JP4717375B2 - 蛍光顕微鏡および観察方法 - Google Patents

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本発明は、医学、生物学などの研究分野において生物組織からの蛍光を観察する蛍光顕微鏡および観察方法に関するものである。
従来、蛍光観察装置として、医学および生物学などの分野において生物組織細胞上で蛍光標識を施した蛋白や遺伝子などを観察するものとして蛍光顕微鏡が知られている。
このような蛍光顕微鏡は、蛍光標識を施された生物細胞に対し、ある特定幅の波長のみ含む照明光(励起光)を照射すると、生物細胞は励起光よりも長い波長の光(蛍光)を発することから、この蛍光を観察するようになっている。
ところで、蛍光顕微鏡は、照明装置として水銀ランプやキセノンランプといった比較的連続的な波長を持つ光源が使用されており、このような光源から発生する光を励起フィルタに入射して特定の波長光を選択し、この選択された光を、励起光波長域では反射特性を有し、蛍光波長域では透過特性を有するダイクロイックミラーで反射させ、励起光として標本に照射し、標本より発せられる蛍光をダイクロイックミラーを透過し、吸収フィルタにより蛍光波長域のみ透過させることにより蛍光観察を行なうようにしており、これら励起フィルタ、ダイクロイックミラーおよび吸収フィルタを組み合わせることにより任意の励起光と蛍光の観察条件を設定可能としている。
この場合、これら励起フィルタ、ダイクロイックミラーおよび吸収フィルタの光学素子は、それぞれ各種特性のものを複数用意し、各光学素子毎にターレット上に配置して、光路上で切り換え可能にしたり、あるいは励起フィルタとダイクロイックミラー、ダイクロイックミラーと吸収フィルタ、あるいは励起フィルタと吸収フィルタとダイクロイックミラーをそれぞれ組み合わせてユニット化したものを複数用意し、これらユニットを光路上で切り換え可能にするようにしている。
ところが、励起フィルタ、ダイクロイックミラーおよび吸収フィルタによる励起光と蛍光の組み合わせは、観察者が任意に設定可能であるために、これら光学素子の組み合わせの選択肢は膨大な数となり、それぞれの光学素子の特性を熟知していなければ、最適な蛍光観察ができないという問題を生じる。
そこで、従来、特許文献1に開示されるように、光源の近くにシャッタ等の遮光手段を配置し、励起フィルタ、ダイクロイックミラーおよび吸収フィルタのそれぞれの光学素子の波長特性を比較し、例えば励起光が観察光路側に抜けるような組み合わせの場合は、不適当として、シャッタを閉じ、光源からの光を遮光するようにしたものが提案されている。
特開2003−202503号公報
ところで、最近になって蛍光観察により取得される蛍光を撮像するものとして、高精度な冷却CCDカメラが用いられるようになっており、このようなCCDカメラの登場により、従来不可能であったアプリケーションも実現可能となり、蛍光観察の核となる励起フィルタ、ダイクロイックミラーおよび吸収フィルタの各光学素子にも、多種多様なものが用いられるようになっている。具体例として、マルチバンドパスフィルタに代表されるような一つのフィルタに透過波長領域が複数存在するようなものが用いられることがある。
このような特異な波長特性を有する光学素子を用いるような場合、上述した特許文献1に開示されるもののように、各光学素子について単純に波長特性の比較を行なうのでは、光学素子の組み合わせの適/不適の判定が難しく、観察したい組み合わせであっても不適と判断され、光源が遮光されることがある。また、特許文献1では、すべての光学素子について予め波長特性の組み合わせの適/不適の設定が必要であるため、これら光学素子に関する波長特性などの入力が非常に煩雑になるばかりか、入力ミスを生じるおそれもある。
さらには、上述したCCDカメラを用い肉眼観察を行なわないようなアプリケーションを実現するための光学素子の組み合わせの場合でも、光学素子の組み合わせによっては光源からの光をシャッタにより遮光することがあるため、CCDカメラを用いた撮像観察ができなくなるという問題もあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、肉眼観察と撮像観察に最適な光学素子の組み合わせを確実に設定することができる蛍光顕微鏡および観察方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、試料からの蛍光を接眼レンズを有する観察光学系を介して観察する蛍光顕微鏡において、励起フィルタ、ダイクロイックミラー、吸収フィルタの光学素子のうち少なくとも前記ダイクロイックミラーを有する組み合わせにより構成された光学部材を複数個有し、前記複数の光学部材のうち1つを選択的に光路に挿入可能とした光学部材切換え手段と、前記観察光学系の直前に配置され、前記光学部材切換え手段の前記光学部材を介して前記観察光学系に導入される前記試料からの前記蛍光を遮光可能とする遮光手段と、前記光学部材切換え手段に設けられ、前記光学部材切換え手段により前記光路に挿入される前記光学部材が前記観察光学系を介しての肉眼観察の可能性があるか否かの情報を検出する情報検出手段と、前記情報検出手段の検出出力に応じて前記遮光手段による遮光を制御する制御手段とを具備し、前記制御手段は、計時機能を有するタイマを有し、該タイマにより前記情報検出手段より検出される前記肉眼観察の可能性がある前記光学部材が前記光路に挿入されている継続時間を計測し、該計測時間が所定時間経過すると前記遮光手段により前記光路を開放することを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記情報検出手段は、前記光学部材にかかる前記情報として、前記観察光学系での観察に用いられる前記光学素子の組み合わせにより構成される前記光学部材を検出可能としたことを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項記載の発明において、前記情報検出手段は、前記観察光学系での観察に用いられる前記光学素子の組み合わせにより構成される前記光学部材に対応させて設けられる磁気発生手段と、該磁気発生手段から発生する磁気を検出する磁気検出手段とを有することを特徴としている。
請求項4記載の発明は、試料からの蛍光を接眼レンズを有する観察光学系を介して観察する蛍光顕微鏡の観察方法であって、励起フィルタ、ダイクロイックミラー、吸収フィルタの光学素子のうち少なくとも前記ダイクロイックミラーを有する組み合わせにより構成された光学部材を複数個有する光学部材切換え手段により前記複数の光学部材のうち1つを選択的に光路に挿入可能とし、前記光学部材切換え手段の前記光学部材を介して前記観察光学系に導入される前記試料からの前記蛍光を遮光手段により前記光路を遮断し、前記光学部材切換え手段により前記光路に挿入される前記光学部材が前記観察光学系を介しての肉眼観察の可能性があるか否かの情報を情報検出手段により検出し、計時機能を有するタイマにより前記情報検出手段から検出される前記肉眼観察の可能性がある前記光学部材が前記光路に挿入されている継続時間を計測し、該計測時間が所定時間を経過すると前記遮光手段により前記光路を開放することを特徴としている。
本発明は、肉眼観察、撮像観察に最適な光学素子の組み合わせを確実に設定することができる蛍光顕微鏡および観察方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る蛍光顕微鏡の概略構成を示すものである。
図において、1は光源で、この光源1は、水銀ランプ及びキセノンランプ等からなっている。光源1から発せられる光の光路1a上には、光源1からの光を集光するコレクタレンズ2、視野絞り3、開口絞り4、レンズ5を介して蛍光キューブターレット20が配置されている。
蛍光キューブターレット20は、図2(a)(b)に示すように回転軸202により回転可能に支持された円板部材201の周縁部に沿って光学部材として複数(図示例では6個)のキューブカセット21〜26が着脱可能に配置されている。これらのキューブカセット21〜26は、光学素子として励起フィルダ、ダイクロイックミラー、吸収フィルタのうち少なくともダイクロイックミラーを含む組み合わせにより構成されている。この場合、これらのキューブカセット21〜26は、必ずしも励起フィルダ、ダイクロイックミラー、吸収フィルタの3つの光学素子が設けられる必要はなく、例えば、励起フィルタとダイクロイックミラー、ダイクロイックミラーと吸収フィルタというように、2つの光学素子を選択的に組み合わせて構成したもの、もしくはダイクロイックミラーのみで構成したものなどが用いられる。
ここでは、キューブカセット21〜26のうち、キューブカセット21〜23および26は、観察光学系10での観察に用いられる光学素子の組み合わせ、つまり、肉眼観察に用いられる可能性のあるフィルタ組み合わせにより構成され、その他のキューブカセット24,25は、肉眼以外のCCDカメラなどによる撮像観察に用いられる可能性のあるフィルタ組み合わせにより構成されている。ここでは、具体例として、肉眼観察に用いられるキューブカセット21は、励起光における不要な波長成分を除去するための励起フィルタ211、特定波長領域の光を反射し、それ以外の波長領域の光を透過する性質を有するダイクロイックミラー212および蛍光に含まれる不要な波長成分を除去するための吸収フィルタ213により構成され、また、撮像観察に用いられるキューブカセット24は、マルチカラー観察用のマルチバンドフィルタ241により構成されている(図1参照)。なお、キューブカセット25は、ダイクロイックミラーの代わりとして不図示の全反射ミラーにより構成されている。
蛍光キューブターレット20には、情報検出手段として磁気検出手段としてのホール素子等からなる状態検出装置27とキューブカセット21〜23および26に対応して配置される磁気発生手段としての磁石21A〜23Aおよび26Aが設けられている。磁石21A〜23Aおよび26Aは、円板部材201周縁部に着脱可能に配置されるもので、状態検出装置27が、これら磁石21A〜23Aおよび26Aを検出することで、光路1a中に挿入されているキューブカセット21〜23および26にかかる情報(肉眼観察に用いられる可能性のあるフィルタ組み合わせにより構成されたもの)の検出を可能にしている。ここでは、状態検出装置27が磁石21Aを検出すると、キューブカセット21が光路中に挿入されているのを検出し、同様に、磁石22Aを検出するとキューブカセット22が、磁石23Aを検出するとキューブカセット23が、磁石26Aを検出するとキューブカセット26がそれぞれ光路中に挿入されているのを検出するようになっている。図示例では、状態検出装置27が磁石21Aを検出していて、キューブカセット21が光路1aに挿入されている状態を示している。
蛍光キューブターレット20は、円板部材201周縁部に近接してクリック機構28が配置されている。このクリック機構28は、円板部材201の回転により各キューブカセット21〜26が光路中に挿入された状態で、位置ずれを生じないように機械的にクリック位置決めを行なうためのものである。この場合、状態検出装置27は、キューブカセット21〜23および26に対応する磁石21A〜23Aおよび26Aを検出した状態で直ちに検出信号を出力することなく、クリック機構28により光路中に正確に位置決めがされたことを確認した後に、検出信号を出力するようにしている。つまり、円板部材201がクリック機構28のクリック位置から外れ、キューブカセットが光路上からわずかにずれた位置にある場合は、キューブカセットが光路に挿入されていない状態を表わす信号を出力し続けるようになっている。
図1に戻って、蛍光キューブターレット20に入射された光は、光路中のキューブカセット21のダイクロイックミラー212にて下方に反射される。ダイクロイックミラー212の下方の反射光路には、対物レンズ6を介して、試料ステージ7に載置された観察試料8が配置されている。これにより、ダイクロイックミラー212で反射した光は、対物レンズ6を介して観察試料8を照明する。
この場合、観察試料8は、予め蛍光色素によって染色されており、励起光波長よりも長波長領域にシフトした蛍光を発する。観察試料8から発せられた蛍光は、対物レンズ6を介してダイクロイックミラー212へ入射する。ダイクロイックミラー212は、励起光波長よりも長波長領域にある波長を有する蛍光を透過させる。ダイクロイックミラー212の透過光路には、吸収フィルタ213と光路切換え手段としての光路切り換え装置9が配置されている。
吸収フィルタ213は、ダイクロイックミラー212を透過した蛍光のうち、不要な波長領域の光を除去して蛍光像の波長のみを透過するものである。光路切換え装置9は、ビームスプリッタ9aを有し、このビームスプリッタ9aにより吸収フィルタ213を透過した光を結像レンズと接眼レンズとを有する観察光学系10およびCCDカメラ11aを有する撮像光学系11の少なくとも一方に導くようにしている。
光路切換え装置9には、状態検出装置9bが設けられている。この状態検出装置9bは、光路切換え装置9が蛍光キューブターレット20から導入された光を撮像光学系11に導いている状態、観察光学系10に導いている状態、あるいは撮像光学系11と観察光学系10の両方に導いている状態をそれぞれ検出するようにしている。
光路切り換え部9と観察光学系10との間の光路、つまり観察光学系10の直前には、遮光手段として遮光装置12が配置されている。この遮光装置12は、シャッタ12aと状態検出装置12bを有している。シャッタ12aは、開閉動作により光路切り換え部9から観察光学系10に入射する光を遮光する状態と非遮光とする状態を取り得るようになっている。また、状態検出装置12bは、シャッタ12aが光路を遮断して遮光状態(閉じ)にあるか、開放して非遮光状態にあるかを検出するようにしている。
撮像光学系11の光路には、吸収フィルタユニット13が配置されている。吸収フィルタユニット13は、上述した蛍光キューブターレット20のキューブカセット24が光路中に位置されたときのみ吸収フィルタとしての機能が有効となり、その他のキューブカセット21〜23、25、26が光路中に位置する場合は、空穴となるように構成されている。
蛍光キューブターレット20の状態検出装置27、光路切換え装置9の状態検出装置9b、シャッタ12aの状態検出装置12bには、制御手段として顕微鏡コントローラ30が接続されている。この顕微鏡コントローラ30は、図3に示すように制御装置31、操作手段32および駆動装置33が設けられている。制御装置31は、蛍光キューブターレット20の状態検出装置27、光路切換え装置9の状態検出装置9bおよびシャッタ12aの状態検出装置12bからの状態検出信号が与えられている。操作手段32は、観察者からの操作指示を制御装置31に入力可能にしたものである。駆動装置33は、制御装置31の指示によりシャッタ12aを上述した遮光または非遮光のいずれかの状態に駆動するためのものである。
次に、このように構成された蛍光顕微鏡の動作を図4に示すフローチャートに従い説明する。
いま、顕微鏡コントローラ30の電源を投入すると(ステップ401)、制御装置31は、駆動装置33を駆動してシャッタ12aにより光路を遮断して遮光状態にするように制御する(ステップ402)。
この状態で、制御装置31は、状態検出装置12bからの検出信号により、シャッタ12aが光路を遮断して遮光(閉)状態にあることを確認すると、光路切換え装置9の状態検出装置9bからの検出信号により、蛍光キューブターレット20から導入された蛍光を観察光学系10へ導いているか否かを判別する(ステップ403)。そして、観察光学系10へ導入していることが判別されると、ステップ404へ進む。
一方、ステップ403において、光路切換え装置9が蛍光キューブターレット20から入射された蛍光を観察光学系10へ導入していないことを判別すると、ステップ406へ進み、駆動装置33を駆動してシャッタ12aにより光路を遮断して遮光(閉)状態にするように制御し、ステップ403へ戻る。
ステップ404では、制御装置31は、蛍光キューブターレット20の状態検出装置27の検出信号により、キューブカセット21〜26のうち、肉眼観察の可能性のあるフィルタ組み合わせにより構成されるキューブカセット21〜23および26のいずれかが光路中に挿入されているか否かを判別する。これらキューブカセット21〜23および26の一つが光路中に挿入されていることを判別すると、駆動装置33を駆動してシャッタ12aにより光路を開放して非遮光(開)状態にするように制御する(ステップ405)。そして、この状態から、光路切換え装置9により蛍光キューブターレット20から入射された蛍光を観察光学系10へ導入させる。
一方、ステップ404において、キューブカセット21〜23および26のいずれも光路中に挿入されていないことを判別すると、ステップ407へ進み、駆動装置33を駆動してシャッタ12aにより光路を遮断して遮光(閉)状態にするように制御し、ステップ403へ戻る。
なお、制御装置31は、ステップ402、405、406、407において、シャッタ12aが、既に次の駆動状態に移行していることを検出した時は、改めて駆動装置33にシャッタ駆動の指示を出さない。
また、光路切換え装置9および蛍光キューブターレット20は、制御装置31の指示に関係なく、いずれのステップにおいても操作可能となっている。
このために、蛍光キューブターレット20のみを単独で操作した場合、状態検出装置27は、光路中にあるキューブカセットの情報にかかわらず、キューブカセットが光路から外れた瞬間に、一旦肉眼観察の可能性のあるフィルタ組み合わせにより構成されるキューブカセットでないことを示す検出信号を出力する。制御装置31は、ステップ404での判別結果に従いステップ407へ進み、駆動装置33を駆動してシャッタ12aにより光路を遮断して遮光状態にするように制御する。
続けて、蛍光キューブターレット20を操作して、いずれかのキューブカセットを光路中に挿入させると、このキューブカセットが肉眼観察の可能性のあるフィルタ組み合わせにより構成されるものであれば、制御装置31は、ステップ404での判別結果に従いステップ405へ進み、駆動装置33を駆動してシャッタ12aにより光路を開放して非遮光状態に制御する。そして、この状態から、光路切換え装置9により蛍光キューブターレット20から入射された蛍光を観察光学系10へ導入させることで、観察光学系10において蛍光像を観察することができる。勿論、この場合も、蛍光キューブターレット20により光路に挿入されたキューブカセットが肉眼観察の可能性のあるフィルタ組み合わせにより構成されるものでなければ、シャッタ12aは、遮光(閉)状態のまま維持される。
一方、光路切換え装置9を操作して観察光学系10へ蛍光を導入していない状態、すなわち撮像光学系11へ光路を切り換えた場合、状態検出装置9bは、観察光学系10へは観察光を導入していないことを示す信号を制御装置31へ送る。この場合、制御装置31は、ステップ403での判別結果に従い、ステップ406へ進み、駆動装置33を駆動してシャッタ12aにより光路を遮断して遮光状態にするように制御する。この状態は、光路切り換え装置9を再び操作して、観察光学系10へ蛍光を導入している状態にするまで維持される。
従って、このようにすれば、観察試料8から発せられる蛍光を肉眼観察する観察光学系10の直前に自動制御可能なシャッタ12aを配置し、各種のキューブカセット21〜26を設けた蛍光キューブターレット20の肉眼観察の可能性のあるフィルタ組み合わせにより構成されるキューブカセット21〜23および26のいずれかが光路中に挿入されている状態を状態検出装置27が検出したときのみシャッタ12aを開放して観察試料8からの蛍光を肉眼観察可能としているので、肉眼観察に最適な光学素子の組み合わせを確実に設定することができる。また、肉眼観察する可能性のないフィルタ組み合わせにより構成されるキューブカセット24,25を介した観察光が観察光学系10に侵入するのを防止することもできる。さらに、従来の全ての光学素子について予め波長特性の組み合わせの適/不適の設定を行なうため、これら光学素子に関する波長特性などの情報を事前に入力するようにしたものと比べ、煩雑な入力作業を必要とすることがなくなり、入力ミスなどを生じることも確実に防止できる。
さらに、CCDカメラなどの撮像光学系11を用いて肉眼観察を行なわないようなアプリケーションを実現する場合も、肉眼観察の可能性のあるフィルタ組み合わせにより構成されるキューブカセット21〜23および26が光路中に挿入される場合を含め、その他の肉眼観察する可能性のないフィルタ組み合わせにより構成されるキューブカセット24,25が光路中に挿入された場合も、観察試料8からの蛍光を撮像光学系11に導くことができるので、撮像観察に最適な光学素子の組み合わせを確実に設定でき、これら最適な光学素子の組み合わせによりCCDカメラ11aによる撮像を行なうことができる。
(変形例)
第1の実施の形態では、蛍光キューブターレット20および光路切換え装置9は、それぞれ手動操作するものについて述べたが、これらは、モータ等を組み込んだ電動制御可能なものであってもよい。この場合、顕微鏡コントローラ30は、図3と同一部分には同符号を付した図5に示すように制御装置31、操作手段32および駆動装置33に加えて、さらに駆動装置34、35が設けられている。駆動装置34は、制御装置31の指示により蛍光キューブターレット20を回転駆動させ、また、駆動装置35は、制御装置31の指示により光路切換え装置9を観察光学系10へ蛍光を導入する状態と導入しない状態を切換えるためのものである。
このようにしても、第1の実施の形態と同様の効果を得られる。
なお、上述では、蛍光キューブターレット20および光路切換え装置9の両方を電動式としたが、蛍光キューブターレット20および光路切換え装置9のどちらか一方のみ電動式であってもよい。また、顕微鏡コントローラ30にLED等の表示手段を設けて、シャッタ12aの開閉状態に対応させて表示を行なうようにしてもよい。さらに、第1の実施の形態では、光路切換え装置9に状態検出装置9bが設けられているが、この状態検出装置9bを省略することもできる。この場合、図4に示すフローチャート中の光路切換え装置9に係る動作(ステップ403,406)を省略した、図6に示すフローチャートで表わすことができる。このようにしても、第1の実施の形態と同様の効果が期待できる。さらに、図4に示すフローチャートのステップ405では、キューブカセット21〜23および26の一つが光路中に挿入されていることを判別すると、自動的に駆動装置33を駆動してシャッタ12aを開放するようにしているが、観察者が操作手段32により指示を与えたときに初めてシャッタ12aを開放させるようにしてもよい。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
この第2の実施の形態では、蛍光観察を肉眼で行なう可能性のあるフィルタ組み合わせにより構成されるキューブカセットが光路に挿入された状態で、一定時間経過した後にシャッタを開いて観察光学系に蛍光を導入するようにしたことを特徴としている。
この場合、第2の実施の形態に係る蛍光顕微鏡の概略構成は、図1と同様なので、同図を援用するものとする。
図7は、このような蛍光顕微鏡に適用される顕微鏡コントローラの概略構成を示すもので、図3と同一部分には、同符号を付している。
この場合、制御装置31には、タイマ36が接続されている。このタイマ36は、予め設定された一定時間を制御装置31からの指示により計測し、この計測時間が設定時間経過すると、その旨の通知信号を制御装置31に送信するように構成されている。
その他は、図3と同様である。
次に、このように構成された蛍光顕微鏡の動作を図8に示すフローチャートに従い説明する。
いま、顕微鏡コントローラ30の電源を投入すると(ステップ801)、制御装置31は、駆動装置33を駆動してシャッタ12aにより光路を遮断して遮光(閉)状態にするように制御する(ステップ802)。
この状態で、制御装置31は、状態検出装置12bからの検出信号により、シャッタ12aが光路を遮断して遮光(閉)状態にあることを確認すると、光路借換え装置9の状態検出装置9bからの検出信号により、蛍光キューブターレット20から導入された蛍光を観察光学系10へ導いているか否かを判別する(ステップ803)。そして、観察光学系10へ導入していることが判別されると、ステップ805へ進む。
一方、ステップ803において、光路切換え装置9が蛍光を観察光学系10へ導入していないことを判別すると、ステップ804へ進み、駆動装置33を駆動してシャッタ12aにより光路を遮断して遮光(閉)状態にするように制御し、ステップ403へ戻る。
ステップ805では、制御装置31は、蛍光キューブターレット20の状態検出装置27の検出出力により、キューブカセット21〜26のうち、肉眼観察の可能性のあるフィルタ組み合わせにより構成されるキューブカセット21〜23および26のいずれかが光路中に挿入されているか否かを判別する。これらキューブカセット21〜23および26の一つが光路中に挿入されていることを判別すると、シャッタ12aが閉じているか否かを判別する(ステップ807)。
一方、ステップ805において、キューブカセット21〜23および26のいずれも光路中に挿入されていないことを判別すると、ステップ806へ進み、駆動装置33を駆動してシャッタ12aにより光路を遮断して遮光(閉)状態にするように制御し、ステップ803へ戻る。
また、ステップ807において、シャッタ12aが閉じていないと判別すると、なにもせずステップ803へ戻るが、シャッタ12aが閉じていると判別すると、ステップ808へ進み、制御装置31の指示によりタイマ36のカウントをスタートする。タイマ36は、現在光路中にある肉眼観察の可能性のあるフィルタ組み合わせにより構成されるキューブカセット21〜23および26が光路から外されるか、予め設定された時間を経過するまでカウントを継続する(ステップ809、811)。
ここで、光路中にあるキューブカセット21〜23および26が光路から外されると、制御装置31は、蛍光キューブターレット20の状態検出装置27から該当キューブカセットが存在しない旨の通知信号を受け取り(ステップ809)、ステップ810へ進む。
ステップ810では、カウント中のタイマ36をクリアし、カウントを停止させた後、ステップ803へ戻る。
一方、光路中にあるキューブカセット21〜23および26が光路から外されることがなく、タイマ36のカウントが予め設定された時間を経過すると、このことが制御装置31に通知される。制御装置31は、タイマ36から設定時間経過の通知信号を受け取ると(ステップ811)、ステップ812に進み、タイマ36をクリアしてカウントを停止させる。そして、最終ステップ813に進み、駆動装置33を駆動してシャッタ12aにより光路を開放して非遮光(開)状態とし、光路切換え装置9から射出される蛍光を観察光学系10へ導入させる。
なお、制御装置31は、ステップ802、804、806において、シャッタ12aが、既に次の駆動状態に移行していることを検出した時は、改めて駆動装置33にシャッタ駆動の指示を出さない。また、光路切換え装置9および蛍光キューブターレット20は、制御装置31の指示に関係なく、いずれのステップにおいても操作可能となっている。
従って、このようにすれば、光路切換え装置9が観察光学系10に光を導入している状態を状態検出装置9bが検出している状態で、肉眼観察の可能性のあるフィルタ組み合わせにより構成されるキューブカセット21〜23および26のいずれかが光路中に挿入されごとにタイマ36を起動し、これらキューブカセット21〜23および26が一定時間継続して光路中に固定されているか否かを確認した後、次のシャッタ12aの動作に移行するようにしたので、例えば、蛍光キューブターレット20を回転操作する際に、隣接するキューブカセットへの切換えでなく、離れた位置のキューブカセットに切換えるような場合、その間のキューブカセットが光路中に入って通り過ぎる際には、シャッタ動作に移行せず、目標としているキューブカセットが光路に入ったときに、始めて次のシャッタ動作に移行するようにできる。これにより、肉眼観察の可能性のあるフィルタ組み合わせにより構成されるキューブカセット21〜23および26のうち、所望するキューブカセットが光路に入ったときのみシャッタ12aの動作を実行することができるので、無駄なシャッタ開閉動作を防止することができ、観察者が煩わしさを感ずるようなことを回避できる。また、シャッタ12aの開閉回数も少なくできるためにシャッタ駆動装部における製品寿命も長くすることが可能である。
(変形例)
第2の実施の形態では、蛍光キューブターレット20および光路切換え装置9は、それぞれ手動操作するものについて述べたが、これらは、モータ等を組み込んだ電動制御可能なものであってもよい。勿論、蛍光キューブターレット20および光路切換え装置9のどちらか一方のみ電動式であってもよい。また、顕微鏡コントローラ30にLED等の表示手段を設けて、シャッタ12aの開閉状態に対応させて表示を行なうようにしてもよい。さらに、第2の実施の形態では、光路切換え装置9に状態検出装置9bが設けられているが、この状態検出装置9bを省略することもできる。この場合、図8に示すフローチャート中の光路切換え装置9に係る動作(ステップ805,806)を省略した、図9に示すフローチャートで表わすことができる。このようにしても、第1の実施の形態と同様の効果が期待できる。また、図8に示すフローチャートのステップ813では、タイマ36のクリア後にシャッタ12aを自動的に開放するようにしているが、観察者が操作手段32により指示を与えたときに初めてシャッタ12aを開けるようにしてもよい。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。
この場合、第3の実施の形態に係る蛍光顕微鏡の概略構成は、図1と同様なので、同図を援用するものとする。
図10は、このような蛍光顕微鏡に適用される顕微鏡コントローラの概略構成を示すもので、図3と同一部分には、同符号を付している。
この場合、顕微鏡コントローラ30は、シャッタ12aを駆動するための駆動装置を省略し、新たに駆動装置37、38が設けられている。駆動装置37は、制御装置31の指示により図示しないモータを介して蛍光キューブターレット20を回転駆動し、キューブカセット21〜26のうち一つを光路上に位置させるものである。また、駆動装置38は、制御装置31の指示により図示しないモータを介して光路切換え装置9を駆動し、蛍光キューブターレット20から射出された蛍光を撮像光学系11に導入している状態、観察光学系10に導入している状態、さらには撮像光学系11と観察光学系10の両方に導入している状態のいずれかを選択可能としたものである。
その他は、図3と同様である。
次に、このように構成された蛍光顕微鏡の動作を図11に示すフローチャートに従い説明する。
いま、顕微鏡コントローラ30の電源を投入すると(ステップ1101)、制御装置31は、初期動作として、ステップ1102〜1106の直前までを実行する。
まず、制御装置31は、ステップ1102において、状態検出装置12bからの検出信号により、シャッタ12aが光路を閉じて遮光(閉)状態にあるか否かを判別し、閉じていると判別すると、ステップ1104に進み、光路切換え装置9の駆動装置38に指示して、蛍光キューブターレット20から射出された蛍光を観察光学系10に導入している状態へ移行させる。また、ステップ1102において、シャッタ12aが開いていると判別すると、ステップ1103に進み、蛍光キューブターレット20の状態検出装置27の検出信号により、キューブカセット21〜26のうち、蛍光観察を肉眼で行なう可能性のあるフィルタ組み合わせにより構成されるキューブカセット21〜23および26のいずれかが光路中に挿入されているか否かを判別する。
ここで、キューブカセット21〜23および26のいずれも光路中に挿入されていないことを判別すると、ステップ1105に進み、光路切換え装置9の駆動装置38に指示して、蛍光キューブターレット20から射出された蛍光を撮像光学系11に導入している状態に移行させる。これにより、初期動作が完了する。
次に、ステップ1106において、再び蛍光キューブターレット20の状態検出装置27の検出信号により、キューブカセット21〜26のうち、肉眼観察の可能性のあるフィルタ組み合わせにより構成されるキューブカセット21〜23および26のいずれかが光路中に挿入されているか否かを判別する。
ここで、キューブカセット21〜23および26のいずれも光路中に挿入されていないことを判別すると、ステップ1107へ進み、シャッタ12aの状態検出装置12bの検出信号に基づきシャッタ12aの開閉状態を判別する。そして、シャッタ12aが開いていると判別すると、光路切換え装置9の駆動装置38に指示して、蛍光キューブターレット20から射出された蛍光を撮像光学系11に導入している状態に移行させる。つまり、肉眼観察の可能性のあるフィルタ組み合わせにより構成されるキューブカセット21〜23および26が光路に挿入されず、その他のキューブカセット24,25が光路中に挿入されている状態では、観察光学系10の直前のシャッタ12aが開いているときは、光路切換え装置9を制御して、観察光学系10へ光が導入されない状態にする。
次に、ステップ1109において、観察者が操作手段32のボタン等(不図示)を操作することによって、なんらかの操作指示を実行したかどうかを判別する。そして、操作指示があると判断すると、ステップ1110に進み、この操作指示が光路切換えに関するものか判別する。ここで、光路切換えに関する操作指示と判断した場合は、光路切換え動作処理に移行する(ステップ1111)。また、操作指示が光路切換えに関するものでないと、ステップ1112に進み、蛍光キューブターレット20の操作に関するものであるかを判断する。ここで、蛍光キューブターレット20の操作に関する操作指示と判断した場合は、ステップ1113に進み、蛍光キューブターレット20の動作処理に移行する。
図12は、光路切換え動作処理にかかるフローチャートを示している。
この場合、光路切換え装置9は、蛍光キューブターレット20から射出された蛍光を撮像光学系11に100%導入する状態、観察光学系10に100%導入する状態、さらには撮像光学系11と観察光学系10の両方に導入している状態がある。
まず、ステップ1201において、操作手段32からの操作指示が、光路を100%撮像光学系11に導入させる状態に対応するものか判別する。ここで、100%撮像光学系11の状態であると判別されると、ステップ1202に進み、光路切換え装置9の駆動装置38に指示して、蛍光キューブターレット20から射出された蛍光を撮像光学系11に100%導入するための実際の光路切換えを実行する。
一方、ステップ1201で、100%撮像光学系11に導入させる状態に対応するものでないと判別すると、ステップ1203に進み、現在光路に挿入されているキューブカセットが蛍光観察を肉眼で行なう可能性のあるフィルタ組み合わせにより構成されるキューブカセット21〜23および26であるか否かを判別する。ここで、キューブカセット21〜23および26が光路に挿入されていると判別するとステップ1204へ進む。
ステップ1204では、操作手段32からの操作指示が、光路を100%観察光学系10に導入させる状態に対応するものか判別する。ここで、100%観察光学系10の状態であると判別されると、ステップ1205に進み、光路切換え装置9の駆動装置38に指示して、蛍光キューブターレット20から射出された蛍光を観察光学系10に100%導入するための実際の光路切換えを実行する。また、100%観察光学系10の状態でないと判別されると、ステップ1206に進み、光路切換え装置9の駆動装置38に指示して、蛍光キューブターレット20から射出された蛍光を観察光学系10と撮像光学系11に導入するための実際の光路切換えを実行する。
なお、ステップ1204において、全てに該当しない場合は、光路切換え動作は実行されず処理を終了する。
図13は、蛍光キューブターレット20の動作処理にかかるフローチャートを示している。この場合、操作手段32からの操作指示が、蛍光キューブターレット20の操作に関するものであると、ステップ1301で、シャッタ12aが閉じ状態であるか否か判別する。ここで、シャッタ12aが閉じ状態であれば、ステップ1302において、蛍光キューブターレット20の駆動装置37に指示して、操作手段32からの操作指示に対応したキューブカセット21〜26を光路に挿入させるような制御を実行する。
従って、このようにすれば、シャッタ12a、蛍光キューブターレット20、光路切換え装置9について、それぞれの状態検出装置12b、27、9bが設けられ、肉眼観察の可能性のあるフィルタ組み合わせにより構成されるキューブカセット21〜23および26が光路に挿入されず、それ以外のキューブカセット24,25が光路中に挿入されている状態を検出すると、仮に、シャッタ12aが開いていることがあっても、光路切換え装置9により強制的に蛍光キューブターレット20から射出された蛍光を撮像光学系11に導入している状態に移行させ、観察光学系10へ光が導入されない状態に設定することができる。これにより、手動のシャッタを備えた蛍光顕微鏡においても、肉眼観察する可能性のない観察光が観察光学系10に侵入するのを防止することもできる。
(変形例1)
例えば、顕微鏡コントローラ30にLED等の表示手段を設けて、蛍光キューブターレット20状態検出装置27の出力に対応した表示を行なうようにしても良い。また、上述では、蛍光キューブターレット20および光路切換え装置9の両方を電動式としたが、蛍光キューブターレット20および光路切換え装置9のどちらか一方のみ電動式で、他方が手動で操作するものであっても同様の効果が得られる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。例えば、上述した第1乃至3の実施の形態では、顕微鏡コントローラ30は顕微鏡本体と別体に構成されているが、顕微鏡本体内部に組み込んだものであってもよい。また、上述では、蛍光キューブターレット20のキューブカセット21〜23および26と磁石21A〜23Aおよび26Aの関係は、例えば、上述した図2と同一部分には同符号を付した図14(a)(b)に示すようにキューブカセット21〜23および26に直接磁石21A〜23Aおよび26Aを設けるように構成してもよい。さらに、上述では、蛍光キューブターレット20の状態検出は磁石21A〜23Aおよび26Aとホール素子等からなる状態検出装置27の組み合わせとしたが、発光素子を用いたものとして遮光部材とフォトインタラプタを組み合わせたものや、反射部材とフォトリフレクタを組み合わせたものを用いることもできる。また、状態検出装置27に用いられるホール素子は、磁気抵抗体など他の磁気センサで構成してもよい。さらに、上述した第1乃至3の実施の形態では、キューブカセット21〜26にかかる情報として、肉眼観察に用いられる可能性のあるフィルタ組み合わせにより構成されたものを検出するようにしたが、所定以上の光エネルギーの光が導入される光学素子の組み合わせにより構成されるキューブカセットを検出可能とするようにしてもよい。 さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施の形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
なお、上述した実施の形態には、以下の発明も含まれる。
(1)請求項1または2記載の蛍光顕微鏡において、前記情報検出手段は、前記光学部材にかかる情報として、所定以上の光エネルギーの光が導入される光学素子の組み合わせにより構成される光学部材を検出可能としたことを特徴としている。
(2)請求項3記載の蛍光顕微鏡において、前記情報検出手段は、前記観察光学系での観察に用いられる光学素子の組み合わせにより構成される光学部材に対応させて設けられる発光素子と、該発光素子の光変化を検出する検出手段を有することを特徴としている。
(3)請求項1乃至6のいずれかに記載の蛍光顕微鏡において、前記情報検出手段の検出状態に応じて表示状態を変化する表示手段を有することを特徴としている。
本発明の第1の実施の形態に係る蛍光顕微鏡の概略構成を示す図。 第1の実施の形態に用いられる蛍光キューブターレットの概略構成を示す図。 第1の実施の形態に用いられる顕微鏡コントローラの概略構成を示す図。 第1の実施の形態の動作を説明するためのフローチャート。 第1の実施の形態の変形例に用いられる顕微鏡コントローラの概略構成を示す図。 第1の実施の形態の変形例の動作を説明するためのフローチャート。 本発明の第2の実施の形態に用いられる顕微鏡コントローラの概略構成を示す図。 第2の実施の形態の動作を説明するためのフローチャート。 第2の実施の形態の変形例の動作を説明するためのフローチャート。 本発明の第3の実施の形態に用いられる顕微鏡コントローラの概略構成を示す図。 第3の実施の形態の動作を説明するためのフローチャート。 第3の実施の形態の動作を説明するためのフローチャート。 第3の実施の形態の動作を説明するためのフローチャート。 第3の実施の形態の変形例に用いられる蛍光キューブターレットの概略構成を示す図。
符号の説明
1…光源、1a…光路
2…コレクタレンズ、3…視野絞り、4…開口絞り
5…レンズ、6…対物レンズ、7…試料ステージ
8…観察試料、9…光路切換え装置
9a…ビームスプリッタ、9b…状態検出装置
10…観察光学系、11…撮像光学系、11a…CCDカメラ、
12…遮光装置12a…シャッタ、12b…状態検出装置
13…吸収フィルタユニット、20…蛍光キューブターレット
201…円板部材、21〜26…キューブカセット
21A〜23A、26A…磁石、211…励起フィルタ
212…ダイクロイックミラー、213…吸収フィルタ
241…マルチバンドフィルタ、27…状態検出装置
28…クリック機構、30…顕微鏡コントローラ
31…制御装置、32…操作手段、33…駆動装置
34.35…駆動装置、36…タイマ、37.38…駆動装置

Claims (4)

  1. 試料からの蛍光を接眼レンズを有する観察光学系を介して観察する蛍光顕微鏡において、
    励起フィルタ、ダイクロイックミラー、吸収フィルタの光学素子のうち少なくとも前記ダイクロイックミラーを有する組み合わせにより構成された光学部材を複数個有し、前記複数の光学部材のうち1つを選択的に光路に挿入可能とした光学部材切換え手段と、
    前記観察光学系の直前に配置され、前記光学部材切換え手段の前記光学部材を介して前記観察光学系に導入される前記試料からの前記蛍光を遮光可能とする遮光手段と、
    前記光学部材切換え手段に設けられ、前記光学部材切換え手段により前記光路に挿入される前記光学部材が前記観察光学系を介しての肉眼観察の可能性があるか否かの情報を検出する情報検出手段と、
    前記情報検出手段の検出出力に応じて前記遮光手段による遮光を制御する制御手段と、
    を具備し、
    前記制御手段は、計時機能を有するタイマを有し、該タイマにより前記情報検出手段より検出される前記肉眼観察の可能性がある前記光学部材が前記光路に挿入されている継続時間を計測し、該計測時間が所定時間経過すると前記遮光手段により前記光路を開放する、
    ことを特徴とする蛍光顕微鏡。
  2. 前記情報検出手段は、前記光学部材にかかる前記情報として、前記観察光学系での観察に用いられる前記光学素子の組み合わせにより構成される前記光学部材を検出可能としたことを特徴とする請求項1記載の蛍光顕微鏡。
  3. 前記情報検出手段は、前記観察光学系での観察に用いられる前記光学素子の組み合わせにより構成される前記光学部材に対応させて設けられる磁気発生手段と、
    該磁気発生手段から発生する磁気を検出する磁気検出手段と、
    を有することを特徴とする請求項2記載の蛍光顕微鏡。
  4. 試料からの蛍光を接眼レンズを有する観察光学系を介して観察する蛍光顕微鏡の観察方法であって、
    励起フィルタ、ダイクロイックミラー、吸収フィルタの光学素子のうち少なくとも前記ダイクロイックミラーを有する組み合わせにより構成された光学部材を複数個有する光学部材切換え手段により前記複数の光学部材のうち1つを選択的に光路に挿入可能とし、
    前記光学部材切換え手段の前記光学部材を介して前記観察光学系に導入される前記試料からの前記蛍光を遮光手段により前記光路を遮断し、
    前記光学部材切換え手段により前記光路に挿入される前記光学部材が前記観察光学系を介しての肉眼観察の可能性があるか否かの情報を情報検出手段により検出し、
    計時機能を有するタイマにより前記情報検出手段から検出される前記肉眼観察の可能性がある前記光学部材が前記光路に挿入されている継続時間を計測し、
    該計測時間が所定時間を経過すると前記遮光手段により前記光路を開放する、
    ことを特徴とする蛍光顕微鏡の観察方法。
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