JP2922320B2 - スクリーン印刷機およびスクリーン印刷方法 - Google Patents

スクリーン印刷機およびスクリーン印刷方法

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JP2922320B2
JP2922320B2 JP7472991A JP7472991A JP2922320B2 JP 2922320 B2 JP2922320 B2 JP 2922320B2 JP 7472991 A JP7472991 A JP 7472991A JP 7472991 A JP7472991 A JP 7472991A JP 2922320 B2 JP2922320 B2 JP 2922320B2
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squeegee
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鎬一 浅井
護 津田
邦夫 大江
隆始 岩月
光男 角谷
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Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリント基板等被印刷板
の所定部位に接着剤,クリーム状半田等の印刷剤を印刷
するスクリーン印刷機およびスクリーン印刷方法に関す
るものであり、特に、印刷剤の取扱いに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】スクリーン印刷機は、プリント基板の電
子部品接着位置やリード線接続位置に接着剤やクリーム
状半田を塗布する場合のように、被印刷板の所定の位置
に印刷剤を印刷する装置であり、実開平1−63169
号公報等により知られている。このスクリーン印刷機
は、被印刷板支持台と、スクリーン支持台と、スキージ
装置とを備え、スキージ装置のスキージがスクリーン支
持台に支持されたスクリーン上を移動することによっ
て、被印刷板支持台に支持された被印刷板に印刷剤を印
刷する。印刷剤は印刷開始に先立ってスクリーン上に載
せられ、スキージによって移動させられつつスクリーン
に形成された小穴を通って印刷板に印刷されるのであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに印刷剤をスクリーン上に置いて印刷すれば、種々の
不都合が生ずる。スクリーン上に置かれた印刷剤は大気
に触れて酸化する。そのため、例えば印刷剤としてクリ
ーム状半田を使用する場合には、酸化によりクリーム状
半田のリフロー時における半田ボールの発生や、半田溶
解時のぬれ性の低下を来す問題が生ずる。また、クリー
ム状半田は、半田粒と、半田をクリーム状にするための
フラックスとから成る。フラックスは松やに,アルコー
ルおよびバインダ等を含み、練りにより半田粒と混ざり
合い、印刷に適した粘度のクリーム状半田が得られるの
であるが、大気中に置かれればアルコール分等溶剤が蒸
発し、粘度が高くなって印刷をスムーズに行うことがで
きず、また、半田の固定力が低下して電子部品がずれる
恐れがある。さらに、クリーム状半田のように大気との
接触により酸化や粘度の増大等、性質が変化する印刷剤
の場合、印刷終了時にスクリーン上に残っても未使用の
印刷剤と同様に使用することはできず、無駄となる。さ
らにまた、スクリーンはプリント基板の種類の変更に合
わせて交換するのであるが、1種類のプリント基板への
印刷の終了時にはスクリーン上にクリーム状半田が残っ
ているのが普通であり、スクリーン交換時にはこの残っ
た印刷剤を回収することが必要である。しかし、この回
収作業は従来作業者が行っており、スクリーン交換の自
動化のネックとなっていた。
【0004】第一発明および第二発明はそれぞれ、印刷
剤を大気から遮断した状態で被印刷板に印刷することが
でき、かつ、印刷剤をスクリーン上に残さないでスキー
ジをスクリーンから離間させることができるスクリーン
印刷機およびスクリーン印刷方法を提供することを課題
として為されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第一発明は、上記の課題
を解決するために、スクリーン印刷機を、被印刷板を
支持する被印刷板支持台と、スクリーン支持台に支持
されたスクリーンと、印刷剤を大気から遮断した状態
で収容する閉鎖容器と、その閉鎖容器と接続されると
ともに前記スクリーンに実質的に密着する印刷剤吐出口
を備えたスキージと、そのスキージを前記スクリーン
上において移動させて前記印刷剤を前記被印刷板に印刷
させるとともに、スキージをスクリーンに平行な方向と
直角な方向との成分をもって移動させることによりスク
リーンから離間させる移動装置とを含むものとしたこと
を特徴とする。なお、ここにおいて「スクリーンに実質
的に密着する印刷剤吐出口」とは、印刷剤吐出口がスク
リーンに対して全く隙間なく接触する場合のみならず、
僅かに隙間を有して接触する状態をも含む。印刷剤が印
刷剤吐出口から漏れ出すことがないように、印刷剤吐出
口がスクリーンに実質的に密着していればよいのであ
る。また、第二発明に係るスクリーン印刷方法は、被印
刷板を支持する被印刷板支持台と、スクリーン支持台に
支持されたスクリーンと、印刷剤を大気から遮断した状
態で収容する閉鎖容器と、その閉鎖容器と接続されると
ともに前記スクリーンに実質的に密着する印刷剤吐出口
を備えたスキージと、そのスキージを移動させる移動装
置とを備えたスクリーン印刷機において、前記移動装置
により前記スキージを前記スクリーン上において移動さ
せて前記印刷剤を前記被印刷板に印刷するとともに、ス
キージをスクリーンに平行な方向と直角な方向との成分
をもって移動させることによりスクリーンから離間させ
ることを特徴とする。
【0006】
【作用】第一発明に係るスクリーン印刷機および第二発
明に係るスクリーン印刷方法においては、閉鎖容器に収
容された印刷剤は、印刷剤吐出口から吐出されて被印刷
板に印刷される。閉鎖容器に収容された印刷剤は大気に
触れることがなく、かつ、印刷剤吐出口はスクリーンに
実質的に密着させられているため、印刷剤吐出口内の印
刷剤も大気に触れることなく、印刷剤は大気に触れる
ことなく印刷板に印刷される。その上、スキージはスク
リーンに対して平行な方向と直角な方向との成分をもっ
てスクリーンから離間させられるため、スキージをスク
リーンに直角な方向に離間させる場合に比較してスクリ
ーン上に残る印刷剤が少なくて済む。
【0007】
【発明の効果】このように第一発明および第二発明によ
れば、印刷剤を大気に接触させることなく印刷板に印
刷することができ、印刷剤の酸化による不都合の発生を
回避することができる。また、クリーム状半田のように
アルコール分等の溶剤を含む印刷剤の場合、溶剤の蒸発
による粘度の変化が生ずることがなく、印刷開始から終
了まで同じ状態でスムーズに印刷を行うことができる。
また、閉鎖容器内の印刷剤は大気に触れないため、その
性質変わらず、印刷終了時に閉鎖容器内に印刷剤が残
っても次回の印刷に使用することができ、従来のように
スクリーン上に印刷剤が残って無駄になることがなく、
印刷コストを低減することができる。さらに、印刷剤
は、印刷剤吐出口がスクリーンに実質的に密着した状態
で印刷されるため、スキージの移動方向と交差する方向
に印刷剤がはみ出すことがなく、閉鎖容器内に収容され
た印刷剤の全部が無駄なく印刷に使用される効果が得ら
れる。さらにまた、スキージがスクリーンから離間する
際に印刷剤がスクリーン上に残ることは殆どなく、印刷
剤の無駄がなくなるとともに、スクリーンの交換時に印
刷剤の回収を行う必要がなく、スクリーンの自動交換を
行うことが可能となる効果が得られる。
【0008】
【0009】
【実施例】以下、第一発明および第二発明をプリント基
板スクリーン印刷機および印刷方法に適用した場合の実
施例を図面に基づいて詳細に説明する。図4は、プリン
ト基板スクリーン印刷機のスクリーン位置決め支持装置
10およびスキージ装置12を示す図である。これらス
クリーン位置決め支持装置10およびスキージ装置12
は、図示しないプリント基板位置決め支持装置,基板コ
ンベアおよび基板押さえ装置の上方に設けられている。
プリント基板位置決め支持装置は、基板コンベアにより
搬送されて来たプリント基板16を位置決めするととも
に、プリント基板16が基板押さえ装置により上方から
押さえられた状態で基板支持台18上にバキュームによ
り吸着固定し、基板支持台18の昇降により印刷位置と
非印刷位置とに移動させる装置である。これら装置は、
実開平1−63169号公報に記載のスクリーン印刷機
と同じであり、図示および詳細な説明は省略する。
【0010】スクリーン位置決め支持装置10のフレー
ム20は、上記プリント基板位置決め支持装置および基
板押さえ装置が設けられた図示しない支持台上に水平な
軸22により回動可能に設けられている。フレーム20
の一部はスクリーン支持台24とされており、そのスク
リーン支持台24上に、スクリーン26とその周縁に固
定されたスクリーン枠28が位置決めブロック30,ダ
イヤルゲージ32によって位置決めされ、固定シリンダ
34によって固定されるようになっている。スクリーン
枠28に螺合されたアジャストボルト36をダイヤルゲ
ージ32に当接させ、その指示を見ながらアジャストボ
ルト36を回転操作することによりスクリーン枠28の
位置を正確に調節するのである。それによりスクリーン
26に形成された多数の小穴とプリント基板16上のク
リーム状半田を塗布すべき部位とを正確に一致させるこ
とができる。
【0011】スキージ装置12は、スクリーン位置決め
支持装置10のフレーム20に水平にかつ互に平行に配
設された2本のガイドロッド50と、そのガイドロッド
50上を摺動するスライド52とを備えている。スライ
ド52には2本のガイドロッド54(図4には1本のみ
示されている)が上下方向に摺動可能に嵌合されるとと
もに、その下端にスキージユニット56が取り付けられ
ており、スライド52に設けられた昇降シリンダ58に
より昇降させられる。スライド52にはまた、ナット6
2が固定されるとともに、フレーム20に回転可能かつ
軸方向に移動不能に取り付けられた送りねじ64が螺合
されており、送りねじ64がサーボモータ66によって
回転させられることにより、スキージユニット56がス
クリーン26に沿って直線的に往復移動させられる。
【0012】スキージユニット56は、図1に示すよう
に、クリーム状半田70が収容された閉鎖容器としての
シリンジ72,撹拌器74およびスキージ76を有す
る。前記ガイドロッド54の下端部には、図2および図
3に示すようにスクリーン26の幅方向に長い支持枠7
8が固定されるとともに、その支持枠78に固定された
コの字形断面のブラケット80には、一対のL字形の支
持アーム82を連結する連結板84が水平軸85のまわ
りに回動可能に取り付けられている。連結バー84の回
動位置はブラケット80に螺合された2本のアジャスト
ボルト86により規定され、それによりスキージ76の
水平位置が調節される。支持アーム82には、撹拌器7
4のケーシング90が水平軸線まわりに回動可能に支持
されている。ケーシング90内には、図1に示すよう
に、スクリーン26の幅方向に延びる円形断面の貫通穴
92が形成されており、この貫通穴92の両端開口はそ
れぞれ側板94によって塞がれるとともに、側板94に
嵌合固定されたブッシュ96において支持アーム82に
回動可能に嵌合されている。
【0013】ケーシング90には、その上面と貫通穴9
2とに開口する連通孔100が形成されるとともに、一
対の係合片102が固定されており、シリンジ72が着
脱可能に取り付けられるようになっている。シリンジ7
2には、その下面に開いた開口104が形成されるとと
もに、その下端部には半径方向外向きに延び出させられ
た一対の係合突起106が設けられており、開口104
が連通孔100上に位置し、係合突起106と係合片1
02との位相がずれた状態でシリンジ72がケーシング
90上に載置された後、所定角度回転させられることに
より係合突起106と係合片102が係合させられ、シ
リンジ72がケーシング90に取り付けられる。シリン
ジ72内に収容されたクリーム状半田70は、半田粒
と、松やに,アルコールおよびバインダ等を含むフラッ
クスとから成り、シリンジ72がケーシング90に取り
付けられた状態では開口104,連通孔100を通って
ケーシング90内に流入する。また、シリンジ72内に
収容されたクリーム状半田70上にはフロート108が
浮かべられている。このフロート108は合成樹脂製の
円板の外周に鉄製のリングが嵌め込まれて成り、このリ
ングをシリンジ72外に設けられた磁気スイッチ109
が検出することによりクリーム状半田70の残量が検出
される。さらに、シリンジ72には、その上端開口に設
けられた接続口110,図示しないホース等を介して窒
素ガス供給源(図示省略)に接続され、窒素ガスが0.
1〜0.5kg/cm2 の圧力で供給されるようになってお
り、クリーム状半田70は自重の他、供給される窒素ガ
スの押出力によってケーシング90内へ押し込まれる。
【0014】ケーシング90内には、回転軸112が水
平軸線まわりに回転可能に嵌合されている。回転軸11
2の両端部は前記ブッシュ96に回転可能に支持されて
おり、一方の端部はブッシュ96から突出させられると
ともにプーリ114が固定され、ベルト116,別のプ
ーリ118を介して撹拌用モータ120の回転が伝達さ
れるようになっている。この回転軸112のケーシング
90内の部分には撹拌ローラ124が偏心して取り付け
られており、回転軸112が撹拌用モータ120によっ
て回転させられるとき、撹拌ローラ124がクリーム状
半田70を撹拌する。
【0015】ケーシング90にはまた、図1に示すよう
に、その下面に開口し、スクリーン26の幅方向に長い
開口126が形成されるとともに、その開口128の長
手方向に平行な両端縁にそれぞれスキージ部材128が
固定されている。これらスキージ部材128はゴム製で
あり、その先端が互に離れる向きに曲げられ、一対のス
キージ部材128間の距離が下端ほど広くなるようにさ
れるとともに、これらスキージ部材128の側部は貫通
穴92の両端開口を塞ぐ側板94により塞がれており、
スクリーン26の幅方向に長く、下方に開口する吐出口
129が形成されている。
【0016】さらに、ケーシング90は、その上面に固
定のブラケット130,ブラケット130に水平軸線ま
わりに回動可能に連結されたリンク132を介してエア
シリンダ134のピストンロッド136に連結されてい
る。ピストンロッド136の伸縮によりケーシング90
は水平軸線まわりに回動させられ、図3に実線で示す位
置から時計方向および反時計方向にそれぞれ同じ角度ず
つ回動した位置に移動させられて、スキージ76のスク
リーン26に対する接触角度が変えられるようになって
いる。この回動角度は、ブラケット130に上下方向に
螺合された2本のアジャストボルト138が支持アーム
82に当接することにより規定され、本実施例において
は2度ずつ傾斜するようにされている。
【0017】次に作動を説明する。プリント基板16に
クリーム状半田70を印刷する場合には、まず、スクリ
ーン26がスクリーン支持台24上にセットされる。そ
して、プリント基板16が搬送され、プリント基板位置
決め支持装置により位置決め支持され、スクリーン26
の下面に接触させられた後、スキージ76がスクリーン
26上を往復動してクリーム状半田70をプリント基板
16に印刷する。この際、撹拌器74においては回転軸
112が回転させられるとともに、シリンジ72に窒素
ガスが供給される。回転軸112の回転速度はクリーム
状半田70が印刷に適した粘度に練られる高さに設定さ
れており、回転軸112が印刷中は常に回転させられる
ことによりクリーム状半田70は印刷が行われる間、練
られて自動的に印刷に適した粘度とされ、自重および窒
素ガスの押出力により吐出口129から吐出されてプリ
ント基板16に印刷される。一対のスキージ部材128
は、その下端縁間の距離が下方ほど広くなるようにされ
ているため、クリーム状半田70はスキージ部材128
の傾斜した内側面に沿ってスムーズに吐出される。
【0018】また、ケーシング90は、その移動方向が
変わる毎に、上端部が移動方向に関して上流側に傾くよ
うに傾斜させられる。スキージ部材128のようにプリ
ント基板16に対して傾斜した形状を有する場合、一対
のスキージ部材128のうち移動方向において上流側の
スキージ部材128側にクリーム状半田70が多く集ま
り、下流側のスキージ部材128側にはクリーム状半田
70が少なく、移動時に異音が発生し、また、下流側の
スキージ部材128にスティックスリップが生ずること
があるが、このようにケーシング90を傾ければ下流側
のスキージ部材128のプリント基板16への接触が保
たれてクリーム状半田70のはみ出しが防止されつつそ
の接触面圧が小さくなり、異音やスティックスリップの
発生が低減されるのである。
【0019】1枚のプリント基板16の印刷が終了すれ
ば、プリント基板16はスクリーン26から離間させら
れた後、排出され、次のプリント基板16が搬送されて
クリーム状半田が印刷される。そして、プリント基板1
6の種類が変わり、スクリーン26を交換する場合に
は、スキージ76をスクリーン26から離間させるので
あるが、この際、スキージ76はサーボモータ66に
り水平方向に移動させられつつ昇降シリンダ58により
上昇させられる。そのため吐出口129内にあってスク
リーン26に接触しているクリーム状半田70は、移動
方向に関して上流側のスキージ部材128によってスク
リーン26からぬぐい取られるとともに、その粘度によ
りスクリーン26からケーシング90側について上が
り、スクリーン26上にクリーム状半田70を残すこと
なくスキージ76はスクリーン26から離間させられ
る。このようにスキージ76をスクリーン26から離間
させる際のスキージ76の移動速度は、本実施例におい
ては印刷時と同じであり、20mm/s〜70mm/sであ
る。また、上昇速度は、スキージ76が水平方向におい
てケーシング90の開口126の幅の約3倍の距離(本
実施例においては約36mm)移動する間に2〜3mm上昇
する程度である。以上の説明から明らかなように、本実
施例においては、ガイドロッド50,スライド52,ナ
ット62,送りねじ64,サーボモータ66および昇降
シリンダ58が移動装置を構成しているのである。
お、スクリーン印刷が行われ、シリンジ72内のクリー
ム状半田70が減ってフロート108が下降し、磁気ス
イッチ109により検出されれば、シリンジ72の交換
が自動的に行われる。この際、アラームが発せられるよ
うにしてもよい。
【0020】このように本実施例のスクリーン印刷機に
よれば、クリーム状半田70がシリンジ72内に収容さ
れて大気から遮断されており、アルコール分等溶剤の蒸
発による粘度の増大や半田の酸化が生ずることがなく、
印刷の開始から終了まで同じ状態で良好にプリント基板
16に塗布することができる。また、クリーム状半田7
0を印刷に使用するためには、半田粒とフラックスとを
練り合わせ、印刷に適した粘度とすることが必要であ
り、従来は熟練した作業者が適度に練ってスクリーン上
に載せることが必要であったのに対し、本実施例ではク
リーム状半田70は撹拌ローラ124により撹拌され、
自動的に印刷に適した粘度とされるため、熟練者でなく
ても容易にスクリーン印刷を行うことができる。さら
に、従来は、スクリーンを交換する毎に作業者がクリー
ム状半田を練ってスクリーン上に置くことが必要であっ
たが、クリーム状半田が自動的に練られるためスクリー
ンの交換に伴う作業者の練り作業が不要となり、スクリ
ーン交換の自動化が容易となる。さらにまた、シリンジ
72はその残量が少なくなれば自動的に交換されるた
め、この点においてもスクリーン印刷の全面的な自動化
が容易となる効果が得られる。さらに、スキージ76を
スクリーン26からクリーム状半田70を残すことなく
離間させることができるため、スクリーン26を交換す
る場合に作業者がスクリーン26上のクリーム状半田7
0を回収することが不要となり、スクリーン26を自動
的に交換することができる。また、スクリーン26上に
クリーム状半田70が残らないため、クリーム状半田7
0の無駄がなくなる上、スクリーン26の清掃が容易と
なる効果も得られる。
【0021】なお、上記実施例においては、スクリーン
26をプリント基板16に密着させた状態でクリーム状
半田70を印刷する場合を例に取って説明したが、スク
リーンをプリント基板から微小距離離間させた状態で印
刷を行うこともある。このようにすれば、スクリーンは
スキージによってプリント基板に押し付けられる部分を
除いてプリント基板から離れており、スクリーンの印刷
のために印刷板に押し付けられた部分は、印刷後、スキ
ージの移動に伴って徐々にプリント基板から離間し、印
刷されたクリーム状半田の形を崩すことなくプリント基
板から離間する利点がある。しかし、この場合には、ス
クリーンのスキージによりプリント基板に押し付けられ
た部分の近くにあって、プリント基板から離れている部
分に設けられた小穴からクリーム状半田がスクリーンの
裏側に入り込み、プリント基板の印刷位置以外の部分に
クリーム状半田がついたり、スクリーンの裏側にクリー
ム状半田が付着してスクリーンが汚れることがある。特
に、上記実施例におけるようにクリーム状半田を容器に
密閉し、圧力を加えて吐出する場合には、スクリーンの
裏側へクリーム状半田が入り易い。そのため、スクリー
ンをプリント基板から離してクリーム状半田を印刷する
場合には、図5に示すように、一対の支持アーム150
にそれぞれ、スキージ76の移動方向に関して上流側と
下流側とに押さえローラ152をスクリーン154の幅
方向に延びる水平軸線まわりに回転可能に取り付ける。
このようにすればスクリーン154のスキージ76によ
りクリーム状半田が印刷される部分を含めてその前後の
部分がプリント基板156に密着させられることとな
り、スクリーン154の裏側にクリーム状半田が入り込
むことがない。
【0022】また、上記実施例においては、シリンジに
窒素ガスを供給し、クリーム状半田に圧力を加えて押し
出すようにされていたが、これは不可欠ではなく、省略
してもよい。シリンジは上下方向に設けられており、窒
素ガス等の不活性ガスを供給しなくても自重により下方
に移動し、吐出されるのである。
【0023】また、上記実施例においてケーシング90
内のクリーム状半田70は撹拌ローラ124によって撹
拌されるようになっていたが、撹拌により粘度を適当な
高さに保つ必要がない印刷剤の場合にはこれを省略して
もよい。
【0024】さらに、上記実施例においてスキージ部材
128はスクリーン26に対して傾斜させられていた
が、直角に接触するものとしてもよく、また、スキージ
部材128は板状のゴム材に限らず、合成樹脂等、他の
素材により製作され、スクリーンに接触する部分の断面
形状が三角形あるいは菱形等を成すものとしてもよい。
【0025】さらにまた、撹拌ローラを回転させる撹拌
用モータをスキージユニット側に設け、スキージユニッ
ト全体を、スクリーンに沿って水平方向に移動するスラ
イドに対して着脱可能に設けてもよい。このようにすれ
ば、使用されるスクリーンに応じた幅のスキージ部材を
有するスキージユニットを複数種類用意してスクリーン
の交換時にスキージユニットを自動交換し、スクリーン
の大きさに応じたスキージ部材を使用することによりク
リーム状半田の無駄をなくす等の効果を得ることができ
る。
【0026】また、スキージ76をスクリーン26から
離間させる際のスキージ76の移動速度,上昇速度は、
印刷剤の種類等に合わせて適宜に設定すればよい。
【0027】その他、特許請求の範囲を逸脱することな
く、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した
態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一発明の一実施例であり、第二発明の実施
に好適に使用されるスクリーン印刷機に設けられたスキ
ージ装置のスキージユニットを示す側面断面図である。
【図2】 上記スキージユニットおよびその周辺を示す
正面図(一部断面)である。
【図3】 上記スキージユニットおよびその周辺を示す
側面図である。
【図4】 上記スクリーン印刷機のスクリーン位置決め
支持装置およびスキージ装置を示す正面図である。
【図5】 スクリーンをプリント基板から離して印刷を
行う場合を示す図である。
【符号の説明】
10 スクリーン位置決め支持装置 12 スキージ装置 16 プリント基板 18 基板支持台 24 スクリーン支持台 26 スクリーン 52 スライド 56 スキージユニット 58 昇降シリンダ 62 ナット 64 送りねじ 66 サーボモータ 70 クリーム状半田 72 シリンジ 74 撹拌器 76 スキージ 112 回転軸 114 プーリ 116 ベルト 118 プーリ 120 撹拌用モータ 124 撹拌ローラ 129 吐出口 152 押さえローラ 154 スクリーン 156 プリント基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩月 隆始 愛知県知立市山町茶碓山19番地 富士機 械製造株式会社内 (72)発明者 角谷 光男 愛知県知立市山町茶碓山19番地 富士機 械製造株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−82177(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被印刷板を支持する被印刷板支持台と、 スクリーン支持台に支持されたスクリーンと、 印刷剤を大気から遮断した状態で収容する閉鎖容器と、 その閉鎖容器と接続されるとともに前記スクリーンに実
    質的に密着する印刷剤吐出口を備えたスキージと、 そのスキージを前記スクリーン上において移動させて前
    記印刷剤を前記被印刷板に印刷させるとともに、スキー
    ジをスクリーンに平行な方向と直角な方向との成分をも
    って移動させることによりスクリーンから離間させる移
    動装置とを含む ことを特徴とするスクリーン印刷機。
  2. 【請求項2】 被印刷板を支持する被印刷板支持台と、
    スクリーン支持台に支持されたスクリーンと、印刷剤を
    大気から遮断した状態で収容する閉鎖容器と、その閉鎖
    容器と接続されるとともに前記スクリーンに実質的に密
    着する印刷剤吐出口を備えたスキージと、そのスキージ
    を移動させる移動装置とを備えたスクリーン印刷機にお
    いて、前記移動装置により前記スキージを前記スクリー
    ン上において移動させて前記印刷剤を前記被印刷板に印
    刷するとともに、スキージをスクリーンに平行な方向と
    直角な方向との成分をもって移動させることによりスク
    リーンから離間させることを特徴とするスクリーン印刷
    方法。
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