JP4718000B2 - 印刷剤補給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷剤補給装置に関するものであり、特に、スクリーン印刷機に印刷剤を供給する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スクリーン印刷機は、例えば、プリント配線板等の回路基材に印刷剤の一種であるクリーム状半田を印刷するために使用される。この種のスクリーン印刷機においては、例えば、特開平11−227156号公報に記載されているように、スクリーン上に載せられたクリーム状半田がスキージによって移動させられつつ、スクリーンの透孔を通って回路基材に印刷される。クリーム状半田の補給が必要になれば、クリーム状半田補給装置によりクリーム状半田がスクリーン上に補給される。クリーム状半田が密閉式の半田収容部に収容され、押出装置によって押し出されて回路基材に印刷される形式のスクリーン印刷機もあり、このスクリーン印刷機においては、半田収容部にクリーム状半田が補給される。
【0003】
クリーム状半田補給装置は、例えば、クリーム状半田が収容されるクリーム状半田収容器と、そのクリーム状半田収容器内に収容されたクリーム状半田を押し出す押出装置と、それらクリーム状半田収容器および押出装置をスクリーンに対して移動させる移動装置を含むものとされる。クリーム状半田の補給時には、クリーム状半田収容器は移動装置によりスクリーン上へ移動させられ、押出装置によりクリーム状半田がクリーム状半田収容器から押し出され、吐出ノズルを経てスクリーンや半田収容部に補給される。この際、クリーム状半田は、押出装置による押出しが終了しても、吐出ノズルの半田吐出口とスクリーンや半田収容部との間でつながっていたり、切れても半田吐出口から垂れ下がっていることがある。
【0004】
そのため、上記公報に記載のクリーム状半田補給装置においては、クリーム状半田切断具が設けられ、補給後にクリーム状半田を切断するようにされている。この切断具は、てぐすによりクリーム状半田を切断するように構成されている。てぐすは切断具本体により保持され、吐出ノズルの軸線と直角に延びる切断部を備えている。クリーム状半田切断具は、クリーム状半田収容器と共に昇降部材上に設けられ、昇降部材の昇降によってスクリーンに対して接近,離間させられるとともに、昇降部材が前記移動装置によって移動させられることにより、スクリーンに平行な方向に移動させられる。また、クリーム状半田切断具は昇降部材上においてクリーム状半田収容器に対して、吐出ノズルの軸線と切断部との両方に直角な方向に移動可能に設けられており、切断具移動装置によってクリーム状半田収容器に対して移動させられることにより、てぐすの切断部が吐出ノズルから吐出されているクリーム状半田を直角に横断し、吐出ノズルの開口より僅かに下側の位置で切断する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効果】
しかしながら、このようにクリーム状半田を切断する場合、種々の問題が生ずる。例えば、クリーム状半田を切断するために切断具を吐出ノズルに対して移動させることが必要であり、装置の構造が複雑となることを避け得ない。
また、てぐすがクリーム状半田を、吐出ノズルの開口から僅かに離れた位置において切断するため、うまく切断できず、吐出ノズルの先端面等、周辺部材を汚すことがある。クリーム状半田がうまく切断されなければ、てぐすについて引っ張られ、吐出ノズルの先端面に付着することがあるのである。特に、印刷剤の種類によっては、切断し難いものがあり、その場合、周辺部材を汚すことが多い。
さらに、てぐすの吐出ノズルの開口からの距離を調整することが必要であり、距離の調整や確認作業が面倒である。一旦、調節しても、例えば、クリーム状半田収容器へのクリーム状半田の補充や、てぐすが切れた場合の交換等のために、クリーム状半田収容器とクリーム状半田切断具との少なくとも一方を昇降部材から外すことがあれば、取付け時に再度、距離を調整することが必要であり、面倒である。
さらにまた、クリーム状半田収容器はほぼ下向きに設けられているため、補給に備えて待機している状態においてクリーム状半田が自重によって垂れ下がり、あるいは垂れ落ちること(垂落ち等と称する)があり、クリーム状半田の無駄を生ずる。
以上、印刷剤がクリーム状半田である場合について説明したが、印刷剤としてはこの他に、自身は半田成分を含まず、半田付けを容易にするために回路基材に塗布されるペーストや、回路基材に電気部品を接着により固定するために塗布される接着剤等があり、これらをスクリーン印刷機に補給する印刷剤補給装置においても、同様の問題が発生する。さらに、印刷剤を回路基材以外の印刷対象材に印刷するスクリーン印刷機に、印刷剤を補給する印刷剤補給装置においても同様である。
【0006】
本発明は、以上の事情を背景とし、印刷剤を収容器内に収容し、その収容器の一端に設けられた吐出ノズルから吐出してスクリーン印刷機の印刷剤補給対象部に補給する補給器を備えるタイプの印刷剤補給装置における上述の問題、すなわち、構造の複雑化,印刷剤の切断時の汚れの発生,印刷剤収容器と印刷剤切断具との位置調整の面倒さ,印刷剤の垂落ち等の問題の少なくとも1つを解決することを課題として為されたものであり、本発明によって、印刷剤を収容器内に収容し、その収容器の一端に設けられた吐出ノズルから吐出してスクリーン印刷機の印刷剤補給対象部に補給する補給器を備えた印刷剤補給装置であって、(a)前記吐出ノズルから延びる前記印刷剤を切断する切断線と、(b)その切断線を、前記吐出ノズルの先端開口を横断し、かつ、その吐出ノズルの先端面に弾性力により接触させられた状態で、その吐出ノズルのほぼ中心軸線を中心として回転可能に保持する切断線保持装置とを含むことを特徴とする印刷剤補給装置が得られる。
また、印刷剤を収容器内に収容し、その収容器の一端に設けられた吐出ノズルから吐出してスクリーン印刷機の印刷剤補給対象部に補給する補給器を備えた印刷剤補給装置であって、(a)前記補給器に前記吐出ノズルの軸線のまわりに回転可能に取り付けられた回転部材と、(b)その回転部材に、前記吐出ノズルの先端開口を横断する姿勢で、かつ、その吐出ノズルの先端面に弾性力により接触させられた状態で取り付けられた切断線とを含むことを特徴とする印刷剤補給装置も得られる。
さらに、下記各態様の印刷剤補給装置も得られる。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも本発明の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組合わせが以下の各項に記載のものに限定されると解釈されるべきではない。また、1つの項に複数の事項が記載されている場合、それら複数の事項を常に一緒に採用しなければならないわけではない。一部の事項のみを選択して採用することも可能なのである。
なお、下記の項の中には、補正によって特許請求の範囲に記載の発明でも、その下位概念の発明でもなくなったものが存在するが、特許請求の範囲に記載の発明を理解する上で有用であるため、そのまま残すこととする。
【0007】
(1)印刷剤を収容器内に収容し、その収容器の一端に設けられた吐出ノズルから吐出してスクリーン印刷機の印刷剤補給対象部に補給する補給器を備えた印刷剤補給装置であって、
前記吐出ノズルから延びる前記印刷剤を切断する切断線と、
その切断線を、前記吐出ノズルの先端面に接触または近接する位置において、吐出ノズルの先端開口を横断するとともに、吐出ノズルのほぼ中心軸線を中心として回転可能に保持する切断線保持装置と
を含む印刷剤補給装置。
ごく一般的なスクリーン印刷機の印刷剤としてはインキが使用され、印刷対象材が回路基材である場合には、印刷剤として、例えば、クリーム状半田,ペースト,接着剤等が使用される。
印刷剤補給対象部には、例えば、スクリーンあるいは密閉式の印刷剤収容部がある。切断線としては、硬質合成樹脂製の線材も使用可能であるが、細くても十分な剛性を有する金属線が好適であり、ばね線材が特に好適である。切断線は動力駆動源を備えた回転駆動装置により回転させても、手動で回転させてもよい。切断線は次項の印刷剤補給装置におけるように、補給器に取り付けても、補給器を保持する補給器保持装置に取り付けてもよい。後者の場合には、例えば、補給器保持装置に保持された切断線が、その補給器保持装置に補給器が保持されれば、その補給器の吐出ノズルの先端面が切断線に接触または近接する状態となるようにするのである。
吐出ノズルの先端開口を横断する状態で延びる切断線を半回転以上させれば、吐出ノズルから延びる印刷剤を完全に切断することができる。従来のように、切断線をそれの長手方向に直角な方向に移動させることにより吐出ノズルの先端開口を横断させ、印刷剤を切断させる場合には、切断線を吐出ノズルの先端面にごく近接させて配設することは困難であり、まして接触させることは不可能である。切断線に、吐出ノズルの先端面から外れた位置から、先端面に対向する位置を経て、再び先端面から外れた位置へ移動する切断動作を行わせることが必要であるため、切断線を吐出ノズルにごく近接させれば、切断線と吐出ノズル先端とが干渉し、切断線が切れてしまう恐れがあるからである。それに対し、本発明に従って、切断線の回転により印刷剤を切断する構成を採用すれば、切断線が切断動作時に吐出ノズルの先端面に対向し続けるため、切断線を吐出ノズルの先端面にごく近接した状態、あるいは先端面に接触した状態とすることができ、塗布剤をきれいに切断することができる。
また、このように切断線を回転させて印刷剤を切断すれば、従来のように、切断線を吐出ノズルの軸線と交差する方向に移動させて印刷剤を切断する場合に比較して、切断装置を簡単かつコンパクトに構成することが可能となる。
(2)印刷剤を収容器内に収容し、その収容器の一端に設けられた吐出ノズルから吐出してスクリーン印刷機の印刷剤補給対象部に補給する補給器を備えた印刷剤補給装置であって、
前記補給器に前記吐出ノズルの軸線のまわりに回転可能に取り付けられた回転部材と、
その回転部材に、前記吐出ノズルの先端開口を横断する姿勢で取り付けられた切断線とを含む印刷剤補給装置。
本項の印刷剤補給装置についても、上記(1)項の印刷剤補給装置についての説明がそのまま当てはまる。
本項の印刷剤補給装置においては、回転部材が吐出ノズルに対して半回転以上させられれば、切断線が吐出ノズルの軸線と交差する方向において印刷剤を完全に横断したこととなり、印刷剤が切断される。
切断線は、後述するように、回転部材が補給器に取り付けられた状態において、吐出ノズルの先端面に接触した状態となるようにしてもよく、あるいは吐出ノズルの先端面から僅かに離れた状態となるようにしてもよい。いずれの場合にも、切断線の一部が吐出ノズルの先端部内へ突入した状態となるようにしてもよい。いずれにしても、切断線と吐出ノズルとを、吐出ノズルの軸線と直角な方向に相対移動させて印刷剤を切断する場合のように、切断線と吐出ノズルとの相対位置の面倒な調整を行う必要がなくなる。従来の印刷剤補給装置においては、切断線を保持して吐出ノズルの軸線と直角な方向に移動させる装置が、印刷剤の補給器から離れた部材に保持されていたため、多数の構成部材の寸法誤差が吐出ノズルと切断線との相対位置に影響を与え、両者の相対位置精度を高くすることが困難であり、切断線と吐出ノズルとの相対位置を調節する装置を設け、調節作業を行う必要があった。それに対し、本発明は、切断線の回転により印刷剤を切断する構成を採用することにより、切断線を補給器自体に取り付けることを可能としたものであり、切断線と吐出ノズルとの相対位置精度を高くすることが容易となり、調節作業を省略することができるのである。
また、切断線は補給器に取り付けられたままで補給器と共に着脱されるようにすることができ、そのようにした場合には、補給器が着脱されても吐出ノズルと切断線との相対位置が変わらず、調節作業が一層不要となる。また、切断線を補給器に取り付ける場合には、従来に比較して切断線を短くすることできる場合が多く、あるいは、切断線が周辺部材に引っ掛かることを回避することが容易となり、切断線自体が切れることを回避することが容易となる。
さらに、切断線は補給器に取り付けられているため、補給器をスクリーン印刷機に取り付ける際に、補給器と切断線との位置調整が不要であり、補給器の取付作業時間を短縮し、作業を簡易化することができる。
(3)前記補給器を保持する保持部材と、
駆動源を備えて前記保持部材に設けられ、前記回転部材を回転させる回転駆動装置と
を含む(2)項に記載の印刷剤補給装置。
駆動源として、例えば、モータの一種である電動モータを用いてもよく、ロータリエアシリンダ等、回転型の流体圧アクチュエータを用いてもよい。
(4)前記回転駆動装置が、
前記回転部材と共に回転する被駆動回転体と、
前記保持部材に保持された前記駆動源としての回転駆動源と、
その回転駆動源の回転を前記被駆動回転体に伝達する回転伝達装置と
を含む(3)項に記載の印刷剤補給装置。
(5)前記保持部材に設けられて前記補給器を着脱可能に保持する補給器保持装置と、
前記回転駆動装置に設けられた駆動回転体と、
前記回転部材と共に回転可能に前記補給器に取り付けられた被駆動回転体であって、補給器が前記補給器保持装置により保持された状態では前記駆動回転体と係合し、補給器が補給器保持装置から離脱させられれば駆動回転体から離間するものと
を含む(3)項または(4)項に記載の印刷剤補給装置。
(6)前記補給器保持装置が、
前記収容器を取り出し可能に収容して保持する保持筒と、
その保持筒を前記保持部材に取り付ける取付装置と
を含む(5)項に記載の印刷剤補給装置。
(7)前記切断線の前記吐出ノズルの先端開口を横断する部分が、吐出ノズルの先端部内に突入する突入部を有する(1)項ないし(6)項のいずれか1つに記載の印刷剤補給装置。
切断線が回転させられれば、印刷剤は吐出ノズルの内側において切断される。そのため、吐出ノズル内に残った印刷剤が多少下がっても未だ吐出ノズル内に止まることとなり、印刷剤の垂落ち等が良好に防止される。
(8)前記突入部が、前記吐出ノズルの先端開口のほぼ中央に位置する部分が吐出ノズルの先端部内へ最も深く突入し、前記ほぼ中央から離れるに従って突入量が減少し、最外周部は吐出ノズルの先端部外に位置する(7)項に記載の印刷剤補給装置。
本態様によれば、印刷剤は、吐出ノズルの先端部の内側において、円錐形に切断される。補給器が、吐出ノズルがほぼ下向きとなる状態では、吐出ノズル内の印刷剤のうち、外周側の部分には、吐出ノズルの内周面との接触により移動抵抗が生じて下がり難く、吐出ノズルからの垂落ち等が発生し難いのに対し、中央部分は移動抵抗が小さく、垂落ち等が生じ易い。そのため、吐出ノズル内の印刷剤が円錐形に切断されれば、印刷剤の垂落ち等が有効に防止される。
(9)前記切断線が前記吐出ノズルの先端面に接触させられた(1)項ないし(8)項のいずれか1つに記載の印刷剤補給装置。
切断線は吐出ノズルの先端面に接触しつつ回転させられ、吐出ノズルの開口から外へ出ている印刷剤が、ちょうど吐出ノズルの先端面において、余すことなく切断される。
(10)前記切断線がそれ自体の弾性力により前記吐出ノズルの先端面に接触させられた(9)項に記載の印刷剤補給装置。
切断線をそれ自体の弾性力により吐出ノズルの先端面に接触させれば、切断線の吐出ノズル先端面への接触を保証することが容易となり、接触力を適正な大きさに保つことも容易となる。また、切断線以外の弾性部材の弾性力を利用して切断線を吐出ノズルの先端に接触させる場合に比較して、構成を単純化することができ、安価に目的を達し得る。
(11)前記切断線が、前記回転部材の被係合部に係合させられる係合部を備え、その係合部と前記吐出ノズルの先端面に接触させられる部分との間に、弾性変形の復元力によりその接触させられる部分を吐出ノズルの先端面に押し付ける弾性変形部を備えた(10)項に記載の印刷剤補給装置。
(12)前記切断線の前記係合部が、前記回転部材の直径方向に隔たった2個所に設けられた一対の被係合部に係合する一対の係合部であり、それら一対の係合部と前記切断線の前記吐出ノズルの先端開口を横断する部分の両端との位相が互に異ならされており、それら一対の係合部と吐出ノズルの先端開口を横断する部分の両端とを連結する部分が前記弾性変形部を構成している(11)項に記載の印刷剤補給装置。
上記「一対の係合部と吐出ノズルの先端開口を横断する部分の両端とを連結する部分」は回転部材の外周面に沿って延びる部分とされることが望ましく、その部分は、切断線が回転部材から取り外された状態において、回転部材の外周面の周方向と軸方向との両方向の成分を有する方向に延びるものであっても、回転部材の外周面の周方向の成分のみを有するものであってもよい。後者の場合、一対の係合部と吐出ノズルの先端開口を横断する部分の両端とは、回転部材の外周面の周方向の成分のみを有する部分によって連結されてもよく、周方向の成分のみを有する部分と軸方向の成分のみを有する部分とにより連結されてもよい。
いずれにしても切断線は、弾性変形部を有することにより、吐出ノズルの先端面に弾性的に接触することが保証される。
本項に記載の印刷剤補給装置においては、切断線が取り付けられた回転部材が補給器に取り付けられた状態では、弾性変形部が弾性変形させられることが不可欠であるが、切断線が回転部材に取り付けられ、回転部材が補給器に取り付けられていない状態では、弾性変形部が弾性変形させられた状態となるようにすることも、弾性変形させられない状態となるようにすることも可能である。例えば、1対の弾性変形部が周方向の成分のみを有し、その周方向の成分のみを有する部分によって1対の係合部と吐出ノズルの先端開口を横断する部分の両端とが連結される場合、切断線が回転部材に取り付けられた状態において、弾性変形部を回転部材の軸方向の成分を有する状態に弾性変形させ、回転部材が吐出ノズルに取り付けられた状態において更に軸方向の成分を有する状態に弾性変形させ、その復元力により切断線の横断部分を吐出ノズルの先端面に弾性的に接触させることができる。具体的には、例えば、回転部材の先端面が吐出ノズルの先端面より引っ込んだ状態となるようにすることによって、回転部材の先端面に接触していた横断部分を吐出ノズルの先端面により回転部材の先端面から押し離させ、弾性変形部を更に大きく弾性変形させるのである。
また、1対の係合部と吐出ノズルの先端開口を横断する部分の両端とが、周方向の成分のみを有する部分と軸方向の成分のみを有する部分とによって連結される場合や、一対の係合部と吐出ノズルの先端開口を横断する部分の両端とを連結する部分が、回転部材の外周面の周方向と軸方向との両方向の成分を有する方向に延びるものである場合にも上記と同様にすることができるが、これらの場合には、さらに、切断線が回転部材に取り付けられた状態では弾性変形部が弾性変形させられず、吐出ノズルに取り付けられた状態では弾性変形させられ、横断部分を吐出ノズルの先端面に弾性的に接触させるようにすることができる。
(13)前記回転部材が前記吐出ノズルの先端部外周面に相対回転可能に嵌合されたスリーブである(2)項ないし(12)項のいずれか1つに記載の印刷剤補給装置。
(14)前記吐出ノズルの先端部外周面に、周方向に延びる円環状溝が形成され、前記スリーブの周壁の周方向に隔たった複数個所にその複数個所を半径方向に貫通する貫通穴が形成され、スリーブの外周面に概してC字形の弾性リングが嵌合され、その弾性リングの内周縁から半径方向内向きに延び出させられた係合突部が、前記スリーブの貫通穴を貫通して先端部が前記吐出ノズルの円環状溝に嵌入させられた(13)項に記載の印刷剤補給装置。
係合突部の先端部が吐出ノズルの円環状溝に嵌入した弾性リングは、吐出ノズルのまわりを回転することは可能であるが、軸方向には実質的に移動不能となる。そして、係合突部はスリーブの周壁に形成された貫通穴を貫通しているため、スリーブは弾性リングに対して実質的に移動不能であり、結局スリーブは吐出ノズルに相対回転可能かつ軸方向に相対移動不能に取り付けられることとなる。
(15)C字形の弾性リングの内周縁の、前記スリーブの直径方向に隔たった2個所に、前記係合突部が弓形をなして形成され、前記スリーブの直径方向に隔たった2個所にその弓形をなす係合突部の貫通を許容するスリットがそれぞれ形成された(14)項に記載の印刷剤補給装置。
弓形の係合突部の、弓の弦の中央近傍の部分が吐出ノズルの円環状溝に嵌入することになる。スリーブの周壁の、直径方向に隔たった2個所において互いに対向する2本の弦より外周側の部分を切除して2つのスリットを形成することは容易であり、本態様によればスリーブの製作が容易となる。
(16)前記切断線が、前記スリーブの外周面に形成された一対の係合凹部に係合する一対の係合部を有し、スリーブの外周面に、概して円筒状をなし、内周面の軸方向の一端に半径方向内向きのフランジを備えた抜止めリングが軸方向に相対移動可能に嵌合され、その抜止めリングが前記切断線の前記係合凹部に係合した前記係合部を外周側から覆う状態で、前記半径方向内向きのフランジが前記切断線の前記係合部に隣接する部分と前記弾性リングとに挟まれた(14)項または(15)項に記載の印刷剤補給装置。
係合凹部は、発明の実施の形態において説明するように、スリーブの周壁を周方向に貫通する貫通孔でもよく、あるいはスリーブの外周面に開口する有底の凹部でもよい。
本態様においては、弾性リングが抜止めリングを、切断線の係合部がスリーブの係合凹部から離脱することを防止する位置に保つ役割をも果たす。
(17)前記補給器を保持する保持部材と、
その保持部材をほぼ上下方向に移動可能に保持するブラケットと、
それら保持部材とブラケットとの間に設けられ、保持部材を前記ほぼ上下方向に移動させることによって、前記補給器を前記印刷剤補給対象部に接近した供給位置とその供給位置より上方へ退避した退避位置とに昇降させる昇降装置を含む(1)項ないし(16)項のいずれか1つに記載の印刷剤補給装置。
(18)前記補給器を保持する保持部材と、
その保持部材をほぼ水平な回動軸線のまわりに回動可能に保持するブラケットと、
前記保持部材を前記回動軸線のまわりに回動させることにより、前記補給器の姿勢を、前記吐出ノズルがほぼ下向きとなる供給姿勢と、その供給姿勢に比較して吐出ノズルが水平横向きに近い状態となる待機姿勢との少なくとも2つに変更する姿勢変更装置と
を含む(1) 項ないし(17) 項のいずれか1つに記載の印刷剤補給装置。
姿勢変更装置は、例えば、カムおよびカムフォロワを含むととともに、保持部材の移動を利用して保持部材を回動させ、補給器の姿勢を変更するように構成され、あるいはモータの一種である電動モータあるいは流体圧アクチュエータの一種であるロータリシリンダ等の専用の駆動源を備えて、保持部材を回動させるものとしてもよい。
「水平横向きに近い状態」とは、完全な水平でもよく、それに近い状態でもよい。補給器の姿勢が水平横向きに近い状態とされれば、補給器内の印刷剤の深さが減少し、印刷剤の自重に基づいて吐出ノズル近傍の印刷剤に作用する圧力が減少する。そのため、吐出ノズルの先端開口から印刷剤が垂れ下がり、あるいは垂れ落ちることが良好に回避され、印刷剤の無駄の発生や垂れ落ちた印刷剤が吐出ノズルの下方の部材を汚すことを回避することができる。補給器は、例えば、印刷剤印刷対象材への印刷剤の印刷時等、印刷剤の補給が行われない非補給時に待機姿勢とされ、補給器からの印刷剤の垂落ち等を生ずることなく、印刷剤の補給に備えて待機することができる。
補給器が待機姿勢とされる時間は、供給姿勢とされる時間に比較して著しく長いのが普通である。また、スクリーン印刷機が停止または休止状態にされている間は、補給器が待機姿勢に保たれるのが普通である。したがって、姿勢変更装置は、電流や流体圧力等のエネルギが供給されない状態で補給器を待機姿勢に保ち、エネルギが供給された状態で補給器を供給姿勢とするものであることが望ましい。
(19)前記補給器を保持して水平方向に移動可能な移動部材と、
その移動部材を移動させる移動部材駆動装置と
を含む(1)項ないし(18)項のいずれか1つに記載の印刷剤補給装置。
移動部材の水平移動により、例えば、補給器が印刷剤補給対象部に沿って移動させられて印刷剤を補給する。
(20)前記補給器を保持する保持部材と、
その保持部材をほぼ水平な回動軸線のまわりに回動可能に保持する第一ブラケットと、
その第一ブラケットをほぼ上下方向に移動可能に保持する第二ブラケットと、
それら第一ブラケットと第二ブラケットとの間に設けられ、第一ブラケットを前記ほぼ上下方向に移動させることによって、前記補給器を前記印刷剤補給対象部に接近した供給位置とその供給位置より上方へ退避した退避位置とに昇降させる昇降装置と、
前記印刷剤補給対象部から水平方向に外れた休止位置に設けられたカムと、
前記保持部材に設けられたカムフォロワと、
前記第二ブラケットを水平方向に、前記カムフォロワが前記カムに係合可能な前記休止位置まで移動させる水平移動装置と
を含み、かつ、前記カムの形状が、前記第二ブラケットが前記休止位置まで移動させられた状態で、前記昇降装置が前記第一ブラケットを上昇または下降させるのに伴って前記カムフォロワが前記カムと係合し、第一ブラケットの上昇運動または下降運動を、前記保持部材を前記水平な回動軸線のまわりに回動させて補給器をほぼ水平な姿勢とする回動運動に変換する形状とされた(1)項ないし(18)項のいずれか1つに記載の印刷剤補給装置。
本態様によれば、例えば、第一ブラケットが下降させられて補給器が供給位置に位置する状態で、第二ブラケットの水平移動によって補給器が水平方向に移動させられつつ、印刷剤補給対象部に印刷剤を補給する。補給終了時には、第一ブラケットが上昇させられ、補給器が退避位置へ移動させられて印刷剤補給対象部から離間させられるとともに、休止位置へ移動させられる。移動後、第一ブラケットが下降または上昇させられるのに伴って保持部材が回動させられ、補給器の姿勢がほぼ水平な姿勢に変更されて、次の印刷剤の補給に備えて待機させられる。第二ブラケットの水平移動および第一ブラケットの昇降運動を利用して保持部材を回動させ、補給器の姿勢を変更するため、姿勢変更のために専用の駆動源を設ける場合に比較して、安価に補給器の姿勢を変更することができる。
本実施形態においては、昇降装置がカムおよびカムフォロワと共同して補給器の姿勢変更装置を構成することとなるが、前述のように、姿勢変更装置はエネルギが供給されない状態で補給器を待機姿勢に保つものであることが望ましいため、昇降装置はエネルギの供給がない状態で第一ブラケットを上昇位置または下降位置に保つものであることが望ましい。
(21)前記収容器の上部空間の圧力を制御することにより、収容器内の印刷剤の前記吐出ノズルからの吐出を制御する吐出制御装置を含む(1)項ないし(20)項のいずれか1つに記載の印刷剤補給装置。
(22)前記吐出制御装置が、
正圧源と、
負圧源と、
それら正圧源および負圧源を選択的に前記収容器の上部空間に連通させる方向切換弁装置と
を含む(21)項に記載の印刷剤補給装置。
収容器の上部空間が正圧源に連通させられることにより、その上部空間の圧力が正圧とされ、収容器内の印刷剤に圧力が加えられて吐出ノズルを通って押し出される。負圧源に連通させられれば、収容器内の印刷剤の自重に基づく吐出ノズル近傍の圧力がほぼ大気圧にされて印刷剤の押出しが停止させられるか、あるいは負圧にされて吐出ノズル内の開口近傍の印刷剤が収容器側へ引き戻される。後者の場合には、切断線により印刷剤が切断された後に吐出ノズルの開口周辺に残っている印刷剤の垂落ち等により周辺部材等が汚されることが特に良好に回避される。
(23)前記方向切換弁装置が、前記収容器の上部空間を前記正圧源に連通させる加圧状態、前記負圧源に連通させる吸引状態、および大気に連通させる中立状態の3状態を取り得るものである(22)項に記載の印刷剤補給装置。
本態様によれば、収容器の上部空間が大気に連通させられることにより、例えば、(24)項に記載の印刷剤補給装置と同様に、収容器の上部空間が大気圧の状態で印刷剤の切断を行うことができる。あるいは、印刷剤補給装置が印刷剤の補給に備えて待機している状態において収容器の上部空間を大気圧とすることができ、それにより、補給器は、収容器内の印刷剤が加圧も吸引もされない状態で待機させられ、加圧により印刷剤の垂落ち等が生じたり、吸引による印刷剤の過剰な引込み等により、次の補給時に吐出開始が遅れ、補給量に不足が生ずること等が回避される。
(24)前記収容器の上部空間の圧力を正圧,大気圧および負圧に制御することにより、収容器内の印刷剤の前記吐出ノズルからの吐出を制御する吐出制御装置と、
前記回転部材を回転させる回転駆動装置と、
それら吐出制御装置および回転駆動装置に接続され、吐出制御装置に前記上部空間を正圧に保たせて前記補給器に印刷剤を補給させ、吐出制御装置に前記上部空間を第一設定時間の間大気圧にさせた後、前記回転駆動装置に前記回転部材を回転させ、吐出制御装置に前記上部空間を第二設定時間の間負圧にさせた後、前記回転駆動装置に再び回転部材を回転させる主制御装置と
を含む(1)項ないし(20)項のいずれか1つに記載の印刷剤補給装置。
(22)項および(23)項の特徴は、本項に採用可能である。
第一設定時間と第二設定時間とは、同じでもよく、異なっていてもよい。
本態様によれば、印刷剤を、加圧も吸引もされず、静止した状態で切断することができ、切断中に吐出ノズルから印刷剤が出て来て切断されない部分が生じたり、印刷剤が切断前に印刷剤補給対象部から補給器へ戻されて補給量に不足が生ずることがない。また、切断が2回行われる上、2回目の切断は、収容器の上部空間が設定時間、負圧にされた後に行われ、印刷剤が完全に停止させられるか、あるいは印刷剤が吸引されて吐出ノズル内に引っ込まされた状態で行われるため、印刷剤が吐出ノズルの開口近傍に残り、後に垂れ下がり、あるいは垂れ落ちることがより確実に防止される。
(25)印刷剤を収容器内に収容し、その収容器の一端に設けられた吐出ノズルから吐出してスクリーン印刷機に補給する補給器を備えた印刷剤補給装置であって、
前記補給器を保持する保持部材と、
その保持部材をほぼ水平な回動軸線のまわりに回動可能に保持するブラケットと、
前記保持部材を前記回動軸線のまわりに回動させることにより、前記補給器の姿勢を、前記吐出ノズルがほぼ下向きとなる供給姿勢と、その供給姿勢に比較して吐出ノズルが水平横向きに近い状態となる待機姿勢との少なくとも2つに変更する姿勢変更装置と
を含む印刷剤補給装置。
本態様によれば、補給器が印刷剤の補給に備えて待機している状態において、印刷剤が自重によって補給器から垂れ下がり、あるいは垂れ落ちることがなく、印刷剤の無駄や吐出ノズルの下方にある部材の汚れの発生が回避される印刷剤補給装置が得られる。
(26)印刷剤を収容器内に収容し、その収容器の一端に設けられた吐出ノズルから吐出してスクリーン印刷機に補給する補給器を備えた印刷剤補給装置であって、
前記補給器を保持する保持部材と、
その保持部材をほぼ水平な回動軸線のまわりに回動可能に保持する第一ブラケットと、
その第一ブラケットをほぼ上下方向に移動可能に保持する第二ブラケットと、
それら第一ブラケットと第二ブラケットとの間に設けられ、第一ブラケットを前記ほぼ上下方向に移動させることによって、前記補給器を前記スクリーン印刷機の印刷剤補給対象部に接近した供給位置とその供給位置より上方へ退避した退避位置とに昇降させる昇降装置と、
前記印刷剤補給対象部から水平方向に外れた休止位置に設けられたカムと、
前記保持部材に設けられたカムフォロワと、
前記第二ブラケットを水平方向に、前記カムフォロワが前記カムに係合可能な前記休止位置まで移動させる水平移動装置と
を含み、かつ、前記カムの形状が、前記第二ブラケットが前記休止位置まで移動させられた状態で、前記昇降装置が前記第一ブラケットを上昇または下降させるのに伴って前記カムフォロワが前記カムと係合し、第一ブラケットの上昇運動または下降運動を、前記保持部材を前記ほぼ水平な回動軸線のまわりに回動させて補給器をほぼ水平な姿勢とする回動運動に変換する形状とされた印刷剤補給装置。
本態様によれば、第一ブラケットの昇降運動を利用して保持部材が回動させられ、補給器の姿勢が変更される。補給器の姿勢を変更するために専用の駆動源を必要とせず、安価に姿勢を変更することができる。
(27)印刷剤を収容器内に収容し、その収容器の一端に設けられた吐出ノズルから吐出してスクリーン印刷機に補給する補給器を備えた印刷剤補給装置であって、
前記補給器を保持する保持部材と、
その保持部材をほぼ水平な回動軸線のまわりに回動可能に保持するブラケットと、
前記印刷剤補給対象部から水平方向に外れた休止位置に設けられたカムと、
前記保持部材に設けられたカムフォロワと、
前記ブラケットを水平方向に、前記カムフォロワが前記カムに係合可能な前記休止位置まで移動させる水平移動装置と
を含み、かつ、前記カムの形状が、前記ブラケットの前記休止位置近傍における運動を、前記保持部材を前記ほぼ水平な回動軸線のまわりに回動させて補給器をほぼ水平な姿勢とする回動に変換する形状とされた印刷剤補給装置。
本態様によれば、ブラケットの水平移動により保持部材が水平移動させられ、補給器が印刷剤補給対象部に沿って移動させられて印刷剤を補給するとともに、ブラケットの水平移動を利用して保持部材が回動させられ、補給器の姿勢が変更される印刷剤補給装置が得られる。
28)印刷剤を収容器内に収容し、その収容器の一端に設けられた吐出ノズルから吐出してスクリーン印刷機に補給する補給器を備えた印刷剤補給装置であって、
前記補給器を保持する保持部材と、
その保持部材をほぼ水平な回動軸線のまわりに回動可能に保持する第一ブラケットと、
その第一ブラケットをほぼ上下方向に移動可能に保持する第二ブラケットと、
それら第一ブラケットと第二ブラケットとの間に設けられ、第一ブラケットを前記ほぼ上下方向に移動させることによって、前記補給器を前記スクリーン印刷機の印刷剤補給対象部に接近した供給位置とその供給位置より上方へ退避した退避位置とに昇降させるとともに、前記第一ブラケットを前記補給器の供給位置と退避位置との少なくとも一方に対応する位置を超えてさらに姿勢変更位置へ移動させる昇降装置と、
前記第一ブラケットの前記姿勢変更位置への移動を、前記保持部材の前記回動軸線のまわりの回動に変更することにより、前記補給器の姿勢を、前記吐出ノズルが下向きとなる供給姿勢から、その供給姿勢に比較して吐出ノズルが水平横向きに近い状態となる待機姿勢に変更する姿勢変更装置と
を含む印刷剤補給装置。
本態様によれば、第一ブラケットの昇降を利用して保持部材が回動させられ、補給器の姿勢が変更されるとともに、その姿勢変更が、供給位置および退避位置とは異なる位置において行われる。
本項の印刷剤補給装置において更に、第二ブラケットを水平方向に移動させる水平移動装置を設け、補給器を水平方向に移動させるようにしてもよく、(1)項あるいは(2)項に記載の印刷剤補給装置におけると同様に、補給器に切断線を設けて印刷剤の補給後、切断線を回転させて印刷剤を切断するようにしてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1において10は、スクリーン印刷機である。スクリーン印刷機10のベース12には、スクリーン14をベース12に対して位置決めし、固定するスクリーン固定装置(図示省略),印刷対象材の一種である回路基材たるプリント配線板16を位置決めし、支持する配線板位置決め支持装置18,印刷剤の一種である高粘性流体たるクリーム状半田をプリント配線板16に印刷する印刷剤印刷装置たるクリーム状半田印刷装置(以下、半田印刷装置と略称する)20,半田印刷装置20にクリーム状半田を補給するクリーム状半田補給装置(以下、半田補給装置と略称する)22等が設けられている。配線板位置決め支持装置18は、図示しない配線板搬送装置により搬入されたプリント配線板16を位置決めして支持し、スクリーン14に接触,離間させる。
【0009】
半田印刷装置20は、本実施形態においては、特開平8−48024号公報に記載の半田印刷装置と同様に構成されており、簡単に説明する。
本実施形態の半田印刷装置20は、密閉された空間を有する半田収容部にクリーム状半田が収容され、押出装置によって押し出されることにより、スクリーン14に設けられた透孔に充填され、プリント配線板16に付着させられる形式のものであり、図2に示すように、印刷ヘッドたる加圧塗布ヘッド30,加圧塗布ヘッド移動装置32および加圧塗布ヘッド昇降装置34を備えている。
【0010】
加圧塗布ヘッド移動装置32は、スクリーン14に平行な方向であって、本実施形態においては、水平方向に移動可能に設けられた移動部材38を備えており、移動部材38は、電動モータの一種であるサーボモータ40(図16参照)を駆動源とする移動部材駆動装置によってスクリーン14に沿って移動させられる。サーボモータは回転角度の精度の良い制御が可能な電動モータである。サーボモータに代えてステップモータを用いてもよい。本実施形態において後に説明される他のサーボモータについても、いちいち説明はしないが同様である。
【0011】
加圧塗布ヘッド30および加圧塗布ヘッド昇降装置34は移動部材38上に設けられている。加圧塗布ヘッド昇降装置34は、例えば、エアシリンダ42を駆動源として構成され、エアシリンダ42によって昇降部材44が昇降させられることにより、昇降部材44に設けられた加圧塗布ヘッド30が昇降させられてスクリーン14に接近,離間させられる。加圧塗布ヘッド昇降装置34は、加圧塗布ヘッド30とスクリーン14とを、互いに接近,離間させる接近・離間装置であり、加圧塗布ヘッド移動装置32と共に、スクリーン14と加圧塗布ヘッド30とを、スクリーン14に平行な方向と直角な方向とに相対移動させる相対移動装置を構成している。エアシリンダ42は、流体圧アクチュエータたる流体圧シリンダの一種である。本実施形態において後に説明される他のエアシリンダについても、いちいち説明はしないが同様である。
【0012】
加圧塗布ヘッド30は、図3に示すように、印刷剤収容器たる半田収容器50を有する。半田収容器50は、スクリーン14の幅方向に平行な方向に長く、複数の部材が組み付けられて成り、本実施形態では、それぞれ板状を成す第一部材52,第二部材54および1対の閉塞板56を含んで構成されている。第一部材52は、昇降部材44に位置を固定して設けられ、第二部材54は回動可能に取り付けられている。第二部材54は、スクリーン14の幅方向に平行な回動軸線まわりに回動可能に設けられており、昇降部材44に設けられた回動装置60により回動させられる。回動装置60は、エアシリンダ62を駆動源とし、エアシリンダ62の昇降運動が、複数のリンクを含む運動伝達装置64により回動部材66に伝達され、回動部材66が回動させられることにより、回動部材66に連結された第二部材54が回動させられる。
【0013】
第二部材54は、図3に示すように、第一部材52との間に一定の隙間を隔てて位置し、長手方向の両端開口が1対の閉塞板56によって閉塞されて半田収容室70を構成する収容室構成位置であって、半田収容室70を閉じる閉位置と、図4に示すように、第一部材52から離れ、半田収容室70を開放してクリーム状半田が補給されることを許容する開放位置ないし半田補給位置とに回動させられる。
【0014】
半田収容室70には、板状の押出部材72が昇降可能に配設され、エアシリンダ74を駆動源とする押出部材駆動装置76により上下方向に移動させられる。押出部材72は、半田供給器50の長手方向に長く、押出部材72の下降により、半田収容室70内に収容されたクリーム状半田が半田収容室70から押し出され、プリント配線板に16に塗布される。本実施形態においては、押出部材72および押出部材駆動装置76が印刷剤押出装置たる半田押出装置78を構成している。また、半田収容器50が、印刷剤収容部であって、印刷剤補給対象部たる半田補給対象部を構成している。
【0015】
半田補給装置22を説明する。
半田補給装置22は、図1に示すように、ベース12の、印刷方向(図1においては左右方向)の一方の端であって、スクリーン14に対応する印刷領域から外れた非印刷領域に設けられている。このベース12の非印刷領域にはフレーム90が垂直に立設されている。フレーム90は、概して門形を成し、図5に示すように、その水平な梁部92には、半田印刷装置20側とは反対側の面に、案内部材たるガイドレール94が水平に、かつスクリーン14の幅方向であって、半田供給器50の長手方向に平行に設けられるとともに、移動部材たるスライド96が被案内部材たるガイドブロック98において摺動可能に嵌合されている。スライド96は、本実施形態においては、エアシリンダ100(図16参照)を駆動源とする移動部材駆動装置により、ガイドレール94に案内されつつ水平方向に移動させられる。本実施形態においては、スライド96および移動部材駆動装置が水平移動装置102を構成している。
【0016】
スライド96には、ブラケット110が着脱可能に固定されており、スライド96が移動部材駆動装置によって移動させられることにより、ブラケット110は水平方向であって、半田供給器50の長手方向に平行に移動させられる。ブラケット110は板状を成し、駆動源たるエアシリンダ112が固定されている。エアシリンダ112は、本実施形態では、複動シリンダとされている。エアシリンダ112は、スクリーン14に直角な面である垂直面に対して傾斜して設けられ、下方ほど半田印刷装置20側へ接近させられている。エアシリンダ112のピストンロッド114は、シリンダハウジング116から、エアシリンダ112の傾斜方向に平行にかつ下向きに延び出させられるとともに、その延出端部にブラケット118が着脱可能に固定されている。ブラケット118を第一ブラケット118と称し、前記ブラケット110を第二ブラケット110と称する。第一ブラケット118は、ピストンロッド114の伸縮により、エアシリンダ112の傾斜方向と平行な方向であって、ほぼ上下方向に昇降させられる。
【0017】
第一ブラケット118には、案内部材たる1対のガイドロッド120の各一端部が固定されている。これらガイドロッド120はシリンダハウジング116に、エアシリンダ112の傾斜方向に平行にかつ軸方向に摺動可能に嵌合されており、第一ブラケット118の昇降を案内する。エアシリンダ112は、第一ブラケット110と第二ブラケット118との間に設けられているのであり、第二ブラケット110は第一ブラケット118をほぼ上下方向に移動可能に保持している。本実施形態においては、エアシリンダ112等によって昇降装置122が構成されており、第一ブラケット118は、昇降装置122によって昇降させられるとともに、第二ブラケット110が水平移動装置102によって移動させられることにより、水平方向に移動させられる。
【0018】
第一ブラケット118は、 図6に示すように、ピストンロッド114に係合させられた部分から側方へ延び出させられ、その延出端部に保持部材たる保持板130が回動可能に取り付けられている。保持板130は長手形状を成し、その長手方向の中間部より下側の部分には、ブロック134が着脱可能に固定されるとともに、ブロック134には係合部材136が着脱可能に固定されている。
【0019】
係合部材136は板状を成し、図5および図6に示すように、ブロック134から上方へ延び出させられている。第一ブラケット118には、図7に示すように、ブロック状の支持部材140が着脱可能に固定されるとともに、支持部材140には、支持軸142が軸受144を介して、第二ブラケット110の移動方向に平行で水平な回動軸線まわりに回動可能に支持されており、係合部材136の延出端部146は支持軸142に嵌合されるとともに、支持軸142に対する相対回転を阻止されている。それにより保持板130は第一ブラケット118により回動可能に支持され、支持軸142と共に回動させられる。
【0020】
支持部材140には、流体圧アクチュエータの一種である回転アクチュエータたるロータリエアシリンダ150が固定されている。ロータリエアシリンダ150の回転駆動力は、継手部材152を介して支持軸142に伝達される。ロータリエアシリンダ150の2つのエア室の一方が正圧源に連通させられ、他方が大気に開放されれば、ロータリエアシリンダ150が作動させられ、支持軸142に回転駆動力が加えられ、保持板130に水平軸線まわりに回動する向きの力が加えられる。
【0021】
保持板130に固定の前記ブロック134には、図6および図8に示すように、保持板130に固定された側とは反対側の面に開口し、保持板130の長手方向に平行に貫通する凹部160が形成されている。凹部160の上部と下部とはそれぞれ、横断面形状がU字形の位置決め部162とされている。
【0022】
ブロック134には、扉166が開閉可能に取り付けられている。扉166は、ブロック134に、保持板130の長手方向に平行な軸線まわりに回動可能に取り付けられており、止め具168によって閉じられた状態に保たれる。止め具168は、図8に示すように、扉166に回動可能に取り付けられた操作部材170と、操作部材170に回動可能に取り付けられたリング状の係合部材172と、ブロック134に固定の係合部材174とを有する。本実施形態においては、係合部材174はばね材により作られており、断面形状がU字形の係合部176を有する。係合部材172を係合部176に掛けた状態で操作部材170を、その自由端部が係合部材172から離れる向きに回動させれば、係合部材174の弾性力により、係合部材172が係合部176に係合させられた状態に保たれ、扉166が閉じた状態に保たれる。扉166は、閉じられた状態において、ブロック134の凹部160が開口する側の端面から離れた状態となる。本実施形態においては、ブロック134,扉166,止め具168等が取付装置178を構成している。
【0023】
取付装置178は、図6に示す保持筒180と共に補給器保持装置182を構成し、補給器190を着脱可能に保持している。補給器190は、円形断面を成すシリンジ194と、そのシリンジ194の一端に設けられた吐出ノズル196とを有する。シリンジ194内には、印刷剤の一種であるクリーム状半田が収容されるとともに、図9に示すように、フロート198が実質的に液密に、かつシリンジ194の軸方向に移動可能に嵌合されている。
【0024】
シリンジ194は長手形状を成し、その軸方向ないし長手方向の一端部には、円筒状の突部202が同心に突設されるとともに、吐出ノズル196が着脱可能に取り付けられている。吐出ノズル196は概して円筒状を成し、本実施形態においては、図9に示すように、吐出ノズル196の軸線方向の一端部に雄ねじ205が設けられ、突部202に設けられた雌ねじ206に螺合されているのであり、これら雄ねじ205および雌ねじ206が吐出ノズル196をシリンジ194に着脱可能に取り付ける取付手段ないし固定手段を構成している。吐出ノズル196の突部202への螺合限度は、吐出ノズル196に半径方向外向きに設けられたフランジ208が、突部202の先端面に当接することにより規定される。吐出ノズル196を突部202に螺合する際には、フランジ208を持って回転させる。フランジ208は吐出ノズル196と突部202との軸方向の相対位置を規定する位置規定部として機能するとともに、操作部として機能する。
【0025】
吐出ノズル196が突部202に螺合された状態では、吐出ノズル196は、ちょうど雄ねじ205側の開口がシリンジ194内の空間に臨む状態となる。吐出ノズル196の、突部202に螺合された側とは反対側の端部の端面が吐出ノズル196の先端面210を構成し、先端面210への開口が先端開口212を構成している。
【0026】
吐出ノズル196の先端部外周面には、図10に示すように、回転部材たるスリーブ220が、吐出ノズル196の軸線まわりに相対回転可能に、かつ着脱可能に取り付けられるとともに、スリーブ220に切断線222が取り付けられている。吐出ノズル196の先端部外周面には、その外周面に開口し、周方向に延びる円環状溝224が形成されている。
【0027】
スリーブ220の軸方向の中間部には、図11に示すように、その周壁の周方向に隔たった複数個所、本実施形態では、例えば、直径方向に隔たった2個所にそれぞれ、スリット226が形成されている。スリット226は、スリーブ220の周壁の、直径方向に隔たった2個所において互いに対向する2つの弓の各弦より外周側の部分を切除して形成されており、スリーブ220の周壁を半径方向に貫通する貫通穴を構成している。なお、本実施形態では、スリーブ220のスリット226から、スリーブ220の一方の端面までの距離は、吐出ノズル196の円環状溝224から、吐出ノズル196の先端面210までの距離より短くされている。スリーブ220にはまた、図10に示すように、スリット226が設けられた部分から軸方向に離れた位置であって、直径方向に隔たった2個所にそれぞれ、スリーブ220の周壁を半径方向に貫通する貫通孔228が設けられ、被係合部の一種である係合凹部を構成している。
【0028】
スリーブ220の外周面には、図10に示すように、弾性リング230が嵌合され、スリーブ220は、軸方向の移動は実質的に不能であるが、相対回転を許容された状態で吐出ノズル196に取り付けられている。弾性リング230は、図12に示すように、概してC字形を成し、その内周縁の直径方向に隔たった2個所にそれぞれ、半径方向内向きに延び出させられた弓形の係合突部232が形成されている。また、弾性リング230のCの字の各端部234間の幅は、スリーブ220の外周面の直径より小さくされている。
【0029】
したがって、弾性リング230は、吐出ノズル196に嵌合されたスリーブ220の外周面に嵌合されるとき、2つの端部234間の間隔が広がる向きに弾性変形させられる。嵌合後は、2つの端部234間の距離が、スリーブ220の外周面の直径より小さい状態に戻り、弾性リング230がスリーブ220に脱落不能に取り付けられる。2つの端部234は係合部ないし保持部を構成している。
【0030】
また、弾性リング230の1対の弓形の係合突部232はそれぞれ、弓の弦の中央近傍の部分がスリーブ220のスリット226を貫通して、吐出ノズル196の円環状溝224に嵌入させられる。この状態において弾性リング230は、吐出ノズル196のまわりを回転することは可能であるが、軸方向に実質的に移動不能となる。そして、係合突部232は、スリーブ220の周壁に形成されたスリット226を貫通しているため、スリーブ220は弾性リング230に対して実質的に移動不能であり、スリーブ220は吐出ノズル196に相対回転可能かつ軸方向に相対移動不能に取り付けられる。このようにスリーブ220が吐出ノズル196に取り付けられた状態では、図10に示すように、スリーブ220の先端面は、吐出ノズル196の先端面210よりシリンジ194側へ引っ込んだ状態となる。
【0031】
切断線222は、本実施形態においては、金属線の一種であるばね線材によって作られており、図10,図13および図14に示すように、スリーブ220を介して吐出ノズル196に取り付けられた状態において、吐出ノズル196の先端開口212を横断する状態となる横断部242と、前記スリーブ220に設けられた1対の貫通孔228に嵌合される1対の係合突部244と、それら1対の係合突部244と横断部242の両端とを連結する連結部である弾性変形部246とを有する。
【0032】
横断部242は、その長手方向の中間部に、吐出ノズル196の先端部内に突入する突入部250を有する。突入部250は、図10に示すように、吐出ノズル196の先端開口212のほぼ中央に位置する部分が吐出ノズル196の先端部内へ最も深く突入し、上記ほぼ中央から離れるに従って突入量が減少し、最外周部は吐出ノズル196の先端部外に位置するように設けられている。
【0033】
1対の弾性変形部246はそれぞれ、図13に示すように、横断部242の両端部から互いに逆方向に延び出させられるとともに、突入部250の最も突出した部分を通り、横断部242を含む一直線と直交する点を中心とする一円周であって、横断部242と同一平面内に位置する一円周の一部を構成するように湾曲させられている。本実施形態においては、1対の弾性変形部246は、スリーブ220から取り外された状態において、スリーブ220の外周面の周方向の成分のみを有するのである。これら1対の弾性変形部246は、その延出端部を結ぶ直線が、横断部242と直角に交差する位置まで延び出させられ、その延出端部が横断部242に向かって曲げられて係合突部244が設けられており、1対の係合突部244と切断線222の横断部242の両端との位相が、本実施形態においては90度異ならされている。
【0034】
切断線222は、突入部250がスリーブ220の先端部内側に嵌入させられ、1対の弾性変形部246はスリーブ220の外側に嵌められ、1対の係合突部244が1対の貫通孔228に嵌合されてスリーブ220に取り付けられている。貫通孔228は、スリーブ220の先端から離れた位置に設けられているため、切断線222がスリーブ220に取り付けられた状態では、1対の弾性変形部246は、スリーブ220の軸方向の成分を有する状態に弾性変形させられ、スリーブ220の外周面に沿って延びるとともに、スリーブ220の周方向と軸方向との両方の成分を有する方向に延びることとなる。
【0035】
スリーブ220の外周面には、抜止めリング254が軸方向に相対移動可能に嵌合され、切断線222の弾性変形部246および係合突部244を覆っている。抜止めリング254は概して円筒状を成し、その内周面の軸方向の一端に半径方向内向きのフランジ256を備えている。なお、本実施形態においては、上記シリンジ194,吐出ノズル196,スリーブ220,抜止めリング254は合成樹脂製とされている。
【0036】
抜止めリング254は、スリーブ220に切断線222が取り付けられず、スリーブ220が吐出ノズル196に取り付けられていない状態でスリーブ220に嵌合される。弾性リング230もまだスリーブ220に嵌合されておらず、スリーブ220に嵌合された抜止めリング254を、図10に二点鎖線で示すように移動させ、1対の貫通孔228の各開口が開かれた状態で切断線222を上記のようにスリーブ220に取り付ける。
【0037】
切断線222のスリーブ220への取付け後、抜止めリング254をスリーブ220に対して軸方向に移動させ、図10に実線で示すように、切断線222の外側に被せる。それにより、抜止めリング254は切断線222の係合突部を外周側から覆い、切断線222のスリーブ220からの抜出しを防止する。
【0038】
スリーブ220は、切断線222が取り付けられるとともに抜止めリング254によって抜出しを防止された状態で、吐出ノズル196に嵌合され、弾性リング230が装着されて吐出ノズル196に、軸方向の相対移動を阻止され、相対回転が可能な状態で取り付けられる。その状態では、抜止めリング254のフランジ256は、図10に示すように、切断線222の係合突部244に隣接する部分と弾性リング230とに挟まれて、係合突部244を外周側から覆い、係合突部244が貫通孔228から離脱することを防止する位置に保たれる。
【0039】
また、切断線222は、突入部250が吐出ノズル196の先端部内に突入させられるとともに、横断部242は吐出ノズル196の先端面210に弾性的に接触させられる。スリーブ220が吐出ノズル196に取り付けられた状態では、スリーブ220の先端面は、吐出ノズル196の先端面210より引っ込んだ状態となるため、スリーブ220が吐出ノズル196に取り付けられるとき、切断線222の横断部242が吐出ノズル196の先端面210により、スリーブ220の先端面から押し離され、1対の弾性変形部246が、更に大きく弾性変形させられ、その復元力により横断部242が吐出ノズル196の先端面210に、より大きい弾性力で押し付けられる。
【0040】
吐出ノズル196へのスリーブ220,切断線222等の取付けは、本実施形態では、吐出ノズル196がシリンジ194から取り外された状態で行われ、吐出ノズル196は、上記のようにスリーブ220および切断線222等が取り付けられた状態でシリンジ194に取り付けられる。雄ねじ205においてシリンジ194の突部202に設けられた雌ねじ206に螺合されるのである。本実施形態において吐出ノズル196は、スリーブ220および切断線222等ごと、シリンジ194に取付け、取外しされるのであり、例えば、シリンジ194が空になった場合、吐出ノズル196を切断線222等を付けたままの状態で空のシリンジ194から外し、クリーム状半田が収容された別のシリンジ194に取り付け、切断線222等の付いた吐出ノズル196を複数のシリンジ194に共用することができる。
【0041】
上記スリーブ220の軸線方向において切断線222が取り付けられた側とは反対側の端部には、被駆動回転体たる被駆動ギヤ260が一体に設けられており、吐出ノズル196の軸線のまわりに回転させられる。本実施形態においては、被駆動回転体がスリーブ220と一体に設けられ、スリーブ220と共に吐出ノズル196に取り付けられ、スリーブ220と共に吐出ノズル196に対して回転させられるのである。被駆動ギヤ260は、スリーブ220とは別体に設けるとともに、両者を相対回転不能に結合するようにしてもよい。
【0042】
補給器190が収容される前記保持筒180は、本実施形態においては合成樹脂によって作られており、図9に示すように、シリンジ194とほぼ同じ形状を有し、軸方向の一端部に、シリンジ194の嵌合を許容する開口(図示省略)が設けられ、他端部はシリンジ194と同様に湾曲させられるとともに、吐出ノズル196および被駆動ギヤ260の挿通を許容する開口272が設けられている。補給器190は、スリーブ220および切断線222等が取り付けられた吐出ノズル196がシリンジ194に取り付けられた状態で、保持筒180の一方の開口から保持筒180内に嵌合され、吐出ノズル196およびスリーブ220等は開口272を通って保持筒180の外へ突出させられる。
【0043】
保持筒180の、開口272が設けられた側とは反対側の端部には、図6に示すように、キャップ278が螺合され、シリンジ194の開口を気密に覆っている。キャップ278は、その内側面が図示しないシール部材を介してシリンジ194の上面に当接するまで螺合される。その状態ではシリンジ194の下端部が保持筒180に当接し、シリンジ194が保持筒180に対して軸方向において位置決めされる。キャップ278を外せば、シリンジ194を保持筒180から取り出すことができ、保持筒180はシリンジ194を取り出し可能に収容して保持する。
【0044】
保持筒180は、補給器190を保持した状態で取付装置178によって保持板130に取り付けられる。取付装置178の扉166が開かれ、保持筒180は、前記ブロック134の凹部160に設けられた1対の位置決め部162に嵌合される。そして、扉166が閉じられ、止め具168によって閉じた状態に保たれれば、保持筒180は、扉166と、位置決め部162の内側面の扉166に対向する部分とによって挟まれるとともに、位置決め部162の内側面の、Uの字の1対の腕部に対応する2部分により挟まれ、半径方向に位置決めされた状態で保持される。
【0045】
保持筒180および補給器190の保持板130に対する、保持板130の長手方向に平行な位置であって、保持筒180,補給器190の軸線に平行な方向の位置は、図5および図6に示すように、保持板130に固定の位置決め部材たる位置決めプレート300の位置決め部たる先端部302が、吐出ノズル196のフランジ208と被駆動ギヤ260との間の隙間に進入し、フランジ208に下方から係合することにより規定される。
【0046】
保持筒180により保持された補給器190は、シリンジ194の上部空間が、継手部材279,空気通路280,電磁方向切換弁282,284を経て正圧源286,負圧源288および大気に選択的に連通させられる。電磁方向切換弁282,284は、その切換状態の組み合わせにより、シリンジ194の上部空間を正圧源286に連通させる加圧状態、負圧源288に連通させる吸引状態、および大気に連通させる中立状態の3状態を取り得るものとされている。電磁方向切換弁282,284は、正圧源286,大気および負圧源288を選択的にシリンジ194の上部空間に連通させ、その圧力が正圧,大気圧,負圧に制御され、シリンジ194内のクリーム状半田の吐出ノズル196からの吐出が制御されるのであり、本実施形態においては、電磁方向切換弁282,284が方向切換弁装置290を構成し、正圧源286および負圧源288と共に吐出制御装置292を構成している。
【0047】
また、保持板130には、図6および図9に示すように、スリーブ220を回転させる回転駆動装置310が設けられている。回転駆動装置310は、保持板130に保持された駆動源の一種である回転駆動源たるロータリエアシリンダ312と、そのロータリエアシリンダ312の回転を前記被駆動ギヤ260に伝達する回転伝達装置314と、駆動回転体たる駆動ギヤ316とを備えている。ロータリエアシリンダ312は、図9に示すように、保持板130に、その回転軸線が、保持板130の長手方向と平行であって、保持板130に保持された保持筒180の軸線と平行となる姿勢で下向きに設けられている。回転伝達装置314は、ロータリエアシリンダ312の出力軸に取り付けられたギヤ318,ギヤ318の回転を駆動ギヤ316に伝達する複数のギヤ320,322,324を備えている。なお、図5および図15においては、ギヤ320等の図示は省略されている。
【0048】
前述のように補給器190が保持筒180を介して保持板130に保持された状態では、被駆動ギヤ260は、駆動ギヤ316と噛み合わされて係合させられ、ロータリエアシリンダ312によって被駆動ギヤ260が回転させられることにより、スリーブ220が吐出ノズル196に対して回転させられる。また、保持筒190が保持板130から取り外されれば、被駆動ギヤ260は駆動ギヤ316との噛合いを外され、駆動ギヤ316から離間させられる。
【0049】
保持筒180が保持板130に保持され、補給器190が保持板130により保持された状態では、第二ブラケット110が水平方向に移動させられ、第一ブラケット118が昇降させられることにより、保持板130および補給器190等が水平方向に移動させられ、昇降させられる。本実施形態においては、第二ブラケット110は水平移動装置102により、スクリーン14の幅方向であって、半田補給対象部を構成する半田収容器50の長手方向に平行な方向において、半田収容器50から水平方向に外れた位置である休止位置から、半田収容室70の長手方向の一端部に対応する位置であり、補給器190が半田収容室70への半田の補給ないし供給を開始する供給開始位置を経て、半田収容室70の長手方向の他端部に対応する位置であって、半田の補給ないし供給が終了する供給終了位置へ移動させられる。このスクリーン14の幅方向に平行な領域であって、半田収容器50に対応し、半田収容器50へのクリーム状半田の補給が行われる領域を補給領域と称する。第二ブラケット110の供給開始位置と供給終了位置とへの移動はそれぞれ、例えば、ガイドレール94に設けられた供給開始位置センサ306および供給終了位置センサ308(図16参照)によって検出される。
【0050】
本実施形態においては、第二ブラケット110の水平移動および第一ブラケット118の昇降を利用して補給器190の姿勢が変更される。そのため、保持板130には、図6に示すように、カムフォロワたるローラ330が、保持板130に保持された保持筒180の軸線と立体交差し、水平であって、第二ブラケット110の移動方向に平行な軸線まわりに回転可能に取り付けられている。保持板130には、補給器190を保持した側とは反対側の面にスペーサ332が突設され、ローラ330はスペーサ332の保持板130からの突出端部に回転可能に設けられている。ローラ330は、第二ブラケット110の移動方向において、保持板130から休止位置側へ延び出す向きに設けられているのであり、ローラ330が後述するカムと係合する際に、回転駆動装置310等がカムと干渉することが回避される。
【0051】
前記フレーム90の休止位置に対応する部分には、図5および図6に示すように、ブラケット336が印刷方向において半田補給装置22側へ延び出す向きに固定されるとともに、ブラケット336の保持板130側の側面に板状のカム338が固定されている。カム338のカム面340は、第一ブラケット118の昇降方向および水平面に対して傾斜した方向であって、下方ほど半田印刷装置20側ないしフレーム90側へ傾斜させられた傾斜部342と、傾斜部342の下端部から延び出させられた水平な水平部344とを有する。水平部344も、第一ブラケット118の昇降方向に対して傾斜させられており、その傾斜角度は水平部344の方が傾斜部342より大きい。また、カム面340はブラケット336の側面に直角に設けられている。
【0052】
第二ブラケット110が補給領域にある状態および第二ブラケット110が休止位置に位置するが、第一ブラケット118が上昇端位置に位置する状態では、補給器190の姿勢は、図5に示すように、供給姿勢とされるとともに、前記ロータリエアシリンダ150の作用により供給姿勢に保たれる。供給姿勢は、シリンジ194の長手方向がほぼ上下方向となり、吐出ノズル196がほぼ下向きとなる姿勢である。
【0053】
ロータリエアシリンダ150は、本実施形態では、常時、保持板130に、図5においては反時計方向に回動する方向であって、休止位置においてはローラ330がカム338に係合する方向の回転駆動力を加える向きにエアが供給されている。第二ブラケット110が補給領域にある状態および第二ブラケット110が休止位置に位置するが、第一ブラケット118が上昇端位置に位置する状態では、ロータリエアシリンダ150の作動による保持板130の回動限度は、保持板130に設けられた突部352が、第一ブラケット118に設けられたストッパ354に当接することにより規定され、補給器190が供給姿勢に維持される。突部352は、図6に示すように、前記スペーサ332に螺合されたねじ部材により構成されており、ねじ部材の螺合量を調節することにより、補給器190の供給姿勢(水平面に対する傾斜角度)が調節される。本実施形態においては、回転駆動源たる流体圧アクチュエータの一種であるロータリエアシリンダ150が、補給器190の姿勢を維持する姿勢維持装置ないし補給器190を供給姿勢に向かって付勢する補給器付勢装置を構成している。
【0054】
第二ブラケット110が休止位置へ移動させられた状態において第一ブラケット118が昇降させられ、保持板130が昇降させられれば、ローラ330がカム面340に沿って転動させられ、斜面の作用によって保持板130が回動させられるとともに補給器190が回動させられ、その姿勢が変更される。第一ブラケット118が休止位置において上昇端位置に位置する状態では、図5に実線で示すように、ローラ330がカム面340から外れ、補給器190は、供給姿勢にある。
【0055】
第一ブラケット118が上昇端位置から下降端位置へ下降させられるとき、ローラ330がカム面340に係合し、傾斜部342および水平部344に沿って転動する。傾斜部342および水平部344はいずれも、第一ブラケット118の昇降方向に対して傾斜させられているため、斜面の作用により保持板130が図5においては時計方向へ回動させられ、第一ブラケット118が下降端位置へ下降した状態では、図15に示すように、補給器190の姿勢が、シリンジ194の長手方向が水平となり、吐出ノズル196が水平横向きの状態となる待機姿勢に変更される。
【0056】
ローラ330は、当初、第一ブラケット118の昇降方向に対する傾斜が緩やかな傾斜部342に係合するため、大きい回転モーメントが加えられ、保持板130がスムーズに回動させられる。そして、第一ブラケット118が下降端位置に到達する少し前にローラ330が水平部344に係合する状態となるが、第一ブラケット118の昇降方向に対する傾斜角度が、水平部344の方が傾斜部342より大きいため、第一ブラケット118の単位ストロークに対する保持板130の回動角度が、ローラ330が傾斜部342に係合した状態よりも水平部344に係合した状態における方が大きくなり、第一ブラケット118が下降端位置に到達した状態において補給器190の姿勢が、その長手方向が水平な姿勢となる。第一ブラケット118の昇降ストロークを小さく抑えつつ、保持板130を容易に回動させ、かつ、補給器190を水平な姿勢とするのに要する角度、回動させるようにされているのである。
【0057】
ロータリエアシリンダ150が常時、作動させられることにより、補給器190の姿勢が供給姿勢から待機姿勢に変更されるとき、保持板130はロータリエアシリンダ150の作動力に抗しつつ回動させられる。保持板130は、ローラ330およびカム338の作用により、供給姿勢から待機姿勢に回動させられるのであるが、その際、ロータリエアシリンダ150の作動により、ローラ330がカム面340から浮き上がることがより確実に回避される。
【0058】
補給器190が待機姿勢にある状態では、ローラ330がカム面340の水平部344に係合し、補給器190は自重によって待機姿勢に維持される。そのため、ロータリエアシリンダ150へのエアの供給を遮断し、非作動状態としてもよいが、本実施形態では、ロータリエアシリンダ150に常時、保持板130を、図5においては反時計方向に回動させる向きにエアが供給されているため、補給器190がより確実に待機姿勢に保たれる。
【0059】
第一ブラケット118が下降端位置から上昇端位置へ上昇させられるとき、ローラ330はカム面340を水平部344から傾斜部342へ移動し、斜面の作用により、保持板130が図15においては反時計方向に回動させられ、補給器190の姿勢が待機姿勢から供給姿勢に変更される。ロータリエアシリンダ150は、常時、ローラ330がカム面340に係合する向きに保持板130に駆動力を作用させており、補給器190の姿勢が変更される際、ローラ330はカム面340に接触した状態に保たれる。本実施形態においては、第一ブラケット118の下降運動が、ローラ330およびカム338により、保持板130を水平な回動軸線まわりに回動させて補給器190を水平な姿勢とする回動運動に変換されるのであり、ローラ330,カム338および昇降装置122等が姿勢変更装置を構成している。
【0060】
第一ブラケット118が水平方向において休止位置から外れた位置、本実施形態では補給領域において上昇端位置と下降端位置との間で昇降させられるときには、カム338がないため、保持板130は昇降させられるが回動させられず、補給器190は、供給姿勢のままで昇降させられる。補給器190は、第一ブラケット118が下降端位置に位置する状態では、図5に二点鎖線で示すように、半田印刷装置20の半田収容器50に接近した供給位置に位置し、第一ブラケット118が上昇端位置に位置する状態では、図5に実線で示すように、供給位置より上方へ退避し、半田収容器50と干渉しない退避位置に位置させられる。
【0061】
本電気部品装着システム12は、図16に示す制御装置400により制御される。制御装置400は、PU402,ROM404,RAM406および入出力インタフェース408を含むコンピュータ410を主体とするものである。入出力インタフェース408にはまた、駆動回路420を介してサーボモータ40を始めとする各種アクチュエータが接続されている。エアシリンダ62等については、正確には、エア室へのエアの供給の切換えを行う電磁弁が接続されている。また、ROM404には、図示は省略するが、プリント配線板16にクリーム状半田を塗布するためのプログラムや、半田収容器50にクリーム状半田を補給するためのプログラム等、種々のプログラム等が記憶されている。
【0062】
以上のように構成されたスクリーン印刷機10においては、プリント配線板16へのクリーム状半田の塗布時には、配線板搬送装置によってプリント配線板16が搬入され、配線板位置決め支持装置18により位置決めされて支持されるとともに、スクリーン14の裏面に接触させられる。そして、加圧塗布ヘッド30が下降させられ、スクリーン14の表面に接触させられる。加圧塗布ヘッド30は、クリーム状半田が半田押出装置78によって半田収容室70から押し出されつつ、スクリーン14に沿って移動させられ、クリーム状半田がスクリーン14の透孔を通ってプリント配線板16に付着させられる。
【0063】
半田収容室70内のクリーム状半田が少なくなれば、半田補給装置22によりクリーム状半田が補給される。半田収容室70内のクリーム状半田が少なくなったことは、例えば、クリーム状半田の残量検出装置ないし残量推定装置を設けることによりわかる。例えば、クリーム状半田が印刷されたプリント配線板16の枚数を数えることによりわかり、あるいは押出部材72の下降端位置を検出することによりわかるのである。
【0064】
クリーム状半田の補給時には、加圧塗布ヘッド30は、半田補給装置22が設けられた非印刷領域へ移動させられて停止させられ、図4に示すように、第二部材54が回動させられて半田収容室70が開かれる。半田補給装置22において補給器190は、プリント配線板16へのクリーム状半田の印刷時には、図15に示すように、休止位置に位置するとともに待機姿勢にあり、クリーム状半田の供給に備えて待機させられている。
【0065】
クリーム状半田の補給に先立って、補給器190の姿勢が待機姿勢から供給姿勢に変更される。そのため、第一ブラケット118が昇降装置122により上昇させられ、ローラ330がカム面340の水平部344から傾斜部342へ回転しつつ移動し、保持板130が回動させられ、補給器190が回動させられて、その姿勢が図5に実線で示すように供給姿勢に変更される。第一ブラケット118が上昇端位置へ移動させられれば、ローラ330がカム面340から外れ、突部352がストッパ354に当接するとともに、ロータリエアシリンダ150の作用により当接した状態に保たれ、補給器190の姿勢が供給姿勢に維持される。この状態では、第一ブラケット118は上昇端位置にあり、補給器190は供給姿勢で退避位置に位置することとなる。
【0066】
この状態で第二ブラケット110が水平移動装置102により、休止位置から補給領域へ移動させられる。第二ブラケット110は、供給開始位置センサ306の検出に基づいて、補給領域の一方の側に設定された供給開始位置において一旦、停止させられ、その後、第一ブラケット118が下降させられる。補給領域にはカム338がないため、第一ブラケット118が下降させられても保持板130は回動させられず、図5に二点鎖線で示すように、補給器190は供給姿勢のまま退避位置から供給位置へ下降させられ、図4に示すように、吐出ノズル196が半田収容室70を構成する第一,第二部材52,54の間へ進入させられる。
【0067】
そして、方向切換弁装置290が加圧状態に切り換えられ、補給器190のシリンジ194の上部空間が正圧源286に連通させられて正圧に保たれ、フロート198が加圧され、クリーム状半田が吐出ノズル196から押し出される。補給器190は、クリーム状半田が吐出ノズル196から吐出させられつつ、水平移動装置102により半田収容室70に沿って移動させられ、半田収容室70にクリーム状半田が補給される。吐出ノズル196に取り付けられた切断線222は、吐出ノズル196の先端部内に突入させられているが、切断線222は線状を成し、クリーム状半田の流出を妨げない。
【0068】
第二ブラケット110は、供給終了位置へ到達したならば停止させられ、補給器190が供給位置に位置する状態のままで方向切換弁装置290が設定時間T1、中立状態に切り換えられ、シリンジ194の上部空間の圧力が大気圧にされ、クリーム状半田の吐出が止められる。設定時間T1の経過後、スリーブ220が回転駆動装置310によって回転させられ、吐出ノズル196の内外でつながっていたクリーム状半田が切断線222によって切断される。スリーブ220は半回転以上回転させられればよく、1回転以上させられることが望ましいが、本実施形態においては2回転させられるようになっている。ロータリエアシリンダ312は、本実施形態では、ピストンが270度回転させられ、その回転が回転伝達装置314により被駆動ギヤ260に伝達され、スリーブ220が2回転させられる。シリンジ194の上部空間の圧力が大気圧にされることにより、接着剤は、加圧も吸引もされず、静止した状態で切断される。
【0069】
切断線222は、突入部250が吐出ノズル196の先端部内に突入させられるとともに、横断部242が、切断線222自体の弾性力により、吐出ノズル196の先端面210に接触させられているため、クリーム状半田は、吐出ノズル196の先端開口212の外周側においては、ちょうど先端面210を含む一平面において切断されるとともに、吐出ノズル196の中央部においては、吐出ノズル196の内側へ円錐状にくぼんだ形状に切断される。クリーム状半田は、確実に吐出ノズル196から外部に出た部分がない状態で切断されるのである。
【0070】
切断後、方向切換弁装置290が吸引状態に切り換えられ、シリンジ194の上部空間が負圧源288に連通させられ、設定時間T2の間、負圧とされる。それにより吐出ノズル196の開口近傍に残っているクリーム状半田がシリンジ194側へ引き上げられ、その後、スリーブ220が再度回転させられる。そのため、シリンジ194側へ引き上げられきらないで吐出ノズル196の開口近傍に残ったクリーム状半田があっても、それは確実に切除される。本実施形態においては、2回目の切断後、シリンジ194の上部空間は大気に連通させられ、大気圧とされる。
【0071】
クリーム状半田の切断後、第一ブラケット118が上昇させられ、補給器190が退避位置へ退避させられて、吐出ノズル196が半田収容室70内から抜け出させられる。そして、第二ブラケット110が水平移動装置102により休止位置へ移動させられ、移動後、第一ブラケット118が下降させられる。休止位置にはカム338が設けられているため、下降の途中でローラ330がカム面340に係合し、それらローラ330およびカム338により保持板130が図5においては時計方向へ回動させられて、補給器190が回動させられ、その姿勢が待機姿勢に変更される。
【0072】
第一ブラケット118が下降端位置へ下降させられた状態では、ローラ330がカム面340の水平部344に係合し、補給器190は、保持板130と共に自重によって待機姿勢に保たれ、次のクリーム状半田の塗布に備えて待機させられる。このように補給器190は、待機姿勢であって、シリンジ194の長手方向が水平となり、吐出ノズル196が水平横向きの姿勢で待機させられるため、シリンジ194内の接着剤の深さが減少し、接着剤の自重に基づいて吐出ノズル196近傍の接着剤に作用する圧力が減少する。また、本実施形態では、クリーム状半田の2回目の切断後、シリンジ194の上部空間が大気圧とされるため、シリンジ194内の空間の圧力によってクリーム状半田が押されることもなく、吐出ノズル196の先端開口212から印刷剤が垂れ下がり、あるいは垂れ落ちることが良好に回避される。なお、本実施形態においては、スクリーン印刷機が停止または休止状態にされている間は、補給器190は待機姿勢に保たれる。
【0073】
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、シリンジ194が印刷剤たるクリーム状半田を収容する収容器を構成している。また、スリーブ220および抜止めリング254等が切断線保持装置を構成している。さらに、コンピュータ410の吐出制御装置292および回転駆動装置310を制御する部分が主制御装置を構成している。
【0074】
上記実施形態において、切断線222がスリーブ220を介して、補給器190の一部たる吐出ノズル196に取り付けられていたが、補給器190の本体たるシリンジ194に取り付けることも可能であり、補給器190を保持する補給器保持装置に取り付けることも可能である。例えば、保持筒180の開口272の周辺から軸方向に突出する円筒状部を設け、その円筒状部に切断線を取り付けるのである。円筒状部への切断線の取付装置は、例えば、前記吐出ノズル196への取付装置である切断線保持装置と同じにすることができ、補給器190が保持筒180に保持された状態で、その補給器190の吐出ノズル196の先端面210に切断線が弾性的に接触させられた状態になるようにすることができる。ただし、切断線を吐出ノズルの先端面に接触させることは望ましいことではあるが、不可欠ではない。ごく近接させるのみでも本発明の効果を得ることができるのである。この点は、前記実施形態についても同様である。
【0075】
前記実施形態において昇降装置122は、第一ブラケット118を、補給器190の退避位置と供給位置とにそれぞれ対応する位置へ移動させ、補給器190の姿勢変更がそれら2つの位置の間で行われるようにされていたが、昇降装置を、第一ブラケット118を補給器190の供給位置と退避位置との少なくとも一方に対応する位置を超えてさらに姿勢変更位置へ移動させる装置とし、補給器190の姿勢を、退避位置および供給位置とは別の位置への移動時にも変更するようにしてもよい。その例を図17に基づいて概略的に説明する。
【0076】
本実施形態の昇降装置500は、エアシリンダ502を含んで構成され、第一ブラケット118を、図に一点鎖線で示すように、補給器190の供給位置に対応する位置と、実線で示すように、退避位置に対応する位置と、二点鎖線で示すように、退避位置を超えて設定された姿勢変更位置とに移動させるように構成されている。フレームの休止位置に対応する位置には、退避位置に対応する位置と姿勢変更位置に対応する位置との間の部分に、カム504が位置を固定して設けられている。
【0077】
カム504は、第一ブラケット118の昇降方向に対して傾斜させられた傾斜部506および水平な水平部508を有するカム面510を備えている。第二ブラケット110が休止位置に位置する状態において、第一ブラケット118が退避位置に対応する位置を超えて更に上昇させられ、姿勢変更位置に向かって移動せられるとき、保持板130に設けられたカムフォロワたるローラ512がカム面510の傾斜部506に係合し、傾斜部506に沿って回転しつつ移動させられる。傾斜部506の斜面の作用により、保持板130が図17においては、時計方向へ回動させられ、補給器190が回動させられて、その姿勢が、二点鎖線で示すように、供給姿勢から待機姿勢に変更される。本実施形態においては、昇降装置500,カム504およびローラ512等が姿勢変更装置を構成している。
【0078】
上記各実施形態においては、第一ブラケット118の昇降を利用して補給器190の姿勢を変更するようにされていたが、第二ブラケット110の水平移動を利用して補給器の姿勢を変更するようにしてもよい。その例を図18および図19に基づいて概略的に説明する。
【0079】
図18に示すように、図示しないフレームの休止位置に対応する部分には、カム550が位置を固定して設けられている。カム550は円錐の先端部が除去された形状を有し、その軸線が水平に、かつ第二ブラケットの移動方向に平行になるとともに、直径が小さい側の部分が、補給領域側に位置する姿勢で設けられており、その外周面がカム面552を構成している。
【0080】
本実施形態において保持板は、図示は省略するが、上記各実施形態の保持板130と同様に、水平移動させられる第二ブラケットに昇降可能に設けられた第一ブラケットに、第二ブラケットの水平移動方向に平行な回動軸線まわりに回動可能に取り付けられており、図18に示すように、保持板にはカムフォロワ保持部材たるアーム560が、第二ブラケットの移動方向に平行な方向であって、保持板から休止位置に向かって延び出す向きに設けられている。アーム560の延出端部には、カムフォロワたるボール562が回転可能かつ脱落不能に保持されている。
【0081】
印刷剤の補給後、第二ブラケットが補給領域から休止位置に向かって移動させられるとき、休止位置近傍に到達すれば、ボール562がカム面552の、カム550の軸線方向において途中の部分に係合し、カム面552に沿って転動させられる。第二ブラケットが更に休止位置側へ移動させられるに従って、図19に示すように、カム面552の、ボール562が係合する部分の直径が増大し、それにより、アーム560が、保持板の回動軸線まわりに回動させられるとともに保持板が回動させられ、補給器が回動させられて、その姿勢が供給姿勢から待機姿勢に変更される。なお、図19においてボール562は、カム面552に接する部分であって、カム550の軸線に直角な平面において切断した切断面が図示されている。ボール562は、保持板から延び出させられたアーム560に保持されており、ボール562がカム550に係合して保持板が回動させられるとき、保持板等がカム550と干渉することが回避される。本実施形態においては、水平移動装置,カム550およびボール562が姿勢変更装置を構成している。
【0082】
なお、図18および図19に示す実施形態においては、説明を容易にするために、カム550は円錐の先端部が除去された形状を有するものとされていたが、第二ブラケットの水平移動に伴ってボール562が転動し、アーム560を回動させる部分があればよい。
【0083】
また、上記各実施形態において補給器の姿勢を変更するためのカムは、静止部材であるフレームの休止位置に対応する部分に設けられ、カムフォロワが保持部材に設けられていたが、逆にしてもよい。カムフォロワを静止部材の休止位置に対応する部分に設け、保持部材にカムを設けるのである。
【0084】
さらに、上記各実施形態において補給器190は、待機姿勢においてシリンジ194が長手方向が水平となり、吐出ノズル196が完全に水平横向きになるようにされていたが、これらは完全に水平でなくてもよく、吐出ノズルおよびシリンジが水平よりやや下を向いて傾斜した姿勢となるようにしてもよい。
【0085】
また、上記各実施形態において、補給器190を供給姿勢に保つロータリエアシリンダ150は、保持板130に、ローラ330がカム面340に係合する方向の駆動力のみを作用させるように作動させられていたが、逆方向へも作動させてもよい。例えば、補給器190の姿勢が供給姿勢から待機姿勢に変更される際にロータリエアシリンダ150を、保持板130を、図5においては、時計方向へ回動させる向きに作動させる。それにより、ローラ330およびカム338によって保持板130が、補給器190の姿勢を待機姿勢から供給姿勢に変更する向きに回動させられることが補助され、ロータリエアシリンダ150は、姿勢変更補助装置としても機能することとなる。補給器190が待機姿勢にある状態では、ロータリエアシリンダ150を、ローラ330がカム338に係合する方向に作動させてもよく、作動させなくてもよい。このようにロータリエアシリンダ150を正逆両方向に作動させる場合、カムおよびカムフォロワを省略し、ロータリエアシリンダのみによって保持板を正逆両方向に回動させ、補給器の姿勢を変更し、維持するようにしてもよい。
【0086】
さらに、保持板に回転駆動力を作用させるロータリエアシリンダは、単動のロータリエアシリンダとしてもよい。この場合、例えば、図1ないし図16に示す実施形態におけるように、第一ブラケット118の下降により、補給器190の姿勢が供給姿勢から待機姿勢に変更されるのであれば、ロータリエアシリンダは、補給器の姿勢が供給姿勢から待機姿勢に変更される際に、エア室にエアが供給されて保持板に、補給器の姿勢が供給姿勢から待機姿勢に変更される方向の回転駆動力を加え、それ以外の場合には、エアが供給されず、スプリングの付勢力が保持板を、補給器の姿勢が待機姿勢から供給姿勢に変更される向きに回動させる方向に作用させするようにされる。それにより、補給器の姿勢を供給姿勢から待機姿勢に変更する際の保持板の回動がロータリエアシリンダにより補助され、補給器が供給姿勢および待機姿勢に維持されるとともに、待機姿勢から供給姿勢への姿勢変更時にローラがカム面に係合した状態に保たれる。図17に示す実施形態におけるように、第一ブラケット118の上昇により補給器190の姿勢が供給姿勢正から待機姿勢に変更される場合には、その場合にスプリングの付勢力が保持板の回動を補助する向きに作用するようにすることが望ましい。ロータリエアシリンダを単動のロータリエアシリンダとする場合にも、カムおよびカムフォロワを省略してもよい。
【0087】
また、複動のロータリエアシリンダを一方向のみに作動させる場合、補給器190が供給姿勢にある場合および補給器の姿勢が待機姿勢から供給姿勢に変更される場合を除いて、ロータリエアシリンダを非作動状態としてもよい。補給器の姿勢が供給姿勢にある場合のみにロータリエアシリンダを作動させてもよい。
【0088】
さらにまた、補給器の姿勢を維持する姿勢維持装置を省略し、補給器が待機姿勢にある状態と供給姿勢にある状態とにおいてそれぞれ、保持部材の位置を規定する位置規定装置を設けるのみでもよい。
【0089】
さらに、上記各実施形態において姿勢変更装置はカムおよびカムフォロワを含んで構成されていたが、専用の駆動源を有する装置としてもよい。例えば、上記のようにロータリエアシリンダを正逆両方向に作動させて保持板を回動させ、補給器190の姿勢を変更するようにするのである。あるいは、ロータリエアシリンダに代えて電動モータにより支持軸142を回動させて、補給器190の姿勢を変更するようにしてもよい。
【0090】
また、補給器の姿勢を維持する姿勢維持装置ないし補給器付勢装置は、例えば、ばね部材により構成してもよい。例えば、ばね部材を、突部352がストッパ354に当接する向きに保持板を付勢するように設けるのである。この場合、補給器の供給姿勢から待機姿勢への姿勢変更時には、保持板はばね部材の付勢力に抗して回動させられる。あるいは、姿勢維持装置は、マグネットを含むものとしてもよい。例えば、ロータリエアシリンダ150の作動による保持板130の回動限度を規定する突部352と、第一ブラケット118に設けられたストッパ354との一方をマグネットにより構成し、他方を磁性材料製とすることにより、保持板130を第一ブラケット118に磁力によって係合させ、補給器190を供給姿勢に保つのである。この際、ロータリエアシリンダ150は設けてもよく、省略してもよい。
【0091】
また、補給器の姿勢変更は、供給位置を超えた位置において行ってもよく、供給位置と退避位置とのいずれを超えた位置においても行うようにしてもよく、供給位置と退避位置との間で姿勢が変更されるとともに、変更された状態に保たれるようにしてもよい。さらに、補給器は、退避位置において待機姿勢にあるようにしてもよい。
【0092】
さらに、第一ブラケットを昇降させる昇降装置は、単動の流体圧シリンダにより構成してもよい。この場合、流体圧シリンダは、例えば、第一ブラケットが上昇端位置に位置する状態において補給器が待機姿勢とされるのであれば、スプリングの付勢力が第一ブラケットを上昇させる向きに作用するように設けることが望ましく、第一ブラケットが下降端位置に位置する状態において補給器が待機姿勢とされるのであれば、スプリングの付勢力が第一ブラケットを下降させる向きに作用するように設けることが望ましい。待機状態において昇降装置へエネルギを供給しなくてよいからである。
【0093】
さらに、水平移動装置102,昇降装置122は電動モータを駆動源とし、例えば、送りねじおよびナットを含む運動変換装置により、電動モータの回転が第一,第二ブラケットの直線移動に変換される装置としてもよい。
【0094】
また、保持筒180は、金属製としてもよい。シリンジ194,スリーブ220および抜止めリング254の少なくとも1つを金属製としてもよい。
【0095】
さらに、上記各実施形態において切断線は吐出ノズルに取り付けられていたが、補給器の収容器に取り付けてもよい。あるいは補給器以外の部材に取り付けてもよく、例えば、補給器保持装置を構成する保持筒に取り付けてもよい。あるいは保持部材に取り付けてもよい。
【0096】
また、印刷材補給対象部に印刷剤を補給する際、補給器を少なくとも1往復させて供給するようにしてもよい。
【0097】
さらに、補給器の退避位置と供給位置との間における移動と、休止位置と補給領域との間における移動とを並行して行うようにしてもよい。
【0098】
また、スクリーン上に載せられた印刷剤をスキージによって移動させ、印刷対象材に塗布するスクリーン印刷機に印刷剤を補給する装置にも本発明を適用することができる。この場合、印刷補給対象部はスクリーンであり、印刷剤は、スクリーン上に直接、供給されるのが普通である。
【0099】
以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、前記[発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効果]の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を施した態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である半田補給装置が設けられたスクリーン印刷機を概略的に示す正面図である。
【図2】上記スクリーン印刷機を構成する半田印刷装置を示す正面図である。
【図3】上記半田印刷装置の加圧塗布ヘッドを示す正面図(一部断面)である。
【図4】上記加圧塗布ヘッドにおいて半田収容室が開かれ、補給器によりクリーム状半田が補給される状態を示す正面図である。
【図5】上記半田補給装置を示す正面図である。
【図6】上記半田補給装置を示す右側面図である。
【図7】上記半田補給装置の補給器の姿勢維持装置を示す底面図(一部断面)である。
【図8】上記半田補給装置において保持板に保持筒を取り付ける取付装置等を示す平面図である。
【図9】上記半田補給装置の補給器,スリーブおよび回転駆動装置等を示す側面図(一部断面)である。
【図10】上記補給器の吐出ノズルに切断線等が取り付けられた状態を示す側面断面図である。
【図11】上記スリーブを、スリットが設けられた部分において断面にして示す平面図である。
【図12】上記スリーブを吐出ノズルに取り付ける弾性リングを示す平面図である。
【図13】上記切断線を示す平面図である。
【図14】上記切断線を断面にして示す図であり、図13におけるA−A断面図である。
【図15】上記補給器が待機姿勢にある状態を示す図である。
【図16】上記スクリーン印刷機を制御する制御装置のうち、本発明に関連の深い部分を示すブロック図である。
【図17】本発明の別の実施形態である印刷剤補給装置を概略的に示す正面図である。
【図18】本発明の別の実施形態である印刷剤補給装置を概略的に示す正面図である。
【図19】図18に示す印刷剤補給装置における補給器の姿勢の変更を説明する図である。
【符号の説明】
10:スクリーン印刷機 14:スクリーン 30:加圧塗布ヘッド
50:半田収容器 70:半田収容室 96:移動部材 102:水平移動装置 110:ブラケット 112:エアシリンダ 118:ブラケット 122:昇降装置 130:保持板 142:支持軸 178:取付装置 180:保持筒 182:補給器保持装置 190:補給器
194:シリンジ 196:吐出ノズル 220:スリーブ 222:切断線 224:円環状溝 226:スリット 228:貫通孔 230:弾性リング 242:横断部 244:係合突部 246:弾性変形部
250:突入部 254:抜け止めリング 260:被駆動ギヤ 282,284:電磁方向切換弁 286:正圧源 288:負圧源 290:方向切換弁装置 292:吐出制御装置 310:回転駆動装置 312:ロータリエアシリンダ 314:回転伝達装置 316:駆動ギヤ
330:ローラ 338:カム 400:制御装置 500:昇降装置
504:カム 512:ローラ 550:カム 562:ボール

Claims (11)

  1. 印刷剤を収容器内に収容し、その収容器の一端に設けられた吐出ノズルから吐出してスクリーン印刷機の印刷剤補給対象部に補給する補給器を備えた印刷剤補給装置であって、
    前記吐出ノズルから延びる前記印刷剤を切断する切断線と、
    その切断線を、前記吐出ノズルの先端開口を横断し、かつ、その吐出ノズルの先端面に弾性力により接触させられた状態で、その吐出ノズルのほぼ中心軸線を中心として回転可能に保持する切断線保持装置と
    を含むことを特徴とする印刷剤補給装置。
  2. 前記切断線がそれ自体の弾性力により前記吐出ノズルの先端面に接触させられた請求項1に記載の印刷剤補給装置。
  3. 印刷剤を収容器内に収容し、その収容器の一端に設けられた吐出ノズルから吐出してスクリーン印刷機の印刷剤補給対象部に補給する補給器を備えた印刷剤補給装置であって、
    前記補給器に前記吐出ノズルの軸線のまわりに回転可能に取り付けられた回転部材と、
    その回転部材に、前記吐出ノズルの先端開口を横断する姿勢で、かつ、その吐出ノズルの先端面に弾性力により接触させられた状態で取り付けられた切断線と
    を含むことを特徴とする印刷剤補給装置。
  4. 前記切断線が、前記回転部材の被係合部に係合させられる係合部を備え、その係合部と前記吐出ノズルの先端面に接触させられる部分との間に、弾性変形の復元力によりその接触させられる部分を吐出ノズルの先端面に押し付ける弾性変形部を備えたことを特徴とする請求項3に記載の印刷剤補給装置。
  5. 前記切断線の前記係合部が、前記回転部材の直径方向に隔たった2個所に設けられた一対の被係合部に係合する一対の係合部であり、それら一対の係合部と前記切断線の前記吐出ノズルの先端開口を横断する部分の両端との位相が互に異ならされており、それら一対の係合部と吐出ノズルの先端開口を横断する部分の両端とを連結する部分が前記弾性変形部を構成している請求項4に記載の印刷剤補給装置。
  6. 前記補給器を保持する保持部材と、
    駆動源を備えて前記保持部材に設けられ、前記回転部材を回転させる回転駆動装置と
    を含むことを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1つに記載の印刷剤補給装置。
  7. 前記収容器の上部空間の圧力を正圧,大気圧および負圧に制御することにより、収容器内の印刷剤の前記吐出ノズルからの吐出を制御する吐出制御装置と、
    前記回転部材を回転させる回転駆動装置と、
    それら吐出制御装置および回転駆動装置に接続され、吐出制御装置に前記上部空間を正圧に保たせて前記補給器に印刷剤を補給させ、吐出制御装置に前記上部空間を第一設定時間の間大気圧にさせた後、前記回転駆動装置に前記回転部材を回転させ、吐出制御装置に前記上部空間を第二設定時間の間負圧にさせた後、前記回転駆動装置に再び回転部材を回転させる主制御装置と
    を含むことを特徴とする請求項3ないし6のいずれか1つに記載の印刷剤補給装置。
  8. 前記切断線の前記吐出ノズルの先端開口を横断する部分が、吐出ノズルの先端部内に突入する突入部を有することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の印刷剤補給装置。
  9. 前記突入部が、前記吐出ノズルの先端開口のほぼ中央に位置する部分が吐出ノズルの先端部内へ最も深く突入し、前記ほぼ中央から離れるに従って突入量が減少し、最外周部は吐出ノズルの先端部外に位置することを特徴とする請求項に記載の印刷剤補給装置。
  10. 前記補給器を保持する保持部材と、
    その保持部材をほぼ水平な回動軸線のまわりに回動可能に保持するブラケットと、
    前記保持部材を前記回動軸線のまわりに回動させることにより、前記補給器の姿勢を、前記吐出ノズルがほぼ下向きとなる供給姿勢と、その供給姿勢に比較して吐出ノズルが水平横向きに近い状態となる待機姿勢との少なくとも2つに変更する姿勢変更装置と
    を含むことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の印刷剤補給装置。
  11. 記補給器を保持する保持部材と、
    その保持部材をほぼ水平な回動軸線のまわりに回動可能に保持する第一ブラケットと、
    その第一ブラケットをほぼ上下方向に移動可能に保持する第二ブラケットと、
    それら第一ブラケットと第二ブラケットとの間に設けられ、第一ブラケットを前記ほぼ上下方向に移動させることによって、前記補給器を前記スクリーン印刷機の印刷剤補給対象部に接近した供給位置とその供給位置より上方へ退避した退避位置とに昇降させる昇降装置と、
    前記印刷剤補給対象部から水平方向に外れた休止位置に設けられたカムと、
    前記保持部材に設けられたカムフォロワと、
    前記第二ブラケットを水平方向に、前記カムフォロワが前記カムに係合可能な前記休止位置まで移動させる水平移動装置と、
    を含み、かつ、前記カムの形状が、前記第二ブラケットが前記休止位置まで移動させられた状態で、前記昇降装置が前記第一ブラケットを上昇または下降させるのに伴って前記カムフォロワが前記カムと係合し、第一ブラケットの上昇運動または下降運動を、前記保持部材を前記ほぼ水平な回動軸線のまわりに回動させて補給器をほぼ水平な姿勢とする回動運動に変換する形状とされたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の印刷剤補給装置。
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