JP2000235148A - シャッタ装置 - Google Patents

シャッタ装置

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JP2000235148A
JP2000235148A JP11354419A JP35441999A JP2000235148A JP 2000235148 A JP2000235148 A JP 2000235148A JP 11354419 A JP11354419 A JP 11354419A JP 35441999 A JP35441999 A JP 35441999A JP 2000235148 A JP2000235148 A JP 2000235148A
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cube
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cam
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、移動体の移動に連動してシャッタ
の開閉を可能にしたシャッタ装置を提供する。 【解決手段】キューブ4の移動にともない光源1の励起
光の光軸1aに設けられたシャッタ装置17を開閉制御
できるようにしたもので、キューブ4が励起光の光軸1
aに一致すると、シャッタ装置17のシャッタ羽根の開
度を最大にして、光源1からの励起光の通過を可能と
し、キューブ4が励起光の光軸1aから外れるとシャッ
タ羽根の開度を小さくして、光源1からの励起光を遮断
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顕微鏡などの光学
機器に用いられるシャッタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、顕微鏡として標本の蛍光観察を可
能とした蛍光顕微鏡が知られているが、かかる蛍光顕微
鏡は、水銀灯などの光源からの励起光を励起フィルタを
透過し、ダイクロイックミラーで反射させて、対物レン
ズを介して標本面に照射し、標本面で発光された蛍光を
ダイクロイックミラー、吸収フィルタを透過させて接眼
レンズにより蛍光像として観察できるようにしている。
【0003】この場合、励起フィルタ、ダイクロイック
ミラーおよび吸収フィルタは、キューブと呼ばれるユニ
ットに一体に組み込まれていて、このようなキューブを
複数個搭載したスライダーを移動操作することで、観察
する蛍光像の波長に応じて最適なキューブを光路上に位
置させることができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
蛍光顕微鏡によると、観察光路上のキューブを切換える
際に光源を点灯したままで行うため、隣接する位置にキ
ューブが取付けていない、いわゆる空穴が存在したり、
あるいは空穴そのものが光路上に位置されたような場
合、光源の水銀灯からの励起光が空穴から漏れて、直接
作業者の目に入ってしまうことがあった。
【0005】また、2種類の隣接したキューブ同志を切
換える途中においても、励起光の波長と2つのキューブ
の波長特性によっては、一方のキューブの励起光が、も
う一方のキューブのダイクロイックミラー、吸収フィル
タを透過することによって、上述したキューブと空穴が
隣接した場合と同様に励起光が作業者の目に入ってしま
うことがある。この場合の励起光が作業者の目に入る状
態を図19を用いて詳しく説明する。
【0006】図19は、光源と反対側から見た図で、キ
ューブ104の配置間隔が短い場合であり、キューブ1
04を切換えている途中の状態を表している。この場
合、118aは固定部125に対して動かない照明光を
透過させる透過穴、104はキューブ、105は照明光
の波長を選択的に透過させる励起フィルタ、103はキ
ューブ104を装着して固定部125に対して図示左右
方向に移動可能に保持されているスライダ、103b、
125aは照明光、観察光を透過させる透過穴、101
は照明光軸、111は標本、111aは観察光軸を示し
ている。
【0007】そして、このようなキューブ104の切換
え途中においては、キューブ104の配置間隔が短いた
め励起フィルタ105と透過穴118aを両方とも透過
する共通穴部105a(図中クロスハッチング部)が2
箇所存在する。そして、一方の共通穴部105aを透過
した励起光は、キューブ104内の図示しないダイクロ
イックミラ−で反射されスライダ103の透過穴103
aを透過し、さらに固定部125の透過穴125aを透
過し、図示しないズームレンズ、対物レンズを介して標
本111に達する(図示太線矢印が光線の経路を示して
いる。)。そして、標本111から蛍光が発生し、この
蛍光を観察するのであるが、同時に標本111で励起光
も反射され、この反射された励起光は、透過穴125a
から隣のスライダ103の透過穴103aを透過すると
ともに、他方の共通穴部105aから隣接するキューブ
104内の図示しないダイクロイックミラ−、吸収フィ
ルタを透過して作業者の目に達する。この時の励起光
は、蛍光に比べて強度が非常に大きいため、作業者には
かなり眩しく感じられる。
【0008】そこで、従来は、キューブ104を交換す
る際に、スライダ103の移動前に手動により光源から
の励起光を遮断するシャッタを操作したり、あるいは空
穴位置に遮光板を取り付けるなどして励起光の漏れを防
止するようにしているが、そのためにキューブ交換には
多大の手間がかかり、作業者にに不要な負担を強いると
いう問題があった。
【0009】また、励起光の漏れを防止する手段とし
て、図20(a)(b)に示すようにキューブ104の
配置間隔を長くすることが考えられている。
【0010】同図(a)は、キューブ104の切換え途
中で観察光軸111aから少しずれた状態を示し、同図
(b)は、観察光軸111aからさらにずれて切換えの
中間位置に達した状態を示している。この場合、同図
(a)の状態でも、励起フィルタ105と透過穴118
aを両方とも透過する共通穴部105a(図中クロスハ
ッチング部)が存在する。しかし、ここでは、隣接する
キューブ104同志の切換えの間隔を長くしていること
で、標本111で反射された励起光は、図示太線矢印の
光線経路のようにスライダ103により遮られ、隣接す
るキューブ104に入ることが回避され、また、同図
(b)の状態では、共通穴部105aに相当する部分が
存在しないので、作業者の目に達する励起光は、存在し
ない。これにより、励起光の漏れを防止することができ
る。
【0011】ところが、このようにキューブ104の配
置間隔を長くする構造にすると、装置全体の大型化に繋
がることから、このような構成のものを顕微鏡などに採
用すること自体問題があった。
【0012】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、移動体の移動に連動してシャッタの開閉を可能にし
たシャッタ装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光路を開閉するシャッタ羽根と、このシャッタ羽根の開
閉を駆動する駆動手段と、移動可能に設けられ、該移動
により前記駆動手段に前記シャッタ羽根の開閉のための
駆動力を作用させる移動体とを具備したことを特徴とし
ている。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記シャッタ羽根は、前記光路と直交する
面に沿ってそれぞれ回転可能に設けられる2枚のシャッ
タ羽根からなり、これらシャッタ羽根の回転により前記
光路を開閉可能にすることを特徴としている。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記移動体は、カム手段を有し、
前記駆動手段は、前記カム手段に連動するカム受け手段
を有し、前記移動体が所定位置に達した時、前記カム手
段より前記駆動手段のカム受け手段を介して前記シャッ
タ羽根の開閉のための駆動力を作用させることを特徴と
している。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記カム手段を有する移動体は、着脱自在
な光学素子を含み、前記カム手段は、この光学素子に取
付けられており、前記カム手段に連動するカム受け手段
を有する前記駆動手段は、前記移動体が所定位置以外に
ある時は、前記シャッタ羽根を閉状態に駆動することを
特徴としている。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれかに記載の発明において、前記移動体は、所定間
隔をおいて複数個配置され、これらは一体で直線方向に
移動可能に設けられることを特徴としている。
【0018】この結果、本発明によれば、移動体の移動
に応じて、駆動手段にシャッタ羽根を開閉するための駆
動力を作用させることができるので、移動体の移動に連
動させてシャッタを開閉させることができ、移動体の移
動の際の光の漏れを防止できる。
【0019】また、本発明によれば、2枚のシャッタ羽
根が光路に対して対称に開閉するようになり、光路を閉
じる際は、光路周辺部から徐々に遮光することができる
ので、光路の周辺から漏れ出るような迷光などを防止で
きる。
【0020】さらに、本発明によれば、移動体が所定位
置以外にある時は、シャッタ羽根は閉状態に駆動される
ので、光学素子の切換えなどの際にも光の漏れを防止で
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。
【0022】(第1の実施の形態)図1は、本発明のシ
ャッタ装置が適用される実体顕微鏡、ここでは蛍光顕微
鏡の概略構成を示している。図において、1は水銀灯か
らなる光源で、この光源1は、蛍光を励起するための励
起光を発するものである。
【0023】このような光源1は、中間鏡筒2側面に取
付けられている。中間鏡筒2は、後述するスライダー3
に搭載された複数のキューブ4を収容し、スライダー3
の移動操作により光路上のキューブ4を切換え可能にし
ている。ここで、キューブ4は、励起フィルタ5、ダイ
クロイックミラー6および吸収フィルタ7を有するもの
で、光源1からの励起光を励起フィルタ5を透過し、ダ
イクロイックミラー6で反射させて、後述する対物レン
ズ10に出射し、また、対物レンズ10から入射される
蛍光をダイクロイックミラー6および吸収フィルタ7を
透過させるようになっている。
【0024】中間鏡筒2の下方にズーム部8を介して対
物レンズ10を配置している。ズーム部8は、一対のズ
ームレンズ系9を有するもので、キューブ4からの励起
光を一方のズームレンズ系9より対物レンズ10を介し
て標本11に照射し、標本11面で発光される蛍光を対
物レンズ10よりそれぞれのズームレンズ系9を介して
中間鏡筒2に入射するようになっている。
【0025】中間鏡筒2の上方に双眼鏡筒12を配置し
ている。この双眼鏡筒12は、一対ずつの結像レンズ1
3と接眼レンズ14を有するもので、一対のズームレン
ズ系9からの蛍光を中間鏡筒2のキューブ4および無限
系を介して結像レンズ13に入射させるとともに、接眼
レンズ14で結像させ、蛍光像として観察可能にしてい
る。
【0026】図2は、中間鏡筒2に収容されるスライダ
ー3とキューブ4の概略構成を示している。この場合、
スライダー3は、ガイドシャフト15に沿って、光源1
からの励起光の光軸1aおよび標本11からの蛍光の光
軸11aに対してそれぞれ直交する方向に直線移動可能
にしている。また、スライダー3は、励起光の光軸1a
方向に沿ったアリ溝3aを、移動方向に所定のピッチに
より複数個形成している。これらアリ溝3aは、その底
面に2個の透過穴3bを有していて、スライダー3の移
動により励起光の光軸1aと標本11からの蛍光の光軸
11aの直交する位置に移動された時、各透過穴3bが
標本11からの蛍光の光軸11a上に位置するようにな
っている。
【0027】そして、これら複数のアリ溝3aには、キ
ューブ4を挿脱可能にしている。このキューブ4は、ア
リ溝3aに対応するアリ4aを有するもので、光源1か
ら入射される励起光に対応する側面に励起フィルタ5を
配置し、励起フィルタ5を透過された励起光を反射する
とともに、標本11からの蛍光を透過するようにダイク
ロイックミラー6を配置し、さらにダイクロイックミラ
ー6を透過された蛍光に対応する上面に吸収フィルタ7
を配置している。
【0028】また、キューブ4は、図3に示すように励
起フィルタ5を配置した側面にカム手段としてのカム板
16を設けている。このカム板16は、後述するシャッ
タ装置17のカムフォロアー20bが摺動する傾斜部1
6aを有する三角形状をなすもので、スライダー3と一
体のキューブ4の移動にともなうカム板16の傾斜部1
6aに沿ったカムフォロアー20bの摺動によりシャッ
タ装置17を開閉動作させるようにしている。
【0029】一方、中間鏡筒2は、光源1からの励起光
の光軸1a上にシャッタ装置17を配置している。
【0030】図4は、このようなシャッタ装置17の分
解斜視図を示すものである。図において、18はシャッ
タ座で、このシャッタ座18の中央部には、光源1から
の励起光が通過される透過穴18aを有している。ま
た、シャッタ座18の上縁中央部には、切欠け部18b
を形成し、この切欠け部18bを挟んで一対の穴部18
cを形成している。
【0031】19は一対のシャッタ羽根19で、これら
シャッタ羽根19は、基端部の一方面に突起19aを形
成し、この突起19aをシャッタ座18のそれぞれの穴
部18cに挿入することで、回動可能に支持されてい
る。つまり、これらシャッタ羽根19は、突起19aを
中心に回動可能になっていている。また、シャッタ羽根
19は、基端部に長穴19bを形成している。
【0032】20は板状のリンクで、このリンク20
は、その中央部を、スペーサ21とビス22によりシャ
ッタ座18に回動可能に支持されている。このリンク2
0は、一方端部の一方面に突起20aを形成し、この突
起20aを一対のシャッタ羽根19の長穴19bに共通
に挿入し、リンク20の回動とともに、これらシャッタ
羽根19を、突起19aを中心に相反方向に回動させ、
シャッタ座18の透過穴18a前面での開度を制御可能
にしている。つまり、光源1の光路を直交する面に沿っ
て回動することにより、励起光の光路を開閉可能にして
いる。また、リンク20は、一方端部の一方面に、カム
受け手段としての突起からなるカムフォロアー20bを
形成している。このカムフォロアー20bは、上述した
スライダー3と一体のキューブ4の移動にともなうカム
板16の傾斜部16aに沿った摺動によりバネ23の偏
倚力に抗してリンク20を回動させ、シャッタ羽根19
の開度を制御するものである。この場合、シャッタ羽根
19は、カムフォロアー20bがカム板16の三角形の
頂点に近付く方向に傾斜部16aを摺動される時は、バ
ネ23の偏倚力に抗してリンク20を反時計方向に回動
させながら、開度を徐々に大きくしていき、三角形の頂
点に位置する時に最大開度となり、さらに三角形の頂点
から遠ざかる方向に傾斜部16aを摺動される時は、バ
ネ23の偏倚力に応じてリンク20を時計方向に回動さ
せながら、開度を徐々に小さくするようになっている。
【0033】なお、図面中、24はシャッタ座18とと
もにシャッタ羽根19を挟持するための羽根押えであ
る。
【0034】次に、このように構成した実施の形態の動
作を説明する。
【0035】この場合、中間鏡筒2内のスライダー3の
複数のアリ溝3aには、適当にキューブ4が装着されて
いるものとする。
【0036】まず、スライダー3上のキューブ4が、光
源1からの励起光の光軸1a上に位置していない場合、
つまり、図5(a)に示すようにキューブ4のカム板1
6が励起光の光軸1aからずれている場合は、シャッタ
装置17のリンク20のカムフォロアー20bは、カム
板16の影響を受けない場所に位置している。
【0037】この状態では、シャッタ装置17のリンク
20は、バネ23の偏倚力により時計方向に回動されて
おり、シャッタ羽根19は、シャッタ座18の透過穴1
8aを閉じている。ここで、25は、前述のガイドシャ
フト15を支持し、可動部であるスライダーー3に対し
て固定となる固定部である。固定部25には、観察光路
を確保するために、中心軸が観察光軸11aと一致する
透過穴25aが設けられている(図2、図5参照)。
【0038】この状態から、スライダーー3とともにキ
ューブ4を移動し、光源1の励起光の光軸1aに近付け
ると、シャッタ装置17のリンク20のカムフォロアー
20bが、キューブ4の移動とともにカム板16の傾斜
部16aに沿って摺動される。この場合、カムフォロア
ー20bは、カム板16の三角形の頂点に近付く方向に
傾斜部16aを摺動されるので、リンク20は、バネ2
3の偏倚力に抗して反時計方向に回動するようになり、
シャッタ羽根19は、開度を徐々に大きくしていく。そ
して、図5(b)に示すようにカムフォロアー20bが
カム板16の三角形の頂点に位置すると、つまり、キュ
ーブ4が励起光の光軸1aに一致すると、シャッタ羽根
19は、最大開度となり、シャッタ座18の透過穴18
aを開放する。
【0039】この状態で、シャッタ装置17を通過した
光源1からの励起光は、キューブ4の励起フィルタ5を
透過し、ダイクロイックミラー6で反射して、対物レン
ズ10を介して標本11面に照射され、標本11面で発
光された蛍光は、ダイクロイックミラー6、吸収フィル
タ7を透過して接眼レンズ14により蛍光像として観察
されるようになる。
【0040】その後、キューブ4を切換えるために、ス
ライダー3とともにキューブ4を移動すると、シャッタ
装置17のリンク20のカムフォロアー20bは、今度
は、キューブ4の移動とともにカム板16の傾斜部16
aに沿ってカム板16の三角形の頂点から遠ざかる方向
に傾斜部16aを摺動される。この場合、リンク20
は、バネ23の偏倚力に応じて時計方向に回動するよう
になるので、シャッタ羽根19は、開度を徐々に小さく
なっていき、図5(a)に示すようにカムフォロアー2
0bは、カム板16の影響を受けない場所に位置するよ
うになると、再びシャッタ羽根19は、シャッタ座18
の透過穴18aを閉じる。
【0041】従って、このようにすれば、スライダー3
に装着されたキューブ4の移動にともない光源1の励起
光の光軸1aに設けられたシャッタ装置17を開閉制御
できるようになっていて、キューブ4が励起光の光軸1
aに一致すると、シャッタ羽根19の開度が最大になっ
て、シャッタ座18の透過穴18aを開放し、また、キ
ューブ4が励起光の光軸1aから外れると、シャッタ羽
根19の開度が小さくなって、シャッタ座18の透過穴
18aを閉じるようにしている。
【0042】これにより、例えば、キューブ4の切換え
の際に、キューブ4を励起光の光軸1aから外れると、
直ちにシャッタ装置17のシャッタ羽根19が閉じて励
起光の光路を絶つことができるので、仮に、隣接する位
置にキューブが取付けていない空穴が存在していて、キ
ューブ4の移動により空穴が励起光の光路上にかかって
も空穴を介して励起光が漏れることも防止でき、励起光
が作業者の目に直接入るような不都合を解消できる。
【0043】また、従来の蛍光顕微鏡では、2種類の隣
接するキューブ同士を切換える途中においても、励起光
の波長と2つのキューブの波長特性の関係によっては励
起光が漏れて作業者の目に入る場合があった。この場
合、隣接するキューブ同士の配置間隔(取付けピッチ)
を広げれば励起光は漏れなくなるが、こうすると装置が
大型化してしまう。
【0044】これに対して本発明によるシャッタ装置に
よれば、スライダー3上に装着されるキューブ4の取付
けピッチを小さく設定しても、キューブの波長特性に関
わりなくキューブ切換え時の励起光の漏れを防止できる
ので、中間鏡筒2の小型化が実現できる。
【0045】さらに、スライダー3上のキューブ4が装
着されていない空穴が光源1の励起光の光軸1aに一致
する位置に移動した場合も、シャッタ装置17のシャッ
タ羽根19が開くことがなく、励起光の光路が断たれて
いるので、空穴を介して励起光が漏れることも防止でき
る。
【0046】さらにまた、キューブ4の移動に連動して
シャッタ装置17の開閉が行われ、従来のように、キュ
ーブを交換する際に、スライダーの移動前に手動により
光源からの励起光を遮断するシャッタを操作したり、あ
るいは空穴位置に遮光板を取付けるなどする必要がなく
なるので、キューブ切換えの手間を大幅に省略でき、作
業者にかかる負担を軽減できる。
【0047】さらに、励起光の光軸1a上にあるキュー
ブ4をスライダー3から取り外す場合、キューブ4を取
り外すとキューブ4と一体のカム板16も外れるので、
シャッタ装置17のシャッタ羽根19が閉じられ、励起
光の光路が断たれる。従って、このような場合でも励起
光の漏れを防止できる。
【0048】さらに、シャッタ羽根19は、2枚構成に
して、これら2枚のシャッタ羽根19が光軸11aに対
して対称に開閉するようにしたので、シャッタが閉じる
際は、遮光すべき開口部の周辺部から徐々に遮光され
る。一方、迷光となる光は、キューブ4などの光学素子
が実際に使用する光軸上などの所定位置から外れた際に
は、開口部の周辺から徐々に漏れてくることが多いが、
2枚構成のシャッタ羽根19を用いることで、これらの
漏れ光をいち早く遮光することができ、検鏡者への眩し
い迷光や有害な迷光を効率よく防ぐことができる。
【0049】さらに、移動体側にカム板16を有してい
るため、安価で容易に、しかもスムーズにシャッタ羽根
19を開閉させるための駆動力を作用させることができ
る。
【0050】さらに、移動体として複数のキューブ4が
配置され、これらが一体的に移動可能としているので、
それぞれの移動体の有無、配置場所、迷光の特性に合わ
せて、シャッタ羽根19に駆動力を作用させるタイミン
グを設定することができる。
【0051】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態を図6乃至図9により説明する。
【0052】この場合、図6は、本実施例のシャッタ装
置が適用される蛍光顕微鏡の全体構成図、図7は、図6
におけるキューブカセット部の詳細図、図8は、図6の
キューブカセット部の斜視図、図9は、図8のキューブ
カセット部のキューブ着脱部のアリ構造図を示してい
る。
【0053】この第2の実施の形態では、第1の実施の
形態で本発明を実体顕微鏡に適用した場合と異なり、通
常の顕微鏡に適用しており、このため観察光路は、一つ
しかないが、蛍光顕微鏡にシャッタ装置を適用した点は
同様で、その蛍光観察の基本的な原理、手法も同様であ
るため、これらの詳細な説明は省略し、特徴的な部分の
み詳しく説明する。
【0054】この場合、図6において、光源1を出射し
た励起光は、照明光軸1aに沿つて照明光学系27を介
して導光され、励起フィルタ5を波長選択的に透過し、
ダイクロイックミラ−6により観察光軸11aと同軸的
に対物レンズ10へ向けて反射され、標本11を照射さ
れる。そして、励起光により励起され、標本11から発
した蛍光は、ダイクロイックミラ−6を透過し、吸収フ
ィルタ7で波長選択されるとともに、対物レンズ10、
結像レンズ40により結像され、その像をプリズム30
で偏向された状態で接眼レンズ14により目視観察可能
にしている。
【0055】なお、図面中、37は顕微鏡装置全体を支
持する鏡体、29は対物レンズ10を切替えるレボルバ
である。
【0056】このような全体構成の顕微鏡には、標本1
1の蛍光色素の発光波長特性に合わせて励起フィルタ
5、ダイクロイツクミラ−6、吸収フィルタ7を一体的
に保持したキューブ4を回転軸32を中心に回転するタ
ーレット式で切り換え可能なキューブカセット28を備
えている。
【0057】次に、図7乃至図9により、キューブカセ
ット28を詳細に説明する。このキューブカセット28
は、カセット支持部31を有し、このカセット支持部3
1のオスアリ31aを鏡体37側のメスアリ36に嵌合
させることにより鏡体37に着脱可能に支持されてい
る。カセット支持部31は、ターレット33の回転軸3
1bを備えている。ターレット33は、その中心に円筒
形状の回転軸33bを有し、この回転軸33bの中空部
に回転軸31bが挿入されることで、回転軸31bに対
し相対的に回動可能に保持されている。また、回転軸3
1bの先端には、ターレット33の回転軸33bが抜け
落ちないようにスラスト方向を規制しているナット34
がねじ込まれている。ターレット33の回転軸33bの
周面には、複数のメスアリ部33cが回転軸33bの軸
方向に沿って形成されており、これらメスアリ部33c
にキューブ4をアリ4aを介して着脱可能に保持される
ようにしている(図9参照)。このキューブ4は、励起
フィルタ5、ダイクロイックミラ−6、吸収フィルタ7
を一体的に保持したものである。
【0058】図8は、キューブ4が3個装着された状態
を示している。35は、キューブカセット28のカバー
であり、カセット支持部31にネジ38で固定されてい
る。また、カバー35は、ターレット33のローレット
部33aを露出させるための開口部35aを備えてい
る。
【0059】このような構成において、検鏡者はターレ
ット33のローレット部33aをカバー35の開口部3
5aから操作し、ターレット33を回すことでキューブ
4を切り換え、図示しない位置決めクリック機構により
所望するキューブ4を光軸11a上に位置決めできるよ
うにしている。また、標本11に対応させて別のキュー
ブ4と交換する場合は、図示しない固定ビスをゆるめて
オスアリ31aを引き抜くことでキューブカセット28
を鏡体37から外し、さらに図示しない固定ビスをゆる
めキューブ4のアリ4aを引き抜いて別の新たなキュー
ブ4を装着し、固定ビスで固定するようになる。
【0060】一方、図7において、鏡体37には、シャ
ッタ装置17が設けられている。この場合、シャッタ装
置17の構成は、第1の実施の形態で述べたと同様であ
る。また、キューブ4は、シャッタ装置17に対応する
カム板39を設けている。このカム板39は、キューブ
4を鏡体37に装着した状態で、シャッタ装置17に対
応して位置決めされるようになっている。
【0061】これにより、検鏡者がターレット33とと
もに、キューブ4を回転させると、カム板39は回転軸
32を中心に回転し、第1の実施の形態で述べたと同様
にしてカム板39がシャッタ装置17のカムフォロアー
20bを駆動し、シャッタ羽根19が開閉する。シャッ
タ開閉のタイミングも、第1の実施の形態で述べたと同
様で、キューブ4が光軸11a上に配されると、シャッ
タ羽根19は開き、キューブ4の切り換えの途中ではシ
ャッタ羽根19は閉まっている。また、キューブ4が装
着されていない状態では、シャッタ装置17に対してカ
ム板39が存在しないので、切り換え途中と同じでシャ
ッタ羽根19は閉まったままである。
【0062】この結果、第1の実施の形態で述べたと同
様にして検鏡者の目に入る眩しい励起光をカットするこ
とができるという効果がある。
【0063】また、キューブ4を交換するため、キュー
ブカセット28を鏡体37から外した場合には、カム板
39も同時に外れるため、シャッタ装置17のシャッタ
羽根19が閉じ、励起光が直ちにカットされる。
【0064】従って、このような構成にしても、第1の
実施の形態と同様な効果を期待でき、さらに、不用意に
キューブカセット28が外されることがあっても、紫外
線を含む励起光が迷光として検鏡者に照射されることが
なくなり、安全に検鏡を続けることができる。
【0065】なお、この第2の実施の形態では、キュー
ブ4にカム板39を設けた例を述べたが、例えば、図1
0(a)(b)に示すようにターレット33にカム板3
9に相当するカム部33dを直接形成することもでき
る。
【0066】この場合、ターレット33には、キューブ
4(図示せず)が一体に設けられている。つまり、この
ターレット33では、予め設定された種類からなる複
数、例えば4個のキューブ4が4等分されたそれぞれの
位置関係で固定されている。
【0067】また、第2の実施の形態で述べたキューブ
4側に設けられたシャッタ装置17を駆動するためのカ
ム板39を廃止し、その代わりにターレット33周面の
キューブ4に対応する位置には、カム板39に相当する
三角形状のカム部33dを一体的に形成している。この
場合、図10(b)に示すように空穴56に対応するタ
ーレット33の周面には、カム部33dを形成しない。
このターレット33の周面にカム部33dを形成しない
のは、空穴56に限らず、例えば偏光観察や微分干渉観
察時に使用するボラライザなど透過検鏡時にしか使用し
ない光学素子が設けられた場合も同様である。
【0068】このようにすれば、ターレット33の周面
に三角形状のカム部33dを一体的に形成したため、価
格的に安価にできる。
【0069】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態を図11乃至図16により説明する。
【0070】この場合、図11は、本実施例のシャッタ
装置が適用される落射暗視野観察用顕微鏡の全体構成
図、図12は、図11におけるレボルバ部の詳細図、図
13、図14は、落射暗視野観察の説明図、図15、図
16(a)(b)は、シャッタ装置を説明する図を示し
ている。
【0071】この場合、図11において、光源1から出
射した照明光は、照明光軸1aに沿つて照明光学系27
を介して導光され、遮光板41によりリング状の光線束
に変換される。その後、その中心部に観察光を透過させ
るための透過穴42aが設けられたドーナツ型のミラ−
42により、観察光軸11aと同軸的に対物レンズ10
に向けて反射され、対物レンズ10の内部の集光ミラ−
43により集光され標本11に照射される。一方、標本
11に照射された照明光は、標本11により散乱され、
その一部が対物レンズ49に入る。また、標本11で直
接反射された照明光(0次光)は対物レンズ49内に入
らないようになつている。対物レンズ49に入つた散乱
光は、対物レンズ49、結像レンズ40により結像され
るとともに、プリズム30により偏向され、接眼レンズ
14により標本像を目視観察可能にしている。
【0072】次に、図12において、レボルバ部29と
対物レンズ10の詳細を説明する。この場合、レボルバ
部29は、鏡体37に固定されている(図11参照)。
また、レボルバ部29のレボルバ本体45の外周面にV
溝45aが形成され、このレボルバ本体45を覆うよう
に配置されたレボルバ皿46の内面面にV溝46aが形
成されている。そして、これらV溝45a、46aの間
に複数のボール57を挟持させ、これらボール57によ
りガイドを構成し、レボルバ本体45に対してレボルバ
皿46を回転軸58を中心に回動自在に保持している。
【0073】レボルバ皿46には複数のメスネジ部46
cが設けられており、このメスネジ部46cに対物レン
ズ10側に形成されたオスネジ部をねじ込むことで、対
物レンズ10を着脱可能に固定できるようになってい
る。
【0074】対物レンズ10は前述したオスネジが設け
られた外枠47と対物レンズ49を保持する中枠48で
構成されている。この中枠48は、3本のブリッジ48
aが設けられており、このブリッジ48aを介して外枠
47と連結することで中枠48を保持しているととも
に、リング状の照明光線束を通すための空間を確保して
いる。また、外枠47先端内部の一部は、集光ミラ−4
3を形成していて、リング状の照明光線束を標本11に
集光するようになっている。
【0075】レボルバ本体45の光軸付近も対物レンズ
10と類似の構造をしている。つまり、内筒44の外周
に3本のブリッジ44aが設けられており、これらブリ
ッジ44aを介してレボルバ本体45に保持されてい
る。これによりリング状の照明光線束を導光する空間を
内筒44とレボルバ本体45との間に確保し、且つ内筒
44の内側に観察光線を導光する空間を確保するととも
に、照明光が観察光路より漏れないようにしている。
【0076】このように構成したレボルバ部29および
対物レンズ10において、検鏡者はレボルバ皿46の外
周のローレツト部46bを回すことで、レボルバ皿46
を回転させ、図示しないクリック位置決め機構によ観察
光軸11a上に所望する対物レンズ10を位置決めする
ことで対物レンズ10の切換えを可能にしている。
【0077】次に、このような構成の下で対物レンズ1
0を切換える際の問題点について、図13(a)
(b)、図14(a)(b)により説明する。
【0078】図13(a)(b)は対物レンズ10が観
察光軸11a上に位置決めされて状態を、図14(a)
(b)は対物レンズ10が観察光軸11aから少外れた
切換え途中の状態を示している。
【0079】対物レンズ10が観察光軸11a上にある
場合は、リング状の照明光線束は前述したように、対物
レンズ10、レボルバ部29のリング状の空間に導光さ
れ、標本11を照明する。そして、標本像として観察さ
れる散乱光以外の、正反射した照明光は、再ぴ、対物レ
ンズ10、レボルバ部29のリング状の空間に戻され
る。
【0080】ところが、対物レンズ10の切換え途中で
は、図14(a)(b)に示すように、リング状の照明
光の一部は、対物レンズ10内の観察光を結像させる対
物レンズ49に導光されてしまい、さらにその照明光が
標本11で反射し再ぴ対物レンズ49に入射し、検鏡者
の目に入ってしまう。このような落射暗視野観察は、標
本11で散乱された僅かな散乱光を観察する検鏡方法で
あり、このため、照明光は観察される標本像の何十倍も
の明るさを有する場合が多く、照明光が検鏡者の目に入
ると非常に眩しく感じられる。
【0081】このような問題点を解決するため、この第
3の実施の形態では、図15、図16に示すように対物
レンズ切換え途中の照明光をカットするシャッタ装置が
設けられている。
【0082】図16(a)(b)は、対物レンズ10の
切換え途中の状態を示している。この場合、シャッタ板
50は、同図(b)に示すように段付きビス53により
レボルバ本体45との間に挟持された状態で、回転軸5
3aを中心に回動自在に保持されている。シャッタ板5
0は、回転軸53aと反対側の端部に円形状の遮光部5
0aを有し、この遮光部50aにコイルバネ51の一方
端が引っかけてあり、コイルバネ51のもう一方の端は
レボルバ本体45に固着されたバネカケ52に引っかけ
られ、このコイルバネ51の付勢によりシャッタ板50
の遮光部50aが、常時、観察光軸11a上に配される
ようにしている。
【0083】一方、図15は、対物レンズ10が観察光
軸11a上に配された状態を示している。この場合、レ
ボルバ皿46の上面の周縁部には、円周方向に沿って4
個の三角形状のカム板55が設けられている。これらカ
ム板55はレボルバ皿46にの回転軸58に対して対物
レンズ10が取付けられるメスネジ部46cと同じ角度
で、これらメスネジ部46cに対応して形成されてい
る。
【0084】また、シャッタ板50は、コイルバネ51
と反対側の端にカム板55側に突出したピン54を固着
しており、レボルバ皿46の回転に伴なってカム板55
が移動してピン54と接触することで、回転軸53aを
中心にシャッタ板50を回動させ、遮光部50aにより
観察光軸11a上を開閉するようなっている。図15で
は、カム板55の三角形の斜面がコイルバネ51の付勢
力に抗してシャッタ板50を開放させる方向(図中右回
転方向)に押している。
【0085】次に、このようなシャッタ装置において、
検鏡者がレボルバ皿46を回転して対物レンズ10を切
換える場合を説明する。
【0086】まず、対物レンズ10が光軸11a上に配
されており、図15で述べたように、シャッタ板50の
遮光部50aは、観察光軸11a上から外れて位置さ
れ、シャッタは開いている。
【0087】この状態から、レボルバ皿46を右回転さ
せると、カム板55の三角形の斜面は、コイルバネ51
の付勢力し抗してピン54を押し上げ、シャッタ板50
を右回転させて開放方向に動かす。さらにレボルバ皿4
6を右回転させると、カム板55は三角形の頂点にピン
54が達するまでシャッタ板50を開放させ続ける。そ
して、ピン54がカム板55の三角形の頂点を越える
と、コイルバネ51の付勢力によりピン54とカム板5
5との接触状態が外れ、シャッタ板50を左回転させ、
図16のようにシャッタ板50の遮光部50aは、観察
光軸11a上に位置され、シャッタが閉じた状態にな
る。
【0088】ここから、さらにレボルバ皿46を右回転
すると、右隣の新たなカム板55がピン54に近づいて
ゆき、このカム板55の三角形の斜面がピン54と接触
し始める。そしてカム板55の三角形の斜面とピン54
が相対的に滑りながらカム板55がピン54を押し上げ
シャッタ板50を右回転させて観察光軸11a上から遮
光部50aを退避させシャッタを開放させ始める。
【0089】さらにレボルバ皿46が右回転し、対物レ
ンズ10が観察光軸11a上に配され、同時にカム板5
5の三角形の頂点がレボルバ皿46の回転軸58とシャ
ッタ板50の回転軸53aを結ぶ線上に配された時に、
図15のようにシャッタ板50の遮光部50aは、観察
光軸11a上から外れ、シャッタは完全に開放された状
態となる。
【0090】従って、このようにすれば、対物レンズ1
0が観察光軸11a上に配されている時は、シヤツタは
開放しており、対物レンズ10が観察光軸11aから少
し外れるとシャッタが直ちに閉り、その後の対物レンズ
10の切換え途中では、シャッタは、閉じた状態を保持
されるようになるので、検鏡者が対物レンズ10を切換
える際に、眩しい照明光が目に入るようなことがなく、
安心して検鏡を続けることができる。
【0091】なお、この第2の実施の形態では、シャッ
タ板50は、回転軸53aを中心に回転される1枚の板
状のものに付いて述べたが、例えば、図17、18に示
すように2枚のシャッタ羽根61を有するものを用いる
こともできる。
【0092】この場合、図17、図18(a)(b)
は、上述した図15、図16と同一方向から見た図で、
これら図と同一部分には、同符号を付している。
【0093】図17は対物レンズ10を切換える途中の
図であり、図18は対物レンズ10が光軸11a上に配
された状態の図である。
【0094】この場合、2枚のシャッタ羽根61は、そ
れぞれ基端部にダボ63が固着されており、これらダボ
63は、図18(b)に示すようにレボルバ本体45の
ボス45eに空けられた穴に嵌入されており、ダボ63
を中心にシャッタ羽根61を回動自在に固定している。
また、これら2枚のシャッタ羽根61は、ダボ63を有
する端部に長穴61aが形成されている。そして、これ
ら長穴61aに共通にピン62が嵌入するととともに、
このピン62の所定間隔をおいて形成された一対のフラ
ンジ部62aにより2枚のシャッタ羽根61のスラスト
方向の動きを規制することにより、ピン62は、2枚の
シャッタ羽根61の長穴61aの長手方向に沿って自由
に移動できるようになつている。
【0095】レボルバ本体45には、ボス45dが形成
されている。このボス45dは、シャッタ羽根61の先
端部がたわまないように、その上面で受け止めるもの
で、シャッタ羽根61が作動する際に、ボス45dの上
面を擦りながら作動することになる。
【0096】このような構成とすると、シャッタ羽根6
1をダボ63を中心に回転させると、この回転に伴い、
ピン62は上下方向に移動するともに、シャッタ羽根6
1は、光軸11a付近を遮光したり開放したりするシャ
ッタ開閉動作を行うことになる。
【0097】一方、シャッタ羽根61とレボルバ本体4
5には、それぞれバネカケ64、66が配されており、
これらバネカケ64、66の間にコイルバネ65が掛け
られている。このコイルバネ65は、常時、2枚のシャ
ッタ羽根61を閉じる方向に付勢力を与えている。
【0098】レボルバ皿46の上面の周縁部には、円周
方向に沿って4個の三角形状のカム板55が設けられて
いる。これらカム板55はレボルバ皿46の回転軸58
に対して対物レンズ10が取付けられるメスネジ部46
cと同じ角度で、これらメスネジ部46cに対応して形
成されている。
【0099】以上の構成によりレボルバ皿46の回転に
伴なつてカム板55を移動して、ピン62と接触させる
と、ダボ63を中心にシャッタ羽根61が回転され、シ
ャッタが開閉する。図18は、カム板55の三角形の頂
点がコイルバネ65の付勢力に抗してシャッタ羽根61
を開放させる方向に押圧している状態を示している。
【0100】このようなシャタ装置において、検鏡者が
レボルバ皿46を回転して対物レンズを切換える場合を
説明すると、まず、図18に示すように対物レンズ10
が光軸11a上に配されている場合は、シャッタ羽根6
1は開放されている。
【0101】この状態からレボルバ皿46を右回転させ
ると、コイルバネ65の付勢力によりカム板55の三角
形の斜面に沿つてピン62は、光軸11aから離れる方
向に移動され、シャッタ羽根61を閉じる方向に動か
し、さらにレボルバ皿46を右回転させると、ピン62
はカム板55の三角形の斜面から離れ、コイルバネ65
の付勢力によりシャッタ羽根61は、図17に示すよう
に完全に閉成される。
【0102】ここから、さらにレボルバ皿46を右回転
すると、左隣の新たなカム板55がピン62に近づいて
行き、カム板55の三角形の斜面がピン54と接触し始
め、この斜面をピン62が滑りながら移動すると、コイ
ルバネ65の付勢力に抗してピン62は、光軸11aに
近づく方向に押し上げるようになり、シャッタ羽根61
をを開放させ始める。さらにレボルバ皿46を右回転さ
れ、対物レンズ10が観察光軸11a上に配され、同時
にカム板55の三角形の頂点がレボルバ皿46の回転軸
58と光軸11aを結ぶ線上に配されると、図18のよ
うにシャッタ羽根61は、完全に開放された状態とな
る。
【0103】従って、このようにしても、第3の実施の
形態と同様に検鏡者が対物レンズ10を切換える際に、
眩しい照明光が目に入ることなく安心して検鏡を行なう
ことができる。また、この場合のシャッタは、2枚のシ
ャッタ羽根61より構成しており、閉じ動作では、検鏡
者の目に入る迷光が発生しやすい開口部の周辺を両側か
ら徐々に遮光するようになるため、レボルバの対物レン
ズ取り付けネジの間隔を小さくしても迷光が発生しずら
く、レボルバに対し、より多<の対物レンズを取り付け
ることが可能となる。
【0104】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、移
動体の移動に応じて、駆動手段にシャッタ羽根を開閉す
るための駆動力を作用させることができ、移動体の移動
に連動させてシャッタを開閉させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態が適用される蛍光顕
微鏡の概略構成を示す図。
【図2】第1の実施の形態に適用される中間鏡筒内の概
略構成を示す図。
【図3】第1の実施の形態に適用されるキューブに形成
されるカム板を示す図。
【図4】第1の実施の形態に適用される中間鏡筒に用い
られるシャッタ装置を分解して示す図。
【図5】第1の実施の形態の動作を説明するための図。
【図6】本発明の第2の実施の形態が適用される蛍光顕
微鏡の概略構成を示す図。
【図7】第2の実施の形態に適用されるキューブかセッ
ト部の概略構成を示す図。
【図8】第2の実施の形態に適用されるキューブかセッ
ト部の斜視図。
【図9】第2の実施の形態に適用されるキューブカセッ
ト部のキューブ着脱部のアリ構造を示す図。
【図10】第2の実施の形態の変形例として、同第2の
実施の形態に適用されるターレットの概略構成を示す
図。
【図11】本発明の第3の実施の形態が適用される落射
暗視野観察用顕微鏡の概略構成を示す図。
【図12】第3の実施の形態に適用されるレボルバ部の
概略構成を示す図。
【図13】第3の実施の形態の落射暗視野観察を説明す
るための図。
【図14】第3の実施の形態の落射暗視野観察を説明す
るための図。
【図15】第3の実施の形態でのシャッタ装置を説明す
るための図。
【図16】第3の実施の形態でのシャッタ装置を説明す
るための図。
【図17】第3の実施の形態の変形例としてのシャッタ
装置の概略構成を示す図。
【図18】第3の実施の形態の変形例としてのシャッタ
装置の概略構成を示す図。
【図19】励起光の漏れの状態を説明するための図。
【図20】従来の励起光の漏れ防止手段の一例を説明す
るための図。
【符号の説明】
1…光源 1a…光軸 2…中間鏡筒 3…スライダー 3a…アリ溝 3b…透過穴 4…キューブ 4a…アリ 5…励起フィルタ 6…ダイクロイックミラー 7…吸収フィルタ 8…ズーム部 9…ズームレンズ系 10…対物レンズ 11…標本 11a…光軸 12…双眼鏡筒 13…結像レンズ 14…接眼レンズ 15…ガイドシャフト 16…カム板 16a…傾斜部 17…シャッタ装置 18…シャッタ座 18a…透過穴 18c…穴部 19…シャッタ羽根 19a…突起 19b…長穴 20…リンク 20a…突起 20b…カムフォロアー 21…スペーサ 22…ビス 23…バネ 25…固定部 25a…透過穴 27…照明光学系 28…キューブカセット 29…レボルバ部 30…プリズム 31…カセット支持部 31a…オスアリ 31b…回転軸 32…回転軸 33…ターレット 33a…ローレット部 33b…回転軸 33c…メスアリ部 33d…カム部 34…ナット 35…カバー 35a…開口部 36…メスアリ 37…鏡体 38…ネジ 39…カム板 40…結像レンズ 41…遮光板 42a…透過穴 44…内筒 44a…ブリッジ 45…レボルバ本体 45a…V溝 45d…ボス 45e…ボス 46…レボルバ皿 46a…V溝 46b…ローレツト部 46c…メスネジ部 47…外枠 48…中枠 48a…ブリッジ 49…対物レンズ 50…シャッタ板 50a…遮光部 51…コイルバネ 52…バネカケ 53…段付きビス 53a…回転軸 54…ピン 55…カム板 56…空穴 57…ボール 58…回転軸 61…シャッタ羽根 61a…長穴 62…ピン 62a…フランジ部 63…ダボ 64.66…バネカケ 65…コイルバネ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光路を開閉するシャッタ羽根と、 このシャッタ羽根の開閉を駆動する駆動手段と、 移動可能に設けられ、該移動により前記駆動手段に前記
    シャッタ羽根の開閉のための駆動力を作用させる移動体
    とを具備したことを特徴とするシャッタ装置。
  2. 【請求項2】 前記シャッタ羽根は、前記光路と直交す
    る面に沿ってそれぞれ回転可能に設けられる2枚のシャ
    ッタ羽根からなり、これらシャッタ羽根の回転により前
    記光路を開閉可能にすることを特徴とする請求項1記載
    のシャッタ装置。
  3. 【請求項3】 前記移動体は、カム手段を有し、 前記駆動手段は、前記カム手段に連動するカム受け手段
    を有し、 前記移動体が所定位置に達した時、前記カム手段より前
    記駆動手段のカム受け手段を介して前記シャッタ羽根の
    開閉のための駆動力を作用させることを特徴とする請求
    項1または2記載のシャッタ装置。
  4. 【請求項4】 前記カム手段を有する移動体は、着脱自
    在な光学素子を含み、前記カム手段は、この光学素子に
    取付けられており、 前記カム手段に連動するカム受け手段を有する前記駆動
    手段は、前記移動体が所定位置以外にある時は、前記シ
    ャッタ羽根を閉状態に駆動することを特徴とする請求項
    3記載のシャッタ装置。
  5. 【請求項5】 前記移動体は、所定間隔をおいて複数
    個配置され、これらは一体で直線方向に移動可能に設け
    られることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
    載のシャッタ装置。
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