JP5759437B2 - 光増幅器システム及び光増幅方法 - Google Patents

光増幅器システム及び光増幅方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5759437B2
JP5759437B2 JP2012215742A JP2012215742A JP5759437B2 JP 5759437 B2 JP5759437 B2 JP 5759437B2 JP 2012215742 A JP2012215742 A JP 2012215742A JP 2012215742 A JP2012215742 A JP 2012215742A JP 5759437 B2 JP5759437 B2 JP 5759437B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
pumping light
value
power
optical amplifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012215742A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014072283A (ja
Inventor
哲郎 小向
哲郎 小向
武司 河合
武司 河合
光師 福徳
光師 福徳
陽平 坂巻
陽平 坂巻
片岡 智由
智由 片岡
清水 誠
誠 清水
明夫 佐原
明夫 佐原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Electronics Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
NTT Electronics Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Electronics Corp, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical NTT Electronics Corp
Priority to JP2012215742A priority Critical patent/JP5759437B2/ja
Publication of JP2014072283A publication Critical patent/JP2014072283A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5759437B2 publication Critical patent/JP5759437B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、光通信システムに用いられる、光増幅システムに関する。本発明は光増幅器への入射光信号の波長数変動に対する高速な適応が可能な光増幅システムに関する。
近年、CDC−less(Colorless/Directionless/Contention−less) ROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)等の高機能光ノードの研究開発が盛んに進められている。図1にCDC−less ROADMノードの構成例を示す。
CDC−less機能により任意の波長の光信号を任意の方路に設定できるなどの運用性が向上するが、光ノードにおける損失が増加するため、伝送距離が制限されることになる。そのため、CDC−less ROADM等においては、伝送距離制限を緩和するため小型で集積化された光増幅器が開発されている(例えば非特許文献1)。非特許文献1には、複数のEDFA(Erbium Doped Fiber Amplifier)の励起半導体レーザを共用し、VOA(Variable Optical Attenuator)等の複数の光デバイスをPLC(Planar Lightwave Circuit)に集積することが記載されている。
CDC−less ROADMに必要とされる光増幅器(EDFA)はWDM用の光増幅器と比較すると大きな励起光が必須ではないので高額な励起半導体レーザを共用化することが可能であり、装置価格の上昇を抑えることが可能になる。また、CDC−less ROADMに要求される光増幅器は送受信器毎に必要となるため、装置数が膨大となるが、非特許文献1に記載されるように複数の光デバイスを集積化し、複数の光増幅器を集積化することにより装置全体を小さくすることが可能となる。PLCを使って複数の光増幅器を集積化した場合、PLC上に作られたVOAや光カプラの分岐比を可変にすることにより励起光を調整し利得調整が可能であるが、熱光学効果を利用した石英系導波路の動作速度は、ミリ秒オーダであるため、ミリ秒以下の急峻な信号レベル変動に追随できないという課題がある。したがって集積された光増幅器のいずれかへの入射波長数が急激に変化した場合、直ちに利得の過不足を適正化することが困難である。ここで波長数とは、WDM信号の互いに異なる波長の信号数のことを指す。
M.Bolshtyansky et al., "Planar Waveguide Integrated EDFA", PDP17 OFC/NFOEC2008. M.Fukutoku et al., "Pump power reduction of optical feedback controlled EDFA using electrical feedforward control," Optical Amplifiers and Their Applications Tech. Dig., Vail, CO, 1998, pp. 32〜35.
上記のように複数の光励起型の光増幅器を単一の半導体レーザを用いて同時に励起する光増幅システムにおいて、従来技術では急激な波長数の変動に対応して、高速に利得を最適化にすることはPLCスイッチの速度制限があり、困難であった。
本発明はかかる課題を解決したものであり、互いに異なる波長の入力光信号の数(波長数)が変動した際の出力光信号のレベル変動幅を抑えることを目的とする。
上記目的を達成するために、本願発明の光増幅器システムは、光励起型の複数の光増幅器と、励起光を出力する単一の半導体レーザと、半導体レーザから出力された励起光を複数の光増幅器それぞれの利得媒質に分配するスプリッタとを備える光増幅システムにおいて、複数の光増幅器それぞれの入力光信号の光パワーをモニタし、該モニタ値のいずれかに変動があった際に、変動後のモニタ値とスプリッタの分岐比の値とに基づいて、複数の光増幅器それぞれに分配される励起光の光パワーと所望の利得が得られる励起光の光パワーとの偏差のうちの最大値と最小値の中間値が所定値より小さくなるような半導体レーザの出力レベルを算出し、半導体レーザの出力レベルを算出した値に設定するフィードフォワード制御を行う。
具体的には、本願発明の光増幅器システムは、複数の光信号を増幅する光増幅システムであって、各光信号を増幅する複数の光増幅器と、光増幅器を通過前の各光信号の波長数を測定する複数の波長測定部と、各光増幅器において光信号を増幅するための励起光を発生する励起光源と、励起光源からの励起光を各光増幅器へ分岐する光スプリッタと、光信号の波長数に変動があった際に、変動後の波長数と変動前の光スプリッタの分岐比の値を基に、実際に各光増幅器へ分配される励起光のパワーと所望の利得が得られる励起光のパワーとの偏差の値の集合のうちの最大値と最小値の中間値が事前に設定した値より小さくなるような励起光源の出力レベルを計算し、励起光源の出力レベルを当該計算値に設定するフィードフォワード制御を行う励起光制御部と、を備える。
本願発明の光増幅器システムでは、前記光スプリッタの分岐比が可変であって、前記励起光制御部は、変動後の各光増幅器への入射信号の波長数の比から光スプリッタの分岐比の値を計算し、光スプリッタの分岐比の値を当該計算値に設定するフィードフォワード制御を行ってもよい。
本願発明の光増幅器システムでは、前記励起光制御部は、各光増幅器へ供給される励起光のパワーが前記所望の利得が得られる値に到達するまで励起光源の出力レベルを光スプリッタの動作速度と同程度で変化させてもよい。
本願発明の光増幅器システムでは、前記光スプリッタで分岐された各励起光のパワーを調整する可変光減衰器を有し、前記励起光制御部は、各光増幅器に入射する光信号のパワーと各光増幅器から出射する光信号のパワーをモニタすることにより、各光増幅器の利得の前記所望の利得からの偏差を検出し、その偏差が小さくなるように、前記可変光減衰器の減衰量を制御してもよい。
具体的には、本願発明の光増幅器方法は、複数の光信号を個別の光増幅器を用いて増幅する光増幅方法であって、各光信号の波長数を測定する測定手順と、光信号の波長数に変動があった際に、変動後の波長数と各光増幅器に供給する励起光の分岐比の値を基に、実際に各光増幅器へ分配される励起光のパワーと所望の利得が得られる励起光のパワーとの偏差の値の集合のうちの最大値と最小値の中間値が事前に設定した値より小さくなるように、励起光源の出力レベルを設定する設定手順と、設定した出力レベルの励起光を励起光源で発生し、当該励起光を各光増幅器に分岐し、分岐した励起光を用いて各光信号を増幅する光増幅手順と、を有する。ここで、上記の事前に設定する値は、励起光のパワーを出来るだけ精度良く設定するために、出来るだけ小さい値が望ましい。理想的には0となる。
本願発明の光増幅方法では、前記設定手順において、変動後の各光増幅器への入射信号の波長数の比から前記分岐比の値を計算し、励起光を分岐する光スプリッタの分岐比の値を当該計算値に設定し、前記光増幅手順において、設定した分岐比の光スプリッタで励起光を分岐してもよい。
本願発明の光増幅方法では、前記設定手順において、各光増幅器へ供給される励起光のパワーが前記所望の利得が得られる値に到達するまで励起光源の出力レベルを光スプリッタの動作速度と同程度で変化させてもよい。
本願発明の光増幅方法では、前記測定手順において、各光増幅器に入射する光信号のパワーと各光増幅器から出射する光信号のパワーを測定し、前記設定手順において、各光増幅器の利得の前記所望の利得からの偏差を検出し、その偏差が小さくなるように、各励起光の減衰量を設定し、前記光増幅手順において、各光増幅器に入射する励起光のパワーを、設定した減衰量だけ減衰させてもよい。
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、互いに異なる波長の入力光信号の数(波長数)が変動した際の出力光信号のレベル変動幅を抑えることができる。
CDC−less ROADMノード構成の一例を示す。 本発明の第1の実施形態の一例を示す。 第1の実施形態における動作の一例を示す。 図3における波長数と励起光パワーの関係の一例を示す。 図4(b)において、励起光パワーの制御量を変化させた場合の一例を示す。 図5(a)の制御の場合の動作の一例を示す。 制御フローの一例を示す。 時定数で励起光パワーを制御する動作を追加した場合の制御フローの一例を示す。 分岐可変スプリッタの時定数を考慮して、励起光を制御する場合の動作の一例を示す。 本発明の第2の実施形態の一例を示す。 本発明の第3の実施形態の一例を示す。 本発明の第4の実施形態の一例を示す。 本発明の第5の実施形態の一例を示す。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
図2に本発明の第1の実施形態を示す。本実施形態に係る光ファイバ増幅器システムは、非特許文献1と同様に複数のEDF11を分岐比可変のスプリッタ19(光分岐回路)で励起光を共有化することにより集積した構成となっている。入力光をモニタして励起光パワーをフィードフォワード制御する点が、構成上異なる。複数のEDF11の励起光を共有化するため、各エルビウム添加ファイバ:EDF11(#1〜#n)への励起光パワーは、励起半導体レーザ14と分岐比可変光スプリッタ19を併用して調整する。なお、分岐比可変光スプリッタ19は、PLC上に集積化されたものを想定しているので、動作速度は数ミリ秒程度であり、励起半導体レーザ14より遅い制御となる。
具体的には、本実施形態に係る光ファイバ増幅器システムは、光増幅器としてのEDF11と、波長測定部としてのPD13と、光スプリッタ19と、励起光源としての励起半導体レーザ14と、励起光制御部としてのFF制御部17と、を備える。本実施形態に係る光ファイバ増幅方法は、測定手順と、設定手順と、光増幅手順と、を順に有する。
測定手順では、PD13を用いて各光信号の波長数を測定する。これにより、光信号の波長数の変動を検出する。
設定手順では、光信号の波長数に変動があった際に、FF(Feedforward)制御部17が、励起光源の出力レベルを設定する。このとき、FF制御部17は、変動後の波長数と各EDF11に供給する励起光の分岐比の値を基に、実際に各EDF11へ分配される励起光のパワーと所望の利得が得られる励起光のパワーとの偏差の値の集合のうちの最大値と最小値の中間値が事前に設定した値より小さくなるように、励起光源の出力レベルを設定する。
光増幅手順では、設定した出力レベルの励起光を励起半導体レーザ14で発生し、当該励起光を各EDF11に分岐し、分岐した励起光を用いて各光信号を増幅する。
図2において、EDF#1のみ入力波長数が変化(複数波長入力⇒1波長入力)した場合の動作を説明する。
実際の励起光パワーを制御する際には、利得一定条件での入力光パワーと励起光パワーの関係から、励起光パワーを決定すればよいが、以下の説明では、利得一定の条件においては、入力光パワーと励起光パワーは比例することを仮定する。すなわち、励起光一定で、入力光パワー(=入力波長数)が変化した場合には、1波長あたりの利得が変化することになる。
はじめに、励起光パワーの変化量を入力波長数のみで決める場合について示す。
EDF#1の入力波長数が1に減少した瞬間は、励起光パワーは変化がないので、EDF#1の生き残り1チャネルの利得が過剰になる。
その後入力モニタ13で入力波長数減少を検出すると、FF制御部17が全体の波長数に比例して励起光パワーを減らす制御をする。このときFF制御部17は励起半導体レーザ14の励起光パワーと同時に分岐比可変光スプリッタ19の分岐比も変更するが、分岐比可変光スプリッタ19の動作が遅いため、EDF#2〜#nへの励起光が一旦減少することになる。
その後分岐比可変光スプリッタ19の分岐比が変化し、EDF#2〜#nへ本来供給されるべき励起光パワーが分配される。そのため、EDF#2〜#nは出力レベルが一旦減少し、その後分岐比可変光スプリッタ19の時定数程度の時間で(分岐比可変光スプリッタ19の動作速度で)、もとのレベルにもどることになる。
ここで、分岐比可変光スプリッタ19の分岐比は、変動後の各EDFへの入力波長数の比となる。例えば、EDFの数が3であり、EDF#1〜#3への入力波長数が、5、10並びに15であれば、5:10:15=1:2:3となる。
上記動作を時間変化に関してまとめたものを図3に示す。励起光パワーのフィードフォワード制御により、EDF#1のレベル変動幅は励起光パワーを制御しない場合よりも抑えられるが、分岐比可変光スプリッタ19の動作が励起光パワーより遅いため、EDF#1〜#nのレベル変動が分岐比可変光スプリッタ19の時定数だけ継続することになる。ここで波長数変化時の各EDF11の出力レベル変動がトランスポンダ(図1のRx)の受信レベル範囲に入らない場合には、受信エラーが発生することになる。
また、図3に示す内容を各EDF11における波長数と励起光パワーの関係に着目してまとめたものを図4に示す。図4(b)に示すように、波長数変化を検出して、励起光を調整し、分岐比可変光スプリッタ19の分岐比の設定変更が完了する前までは、各EDF11の入力波長数と励起光パワーに誤差が生じるため、各EDF11の出力に変動が生じることになる。
次に、励起光パワーの制御量の目標値を全てのEDFの出力変動幅を考慮して決定する場合を示す。図5に図4(b)に示す波長数変化を検出して、励起光を調整し、分岐比可変光スプリッタ19の分岐比の設定変更が完了する前までタイミングにおける波長数と励起光パワーの関係を、励起光パワーの制御量を小さくした場合と大きくした場合の模式図を示す。
図5(a)に示すように励起光制御パワーの制御量を小さくした場合には、EDF#1の瞬時的なレベルの誤差(Err#1)は、図4の場合よりも大きくなるが、EDF#2〜#nのレベル誤差(Err#2〜Err#n)は小さく、励起光を変化させた瞬間のEDF#2〜#nのレベル変動幅が抑えられる。ただし、励起光が過大となるため分岐比の調整が終了し定常状態にもどったときのレベルが全てのEDFで少し増大することになる。図5(a)の制御の場合の各EDFの時間変化を図6に示す。
また、図5(b)に示す励起光パワーの制御量を大きくした場合には、EDF#1の瞬時的なレベルの誤差(Err#1)は、図4の場合よりも小さくなるが、EDF#2〜#nのレベル誤差(Err#2〜Err#n)が大きく、励起光を変化させた瞬間のEDF#2〜#nのレベル変動幅が大きくなる。
ここで、励起光パワーの制御量を次のように決定する。
PD13を用いて波長数を検出し(S101)、波長数変動量から仮励起光パワー制御量を算出する(S102)。分岐比可変光スプリッタ19の分岐比は波長数変動前と同じで、励起光パワーを変更した場合に、各EDF11におけるレベル偏差量を算出する(S103〜S108)。ここでレベル誤差は、各EDF#i(i=1〜n)の入力波長数から算出される必要励起光パワーよりも供給される励起光パワーが大きい場合には、正の値の誤差として算出し、供給される励起光パワーが小さい場合には、負の値の誤差と算出する。
次に各EDF11のレベル誤差の最大値と最小値を算出し(S104)、その最大値と最小値の中間値が0となるように励起光パワーの制御量を決定する(S105〜S107)。
具体的には図5においては、EDF#1のレベル誤差(Err#1)が最大値(>0)に相当し、EDF#2(図5では#3〜#nでも可)のレベル誤差(Err#2)が最小値(<0)に相当する。よって、図5においては、(Err#1+Err#2)/2の値が0になるように励起光パワーの制御量を決定すればよい。これにより全てのEDF11のレベル誤差が平均化され、特定のEDF11のみでのレベル変動を抑えることが可能となる。上記一連の制御フローを図7に示す。
上述のとおりレベル変動幅を抑えるように励起光パワーの制御量を決める場合、定常状態でのレベルに誤差が生じることになる。そのため、波長数変化が生じた瞬間の励起光パワーの制御量は、図7に示すとおり決めて、レベル変動幅を抑え、その後、波長数変化量に応じた励起光パワーの変化量になるように励起光パワーを分岐比可変光スプリッタ19と同じ時定数で変化させる。この場合の制御フローを図8に示し、動作を図9に示す。
図8に示す制御フローと図7に示す制御フローとの差は、波長数変化量に応じた励起光パワーの変化量になるように励起光パワーを分岐比可変光スプリッタ19と同じ時定数で変化させるステップS109が最後に追加された点であり、それ以外は、図7と同じ制御である。
図9のΔP1で示す制御量が図7に示すステップS107の制御量であり、図9のΔP2で示す制御量が図8の最後のステップS109の制御量となる。これにより、波長数変動時の出力レベル変動幅を抑えることができ、かつ、定常状態での出力レベルも波長数変化前と同じ値に設定できることになる。
本発明は、EDFAをはじめとする、複数の光励起型の光増幅器を、PLCを用いて集積化し、共通の励起半導体レーザ14で各光増幅器を励起する光増幅器システムにおいて、各光増幅器への入射光信号の波長数が急激に変動しても高速に最適な励起状態を実現することが可能となる。
(実施形態2)
図10に本発明の第2の実施形態を示す。本実施形態に係る光増幅器システムは、実施形態1の構成に加えて、各励起光のパワーを調整する可変光減衰器23と、各EDF11通過後の光信号パワーを測定するPD22と、FB(Feedback)制御部18と、をさらに備える。
本実施形態では、FB制御部18は、各EDF11に入射する光信号のパワーと各EDF11から出射する光信号のパワーをモニタすることにより、各EDF11の利得の所望の利得からの偏差を検出し、その偏差が小さくなるように、可変光減衰器23の減衰量をフィードバック制御する。
本実施形態では、各EDF11への励起光パワーを可変光減衰器23で調整できるとともに、各EDF11に関して光信号の入出力レベルをモニタできる。したがって、スプリッタ20の分岐比が固定であっても、各EDF11の入出力信号レベルをモニタして得た利得の偏差を可変光減衰器23にフィードバックすることにより、励起光パワーを所望の利得が得られる値に最適化することができる。分岐比固定の場合、励起用半導体レーザの出力設定だけでは最適化はできないので本実施形態は有用である。
(実施形態3)
図11には本発明の第3の実施形態を示す。本実施形態に係る光増幅器システムは、実施形態1の構成に加えて、各励起光のパワーを調整する可変光減衰器23と、各EDF11通過後の光信号パワーを測定するPD22と、FB制御部18と、をさらに備える。
本実施形態では、FF制御部17は、励起半導体レーザ14の出力レベルを計算し、その後分岐比可変光スプリッタ19の分岐比を計算する。そして、これらの計算結果の値に、励起半導体レーザ14及び分岐比可変光スプリッタ19を設定する。さらに実施形態3のように利得偏差を用いて可変光減衰器23をフィードバック制御する。
ここで、分岐比可変光スプリッタ19の分岐比は、変動後の各EDFへの入力波長数の比となる。例えば、EDFの数が3であり、EDF#1〜#3への入力波長数が、5、10並びに15であれば、5:10:15=1:2:3となる。
本実施形態では、分岐比可変スプリッタ19の分岐比を設定の後、FB制御部18が上記のフィードバック制御を行うとともに、励起用半導体レーザ14の出力を、波長数変動から計算される値に、分岐比可変光スプリッタ19の時定数で変化させるが、可変光減衰器23と分岐比可変スプリッタ19の可変機能を併用することにより、実施例1より短い時間で波長変動前の出力レベルに到達することが可能となる。
(実施形態4)
図12には本発明の第4の実施形態を示す。本実施形態では、可変カプラ24を分岐ごとに片方の分岐方向のみ用いてカスケードに連結することにより分岐比可変光スプリッタ19を構成している。本構成を採用することにより、光スプリッタ単体で、どのEDF11にも励起光を入射させないという選択ができる(オフポートからだけ励起光を出射させる選択)。
(実施形態5)
図13には本発明の第5の実施形態を示す。可変カプラ24を分岐ごとにどちらの分岐方向にも用いて分岐比可変光スプリッタ19を構成している。本構成を採用することにより、1×2分岐比可変カプラの数が少なくて済む。
以上説明したように、本発明は、複数の光増幅器を、PLCを用いて集積化し、共通の半導体レーザで各光増幅器を励起する光増幅器システムにおいて入射信号の波長数変動の利得への影響を高速に緩和するものであり、光通信システムの運用に有用である。
11:EDF
12、15、21:光カプラ
13、22:PD
14:励起半導体レーザ
15:励起光結合部
17:FF制御部
18:FB制御部
19:分岐比可変光スプリッタ
20:分岐比固定スプリッタ
23:可変光減衰器
24:可変カプラ
51、66:WDM用光増幅器
52、64:カプラ
53、65:WSS
54、63:CDC用光アンプ
55、62:CDC−less用光スイッチ
56:受信機
61:送信機

Claims (8)

  1. 複数の光信号を増幅する光増幅システムであって、
    各光信号を増幅する複数の光増幅器と、
    光増幅器を通過前の各光信号の波長数を測定する複数の波長測定部と、
    各光増幅器において光信号を増幅するための励起光を発生する励起光源と、
    励起光源からの励起光を各光増幅器へ分岐する光スプリッタと、
    光信号の波長数に変動があった際に、変動後の波長数と変動前の光スプリッタの分岐比の値を基に、実際に各光増幅器へ分配される励起光のパワーと所望の利得が得られる励起光のパワーとの偏差の値の集合のうちの最大値と最小値の中間値が事前に設定した値より小さくなるような励起光源の出力レベルを計算し、励起光源の出力レベルを当該計算値に設定するフィードフォワード制御を行う励起光制御部と、
    を備える光増幅器システム。
  2. 前記光スプリッタの分岐比が可変であって、
    前記励起光制御部は、前記変動後の各光増幅器への入射信号の波長数の比から光スプリッタの分岐比の値を計算し、光スプリッタの分岐比の値を当該計算値に設定するフィードフォワード制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の光増幅器システム。
  3. 前記励起光制御部は、各光増幅器へ供給される励起光のパワーが前記所望の利得が得られる値に到達するまで励起光源の出力レベルを光スプリッタの動作速度と同程度で変化させることを特徴とする請求項2に記載の光増幅器システム。
  4. 前記光スプリッタで分岐された各励起光のパワーを調整する可変光減衰器を有し、
    前記励起光制御部は、各光増幅器に入射する光信号のパワーと各光増幅器から出射する光信号のパワーをモニタすることにより、各光増幅器の利得の前記所望の利得からの偏差を検出し、その偏差が小さくなるように、前記可変光減衰器の減衰量を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光増幅器システム。
  5. 複数の光信号を個別の光増幅器を用いて増幅する光増幅方法であって、
    各光信号の波長数を測定する測定手順と、
    光信号の波長数に変動があった際に、変動後の波長数と各光増幅器に供給する励起光の分岐比の値を基に、実際に各光増幅器へ分配される励起光のパワーと所望の利得が得られる励起光のパワーとの偏差の値の集合のうちの最大値と最小値の中間値が事前に設定した値より小さくなるように、励起光源の出力レベルを設定する設定手順と、
    設定した出力レベルの励起光を励起光源で発生し、当該励起光を各光増幅器に分岐し、分岐した励起光を用いて各光信号を増幅する光増幅手順と、
    を有する光増幅方法。
  6. 前記設定手順において、前記変動後の各光増幅器への入射信号の波長数の比から前記分岐比の値を計算し、励起光を分岐する光スプリッタの分岐比の値を当該計算値に設定し、
    前記光増幅手順において、設定した分岐比の光スプリッタで励起光を分岐する
    ことを特徴とする請求項5に記載の光増幅方法。
  7. 前記設定手順において、各光増幅器へ供給される励起光のパワーが前記所望の利得が得られる値に到達するまで励起光源の出力レベルを光スプリッタの動作速度と同程度で変化させる
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の光増幅方法。
  8. 前記測定手順において、各光増幅器に入射する光信号のパワーと各光増幅器から出射する光信号のパワーを測定し、
    前記設定手順において、各光増幅器の利得の前記所望の利得からの偏差を検出し、その偏差が小さくなるように、各励起光の減衰量を設定し、
    前記光増幅手順において、各光増幅器に入射する励起光のパワーを、設定した減衰量だけ減衰させる
    ことを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の光増幅方法。
JP2012215742A 2012-09-28 2012-09-28 光増幅器システム及び光増幅方法 Active JP5759437B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012215742A JP5759437B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 光増幅器システム及び光増幅方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012215742A JP5759437B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 光増幅器システム及び光増幅方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014072283A JP2014072283A (ja) 2014-04-21
JP5759437B2 true JP5759437B2 (ja) 2015-08-05

Family

ID=50747259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012215742A Active JP5759437B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 光増幅器システム及び光増幅方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5759437B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018168593A1 (ja) * 2017-03-13 2018-09-20 日本電気株式会社 光増幅モジュールおよび光増幅方法
WO2020096912A1 (en) * 2018-11-05 2020-05-14 Lyteloop Technologies, Llc Systems and methods for building, operating and controlling multiple amplifiers, regenerators and transceivers using shared common components

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6366393B1 (en) * 1999-08-25 2002-04-02 Lucent Technologies Inc. Fast gain control for optical amplifiers
JP2001094181A (ja) * 1999-09-27 2001-04-06 Sumitomo Electric Ind Ltd 光増幅器
JP2004258622A (ja) * 2003-02-07 2004-09-16 Sumitomo Electric Ind Ltd ラマンアンプ及びそれを含む光通信システム
JP2006084882A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Fujitsu Ltd 光ノード
JP2008193512A (ja) * 2007-02-06 2008-08-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> チャネルフィルタおよび光分岐挿入装置
WO2012053320A1 (ja) * 2010-10-22 2012-04-26 日本電気株式会社 励起光分配装置、励起光分配方法、光増幅システム及びノード装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014072283A (ja) 2014-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3903650B2 (ja) 光増幅器および光増幅器制御方法
US8482849B2 (en) Raman amplifier and control method thereof
JPH08278523A (ja) 光増幅装置
KR20020008772A (ko) 라만 증폭기
JP2009229784A (ja) ラマン増幅による雑音光のモニタ方法および装置、並びに、それを用いた光通信システム
JP4415746B2 (ja) ラマン増幅器
US20110199672A1 (en) Optical amplifier
JP5759437B2 (ja) 光増幅器システム及び光増幅方法
JP2011066142A (ja) 光増幅器及び光増幅方法
JP6079066B2 (ja) 受信装置及び受信方法
JP5841517B2 (ja) 光ファイバ増幅器システム及び光ファイバ増幅方法
JP3771785B2 (ja) 光増幅装置
JP2004119979A (ja) 長波長光ファイバ増幅器
US6381065B1 (en) Optical pump unit for an optical amplifier
JP6020640B2 (ja) 光増幅装置
US7068422B2 (en) Optical fiber amplification method and apparatus for controlling gain
WO2017085822A1 (ja) 光増幅装置
JP4605662B2 (ja) ゲインクランプ型光増幅器
JP2004273481A (ja) 光増幅装置
US9391426B2 (en) Raman amplifier and gain control method
JP4580404B2 (ja) 光増幅器
JP5682677B2 (ja) 光増幅器及び光増幅方法
JP4773703B2 (ja) 光増幅器
JP2004361979A (ja) ラマン増幅器及び光通信システム
JP2012043934A (ja) 増幅装置、通信システムおよび増幅方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140901

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150430

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5759437

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350