JP4722661B2 - 上吊り式開閉体における笠木 - Google Patents
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Description
請求項2の発明は、下向き笠木は、開口先端縁部に互いに近接する突片が形成され、該突片が走行レールとジョイント部材との抜け止めをするように構成されている請求項1に記載の上吊り式開閉体における笠木である。
請求項3の発明は、下向き姿勢の笠木は、上向き姿勢の笠木に対しジョイント部材を介して着脱自在に連結されている請求項1または2の何れか一項に記載の上吊り式開閉体における笠木である。
請求項2の発明とすることにより、笠木の突片により走行レールの笠木からの抜け止めができ、構成の簡略化、組み込み作業の簡便化を図ることができる。
請求項3の発明とすることにより、部材の兼用化が図れるとともに、走行レールの取り外し作業を簡単に行うことができる。
図面において、1は広い空間を構成する前後方向に平行となる躯体壁面から所定間隙を存し、かつ、左右方向に平行となる躯体壁面と平行な位置関係で配される複数の正面パネル体(本発明の仕切りパネル体に相当する)であって、これら正面パネル体1は、下端面に内装される高さ調整機構付きの下フレームユニット2を介して床面に固定されている。一方、各正面パネル体1の上方には、壁面に固定される状態で左右方向に延出する金属製の笠木3が水平状に配されており、該笠木3に、各正面パネル体1の上縁部が固定支持されている。そして、各正面パネル体1と、左右方向を向く躯体壁面とには、前後方向を向く側面パネル体1aの前後両端縁部がそれぞれ固定されており、これによって、広い空間が正面パネル体1と側面パネル体1aとにより仕切られて複数のブースBが形成されている。
前記ドア体4は、左右一対の主、副パネル体5、6を用いて構成されているが、主パネル体5は副パネル体6よりも幅広に形成されている。そして、これらパネル体5、6は、それぞれ前後一対(表裏一対)の面板5a、6aのあいだにコア材5b、6bが介装され、左右側部にそれぞれ左右エッジ部材5c、5d、6c、6dが一体的に配されたものに構成されている。
尚、1bは正面パネル体1の左右側部に一体的に配されるエッジ部材である。
このように構成された笠木3は、凹溝の開口が上方を向く上向き姿勢の笠木(以降上向き笠木)3Uと、開口が下方を向く下向き姿勢の笠木(以降、下向き笠木)3Dとし、これら上向き笠木3Uと下向き笠木3Dとが連結ジョイント8により交互に、かつ、一直線状に連結されることで長尺体として躯体に配設されている。
このものにおいて、下向き笠木3Dの両端部に配される連結ジョイント8をそれぞれ取り外し、上向き笠木3U側にスライドさせることにより、下向き笠木3Dは、上向き笠木3Uと分離して取り外しできるように構成されており、これによって、下向き笠木3Dに内装される部材や後述する走行レール9等のメンテナンスをする場合に、取り外し作業が容易にできるようになっている。
前記走行レール9は、下向き笠木3Dの溝底片3aに沿う上片9aと、該上片9aから下方に延出し、笠木脚片3bに沿う前後一対の支持片9bと、これら各支持片9bの下端から互いに対向する側(内側)に向けて突出し、笠木突片3cに沿う抜け止め片9cとを備えて構成されており、これら抜け止め片9cの先端に、それぞれ内側に(互いに近接する方向に)突出する水平面を備えた前後一対のレール片9dが形成されている。そして、走行レール9は、予め下向き笠木3Dに対してスライド状に内嵌させることにより組み込まれ、該組み込み状態において、下向き笠木3Dの突片3cにより抜け止め支持されるように構成されている。
尚、9eは抜け止め片9cに形成された段差部であって、該段差部9eは、抜け止め片9cを支持する笠木突片3cの下面が抜け止め片9cの下面と面一状の納まりとなって意匠性を高めるように構成されている。
そして、副パネル体6は、戸尻側となる右端部位において、上エッジ部材6e側には上側ヒンジ10が、下エッジ部材6f側には下側ヒンジ11がそれぞれ設けられることにより、出入り口部に対して揺動自在に設けられている。ここで、前記上側ヒンジ10は、走行レール9に一体的に固定支持されるベース部10aと、該ベース部10aに回転自在に支持される状態で下方に突出し、副パネル体6に没入するヒンジピン10bと、ヒンジピン10bの外周に一体的に固定されるとともに、副パネル体上エッジ部材6eに固定される支持プレート10cとを備えて構成されている。前記下側ヒンジ11は、正面パネル体1の左側に配されるエッジ部材1bに固定支持されるベース部11aと、該ベース部11aに回転自在に支持される状態で上方に突出し、副パネル体6に没入するヒンジピン11bと、該ヒンジピン10bに一体的に固定されるとともに、副パネル体下エッジ部材6fに固定される支持プレート11cとを備えて構成されている。そして、副パネル体6は、上下方向同位置に配されたヒンジピン10b、11bを支点とする揺動を行うように構成されている。
尚、主パネル体5の走行ローラユニット12を介した吊持(支持)位置は、主パネル体5の左右方向中間位置よりも左側部(本発明の他端部)であり、副パネル体6のヒンジピン10bを介した枢支(支持)位置は、副パネル体6の右側(本発明の一端部)となっている。そして、吊持位置と枢支位置とは、主、副パネル体5、6の連結部位を基準として、同距離を存した位置となるように設定されている。
そのうえ、走行レール9は、側片9bの外側に沿って下向き笠木3の脚片3bが覆うように積層されているので、ドア体4の開閉作動において、走行ローラユニット12のローラ12dが前後に振れたような場合に、該ローラ12dの負荷を走行レール側片9bと笠木脚片3bとの両者で受けることができ、走行レール側片9bの板厚を厚くする等して、大型化、重量化することなく、走行レール9の強度を高めることができる。
3 笠木
3c 突片
3D 下向き笠木
3U 上向き笠木
4 ドア体
5 主パネル体
5e 上エッジ部材
6 副パネル体
7 連結ユニット
8 連結ジョイント
9 走行レール
10 上側ヒンジ
11 下側ヒンジ
12 走行ローラユニット
Claims (3)
- 躯体上部に固定される笠木に上端部が固定された左右仕切りパネル体により形成される構築物において、左右仕切りパネル体のあいだの出入り口部を上吊り式の開閉体により開閉するにあたり、前記笠木は、前記出入り口部から左右仕切りパネル体の端部にまで至り、断面コ字形で下方が開口する下向き姿勢であって、開閉体の上部を移動自在に吊持する走行レールを内装する下向き笠木と、左右仕切りパネル体の配設部位に配され、断面コ字形で上方が開口する上向き姿勢であって、溝底片が仕切りパネル体に固定される上向き笠木とで構成され、前記下向き笠木と上向き笠木との互いに対向する端部にはジョイント部材が内装され、前記下向き笠木は、ジョイント部材の下向き笠木内装部位を仕切りパネル体に固定することで該仕切りパネル体に支持されている上吊り式開閉体における笠木。
- 下向き笠木は、開口先端縁部に互いに近接する突片が形成され、該突片が走行レールとジョイント部材との抜け止めをするように構成されている請求項1に記載の上吊り式開閉体における笠木。
- 下向き姿勢の笠木は、上向き姿勢の笠木に対しジョイント部材を介して着脱自在に連結されている請求項1または2の何れか一項に記載の上吊り式開閉体における笠木。
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