JP4853585B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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本発明は、印刷媒体にインクの液滴を噴射して印刷するインクジェットプリンタに関する。
従来から、印刷装置の分野において、画像や文字などが印刷される印刷媒体の側端部にマーキングを付する技術が知られている。このようなマーキングは、例えば、多数の用紙が積層されて雑誌や辞典などの書籍類となったときに、その書籍類を手に取った人が所望のページを見つけ出しやすくする目的で形成されることが多い。このような印刷媒体の側端部にマーキングを形成するインクジェットプリンタとして、特許文献1には、縁なし印刷機能を流用して、印刷媒体の中央部に正規の印刷(画像や文字などの所望の印刷)を行うとともに、印刷媒体の縁部(小口)にもインクの液滴を噴射して、印刷媒体の側端部にマーキングを形成するインクジェットプリンタについて記載されている。
特開2006−56068号公報(図1)
マーキングを形成するインクは印刷媒体の厚み方向に浸透している方が、マーキングを印刷媒体の側方から見たときに、ユーザがマーキングを確認しやすい。しかしながら、通常の印刷では、印刷媒体の表面にのみ画像又はテキストが印刷されていればよく、印刷された印刷媒体の品質確保、またはインクの消費抑制のために、印刷媒体の裏面に浸透しない程度にインクの噴射量を制御している。そのため、上述した特許文献1に記載のインクジェットプリンタのように、印刷媒体の表面に通常の印刷と同じようにして、マーキングを形成するためにインクの液滴を噴射するものでは、インクは印刷媒体の厚み方向に十分に浸透しない。したがって、印刷媒体の厚み方向へのインクの浸透を目的としていない縁なし印刷機能を流用してマーキングが形成された印刷媒体では、ユーザは印刷媒体を側方から見たときに、このインクジェットプリンタによって形成されたマーキングを非常に確認しづらい。
そこで、本発明の目的は、印刷媒体の側方から確認しやすいマーキングを形成するインクジェットプリンタを提供することである。
本発明のインクジェットプリンタは、シート状の印刷媒体にインクの液滴を噴射して印刷することが可能なインクジェットプリンタであって、前記印刷媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送機構と、前記搬送機構によって搬送される前記印刷媒体と対向し、前記印刷媒体に向けてインクの液滴を噴射するノズルを備えたインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドを制御する制御手段と、前記搬送機構によって搬送される前記印刷媒体に向けて、前記ノズルから噴射されるインクと前記印刷媒体へのインクの浸透度を高める溶剤とを混合したマーキング用インクを噴射するマーキング用インク噴射ノズルと、を備えており、前記制御手段は、前記インクジェットヘッドに前記印刷媒体の縁部を除く領域に向けてインクの液滴を噴射させる通常噴射動作と、前記印刷媒体の側端部にマーキングを形成するために、前記インクジェットヘッドに前記印刷媒体の縁部の一部に向けてインクの液滴を噴射させるマーキング噴射動作と、を実行可能であり、さらに、前記マーキング噴射動作において前記印刷媒体の縁部の一部に前記マーキング用インク噴射ノズルからマーキング用インクを噴射させるように前記インクジェットヘッドを制御する。
本発明のインクジェットプリンタによると、マーキング噴射動作時には、印刷媒体へ浸透し易いマーキング用インクを噴射するため、通常噴射動作とマーキング噴射動作で使用するインクを兼用する場合に比べて、通常噴射動作用のインクの消費量を抑えることができる。
また、前記インクジェットヘッドは、前記搬送機構によって搬送される前記印刷媒体と平行な面内において前記搬送方向と交差した所定の走査方向に沿って、前記印刷媒体と対向する領域と前記印刷媒体の外側の領域との間で、前記インクジェットヘッドを移動させる移動手段を備えており、前記制御手段は、前記マーキング噴射動作において前記インクジェットヘッドが前記印刷媒体の外側の領域から前記印刷媒体に近づく方向に移動させているときに、前記印刷媒体の縁部の一部に向けてインクの液滴を噴射させるように前記インクジェットヘッドを制御することが好ましい。これによると、インクジェットヘッドから噴射されたインクの液滴は、インクジェットヘッドの走査方向に関する加速度によって鉛直方向から印刷媒体に近づく方向に傾いて落下し、印刷媒体の側端部及び縁部に着弾する。つまり、マーキング形成のために着弾可能な範囲が広くなり、着弾精度が向上する。
さらに、前記制御手段によって前記印刷媒体を反転させるように制御される反転機構をさらに備えており、前記制御手段は、前記印刷媒体の一方の面に前記マーキング噴射動作を行わずに前記通常噴射動作だけを行い、前記反転機構によって前記印刷媒体を反転させた後、前記印刷媒体の他方の面に前記マーキング噴射動作を行うようにインクジェットヘッドを制御してもよい。マーキング噴射動作で印刷媒体に印刷されたインクは、通常噴射動作で印刷媒体に印刷されたインクよりも印刷媒体の厚み方向に浸透している。したがって、一方の面への通常噴射動作(すなわち1度目の通常噴射動作)に加えてマーキング噴射動作を行い、この印刷媒体を反転機構によって反転させると、印刷媒体に浸透したインクがにじみやすい。そこで、他方の面への通常噴射動作(すなわち2度目の通常噴射動作)とともにマーキング噴射動作を行うことで、印刷動作後の印刷媒体はすぐに排出されるため、印刷媒体に浸透したインクのにじみを防止することができる。また、印刷媒体の一方の面にだけ通常噴射動作を行い、他方の面に通常噴射動作を行わない場合においても、他方の面(通常噴射動作を行った面と反対側の面)へマーキング噴射動作を行うことで、印刷媒体の側方からはマーキングを確認することができるが、通常噴射動作が行われた一方の面からはマーキングを目立たなくすることができる。
また、前記ノズルが前記印刷媒体の両面にそれぞれ対向する2つの前記インクジェットヘッドを有しており、前記制御手段は、一方の前記インクジェットヘッドにおいて前記印刷媒体の一方の面に前記マーキング噴射動作を行わずに前記通常噴射動作だけを行い、他方の前記インクジェットヘッドにおいて前記印刷媒体の他方の面に前記マーキング噴射動作を行うように前記インクジェットヘッドを制御してもよい。マーキング噴射動作で印刷媒体に印刷されたインクは、通常噴射動作で印刷媒体に印刷されたインクよりも印刷媒体の厚み方向に浸透している。そこで、印刷媒体の一方の面に通常噴射動作を行い、他方の面(通常噴射動作を行った面と反対側の面)にマーキング噴射動作を行うことで、印刷媒体の側方からはマーキングを確認することができるが、通常噴射動作が行われた一方の面からはマーキングを目立たなくすることができる。
通常噴射動作とは異なるマーキング噴射動作を実行することで、印刷媒体の側方から確認しやすいマーキングを形成することができる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成図である。 インクジェットヘッドの上面図である。 図2の部分拡大図である。 図3のIV−IV線断面図である。 インクジェットプリンタの電気的な構成を示すブロック図である。 積層された複数の記録用紙の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタによる記録用紙への印刷動作を説明する概略平面図であり、(a)はノズルからインクの液滴を噴射したときであり、(b)はノズルから噴射されたインクの液滴が記録用紙に着弾したときである。 従来のインクジェットプリンタによる記録用紙への印刷動作を説明する概略平面図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェットヘッドの上面図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェットプリンタによる記録用紙への印刷動作を説明する概略平面図であり、(a)は溶剤噴射ノズルから溶剤を噴射したときであり、(b)は溶剤噴射ノズルから噴射された溶剤が記録用紙に着弾したときであり、(c)はノズルからインクの液滴を噴射したときであり、(d)はノズルから噴射されたインクの液滴が記録用紙に着弾したときである。 本発明の第3実施形態に係るインクジェットヘッドの上面図である。 本発明の第4実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成図である。 本発明の第5実施形態に係るインクジェットプリンタの概略平面図である。 本発明の第5実施形態に係るインクジェットプリンタにおいて記録用紙の搬送状態を説明する図であり、(a)は記録用紙が給紙されたときであり、(b)は給紙された記録用紙の一方の面に印刷動作が行われているときであり、(c)は一方の面に印刷動作が行われた記録用紙が反転されるときであり、(d)は反転された記録用紙の他方の面に印刷動作が行われているときである。 本発明の第5実施形態に係るインクジェットプリンタによる記録用紙への印刷動作を説明する概略平面図である。 本発明の第6実施形態に係るインクジェットプリンタの概略平面図である。
<第1実施形態>
次に、本発明の第1実施形態について説明する。この第1実施形態は、インクジェットヘッドに設けられたノズルからシート状の記録用紙(印刷媒体)に対して4種類(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)のインクの液滴を噴射することにより、記録用紙に所望の文字や画像などを印刷するインクジェットプリンタに、本発明を適用したものである。シート状の記録用紙としては、薄紙、厚紙またはフィルムなどが挙げられる。
まず、インクジェットプリンタについて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成図である。図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、図1の左右方向(走査方向)に移動可能なキャリッジ2と、このキャリッジ2に設けられ、記録用紙Pに対してインクの液滴を噴射するノズル40(図2〜4参照)を有するシリアル型のインクジェットヘッド3と、記録用紙Pを図1の前方(紙送り方向:搬送方向)へ搬送する搬送ローラ5(搬送機構)と、インクジェットプリンタ1の各構成部を制御する制御装置6(図5参照)とを有している。
キャリッジ2は、本体フレーム4の2つの側壁に亘って配設されたガイド軸8に沿って、記録用紙Pの外側の領域(インクの噴射方向から見て記録用紙Pから外れた領域)まで走査方向に往復移動可能に設けられている。また、このキャリッジ2には、インクジェットヘッド3が搭載されている。インクジェットヘッド3は、キャリッジ2とともに走査方向に往復移動しつつ、その下面に設けられたノズル40から、搬送ローラ5によって搬送される記録用紙Pにインクの液滴を噴射する。
搬送ローラ5は、本体フレーム4の2つの側壁に亘って配設された回転軸7に固定されている。回転軸7が軸を中心として回転することにより、回転軸7とともに搬送ローラ5が回転し、記録用紙Pが紙送り方向に搬送される。
次に、インクジェットヘッド3について詳細に説明する。図2は、インクジェットヘッドの上面図である。図3は、図2の部分拡大図である。図4は、図3のIV−IV線断面図である。ただし、図面をわかりやすくするため、図2においては図3で示されている圧力室34及び貫通孔35、36、39の図示を省略するとともに、ノズル40を図3、図4よりも大きく図示している。
図2〜図4に示すように、インクジェットヘッド3は、ノズル40及び圧力室34を含むインク流路が形成された流路ユニット22と、圧力室34内のインクに圧力を付与することにより、流路ユニット22のノズル40からインクの液滴を噴射させる圧電アクチュエータ23を有している。
まず、流路ユニット22について説明する。流路ユニット22は、ステンレス鋼などの金属材料で形成された、キャビティプレート30、ベースプレート31及びマニホールドプレート32、並びに、圧電材料(例えば、ポリイミドなどの高分子合成樹脂材料)で形成されたノズルプレート33を有しており、これら4枚のプレート30〜33は積層状態で接合されている。
ノズルプレート33には、複数の貫通状のノズル40が形成されている。複数のノズル40は、紙送り方向(図2の上下方向)に沿って配列されてノズル列41を構成しており、このようなノズル列41が走査方向に4本並べて配置されている。これら4本のノズル列41に属するノズル40からは、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの4色のインクがそれぞれ噴射される。
なお、本実施形態においては、ブラックインクには顔料インクを用いており、その他のイエロー、シアン、マゼンタの4色のインクには染料インクを用いている。顔料インクとは、顔料成分が溶媒である界面活性剤や水などに溶解せずに、溶媒中に粒子状に分散しており、ノズル40から記録用紙Pに対して噴射されると、顔料成分の粒子が記録用紙Pの表面に残り、粒子自体が発色しているインクである。染料インクとは、染料成分が溶媒である界面活性剤や水などに溶解しており、ノズル40から記録用紙Pに対して噴射されると、染料成分が溶けた溶媒が記録用紙Pに浸透することで発色しているインクである。一般的に、染料インクは、顔料インクよりも記録用紙Pの厚み方向に浸透しやすくなっている。
図3、図4に示すように、キャビティプレート30には、複数のノズル40に対応して複数の圧力室34が形成されている。各圧力室34は、走査方向を長手方向とする略楕円形状を有し、平面視で圧力室34の右端部がノズル40と重なるように配置されている。また、ベースプレート31には、平面視で圧力室34の長手方向の両端部に重なる位置に、それぞれ貫通孔35、36が形成されている。
マニホールドプレート32には、4本のノズル列41にそれぞれ対応する4本のマニホールド流路37が形成されている。図2〜図4に示すように、各マニホールド流路37は、対応するノズル列41の左側の位置において紙送り方向に延在し、さらに、平面視で、対応する圧力室34の略左半分と重なっている。また、図2に示すように、4本のマニホールド流路37の一端部(紙送り方向上流側の端部:図2における上端部)は、最上層のキャビティプレート30に形成された4つのインク供給口38にそれぞれ連通している。これら4つのインク供給口38は、図示しない4つのインクタンクとそれぞれ接続されており、インクタンク内のインクがインク供給口38からマニホールド流路37に供給される。また、マニホールドプレート32には、平面視で、ベースプレート31の貫通孔36とノズルプレート33のノズル40の両方と重なる位置に貫通孔39が形成されている。
そして、図4に示すように、流路ユニット22において、インク供給口38に連なるマニホールド流路37が貫通孔35を介して圧力室34に連通し、圧力室34はさらに貫通孔36、39を介してノズル40に連通している。つまり、流路ユニット22には、マニホールド流路37の出口から圧力室34を経てノズル40に至る複数の個別インク流路が形成されている。
次に、圧電アクチュエータ23について説明する。圧電アクチュエータ23は、振動板50、圧電層51と及び複数の個別電極52を有している。振動板50は、金属材料などの導電性材料からなり、複数の圧力室34を覆うようにキャビティプレート30の上面に接合されている。また、導電性を有する振動板50は、後述するように圧電層51の複数の個別電極52との間に配置された部分に電界を作用させるための共通電極を兼ねており、ヘッドドライバ54(図5参照)のグランド配線に接続されて常にグランド電位に保持されている。
圧電層51は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との混晶であり、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧電材料からなり、振動板50の上面に複数の圧力室34に跨って連続的に配置されている。また、圧電層51は、あらかじめその厚み方向に分極されている。
複数の個別電極52は、圧電層51の上面に複数の圧力室34に対応して設けられている。個別電極52は、圧力室34よりも一回り小さい略楕円の平面形状を有しており、平面視で、圧力室34の略中央部に重なる位置に配置されている。また、個別電極52の長手方向における一端部(図3の左端部)は、平面視で圧力室34と重ならない位置まで左方に延びており、その先端部が接点52aとなっている。接点52aには、図示しないフレキシブルプリント基板(FPC)などの配線部材を介してヘッドドライバ54が接続される。そして、ヘッドドライバ54から複数の個別電極52に対して、所定の駆動電位またはグランド電位のいずれか一方の電位が選択的に付与される。
以上の構成を有する圧電アクチュエータ23の作用について説明する。インクに圧力を付与しないとき(ノズル40からインクの液滴を噴射させないとき)には、複数の個別電極52の電位は、ヘッドドライバ54によりあらかじめグランド電位に保持されている。その状態から、ヘッドドライバ54により複数の個別電極52のいずれかに所定の駆動電位が付与されると、駆動電位が付与された個別電極52とグランド電位に保持されていた共通電極としての振動板50との間に電位差が生じ、圧電層51の個別電極52と振動板50とに挟まれた部分に厚み方向の電界が発生する。ここで、圧電層51の分極方向が電界方向と同じである場合には、圧電層51は厚み方向に延びて面方向に収縮する。そして、この圧電層51の収縮変形に伴って、振動板50の圧力室34と対向する部分が圧力室34側に凸となるように変形する(ユニモルフ変形)。このとき、圧力室34の容積が減少することになるから、その内部のインクの圧力が上昇し、圧力室34に連通するノズル40からインクの液滴が噴射される。
これらの構成において、インクジェットプリンタ1は、キャリッジ2とともにインクジェットヘッド3を走査方向に往復移動させつつ、通常噴射動作として、インクジェットヘッド3のノズル40から記録用紙Pの表面の縁部Paを除く領域Pb(以下、印字領域Pbと称す)へインクの液滴を噴射させるとともに、マーキング噴射動作として、インクジェットヘッド3から記録用紙Pの縁部Paへインクの液滴を噴射させる。これにより、記録用紙Pの印字領域Pbに画像や文字などが印刷され、記録用紙Pの端面である側端部Pcにマーキングが形成される(図6参照)。
次に、インクジェットプリンタ1の全体制御を司る制御装置6について説明する。図5は、インクジェットプリンタの電気的な構成を示すブロック図である。図6は、積層された複数の記録用紙の斜視図である。
図5に示すように、制御装置6(制御手段)は、中央処理装置であるCPU(Central Processing Unit)と、インクジェットプリンタ1の全体動作を制御するための各種プロ
グラムやデータなどが格納されたROM(Read Only Memory)と、CPUで処理されるデータなどを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)などを有している。
また、制御装置6は、記録制御部71と、マーキング制御部72と、搬送制御部73と、キャリッジ制御部74として機能する。記録制御部71は、PCなどの入力装置50から入力されたデータに基づいて、インクジェットヘッド3のヘッドドライバ54を制御して、通常噴射動作としてノズル40から記録用紙Pの印字領域Pbへインクの液滴を噴射させる。マーキング制御部72は、PCなどの入力装置50から入力されたデータに基づいて、インクジェットヘッド3のヘッドドライバ54を制御して、マーキング噴射動作としてノズル40から記録用紙Pの縁部Paへインクの液滴を噴射させる。
搬送制御部73は、回転軸7を介して搬送ローラ5を回転駆動する搬送モータ53を制御して、搬送ローラ5を回転させることで、記録用紙Pを紙送り方向へ搬送させる。キャリッジ制御部74は、キャリッジ駆動モータ51を制御して、キャリッジ2を走査方向に沿って往復駆動させる。
ここで、インクジェットプリンタ1による印刷動作について説明する。図7は、本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタによる記録用紙への印刷動作を説明する概略平面図であり、(a)はノズルからインクの液滴を噴射したときであり、(b)はノズルから噴射されたインクの液滴が記録用紙に着弾したときである。図8は、従来のインクジェットプリンタによる記録用紙への印刷動作を説明する概略平面図である。
まず、印刷データが入力装置50からインクジェットプリンタ1の制御装置6に送られる。すると、インクジェットプリンタ1は、印刷データに基づいて、搬送制御部73によって搬送モータ53を制御して、搬送ローラ5を回転させることで、記録用紙Pを1ラインずつ間欠的に紙送り方向に搬送させながら、キャリッジ制御部74によってキャリッジ駆動モータ51を制御してキャリッジ2を走査方向に往復駆動させるとともに、記録制御部71によってヘッドドライバ54を制御して、通常噴射動作として、ノズル40から1ライン分の印刷を行う。
この入力装置50から入力される印刷データには、マーキングを形成する記録用紙Pの側端部Pcの紙送り方向に関する位置や、その位置において記録用紙Pの紙送り方向に沿う両側端部Pcのどちらの側端部Pcであるなどの位置データも含まれている。この位置データに基づいて、通常噴射動作が行われている記録用紙P上のラインと走査方向に沿って重なる両側端部Pcのいずれかの側端部PcにマーキングPdを形成するときには、マーキング制御部72によってヘッドドライバ54を制御して、その記録用紙Pの側端部Pcと走査方向に沿って重なる直近の縁部Paに対してマーキング噴射動作として、所望の色を噴射可能なノズル40からインクの液滴を噴射させる。
このとき、図7(a)に示すように、マーキング噴射動作においてインクジェットヘッド3、すなわち所望の色を噴射可能なノズル40が走査方向に関して記録用紙Pの外側から記録用紙Pに近づく方向(図7(a)の右方向から左方向)に移動しているときに、制御装置6は、ヘッドドライバ54を制御して、ノズル40から記録用紙Pの縁部Paに向けてインクの液滴を噴射させる。つまり、キャリッジ2とともにインクジェットヘッド3が、記録用紙Pの外側である図7(a)の右方に移動した後、ターンして左方に移動するときに、制御装置6は、ヘッドドライバ54を制御して、ノズル40からインクの液滴を噴射させる。すると、ノズル40から噴射されたインクの液滴は、インクジェットヘッド3の記録用紙Pに近づく方向の加速度によって、鉛直方向(図7の上下方向)から記録用紙Pに近づく方向に傾いて落下し、記録用紙Pの側端部Pc及び/または縁部Paに着弾する。つまり、マーキングを形成するためのノズル40から噴射されたインクの液滴の着弾可能な範囲が広くなり、着弾精度が向上する。
ここで、通常噴射動作及びマーキング噴射動作において、ノズル40から記録用紙Pへ噴射される単位面積当たり、つまり1ドット当たりのインクの液滴噴射量(記録用紙Pの1ドット当たりのインクの着弾量)が同等であると、図8に示すように、このインクの着弾量で形成されたマーキングPdを記録用紙Pの側方(図8の左方向)から確認したときに、マーキングPdを形成するインクの記録用紙Pに対する厚み方向の浸透度が低く、マーキングPdを非常に確認しづらくなってしまう。
そこで、本実施形態においては、制御装置6は、マーキング噴射動作における記録用紙Pへの単位面積当たりのインクの液滴噴射量(着弾量)が、通常噴射動作における記録用紙Pへの単位面積当たりのインクの液滴噴射量(着弾量)より多くなるようにインクジェットヘッド3のヘッドドライバ54を制御する。
具体的には、制御装置6は、ヘッドドライバ54を制御して、通常噴射動作よりもマーキング噴射動作において液滴体積のより大きな液滴をノズル40から噴射させる。これにより、図7(b)に示すように、マーキング噴射動作では、通常噴射動作よりもインクの液滴を記録用紙Pの厚み方向により浸透させることができる。つまり、記録用紙Pの側方から確認しやすいマーキングPdを形成することができる。
なお、マーキング噴射動作における記録用紙Pへの単位面積当たりのインクの液滴噴射量を、通常噴射動作における記録用紙Pへの単位面積当たりのインクの液滴噴射量より多くするためには、制御装置6が、ヘッドドライバ54を制御して、通常噴射動作よりもマーキング噴射動作において液滴体積のより大きな液滴をノズル40から噴射させる構成だけではなく、以下のような構成であってもよい。
例えば、制御装置6が、マーキング噴射動作における記録用紙Pへの単位面積当たりのインクの液滴の噴射回数が、通常噴射動作における記録用紙Pへの単位面積当たりのインクの液滴の噴射回数よりも多くなるようにインクジェットヘッド3を制御してもよい。これにより、マーキング噴射動作用に通常噴射動作では使用しない大きな液滴をノズル40から噴射させることなく、通常噴射動作で使用する大きさの液滴をノズル40から噴射させて、インクの液滴を記録用紙Pの厚み方向により浸透させることができる。
また、マーキング噴射動作において記録用紙Pの縁部PaにブラックのマーキングPdを形成する必要がある場合には、制御装置6が、ヘッドドライバ54を制御して、染料インクであるイエロー、シアン及びマゼンタのインクをそれぞれ噴射するノズル40から記録用紙Pへこれら3色のインクを同量ずつ重ねて噴射させることで、ブラック(いわゆるトリカラーブラック)のマーキングPdを形成してもよい。このように、ブラックのマーキングPdを形成する必要がある場合には、顔料のブラックインクに比べて記録用紙Pへ浸透し易い染料のカラーインクによりトリカラーブラックを使用する。そのため、顔料のブラックインクのみでブラックのマーキングPdを形成するときのインクの消費量に比べて、染料のカラーインクの総消費量が少なくても記録用紙Pの厚み方向にインクの液滴を浸透させることができる。
以上のように、本実施形態のインクジェットプリンタ1では、マーキング噴射動作において記録用紙Pに噴射されるインクの液滴は、通常噴射動作において記録用紙Pに噴射されるインクの液滴よりも記録用紙Pの厚み方向により浸透する。このように、通常噴射動作とは異なるマーキング噴射動作を実行することで、記録用紙Pの側方から確認しやすいマーキングPdを形成することができる。なお、キャリッジ駆動モータ51と、キャリッジ制御部74とにより、キャリッジ2を移動させることでインクジェットヘッド3を移動させる構成が、本発明の「移動手段」に相当する。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図9は、本発明の第2実施形態に係るインクジェットヘッドの上面図である。図10は、本発明の第2実施形態に係るインクジェットプリンタによる記録用紙への印刷動作を説明する概略平面図であり、(a)は溶剤噴射ノズルから溶剤を噴射したときであり、(b)は溶剤噴射ノズルから噴射された溶剤が記録用紙に着弾したときであり、(c)はノズルからインクの液滴を噴射したときであり、(d)はノズルから噴射されたインクの液滴が記録用紙に着弾したときである。
本実施形態におけるインクジェットプリンタは、第1実施形態のインクジェットヘッド3に、記録用紙Pへのインクの浸透度を高める溶剤を噴射する複数の溶剤噴射ノズルをさらに設けているだけで、それ以外の構成は第1実施形態と同様である。なお、第1実施形態と同様なものについては、同符号で示し説明を省略する。
図9に示すように、インクジェットヘッド203は、4本のノズル列41を構成する複数のノズル40に加えて、図9の右方に紙送り方向(図9の上下方向)に沿って配列されてノズル列241を構成する複数の溶剤噴射ノズル240を有している。ノズル列241は、4本のノズル列41とともに走査方向に並べて配置されている。溶剤噴射ノズル240から噴射される溶剤としては、エチレングリコール系及びプロピレングリコール系のアルキルエーテルに代表されるグリコールエーテルなどが挙げられる。
ここで、本実施形態に係るインクジェットプリンタによるマーキング噴射動作について説明する。まず、図10(a)に示すように、制御装置6は、ヘッドドライバ54を制御して、溶剤噴射ノズル240から記録用紙Pの縁部Paに向けて溶剤を噴射させる。すると、図10(b)に示すように、記録用紙Pの縁部Paに着弾した溶剤は記録用紙Pの縁部Paの厚み方向に浸透する。
その後、図10(c)に示すように、制御装置6は、ヘッドドライバ54を制御して、溶剤を着弾させた記録用紙Pの縁部Paの同一箇所である着弾位置にノズル40からインクの液滴を噴射させる。すると、図10(d)に示すように、ノズル40から噴射されたインクの液滴は、溶剤を噴射させた記録用紙Pの縁部Paの同一箇所に着弾し、溶剤が浸透していない記録用紙Pに着弾した場合に比べて、溶剤の作用により記録用紙Pの厚み方向に浸透し、マーキングPdが形成される。本実施形態においては、制御装置6が、ヘッドドライバ54を制御して、記録用紙Pの縁部Paに溶剤噴射ノズル240から溶剤を噴射させた後、溶剤噴射ノズル240から溶剤を噴射させた記録用紙Pの縁部Paの同一箇所にノズル40からインクの液滴を噴射させる一連の動作がマーキング噴射動作となる。
これによると、マーキング噴射動作において記録用紙Pに噴射させたインクの液滴を、通常噴射動作において記録用紙Pに噴射させたインクの液滴よりも記録用紙Pの厚み方向により浸透させることができる。したがって、記録用紙Pの側方から確認しやすいマーキングPdを形成することができる。
<第3実施形態>
続いて、本発明の第3実施形態について説明する。図11は、本発明の第3実施形態に係るインクジェットヘッドの上面図である。本実施形態におけるインクジェットプリンタは、第1実施形態のインクジェットヘッド3に、マーキング用インクを噴射するマーキング用インク噴射ノズルをさらに設けているだけで、それ以外の構成は第1実施形態と同様である。なお、第1実施形態と同様なものについては、同符号で示し説明を省略する。
図11に示すように、インクジェットヘッド303は、4本のノズル列41を構成する複数のノズル40に加えて、図11の右方に紙送り方向(図11の上下方向)に沿って配列されてノズル列341を構成する複数のマーキング用インク噴射ノズル340を有している。ノズル列341は、4本のノズル列41とともに走査方向に並べて配置されている。マーキング用インク噴射ノズル340から噴射されるマーキング用インクは、ノズル40から噴射されるインクなどの通常噴射動作に用いるインクと記録用紙Pへのインクの浸透度を高める溶剤とを混合したマーキング専用のインクである。
本実施形態に係るインクジェットプリンタによるマーキング噴射動作においては、制御装置6は、ヘッドドライバ54を制御して、マーキング用インク噴射ノズル340から記録用紙Pの縁部Paに向けてマーキング用インクを噴射させる。すると、記録用紙Pの縁部Paに着弾したマーキング用インクは、通常噴射動作でノズル40から噴射されるインクが記録用紙Pに着弾した場合に比べて、記録用紙Pの縁部Paの厚み方向により浸透する。これによると、マーキング噴射動作において記録用紙Pに噴射させたマーキング用インクの液滴を、通常噴射動作において記録用紙Pに噴射させたインクの液滴よりも記録用紙Pの厚み方向により浸透させることができる。つまり、記録用紙Pの側方から確認しやすいマーキングPdを形成することができる。また、通常噴射動作とマーキング噴射動作で使用するインクを兼用する場合に比べて、通常噴射動作用のインクの消費量を抑えることができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。図12は、本発明の第4実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成図である。本実施形態におけるインクジェットヘッド403は、図11に示すように、ライン型のインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド403は、その下面において走査方向(図12の左右方向)に沿って、用紙の走査方向全域に亘って配列された図示しない複数のノズルを有している。さらに、このインクジェットヘッド403は、所定の液滴噴射位置において本体フレーム4に位置決め固定された状態で、複数のノズルから記録用紙Pに対してインクの液滴を噴射するように構成されている。また、複数のノズルは、走査方向に沿って配列されてノズル列を構成しており、このようなノズル列が紙送り方向(図12の上下方向)に4本並べて配置されている。これら4本のノズル列に属するノズルからは、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの4色のインクがそれぞれ噴射される。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ401によるマーキング噴射動作においては、搬送ローラ5によって搬送される記録用紙Pの縁部Paと対向するノズルからインクの液滴が噴射されて、記録用紙Pの側端部PcにマーキングPdが形成される。つまり、搬送ローラ5によって搬送される記録用紙Pの縁部Paと対向するノズルは、マーキング噴射動作専用のノズルとなっている。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態について説明する。図13は、本発明の第5実施形態に係るインクジェットプリンタの概略平面図である。図14は、本発明の第5実施形態に係るインクジェットプリンタにおいて記録用紙の搬送状態を説明する図であり、(a)は記録用紙が給紙されたときであり、(b)は給紙された記録用紙の一方の面に印刷動作が行われているときであり、(c)は一方の面に印刷動作が行われた記録用紙が反転されるときであり、(d)は反転された記録用紙の他方の面に印刷動作が行われているときである。図15は、本発明の第5実施形態に係るインクジェットプリンタによる記録用紙への印刷動作を説明する概略平面図である。
本実施形態におけるインクジェットプリンタ501は、図13に示すように、第1実施形態のインクジェットプリンタ1に反転機構510が加わり、記録用紙Pの両面に印刷動作が可能となっている。
インクジェットプリンタ501は、給紙口511から給紙された記録用紙P(図14(a)参照)を2組のローラ対512及びガイド部材518を介して、インクジェットヘッド503と対向する領域まで搬送する(図14(b)参照)。そして、インクジェットプリンタ501は、インクジェットヘッド503と一方の面が対向している記録用紙Pを、2組のローラ対515を図13の逆回転させて反転機構510へ送る(図14(c)参照)。その後、インクジェットプリンタ501は、反転機構510を構成するガイド部材516、517及び2組のローラ対519によって記録用紙Pを反転させて、記録用紙Pをインクジェットヘッド503と対向する領域まで送り、記録用紙Pの他方の面とインクジェットヘッド503とを対向させる(図14(d)参照)。なお、2組のローラ対512、515、519は、制御装置6によって図示しないモータが制御されることで回転駆動している。
図15に示すように、本実施形態に係るインクジェットプリンタ501における制御装置6は、記録用紙Pの一方の面とインクジェットヘッド503とが対向しているとき(1枚の記録用紙Pに対して1回目に記録用紙Pとインクジェットヘッド503とが対向するとき)に、ヘッドドライバ54を制御して、ノズル40からインクの液滴を噴射させて、通常噴射動作を行う。そして、制御装置6は、反転機構510を介して、記録用紙Pの他方の面とインクジェットヘッド503とが対向しているとき(1枚の記録用紙Pに対して2回目に記録用紙Pとインクジェットヘッド503とが対向するとき)に、ヘッドドライバ54を制御して、ノズル40からインクの液滴を噴射させて、通常噴射動作及びマーキング噴射動作を行う。
マーキング噴射動作で記録用紙Pの縁部Paに噴射されたインク(マーキングPd)は、通常噴射動作で記録用紙Pの印字領域Pbに噴射されたインクよりも記録用紙Pの厚み方向に浸透している。したがって、一方の面への通常噴射動作(すなわち1回目の通常噴射動作)に加えて、一方の面へマーキング噴射動作を行い、この記録用紙Pを反転機構510によって反転させると、記録用紙Pの縁部Paに浸透したインクがにじんでしまう。
そこで、他方の面への通常噴射動作(すなわち2回目の通常噴射動作)とともにマーキング噴射動作を行うことで、印刷動作後の記録用紙Pはすぐに排出されるため、記録用紙Pの縁部Paに浸透したインクのにじみを防止することができる。なお、記録用紙Pの一方の面にだけ通常噴射動作を行い、他方の面に通常噴射動作を行わない場合においても、他方の面へマーキング噴射動作を行うことで、記録用紙Pの側端部PcからはマーキングPdを確認することができるが、通常噴射動作が行われた一方の面からはマーキングPdを目立ちにくくすることができる。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態について説明する。図16は、本発明の第6実施形態に係るインクジェットプリンタの概略平面図である。本実施形態におけるインクジェットプリンタ601は、第4実施形態のライン型のインクジェットプリンタ403が、記録用紙Pの両面にそれぞれ対向するように設けられており、記録用紙Pの両面に印刷動作が可能となっている。
インクジェットプリンタ601は、2組のローラ対615によって搬送される記録用紙Pの両面にそれぞれ対向する2つのライン型のインクジェットヘッド403a、403bを有している。2つのライン型のインクジェットヘッド403a、403bは、第4実施形態のインクジェットヘッド403と同様の構成となっている。インクジェットヘッド403aは、その下面において記録用紙Pの一方の面と対向するノズルを有している。インクジェットヘッド403bは、その上面において記録用紙Pの他方の面と対向するノズルを有している。また、2つのインクジェットヘッド403a、403bは、紙送り方向にずれた位置に配置されている。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ601における制御装置6は、ヘッドドライバ54を制御して、インクジェットヘッド403a、403bからインクの液滴を噴射して、記録用紙Pの両面に印刷可能である。
このインクジェットプリンタ601において記録用紙Pの一方の面にのみ通常噴射動作を行う場合には、記録用紙Pの他方の面にマーキング噴射動作を行う。具体的には、制御装置6は、ヘッドドライバ54を制御して、インクジェットヘッド403aからインクの液滴を噴射させて、インクジェットヘッド403aと対向する記録用紙Pの一方の面の印字領域Pbに通常噴射動作を行うとともに、インクジェットヘッド403bからインクの液滴を噴射させて、インクジェットヘッド403bと対向する記録用紙Pの他方の面の縁部Paにマーキング噴射動作を行う。
これにより、記録用紙Pの側端部PcからマーキングPdを確認することができるが、通常噴射動作が行われた記録用紙Pの一方の面からはマーキングPdを目立ちにくくすることができる。なお、本実施形態においては、インクジェットヘッド403aと対向する記録用紙Pの一方の面にて通常噴射動作を行い、インクジェットヘッド403bと対向する記録用紙Pの他方の面にてマーキング噴射動作を行ったが、インクジェットヘッド403aと対向する記録用紙Pの一方の面にてマーキング噴射動作を行い、インクジェットヘッド403bと対向する記録用紙Pの他方の面にて通常噴射動作を行ってもよい。
次に、上述した第1〜第6実施形態に種々の変形を加えた変更形態について説明する。上述した実施形態において、マーキングは記録用紙Pの紙送り方向に沿った側端部に形成されていたが、走査方向に沿った側端部(紙送り方向両端の側端部)に形成されてもよい。
また、制御装置6がヘッドドライバ54を制御してマーキング噴射動作を実行することで、記録用紙Pの紙送り方向に沿った一方の側端部のみではなく、他方の側端部もしくは両方の側端部にもマーキングを形成してもよい。
さらに、通常噴射動作用とマーキング噴射動作用とで2つのインクジェットヘッドを設けて、それぞれのインクジェットヘッドを制御装置によって制御することで、通常噴射動作とマーキング噴射動作とを行ってもよい。
1 インクジェットプリンタ
2 キャリッジ
3 インクジェットヘッド
5 搬送ローラ
6 制御装置
40 ノズル
P 記録用紙
Pa 縁部
Pb 印字領域
Pc 側端部
Pd マーキング

Claims (4)

  1. シート状の印刷媒体にインクの液滴を噴射して印刷することが可能なインクジェットプリンタであって、
    前記印刷媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構によって搬送される前記印刷媒体と対向し、前記印刷媒体に向けてインクの液滴を噴射するノズルを備えたインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドを制御する制御手段と、
    前記搬送機構によって搬送される前記印刷媒体に向けて、前記ノズルから噴射されるインクと前記印刷媒体へのインクの浸透度を高める溶剤とを混合したマーキング用インクを噴射するマーキング用インク噴射ノズルと、を備えており、
    前記制御手段は、
    前記インクジェットヘッドに前記印刷媒体の縁部を除く領域に向けてインクの液滴を噴射させる通常噴射動作と、
    前記印刷媒体の側端部にマーキングを形成するために、前記インクジェットヘッドに前記印刷媒体の縁部の一部に向けてインクの液滴を噴射させるマーキング噴射動作と、を実行可能であり、
    さらに、前記マーキング噴射動作において前記印刷媒体の縁部の一部に前記マーキング用インク噴射ノズルからマーキング用インクを噴射させるように前記インクジェットヘッドを制御することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記インクジェットヘッドは、前記搬送機構によって搬送される前記印刷媒体と平行な面内において前記搬送方向と交差した所定の走査方向に沿って、前記印刷媒体と対向する領域と前記印刷媒体の外側の領域との間で、前記インクジェットヘッドを移動させる移動手段を備えており、
    前記制御手段は、前記マーキング噴射動作において前記インクジェットヘッドが前記印刷媒体の外側の領域から前記印刷媒体に近づく方向に移動させているときに、前記印刷媒体の縁部の一部に向けてインクの液滴を噴射させるように前記インクジェットヘッドを制御することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記制御手段によって前記印刷媒体を反転させるように制御される反転機構をさらに備えており、
    前記制御手段は、前記印刷媒体の一方の面に前記マーキング噴射動作を行わずに前記通常噴射動作だけを行い、前記反転機構によって前記印刷媒体を反転させた後、前記印刷媒体の他方の面に前記マーキング噴射動作を行うようにインクジェットヘッドを制御することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記ノズルが前記印刷媒体の両面にそれぞれ対向する2つの前記インクジェットヘッドを有しており、
    前記制御手段は、一方の前記インクジェットヘッドにおいて前記印刷媒体の一方の面に前記マーキング噴射動作を行わずに前記通常噴射動作だけを行い、他方の前記インクジェットヘッドにおいて前記印刷媒体の他方の面に前記マーキング噴射動作を行うように前記インクジェットヘッドを制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
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