JP4720261B2 - 電気光学装置、駆動方法および電子機器 - Google Patents

電気光学装置、駆動方法および電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、クロストークやノイズによる表示品位の低下を防止する技術に関する。
特に液晶などの電気光学物質を用いて画像を表示する電気光学装置のうち、薄膜トラン
ジスタ(thin film transistor、以下、単にTFTを略称する)により画素をスイッチン
グするタイプにおいては、画素毎に個別の画素電極に対して液晶を挟んで共通電極(対向
電極)が各画素にわたって共通に対向するとともに、走査線が選択されると、TFTがデ
ータ線と画素電極との間でオンする構成となっている。この構成において、走査線を選択
してTFTをオンさせたときに、データ線に対して画素の階調に応じた電圧をデータ線に
供給すると、当該電圧が画素電極に印加される。走査線の選択が終了して、TFTがオフ
しても、当該電圧は、画素電極と共通電極とによって液晶を挟持した構成の画素容量によ
って、当該走査線が再度選択されるまで保持されることになる。
ところで、この構成では、走査線が選択される期間では、各画素電極に、階調に応じた
電圧が印加されるので、画素電極と容量結合する共通電極が電位変動する。共通電極が電
位変動すると、画素容量で保持される電圧に影響を与えるので、画素の階調(明るさ)が
目標値からズレて、いわゆるクロストークが発生してしまう。
そこで、共通電極の電位変動を検出するとともに、この電位変動を打ち消すような電圧
を共通電極に与えて、共通電極の電位を安定化する技術が提案されている。
特開平9−218388号公報
しかしながら、この技術は、共通電極の電位変動を打ち消すという、いわば対処療法的
な技術であるので、電位変動の打ち消しが間に合わなければ、クロストークが発生してし
まうことになる。
そこで、本発明では、データ線や画素電極の電圧変動が、画素容量の保持電圧に影響を
与えないようにして、クロストークやノイズによる表示品位の低下を根治的に防止するこ
とが可能な電気光学装置、駆動方法および電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明にあっては、複数行の走査線と複数列の第1および第2
データ線の対との交差に対応して設けられた画素であって、画素毎に個別の第1および第
2画素電極を備え、前記第1および第2画素電極のそれぞれに印加された電圧の差を保持
する画素容量と、対応する走査線が選択されたときに、前記第1データ線と前記第1画素
電極との間で導通状態となる第1スイッチング素子と、対応する走査線が選択されたとき
に、前記第2データ線と前記第2画素電極との間で導通状態となる第2スイッチング素子
と、を有する画素と、前記複数行の走査線を所定の順番で選択する走査線駆動回路と、前
記対応する走査線が選択されたときに、前記第1データ線に画素の階調に応じたデータ信
号を供給するとともに前記第2データ線に所定の電圧を供給するデータ線駆動回路とを備
えることを特徴とする。本発明によれば、走査線の電圧変化や外的なノイズが第1および
第2データ線に加わっても、第1および第2データ線の電位は同一方向に同量変化するの
で、当該電位変動は打ち消し合う結果、画素容量に保持される電圧に影響を与えない。
本発明において、前記第2データ線は、各列にわたって共通であって、前記データ線駆
動回路は、前記第1データ線を、前記所定の電圧よりも、画素の階調に応じた電圧だけ高
位または低位の一方側の電圧とする状態と、前記所定の電圧よりも、当該画素の階調に応
じた電圧だけ高位または低位の他方側の電圧とする状態とを所定の周期で交互に繰り返す
構成としてもよい。また、本発明において、前記データ線駆動回路は、前記第1データ線
を所定の電圧とし、前記第1データ線と対をなす第2データ線を、前記所定の電圧よりも
、画素の階調に応じた電圧だけ高位または低位の一方側の電圧とする状態と、前記第1デ
ータ線を、前記所定の電圧よりも、当該画素の階調に応じた電圧だけ高位側または低位の
一方側の電圧とし、前記第1データ線と対をなす第2データ線を前記所定の電圧とする状
態とを所定の周期で交互に繰り返す構成としても良い。さらに、本発明において、前記デ
ータ線駆動回路は、前記所定の電圧を基準として、前記第1データ線の電圧と前記第2デ
ータ線の電圧とを互いに対称とするとともに、所定の周期で高位または低位の電圧を反転
させる構成としても良い。
また、本発明において、前記画素容量に並列な補助容量を有する構成が好ましい。この
構成により、第1および第2スイッチング素子のオフ時においてリークする電荷を抑える
ことができる。ここで、前記補助容量は、前記第1画素電極、絶縁層および前記第2画素
電極の積層構造としても良いし、前記第1画素電極、絶縁層および導電層の積層構造から
なる容量と、前記導電層、前記絶縁層および第2画素電極の積層構造からなる容量との直
列接続としても良い。
なお、本発明は、電気光学装置のみならず、電気光学装置の駆動方法としても、さらに
は、当該電気光学装置を有する電子機器としても概念することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形
態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。
この図に示されるように、電気光学装置10は、液晶パネル100、データ線駆動回路
250、走査線駆動回路350および制御回路400を含む。このうち、液晶パネル10
0には、第1データ線211および第2データ線212が対をなして、240列分がそれ
ぞれ列(Y)方向に延在する一方、320行の走査線311が行(X)方向に延在して設
けられている。
画素116は、第1データ線211および第2データ線212の対と、320行の走査
線311との交差に対応して、それぞれ配列している。したがって、本実施形態では、画
素116が縦320行×横240列でマトリクス状に配列することなる。ただし、本発明
をこれに限定する趣旨ではない。
なお、本実施形態では、第2データ線212は、互いに共通であり、後述する電圧Vc
が共通に印加されている。
ここで、画素116の詳細な構成について説明する。図2(a)は、画素116の構成
を示す平面図であり、図2(b)は、画素116の電気的な構成を示す図である。いずれ
も、i行及びこれに隣接する(i+1)行と、j列及びこれに隣接する(j+1)列との
交差に対応する2×2の計4画素分の構成が示されている。
なお、i、(i+1)は、画素116が配列する行を一般的に示す場合の記号であって
、1以上320以下の整数であり、j、(j+1)は、画素116が配列する列を一般的
に示す場合の記号であって、1以上240以下の整数である。
図2(b)に示されるように、各画素116は、画素容量Cpixと、nチャネル型の第
1TFT241、nチャネル型の第2TFT242とを有する。
ここで、各画素116については互いに同一構成なので、i行j列で代表させて説明す
ると、当該i行j列の画素116において、第1TFT241のゲートはi行目の走査線
311に接続される一方、そのソースはj列目の第1データ線211に接続され、そのド
レインは第1画素電極231に接続されている。また、同じi行j列の画素116におい
て、第2TFT242のゲートはi行目の走査線311に接続される一方、そのソースは
j列目の第2データ線212に接続され、そのドレインは第2画素電極232に接続され
ている。
なお、第1TFT241および第2TFT242は、互いに同一の素子特性となるよう
に設計されている。
液晶パネル100は、素子基板と対向基板との一対の基板が、一定の間隙を保って貼り
合わせた構成となっており、この間隙に液晶が挟持されている。また、素子基板には、走
査線311や、第1データ線211、第2データ線212、第1画素電極231、第2画
素電極232、第1TFT241および第2TFT242が形成されて、この電極形成面
が対向基板と対向するように貼り合わせられる。この構成のうち、素子基板の電極形成面
を平面的に示したものが図2(a)である。
この図からも判るように、液晶パネル100は、液晶にかかる電界方向を基板面方向と
した、いわゆるIPS(in plane switching)方式としたものである。
詳細には、素子基板に、ゲート電極層のパターニングにより走査線311を形成し、そ
の上に絶縁層と半導体層(図示省略))を堆積して第1TFT241および第2TFT2
42が形成された後に、さらに、絶縁層を介した第1金属層のパターニングにより第1デ
ータ線211、第2データ線212、第1画素電極231および第2画素電極232が形
成された構成となっている。
ここで、第1画素電極231および第2画素電極232は、いずれも櫛歯状に形成され
るとともに、互いに一定の距離を保って対向するように配置する。したがって、本実施形
態において、画素容量Cpixは、第1画素電極231と第2画素電極232とが液晶を介
して互いに対向することによって生じる容量で表されることになる。
なお、第1画素電極231と第2画素電極232のいずれか一方が、例えば矩形で、他
方が櫛歯形状となっており、一方の矩形の画素電極の上に絶縁層を介して他方の櫛歯形状
の画素電極が形成された構成、すなわちIPS方式の変形であるFFS(fringe field s
witching)方式を採用した構成としても良い。
画素容量Cpixでは、電界が、保持電圧に応じた強さで図2(a)において紙面縦(Y
)方向に発生して、液晶の配向状態が変化する。このため、偏光子(図示省略)を通過す
る光量は、当該電圧実効値に応じた値となる。
本実施形態において、画素容量Cpixに印加される電圧実効値は、第1画素電極231
および第2画素電極232の差電圧で定まるので、i行j列の画素を目的の階調とするに
は、i行目の走査線311に選択電圧を印加し、第1TFT241および第2TFT24
2を導通(オン)状態とさせるとともに、j列目の第1データ線211および第2データ
線212の電圧差を、i行j列の画素の階調に応じた値に設定すれば良いことになる。
なお、本実施形態では説明の便宜上、当該電圧実効値がゼロに近ければ、光の透過率が
最大となって白色表示になる一方、電圧実効値が大きくなるにつれて透過する光量が減少
して、ついには透過率が最小の黒色表示になるノーマリーホワイトモードとする。
また、図2(b)の破線で示されるように、第1TFT241のゲート−ドレイン間に
は容量Cgd1が寄生し、同様に、第2TFT242のゲート−ドレイン間には容量Cgd2が
寄生する。
説明を再び図1に戻すと、制御回路400は、1水平走査期間の開始時を規定するラッ
チパルスLPや、極性指示信号POL、スタートパルスDY、クロック信号CLY等の各
種制御信号によって液晶パネル100の走査を制御するものである。
走査線駆動回路350は、図3に示されるように、垂直走査期間(1F)の最初に供給
されるスタートパルスDYを、1周期が1水平走査期間(1H)のクロック信号CLYの
立ち上がりにて順次取り込んでシフトして、そのシフト信号を、走査信号Y1、Y2、Y
3、…、Y320として、それぞれ1行目、2行目、3行目、…、320行目の走査線3
11に供給するものである。このため、1〜320行の走査線311は、1水平走査期間
(1H)毎に1行ずつ選択されるとともに、選択されたときにHレベルに相当する電圧V
ddが印加される一方、非選択のときにはLレベルに相当する電圧Vss(=Gnd)が印加さ
れる。
次に、データ線駆動回路250について説明する。データ線駆動回路250は、データ
供給回路252と、各列に対応したD/A変換回路254とを有するとともに、各列にお
いて共通の第2データ線212に電圧Vcをそれぞれ印加するものである。
データ供給回路252は、縦320行×横240列のマトリクス配列に対応した記憶領
域(図示省略)を有し、各記憶領域では、それぞれ対応する画素116の階調値(明るさ
)を指定する階調データDaが記憶される。なお、階調データDaは、図示しない上位装
置から供給され、表示内容に変更が生じた場合には、対応する記憶領域に記憶された階調
データDaが書き換えられる。
さらに、データ供給回路252は、走査線駆動回路350によって、i行目の走査線3
11が選択されたときに、当該i行目の走査線311に位置する1〜240列の画素11
6の階調データを記憶領域から一斉に読み出して出力する。
各列のD/A変換回路254は、データ供給回路252により読み出された階調データ
を、電圧Vcを基準として極性指示信号POLで指定された極性のアナログ信号に変換し
て、対応する第1データ線211にデータ信号として供給するものである。なお、1、2
、3、…、240列目の第1データ線211に供給されるデータ信号を、それぞれX1、
X2、X3、…、X240と表記し、特に列を特定しないで一般的に説明する場合には、
Xjと表記する。
ここで、極性指示信号POLは、Hレベルであれば画素容量Cpixの正極性書込を指定
し、Lレベルであれば画素容量Cpixの負極性書込を指定する信号であり、本実施形態で
は、図3に示されるように、1垂直走査期間(1H)毎に極性反転する。
また、本実施形態において、画素容量Cpixの書込極性は、便宜的に、第1画素電極2
31が第2画素電極232によりも高位となる場合を正極性とし、反対に、第1画素電極
231が第2画素電極232によりも低位となる場合を負極性としている。このように画
素容量Cpixの書込極性を正極性と負極性とで交互に駆動(交流駆動)する理由は、直流
成分の印加による液晶の劣化を防止するためである。
ところで、交流駆動の場合に、1画面内における画素に対して書込極性をどのような関
係とするかについては、
(1)走査線毎に書込極性を反転する走査線反転(行反転)、
(2)データ毎に書込極性を反転するデータ線反転(列反転)、
(3)走査線反転とデータ線反転とを組み合わせて、上下左右で隣接する画素同士で書込
極性を反転する画素反転(ドット反転)、
(4)すべて揃える面反転(フレーム反転)
の4種類が考えられる。
本実施形態では、極性指示信号POLによって、各列の書込極性が同一に指定されると
ともに、当該極性指示信号POLが、1垂直走査期間(1F)にわたって固定化されるこ
とからも判るように、フレーム反転が採用されている。ただし、本発明は、このフレーム
反転方式に限定する趣旨ではない。
データ線駆動回路250によって出力されるデータ信号について、j列目により代表さ
せて説明すると、当該j列目の第1データ線211に供給されるデータ信号Xjは、図3
に示される通りとなる。すなわち、データ線駆動回路250は、極性指示信号がHレベル
となって正極性書込が指示される1垂直走査期間において、1行目の走査線311が選択
される水平走査期間では、データ信号Xjを、電圧Vcに対して1行j列の画素の階調に
応じた電圧だけ高位側として出力する。
次の2行目の走査線311が選択される水平走査期間においても正極性書込の指示とな
るので、データ線駆動回路250は、2行目の走査線311が選択される水平走査期間に
ではデータ信号Xjを、電位Vに対して2行j列の画素の階調に応じた電圧だけ高位側
として出力する。以下、この動作を、最終の320行目の走査線311が選択される水平
走査期間まで繰り返す。
データ線駆動回路250は、極性指示信号がLレベルとなって負極性書込が指示される
1垂直走査期間では、データ信号Xjを、電圧Vcに対して画素の階調に応じた電圧だけ
低位側として出力する。
したがって、隣接する2垂直走査期間において表示内容に変更がなければ(各記憶領域
に記憶される階調データが更新されなければ)、データ信号Xjは、図3に示されるよう
に、電圧Vcを基準に高位側と低位側とで対称となる。
ここで、図3における電圧の関係について説明すると、電圧Vssは接地電位(=Gnd)
であって、本実施形態における電圧の基準(電圧ゼロ)であり、電圧Vddは電源電圧高位
側である。これらの電圧Vss、Vddは、上述したように、それぞれ走査信号Y1、Y2、
Y3、…、Y320のLレベル、Hレベルに相当する。
一方、画素容量Cpixにおける書込極性の基準となる電圧Vcは、電圧Vss、Vddのほぼ
中間値である。
なお、図3においては、Y側の走査信号Y1〜Y320等と、X側のデータ信号Xjと
の縦方向の電圧スケールを、便宜的に異ならせてある(後述する図6、図7においても同
様)。
次に、このような構成にかかる電気光学装置における書き込みについて説明する。図4
は、i行j列の画素の書き込みについて、走査信号Yiとの関係において示す図である。
なお、図4では、i行j列の画素116における第1画素電極231の電圧が太実線で示
され、i行j列の画素116における第2画素電極232の電圧が中実線で示され、走査
信号Yiの電圧が細実線で示されている。
i行目の走査信号YiがHレベルとなる1水平走査期間(1H)において、例えば、i
行j列の画素を白色と黒色との間の灰色とする場合に、データ信号Xjは、正極性であれ
ば、電圧Vcに対して電圧Vgだけ高位側の電圧(Vc+Vg)となる。ここで、電圧Vgは
、データ供給回路から読み出されたi行j列の階調データによって指定された電圧である

走査信号YiがHレベルになると、i行目の画素116においては、第1TFT241
および第2TFT242がそれぞれオンして、ソース・ドレイン間がいずれも導通状態と
なる。このため、i行j列の第1画素電極231は、j列目の第1データ線211に電気
的に接続された状態となり、同様に第2画素電極232は、j列目の第2データ線212
に電気的に接続された状態となる。
したがって、走査信号YiがHレベルとなる1水平走査期間(1H)では、i行j列に
おいて、第1画素電極231は電圧(Vc+Vg)となり、第2画素電極232は電圧Vc
となって、その差電圧は、i行j列の階調に応じた電圧Vgとなる。
ところで、第1TFT241、第2TFT242には、それぞれ容量Cgd1、Cgd2が寄
生するので(図2(b)の破線参照)、i行目の走査線311の選択が終了して、走査信
号YiがHレベルからLレベルに変化すると、その変化方向にドレイン電圧が変化するプ
ッシュダウンと呼ばれる現象(突き抜け、フィールドスルーなどとも呼ばれる)が発生す
る。詳細には、このプッシュダウンは、第1TFT241でいえば、オンしている期間に
おいて容量Cpix、Cgd1に充電された電荷が、オフした瞬間に各容量に再分配されること
に起因して発生する。
このため、走査信号YiがLレベルに変化した瞬間に、第1TFT241のドレイン、
すなわち、i行j列の第1画素電極231は、電圧(Vc+Vg)から電圧ΔVだけ低下す
る。ここで、ΔVは、プッシュダウンによるドレイン電圧の変化分であり、容量比Cgd1
/(Cgd1+Cpix)に、ゲート電圧の変化分(Vdd−Vss)を乗じた値で示される。
ただし、本実施形態では、第2TFT242のドレインにおいても、プッシュダウンが
発生する。上述したように、第2TFT242は、第1TFT241と同一特性となるよ
うに設計されているので、Cgd2=Cgd1である。このため、走査信号YiがLレベルに変
化した瞬間に、i行j列の第2画素電極232についても、電圧Vcから同量の電圧ΔV
だけ低下する。
なお、負極性書込の場合、走査信号YiがHレベルとなる1水平走査期間(1H)にお
いて、データ信号Xjは、図4に示されるように、電圧Vcに対して電圧Vgだけ低位側の
電圧(Vc−Vg)となる。
このため、負極性書込の場合に走査信号YiがHレベルになると、i行j列の第1画素
電極231は電圧(Vc−Vg)となり、第2画素電極232は電圧Vcになる一方、走査
信号YiがLレベルに変化した瞬間に、第1画素電極231は電圧(Vc−Vg)から電圧
ΔVだけ低下し、第2画素電極232は電圧Vcから同量の電圧ΔVだけ低下する。
また、ここでは一般的にj列目で説明したが、このような動作は、1〜240列のすべ
てにわたって実行される。
一般に、画素容量Cpixは、ノーマリーホワイトモードであれば、明状態となるほど小
さくなる、すなわち、表示内容に応じて容量値が変化する。このため、プッシュダウンに
より低下する電圧ΔVは、画素容量Cpix(すなわち、画素の階調)に依存する。しかし
ながら、本実施形態によれば、走査信号YiがLレベルに変化した瞬間に、第1画素電極
231および第2画素電極232は、互いに同量の電圧ΔVだけ変化して、相殺し合うの
で、i行j列の画素容量Cpixに保持される電圧Vgは、プッシュダウンや書込極性の影響
を受けることはなく、階調のみによって定まることになる。
このため、本実施形態によれば、正極性と負極性とで画素容量Cpixに印加される電圧
実効値は互いに同一となるので、直流成分の印加を防止される結果、フリッカーの発生が
抑えられるとともに、液晶の劣化も未然に防止することが可能となる。
この点について従来の技術との比較において詳述する。図15は、従来の構成を示す図
である。この図に示されるように、従来では、各列には、データ線215のみが設けられ
、走査線311とデータ線215との交差に対応して画素117が配列する構成である。
この従来における画素117は、nチャネル型のTFT245のゲートが走査線311に
接続される一方、そのソースがデータ線215に接続され、そのドレインが画素毎に個別
の画素電極235に接続される。従来における画素容量は、画素電極235と各画素にわ
たって共通の共通電極108によって液晶を挟持した構成となる。この共通電極108は
、時間的に一定の電圧LCcomに保たれる。
この構成において、交流駆動は、共通電極108に対して高位側(正極性)と低位側(
負極性)とで交互書き込みをする。ただし、従来の構成において、電圧LCcomを書込極
性の基準である電圧Vcに一致させた状態で、交互書き込みをすると、図16(a)に示
されるように、プッシュダウンのために、負極性書込において画素容量に印加される電圧
実効値が、正極性書込において画素容量に印加される電圧実効値よりも大きくなってしま
う。
このため、同一階調で正極性・負極性書込をしても画素容量の電圧実効値が互いに等し
くなるように、共通電極108の電圧LCcomを、書込極性の基準である電圧Vcよりも、
プッシュダウンにより低下する電圧ΔVだけ、低めに設定すれば(図16(b)参照)、
一見すると良いように思われる。
しかしながら、この設定では、共通電極108の電圧LCcomの低下分は、階調とは関
係なく、一律となってしまう。上述したように、TFT245のプッシュダウンにより画
素電極235において低下する電圧ΔVは、画素容量Cpix(画素の階調)に依存して変
動するので、ある階調値において、正極性書込と負極性書込とで画素容量の電圧実効値が
同じとなるように、共通電極108の電圧LCcomを設定してしまうと、他の階調値にお
いて、画素容量の電圧実効値は正極性書込と負極性書込とで異なってしまうことになる。
したがって、従来の画素構成では、共通電極108を、いかなる電圧に設定しても、画素
容量に印加される電圧実効値を正極性書込と負極性書込とで同一値にすることができない
ので、直流成分の印加を防止することができないのである。
これに対して、本実施形態では、第1TFT241において発生するプッシュダウンと
同量のプッシュダウンが、第2TFT242において発生して、その影響が相殺し合うの
で、画素容量に印加される電圧実効値は、電圧ΔVの影響を受けない。このため、本実施
形態によれば、画素容量Cpixに印加される電圧実効値を、正極性書込と負極性書込とで
完全に一致させることが可能となるのである。
さらに、本実施形態によれば、クロストークの低減という面でも、従来の構成と比較し
て効果がある。そこで次に、このクロストークの低減について説明する。
まず、交流駆動の場合に、1画面内における画素に対して書込極性をどのような関係と
するかについては、上述したように4種類が考えられる。
図15に示される従来の画素構成において、4種類のうち、行反転およびフレーム反転
を採用すると、いわゆる横クロストークが発生する。
ここで、横クロストークとは、例えば、ノーマリーホワイトモードにおいて中間調の灰
色を背景として、黒色および白色領域をそれぞれウィンドウ表示しようとする場合、図1
7に示されるように、黒色領域とは横(水平走査)方向に隣接する灰色領域がやや明るく
なり、白色領域とは横方向に隣接する灰色領域がやや暗くなる現象をいう。
このような横クロストークが発生する原因について説明すると、図15に示される画素
1行分の等価回路は、図18(a)に示される通りであり、共通電極108は、少なから
ず抵抗成分を有している。この図18(a)については、各列が同一の階調値とさせる場
合、図18(b)に示されるように簡略化することができる。すなわち、TFT245に
ついては、理想的なスイッチに置き換える一方、画素電極235をまとめてノードAとし
、これらの画素電極235に対向する共通電極108をノードBとしている。
ここで、行反転およびフレーム反転では、同一走査線(ライン)311に対応する画素
の書込極性は同一であるので、図18(c)に示されるように、走査信号YiがHレベル
となって、ノードAが例えば負極性の電圧(Vc−Vg)から正極性の電圧(Vc+Vg)に
転じると、ノードBにスパイク状のノイズが現れる。
このノイズが収束しないうちに、i行目の走査線の選択が終了して走査信号YiがLレ
ベルに変化すると、ノードAおよびノードBの間の電圧、すなわち、画素容量に保持され
る電圧は、目標値よりも少なくなってしまう。
ノーマリーホワイトモードであれば、ノイズは、中間調の灰色を表示する場合よりも、
黒色を表示する方が大きく、反対に、白色を表示する方が小さいので、図17に示される
ような横クロストークが発生するのである。
このような横クロストークを解消するためには、列反転またはドット反転を採用すれば
良い。この理由は、少なくとも列毎に書込極性が反転するので、同一行の走査線が選択さ
れたときに、正極性、負極性の一方から他方に変化することによるノイズと、正極性、負
極性の他方から一方に変化することによるノイズとが発生して、両ノイズが互いに打ち消
し合うので、ノードBの電圧変動が十分小さくなるからである。
ただし、列反転またはドット反転を採用しても、表示内容によってはノイズを完全に相
殺することができない。例えば、奇数列(または偶数列)のみを黒色表示させるような場
合に、ある1行の走査線が選択されたとき、黒色画素は、正極性書込または負極性書込の
いずれかに集中して、行反転またはフレーム反転と同様に横クロストークが発生してしま
う。
一方、カラー表示とする場合に、R(赤)、G(緑)、B(青)に対応する画素を、水
平走査方向にRGBRGB…と繰り返し配置させた構成において、例えば赤色領域をウィ
ンドウ表示させる場合、奇数列の赤色画素と偶数列の赤色画素とが併存するので、両赤色
画素によるノイズの打ち消し合いによって、横クロストークは抑えられる。
しかしながら、近年では、広色化のために、RGBのほかにC(シアン)を加えた4原
色によりカラー表示する技術が提案されている。この技術では、画素配列が奇数行ではR
GRGRG…の繰り返しとなり、偶数行ではBCBCBC…の繰り返しとなる。
この画素配列において、赤色領域をウィンドウ表示させると、赤色画素は、奇数列に固
定されるので、ある1行の走査線が選択されたとき、赤色画素は、正極性書込または負極
性書込のいずれかに集中するので、やはり、行反転またはフレーム反転と同様になって、
横クロストークが発生してしまう。
これに対して、本実施形態では、1個の画素によってノイズ(画素電極の電圧変化)が
相殺し合うので、行反転、列反転、ドット反転およびフレーム反転のいずれにおいても、
表示内容に依存することなく、横クロストークを抑えることが可能となる。
さらに、本実施形態では、第1データ線211および第2データ線212を介して、画
素容量Cpixに対して階調に応じた電圧を保持させるので、ノイズに強いという効果があ
る。詳細には、画素容量Cpixには、第1データ線211および第2データ線212の差
電圧が保持されるので、第1データ線211および第2データ線212に対して走査信号
の電圧変化等によって何らかのノイズが重畳されても、当該ノイズは互いに相殺し合う結
果、画素容量Cpixに保持される電圧に影響を与えないのである。
上述した実施形態では、第2データ線212を各列にわたって共通化した構成としたが
、各画素容量について、交流駆動しつつ、階調に応じた電圧を保持させれば十分である。
このため、例えば、図5に示されるように、第2データ線212を各列にわたって独立化
した構成としても良い。
図5においては、列毎に出力回路256が設けられている。ここで、一般的にj列目の
出力回路256は、j列目の第1データ線211と第2データ線212との差電圧が、極
性指示信号POLで指定された極性で、データ供給回路252から読み出された階調デー
タに対応した値となるように出力するものである。
詳細には、上述したように、第1画素電極231が第2画素電極232によりも高位と
なる場合を正極性とし、第1画素電極231が第2画素電極232によりも低位となる場
合を負極性としているので、出力回路256は、正極性書込が指定された場合には、第1
データ線211が第2データ線212よりも高位とし、負極性書込が指定された場合には
、第1データ線211が第2データ線212よりも低位として、いすれの場合にも、第1
データ線211および第2データ線212の差電圧が階調データに対応した値となるよう
に出力する。
なお、便宜的に、j列目の出力回路256がj列目の第1データ線211に出力するデ
ータ信号をXa−jと表記し、j列目の第2データ線212に出力するデータ信号をXb
−jと表記する。
ここで、出力回路256が第1データ線211および第2データ線212に階調に応じ
た差電圧を出力する態様としては、例えば、第1データ線211、第2データ線212の
一方を定位とし、他方を振らせる状態を交互に繰り返す第1態様や、基準電圧に対して第
1データ線211、第2データ線212の双方とも振らせる第2態様などが考えられる。
図6においては、正極性書込の場合に、データ信号Xb−jについては電圧Vrとし、
データ信号Xa−jについては電圧Vrを基準として階調に応じた電圧だけ高位側とする
一方、負極性書込の場合に、データ信号Xa−jについては電圧Vrとし、データ信号X
b−jについては電圧Vrを基準として階調に応じた電圧だけ高位側とする第1態様の例
が示されている。
なお、電圧Vrについては、電圧Vddと電圧Vssとの間において、ノーマリーホワイト
モードであれば黒色に相当する最大の差電圧を書き込むことが可能であれば良い。図6の
例では、階調に応じた電圧を高位側にシフトしているので、定位電圧Vrは、電圧Vddと
電圧Vssとの中間値よりも低めに設定される。
特に図示はしないが、正極性書込の場合に、データ信号Xa−jについては定位電圧と
し、データ信号Xb−jについては定位電圧を基準として階調に応じた電圧だけ低位側と
する一方、負極性書込の場合に、データ信号Xb−jについては定位電圧とし、データ信
号Xa−jについては定位電圧を基準として階調に応じた電圧だけ低位側としても良い。
また、図7においては、電圧Vcを基準として、正極性の場合に、データ信号Xa−j
については、階調に応じた電圧の半分だけ高位側とし、データ信号Xb−jについては、
階調に応じた電圧の半分だけ低位側とする一方、負極性の場合に、データ信号Xa−jに
ついては、階調に応じた電圧の半分だけ低位側とし、データ信号Xb−jについては、階
調に応じた電圧の半分だけ高位側とする第2態様の例が示されている。この例では、デー
タ信号Xa−jおよびデータ信号Xb−jは、単独でみれば、電圧Vrに対して階調に応
じた電圧の半分だけシフトしているが、その差電圧でみれば、階調に応じた電圧となる。
なお、振幅の基準については、電圧Vddと電圧Vssとの間において、ノーマリーホワイ
トモードであれば黒色に相当する最大の差電圧を書き込むことが可能であれば、電圧Vc
でなくても良い。
このように、第1態様や第2態様によれば、データ信号の振幅幅が、図3に示される例
と比較して半分に抑えることができるので、階調データを、階調に応じた電圧のアナログ
信号に変換するD/A変換回路の構成を簡略化することが可能となる。
なお、図7において極性指示信号POLは、1水平走査期間(1H)毎に極性反転する
とともに、隣接する垂直走査期間において同一の走査線が選択される水平走査期間に着目
しても極性反転した関係となっているので、ライン反転となる。
また、奇数列、偶数列の一方に当該極性指示信号POLを、奇数列、偶数列の他方に論
理反転した極性指示信号POLを、それぞれ供給するとともに、極性指示信号POLとし
て図3(図6)に示される波形を採用すれば列反転となり、図7に示される波形を採用す
ればドット反転となる。
また、上述した実施形態において、画素116については、図2に示された構成以外に
も種々の構成が可能である。そこで以下については、画素の応用・変形構成について説明
する。まず、図8(b)に示される画素116は、実施形態の構成(図2(b)参照)に
おいて、画素容量Cpixに対して並列に補助容量250を設けた構成となっている。この
補助容量250は、例えば図8(a)に示されるように、第1画素電極231と第2画素
電極232とを絶縁層(図示省略)を介して積層した構造である。
この構成によれば、見掛け上、画素容量Cpixが補助容量250の分だけ増加するので
、オフ時において第1TFT241および第2TFT242を介して画素容量Cpixから
リークする電荷が少なくなる。このため、画素容量Cpixの保持電圧の変化によるフリッ
カーの発生を抑えることが可能となる。
ただし、図8(a)に示される構成では、第1金属層のパターニングにより第1画素電
極231等を形成した後に、絶縁層を介した第2金属層のパターニングにより第2画素電
極232を形成する必要があり、第1画素電極231と第2画素電極232とを同一金属
のパターニングにより形成可能な図2(a)の構成と比較して、製造プロセスが複雑化す
る。
そこで、画素116については、図9(a)および図9(b)に示される構成としても
良い。
すなわち、図9(a)において、補助容量250は、第1画素電極231および第2画
素電極232が離間するとともに、それらの下層に、絶縁層(図示省略)を介して導電層
252が設けられた構成となっている。このため、補助容量250は、図9(b)に示さ
れるように、第1画素電極231側からみれば、第1画素電極231/絶縁層/導電層2
52からなる容量と、導電層252/絶縁層/第2画素電極232からなる容量とを直列
に接続した構成となる。導電層252は、例えば走査線311(またはTFTの半導体層
)と同一層をパターニングすることにより形成可能であるので、図9(a)および図9(
b)に示される構成では、別途の導電層をパターニングすることなく、補助容量250を
付加することが可能となる。
画素116については、第1画素電極231および第2画素電極232のみならず、共
通電極を設けても良い。
例えば、図10(a)に示されるように、第1画素電極231および第2画素電極23
2のいずれにも櫛歯状に対向するような共通電極111を、各画素116にわたって共通
となるように設けた構成としても良い。この構成において、画素容量は、図10(b)に
示される等価回路のように、第1画素電極231側からみれば、第1画素電極231/液
晶/共通電極111からなる容量と、共通電極111/液晶/第2画素電極232からな
る容量とを直列に接続した合成容量となる。
また、図11(a)に示されるように、第1画素電極231および第2画素電極232
同士が対向する領域の下層に、その対向領域を含むように、絶縁層(図示省略)を介して
、共通電極111を設けた、いわゆるFFS方式の構成としても良い。なお、図11(a
)に示される画素の等価回路は、図11(b)に示される通りであって、図10(b)と
同一となる。
ここで、図10(a)および図11(a)の画素構成において、共通電極111をなん
らかの電圧(例えば電圧Vc)に維持すると、図3や、図6に示したデータ信号波形では
、個別の容量に対する直流成分の印加を避けることができないので、図7に示したデータ
信号波形とする必要がある。
また、図10(a)および図11(a)に示される画素構成は、合成容量でみれば、横
クロストークの発生を抑えたり、ノイズの影響をキャンセルしたりすることが可能である
が、それぞれ図15に示した従来の画素を直列(かつ対称)に接続した構成と同等である
ので、個別の容量に対してはプッシュダウンによる直流成分の印加を防止することができ
ない。
しかしながら、共通電極111ではなく、図画素毎に個別の中間電極とすれば、詳細に
は、図12(a)または図13(a)に示されるように、第1画素電極231および第2
画素電極232にそれぞれ対向する中間電極112とすれば、プッシュダウンによる直流
成分の印加についても防止することが可能となる。
なお、この図12(a)または図13(a)に示される画素の等価回路は、いずれも、
図12(b)または図13(b)に示されるように互いに同一となる。なお、図13(a
)に示される画素容量Cpixは、直列接続のために図2(b)と比較して半分となるよう
に錯覚してしまうが、中間電極112と第1画素電極231(第2画素電極232)との
間の絶縁層が極めて薄いので、直列接続による合成容量は、図2(b)と同等か、もしく
は、それ以上となる。
実施形態や各例では、第1TFT241および第2TFT242をボトムゲートとした
が、トップゲートでもよく、さらにアモルファス型でなく、ポリシリコン型などであって
も良い。また、両トランジスタはnチャネル型としたが、pチャネル型としても良いのは
もちろんである。
また、上述した実施形態では、同一画素についての書込極性の変更周期を1垂直走査期
間(1フレーム)としたが、その理由は、画素容量Cpixに対して直流成分の印加を防止
するためなので、その反転については2以上のフレーム周期としても良い。
さらに、実施形態では、電圧無印加状態において白色を表示するノーマリーホワイトモ
ードとしたが、電圧無印加状態において黒色を表示するノーマリーブラックモードとして
も良い。なお、ノーマリーブラックモードであれば、画素容量Cpixの電圧実効値が高い
ほど、画素が暗くなる。
また、階調表示数は特に限られないし、さらに、R(赤)、G(緑)、B(青)の3画
素で1ドットを構成して、カラー表示を行うとしても良い。
液晶パネル100は透過型に限られず、反射型や、両者の中間的な半透過半反射型であ
っても良い。
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置10を表示装置として有する電子機器につ
いて説明する。図14は、実施形態に係る電気光学装置10を用いた携帯電話1200の
構成を示す斜視部である。
この図に示されるように、携帯電話1200は、複数の操作ボタン1202のほか、受
話口1204、送話口1206とともに、上述した液晶パネル100を備えるものである
。なお、電気光学装置10のうち、液晶パネル100以外の構成要素については電話器に
内蔵されるので、外観としては現れない。
電気光学装置10が適用される電子機器としては、図14に示される携帯電話の他にも
、デジタルスチルカメラや、ノートパソコン、液晶テレビ、ビューファインダ型(または
モニタ直視型)のビデオレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓
、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備
えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示装置として、上述し
た電気光学装置10が適用可能であることは言うまでもない。そして、いずれの電子機器
においても、表示品位の低下を抑えて高品位の表示が簡易な構成によって実現されること
になる。
本発明の実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。 同電気光学装置における画素の構成を示す図である。 同電気光学装置における走査信号およびデータ信号を示す図である。 同電気光学装置における第1及び第2画素電極の電圧変化を示す図である。 本発明の応用例に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。 応用例における走査信号およびデータ信号を示す図である。 別例における走査信号およびデータ信号を示す図である。 同電気光学装置において画素の別例を示す図である。 同電気光学装置において画素の別例を示す図である。 同電気光学装置において画素の別例を示す図である。 同電気光学装置において画素の別例を示す図である。 同電気光学装置において画素の別例を示す図である。 同電気光学装置において画素の別例を示す図である。 同電気光学装置を用いた携帯電話の構成を示す図である。 従来の画素の構成を示す図である。 従来の画素における画素電極の電圧変化を示す図である。 横クロストークを示す図である。 横クロストークの原因を説明するための図である。
符号の説明
10…電気光学装置、116…画素、211…第1データ線、212…第2データ線、
231…第1画素電極、232…第2画素電極、241…第1TFT、242…第2TF
T、250…データ線駆動回路、311…走査線、350…走査線駆動回路、400…制
御回路、1200…携帯電話

Claims (6)

  1. 複数行の走査線と複数列の第1および第2データ線の対との交差に対応して設けられた画素であって、
    画素毎に個別の第1および第2画素電極を備え、前記第1および第2画素電極のそれぞれに印加された電圧の差を保持する画素容量と、
    対応する走査線が選択されたときに、前記第1データ線と前記第1画素電極との間で導通状態となる第1スイッチング素子と、
    対応する走査線が選択されたときに、前記第2データ線と前記第2画素電極との間で導通状態となる第2スイッチング素子と、
    を有する画素と、
    前記複数行の走査線を所定の順番で選択する走査線駆動回路と、
    前記第1データ線を所定の電圧とし、前記第1データ線と対をなす第2データ線を、前記所定の電圧よりも、画素の階調に応じた電圧だけ高位または低位の一方側の電圧とする状態と、
    前記第1データ線を、前記所定の電圧よりも、当該画素の階調に応じた電圧だけ高位側または低位の一方側の電圧とし、前記第1データ線と対をなす第2データ線を前記所定の電圧とする状態と
    を所定の周期で交互に繰り返すデータ線駆動回路と
    を備えることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記画素容量に並列な補助容量を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の電気光学装置。
  3. 前記補助容量は、
    前記第1画素電極、絶縁層および前記第2画素電極の積層構造である
    ことを特徴とする請求項に記載の電気光学装置。
  4. 前記補助容量は、
    前記第1画素電極、絶縁層および導電層の積層構造からなる容量と、
    前記導電層、前記絶縁層および第2画素電極の積層構造からなる容量と
    の直列接続である
    ことを特徴とする請求項に記載の電気光学装置。
  5. 複数行の走査線と複数列の第1および第2データ線の対との交差に対応して設けられた画素であって、
    画素毎に個別の第1および第2画素電極を備え、前記第1および第2画素電極のそれぞれに印加された電圧の差を保持する画素容量と、
    対応する走査線が選択されたときに、前記第1データ線と前記第1画素電極との間で導通状態となる第1スイッチング素子と、
    対応する走査線が選択されたときに、前記第2データ線と前記第2画素電極との間で導通状態となる第2スイッチング素子と
    を有する画素を備える電気光学装置の駆動方法であって、
    前記第1データ線を所定の電圧とし、前記第1データ線と対をなす第2データ線を、前記所定の電圧よりも、画素の階調に応じた電圧だけ高位または低位の一方側の電圧とする状態と、
    前記第1データ線を、前記所定の電圧よりも、当該画素の階調に応じた電圧だけ高位側または低位の一方側の電圧とし、前記第1データ線と対をなす第2データ線を前記所定の電圧とする状態と
    を所定の周期で交互に繰り返す
    ことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  6. 請求項1乃至のいずれかに記載の電気光学装置を備える
    ことを特徴とする電子機器。
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