JP4715907B2 - 液滴噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドユニットに形成されたノズルから液滴を噴射する液滴噴射装置に関する。
従来から、搬送装置によって搬送される被噴射体に対してヘッドユニットのノズルから液滴を噴射する液滴噴射装置としてインクジェット記録装置がある。このようなインクジェット記録装置において、ノズルから噴射したインクの液滴が被噴射体である用紙に着弾し浸透すると、用紙のインクが浸透した領域が面方向に収縮し、用紙のインクが浸透した領域近傍の端部が記録ヘッドに近づくようにして、用紙が記録ヘッド側に反ってしまう。この反った用紙が記録ヘッドのノズルが形成された面(液滴噴射面)に接触して、この面にキズがついたりすると、ノズルからの液滴噴射方向が変わるなどして液滴噴射特性が変化してしまうことがある。
そこで、用紙の反りを防止するために、用紙を押圧することが考えられる。例えば、特許文献1には、用紙の反りを防止するインクジェット記録装置として、用紙の搬送方向に沿って複数の記録ヘッドが並んでおり、隣接する記録ヘッド間に用紙を搬送装置に向けて押圧する押圧手段であるスターホイールがそれぞれ設けられたインクジェット記録装置について記載されている。
特開2004−306578号公報(図18)
しかしながら、特許文献1に記載のインクジェット記録装置においては、押圧手段がヘッドユニットに近接して配置されており、上方から付勢されてヘッドユニットの液滴噴射面よりも搬送装置側に常に突出しているため、例えば、ヘッドユニットの液滴噴射面をワイプするなどのメンテナンス時や、ヘッドユニットと搬送装置との間に詰まった用紙を取り除く時などに押圧手段が邪魔になってしまう。
そこで、本発明の目的は、押圧手段の液滴噴射面との位置関係を自由に変更することができる液滴噴射装置を提供することである。
本発明の液滴噴射装置は、複数のノズルが配置された液滴噴射面を有するヘッドユニットと、前記液滴噴射面と対向する位置において、前記ヘッドユニットから液滴が噴射される被噴射体を前記液滴噴射面と平行な搬送方向に搬送する搬送手段と、前記ヘッドユニットに近接した位置において、このヘッドユニットに対して前記液滴噴射面と直交する噴射面直交方向に関して移動可能に設けられ、前記液滴噴射面から突出した状態で、前記搬送手段により搬送される前記被噴射体を前記液滴噴射面側から押圧する押圧手段と、前記押圧手段を前記噴射面直交方向に駆動する押圧駆動手段と、前記液滴噴射面に対してその面に平行な方向に相対移動可能に構成され、前記液滴噴射面に付着した液体を拭き取るワイパーと、前記ヘッドユニット、前記搬送手段、及び、前記押圧駆動手段を制御する制御手段と、を備えており、前記押圧駆動手段は、前記ヘッドユニットの前記液滴噴射面から突出した突出位置と、前記液滴噴射面から突出しない退避位置とにわたって、前記押圧手段を駆動し、前記制御手段は、前記ワイパーによる拭き取り動作が行われる前に、前記押圧駆動手段を制御して、前記押圧手段を前記退避位置に移動させる
本発明の液滴噴射装置によると、押圧手段がヘッドユニットと近接して設けられているため、ヘッドユニットから噴射された液滴が着弾した被噴射体をすぐ近くに位置する押圧手段で拘束し、被噴射体の反りを確実に防止することができる。しかしながら、液滴噴射面から突出した状態で押圧手段がヘッドユニットに近接していると、ヘッドユニットのメンテナンス時などに押圧手段が邪魔になる場合がある。また、被噴射体の種類に応じて押圧手段の押圧力を変更したい場合もある。そこで、本発明では、押圧手段を噴射面直交方向に移動させることができるようになっており、押圧手段の液滴噴射面との位置関係(突出量や出没状態)を状況に応じて自由に変更することができる。
また、ヘッドユニットのメンテナンス時や押圧手段による押圧が不要な場合などに、押圧手段を液滴噴射面から突出しない位置に退避させることができる。
さらに、ワイパーによる拭き取り動作直前に、押圧手段を退避位置に移動させることで、ワイパーで拭き取られた液体が押圧手段に付着するのを防止することができる。
加えて、前記搬送手段に搬送される前記被噴射体を検出する検出手段を備え、前記搬送手段による搬送中であるにもかかわらず、前記検出手段により前記被噴射体が正常に検出されない場合には、前記制御手段は、前記押圧駆動手段を制御して、前記押圧手段を前記退避位置に移動させることが好ましい。搬送中にもかかわらず、検出手段により被噴射体が正常に検出されない場合には、被噴射体の搬送が搬送経路の途中でストップしている可能性が高い。このような場合には、押圧手段を退避位置に移動させることで、ヘッドユニット近傍に残存する被噴射体を取り除きやすくなる。
また、前記制御手段は、前記押圧駆動手段を制御して、前記押圧手段の前記液滴噴射面からの突出量を変更することが好ましい。これによると、搬送されてくる被噴射体の種類や、液滴噴射モードなどの条件に応じて、液滴噴射面に対する押圧手段の突出量を変更することができる。
さらに、前記ヘッドユニットを支持するとともに前記噴射面直交方向に移動可能なヘッド支持部材と、前記ヘッド支持部材を前記噴射面直交方向に駆動するヘッド駆動手段とを備え、前記押圧手段は、前記ヘッド支持部材に、このヘッド支持部材に対して前記噴射面直交方向に関して移動自在に設けられており、前記制御手段は、前記ヘッド駆動手段を制御して前記被噴射体と前記液滴噴射面とのギャップを調整するとともに、前記押圧駆動手段を制御して前記押圧手段の前記突出量を前記ギャップに応じて変更することが好ましい。ヘッドユニットの液滴噴射面と被噴射体とのギャップが大きいほど、被噴射体が反ったとしても液滴噴射面に接触しにくいという点ではよいのであるが、被噴射体への着弾精度を高めるという点からは、ギャップは小さいことが好ましい。つまり、ギャップは、被噴射体の反りやすさや被噴射体への液滴を噴射する際の着弾精度に応じた適切な値に設定される必要がある。また、ギャップを一定にしたい場合でも、厚みの異なる被噴射体が搬送された場合には、そのままでは、ヘッドユニットの液滴噴射面と被噴射体の表面とのギャップが変化してしまう。そこで、本発明では、ヘッドユニットを支持するヘッド支持部材を噴射面直交方向に移動させることにより、液滴噴射面と被噴射体とのギャップを調整可能となっている。また、ヘッド支持部材には押圧手段が設けられているため、ヘッド支持部材を噴射面直交方向に移動させてギャップを変化させると、押圧手段と被噴射体との間の離間距離が変化してしまう。しかしながら、押圧手段がヘッド支持部材に対して噴射面直交方向に関して移動自在であるため、押圧手段を被噴射体に押しつけることができるように押圧手段の突出量を変化させることができる。
加えて、前記制御手段は、前記搬送手段によって搬送される前記被噴射体の厚みに応じて、前記ギャップと前記押圧手段の突出量を変更することが好ましい。被噴射体の厚みに応じて被噴射体の反りやすさが異なる。そこで、本発明においては、被噴射体の厚みに応じたギャップや押圧手段の突出量に調整することができる。
また、前記制御手段は、要求される着弾精度が異なる複数の液滴噴射モードから選択した1つのモードを、前記ヘッドユニットに実行させるように構成され、さらに、前記制御手段は、選択された前記液滴噴射モードに応じて、前記ギャップと前記押圧手段の突出量を変更するが好ましい。液滴噴射モードに応じて必要な着弾精度は異なる。そこで、本発明においては、液滴噴射モードの着弾精度に応じたギャップや押圧手段の突出量に調整することができる。
さらに、複数の前記ヘッドユニットが前記搬送方向に沿って配置されており、前記複数のヘッドユニットの間に前記押圧手段が設けられていることが好ましい。複数のヘッドユニットが搬送方向に並べて配置されている場合には、それらの間に押圧手段が設けられることにより、被噴射体の反りを確実に抑制することができる。
加えて、前記ヘッドユニットには、複数のノズルが前記搬送方向と交差する方向に配列され、2つの前記ヘッドユニットが、前記搬送方向に並ぶとともに前記ノズルの配列方向に関してずれて配置されており、前記押圧手段は、前記ノズル配列方向に関して一方のヘッドユニットと並ぶとともに、前記搬送方向に関して他方のヘッドユニットと並ぶように配置されていることが好ましい。これによると、2つのヘッドユニットが配置されていない、空いたスペースに押圧手段を配置することができる。
また、前記押圧手段を保持するとともに、前記押圧駆動手段により駆動されて前記ヘッドユニットに対して前記噴射面直交方向に移動する保持部材を備え、前記ヘッドユニットは、前記ノズルを含む液体流路が形成された流路構造体と、この流路構造体の表面に配置されて前記液体流路内の液体に噴射エネルギーを付与するアクチュエータユニットを有し、前記保持部材は、前記ヘッドユニットの前記アクチュエータユニットを覆うように配置されていることが好ましい。これによると、押圧手段を保持する保持部材が、アクチュエータユニットを覆うように配置されることで、アクチュエータユニットを保護することができる。
さらに、前記保持部材には、前記アクチュエータユニットに接続される配線部材を通すための孔が形成されていることが好ましい。これによると、アクチュエータユニットに接続された配線部材を、アクチュエータユニットを覆うように配置された保持部材を貫通させて引き回すことが可能となる。
また、複数の前記押圧手段を支持するとともに前記噴射面直交方向に移動可能な押圧手段支持部材をさらに備えており、前記ヘッド支持部材は、複数の前記ヘッドユニットを支持しており、前記制御手段は、前記ヘッド支持部材と前記押圧手段支持部材との相対位置を変化させることで、前記突出位置と前記退避位置とにわたって、前記押圧手段を移動させることが好ましい。
押圧手段を噴射面直交方向に移動させることができるため、押圧手段の液滴噴射面との位置関係(突出量や出没状態)を状況に応じて自由に変更することができる。
次に、本発明の好適な一実施形態に係るインクジェットプリンタについて説明する。本実施形態におけるインクジェットプリンタは、複数のヘッドユニットと複数の拍車とを主走査方向に沿って交互に並べて構成したライン型のインクジェットヘッドを用いたプリンタである。図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成図である。
図1に示すように、インクジェットプリンタ1(液滴噴射装置)は、図1の左右方向(主走査方向)に延在して、記録用紙P(被噴射体)に対してインクを噴射するライン型のインクジェットヘッド3と、記録用紙Pを図1の前方(主走査方向と直交する搬送方向:副走査方向)へ搬送する搬送機構9と、インクジェットプリンタ1の全体制御を司る制御装置100などを有している。このインクジェットプリンタ1は、インクジェットヘッド3から記録用紙Pへインクを噴射させ、同時に、搬送機構9により記録用紙Pを図1の前方へ搬送させることで、記録用紙Pに所望の画像や文字などを記録するように構成されている。
搬送機構9は、搬送方向に関してインクジェットヘッド3の両側に配置された2つの搬送ローラ5を有しており、後述するヘッドユニット2のインク噴射面7と対向する位置において、搬送ローラ5によってインク噴射面7と平行に記録用紙Pを搬送方向へ搬送する。
次に、インクジェットヘッド3について説明する。図2は、拍車保持部材が取り外されたインクジェットヘッドを上方から見たときの平面図である。図3は、インクジェットヘッドを下方から見たときの平面図である。但し、図面をわかりやすくするため、図2においては図4で示されている圧力室14及び貫通孔15、16、19の図示を省略している。
図2及び図3に示すように、インクジェットヘッド3は、主走査方向に沿って千鳥状に4列に配置された複数のヘッドユニット2と、複数のヘッドユニット2を支持するハウジング6(ヘッド支持部材)と、複数のヘッドユニット2を覆い、後述する拍車90を保持する拍車保持部材92(図8参照)とを有している。
まず、ヘッドユニット2について説明する。図4は、ヘッドユニットの平面図である。図5は、図4の部分拡大図である。図6は、図4のA−A線断面図である。図7は、図5のB−B線断面図である。図4〜図7に示すように、ヘッドユニット2は、ノズル20及び圧力室14を含むインク流路22が形成された流路ユニット4(流路構造体)と、圧力室14内のインクに圧力(噴射エネルギー)を付与することで、流路ユニット4のノズル20からインクを噴射させる圧電アクチュエータ8と、流路ユニット4を補強する補強板80と、を有している。
図4〜図7に示すように、流路ユニット4は、ステンレス鋼などの金属材料で形成された、キャビティプレート10、ベースプレート11、及び、マニホールドプレート12、並びに、ポリイミドなどの高分子合成樹脂材料で形成されたノズルプレート13を備えており、これら4枚のプレート10〜13は積層状態で接合されている。なお、ノズルプレート13は、プレート10〜12と同様に金属材料によって形成されていてもよい。
ノズルプレート13には、複数の貫通状のノズル20が形成されている。複数のノズル20は、主走査方向(図4の上下方向)に沿って配列されてノズル列21を構成しており、このようなノズル列21が副走査方向に4本並べて配置されている。これら4本のノズル列21に属するノズル20からは、副走査方向に関して近接する2本のノズル列ごとに同じ色のインクがそれぞれ噴射される。この複数のノズル20が形成されたノズルプレート13の下面がインク噴射面7(液滴噴射面)となっている。
キャビティプレート10には、複数のノズル20に対応して複数の圧力室14が形成されている。各圧力室14は、搬送方向を長手方向とする略楕円形状を有し、平面視で、圧力室14の一方の端部がノズル20と重なるように配置されている。また、ベースプレート11には、平面視で圧力室14の長手方向の両端部に重なる位置に、それぞれ貫通孔15、16が形成されている。
マニホールドプレート12には、4本のノズル列21にそれぞれ対応する4本のマニホールド流路17が形成されている。各マニホールド流路17は、対応するノズル列21のノズル20から搬送方向に関して離れた位置において主走査方向に延在し、さらに、平面視で、対応する圧力室14の略半分と重なっている。また、図4に示すように、4本のマニホールド流路17の一端部(図4における下端部)は、隣接する2本ずつ最上層のキャビティプレート10に形成された2つのインク供給口18のいずれかに連通している。また、マニホールドプレート12には、平面視で、ベースプレート11の貫通孔16とノズルプレート13のノズル20の両方と重なる位置に貫通孔19が形成されている。
そして、図6及び図7に示すように、流路ユニット4において、インク供給口18に連なるマニホールド流路17が貫通孔15を介して圧力室14に連通し、圧力室14はさらに貫通孔16、19を介してノズル20に連通している。つまり、流路ユニット4には、インク供給口18からマニホールド流路17及び圧力室14を経てノズル20に至る、複数のインク流路22が形成されている。
圧電アクチュエータ8は、振動板34、圧電層31及び複数の個別電極32を有している。振動板34は、金属材料などの導電性材料からなり、複数の圧力室14を覆うようにキャビティプレート10の上面に接合されている。また、導電性を有する振動板34は、後述するように圧電層31の複数の個別電極32との間に配置された部分に電界を作用させるための共通電極を兼ねており、図示しない位置でグランド配線に接続されて常にグランド電位に保持されている。
圧電層31は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との混晶であり、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧電材料からなり、振動板34の上面に複数の圧力室14に跨って連続的に配置されている。また、圧電層31は、あらかじめその厚み方向に分極されている。
複数の個別電極32は、圧電層31の上面に複数の圧力室14に対応して設けられている。個別電極32は、圧力室14よりも一回り小さい略楕円の平面形状を有しており、平面視で、圧力室14の略中央部に重なる位置に配置されている。また、個別電極32の長手方向における一端部(図5の右端部)は、平面視で圧力室14と重ならない位置まで右方に延びており、その先端部が接点35となっている。接点35には、フレキシブルプリント基板54(FPC)の一端が接続されている(図6参照)。
FPC54は、ポリイミドなどの樹脂材からなる絶縁材及び可撓性を有した基材上に銅などの導電性材料からなる配線が印刷されて形成されている。このFPC54は、圧電アクチュエータ8の上面に配置されており、流路ユニット4のインク供給口18の形成された側と反対側の主走査方向に引き出されて、後述する補強板80の開口81の内壁面に沿うように湾曲して上方に延在している。FPC54の上方に延在した領域の途中部には、ドライバIC70が接続されている。このドライバIC70は、FPC54の配線を介して、個別電極32に対して、所定の駆動電位またはグランド電位のいずれか一方の電位を選択的に付与する。
以上の構成を有する圧電アクチュエータ8の作用について説明する。インクに圧力を付与しないとき(ノズル20からインクを噴射させないとき)には、複数の個別電極32の電位は、あらかじめグランド電位に保持されている。その状態から、ドライバIC70からFPC54の配線を介して複数の個別電極32のいずれかに所定の駆動電位が付与される。すると、駆動電位が付与された個別電極32とグランド電位に保持されていた共通電極としての振動板34との間に電位差が生じ、両者に挟まれた圧電層31に厚み方向に平行な電界が発生する。この電界の方向は、圧電層31の分極方向と一致するので、厚み方向に分極された圧電層31は、電界の方向と直交する水平方向に収縮する(圧電横効果)。これによって、圧電層31の圧力室14と対向する部分が圧力室14側に凸となるように変形する(ユニモルフ変形)。このとき、圧力室14の容積が減少することになり、その内部のインクの圧力が上昇し、圧力室14に連通するノズル20からインクが噴射される。
次に、補強板80について説明する。図4に示すように、補強板80は、ステンレス鋼などの金属材料で形成されており、流路ユニット4よりも十分に厚く剛性が高くなっている。また、補強板80は、平面視で、流路ユニット4の外形よりも大きな略矩形状をしており、圧電アクチュエータ8の外形よりひと回り大きく、圧電アクチュエータ8を収容する矩形状の開口81を有している。また、補強板80の一端部(図4の下端部)の、平面視で、流路ユニット4の2つのインク供給口18と重なる位置には、2つの開口82が形成されている。
補強板80は、インク噴射面7と平行で、且つ、開口81に圧電アクチュエータ8を収容した状態で、キャビティプレート10の上面に接合されている。この補強板80は、流路ユニット4が撓んだりして、ノズル20からのインクの噴射方向がずれたりしないように、流路ユニット4を補強する役割を持つ。
補強板80の4つの角は、主走査方向に対して所定角度(本実施形態では45度)だけ傾いて面取りされている。補強板80の副走査方向に沿って流路ユニット4と重なる幅方向(図4の左右方向:副走査方向)両端からは、外側に台形状の凸部84、85が張り出している。凸部84、85の主走査方向に対する斜辺の角度は、補強板80の4つの角の面取りされた角度と同様となっている。この凸部84、85が形成されていることで、製造時において凸部84、85を持って補強板80を持ち運びしやすい。
上述したような補強板80に流路ユニット4及び圧電アクチュエータ8は取り付けられて、ヘッドユニット2を構成している。
次に、ハウジング6について説明する。図2及び図3に示すように、ハウジング6は、平面視で、矩形状をしており、ヘッド昇降機構131(図10参照)によって上下方向(インク噴射面7と直交する方向:噴射面直交方向)に昇降可能にプリンタの筐体25(図1参照)に支持されている。また、ハウジング6には、複数のインク噴射面7の配置位置に対応して主走査方向に沿って千鳥状に4列並んだ複数の開口6a、及び、複数の開口6aと交互に並んだ複数の開口6bが形成されている。
開口6aには、ヘッドユニット2のインク供給口18が図2の下方に位置し、ノズル列方向が主走査方向と平行になるようにして、ヘッドユニット2の流路ユニット4が収容されている。この流路ユニット4は、インク噴射面7が搬送ローラ5によって搬送される記録用紙Pと平行に対向するように収容されている。そして、補強板80の下面がハウジング6の上面に接合されることで、複数のヘッドユニット2はハウジング6に固定されている。こうして、ハウジング6には、搬送方向に関して隣接するヘッドユニット2同士が、主走査方向に関してずれて配置されている。なお、ハウジング6の下面とインク噴射面7とは、同一平面上に位置している。
複数の開口6aは、ヘッドユニット2の流路ユニット4がそれぞれ収容されたときに、1つのヘッドユニット2において主走査方向に関して隣接するノズル20のノズル間隔と、隣接するヘッドユニット2の主走査方向に関して最も近い位置にあるノズル20同士のノズル間隔とが等間隔になるようにハウジング6に形成されている。つまり、主走査方向に沿って千鳥状に2列に配置された複数のヘッドユニット2は、主走査方向に関して隣接するノズル20が等間隔で配置されて、1つのヘッドユニット2のノズル列長さよりも長い1本のノズル列を形成している。
ハウジング6に収容された複数の流路ユニット4のうち、図2の最も左方に位置する主走査方向に沿った4つの流路ユニット4の左方のノズル列、及び、当該4つの流路ユニット4に隣接し、この4つの流路ユニット4とともに千鳥状の配列を構成する4つの流路ユニット4の左方のノズル列からブラックのインクが噴射される。また、これら8つの流路ユニット4の右方のノズル列からイエローのインクが噴射される。さらに、図2の最も右方に位置する主走査方向に沿った4つの流路ユニット4の左方のノズル列、及び、当該4つの流路ユニット4に隣接し、この4つの流路ユニット4とともに千鳥状の配列を構成する4つの流路ユニット4の左方のノズル列からシアンのインクが噴射される。また、これら8つの流路ユニット4の右方のノズル列からマゼンタのインクが噴射される。このように、インクジェットヘッド3は、副走査方向に関して隣接する流路ユニット4ごとに同色のインクを噴射して、4色のインクを噴射している。
副走査方向に関して隣接する2つのヘッドユニット2の補強板80は、凸部84、85が形成されていない副走査方向端部の端面同士が接している。また、接している2つのヘッドユニット2のうち、一方のヘッドユニット2の補強板80の凸部84の斜辺は、他方のヘッドユニット2の補強板80の面取りされた角と接している。
そして、それぞれの補強板80が主走査方向の位置を調整された状態で、隣接した2つの補強板80の間隙に光(紫外線)硬化性樹脂からなる接着剤が注入されることで、隣接する2つの補強板80はそれぞれ固定される。このように接する2つのヘッドユニット2の補強板80が、屈曲形状の端面で接した状態で、接着剤により接合されていることから、直線的な端面のみで接合されるよりも接合力が高まる。また、流路ユニット4のインク噴射面7が設けられた、特に剛性確保が必要な部分にだけ主走査方向に関して重なって凸部84、85が形成されているため、ヘッドユニット2を副走査方向に高密度に配置しつつも、流路ユニット4を確実に補強することができる。さらに、この凸部84、85は、ヘッドユニット2を千鳥状に配置したときに形成されるデッドスペースに向かって張り出しているため、プリンタの小型化を阻害することはない。また、インク供給口18の配置位置は、ヘッドユニット2を千鳥状に配置したときに形成されるデッドスペースであるため、プリンタを小型化することができる。
次に、ハウジング6の開口6bから突出可能な拍車90が設けられた拍車保持部材92について説明する。図8は、拍車保持部材が設けられたインクジェットヘッドを上方から見たときの平面図である。図9は、図8のC−C線断面図である。図10は、図8のD−D線断面図である。
図8〜図10に示すように、拍車保持部材92は、ハウジング6の外形よりも小さな矩形状をしており、拍車昇降機構132によって上下方向に昇降可能にハウジング6に支持されている。また、拍車保持部材92は、複数のヘッドユニット2を覆っており、平面視で、FPC54の上方へ延在した領域と重なる位置に孔92a、インク供給口18と重なる位置に孔92b、及び、開口6bと重なる位置に孔92cを有している。拍車保持部材92が複数のヘッドユニット2を覆っていることで、圧電アクチュエータ8を含むヘッドユニット2を保護することができる。
孔92aは、FPC54の上方へ延在した領域に対応して、拍車保持部材92に主走査方向に沿って千鳥状に4列配列されて形成されている。これにより、各FPC54を、流路ユニット4のインク供給口18の形成された側と反対側の主走査方向に引き出し、孔92aを挿通させて上方に引き回すことが可能となる。
孔92bは、インク供給口18に対応して、拍車保持部材92に主走査方向に沿って千鳥状に4列配列されて形成されている。孔92bには、一端がインク供給口18に接続された筒状のインク導入部材93が挿通されている。インク導入部材93の他端は図示しないインクタンクに接続されたチューブに接続される。そして、インクタンクからインク導入部材93を介してインク供給口18にインクが供給される。
孔92cは、開口6bに対応して、拍車保持部材92に主走査方向に沿って千鳥状に4列配列されて形成されている。孔92cには、拍車90(押圧手段)及び回転軸91が配置されている。回転軸91の両端部は、軸方向が主走査方向と平行になるように、孔92cを形成する端面に支持されている。拍車90は、拍車保持部材92がハウジング6に対して上下方向に昇降することで、開口6b(インク噴射面7)から出没自在となっている。
また、図10に示すように、拍車90と対向する位置であって、搬送方向に関する2つの搬送ローラ5の間には、支持部材昇降機構133によって上下方向に昇降可能な支持部材96に支持され、搬送モータ121(図11参照)によって駆動される駆動ローラ97が配置されている。つまり、拍車90と駆動ローラ97とでローラ対を構成し、搬送機構9によって搬送される記録用紙Pは、拍車90と駆動ローラ97との間で挟持される。
そして、拍車90は、搬送機構9によって搬送される記録用紙Pと接触しながら回転して、記録用紙Pをインク噴射面7側から押圧する。このように、拍車90がヘッドユニット2と近接して設けられているため、搬送機構9によって搬送されている記録用紙Pを拍車90で拘束し、記録用紙Pの反りを確実に防止することができる。なお、この拍車90が配置された位置は、平面視で、ヘッドユニット2と重ならない位置であり、ヘッドユニット2間のデッドスペースであるため、インクジェットヘッド3を小型化することができる。
支持部材96の主走査方向に関する側方には、ハウジング6の副走査方向に関する幅と同様の幅を有したワイパー94が配置されている。ワイパー94は、通常時においては、インクジェットヘッド3から離れた位置に退避しており、ワイプ時においては、支持部材96が下方に移動することで形成されたインクジェットヘッド3と支持部材96との間の空間をワイパー駆動モータ125によって主走査方向に移動する。この主走査方向への移動の際に、ワイパー94の先端部がインク噴射面7と接触していることで、複数のヘッドユニット2のインク噴射面7に付着したインクが拭き取られる。
また、ハウジング6には、突出した拍車90を取り囲むように開口6bより一回り大きな凹部6dが下面から凹んで形成されている。凹部6dは、ノズル20からインクを噴射したときに、記録用紙Pに着弾せずに、インク噴射面7に残ったインクが拍車90に到達する前に、凹部6dに溜まり、拍車90へ到達するのを阻止する。また、ハウジング6の搬送方向上流側端部(図10の左方端部)には、用紙検出センサ95が設けられている。
次に、制御装置100を中心とするインクジェットプリンタ1の電気的構成について図11を参照して説明する。図11は、インクジェットプリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。図11に示すように、制御装置100は、例えば、中央処理装置であるCPU(Central Processing Unit)と、インクジェットプリンタ1の全体動作を制御するための各種プログラムやデータなどが格納されたROM(Read Only Memory)と、CPUで処理されるデータなどを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)などを有し、ROMに格納されたプログラムがCPUで実行されることにより、以下に説明するような種々の制御をソフトウェア的に行うものであってもよい。あるいは、演算回路を含む各種回路が組み合わされたハードウェアで実現するものであってもよい。
この制御装置100は、ヘッド制御部101、搬送制御部102、ヘッド昇降制御部103、拍車昇降制御部104、位置検出部105、パラメータ記憶部106、ワイパー制御部107、及び、支持部材昇降制御部108を有している。
ヘッド制御部101は、PCなどの入力装置110から入力された印刷データに基づいて、インクジェットヘッド3を制御して記録用紙Pに向けてインクを噴射させ、記録用紙Pに所望の画像などを印刷させる。
搬送制御部102は、搬送機構9の2つの搬送ローラ5を回転駆動する搬送モータ121、拍車90と対向する駆動ローラ97を回転駆動する駆動モータ122を制御して、記録用紙Pの搬送を行わせる。
ヘッド昇降制御部103は、印刷データとともに入力装置110から入力された印刷モード(液滴噴射モード)及び記録用紙Pの厚みに応じて、ヘッド昇降機構131を昇降駆動するヘッド昇降モータ123を制御して、インクジェットヘッド3をインクジェットプリンタ1の筐体25に対して昇降移動させることで、インク噴射面7と記録用紙Pの表面との間のギャップを変化させる。印刷モードとは、ユーザが選択することで後述する入力装置110(図11参照)からプリンタに入力されるもので、例えば、高解像度モードや低解像度モードなどユーザが要求する印字品質の度合に応じて定められた複数のモードである。要求される印字品質が高いほど、着弾精度を高める必要があり、インク噴射面7と記録用紙Pの表面との間のギャップを小さくする。
拍車昇降制御部104は、拍車昇降機構132を昇降駆動する拍車昇降モータ124を制御して、拍車90が設けられた拍車保持部材92をインクジェットヘッド3に対して昇降移動させることで、拍車90の位置をハウジング6の開口6bから突出した突出位置と、開口6bから突出していない退避位置とにわたって変化させる。また、拍車昇降制御部104は、入力装置110から入力された記録用紙Pの厚みに関する情報に応じて、拍車昇降機構132を昇降駆動する拍車昇降モータ124を制御して、突出位置における開口6bからの拍車90の突出量を変化させる。
位置検出部105は、用紙検出センサ95によって検出される記録用紙Pの供給タイミングと、搬送ローラ5の回転数に関する情報に基づいて、搬送機構9により搬送される記録用紙Pの搬送位置を検出する。
パラメータ記憶部106は、印刷モードや記録用紙Pの厚みごとにインク噴射面7と記録用紙Pの表面との間のギャップ、及び、記録用紙Pの厚みごとに開口6bからの拍車90の突出量を記憶している。ワイパー制御部107は、ワイパー駆動モータ125を制御して、ワイパー94を主走査方向に沿って移動させる。支持部材昇降制御部108は、支持部材96を昇降駆動する支持部材昇降モータ126を制御して、支持部材96を昇降移動させる。
拍車90が上下方向に移動可能になっていることに伴って、インクジェットプリンタ1は、記録用紙Pの種類(厚み)、または、印刷モードに応じてギャップの調整を行うことができるとともに、メンテナンス時に拍車90を退避させることができる。まず、印刷モードや記録用紙Pの厚さに応じた記録用紙Pへの印刷動作について説明する。本実施形態においては、厚さの異なる記録用紙Pの一例として普通紙、光沢紙、封筒などの厚手の紙への印刷動作について説明する。
まず、普通紙(例えば、厚さ1、5mm)への印刷動作について説明する。普通紙が搬送機構9に給紙されると、入力装置110から制御装置100に対して印刷モード、記録用紙P(ここでは、普通紙)の厚み情報、印刷データなどが入力される。そして、インクジェットプリンタ1は、ヘッド昇降制御部103を制御して、インクジェットヘッド3のインク噴射面7と普通紙の表面との間のギャップが、パラメータ記憶部106に記憶された普通紙の厚みに応じた所望の間隔となるようにインクジェットヘッド3を昇降移動させる。
このとき、印刷モードが高解像度を要求するモードであるほどインクジェットヘッド3を下降させて、インクジェットヘッド3のインク噴射面7と普通紙の表面との間のギャップを小さくする。ただし、普通紙の場合には、他の用紙に比べてインクが浸透することで反りやすいため、ギャップを他の用紙に比べて大きくしており、たとえインクが浸透して普通紙が反ったとしてもインクジェットヘッド3のインク噴射面7に接触しないような値に設定されている。
インクジェットヘッド3を昇降移動させると、拍車90は拍車保持部材92を介してインクジェットヘッド3に支持されているため、拍車90と記録用紙Pの表面との間の離間距離が変化してしまう。そこで、インクジェットプリンタ1は、拍車昇降制御部104を制御して、パラメータ記憶部106に記憶された普通紙の厚みに応じたハウジング6の開口6bからの拍車90の突出量、すなわち拍車90での普通紙に対する押圧力となるように、拍車保持部材92を昇降移動させる。このとき、印刷モードによらず、記録用紙Pの厚みが同じであれば、拍車90での記録用紙Pの押圧力を同じにする必要があり、印刷モードが高印字品質を要求するモードであるほど、インクジェットヘッド3が搬送機構9に近づいているため、ハウジング6の開口6bからの拍車90の突出量は小さくなる。そして、インクジェットプリンタ1は、ヘッド制御部101を制御してインクジェットヘッド3のノズル20からインクを噴射させて普通紙に画像などを記録する。
次に、封筒などの厚手の用紙への印刷動作について説明する。封筒は、普通紙よりも厚みがあるためインクが浸透しても反りにくい。そこで、インクジェットプリンタ1は、ヘッド昇降制御部103を制御して、パラメータ記憶部106に記憶された封筒の厚みに応じた普通紙のときよりも小さいギャップとなるようにインクジェットヘッド3を昇降移動させる。
その後、インクジェットプリンタ1は、拍車昇降制御部104を制御して、パラメータ記憶部106に記憶された封筒の厚みに応じた突出量となるように、拍車保持部材92を昇降移動させる。そして、インクジェットプリンタ1は、ヘッド制御部101を制御してインクジェットヘッド3のノズル20からインクを噴射させて封筒に画像などを記録する。
続いて、光沢紙(例えば、厚さ0.8mm)への印刷動作について説明する。光沢紙は、一般的にインクが浸透しても普通紙より反りにくく、写真などの高品質画像の印刷が行われることが多い。そこで、インクジェットプリンタ1は、ヘッド昇降制御部103を制御して、パラメータ記憶部106に記憶された光沢紙の厚みに応じた普通紙や厚手の封筒のときよりも小さいギャップとなるようにインクジェットヘッド3を昇降移動させる。
その後、インクジェットプリンタ1は、拍車昇降制御部104を制御して、パラメータ記憶部106に記憶された光沢紙の厚みに応じた突出量となるように、拍車保持部材92を昇降移動させる。そして、インクジェットプリンタ1は、ヘッド制御部101を制御してインクジェットヘッド3のノズル20からインクを噴射させて光沢紙に写真などの画像などを記録する。
次に、位置検出部105により記録用紙Pが正常に検出されない場合におけるインクジェットプリンタ1の動作について説明する。位置検出部105により記録用紙Pが常に検出されている、あるいは、搬送中であるにもかかわらず検出されないなど、記録用紙Pが正常に検出されない場合には、インクジェットプリンタ1は、拍車昇降制御部104を制御して、拍車90を退避位置に移動させる。ヘッドユニット2と搬送機構9の間の隙間は狭いため、紙詰まりしやすく、記録用紙Pが位置検出部105によって正常に検出されない場合には、記録用紙Pが搬送機構9による搬送の途中に紙詰まりなどを起こしてストップしている可能性が高い。このような場合には、拍車90を退避位置に移動させることで、拍車90と駆動ローラ97による記録用紙Pの拘束が解かれ、ヘッドユニット2近傍に残存する記録用紙Pを取り除きやすくなる。
次に、ワイパーによるインク噴射面7のメンテナンス動作について説明する。図12は、ワイプ時の開口からの拍車の出没状態を示す断面図である。まず、インクジェットプリンタ1は、拍車昇降制御部104を制御して、拍車90を退避位置に移動させるとともに、支持部材昇降制御部108を制御して、支持部材96を下方に移動させる。その後、インクジェットプリンタ1は、ワイパー制御部107を制御して、支持部材96とインクジェットヘッド3との間の空間において、ワイパー94の先端部がインク噴射面7と接触するように、ワイパー94を主走査方向に沿って移動させて、複数のヘッドユニット2のインク噴射面7に付着したインクを拭き取る。このように、ワイパー94による拭き取り動作直前に、拍車90を退避位置に移動させることで、ワイパー94で拭き取られたインクが拍車90に付着するのを防止することができる。
本実施形態におけるインクジェットプリンタ1によると、拍車90がヘッドユニット2と近接して設けられているため、ヘッドユニット2から噴射されたインクが着弾した記録用紙Pを拍車90で拘束し、記録用紙Pの反りを確実に防止することができる。また、拍車90は上下方向に移動して開口6bから出没自在であるため、ヘッドユニット2のメンテナンス時や拍車90が不要な場合などに、拍車90を開口6bから突出しない位置に退避させることができるなど、拍車90のインク噴射面7との位置関係(突出量や突出状態)を条件に応じて自由に変更することができる。また、記録用紙Pの厚みや印刷モードなどに応じてギャップを適宜調整することもできる。
次に、上述した実施形態に種々の変形を加えた変更形態について説明する。本実施形態においては、複数のヘッドユニット2が千鳥状に配列され、その空いたスペースに複数の拍車90が配置されていたが、ヘッドユニット2が1つであって、その近傍にインク噴射面7から出没自在な拍車が任意の数だけ設けられていてもよい。
また、本実施形態において、補強板80は、角が面取りされて、凸部84、85を有していたが、矩形状であってもよい。
さらに、本実施形態においては、複数の拍車90は、複数のヘッドユニット2と交互に配置されていたが、ヘッドユニット2の近傍であれば任意に位置に配置されてもよい。
また、本実施形態においては、入力装置110から記録用紙Pの厚みに関する情報を取得していたが、インクジェットヘッド3の搬送方向上流側にレーザ変位センサなどを設けて、そのレーザ変位センサで記録用紙Pの厚みに関する情報を取得してもよい。
さらに、本実施形態においては、拍車90を有する拍車保持部材92はハウジング6に対して昇降可能に構成されていたが、ハウジング6と同様にプリンタの筐体25に対して昇降可能に構成されてもよい。
加えて、本実施形態においては、主走査方向に沿った4本のノズル列が形成されていたが、形成されるノズル列の本数は任意の本数であってもよい。
また、本実施形態においては、複数の拍車90は、全て同じように突出量や出没状態を変化させていたが、拍車90ごとに個別に昇降可能として、個別に突出量や出没状態を変化させてもよい。
さらに、本実施形態においては、ワイパー94は、支持部材96の主走査方向に関する側方に配置され、主走査方向に移動してインク噴射面7に付着したインクを拭き取っていたが、支持部材96の副走査方向に関する側方に配置され、副走査方向に移動してインク噴射面7に付着したインクを拭き取ってもよい。つまり、ワイパーもしくはインクジェットヘッド3がインク噴射面7に平行な方向に相対移動して、インク噴射面7をワイパー94で払拭可能であれば、ワイパー94はいかなる位置に配置されてもよい。
加えて、記録用紙Pの種類によっては、反りにくいやインクの浸透が遅く触れない方がいいなどの理由により、拍車90を退避位置に移動させて、拍車90による記録用紙Pの押圧が不要であってもよい。
また、本実施形態においては、記録用紙Pの種類と印刷モードとは、別々に入力装置110から入力されていたが、記録用紙Pの種類をユーザが選択することで、一義的に印刷モードが決定されてもよい。
また、本実施形態は、本発明を、記録用紙にインクを噴射して画像などを記録するインクジェットプリンタに適用したものであるが、本発明の適用対象は、このような用途に使用されるものに限られない。すなわち、インク以外の様々な種類の液体をその用途に応じて対象に噴射する、種々に液滴噴射装置に本発明を適用することが可能である。
本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成図である。 拍車保持部材が取り外されたインクジェットヘッドを上方から見たときの平面図である。 インクジェットヘッドを下方から見たときの平面図である。 ヘッドユニットの平面図である。 図4の部分拡大図である。 図4のA−A線断面図である。 図5のB−B線断面図である。 拍車保持部材が設けられたインクジェットヘッドを上方から見たときの平面図である。 図8のC−C線断面図である。 図9のD−D線断面図である。 インクジェットプリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。 ワイプ時の開口からの拍車の突出状態を示す断面図である。
1 インクジェットプリンタ
2 ヘッドユニット
3 インクジェットヘッド
6 ハウジング
9 搬送機構
90 拍車
100 制御装置
104 拍車昇降制御部
124 拍車昇降モータ
P 記録用紙

Claims (11)

  1. 複数のノズルが配置された液滴噴射面を有するヘッドユニットと、
    前記液滴噴射面と対向する位置において、前記ヘッドユニットから液滴が噴射される被噴射体を前記液滴噴射面と平行な搬送方向に搬送する搬送手段と、
    前記ヘッドユニットに近接した位置において、このヘッドユニットに対して前記液滴噴射面と直交する噴射面直交方向に関して移動可能に設けられ、前記液滴噴射面から突出した状態で、前記搬送手段により搬送される前記被噴射体を前記液滴噴射面側から押圧する押圧手段と、
    前記押圧手段を前記噴射面直交方向に駆動する押圧駆動手段と、
    前記液滴噴射面に対してその面に平行な方向に相対移動可能に構成され、前記液滴噴射面に付着した液体を拭き取るワイパーと、
    前記ヘッドユニット、前記搬送手段、及び、前記押圧駆動手段を制御する制御手段と、を備えており、
    前記押圧駆動手段は、前記ヘッドユニットの前記液滴噴射面から突出した突出位置と、前記液滴噴射面から突出しない退避位置とにわたって、前記押圧手段を駆動し、
    前記制御手段は、前記ワイパーによる拭き取り動作が行われる前に、前記押圧駆動手段を制御して、前記押圧手段を前記退避位置に移動させることを特徴とする液滴噴射装置。
  2. 前記搬送手段に搬送される前記被噴射体を検出する検出手段を備え、
    前記搬送手段による搬送中であるにもかかわらず、前記検出手段により前記被噴射体が正常に検出されない場合には、前記制御手段は、前記押圧駆動手段を制御して、前記押圧手段を前記退避位置に移動させることを特徴とする請求項に記載の液滴噴射装置。
  3. 前記制御手段は、前記押圧駆動手段を制御して、前記押圧手段の前記液滴噴射面からの突出量を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の液滴噴射装置。
  4. 前記ヘッドユニットを支持するとともに前記噴射面直交方向に移動可能なヘッド支持部材と、
    前記ヘッド支持部材を前記噴射面直交方向に駆動するヘッド駆動手段とを備え、
    前記押圧手段は、前記ヘッド支持部材に、このヘッド支持部材に対して前記噴射面直交方向に関して移動自在に設けられており、
    前記制御手段は、前記ヘッド駆動手段を制御して前記被噴射体と前記液滴噴射面とのギャップを調整するとともに、前記押圧駆動手段を制御して前記押圧手段の前記突出量を前記ギャップに応じて変更することを特徴とする請求項3に記載の液滴噴射装置。
  5. 前記制御手段は、前記搬送手段によって搬送される前記被噴射体の厚みに応じて、前記ギャップと前記押圧手段の突出量を変更することを特徴とする請求項に記載の液滴噴射装置。
  6. 前記制御手段は、要求される着弾精度が異なる複数の液滴噴射モードから選択した1つのモードを、前記ヘッドユニットに実行させるように構成され、
    さらに、前記制御手段は、選択された前記液滴噴射モードに応じて、前記ギャップと前記押圧手段の突出量を変更することを特徴とする請求項に記載の液滴噴射装置。
  7. 複数の前記ヘッドユニットが前記搬送方向に沿って配置されており、
    前記複数のヘッドユニットの間に前記押圧手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の液滴噴射装置。
  8. 前記ヘッドユニットには、複数のノズルが前記搬送方向と交差する方向に配列され、
    2つの前記ヘッドユニットが、前記搬送方向に並ぶとともに前記ノズルの配列方向に関してずれて配置されており、
    前記押圧手段は、前記ノズル配列方向に関して一方のヘッドユニットと並ぶとともに、前記搬送方向に関して他方のヘッドユニットと並ぶように配置されていることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の液滴噴射装置。
  9. 前記押圧手段を保持するとともに、前記押圧駆動手段により駆動されて前記ヘッドユニットに対して前記噴射面直交方向に移動する保持部材を備え、
    前記ヘッドユニットは、前記ノズルを含む液体流路が形成された流路構造体と、この流路構造体の表面に配置されて前記液体流路内の液体に噴射エネルギーを付与するアクチュエータユニットを有し、
    前記保持部材は、前記ヘッドユニットの前記アクチュエータユニットを覆うように配置されていることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の液滴噴射装置。
  10. 前記保持部材には、前記アクチュエータユニットに接続される配線部材を通すための孔が形成されていることを特徴とする請求項に記載の液滴噴射装置。
  11. 複数の前記押圧手段を支持するとともに前記噴射面直交方向に移動可能な押圧手段支持部材をさらに備えており、
    前記ヘッド支持部材は、複数の前記ヘッドユニットを支持しており、
    前記制御手段は、前記ヘッド支持部材と前記押圧手段支持部材との相対位置を変化させることで、前記突出位置と前記退避位置とにわたって、前記押圧手段を移動させることを特徴とする請求項5に記載の液滴噴射装置。
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