JP2002076486A - 光増幅器 - Google Patents

光増幅器

Info

Publication number
JP2002076486A
JP2002076486A JP2000257837A JP2000257837A JP2002076486A JP 2002076486 A JP2002076486 A JP 2002076486A JP 2000257837 A JP2000257837 A JP 2000257837A JP 2000257837 A JP2000257837 A JP 2000257837A JP 2002076486 A JP2002076486 A JP 2002076486A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal light
power
optical
light
optical fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000257837A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Nakaji
晴雄 中路
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2000257837A priority Critical patent/JP2002076486A/ja
Publication of JP2002076486A publication Critical patent/JP2002076486A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lasers (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 波数変動が生じた場合であっても高速かつ高
精度に利得一定制御を行うことができる光増幅器を提供
する。 【解決手段】 信号光入力端1aに入力した信号光は、
一部が光カプラ21により分岐されて受光素子51によ
り受光され、入力信号光パワーPinに比例した電圧値V
1が演算増幅器61より出力される。信号光出力端1b
から出力される信号光は、一部が光カプラ24により分
岐されて受光素子52により受光され、出力信号光パワ
ーPoutに比例した電圧値V2が演算増幅器62より出力
される。演算増幅器63および加算器65により、電圧
値V1および差動増幅器64からの出力電圧値bに基づ
いて、励起光源71より光増幅用光ファイバ11へ供給
される励起光のパワーPpが所定の関係式に従って求め
られる。差動増幅器64により、電圧値V1および電圧
値V2の差に応じた電圧値bが出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光増幅用光ファイ
バに励起光を供給してこの光増幅用光ファイバにより信
号光を光増幅する光増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光増幅器として、光増幅用光ファイバに
励起光を供給してこの光増幅用光ファイバにより信号光
を光増幅するものが知られている。この光増幅器の光増
幅用光ファイバは、例えば、Er元素が光導波領域に添
加された光ファイバであり、波長1.48μmまたは
0.98μmの励起光が供給されることにより、波長
1.55μm帯の信号光を光増幅することができる。
【0003】光増幅器における制御方式の1つとして利
得一定制御がある。一般には、光増幅器に入力する信号
光のパワー(入力信号光パワー)を検出するとともに、
光増幅器から出力される信号光のパワー(出力信号光パ
ワー)をも検出して、入力信号光パワーと出力信号光パ
ワーとの比である利得が一定となるように、光増幅用光
ファイバに供給する励起光のパワーをフィードバック制
御する。
【0004】また、文献「S. Y. Park, et al., "Dynam
ic Gain and Output Power Controlin a Gain-Flattene
d Erbium-Doped Fiber Amplifier", IEEE Photon. Tech
nol. Lett., Vol.10, No.6, pp.787-789 (1998)」に記
載された光増幅器は、出力信号光パワーを検出すること
なく、入力信号光パワーのみを検出し、この検出した入
力信号光パワーのみに基づいて所定の関係式に従って励
起光パワーを求めて、この求めた励起光パワーとなるよ
うに、光増幅用光ファイバに供給する励起光をフィード
フォワード制御する。この光増幅器は、入力信号光パワ
ーのみを検出して励起光パワーを算出するので、この為
の制御回路の規模が小さく、また、高速(上記文献の記
載によれば応答速度が650ns)の制御が可能である
とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、多波長の信
号光を波長多重して光伝送を行う波長多重(WDM: Wa
velength Division Multiplexing)伝送システムにおい
ては、光増幅器は、多波長の信号光それぞれに対して出
力パワーを一定とすることが重要である。光増幅器に到
達する信号光の波数が変動する場合には、利得一定制御
を行うことにより、各信号光の出力パワーを一定に制御
することができる。しかし、波数変動に因り、検出され
る入力信号光パワーが変動するので、上記文献に記載さ
れている方式に従って利得一定制御を行おうとすれば、
信号光の波数に応じた励起光パワーが算出され、その結
果、各波長の信号光に対する利得を一定に制御すること
ができない。
【0006】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、波数変動が生じた場合であっても高速
かつ高精度に利得一定制御を行うことができる光増幅器
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光増幅器
は、(1) 励起光が供給されることにより信号光を光増幅
する光増幅用光ファイバと、(2) 光増幅用光ファイバに
励起光を供給する励起光供給手段と、(3) 光増幅用光フ
ァイバに入力する信号光のパワーである入力信号光パワ
ーを検出する入力信号光パワー検出手段と、(4) 光増幅
用光ファイバから出力される信号光のパワーである出力
信号光パワーを検出する出力信号光パワー検出手段と、
(5) 励起光供給手段が光増幅用光ファイバに供給する励
起光のパワーを入力信号光パワーに基づいて制御する第
1の励起光パワー制御手段と、(6)励起光供給手段が光
増幅用光ファイバに供給する励起光のパワーを入力信号
光パワーおよび出力信号光パワーに基づいて制御する第
2の励起光パワー制御手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0008】この発明に係る光増幅器によれば、励起光
は励起光供給手段により光増幅用光ファイバに供給さ
れ、信号光は光増幅用光ファイバにより光増幅される。
光増幅用光ファイバに入力する信号光のパワー(入力信
号光パワー)は入力信号光パワー検出手段により検出さ
れ、また、光増幅用光ファイバから出力される信号光の
パワー(出力信号光パワー)は出力信号光パワー検出手
段により検出される。励起光供給手段により光増幅用光
ファイバに供給される励起光のパワーは、入力信号光パ
ワーに基づいて第1の励起光パワー制御手段により高速
にフィードフォワード制御されるとともに、入力信号光
パワーおよび出力信号光パワーに基づいて第2の励起光
パワー制御手段により高精度にフィードバック制御され
る。そして、フィードフォワード制御およびフィードバ
ック制御がパラレルに行われることにより、急峻な波数
変動が生じた場合であっても高速かつ高精度に利得の制
御が行われる。
【0009】本発明に係る光増幅器の好ましい第1の態
様として、第1の励起光パワー制御手段は、励起光供給
手段が光増幅用光ファイバに供給する励起光のパワーを
入力信号光パワーに基づいて所定の関係式に従って求
め、第2の励起光パワー制御手段は、第1の励起光パワ
ー制御手段における上記所定の関係式の定数を入力信号
光パワーおよび出力信号光パワーに基づいて調整するの
が好適である。この場合には、励起光供給手段により光
増幅用光ファイバに供給される励起光のパワーは、入力
信号光パワーに基づいて所定の関係式に従って第1の励
起光パワー制御手段によりフィードフォワード制御され
る。これとともに、第1の励起光パワー制御手段におけ
る上記所定の関係式の定数は、入力信号光パワーおよび
出力信号光パワーに基づいて第2の励起光パワー制御手
段により調整(フィードバック制御)される。
【0010】本発明に係る光増幅器の好ましい第2の態
様として、励起光供給手段は、光増幅用光ファイバに励
起光を各々供給する第1および第2の励起光供給手段を
含み、第1の励起光パワー制御手段は、第1の励起光供
給手段が光増幅用光ファイバに供給する励起光のパワー
を入力信号光パワーに基づいて制御し、第2の励起光パ
ワー制御手段は、第2の励起光供給手段が光増幅用光フ
ァイバに供給する励起光のパワーを入力信号光パワーお
よび出力信号光パワーに基づいて制御するのが好適であ
る。この場合には、第1の励起光供給手段により光増幅
用光ファイバに供給される励起光のパワーは、入力信号
光パワーに基づいて第1の励起光パワー制御手段により
フィードフォワード制御される。これとともに、第2の
励起光供給手段により光増幅用光ファイバに供給される
励起光のパワーは、入力信号光パワーおよび出力信号光
パワーに基づいて第2の励起光パワー制御手段によりフ
ィードバック制御される。
【0011】本発明に係る光増幅器において、第1およ
び第2の励起光パワー制御手段それぞれは、光増幅用光
ファイバにおける信号光の光増幅の利得を一定制御する
ことを特徴とする。この場合には、急峻な波数変動が生
じた場合であっても高速かつ高精度に利得一定制御が行
われる。
【0012】また、本発明に係る光増幅器は、減衰量が
可変であって信号光を減衰させて出力する利得等化器を
更に備えることを特徴とする。この場合には、利得等化
器の減衰量を調整することにより、信号光出力パワーを
調整することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0014】先ず、本発明を想到するに到った経緯につ
いて説明する。光増幅用光ファイバに励起光を供給して
この光増幅用光ファイバにより信号光を光増幅する光増
幅器では、その利得係数γは γ=g/[1+(Pp th/Pp)・(Ps/・Psat)] …(1) なる近似式で表される。ここで、gは未飽和利得であ
り、Pp thは励起光閾値パワーであり、Ppは励起光パワ
ーであり、Psは入力信号光パワーであり、Psatは飽和
強度である。
【0015】利得係数γを一定にして利得一定制御を行
うためには、この(1)式中に現れる(Pp th・Ps)/(P
p・Psat)の値を一定に維持すればよいことが判る。そし
て、入力信号光パワーPsが判れば、この(1)式に基
づいて、利得一定制御を行う為に必要な励起光パワーP
pを算出することができる。このように、入力信号光パ
ワーのみに基づいて必要な励起光パワーPpを算出し
て、光増幅用光ファイバに供給する励起光のパワーをフ
ィードフォワード制御することで、利得一定制御を行う
ことができる。
【0016】具体的には、利得一定制御を行う光増幅器
においては、励起光パワーPpと入力信号光パワーPin
との間に Pp=a・Pin+b …(2) なる1次式の関係がある。所望の利得が決定されれば、
定数aおよび定数bそれぞれの値は一意的に決定され
る。
【0017】しかし、多重化された多波長の信号光を一
括光増幅する光増幅器においては、上記(2)式に従っ
て算出した励起光パワーPpに基づいてフィードフォワ
ード制御することで利得一定制御を行うことができるの
は、光増幅器に到達する多波長の信号光それぞれのパワ
ーが一様に変動する場合、および、光増幅器に到達する
信号光の波数が変動する場合であって多波長の信号光の
飽和強度Psatの平均値が波数変動の前後で同じである
場合である。
【0018】したがって、光増幅器に到達する信号光の
波数が変動する場合に、多波長の信号光の飽和強度P
satの平均値が波数変動の前後で異なれば、上記(2)
式に従って算出した励起光パワーPpに基づいてフィー
ドフォワード制御すると、各波長の信号光に対する利得
を精度よく一定に制御することができない。また、一般
に、フィードバック制御と比べて、フィードフォワード
制御は、高速の利得一定制御が可能であるが、信頼性ま
たは精度の点では劣る。
【0019】本発明は、以上のような検討の結果に基づ
いてなされたものであり、フィードフォワード制御およ
びフィードバック制御をパラレルに行うこととし、これ
により、波数変動が生じた場合であっても高速かつ高精
度に利得一定制御を行うことができるものである。
【0020】(第1の実施形態)次に、本発明に係る光
増幅器の第1の実施形態について説明する。図1は、第
1の実施形態に係る光増幅器1の構成図である。この光
増幅器1は、信号光入力端1aと信号光出力端1bとの
間に順に、光カプラ21、光アイソレータ31、合波カ
プラ22、光増幅用光ファイバ11、光アイソレータ3
2、利得等化器41および光カプラ24を備えている。
また、この光増幅器1は、受光素子51,52、演算増
幅器61〜63、差動増幅器64、加算器65および励
起光源71をも備えている。
【0021】光増幅用光ファイバ11は、励起光が供給
されることにより信号光を光増幅するものであり、好適
には、Er元素等の希土類元素が光導波領域に添加され
た光ファイバである。Er元素が添加された光増幅用光
ファイバ11は、波長1.48μmまたは0.98μm
の励起光が供給されることにより、波長1.55μm帯
の信号光を光増幅することができる。
【0022】光カプラ21は、信号光入力端1aに到達
した信号光を入力し、この信号光の一部を受光素子51
へ出力するとともに、残部を光アイソレータ31へ出力
する。光アイソレータ31は、光カプラ21から到達し
た光を合波カプラ22へ通過させるが、逆方向には光を
通過させない。合波カプラ22は、光アイソレータ31
から到達した信号光を光増幅用光ファイバ11へ出力す
るとともに、励起光源71から到達した励起光をも光増
幅用光ファイバ11へ出力する。
【0023】光アイソレータ32は、光増幅用光ファイ
バ11から到達した光を利得等化器41へ通過させる
が、逆方向には光を通過させない。光カプラ24は、利
得等化器41から到達した信号光を入力し、この信号光
の一部を受光素子52へ出力するとともに、残部を信号
光出力端1bより外部へ出力する。
【0024】受光素子51は、光カプラ51より到達し
た信号光を受光して、この受光した信号光のパワーに応
じた値の電流信号を出力する。また、受光素子52は、
光カプラ52より到達した信号光を受光して、この受光
した信号光のパワーに応じた値の電流信号を出力する。
受光素子51,52は、例えばフォトダイオードが好適
に用いられる。
【0025】演算増幅器61は、受光素子51から出力
された電流信号を入力し、この電流信号を電圧信号に変
換して、この電圧信号を出力する。演算増幅器61から
出力される電圧値V1は、信号光入力端1aに入力する
信号光のパワー(入力信号光パワー)Pinに比例した値
であり、V1=k1・Pinなる式で表される。すなわち、
光カプラ21、受光素子51および演算増幅器61は、
入力信号光パワーPinを検出する入力信号光パワー検出
手段として作用する。
【0026】演算増幅器62は、受光素子52から出力
された電流信号を入力し、この電流信号を電圧信号に変
換して、この電圧信号を出力する。演算増幅器62から
出力される電圧値V2は、信号光出力端1bから出力さ
れる信号光のパワー(出力信号光パワー)Poutに比例
した値であり、V2=k2・Poutなる式で表される。すな
わち、合波カプラ22、受光素子52および演算増幅器
62は、出力信号光パワーPoutを検出する出力信号光
パワー検出手段として作用する。
【0027】演算増幅器63は、演算増幅器61から出
力された電圧値V1を定数k3倍して、電圧値k3・V
1(=k3・k1・Pin=a・Pin、ただし、a=k3・k1
を出力する。加算器65は、演算増幅器63から出力さ
れた電圧値a・Pinを入力するとともに、差動増幅器6
4から出力された電圧値bをも入力して、両者を加算し
た電圧値Vpを出力する。加算器65から出力される電
圧値Vpは、上記(2)式で表されるものである。そし
て、励起光源71は、例えば半導体レーザ光源であり、
加算器65により駆動されて、パワーPpの励起光を出
力する。すなわち、演算増幅器63および加算器65
は、入力信号光パワーPinに基づいて上記(2)式に従
って励起光パワーPpを求める第1の励起光パワー制御
手段として作用する。
【0028】差動増幅器64は、演算増幅器61から出
力された電圧値V1(=k1・Pin)を入力するととも
に、演算増幅器62から出力された電圧値V2(=k2
out)をも入力して、両者の差に応じた電圧値bを出
力する。差動増幅器64の差動利得が充分に大きけれ
ば、演算増幅器61から出力された電圧値V1と演算増
幅器62から出力された電圧値V2とは略等しくなり、
結局、入力信号光パワーPinと出力信号光パワーPout
との比である利得が一定になる。すなわち、差動増幅器
64は、上記第1の励起光パワー制御手段における上記
(2)式の定数bを入力信号光パワーPinおよび出力信
号光パワーPoutに基づいて調整する第2の励起光パワ
ー制御手段として作用する。
【0029】次に、第1の実施形態に係る光増幅器1の
動作について説明する。光増幅器1の信号光入力端1a
に入力した信号光は、光カプラ21、光アイソレータ3
1および合波カプラ22を順に経て、光増幅用光ファイ
バ11により光増幅される。この光増幅された信号光
は、光アイソレータ32および光カプラ24を経て、信
号光出力端1bより外部へ出力される。
【0030】信号光入力端1aに入力した信号光は、一
部が光カプラ21により分岐されて受光素子51により
受光され、入力信号光パワーPinに比例した電圧値V1
(=k1・Pin)が演算増幅器61より出力される。ま
た、信号光出力端1bから出力される信号光は、一部が
光カプラ24により分岐されて受光素子52により受光
され、出力信号光パワーPoutに比例した電圧値V2(=
2・Pout)が演算増幅器62より出力される。
【0031】そして、第1の励起光パワー制御手段(演
算増幅器63および加算器65)により、演算増幅器6
1からの出力電圧値V1(=k1・Pin)および差動増幅
器64からの出力電圧値bに基づいて、上記(2)式に
従って励起光パワーPpが求められて、励起光源71よ
り合波カプラ22を経て光増幅用光ファイバ11へパワ
ーPpの励起光が供給される。また、第2の励起光パワ
ー制御手段(差動増幅器64)により、演算増幅器61
からの出力電圧値V1(=k1・Pin)および演算増幅器
62からの出力電圧値V2(=k2・Pout)に基づいて、
両者の差に応じた電圧値bが出力される。
【0032】このように、本実施形態に係る光増幅器1
では、励起光源71より光増幅用光ファイバ11に供給
される励起光のパワーPpは、第1の励起光パワー制御
手段により入力信号光パワーPinに基づいて上記(2)
式に従って求められる。したがって、光増幅用光ファイ
バ11における利得は、フィードフォワード制御がなさ
れるので、入力信号光パワーPinの変動に対して高速に
応答することができる。また、上記(2)式中の定数b
は、第2の励起光パワー制御手段により入力信号光パワ
ーPinおよび出力信号光パワーPout基づいて調整され
る。したがって、光増幅用光ファイバ11における利得
は、フィードバック制御もなされるので、波数変動があ
った場合にも高精度に利得一定制御がなされる。以上の
ように、フィードフォワード制御およびフィードバック
制御をパラレルに行うことにより、波数変動が生じた場
合であっても高速かつ高精度に利得一定制御を行うこと
ができる。
【0033】また、一般に、光増幅器では、励起光源よ
り光増幅用光ファイバに供給される励起光のパワーを調
整することにより、信号光出力パワーを一定に制御する
ことができる。しかし、出力一定制御された光増幅器の
信号光入力端に入力する信号光のパワーが変動すると、
信号光出力端から出力される全ての波長の信号光のパワ
ーは一定になるが、光増幅用光ファイバにおける利得ス
ペクトルが変化して傾斜するために、信号光出力端から
出力される多波長の信号光それぞれの出力パワーは一定
にはならない。そこで、本実施形態に係る光増幅器1で
は、利得等化器41の減衰量を調整することにより、利
得スペクトルを一定に保ちながら信号光出力パワーP
outを調整することができる。
【0034】(第2の実施形態)次に、本発明に係る光
増幅器の第2の実施形態について説明する。図2は、第
2の実施形態に係る光増幅器2の構成図である。この光
増幅器2は、信号光入力端2aと信号光出力端2bとの
間に順に、光カプラ21、光アイソレータ31、合波カ
プラ22、光増幅用光ファイバ11、合波カプラ23、
光アイソレータ32、利得等化器41および光カプラ2
4を備えている。また、この光増幅器2は、受光素子5
1,52、演算増幅器61〜63、加算器65、除算器
66、励起光源71〜74および偏波合成器81,82
をも備えている。
【0035】本実施形態に係る光増幅器2における光カ
プラ21、光アイソレータ31、合波カプラ22、光増
幅用光ファイバ11、光アイソレータ32、利得等化器
41、光カプラ24、受光素子51,52、演算増幅器
61〜63および加算器65それぞれは、第1の実施形
態のものと同様のものである。
【0036】光アイソレータ31と光増幅用光ファイバ
11との間に挿入された合波カプラ22は、光アイソレ
ータ31から到達した信号光を光増幅用光ファイバ11
へ出力するとともに、偏波合成器81から到達した励起
光を光増幅用光ファイバ11へ出力する。光増幅用光フ
ァイバ11と光アイソレータ32との間に挿入された合
波カプラ23は、光増幅用光ファイバ11から到達した
信号光を光アイソレータ32へ出力するとともに、偏波
合成器82から到達した励起光を光増幅用光ファイバ1
1へ出力する。
【0037】演算増幅器63は、演算増幅器61から出
力された電圧値V1を定数k3倍して、電圧値k3・V
1(=k3・k1・Pin=a・Pin、ただし、a=k3・k1
を出力する。加算器65は、演算増幅器63から出力さ
れた電圧値a・Pinを入力するとともに、一定電圧値b
をも入力して、両者を加算した電圧値Vpを出力する。
加算器65から出力される電圧値Vpは、上記(2)式
で表されるものである。そして、励起光源71〜73そ
れぞれは、加算器65により駆動されて、パワーP p
励起光を出力する。すなわち、演算増幅器63および加
算器65は、入力信号光パワーPinに基づいて励起光パ
ワーPpを求める第1の励起光パワー制御手段として作
用する。
【0038】除算器66は、演算増幅器61から出力さ
れた電圧値V1(=k1・Pin)を入力するとともに、演
算増幅器62から出力された電圧値V2(=k2・Pout
をも入力して、両者の比を求める。そして、励起光源7
4は、除算器66により求められた比に基づいて駆動さ
れて、この比に応じたパワーの励起光を出力する。この
とき、除算器66により求められる比が一定になるよう
に励起光パワーが制御されることにより、入力信号光パ
ワーPinと出力信号光パワーPoutとの比である利得が
一定になる。すなわち、除算器66は、上記第1の励起
光パワー制御手段における上記(2)式の定数bを入力
信号光パワーPinおよび出力信号光パワーPoutに基づ
いて調整する第2の励起光パワー制御手段として作用す
る。
【0039】励起光源71〜74それぞれは例えば直線
偏波光を出力する半導体レーザ光源であり、これらのう
ち励起光源71〜73それぞれは加算器65により駆動
され、励起光源74は除算器66により駆動される。偏
波合成器81は、励起光源71から出力された第1方位
に偏波した励起光と、励起光源72から出力された第2
方位に偏波した励起光とを偏波合成して、この偏波合成
した励起光を合波カプラ22を介して光増幅用光ファイ
バ11に供給する。また、偏波合成器82は、励起光源
73から出力された第1方位に偏波した励起光と、励起
光源74から出力された第2方位に偏波した励起光とを
偏波合成して、この偏波合成した励起光を合波カプラ2
3を介して光増幅用光ファイバ11に供給する。
【0040】次に、第2の実施形態に係る光増幅器2の
動作について説明する。光増幅器2の信号光入力端2a
に入力した信号光は、光カプラ21、光アイソレータ3
1および合波カプラ22を順に経て、光増幅用光ファイ
バ11により光増幅される。この光増幅された信号光
は、合波カプラ23および光アイソレータ32を経て、
利得等化器41により減衰され、光カプラ24を経て、
信号光出力端2bより外部へ出力される。
【0041】信号光入力端2aに入力した信号光は、一
部が光カプラ21により分岐されて受光素子51により
受光され、入力信号光パワーPinに比例した電圧値V1
(=k1・Pin)が演算増幅器61より出力される。ま
た、信号光出力端2bから出力される信号光は、一部が
光カプラ24により分岐されて受光素子52により受光
され、出力信号光パワーPoutに比例した電圧値V2(=
2・Pout)が演算増幅器62より出力される。
【0042】そして、第1の励起光パワー制御手段(演
算増幅器63および加算器65)により、演算増幅器6
1からの出力電圧値V1(=k1・Pin)および一定電圧
値bに基づいて、上記(2)式に従って励起光パワーP
pが求められて、励起光源71〜73より偏波合成器8
1,82および合波カプラ22,23を経て光増幅用光
ファイバ11へパワーPpの励起光が供給される。ま
た、第2の励起光パワー制御手段(除算器66)によ
り、演算増幅器61からの出力電圧値V1(=k1
in)および演算増幅器62からの出力電圧値V2(=
2・Pout)に基づいて両者の比が求められ、この比が
一定になるように、励起光源74より偏波合成器82お
よび合波カプラ23を経て光増幅用光ファイバ11へ供
給される励起光のパワーが制御される。
【0043】このように、本実施形態に係る光増幅器2
では、励起光源71〜73より光増幅用光ファイバ11
に供給される励起光のパワーPpは、第1の励起光パワ
ー制御手段により入力信号光パワーPinに基づいて上記
(2)式に従って求められる。したがって、光増幅用光
ファイバ11における利得は、フィードフォワード制御
がなされるので、入力信号光パワーPinの変動に対して
高速に応答することができる。また、励起光源74より
光増幅用光ファイバ11に供給される励起光のパワー
は、第2の励起光パワー制御手段により入力信号光パワ
ーPinおよび出力信号光パワーPoutに基づいて求めら
れる。したがって、光増幅用光ファイバ11における利
得は、フィードバック制御もなされるので、波数変動が
あった場合にも高精度に一定制御がなされる。以上のよ
うに、フィードフォワード制御およびフィードバック制
御をパラレルに行うことにより、波数変動が生じた場合
であっても高速かつ高精度に利得一定制御を行うことが
できる。また、本実施形態に係る光増幅器2でも、利得
等化器41の減衰量を調整することにより、信号光出力
パワーPoutを調整することができる。
【0044】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
係る光増幅器によれば、励起光は励起光供給手段により
光増幅用光ファイバに供給され、信号光は光増幅用光フ
ァイバにより光増幅される。光増幅用光ファイバに入力
する信号光のパワー(入力信号光パワー)は入力信号光
パワー検出手段により検出され、また、光増幅用光ファ
イバから出力される信号光のパワー(出力信号光パワ
ー)は出力信号光パワー検出手段により検出される。励
起光供給手段により光増幅用光ファイバに供給される励
起光のパワーは、入力信号光パワーに基づいて第1の励
起光パワー制御手段により高速にフィードフォワード制
御されるとともに、入力信号光パワーおよび出力信号光
パワーに基づいて第2の励起光パワー制御手段により高
精度にフィードバック制御される。そして、フィードフ
ォワード制御およびフィードバック制御がパラレルに行
われることにより、波数変動が生じた場合であっても高
速かつ高精度に利得の制御が行われる。
【0045】本発明に係る光増幅器の好ましい第1の態
様として、励起光供給手段により光増幅用光ファイバに
供給される励起光のパワーは、入力信号光パワーに基づ
いて所定の関係式に従って第1の励起光パワー制御手段
によりフィードフォワード制御されるとともに、第1の
励起光パワー制御手段における上記所定の関係式の定数
は、入力信号光パワーおよび出力信号光パワーに基づい
て第2の励起光パワー制御手段により調整(フィードバ
ック制御)される。また、本発明に係る光増幅器の好ま
しい第2の態様として、第1の励起光供給手段により光
増幅用光ファイバに供給される励起光のパワーは、入力
信号光パワーに基づいて第1の励起光パワー制御手段に
よりフィードフォワード制御されるとともに、第2の励
起光供給手段により光増幅用光ファイバに供給される励
起光のパワーは、入力信号光パワーおよび出力信号光パ
ワーに基づいて第2の励起光パワー制御手段によりフィ
ードバック制御される。これら何れの場合にも、波数変
動が生じた場合であっても高速かつ高精度に利得の制御
が行われる。
【0046】第1および第2の励起光パワー制御手段そ
れぞれが光増幅用光ファイバにおける信号光の光増幅の
利得を一定制御する場合には、波数変動が生じた場合で
あっても高速かつ高精度に利得一定制御が行われる。ま
た、減衰量が可変であって信号光を減衰させて出力する
利得等化器を更に備える場合には、利得等化器の減衰量
を調整することにより、出力される多波長の信号光それ
ぞれの出力パワーを一定のまま、信号光出力パワーを調
整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る光増幅器の構成図であ
る。
【図2】第2の実施形態に係る光増幅器の構成図であ
る。
【符号の説明】
1,2…光増幅器、11…光増幅用光ファイバ、21〜
24…光カプラ、31,32…光アイソレータ、41…
利得等化器、51,52…受光素子、61〜63…演算
増幅器、64…差動増幅器、65…加算器、66…除算
器、71〜74…励起光源、81,82…偏波合成器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/14 10/06 10/04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起光が供給されることにより信号光を
    光増幅する光増幅用光ファイバと、 前記光増幅用光ファイバに励起光を供給する励起光供給
    手段と、 前記光増幅用光ファイバに入力する信号光のパワーであ
    る入力信号光パワーを検出する入力信号光パワー検出手
    段と、 前記光増幅用光ファイバから出力される信号光のパワー
    である出力信号光パワーを検出する出力信号光パワー検
    出手段と、 前記励起光供給手段が前記光増幅用光ファイバに供給す
    る励起光のパワーを、前記入力信号光パワーに基づいて
    制御する第1の励起光パワー制御手段と、 前記励起光供給手段が前記光増幅用光ファイバに供給す
    る励起光のパワーを、前記入力信号光パワーおよび前記
    出力信号光パワーに基づいて制御する第2の励起光パワ
    ー制御手段と、 を備えることを特徴とする光増幅器。
  2. 【請求項2】 前記第1の励起光パワー制御手段は、前
    記励起光供給手段が前記光増幅用光ファイバに供給する
    励起光のパワーを前記入力信号光パワーに基づいて所定
    の関係式に従って求め、 前記第2の励起光パワー制御手段は、前記第1の励起光
    パワー制御手段における前記所定の関係式の定数を前記
    入力信号光パワーおよび前記出力信号光パワーに基づい
    て調整することを特徴とする請求項1記載の光増幅器。
  3. 【請求項3】 前記励起光供給手段は、前記光増幅用光
    ファイバに励起光を各々供給する第1および第2の励起
    光供給手段を含み、 前記第1の励起光パワー制御手段は、前記第1の励起光
    供給手段が前記光増幅用光ファイバに供給する励起光の
    パワーを、前記入力信号光パワーに基づいて制御し、 前記第2の励起光パワー制御手段は、前記第2の励起光
    供給手段が前記光増幅用光ファイバに供給する励起光の
    パワーを、前記入力信号光パワーおよび前記出力信号光
    パワーに基づいて制御することを特徴とする請求項1記
    載の光増幅器。
  4. 【請求項4】 前記第1および前記第2の励起光パワー
    制御手段それぞれは、前記光増幅用光ファイバにおける
    信号光の光増幅の利得を一定制御することを特徴とする
    請求項1記載の光増幅器。
  5. 【請求項5】 減衰量が可変であって前記信号光を減衰
    させて出力する利得等化器を更に備えることを特徴とす
    る請求項4記載の光増幅器。
JP2000257837A 2000-08-28 2000-08-28 光増幅器 Pending JP2002076486A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000257837A JP2002076486A (ja) 2000-08-28 2000-08-28 光増幅器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000257837A JP2002076486A (ja) 2000-08-28 2000-08-28 光増幅器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002076486A true JP2002076486A (ja) 2002-03-15

Family

ID=18746236

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000257837A Pending JP2002076486A (ja) 2000-08-28 2000-08-28 光増幅器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002076486A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004040719A1 (ja) * 2002-11-01 2004-05-13 Fujitsu Limited 光増幅器の制御装置及び制御方法
JP2007027506A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Sumitomo Electric Ind Ltd 光増幅装置およびその制御方法
JP2007035961A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Sumitomo Electric Ind Ltd 光増幅装置およびその制御方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004040719A1 (ja) * 2002-11-01 2004-05-13 Fujitsu Limited 光増幅器の制御装置及び制御方法
JPWO2004040719A1 (ja) * 2002-11-01 2006-03-02 富士通株式会社 光増幅器の制御装置及び制御方法
US7158290B2 (en) 2002-11-01 2007-01-02 Fujitsu Limited Controlling apparatus for optical amplifier and controlling method thereof
US7388711B2 (en) 2002-11-01 2008-06-17 Fujitsu Limited Controlling apparatus for optical amplifier and controlling method thereof
JP4603361B2 (ja) * 2002-11-01 2010-12-22 富士通株式会社 光増幅器の制御装置
JP2007027506A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Sumitomo Electric Ind Ltd 光増幅装置およびその制御方法
JP2007035961A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Sumitomo Electric Ind Ltd 光増幅装置およびその制御方法
JP4715364B2 (ja) * 2005-07-27 2011-07-06 住友電気工業株式会社 光増幅装置およびその制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1283567B1 (en) Automatic gain control device of optical fiber amplifier
US6377394B1 (en) Optical amplifier gain control
US6111688A (en) Optical amplifier and system including the same
US7046428B2 (en) Raman amplifier
JP3527627B2 (ja) 光ファイバ増幅器
JP2001007428A (ja) 光増幅器および光増幅器制御方法
US7068421B2 (en) Raman amplifier and optical relay transmission system
US20040196539A1 (en) Fiber amplifier and control method thereof
JPH10256634A (ja) 光増幅装置および光増幅装置の制御方法ならびに光増幅装置を用いた光伝送システム
US8351112B2 (en) Optical amplifier
US8908264B2 (en) Reducing transients in an optical amplifier
JP2001094181A (ja) 光増幅器
JP4198082B2 (ja) 光増幅器の利得モニタ方法および装置
JP2006286918A (ja) 光増幅装置
JP2002076486A (ja) 光増幅器
US7068422B2 (en) Optical fiber amplification method and apparatus for controlling gain
JP2005150435A (ja) 光増幅器および光増幅器の制御方法
US6483634B1 (en) Optical amplifier
JP2006237613A (ja) 光ファイバ増幅器における高速動的利得制御
WO2004114474A2 (en) Optical fiber amplifier with error correction
JPH0563643A (ja) 光フアイバ増幅器
JPH09107141A (ja) 光増幅装置
JPH0621582A (ja) 光増幅装置
JP2760305B2 (ja) 光直接増幅装置
JPH1032360A (ja) 光増幅装置および光伝送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070410

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071113

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080311