JP3362761B2 - 波長多重伝送用光増幅装置 - Google Patents

波長多重伝送用光増幅装置

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JP3362761B2
JP3362761B2 JP30950496A JP30950496A JP3362761B2 JP 3362761 B2 JP3362761 B2 JP 3362761B2 JP 30950496 A JP30950496 A JP 30950496A JP 30950496 A JP30950496 A JP 30950496A JP 3362761 B2 JP3362761 B2 JP 3362761B2
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修 石田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多重化された複数
の波長の信号光を一括して増幅する波長多重伝送用光増
幅装置に関する。特に、波長数の変動および光ファイバ
伝送路におけるファイバ損失変動を補償し、信号光1波
あたりの出力光強度を所定のレベルに常に保つことがで
きる波長多重伝送用光増幅装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多重化された複数の波長の信号光は、光
ファイバ増幅器や半導体光増幅器を用いることにより一
括して増幅することができる。ここで、光増幅器の出力
信号光強度は、信号対雑音比(S/N)の低下を防ぐた
めに大きく保つ必要がある。一方、光ファイバに入力す
る1波あたりの信号光強度が所定のレベルを越えると、
四光波混合や自己位相変調等の非線形現象が生じて伝送
特性が急激に劣化する。したがって、波長多重伝送用光
増幅装置では、波長数の変動やファイバ損失の変動に伴
い、入力する複数の信号光の強度の和(トータル光強
度)が変化しても、一括増幅されて出力される信号光の
1波あたりの光強度を常に所定のレベルに保つように制
御する必要がある。以下、このような機能を有する従来
の波長多重伝送用光増幅装置について説明する。
【0003】(第1の従来装置)第1の従来装置は、光
増幅器から出力される複数の信号光の強度の和(トータ
ル光強度Psum )と、信号光の数(波長数n)とをそれ
ぞれ検出し、信号光1波あたりの光強度(Psum /n)
が所定のレベルになるように、光増幅器の利得を帰還制
御する構成である(参考文献:吉田 他、“WDM用光
アンプの出力レベル制御方式”、1996年電子情報通信学
会通信ソサイエティ大会、講演番号B1096)。
【0004】図5は、第1の従来装置の構成例を示す。
図において、光ファイバ増幅器10は、光アイソレータ
11,エルビウム添加光ファイバ12,光合波器13,
光アイソレータ15を順に接続し、励起レーザ14から
出力される励起光を光合波器13を介してエルビウム添
加光ファイバ12に入力し、励起する構成である。光ア
イソレータ11を介してエルビウム添加光ファイバ12
に入力された波長多重信号光(λ1,λ2,…,λn)は、励
起状態にあるエルビウム添加光ファイバ12で一括増幅
され、光合波器13および光アイソレータ15を介して
出力される。ここで、励起レーザ14の駆動電流を制御
して励起光強度を変えると、エルビウム添加光ファイバ
12中の励起状態が変化し、光ファイバ増幅器10の利
得が変化する。
【0005】光ファイバ増幅器10の出力は、光カプラ
21,22でそれぞれ一部が分岐して受光器41と波長
数検出回路91に入力され、トータル光強度Psum およ
び波長数nが検出される。割算器92は、トータル光強
度Psum と波長数nを入力し、光ファイバ増幅器10の
出力における信号光1波あたりの光強度Psum /nを検
出する。差動増幅器71では、信号光1波あたりの光強
度Psum /nと、基準電圧発生回路72から出力される
基準電圧との差を検出し、これを誤差信号としてコント
ローラ73に入力し、励起レーザ14を負帰還制御す
る。
【0006】このような構成により、ファイバ損失が変
動して光ファイバ増幅器10に入力される波長多重信号
光の強度が変化しても、また波長多重信号光の波長数が
変化しても、光ファイバ増幅器10から出力される信号
光1波あたりの光強度は一定に制御される。 (第2の従来装置)第2の従来装置は、光増幅器から出
力される多重化された複数の信号光のうち、特定の1つ
の信号光の光強度を検出し、それが所定のレベルになる
ように光増幅器の利得を制御する構成である(参考文
献:A.K.Srivastava 他、"Fast Gaincontrol in an Erb
ium-Doped Fiber Amplifier", ECOC'96, Postdeadline
PaperNo.PDP4) 。
【0007】図6は、第2の従来装置の構成例を示す。
図において、光ファイバ増幅器10、光カプラ21、受
光器41、差動増幅器71、基準電圧発生回路72、コ
ントローラ73は、第1の従来構成と同様である。第1
の従来構成と本構成との違いは、光カプラ21で分岐さ
れた波長多重信号光を光バンドパスフィルタ32を介し
て受光器41に入力するところにある。
【0008】光バンドパスフィルタ32は、波長多重信
号光から特定の信号光(ここでは波長λ1 )だけを通過
させる。受光器41は、その信号光の光強度を検出し、
その検出値が基準電圧発生回路72から出力される基準
電圧と等しくなるように励起レーザ14を負帰還制御す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
(第1の従来装置の問題点)第1の従来装置では、ゆっ
くりしたファイバ損失変動しか補償ができない問題点が
あった。以下、その理由について図7〜図10を参照し
て説明する。図7は、第1の従来装置に入力する波長数
が1波(λ1) から8波(λ1,λ2,…,λ8) に変化する際
の入力光強度の時間変化を示す。
【0010】は信号光λ1 の光強度、はトータルの
光強度を示す。時刻ts で波長数が1波(λ1) から8波
(λ1,λ2,…,λ8) に変化する。ただし、トータルの光
強度は、時刻ts で7波(λ2,λ3,…,λ8) の信号光強
度が増加し始め、時間tだけ経過した時刻te(=ts+
t)に波長数変化に伴う光強度変化が終了する。一方、
波長数検出回路91では、誤動作を避けるために検出閾
値を十分に低く設定しているので、時刻ts 直後に波長
数変化(1波→8波)を検出する。しかし、時刻ts 直
後のトータル光強度はほぼ1波分しかないので、割算器
92で約1波分の光強度を8波で割ることになり、入力
光強度が一時的に減少した状態と判断される。そして、
8波分に増加させようとして負帰還制御が働き、光ファ
イバ増幅器10の利得を増加させてしまう。
【0011】図8は、波長数変動に対して負帰還制御さ
れる光ファイバ増幅器10の出力信号光強度の時間変化
の計算例を示す。tは、波長数変化に伴う光強度変化の
継続時間(te−ts)である。Tは、帰還制御された光
ファイバ増幅器10の応答時定数である。この応答時定
数Tが短い場合、すなわちT/tが小さい場合には、信
号光λ1 の光強度が一時的に大きく増加してしまう。し
たがって、波長数変化時に最初から存在した信号光(こ
こではλ1 )の出力光強度が一定に保たれるように制御
するには、Tがtより十分に長く、例えばT/t≧10と
なるように設計する必要がある。
【0012】図9は、第1の従来装置に入力する波長多
重信号光(λ1,λ2,…,λ8) がファイバ損失の変動によ
って一時的に減少した際の入力光強度の時間変化を示
す。は信号光λ1 の光強度、は波長多重信号光(λ
1,λ2,…,λ8) のトータルの光強度を示す。ここでは、
時刻ts から時刻tc(=ts+τ)にかけてファイバ損
失が増加し、時刻tc から時刻te(=tc+τ)にかけ
てファイバ損失が減少して元に戻る。このようなファイ
バ損失変動は、例えば保守作業中に光ファイバ伝送路に
誤って接触してしまった場合に生じる。このファイバ損
失変動に伴って入力光強度が変化すると、光ファイバ増
幅器10に負帰還制御がかかる。
【0013】図10は、ファイバ損失変動に対して負帰
還制御される光ファイバ増幅器10の出力信号光強度の
時間変化の計算例を示す。τは、ファイバ損失変動に伴
う光強度変化の継続時間(tc−ts=te−tc)であ
る。Tは、帰還制御された光ファイバ増幅器10の応答
時定数である。ファイバ損失変動のスピードが早い場
合、すなわちτ/Tが小さい場合には、負帰還制御が間
に合わずにすべての信号光強度がファイバ損失増加に合
わせて減少してしまう。したがって、ファイバ損失変動
時に信号光1波あたりの出力光強度が一定に保たれるよ
うに制御するには、τがTより十分に長く、例えばτ/
T≧10となるように設計する必要がある。
【0014】以上説明したように、図5に示す第1の従
来装置では、T/t≧10かつτ/T≧10となるように設
計する必要がある。これは、τ/t≧100 を満足する、
すなわち波長数変化に伴う光強度変化(t)よりもはる
かに遅いファイバ損失変動(τ)しか補償できないこと
を示す。たとえば、熱光学効果を利用した石英導波路光
スイッチを用いて光信号を断続する場合のtは数msで
あるので、光ファイバ増幅器10の応答時定数Tは数十
ms以上に設定する必要があり、補償できるファイバ損
失変動はτが数百ms以上のゆっくりした変動に限られ
る。
【0015】(第2の従来装置の問題点)第2の従来装
置では、特定の信号光の強度を監視して制御するので、
波長数の変化に伴ってトータル出力光強度が変化して
も、図8に示すような過渡応答を原理的に生じない。こ
のため、負帰還制御される光ファイバ増幅器10の応答
時定数Tは、波長数変化に伴う光強度変化の継続時間t
とは無関係に短く、例えば1ms以下に設定することが
可能になる。この場合には、τが10ms以下の早いファ
イバ損失変動を補償することができる。
【0016】しかし、図6に示した構成では、光ファイ
バ増幅器10の負帰還制御が特定の信号光(ここではλ
1 )の存在に依存することになる。したがって、障害に
よりその信号光λ1 が消滅したり減衰した場合には、残
りの信号光が正常に到達していても増幅利得を正しく制
御することができず、すべての通信が途絶する可能性が
ある。すなわち、信号光λ1 の障害による影響が他の信
号光すべてに波及することになる。
【0017】本発明は、特定の信号光の有無に依存する
ことなく、かつ早いファイバ損失変動を補償し、信号光
1波あたりの出力光強度を常に一定に保つように制御す
ることができる波長多重伝送用光増幅装置を提供するこ
とを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の波長多重伝送用
光増幅装置は、多重化された複数の波長の信号光を一括
して増幅する光増幅手段の出力から、光強度検出手段で
各波長の信号光の光強度を個別に検出し、さらに最大値
検出手段で各光強度の最大値を選択し、帰還制御手段で
この最大値の光強度が所定のレベルになるように光増幅
手段の利得を制御する構成である。
【0019】これにより、光増幅手段で増幅された複数
の信号光のうち、最も強い信号光の光強度が常に所定の
レベルに保たれる。したがって、複数の信号光のうち任
意の信号光が消滅しても、残りの信号光の1波あたりの
光強度は所定のレベルに保たれる。また、波長数が変化
する際には、変化に関与しない信号光の1波あたりの光
強度を所定のレベルに保つように制御されるので、波長
数変化に伴う光強度変化の継続時間tによらずに、帰還
制御の応答時定数Tを短く設定することができる。した
がって、特定の信号光の有無に依存することなく、早い
ファイバ損失変動をも補償することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図1は、本発明の波長多重伝送用光
増幅装置の第1の実施形態を示す。図において、多重化
された複数の波長の信号光を一括して増幅する光増幅手
段(光ファイバ増幅器10:光アイソレータ11,エル
ビウム添加光ファイバ12,光合波器13,励起レーザ
14,光アイソレータ15)、光ファイバ増幅器10の
利得を制御する帰還制御手段(差動増幅器71,基準電
圧発生回路72,コントローラ73)は、図5に示す従
来装置と同様である。さらに、光強度検出手段として、
光ファイバ増幅器10の出力の一部を分岐する光カプラ
21、受光器42、パイロットトーン検出器33−1〜
33−nが備えられ、最大値検出手段として、反転増幅
器51−1〜51−n、ダイオード52−1〜52−
n、反転増幅器53が備えられる。
【0021】本実施形態では、光ファイバ増幅器10に
入力される各信号光λ1,λ2,…,λnは、それぞれ異なる
周波数の低周波信号(パイロットトーン)f1,f2,…,
fnで微弱な強度変調がかけられているものとする。光
カプラ21で分岐された信号光は、受光器42で電気信
号に変換される。この電気信号には、複数のパイロット
トーンf1,f2,…,fnが多重化されており、パイロット
トーン検出器33−1〜33−nでそれぞれ対応したパ
イロットトーンf1,f2,…,fnの強度が検出される。こ
の各パイロットトーンの強度は、各信号光の光強度に個
別に対応する。なお、パイロットトーン検出器は、例え
ば電気の同期検波回路により実現できる。
【0022】各パイロットトーン検出器33−1〜33
−nの出力は、反転増幅器51−1〜51−nに入力さ
れ、それぞれ適当な倍率で増幅されて負の電圧値として
出力される。反転増幅器51−1〜51−nの出力は、
それぞれ逆接続のダイオード52−1〜52−nを介し
て反転増幅器53の入力に接続される。ここで、反転増
幅器51−1〜51−nの出力のうち、最も負の電圧値
が大きいものに接続されるダイオードのみが順方向とな
り、オンとなる。また、このとき他のダイオードは逆方
向の電圧状態となり、オフとなる。このため、反転増幅
器53の入力電圧値は、複数の反転増幅器51−1〜5
1−nが出力する負の電圧値のうち、最もその絶対値が
大きい値に一致する。したがって、反転増幅器53は、
検出された複数の信号光強度のうちで最も大きい値を選
択して出力することになる。
【0023】差動増幅器71では、この値と、基準電圧
発生回路72から出力される基準電圧との差を検出し、
これを誤差信号としてコントローラ73に入力し、励起
レーザ14を負帰還制御する。これにより、増幅された
複数の信号光のうち、最も強い信号光の光強度が所定の
レベルに保たれる。なお、ダイオードの極性と反転増幅
器の有無は、受光器42の出力電圧の符号と、コントロ
ーラ73の制御の方向により、適宜変更されるものとす
る。これは、以下に示す他の実施形態においても同様で
ある。
【0024】また、最大値検出手段は、反転増幅器とダ
イオードを用いた構成に限らず、例えば各パイロットト
ーン検出器33−1〜33−nの出力をディジタル信号
に変換し、マイクロプロセッサを用いてその最大値を検
出し、その最大値をアナログ信号に変換して差動増幅器
71に出力するような構成でもよい。以下に示す他の実
施形態においても同様である。
【0025】次に、本実施形態が、図7〜図10を参照
して説明した第1の従来装置の問題点を解決し、早いフ
ァイバ損失変動を補償できることについて説明する。本
実施形態の装置の入力光強度が、図7に示すように変化
したとする。本実施形態では、最も強い信号光強度を検
出するので、ここでは信号光λ1 の光強度が一定に保た
れるように制御される。また、トータル光強度は検出し
ていない。そのため、トータル光強度変化の継続時間t
に比べて、負帰還制御された光ファイバ増幅器10の応
答時定数Tを短く設定しても、図8に示したような出力
光強度変化は生じず、信号光λ1 の出力光強度を常に一
定に保つことができる。したがって、例えばtが数ms
の場合でも、Tを例えば数百μsに設計することができ
る。
【0026】一方、本実施形態の装置の入力光強度が図
9に示すように変化した場合には、第1の従来装置とま
ったく同様に応答する。なぜならば、ファイバ損失変動
が生じた場合は、トータル光強度の変化と最も強い信号
光強度の変化は同一だからである。したがって、Tを数
百μsに設計すれば、τが数msの早いファイバ損失変
動を補償することができる。
【0027】さらに、本実施形態の構成では、複数の入
力信号光のうちのいずれか1つの信号光が消滅しても制
御動作に支障はない。すなわち、特定の信号光の有無に
よらずに動作できるので、第2の従来装置が有している
問題点も解決されている。なお、本実施形態では、複数
の信号光の光強度を個別に検出する光強度検出手段とし
て、光カプラ21,受光器42,パイロットトーン検出
器33−1〜33−nによる構成を示したが、これに限
定されるものではない。パイロットトーン検出器は狭帯
域の電気フィルタを用いているため、その帯域によって
は光強度が変化したときの応答が制限される場合があ
る。これを回避するには、信号光にパイロットトーンを
重畳せずに各波長の信号光の光強度を検出できる構成が
よい。
【0028】例えば、上述の参考文献(吉田 他、“W
DM用光アンプの出力レベル制御方式”、1996年電子情
報通信学会通信ソサイエティ大会、講演番号B1096)で
波長数検出回路に用いられた音響光学バンドパスフィル
タを利用してもよい。すなわち、光カプラ21で取り出
された信号光を繰り返し掃引されるチューナブルバンド
パスフィルタに入力し、その出力を受光器で電気信号に
変換することにより周期的に光スペクトルを検出する。
複数の信号光が存在すれば、光スペクトルには複数のピ
ークが存在するので、それぞれのピーク値を検出して出
力してもよい。また、光分波器と複数の受光器を用いて
もよい。次に、この実施形態について説明する。
【0029】(第2の実施形態)図2は、本発明の波長
多重伝送用光増幅装置の第2の実施形態を示す。図にお
いて、光増幅手段(光ファイバ増幅器10:光アイソレ
ータ11,エルビウム添加光ファイバ12,光合波器1
3,励起レーザ14,光アイソレータ15)、最大値検
出手段(反転増幅器51−1〜51−n,ダイオード5
2−1〜52−n,反転増幅器53)、帰還制御手段
(差動増幅器71,基準電圧発生回路72,コントロー
ラ73)は、図1に示す第1の実施形態と同様である。
本実施形態の特徴は、光強度検出手段として、光カプラ
21、光分波器31、受光器41−1〜41−nを備え
たところにある。
【0030】光カプラ21で分岐された複数の信号光
は、光分波器31で各波長ごとに分波される。光分波器
31としては、例えばアレイ導波路回折格子光フィルタ
を用いる。分波された各波長の信号光は、それぞれ受光
器41−1〜41−nでその強度が検出され、反転増幅
器51−1〜51−nに入力される。このような構成に
より、光ファイバ増幅器10で増幅される複数の信号光
の光強度が個別に検出される。以下の動作は、第1の実
施形態と同様であり、特定の信号光の有無に依存せず、
かつ早いファイバ損失変動を補償することができる。
【0031】第2の実施形態では、光分波器31で波長
を識別して分波しているので、第1の実施形態と異な
り、各信号光を識別するためのパイロットトーンの重畳
は不要である。さらに、信号光強度を受光器41−1〜
41−nで直接検出しているので、光強度が変化したと
きの応答が早い。このため、帰還制御される光ファイバ
増幅器10の応答時定数Tをさらに短く設定することが
でき、より早いファイバ損失変動を補償することができ
る。
【0032】(第3の実施形態)図3は、本発明の波長
多重伝送用光増幅装置の第3の実施形態を示す。図にお
いて、光増幅手段(光ファイバ増幅器10:光アイソレ
ータ11,エルビウム添加光ファイバ12,光合波器1
3,励起レーザ14,光アイソレータ15)、最大値検
出手段(反転増幅器51−1〜51−n,ダイオード5
2−1〜52−n,反転増幅器53)、帰還制御手段
(差動増幅器71,基準電圧発生回路72,コントロー
ラ73)は、図1に示す第1の実施形態と同様である。
本実施形態の特徴は、光ファイバ増幅器10で一括増幅
された複数の波長の信号光を分波するための光分波器3
1を備え、光強度検出手段として、分波された各波長の
信号光の一部を分岐する光カプラ21−1〜21−n、
受光器41−1〜41−nを備えたところにある。
【0033】受光器41−1〜41−nで複数の信号光
の光強度が個別に検出される動作は、第2の実施形態と
同様であり、特定の信号光の有無に依存せず、かつ早い
ファイバ損失変動を補償することができる。なお、光分
波器31の後段に、各信号光を受信する光受信器が接続
される場合には、受光器41−1〜41−nとして各光
受信器の受光器を利用することができる。その場合に
は、光カプラ21−1〜21−nは不要である。
【0034】(第4の実施形態)図4は、本発明の波長
多重伝送用光増幅装置の第4の実施形態を示す。図にお
いて、光強度検出手段(光カプラ21,光分波器31,
受光器41−1〜41−n)、最大値検出手段(反転増
幅器51−1〜51−n,ダイオード52−1〜52−
n,反転増幅器53)、帰還制御手段(差動増幅器7
1,基準電圧発生回路72,コントローラ73)は、図
2に示す第2の実施形態と同様である。本実施形態の特
徴は、光増幅手段として、定利得光増幅手段(定利得光
ファイバ増幅器80)と光減衰手段(可変光アッテネー
タ90)を用いたところにある。
【0035】定利得光ファイバ増幅器80は、光アイソ
レータ11,エルビウム添加光ファイバ12,光合波器
13,励起レーザ14,光アイソレータ15に加えて、
入力光と出力光の一部を分岐する光カプラ16,17、
その光強度を検出する受光器81,82、入出力光強度
から増幅器利得を検出する利得検出器83、その利得検
出値が基準電圧発生回路85の基準電圧になるように励
起レーザ14の駆動電流を帰還制御する差動増幅器84
により構成される。なお、この構成は一例であり、利得
を一定に制御するものであればよい。
【0036】一方、光カプラ17を介して出力された波
長多重信号光は、可変光アッテネータ90により一括し
て減衰させられる。可変光アッテネータ90の減衰率
は、差動増幅器71の出力によりコントローラ73を介
して帰還制御される。本実施形態では、定利得光ファイ
バ増幅器80と可変光アッテネータ90によって利得が
制御可能な光増幅手段が構成されているので、第2の実
施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実
施形態では、定利得光ファイバ増幅器80が常に利得一
定の状態で動作するので、波長の異なる複数の信号光間
での利得偏差を小さく抑えることができる利点がある。
なお、定利得光ファイバ増幅器80における利得偏差と
その抑圧方法については、参考文献(Y.Sugaya et a
l.,"Novel configuration for low-noise and wide-dyn
amic-range Er-doped fiberamplifier for WDM system
s", OAA'95, FC3) に詳細に記載されている。
【0037】また、本実施形態では、定利得光ファイバ
増幅器80の後段に可変光アッテネータ90を備えて利
得を制御する構成になっているが、この構成に限定され
るものではない。例えば、定利得光ファイバ増幅器80
を2セット用意し、その間に可変光アッテネータ90を
挿入して直列に接続した多段増幅器構成を採用し、雑音
指数の改善とダイナミックレンジの拡大を図ってもよ
い。
【0038】また、以上示した第1の実施形態〜第4の
実施形態において、光増幅手段としてエルビウム添加光
ファイバ12の出力側から励起光を入力する後方励起の
光ファイバ増幅器を示したが、前方励起または両方向か
ら励起光を入力するような光ファイバ増幅器を用いても
よい。また、光ファイバ増幅器に限らず、波長の異なる
複数の信号光をほぼ等しい利得で一括して増幅できるも
のであればよく、例えば半導体光増幅器でもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の波長多
重伝送用光増幅装置は、複数の信号光の光強度を個別に
検出し、最大となる光強度が所定のレベルになるように
制御するので、複数の信号光のうち任意の信号光が消滅
しても残りの信号光の1波あたりの光強度を所定のレベ
ルに保つことができる。また、波長数が変化する際に
は、変動しない信号光の光強度を所定のレベルに保つよ
うに制御するので、波長数変化に伴う光強度変化の継続
時間tによらずに帰還制御の応答時定数Tを短く設定す
ることができ、これにより早いファイバ損失変動を補償
することができる。
【0040】請求項2の波長多重伝送用光増幅装置は、
光増幅手段として定利得光増幅手段と光減衰手段を用い
ることにより、波長の異なる複数の信号光間の利得偏差
を小さく抑えることができる。請求項3の波長多重伝送
用光増幅装置は、光強度検出手段として光分波手段と複
数の光電変換手段を用いることにより、信号光強度の変
化をすばやく検出することができ、より早いファイバ損
失変動を補償することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の波長多重伝送用光増幅装置の第1の実
施形態を示すブロック図。
【図2】本発明の波長多重伝送用光増幅装置の第2の実
施形態を示すブロック図。
【図3】本発明の波長多重伝送用光増幅装置の第3の実
施形態を示すブロック図。
【図4】本発明の波長多重伝送用光増幅装置の第4の実
施形態を示すブロック図。
【図5】第1の従来装置の構成例を示すブロック図。
【図6】第2の従来装置の構成例を示すブロック図。
【図7】波長数が1波から8波に変化した際の第1の従
来装置の入力光強度の時間変化を示す図。
【図8】波長数変動に対して負帰還制御される光ファイ
バ増幅器10の出力信号光強度の時間変化の計算例を示
す図。
【図9】ファイバ損失の変動が生じた際の第1の従来装
置の入力光強度の時間変化を示す図。
【図10】ファイバ損失変動に対して負帰還制御される
光ファイバ増幅器10の出力信号光強度の時間変化の計
算例を示す図。
【符号の説明】
10 光ファイバ増幅器 11,15 光アイソレータ 12 エルビウム添加光ファイバ 13 光合波器 14 励起レーザ 16,17,21,22 光カプラ 31 光分波器 32 光バンドパスフィルタ 33 パイロットトーン検出器 41,42,81,82 受光器 51,53 反転増幅器 52 ダイオード 71,84 差動増幅器 72,85 基準電圧発生回路 73 コントローラ 80 定利得光ファイバ増幅器 83 利得検出器 90 可変光アッテネータ 91 波長数検出回路 92 割算器
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04B 10/17 H04J 14/00 14/02 (56)参考文献 特開 平6−21897(JP,A) 石田 修,WDM光パス伝達網におけ る線形光中継器の利得制御方式,1997年 電子情報通信学会総合大会講演論文集通 信2,日本,社団法人電子情報通信学 会,1997年 3月 6日,B−10−227, p.736 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 10/00 - 10/28 H04J 14/00 - 14/08 H01S 3/10 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多重化された複数の波長の信号光を一括
    して増幅する光増幅手段と、 前記光増幅手段から出力される多重化された複数の波長
    の信号光の光強度を個別に検出する光強度検出手段と、 前記光強度検出手段で検出された各波長の信号光の光強
    度の最大値を選択する最大値選択手段と、 前記最大値選択手段で選択された最大値の光強度が所定
    のレベルになるように前記光増幅手段の利得を制御する
    帰還制御手段とを備えたことを特徴とする波長多重伝送
    用光増幅装置。
  2. 【請求項2】 利得が一定に制御される定利得光増幅手
    段および光減衰手段を有し、多重化された複数の波長の
    信号光を一括して増幅する光増幅手段と、 前記光増幅手段から出力される多重化された複数の波長
    の信号光の光強度を個別に検出する光強度検出手段と、 前記光強度検出手段で検出された各波長の信号光の光強
    度の最大値を選択する最大値選択手段と、 前記最大値選択手段で選択された最大値の光強度が所定
    のレベルになるように前記光増幅手段の光減衰手段の減
    衰率を制御する帰還制御手段とを備えたことを特徴とす
    る波長多重伝送用光増幅装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の波長多
    重伝送用光増幅装置において、 光強度検出手段は、光増幅手段から出力される多重化さ
    れた複数の波長の信号光を各波長ごとに分波する光分波
    手段と、この光分波手段で分波された各波長の信号光の
    光強度を検出する複数の光電変換手段とにより構成され
    たことを特徴とする波長多重伝送用光増幅装置。
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