JP4717511B2 - X線ct画像再構成方法およびx線ct装置 - Google Patents

X線ct画像再構成方法およびx線ct装置 Download PDF

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Description

この発明は、扇状に拡がるX線ビーム(beam)のファンビームデータ(fan beam data)を、X線ビームの投影角度が平行なパラレルビームデータ(parallel beam data)に変換し、画像再構成を行うX線CT画像再構成方法およびX線CT装置に関する。
近年、X線CT装置では、被検体の3次元的な断層画像データを用いて、この3次元的な断層画像データを1つの方向から投影する投影画像情報の形成が行われる。この投影画像情報を形成する方法の1つに、投影方向に存在する画素値の最大値を表示するMIP(Maximum Intensity Projection)方式が存在する(例えば、非特許文献1参照)。
ところが、このMIP方式を行うと、投影画像上に縞状のアーチファクト(Artifact)が出現する。そして、この縞状のアーチファクトを低減するために、扇状に拡がるX線ビームのファンビームデータを、平行なX線ビームからなるパラレルビームデータに投影ライン変換し、このパラレルビームデータを用いて画像再構成が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開昭59−168840号公報、(第3〜4頁、第2〜3図) 岡部哲夫、瓜谷富三編著、「放射線診断機器工学」医歯薬出版、2003年4月20日、p174―175 斉藤恒雄著、「画像処理アルゴリズム」近代科学社出版、1993年3月10日、p107―108
しかしながら、上記背景技術によれば、スキャン(scan)中心位置から離れるに従い断層画像の空間分解能が劣化する。すなわち、断層画像は、スキャン中心位置からの距離に比例して、スキャン中心位置を中心とする円周方向に流れる画像となる。
特に、高分解能CT検査による肺野の断層画像では、肺野に存在する血管の分枝がスキャン中心位置を中心とする円周方向に流れる画像が顕著に現れ、目立った画像の劣化が生じる要因となっている。
これらのことから、投影ライン変換を行う際に、断層画像のスキャン中心位置からの距離と共に大きくなる分解能劣化を軽減するX線CT画像再構成方法およびX線CT装置をいかに実現するかが重要となる。
この発明は、上述した背景技術による課題を解決するためになされたものであり、投影ライン変換を行う際に、断層画像のスキャン中心位置からの距離と共に大きくなる分解能劣化を軽減することができるX線CT画像再構成方法およびX線CT装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、第1の観点の発明にかかるX線CT画像再構成方法は、被検体に照射される厚みを持った扇状のX線ビームを、前記被検体の周囲で回転し、前記被検体を透過したX線ビームの投影データを、前記回転の連続する複数の回転角度で検出し、前記回転角度ごとの前記投影データからなるファンビームデータに、前記投影ラインごとのデータを鮮鋭化するエンハンスメント処理を行い、前記エンハンスメント処理が行われたファンビームデータに基づいて、前記投影ラインが平行をなす等しい投影角度ごとのパラレルビームデータを形成し、前記パラレルビームデータに基づいて画像再構成を行う。
この第1の観点による発明では、ファンビームデータにエンハンスメント処理を行った後に、パラレルビームデータを形成し画像再構成を行う。
また、第2の観点の発明にかかるX線CT画像再構成方法は、第1の観点に記載の発明において、前記エンハンスメント処理が、前記回転角度が近接する複数のファンビームデータ間で鮮鋭化を行う第1のエンハンスメント処理を備えることを特徴とする。
この第2の観点の発明では、第1のエンハンスメント処理は、近接する回転角度のファンビームデータ間で鮮鋭化を行う。
また、第3の観点の発明にかかるX線CT画像再構成方法は、第2の観点に記載の発明において、前記第1のエンハンスメント処理が、前記回転角度を示すビュー番号をjとし、前記投影ラインの位置を示すチャネル番号をiとし、前記厚み方向の位置を示すロー番号をrとし、ビュー番号がj、チャネル番号がiおよびロー番号がrのファンビームデータ値をPi,j,rとし、処理を行うビュー番号jの範囲を示す番号幅をwとし、処理を行うビュー番号を指定するパラメータをkとし、ビュー番号ごとの重み係数をWkとし、前記第1のエンハンスメント処理が行われた後の、ビュー番号がj、チャネル番号がiおよびロー番号がrのファンビームデータ値をQi,j,rとし、
Figure 0004717511
で現される式(1)を用いることを特徴とする。
また、第4の観点の発明にかかるX線CT画像再構成方法は、第1ないし3のいずれか1つの観点に記載の発明において、前記エンハンスメント処理が、前記厚み方向に近接する複数のファンビームデータ間で鮮鋭化を行う第2のエンハンスメント処理を備えることを特徴とする。
この第4の観点の発明では、第2のエンハンスメント処理は、厚み方向に近接するファンビームデータ間で鮮鋭化を行う。
また、第5の観点の発明にかかるX線CT画像再構成方法は、第4の観点に記載の発明において、前記第2のエンハンスメント処理が、前記回転角度を示すビュー番号をjとし、前記投影ラインの位置を示すチャネル番号をiとし、前記厚み方向の位置を示すロー番号をrとし、ビュー番号がj、チャネル番号がiおよびロー番号がrのファンビームデータ値をPi,j,rとし、処理を行うロー番号rの範囲を示す番号幅をwとし、処理を行うロー番号を指定するパラメータをkとし、ロー番号ごとの重み係数をWkとし、前記第2のエンハンスメント処理が行われた後の、ビュー番号がj、チャネル番号がiおよびロー番号がrのファンビームデータ値をRi,j,rとし、
Figure 0004717511
で現される式(2)を用いることを特徴とする。
また、第6の観点の発明にかかるX線CT画像再構成方法は、被検体に照射される厚みを持った扇状のX線ビームを、前記被検体の周囲で回転し、前記被検体を透過したX線ビームの投影データを、前記回転の連続する複数の回転角度で検出し、前記回転角度ごとの前記投影データからなるファンビームデータに基づいて、投影ラインが平行をなす等しい投影角度ごとのパラレルビームデータを形成し、前記パラレルビームデータの投影ラインごとにエンハンスメント処理を行い、前記エンハンスメント処理を行ったパラレルビームデータに基づいて画像再構成を行う。
この第6の観点の発明では、パラレルビームデータにエンハンスメント処理を行った後に画像再構成を行う。
また、第7の観点の発明にかかるX線CT画像再構成方法は、第6の観点に記載の発明において、前記エンハンスメント処理が、前記投影角度が近接する複数のパラレルビームデータ間で鮮鋭化を行う第1のエンハンスメント処理を備えることを特徴とする。
この第7の観点の発明では、第1のエンハンスメント処理は、投影角度が近接するパラレルビームデータ間で鮮鋭化を行う。
また、第8の観点の発明にかかるX線CT画像再構成方法は、第6または7の観点に記載の発明において、前記エンハンスメント処理が、前記厚み方向に近接する複数のパラレルビームデータ間で鮮鋭化を行う第2のエンハンスメント処理を備えることを特徴とする。
この第8の観点の発明では、第2のエンハンスメント処理は、厚み方向に近接するパラレルビームデータ間で鮮鋭化を行う。
また、第9の観点の発明にかかるX線CT画像再構成方法は、被検体に照射される厚みを持った扇状のX線ビームを、前記被検体の周囲で回転し、前記被検体を透過したX線ビームの投影データを、前記回転の連続する複数の回転角度で検出し、前記回転角度ごとの前記投影データからなるファンビームデータを用いて、投影ラインが平行をなす等しい投影角度ごとのパラレルビームデータを形成し、前記パラレルビームデータに基づいて、前記被検体の断層画像データを画像再構成し、前記断層画像データの画像中に前記回転の中心位置に相当するスキャン中心位置を定め、前記断層画像データの画素に、前記スキャン中心位置からの距離が大きくなるに従い鮮鋭化の度合いも大きくなる第3のエンハンスメント処理を行う。
この第9の観点の発明では、断層画像データの第3のエンハンスメント処理は、スキャン中心位置からの距離が大きくなるに従い鮮鋭化の度合いも大きくする。
また、第10の観点の発明にかかるX線CT画像再構成方法は、被検体に照射される厚みを持った扇状のX線ビームを、前記被検体の周囲で回転し、前記被検体を透過したX線ビームの投影データを、前記回転の連続する複数の回転角度で検出し、前記回転角度ごとの前記投影データからなるファンビームデータを用いて、前記被検体の局所領域を透過した局所透過領域データを抽出し、前記局所透過領域データをフーリエ変換して局所周波数領域データを生成し、前記局所周波数領域データの低周波成分を除去するハイパスフィルタ処理を行った後に、前記ハイパスフィルタ処理を行った局所周波数領域データに逆フーリエ変換を行い鮮鋭化局所透過領域データを生成し、前記回転角度ごとの扇状の投影ラインを有する鮮鋭化局所透過領域データに基づいて、前記投影ラインが平行をなす等しい投影角度ごとのパラレルビームデータを形成し、前記パラレルビームデータを用いて画像再構成を行う。
この第10の観点の発明では、ハイパスフィルタ処理は、ファンビームデータのフーリエ変換された局所周波数領域データの低周波成分を除去し、もとの局所透過領域データを鮮鋭化する。
また、第11の観点の発明にかかるX線CT画像再構成方法は、被検体に照射される厚みを持った扇状のX線ビームを、前記被検体の周囲で回転し、前記被検体を透過したX線ビームの投影データを、前記回転の連続する複数の回転角度で検出し、前記回転角度ごとの前記投影データからなるファンビームデータを用いて、投影ラインが平行をなす等しい投影角度ごとのパラレルビームデータを形成し、前記パラレルビームデータから、前記被検体の局所領域を透過した局所透過領域データを抽出し、前記局所透過領域データをフーリエ変換して局所周波数領域データを生成し、前記局所周波数領域データの低周波成分を除去するハイパスフィルタ処理を行った後に、前記ハイパスフィルタ処理を行った局所周波数領域データに逆フーリエ変換を行い鮮鋭化局所透過領域データを生成し、前記鮮鋭化局所透過領域データを用いて画像再構成を行う。
この第11の観点の発明では、ハイパスフィルタ処理は、パラレルビームデータのフーリエ変換された局所周波数領域データの低周波成分を除去し、もとの局所透過領域データを鮮鋭化する。
また、第12の観点の発明にかかるX線CT装置は、被検体に照射される厚みを持った扇状のX線ビームを、前記被検体の周囲で回転させる回転部と、前記被検体を透過したX線ビームの投影データを、前記回転の連続する複数の回転角度で検出するX線検出器と、前記回転角度ごとの前記投影データからなるファンビームデータに、投影ラインごとのデータを鮮鋭化する第1のエンハンスメント処理を行うエンハンスメント処理手段と、前記エンハンスメント処理が行われたファンビームデータに基づいて、前記投影ラインが平行をなす等しい投影角度ごとのパラレルビームデータを形成する投影ライン変換手段と、前記パラレルビームデータに基づいて画像再構成を行う画像再構成手段とを備える。
また、第13の観点の発明にかかるX線CT装置は、第12の観点に記載の発明において、前記エンハンスメント処理手段が、前記回転角度が近接する複数のファンビームデータ間を鮮鋭化する第1のエンハンスメント処理を行う第1のエンハンスメント処理手段を備えることを特徴とする。
また、第14の観点の発明にかかるX線CT装置は、第12または13の観点に記載の発明において、前記エンハンスメント処理手段が、前記厚み方向に近接する複数のファンビームデータ間を鮮鋭化する第2のエンハンスメント処理を行う第2のエンハンスメント処理手段を備えることを特徴とする。
また、第15の観点の発明にかかるX線CT装置は、被検体に照射される厚みを持った扇状のX線ビームを、前記被検体の周囲で回転させる回転部と、前記被検体を透過したX線ビームの投影データを、前記回転の連続する複数の回転角度で検出するX線検出器と、前記回転角度ごとの前記投影データからなるファンビームデータを用いて、投影ラインが平行をなす等しい投影角度ごとのパラレルビームデータを形成する投影ライン変換手段と、前記パラレルビームデータの投影ラインごとのデータを鮮鋭化するエンハンスメント処理を行うエンハンスメント処理手段と、前記エンハンスメント処理を行ったパラレルビームデータに基づいて画像再構成を行う画像再構成手段とを備える。
また、第16の観点の発明にかかるX線CT装置は、第15の観点に記載の発明において、前記エンハンスメント処理手段が、前記投影角度が近接する複数のパラレルビームデータ間を鮮鋭化する第1のエンハンスメント処理を行う第1のエンハンスメント処理手段を備えることを特徴とする。
また、第17の観点の発明にかかるX線CT装置は、第15または16の観点に記載の発明において、前記エンハンスメント処理手段が、前記厚み方向に近接する複数のパラレルビームデータ間を鮮鋭化する第2のエンハンスメント処理を行う第2のエンハンスメント処理手段を備えることを特徴とする。
また、第18の観点の発明にかかるX線CT装置は、被検体に照射される厚みを持った扇状のX線ビームを、前記被検体の周囲で回転させる回転部と、前記被検体を透過したX線ビームの投影データを、前記回転の連続する複数の回転角度で検出するX線検出器と、前記回転角度ごとの前記投影データからなるファンビームデータを用いて、投影ラインが平行をなす等しい投影角度ごとのパラレルビームデータを形成する投影ライン変換手段と、前記パラレルビームデータに基づいて、前記被検体の断層画像データを画像再構成する画像再構成手段と、前記断層画像データの画像中に前記回転の中心位置に相当するスキャン中心位置を定め、前記断層画像データの画素に、前記スキャン中心位置からの距離が大きくなるに従い鮮鋭化の度合いも大きくなる第3のエンハンスメント処理を行う第3のエンハンスメント処理手段とを備える。
また、第19の観点の発明にかかるX線CT装置は、被検体に照射される厚みを持った扇状のX線ビームを、前記被検体の周囲で回転させる回転部と、前記被検体を透過したX線ビームの投影データを、前記回転の連続する複数の回転角度で検出するX線検出器と、前記回転角度ごとの前記投影データからなるファンビームデータを用いて、前記被検体を透過するX線ビーム領域の局所領域を透過した局所透過領域データを抽出する局所領域抽出手段と、前記局所透過領域データをフーリエ変換して局所周波数領域データを生成し、前記局所周波数領域データの低周波成分を除去するハイパスフィルタ処理を行った後に、前記ハイパスフィルタ処理を行った局所周波数領域データに逆フーリエ変換を行い鮮鋭化局所透過領域データを生成する第4のエンハンスメント処理手段と、前記鮮鋭化局所透過領域データから、前記投影ラインが平行をなす等しい投影角度ごとのパラレルビームデータを形成する投影ライン変換手段と、前記パラレルビームデータに基づいて画像再構成を行う画像再構成手段と、を備える。
また、第20の観点の発明にかかるX線CT装置は、被検体に照射される厚みを持った扇状のX線ビームを、前記被検体の周囲で回転させる回転部と、前記被検体を透過したX線ビームの投影データを、前記回転の連続する複数の回転角度で検出するX線検出器と、前記回転角度ごとの前記投影データからなるファンビームデータを用いて、投影ラインが平行をなす等しい投影角度ごとのパラレルビームデータを形成する投影ライン変換手段と、前記パラレルビームデータから、前記被検体を透過するX線ビーム領域の局所領域を透過した局所透過領域データを抽出する局所領域抽出手段と、前記局所透過領域データをフーリエ変換して局所周波数領域データを生成し、前記局所周波数領域データの低周波成分を除去するハイパスフィルタ処理を行った後に、前記ハイパスフィルタ処理を行った局所周波数領域データに逆フーリエ変換を行い鮮鋭化局所透過領域データを生成する第4のエンハンスメント処理手段と、前記鮮鋭化局所透過領域データに基づいて、前記被検体の局所断層画像データを画像再構成する画像再構成手段とを備える。
以上説明したように、本発明によれば、ファンビームデータ、パラレルビームデータあるいは断層画像データを鮮鋭化する第1〜第4のエンハンスメント処理を行うこととしているので、ファンビームデータからパラレルビームデータへの変換により、MIP作成時に生じる縞状アーチファクトを低減すると共に、スキャン中心位置から離れた断層画像の分解能劣化を軽減することができ、特に繊細な肺野断層画像のスキャン中心位置から離れた位置の画質を向上することができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるX線CT画像再構成方法およびX線CT装置を実施するための最良の形態について説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
まず、本実施の形態1にかかるX線CT装置の全体構成について説明する。図1は、X線CT装置のブロック(block)図を示す。図1に示すように、本装置は、走査ガントリ(gantry)10および操作コンソール(console)6を有する。
走査ガントリ10は、X線管20を有する。X線管20から放射された図示しないX線は、コリメータ(collimator)22により、例えば、厚みを持って扇状に拡がるコーン状のX線ビームとなるように成形され、X線検出器24に照射される。
X線検出器24は、ファンビームX線の広がり方向にマトリックス状に配列された複数のシンチレータ(scintillator)を有する。X線検出器24は、複数のシンチレータをマトリックス(matrix)状に配列した、幅のある多チャネル(channel)の検出器となっている。
X線検出器24は、全体として、凹面状に湾曲したX線入射面を形成する。X線検出器24は、例えば無機結晶からなるシンチレータと光電変換器であるフォトダイオード(photo diode)等を組み合わせたものである。
X線検出器24には、データ収集部26が接続されている。データ収集部26は、X線検出器24の個々のシンチレータの検出情報を収集する。X線管20からのX線の照射は、X線コントローラ(controller)28によって制御される。なお、X線管20とX線コントローラ28との接続関係およびコリメータ22とコリメータコントローラ30との接続関係については図示を省略する。コリメータ22は、コリメータコントローラ30により制御される。
以上の、X線管20からコリメータコントローラ30までのものが、走査ガントリ10の回転部34に搭載されている。ここで、被検体あるいはファントム(phantom)は、回転部34の中心に位置するボア(bore)29内の撮影テーブル(table)4上に載置される。回転部34は、回転コントローラ36により制御されつつ回転し、X線管20からX線を爆射し、X線検出器24において被検体およびファントムの透過X線を、走査ガントリの回転角度に応じた各ビュー(view)ごとの投影データとして検出する。なお、回転部34と回転コントローラ36との接続関係については図示を省略する。
操作コンソール6は、データ処理装置60を有する。データ処理装置60は、例えばコンピュータ(computer)等によって構成され、前処理手段、第1〜第4エンハンスメント(enhancement)処理手段、画像再構成手段、並びに、後処理手段等を含む。データ処理装置60には、制御インタフェース(interface)62が接続されている。制御インタフェース62には、走査ガントリ10が接続されている。データ処理装置60は、制御インタフェース62を通じて走査ガントリ10を制御する。
走査ガントリ10内のデータ収集部26、X線コントローラ28、コリメータコントローラ30および回転コントローラ36は、制御インタフェース62を通じて制御される。なお、これら各部と制御インタフェース62との個別の接続については図示を省略する。
また、データ処理装置60には、データ収集バッファ(buffer)64が接続されている。データ収集バッファ64は、走査ガントリ10のデータ収集部26に接続されており、データ収集部26で収集されたデータがデータ収集バッファ64を通じてデータ処理装置60に入力される。
データ処理装置60は、データ収集バッファ64を通じて収集した透過X線信号すなわち投影データを用いて画像再構成を行う。また、データ処理装置60には、記憶装置66が接続されている。記憶装置66は、データ収集バッファ64に収集された投影データや再構成された断層画像データおよび本装置の機能を実現するためのプログラム(program)等を記憶する。
また、データ処理装置60には、表示装置68と操作装置70がそれぞれ接続されている。表示装置68は、データ処理装置60から出力される断層画像データやその他の情報を表示する。操作装置70は、オペレータによって操作され、各種の指示や情報等をデータ処理装置60に入力する。オペレータは表示装置68および操作装置70を使用してインタラクティブ(interactive)に本装置を操作する。なお、走査ガントリ10、撮影テーブル4および操作コンソール6は、被検体あるいはファントム(phantom)を撮影して断層画像データを取得する。
図2は、X線管20、X線検出器24およびボア29内に配置されたファントム310を示している。ファントム310は、円形断面を有しており、その中心は、ボア29の撮像中心に配置されている。X線管20から発生されるX線ファンビームは、ファントム310を透過して、X線検出器24で検出される。
X線検出器24は、X線ファンビームが扇状に拡がる方向に、アレイ(array)状に配列された複数のシンチレータからなり、アレイの各チャネルを指定するチャネル番号iごとにファントム310の投影データを検出する。ここで、X線管20、コリメータ22およびX線検出器24は、ボア29を中心にして対向配置されており、相対位置を変化すること無くボア29の周りを回転し投影データの取得を行う。そして、この回転角度に対応したビュー番号jごとの投影データを収集し、一枚のファンビームデータを生成する。なお、X線ファンビームは、回転部34の回転面と概ね直交するボア29の奥行き方向に厚みを有している。そして、このX線ファンビームを検出するX線検出器24は、厚み方向にも複数のシンチレータアレイを有し、ビュー番号jと同様に、この厚み方向のシンチレータを指定するロー(row)番号rごとに投影データを検出する。
図3は、データ収集バッファ64に収集される投影データおよびこの投影データから生成される複数のファンビームデータを模式的に示した図である。図3(A)は、回転部34のX線管20およびX線検出器24により、ファントム310の周囲を一回転して取得されるファンビームデータを示す図である。ファンビームデータは、回転部34の回転角度の指標となるビュー番号jおよびチャネル位置の指標となるチャネル番号iを2つの座標軸とする2次元的なデータを構成する。そして、ファンビームデータは、厚み方向に存在するシンチレータの数だけ、ロー番号rで指定される厚み方向のファンビームデータを有する。
図3(B)は、ビュー番号j、ロー番号rで取得される投影データの一例を図示したものである。図3(B)は、横軸がチャネル番号、縦軸がファンビームデータ値Pi,j,rであり、チャネル番号の中心付近にファントム310の投影データが存在する。なお、投影データが存在しない領域は、X線ビームがボア29内の空気のみ存在する空間を透過した場合を示している。
つづいて、本実施の形態1にかかるデータ処理装置60の動作を、図4を用いて説明する。図4は、データ処理装置60の動作を示すフローチャートである。まず、オペレータは、撮影テーブル4に載置された被検体をボア29の中央部に配置し、回転部34の回転角度を示すビュー番号jごとに被検体の投影データを取得する(ステップS401)。これにより、データ収集バッファ64は、図3に示す様な、投影データをビュー番号に従って配列したファンビームデータを取得し、また同時にロー番号で指定される厚み方向の複数のファンビームデータも取得する。
その後、データ処理装置60は、データ収集バッファ64のファンビームデータに前処理を行う(ステップS402)。この前処理は、ファンビームデータのオフセット(offset)補正、対数変換、X線線量補正およびX線検出器感度補正等を含み、X線管20の変動あるいはX線検出器24の感度のバラツキ補正等を行う。
その後、データ処理装置60の第1のエンハンスメント処理手段は、投影データに対してビュー番号ごとの第1のエンハンスメント処理を行う(ステップS403)。図5は、第1のエンハンスメント処理の動作を示すフローチャートである。第1のエンハンスメント処理手段は、ビュー番号jを設定する(ステップS501)。このビュー番号は、1から順に設定され、更新されるごとにビュー番号が+1された次のビュー番号が設定される。
その後、第1のエンハンスメント処理手段は、ビュー番号jの投影データに対して、演算処理を行う(ステップS502)。この演算処理は、
Figure 0004717511
で現される式(1)を用いて行われる。ここで、投影データの位置を示すチャネル番号をiとし、厚み方向のロー番号をrとし、ビュー番号がj、チャネル番号がiおよびロー番号がrの投影データ値をPi,j,rとし、演算処理を行うビュー番号の範囲を示す番号幅をwとし、処理を行うビュー番号を指定するパラメータをkとし、投影データごとの重み係数をWkとし、第1のエンハンスメント処理が行われた後の、ビュー番号がj、チャネル番号がiおよびロー番号がrの投影データ値をQi,j,rとする。
図6は、番号幅wが1の場合に、演算が行われるビュー間の撮像位置の関係を図示したものである。第1のエンハンスメント処理を行うビュー番号をj、チャネル番号iとすると、ビュー番号がj−1およびj+1のチャネル番号iの投影データ値間で演算が行われる。ここで、ビュー番号がj−1およびj+1の投影データは、ビュー番号がjの投影データと回転角度が隣接しており、従ってデータの取得時期も連続したものになる。また、ビュー番号j、チャネル番号iの投影データ値の投影ラインは、図6中に点線で示した様なものであり、特に隣接するビュー番号がj−1およびj+1の投影ラインとは、位置が隣接すると同時にデータの取得時期も近接する。
図7は、番号幅wが1の場合に、投影データごとの重み係数Wkの一例を示したものである。図7は、縦軸を重み係数Wk、横軸をビュー番号として図示したものである。ここで、エンハンスメント処理を行うビュー番号jの重み係数Wkは、1.0を越える正の値とされ、隣接するビュー番号j−1およびj+1の重み係数Wj+1およびWj-1は、小数点以下の負の値とされる。なお、番号幅wが1なので、この他のビュー番号は零とされる。
また、この第1のエンハンスメント処理の重み係数Wkは、空間フィルタ(filter)処理ではハイパスフィルタ(high pass filter)あるいは微分フィルタと呼ばれるものに対応し、データの取得時期が連続するビュー間で鮮鋭化処理を行う。
その後、図5に戻り、第1のエンハンスメント処理手段は、ビュー番号jの投影データに対して、処理データQi,j,rを求める(ステップS503)。そして、第1のエンハンスメント処理手段は、すべてのビュー番号の投影データに対して第1のエンハンスメント処理を行ったかどうかを判定し(ステップS504)、第1のエンハンスメント処理をすべてのビュー番号で行っていない場合には(ステップS504否定)、ステップS501に移行しビュー番号の更新を行った後に再度演算処理を行い、第1のエンハンスメント処理をすべてのビュー番号で行った場合には(ステップS504肯定)、この第1のエンハンスメント処理を終了する。
その後、図4に戻り、データ処理装置60は、第1のエンハンスメント処理が行われたファンビームデータに対して、パラレルデータに変換する投影ライン変換を行う(ステップS404)。この投影ライン変換では、図2および3に示すX線ファンビームを検出してビュー番号順に並べたファンビームデータを、投影ラインが平行をなす投影角度の等しいパラレルビームデータに変換する(例えば、特許文献1参照)。なお、この投影ライン変換により、後述する画像再構成の後にMIP等の画像処理を行う際に、画像処理画像に生じる縞状アーチファクトの低減が計られる。
その後、データ処理装置60の画像再構成手段は、パラレルビームデータに画像再構成処理を行う(ステップS405)。画像再構成手段は、パラレルビームデータに例えばFBR(Filtered Back Projection)法等を用いて画像再構成処理を行い、断層画像データを生成する(例えば、非特許文献2参照)。
その後、データ処理装置60は、断層画像データのCT値変換等の後処理を行い(ステップS406)、この断層画像データを表示し(ステップS407)、本処理を終了する。
図8は、上述した第1のエンハンスメント処理を行った場合に生じる、断層画像の画質改善の度合いを、MTF(Modulation Transfer Function)の実測により確認したものである。図8は、ワイヤーファントム(Wire Phantom)を、スキャン中心位置から7cm離れた位置に載置し、MTFを計測したものである。
なお、図8の縦軸はMTFの振幅、横軸は単位長さ当たりの白黒線の本数(lp/mm)を現し空間分解能の指標となる。ここで、横軸に示す空間分解能が高くなる白黒線の本数が多い場合ほど、縦軸のMTFの振幅、言い換えれば解像度は低下する。そして、この低下の度合いが少ないほど高い解像度を有すると判断される。
ここで、図8の実線は、図4に示すデータ処理装置60の処理からステップS403の第1のエンハンスメント処理を省いた、パラレルビームデータを用いて画像再構成を行った場合のMTFの実測値である。また、図8の破線は、図4に示すデータ処理装置60の処理からステップS403の第1のエンハンスメント処理およびステップS404の投影ライン変換を省いた、ファンビームデータを用いて画像再構成を行った場合のMTFの実測値である。また、図8の点線は、図4に示すデータ処理装置60の処理をそのまま実行し、第1のエンハンスメント処理を含めてパラレルビームデータを用いた画像再構成を行った場合のMTFの実測値である。
図8に示すMTFの振幅は、実線、破線および点線のいずれの場合も、横軸の空間分解能が高くなるにつれて低下する。しかし、実線で示される第1のエンハンスメント処理を行わないパラレルビームデータを用いた場合には、MTF振幅の低下の度合いが大きく空間分解能の低下が著しい。一方、点線で示される第1のエンハンスメント処理を含んだパラレルビームデータを用いた場合には、MTF振幅の低下の度合いが小さく、空間分解能の低下はファンビームデータを用いた場合と概ね等価なものとなる。なお、パラレルビームデータを用いることにより、MIP作成時に生じる縞状アーチファクトは低減される。
上述してきたように、本実施の形態1では、投影ライン変換により、ファンビームデータからパラレルビームに変換すると共に、この投影ライン変換を行う前に、データの取得時間が近接して異なるビュー間で第1のエンハンスメント処理を行うこととしているので、パラレルビームデータに変換した際に生じる、データの取得時間のバラツキを緩和し、投影ライン変換によりMIP作成時に生じる縞状アーチファクトを低減すると共に、スキャン中心位置から離れた位置での分解能劣化を軽減することができる。
また、本実施の形態1では、ステップS403の第1のエンハンスメント処理を、ステップS404の投影ライン変換の前に行ったが、この第1のエンハンスメント処理を、投影ライン変換の後にパラレルビームデータに対して行うこともできる。
また、本実施の形態1では、図3に示す様なファンビームデータを用いることとしたが、このファンビームデータは、コンベンショナルスキャン(conventional scan)により取得されたものと同様に、ヘリカルスキャン(helical scan)により取得されたものを用いることもできる。特に、ヘリカルスキャンにより取得される断層画像では、肺野周辺の分解能劣化が顕著であるため、高い改善効果が生じる。
(実施の形態2)
ところで、上記実施の形態1では、取得されたファンビームデータのビュー間で第1のエンハンスメント処理を行うこととしたが、厚み方向に存在する複数のファンビームデータ間で第2のエンハンスメント処理を行うこともできる。そこで本実施の形態2では、厚み方向の異なるロー番号のファンビームデータ間で第2のエンハンスメント処理を行う場合を示すことにする。
なお、本実施の形態2にかかる発明のハードウェア構成および取得データは、図1〜3に示すものと同様のハードウェア構成および取得データを有するので詳細な説明を省略する。また、データ処理装置60の動作を示すフローチャートは、図4のステップS403の第1のエンハンスメント処理の代わりに第2のエンハンスメント処理を行うことを除いて図4と全く同様であるので説明を省略し、ステップS403に対応する第2のエンハンスメント処理の動作のみを説明する。
図9は、本実施の形態2にかかる第2のエンハンスメント処理の動作を示すフローチャートである。データ処理装置60の第2のエンハンスメント処理手段は、厚み方向のファンビームデータの番号であるロー番号rを設定する(ステップS901)。このロー番号は、1から順に設定され、更新されるごとに+1された次のロー番号が設定される。
その後、第2のエンハンスメント処理手段は、ロー番号rのファンビームデータに対して、演算処理を行う(ステップS902)。この演算処理は、
Figure 0004717511
で現される式(2)を用いて行われる。ここで、投影データの位置を示すチャネル番号をiとし、ロー番号をrとし、ビュー番号がj、チャネル番号がiおよびロー番号がrの投影データ値をPi,j,rとし、演算処理を行うロー番号の範囲を示す番号幅をwとし、演算処理を行うロー番号を指定するパラメータをkとし、投影データごとの重み係数をWkとし、第2のエンハンスメント処理が行われた後の、ビュー番号がj、チャネル番号がiおよびロー番号がrの投影データ値をRi,j,rとする。
図10は、番号幅wが1の場合に、投影データごとの重み係数Wkの一例を示したものである。図10は、縦軸を重み係数Wk、横軸をロー番号として図示したものである。ここで、第2のエンハンスメント処理を行うロー番号rの重み係数Wkは、1.0を越える正の値とされ、隣接するロー番号k−1およびk+1の重み係数Wk+1およびWk-1は、小数点以下の負の値とされる。なお、番号幅wが1なので、この他のロー番号の重み係数は零とされる。
また、この第2のエンハンスメント処理は、空間フィルタ処理ではハイパスフィルタあるいは微分フィルタと呼ばれるものに対応し、ファンビームデータの取得時期が同一で厚み方向に近接するロー番号間で鮮鋭化処理を行う。
上述してきたように、本実施の形態2では、図4のステップS403に示す第1のエンハンスメント処理の代わりに、厚み方向に近接するロー番号間で第2のエンハンスメント処理を行い、ファンビームデータを強調しているので、パラレルビームデータに変換した際に生じる分解能劣化を軽減することができる。
また、本実施の形態2では、ロー番号間での第2のエンハンスメント処理を、ステップS404の投影ライン変換の前に行ったが、このエンハンスメント処理を、投影ライン変換の後にパラレルビームデータに対して行うこともできる。
(実施の形態3)
ところで、上記実施の形態1および2では、取得されたファンビームデータのビュー番号間あるいはロー番号間で第1あるいは第2のエンハンスメント処理を行い、画像再構成が行われた後に断層画像に生じる分解能劣化を軽減することとしたが、画像再構成の後にスキャン中心位置からの距離が大きくなるに従い鮮鋭化の度合いも大きくする第3のエンハンスメント処理を行うことで、画像の周辺領域の分解能劣化を軽減することもできる。そこで、本実施の形態3では、画像再構成の後にスキャン中心からの距離が大きくなるに従い鮮鋭化の度合いも大きくする第3のエンハンスメント処理を示すことにする。
なお、本実施の形態3にかかる発明のハードウェア構成および取得データは、図1〜3に示すものと同様のハードウェア構成および取得データを有するので詳細な説明を省略する。
つづいて、本実施の形態3にかかるデータ処理装置60の動作を図11のフローチャートに示す。図11のフローチャートは、図4に示す実施の形態1のフローチャートとはステップS403の第1のエンハンスメント処理が省かれたこと、後処理であるステップS406の後に新たな第3のエンハンスメント処理が付加されたことが異なる点である。ここで、図11のテップS401〜406は、ステップS403を省いて図4と全く同様であるので説明を省略し、ステップS406の後処理により断層画像データが生成されて後について詳しく説明する。
データ処理装置60は、ステップS406で生成された断層画像データに第3のエンハンスメント処理を行う(ステップS1101)。図12は、この第3のエンハンスメント処理の動作を示すフローチャートである。まず、データ処理装置60は、断層画像データの画像中に位置するスキャン中心位置情報を取得する(ステップS1201)。ここで、スキャン中心位置は、回転部34の回転中心であり、ステップS405の画像再構成を行う際に再構成画像上の中心位置からスキャン中心位置情報が取得される。
その後、データ処理装置60は、断層画像データの演算処理をする処理位置を設定する(ステップS1202)。なお、この処理位置は、表示される断層画像データの2次元画像領域内に存在し、再設定されるごとに未処理の画像領域内位置を順次移動する。
その後、データ処理装置60は、処理位置のスキャン中心位置からの距離dを算定する(ステップS1203)。そして、データ処理装置60は、この距離に応じた重み係数Wk(d)を求め(ステップS1204)、演算処理を行う(ステップS1205)。ここで、この演算処理は、
Figure 0004717511
で現される式(3)を用いて行われる。ここで、2次元的な断層画像データの画素位置を表す座標を(l、m)とし、この画素位置の画素値をIlmとし、kはこの画素位置を中心にして演算処理を行う2次元的な領域の範囲を示すパラメータとし、Wk(d)は重み係数でスキャン中心位置からの距離dに応じて変化する。また、Elmは、演算処理された座標(l、m)の画素値である。
ここで、重み係数Wk(d)は、いわゆるコンバリュージョンカーネル(convolution kernel)をなす、高域通過型の空間フィルタである。そして、重み係数Wk(d)の高域通過特性は、距離dが大きくなるほど鮮鋭化の度合いが大きくされる。この鮮鋭化の度合いを大きくする方法は、重み係数Wk(d)の値を大きくする、あるいは演算処理を行う2次元的な領域の範囲を示すパラメータkの範囲を大きくする等により行われる。
その後、データ処理装置60は、すべての画素位置で演算処理を行ったかどうかを判定し(ステップS1206)、演算処理をすべての画素位置で行っていない場合には(ステップS1206否定)、ステップS1202に移行し処理位置の更新を行った後に再度演算処理を行い、また、演算処理をすべての画素位置で行った場合には(ステップS1206肯定)、この演算処理を終了し、図11のフローチャートに戻ってエンハンスメント処理を行った断層画像データを表示して全処理を終了する。
上述してきたように、本実施の形態3では、投影ライン変換により、ファンビームデータからパラレルビームに変換し、この投影ライン変換の後に画像再構成を行い生成された断層画像データに、スキャン中心位置からの距離に応じたエンハンスメント処理を行うこととしているので、投影ライン変換によりMIP作成時に生じる縞状アーチファクトを低減すると共に、スキャン中心位置から離れた画素位置の分解能劣化を軽減することができる。
(実施の形態4)
ところで、上記実施の形態1および2では、取得されたファンビームデータのビュー番号間あるいはロー番号間で第1あるいは第2のエンハンスメント処理を行い、画像再構成が行われた後に断層画像に生じる分解能劣化を軽減することとしたが、ファンビームデータから、被検体の局所領域の局所透過領域データを抽出し、この局所透過領域データの画像再構成により局所断層画像データを取得する場合には、局所透過領域データをフーリエ(Fourier)変換した局所周波数領域データで鮮鋭化のエンハンスメント処理を行うこともできる。そこで、本実施の形態4では、局所周波数領域データで鮮鋭化のエンハンスメント処理を行う第4のエンハンスメント処理を示すことにする。
なお、本実施の形態4にかかる発明のハードウェア構成および取得データは、図1〜3に示すものと同様のハードウェア構成および取得データを有するので詳細な説明を省略する。また、データ処理装置60の動作を示すフローチャートは、図4に示すステップS403の第1のエンハンスメント処理の代わりに第4のエンハンスメント処理を行うことを除いて図4と全く同様であるので説明を省略し、ステップS403に対応する第4のエンハンスメント処理の動作のみを説明する。
図13は、本実施の形態4にかかる第4のエンハンスメント処理の動作を示すフローチャートである。まず、データ処理装置60の第4のエンハンスメント処理手段は、ファンビームデータから局所透過領域データを抽出する(ステップS1301)。この局所透過領域データは、オペレータにより操作装置70から設定される局所断層画像の領域データから算定されるもので、図3のファンビームデータ中に示されている投影データと同様の領域がファンビームデータから抽出される。
その後、データ処理装置60は、局所透過領域データにフーリエ変換を行い(ステップS1302)、局所透過領域データの周波数領域でのデータである局所周波数領域データを生成する。そして、データ処理装置60は、局所周波数領域データにハイパスフィルタ処理を行う(ステップS1303)。これにより、局所透過領域データに含まれる低周波成分は、局所周波数領域データのデータ位置に基づいて容易にに除去される。
その後、データ処理装置60は、ハイパスフィルタ処理が行われた局所周波数領域データに逆フーリエ変換を行い(ステップS1304)、低周波成分が除去された鮮鋭化局所透過領域データを生成する。
その後、図4のステップS404に移行し、この鮮鋭化局所透過領域データを用いて、投影ライン変換および画像再構成を行い、局所断層画像データを生成し、拡大表示する。
上述してきたように、本実施の形態4では、図4のステップS403に示す第1のエンハンスメント処理の代わりに、局所断層画像データのもととなる局所透過領域データを、フーリエ変換した周波数領域でハイパスフィルタ処理を行い、局所透過領域データを鮮鋭化することとしているので、容易に、しかもオペレータが望む限定された領域で効率的エンハンスメント処理を行うことができる。
また、本実施の形態4では、ファンビームデータに対して局所透過領域データの抽出を行ったが、パラレルビームデータに対して全く同様に局所透過領域データの抽出を行い、この局所透過領域データを用いて、局所周波数領域データの生成および鮮鋭化局所透過領域データの生成を行うこともできる。
X線CT装置の全体構成を示すブロック図である。 X線管およびX線検出器による撮像を示す説明図である。 X線CT装置で取得されるファンビームデータを示す説明図である。 実施の形態1のデータ処理装置の動作を示すフローチャートである。 第1のエンハンスメント処理の動作を示すフローチャートである。 第1のエンハンスメント処理を説明する説明図である。 第1のエンハンスメント処理の重み係数を示す説明図である。 実施の形態1の実測された再構成画像のMTF値を示す図である 実施の形態2にかかる第2のエンハンスメント処理の動作を示すフローチャートである。 第2のエンハンスメント処理の重み係数を示す説明図である。 実施の形態3のデータ処理装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3にかかる第3のエンハンスメント処理の動作を示すフローチャートである。 実施の形態4にかかる第4のエンハンスメント処理の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
4 撮影テーブル
6 操作コンソール
10 走査ガントリ
20 X線管
22 コリメータ
24 X線検出器
26 データ収集部
28 X線コントローラ
29 ボア
30 コリメータコントローラ
34 回転部
36 回転コントローラ
60 データ処理装置
62 制御インタフェース
64 データ収集バッファ
66 記憶装置
68 表示装置
70 操作装置
310 ファントム

Claims (8)

  1. 被検体に照射される厚みを持った扇状のX線ビームを、前記被検体の周囲で回転させる回転部と、
    前記被検体を透過したX線ビームの投影データを、前記回転の連続する複数の回転角度で検出するX線検出器と、
    前記回転角度ごとの投影データからなるファンビームデータPi,j,r (但し、Pi,j,rは、前記扇状のX線ビームの広がり方向の位置を示すチャネル番号をi、回転角度を示すビュー番号をj、厚み方向の位置を示すロー番号をrとしたときのチャネル番号i、ビュー番号j、ロー番号rの投影データ値)を、前記ビュー番号が近接する複数のファンビームデータを用いて鮮鋭化する第1のエンハンスメント処理を行う第1のエンハンスメント処理手段と、
    前記第1のエンハンスメント処理が行われたファンビームデータに基づいて、前記投影ラインが平行をなす等しい投影角度ごとのパラレルビームデータを形成する投影ライン変換手段と、
    前記パラレルビームデータに基づいて画像再構成を行う画像再構成手段と、
    を備えるX線CT装置。
  2. 被検体に照射される厚みを持った扇状のX線ビームを、前記被検体の周囲で回転させる回転部と、
    前記被検体を透過したX線ビームの投影データを、前記回転の連続する複数の回転角度で検出するX線検出器と、
    前記回転角度ごとの投影データからなるファンビームデータPi,j,r (但し、Pi,j,rは、前記扇状のX線ビームの広がり方向の位置を示すチャネル番号をi、回転角度を示すビュー番号をj、厚み方向の位置を示すロー番号をrとしたときのチャネル番号i、ビュー番号j、ロー番号rの投影データ値)を、前記ロー番号が近接する複数のファンビームデータを用いて鮮鋭化する第2のエンハンスメント処理を行う第2のエンハンスメント処理手段と、
    前記第2のエンハンスメント処理が行われたファンビームデータに基づいて、前記投影ラインが平行をなす等しい投影角度ごとのパラレルビームデータを形成する投影ライン変換手段と、
    前記パラレルビームデータに基づいて画像再構成を行う画像再構成手段と、
    を備えるX線CT装置。
  3. 被検体に照射される厚みを持った扇状のX線ビームを、前記被検体の周囲で回転させる回転部と
    前記被検体を透過したX線ビームの投影データを、前記回転の連続する複数の回転角度で検出するX線検出器と、
    前記回転角度ごとの前記投影データからなるファンビームデータを用いて、投影ラインが平行をなす等しい投影角度ごとのパラレルビームデータを形成する投影ライン変換手段と、
    前記パラレルビームデータPi,j,r (但し、Pi,j,rは、前記扇状のX線ビームの広がり方向の位置を示すチャネル番号をi、回転角度を示すビュー番号をj、厚み方向の位置を示すロー番号をrとしたときのチャネル番号i、ビュー番号j、ロー番号rの投影データ値)を、前記ビュー番号が近接する複数のパラレルビームデータを用いて鮮鋭化する第1のエンハンスメント処理を行う第1のエンハンスメント処理手段と、
    前記第1のエンハンスメント処理を行ったパラレルビームデータに基づいて画像再構成を行う画像再構成手段と、
    を備えるX線CT装置。
  4. 被検体に照射される厚みを持った扇状のX線ビームを、前記被検体の周囲で回転させる回転部と
    前記被検体を透過したX線ビームの投影データを、前記回転の連続する複数の回転角度で検出するX線検出器と、
    前記回転角度ごとの前記投影データからなるファンビームデータを用いて、投影ラインが平行をなす等しい投影角度ごとのパラレルビームデータを形成する投影ライン変換手段と、
    前記パラレルビームデータPi,j,r (但し、Pi,j,rは、前記扇状のX線ビームの広がり方向の位置を示すチャネル番号をi、回転角度を示すビュー番号をj、厚み方向の位置を示すロー番号をrとしたときのチャネル番号i、ビュー番号j、ロー番号rの投影データ値)を、前記ロー番号が近接する複数のパラレルビームデータを用いて鮮鋭化する第2のエンハンスメント処理を行う第2のエンハンスメント処理手段と、
    前記第2のエンハンスメント処理を行ったパラレルビームデータに基づいて画像再構成を行う画像再構成手段と、
    を備えるX線CT装置。
  5. 前記第1のエンハンスメント処理手段は、処理を行うビュー番号jの範囲を示す番号幅をwとし、処理を行うビュー番号を指定するパラメータをkとし、ビュー番号ごとの重み係数をWkとし、前記第1のエンハンスメント処理が行われた後の、ビュー番号がj、チャネル番号がiおよびロー番号がrのファンビームデータ値をQi,j,rとし、
    Figure 0004717511
    で現される式(1)を用いて第1のエンハンスメント処理を行うものであることを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  6. 前記第2のエンハンスメント処理手段は、処理を行うロー番号rの範囲を示す番号幅をwとし、処理を行うロー番号を指定するパラメータをkとし、ロー番号ごとの重み係数をWkとし、前記第2のエンハンスメント処理が行われた後の、ビュー番号がj、チャネル番号がiおよびロー番号がrのファンビームデータ値をRi,j,rとし、
    Figure 0004717511
    で現される式(1)を用いて第2のエンハンスメント処理を行うものであることを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
  7. 被検体に照射される厚みを持った扇状のX線ビームを、前記被検体の周囲で回転させる回転部と、
    前記被検体を透過したX線ビームの投影データを、前記回転の連続する複数の回転角度で検出するX線検出器と、
    前記回転角度ごとの前記投影データからなるファンビームデータを用いて、前記被検体を透過するX線ビーム領域の局所領域を透過した局所透過領域データを抽出する局所領域抽出手段と、
    前記局所透過領域データをフーリエ変換して局所周波数領域データを生成し、
    前記局所周波数領域データの低周波成分を除去するハイパスフィルタ処理を行った後に、前記ハイパスフィルタ処理を行った局所周波数領域データに逆フーリエ変換を行い鮮鋭化局所透過領域データを生成する第4のエンハンスメント処理手段と、
    前記鮮鋭化局所透過領域データから、前記投影ラインが平行をなす等しい投影角度ごとのパラレルビームデータを形成する投影ライン変換手段と、
    前記パラレルビームデータに基づいて画像再構成を行う画像再構成手段と、
    を備えるX線CT装置。
  8. 被検体に照射される厚みを持った扇状のX線ビームを、前記被検体の周囲で回転させる回転部と、
    前記被検体を透過したX線ビームの投影データを、前記回転の連続する複数の回転角度で検出するX線検出器と、
    前記回転角度ごとの前記投影データからなるファンビームデータを用いて、投影ラインが平行をなす等しい投影角度ごとのパラレルビームデータを形成する投影ライン変換手段と、
    前記パラレルビームデータから、前記被検体を透過するX線ビーム領域の局所領域を透過した局所透過領域データを抽出する局所領域抽出手段と、
    前記局所透過領域データをフーリエ変換して局所周波数領域データを生成し、
    前記局所周波数領域データの低周波成分を除去するハイパスフィルタ処理を行った後に、前記ハイパスフィルタ処理を行った局所周波数領域データに逆フーリエ変換を行い鮮鋭化局所透過領域データを生成する第4のエンハンスメント処理手段と、
    前記鮮鋭化局所透過領域データに基づいて、前記被検体の局所断層画像データを画像再構成する画像再構成手段と、
    を備えるX線CT装置。
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