JP4715771B2 - 運転支援システム - Google Patents
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Description
そのシステムでは、進行方向において道路が狭くなっている場所を検出するとともに、対向車が来ることを検出したり、緊急車両が接近していることを検出する。そして、その狭くなっている場所で、対向車などとすれ違うことができるか否かを判断し、すれ違いできないと判断した場合には、地図データベースのデータに基づき、待機場所を検索して、検索した待機場所で待機するように報知する(例えば、特許文献1参照)。
以上のような構成の運転支援システム(1)によれば、すれ違い位置において安全かつスムーズにすれ違うことができる。つまり、道路情報、例えば、すれ違い位置の道路の幅や電柱の有無などに基づいてすれ違いに必要な道路状況が評価される。
また、道路状況の評価についても請求項3に記載のように、道路状況評価手段(12)において、少なくとも1つのすれ違い位置までの運転者の前進操作、後退操作、回転操作の容易さ及び少なくとも1つのすれ違い位置を通過する場合と停止する場合における運転者の幅寄せ操作の容易さによって道路状況を評価するようにするとよい。
さらに、請求項5に記載のように、すれ違い方法決定手段(14)においては、複数の車両が少なくとも1つのすれ違い位置ですれ違う際、各々の車両が少なくとも1つのすれ違い位置を通過する場合と停止する場合とのすれ違いの容易度合いに基づいて、最も容易なすれ違い位置を決定し、すれ違い方法として、通過又は停止の何れかを決定するようにするとよい。
ところで、上記各手段を種々の形態で配置して運転支援システム(1)とすることができる。例えば、請求項6に記載のように、運転技量評価手段(52)、すれ違い容易度算定手段(54)及び報知手段(70)をすれ違いを行う車両に搭載する。
そして、車両には、運転技量評価手段(52)で評価した運転者の運転技量、すれ違い容易度算定手段(54)で算定した少なくとも1つのすれ違い位置及びそのすれ違い位置におけるすれ違いの容易度合いを設備に送信するための送信手段(80)を設ける。
[第1実施形態]
(運転支援システム1の構成)
図1は、運転支援システム1の概略の機能構成を示すブロック図である。運転支援システム1は、図1に示すように、センタ装置5と車載装置7とからなる。
道路状況評価処理は、道路情報に基づいて、車両がすれ違いを行うための道路状況を評価する。また、すれ違い方法決定処理は、車載装置7の送受信機80から送信される運転者の運転技量及び少なくとも1つのすれ違い位置とそのすれ違い位置におけるすれ違いの容易度合いに基づいて、最も容易なすれ違い位置とすれ違い方法とを決定する。なお、道路状況評価処理及びすれ違い方法決定処理については、その詳細な処理内容を後述する。
記憶装置30は、センタ制御装置10において処理されたデータや送受信機40で受信された道路などを記憶するためのものであり、具体的には、ハードディスク装置やRAMなどのデータの読み書きが可能な記憶装置である。
車載制御装置50は、図示しないCPU、ROM、RAM、I/Oから構成され、運転技量評価処理とすれ違い容易度算定処理を実行する。
送受信機80は、センタ装置5との間で情報を送受信するためのものであり、図示しない高周波発振器、高周波アンプ及びアンテナから構成されている。
次に図2及び図3に基づいて、センタ装置5及び車載装置7における運転支援処理とセンタ装置5及び車載装置7の間で送受信されるデータの説明をすることにより、運転支援システム1の作動を説明する。
車載装置7では、優先通行結果が受信され、S400において優先通知結果が報知装置70によって報知される。
次に、車載制御装置50において実行される処理について詳細に説明する。
(運転技量評価処理)
まず、図4及び図5に基づき、運転技量評価処理について説明する。図4は、運転技量評価処理のフローチャートであり、図5は、運転履歴の評価項目と各項目の評価内容を示す図である。
先ず、車両A(図2参照)の運転者の場合、駐車時の平均切り返し回数が2回→中評価=5点、急ブレーキの頻度が3%→低評価=10点、年齢が40歳→中評価=5点、プロライセンスを所持していない→No評価=1点、過去の対物事故が0回→No評価=10点、車両Aはオートマチック車なのでエンスト評価は行わない。また、日ごろの運転評価が毎日→高評価=10点、家が細い路地の多い地域にあるが割合10%→低評価=1点、現在の道を通る頻度が毎日→高評価=10点と評価される。
次に、図6に基づき、運転者の運転技量を考慮した道路状況評価処理について説明する。図6は、運転技量を考慮した道路状況評価処理のフローチャートである。
S308では、S302において取得された道路状況強化結果の「回転」の点数とS216で補正された「回転運転に対する運転評価点」とが乗算されて基本点が算定される。
図2の場合車両Aは前進を行うので、S310では、S302において取得された道路状況強化結果の「前進」の点数100とS212で補正された「前進運転に対する運転評価点」である109.4とが乗算され、基本点が100×109.4=10904点と算定される。
S316では、各回避ポイント(1)〜(5)について停止する場合と通行する場合との両方でその回避ポイントの評価を行ったか否かが判定される。そして、両方での評価が終了している場合(S316:Yes)、S318へ処理が移行され、終了していない場合(S316:No)、処理がS304へ戻される。
(センタ制御装置10において実行される処理)
次に、センタ制御装置10において実行される処理について詳細に説明する。
まず、図7及び図8に基づき、道路状況評価処理について説明する。図7及び図8は、道路状況評価処理のフローチャートである。
S712では、S708において蓄積された回避ポイントから回避ポイントが順次取り出され(この場合回避ポイント(2))、続くS714において、回避ポイント(2)に着くまでの操作が「後退」、「回転」、「前進」の何れであるかが判定される。操作が「後退」の場合、処理がS716へ移行され、「回転」の場合、処理がS718へ移行され、「前進」の場合、処理がS720へ移行される。
幅寄せ量が「小」の場合(S722:「小」)、S724において、低い点数が加算される。加算される点数は、当該回避ポイントを通過する場合と停止する場合とで異なる。本実施形態では停止の場合4点、通過の場合1点が加算される。
(運転技量を考慮した優先順位評価処理)
次に、図9に基づき、運転者の運転技量を考慮した優先順位評価処理について説明する。図9は、運転技量を考慮した優先順位評価処理のフローチャートである。
続くS808において、すべての回避ポイントについて評価が終了したか否かが判定される。そして、すべての回避ポイントでの評価が終了した場合(S808:Yes)、処理がS810へ移行され、評価が終了していない場合(S808:No)、処理がS802へ戻され、すべての回避ポイントについて評価が行われる。
続くS816において、蓄積したすべての上位ポイントについて評価したか否かが判定される。そして、すべての上位ポイントについて評価が終了している場合(S816:Yes)、処理がS818に移行され、評価が終了していない場合(S816:No)、処理がS812へ戻され、すべての上位ポイントについて評価が繰り返される。
S820では、S814で回避ポイントであると判定された回避ポイントとその回避ポイントにおける回避動作とが送受信機40を介して送信される。図2の場合、回避ポイント(4)と、車両Aに対しては「通行」、車両Bに対しては「停止」という回避動作が送受信機40を介して送信される。
以上に説明した運転支援システム1によれば、複数のすれ違い可能なポイントうち最も容易にすれ違うことができるすれ違いポイントが決定されるとともに、そのすれ違いポイントを通過すればよいのか停止すればよいのかがすれ違う各車両に対して報知装置70によって報知される。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態として、構成品をすべて車載した運転支援システム2について、図10に基づいて説明する。図10は、運転支援システム1の概略の機能構成を示すブロック図である。運転支援システム2は、第1実施形態でセンタ装置5に含まれていた構成品を車両に搭載したものである。
例えば、上記実施形態では、報知装置70において、表示器に地図を表示し、その地図上すれ違いポイントを表示するとともに音声で「通過してください。」あるいは「停止してください。」と報知を行っていたが、運転者に直感的にわかりやすいように仮想信号を表示してどちらが通行するかを指示してもいいし、仮想の交通整理員を表示して、どちらが通行するか指示するなどしてもよい。
Claims (7)
- 運転者の運転履歴に基づいて、前記運転者のすれ違い操作に関する運転技量を評価する運転技量評価手段と、
車両がすれ違いを行う道路の道路情報に基づいて、すれ違いに必要な道路状況を評価する道路状況評価手段と、
前記車両の車体情報及び前記道路状況評価手段によって評価された道路状況とに基づき、前記車両がすれ違いを行う道路において、少なくとも1つのすれ違い位置及びそのすれ違い位置におけるすれ違いの容易度合いを算定するすれ違い容易度算定手段と、
前記運転技量評価手段によって評価された前記運転者の運転技量及び前記すれ違い容易度算定手段で算定された少なくとも1つのすれ違い位置とそのすれ違い位置におけるすれ違いの容易度合いに基づいて、最も容易なすれ違い位置とすれ違い方法とを決定するすれ違い方法決定手段と、
前記すれ違い方法決定手段で決定されたすれ違い位置とすれ違い方法とを前記運転者に報知するための報知手段と、
を備えたことを特徴とする運転支援システム。 - 請求項1に記載の運転支援システムにおいて、
前記運転技量評価手段は、
前記運転者の前進操作、後退操作、回転操作及び幅寄せ操作の運転技量を評価することを特徴とする運転支援システム。 - 請求項1又は請求項2に記載の運転支援システムにおいて、
前記道路状況評価手段は、
前記少なくとも1つのすれ違い位置までの前記運転者の前進操作、後退操作、回転操作の容易さと、
前記少なくとも1つのすれ違い位置を通過する場合と停止する場合における前記運転者の幅寄せ操作の容易さと、
によって道路状況を評価することを特徴とする運転支援システム。 - 請求項1〜請求項3の何れかに記載の運転支援システムにおいて、
前記すれ違い容易度算定手段は、
前記運転者の前進操作、後退操作、回転操作の運転技量と前記少なくとも1つのすれ違い位置における幅寄せ操作の運転技量に基づいて、前記少なくとも1つのすれ違い位置を通過する場合と停止する場合とですれ違いの容易度合いを算定することを特徴とする運転支援システム。 - 請求項1〜請求項4の何れかに記載の運転支援システムにおいて、
前記すれ違い方法決定手段は、
前記車両が前記少なくとも1つのすれ違い位置を通過する場合と停止する場合とのすれ違いの容易度合いに基づいて、最も容易なすれ違い位置を決定し、前記すれ違い方法として、通過又は停止の何れかを決定することを特徴とする運転支援システム。 - 請求項1〜請求項5の何れかに記載の運転支援システムにおいて、
前記運転技量評価手段、前記すれ違い容易度算定手段及び前記報知手段は、前記すれ違いを行う車両に搭載され、
前記道路状況評価手段及び前記すれ違い方法決定手段は、前記すれ違いを行う車両以外の設備に備えられ、
前記車両は、前記運転技量評価手段で評価した運転者の運転技量、前記すれ違い容易度算定手段で算定した前記少なくとも1つのすれ違い位置及びそのすれ違い位置におけるすれ違いの容易度合いを前記設備に送信するための送信手段と、前記道路状況評価手段で評価した前記車両がすれ違いを行うための道路状況及び前記設備に備えられた前記すれ違い方法決定手段によって決定された前記最も容易なすれ違い位置とすれ違い方法とを受信するための受信手段を備え、
前記設備は、前記車両に備えられた送信手段から送信される前記運転技量評価手段で評価した運転者の運転技量、前記すれ違い容易度算定手段で算定した前記少なくとも1つのすれ違い位置及びそのすれ違い位置におけるすれ違いの容易度合いを受信するための受信手段と、前記道路状況評価手段で評価した前記車両がすれ違いを行うための道路状況及び前記すれ違い方法決定手段によって決定された前記最も容易なすれ違い位置とすれ違い方法とを前記車両へ送信するための送信手段を備えていることを特徴とする運転支援システム。 - 請求項1〜請求項5の何れかに記載の運転支援システムにおいて、
前記運転技量評価手段、前記報知手段、前記道路状況評価手段、前記すれ違い容易度算定手段及び前記すれ違い方法決定手段は、すれ違いを行う各車両に備えられ、
前記各車両は、前記運転技量評価手段で評価した運転者の運転技量、前記すれ違い容易度算定手段で算定した前記少なくとも1つのすれ違い位置及びそのすれ違い位置におけるすれ違いの容易度合い、前記道路状況評価手段で評価した前記車両がすれ違いを行うための道路状況及び前記すれ違い方法決定手段によって決定された前記最も容易なすれ違い位置とすれ違い方法を送受信するための送受信手段を備えていることを特徴とする運転支援システム。
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