JP2004330668A - カタログ本及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カタログ本Aの小口部6又は/及び背部3又は/及び表紙面にインキジェット印字方式にてパーソナルメッセージ、サブパーソナルメッセージ、カタログサブタイトル、キャンペーン情報など読者向けのパーソナル情報7が印字されているカタログ本及びその製造方法。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カタログ本の小口面、背部、表紙面に、カタログ情報に関連するパーソナル情報が表示されたカタログ本及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
辞典や辞書、カラオケ本などの書物には、その書物の小口端部に掲載内容に基づいて日本語の五十音文字「あ、か、さ、た、な、・・・ん」又はアルファベット文字「A、B、C、・・・Z」などのインデックスが設けられ、また、このインデックス文字とともに、この各々インデックス文字によって識別区分された各掲載領域の頁範囲を指定し表示するライン(印刷帯)状やブロック状のインデックスマークが表示されている。
【0003】
上記インデックス付き書物など小口部に印刷表示部を設けた書物の印刷、製本においては、製本するための製本用の折丁として、予めインデックスを小口端部の端部に相当する個所に印刷表示した折丁を準備し、その折丁を用いて丁合し、綴じ付けし、仕上げ断裁して、書物として製本される。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−121841号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の小口部に印刷表示部を設けた書物においては、製本工程にて書物として製本される以前に、書物1冊に使用される製法用の一組の複数部の折丁の小口相当部の端部に対して、印刷工程にて印刷物の小口部に相当する個所にインデックス文字やインデックスマークなどを印刷する必要があり、印刷精度や、製本加工精度、断裁精度を十分に配慮する必要があり、製本能率の向上や製本原価の逓減化の対策に少なからず影響を及ぼすものであった。
【0006】
特に、印刷、製本加工における生産ロットが多種少量である場合には、製本発注者である顧客の要望に十分に対応できる印刷、製本加工が困難である。
【0007】
また近年は、顧客から個々に提示された読者向けの個人情報を掲載した絵本などパーソナル本の需要が増しており、このようなパーソナル本においては一般に多種少量生産となる場合が多いため、顧客の要望に十分に対応できる印刷製本加工が困難である。
【0008】
本発明の課題は、製本した後のカタログ本の小口端部や背部、表紙面などに対して、顧客から個々に提示された読者向けの個人情報を印刷表示したパーソナルなカタログ本を提供するとともに、その様なカタログ本を比較的安価に提供できるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る発明は、カタログ本の小口部又は/及び背部に、インキジェット印字方式にてパーソナルメッセージ、サブパーソナルメッセージ、カタログサブタイトル、キャンペーン情報など読者向けのパーソナル情報が印字されていることを特徴とするカタログ本である。
【0010】
本発明の請求項2に係る発明は、カタログ本の表表紙又は/及び裏表紙の表紙面に、インキジェット印字方式にて宛名、パーソナルメッセージ、利用店舗名など読者向けのパーソナル情報が印字されていることを特徴とするカタログ本である。
【0011】
本発明の請求項3に係る発明は、カタログ本の小口部又は/及び背部に、インキジェット印字方式にてパーソナルメッセージ、サブパーソナルメッセージ、カタログサブタイトル、キャンペーン情報などが印字され、且つカタログ本の表表紙又は/及び裏表紙の表紙面に、インキジェット印字方式にて宛名、パーソナルメッセージ、利用店舗名など読者向けのパーソナル情報が印字されていることを特徴とするカタログ本である。
【0012】
本発明の請求項4に係る発明は、上記請求項1乃至3のいずれか1項に係るカタログ本において、小口部又は/及び背部又は/及び表表紙又は/及び裏表紙の表紙面に、ロゴマーク、キャラクター情報が印字されていることを特徴とするカタログ本である。
【0013】
本発明の請求項5に係る発明は、カタログ本をその表紙面に対して小口部又は/及び背部を直角姿勢面に保持しつつ搬送手段により搬送しながら、該小口部又は/及び背部の直角姿勢面に対して垂直方向にインキジェット印字手段によりインキを噴射して、該小口部又は/及び背部に、パーソナルメッセージ、サブパーソナルメッセージ、カタログサブタイトル、キャンペーン情報など読者向けのパーソナル情報を印字付与することを特徴とするカタログ本の製造方法である。
【0014】
本発明の請求項6に係る発明は、カタログ本をその表表紙又は/及び裏表紙の表紙面に対して小口部を直角姿勢面に保持しつつ搬送手段により搬送しながら,該表紙面に対して垂直方向にインキジェット印字手段によりインキを噴射して、該表紙面に宛名、パーソナルメッセージ、利用店舗名など読者向けのパーソナル情報を印字付与することを特徴とするカタログ本の製造方法である。
【0015】
本発明の請求項7に係る発明は、カタログ本をその表紙面に対して小口部を傾斜姿勢面に保持しつつ搬送手段により搬送しながら、該小口部の傾斜姿勢面に対して垂直方向にインキジェット印字手段によりインキを噴射して、該小口部に、パーソナルメッセージ、サブパーソナルメッセージ、カタログサブタイトル、キャンペーン情報など読者向けのパーソナル情報を印字付与することを特徴とするカタログ本の製造方法である。
【0016】
本発明の請求項8に係る発明は、カタログ本をその表紙面に対して小口部を平坦相当表紙面に対して面対称方向の姿勢にある2つの傾斜姿勢面に順次姿勢変換して保持しつつ搬送手段により搬送しながら、該小口部のそれぞれ2つの傾斜姿勢面に対して垂直方向にインキジェット印字手段によりインキを噴射して、該小口部にパーソナルメッセージ、サブパーソナルメッセージ、カタログサブタイトル、キャンペーン情報など読者向けのパーソナル情報を印字付与することを特徴とするカタログ本の製造方法である。
【0017】
本発明の請求項9に係る発明は、上記請求項5乃至請求項8のいずれか1項に係るカタログ本の製造方法において、前記インキジェット印字手段によりロゴマーク、キャラクター情報を印字することを特徴とするカタログ本の製造方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明のカタログ本を、実施の形態に従って以下に詳細に説明すれば、図1は本発明のカタログ本Aの斜視図であり、平綴じ形式、中綴じ形式、ミシン綴じ形式、無線綴じ形式(綴じ用金属線、縫い糸など製本用綴じワイヤ(線)を使用しない接着糊剤による綴じ形式)などの適宜綴じ形式にて製本綴じ付けされた本であって、表紙(表表紙1と裏表紙2と背表紙3)の内部に背表紙3側にて綴部4にて綴じられた本文頁紙葉部5がくるまれて製本されている。
【0019】
前記カタログ本Aの背表紙3に対して対向する小口部6(又は天地小口部のいずれか1方又は両方)には、そのカタログ本Aのカタログ掲載内容に関連するパーソナルメッセージ、サブパーソナルメッセージ、カタログサブタイトル、キャンペーン情報(例えば店舗別キャンペーン情報)などカタログ読者向けのパーソナル情報7が、インキジェット印字方式にて印字される。
【0020】
例えば、パーソナルメッセージとしては、ポイント(ポイントカードの取得ポイント数など)の告知、購入履歴のセグメント化により顧客が興味を示しそうなコンテンツの紹介、ブラント紹介などがあり、例えば、図1に示すように、小口部6には、図1に示すように「バーゲンセール中」、あるいは「商品キャンペーン実施中」など、顧客へのサービスセール情報や販売促進情報など情報表示のための印字がされている。
【0021】
また、前記カタログ本Aの背表紙3の表面にも、カタログ本のタイトルをはじめとして、パーソナルメッセージ、サブパーソナルメッセージ、カタログサブタイトル、キャンペーン情報などカタログ読者向けのパーソナル情報7が、インキジェット印字方式にて印字されていてもよい。
【0022】
また、カタログ本Aの表表紙1又は/及び裏表紙2にも、カタログ本のタイトルをはじめとして、カタログ本が送付されるカタログ読者(カタログ販売や通信販売の利用者)の宛名や、パーソナルメッセージ、利用店舗名など読者向けのパーソナル情報7がインキジェット印字方式にて印字されている。
【0023】
また、本発明のカタログ本Aの小口部6又は/及び背表紙3又は/及び表表紙1又は/及び裏表紙2の表紙面には、カタログに掲載されている販売商品の製造者や販売者を表示する商標、ロゴマーク、キャラクター情報9などがインキジェット印字方式にて印字されている。
【0024】
本発明のカタログ本Aにおいて、上記パーソナル情報7やキャラクター情報9は、本Aを製本後又は製本仕上げ断裁後に、小口部6(天地小口部)、背表紙3又は/及び表表紙1又は/及び裏表紙2に対して、インキジェット印字方式にて印字工程にて印字される。
【0025】
本発明のカタログ本Aの小口部6に設けたパーソナル情報7の文字の形状は、その本Aを平坦状態にして、本Aの表紙面に対して小口部6を直角面にした場合において、その小口部6(小口面)にて縦長又は偏平ではない正常な歪みの無い正しい文字形状を呈するように設けるようにしてもよいし、本Aの表紙面に対して小口部6を傾斜面にした場合において、その小口部6(小口面)にて縦長又は偏平ではない正常な歪みの無い正しい文字形状を呈するように設けるようにしてもよい。
【0026】
図2は、カタログ本Aの小口部6に対してパーソナル情報7をインキジェット方式にて印字してカタログ本Aを製造する製造方法を説明する斜視図であり、X1 (前後)−Y1 (上下)方向に移動走査可能な走査型のインクジェット印字手段Bと、印字された後の本AをX2 方向に搬送する搬送手段Cとを使用する。
【0027】
本Aを平坦にして、その小口部6(製本小口断裁仕上げ面)を平坦な表紙に対して直角に保持し、その小口部6に対して垂直方向にインキジェット印字手段Bによりパーソナル情報7を印字付与する。
【0028】
小口部6に対して垂直方向に、水平方向に出力印字する1乃至2基以上複数基のインキジェット印字手段Bと、該印字手段Bの側方に、本Aをその小口部6を垂直にして保持し、矢印方向X2 に搬送する搬送手段Cとを備える。なお、本Aの小口部6が少なくともほぼ垂直になるように搬送手段Cに載置されるならば、その本Aは搬送手段Cに対して図示するように平坦状態に載置されてもよいし、湾曲状態に載置されてもよい。
【0029】
図3は、カタログ本Aの小口部6(製本小口断裁仕上げ面)を水平にし、その小口部6にパーソナル情報7を印字してカタログ本Aを製造する製造方法を説明する側面図であり、パーソナル情報7を出力印字する1乃至2基以上複数基のインキジェット印字手段Bと、該印字手段Bの下方(又は上方)に本Aをその小口部6を水平にして搬送する搬送手段Cとを備える。なお、本Aの小口部6が、少なくともほぼ水平になるように搬送手段Cに載置されるならば、その本Aは搬送手段Cに対して垂直状態に載置されてもよいし、あるいは図3に示すように、カタログ本Aを、搬送手段Cに対して湾曲状態にそれぞれ矢印J、K、L、M、N方向から支持した状態で載置されてもよい。
【0030】
上記印字手段Bはインクジェットプリンターを用い、定位置に固定された定位置印字型、あるいは図2にて破線で示すように、水平方向に向かって出力し、X1 (前後)若しくはY1 (上下)方向、又はX1 (前後)−Y1 (上下)方向に移動走査可能な走査型、又は図3に示すように垂直下方に向かって出力するものである。なお、印字手段Bの印字方向(インキ付着方向、印圧方向)は、印字すべき小口部6に対してほぼ垂直であれば特に限定されるものではなく、図4に示すように水平方向、垂直下向き方向、垂直上向き方向などいずれでもよい。
【0031】
搬送手段Cは、例えば、ベルトコンベア、ローラコンベア、バケット型コンベアなど適宜形式の搬送手段Cが使用でき、定位置に固定された定位置印字型、あるいは実線で示すようにX2 (前後)方向若しくはY2 (上下)方向、又はX2 (前後)−Y2 (上下)方向に連続移動若しくは間欠移動可能な可動型である。
【0032】
【実施例】
以下に、図2、図3に基づいて、上記インキジェット印字手段Bと搬送手段Cを用いて本Aの小口部6にパーソナル情報7を形成する方法の実施例について説明する。
【0033】
<実施例1>
X1 (前後)−Y1 (上下)方向に移動走査可能な走査型のインクジェットプリンター印字手段Bと、カタログ本AをX2 方向に搬送する搬送手段Cとを使用した。
【0034】
図2に示すように、まずカタログ本Aを、その小口部6を印字手段B側に対向させて搬送手段C上に、水平に平坦状態で載置し、小口部6を表紙1、2に対して直角姿勢にした後、搬送手段CをX2 方向における前進又は後退方向に搬送動作させて、本Aの小口部6の印字を開始すべき位置と印字手段Bの印字ヘッド部(ジェットインキIの噴射点)が正対する位置まで本Aを搬送移動させて停止させた。
【0035】
続いて、印字手段Bを制御するための印字制御部(予めカタログ本Aの位置に対応して入力した印字手段Bを印字制御するための制御データと、パーソナル情報データを記憶し、該データに基づいて印字手段Bを印字制御する印字制御信号を発生する制御部)から印字制御信号を印字手段Bに出力し、その制御信号に基づいて印字手段BをX1 (前後)−Y1 (上下)方向に移動走査し、本Aの小口部6の頁紙葉5に向かってジェットインキI(小滴状の液状着色インキ)を噴射してパーソナル情報7を印字し、図1に示すようなパーソナル情報7を付与したカタログ本Aを製造した。
【0036】
<実施例2>
図2に示すX1 (前後)−Y1 (上下)方向に移動走査可能な走査型のインクジェットプリンター印字手段Bの印字方向を垂直に配置した印字手段B(X1 (前後)−Y1 (左右)方向の水平面内を移動走査可能)と、その下方に配置されたカタログ本AをX2 方向に搬送する搬送手段Cとを使用した。
【0037】
図3に示すように、まずカタログ本Aを搬送手段C上に一方向に湾曲(矢印J、K、L、M、N方向から支持)させた状態で載置し、小口部6の頁紙葉5をずれ重ね状態にし、その本Aの表紙1、2に対して小口部6(小口面)を傾斜姿勢にして、その小口部6を水平にして印字手段B側に対向させた後、搬送手段Cを搬送動作させ、本Aの小口部6の印字を開始すべき位置と印字手段Bの印字ヘッド部(ジェットインキIの噴射点)が正対する位置まで本Aを搬送移動させて停止させた。
【0038】
続いて、印字手段Bを制御するための印字制御部(予め本Aの位置に対応して入力した印字手段Bを印字制御するための制御データと、パーソナル情報データを記憶し、該データに基づいて印字手段Bを印字制御する印字制御信号を発生する制御部)から印字制御信号を印字手段Bに出力し、その制御信号に基づいて印字手段BをX1 (前後)−Y1 (左右)方向に移動走査し、本Aの小口部6のずれ重ね状態の頁紙葉5に向かってジェットインキI(小滴状の液状着色インキ)を噴射して、パーソナル情報7を印字し、図1に示すようなパーソナル情報7を付与したカタログ本Aを製造した。
【0039】
<実施例3>
図2に示すX1 (前後)−Y1 (上下)方向に移動走査可能な走査型のインクジェットプリンター印字手段Bの印字方向を垂直に配置した印字手段B(X1 (前後)−Y1 (左右)方向の水平面内を移動走査可能)と、その下方に配置されたカタログ本AをX2 方向に搬送する搬送手段Cとを使用した。
【0040】
図3に示すように、まずカタログ本Aを搬送手段C上に一方向に湾曲(矢印J、K、L、M、N方向から支持した)状態で載置し、小口部6の頁紙葉5をずれ重ね状態にし、その本Aの表紙1、2に対して小口部6(小口面)を傾斜姿勢にし、その小口部6を水平にして印字手段B側に対向させた後、搬送手段Cを搬送動作させ、本Aの小口部6の印字を開始すべき位置と印字手段Bの印字ヘッド部(ジェットインキIの噴射点)が正対する位置まで本Aを搬送移動させて停止させた。
【0041】
続いて、印字手段Bを制御するための印字制御部(予め本Aの位置に対応して入力した印字手段Bを印字制御するための制御データと、パーソナル情報データを記憶し、該データに基づいて印字手段Bを印字制御する印字制御信号を発生する制御部)から印字制御信号を印字手段Bに出力し、その制御信号に基づいて印字手段BをX1 (前後)−Y1 (左右)方向に水平移動走査し、本Aの小口部6のずれ重ね状態の頁紙葉5に向かって下向きにジェットインキI(小滴状の液状着色インキ)を噴射して、パーソナル情報7を印字した。
【0042】
次に、図3に示す本Aを搬送手段C上に他方向(図5に示す前記一方向と反対方向の点線で示す方向)に湾曲(矢印J、K、L、M、N方向から支持)させた状態で載置し、小口部6の頁紙葉5をずれ重ね状態にし、その本Aの表紙1、2に対して小口部6(小口面)を傾斜姿勢(表紙面に対する小口端面の傾斜姿勢面が平坦相当の表紙面に対して、面対称の関係にある姿勢又は略面対称の関係にある姿勢、あるいは必ずしも面対称にはないが面対称となる方向にある姿勢など、面対称方向の姿勢にある2つの傾斜姿勢面)にし、その際に小口部の領域が印字手段Bに対して位置変動しないように(表表紙1と裏表紙2の両側から小口部6を保持)し、その小口部6を水平にして印字手段B側に対向させた後、搬送手段Cを搬送動作させ、本Aの小口部6の印字を開始すべき位置と印字手段Bの印字ヘッド部(ジェットインキIの噴射点)が正対する位置まで本Aを搬送移動復帰させて停止させた。
【0043】
続いて、印字制御信号を印字手段Bに出力し、その制御信号に基づいて印字手段BをX1 (前後)−Y1 (左右)方向に移動走査し、本Aの小口部6のずれ重ね状態の頁紙葉5に向かってジェットインキI(小滴状の液状着色インキ)を噴射して、パーソナル情報7を印字し、図1に示すようなパーソナル情報7を付与したカタログ本Aを製造した。
【0044】
このようにして、一方向とその反対方向とにそれぞれ彎曲させた前記カタログ本Aの小口部6に対して、パーソナル情報7の印字を終了した後は、搬送手段Cを搬送動作させて、後続する次の本Aを図5に示すように前記同様に一方向に彎曲させた後、その小口部6の印字を開始すべき位置と印字手段Bの印字ヘッド部(ジェットインキIの噴射点)が正対する位置まで、本Aを搬送移動させて停止させた後、上記印字動作を行い、以下同様にして印字操作を行い、後続の各々本Aの小口部6のずれ重ね状態の頁紙葉5に対して、パーソナル情報7を順次印字付与した。
【0045】
【発明の効果】
本発明のカタログ本は、製本した後の平坦状態の本の小口部(小口面)や背部に対し、あるいは表紙面に対して、インキジェット印字方式によりパーソナル情報を印字したものであり、製本後の本に対してパーソナル情報を印字することができるため、印刷工程や製本工程、あるいは製本環境に規制されずに自由度を以て、顧客から提示された各種形態のパーソナル情報や各種形態のロゴマークなどを、カタログ本に対して選択付与することができる効果がある。
【0046】
また、従来は、製本工程に使用する製本用の折丁や印刷紙葉における製本後に小口部となる領域に、印刷工程にてパーソナル情報を印刷する必要があったが、本発明の製造方法によれば、それが不要になり、パーソナル情報を製本後の本に対して印字できるので、カタログ販売や通信販売やネット販売を利用したり、そのカタログ本を閲覧利用する個々の顧客向けのパーソナルなカタログ本を製造する場合における少量生産ロットや多種少量の生産ロットに対する製本能率の向上及び製本原価の逓減化に対して絶大な効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカタログ本の全体斜視図。
【図2】本発明のカタログ本の小口端部にインデックスを印字する方法を説明する斜視図。
【図3】本発明のカタログ本の小口端部にインデックスを印字する方法を説明する斜視図。
【符号の説明】
1…表表紙 2…裏表紙 3…背表紙 4…綴部 5…頁紙葉 6…小口部
7…パーソナル情報
A…本 B…印字手段 C…搬送手段
Claims (9)
- カタログ本の小口部又は/及び背部に、インキジェット印字方式にてパーソナルメッセージ、サブパーソナルメッセージ、カタログサブタイトル、キャンペーン情報など読者向けのパーソナル情報が印字されていることを特徴とするカタログ本。
- カタログ本の表表紙又は/及び裏表紙の表紙面に、インキジェット印字方式にて宛名、パーソナルメッセージ、利用店舗名など読者向けのパーソナル情報が印字されていることを特徴とするカタログ本。
- カタログ本の小口部又は/及び背部に、インキジェット印字方式にてパーソナルメッセージ、サブパーソナルメッセージ、カタログサブタイトル、キャンペーン情報などが印字され、且つカタログ本の表表紙又は/及び裏表紙の表紙面に、インキジェット印字方式にて宛名、パーソナルメッセージ、利用店舗名など読者向けのパーソナル情報が印字されていることを特徴とするカタログ本。
- 請求項1乃至3のいずれか1項記載のカタログ本において、小口部又は/及び背部又は/及び表表紙又は/及び裏表紙の表紙面に、ロゴマーク、キャラクター情報が印字されていることを特徴とするカタログ本。
- カタログ本をその表紙面に対して小口部又は/及び背部を直角姿勢面に保持しつつ搬送手段により搬送しながら、該小口部又は/及び背部の直角姿勢面に対して垂直方向にインキジェット印字手段によりインキを噴射して、該小口部又は/及び背部にパーソナルメッセージ、サブパーソナルメッセージ、カタログサブタイトル、キャンペーン情報など読者向けのパーソナル情報を印字付与することを特徴とするカタログ本の製造方法。
- カタログ本をその表表紙又は/及び裏表紙の表紙面に対して小口部を直角姿勢面に保持しつつ搬送手段により搬送しながら,該表紙面に対して垂直方向にインキジェット印字手段によりインキを噴射して、該表紙面に宛名、パーソナルメッセージ、利用店舗名など読者向けのパーソナル情報を印字付与することを特徴とするカタログ本の製造方法。
- カタログ本をその表紙面に対して小口部を傾斜姿勢面に保持しつつ搬送手段により搬送しながら、該小口部の傾斜姿勢面に対して垂直方向にインキジェット印字手段によりインキを噴射して、該小口部にパーソナルメッセージ、サブパーソナルメッセージ、カタログサブタイトル、キャンペーン情報など読者向けのパーソナル情報を印字付与することを特徴とするカタログ本の製造方法。
- カタログ本をその表紙面に対して小口部を平坦相当表紙面に対して面対称方向の姿勢にある2つの傾斜姿勢面に順次姿勢変換して保持しつつ搬送手段により搬送しながら、該小口部のそれぞれ2つの傾斜姿勢面に対して垂直方向にインキジェット印字手段によりインキを噴射して、該小口部にパーソナルメッセージ、サブパーソナルメッセージ、カタログサブタイトル、キャンペーン情報など読者向けのパーソナル情報を印字付与することを特徴とするカタログ本の製造方法。
- 前記インキジェット印字手段によりロゴマーク、キャラクター情報を印字することを特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれか1項記載のカタログ本の製造方法。
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