JP4715364B2 - 光増幅装置およびその制御方法 - Google Patents

光増幅装置およびその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、光増幅装置およびその制御方法に関するものである。
光増幅装置は、光通信システムにおいて信号光を光増幅するものであり、特に光ADMや光XCを含む光ネットワークにおいては重要な光デバイスである。光ネットワークにおいては、光ADMや光XCの作用により信号光の波数やレベルが変動することから、光増幅装置は、入力信号光の波数やレベルに関わりなく、増幅率を所定値とすることが要求される。
ところで、光ネットワークでは、信号光の切り替え等により、光増幅装置に入力する信号光のパワーが変動する場合が少なくない。一般に、光増幅装置は、入力光パワーが変動すると増幅率も変動する特性を有している。したがって、信号光の切り替え等により、光増幅装置に入力する信号光のパワーが変動すると、光ネットワークの伝送特性に悪影響が生じる場合がある。そこで、光増幅装置では、入力光パワーが変動したときに増幅率を直ちに所定値に戻すという高速制御が求められている。
図1は、増幅率,入力光パワーPinおよびレーザダイオード駆動電流Iそれぞれの時間変化を示す図である。ここで、レーザダイオードは、光増幅部へ供給されるべき励起光を出力するものであり、レーザダイオードに供給される駆動電流Iは、光増幅部における増幅率が所定値となるように制御される。この図に示されるように、入力光パワーPinが変動すると、増幅率も変動する。この変動に対して直ちにレーザダイオード駆動電流Iを変更することで、増幅率は元の所定値に復帰することができる。このとき、入力光パワーPinの変動に因り生じる増幅率の変動は小さいことが望まれ、その為の高速制御が求められている。
図2は、増幅率を所定値に維持する際のレーザダイオード駆動電流Iと入力光パワーPinとの関係を示す図である。この図から判るように、励起光源部に含まれるレーザダイオードに供給される駆動電流Iは、下記(1)式に基づいて調整され得る。ここで、a,bそれぞれは定数である。入力光パワーがPin1からPin2に急激に変動したときに増幅率変動を抑制するには、レーザダイオード駆動電流は「a・Pin1+b」から「a・Pin2+b」へ直ちに切り替えられる必要がある。
Figure 0004715364
特許文献1,2には高速制御を意図した発明が開示されている。特許文献1に開示された光増幅装置は、入力光パワーおよび出力光パワーに基づいてフィードフォワード制御およびフィードバック制御を併用して行って、フィードフォワード制御による高速化およびフィードバック制御による安定化の両立を図ろうとしている。また、特許文献2に開示された光増幅装置は、入力端と光増幅部との間に遅延部が挿入されて、入力光パワーに基づくフィードフォワード制御による高速化を図ろうとしている。
特開2002−076486号公報 特開2002−261364号公報
しかしながら、上記特許文献1,2に開示された光増幅装置では、フィードフォワード制御による高速化を図ろうとしているが、その際に、励起光源部に含まれるレーザダイオードに供給される駆動電流Iは入力光パワーPinに基づいて上記(1)式に従って設定される。ところが、上記(1)式中の定数a,bは、レーザダイオードの各個体および光増幅装置の構成に応じて個々に実測により求めるべき定数であるので、その定数値の設定が容易ではない。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、容易かつ高速に増幅率一定制御を行うことができる光増幅装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
第1の発明に係る光増幅装置は、(1) 入力端に入力した光を光増幅して出力端から出力する光増幅部と、(2) 励起光を出力するレーザダイオードを含み、この励起光を光増幅部に供給する励起光源部と、(3) 入力端に入力する光のパワーをモニタする入力光モニタ部と、(4) 出力端から出力される光のパワーをモニタする出力光モニタ部と、を備える。また、第1の発明に係る光増幅装置制御方法は、このような光増幅装置を制御する方法である。そして、第1の発明に係る光増幅装置に含まれる制御部(第1の発明に係る光増幅装置制御方法)は、入力光モニタ部によるモニタにより得られた入力光パワーPin、出力光モニタ部によるモニタにより得られた出力光パワーPout、および、目標増幅率Gを用いて、出力光パワー誤差Er(=G・Pin−Pout)の積分値を求め、この積分値と入力光パワーPinとの積に基づいて、励起光源部に含まれるレーザダイオードに供給される駆動電流を制御することを特徴とする。
第2の発明に係る光増幅装置は、(1) 入力端に入力した光を光増幅して出力端から出力する光増幅部と、(2) 励起光を出力するレーザダイオードを含み、この励起光を光増幅部に供給する励起光源部と、(3) 入力端に入力する光のパワーをモニタする入力光モニタ部と、(4) 出力端から出力される光のパワーをモニタする出力光モニタ部と、を備える。また、第2の発明に係る光増幅装置制御方法は、このような光増幅装置を制御する方法である。そして、第2の発明に係る光増幅装置に含まれる制御部(第2の発明に係る光増幅装置制御方法)は、入力光モニタ部によるモニタにより得られた入力光パワーPin、出力光モニタ部によるモニタにより得られた出力光パワーPout、および、目標増幅率Gを用いて、出力光パワー誤差Er(=G・Pin−Pout)と入力光パワーPinとの比(Er/Pin)の積分値を求め、この積分値と入力光パワーPinとの積に基づいて、励起光源部に含まれるレーザダイオードに供給される駆動電流を制御することを特徴とする。
第3の発明に係る光増幅装置は、(1) 入力端に入力した光を光増幅して出力端から出力する光増幅部と、(2) 励起光を出力するレーザダイオードを含み、この励起光を光増幅部に供給する励起光源部と、(3) 入力端に入力する光のパワーをモニタする入力光モニタ部と、(4) 出力端から出力される光のパワーをモニタする出力光モニタ部と、を備える。また、第3の発明に係る光増幅装置制御方法は、このような光増幅装置を制御する方法である。そして、第3の発明に係る光増幅装置に含まれる制御部(第3の発明に係る光増幅装置制御方法)は、入力光モニタ部によるモニタにより得られた入力光パワーPin、出力光モニタ部によるモニタにより得られた出力光パワーPout、および、目標増幅率Gを用いて、入力光パワーモニタ時から一定時間経過後の入力光パワーPin'を予測し、出力光パワー誤差Er(=G・Pin'−Pout)の積分値を求め、この積分値と入力光パワー予測値Pin'との積に基づいて、励起光源部に含まれるレーザダイオードに供給される駆動電流を制御することを特徴とする。
第4の発明に係る光増幅装置は、(1) 入力端に入力した光を光増幅して出力端から出力する光増幅部と、(2) 励起光を出力するレーザダイオードを含み、この励起光を光増幅部に供給する励起光源部と、(3) 入力端に入力する光のパワーをモニタする入力光モニタ部と、(4) 出力端から出力される光のパワーをモニタする出力光モニタ部と、を備える。また、第4の発明に係る光増幅装置制御方法は、このような光増幅装置を制御する方法である。そして、第4の発明に係る光増幅装置に含まれる制御部(第4の発明に係る光増幅装置制御方法)は、入力光モニタ部によるモニタにより得られた入力光パワーPin、出力光モニタ部によるモニタにより得られた出力光パワーPout、および、目標増幅率Gを用いて、入力光パワーモニタ時から一定時間経過後の入力光パワーPin'を予測し、出力光パワー誤差Er(=G・Pin'−Pout)と入力光パワー予測値Pin'との比(Er/Pin')の積分値を求め、この積分値と入力光パワー予測値Pin'との積に基づいて、励起光源部に含まれるレーザダイオードに供給される駆動電流を制御することを特徴とする。

本発明によれば、容易かつ高速に増幅率一定制御を行うことができる。
以下、添付図面を参照して、対比すべき比較例とともに、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1比較例)
先ず、第1比較例の光増幅装置1Aについて説明する。図3は、第1比較例の光増幅装置1Aの構成図である。この図に示される光増幅装置1Aは、入力光パワー,出力光パワーおよび目標増幅率Gに基づいてフィードバック制御を行うものである。
この光増幅装置1Aは、入力端1aに入力した光を増幅して出力端1bから出力するものであって、入力端1aに入力した光を増幅する光増幅部11、励起光を光増幅部11に供給する励起光源部としての光カプラ21およびレーザダイオード22、入力端1aに入力する光のパワーPinをモニタする入力光モニタ部としての光カプラ31およびフォトダイオード32、出力端1bから出力される光のパワーPoutをモニタする出力光モニタ部としての光カプラ41およびフォトダイオード42、ならびに、入力光パワーPin,出力光パワーPoutおよび目標増幅率Gに基づいてレーザダイオード22に供給される駆動電流Iを制御する制御部51Aを備える。
光増幅部11は、希土類元素が光導波領域に添加された光ファイバであるのが好適であり、また、この添加される希土類元素がEr元素であるのが好適である。レーザダイオード22から出力された励起光は、光カプラ21を経て光増幅部11に供給される。入力端1aに入力した被増幅光は、光カプラ31および光カプラ21を経て光増幅部11に入力し、この光増幅部11において光増幅される。この光増幅された光は、光カプラ41を経て、出力端1bから出力される。入力端1aに入力した被増幅光の一部は、光カプラ31により分岐されて取り出され、フォトダイオード32により受光されて、これにより入力光パワーPinがモニタされる。出力端1bから出力される光の一部は、光カプラ41により分岐されて取り出され、フォトダイオード42により受光されて、これにより出力光パワーPoutがモニタされる。そして、制御部51Aにより、入力光パワーPinおよび出力パワーPoutに基づいて、励起光源22に供給される駆動電流が制御される。
制御部51Aは、乗算器61、減算器62、積分器63、乗算器64、微分器65、乗算器66、乗算器67および加算器68を含む。
乗算器61は、フォトダイオード32により得られた入力光パワーPinに目標増幅率Gを乗算して、その乗算値(G・Pin)を出力する。減算器62は、乗算器61により得られた乗算値(G・Pin)から、フォトダイオード42により得られた出力光パワーPoutを減算して、その減算値である出力光パワー誤差Er(=G・Pin−Pout)を出力する。
積分器63は、減算器62により得られた出力光パワー誤差Erを時間積分して、その積分値を出力する。乗算器64は、積分器63により得られた積分値に定数Kiを乗算して、その乗算値を出力する。
微分器65は、減算器62により得られた出力光パワー誤差Erを時間微分して、その微分値を出力する。乗算器66は、微分器65により得られた微分値に定数Kdを乗算して、その乗算値を出力する。
乗算器67は、減算器62により得られた出力光パワー誤差Erに定数Kpを乗算して、その乗算値を出力する。そして、加算器68は、乗算器64、乗算器66および乗算器67それぞれから出力ざれた値を加算して、その加算値を駆動電流Iとしてレーザダイオード22へ出力する。
すなわち、この第1比較例の光増幅装置1Aでは、入力光パワーPin,出力光パワーPoutおよび目標増幅率Gに基づいて、制御部51Aにより下記(2)式に従ってPID制御が行われる。この式に従ってPID制御が行われる場合には、定数Kp,Ki,Kdそれぞれの値が適切に設定されることで、出力光パワー誤差Erが0でない限り駆動電流Iが増減して、やがて、出力光パワー誤差Erが0に収束する。ここで、入力光パワーPin、出力光パワーPoutは、対数スケール単位(dBm)ではなくリニアスケール単位(mW)での値であり、電流Iの単位は(mA)である。また目標増幅率Gはリニアスケールでの比率である。
Figure 0004715364
このようなPID制御において入力光パワーがPin1からPin2に急激に変動した場合を考えると、以下のとおりである。図4は、第1比較例の光増幅装置1Aにおける増幅率,入力光パワーPinおよびレーザダイオード駆動電流Iそれぞれの時間変化を示す図である。
この図に示されるように、入力光パワーがPin1で安定していて且つ増幅率が目標値に偏差なく制御されている期間(図中で(i)で示した期間)では、出力光パワー誤差Erは0であるので、このときの駆動電流I1は下記(3)式で表される。
Figure 0004715364
入力光パワーがPin1からPin2に急激に変動した瞬間の後の一定期間(図中で(ii)で示した期間)では、増幅率の変動が小さいので、出力光パワー誤差Erも小さい。したがって、上記(2b)式の右辺において比例項(第1項)および微分項(第3項)の値は小さいので、この期間における駆動電流は、上記駆動電流I1と略同じ値となる。
入力光パワーがPin2で一定となった期間(図中で(iii)で示した期間)では、駆動電流I1に維持したままでは、増幅率に偏差が生じ始めるので、出力光パワー誤差Erが大きくなる。それ故、駆動電流Iは、出力光パワー誤差Erが0に収束するように上記(2)式に従って増減し、やがて、駆動電流I2に収束する。
(第2比較例)
次に、第2比較例の光増幅装置1Bについて説明する。図5は、第2比較例の光増幅装置1Bの構成図である。この図に示される光増幅装置1Bは、入力光パワーに基づいてフィードフォワード制御を行うものである。
この光増幅装置1Bは、入力端1aに入力した光を増幅して出力端1bから出力するものであって、入力端1aに入力した光を増幅する光増幅部11、励起光を光増幅部11に供給する励起光源部としての光カプラ21およびレーザダイオード22、入力端1aに入力する光のパワーPinをモニタする入力光モニタ部としての光カプラ31およびフォトダイオード32、ならびに、入力光パワーPinに基づいてレーザダイオード22に供給される駆動電流Iを制御する制御部51Bを備える。
制御部51Bは、乗算器71、定数発生器72および加算器73を含む。乗算器71は、フォトダイオード32により得られた入力光パワーPinに定数aを乗算して、その乗算値(a・Pin)を出力する。定数発生器72は、定数値bを出力する。そして、加算器73は、乗算器71および定数発生器72それぞれから出力ざれた値を加算して、その加算値を駆動電流Iとしてレーザダイオード22へ出力する。
すなわち、この第2比較例の光増幅装置1Bでは、入力光パワーPinに基づいて、制御部51Bにより上記(1)式に従ってフィードフォワード制御が行われる。このようなフィードフォワード制御では、入力光パワーPinに基づいて直ちに駆動電流Iが調整されるので、高速制御が可能である。
このようなフィードフォワード制御において入力光パワーがPin1からPin2に急激に変動した場合を考えると、以下のとおりである。図6は、第2比較例の光増幅装置1Bにおける増幅率,入力光パワーPinおよびレーザダイオード駆動電流Iそれぞれの時間変化を示す図である。
この図に示されるように、入力光パワーがPin1で安定している期間(図中で(i)で示した期間)では、駆動電流I1は下記(4)式で表される。増幅率は、或る値で一定となるが、外乱(例えば、温度変動、波長変動、等)により所望値から外れる場合がある。
Figure 0004715364
入力光パワーがPin1からPin2に急激に変動した瞬間の後の一定期間(図中で(ii)で示した期間)では、駆動電流I2は下記(5)式で表される。
Figure 0004715364
入力光パワーがPin2で一定となった期間(図中で(iii)で示した期間)では、駆動電流は、I2に維持されたままである。増幅率は、或る値で一定となるが、外乱(例えば、温度変動、波長変動、等)により所望値から外れる場合がある。
(第3比較例)
次に、第3比較例の光増幅装置1Cについて説明する。図7は、第3比較例の光増幅装置1Cの構成図である。この図に示される光増幅装置1Cは、入力光パワー,出力光パワーおよび目標増幅率に基づいてフィードフォワード制御およびフィードバック制御を併用するものである。
この光増幅装置1Cは、入力端1aに入力した光を増幅して出力端1bから出力するものであって、入力端1aに入力した光を増幅する光増幅部11、励起光を光増幅部11に供給する励起光源部としての光カプラ21およびレーザダイオード22、入力端1aに入力する光のパワーPinをモニタする入力光モニタ部としての光カプラ31およびフォトダイオード32、出力端1bから出力される光のパワーPoutをモニタする出力光モニタ部としての光カプラ41およびフォトダイオード42、ならびに、入力光パワーPin,出力光パワーPoutおよび目標増幅率Gに基づいてレーザダイオード22に供給される駆動電流Iを制御する制御部51Cを備える。
制御部51Cは、乗算器61、減算器62、積分器63、乗算器64、微分器65、乗算器66、乗算器67、加算器68、乗算器71、定数発生器72、加算器73および加算器74を含む。これらのうち、乗算器61、減算器62、積分器63、乗算器64、微分器65、乗算器66、乗算器67および加算器68は、第1比較例において制御部51Aに含まれるものと同様のものである。また、乗算器71、定数発生器72および加算器73は、第2比較例において制御部51Bに含まれるものと同様のものである。加算器74は、加算器68および加算器73それぞれから出力ざれた値を加算して、その加算値を駆動電流Iとしてレーザダイオード22へ出力する。
すなわち、この第3比較例の光増幅装置1Cでは、入力光パワーPin,出力光パワーPoutおよび目標増幅率Gに基づいて、制御部51Cにより下記(6)式に従って制御が行われる。この式に従って制御が行われる場合には、フィードフォワード制御による高速化およびフィードバック制御による安定化の両立を図ることができる。
Figure 0004715364
この式に従って制御が行われる場合には、出力光パワー誤差Erが0であっても、入力光パワーPinが変動したときに、上記(6b)式の右辺中のフィードフォワード項(第1項および第2項)が変化するので、駆動電流Iは増減する。また、上記(6b)式の右辺中の第3項,第4項および第5項によっても、出力光パワー誤差Erが0でない限り駆動電流Iが増減して、やがて、出力光パワー誤差Erが0に収束する。
このようなフィードフォワード制御およびフィードバック制御を併用する場合において、入力光パワーがPin1からPin2に急激に変動した場合を考えると、以下のとおりである。図8は、第3比較例の光増幅装置1Cにおける増幅率,入力光パワーPinおよびレーザダイオード駆動電流Iそれぞれの時間変化を示す図である。
この図に示されるように、入力光パワーがPin1で安定していて且つ増幅率が目標値に偏差なく制御されている期間(図中で(i)で示した期間)では、出力光パワー誤差Erは0であるので、このときの駆動電流I1は下記(7)式で表される。この(7)式の右辺において、フィードフォワード項(第1項および第2項)は適切な駆動電流に近い値をとるので、積分項(第3項)は微小であると考えられる。
Figure 0004715364
入力光パワーがPin1からPin2に急激に変動した瞬間の後の一定期間(図中で(ii)で示した期間)では、増幅率の変動が小さいので、出力光パワー誤差Erも小さい。したがって、上記(6b)式の右辺において比例項(第3項)および微分項(第5項)の値は小さいので、この期間における駆動電流I2は下記(8)式で表される。出力光パワー誤差Erが小さいので、この(8)式の右辺中の積分項は、上記(7)式の右辺中の積分項と略同じ値となる。
Figure 0004715364
入力光パワーがPin2で一定となった期間(図中で(iii)で示した期間)では、駆動電流I2に維持したままでは、増幅率に偏差が生じ始めるので、出力光パワー誤差Erが大きくなる。それ故、この期間における駆動電流Iは下記(9)式で表される。駆動電流Iは、出力光パワー誤差Erが0に収束するように下記(9)式に従って増減し、やがて収束する。
Figure 0004715364
(第4比較例)
次に、第4比較例の光増幅装置1Dについて説明する。図9は、第4比較例の光増幅装置1Dの構成図である。この図に示される光増幅装置1Dは、入力光パワーに基づいてフィードフォワード制御を行うものである。
この光増幅装置1Dは、入力端1aに入力した光を増幅して出力端1bから出力するものであって、入力端1aに入力した光に遅延を与える遅延部12、遅延部12から出力された光を増幅する光増幅部11、励起光を光増幅部11に供給する励起光源部としての光カプラ21およびレーザダイオード22、入力端1aに入力する光のパワーPinをモニタする入力光モニタ部としての光カプラ31およびフォトダイオード32、出力端1bから出力される光のパワーPoutをモニタする出力光モニタ部としての光カプラ41およびフォトダイオード42、ならびに、入力光パワーPinおよび出力光パワーPoutに基づいてレーザダイオード22に供給される駆動電流Iを制御する制御部51Dを備える。
遅延部12は、光カプラ31と光カプラ21との間に設けられ、入力端1aに入力した光に遅延を与えた後に光増幅部11へ該光を出力する。この遅延部12として、適当な長さの光ファイバが用いられる。
制御部51Dは、レーザダイオード22に供給されるべき駆動電流を入力光パワーおよび出力光パワーに基づいて算出し、その駆動電流をレーザダイオード22に供給する。その算出には或る時間を要するが、遅延部12が挿入されていることにより、入力光パワーを前もって得ることができるので、駆動電流を素早く操作することができる。
(第1〜第4の比較例の光増幅装置の問題点)
これまでに説明した第1〜第4の比較例の光増幅装置は、以下のような問題点を有している。第1比較例の光増幅装置1Aのようにフィードバック制御(PID制御)を行う場合には、出力光パワー誤差Erが0であると駆動電流Iが変更されないので、駆動電流Iの操作タイミングが遅れ、これにより、増幅率変動が大きくなる。第2および第3の比較例の光増幅装置1B,1Cのようにフィードフォワード制御を行う場合には、増幅率変動を抑えることができるものの、レーザダイオードの各個体および光増幅装置の構成に応じて個々に定数a,bを実測により求める必要があるので、その定数値の設定が容易ではない。第4比較例の光増幅装置1Dのように遅延部12を挿入して制御を行う場合には、光遅延部12を収納するスペースが必要となるので、光増幅装置が大型化する。これに対して、以下に説明する第1〜第5の実施形態に係る光増幅装置は、上記の問題点を解決することができるものである。
(第1実施形態)
次に、本発明に係る光増幅装置およびその制御方法の第1実施形態について説明する。図10は、第1実施形態に係る光増幅装置2Aの構成図である。
この図に示される光増幅装置2Aは、入力端2aに入力した光を増幅して出力端2bから出力するものであって、入力端2aに入力した光を増幅する光増幅部11、励起光を光増幅部11に供給する励起光源部としての光カプラ21およびレーザダイオード22、入力端2aに入力する光のパワーPinをモニタする入力光モニタ部としての光カプラ31およびフォトダイオード32、出力端2bから出力される光のパワーPoutをモニタする出力光モニタ部としての光カプラ41およびフォトダイオード42、ならびに、入力光パワーPin,出力光パワーPoutおよび目標増幅率Gに基づいてレーザダイオード22に供給される駆動電流Iを制御する制御部52Aを備える。
光増幅部11は、希土類元素が光導波領域に添加された光ファイバであるのが好適であり、また、この添加される希土類元素がEr元素であるのが好適である。レーザダイオード22から出力された励起光は、光カプラ21を経て光増幅部11に供給される。入力端2aに入力した被増幅光は、光カプラ31および光カプラ21を経て光増幅部11に入力し、この光増幅部11において光増幅される。この光増幅された光は、光カプラ41を経て、出力端1bから出力される。入力端2aに入力した被増幅光の一部は、光カプラ31により分岐されて取り出され、フォトダイオード32により受光されて、これにより入力光パワーPinがモニタされる。出力端1bから出力される光の一部は、光カプラ41により分岐されて取り出され、フォトダイオード42により受光されて、これにより出力光パワーPoutがモニタされる。そして、制御部51Aにより、入力光パワーPinおよび出力パワーPoutに基づいて、励起光源22に供給される駆動電流が制御される。
制御部52Aは、乗算器61、減算器62、積分器63、乗算器64、微分器65、乗算器66、乗算器67、加算器68、定数発生器72、加算器74および乗算器81を含む。
乗算器61は、フォトダイオード32により得られた入力光パワーPinに目標増幅率Gを乗算して、その乗算値(G・Pin)を出力する。減算器62は、乗算器61により得られた乗算値(G・Pin)から、フォトダイオード42により得られた出力光パワーPoutを減算して、その減算値である出力光パワー誤差Er(=G・Pin−Pout)を出力する。
積分器63は、減算器62により得られた出力光パワー誤差Erを時間積分して、その積分値を出力する。乗算器64は、積分器63により得られた積分値に定数Kiを乗算して、その乗算値を出力する。乗算器81は、乗算器64により得られた積分値に入力光パワーPinを乗算し、その乗算値を出力する。
微分器65は、減算器62により得られた出力光パワー誤差Erを時間微分して、その微分値を出力する。乗算器66は、微分器65により得られた微分値に定数Kdを乗算して、その乗算値を出力する。
乗算器67は、減算器62により得られた出力光パワー誤差Erに定数Kpを乗算して、その乗算値を出力する。加算器68は、乗算器81、乗算器66および乗算器67それぞれから出力ざれた値を加算して、その加算値を駆動電流Iとしてレーザダイオード22へ出力する。
定数発生器72は、定数値bを出力する。そして、加算器74は、加算器68および定数発生器72それぞれから出力ざれた値を加算して、その加算値を駆動電流Iとしてレーザダイオード22へ出力する。
すなわち、この第1実施形態に係る光増幅装置2Aでは、入力光パワーPin,出力光パワーPoutおよび目標増幅率Gに基づいて、制御部52Aにより下記(10)式に従って制御が行われる。第1比較例における上記(2b)式と比較すると、この(10b)式は、積分項(第2項)に入力光パワーPinを乗じている点、および、定数項(第4項)を有している点、で相違している。
Figure 0004715364
このような制御において、入力光パワーがPin1からPin2に急激に変動した場合を考えると、以下のとおりである。図11は、第1実施形態に係る光増幅装置2Aにおける増幅率,入力光パワーPinおよびレーザダイオード駆動電流Iそれぞれの時間変化を示す図である。
この図に示されるように、入力光パワーがPin1で安定していて且つ増幅率が目標値に偏差なく制御されている期間(図中で(i)で示した期間)では、出力光パワー誤差Erは0であるので、このときの駆動電流I1は下記(11)式で表される。また、上記(1)式と比較すると、駆動電流I1は下記(12)式で近似される。
Figure 0004715364

Figure 0004715364
入力光パワーがPin1からPin2に急激に変動した瞬間の後の一定期間(図中で(ii)で示した期間)では、増幅率の変動が小さいので、出力光パワー誤差Erも小さい。したがって、上記(10b)式の右辺において比例項(第1項)および微分項(第3項)の値は小さいので、この期間における駆動電流I2は下記(13)式で表される。また、上記(1)式と比較すると、駆動電流I2は下記(14)式で近似される。
Figure 0004715364

Figure 0004715364
入力光パワーがPin2で一定となった期間(図中で(iii)で示した期間)では、駆動電流Iは、出力光パワー誤差Erが0に収束するように上記(10)式に従って増減し、やがて収束する。
このように、第1実施形態に係る光増幅装置2Aに含まれる制御部52Aによる制御によれば、入力光パワーがPin1からPin2に急激に変動した瞬間に出力光パワー誤差Erが小さい場合でも、レーザダイオード駆動電流は「a・Pin1+b」から「a・Pin2+b」へ直ちに切り替えられ、その後、出力光パワー誤差Erが0となる状態に収束する。この第1実施形態における制御は、フィードバック制御のアルゴリズムに類似しているが、上記(1)式中の定数aを予め求めておく必要が無く、高速な制御が可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る光増幅装置およびその制御方法の第2実施形態について説明する。図12は、第2実施形態に係る光増幅装置2Bの構成図である。
この図に示される光増幅装置2Bは、入力端2aに入力した光を増幅して出力端2bから出力するものであって、入力端2aに入力した光を増幅する光増幅部11、励起光を光増幅部11に供給する励起光源部としての光カプラ21およびレーザダイオード22、入力端2aに入力する光のパワーPinをモニタする入力光モニタ部としての光カプラ31およびフォトダイオード32、出力端2bから出力される光のパワーPoutをモニタする出力光モニタ部としての光カプラ41およびフォトダイオード42、ならびに、入力光パワーPin,出力光パワーPoutおよび目標増幅率Gに基づいてレーザダイオード22に供給される駆動電流Iを制御する制御部52Bを備える。
図10に示された第1実施形態に係る光増幅装置2Aの構成と比較すると、この図12に示される第2実施形態に係る光増幅装置2Bは、制御部52Aに替えて制御部52Bを備える点で相違する。制御部52Bは、乗算器61、減算器62、積分器63、乗算器64、微分器65、乗算器66、乗算器67、加算器68、定数発生器72、加算器74、乗算器81、逆数変換器82および乗算器83を含む。第1実施形態に係る光増幅装置2Aに含まれる制御部52Aの構成と比較すると、この第2実施形態に係る光増幅装置2Bに含まれる制御部52Bは、逆数変換器82および乗算器83を更に含む点で相違する。
逆数変換器82は、フォトダイオード32により得られた入力光パワーPinの逆数値を出力する。乗算器83は、減算器62により得られた出力光パワー誤差Erと、逆数変換器82により得られた入力光パワーPinの逆数値とを入力し、これらを乗算して、その乗算値(Er/Pin)を出力する。そして、積分器63は、乗算器83により得られた乗算値を時間積分して、その積分値を出力する。
すなわち、この第2実施形態に係る光増幅装置2Bでは、入力光パワーPin,出力光パワーPoutおよび目標増幅率Gに基づいて、制御部52Bにより下記(15)式に従って制御が行われる。第1実施形態における上記(10b)式と比較すると、この(15b)式は、積分項(第2項)における被積分関数が出力光パワー誤差Erと入力光パワーPinとの比(Er/Pin)となっている点で相違している。
Figure 0004715364
第1実施形態に係る光増幅装置2Aにおける制御部51Aによる制御では、上記(10b)式の積分項に入力光パワーPinが乗じられていることから、入力光パワーPinが大きいときには出力光パワー誤差Erに対してレーザダイオード駆動電流Iを大きく操作し、また、入力光パワーPinが小さいときには出力光パワー誤差Erに対してレーザダイオード駆動電流Iを小さく操作することになる。これに対して、第2実施形態に係る光増幅装置2Bにおける制御部51Bによる制御では、上記(15b)式の積分項における被積分関数が出力光パワー誤差Erと入力光パワーPinとの比(Er/Pin)となっていることから、出力光パワー誤差Erに対してレーザダイオード駆動電流Iの操作量が入力光パワーPinによらず一定となり、より安定した制御が可能となる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る光増幅装置およびその制御方法の第3実施形態について説明する。図13は、第3実施形態に係る光増幅装置2Cの構成図である。
この図に示される光増幅装置2Cは、入力端2aに入力した光を増幅して出力端2bから出力するものであって、入力端2aに入力した光を増幅する光増幅部11、励起光を光増幅部11に供給する励起光源部としての光カプラ21およびレーザダイオード22、入力端2aに入力する光のパワーPinをモニタする入力光モニタ部としての光カプラ31およびフォトダイオード32、出力端2bから出力される光のパワーPoutをモニタする出力光モニタ部としての光カプラ41およびフォトダイオード42、ならびに、入力光パワーPin,出力光パワーPoutおよび目標増幅率Gに基づいてレーザダイオード22に供給される駆動電流Iを制御する制御部52Cを備える。
図10に示された第1実施形態に係る光増幅装置2Aの構成と比較すると、この図13に示される第3実施形態に係る光増幅装置2Cは、制御部52Aに替えて制御部52Cを備える点で相違する。制御部52Cは、微分器91、乗算器92、加算器93および演算器94を含む。微分器91は、フォトダイオード32により得られた入力光パワーPinを時間微分して、その微分値を出力する。乗算器92は、微分器91により得られた微分値に定数Δtを乗算して、その乗算値を出力する。加算器93は、微分器91および乗算器92それぞれから出力ざれた値を加算して、その加算値Pin'を出力する。演算器94は、加算器93から出力された値Pin'に基づいて演算を行って、レーザダイオード22に供給されるべき駆動電流Iを算出する。
すなわち、この第3実施形態に係る光増幅装置2Cでは、フォトダイオード32により得られた入力光パワーPinに基づくというより、寧ろ、下記(16)式で表されるPin'に基づいて、制御が行われる。この式で表されるPin'は、フォトダイオード32による入力光パワーPinのモニタ時から一定時間Δtだけ経過した後の入力光パワーの予測値を表している。このような制御を行うことにより、第4比較例の光増幅装置1Dで必要であった遅延部12は、本実施形態では不要となる。
Figure 0004715364
本実施形態では、入力光パワー予測値Pin'を用いて制御を行うことから、入力光パワーの変動から駆動電流の切り替えまでに要する時間が短縮され、その結果、増幅率のオーバーシュートが抑制される。また、第4比較例の光増幅装置1Dで必要であった遅延部12が不要となるので、本実施形態に係る光増幅装置2Cは小型化可能である。
なお、この第3実施形態における制御部52Cに含まれる演算器94は、フィードフォワード制御に基づく演算を行ってもよいし、また、フィードバック制御に基づく演算を行ってもよい。また、この演算器94としては、第1比較例における制御部51A、第2比較例における制御部51B、第3比較例における制御部51C、第1実施形態における制御部52A、および、第2実施形態における制御部52B、の何れであってもよい。
以下では、第3実施形態における制御部52Cに含まれる演算器94として第1実施形態における制御部52Aを用いたものを第4実施形態として説明する。また、第3実施形態における制御部52Cに含まれる演算器94として第2実施形態における制御部52Bを用いたものを第5実施形態として説明する。
(第4実施形態)
次に、本発明に係る光増幅装置およびその制御方法の第4実施形態について説明する。図14は、第4実施形態に係る光増幅装置2Dの構成図である。この第4実施形態に係る光増幅装置2Dにおける制御アルゴリズムは、第1実施形態に係る光増幅装置2Aおよび第3実施形態に係る光増幅装置2Cそれぞれの制御アルゴリズムを併用したものである。
この図に示される光増幅装置2Dは、入力端2aに入力した光を増幅して出力端2bから出力するものであって、入力端2aに入力した光を増幅する光増幅部11、励起光を光増幅部11に供給する励起光源部としての光カプラ21およびレーザダイオード22、入力端2aに入力する光のパワーPinをモニタする入力光モニタ部としての光カプラ31およびフォトダイオード32、出力端2bから出力される光のパワーPoutをモニタする出力光モニタ部としての光カプラ41およびフォトダイオード42、ならびに、入力光パワーPin,出力光パワーPoutおよび目標増幅率Gに基づいてレーザダイオード22に供給される駆動電流Iを制御する制御部52Dを備える。
図10に示された第1実施形態に係る光増幅装置2Aの構成と比較すると、この図14に示される第4実施形態に係る光増幅装置2Dは、制御部52Aに替えて制御部52Dを備える点で相違する。制御部52Dは、乗算器61、減算器62、積分器63、乗算器64、微分器65、乗算器66、乗算器67、加算器68、定数発生器72、加算器74、乗算器81、微分器91、乗算器92および加算器93を含む。第1実施形態に係る光増幅装置2Aに含まれる制御部52Aの構成と比較すると、この第4実施形態に係る光増幅装置2Dに含まれる制御部52Dは、微分器91、乗算器92および加算器93を含む点で相違する。
微分器91は、フォトダイオード32により得られた入力光パワーPinを時間微分して、その微分値を出力する。乗算器92は、微分器91により得られた微分値に定数Δtを乗算して、その乗算値を出力する。加算器93は、微分器91および乗算器92それぞれから出力ざれた値を加算して、その加算値Pin'を出力する。乗算器61は、加算器93により得られた入力光パワー予測値Pin'に目標増幅率Gを乗算して、その乗算値(G・Pin')を出力する。乗算器81は、乗算器64により得られた積分値に入力光パワー予測費Pin'を乗算し、その乗算値を出力する。
すなわち、この第4実施形態に係る光増幅装置2Dでは、入力光パワーPin,出力光パワーPoutおよび目標増幅率Gに基づいて、制御部52Dにより下記(17)式に従って制御が行われる。第1実施形態における上記(10b)式と比較すると、この(17c)式は、入力光パワーPinに替えて入力光パワー予測値Pin'を用いている点で相違している。
Figure 0004715364
(第5実施形態)
次に、本発明に係る光増幅装置およびその制御方法の第5実施形態について説明する。図15は、第5実施形態に係る光増幅装置2Eの構成図である。この第5実施形態に係る光増幅装置2Eにおける制御アルゴリズムは、第2実施形態に係る光増幅装置2Bおよび第3実施形態に係る光増幅装置2Cそれぞれの制御アルゴリズムを併用したものである。
この図に示される光増幅装置2Eは、入力端2aに入力した光を増幅して出力端2bから出力するものであって、入力端2aに入力した光を増幅する光増幅部11、励起光を光増幅部11に供給する励起光源部としての光カプラ21およびレーザダイオード22、入力端2aに入力する光のパワーPinをモニタする入力光モニタ部としての光カプラ31およびフォトダイオード32、出力端2bから出力される光のパワーPoutをモニタする出力光モニタ部としての光カプラ41およびフォトダイオード42、ならびに、入力光パワーPin,出力光パワーPoutおよび目標増幅率Gに基づいてレーザダイオード22に供給される駆動電流Iを制御する制御部52Eを備える。
図12に示された第2実施形態に係る光増幅装置2Bの構成と比較すると、この図15に示される第5実施形態に係る光増幅装置2Eは、制御部52Bに替えて制御部52Eを備える点で相違する。制御部52Eは、乗算器61、減算器62、積分器63、乗算器64、微分器65、乗算器66、乗算器67、加算器68、定数発生器72、加算器74、乗算器81、逆数変換器82、乗算器83、微分器91、乗算器92および加算器93を含む。第2実施形態に係る光増幅装置2Bに含まれる制御部52Bの構成と比較すると、この第5実施形態に係る光増幅装置2Eに含まれる制御部52Eは、微分器91、乗算器92および加算器93を含む点で相違する。
微分器91は、フォトダイオード32により得られた入力光パワーPinを時間微分して、その微分値を出力する。乗算器92は、微分器91により得られた微分値に定数Δtを乗算して、その乗算値を出力する。加算器93は、微分器91および乗算器92それぞれから出力ざれた値を加算して、その加算値Pin'を出力する。乗算器61は、加算器93により得られた入力光パワー予測値Pin'に目標増幅率Gを乗算して、その乗算値(G・Pin')を出力する。乗算器81は、乗算器64により得られた積分値に入力光パワー予測費Pin'を乗算し、その乗算値を出力する。
すなわち、この第5実施形態に係る光増幅装置2Eでは、入力光パワーPin,出力光パワーPoutおよび目標増幅率Gに基づいて、制御部52Eにより下記(18)式に従って制御が行われる。第2実施形態における上記(15b)式と比較すると、この(18c)式は、入力光パワーPinに替えて入力光パワー予測値Pin'を用いている点で相違している。なお、上記説明では、励起光源部に含まれるレーザダイオードが1つの場合について記載したが、これに限られるものではなく、レーザダイオードが複数含まれていてもよい。この場合、各レーザダイオードの特性に応じて適切なKp、Kd、Ki、bを適切な値を設定し、それぞれのレーザダイオードの駆動電流を上記に示したアルゴリズムで算出して設定すればよい。
Figure 0004715364
増幅率、入力光パワーPinおよびレーザダイオード駆動電流Iそれぞれの時間変化を示す図である。 増幅率を所定値に維持する際のレーザダイオード駆動電流Iと入力光パワーPinとの関係を示す図である。 第1比較例の光増幅装置1Aの構成図である。 第1比較例の光増幅装置1Aにおける増幅率,入力光パワーPinおよびレーザダイオード駆動電流Iそれぞれの時間変化を示す図である。 第2比較例の光増幅装置1Bの構成図である。 第2比較例の光増幅装置1Bにおける増幅率,入力光パワーPinおよびレーザダイオード駆動電流Iそれぞれの時間変化を示す図である。 第3比較例の光増幅装置1Cの構成図である。 第3比較例の光増幅装置1Cにおける増幅率,入力光パワーPinおよびレーザダイオード駆動電流Iそれぞれの時間変化を示す図である。 第4比較例の光増幅装置1Dの構成図である。 第1実施形態に係る光増幅装置2Aの構成図である。 第1実施形態に係る光増幅装置2Aにおける増幅率,入力光パワーPinおよびレーザダイオード駆動電流Iそれぞれの時間変化を示す図である。 第2実施形態に係る光増幅装置2Bの構成図である。 第3実施形態に係る光増幅装置2Cの構成図である。 第4実施形態に係る光増幅装置2Dの構成図である。 第5実施形態に係る光増幅装置2Eの構成図である。
符号の説明
1A〜1D,2A〜2E…光増幅装置、11…光増幅部、12…遅延部、21…光カプラ、22…レーザダイオード、31…光カプラ、32…フォトダイオード、41…光カプラ、42…フォトダイオード、51A〜51D,52A〜52E…制御部、61…乗算器、62…減算器、63…積分器、64…乗算器、65…微分器、66…乗算器、67…乗算器、68…加算器、71…乗算器、72…定数発生器、73…加算器、74…加算器、81…乗算器、82…逆数変換器、83…乗算器、91…微分器、92…乗算器、93…加算器、94…演算器。

Claims (8)

  1. 入力端に入力した光を光増幅して出力端から出力する光増幅部と、
    励起光を出力するレーザダイオードを含み、この励起光を前記光増幅部に供給する励起光源部と、
    前記入力端に入力する光のパワーをモニタする入力光モニタ部と、
    前記出力端から出力される光のパワーをモニタする出力光モニタ部と、
    前記入力光モニタ部によるモニタにより得られた入力光パワーPin、前記出力光モニタ部によるモニタにより得られた出力光パワーPout、および、目標増幅率Gを用いて、出力光パワー誤差Er(=G・Pin−Pout)の積分値を求め、この積分値と入力光パワーPinとの積に基づいて、前記励起光源部に含まれるレーザダイオードに供給される駆動電流を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする光増幅装置。
  2. 入力端に入力した光を光増幅して出力端から出力する光増幅部と、
    励起光を出力するレーザダイオードを含み、この励起光を前記光増幅部に供給する励起光源部と、
    前記入力端に入力する光のパワーをモニタする入力光モニタ部と、
    前記出力端から出力される光のパワーをモニタする出力光モニタ部と、
    前記入力光モニタ部によるモニタにより得られた入力光パワーPin、前記出力光モニタ部によるモニタにより得られた出力光パワーPout、および、目標増幅率Gを用いて、出力光パワー誤差Er(=G・Pin−Pout)と入力光パワーPinとの比(Er/Pin)の積分値を求め、この積分値と入力光パワーPinとの積に基づいて、前記励起光源部に含まれるレーザダイオードに供給される駆動電流を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする光増幅装置。
  3. 入力端に入力した光を光増幅して出力端から出力する光増幅部と、
    励起光を出力するレーザダイオードを含み、この励起光を前記光増幅部に供給する励起光源部と、
    前記入力端に入力する光のパワーをモニタする入力光モニタ部と、
    前記出力端から出力される光のパワーをモニタする出力光モニタ部と、
    前記入力光モニタ部によるモニタにより得られた入力光パワーPin、前記出力光モニタ部によるモニタにより得られた出力光パワーPout、および、目標増幅率Gを用いて、入力光パワーモニタ時から一定時間経過後の入力光パワーPin'を予測し、出力光パワー誤差Er(=G・Pin'−Pout)の積分値を求め、この積分値と入力光パワー予測値Pin'との積に基づいて、前記励起光源部に含まれるレーザダイオードに供給される駆動電流を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする光増幅装置。
  4. 入力端に入力した光を光増幅して出力端から出力する光増幅部と、
    励起光を出力するレーザダイオードを含み、この励起光を前記光増幅部に供給する励起光源部と、
    前記入力端に入力する光のパワーをモニタする入力光モニタ部と、
    前記出力端から出力される光のパワーをモニタする出力光モニタ部と、
    前記入力光モニタ部によるモニタにより得られた入力光パワーPin、前記出力光モニタ部によるモニタにより得られた出力光パワーPout、および、目標増幅率Gを用いて、入力光パワーモニタ時から一定時間経過後の入力光パワーPin'を予測し、出力光パワー誤差Er(=G・Pin'−Pout)と入力光パワー予測値Pin'との比(Er/Pin')の積分値を求め、この積分値と入力光パワー予測値Pin'との積に基づいて、前記励起光源部に含まれるレーザダイオードに供給される駆動電流を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする光増幅装置。
  5. 入力端に入力した光を光増幅して出力端から出力する光増幅部と、
    励起光を出力するレーザダイオードを含み、この励起光を前記光増幅部に供給する励起光源部と、
    を備える光増幅装置を制御する方法であって、
    前記入力端に入力する入力光パワーPinと前記出力端から出力される出力光パワーPoutとをモニタし、前記入力光パワーPin、前記出力光パワーPout、および、目標増幅率Gを用いて、出力光パワー誤差Er(=G・Pin−Pout)の積分値を求め、この積分値と入力光パワーPinとの積に基づいて、前記励起光源部に含まれるレーザダイオードに供給される駆動電流を制御する、
    ことを特徴とする光増幅装置制御方法。
  6. 入力端に入力した光を光増幅して出力端から出力する光増幅部と、
    励起光を出力するレーザダイオードを含み、この励起光を前記光増幅部に供給する励起光源部と、
    を備える光増幅装置を制御する方法であって、
    前記入力端に入力する入力光パワーPinと前記出力端から出力される出力光パワーPoutとをモニタし、前記入力光パワーPin、前記出力光パワーPout、および、目標増幅率Gを用いて、出力光パワー誤差Er(=G・Pin−Pout)と入力光パワーPinとの比(Er/Pin)の積分値を求め、この積分値と入力光パワーPinとの積に基づいて、前記励起光源部に含まれるレーザダイオードに供給される駆動電流を制御する、
    ことを特徴とする光増幅装置制御方法。
  7. 入力端に入力した光を光増幅して出力端から出力する光増幅部と、
    励起光を出力するレーザダイオードを含み、この励起光を前記光増幅部に供給する励起光源部と、
    を備える光増幅装置を制御する方法であって、
    前記入力端に入力する入力光パワーPinと前記出力端から出力される出力光パワーPoutとをモニタし、前記入力光パワーPin、前記出力光パワーPout、および、目標増幅率Gを用いて、入力光パワーモニタ時から一定時間経過後の入力光パワーPin'を予測し、出力光パワー誤差Er(=G・Pin'−Pout)の積分値を求め、この積分値と入力光パワー予測値Pin'との積に基づいて、前記励起光源部に含まれるレーザダイオードに供給される駆動電流を制御する、
    ことを特徴とする光増幅装置制御方法。
  8. 入力端に入力した光を光増幅して出力端から出力する光増幅部と、
    励起光を出力するレーザダイオードを含み、この励起光を前記光増幅部に供給する励起光源部と、
    を備える光増幅装置を制御する方法であって、
    前記入力端に入力する入力光パワーPinと前記出力端から出力される出力光パワーPoutとをモニタし、前記入力光パワーPin、前記出力光パワーPout、および、目標増幅率Gを用いて、入力光パワーモニタ時から一定時間経過後の入力光パワーPin'を予測し、出力光パワー誤差Er(=G・Pin'−Pout)と入力光パワー予測値Pin'との比(Er/Pin')の積分値を求め、この積分値と入力光パワー予測値Pin'との積に基づいて、前記励起光源部に含まれるレーザダイオードに供給される駆動電流を制御する、
    ことを特徴とする光増幅装置制御方法。
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