JP2000071421A - 高粘度材料供給装置 - Google Patents

高粘度材料供給装置

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JP2000071421A
JP2000071421A JP10248847A JP24884798A JP2000071421A JP 2000071421 A JP2000071421 A JP 2000071421A JP 10248847 A JP10248847 A JP 10248847A JP 24884798 A JP24884798 A JP 24884798A JP 2000071421 A JP2000071421 A JP 2000071421A
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wire
cream solder
cylindrical portion
viscosity material
eccentric shaft
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JP10248847A
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Kenji Fujii
堅治 藤井
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高粘度材料をワイヤによって良好に切断し
て、高粘度材料の一部の固化による不良発生を防止する
と共に、高精度で再現性に優れた高粘度材料の定量供給
が実現可能な高粘度材料供給装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】 ラミネートパック14の上方に水平に延
びる偏心軸22は、第1の円柱部24とこの第1の円柱
部24の両端に偏心して設けられた第2の円柱部26と
から構成される。第1の円柱部24は回転手段としての
シリンダの駆動によりアーム34を介してその中心線を
回転軸として回転するようになっている。第2の円柱部
26にはその回転に対して自在にワイヤホールダ40が
吊着され、このワイヤホールダ40の下端部にはワイヤ
42が水平に張設されており、揺動手段としてのシリン
ダの駆動によりアーム44を介して第2の円柱部26の
中心線を回転軸として揺動するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高粘度材料供給装
置に係り、特にプリント配線板の半田付けに使用される
クリーム半田印刷機においてクリーム半田を供給する高
粘度材料供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント配線板の半田付けに使用
されるクリーム半田印刷機において、クリーム半田を供
給する場合には、図7に示されるように、ポット状容器
60に収納されたクリーム半田62をヘラ64を用いて
掬い取る方法を用いていた。しかし、このヘラ64を用
いた手供給方法においては、クリーム半田を供給する毎
にクリーム半田印刷機を停止させる必要があり、24時
間の連続稼働に適応することができないという欠点があ
った。また、ポット状容器60内のクリーム半田62の
品質を保持するためには定期的に攪拌する必要があり、
またポット状容器60の開封後はクリーム半田62が酸
化される危険があり、その保管管理に手数がかかるとい
う欠点もあった。
【0003】このため、ポット状容器60の代わりに、
クリーム半田自動供給装置が開発されている。このクリ
ーム半田自動供給装置は、小さなスペースしかとらない
ために輸送や冷蔵庫保管が容易で、酸化しにくい袋状容
器を用いてクリーム半田印刷機にクリーム半田を自動的
に供給することが可能である等の特長を有している。以
下、従来のクリーム半田自動供給装置の一例について説
明する。
【0004】図8に示されるように、クリーム半田を収
納した袋状容器70がピン72によってベース板74に
固定され、吊下されている。また、圧搾ローラ76が、
袋状容器70上をその上部から下部に向かって移動し、
所定量のクリーム半田を袋状容器70下端の開口部から
押し出すようになっている。また、ワイヤ78を張った
コの字型の腕部材80がシリンダ82に接続され、この
シリンダ82の稼働により、図中に矢印で示すように、
水平方向に移動するようになっている。
【0005】そして、圧搾ローラ76を袋状容器70の
上部から下部に向かって移動させ、所定量のクリーム半
田を袋状容器70下端の開口部から押し出した後、シリ
ンダ82を駆動させ、腕部材80を介してワイヤ78を
水平方向に前進させる。こうして、袋状容器70下端の
開口部から押し出されたクリーム半田をワイヤ78によ
って切断し、その切断された所定量のクリーム半田84
を例えば印刷スクリーン上に供給する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のクリーム半
田自動供給装置において、所定量のクリーム半田84を
印刷スクリーン上に供給する際には、図9(a)に示さ
れるように、ピン72によってベース板74に固定され
て吊下されている袋状容器70下端を開口し、更に図9
(b)に示されるように、袋状容器70をその上部から
下部に向かって圧搾ローラ20を移動させて、ラミネー
トパック14下端の開口部から所定量のクリーム半田8
4を押し出した後、図9(c)に示されるように、ワイ
ヤ78を水平方向に前進させて、袋状容器70下端の開
口部から押し出されたクリーム半田84を切断し、この
切断した所定量のクリーム半田84を印刷スクリーン上
に落下させる。ところが、このとき、図9(c)に示さ
れるように、ワイヤ78によるクリーム半田84の切断
の最終部分に、袋状容器70下端の開口部から例えば
0.2mm程度下方に突出するクリーム半田の垂れ86
が発生する。
【0007】そして、このクリーム半田の垂れ86をそ
のままにしておくと、このクリーム半田の垂れ86は固
化する。このため、次の段階において、再び圧搾ローラ
76を移動させ、所定量のクリーム半田84を袋状容器
70下端の開口部から押し出した後、この押し出された
クリーム半田84をワイヤ78によって切断すると、固
化したクリーム半田の垂れ86を含む所定量のクリーム
半田84が切断されて印刷スクリーン上に供給されるこ
とになる。その結果、印刷スクリーン上に供給された所
定量のクリーム半田84に含有される固化したクリーム
半田の垂れ86の部分が、印刷スクリーンの目詰まりの
原因となるという問題があった。
【0008】この問題を解決するために、ワイヤ78に
よるクリーム半田84の切断の最終部分にクリーム半田
の垂れ86が発生する場合、シリンダ82を駆動させて
ワイヤ78を水平方向に前進させた軌道と同一の軌道を
通ってワイヤ78を後退させ、袋状容器70下端の開口
部から下方に突出したクリーム半田の垂れ86を削り取
ることが考えられる。
【0009】しかし、この場合には、クリーム半田の垂
れ86を削り取る際に、その一部がワイヤ78に付着し
てしまう。そして、このワイヤ78に付着したクリーム
半田は固化する。このため、ワイヤ78によるクリーム
半田84の切断が鈍くなり、印刷スクリーン上へのクリ
ーム半田の定量供給の精度や再現性が低下していくとい
う問題が生じる。また、ワイヤ78に付着して固化した
クリーム半田の一部が印刷スクリーン上に供給されるク
リーム半田84に混入し、その混入した一部の固化した
クリーム半田が、印刷スクリーンの目詰まりの原因とな
ったりするという問題も生じる。
【0010】そこで本発明は、上記問題点を鑑みてなさ
れたものであり、高粘度材料をワイヤによって良好に切
断して、高粘度材料の一部の固化による不良発生を防止
すると共に、高精度で再現性に優れた高粘度材料の定量
供給を実現することができる高粘度材料供給装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の本発
明に係る高粘度材料供給装置により達成される。即ち、
請求項1に係る高粘度材料供給装置は、高粘度材料を収
納した袋状容器を吊下する支持体と、袋状容器を上部か
ら圧搾して、この袋状容器下端の開口部から高粘度材料
を絞り出すローラと、袋状容器上方に略水平に設置さ
れ、第1の円柱部の両端に第2の円柱部が偏心して設け
られている偏心軸と、この偏心軸の両端部の第2の円柱
部に吊着され、この第2の円柱部の回転に対して自在な
ワイヤホールダと、このワイヤホールダの下端部に略水
平に張設されたワイヤと、偏心軸の第1の円柱部の中心
軸を回転軸として、偏心軸を回転させる回転手段と、偏
心軸の両端部の第2の円柱部の中心軸を回転軸として、
ワイヤホールダを揺動させる揺動手段と、を有すること
を特徴とする。
【0012】ここで、「第1の円柱部の両端に第2の円
柱部が偏心して設けられている」とは、第1の円柱部の
中心線とこの第1の円柱部の両端に設けられている第2
の円柱部の中心線とが所定の偏心量だけずれていること
を意味する。
【0013】このように請求項1に係る高粘度材料供給
装置においては、回転手段により第1の円柱部の中心軸
を回転軸として偏心軸を回転させると、この回転に伴っ
て第1の円柱部の両端に設けられている第2の円柱部も
偏心回転する。即ち、第1の円柱部の中心軸を回転軸と
してその周囲に第2の円柱部の中心線が回転することに
なる。このため、第2の円柱部の中心線は、第1の円柱
部の中心軸よりも上に位置したり、下に位置したりす
る。このため、偏心軸の第2の円柱部に吊着されたワイ
ヤホールダに水平に張設されているワイヤの高さも、上
下に変動する。
【0014】ここで、第2の円柱部の中心線の最も高い
位置と最も低い位置と差、即ちワイヤの高さの最大変動
幅は、第1の円柱部の中心線と第2の円柱部の中心線と
の偏心量の2倍になる。また、第2の円柱部の中心線の
高い位置と低い位置と差、即ちワイヤの高さの変動幅
は、回転手段による偏心軸の回転によって微少量制御す
ることが可能である。
【0015】そして、第2の円柱部の中心線が第1の円
柱部の中心軸よりも上に位置する状態において、即ちワ
イヤの高さが相対的に高い状態において、揺動手段によ
り第2の円柱部の中心軸を回転軸としてワイヤホールダ
を一定方向に前進させた後、第2の円柱部の中心線が第
1の円柱部の中心軸よりも下に位置する状態において、
即ちワイヤの高さが相対的に低い状態において、揺動手
段により第2の円柱部の中心軸を回転軸としてワイヤホ
ールダを反対方向に後退させると、このワイヤホールダ
の下端部に略水平に張設されたワイヤは、一定方向への
前進と反対方向への後退とで異なる高さの軌跡を描くこ
とになる。具体的には、反対方向に後退する際の軌跡
は、一定方向に前進する際の軌跡よりも低くなる。そし
て、その高さの差は、第2の円柱部の中心線の高い位置
と低い位置と差に等しくなる。
【0016】従って、ワイヤが一定方向に前進する際の
軌跡の高さを、ローラにより袋状容器下端の開口部から
絞り出された高粘度材料を切断する際の位置に合致させ
るように調整すると共に、ワイヤが反対方向に後退する
際の軌跡の高さを、ワイヤによる高粘度材料の切断の最
終部分に発生する高粘度材料の垂れに当たる位置に合致
させるように調整すると、高粘度材料の垂れは袋状容器
下端の開口部内に折り畳まれて消滅する。即ち、一定方
向への前進と反対方向への後退とで異なる高さの軌跡を
描くワイヤの揺動により、高粘度材料の垂れを残存させ
ることなく、高粘度材料が良好に切断される。このた
め、高粘度材料の垂れが固化して不良発生の原因となる
ことが防止されると共に、高精度で再現性に優れた高粘
度材料の定量供給が実現される。
【0017】なお、上記請求項1に係る高粘度材料供給
装置において使用される高粘度材料としては、クリーム
半田が好適である。クリーム半田は、プリント配線板の
製造プロセスにおいて、プリント配線板の半田付けに用
いられるため、この高粘度材料供給装置、即ちクリーム
半田供給装置によって高精度で再現性に優れた定量供給
が実現されることは、プリント配線板の製造プロセスの
安定化、ひいては装置の信頼性や歩留りの向上に大きく
寄与することになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施
形態に係るクリーム半田供給装置を備えたクリーム半田
印刷機を示す概略斜視図であり、図2は図1のクリーム
半田供給装置を示す概略正面図であり、図3は図1のク
リーム半田供給装置を示すワイヤー揺動手段の概略側面
図であり、図4(a)は図2に示すクリーム半田供給装
置の一部拡大図であり、図4(b)は図4(a)の概略
側面図である。
【0019】図1に示されるように、本実施形態に係る
クリーム半田供給装置10は、プリント配線板の製造プ
ロセスにおいてプリント配線板の半田付けに使用される
クリーム半田印刷機12の一部を構成し、このクリーム
半田印刷機12の印刷スクリーン(図示せず)上に所定
量のクリーム半田を供給するものである。
【0020】このクリーム半田供給装置10において
は、図2及び図3に示されるように、クリーム半田を収
納したラミネートパック14がピン16によって支持体
としてのベース板18に固定され、吊下されている。ま
た、圧搾ローラ20が、ラミネートパック14上をその
上部から下部に向かって移動し、ラミネートパック14
下端の開口部から所定量のクリーム半田を押し出すよう
になっている。また、ラミネートパック14の上方にお
いては、水平に延びる偏心軸22がベース板18の上端
部に回転可能に設置されている。
【0021】この偏心軸22は、図2、図3、及び図4
(a)、(b)に示されるように、第1の円柱部24と
この第1の円柱部24の両端に偏心して設けられた第2
の円柱部26とから構成されている。即ち、第1の円柱
部24の中心線28と第2の円柱部26の中心線30と
は、所定の偏心量αだけずれている。そして、偏心軸2
2の第1の円柱部24は、軸受32を介してベース板1
8の上端部に回転可能に取り付けられている。また、こ
の第1の円柱部24は、アーム34を介してシリンダ3
6に接続され、このシリンダ36の駆動によってその中
心線28を回転センターとして回転するようになってい
る。こうして、シリンダ36及びアーム34が、偏心軸
22の回転手段となっている。
【0022】また、第1の円柱部24の両端の第2の円
柱部26には、第2の円柱部26の回転に対して自在に
なるように、軸受38を介して、ワイヤホールダ40が
吊着されている。また、このワイヤホールダ40の下端
部には、ワイヤ42が水平に張設されている。
【0023】更に、このワイヤホールダ40は、アーム
44を介してシリンダ46に接続されている。そして、
このワイヤホールダ40は、図3中の2点鎖線によって
示されるように、このシリンダ46の駆動により、第2
の円柱部26の中心線30を回転軸として揺動するよう
になっている。こうして、シリンダ46及びアーム44
が、ワイヤ42を水平に張設しているワイヤホールダ4
0の揺動手段となっている。
【0024】次に、図1〜図4に示されるクリーム半田
供給装置の動作を、図5及び図6を用いて説明する。こ
こで、図5は偏心軸22の回転によりワイヤ42の高さ
を制御する方法を説明するための図であり、図6(a)
〜(d)はワイヤ42の揺動によりクリーム半田を切断
する方法を説明するための図である。
【0025】最初に、偏心軸22の回転によりワイヤ4
2の高さを制御する方法について述べる。偏心軸22を
シリンダ36の駆動によりアーム34を介して回転させ
る。このとき、この偏心軸22の回転は、第1の円柱部
24の中心線28が回転センターとなるため、第1の円
柱部24の両端の第2の円柱部26も第1の円柱部24
の中心線28を回転センターとして偏心回転する。即
ち、第2の円柱部26の中心線30が、第1の円柱部2
4の中心線28を回転センターとしてその周囲に回転す
ることになる。このため、第2の円柱部26の中心線3
0は、第1の円柱部24の中心線28よりも上に位置し
たり、下に位置したりすることになる。
【0026】偏心軸22における第2の円柱部26の中
心線30が第1の円柱部24の中心線28よりもh1だ
け高くなっている状態を、図5の右半分に示し、第2の
円柱部26の中心線30が第1の円柱部24の中心線2
8よりもh2だけ低くなっている状態を、図5の左半分
に示す。このとき、偏心軸22の第2の円柱部26に吊
着されたワイヤホールダ40に水平に張設されているワ
イヤ42の高さにも差Δhが生じる。即ち、図5の左半
分に示されるワイヤ42の高さは、図5の右半分に示さ
れるワイヤ42の高さよりもΔh=(h1+h2)だけ
低くなる。
【0027】なお、偏心軸22における第2の円柱部2
6の中心線30が最も高くなる位置においては、第1の
円柱部24の中心線28よりも偏心量αの分だけ高くな
り、逆に、第2の円柱部26の中心線30が最も低くな
る位置においては、第1の円柱部24の中心線28より
も偏心量αの分だけ低くなる。従って、第2の円柱部2
6の中心線30の最も高い位置と最も低い位置と差、即
ちワイヤ42の高さの最大変動幅Δhは、偏心量αの2
倍、即ちΔh=2αとなる。そして、シリンダ36の駆
動による偏心軸22の回転を制御することにより、第2
の円柱部26の中心線30の高さを制御することが可能
であり、ワイヤホールダ40に水平に張設されているワ
イヤ42の高さを最大幅2αの範囲内において制御する
ことが可能である。
【0028】次いで、ワイヤ42によりクリーム半田を
切断する方法について述べる。先ず、シリンダ36の駆
動によりアーム34を介して偏心軸22を回転させ、図
5の右半分に示されるように、偏心軸22における第2
の円柱部26の中心線30が第1の円柱部24の中心線
28よりh1だけ高くなっている状態にする。このと
き、偏心軸22の第2の円柱部26に吊着されたワイヤ
ホールダ40に水平に張設されているワイヤ42の高さ
は、クリーム半田を収納したラミネートパック14下端
の開口部から僅かに下方の位置、即ちラミネートパック
14下端の開口部から押し出される所定量のクリーム半
田を切断する位置に合致している。逆にいえば、ワイヤ
42の高さがラミネートパック14下端の開口部から押
し出された所定量のクリーム半田の切断位置に合致する
ように、h1の値を設定し、このh1の設定値を実現す
るようにシリンダ36の駆動による偏心軸22の回転を
調整する。
【0029】そして、ワイヤ42の高さをラミネートパ
ック14下端の開口部から押し出される所定量のクリー
ム半田の切断位置に合致させた状態において、図6
(a)に示されるように、ピン16によってベース板1
8に固定されて吊下されているラミネートパック14上
をその上部から下部に向かって、図中の矢印方向に圧搾
ローラ20を移動させ、ラミネートパック14下端の開
口部から所定量のクリーム半田48を押し出す。
【0030】続いて、図3中の2点鎖線によって示され
るように、シリンダ46の駆動によりアーム44を介し
てワイヤホールダ40を前進する方向に揺動する。そし
て、このワイヤホールダ40に水平に張設されているワ
イヤ42により、図6(b)に示されるように、ラミネ
ートパック14下端の開口部から押し出される所定量の
クリーム半田48を切断し、下方の印刷スクリーン(図
示せず)上に落下させる。こうして、クリーム半田印刷
機12の印刷スクリーン上に所定量のクリーム半田48
を供給する。但し、このワイヤ42によりクリーム半田
48を切断する際には、従来の場合と同様に、その切断
の最終部分に、ラミネートパック14下端の開口部から
例えば0.2mm程度下方に突出するクリーム半田の垂
れ50が発生する。
【0031】続いて、再びシリンダ36の駆動によりア
ーム34を介して偏心軸22を回転させ、図5の左半分
に示されるように、偏心軸22における第2の円柱部2
6の中心線30が第1の円柱部24の中心線28よりも
h2だけ低くなっている状態にする。このとき、偏心軸
22の第2の円柱部26に吊着されたワイヤホールダ4
0に水平に張設されているワイヤ42の高さは、図5の
右半分と左半分との比較から明らかなように、図6
(b)に示されるクリーム半田48を切断した際の高さ
よりも、Δh=(h1+h2)だけ低くなる。そして、
このワイヤ42の高さは、図6(c)に示されるよう
に、ラミネートパック14下端の開口部から下方に突出
しているクリーム半田の垂れ50に当たる位置に合致し
ている。
【0032】逆にいえば、ワイヤ42の高さがラミネー
トパック14下端の開口部から下方に突出しているクリ
ーム半田の垂れ50に当たる位置に合致するように、Δ
hの値を設定し、即ちh2の値を設定し、このh2の設
定値を実現するようにシリンダ36の駆動による偏心軸
22の回転を調整する。
【0033】続いて、シリンダ46の駆動によりアーム
44を介してワイヤホールダ40を後退する方向に揺動
する。そして、このワイヤホールダ40に水平に張設さ
れているワイヤ42により、図6(d)に示されるよう
に、ラミネートパック14下端の開口部から下方に突出
しているクリーム半田の垂れ50をその開口部内に折り
畳んで消滅させる。
【0034】以上のように本実施形態によれば、シリン
ダ36の駆動による偏心軸22の回転を調整して、偏心
軸22の第2の円柱部26に吊着されたワイヤホールダ
40に水平に張設されているワイヤ42の高さをラミネ
ートパック14下端の開口部から押し出される所定量の
クリーム半田を切断する位置に合致させると共に、この
状態において、シリンダ46の駆動によりワイヤホール
ダ40を前進する方向に揺動し、このワイヤホールダ4
0に水平に張設されているワイヤ42によりラミネート
パック14下端の開口部から押し出された所定量のクリ
ーム半田48を切断した後、再びシリンダ36の駆動に
よる偏心軸22の回転を調整して、ワイヤ42の高さを
クリーム半田48を切断した際の高さよりもΔhだけ低
くして、その切断の最終部分に発生したクリーム半田の
垂れ50に当たる位置に合致させると共に、この状態に
おいて、シリンダ46の駆動によりワイヤホールダ40
を後退する方向に揺動し、ワイヤ42によりラミネート
パック14下端の開口部から下方に突出しているクリー
ム半田の垂れ50をその開口部内に折り畳んで消滅させ
ることができる。
【0035】即ち、ワイヤ42を揺動させる際に、偏心
軸22の回転によりワイヤ42の高さを調整し、ワイヤ
42の前進と後退とではその高さがΔhだけ異なる軌跡
を通過するようにして、ワイヤ42の前進の際にラミネ
ートパック14下端の開口部から押し出された所定量の
クリーム半田48を切断し、ワイヤ42の後退の際にラ
ミネートパック14下端の開口部から下方に突出してい
るクリーム半田の垂れ50をその開口部内に折り畳んで
消滅させることができる。
【0036】従って、クリーム半田の垂れ50を残存さ
せることなく、所定量のクリーム半田48を良好に切断
することができるため、クリーム半田印刷機12の印刷
スクリーン上に所定量のクリーム半田48を高精度で再
現性よく定量供給することが可能になると共に、クリー
ム半田の垂れ50が固化して印刷スクリーンの目詰まり
等の不良発生の原因となることを防止することができ
る。
【0037】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明に係
る高粘度材料供給装置によれば、次のような効果を奏す
ることができる。即ち、請求項1に係る高粘度材料供給
装置によれば、第1の円柱部の両端に第2の円柱部が偏
心して設けられている偏心軸をその第1の円柱部の中心
軸を回転センターとして回転させる回転手段と、偏心軸
の両端部の第2の円柱部に吊着されたワイヤホールダに
略水平に張設されたワイヤをそのワイヤホールダを介し
て揺動させる揺動手段とを有することにより、回転手段
により偏心軸を回転させて、第1の円柱部の中心軸に対
する第2の円柱部の中心線の高さ、即ち揺動手段によっ
て揺動するワイヤの高さを変動させることが可能になる
ため、ワイヤの高さを袋状容器下端の開口部から絞り出
された高粘度材料の切断位置に合致させた状態において
揺動手段によりワイヤを前進させ、高粘度材料を切断す
ると共に、ワイヤの高さを高粘度材料の切断の最終部分
に発生する高粘度材料の垂れに当たる位置に合致させた
状態において揺動手段によりワイヤを後退させ、高粘度
材料の垂れを袋状容器下端の開口部内に折り畳んで消滅
させることができる。即ち、一定方向への前進と反対方
向への後退とで異なる高さの軌跡を描くワイヤの揺動に
より、高粘度材料の垂れを残存させることなく、高粘度
材料を良好に切断することができる。従って、高粘度材
料の垂れが固化して不良発生の原因となることを防止し
つつ、高精度で再現性に優れた高粘度材料の定量供給を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るクリーム半田供給装
置を備えたクリーム半田印刷機を示す概略斜視図であ
る。
【図2】図1に示すクリーム半田供給装置を示す概略正
面図である。
【図3】図1に示すクリーム半田供給装置におけるワイ
ヤー揺動手段の概略側面図である。
【図4】(a)は図2に示すクリーム半田供給装置の一
部拡大図であり、(a)の概略側面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るクリーム半田供給装
置における偏心軸の回転によりワイヤの高さを制御する
方法を説明するための図である。
【図6】(a)〜(d)は本発明の一実施形態に係るク
リーム半田供給装置において、ワイヤの揺動によりクリ
ーム半田を切断する方法を説明するための図である。
【図7】従来のクリーム半田の供給方法の一例を示す概
略図である。
【図8】従来のクリーム半田供給装置を示す概略斜視図
である。
【図9】(a)〜(c)は従来のクリーム半田供給装置
においてワイヤによりクリーム半田を切断する方法を説
明するための図である。
【符号の説明】
10…クリーム半田供給装置、12…クリーム半田印刷
機、14…ラミネートパック、16…ピン、18…ベー
ス板、20…圧搾ローラ、22…偏心軸、24…第1の
円柱部、26…第2の円柱部、28…第1の円柱部の中
心線、30…第2の円柱部の中心線、32…軸受、34
…アーム、36…シリンダ、38…軸受、40…ワイヤ
ホールダ、42…ワイヤ、44…アーム、46…シリン
ダ、48…クリーム半田、50…クリーム半田の垂れ、
60…ポット状容器、62…クリーム半田、64…ヘ
ラ、70…袋状容器、72…ピン、74…ベース板、7
6…圧搾ローラ、78…ワイヤ、80…コの字型の腕部
材、82…シリンダ、84…クリーム半田、86…クリ
ーム半田の垂れ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高粘度材料を収納した袋状容器を吊下す
    る支持体と、 前記袋状容器を上部から圧搾して、前記袋状容器下端の
    開口部から高粘度材料を絞り出すローラと、 前記袋状容器上方に略水平に設置され、第1の円柱部の
    両端に第2の円柱部が偏心して設けられている偏心軸
    と、 前記偏心軸の両端部の前記第2の円柱部に吊着され、前
    記第2の円柱部の回転に対して自在なワイヤホールダ
    と、 前記ワイヤホールダの下端部に略水平に張設されたワイ
    ヤと、 前記偏心軸の前記第1の円柱部の中心軸を回転軸とし
    て、前記偏心軸を回転させる回転手段と、 前記偏心軸の両端部の前記第2の円柱部の中心軸を回転
    軸として、前記ワイヤホールダを揺動させる揺動手段
    と、 を有することを特徴とする高粘度材料供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高粘度材料供給装置にお
    いて、 前記袋状容器に収納された高粘度材料が、クリーム半田
    であることを特徴とする高粘度材料供給装置。
JP10248847A 1998-09-02 1998-09-02 高粘度材料供給装置 Pending JP2000071421A (ja)

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