JP4723074B2 - 消臭装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オゾン生成部を備え、このオゾン生成部によって生成されたオゾンを消臭対象空間に放出して、この消臭対象空間内の臭気成分を消臭処理する消臭装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の消臭装置として、図7に示す消臭装置51が従来から知られている。この消臭装置51は、オゾン生成部3、オゾン分解用触媒52、ファン2、および、これらを収納する装置ケース7を備え、消臭対象空間内に設置可能に構成されている。この場合、装置ケース7には、吸気口5と排気口6とが形成されている。また、オゾン生成部3は、例えば、高電圧を利用してオゾンを生成可能に構成されている。また、オゾン分解用触媒52は、活性炭、マンガン、チタンまたは銀等を用いて構成され、オゾンを分解する機能を有する。
【0003】
この消臭装置51では、ファン2が駆動されると、装置ケース7内の空気が排気口6から排出されるため、装置ケース7の内部が負圧となる。このため、消臭対象空間内の空気が吸気口5を介して装置ケース7の内部に吸入される。この際に、装置ケース7の内部に吸入された空気は、オゾン生成部3によって生成されたオゾンの濃度が高いオゾン領域A、オゾン分解用触媒52の内部、ファン2、および排気口6を経由して消臭対象空間内に放出される。この場合、装置ケース7内に吸入された空気がオゾン領域Aを通過する際には、吸入された空気に含まれている臭気成分とオゾンとが反応することにより、この臭気成分が非臭気成分に変化して消臭される。また、オゾン領域Aを通過した空気がオゾン分解用触媒52を通過する際には、オゾン分解用触媒52が、通過する空気に含まれている残留オゾンを分解して無害化する。この結果、無害化されると共に消臭された空気が、ファン2の送風圧によって排気口6を介して消臭対象空間内に放出される。
【0004】
ところが、この消臭装置51には、短寿命のオゾン分解用触媒52を頻繁に交換する必要があり、この交換作業が極めて煩雑であるという問題点が存在する。そこで、この点を解決するために、図8に示す消臭装置61が開発されている。なお、上述した消臭装置51と同一の構成要素については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。この消臭装置61は、ファン2、オゾン生成部3、オゾン測定部62、制御部63、および、これらを収納する装置ケース7を備えている。この場合、オゾン測定部62は、半導体式オゾンセンサや紫外線吸収式オゾンセンサを用いて構成され、消臭対象空間内のオゾン濃度を測定する。
【0005】
この消臭装置61では、制御部63が、オゾン生成部3を作動させて装置ケース7内部にオゾンを生成させる。この際に、生成されたオゾンは、ファン2によって排気口6を介して消臭対象空間内に放出される。次いで、放出されたオゾンは、消臭対象空間内の臭気成分と化学反応することにより、臭気成分を消臭する。一方、オゾン測定部62は、消臭対象空間内のオゾン濃度を常時測定し、その測定値を制御部63に出力する。また、制御部63は、その測定値に基づいて、オゾン生成部3によって生成されるオゾン量を制御することにより、消臭対象空間内のオゾン濃度を予め決められた基準濃度範囲内に維持する。具体的には、制御部63は、測定値が基準濃度範囲の上限に達したときには、オゾン生成部3によるオゾン生成動作を停止させ、測定値が基準濃度範囲の下限に低下したときには、オゾン生成部3に対してオゾンを生成させる。この結果、制御部63によるオゾン生成部3に対する制御が繰り返されることにより、消臭対象空間内のオゾン濃度が基準濃度範囲内に維持される。したがって、この消臭装置61によれば、オゾン分解用触媒52を用いることなく、消臭対象空間内の臭気成分を消臭することができると共にオゾン分解用触媒52の交換を不要にすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この消臭装置61にも、以下の問題点がある。すなわち、消臭装置61では、消臭対象空間内のオゾン濃度を測定するためのオゾン測定部62を必須要件としている。この場合、オゾン測定部62は、一般的には、高価なオゾンセンサを用いて構成されている。このため、従来の消臭装置61には、オゾンセンサが消臭装置全体としてのコストを高騰させる要因になっているという問題点がある。
【0007】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、人体に安全で、しかも低コストの消臭装置を提供することを主目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく請求項1記載の消臭装置は、駆動信号が入力されているときにオゾンを生成するオゾン生成部と、消臭開始信号が入力されたときに予め設定された設定時間を上限時間として前記駆動信号を前記オゾン生成部に出力する制御部とを備え、前記生成したオゾンによって消臭対象空間内の臭気成分を消臭する消臭装置であって、前記制御部は、前記駆動信号を出力している出力期間の時間長に応じて所定の比較対象値を漸増または漸減させ、かつ、前記駆動信号の出力を停止している停止期間の時間長に応じて、前記出力期間の時間長に応じて前記比較対象値を漸増させたときは当該比較対象値を漸減させると共に当該出力期間の時間長に応じて当該比較対象値を漸減させたときは当該比較対象値を漸増させ、さらに、前記出力期間において前記比較対象値が予め設定された基準値に達したときに前記駆動信号の出力を停止することを特徴とする
【0009】
請求項2記載の消臭装置は、請求項1記載の消臭装置において、前記制御部は、前記設定時間を上限時間として前記駆動信号を生成して前記オゾン生成部に出力する駆動信号生成回路と、前記出力期間において所定の充電用時定数に従い前記駆動信号によって内蔵のコンデンサが充電されると共に前記停止期間に所定の放電用時定数に従い当該コンデンサが放電される充放電回路と、前記比較対象値としての前記コンデンサの充電電圧が前記基準値に達したときに前記駆動信号生成回路に対して前記駆動信号の出力を停止させる制御回路とを備えていることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の消臭装置は、請求項1記載の消臭装置において、前記制御部は、前記設定時間を上限時間として前記駆動信号を生成して前記オゾン生成部に出力する駆動信号生成回路と、カウント用クロックを生成するクロック生成回路と、前記出力期間において前記比較対象値としてのカウント値を前記カウント用クロックに同期して増加または減少させ、かつ、前記停止期間において、前記出力期間に前記カウント値を増加させたときは当該カウント値を前記カウント用クロックに同期して減少させると共に当該出力期間に当該カウント値を減少させたときは当該カウント値を当該カウント用クロックに同期して増加させるアップダウンカウンタと、前記カウント値が前記基準値に達したときに前記駆動信号生成回路に対して前記駆動信号の出力を停止させる制御回路とを備えていることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の消臭装置は、請求項3記載の消臭装置において、前記クロック生成回路は、前記カウント用クロックとして周波数が互いに異なる第1および第2のクロックを生成し、前記アップダウンカウンタは、前記出力期間において前記第1のクロックに同期して前記カウント値を増加または減少させ、かつ、前記停止期間において、前記出力期間に前記カウント値を増加させたときは前記第2のクロックに同期して当該カウント値を減少させると共に当該出力期間に当該カウント値を減少させたときは当該第2のクロックに同期して当該カウント値を増加させることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の消臭装置は、請求項4記載の消臭装置において、前記第1のクロックは、前記第2のクロックの周波数よりも高い周波数に規定されていることを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の消臭装置は、請求項1から5のいずれかに記載の消臭装置において、前記消臭対象空間内における移動物体の滞在および不在を検出するセンサを備え、前記制御部は、前記センサによって前記移動物体の滞在が検出された後に前記消臭開始信号としての不在検出信号が入力されたときに前記駆動信号を前記オゾン生成部に出力することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る消臭装置の好適な実施の形態について説明する。なお、上記した消臭装置51,61と同一の構成要素については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0016】
消臭装置1は、例えば、臭気成分が発生するトイレなどの消臭対象空間内に設置可能に構成され、図1に示すように、ファン2、オゾン生成部3、制御部4、トリガ生成部8、および、これらを収納する装置ケース7とを備え、消臭処理のほか、エチレンなどの有機化合物の分解処理、殺菌処理等が可能に構成されている。この場合、装置ケース7には、吸気口5と排気口6とが設けられている。また、オゾン生成部3は、制御部4から駆動信号SO が出力されているときに作動してオゾンを生成する。同様に、ファン2も、駆動信号SO が出力されているときに作動して、オゾン生成部3によって生成されたオゾンを排気口6を介して消臭対象空間に放出する。また、トリガ生成部8は、消臭対象空間における人の滞在および不在を検出する人体センサを備えて構成され、不在を検出したときに消臭開始信号としてのトリガ信号ST を生成して出力する。
【0017】
制御部4は、タイマ(駆動信号生成回路)4a、積分回路(充放電回路)4b、およびコンパレータ(制御回路)4cを備えている。この場合、タイマ4aは、START端子にトリガ信号ST が入力された時点で駆動信号SO をOUT端子から出力すると共に、駆動信号SO を出力する出力期間の時間を計測し、その計測時間が予め設定された設定時間に達した時点またはSTOP端子にリセット信号SR が入力された時点で駆動信号SO の出力を停止する。なお、タイマ4aの設定時間は、図外の操作スイッチによって例えば1分から30分の間の任意の時間に設定される。また、積分回路4bは、一例として抵抗RとコンデンサCとで構成される。この場合、積分回路4bでは、駆動信号SO が出力される出力期間において、抵抗Rを介して入力される駆動信号SO によってコンデンサCが充電される。一方、コンデンサCは、駆動信号SO の出力が停止される停止期間において、抵抗Rおよびタイマ4aのOUT端子を介してタイマ4a内に充電エネルギーを放出して放電する。また、コンパレータ4cは、比較対象値としてのコンデンサCの充電電圧Vcと基準値としての基準電圧VREF とを比較し、充電電圧Vcが基準電圧VREF に達した時点でリセット信号SR をタイマ4aのSTOP端子に出力する。ここで、基準電圧VREF の電圧値は、駆動信号SO の電圧値のほぼ63%の値に規定されている。したがって、コンパレータ4cは、コンデンサCの容量および抵抗Rの抵抗値に基づく時定数に相当する時間だけコンデンサCが連続的に充電されたときに、リセット信号SR を出力する。この場合、その時定数は、消臭装置1によってオゾンを連続して消臭対象空間に放出した場合に、人体にとって安全なオゾン濃度の上限値に達するまでに要する時間と等しい時間に規定されている。
【0018】
この消臭装置1では、トリガ生成部8は、消臭対象空間において人が滞在している状態から不在の状態に移行した時点で、トリガ信号ST を生成して出力し、滞在状態に移行した時点で、トリガ信号ST の出力を停止する。一方、タイマ4aは、トリガ信号ST が出力された時点で駆動信号SO の出力を開始する。また、ファン2およびオゾン生成部3は、駆動信号SO が出力されている間だけそれぞれ連続的に作動する。これにより、オゾン生成部3によって生成されたオゾンが、無人となった消臭対象空間に放出される。この場合、駆動信号SO が積分回路4bにも入力され、積分回路4b内のコンデンサCは、抵抗Rを介して入力される駆動信号SO によって充電される。したがって、コンデンサCの充電電圧(比較対象値)Vcは、図2に示すように、コンデンサCおよび抵抗Rの時定数による充電用時定数に従って次第に上昇する(漸増する)。その後、タイマ4aは、計測時間が設定時間に達した時点で、駆動信号SO の出力を停止する。これにより、消臭対象空間へのオゾンの放出が停止される。同時に、コンデンサCは、この駆動信号SO が出力されない停止期間において、既に充電されている電荷を抵抗Rを介してタイマ4a内に放電する。したがって、この停止期間では、コンデンサCの充電電圧Vcが、図2に示すように、コンデンサCおよび抵抗Rによる放電用時定数に従って徐々に低下する(漸減する)。
【0019】
この後、図2に示すように、消臭対象空間内で人が不在となる都度、タイマ4aから駆動信号SO が出力されてオゾン生成部3によって設定時間だけオゾンが生成される。一方、不在期間が短い状態で人の滞在および不在が頻繁に繰り返される場合、消臭対象空間内のオゾン濃度が次第に上昇する。同時に、図2に示すように、コンデンサCの充電電圧Vcも上昇および低下を繰り返しながら徐々に上昇する。次いで、出力期間において充電電圧Vcが基準電圧VREF に達した際には、コンパレータ4cがリセット信号SR をタイマ4aに出力する。このため、タイマ4aは、リセット信号SR の入力時点で、駆動信号SO の出力を強制的に停止させる。これにより、オゾン生成部3によるオゾン生成動作も強制的に停止される。この結果、消臭対象空間内のオゾン濃度は、人体にとって安全な濃度上限値以下に制限される。
【0020】
このように、この消臭装置1では、制御部4が、オゾン生成部3に対してオゾンを設定時間分だけ人の不在時に放出させ、オゾン放出量が人体にとって安全なオゾン濃度の上限値に近づいた時点でオゾン生成部3によるオゾンの放出を停止させる。この結果、この消臭装置1によれば、人体の安全を維持しつつ、消臭対象空間内を消臭することができる。また、オゾン分解用触媒を使用しないため、煩雑な交換作業を不要にすることができると共に、高価なオゾンセンサを使用しないため、消臭装置1の製造コストを低減することができる。なお、コンデンサCを充電する際の充電用時定数と、コンデンサCを放電する際の放電用時定数とを別個独立して規定することもできる。具体的には、消臭対象空間のオゾン濃度は、オゾンの放出によって増加し、放出を停止した状態では消臭の際の分解や自然消滅によって次第に低下する。したがって、オゾン放出時におけるオゾン濃度上昇率と、コンデンサCを充電する際の充電用時定数とを対応させ、かつオゾン消滅時におけるオゾン濃度低下率と、コンデンサCを放電する際の放電用時定数とを対応させる。このように両時定数を規定することにより、比較対象値としての充電電圧Vcの電圧値と消臭対象空間のオゾン濃度とを対応させることができる結果、消臭対象空間内に放出するオゾン量を人体にとって安全な濃度上限値以下に確実に制限することができる。
【0021】
次に、他の実施の形態に係る消臭装置11について、図1,3,4を参照して説明する。
【0022】
図1に示す消臭装置11は、消臭装置1の制御部4に代えて、図3に示す制御部14を備えて構成されている。なお、他の構成要素については、消臭装置1の対応する構成要素と同一の機能を有しているため、重複する説明を省略する。この制御部14は、タイマ4a、セレクタ14b、アップダウンカウンタ14c、コンパレータ(制御回路)14dおよびクロック生成回路14eを備えている。この場合、クロック生成回路14eは、第1のクロックCLK1および第2のクロックCLK2を生成してセレクタ14bに出力する。なお、第1のクロックCLK1の周波数は、第2のクロックCLK2の周波数よりも高く規定されている。セレクタ14bは、アップダウンカウンタ14cに対して、第1のクロックCLK1を出力期間に出力し、第2のクロックCLK2を停止期間に出力する。アップダウンカウンタ14cは、初期値を値0として、出力期間には第1のクロックCLK1に同期してカウントアップ動作(漸増動作)を行い、停止期間には第2のクロックCLK2に同期してカウントダウン動作(漸減動作)を行う。したがって、アップダウンカウンタ14cによるカウント動作は、出力期間では速く、逆に、停止期間では遅くなる。コンパレータ14dは、比較対象値としてのアップダウンカウンタ14cのカウント値を入力すると共にそのカウント値と予め設定された基準値とを比較し、カウント値が基準値に達した時点で、リセット信号SR をタイマ4aのSTOP端子に出力する。
【0023】
なお、両クロックCLK1,CLK2の周波数、およびコンパレータ14dの基準値は、オゾン生成部3によって生成されるオゾン量を放出したときに消臭対象空間内でのオゾン濃度が上限値に達するまでの時間と、オゾン濃度が上限値から0ppmのオゾン濃度に低下するまでに要する時間とに基づいて、例えばそれぞれ1Hzおよび0.2Hzに予め規定されている。具体的には、例えば、オゾン濃度がオゾン放出開始時点から上限値に達するまでに10分間を要し、オゾン放出停止時点から0ppmのオゾン濃度に低下するまでに50分を要する場合、第1のクロックCLK1の周波数を第2のクロックCLK2の周波数の5倍に規定することにより、アップダウンカウンタ14cのカウント値と消臭対象空間内のオゾン濃度とがほぼ対応関係を有することになる。また、一例として第1のクロックCLK1の周波数を1Hzとした場合、コンパレータ14dの基準値を600(=60×10)に設定する。これにより、コンパレータ14dの基準値と、オゾン濃度の上限値とが対応する結果、後述するように、消臭対象空間内のオゾン濃度が上限値以下に制限される。
【0024】
この消臭装置11では、消臭装置1と同様にして、タイマ4aが、トリガ信号ST を入力した時点で駆動信号SO の出力を開始し、ファン2およびオゾン生成部3が、駆動信号SO が出力されている間だけそれぞれ連続的に作動する。また、アップダウンカウンタ14cは、図4に示すように、出力期間(オゾンの発生期間)において、第1のクロックCLK1に同期してアップカウントし、停止期間において、第2のクロックCLK2に同期してダウンカウントする。この後、消臭対象空間内での人の滞在および不在に応じて、この動作が繰り返される。一方、アップダウンカウンタ14cのカウント値が基準値に達したときには、コンパレータ14dによってリセット信号SR が出力されて、タイマ4aが、駆動信号SO を強制的に停止させる。これにより、消臭装置11によるオゾンの放出が停止される。この場合、カウント値が消臭対象空間のオゾン濃度に対応して変化し、かつ、コンパレータ14dの基準値が消臭対象空間におけるオゾン濃度の上限値に対応しているため、オゾン濃度が上限値に達した時点で、オゾンの放出が停止される。したがって、消臭装置1と同様にして、消臭対象空間のオゾン濃度を一定の濃度(濃度上限値)以下に制限しつつ、消臭対象空間内を消臭することができる。
【0025】
次に、さらに他の実施の形態に係る消臭装置21について説明する。なお、上述した消臭装置1と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0026】
消臭装置21は、図5に示すように、ファン2、オゾン生成部3、制御部24、トリガ生成部8、および、これらを収納する装置ケース7とを備えている。この場合、制御部24は、CPU(若しくはDSP)と内部メモリとを備え、トリガ生成部8からトリガ信号ST が出力されたときに駆動信号SO を出力する。また、制御部24は、駆動信号SO の出力開始時間と出力終了時間(つまり、オゾン生成の開始時間と終了時間)とを内部メモリに順次記憶する。さらに、制御部24は、一回のオゾン放出による消臭対象空間内におけるオゾン濃度の過剰な上昇を防止するために、トリガ信号ST が1回出力された際に駆動信号SO を連続的に出力する連続出力時間の上限時間を、例えば設定スイッチによって予め設定された設定時間に制限する。
【0027】
この消臭装置21でも、消臭装置1と同様にして、トリガ生成部8が、人の不在期間においてトリガ信号ST を出力し、制御部24が、トリガ生成部8によってトリガ信号ST が出力された時点で駆動信号SO の出力を開始する。この場合、この消臭装置21では、制御部24が、図6に示すように、トリガ信号ST を入力した際に、単位時間Tt(例えば60分とする)の終点と起点とを設定する。具体的には、例えば、現時点(トリガ信号ST の入力時)から設定時間Tf(例えば3分とする)を経過する時点を終点とし、その終点から単位時間Ttだけ過去に遡った時点を起点とする。
【0028】
次に、制御部24は、現時点から時間Tp(Tt−Tfと等しい)以前の過去に出力した駆動信号SO の出力積算時間を、内部メモリに記憶した過去の駆動信号SO の開始時間と終了時間とに基づいて演算する。次いで、演算した出力積算時間と、予め設定された制限時間(設定時間よりも長い時間であって例えば10分とする)とを比較し、現時点(トリガ信号ST の入力時)で出力可能な駆動信号SO の時間を決定する。この場合、制御部24は、出力積算時間が制限時間を既に超えているときには、駆動信号SO の出力を停止する。また、出力積算時間が制限時間を超えずに、出力積算時間と制限時間との差が設定時間長(3分)を超えているときには、設定時間だけ駆動信号SO を出力する。一方、出力積算時間が制限時間を超えずに、出力積算時間と制限時間との差が設定時間を超えていないときには、出力積算時間と制限時間との差に相当する時間だけ駆動信号SO を出力する。例えば、図6に示すように、時間Tp内で既に出力した各駆動信号SO の出力積算時間が9分であって、制限時間(この例では10分)との差が1分のときには、制御部24は、現時点時から駆動信号SO を1分間だけ出力する。
【0029】
このように、この消臭装置21によれば、トリガ信号ST が入力される都度、制御部24が、単位時間Tt当たりに出力される駆動信号SO の出力積算時間が制限時間を超えないように駆動信号SO の出力時間を制御することにより、単位時間Tt当たりにおいてオゾン生成部3によって放出されるオゾン量を一定範囲内に制限することができる。したがって、消臭対象空間内でのオゾン濃度を人体にとって安全なオゾン濃度範囲内に制限しつつ、消臭対象空間内を臭気することができる。
【0030】
なお、本発明は、上記した各実施の形態に限らず、適宜変更が可能である。例えば、トリガ生成部8は、消臭開始信号が不定期に出力する任意の構成を採用することができる。具体的には、人体センサに限らず、装置ケース7に配設した操作スイッチを備え、操作スイッチが押されたときにトリガ信号ST を出力する構成を採用することができる。さらに、消臭装置21の構成において、起点、終点、および単位時間Ttの時間長は、その設定手順が一定である限り、適宜変更することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上のように、請求項1〜3記載の消臭装置によれば、制御部が、出力期間の時間長に応じて比較対象値を漸増(または漸減)させると共に停止期間の時間長に応じて比較対象値を漸減(または、比較対象値を漸減させたときは漸増)させ、かつ、出力期間において比較対象値が基準値に達したときに駆動信号の出力を停止することにより、消臭対象空間に放出するオゾンの量を制御することができる結果、消臭対象空間内のオゾン濃度を確実に制御することができる。したがって、オゾン分解用触媒やオゾンセンサを使用することなく、人体に対する安全を確保しつつ消臭対象空間を消臭することができると共に、オゾン分解用触媒やオゾンセンサを使用しないため、煩雑なオゾン分解用触媒の交換作業を不要にすることができると共に装置のコストを低減することができる。
【0032】
さらに、請求項4または5記載の消臭装置によれば、アップダウンカウンタが、出力期間において第1のクロックに同期してカウント値を増加(または減少)させると共に停止期間において第2のクロックに同期してカウント値を減少(または、第1のクロックに同期してカウント値を減少させたときは増加)させることにより、出力期間中における比較対象値の増加率と停止期間中における比較対象値の減少率とを任意に設定することができる。したがって、オゾン放出時におけるオゾン濃度上昇率にカウント値の増加率(または減少率)が対応し、かつ、オゾン消滅時におけるオゾン濃度低下率にカウント値の減少率(または増加率)が対応するように、両クロックの周波数を規定することで、比較対象値としてのカウント値と消臭対象空間のオゾン濃度とを対応させることができる結果、カウント値が基準値に達したときに駆動信号生成回路に対して駆動信号の出力を停止させることにより、消臭対象空間内に放出するオゾン量を人体にとって安全な濃度上限値以下に確実に制限することができる。
【0033】
さらに、請求項6記載の消臭装置によれば、消臭対象空間に人が滞在していないときにオゾンを放出するため、安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る消臭装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】消臭装置1における制御部4の動作を説明するためのタイミング図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る消臭装置11における制御部14の構成を示すブロック図である。
【図4】消臭装置11における制御部14の動作を説明するためのタイミング図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る消臭装置21の構成を示すブロック図である。
【図6】消臭装置21における制御部24の動作を説明するためのタイミング図である。
【図7】従来の消臭装置51の構成を示すブロック図である。
【図8】従来の他の消臭装置61の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,11,21 消臭装置
3 オゾン生成部
4,14,24 制御部
4a タイマ
4b 積分回路
4c コンパレータ
8 トリガ生成部
14c アップダウンカウンタ
14d コンパレータ
14e クロック生成回路
C コンデンサ
SO 駆動信号
ST トリガ信号
Vc 充電電圧
VREF 基準電圧

Claims (6)

  1. 駆動信号が入力されているときにオゾンを生成するオゾン生成部と、消臭開始信号が入力されたときに予め設定された設定時間を上限時間として前記駆動信号を前記オゾン生成部に出力する制御部とを備え、前記生成したオゾンによって消臭対象空間内の臭気成分を消臭する消臭装置であって、
    前記制御部は、前記駆動信号を出力している出力期間の時間長に応じて所定の比較対象値を漸増または漸減させ、かつ、前記駆動信号の出力を停止している停止期間の時間長に応じて、前記出力期間の時間長に応じて前記比較対象値を漸増させたときは当該比較対象値を漸減させると共に当該出力期間の時間長に応じて当該比較対象値を漸減させたときは当該比較対象値を漸増させ、さらに、前記出力期間において前記比較対象値が予め設定された基準値に達したときに前記駆動信号の出力を停止することを特徴とする消臭装置。
  2. 前記制御部は、前記設定時間を上限時間として前記駆動信号を生成して前記オゾン生成部に出力する駆動信号生成回路と、前記出力期間において所定の充電用時定数に従い前記駆動信号によって内蔵のコンデンサが充電されると共に前記停止期間に所定の放電用時定数に従い当該コンデンサが放電される充放電回路と、前記比較対象値としての前記コンデンサの充電電圧が前記基準値に達したときに前記駆動信号生成回路に対して前記駆動信号の出力を停止させる制御回路とを備えていることを特徴とする請求項1記載の消臭装置。
  3. 前記制御部は、前記設定時間を上限時間として前記駆動信号を生成して前記オゾン生成部に出力する駆動信号生成回路と、カウント用クロックを生成するクロック生成回路と、前記出力期間において前記比較対象値としてのカウント値を前記カウント用クロックに同期して増加または減少させ、かつ、前記停止期間において、前記出力期間に前記カウント値を増加させたときは当該カウント値を前記カウント用クロックに同期して減少させると共に当該出力期間に当該カウント値を減少させたときは当該カウント値を当該カウント用クロックに同期して増加させるアップダウンカウンタと、前記カウント値が前記基準値に達したときに前記駆動信号生成回路に対して前記駆動信号の出力を停止させる制御回路とを備えていることを特徴とする請求項1記載の消臭装置。
  4. 前記クロック生成回路は、前記カウント用クロックとして周波数が互いに異なる第1および第2のクロックを生成し、前記アップダウンカウンタは、前記出力期間において前記第1のクロックに同期して前記カウント値を増加または減少させ、かつ、前記停止期間において、前記出力期間に前記カウント値を増加させたときは前記第2のクロックに同期して当該カウント値を減少させると共に当該出力期間に当該カウント値を減少させたときは当該第2のクロックに同期して当該カウント値を増加させることを特徴とする請求項3記載の消臭装置。
  5. 前記第1のクロックは、前記第2のクロックの周波数よりも高い周波数に規定されていることを特徴とする請求項4記載の消臭装置。
  6. 前記消臭対象空間内における移動物体の滞在および不在を検出するセンサを備え、前記制御部は、前記センサによって前記移動物体の滞在が検出された後に前記消臭開始信号としての不在検出信号が入力されたときに前記駆動信号を前記オゾン生成部に出力することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の消臭装置
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