路19のトランジスタQ2 のエミッタは
電源電圧VCCの供給ラインに接続され、ベースは抵抗素
子R3 を介してドライブ信号DR2 の出力ラインに接続
されている。すなわち、発光素子142は、制御回路1
5からローレベルのドライブ信号DR2 が出力されたと
き発光するようにドライブ回路19に接続されている。
【0106】また、図4に示すように、平面視にて第1
の5番車122、秒針車123、3番車133、分針車
134、時針車136の全てが同時に重なる位置に配置
されている。そして、第1の5番車122の透孔122
c、3番車133の透孔133c、秒針車123の透孔
123c、分針車134の透孔134c(134d、1
34e)、時針車136の透孔136c(136d、1
36e)が重なり合った時に、発光素子142から発せ
られた検出光が受光素子144により受光されて、秒
針、分針、時針が正時等の位置を指していることを出力
するようになっている。
【0107】さらに、発光素子142は、上ケース11
2の外側に開口するように形成された第1配置部として
の取付け凹部112c内に配置されており、この取付け
凹部112cの底面には、所定径の円形貫通孔112d
が開けられている。この円形貫通孔112dは、発光素
子142から発せられる検出光が末広がり状に広がる性
質があるため、その広がった部分の光を遮断して収束さ
れた光のみを通過させて誤検出を防止できるようにする
ものである。同様に、受光素子144は、下ケース11
1の外側に開口するように形成された第2配置部として
の取付け凹部111c内に配置されており、この取付け
凹部111cの底面には、所定径の円形貫通孔111d
が開けられている。この円形貫通孔111dは、発光素
子142から発せられ、上記透孔を通過してきた光のみ
をできるだけ通過させて誤検出を防止できるようにする
ものである。
【0108】第1の5番車122、3番車133、秒針
車123、分針車134、時針車136を取付ける場合
は、所定の位置決めピンが、下ケース111の円形貫通
孔111d、位置決めとして用いられるそれぞれの透
孔、および上ケース112の円形貫通孔112dを貫く
ように、順次に組付ける。そして、上ケース112およ
び下ケース111を接合して一体化した後、位置決めピ
ンを引き抜いて、貫通孔112dが位置する取付け凹部
112cに発光素子142を取付け、また、貫通孔11
1dが位置する取付け凹部112cに受光素子144を
取付ける。
【0109】これにより、貫通孔112dおよび111
dは完全に塞がれ、上ケース112および下ケース11
1により画定される内部空間に外部の光が侵入するのを
防止できる。したがって、外部の光が侵入することによ
る誤検出を防止できると共に、組付け時の位置決め孔と
光検出用の透孔とを兼用していることから、これらの孔
を別々に設ける場合にくらべて装置の集約化、小型化を
行うことができる。
【0110】手動修正系150は、図3および図4に示
すように、上述の分針車134の小径歯車134bおよ
び時針車136の大径歯車136aに噛合する日の裏車
135と、この日の裏車135の大径歯車135aに噛
合する歯車151aを有する手動修正軸151とにより
構成されている。この手動修正軸151は、上ケース1
12の外側に位置付けられて利用者が直接指を触れるこ
とのできる頭部151bと、この頭部151bから伸び
て上ケース112に形成された開口112eを貫挿し下
ケース111に形成された突部111eに対して軸支さ
れた柱状部151cとからなり、この柱状部151cの
下方領域に歯車151aが形成されている。
【0111】手動修正軸151は、分針車134と同位
相で回転するように構成されており、上述の第2駆動系
130により分針車134が駆動されているときには日
の裏車135を介して分針車134と同位相で回転する
とともに、第2駆動系130の非作動時には、頭部15
1bを指で回転させることにより、指針位置を手動修正
できるようになっている。
【0112】上記のように、秒針車123の秒針軸12
3bが分針車134の分針パイプ134pに挿通され、
分針車134の分針パイプ134pが時針車136の時
針パイプ136pに挿通されていることから、秒針車1
23と、分針車134と、時針車136とは、それぞれ
の回転中心軸が共通しており、また、時刻表示の際に、
秒針が60秒間に1回転、分針が60分間に1回転、時
針が12時間に1回転するように駆動される。
【0113】分針車134の分針パイプ134pの先端
部および時針車136の時針パイプ136pの先端部に
は、図16に示すように、径方向に所定幅をなして伸び
る位置決めのための第1指標としての溝134gおよび
第2指標としての溝136gが形成されている。そし
て、これらの溝134gおよび溝136gが、一直線に
並んだとき所定の時刻例えば12時00分を指すように
設定されている。
【0114】このような位置決め指標を設けたことによ
り、分針車134および時針車136を下ケース111
および上ケース112により囲繞して覆ってしまった後
においても、溝134gおよび136gが一直線に並ん
でいれば予め設定された概略の時刻を指していることが
分かるため、その状態を基に分針および時針を容易に取
り付けることができ、その他の位置合わせおよび位置確
認工程が不要になり、製造ラインおよび検査ラインでの
製造時間および検査時間を短縮することができる。な
お、位置決め指標としては、上記の溝に限るものではな
く、ポッチ等のマークでもよい。
【0115】次に、上記構成による動作を、制御回路1
5における制御動作を中心に、図17から図23を参照
しながら説明する。
【0116】まず、図17に示すように、たとえばユー
ザにより受信スイッチ12がオンされると、制御回路1
5において、各種状態が初期状態に戻される(ST
1)。初期状態では、たとえば、不揮発性メモリ13に
初期値として、共振周波数40kHzが記憶される。
【0117】そして、制御回路15では、強制受信動作
が行われる(ST2)。具体的には、制御回路15から
共振周波数を40kHzに切換えさせる制御信号CTL
11が同調回路11bに出力される。同調回路11bのス
イッチSW11では、制御信号CTL11に基づいて、スイ
ッチSW11の固定接点SWaが接点SWbに接続され、
共振周波数が40kHzにセットされる。そして、制御
回路15から標準電波信号受信系11に駆動電力が供給
されて、周波数40kHzの標準電波の受信動作が行わ
れる。
【0118】そして、長波受信回路11cから受信状態
に応じたパルス信号S11が生成されて制御回路15に
出力され、そのパルス信号S11とあらかじめ決められ
た基準範囲が比較される(ST3)。
【0119】ステップST3の判別において、受信が不
可ではないと判別された場合、つまり、基準範囲内であ
ると判別された場合には、セットモードか否かの判別が
行われる(ST4)。具体的には、制御回路15では、
セットモード切替スイッチ24の固定接点24aが、チ
ャイム接点24cまたは現時刻接点24dに接続されて
いない場合、つまり、固定接点24aが設定完了接点2
4bに接続されている場合には、セットモードではない
と判別する。
【0120】ステップST4の判別において、セットモ
ードでないと判別された場合には、、制御回路15で
は、モニタースイッチ21が操作されたか否かの判別が
行われる(ST5)。
【0121】ステップST5の判別において、モニター
スイッチ21が操作されていないと判別された場合に
は、つまり基準範囲内であると判別された場合には、指
針位置検出動作に移行する(ST6)。そして、内部時
計15aの時刻カウンタがパルス信号S11の時刻コー
ドに基づいて同期され、内部時計15aの時刻カウンタ
の値に応じて、時刻のアナログ表示を行う指針の早送り
修正が行われる(ST7)。この指針の早送り修正は、
内部時計15aの時刻カウンタの値に応じて、駆動信号
CTL1 ,CTL2 をステッピングモータ121および
時分針用ステッピングモータ131に出力して、早送り
で回転駆動させ、指針位置をその時刻カウンタの時刻に
修正する。
【0122】また、ステップST3の判別において、受
信が不可能であると判別された場合、つまり基準範囲外
であると判別された場合には、制御回路15では、同調
周波数が現在設定されている共振周波数とは異なる周波
数に切換えさせる制御信号CTL11が共振回路11bに
出力される。共振回路11bのスイッチSW11では、制
御信号CTL11に基づいて、固定接点SWaと接点SW
bを断線させ、共振周波数が切換えられる。
【0123】そして、制御回路15では、切換えた方の
共振周波数が不揮発性メモリ13に記憶される(ST
9)。
【0124】そして、制御回路15では、共振周波数の
切換が2回目であったか否かが判別される(ST1
0)。そして、2回目でないと判別された場合には、ス
テップST2の処理に戻る。
【0125】また、ステップST10の判別において、
切換が2回目であると判別された場合、また、ステップ
ST4の判別において、固定接点24aがチャイム接点
24cまたは現時刻接点24dに接続されておりセット
モードであると判別された場合、およびステップST5
の判別においてモニタースイッチ21が操作されている
と判別された場合は、ステップST6の処理と同様に、
指針位置検出動作に移行する(ST11)。
【0126】そして、受信状態が基準範囲外の場合には
「不可」、受信状態が基準範囲内の場合には、「良好」
と受信状態がセットされる(ST12)。
【0127】そして、ステップST12において、受信
状態がセットされた後、発振回路14において、1秒の
時間がカウントされると(ST13)、内部時計15a
である時刻カウンタでは、1秒だけカウントアップが行
われる(ST14)。
【0128】そして、第1の制御信号CTL1 が出力さ
れて、秒針用ステッピングモータ121がパルス駆動さ
れる(ST15)。
【0129】そして、時刻カウンタにおいて10秒毎
に、制御信号CTL2 が出力されて、時分針用ステッピ
ングモータ131がパルス駆動される(ST16)。
【0130】そして、セットされた受信状態が「不可」
の場合には、ドライブ信号DR1 がドライブ回路16に
出力され、報知手段としての発光素子17が発光し、ユ
ーザに電波信号がほとんどできない旨が報知される(S
T17)。
【0131】そして、制御回路15では、内部時計15
aの時刻カウンタに応じて、液晶表示パネル30にデジ
タルカレンダー表示が行われる(ST18)。
【0132】そして、制御回路15から、ドライブ信号
DR3 が出力され、CdSセンサ40により、明暗状態
の検出が行われる(ST19)。そして、メロディ演奏
動作が行われる(ST20)。
【0133】図18は、自動修正時計のメロディ演奏動
作の処理の一例を示すフローチャートである。
【0134】まず、図18に示すように、報時選択判定
が行われる(ST2001)。具体的には、たとえば、
報時選択スイッチ23の固定接点23aがオフ接点23
dに接続されていると判別された場合には、報時が行わ
れずに、ステップST20の次のステップST21の処
理に進む。
【0135】また、ステップST2001の判別におい
て、固定接点23aが正時時打接点23bに接続されて
いると判別された場合には、時打処理を行うためにステ
ップST2002の処理に進み、固定接点23aがチャ
イム接点23cに接続されていると判別された場合に
は、チャイム報音処理を行うためにステップST201
0の処理に進む。
【0136】上述したように、ステップST2001に
おいて、固定接点23aが正時時打接点23bに接続さ
れていると判別された場合には、次に、時打回数が0回
であるか否かが判別される(ST2002)。時打回数
が0回でないと判別された場合には、ステップST20
07の処理に進む。
【0137】ステップST2002の判別において、時
打回数が0回であると判別された場合には、モニタース
イッチ(モニターボタンとも言う)21が操作されたか
否かの判別が行われる(ST2003)。
【0138】ステップST2003の判別において、モ
ニタースイッチ21が操作されていないと判別された場
合には、正時であるか、つまり0分0秒であるか否かが
判別される(ST2004)。
【0139】ステップST2004の判別において、正
時であると判別された場合には、CdSセンサ40によ
り暗状態が検出されたか否かが判別される(ST200
5)。
【0140】ステップST2005の判別において、暗
状態が検出されないと判別された場合、つまり明状態が
検出されたと判別された場合、および、ステップST2
003の判別においてモニタースイッチ21が操作され
たと判別された場合には、報音すべき時刻の時の数であ
る時打回数がセットされる。たとえば、AM3時の場合
には、時打回数が3回にセットされる(ST200
6)。
【0141】そして、制御回路15では、報音(曲)の
途中であるか否かの判別が行われ(ST2007)、報
音の途中でないと判別された場合には、制御回路15か
ら、メロディ発生回路50に正時の報音を行わせる制御
信号CTL50がメロディ発生回路50に出力される。
そして、メロディ発生回路50では、正時の報音を行わ
せる制御信号CTL50が入力されると、それに応じた
報音、たとえば、ボーンというメロディ(曲)がアンプ
51およびスピーカ52を介して報音される(ST20
08)。そして、セットされている時打回数から1だけ
減算される(ST2009)。
【0142】そして、ステップST20の次のステップ
ST21の処理に進む。
【0143】また、ステップST2004の判別におい
て、正時でないと判別された場合、ステップST200
5の判別において、CdSセンサ40により暗状態が検
出されたと判別された場合、およびステップST200
7の判別において、報音(曲)の途中であると判別され
た場合には、同様に、ステップST20の次のステップ
ST21の処理に進む。
【0144】また、ステップST2001の判別におい
て、固定接点23aがチャイム接点23cに接続されて
いると判別された場合には、まず、メロディ(曲)の途
中であるか否かの判別が行われる(ST2010)。
【0145】そして、ステップST2010の判別にお
いて、曲の途中でないと判別された場合には、モニター
スイッチ21が入力されたか否かの判別が行われ(ST
2011)、モニタースイッチ21が入力されていない
と判別された場合には、内部時計15aの秒カウンタが
0秒であるか否かの判別が行われる(ST2012)。
【0146】そして、ステップST2012の判別にお
いて、0秒目であると判別された場合には、不揮発性メ
モリ13のプログラムチャイム時刻が記憶されている先
頭のアドレスがセットされる(ST2013)。
【0147】そして、不揮発性メモリ13内において、
セットされたアドレスに記憶されているプログラムチャ
イム時刻が読み出される(ST2014)。
【0148】そして、読み出されたプログラムチャイム
時刻と、内部時計15aの現時刻と一致するか否かの判
別が行われる(ST2015)。
【0149】ステップST2015の判別において、一
致していないと判別された場合には、不揮発性メモリ1
3内において、次のプログラムチャイム時刻が記憶され
ているアドレスがセットされる(ST2016)。
【0150】そして、セットされたアドレスが、プログ
ラムチャイム時刻が記憶されているアドレスの最終アド
レスか否かが判別される(ST2017)。
【0151】そして、ステップST2017の判別にお
いて、最終アドレスではないと判別された場合には、ス
テップST2014の処理に戻る。
【0152】また、ステップST2015の判別におい
て現時刻と一致していると判別された場合、およびステ
ップST2011においてモニタースイッチ21が操作
されたと判別された場合には、制御回路15から、メロ
ディ発生回路50にプログラムチャイム時刻の報音を行
わせる制御信号CTL50がメロディ発生回路50に出
力される。
【0153】そして、メロディ発生回路50では、プロ
グラムチャイム時刻の報音を行わせる制御信号CTL5
0が入力されると、それに応じた報音、たとえば、ポピ
ュラーなメロディ(曲)が、アンプ51およびスピーカ
52を介して報音される(ST2008)。そして、ス
テップST20の次のステップST21の処理に進む。
【0154】また、ステップST2010の判別におい
て、報音の途中であると判別された場合、ステップST
2012の判別において、内部時計15aの時刻カウン
タが0秒ではないと判別された場合、およびステップS
T2017の判別において最終アドレスであると判別さ
れた場合には、同様に、ステップST20の次のステッ
プST21の処理に進む。
【0155】次に、図17に示すように、制御回路15
では、ステップST4と同様に、セットモードか否かの
判別が行われる(ST21)。具体的には、制御回路1
5では、セットモード切替スイッチ24の固定接点24
aが、チャイム接点24cまたは現時刻接点24dに接
続されていない場合、つまり、固定接点24aが設定完
了接点24bに接続されている場合には、セットモード
ではないと判別し、次のステップST22の処理に進
む。
【0156】そして、制御回路15では、内部時計15
aが、不揮発性メモリ13に記憶されている自動受信時
刻であるか否かの判別が行われる(ST23)。自動受
信時刻でないと判別された場合には、ステップST13
の処理に戻る。
【0157】また、ステップST21において、セット
モードであると判別された場合には、図19に示すよう
に、セットモードの判別が行われる(ST20)。具体
的には、セットモード切替えスイッチ24の固定接点2
4aが、現時刻接点24dに接続されている場合には、
現時刻セットモードであると判別される。
【0158】そして、現時刻セットモードであると判別
された場合には、現時刻修正動作が行われる(ST2
4)。具体的には、たとえば、液晶表示パネル30に表
示されている年月日や時分の各桁が、ユーザによりセレ
クトスイッチ25が操作されることにより選択され、ア
ップスイッチ26またはダウンスイッチ27が操作され
ることにより、選択された項目が手動で修正される。
【0159】そして、ユーザにより修正するための入力
が終了されると、セットモード切替スイッチ24の固定
接点24aが設定完了接点24bに接続されて、上述し
た修正が完了し、修正が反映される。
【0160】そして、長波受信回路11cによる受信状
態が、基準範囲外の場合には「不可」、受信状態が基準
範囲内の場合には「良好」と受信状態が設定される(S
T25)。そして、ステップST13の処理に戻る。
【0161】また、ステップST23のセットモードの
判別処理において、セットモード切替えスイッチ24の
固定接点24aがチャイム接点24cに接続されている
場合には、プログラムチャイム時刻設定モードであると
判別され、プログラムチャイム時刻設定動作が行われる
(ST26)。
【0162】具体的には、たとえば、液晶表示パネル3
0にプログラムチャイム時刻が表示され、ユーザによ
り、時分等の各桁が、セレクトスイッチ25が操作され
ることにより選択され、アップスイッチ26またはダウ
ンスイッチ27が操作されることにより、選択された項
目が手動で設定される。また、プログラムチャイム時刻
は、たとえば、一日に12個等、複数個が設定可能であ
る。
【0163】そして、ユーザにより固定接点24aが設
定完了接点24bに接続されると、設定された複数のプ
ログラムチャイム時刻が不揮発性メモリ13に記憶され
る(ST27)。
【0164】そして、制御回路15では、設定されたプ
ログラムチャイム時刻に基づいて、標準電波信号を受信
する受信時刻が設定され(ST28)、ステップST1
3の処理に戻る。
【0165】図21は、制御回路により受信時刻の設定
を行う処理の一例を示すフローチャートである。
【0166】まず、図21に示すように、不図示のRA
Mに受信時刻として、一時的にAM12時がセットされ
る(ST281)。
【0167】そして、不揮発性メモリ13の先頭のアド
レスがセットされ(ST282)、不揮発性メモリ13
から、セットされたアドレスに記憶されているプログラ
ムチャイム時刻が読み出される(ST283)。
【0168】そして、読みだされたプログラムチャイム
時刻が、RAMに一時記憶された受信時刻の時台と、一
致するか否かが判別される(ST284)。
【0169】具体的には、たとえば、ユーザにより設定
されたプログラムチャイム時刻がAM12時30であっ
た場合には、そのプログラムチャイム時刻の時台がAM
12時台であり、RAMに一時セットされている受信時
刻の時台がAM12時なので、時台が一致していると判
別される。
【0170】また、たとえば、プログラムチャイム時刻
がAM12時40分であっても、AM12時台であるの
で、時台が一致していると判別される。また、たとえ
ば、プログラムチャイム時刻がAM1時24分であった
場合には、そのプログラムチャイム時刻の時台はAM1
時台であり、RAMに一時セットされている受信時刻の
時台がAM12時なので、時台が一致していないと判別
される。
【0171】そして、上述のようにプログラムチャイム
時刻の時台と、RAMに一時的に記憶されている受信時
刻の時台が一致していると判別された場合には、この時
台では受信しないように、次の時台が受信時刻の時台と
して一時的にRAMにセットされる(ST285)。具
体的には、たとえば、AM12時の次の時台であるAM
1時がRAMに一時的にセットされる。そして、ステッ
プST282の処理に戻る。
【0172】また、ステップST284の判別におい
て、RAMに記憶されている一時的な受信時台と、指定
されたアドレスに格納されていたプログラムチャイム時
刻が一致していない場合には、次のプログラムチャイム
時刻が記憶されている不揮発性メモリ13のアドレスが
設定される(ST286)。
【0173】そして、ステップST286で設定された
アドレスが、不揮発性メモリ13に記憶されているプロ
グラムチャイム時刻の最終アドレスか否が判別され(S
T287)、最終アドレスではないと判別された場合に
は、ステップST283の処理に戻る。
【0174】また、ステップST287の判別におい
て、最終アドレスであると判別された場合には、その一
時セット時台が、標準電波を受信する受信時台であると
して、不揮発性メモリ13に記憶される(ST28
8)。
【0175】そして、不揮発メモリ13に受信時台が、
あらかじめ定められた所定の数、たとえば4つ、書き込
まれた否かが判別される、つまり、4つの受信時台が設
定されたか否かが判別される(ST289)。
【0176】そして、ステップST289の判別におい
て、所定の数だけ書き込まれていると判別された場合に
は、ステップST28の次の処理、つまり、ステップS
T13に処理に戻る。
【0177】また、ステップST289の判別におい
て、まだ所定の数、たとえば、4つの時台が不揮発性メ
モリ13に書き込まれていない場合には、ステップST
285の処理に戻り、次の時台がセットされる(ST2
85)。
【0178】そして、また、ステップST22の判別に
おいて、不揮発性メモり13に記憶されている自動受信
時刻であると、判別された場合には、図20に示すよう
に、自動受信動作に移行する(ST29)。
【0179】そして、長波受信回路11cにより標準電
波が受信され、受信状態が、基準範囲内であるか否かが
判別される(ST30)。
【0180】ステップST30の判別において、受信が
可能であると判別された場合には、長波受信回路11c
により復調された時刻コードが、内部時計15aと差が
あるか否かが判別される(ST31)。そして、内部時
計15aと差があると判別された場合には、時刻コード
に応じて、内部時計15aの時刻カウンタが修正され、
その時刻カウンタに応じて、指針の早送り修正動作が行
われる(ST32)。そして、受信状態がセットされ
(ST33)、ステップST13の処理に戻る。
【0181】また、ステップST30の判別において、
受信状態が基準範囲外であり、時刻コードの復調が不可
能であると判別された場合には、制御回路15では、同
調周波数が現在設定されている共振周波数とは異なる周
波数に切換えさせる制御信号CTL11が共振回路11b
に出力される。共振回路11bのスイッチSW11では、
制御信号CTL11に基づいて、固定接点SWaと接点S
Wbを断線させ、共振周波数が切換えられる(ST3
4)。
【0182】そして、制御回路15では、切換えた方の
共振周波数が不揮発性メモリ13に記憶される(ST3
5)。
【0183】そして、制御回路15では、共振周波数の
切換が2回目であったか否かが判別される(ST3
6)。そして、2回目でないと判別された場合には、ス
テップST29の処理に戻る。
【0184】また、ステップST36の判別において切
換が2回目であると判別された場合、および、ステップ
ST28の判別において、内部時計15aと差がないと
判別された場合には、ステップST33の処理に進む。
【0185】次に、ステップST6およびステップST
11の指針位置検出動作について図22を参照して説明
する。
【0186】制御回路15から時分針用パルス信号出力
パターンがセットされ(ST601)、ドライブ信号信
号DR2 がドライブ回路19にローレベルで出力され
る。これにより、トランジスタQ2 がオンし、発光素子
142、すなわち発光ダイオードから検出光が発せられ
る。
【0187】続いて、制御回路15から制御信号CTL
1 が出力されて秒針用ステッピングモータ121がパル
ス駆動され(ST602)、受光素子144すなわちフ
ォトトランジスタがオンし、検出信号DT1 がハイレベ
ル(電源電圧VCCレベル)からローレベルに切り換わっ
たか否かの判別が行われる(ST602)。
【0188】ここで、フォトトランジスタからの検出信
号DT1 がハイレベルのままに保持されている場合に
は、ステップ駆動を行うためにパルス数を加算する度
に、フォトトランジスタからの検出信号DT1 がハイレ
ベル(電源電圧VCCレベル)からローレベルに切り換わ
ったか否かの判別が行われる(ST604〜ST60
6)。そして、パルス数が9に達してもフォトトランジ
スタからの検出信号DT1 出力がハイレベル(電源電圧
CCレベル)からローレベルに切り換わらない場合に
は、時分針用ステッピングモータ131が1ステップ
(パルス)駆動され(ST607)、その後再び秒針用
ステッピングモータ121がステップ駆動され(ST6
02)て、秒針車123が回転駆動される。
【0189】一方、ステップST603において、フォ
トトランジスタによる検出信号DT 1 がハイレベルから
ローレベルに切り換わったと判別されると、秒針車12
3が早送りされ(ST608)、制御回路15にあらか
じめ記憶された出力パターンとの比較が行われる(ST
609)。比較の結果、得られた出力パターンと記憶さ
れた出力パターンとが適合しない場合は、ステップST
608に戻り、再び秒針車123が早送りされる。
【0190】一方、得られた出力パターンと記憶された
出力パターンとが適合した場合には、その時点(5ステ
ップ目でもフォトトランジスタにより検出信号DT1
レベルがローレベルに切り換わらない場合において次に
フォトトランジスタの出力がローレベルに切り換わった
時点)で、制御信号STL1 の出力が停止されて、秒針
車123の回路駆動が停止される。そして、秒針車12
3が帰零位置で停止する(ST610)。このとき、秒
針は所定時刻たとえば正時(0秒)の位置に修正され
る。
【0191】続いて、制御回路15から制御信号CTL
2 が出力されて時分針用ステッピングモータ131のみ
が所定の出力周波数でパルス駆動されて分針車134が
早送りされる(ST611)。
【0192】そして、フォトトランジスタからの出力パ
ターンと制御回路15にあらかじめ記憶された出力パタ
ーンとの比較が行われる(ST612)。比較の結果、
得られた出力パターンと記憶された出力パターンとが適
合しない場合は、ステップST611の処理に戻り、再
び分針車134が早送りされる。
【0193】一方、ステップST612の比較の結果、
得られた出力パターンと記憶された出力パターンとが適
合した場合は、その時点で、制御信号CTL2 の出力が
停止されて、時分針用ステッピングモータ131が停止
されて、分針車134および時針車136の駆動が停止
される(ST613)。
【0194】ここで、出力パターンとあらかじめ記憶さ
れた出力パターンとの比較による時刻修正は、3種類の
パターンのいずれかに合わせることにより行われる。
【0195】すなわち、分針車134によるフォトトラ
ンジスタの出力パターンは、図23(a)に示すよう
に、遮光部が作用するオフの幅として、2つの幅狭のB
部と1つの幅広のA部とが交互に現れるようなパターン
となり、また、時針車136によるフォトトランジスタ
の出力パターンは、図23(b)に示すように、遮光部
が作用するオフの幅が3種類のD部、E部、C部が所定
間隔をおいて交互に現れるようなパターンとなり、両者
を合成した出力パターンは、図23(c)に示すよう
に、D部,B部およびA部が組み合わされたパターン
と、E部,B部およびA部が組み合わされたパターン
と、C部,B部およびA部が組み合わされたパターンの
3種類が所定の間隔をおいて現れるパターンとなる。な
お、図23に示すパターンのうちオンとなるパターンの
部分は、実際には3番車133の遮光部によりオフとな
る部分があるので、歯抜け状のパターンとなっている。
【0196】そこで、D部,B部およびA部の組み合わ
せからなるパターンが確認されたときを例えば4時00
分、E部,B部およびA部の組み合わせからなるパター
ンが確認されたときをたとえば8時00分、C部,B部
およびA部の組み合わせからなるパターンが確認された
ときを、たとえば12時00分としてあらかじめ設定し
ておけば、これらのパターンのいずれかを検出したとき
に、時分針用ステッピングモータ131を停止させるこ
とで、分針車134および時針車136すなわち分針2
03および時針204を所定の時刻に時刻修正すること
ができる。
【0197】そして、時分針用ステッピングモータ13
1を停止させた後、制御回路15によるドライブ信号D
2 がハイレベルに切り換えられる。これにより、ドラ
イブ回路19のトランジスタQ2 がオフし、発光ダイオ
ードの発光が停止され(ST614)、時刻修正動作を
終了する。
【0198】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、標準時刻信号を含む複数の異なる周波数の標準電波
を受信する受信アンテナ11a、共振コイルL11と、そ
れぞれ共振コイルL11と接続されて標準電波を受信可能
な共振周波数を設定するキャパシタC11およびキャパシ
タC12と、制御回路15により入力された制御信号に応
じて、キャパシタC11およびキャパシタC12を共振コイ
ルL11に接続するスイッチSW11を含み、設定された共
振周波数をもって標準電波を受信して復調し、標準時刻
信号を出力する標準電波信号受信系11と、共振周波数
を記憶する不揮発性メモリ13と、あらかじめ定められ
た制限時間以内に、設定された共振周波数をもって標準
電波信号受信系11が標準電波から標準時刻信号を復調
可能ではない場合には、設定された共振周波数とは異な
る共振周波数を設定させる制御信号を標準電波信号受信
系11に出力し、復調可能であった場合には、設定され
た共振周波数を記憶回路に記憶させ、記憶回路に記憶さ
れている共振周波数を設定させる制御信号を標準電波信
号受信系11に出力し、標準電波信号受信系11が設定
可能な共振周波数のいずれの共振周波数によっても、標
準時刻信号を復調可能ではない場合には、不揮発性メモ
リ13に記憶されている共振周波数を設定させる制御信
号を標準電波信号受信系11に出力し、かつ標準時刻信
号に基づいて時刻修正を行う制御回路15とを設けたの
で、たとえば、受信可能な標準電波の受信周波数が異な
る地域に移動した場合であっても、受信可能な周波数に
自動的に切換わり、時刻の修正を行うことができる。
【0199】また、本実施の形態では、電池投入時の共
振周波数をあらかじめ決めているので、たとえば、受信
にかかった時間から、どちらの周波数を用いて受信して
いるかが容易に判断可能である。
【0200】簡単な周波数自動切換のためのプログラム
や回路構成で、あらかじめ定められた時間により受信可
能な周波数に切り換えることができる。
【0201】なお、本発明は本実施の形態に限られるも
のではなく、任意好適な種々の改変が可能である。たと
えば、時刻が指針により表示されるアナログ表示式の自
動修正時計であったが、この形態に限られるものではな
い。たとえば、デジタル表示の時刻表示を行う自動修正
時計であってもよい。
【0202】また、本実施の形態では、共振周波数を不
揮発性メモリ13に記憶させたが、この形態に限られる
ものではない。たとえば、揮発性のメモリに記憶させて
もよい。
【0203】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
標準時刻情報を含む異なる周波数の標準電波から、簡単
な回路で、自動的に受信可能な周波数を選択し、受信し
た標準電波信号に基づいて時刻修正を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動修正時計の概要を説明するた
めの模式図である。
【図2】本発明に係る自動修正時計の信号処理系回路の
一実施の形態を示すブロック構成図である。
【図3】本発明に係る自動修正時計の指針位置検出装置
の一実施の形態の全体構成を示す断面図である。
【図4】本発明に係る指針位置検出装置の要部の平面図
である。
【図5】図1の自動修正時計の外観を示す正面図であ
る。
【図6】標準時刻電波の信号パターンを示す図である。
【図7】標準時刻電波信号の時刻コードの一例を示す図
である。
【図8】自動修正時計の一部である秒針を駆動する第1
駆動系を示す平面図である。
【図9】自動修正時計の一部である分針および時針を駆
動する第2駆動系を示す平面図である。
【図10】秒針を駆動する第1駆動系の一部をなす第1
の5番車を示す平面図である。
【図11】秒針を駆動する第1駆動系の一部をなす秒針
車を示す平面図である。
【図12】秒針を駆動する第1駆動系の一部をなす秒針
車の他の例を示す平面図である。
【図13】分針および時針を駆動する第2駆動系の一部
をなす3番車を示す平面図である。
【図14】分針および時針を駆動する第2駆動系の一部
をなす分針車を示す平面図である。
【図15】分針および時針を駆動する第2駆動系の一部
をなす時針車を示す平面図である。
【図16】分針パイプおよび時針パイプの先端部を示す
端面図である。
【図17】本発明に係る自動修正時計の制御回路におけ
る制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図18】本発明に係る自動修正時計の制御回路におけ
る制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図19】本発明に係る自動修正時計の制御回路におけ
る制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図20】本発明に係る自動修正時計の制御回路におけ
る制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図21】本発明に係る自動修正時計の制御回路におけ
る制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図22】本発明に係る自動修正時計の制御回路におけ
る指針位置修正動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図23】修正操作において、分針車、時針車、および
両者の合成による検出出力パターンを示す図である。
【符号の説明】
10…信号処理系回路 11…標準電波信号受信系 11a…受信アンテナ 11b…同調回路 11c…長波受信回路 12…受信スイッチ 13…不揮発性メモリ 14…発振回路 15…制御回路 16…ドライブ回路 17…発光素子 18…バッファ回路 19…ドライブ回路 20…スイッチ群 21…モニタースイッチ 22…設定解除スイッチ 23…報時選択スイッチ 23a…固定接点 23b…正時時打接点 23c…チャイム接点 23d…オフ(OFF)接点 24…セットモード切替スイッチ 24a…固定接点 24b…設定完了接点 24c…チャイム接点 24d…現時刻接点 25…セレクトスイッチ 26…アップ(UP)スイッチ 27…ダウン(DOWN)スイッチ 30…液晶表示パネル 40…CdSセンサ 50…メロディ発生回路 100…時計本体 111…下ケース(第2ケース) 111c…取付け凹部(第2配置部) 111d…円形貫通孔 112…上ケース(第1ケース) 113…中板 120…第一駆動系 121…秒針用ステッピングモータ(第一駆動源) 122…第1の5番車(第一伝達歯車、第一検出用歯
車) 122c…透孔 123…秒針車(第2検出用歯車、第一指針車) 123c…透孔 123d…位置決め遮光部 123e…付勢ばね 123f…切り欠き孔 123g…切り欠き孔 130…第2駆動系 131…分針系ステッピングモータ(第2駆動源) 132…第2の5番車 133c…透孔 134…分針車(第4検出用歯車、第2指針車) 134c…円弧状透孔 134d…円弧状透孔 134e…円弧状透孔 134g…溝(第1指標) 134p…分針パイプ 135…日の裏車 136…時針車(第5検出用歯車、第2指針車) 136c…円弧状透孔 136d…円弧状透孔 136e…円弧状透孔 136g…溝鵜(第2指標) 136p…時針パイプ 140…光検出センサ(検出手段) 142…発光素子 144…受光素子 150…手動修正系 201…文字盤 202…秒針 203…分針 204…時針 VCC…電源電圧 C1 〜C3 、C11,C12…キャパシタ L11…同調コイル R1 〜R8 …抵抗素子 SW11…スイッチ SWa…固定接点 SWb…接点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F002 AD06 AD07 BA04 BB04 DA00 EA01 EA02 EB01 EB13 EC03 EC13 EC14 ED01 ED02 ED04 EE04 EE08 EF02 EG07 FA11 FA16 FA32 GA02 GA04 GA06 2F083 AA01 JJ11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】標準時刻信号を含む周波数の異なる標準電
    波を受信し、前記標準時刻信号に基づいて時刻修正を行
    う自動修正時計であって、 制御信号に応じて複数の共振周波数を設定可能で、前記
    設定された共振周波数をもって前記標準電波を受信して
    復調し、前記標準時刻信号を出力する受信部と、 あらかじめ定められた制限時間以内に、前記設定された
    共振周波数をもって前記受信部が、前記標準電波から前
    記標準時刻信号を復調可能ではない場合には、前記設定
    された共振周波数とは異なる共振周波数を設定させる制
    御信号を前記受信部に出力し、かつ前記標準時刻信号に
    基づいて時刻修正を行う制御回路とを有する自動修正時
    計。
  2. 【請求項2】前記制御回路は、初期設定時には、第1の
    共振周波数に設定させる制御信号を前記受信部に出力
    し、あらかじめ設定された制限時間以内に、前記設定さ
    れた共振周波数をもって前記受信部が前記標準電波から
    前記標準時刻信号を復調可能ではない場合には、第2の
    共振周波数に切換えさせる制御信号を前記受信部に出力
    する請求項1に記載の自動修正時計。
  3. 【請求項3】前記共振周波数を記憶する記憶回路を有
    し、 前記制御回路は、前記設定された共振周波数をもって前
    記受信部が、前記標準電波から前記標準時刻信号を復調
    可能であった場合には、前記設定された共振周波数を前
    記記憶回路に記憶させ、前記記憶回路に記憶されている
    共振周波数を設定させる制御信号を前記受信部に出力す
    る請求項1または2に記載の自動修正時計。
  4. 【請求項4】前記制御回路は、前記受信部が設定可能な
    共振周波数のいずれの前記共振周波数によっても、前記
    標準時刻信号を復調可能ではない場合には、前記記憶回
    路に記憶されている共振周波数を設定させる制御信号を
    前記受信部に出力する請求項1,2,または3のいずれ
    かに記載の自動修正時計。
  5. 【請求項5】前記受信部は、前記標準時刻信号を含む複
    数の異なる周波数の標準電波を受信するアンテナ部と、
    共振コイルと、それぞれ前記共振コイルと接続されて前
    記標準電波を受信可能な共振周波数を設定する複数のキ
    ャパシタと、前記制御回路により入力された制御信号に
    応じて、前記キャパシタを前記共振コイルに接続するス
    イッチを含む請求項1,2,3,または4のいずれかに
    記載の自動修正時計。
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