JP2000089126A - 顕微鏡用落射照明装置 - Google Patents

顕微鏡用落射照明装置

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JP2000089126A
JP2000089126A JP10258371A JP25837198A JP2000089126A JP 2000089126 A JP2000089126 A JP 2000089126A JP 10258371 A JP10258371 A JP 10258371A JP 25837198 A JP25837198 A JP 25837198A JP 2000089126 A JP2000089126 A JP 2000089126A
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objective lens
light
aperture
aperture stop
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JP10258371A
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English (en)
Inventor
Akira Watanabe
章 渡辺
Minoru Sukegawa
実 祐川
Shunichi Kubota
俊一 久保田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、コストを高くする専用のシャッター
や耐久性に不安のある遮光方法を取らず、さらに光源自
体の減光を行わずに暗視野照明時の対物レンズの切り替
え中の迷光を防止する。 【解決手段】観察法又は対物レンズ18の切り替える
際、観察法又は電動レボルバ19を動作させる前に、開
口絞り14を所定角度だけ回転させ、この開口絞り14
の遮光部分により落射照明光Qを遮光し、観察法又は対
物レンズ18の切り替え終了後にこれら観察法又は対物
レンズ18に応じた開口絞りの径の開口絞りに切り替え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観察法又は電動レ
ボルバを回転させて対物レンズを切り替えるに連動して
開口絞りや視野絞りの径を切り替える顕微鏡用落射照明
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】落射照明観察用顕微鏡は、照明光源から
放射された照明光を対物レンズを通して試料に照射し、
その反射光を再び対物レンズから接眼レンズやテレビジ
ョンカメラを通して観察するものである。そして、この
顕微鏡は、レボルバに複数の対物レンズが取り付けられ
ており、レボルバを回転させることにより倍率を変えて
観察するものとなっている。
【0003】最近、レボルバは、電動で回転して対物レ
ンズを切り替えるものが多く、又レボルバの他にも各種
操作部を電動化して操作を軽減する顕微鏡が多数ある。
特に照明系の開口絞りや視野絞りは、対物レンズや明視
野又は暗視野の観察法に応じて適切な絞り径にすること
で光学性能を最大限に引き出すことができるので、レボ
ルバと連動して絞り径が切り替わる電動制御としたもの
が増えている。
【0004】例えば、明視野照明における開口絞りや視
野絞りは、対物レンズでの倍率、瞳径によって最適な径
が異なるので、レボルバを切り替えるごとに電動で絞り
径を変えるように制御することは公知となっている。
又、暗視野照明における開口絞りや視野絞りは、照明光
を最大限使用するための最大径すなわち開放が基本であ
り、暗視野照明時に自動的に切り替わるようになってい
る。
【0005】図7(a)(b)はかかる暗視野照明での観察光
路の概念図である。同図(a) は通常の暗視野照明での照
明光の光路を示している。レボルバ1には、環状の暗視
野用照明光路2を備えた対物レンズ3が取り付けられて
いる。レボルバ1の暗視野用照明光路4に暗視野用照明
光5が入射すると、この暗視野用照明光5は対物レンズ
3の暗視野用照明光路2を通って試料6に照射される。
このとき、試料6からの正反射光は、試料6に対して入
射と同じ角度で反射するので、対物レンズ3の観察用光
路7には入射しない。従って、観察用光路7には、試料
6からの散乱光のみが入射し、暗視野観察は微弱な散乱
光の検出に効果のある観察法となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、対物レ
ンズ3を切り替えるためにレボルバ1を回転させたとき
に迷光の問題が起こる。図7(b) は対物レンズ3を切り
替える途中での照明光の光路を示す。すなわち、対物レ
ンズ3の切り替えによりレボルバ1が回転を開始し、対
物レンズ3が本来の光軸より少し傾いてずれた状態で
は、環状の暗視野用照明光5の一部(三日月状の形状)
は、対物レンズ3の暗視野用照明光路2の範囲から外
れ、対物レンズ3の観察用光路8を通って試料6に照射
される。そして、試料6からの正反射光は、大光量のま
まレボルバ1の観察用光路7に入射し、観察側に余計な
光線(すなわち迷光)が入る。
【0007】通常、暗視野観察は、微弱な散乱光を検出
するためのものであり、照明光の光量は大きいが散乱光
である観察光は弱いものである。このため、対物レンズ
3の切替えの途中で一瞬でも大光量の迷光が観察用光路
7、8に入射すると、目視観察では、観察者の眼にとつ
て危険かつ嫌がれることであり、テレビジョン観察では
撮像素子に悪影響を与える可能性がある。
【0008】このような問題に対して公知例としては、
例えば対物レンズの切り替えと共に専用のシャッターを
挿脱するという方法が取られているが、専用のシャッタ
ー機構やその部材が必要であり、コスト的に不利であ
る。
【0009】これに対してシャッターの代わりに対物レ
ンズの切り替えと共に複数の羽根絞りによる視野絞りを
電動で最小径まで絞り、迷光を防止することが行われて
いるが、対物レンズの切り替えごとの薄い羽根絞りの開
閉の耐久性に不安のあることや、この開閉の耐久性の不
安により羽根絞りを絞る速度に制限が出来てしまい、結
果的に迷光を遮光した対物レンズの切り替えに非常に時
間がかかる。
【0010】又、公知例として特開平6−337359
号公報では、迷光防止のために対物レンズの切り替え時
に照明光源の電源を遮断するものがあつたり、特開平7
−209584号公報では、対物レンズの切り替え時に
確実に光量を落とすのを待ってからレボルバを回すこと
が行われている。
【0011】このような技術では、大光量の迷光が観察
用光路7、8に入射させないという効果は向上するが、
照明光源を頻繁にオン/オフするために照明光源の寿命
を縮める結果となり、例えば一般的に照明光源として用
いられるハロゲン球では、繰り返し点灯、消灯により寿
命を縮めることがことか判っている。又、光源によって
は、簡単に点灯、消灯を繰り返せないもの、例えば水銀
灯などのアーク光源も多い。
【0012】そこで本発明は、コストを高くする専用の
シャッターや耐久性に不安のある遮光方法を取らず、さ
らに光源自体の減光を行わずに暗視野照明時の対物レン
ズの切り替え中の迷光を防止できる顕微鏡用落射照明装
置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、照明
光源から放射された照明光を照明絞りを通してレボルバ
に取り付けられた対物レンズに導き、かつ観察法又は対
物レンズの切り替え時にレボルバの動作に連動して明絞
りの径を切り替える顕微鏡用落射照明装置において、観
察法又は対物レンズの切り替え中に、照明絞りの遮光部
分により照明光を遮光する照明絞り切替え手段を備えた
顕微鏡用落射照明装置である。
【0014】請求項2によれば、請求項1記載の顕微鏡
用落射照明装置において、照明絞り切替え手段は、観察
法又はレボルバを動作させる前に、照明絞りを移動せて
照明光を遮光し、察法又は対物レンズの切り替え終了後
にこれら観察法又は対物レンズに応じた照明絞りの径に
切り替える機能を有する。
【0015】請求項3によれば、請求項1記載の顕微鏡
用落射照明装置において、照明絞り切替え手段は、照明
絞りが複数の異なる孔径の絞りから成ると共に照明光の
光軸に対して垂直に配置された照明絞りを用いた場合、
レボルバの回転方向に応じて照明絞りの移動方向を選択
して照明光を遮光する機能を有する。
【0016】
【発明の実施の形態】(1) 以下、本発明の第1の実施の
形態について図面を参照して説明する。図1は顕微鏡用
落射照明装置の構成図である。顕微鏡本体10には、照
明光源11が設けられている。この照明光源11から放
射される照明光(以下、落射照明光と称する)Qの光路
上には、コレクタレンズ12、リレーレンズ13、開口
絞りユニット14、視野絞り15、レンズ16を介して
ハーフミラー部17が配置されている。このハーフミラ
ー部17は、明視野照明用のハーフミラー17aと暗視
野照明用のハーフミラー17bとを有し、観察法に応じ
て切り替えられるようになっている。このうち明視野照
明用のハーフミラー17aは、落射照明光Qを反射して
対物レンズ18の瞳位置に照明光源11の像を結像させ
てケーラー照明を行うものとなっている。又、暗視野照
明用のハーフミラー17bは、落射照明光Qの光束のう
ち外周付近のみを反射し、電動レボルバ19及び対物レ
ンズ18における環状の暗視野照明光路へ導くものとな
っている。
【0017】ここで、開口絞りユニット14の具体的な
構成を図2(a)(b)(c) を参照して説明する。なお、同図
(a) は照明光源11側から見た図、同図(b) は側面図、
同図(c) は視野絞り15側から見た図である。なお、図
2(b) におけるセンサ基板149は、センサS1 の側面
図を図示するために別の向きから見た図を2点破線で書
き込んだものである。開口絞りユニット14は、それぞ
れ異なる複数の孔径の開口絞り141a〜141fが形
成された開口絞りターレット142が備えられている。
この開口絞りターレット142は、ベアリング143を
介して回転軸144を中心に回転し、各開口絞り141
a〜141fのうち所望の径の開口絞り141a〜14
1fを落射照明光Qの光軸145に選択配置するものと
なっている。
【0018】これら開口絞り141a〜141fは、一
般的に複数の羽根絞りによる連続変化のものが多いが、
上記開口絞りユニット14のように固定絞りを段階的に
切れ替えるものも増えている。羽根絞りでは、繰り返し
の耐久性の不安、発塵の可能性などがあることから、観
察像の定量的な評価のためには、絞り径としては再現性
のよい固定絞りが好まれる傾向がある。そして、羽根絞
りによる連続可変は、径の精度、再現性に難がある。
【0019】しかるに、開口絞り141a〜141f
は、最大径(光学的開放)の開口絞り141aから順番
に孔径が小さく形成され、対物レンズ18の瞳径に応じ
て選択を位置を制御系に記憶するものとなっている。な
お、対物レンズ18は、一般的に高倍率の対物レンズほ
ど瞳径が小さくなっている。
【0020】又、開口絞りターレット142は、暗視野
観察時に全ての対物レンズ18で最大径の開口絞り14
1a、明視野観察時に各対物レンズ18に適応した径の
開口絞り141a〜141fを選択するように制御され
るものとなっている。
【0021】ステッピングモータM1 の回転軸には、ピ
ニオン146が設けられ、このピニオン146が開口絞
りターレット142の外周付近に設けられたギア147
に螺合している。各穴の切換え選択の電気的な原点検
出、切換えを行うための機構を説明する。開口絞りター
レット142の穴間のスペースにマグネット202が埋
め込み接着されている。開口絞りユニット14にはホー
ル素子基板201がありホール素子のセンサS1 ”が用
いられている。
【0022】図中、開口絞り141aが光路に入ってい
るときに、開口絞りターレット142のマグネット20
2は丁度ホール素子基板201の位置に重なり、この状
態が原点であることを認識する。
【0023】顕微鏡電源投入時、開口絞りユニット14
は、開口絞りターレット142を回転させ、マグネット
202とホール素子201の位置を合致させ開口絞り1
41aの位置を認識する。又、開口絞りターレット14
2の最外周には、センサ板突起部148が開口絞り14
1a〜141fの孔数だけ配置されており、センサ基板
149により各開口絞り141a〜141fが光軸付近
であることを検出するものとなっている。なお、センサ
基板149は、透過型フォトインタラプタ等のセンサS
1 ’が用いられている。又、この開口絞りターレット1
42の停止位置精度を高めるために、板バネ151とコ
ロ152によりクリック機構を設けている。開口絞りタ
ーレット142の一方の側面の外周部には、各絞り穴に
対応させてクリック溝153が設けられており、板バネ
151に付勢されたコロ152がこのクリック溝153
に落ち込むことにより開口絞りターレット142が位置
決めされる。従って、ステッピングモータM1 に一定の
パルスが送られると開口絞りターレット142が回転
し、センサS1 ’によりセンサ板突起部148を検出し
たときにステッピングモータM1 を停止させることによ
り、各絞り穴141a〜141fを照明光路145上に
移動することができる。このとき、電源投入時に定めら
れた原点(開口絞り141aが照明光路145上にある
状態)から、どちらの方向にいくつのパルスを送った
か、又はセンサS1 ’がどちらに何回検出されたかを制
御することで、観察法又は対物レンズ18に適応した径
の開口絞り141a〜141fが選択されるものとなっ
ている。
【0024】上記電動レボルバ19は、回転軸20aを
中心に回転して所望の対物レンズ18を光軸上に選択設
定するものとなっている。なお、対物レンズ18の下方
には、ステージ20が設けられ、このステージ20上に
試料21が載置されている。
【0025】この試料21からの反射光すなわち観察像
の光路上には、対物レンズ18、ハーフミラー17a又
は17bを介して鏡筒22のプリズム23が配置され、
このプリズム23の各分岐方向にそれぞれ接眼レンズ2
4、テレビジョン観察装置25が設けられている。
【0026】一方、制御系の構成を図3を参照して説明
すると、開口絞り14、視野絞り15、ハーフミラー部
17及び電動レボルバ19には、それぞれモータM1
4とセンサS1 〜S4 が設けられている。これらモー
タM1 〜M4 及びセンサS1〜S4 は、それぞれ開口絞
り制御駆動回路26、視野絞り制御駆動回路28、ハー
フミラー制御駆動回路29及びレボルバ制御駆動回路3
0により駆動制御されるものであり、かつこれら制御駆
動回路26、28、29、30は、制御回路及び電源回
路31から発せられる各指令により駆動制御されてい
る。
【0027】このうち開口絞り制御駆動回路26は、ス
テッピングモータM1 を駆動して開口絞り14を回転さ
せると共にセンサS1 (S1 ’、S1 ”)で検出される
開口絞りユニット14における開口絞りターレット14
3の回転位置を受け、複数形成されたそれぞれ異なる径
の開口絞り141a〜141fのうち記憶回路27に予
め記憶されている観察法や対物レンズ18の倍率等に合
った径の開口絞り141a〜141fを読み出し、この
開口絞り141a〜141fを落射照明光Qの光路14
5上に配置するものとなっている。
【0028】視野絞り制御駆動回路28は、モータM2
を駆動して視野絞り15を落射照明光Qの光路上に挿脱
すると共にセンサS2 で検出される視野絞り15の挿脱
状態を受けて、明視野照明時に視野絞り15を落射照明
光Qの光路上に挿入し、かつ暗視野照明時に視野絞り1
5を落射照明光Qの光路上から脱するものとなってい
る。
【0029】ハーフミラー制御駆動回路29は、モータ
3 を駆動してハーフミラー17a又は17bを落射照
明光Qの光路上に挿脱すると共にセンサS3 で検出され
るハーフミラー17a又は17bの挿脱状態を受けて、
明視野照明時にハーフミラー17aを落射照明光Qの光
路上に挿入し、かつ暗視野照明時にハーフミラー17b
を落射照明光Qの光路上に挿入するものとなっている。
【0030】レボルバ制御駆動回路30は、モータM4
を駆動して電動レボルバ19を左右方向に回転させると
共にセンサS4 で検出される各対物レンズ18の位置を
受けて、所望の対物レンズ18を落射照明光Qの光路上
にセットするものとなっている。
【0031】上記制御回路及び電源回路31には、操作
部32が接続されている。この操作部32には、対物レ
ンズ18を1個づつ切り替えるための正転回転スイッチ
33a及び逆転回転スイッチ33b、明視野観察又は暗
視野観察を選択指示するための明視野切替えスイッチ3
4a及び暗視野切替えスイッチ34bなどを備えたスイ
ッチボックス35を有している。
【0032】上記制御回路及び電源回路31は、観察法
又は対物レンズ18の切り替える際、観察法又は電動レ
ボルバ19を動作させる前に、ステッピングモータM1
を駆動させて開口絞りターレット142を所定角度だけ
回転させ、この開口絞りユニット14の遮光部分により
落射照明光Qを遮光し、観察法又は対物レンズ18の切
り替え終了後にこれら観察法又は対物レンズ18に応じ
た開口絞りの径の開口絞り144a〜144fに切り替
える機能の照明絞り切替え手段36を有している。
【0033】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。先ず、明視野観察の場合、操作部32に
対して対物レンズ18(電動レボルバ19)の切り替え
選択が行われると、制御回路及び電源回路31は、開口
絞り制御駆動回路26に対して記憶回路27に記憶され
ている操作部32により選択された対物レンズ18に適
合する開口絞り141a〜141fに切り替える指令を
発し、続いてレボルバ制御駆動回路30に対して電動レ
ボルバ19の回転指令を発する。これにより、電動レボ
ルバ19が回転する前に、開口絞りターレット142が
回転し、操作部32により選択された対物レンズ18に
適合する開口絞り144a〜144fが落射照明光Qの
光路上に自動的に選択される。そして、電動レボルバ1
9が回転し、操作部32により選択された対物レンズ1
8が落射照明光Qの光路上に自動的に選択される。この
場合、対物レンズ18による最低倍率に適合する開口絞
り144bから最高倍率に適合する開口絞り141fが
選択される。
【0034】次に、暗視野観察の場合、操作部32に対
して対物レンズ18の切り替え選択が行われると、制御
回路及び電源回路31は、開口絞り制御駆動回路26に
対して記憶回路27に記憶されている暗視野観察に適合
する最大径の開口絞り144aに切り替える指令を発
し、続いてレボルバ制御駆動回路30に対して電動レボ
ルバ19の回転指令を発する。
【0035】そして、このとき制御回路及び電源回路3
1の照明絞り切替え手段36は、電動レボルバ19を動
作させる前に、開口絞り制御駆動回路26に指令を発し
てステッピングモータM1 に所定のパルスを送出して駆
動させて開口絞りターレット142を所定角度だけ回転
させ、この開口絞りユニット14の遮光部分により落射
照明光Qを遮光し、対物レンズ18の切り替え終了後に
暗視野観察に応じた最大径の開口絞り141aに切り替
える指令を発する。
【0036】すなわち、通常暗視野観察では、最大径の
開口絞り144aが選択されるが、この開口絞り141
aは、落射照明光Qの光束を全て通す光学的に開放であ
るので、逆に言えば光束範囲以上の落射照明光Qは存在
しないと言える。
【0037】図4(a) に示すように開口絞りターレット
142の最大径の開口絞り144aの両側周辺は、両隣
の各開口絞り141b、141fまでは遮光部分であ
り、これら開口絞り141b、141fまでの間隔b、
gは開口絞り141aの径aよりも長くなっている。従
って、開口絞りターレット142が回転して上記開口絞
り141b、141fまでの間隔b、gの中央部分に落
射照明光Qの光軸が配置されるように例えば図4(b) に
示すように所定角度θで開口絞りターレット142を停
止させれば、落射照明光Qは完全に遮光状態になる。
【0038】しかるに、電動レボルバ19が回転する前
に、開口絞りターレット142が所定角度θだけ回転
し、開口絞り141b、141fまでの間隔b、gの中
央部分に落射照明光Qの光軸が配置されて、落射照明光
Qは完全に遮光状態になる。この場合、開口絞り141
b、141fまでの間隔b、gを大き目に形成しておけ
ば、所定角度θはそれほど正確でなくてもよく、ステッ
ピングモータM1 の制御は、センサS1 を使わずにパル
ス管理のオープン制御でよい。
【0039】この後、照明絞り切替え手段36は、レボ
ルバ制御駆動回路30に指令を発し電動レボルバ19を
回転させ、操作部32により選択された対物レンズ18
が落射照明光Qの光路上に自動的に選択し、続いて開口
絞り制御駆動回路26に指令を発して再度開口絞りター
レット142を回転させて最大径の開口絞り141aを
落射照明光Qの光路上に自動的に選択する。
【0040】このように上記第1の実施の形態において
は、観察法又は対物レンズ18の切り替える際、電動レ
ボルバ19を動作させる前に開口絞りターレット142
を所定角度だけ回転させ、この開口絞りターレット14
2の遮光部分により落射照明光Qを遮光し、この後に観
察法又は対物レンズ18の切り替え終了後にこれら観察
法又は対物レンズ18に応じた最大径の開口絞り141
aに切り替えるようにしたので、開口絞りターレット1
42は明視野観察時に各対物レンズ18ごとに切り替わ
るだけけでなく、暗視野観察時の対物レンズ18の切り
替え中の迷光を防止できる。そして、この迷光の防止
は、既に用いられている開口絞りターレット142を所
定角度だけ回転させるだけでよく、コストを高くする専
用のシャッタ機構や特別な部品を設ける必要がなく、さ
らに照明光源11自体を減光する必要もない。
【0041】又、各開口絞り141a〜141fは、羽
根絞りでなく、頻度の多い明視野観察における対物レン
ズ18の切り替えに対しても充分に耐久性を確保でき、
その信頼性を向上できる。 (2) 次に、本発明の第2の実施の形態について説明す
る。なお、この第2の実施の形態の顕微鏡用落射照明装
置は、上記図1乃至図4と同一構成であり、これら図1
乃至図4を用いて異なる部分について説明する。
【0042】上述したように暗視野観察時の対物レンズ
18の切り替え時の迷光は、電動レボルバ19の回転方
向によって迷光をもたらす図7に示す対物レンズ3の観
察用光路7へ入射する落射照明光Qの入射方向が特定で
きる。これにより、図7に示すように例えば電動レボル
バ19が図面左方向に回転した場合、落射照明光Qは図
面左側のものが有害なものとなる。本第2の実施の形態
では、この点に着目して電動レボルバ19の回転方向に
合わせて開口絞りターレット142の回転方向を決める
制御を行う。
【0043】従って、上記制御回路及び電源回路31の
照明絞り切替え手段36は、電動レボルバ19の回転方
向に応じて開口絞りターレット142の回転方向を選択
して落射照明光Qを遮光する機能を有している。
【0044】すなわち、図5(a)(b)は開口絞りターレッ
ト142と電動レボルバ19との関係を示す概略図であ
る。同図(a) に示すように電動レボルバ19が図面上左
側に動いている途中では、迷光が対物レンズ3の観察用
光路7へ入射するが、環状の落射照明光Q1 、Q2 のう
ち迷光となるのは落射照明光Q1 側である。
【0045】従って、同図(b) に示すように開口絞りタ
ーレット142の例えば開口絞り141aを時計回りに
回転させることにより、落射照明光Q1 側の光量を素早
く減少することができる。
【0046】このような構成であれば、暗視野観察の場
合、操作部32に対して対物レンズ18の切り替え選択
が行われると、制御回路及び電源回路31は、開口絞り
制御駆動回路26に対して記憶回路27に記憶されてい
る暗視野観察に適合する最大径の開口絞り141aに切
り替える指令を発し、続いてレボルバ制御駆動回路30
に対して電動レボルバ19の回転指令を発する。
【0047】そして、このとき制御回路及び電源回路3
1の照明絞り切替え手段36は、電動レボルバ19を動
作させる前に、開口絞り制御駆動回路26に指令を発し
てステッピングモータM1 に適切なパルスを送出して駆
動させて開口絞りターレット142を回転させ、充分に
迷光が弱くなった時点でレボルバ制御駆動回路30に指
令を発して電動レボルバ19を回転させ始める。このと
きの電動レボルバ19を回転させ始めるタイミング及び
その回転角度は、光学、機械設計及び減光の共用範囲に
よって決定される。
【0048】そして、照明絞り切替え手段36は、開口
絞り制御駆動回路26に指令を発して開口絞りターレッ
ト142を回転させ、上記図4(b) に示すように開口絞
りターレット142の遮光部分により落射照明光Qを完
全に遮光状態にし、レボルバ制御駆動回路30に指令を
発して電動レボルバ19の回転により対物レンズ18が
落射照明光Qの光軸上に選択されたところで、再度開口
絞り制御駆動回路26に指令を発して開口絞りターレッ
ト142を回転させて元の位置に戻す。
【0049】このように上記第2の実施の形態によれ
ば、上記第1の実施の形態の効果と同様の効果を奏する
ことができるとともに、電動レボルバ19の回転方向に
応じて開口絞りターレット142の回転方向を選択して
落射照明光Qを遮光していき、充分に迷光が弱くなった
時点で電動レボルバ19を回転させ始めるようにしたの
で、開口絞りターレット142により完全に落射照明光
Qを遮光するまでの時間を節約できる。
【0050】なお、本発明は、上記第1及び第2の実施
の形態に限定されるものでなく次の通り変形してもよ
い。例えば、上記第1及び第2の実施の形態では、開口
絞りターレット142を回転させて段階的に開口絞りを
選択しているが、これを図6に示すように例えばラック
&ピニオンなどによる平行移動での切り替えの構成にし
てもよい。すなわち、ステッピングモータ40の回転軸
にはピニオン41が設けられ、他方、平行移動スライダ
42にはその端部にラック43が形成され、これらピニ
オン41とラック43とが螺合している。ステッピング
モータ40は、開口絞り制御駆動回路26から発せられ
るパルス信号を受けて駆動するもので、この駆動により
ピニオン41とラック43とを介して平行移動スライダ
42が平行移動する。
【0051】この平行移動スライダ42には、複数のそ
れぞれ異なる径の開口絞り44a〜44eが形成されて
いる。又、平行移動スライダ42の他端には、各開口絞
り44a〜44eに応じて各クリック溝45a〜45e
が形成されている。そして、これらのクリック溝に対向
して板バネ46、コロ47からなるクリック機構が設け
られ、上記第1の実施の形態と同様に平行移動スライダ
42の位置決めが行われる。又、図示しないが上記第1
の実施の形態と同様に原点を検出するセンサと各絞り穴
が光軸付近にあることを検出するセンサが備えられてお
り、これらのセンサからの検出信号は開口絞り制御回路
26に送出されるようになっている。従って、開口絞り
制御駆動回路26は、第1の実施の形態と同様に、対物
レンズ18に適切な開口絞り44a〜44eを選択する
ように平行移動スライダ42を正確に停止させることが
できる。
【0052】又、上記第1及び第2の実施の形態では、
開口絞りユニット14を用いて迷光を防止していが、こ
れを視野絞り15を用いて行う構成にしてもよい。特に
上記第2の実施の形態における試料21の面と共役な視
野絞り15は、照明そのものを遮光できるので、落射照
明光Qを効率よく遮光するのに有効である。
【0053】さらに、上記第1及び第2の実施の形態で
は、暗視野照明での対物レンズ18の切り替え時の迷光
の防止について説明したが、これに限らず落射照明光Q
を遮光することから、ハーフミラー17a、17bの切
り替えや他の光学素子の切り替え途中における落射照明
光Qに起因する同様な迷光の防止にも同様な効果を奏す
ることができる。例えば、上記図4では各開口絞り14
1a〜141fの全ての孔間の遮光部分の寸法b〜gが
落射照明光Qの照明光束よりも幅があることを示してい
るが、このような構成であれば、観察法が明視野観察で
絞り径が開口絞り141a〜141fのどれに選択され
ても、上記第1及び第2の実施の形態と同様に明視野照
明での対物レンズ18の切り替え時の迷光を防止でき
る。又、明視野照明と暗視野照明との切り替えすなわち
ハーフミラー17a、17bの切り替え時にも、ハーフ
ミラー駆動制御回路29でのハーフミラー17a、17
bの切り替えの前に、開口絞り制御駆動回路26で開口
絞りターレット142を回転させて落射照明光Qを遮光
するように制御回路及び電源回路31で制御すれば、ハ
ーフミラー17a、17bの切り替え時の迷光を防止で
きる。
【0054】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の請求項1乃
至3によれば、コストを高くする専用のシャッターや耐
久性に不安のある遮光方法を取らず、さらに光源自体の
減光を行わずに暗視野照明時の対物レンズの切り替え中
の迷光を防止できる顕微鏡用落射照明装置を提供でき
る。又、本発明の請求項3によれば、完全に落射照明光
を遮光するまでの時間を節約できる顕微鏡用落射照明装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる顕微鏡用落射照明装置の第1の
実施の形態を示す構成図。
【図2】同装置における開口絞りの具体的な構成図。
【図3】同装置における制御系の構成図。
【図4】同装置における暗視野観察時の開口絞りターゲ
ットの作用を示す図。
【図5】本発明に係わる顕微鏡用落射照明装置の第2の
実施の形態の開口絞りターレットと電動レボルバとの関
係を示す概略図。
【図6】開口絞りの他の例を示す構成図。
【図7】暗視野照明での観察光路の概念図。
【符号の説明】
10:顕微鏡本体、 11:照明光源、 14:開口絞りユニット、 15:視野絞り、 17:ハーフミラー部、 17:電動レボルバ、 18:対物レンズ、 141a〜141f:開口絞り、 142:開口絞りターレット、 21:試料、 26:開口絞り制御駆動回路、 28:視野絞り制御駆動回路、 29:ハーフミラー制御駆動回路、 30:レボルバ制御駆動回路、 31:制御回路及び電源回路、 36:照明絞り切替え手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保田 俊一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H052 AB14 AB25 AC02 AC04 AC08 AC17 AC28 AC29 AD32 AD33 AD35 AF14 2H087 KA09 LA24 PA03 PB03 RA05 RA12 RA32 RA37 9A001 HH34 KK16 KZ16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明光源から放射された照明光を照明絞
    りを通してレボルバに取り付けられた対物レンズに導
    き、かつ観察法又は前記対物レンズの切り替え時に前記
    レボルバの動作に連動して前記照明絞りの径を切り替え
    る顕微鏡用落射照明装置において、 前記観察法又は前記対物レンズの切り替え中に、前記照
    明絞りの遮光部分により前記照明光を遮光する照明絞り
    切替え手段、を具備したことを特徴とする顕微鏡用落射
    照明装置。
  2. 【請求項2】 前記照明絞り切替え手段は、前記観察法
    又は前記レボルバを動作させる前に、前記照明絞りを移
    動せて前記照明光を遮光し、前記観察法又は前記対物レ
    ンズの切り替え終了後にこれら観察法又は対物レンズに
    応じた前記照明絞りの径に切り替える機能を有すること
    を特徴とする請求項1記載の顕微鏡用落射照明装置。
  3. 【請求項3】 前記照明絞り切替え手段は、前記照明絞
    りが複数の異なる孔径の絞りから成ると共に前記照明光
    の光軸に対して垂直に配置された前記照明絞りを用いた
    場合、前記レボルバの回転方向に応じて前記照明絞りの
    移動方向を選択して前記照明光を遮光する機能を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の顕微鏡用落射照明装
    置。
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