JP2022025711A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】被写体の照明と撮像とを撮像光学系を通して行うことが可能な撮像装置において照明効率を向上させる。
【解決手段】撮像装置1は、被写体から撮像光学系110~150に入射した撮像光を撮像する撮像素子31と、撮像光学系を通して被写体に照射される照明光を発する光源27と、撮像光および照明光のうち一方を反射して他方を透過させることにより、照明光を撮像光学系に向かわせ、撮像光を撮像素子に向かわせる光路分離素子25とを有する。撮像装置は、照明光が光路分離素子および撮像光学系を介して被写体に向かう第1の照明状態と照明光が光路分離素子および撮像光学系を介さずに被写体に向かう第2の照明状態とを切り替える。
【選択図】図2
【解決手段】撮像装置1は、被写体から撮像光学系110~150に入射した撮像光を撮像する撮像素子31と、撮像光学系を通して被写体に照射される照明光を発する光源27と、撮像光および照明光のうち一方を反射して他方を透過させることにより、照明光を撮像光学系に向かわせ、撮像光を撮像素子に向かわせる光路分離素子25とを有する。撮像装置は、照明光が光路分離素子および撮像光学系を介して被写体に向かう第1の照明状態と照明光が光路分離素子および撮像光学系を介さずに被写体に向かう第2の照明状態とを切り替える。
【選択図】図2
Description
本発明は、被写体の照明と撮像とを共通の光学系を通して行うことが可能な撮像装置に関する。
被写体の照明と撮像とを共通の光学系(撮像光学系)を通して行うことで、被写体側における撮像領域に対する照明領域とのずれを小さくすることができる。特許文献1には、共通の撮像光学系(対物レンズ)を通して物体の照明と撮像とを行う撮像装置(光学式検査装置)が開示されている。この撮像装置は、光源からの照明光を撮像光学系に向かわせ、撮像光学系からの物体光(撮像光)を撮像素子に向かわせる光路分離素子を有する。
しかしながら、特許文献1に開示された撮像装置では、照明光が撮像光学系を通過する際に減衰する。この結果、撮像光学系の画角を変更可能である場合における広角側での撮像において、撮像範囲への照明光への集光による照明効率の向上よりも上述した照明光の減衰による照明効率の低下の方が大きくなる。
本発明は、被写体の照明と撮像とを撮像光学系を通して行うことが可能であって、照明効率を向上させることが可能な撮像装置を提供する。
本発明の一側面としての撮像装置は、被写体から撮像光学系に入射した撮像光を撮像する撮像素子と、撮像光学系を通して被写体に照射される照明光を発する光源と、撮像光および照明光のうち一方を反射して他方を透過させることにより、照明光を撮像光学系に向かわせ、撮像光を撮像素子に向かわせる光路分離素子と、照明光が光路分離素子および撮像光学系を介して被写体に向かう第1の照明状態と照明光が光路分離素子および撮像光学系を介さずに被写体に向かう第2の照明状態とを切り替える切替え手段とを有することを特徴とする。
また本発明の他の一側面としての制御方法は、被写体から撮像光学系に入射した撮像光を撮像する撮像素子と、撮像光学系を通して被写体に照射される照明光を発する光源と、撮像光および前記照明光のうち一方を反射して他方を透過させることにより、照明光を撮像光学系に向かわせ、撮像光を撮像素子に向かわせる光路分離素子とを有する撮像装置に適用される。制御方法は、照明光が前記光路分離素子および前記撮像光学系を介して被写体に向かう第1の照明状態を選択するステップと、照明光が光路分離素子および撮像光学系を介さずに被写体に向かう第2の照明状態を選択するステップとを有することを特徴とする。なお、上記制御方法に従う処理を撮像装置のコンピュータに実行させるコンピュータプログラムも、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、被写体の照明と撮像とを撮像光学系を通して行うことが可能な撮像装置において、照明効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施例1である撮像装置1を示している。また図2は、撮像装置1を分解して示している。撮像装置1は、撮像レンズユニット10、照明ユニット20および撮像素子ユニット30より構成されている。
撮像レンズユニット10は、被写体側から順に、第1レンズ群110、第2レンズ群120、可変絞り150、第3レンズ群130および第4レンズ群140を含む撮像光学系を有する。
第1レンズ群110は、第1レンズ群枠111により保持され、第1レンズ群枠111は前側筐体170に固定されている。前側筐体170は後側筐体180に固定されている。
第2レンズ群120は、第2レンズ群枠121に保持されている。
第2レンズ群枠121は、2群ガイドバー161と係合して撮像光学系の光軸(以下、撮像光軸という)Oが延びる方向である撮像光軸方向に移動可能に支持されている。また第2レンズ群枠121は、2群回転止めバー162とも係合しており、これにより2群ガイドバー161回りでの回転を阻止されている。さらに第2レンズ群枠121は、2群ラック122を保持している。2群ラック122は、ステッピングモータ等のアクチュエータを含む2群駆動部123のリードスクリュー部と係合している。2群駆動部123によってリードスクリュー部が回転されると、第2レンズ群枠121(第2レンズ群120)は2群ラック122と共に光軸方向に駆動される。
第3レンズ群130は、第3レンズ群枠131に保持されている。第3レンズ群枠131は3-4群ガイドバー163と係合して光軸方向に移動可能に支持されている。また第3レンズ群枠131は3-4群回転止めバー164とも係合しており、これにより3-4群ガイドバー163回りでの回転を阻止されている。さらに第3レンズ群枠131は、3群ラック132を保持している。3群ラック132は、ステッピングモータ等のアクチュエータを含む3群駆動部133のリードスクリュー部と係合している。3群駆動部133によりリードスクリュー部が回転されると、第3レンズ群枠131(第3レンズ群130)は3群ラック132と共に光軸方向に駆動される。第2レンズ群120と第3レンズ群130が所定の位置関係を有しつつ光軸方向に移動することで、撮像光学系のズーミングが行われる。
第4レンズ群140は、第4レンズ群枠141に保持されている。第4レンズ群枠141は、3-4群ガイドバー163と係合して光軸方向に移動可能に支持されている。また第4レンズ群枠141は、3-4群回転止め部材164とも係合しており、これにより3-4群ガイドバー163回りでの回転を阻止されている。さらに第4レンズ群枠141は、4群ラック142を保持している。4群ラック142は、ステッピングモータ等の4群駆動部143のリードスクリュー部と係合している。4群駆動部143によりリードスクリュー部が回転されると、第4レンズ群枠141(第4レンズ群140)は4群ラック142と共に光軸方向に駆動される。第4レンズ群140が光軸方向に移動することで、撮像光学系のフォーカシングが行われる。
可変絞り150は、後側筐体180に固定されている。可変絞り150は、ステッピングモータ等のアクチュエータを含む絞り駆動部151により駆動されてその開口径が変更されることで、被写体から取り込む光量を調整する。
なお、撮像レンズユニット10は着脱可能な交換式レンズであってもよい。また、撮像レンズユニット10は手動ズームレンズであってもよい。また、撮像レンズユニット10は可変絞り150を有しているとしたが、可変絞りではなく固定絞りであってもよく、あるいは可変絞りや固定絞りを有していなくてもよい。
照明ユニット20は、光源部27、照明レンズ群28、反射部材21、光透過部材29および光路分離素子25を有する。
光源部27は、照明筐体部材200に固定されている。照明筐体部材200は、後側筐体部材180に固定されている。光源部27は、光源(発光素子)としての赤外LEDと、該赤外LEDから発せられた無偏光光としての赤外光を直線偏光としてのS偏光に変換する偏光変換素子とを有する。偏光変換素子は、無偏光光のうちS偏光をそのまま出射させ、S偏光とは偏光方向が異なるP偏光の偏光方向を位相板により回転させてS偏光として出射させる。なお、光源としてS偏光を発することが可能なレーザ素子を用いる場合は、偏光変換素子は不要である。光源部27の発光中心は照明光学系の光軸(以下、照明光軸という)X上に配置されており、光源部27から出射した照明光は、照明光軸Xが延びる方向である照明光軸方向に導かれる。なお、光源部27は可視光光源や紫外光源であってもよい。また、光源部27は複数の発光素子を有してもよい。
照明レンズ群28は、照明レンズ枠203に保持されている。照明レンズ群枠203は、照明筐体部材200に固定されている。照明レンズ群28は、照明光の光路において光源部27と反射部材保持枠22との間に配置されている。照明レンズ群28の中心は、照明光軸X上に配置されている。光源部27からの照明光は、照明レンズ群28により所定の光束サイズと照射角度に調整される。なお、照明レンズ群28は、照明光の光路において、反射部材保持枠22と光路分離素子25との間に配置されていてもよい。
反射部材21は、ミラーにより構成されており、反射部材保持枠22により保持されている。反射部材保持枠22は、反射部材ガイドバー201と係合しており、照明光軸方向に直交する軸Y1が延びる方向に移動可能に支持されている。また反射部材保持枠22は、反射部材回転止めバー202とも係合しており、これにより反射部材ガイドバー201回りでの回転を阻止されている。さらに反射部材保持枠22は、反射部材ラック23を保持している。反射部材ラック23はステッピングモータ等の反射部材駆動部(駆動手段)24のリードスクリュー部と係合している。反射部材駆動部24によりリードスクリュー部が回転されると、反射部材保持枠22(反射部材21)は反射部材ラック23と共に軸Y1が延びる方向に駆動される。
光路分離素子25は、偏光ビームスプリッタであり、S偏光を反射し、該S偏光とは偏光方向が異なるP偏光を透過させる特性を有する。光路分離素子25は、照明光学系から出射したS偏光としての照明光を反射して撮像光学系に向かわせ、被写体が含まれる撮像領域から撮像光学系に入射した撮像光のうちP偏光を透過させて後述する撮像素子31に向かわせる。光路分離素子25は、撮像光の光路において撮像レンズユニット10と撮像素子ユニット30の間に配置されている。光路分離素子25は、分離素子保持枠26により保持されている。分離素子保持枠26は、後側筐体180に固定されている。照明光軸Xは、撮像光軸Oと直交し、光路分離素子25と撮像光軸Oとの交点を通る。
なお、光路分離素子25は、撮像光の光路において撮像レンズユニット10が有するレンズの間に配置されていてもよい。
光透過部材29は、光学パワー(屈折力)を有し、光透過部材保持枠204により保持されている。光透過部材保持枠204は、照明筐体部材200に固定されている。光透過部材29は、反射部材21が照明光軸X上に配置されているときに、照明光が反射する方向に延びる軸Z上に配置される。軸Zは、撮像光軸Oに平行に延びている。光透過部材29に入射した照明光は、所定の光束サイズと照射角度に調整されて被写体に照射される。なお、光透過部材29は、光学パワーを有しなくてもよい。
撮像素子31は、CCDセンサやCMOSセンサ等の光電変換素子により構成されており、撮像基板32上に配置されている。撮像基板32は、照明筐体部材200に固定されている。撮像素子31は、光路分離素子25を透過したP偏光としての撮像光により形成される被写体像を撮像(光電変換)する。
なお、撮像光学系から被写体を含む照明領域に向けて照射されたS偏光としての照明光は、被写体にて拡散反射されて無偏光光となり、撮像光である該無偏光光のうちP偏光が撮像素子31に到達する。このため、被写体の照明と撮像とを同時に行うことが可能である。
反射部材21が照明光の光路から退避している場合において、照明光は照明レンズ群28を透過して光路分離素子25に到達する。光路分離素子25に到達した照明光は、光路分離素子25により反射され、撮像レンズユニット(撮像光学系)10を透過して被写体に照射される。被写体からの撮像光は、撮像レンズユニット10を透過し、光路分離素子25を透過して撮像素子31に到達して被写体像を形成する。このように照明と撮像とに共通の光学系を用いることで、照明と撮像に視差が生じない。これにより、画角が狭い望遠側での撮像においても、照明光を高精度に調整することなく、また画角や被写体距離の変化にかかわらず、撮像範囲に照明光を集光することが可能である。以上のように光路分離素子25と撮像レンズユニット10を介して照明光を被写体に照射する照明状態を第1の照明モード(第1の照明状態)とする。
ただし、第1の照明モードでは、照明光は光路分離素子25と撮像レンズユニット10を介して被写体に照射されるため、照明光が減衰する。このため、広角側での撮像において、第1の照明モードによって撮像範囲に照明光を集光可能であることによる照明効率の向上よりも、照明光の減衰による照明効率の低下が大きくなる。
そこで、本実施例では、広角側での撮像においては、反射部材駆動部24により反射部材保持枠22を駆動して反射部材21を照明光の光路上に配置する。これにより、照明光は反射部材21により軸Zが延びる方向に反射され、光透過部材29を透過して被写体に照射される。これにより、照明光は光路分離素子25および撮像レンズユニット10を介することなく被写体に照射されるため、第1の照明モードに比べて減衰を抑えることができる。上記のように、光路分離素子25と撮像レンズユニット10を介することなく照明光を被写体に照射する照明状態を第2の照明モード(第2の照明状態)とする。
図3(A)、(B)は、本実施例の撮像装置1の構成を示している。図3(A)は、反射部材21(破線で示す)が照明光の光路から退避した第1の照明モードにおける撮像装置1の構成を、図3(B)は、反射部材21が照明光の光路上に配置された第2の照明モードにおける撮像装置1の構成を示している。
カメラ制御部(制御手段)401は、CPUやMPU等を含むマイクロコンピュータであり、不図示のネットワークを介して外部コントローラとしてのPC402と通信を行う。カメラ制御部401は、PC402からの指示を受けて、2群駆動部123、3群駆動部133、4群駆動部143および絞り駆動部151を制御する。またカメラ制御部401は、反射部材駆動部24を制御する。カメラ制御部401と反射部材駆動部24により、第1の照明モードと第2の照明モードを切り替える切替え手段が構成される。カメラ制御部401は、光源部27の点灯と消灯および発光強度を制御する。
さらにカメラ制御部401は、撮像素子31から読み出したアナログ信号としての撮像信号をデジタル信号に変換し、該デジタル信号に各種画像処理を行って画像データを生成する。画像データは、上記ネットワークを介してPC402に送信され、該PC402においてモニタに表示されたり記録されたりする。
図4のフローチャートは、カメラ制御部401がコンピュータプログラムに従って実行する照明ユニット制御処理を示している。
ステップS101においてユーザの指示に応じて照明のONが指示されると、カメラ制御部401はステップS102において光源部27を点灯させる。
次にステップS103において、カメラ制御部401は、撮像レンズユニット10の焦点距離f1を取得する。
次にステップS104において、カメラ制御部401は、焦点距離f1と所定値としての焦点距離f0を比較し、f1≧f0である場合はステップS105に進んで第1の照明モードを選択(設定)し、反射部材21を照明光の光路から退避させるように反射部材駆動部24を駆動する。そしてステップS107に進む。一方、f1<f0である場合は、ステップS106において第2の照明モードを選択し、反射部材21を照明光の光路上に位置させるように反射部材駆動部24を駆動する。そしてステップS107に進む。
ステップS107において、カメラ制御部401は、撮像レンズユニット10の焦点距離f1の変更が検出されたか否かを判断し、検出された場合はステップS103に戻って撮像レンズユニット10の焦点距離f1を再度取得して、その結果に応じて照明モードを選択する。一方、焦点距離f1の変更が検出されなかった場合はステップS108に進む。
ステップS108では、カメラ制御部401は、ユーザの指示に応じて照明のOFFが指示されると、ステップS109にステップS進んで光源部27を消灯し、本処理を終了する。
本実施例によれば、撮像レンズユニット10の焦点距離に応じて第1の照明モードと第2の照明モードを切り替えることで、画角や被写体距離の変化にかかわらず撮像範囲を効率良く照明することができる。
次に実施例2について説明する。本実施例において、実施例1と共通する構成要素には実施例1と同符号を付す。
図5は、実施例2の撮像装置1Aを分解して示している。光路分離素子25を保持する分離素子保持枠26は、光路分離素子ガイドバー221と係合しており、撮像光軸Oと直交する軸Y2が延びる方向に移動可能に支持されている。また、分離素子保持枠26は分離素子回転止めバー222とも係合しており、これにより分離素子ガイドバー221回りでの回転を阻止される。分離素子ラック223はステッピングモータ等の分離素子駆動部224のリードスクリュー部と係合している。分離素子駆動部224によりリードスクリュー部が回転されると、光路分離素子保持枠26(光路分離素子25)は光路分離素子ラック223と共に軸Y2が延びる方向に駆動される。分離素子駆動部224は、カメラ制御部401により制御される。他の構成は実施例1と同じである。
図6(A)、(B)は、本実施例の撮像装置1Aの構成を示している。図6(A)は、反射部材21(破線で示す)が照明光の光路から退避した第1の照明モードにおける撮像装置1Aの構成を、図6(B)は、反射部材21が照明光の光路上に配置され、かつ光路分離素子25(破線で示す)が撮像光の光路から退避した第2の照明モードにおける撮像装置1Aの構成を示している。
第2の照明モードでは、照明光は反射部材21により反射されて光透過部材29を透過して被写体に照射されるため、光路分離素子25は照明光に対しては不要となる。このとき、光路分離素子25が撮像光の光路にあると、撮像光のうちP偏光のみが撮像素子31に到達するため、撮像光が減衰する。このため、第2の照明モードにおいて撮像光が光路分離素子25により減衰することを避けるために、光路分離素子25を撮像光の光路から退避させることが有効となる。カメラ制御部401と反射部材駆動部24と分離素子駆動部224により、第1の照明モードと第2の照明モードを切り替える切替え手段が構成される。
図7のフローチャートは、カメラ制御部401がコンピュータプログラムに従って実行する照明ユニット制御処理を示している。ステップS101からステップS104の処理は図4におけるステップS101からステップS104の処理と同じである。
カメラ制御部401は、ステップS104においてf1≧f0である場合はステップS105Aに進み、f1<f0である場合はステップS106Aに進む。
ステップS105Aでは、カメラ制御部401は、第1の照明モードを選択(設定)し、反射部材21を照明光の光路から退避させるように反射部材駆動部24を駆動するとともに、光路分離素子25を撮像光の光路上に位置させるように分離素子駆動部224を駆動する。そしてステップS107に進む。
一方、ステップS106Aでは、カメラ制御部401は、第2の照明モードを選択し、反射部材21を照明光の光路上に位置させるように反射部材駆動部24を駆動するとともに、光路分離素子25を撮像光の光路から退避させるように分離素子駆動部224を駆動する。そしてステップS107に進む。
ステップS107からステップS109の処理は図4におけるステップS107からステップS109の処理と同じである。
ステップS109で光源部27を消灯した後、ステップS110では、カメラ制御部401は、光路分離素子25が撮像光の光路上に配置されている場合はこれを該光路から退避させるように分離素子駆動部224を駆動する。そして本処理を終了する。
本実施例によれば、実施例1と同様に、撮像レンズユニット10の焦点距離に応じて第1の照明モードと第2の照明モードを切り替えることで、画角や被写体距離の変化にかかわらず撮像範囲を効率良く照明することができる。また本実施例によれば、第2の照明モードにおいて光路分離素子25を撮像光の光路から退避させることで、光路分離素子25による撮像光の減衰をなくすることができる。
次に実施例2について説明する。本実施例において、実施例1と共通する構成要素には実施例1と同符号を付す。
図8は、本実施例の撮像装置1Bを分解して示している。反射部材21と光路分離素子25は、一方が照明光または撮像光の光路上に配置されている場合は、他方が撮像光または照明光の光路から退避するように反射部材/分離素子保持枠(保持部材)22Bにより保持されている。他の構成は実施例1と共通である。
本実施例でも、実施例2と同様に、第2の照明モードにおいて撮像光が光路分離素子25により減衰することを避けるために、光路分離素子25を撮像光の光路から退避させる。本実施例では、反射部材21と光路分離素子25がともに同じ反射部材/分離素子保持枠22Bによって保持されている。これにより、反射部材/分離素子保持枠22Bを反射部材駆動部24によって駆動するだけで、第1の照明モードでは反射部材21を照明光の光路から退避させ、光路分離素子25を撮像光の光路上に位置させる一方、第2の照明モードでは反射部材21を照明光の光路上に位置させ、光路分離素子25を撮像光の光路から退避させることができる。カメラ制御部401と反射部材駆動部24とにより、第1の照明モードと第2の照明モードを切り替える切替え手段が構成される。
図9のフローチャートは、カメラ制御部401がコンピュータプログラムに従って実行する照明ユニット制御処理を示している。ステップS101からステップS109の処理は図4におけるステップS101からステップS109の処理と同じである。またステップS110の処理は、図7におけるステップS110と同じである。
本実施例によれば、反射部材21と光路分離素子25を1つの駆動部(反射部材駆動部24)を駆動することで照明光と撮像光の光路に対して進退させることができる。
次に実施例4について説明する。本実施例において、実施例1と共通する構成要素には実施例1と同符号を付す。
図10は、本実施例の撮像装置1Cを示している。図11は、撮像装置1Cを分解して示している。光源部27を保持する光源部保持枠240は軸部240aを有する。軸部240aは、光源駆動部(駆動手段)241と照明筐体部材200により軸部240a回りで回転可能に支持されている。光源部27と光源部保持枠240は、光源駆動部241を回転駆動することで軸部240aを中心として回転される。光源部27の回転により、光源部27からの照明光の出射方向を変化させることができる。光源駆動部241は、カメラ制御部401により制御される。
光源部27から照明光が軸Zが延びる方向における撮像素子側に出射されると、照明光は照明レンズ群28を介して反射部材242に到達する。反射部材242は固定保持部材243により保持されており、固定保持部材243は照明筐体部材200に固定されている。反射部材242に到達した照明光は、撮像光軸Oと直交する軸Xが延びる方向に反射されて光路分離素子25に到達する。光路分離素子25に到達した照明光は、光路分離素子25により反射され、撮像レンズユニット10を透過して被写体に照射される。これにより第1の照明モードでの被写体照明が行われる。
一方、光源部27から照明光が軸Zが延びる方向における被写体側に出射されると、照明光は透過部材29を透過して被写体に照射される。これにより第2の照明モードでの被写体照明が行われる。他の構成は実施例1と共通である。
図12(A)、(B)は、本実施例の撮像装置1Cの構成を示している。図12(A)は、光源部27からの照明光が撮像素子側に出射される第1の照明モードにおける撮像装置1Cの構成を、図12(B)は、光源部27からの照明光が被写体側に出射される第2の照明モードにおける撮像装置1Cの構成を示している。カメラ制御部401と光源駆動部241により、第1の照明モードと第2の照明モードを切り替える切替え手段が構成される。
図13のフローチャートは、カメラ制御部401がコンピュータプログラムに従って実行する照明ユニット制御処理を示している。ステップS101からステップS04の処理は図4におけるステップS101からステップS104の処理と同じである。
カメラ制御部401は、ステップS104においてf1≧f0である場合はステップS105Cに進み、f1<f0である場合はステップS106Cに進む。
カメラ制御部401は、ステップS104においてf1≧f0である場合はステップS105Cに進み、f1<f0である場合はステップS106Cに進む。
ステップS105Cでは、カメラ制御部401は、第1の照明モードを選択(設定)し、光源部27を撮像素子側に向けるように光源駆動部241を回転駆動する。そしてステップS107に進む。
一方、ステップS106Cでは、カメラ制御部401は、第2の照明モードを選択し、光源部27を被写体側に向けるように光源駆動部241を回転駆動する。この際、光路分離素子25を撮像光の光路から退避させてもよい。そしてステップS107に進む。
ステップS107からステップS109の処理は図4におけるステップS107からステップS109の処理と同じである。
このように本実施例では、光源部27の向き(光源部27からの照明光の出射方向)を変更することで第1の照明モードと第2の照明モードを切り替える。
このように本実施例では、光源部27の向き(光源部27からの照明光の出射方向)を変更することで第1の照明モードと第2の照明モードを切り替える。
次に実施例5について説明する。本実施例において、実施例1、4と共通する構成要素には実施例1と同符号を付す。
図14は、本実施例の撮像装置1Dを分解して示している。反射部材21を保持する反射部材保持枠22Dは、軸部22aを有する。軸部22aは、反射部材駆動部(駆動手段)24Dと照明筐体部材200により回転可能に支持されている。反射部材21と反射部材保持枠22Dは、反射部材駆動部24Dを回転駆動することでと軸部22aを中心として回転される。光源部27から発せられた照明光は、反射部材21に到達する。反射部材駆動部24Dは、カメラ制御部401により制御される。
光源部27からの照明光が反射部材21により軸Zに延びる方向における撮像素子側に反射されると、照明光は照明レンズ群28を介して反射部材242に到達して撮像光軸Oと直交する軸Xが延びる方向に反射される。反射部材242により反射された照明光は、光路分離素子25に到達して反射され、撮像レンズユニット10を透過して被写体に照射される。これにより第1の照明モードによる被写体照明が行われる。
一方、光源部27から照明光が反射部材21により軸Zが延びる方向における被写体側に反射されると、照明光は透過部材29を透過して被写体に照射される。これにより第2の照明モードでの被写体照明が行われる。他の構成は実施例1と共通である。
図15(A)、(B)は、本実施例の撮像装置1Dの構成を示している。図15(A)は、光源部27からの照明光が反射部材21により撮像素子側に反射される第1の照明モードにおける撮像装置1Dの構成を、図15(B)は、光源部27からの照明光が反射部材21により被写体側に反射される第2の照明モードにおける撮像装置1Dの構成を示している。カメラ制御部401と反射部材駆動部24Dにより、第1の照明モードと第2の照明モードを切り替える切替え手段が構成される。
カメラ制御部401は、図13に示したステップS105Cにおいて、第1の照明モードを選択(設定)し、反射部材21が光源部27からの照明光を撮像素子側に反射するように反射部材駆動部24Dを回転駆動する。またカメラ制御部401は、ステップS106Cにおいて、第2の照明モードを選択し、反射部材21が光源部27からの照明光を被写体側に反射するように反射部材駆動部24Dを回転駆動する。この際、光路分離素子25を撮像光の光路から退避させてもよい。
このように本実施例では、反射部材21の向き(光源部27からの照明光の反射方向)を変更することで第1の照明モードと第2の照明モードを切り替える。
次に実施例6について説明する。本実施例において、実施例1と共通する構成要素には実施例1と同符号を付す。
図16は、本実施例の撮像装置1Eを示している。図17(A)、(B)は、実施例6の撮像装置1Eを分解して示している。光源部27と照明レンズ群28を保持する照明保持枠271は、照明ガイドバー272と係合しており、撮像光軸方向に直交する方向に延びる軸Y3の方向に移動可能に支持されている。また、照明保持枠271は照明回転止めバー273とも係合しており、これにより照明保持枠271の照明ガイドバー272回りでの回転が阻止される。照明ラック274は、ステッピングモータ等の照明駆動部275のリードスクリュー部と係合している。照明駆動部275によりリードスクリュー部が回転されると、照明保持枠271は照明ラック274と共に軸Y3の方向に駆動される。照明駆動部275は、カメラ制御部401により制御される。反射部材21は、反射部材保持枠22Eにより保持されている。
図17(A)は、第1の照明モードにおける本実施例の撮像装置1Eを分解して示している。光源部27から出射した照明光は、軸X1が延びる方向に進む。軸X1は撮像光軸Oと直交しており、光路分離素子25と撮像光軸Oとの交点を通る。光路分離素子25に到達した照明光は、光路分離素子25により反射され、撮像レンズユニット10を透過して被写体に照射される。これにより第1の照明モードによる被写体照明が行われる。
図17(B)は、第2の照明モードにおける本実施例の撮像装置1Eを分解して示している。照明保持枠271は、第1の照明モードでの位置から軸Y3の方向に移動した位置に配置される。光源部27から出射した照明光は、軸X2が延びる方向に進む。軸X2上には反射部材21が配置されている。反射部材21に到達した照明光は、撮像光軸Oと平行な軸Zの方向に反射され、光透過部材29を透過して被写体に照射される。これにより第2の照明モードによる被写体照明が行われる。他の構成は実施例1と共通である。
図18のフローチャートは、カメラ制御部401がコンピュータプログラムに従って実行する照明ユニット制御処理を示している。ステップS101からステップS104の処理は図4におけるステップS101からステップS104の処理と同じである。
カメラ制御部401は、ステップS104においてf1≧f0である場合はステップS105Eに進み、f1<f0である場合はステップS106Eに進む。
ステップS105Eでは、カメラ制御部401は、第1の照明モードを選択し、光源部27が軸X1上に配置されるように照明駆動部275を駆動する。そしてステップS107に進む。
一方、ステップS106Eでは、カメラ制御部401は、第2の照明モードを選択し、光源部27が軸X2上に配置されるように照明駆動部275を駆動する。そしてステップS107に進む。
ステップS107からステップS109の処理は図4におけるステップS107からステップS109の処理と同じである。
本実施例によれば、実施例1と同様に、撮像レンズユニット10の焦点距離に応じて第1の照明モードと第2の照明モードを切り替えることで、画角や被写体距離の変化にかかわらず撮像範囲を効率良く照明することができる。
なお、実施例1~6において、光路分離素子25は無偏光ビームスプリッタであってもよい。この場合、光源部27の偏光変換素子は不要である。また実施例1~6では光路分離素子25が照明光を反射して撮像光を透過させる場合について説明したが、光路分離素子25が照明光を透過して撮像光を反射するように構成してもよい。
さらに実施例1~6において、第2の照明モードにて照明光の照射方向を変更(調整)することが可能であってもよい。例えば、実施例1や実施例5における反射部材21の向きや実施例4における光源部27の向きを変更して、照明光の照射方向を調整可能とすればよい。これにより、注目被写体やデジタルズーム時の画角中心の付近に照明光の中心を合わせるように照明光の照射方向を調整することができる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
1、1A、1B、1C、1D、1E 撮像装置
10 撮像レンズユニット
20 照明ユニット
21 反射部材
25 光路分離素子
27 光源部
31 撮像素子
10 撮像レンズユニット
20 照明ユニット
21 反射部材
25 光路分離素子
27 光源部
31 撮像素子
Claims (13)
- 被写体から撮像光学系に入射した撮像光を撮像する撮像素子と、
前記撮像光学系を通して前記被写体に照射される照明光を発する光源と、
前記撮像光および前記照明光のうち一方を反射して他方を透過させることにより、前記照明光を前記撮像光学系に向かわせ、前記撮像光を前記撮像素子に向かわせる光路分離素子と、
前記照明光が前記光路分離素子および前記撮像光学系を介して前記被写体に向かう第1の照明状態と前記照明光が前記光路分離素子および前記撮像光学系を介さずに前記被写体に向かう第2の照明状態とを切り替える切替え手段とを有することを特徴とする撮像装置。 - 前記第1の照明状態と前記第2の照明状態を切り替えるための駆動を行う駆動手段と、
該駆動手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、前記撮像光学系の焦点距離に応じて前記第1の照明状態と前記第2の照明状態を切り替えるよう前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記焦点距離が所定値より長い場合は前記第1の照明状態を選択し、前記焦点距離が前記所定値より短い場合は前記第2の照明状態を選択することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
- 前記切替え手段は、
前記光源からの前記照明光を反射する反射部材を含み、
前記反射部材を前記光源からの前記照明光の光路から退避させることで前記第1の照明状態とし、前記反射部材を前記光路上に配置することで前記第2の照明状態とすることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の撮像装置。 - 前記切替え手段は、前記光源からの前記照明光の出射方向を変更することで前記第1の照明状態と前記第2の照明状態を切り替えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに一項に記載の撮像装置。
- 前記切替え手段は、
前記光源からの前記照明光を反射する反射部材を含み、
前記反射部材による前記照明光の反射方向を変更することで前記第1の照明状態と前記第2の照明状態を切り替えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに一項に記載の撮像装置。 - 前記切替え手段は、
前記光源からの前記照明光を反射する反射部材を含み、
前記光源を前記照明光が前記光路分離素子に入射する位置に移動させて前記第1の照明状態とし、前記光源を前記照明光が前記反射部材に入射する位置に移動させて前記第2の照明状態とすることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の撮像装置。 - 前記切替え手段は、前記第1の照明状態において前記光路分離素子を前記撮像光の光路上に配置し、前記第2の照明状態において前記光路分離素子を前記撮像光の光路から退避させることを特徴とする請求項1から8のいずれかに一項に記載の撮像装置。
- 前記切替え手段は、
前記光源からの前記照明光を反射する反射部材を前記照明光の光路から退避させることで前記第1の照明状態とし、前記反射部材を前記光路上に配置することで前記第2の照明状態とし、
前記反射部材と前記光路分離素子を同じ保持部材により保持し、
前記保持部材を前記第1の照明状態での位置と前記第2の照明状態での位置とに移動させることを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。 - 前記切替え手段は、前記第2の照明状態において、前記照明光の照射方向の変更が可能であるように構成されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の撮像装置。
- 被写体から撮像光学系に入射した撮像光を撮像する撮像素子と、前記撮像光学系を通して前記被写体に照射される照明光を発する光源と、前記撮像光および前記照明光のうち一方を反射して他方を透過させることにより、前記照明光を前記撮像光学系に向かわせ、前記撮像光を前記撮像素子に向かわせる光路分離素子とを有する撮像装置の制御方法であって、
前記照明光が前記光路分離素子および前記撮像光学系を介して前記被写体に向かう第1の照明状態を選択するステップと、
前記照明光が前記光路分離素子および前記撮像光学系を介さずに前記被写体に向かう第2の照明状態を選択するステップとを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 被写体から撮像光学系に入射した撮像光を撮像する撮像素子と、前記撮像光学系を通して前記被写体に照射される照明光を発する光源と、前記撮像光および前記照明光のうち一方を反射して他方を透過させることにより、前記照明光を前記撮像光学系に向かわせ、前記撮像光を前記撮像素子に向かわせる光路分離素子とを有する撮像装置のコンピュータに、請求項12に記載の制御方法に従う処理を実行させることを特徴するコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020128714A JP2022025711A (ja) | 2020-07-29 | 2020-07-29 | 撮像装置およびその制御方法 |
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