JPH1032360A - 光増幅装置および光伝送装置 - Google Patents
光増幅装置および光伝送装置Info
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- JPH1032360A JPH1032360A JP8187876A JP18787696A JPH1032360A JP H1032360 A JPH1032360 A JP H1032360A JP 8187876 A JP8187876 A JP 8187876A JP 18787696 A JP18787696 A JP 18787696A JP H1032360 A JPH1032360 A JP H1032360A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 偏波変動により変動を生じない光分岐装置に
より安定した光増幅シシテム、光分岐システム、光伝送
システムおよび光中継伝送装置を提供する。 【解決手段】 光受動部品あるいは光分岐器10の前段
に偏光固定器8を設置する。さらに必要な場合には、偏
波固定器8と光受動部品あるいは光分岐器10の間に偏
波保持部9を設置する。この構成によれば、偏波が固定
されているため光分岐器において偏波に依存する一定の
損失は発生するが損失変動や分岐比変動は発生しない。
より安定した光増幅シシテム、光分岐システム、光伝送
システムおよび光中継伝送装置を提供する。 【解決手段】 光受動部品あるいは光分岐器10の前段
に偏光固定器8を設置する。さらに必要な場合には、偏
波固定器8と光受動部品あるいは光分岐器10の間に偏
波保持部9を設置する。この構成によれば、偏波が固定
されているため光分岐器において偏波に依存する一定の
損失は発生するが損失変動や分岐比変動は発生しない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光伝送装置に係
り、特に高精度かつ安定度の高い光出力を得る光増幅器
および光伝送装置に関する。
り、特に高精度かつ安定度の高い光出力を得る光増幅器
および光伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信システムの構築が通信末端の加入
者対応へと進み、大容量化が要求されるにつれ、光を分
岐して配送する形態が広く必要となっている。
者対応へと進み、大容量化が要求されるにつれ、光を分
岐して配送する形態が広く必要となっている。
【0003】また、光通信システムの信頼性向上のた
め、光を一部分岐してモニタし、所望の光が配送されて
いるかを監視制御する方式が多くとられている。
め、光を一部分岐してモニタし、所望の光が配送されて
いるかを監視制御する方式が多くとられている。
【0004】分岐を利用した監視制御の一例として、特
開平7−162368号公報において、次のような技術
が提案されている。図1に、この技術の光ファイバ増幅
器の構成を示す。符号16は光増幅ファイバ、符号17
と符号19とは光カプラ、符号18は広帯域フィルタ、
符号20は信号光モニタ部、符号21は駆動制御部、符
号22は励起レーザダイオード(以下、励起LDと記
載)、符号23は狭帯域フィルタである。
開平7−162368号公報において、次のような技術
が提案されている。図1に、この技術の光ファイバ増幅
器の構成を示す。符号16は光増幅ファイバ、符号17
と符号19とは光カプラ、符号18は広帯域フィルタ、
符号20は信号光モニタ部、符号21は駆動制御部、符
号22は励起レーザダイオード(以下、励起LDと記
載)、符号23は狭帯域フィルタである。
【0005】この技術では、光増幅ファイバ16の後方
から光増幅ファイバ16に入力される励起LD22の出
力光(波長は例えば1.48μmとする)により、光増
幅ファイバが励起される。この光増幅ファイバの前方か
ら例えば波長が1.55μmの光信号を入力すると、該
光信号による誘導放出光によって光信号を増幅して出力
する。出力信号光のスペクトル幅を例えば0.3nmと
したとき、通過帯域幅が2〜3nmの広帯域フィルタ1
8を通すことにより、雑音成分が除去され光カプラ19
を通過して出力する。光カプラ19は出力信号光の一部
を分岐して通過帯域幅が1nm以下の狭帯域光フィルタ
23を通過させ、信号光波長のみを信号光モニタ部20
に入力し、直流信号に変換後、この直流信号レベルと所
定の基準レベルとの差信号により、励起LD22の発光
量を駆動制御部21が調整して、光増幅ファイバ16の
出力信号光パワーを一定に保つように制御している。
から光増幅ファイバ16に入力される励起LD22の出
力光(波長は例えば1.48μmとする)により、光増
幅ファイバが励起される。この光増幅ファイバの前方か
ら例えば波長が1.55μmの光信号を入力すると、該
光信号による誘導放出光によって光信号を増幅して出力
する。出力信号光のスペクトル幅を例えば0.3nmと
したとき、通過帯域幅が2〜3nmの広帯域フィルタ1
8を通すことにより、雑音成分が除去され光カプラ19
を通過して出力する。光カプラ19は出力信号光の一部
を分岐して通過帯域幅が1nm以下の狭帯域光フィルタ
23を通過させ、信号光波長のみを信号光モニタ部20
に入力し、直流信号に変換後、この直流信号レベルと所
定の基準レベルとの差信号により、励起LD22の発光
量を駆動制御部21が調整して、光増幅ファイバ16の
出力信号光パワーを一定に保つように制御している。
【0006】上述した従来の技術において使用されてい
る広帯域光フィルタ、狭帯域光フィルタ、光カプラ等の
光受動部品は、入力される光の偏波状態に依存して挿入
損失が変わる偏波依存性を有している。
る広帯域光フィルタ、狭帯域光フィルタ、光カプラ等の
光受動部品は、入力される光の偏波状態に依存して挿入
損失が変わる偏波依存性を有している。
【0007】一方、入力される光の偏波状態は、伝送フ
ァイバの振動、曲がり、局所的な圧力、あるいは光学部
品の振動、それらの環境温度変化等様々な要因によって
変動する。
ァイバの振動、曲がり、局所的な圧力、あるいは光学部
品の振動、それらの環境温度変化等様々な要因によって
変動する。
【0008】光受動部品のうち、広帯域光フィルタや狭
帯域光フィルタあるいは光カプラ等は構造的理由から偏
波依存性が大きい。特に光カプラおよび狭帯域光フィル
タは、これらを介してフィードバック制御が行われるこ
とにより、光カプラ自体の偏波依存性および狭帯域光フ
ィルタの偏波依存性が、フィードバック系の誤差要因と
なり、結果的に光カプラを通過する光の出力を一定に保
つことができない。従って信頼性の高い安定した制御を
行うことが困難である。
帯域光フィルタあるいは光カプラ等は構造的理由から偏
波依存性が大きい。特に光カプラおよび狭帯域光フィル
タは、これらを介してフィードバック制御が行われるこ
とにより、光カプラ自体の偏波依存性および狭帯域光フ
ィルタの偏波依存性が、フィードバック系の誤差要因と
なり、結果的に光カプラを通過する光の出力を一定に保
つことができない。従って信頼性の高い安定した制御を
行うことが困難である。
【0009】また、従来、光カプラによって光パワーを
モニタし、例えば出力パワーを一定に制御するとき、光
カプラ自体が持つ偏波依存性により光カプラのモニタポ
ートと信号ポートの分岐比や挿入損失に互いに異なる変
動が生じる。これが光出力制御誤差となったり、光出力
変動を生じさせる要因となっていた。
モニタし、例えば出力パワーを一定に制御するとき、光
カプラ自体が持つ偏波依存性により光カプラのモニタポ
ートと信号ポートの分岐比や挿入損失に互いに異なる変
動が生じる。これが光出力制御誤差となったり、光出力
変動を生じさせる要因となっていた。
【0010】また、通常出力パワーを一定に制御するた
めに用いられる光カプラでは、光パワー出力を減らさな
いように、分岐比が例えば1:9や、1:19のように
大きな光カプラを用いる。しかし、偏波依存性による光
カプラの出力変動は分岐比の小さい側のポートでより大
きな影響を受けてしまう。分岐比の小さいポートで光パ
ワーをモニタし、出力を一定制御する際には、この出力
変動をそのまま基準となる光量の変動とみなすため、光
出力制御誤差の原因となる。光カプラ前段で発生した光
量の変動は、光カプラの光パワーモニタでフィードバッ
クすることにより抑圧可能である。しかし、光カプラ自
体の偏波依存性に起因する光量変動は抑圧できず、むし
ろ光出力制御誤差の主要因は、光カプラの偏波依存性に
依存するといっても過言ではない。
めに用いられる光カプラでは、光パワー出力を減らさな
いように、分岐比が例えば1:9や、1:19のように
大きな光カプラを用いる。しかし、偏波依存性による光
カプラの出力変動は分岐比の小さい側のポートでより大
きな影響を受けてしまう。分岐比の小さいポートで光パ
ワーをモニタし、出力を一定制御する際には、この出力
変動をそのまま基準となる光量の変動とみなすため、光
出力制御誤差の原因となる。光カプラ前段で発生した光
量の変動は、光カプラの光パワーモニタでフィードバッ
クすることにより抑圧可能である。しかし、光カプラ自
体の偏波依存性に起因する光量変動は抑圧できず、むし
ろ光出力制御誤差の主要因は、光カプラの偏波依存性に
依存するといっても過言ではない。
【0011】また、特開平4−15604号公報では、
送信側で直線偏光をかけた信号光が伝送路で回転しても
受信側の偏波制御器が回転に見合った調整をしてチュー
ニングする構成を述べている。本公知例では、偏波状態
が伝送路で変化することを記述しているが、信号光の増
幅に関する記述が見当たらない。また、発明の目的、効
果も異なるものである。
送信側で直線偏光をかけた信号光が伝送路で回転しても
受信側の偏波制御器が回転に見合った調整をしてチュー
ニングする構成を述べている。本公知例では、偏波状態
が伝送路で変化することを記述しているが、信号光の増
幅に関する記述が見当たらない。また、発明の目的、効
果も異なるものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の目的
は、遍波依存性による光量変動を抑圧可能で高精度かつ
安定度の高い光出力を得る光分岐装置、光増幅システ
ム、光伝送システムおよび光中継伝送装置を提供するこ
とにある。
は、遍波依存性による光量変動を抑圧可能で高精度かつ
安定度の高い光出力を得る光分岐装置、光増幅システ
ム、光伝送システムおよび光中継伝送装置を提供するこ
とにある。
【0013】一方、通信末端の加入者対応として光を多
数に分岐して配送する場合、光分岐器のポート毎に偏波
依存性が異なるため、偏波状態によって光分岐器の分岐
比や挿入損失が変動するため、当初一定に分配していた
光信号レベルがポート毎に変動するという問題がある。
本発明の第二の目的は、上述した光分岐器のポート毎に
偏波依存性が異なるため、偏波状態によって光分岐器の
分岐比や挿入損失が変動するという問題を解決し、光信
号レベルを一定に保った光分岐装置、光分岐システムお
よび光伝送システムを提供することにある。
数に分岐して配送する場合、光分岐器のポート毎に偏波
依存性が異なるため、偏波状態によって光分岐器の分岐
比や挿入損失が変動するため、当初一定に分配していた
光信号レベルがポート毎に変動するという問題がある。
本発明の第二の目的は、上述した光分岐器のポート毎に
偏波依存性が異なるため、偏波状態によって光分岐器の
分岐比や挿入損失が変動するという問題を解決し、光信
号レベルを一定に保った光分岐装置、光分岐システムお
よび光伝送システムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のために、
本発明は光受動部品あるいは光分岐器の前段に偏光固定
器を設置する。さらに必要な場合には、偏波固定器と光
受動部品あるいは光分岐器の間に偏波保持部を設置す
る。
本発明は光受動部品あるいは光分岐器の前段に偏光固定
器を設置する。さらに必要な場合には、偏波固定器と光
受動部品あるいは光分岐器の間に偏波保持部を設置す
る。
【0015】この構成によれば、偏波が固定されている
ため光分岐器において偏波に依存する一定の損失は発生
するが損失変動や分岐比変動は発生しない。
ため光分岐器において偏波に依存する一定の損失は発生
するが損失変動や分岐比変動は発生しない。
【0016】そしてこの構成のため、遍波依存性による
光量変動を抑圧可能で高精度かつ安定度の高い光出力を
得る光分岐装置、光増幅システム、光中継伝送装置を得
ることができる。またこの構成により、光信号レベルを
一定に保った光分岐装置、光分岐システムおよび光伝送
システムを得ることができる。
光量変動を抑圧可能で高精度かつ安定度の高い光出力を
得る光分岐装置、光増幅システム、光中継伝送装置を得
ることができる。またこの構成により、光信号レベルを
一定に保った光分岐装置、光分岐システムおよび光伝送
システムを得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例1ないし実施例3を参照して説明する。
例1ないし実施例3を参照して説明する。
【0018】(実施例1)まず、図2および図3を用い
て実施例1を説明する。図2は、本発明をその実施の形
態である光増幅システムに適用した実施例である。ま
た、図3は、偏波固定器の具体的な構成である。図2で
符号1は光増幅器、符号2は光分岐装置、符号3は光検
出器、符号4は制御装置である。また、光増幅器1は、
光合波器5、励起光源6及び希土類添加光ファイバ7よ
り構成されている。光増幅器1では、波長1557nm
の入力信号光を受け入れ、光合波器5を通過して希土類
添加光ファイバ7に入力する。ここで、希土類添加光フ
ァイバ7として、エルビウム添加光ファイバを用いてい
る。励起光源6としては、980nmの半導体レーザを
用い、光合波器5によって入力光と励起光源6よりの励
起光とを合波する構成となっている。光増幅器1よりの
出力光は、光分岐装置2に入力される。光分岐装置2
は、偏波固定器8と、偏波保持器9、および光分岐器1
0とから構成されており、偏波固定器8を通過した光は
偏波状態が固定された後、出力され、偏波保持器9によ
って偏波保持したまま、偏波保持器9よりの光を一部分
岐する光分岐器10としての光カプラによって大部分の
光は出力信号光として配送される。
て実施例1を説明する。図2は、本発明をその実施の形
態である光増幅システムに適用した実施例である。ま
た、図3は、偏波固定器の具体的な構成である。図2で
符号1は光増幅器、符号2は光分岐装置、符号3は光検
出器、符号4は制御装置である。また、光増幅器1は、
光合波器5、励起光源6及び希土類添加光ファイバ7よ
り構成されている。光増幅器1では、波長1557nm
の入力信号光を受け入れ、光合波器5を通過して希土類
添加光ファイバ7に入力する。ここで、希土類添加光フ
ァイバ7として、エルビウム添加光ファイバを用いてい
る。励起光源6としては、980nmの半導体レーザを
用い、光合波器5によって入力光と励起光源6よりの励
起光とを合波する構成となっている。光増幅器1よりの
出力光は、光分岐装置2に入力される。光分岐装置2
は、偏波固定器8と、偏波保持器9、および光分岐器1
0とから構成されており、偏波固定器8を通過した光は
偏波状態が固定された後、出力され、偏波保持器9によ
って偏波保持したまま、偏波保持器9よりの光を一部分
岐する光分岐器10としての光カプラによって大部分の
光は出力信号光として配送される。
【0019】本実施例では、分岐した一部の光を、光検
出器3によってモニタし、モニタ信号より制御装置4に
よって励起光源6の励起光量を制御することにより、光
分岐装置2よりの出力光が一定になるよう制御してい
る。
出器3によってモニタし、モニタ信号より制御装置4に
よって励起光源6の励起光量を制御することにより、光
分岐装置2よりの出力光が一定になるよう制御してい
る。
【0020】偏波固定器8’の具体的構成を図3に示
す。偏波固定器8’は、例えば偏波保持光ファイバ11
からなっている。偏波保持光ファイバ11は、数十mの
長さを有しており、光がこの中を通過することにより、
特定の直線偏波のみが通過するため、偏波状態が固定さ
れた光を取り出すことが可能となる。偏波保持ファイバ
11はx偏波、y偏波の両方を透過させることもできる
ため、この場合、エネルギロスがないという特徴があ
る。この偏波保持ファイバ11を用いれば、偏波固定器
8と、偏波保持手段9を共用でき、構成が簡単となる。
す。偏波固定器8’は、例えば偏波保持光ファイバ11
からなっている。偏波保持光ファイバ11は、数十mの
長さを有しており、光がこの中を通過することにより、
特定の直線偏波のみが通過するため、偏波状態が固定さ
れた光を取り出すことが可能となる。偏波保持ファイバ
11はx偏波、y偏波の両方を透過させることもできる
ため、この場合、エネルギロスがないという特徴があ
る。この偏波保持ファイバ11を用いれば、偏波固定器
8と、偏波保持手段9を共用でき、構成が簡単となる。
【0021】なお、偏波固定器8の他の例として偏光子
を用いてもよい。偏光子はある特定の偏波を有する光だ
けを通過させる素子であり、偏波状態一定の光を取り出
すことが可能となる。偏光子を用いた場合、光エネルギ
ーは半減するが、希土類添加光ファイバ後段における損
失はS/N劣化等の光増幅装置全体としての特性にほと
んど影響を与えない。また、光受信アンプ等高利得を要
する光増幅装置においては、励起光源の光パワーを微増
させるだけで、利得の減少を補うことが容易に可能であ
る。
を用いてもよい。偏光子はある特定の偏波を有する光だ
けを通過させる素子であり、偏波状態一定の光を取り出
すことが可能となる。偏光子を用いた場合、光エネルギ
ーは半減するが、希土類添加光ファイバ後段における損
失はS/N劣化等の光増幅装置全体としての特性にほと
んど影響を与えない。また、光受信アンプ等高利得を要
する光増幅装置においては、励起光源の光パワーを微増
させるだけで、利得の減少を補うことが容易に可能であ
る。
【0022】また、偏波固定器8はある特定の偏波状態
に固定できるものであれば、偏波状態がどのような形態
のものであってもかまわない。例えば、光をランダム状
態に固定する偏波解消素子を用いても良い。
に固定できるものであれば、偏波状態がどのような形態
のものであってもかまわない。例えば、光をランダム状
態に固定する偏波解消素子を用いても良い。
【0023】偏波保持器9はあくまでも偏波固定器8よ
りの光の偏波状態を維持するものであって、偏波固定器
8と光分岐器10との間に偏波の変化要因がない場合、
ごく短距離の場合、偏波をランダム状態に固定する場合
には省いてもよい。また、偏波固定器8と光分岐器10
とを光無線伝送する場合にも省いてもよい。
りの光の偏波状態を維持するものであって、偏波固定器
8と光分岐器10との間に偏波の変化要因がない場合、
ごく短距離の場合、偏波をランダム状態に固定する場合
には省いてもよい。また、偏波固定器8と光分岐器10
とを光無線伝送する場合にも省いてもよい。
【0024】本発明の光分岐装置2を使用することによ
って、光の偏波状態は固定された後、分岐される。この
ため、偏波状態によって光分岐器10の分岐比や挿入損
失が変動することがなくなり、常に一定の挿入損失ある
いは分岐比を維持することが可能となる。このため光の
偏波に依存しない光分岐を行うことが可能となる。結果
として高精度かつ安定度の高い光出力を有する光増幅シ
ステムを実現することが可能である。
って、光の偏波状態は固定された後、分岐される。この
ため、偏波状態によって光分岐器10の分岐比や挿入損
失が変動することがなくなり、常に一定の挿入損失ある
いは分岐比を維持することが可能となる。このため光の
偏波に依存しない光分岐を行うことが可能となる。結果
として高精度かつ安定度の高い光出力を有する光増幅シ
ステムを実現することが可能である。
【0025】なお、光分岐器10として用いた光カプラ
の替わりに光分岐フィルタを用いてもよい。
の替わりに光分岐フィルタを用いてもよい。
【0026】(実施例2)以下、図4および図5を用い
て実施例2を説明する。図4は、本発明の他の実施の形
態である光伝送システムの実施例である。また、図5は
光分岐システムの具体的な構成である。図4において、
符号12は光送信部、符号13は伝送ファイバ、符号1
4は光分岐システム、符号15(1)、15(2)、15
(3)…15(n)は、光受信部であって、光送信部12よ
りの光信号を光分岐システム14によって多分岐し、光
受信部15へ多分岐配送する光伝送システムとなってい
る。分岐数nはいくつであってもよいが、本実施例で
は、分岐数16、分岐出力を15分岐とした。
て実施例2を説明する。図4は、本発明の他の実施の形
態である光伝送システムの実施例である。また、図5は
光分岐システムの具体的な構成である。図4において、
符号12は光送信部、符号13は伝送ファイバ、符号1
4は光分岐システム、符号15(1)、15(2)、15
(3)…15(n)は、光受信部であって、光送信部12よ
りの光信号を光分岐システム14によって多分岐し、光
受信部15へ多分岐配送する光伝送システムとなってい
る。分岐数nはいくつであってもよいが、本実施例で
は、分岐数16、分岐出力を15分岐とした。
【0027】入力光を16分岐することによって光パワ
ーの減衰を生じる。その減衰度は約−13.0dBであ
る。従って光増幅器1によってその減衰を補い、分岐配
送しようとするものである。
ーの減衰を生じる。その減衰度は約−13.0dBであ
る。従って光増幅器1によってその減衰を補い、分岐配
送しようとするものである。
【0028】光分岐部14への光パワーと偏波状態とは
時間的に変動している。したがって、光入力が光合波器
5と希土類添加光ファイバ7とを通過する間に、光入力
変動、光合波器5と希土類添加光ファイバ7との偏波依
存性による変動、希土類添加光ファイバ7の利得変動な
どによって偏波固定器8の前段では光パワーが時間的に
変動する。ただし、本発明の偏波固定器8を通過するこ
とによって、偏波状態は固定されて出力される。このた
め偏波状態によって光分岐器11の分岐比や挿入損失が
変動することがなくなる。16分岐された光のうち、一
つの分岐端子(P16)からの光をモニタし、光増幅器
1内部の励起光源6の励起光を制御装置4によってフィ
ードバック制御することによって、光入力変動、光合波
器5と希土類添加光ファイバ7との偏波依存性による変
動、希土類添加光ファイバ7の利得変動は、抑圧するこ
とができる。さらに本発明の偏波固定器8を通過するこ
とによって、光分岐器10のすべてのポートの挿入損失
はそれぞれ一定に保たれる。したがって、ただ一つのポ
ートからの光をモニタすることでも、他のすべてのポー
トを代表することが可能となって、すべての分岐端子か
らの変動を抑圧することができる。
時間的に変動している。したがって、光入力が光合波器
5と希土類添加光ファイバ7とを通過する間に、光入力
変動、光合波器5と希土類添加光ファイバ7との偏波依
存性による変動、希土類添加光ファイバ7の利得変動な
どによって偏波固定器8の前段では光パワーが時間的に
変動する。ただし、本発明の偏波固定器8を通過するこ
とによって、偏波状態は固定されて出力される。このた
め偏波状態によって光分岐器11の分岐比や挿入損失が
変動することがなくなる。16分岐された光のうち、一
つの分岐端子(P16)からの光をモニタし、光増幅器
1内部の励起光源6の励起光を制御装置4によってフィ
ードバック制御することによって、光入力変動、光合波
器5と希土類添加光ファイバ7との偏波依存性による変
動、希土類添加光ファイバ7の利得変動は、抑圧するこ
とができる。さらに本発明の偏波固定器8を通過するこ
とによって、光分岐器10のすべてのポートの挿入損失
はそれぞれ一定に保たれる。したがって、ただ一つのポ
ートからの光をモニタすることでも、他のすべてのポー
トを代表することが可能となって、すべての分岐端子か
らの変動を抑圧することができる。
【0029】この構成とすることによって、簡単な構成
で、16分岐端子のすべての光を高精度に配送する光分
岐システムを実現可能である。
で、16分岐端子のすべての光を高精度に配送する光分
岐システムを実現可能である。
【0030】(実施例3)以下、図6を用いて実施例3
を説明する。図6は、本発明の他の実施の形態である光
伝送システムの実施例である図6において、符号12は
光送信部、符号15は光受信部、符号13は伝送ファイ
バ、符号24は光中継増幅部である。光送信部12と光
受信部15との間の伝送距離が長くなると伝送ファイバ
13での光信号強度を増幅する必要が生まれ、本実施例
では光中継増幅部24を設けている。なお、本実施例で
は、光送信部12と光受信部15の間に光中継増幅器2
4は1台のみであるが、光中継増幅部24は伝送路の中
に複数あっても構わない。
を説明する。図6は、本発明の他の実施の形態である光
伝送システムの実施例である図6において、符号12は
光送信部、符号15は光受信部、符号13は伝送ファイ
バ、符号24は光中継増幅部である。光送信部12と光
受信部15との間の伝送距離が長くなると伝送ファイバ
13での光信号強度を増幅する必要が生まれ、本実施例
では光中継増幅部24を設けている。なお、本実施例で
は、光送信部12と光受信部15の間に光中継増幅器2
4は1台のみであるが、光中継増幅部24は伝送路の中
に複数あっても構わない。
【0031】光伝送システムでは、偏波状態の変化の原
因となる光ファイバの揺れ、環境温度変化等は、長距離
にわたって敷設された伝送光ファイバによって生じると
ころが大きい。本実施例によれば、こうした偏波状態の
変動による光量変動を抑圧可能で高精度かつ安定度の高
い光出力の光中継増幅部24を得ることができる。そし
てその結果、長距離にわたって光伝送可能な光伝送シス
テムを得ることができる。
因となる光ファイバの揺れ、環境温度変化等は、長距離
にわたって敷設された伝送光ファイバによって生じると
ころが大きい。本実施例によれば、こうした偏波状態の
変動による光量変動を抑圧可能で高精度かつ安定度の高
い光出力の光中継増幅部24を得ることができる。そし
てその結果、長距離にわたって光伝送可能な光伝送シス
テムを得ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、遍波依
存性による光量変動を抑圧可能で高精度かつ安定度の高
い光出力を得る光分岐装置、光増幅システム、光伝送シ
ステムおよび光中継伝送装置を得ることができる。また
本発明によれば、光信号レベルを一定に保った光分岐装
置、光分岐システムおよび光伝送システムを得ることが
できる。
存性による光量変動を抑圧可能で高精度かつ安定度の高
い光出力を得る光分岐装置、光増幅システム、光伝送シ
ステムおよび光中継伝送装置を得ることができる。また
本発明によれば、光信号レベルを一定に保った光分岐装
置、光分岐システムおよび光伝送システムを得ることが
できる。
【図1】 従来の光増幅システムの構成を示すブロック
図。
図。
【図2】 本発明の実施例1の光増幅システムの構成を
示すブロック図。
示すブロック図。
【図3】 実施例1に用いた偏波固定器の構成を示すブ
ロック図。
ロック図。
【図4】 本発明の実施例2の光伝送システムの構成を
示すブロック図。
示すブロック図。
【図5】 実施例2に用いた光分岐システムの構成を示
すブロック図。
すブロック図。
【図6】 本発明の実施例3の光伝送システム構成を示
すブロック図。
すブロック図。
1…光増幅器、2…光分岐装置、3…光検出器、4…制
御装置、5…光合波器、6…励起光源、7…希土類添加
光ファイバ、8…偏波固定器、9…偏波保持器、10…
光分岐器、11…偏波保持光ファイバ、12…光送信
部、13…伝送ファイバ、14…光分岐システム、15
…光受信部、16…光増幅ファイバ、17、19…光カ
プラ、18…広帯域フィルタ、20…信号光モニタ部、
21…駆動制御部、22…励起LD、23…狭帯域フィ
ルタ、24…光中継増幅部。
御装置、5…光合波器、6…励起光源、7…希土類添加
光ファイバ、8…偏波固定器、9…偏波保持器、10…
光分岐器、11…偏波保持光ファイバ、12…光送信
部、13…伝送ファイバ、14…光分岐システム、15
…光受信部、16…光増幅ファイバ、17、19…光カ
プラ、18…広帯域フィルタ、20…信号光モニタ部、
21…駆動制御部、22…励起LD、23…狭帯域フィ
ルタ、24…光中継増幅部。
Claims (11)
- 【請求項1】 光信号を増幅する光増幅器と、前記光増
幅器からの光信号に対して光学的に作用する光学部品と
を含み、前記光増幅器からの光信号は偏波状態が変動す
る光信号であり、上記光学部品は偏波依存性を有する光
学部品である光増幅装置において、 上記光増幅器の出力と上記光学部品の入力との間に偏波
状態維持手段を挿入したことを特徴とする光増幅装置。 - 【請求項2】 光信号を増幅する光増幅器と、前記光増
幅器からの光信号に対して光学的に作用する光学部品と
を含み、前記光増幅器からの光信号は偏波状態が変動す
る光信号であり、上記光学部品は偏波依存性を有する光
学部品である光増幅装置において、 上記光増幅器の出力と上記光学部品の入力との間に偏波
状態維持手段を挿入し、さらに、上記光学部品の出力に
より上記光増幅器の利得を制御するフィードバック制御
回路を設けたことを特徴とする光増幅装置。 - 【請求項3】 偏波状態維持手段が、偏波固定器である
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の光増幅
装置。 - 【請求項4】偏波状態維持手段が、偏波固定器とこの偏
波固定器の後に接続された偏波保持器とからなることを
特徴とする請求項1または請求項2記載の光増幅装置。 - 【請求項5】 偏波状態維持手段が、偏波解消素子であ
ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光増
幅装置。 - 【請求項6】 伝送すべき光信号を生成する光伝送信号
源と、上記光伝送信号源からの光信号を増幅する光増幅
器と、前記光増幅器からの光信号に対して光学的に作用
する光学部品とを含み、上記光伝送信号源からの光信号
は偏波状態が変動する光信号であり、上記光学部品は偏
波依存性を有する光学部品である光伝送装置において、 上記光増幅器の出力と上記光学部品の入力との間に偏波
状態維持手段を挿入したことを特徴とする光伝送装置。 - 【請求項7】 伝送すべき光信号を生成する光伝送信号
源と、上記光伝送信号源からの光信号を増幅する光増幅
器と、前記光増幅器からの光信号に対して光学的に作用
する光学部品とを含み、上記光伝送信号源からの光信号
は偏波状態が変動する光信号であり、上記光学部品は偏
波依存性を有する光学部品である光伝送装置において、 上記光増幅器の出力と上記光学部品の入力との間に偏波
状態維持手段を挿入し、さらに、上記光学部品の出力に
より上記光増幅器の利得を制御するフィードバック制御
回路を設けたことを特徴とする光伝送装置。 - 【請求項8】 第1の伝送路から伝送された光信号を増
幅する光増幅器と、前記光増幅器からの光信号に対して
光学的に作用する光学部品とを含み、前記第1の伝走路
からの光信号は偏波状態が変動する光信号であり、上記
光学部品は偏波依存性を有する光学部品である光伝送装
置において、 前記光増幅器の出力と前記光学部品の入力との間に偏波
状態維持手段を挿入し、さらに、上記光学部品の出力に
より上記光増幅器の利得を制御するフィードバック制御
回路を設け、前記光学部品の他の出力を第2の伝送路に
接続して構成することを特徴とする光伝送装置。 - 【請求項9】 偏波状態維持手段が、偏波固定器である
ことを特徴とする請求項6ないし請求項8記載の光伝送
装置。 - 【請求項10】偏波状態維持手段が、偏波固定器とこの
偏波固定器の後に接続された偏波保持器とからなること
を特徴とする請求項6ないし請求項8記載の光伝送装
置。 - 【請求項11】 偏波状態維持手段が、偏波解消素子で
あることを特徴とする請求項6ないし請求項8記載の光
伝送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8187876A JPH1032360A (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 光増幅装置および光伝送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8187876A JPH1032360A (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 光増幅装置および光伝送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1032360A true JPH1032360A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16213760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8187876A Pending JPH1032360A (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 光増幅装置および光伝送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1032360A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008053294A (ja) * | 2006-08-22 | 2008-03-06 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光増幅器 |
JP2012029334A (ja) * | 2011-10-27 | 2012-02-09 | Fujitsu Ltd | 光増幅装置および光受信装置 |
-
1996
- 1996-07-17 JP JP8187876A patent/JPH1032360A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008053294A (ja) * | 2006-08-22 | 2008-03-06 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光増幅器 |
JP2012029334A (ja) * | 2011-10-27 | 2012-02-09 | Fujitsu Ltd | 光増幅装置および光受信装置 |
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