JP4721044B2 - 円筒部材の取付構造 - Google Patents

円筒部材の取付構造 Download PDF

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この発明は、円筒部材の取付構造に関し、例えば、円筒部材としての自動車のステアリング装置のハウジングを車体に取り付けるための取付構造に関する。
従来の円筒部材の取付構造は、円筒部材の外周に嵌められる筒状の弾性体と、この弾性体を取り囲むように保持する筒状のブラケットとを有している。このブラケットは、円弧状をなす一対の分割体を含み、一対の分割体が弾性体を取り囲むようにして互いにボルトにより連結され、これにより、弾性体を介して円筒部材を保持する。また、弾性体は、軸方向に延びる切り割り部を有し、この切り割り部を開いて、円筒部材に装着できるようにされている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1では、ブラケットの一対の分割体同士の接合部の間に凹部を形成し、弾性体の外周に凸部を形成している。弾性体の凸部をブラケットに形成された凹部に嵌め込むことにより、弾性体をブラケットに位置決めするようにしている。
特開2004−293658号公報
しかしながら、特許文献1では、弾性体の外周に凸部が形成されて、弾性体の肉厚が一定でないので、弾性体の径方向についてのばね特性が周方向位置によってばらつきを生じていた。すなわち、弾性体の一の径方向のばね特性と、他の径方向のばね特性とが互いに異なっていた。その結果、例えば、弾性体とブラケットとを介して自動車のステアリング装置のハウジング(上述の円筒部材に相当する。)を車体に取り付ける取付構造においては、ステアリング装置に作用する外力の方向に応じて、ハウジングを弾性支持するための支持剛性が変化し、運転者が違和感を感じてしまう。
また、通例、ステアリング装置のハウジングを車体に取り付ける際には、ハウジングを予め定める向きに位置決めして取り付ける必要がある。円筒部材の取付構造としては、円筒部材を位置決めできることが要請されている。
そこで、この発明の目的は、円筒部材を位置決めできて、しかも弾性部材の径方向のばね特性がどの径方向についても相等しい円筒部材の取付構造を提供することである。
発明の円筒部材の取付構造は、環状のブラケットの相対向する一対の側面にそれぞれ開口を有する支持孔に、筒状の弾性体を介して円筒部材を取り付ける、円筒部材の取付構造において、上記弾性体は、支持孔と円筒部材との間に介在する円筒状の主体部と、主体部の一対の端部からそれぞれ延設されブラケットの対応する側面にそれぞれ沿う一対の環状フランジとを含み、上記弾性体は、少なくとも一方の環状フランジのみに、切欠溝を有し、上記切欠溝は、当該環状フランジの外周縁に開放、ブラケットの対応する側面に、上記ブラケットの軸線方向に延び上記切欠溝に嵌合する突起が形成されており、上記ブラケットは、第1および第2の接合部で互いにブラケットの周方向に合わされた一対のブラケットを含み、上記弾性体の主体部は、同心の円筒からなる内周および外周を有し、上記弾性体は、主体部の軸線に沿って延びる切り割り部を有し、上記弾性体の上記少なくとも一方の環状フランジに設けられた切欠溝は、第1の接合部に対応する周方向位置に配置され、上記弾性体の切り割り部は、第2の接合部に対応する周方向位置に配置されていることを特徴としている。
この発明によれば、少なくとも一方の環状フランジおよびブラケットの対応する側面において、凸部と凹部の嵌合により、弾性体をブラケットに位置決めでき、ひいては、円筒部材を位置決めすることも可能となる。一方で、弾性体の主体部は円筒状でよい。その結果、弾性体の主体部の径方向のばね特性をどの径方向についても相等しくできる。
また、弾性体の切欠溝が、一対のブラケットの第1の接合部に対応する周方向位置に配置されるのに伴って、弾性体の切り割り部は、一対のブラケットの第2の接合部に対応する周方向位置に配置される。その結果、一対のブラケットを互いに接合するときに、切り割り部が押し拡げられる虞がなく、押し拡げられることに起因して弾性体の径方向のばね特性が周方向の一部で不均一になることが防止される。また、弾性体に設けられた切欠溝を第1の接合部に対応する周方向位置に配置するのは、分かり易くて、作業し易い。さらに、弾性体に切欠溝が設けられているので、環状フランジを軽い力で変形させて、切り割り部を押し拡げることができる。従って、切り割り部を押し拡げて弾性体を円筒部材に容易に装着できる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、円筒部材が自動車のステアリング装置のハウジングであり、円筒部材の取付構造が、上述のハウジングを自動車の車体に取り付けるための取付構造である場合に則して説明する。なお、本発明は、自動車のステアリング装置のハウジング以外の円筒部材に適用することもできる。
図1は、本発明の第1実施形態の取付構造を示す一部断面図である。図2は、図1に示すII-II 断面の断面図である。図1と図2を参照して、ステアリング装置1は、車体フレームのクロスメンバ等の車体の固定部2に、取付構造3を介して取り付けられていて、弾性支持されている。
ステアリング装置1は、ラックアンドピニオン式の油圧式のパワーステアリング装置である。ステアリング装置1は、車体の幅方向(図1の紙面垂直方向に相当。)に延びる円筒部材としてのハウジング4と、車体の幅方向に延びるラック軸5とを有している。
ラック軸5は、ハウジング4にその軸線方向に沿って挿通され、このハウジング4により車体の幅方向に移動可能に保持されている。ラック軸5は、図示しないが、ラックを有している。このラックが、ピニオンに噛み合っている。ピニオンは、ステアリングホイールの操作に連動して回動する。また、ラック軸5の両端部には、車輪が操舵可能に連結されている。ステアリングホイールが操作されると、ラック軸5が車体の幅方向に移動して、車輪が操舵される。
ハウジング4は、円筒形状をなしている。ハウジング4は、円筒面に形成された外周面を有している。ハウジング4には、操舵トルクに応じた操舵補助力を発生させるためのアクチュエータとしての油圧パワーシリンダのシリンダチューブが設けられている。
図3は、図1に示す取付構造3の分解斜視図である。図3を参照して、取付構造3は、ハウジング4の外周面を取り囲む筒状の弾性体6と、この弾性体6を取り囲んで保持するブラケット7と、このブラケット7を固定部2に固定する固定部材としての固定ボルト8とを有している。
図1と図3を参照して、ブラケット7は、環状部9と、この環状部9の外周から径方向に延びる第1および第2の突出部10,11とを有している。第1および第2の突出部10,11は、環状部9の周方向について所定距離を離して配置されている。
図2と図3を参照して、ブラケット7の環状部9は、弾性体6を挿通状態で支持する支持孔12と、相対向する一対の側面13,14とを有する。支持孔12は、一方向に延びていて、この方向の両端に一対の開口12a,12bを有する。一方の開口12aは、一方の側面13に形成され、他方の開口12aは、他方の側面14に形成されている。一対の側面13,14は、それぞれ支持孔12の軸線方向に垂直に交差している。
図1と図3を参照して、ブラケット7は、具体的には、第1の部分15と、第2の部分16と、これら第1および第2の部分15,16を互いに接合するための接合部材としての接合ボルト17とを有している。第1の部分15は、厚肉の部材である。第2の部分16は、薄肉の板金部材である。接合ボルト17により互いに接続されて一体化された第1および第2の部分15,16は、固定ボルト8により固定部2へ固定されるのに伴って共締めされ、これにより、さらに強固に一体化される。これにより強固なブラケット7が構成されている。
第1の部分15は、円弧状に延びて支持孔12の一部を形成する孔形成部15a(環状部9)と、孔形成部15aの一対の端部から径方向外方へ延設された第1および第2の接合部15b,15cとを有している。孔形成部15aは、支持孔12の内周の一部を形成する部分円筒面を有している。第1および第2の接合部15b,15cは、それぞれ接合ボルト17および固定ボルト8のための挿通孔を有している。
第2の部分16は、円弧状に延びて支持孔12の一部を形成する孔形成部16a(環状部9)と、孔形成部16aの一対の端部から径方向外方へ斜めに延設された第1および第2の接合部16b,16cとを有している。孔形成部16aは、支持孔12の内周の一部を形成する部分円筒面を有している。第1および第2の接合部16b,16cは、それぞれ接合ボルト17および固定ボルト8のための挿通孔を有している。
第1および第2の部分15,16は、第1の接合部15b,16bで互いに合わされ且つ第2の接合部15c,16cで互いに合わされて固定されている。具体的には、第1の部分15の第1の接合部15bと、第2の部分16の第1の接合部16bとが、互いに当接した状態で、接合ボルト17により互いに固定されている。また、第1の部分15の第2の接合部15cと、第2の部分16の第2の接合部16cとが、互いに当接した状態で、固定ボルト8により互いに固定されている。
第1の部分15と第2の部分16とが互いに接合された状態で、第1の部分15の孔形成部15aと、第2の部分16の孔形成部16aとが、上述の環状部9を構成し、上述の支持孔12を形成する。これとともに、第1の部分15の第1の接合部15bおよび第2の部分16の第1の接合部16bが上述の第1の突出部10を構成し、第1の部分15の第2の接合部15cおよび第2の部分16の第2の接合部16cが上述の第2の突出部11を構成する。
図2と図3を参照して、取付構造3では、ブラケット7の支持孔12に、弾性体6を介してハウジング4を取り付けている。
弾性体6は、内周および外周が同心の円筒状の主体部18と、一対の環状フランジ19,20とを含んでいる。主体部18は、ブラケット7の支持孔12に嵌められていて、支持孔12の内周面とハウジング4の外周面との間に介在している。主体部18は、その軸線18cの延びる方向について一対の端部18a,18bを有している。
一方の環状フランジ19は、主体部18の一方の端部18aから径方向外方へ所定長さで延設されて、他方の環状フランジ20は、主体部18の他方の端部18bから径方向外方へ所定長さで延設されている。主体部18の軸線18cの延びる方向について、一対の環状フランジ19,20の間隔は、ブラケット7の環状部9の一対の側面13,14同士の間隔に略等しくされている。支持孔12に弾性体6の主体部18が嵌められた状態で、一対の環状フランジ19,20の一方の端面19b,20bは、ブラケット7の環状部9の対応する側面13,14にそれぞれ沿って接している。
図1と図3を参照して、弾性体6は、主体部18の軸線18cと平行に延びる切り割り部40を有している。筒状の弾性体6における切り割り部40の周方向位置は、第2の接合部15c,16cに対応する周方向位置に設定されている。
切り割り部40は、軸線18cと平行な方向について、弾性体6の一方の端部から他方の端部まで、主体部18および一対の環状フランジ19,20を横切って延びている。弾性体6は、周方向についての一対の端部21,22を有している。一対の端部21,22の間に切り割り部40が形成されている。
図2と図3を参照して、一方の環状フランジ19に、凹部としての切欠溝23が形成されている。この切欠溝23は、当該環状フランジ19の外周縁19aおよび一対の端面19b,19cに開放している。弾性体6が支持孔12に嵌め入れられた状態において、弾性体6の主体部18の外周に沿って周方向に測るときの切欠溝23から上述の一方の端部21を経て切り割り部40までの距離は、第1の部分15における支持孔12の内周に相当する部分の周方向長さとほぼ等しくされている。
他方の環状フランジ20に、凹部としての切欠溝24が形成されている。この切欠溝24は、当該環状フランジ20の外周縁20aおよび一対の端面20b,20cに開放している。切欠溝24は、切欠溝23と等しい形状に形成され、周方向について切欠溝23と等しい位置に配置されている。
筒状の弾性体6における両切欠溝23,24の周方向位置は、第1の接合部15b,16bに対応する周方向位置に設定されている。軸線18cに沿う方向から見て、切欠溝23,24は、主体部18の外周に達している。
一方の切欠溝23に対向するブラケット7の環状部9の一方の側面13には、凸部としての突起25が形成されている。突起25は、一方の切欠溝23に嵌合している。
他方の切欠溝24に対向するブラケット7の環状部9の他方の側面14には、凸部としての突起26が形成されている。突起26は、他方の切欠溝24に嵌合している。
両突起25,26は、互いに同様に形成されている。以下では、突起25および切欠溝23を中心に説明する。
突起25は、第1の部分15の孔形成部15aの周方向端部であって、第1の接合部15b寄りの端部に設けられている。具体的には、この端部であって環状部9の側面13に嵌合孔が形成されている。この嵌合孔に圧入されたピンの一部が、ブラケット7の環状部9の側面13から突出して、突起25を構成している。
図4Aおよび図4Bは、図1に示すハウジング4に弾性体6を取り付けるための説明図であり、図4Aに自然状態の弾性体6を、図4Bに切り割り部40が開かれた状態の弾性体6を図示している。図3、図4Aおよび図4Bを参照する。
固定ボルト8および接合ボルト17により接合される前には、第1の部分15と第2の部分16とを互いに離すことができる。この状態で、支持孔12の内部が径方向に開放され、ハウジング4が嵌められてこれと一体となった弾性体6を、支持孔12に容易に装着することができる。
すなわち、単品の状態の弾性体6においては、図4Aに示す状態から切り割り部40を開いて、図4Bに示すように一対の端部21,22を互いに離隔することができる。この状態で、弾性体6の径方向に沿って、その内部にハウジング4を嵌め入れることができる。図3に戻って、装着後の弾性体6は弾力的に環状に戻り、環状の弾性体6が、ハウジング4と一体的になって、第1の部分15の孔形成部15aに嵌められる。このとき、ブラケット7の突起25と弾性体6の切欠溝23とを嵌合させ、ブラケット7の突起26と弾性体6の切欠溝24とを嵌合させる。その後、第1の部分15および第2の部分16を接合ボルト17により接合し、さらに、固定ボルト8により固定部2に固定する。
このように本実施形態によれば、弾性体6の一対の環状フランジ19,20およびブラケット7の対応する側面13,14において、凹部としての切欠溝23,24と凸部としての突起25,26との嵌合により、弾性体6をブラケット7に位置決めでき、ひいては、ハウジング4を位置決めすることも可能となる。一方で、弾性体6の主体部18は円筒状でよい。その結果、弾性体6の主体部18の径方向のばね特性を周方向位置にかかわらず均一にすることができ、すなわち、弾性体6の主体部18の径方向のばね特性を、どの径方向についても相等しくできる。従って、ステアリング装置にどの方向から外力が作用しても、ハウジング4を弾性支持するための相等しく均一な支持剛性が得られ、ステアリング装置を操作する運転者が違和感を感じることはない。
また、本実施形態では、組立時に、切欠溝23,24が、上述の第1の接合部15b,16bに対応する周方向位置に配置されるのに伴って、弾性体6の切り割り部40は第2の接合部15c,16cに対応する周方向位置に配置される。その結果、第1および第2の部分15,16を互いに接合するときに、切り割り部40が押し拡げられる虞がなく、押し拡げられることに起因して弾性体6の径方向のばね特性が周方向の一部で不均一になることが防止される。また、弾性体6の切欠溝23,24を第1の接合部15b,16bに対応する周方向位置に配置するのは、分かり易くて、作業し易い。
さらに、弾性体6の環状フランジ19の切欠溝23が、当該環状フランジ19の外周縁19aおよび一対の端面19b,19cに開放され、且つ環状フランジ20の切欠溝24も同様に開放されている。これにより、環状フランジ19,20を軽い力で変形させて、切り割り部40を押し拡げることができる。従って、弾性体6にハウジング4を容易に装着できる。
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図5は、本発明の第2の実施形態の円筒部材の取付構造3を示す一部断面図である。図6は、図5に示すVI-VI 断面の断面図である。図5および図6を参照する。
第2の実施形態では、弾性体6の凹部としての嵌合孔27,28と、ブラケット7の凸部としての突起29,30とが互いに嵌合している。嵌合孔27,28は、第1の実施形態の切欠溝23,24(図3参照)に代えてこれと同じ位置に設けられていて、環状部9の側面13,14に対向する側にある環状フランジ19,20の一方の端面19b,20bにのみ開放され、他方の端面19c,20cおよび外周縁19a,20aには閉じられている。突起29,30は、第1の実施形態の突起25,26(図3参照)に代えてこれと同じ位置に設けられ、ブラケット7の環状部9の側面13,14に、嵌合孔27,28とほぼ等しい大きさか嵌合孔27,28よりもやや小さく形成されている。
このように本発明の第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、弾性体6の嵌合孔27,28およびブラケット7の突起29,30の嵌合により、弾性体6、ひいては、ハウジング4を位置決めすることができる。しかも、弾性体6の主体部18が円筒状でよく、弾性体6の径方向のばね特性はどの径方向についても相等しい。また、弾性体6の嵌合孔27,28は、第1の接合部15b,16bに対応する周方向位置に配置され、弾性体6の切り割り部40は、第2の接合部15c,16cに対応する周方向位置に配置されている。これにより、組立時に、切り割り部40が押し拡げられる虞がなく、押し拡げられることに起因して弾性体6の径方向のばね特性が周方向の一部で不均一になることが防止される。また、弾性体6の嵌合孔27,28を第1の接合部15b,16bに対応する周方向位置に容易に配置できる。
さらに、嵌合孔27,28により、環状フランジ19,20を軽い力で変形させて、切り割り部40を押し拡げることができ、弾性体6をハウジング4に容易に装着できる。
図7は、本発明の参考形態の円筒部材の取付構造3を示す一部断面図である。図8は、図7に示すVIII-VIII 断面の断面図である。図7および図8を参照する。
参考形態では、弾性体6の凸部としての突起31,32と、ブラケット7の凹部としての嵌合孔33,34とが互いに嵌合している。突起31,32は、第1の実施形態の切欠溝23,24(図3参照)に代えてこれと同様の位置に配置されていて、弾性体6の環状フランジ19,20の一方の端面19b,20bから環状部9の側面13,14に対向する側に突出している。突起31,32は、弾性体6の主体部18から所定距離を離れて形成されていて、主体部18の径方向のばね特性がどの径方向についても相等しいことを阻害することはない。嵌合孔33,34は、第1の実施形態の突起25,26(図3参照)に代えてこれと同様の位置に配置され、第1の部分15の孔形成部15aの周方向端部であって環状部9の側面13,14に、軸方向に所定深さでそれぞれ窪んでいる。
このように参考形態によれば、上述の実施形態と同様に、弾性体6の突起31,32およびブラケット7の嵌合孔33,34の嵌合により、弾性体6をひいては、ハウジング4を位置決めすることができる。しかも、弾性体6の主体部18が円筒状でよく、弾性体6の径方向のばね特性がどの方向についても相等しくできる。また、弾性体6の突起31,32は、第1の接合部15b,16bに対応する周方向位置に配置され、弾性体6の切り割り部40は、第2の接合部15c,16cに対応する周方向位置に配置されている。これにより、組立時に、切り割り部40が押し拡げられる虞がなく、押し拡げられることに起因して弾性体6の径方向のばね特性が周方向の一部で不均一になることが防止される。また、弾性体6の突起31,32を第1の接合部15b,16bに対応する周方向位置に容易に配置できる。
さらに、参考形態では、第1および第2の部分15,16の第1の接合部15b,16bに嵌合孔33,34を容易に形成できる。また、弾性体6に突起31,32を容易に一体に形成することができる。
さらに上述の第1第2の実施形態、参考形態の他にも各種の変形例が考えられる。例えば、第1の実施形態において、突起25,26の少なくとも一方が、ブラケット7と一体に形成されていてもよい。第2の実施形態において、突起29,30の少なくとも一方が、ブラケット7と一体に形成されていてもよい。また、参考形態において、突起31,32の少なくとも一方が、弾性体6と別体に形成されて一体的に固定されていてもよい。
また、第1の実施形態において、何れか一方の切欠溝23,24のみが設けられ、この切欠溝23,24に対応する突起25,26のみが設けられていてもよく、少なくとも一方の切欠溝23,24およびこれに対応する突起25,26があればよい。同様に、第2の実施形態において、少なくとも一方の嵌合孔27,28およびこれに対応する突起29,30が設けられていればよい。参考形態において、少なくとも一方の嵌合孔33,34およびこれに対応する突起31,32が設けられていればよい。
また、第1の実施形態において、突起25,26が、第2の部分16の第1の接合部16b寄りにある孔形成部16aの周方向端部に設けられていてもよい。第2の実施形態の突起29,30、および参考形態の嵌合孔33,34についても同様である。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明の第1実施形態の取付構造を示す一部断面図である。 図1に示すII-II 断面の断面図である。 図1に示す取付構造の分解斜視図である。 図1に示す円筒部材に弾性体を取り付けるための説明図であり、図4Aに自然状態の弾性体を、図4Bに切り割り部が開かれた状態の弾性体を図示している。 本発明の第2実施形態の取付構造を示す一部断面図である。 図5に示すVI-VI 断面の断面図である。 本発明の参考形態の取付構造を示す一部断面図である。 図7に示すVIII-VIII 断面の断面図である。
符号の説明
3…取付構造(円筒部材の取付構造)、4…ハウジング(円筒部材)、6…弾性体、7…ブラケット、12…支持孔、12a,12b…開口、13,14…(ブラケットの)側面、15…第1の部分(一対のブラケットの一方)、15b…(第1の部分の)第1の接合部、15c…(第1の部分の)第2の接合部、16…第2の部分(一対のブラケットの他方)、16b…(第2の部分の)第1の接合部、16c…(第2の部分の)第2の接合部、18…(弾性体の)主体部、18a,18b…(弾性体の主体部の)端部、18c…(主体部の)軸線、19,20…環状フランジ、19a,20a…(環状フランジの)外周縁、23,24…切欠溝(凹部)、25,26,29,30,31,32…突起(凸部)、27,28,33,34…嵌合孔(凹部)、40…切り割り部

Claims (1)

  1. 環状のブラケットの相対向する一対の側面にそれぞれ開口を有する支持孔に、筒状の弾性体を介して円筒部材を取り付ける、円筒部材の取付構造において、
    上記弾性体は、支持孔と円筒部材との間に介在する円筒状の主体部と、主体部の一対の端部からそれぞれ延設されブラケットの対応する側面にそれぞれ沿う一対の環状フランジとを含み、
    上記弾性体は、少なくとも一方の環状フランジのみに、切欠溝を有し、上記切欠溝は、当該環状フランジの外周縁に開放
    ブラケットの対応する側面に、上記ブラケットの軸線方向に延び上記切欠溝に嵌合する突起が形成されており、
    上記ブラケットは、第1および第2の接合部で互いにブラケットの周方向に合わされた一対のブラケットを含み、
    上記弾性体の主体部は、同心の円筒からなる内周および外周を有し、
    上記弾性体は、主体部の軸線に沿って延びる切り割り部を有し、
    上記弾性体の上記少なくとも一方の環状フランジに設けられた切欠溝は、第1の接合部に対応する周方向位置に配置され、
    上記弾性体の切り割り部は、第2の接合部に対応する周方向位置に配置されていることを特徴とする円筒部材の取付構造。
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