JP4723257B2 - 共同受信用増幅装置,及び,共同受信システム - Google Patents

共同受信用増幅装置,及び,共同受信システム Download PDF

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本発明は,異なる2つの周波数帯を増幅して端末側に伝送する共同受信用増幅装置,及び,共同受信システムに関する。
従来のブースタ装置は,増幅部に入力した信号は増幅回路において所定レベル増幅された後に同軸ケーブルを介して電源部に接続されている。このようなブースタ装置における通常知られている構成では,電源部の電源回路において生成された電源は,同軸ケーブルを介して前記増幅回路に供給されるように構成されている。
この増幅部の構成としては,入力端子としてアンテナからの信号である例えばVHF帯の信号を入力する入力端子と,UHF帯の信号を入力する入力端子が備えられたもので,それぞれに増幅回路を備えさせることで所定レベルまで増幅した信号を混合して出力する構成(所謂,ライン入力)のものであったり,VHF帯の信号とUHF帯の信号を外部に接続した混合器で混合した信号を入力するVHF・UHF混合入力端子が備えられたもので,この混合入力端子から入力された信号は,増幅部内部に備えられたVHFとUHF帯の分離フィルタで持ってVHF帯とUHF帯とに分離してから,それぞれの帯域を増幅回路で所定レベルまで増幅させ,増幅した信号を混合して出力する構成(ヘッド入力)のものであったり,ライン入力とヘッド入力を選択的に切替可能に構成したものであったりする構成のものが一般的である。
(例えば,特許文献1参照)
特許第3455850号公報
ところで,従来からの地上アナログ放送はVHF帯の放送とUHF帯の放送に加えて,UHF帯を利用した地上ディジタル放送が開始され,2011年までの間はサイマル放送がなされ,2011年以降は完全にディジタル放送に移行されることになり,地上アナログ放送は終了となる。
しかし,従来のブースタ装置における通常知られている構成では,電源部の電源回路において生成された電源は,同軸ケーブルを介して前記増幅回路に供給されるように構成されており,VHF帯の増幅回路とUHF帯の増幅回路とに常に供給されている状態であり,例えば地上ディジタル放送だけでテレビを楽しむ場合や,2011年以降において完全に地上ディジタル放送に移行した場合のように,VHF帯の増幅回路が必要のない状態においても,VHF帯の増幅回路には電源が供給され続け,無駄な電力を消費するといった問題があった。
そこで本願においては,こうした問題点を解決するためになされたものであり,
その目的は,省エネルギーに対応可能な共同受信用増幅装置を提供することにある。
他の目的は,省エネルギーのための切替を手元にある電源部から遠隔操作可能な共同受信用増幅装置を提供することにある。
他の目的は,増幅部に備えられた増幅回路のON/OFFの制御を電源部から行うようにすることができる共同受信用増幅装置を提供することにある。
他の目的は,テレビ信号が入力されている入力されていないかを表示可能な共同受信用増幅装置を提供することにある。
他の目的は,省エネルギーに対応可能な共同受信システムを提供することにある。
他の目的は,省エネルギーのための切替を手元にある電源部から遠隔操作可能な共同受信システムを提供することにある。
他の目的は,増幅部に備えられた増幅回路のON/OFFの制御を電源部から行うようにすることができる共同受信システムを提供することにある。
他の目的は,テレビ信号が入力されている入力されていないかを表示可能な共同受信システムを提供することにある。
上記課題を解決するために,請求項1の発明は,2つの異なる周波数帯のテレビ信号を増幅する共同受信用増幅装置において,
前記共同受信用増幅装置は,前記テレビ信号を増幅するために該テレビ信号毎に設けられた2つの増幅回路を備えると共に,各増幅回路において所定レベルまで増幅された出力信号を混合して一本の伝送線路で出力するように構成された増幅部と,端末装置近傍に設置され,前記伝送線路を介して端末側より前記増幅部の各増幅回路に電源供給を行う電源部とからなり,
前記増幅部は,前記電源部から送られてきた電源供給信号に所定のパルス信号が重畳されているか否かを判定し,その判定に基づいて一方の増幅回路に対する電源供給をON/OFFするように構成された増幅回路切替部を備えると共に、他方の増幅回路に対しては前記電源部から送られてきた電源供給信号が常時供給されるような接続状態となっており
前記電源部には,商用電源から電源供給を受けて,少なくとも前記増幅部を動作させるに充分な電力量の電源供給信号を生成する電源供給信号生成手段と,前記電源供給信号生成手段にて生成された電源供給信号をそのままで出力するか,また,前記電源供給信号生成手段にて生成された電源供給信号に前記パルス信号を重畳して出力するかを選択して前記増幅部側に出力する電源供給信号出力手段と,を備えた。
請求項2の発明は,請求項1に記載の共同受信用増幅装置において,前記電源部には,伝送線路によって伝送されてきた一方の増幅回路から出力される所定の信号の有無を判定し,その判定結果に基づいて状態表示を行うように構成した判定表示手段を備えた。
請求項3の発明は,請求項1又は請求項2に記載の共同受信用増幅装置において,前記増幅回路の一方はVHF帯用の増幅回路であり,他方の増幅回路はUHF帯用の増幅回路であるように構成した。
請求項4の発明は,共同受信システムにおいて,請求項1乃至請求項3に記載の共同受信用増幅装置を用いて構成した。
請求項1の発明によれば,2つの異なる周波数帯のテレビ信号を増幅する共同受信用増幅装置において,
前記共同受信用増幅装置は,前記テレビ信号を増幅するために該テレビ信号毎に設けられた2つの増幅回路を備えると共に,各増幅回路において所定レベルまで増幅された出力信号を混合して一本の伝送線路で出力するように構成された増幅部と,端末装置近傍に設置され,前記伝送線路を介して端末側より前記増幅部の各増幅回路に電源供給を行う電源部とからなり,
前記増幅部は,前記電源部から送られてきた電源供給信号に所定のパルス信号が重畳されているか否かを判定し,その判定に基づいて一方の増幅回路に対する電源供給をON/OFFするように構成された増幅回路切替部を備えると共に、他方の増幅回路に対しては前記電源部から送られてきた電源供給信号が常時供給されるような接続状態となっており
前記電源部には,商用電源から電源供給を受けて,少なくとも前記増幅部を動作させるに充分な電力量の電源供給信号を生成する電源供給信号生成手段と,前記電源供給信号生成手段にて生成された電源供給信号をそのままで出力するか,また,前記電源供給信号生成手段にて生成された電源供給信号に前記パルス信号を重畳して出力するかを選択して前記増幅部側に出力する電源供給信号出力手段と,を備えたので,
例えば一方の増幅回路が必要でなくなった場合に,増幅部の一般的な設置場所であるアンテナマスト,屋根裏や収納箱といった場所にわざわざ出向かなくても,端末装置近傍に設置された電源部から選択的に一方の増幅回路の電源供給を停止することができるので,電波の状況にあわせて必要のない増幅回路に対する電源供給を止めることで無駄な電力を消費しない共同受信用増幅装置を提供できるのである。
請求項2の発明によれば,請求項1に記載の共同受信用増幅装置において,前記電源部には,伝送線路によって伝送されてきた一方の増幅回路から出力される所定の信号の有無を判定し,その判定結果に基づいて状態表示を行うように構成した判定表示手段を備えたので,
例えば一方の周波数帯をVHF帯の信号とすると,2011年以降において完全にUHF帯の地上ディジタル放送に移行した場合のように,VHF帯の信号が停止されVHF帯の増幅回路が必要のない状態になった場合において,電源部に備えた前記判定表示手段によってVHF帯の信号がなくなったことが簡単に誰でも確認でき,これに基づいてVHF帯の増幅回路に供給される電源を電源部から素早く停止することができ,無駄な電力を消費することがない共同受信用増幅装置を提供できるのである。
請求項3の発明によれば,請求項1又は請求項2に記載の共同受信用増幅装置において,前記増幅回路の一方はVHF帯用の増幅回路であり,他方の増幅回路はUHF帯用の増幅回路であるように構成したので,
地上ディジタル放送だけでテレビを楽しむ場合や,2011年以降において完全に地上ディジタル放送に移行した場合のように,VHF帯の増幅回路が必要のない状態になった場合であっても,VHF帯の増幅回路に供給される電源を選択的に停止し,必要なUHF帯だけの増幅回路に電源供給できるので,無駄な電力を消費することがない共同受信用増幅装置を提供できるのである。
請求項4の発明によれば,共同受信システムにおいて,請求項1乃至請求項3に記載の共同受信用増幅装置を用いて構成したので,
無駄な電力を消費することがない共同受信システムを提供できるのである。
以下に,本発明を具体化した実施形態の例を,図面を基に詳細に説明する。
図1は本願に係る第1実施形態の共同受信用増幅装置を用いた受信システムの例を示す。図2は第1実施形態に用いられる電源部の具体的な回路例を示す。図3は第1実施形態に係る増幅部の具体的な回路例を示す。図4は本願の第1実施形態の異なる受信システム例を示す。図5は本願に係る第2実施形態の共同受信用増幅装置を用いた受信システムの例を示す。図6は第2実施形態に用いられる電源部の具体的な回路例を示す。
図1に示すごとく,本願の実施例における受信システムは,一般家庭で屋外に設置したアンテナからの受信信号を宅内に引き込む所謂ホーム共同受信用の受信システムを示しており,前記アンテナとしては地上局から送信されたVHF帯の信号とUHF帯の信号を夫々受信するVHFアンテナ2及びUHFアンテナ3とを備える。
上記各アンテナの出力端子は,夫々,同軸ケーブルを介して増幅部20の20aに示すUHF入力端子,20bに示すVHF入力端子に接続されており,上記各アンテナ2,3からの受信信号は,夫々,各入力端子20a,20bから増幅部20に入力される。
増幅部20は,上記各入力端子20a,20bから入力された受信信号を,夫々増幅周波数帯域がこれら各受信信号の周波数帯域に設定された増幅回路22,26を用いて増幅し,その増幅後の各受信信号を混合して,1つの出力端子20cから出力する。
尚,本願の実施例にでは21はUHF帯の信号を通過帯域しVHF帯の信号を阻止帯域とする例えばハイパスフィルタであり,25はVHF帯の信号を通過帯域としUHF帯の信号を阻止帯域とする例えばバンドパスフィルタで構成されている。
また,23,27は各増幅回路から出力される各受信信号を混合するフィルタであり,23はUHF帯の信号を通過帯域としVHF帯の信号を阻止帯域とする例えばハイパスフィルタ,27はVHF帯の信号を通過帯域としUHF帯の信号を阻止帯域とする例えばローパスフィルタから構成され,夫々の信号を合成される。この混合されたVHF帯の信号とUHF帯の信号は,混合された信号を通過し電源部30から供給される電源供給信号を阻止するコンデンサー28を介して出力端子20cから出力される。
前記出力端子20cには,受信信号の伝送経路となる同軸ケーブル5を介して端末側に設置された電源部30が設けられている。
この電源部30は図に示されるように,ACプラグ31を介して入力される商用電源からの電圧を受けて,少なくとも前記増幅部20を動作させるのに充分な電力量の直流定電圧(本実施例では例えば直流15V)を生成する電源供給信号生成手段32と,所定周期でレベルが変化するパルス信号(例えば周波数が1kHzのパルス信号,その他三角波・正弦波信号も含む)を発生するパルス発生回路35と,該パルス発生回路35からのパルス信号を電源供給信号生成手段32で生成された直流定電圧15Vに重畳するためのパルス重畳回路36と,前記パルス発生回路35に対してパルスを発生させるか発生させないかを選択的に切り替えることができる切替手段33としてのスイッチとが備えられている。
また,電源部30には,増幅部20側からの信号が同軸ケーブル5を介して入力される入力端子Pin,及び,この受信信号を同軸ケーブルを介して地上ディジタルチューナ4等の端末装置に出力するための出力端子Poutが備えられ,更に,この電源部30は,入力端子Pinに入力された受信信号を,入力端子Pinと出力端子Poutとの間に接続されて直流及び低周波信号遮断し高周波信号を通過するコンデンサー37を介して,出力端子Poutから端末側に出力すると共に,パルス重畳回路36を通過した直流定電圧出力を電源供給信号として,直流及び低周波信号通過させ,高周波信号を遮断するチョークコイル38を介して入力端子Pinから増幅部20に出力する。
尚,前記パルス発生回路35,パルス重畳回路36及び切替手段33が請求項に記載の電源供給信号出力手段に相当する。
ここで電源供給信号出力手段について図2を用いて詳細に説明する。本願に係るパルス発生回路35は,1kHzの周波数を有するパルス信号を発生するように構成されており,発信用のICとバイアス抵抗R11〜15,コンデンサーC11,C12とから構成した例を示している。このICによって発生した1kHzのパルス信号はトランジスタTR1とバイアス抵抗R16,R17によって構成される電流増幅回路によって増幅されてからパルス重畳回路36に入力される。
このパルス重畳回路36は,電源供給信号生成手段32において生成された直流電流に前記パルス発生回路35において生成された1kHzのパルス信号を混合する回路であり,ダイオードD21〜24,抵抗R21〜26,トランジスタTR2とから構成した回路例を示している。
尚,本願の実施例によれば切替手段33がONのときにパルス信号が出力され,OFFの時はパルス信号がOFFとなるように構成されている。
次に,増幅部20において,前記電源部30より電源供給信号を受ける出力端子20cは,高周波信号を通過し直流及び低周波信号を遮断するコンデンサー28を介して,前記ハイパスフィルタ23とローパスフィルタ27との相互接続点に接続されると共に,直流及び低周波信号を通過し高周波信号を遮断するチョークコイル29を介して増幅回路22に接続されている。更にチョークコイル29と前記増幅回路22との相互接続点には増幅回路切替部10が接続されている。
この増幅回路切替部10は,出力端子20cに入力された電源供給信号(本願の実施例では直流15V又は直流15V+パルス信号)にパルス信号が重畳されているか否かを判断し,この判定結果に従い電源供給信号にパルス信号が重畳されている場合には,増幅回路切替部10から電源供給信号が出力され,電源供給信号にパルス信号が重畳されていない場合には,増幅回路切替部10から電源供給信号が出ないように構成され,この増幅回路切替部10の出力は前記増幅回路26に接続されている。
尚,該増幅回路切替部10の具体的な回路例を図3に詳細に示す。この図においてパルス信号はC31に示すコンデンサーから,オペレーショナルアンプOP1と抵抗R31〜36からなる判定回路に入力されると共に判定され,その判定結果に基づいてトランジスタTR3,抵抗R37,38,ダイオードD1,D2,コンデンサー32からなるスイッチ回路のON・OFF制御が行われ増幅回路26を駆動するか,しないかを切り替えるのである。
尚,本願の実施例においては,増幅部に直流15V+パルス信号が供給される時は増幅回路切替部10から増幅回路26に電源供給され,増幅部に直流15Vだけが供給される時は増幅回路切替部10から増幅回路26への電源供給を停止するように構成されている。
以上説明したように,第1実施例に示す共同受信用増幅装置においては,増幅部20に備えられた増幅回路切替部10が,電源部30から出力された電源供給信号にパルス信号が重畳されている場合には,増幅回路26が動作するように電源供給信号である直流15Vを増幅回路26に供給し,電源供給信号にパルス信号が重畳されていなければ,電源供給信号を増幅回路26に供給するのを停止されていると共に,この増幅回路26を動作させるか動作させないかの選択を電源部に備えた切替手段33としてのスイッチを切り替えることで行うことができるので,地上アナログ放送が終了してUHF帯を利用した地上ディジタル放送に完全に移行した場合のように,VHF帯の増幅回路が必要のない状態になった場合であっても,VHF帯の増幅回路に供給される電源供給信号を選択的に停止し,受信に必要なUHF帯だけの増幅回路に電源供給できるので,無駄な電力を消費することがない共同受信用増幅装置を提供できるのである。また,このような受信システムにおける増幅部の一般的な設置場所であるアンテナマスト,屋根裏や収納箱といった場所にわざわざ出向かなくても,端末装置近傍に設置された電源部から選択的に一方の増幅回路の電源供給を停止することができるので,電波の状況にあわせて必要のない増幅回路に対する電源供給を止めることが危険を伴わずに安全且つ簡単にできるのである。
次に第1実施例における異なる実施例を図4に示すが,この実施例では前記実施例に加えて増幅部がヘッド入力(VHF・UHF混合入力)を備えた例である。この実施例ではUHF入力端子20a(VHF・UHF混合入力)とVHF入力端子20bとの間に接続されたVHF帯を通過して,UHF帯を阻止帯域とするローパスフィルタ7とVHF・UHF別入力かVHF・UHF混合入力かを選択的に切替可能な切替スイッチ8とを備えたものである。尚上記実施例と同様の構成であるものについては同様の符号を付与し詳細な説明は省略する。
VHFアンテナ2とUHFアンテナ3において受信された受信信号は混合器6において混合されて一本の同軸ケーブルで増幅部40のVHF・UHF混合入力端子に20aに入力される。
入力された受信信号のUHF帯の信号は前記ハイパスフィルタ21を介して増幅回路22に入力され所定レベルまで増幅される。
また,入力された受信信号のVHF帯の信号は切替スイッチ8,VHF帯の信号を通過帯域としてUHF帯を阻止帯域とするローパスフィルタ7を介してフィルタ回路25から増幅回路26に入力され所定レベルまで増幅されるのである。
尚,9は75Ω抵抗であり,VHF・UHF別入力の場合に切替スイッチ8を切替えた時に前記ローパスフィルタ7による影響を少なくするためのダミー抵抗である。
次に本発明の第2の実施形態として図5を参照して説明する。この第2実施例では前記第1の実施形態に加えて,VHF帯の電波が停波した状態であるかどうかを電源部に備えた表示手段によって判断できるように構成したものである。尚,以下の説明では,上記第1の実施形態と同様の構成要素については同一符号を付与し,詳細な説明は省略する。
この第2実施例に使用する電源部50には,増幅部20側からの信号が同軸ケーブル5を介して入力される入力端子Pin,及び,この受信信号を同軸ケーブルを介して地上ディジタルチューナ4等の端末装置に出力するための出力端子Poutが備えられ,更に,この電源部50は,この入力端子Pinに入力された受信信号を,入力端子Pinと出力端子Poutとの間に接続されて直流及び低周波信号を遮断し高周波信号を通過するコンデンサー37と分岐器51を介して,出力端子Poutから端末側に出力するように構成されている。
この分岐器51の分岐出力51aには,例えばVHF帯における所定の信号を通過帯域とする例えばバンドパスフィルタからなるフィルタ回路52が接続されている。このフィルタ回路52の出力には,検波回路53と比較回路54とから成る判定回路が接続されている。この判定回路では検波電圧が所定の基準値を越えるか超えないかを判定し,基準値より低いと判断したのならば,この判定結果に基づいて55に示す表示手段で有る例えばLED等を点灯させるように構成されている。
尚,この実施例に示す分岐器51,フィルタ回路52,検波回路53,比較回路54及び表示手段55が請求項に記載の判定表示手段である。
ここで前記判定表示手段について図6を用いて詳細に説明する。入力端子Pinから入力された増幅部からの信号は前記コンデンサー38から分岐器51を介して出力端子Poutから出力される。この分岐器51は例えばフェライトコアにポリウレタン線を巻回して構成されたものであり,この分岐端子51aから信号の一部か取り出される。この取り出された信号は52に示すフィルタ回路,この実施例ではコンデンサーC1〜C4,コイルL1〜3からなるバンドパスフィルタであり,本願の実施例では例えば通過帯域をVHF帯とする用に構成されている。
次に前記バンドパスフィルタ52を通過したVHF帯の信号は,検波回路53において検波される。この検波回路53はダイオードD1,D2に示す検波ダイオードと,抵抗R3,コンデンサーC6からなる平滑回路からなる。尚抵抗R1,R2は基準電圧を作るためのものである。従って検波回路に入力される信号のレベルが所定の基準値を越えた場合に,この検波回路から検波電圧が出力されるように構成されている。
この検波回路53から出力された検波電圧は,比較回路54に入力される。この比較回路54は,演算増幅器OP1とバイアス抵抗R6〜R9と,基準電圧を設定する抵抗R4,R5とからなり,この比較回路54において検波回路からの検波電圧が基準電圧より高いか低いかを判定し,検波電圧が基準値より高いと判定したのならON,検波電圧が基準値より低いと判定したのならOFFとなるように構成されている。
更に比較回路54の出力には表示手段55が接続されている。この表示手段は本願の実施例ではLEDからなり,前記比較回路54からの出力電圧に基づいて点灯/消灯するように構成されており,この状態は電源部のケース外部から確認できる。
即ち,本願の実施例では例えばVHF帯のテレビ信号が存在する場合は,LEDは点灯しており,VHF帯のテレビ信号が存在しない場合は,LEDが消灯するように構成されており,地上アナログ放送が完全に停止した時のようにVHF帯の信号が停波した時(LEDが消灯)に,その状態の確認が容易にできるのである。
尚,本願の実施例では,VHF帯の増幅回路26とUHF帯の増幅回路22を備えた増幅部20を代表例として,この内のVHF帯の増幅回路26を動作させるかさせないかを,電源部50に備えた表示手段55の状態表示を基に,切替手段33をマニュアル操作することによって選択的に切替可能に構成したものであるが,例えば放送局のメンテナンス等のために,一時的に電波を停止するような状況が発生した場合に備えて,検波回路53の出力に,例えば電波の停止時間が所定の時間(例えば24時間)以上になったかどうかを判定するタイマ回路を備えさせるこによって,このタイマ回路によってパルス信号を電源供給信号に重畳するかしないか切り替えるなど,自動的に切替可能に構成しても良い。
以上説明したように,第2実施例に示す共同受信用増幅装置においては,増幅部50に備えられた増幅回路切替部10は,電源部30から出力された電源供給信号にパルス信号が重畳されている場合には,増幅回路26が動作するように電源供給信号である直流15Vを増幅回路26に供給し,電源供給信号にパルス信号が重畳されていなければ,電源供給信号を増幅回路26に供給するのを停止するように構成されているおり,この増幅回路26を動作させるか動作させないかの選択を,電源部に備えた切替手段33としてのスイッチを切り替えることで選択的に行うことができるばかりでなく,地上アナログ放送が終了してUHF帯を利用した地上ディジタル放送に完全に移行した場合のように,VHF帯の増幅回路が必要のない状態になった場合であっても,電源部50に備えた前記判定表示手段によって,信号が停波したことが視覚的にも簡単に分かり,VHF帯の増幅回路に供給される電源供給信号を素早く停止できるといった利便性に優れた共同受信用増幅装置を提供できるのである。
本発明はVHF帯用の増幅回路とUHF帯用の増幅回路とを備えた増幅器30,50としての実施例を示したが,例えば一方の増幅回路を衛星アンテナから出力されたBSやCSの中間周波数帯用とし,他方の増幅回路をUHF帯用の受信信号用とするように形成しても良い。またCATV伝送線に介在させるCATV増幅器用の増幅器であって,上り信号用増幅回路と下り信号用の増幅回路を備えた増幅器に応用しても良いし,下り信号を低域側と広域側に分波し,低域側の周波数帯域の適応した増幅回路と広域側の周波数帯に適応した増幅回路を備えさせた増幅器であっても良いなど,上記実施例に限定されるものではない。このような場合の効果としては,例えばとりあえずUHF帯の地上ディジタル放送だけを受信できる状態にしておいて,衛星放送を見る必要がない場合は,中間周波数帯の増幅回路をOFF状態にしておけば良いし,衛星放送を追加して見たい場合はいつでも簡単に端末側に設置された電源部から,中間周波数帯の増幅回路をON状態にできるように,システムの構築状態に合わせて使用する増幅回路をONにしたり,必要としない増幅回路をOFFにしたり,適宜に省エネルギーに対応できるといった優れた利便性の共同受信用増幅装置,及びこれを用いた共同受信システムを提供できるのである。

尚,例えば本願の実施例のように電源供給信号にパルス信号が重畳されていないときに一方の増幅回路を停止するように構成したが,パルス信号を重用した時に一方の増幅回路を停止するように構成しても良いなど,上記記実施の形態に限定されるものではなく,例えば本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の構成を適宜に変更して実施することも可能である。
本願に係る第1実施形態の共同受信用増幅装置を用いた受信システムの例を示す。 第1実施形態に用いられる電源部の具体的な回路例を示す。 第1実施形態に係る増幅部の具体的な回路例を示す。 本願の第1実施形態の異なる受信システム例を示す。 本願に係る第2実施形態の共同受信用増幅装置を用いた受信システムの例を示す。 第2実施形態に用いられる電源部の具体的な回路例を示す。
符号の説明
1…,2…VHFアンテナ,3…UHFアンテナ,4…地上ディジタルチューナ,5…同軸ケーブル,6…混合器,7…フィルタ回路(ローパスフィルタ),8…切替スイッチ,9…ダミー抵抗,10…増幅回路切替部,11…,12…,13…,14…,15…,16…,17…,18…,19…,20…増幅部,20a…UHF入力端子,20b…VHF入力端子,20c…出力端子,21…フィルタ回路(ハイパスフィルタ),22…増幅回路,23…フィルタ回路(ハイパスフィルタ),24…,25…フィルタ回路(バンドパスフィルタ),26…増幅回路,27…フィルタ回路(ハイパスフィルタ),28…コンデンサー,29…チョークコイル,30…電源部,31…ACコンセント,32…電源供給信号生成手段,33…切替手段,34…,35…パルス発生回路,36…パルス重畳回路,37…コンデンサー,38…チョークコイル,39…,40…増幅回路,50…電源部,Pin…入力端子,Pout…出力端子,51…分岐器,52…フィルタ回路,53…検波回路,54…比較回路,55…表示手段

Claims (4)

  1. つの異なる周波数帯のテレビ信号を増幅する共同受信用増幅装置において,
    前記共同受信用増幅装置は,前記テレビ信号を増幅するために該テレビ信号毎に設けられた2つの増幅回路を備えると共に,各増幅回路において所定レベルまで増幅された出力信号を混合して一本の伝送線路で出力するように構成された増幅部と,端末装置近傍に設置され,前記伝送線路を介して端末側より前記増幅部の各増幅回路に電源供給を行う電源部とからなり,
    前記増幅部は,前記電源部から送られてきた電源供給信号に所定のパルス信号が重畳されているか否かを判定し,その判定に基づいて一方の増幅回路に対する電源供給をON/OFFするように構成された増幅回路切替部を備えると共に、他方の増幅回路に対しては前記電源部から送られてきた電源供給信号が常時供給されるような接続状態となっており
    前記電源部には,商用電源から電源供給を受けて,少なくとも前記増幅部を動作させるに充分な電力量の電源供給信号を生成する電源供給信号生成手段と,前記電源供給信号生成手段にて生成された電源供給信号をそのままで出力するか,また,前記電源供給信号生成手段にて生成された電源供給信号に前記パルス信号を重畳して出力するかを選択して前記増幅部側に出力する電源供給信号出力手段と,を備えたことを特徴とした共同受信用増幅装置。
  2. 前記電源部には,伝送線路によって伝送されてきた一方の増幅回路から出力される所定の信号の有無を判定し,その判定結果に基づいて状態表示を行うように構成した判定表示手段を備えたことを特徴とした請求項1に記載の共同受信用増幅装置。
  3. 前記増幅回路の一方はVHF帯用の増幅回路であり,他方の増幅回路はUHF帯用の増幅回路であることを特徴とした請求項1又は請求項2に記載の共同受信用増幅装置。
  4. 共同受信システムにおいて,
    請求項1乃至請求項3に記載の共同受信用増幅装置を用いて構成したことを特徴とした共同受信システム。
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