JPH09107141A - 光増幅装置 - Google Patents

光増幅装置

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JPH09107141A
JPH09107141A JP26441595A JP26441595A JPH09107141A JP H09107141 A JPH09107141 A JP H09107141A JP 26441595 A JP26441595 A JP 26441595A JP 26441595 A JP26441595 A JP 26441595A JP H09107141 A JPH09107141 A JP H09107141A
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JP
Japan
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optical
amplification
optical fiber
light
gain
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JP26441595A
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English (en)
Inventor
Norio Sakaida
規夫 坂井田
Masabumi Koga
正文 古賀
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/09Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping
    • H01S3/091Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping using optical pumping
    • H01S3/094Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping using optical pumping by coherent light
    • H01S3/094003Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping using optical pumping by coherent light the pumped medium being a fibre

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長多重された複数の信号光を利得一定で一
括して増幅することができ、しかも得られる利得に比べ
て装置構成を簡単化し、雑音指数も改善する。 【解決手段】 3準位系の増幅用光ファイバ11、21
を縦続接続し、前段の増幅用光ファイバ11からの自然
放出光が入射することで後段の増幅用光ファイバ21が
利得飽和状態で動作するように前段の増幅用光ファイバ
11を設定し、後段の増幅用光ファイバ21の飽和利得
状態を制御することで、全体としての利得を一定に保
つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は波長多重光の増幅に
利用する。特に、複数の信号光を一括して増幅する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】信号光を光増幅器により増幅して中継す
る光伝送中継の分野では、光増幅器の利得または出力レ
ベルが時間的に一定となる制御を行うことが要求され
る。特に出力レベルを一定に保つことが望ましいが、波
長多重化信号光を増幅する場合には、すべての波長に対
して総出力光強度が一定となるように制御すると、ある
チャネルが遮断された場合には他チャネルへの影響が生
じて、出力一定制御が意味をなさなくなってしまう。こ
のため波長多重化信号光に対しては、利得一定制御が行
われる。
【0003】光増幅器を制御する方法としては、従来か
ら、入出力光強度の検出出力に基づく方法が用いられて
いる。また、自然放出光を検出して制御する方法も知ら
れている。しかし、これらの光増幅器制御方法は、波長
多重化信号光に対する制御には適していない。例えば入
出力光強度による方法では、波長ごとに監視系が必要と
なり、装置が複雑化してしまう。また、自然放出光を利
用する方法では、装置は簡略化できるが、利得情報と励
起レベルから光増幅器の出力レベルを算定する必要があ
り、そのアルゴリズムが複雑となってしまう。
【0004】このような課題を解決する技術として、平
成5年度光通信シンポジウム第25−30頁には、プロ
ーブ光あるいは増幅された自然放出光をモニタ光として
監視し、ポンプ光あるいは総入力パワーを制御すること
により利得を制御する帰還制御型過渡的利得飽和補償方
式が報告されている。その代表的な構成例を以下に説明
する。
【0005】図4はプローブ光を監視しポンプ光を制御
する光増幅装置の構成例を示す。この光増幅装置は、増
幅用光ファイバ41、ポンプ光源42および光波長多重
カプラ43により構成される光ファイバ増幅器と、この
光ファイバ増幅器の利得を制御するためのプローブ光源
51、光カプラ52、53、光フィルタ54、光検出器
55およびポンプ光源制御回路56とを備える。
【0006】増幅用光ファイバ41は例えばエルビウム
添加光ファイバにより構成され、ポンプ光源42から光
波長多重カプラ43を経由して入射する波長λp のポン
プ光により励起されて光増幅を行う。
【0007】プローブ光源51は波長λ2 のプローブ光
を発生し、このプローブ光を光カプラ52により信号光
と多重し、増幅用光ファイバ41に入力して増幅する。
ここで、信号光は波長多重光であるが、説明を簡単にす
るため波長λ1 とする。増幅された信号光とプローブ光
とを、光カプラ53により出力光とモニタ光とに分岐
し、モニタ光については光フィルタ54により波長λ2
のプローブ光成分のみを抽出し、光検出器55により検
出する。これにより、入力信号光のレベルやチャネル数
の変化により生じる利得変動が、増幅用光ファイバ41
から出力されるプローブ光の変動として検出される。光
検出器55の検出出力はポンプ光源制御回路56に供給
され、検出された利得変動に基づいてポンプ光源42の
出力するポンプ光パワーを制御する。これにより、少な
くともプローブ光の波長λ2 において、利得が安定化さ
れる。
【0008】図5は自然放出光を監視し総入力光パワー
を制御する光増幅装置の構成例を示す。この光増幅装置
は、増幅用光ファイバ61、ポンプ光源62および光波
長多重カプラ63により構成される光ファイバ増幅器
と、この光ファイバ増幅器の利得を制御するための光カ
プラ71、光フィルタ72、光検出器73、補償光源制
御回路74、補償光源75および光カプラ76とを備え
る。
【0009】増幅用光ファイバ61は例えばエルビウム
添加光ファイバにより構成され、ポンプ光源62から光
波長多重カプラ63を経由して入射する波長λp のポン
プ光に励起されて光増幅を行う。
【0010】増幅用光ファイバ61の利得が変動する
と、自然放出光の発生にも変動が生じる。そこで、増幅
用光ファイバ61から出てくる自然放出光をモニタ光と
して光カプラ71により分岐し、光フィルタ72により
波長λ2 の自然放出光を抽出し、光検出器73により検
出する。光検出器73の検出出力は補償光源制御回路7
4に供給され、検出された自然放出光の変動に基づいて
補償光源75の出力する補償光パワーを制御する。補償
光源75の出力する補償光(波長λc )は、光カプラ7
6および光波長多重カプラ63を経由して増幅用光ファ
イバ61に入力される。
【0011】この光増幅装置では、入力信号光パワーが
減少すると増幅用光ファイバ61の利得が増加する。そ
こで、補償光パワーを増加させて入力信号光パワーの減
少分を補い、全体として入力光パワーを一定に保つこと
で利得を一定に保つ。また、入力信号光パワーが増加し
て利得が減少した場合には、入力信号光パワーの増加分
を補償光パワーから減らすことで、利得を一定に制御す
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
技術では、プローブ光や補償光を用いて利得を制御する
ため、レーザ、光カプラ、アイソレータ、プローブ光お
よび補償光を制御するための制御回路など、ひとつの増
幅用光ファイバに対して複数の部品や回路が必要とな
り、全体の装置構成が複雑となると同時に、部品が増え
ることから雑音指数(NF)の劣化や挿入損失が増加す
る欠点があった。また、ポンプ光制御の場合には、ポン
プ光強度を変化させると励起波長も変動するため、励起
効率の低下やNF劣化などの問題も生じていた。
【0013】本発明は、このような課題を解決し、波長
多重された複数の信号光を一括して増幅することがで
き、しかも得られる利得に比べて装置構成が簡単でNF
も優れた光増幅装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の光増幅装置は、
波長多重化された信号光を増幅する光増幅手段と、この
光増幅手段の利得を制御する利得制御手段とを備えた光
増幅装置において、光増幅手段は縦続接続された複数の
光増幅器を含み、この複数の光増幅器の少なくとも後段
の光増幅器は3準位系の元素が添加された増幅用光ファ
イバにより構成され、この増幅用光ファイバの前段の光
増幅器は、その利得が、その光増幅器から発生する自然
放出光がその後段の増幅用光ファイバに入射したときに
その増幅用光ファイバの利得が飽和状態となるように設
定され、利得制御手段は、後段の光増幅器を構成する増
幅用光ファイバから出力される自然放出光を監視する手
段と、この監視する手段の出力により後段の光増幅器を
構成する増幅用光ファイバの飽和出力光強度を制御する
手段とを含むことを特徴とする。
【0015】3準位系の元素とは、増幅用光ファイバに
添加された状態で、ポンプ光の入射により高準位に励起
され、緩和により少し低い中準位に遷移し、光入射に対
して中準位から基底準位への遷移により光を発生するも
のをいう。このような元素としては、例えばエルビウム
が良く知られている。このような元素が添加された増幅
用光ファイバでは、入射光強度により利得の飽和が生
じ、その飽和利得がポンプ光強度に比例する。本発明は
この性質を利用する。
【0016】本発明では、後段の光増幅器を構成する増
幅用光ファイバを利得飽和状態で動作させ、その飽和利
得を制御することで、全体としての利得を一定に保つ。
飽和利得の制御は、後段の光増幅器を構成する増幅用光
ファイバを励起するポンプ光の強度により行うことがで
きる。後段の光増幅器は、その動作領域が、その光増幅
器を構成する増幅用光ファイバを励起するポンプ光強度
を増加することで飽和出力光強度が増加する領域に設定
されることが望ましい。
【0017】複数の光増幅器がすべて3準位系の元素が
添加された増幅用光ファイバにより構成されてもよい。
【0018】監視する手段は、後段の光増幅器から出力
される増幅された自然放出光(以下「ASE光」とい
う)を検出する手段を含んでもよく、その光増幅器を構
成する増幅用光ファイバの側面から放出される自然放出
光(以下「SE光」という)を検出する手段を含んでも
よい。
【0019】後段の増幅用光ファイバから出力されるA
SE光は、その増幅前の状態で前段の利得を反映してお
り、それが後段の増幅用光ファイバで増幅されているの
で、ASE光の光強度が一定となるように後段の増幅用
光ファイバを帰還制御することで、その利得を実質的に
一定に保つことができる。
【0020】また、増幅用光ファイバから放出されるS
E光には、入射光強度と、その増幅用光ファイバにおけ
る利得とが反映される。したがって、このSE光強度が
一定となるように後段の増幅用光ファイバを帰還制御す
ることで、全体としての利得を実質的に一定に保つこと
ができる。
【0021】本発明によれば、前段の光増幅器から放出
された自然放出光(前段の光増幅器内で増幅されたAS
E光)により後段の増幅用光ファイバの動作を飽和領域
に設定し、動作範囲を決定する。したがって、動作範囲
が明確となる。この状態で、後段の増幅用光ファイバの
ポンプ光強度を変化させることで、飽和出力光強度を制
御し、利得一定制御を実現できる。
【0022】また、光増幅器を2段以上の構成にするこ
とで、ポンプ光制御によるNFの劣化を防止し、高利得
を得ることができる。増幅器を連続に配置した場合のN
Fは、初段の増幅器の利得がある程度高ければその初段
の増幅器のNFで決定されるので、後段の光増幅器のポ
ンプ光源を制御することで起きるNFの劣化は抑制する
ことができる。
【0023】さらに、ASE光あるいはSE光を検出し
て制御することで、入出力光強度を検出することが不要
となり、それらの検出部やプローブ光あるいは補償光が
不要となり、レーザやカプラなどの光部品の一部を省略
できる。本発明では、増幅用光ファイバを複数用い、そ
れに伴うポンプ光源やそれに付随する部品は増加する。
しかし、光増幅器を複数用いて大きな利得が得られ、そ
れでいて、個々の光増幅器を制御する必要はない。した
がって、複数の光増幅器を用いて個々の利得を制御する
場合に比較すれば、構成は簡略である。また、プローブ
光や補償光といった制御のための付加的な光を導入する
必要がなく、そのための光部品による挿入損失やNFの
劣化を防ぐことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第一の実施形態を
示すブロック構成図である。この光増幅装置は、波長多
重化された信号光を増幅する光増幅手段として、増幅用
光ファイバ11、ポンプ光源12および光波長多重カプ
ラ13により構成される第一の光ファイバ増幅器と、増
幅用光ファイバ21、ポンプ光源22および光波長多重
カプラ23により構成される第二の光ファイバ増幅器と
を備え、これらの全体の利得を制御するため、アレイ導
波路型光分波器31、光検出器32およびポンプ光源制
御回路33を備える。
【0025】増幅用光ファイバ11、21は3準位系の
元素が添加された光ファイバであり、それぞれポンプ光
源12、22から光波長多重カプラ13、23を経由し
て供給されるポンプ光により励起されて光増幅を行う。
ポンプ光源12は、増幅用光ファイバ11の利得が、そ
の増幅用光ファイバ11から発生する自然放出光がその
後段の増幅用光ファイバ21に入射したときにその後段
の増幅用光ファイバ21の利得が飽和状態となるように
設定される。ポンプ光源12の出力したポンプ光(波長
λp1)は、光波長多重カプラ13により波長多重化信号
光(波長λ1 〜λN )と多重され、増幅用光ファイバ1
1に入射する。増幅用光ファイバ11では、波長多重化
信号光が増幅されるとともに、自然放出光が発生する。
これが増幅され、波長多重化信号光とともに増幅用光フ
ァイバ21に入射する。増幅用光ファイバ21はこの入
射光を増幅するが、その利得は、増幅用光ファイバ11
からの自然放出光(ASE光)により飽和状態となって
いる。アレイ導波路型光分波器31は、増幅用光ファイ
バ21から出力されるASE光を分波して光検出器32
に導く。ポンプ光源制御回路33は、光検出器32の出
力によりポンプ光源22を制御し、その出力するポンプ
光強度により増幅用光ファイバ21の飽和出力光強度を
制御する。具体的には、光検出器32で検出された強度
を一定に保つように、ポンプ光源22への注入電流を調
整する。
【0026】ASE光を分波するためにアレイ導波路型
光分波器を用いた例を示したが、カプラとフィルタを用
いてもよい。二つの増幅用光ファイバへのポンプ光の入
射方向は逆方向でなく同じ方向でもよい。また、以上の
説明では、ポンプ光が他方の増幅用光ファイバに伝搬す
ることを防止するための構成については省略した。
【0027】図2は本発明の第二の実施形態を示すブロ
ック構成図である。この光増幅装置は、光検出器32が
増幅用光ファイバ21から出力されるASE光を監視す
るのではなく、増幅用光ファイバ21の側面から放出さ
れるSE光を検出するように配置されたことが第一の実
施形態と異なる。
【0028】この実施形態でも、増幅用光ファイバ1
1、21が縦続接続され、前段の増幅用光ファイバ11
を励起するためのポンプ光源12の出力は、後段の増幅
用光ファイバ21が前段から放出されるASE光により
飽和領域に設定されるように調整される。飽和領域に設
定された後段の増幅用光ファイバ21を励起するための
ポンプ光源22は、後段の増幅用光ファイバ21から放
出されるSE光強度が一定となるように制御される。
【0029】この実施形態でも、二つの増幅用光ファイ
バへのポンプ光の入射方向を逆方向でなく同じ方向にす
ることもできる。ポンプ光が他方の増幅用光ファイバに
伝搬することを防止するための構成については省略し
た。
【0030】次にこれらの実施例の動作について説明す
る。
【0031】図3は、単体の増幅用光ファイバについ
て、ポンプ光パワーを変化させた場合の入出力光特性を
示す。ポンプ光パワーを変化させることで飽和出力が変
化するが、特に3準位系増幅用光ファイバでは、飽和強
度がポンプ光強度に比例する。これを利用して、2段目
の増幅用光ファイバの飽和出力光強度の制御を、ポンプ
光強度と飽和出力光強度が比例する関係にある領域を用
いて行うようにする。ここで、3準位系光ファイバの飽
和強度とポンプ光源の比例関係を説明する。
【0032】希土類添加光ファイバ増幅器の利得Gは、 G=exp(∫γ(z)dz) で表される。γ(z)は局所利得係数、Lは希土類添加
ファイバの長さである。γ(z)は、 γ(z)=γ0 /(1+C1 s /C2 sat ) と表すことができる。γ0 は未飽和利得係数、Is は信
号光強度、C1 、C2 は定数、Isat は飽和強度であ
り、 Isat =C3 (C4 p +1) である。また、Ip は光増幅器ポンプ光強度、C3 、C
4 は定数である。
【0033】飽和強度Isat の式は、飽和強度が励起パ
ワーの関数になっていることを示す。したがって、光増
幅器ポンプ光強度Ip を変化させることで飽和強度I
sat を変化させ、それにより利得係数γを変動させるこ
とが可能である。すなわち、飽和強度Isat は光増幅器
ポンプ光強度Ip に比例しているので、利得飽和の程度
に応じて利得係数γが一定となるように制御できる。例
えば、増幅用光ファイバを2段縦続に接続した場合、前
段の増幅用光ファイバの自然放出光により後段の増幅用
光ファイバの動作点を利得飽和状態におくと、動作領域
は図3に示したように飽和領域となる。そこで、ポンプ
光パワーで飽和強度を制御し、利得一定値となるポンプ
光パワーを選択すると、広い入力光強度範囲での利得一
定制御が可能となり、動作範囲も明確となる。特に、波
長多重伝送で数波を同時に増幅するときなど、入力パワ
ーが高い場合の利得制御には有効である。
【0034】このようにして、増幅用光ファイバを縦続
に接続することで、前段から放出されるASE光を用い
て後段を飽和させ、後段を飽和領域で動作させて制御す
る。前段の増幅用光ファイバから得られる利得と後段か
ら得られる利得とをあわせて、高い利得が得られる利点
もある。
【0035】第一の実施形態における制御系では、AS
E光と利得との関係から、ASE光強度を一定に保てば
利得が一定となることを利用する。この原理について以
下に説明する。
【0036】信号光がない場合のASE光強度は、 PASE =2nsphνΔν(G−1) と表される。ここで、G、nsp、h、νはそれぞれ、利
得、反転分布パラメータ、プランク定数、周波数を表
す。この式から、ASE光強度を調整することで、利得
を一定に保つことが可能であることがわかる。すなわ
ち、後段の増幅用光ファイバから放出されるASE光強
度が一定になるように、後段の増幅用光ファイバの励起
光強度を制御することで、利得を一定に制御することが
できる。
【0037】また、第二の実施形態の制御系では、AS
E光ではなくSE光を用いる。SE光強度と利得との関
係を以下に説明する。
【0038】希土類添加光ファイバ増幅器の利得Gは、
上述したように、 G=exp(∫γ(z)dz) で表される。γ(z)は、ファイバ側面からの自然放出
光強度PSE(z)とその他の定数を用いて、 γ(z)=CPSE(z)−αs と記述することができる。ここで、Cおよびαs はファ
イバ上の位置励起光強度、信号光強度に依存しない定数
である。したがって、利得Gは、 G=exp(∫CPSE(z)dz−αs L) と表される。したがって、側面からの自然放出光強度P
SE(z)をファイバ長にわたって積分した値を一定値に
制御することで、利得Gを一定値に保つことができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光増幅装
置は、多段に構成された増幅用光ファイバのうち後段の
増幅用光ファイバの出力飽和領域を利用して利得を制御
することで、波長多重された信号光に対して一括増幅が
可能で、しかも明確な動作領域で利得を実質的に一定に
保つことができる。
【0040】また、縦続した2以上の増幅用光ファイバ
を用いることから高利得が得られ、後段の増幅用光ファ
イバのポンプ光源に帰還をかけることにより利得を制御
することからNFの向上を図ることができる。
【0041】さらに、ASE光あるいはSE光により監
視することで、入出力光強度を監視することなく利得一
定制御が可能になることから、光部品を省略でき、入力
およびNFの劣化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態を示すブロック構成
図。
【図2】本発明の第二の実施形態を示すブロック構成
図。
【図3】単体の増幅用光ファイバについてポンプ光パワ
ーを変化させた場合の入出力光特性を示す図。
【図4】従来例の光増幅装置を示すブロック構成図。
【図5】従来例の光増幅装置を示すブロック構成図。
【符号の説明】
11、21、41、61 増幅用光ファイバ 12、22、42、62 ポンプ光源 13、23、43、63 光波長多重カプラ 31 アレイ導波路型光分波器 32、55、73 光検出器 33、56 ポンプ光源制御回路 51 プローブ光源 52、53、71、76 光カプラ 54、72 光フィルタ 74 補償光源制御回路 75 補償光源

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長多重化された信号光を増幅する光増
    幅手段と、 この光増幅手段の利得を制御する利得制御手段とを備え
    た光増幅装置において、 前記光増幅手段は縦続接続された複数の光増幅器を含
    み、 この複数の光増幅器の少なくとも後段の光増幅器は3準
    位系の元素が添加された増幅用光ファイバにより構成さ
    れ、 この増幅用光ファイバの前段の光増幅器は、その利得
    が、その光増幅器から発生する自然放出光がその後段の
    増幅用光ファイバに入射したときにその増幅用光ファイ
    バの利得が飽和状態となるように設定され、 前記利得制御手段は、前記増幅用光ファイバから出力さ
    れる自然放出光を監視する手段と、この監視する手段の
    出力により前記増幅用光ファイバの飽和出力光強度を制
    御する手段とを含むことを特徴とする光増幅装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の光増幅器がそれぞれ3準位系
    の元素が添加された増幅用光ファイバにより構成された
    請求項1記載の光増幅装置。
  3. 【請求項3】 前記後段の光増幅器は、その動作領域
    が、その光増幅器を構成する増幅用光ファイバを励起す
    るポンプ光強度を増加することで飽和出力光強度が増加
    する領域に設定された請求項1記載の光増幅装置。
  4. 【請求項4】 前記監視する手段は前記後段の光増幅器
    から出力される増幅された自然放出光を検出する手段を
    含む請求項1記載の光増幅装置。
  5. 【請求項5】 前記監視する手段は前記後段の光増幅器
    を構成する増幅用光ファイバの側面から放出される自然
    放出光を検出する手段を含む請求項1記載の光増幅装
    置。
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JP (1) JPH09107141A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000024094A1 (en) * 1998-10-16 2000-04-27 Corning Incorporated Management and utilization of ase in optical amplifier
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US6167181A (en) * 1998-01-07 2000-12-26 Nec Corporation Optical fiber light amplifier
US7315696B2 (en) 2002-12-04 2008-01-01 Fujitsu Limited Gain setting method in wavelength division multiplex transmission equipment
JP2010263188A (ja) * 2009-04-10 2010-11-18 Fujikura Ltd ファイバ出力安定化装置
JP2013197332A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Fujikura Ltd 光回路装置

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