JP4714819B2 - 転倒防止機能を有する歩行訓練装置 - Google Patents

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Description

本発明は、転倒防止機能を有する歩行訓練装置に関する。
闘病生活や老齢等により筋力が弱まると、自らの体の姿勢を維持したり、体重を支持したりする能力が衰えてくる。また、脳疾患では、運動機能が損なわれる。その結果、座位からの立ち上がりや、立位からの安全な着座動作が困難になったり、立位の時に膝折れしてバランスを崩したり、椅子(洋式便座等)への座位を保てず崩れ落ちたりする、というような問題が生じてくる。このような問題を回避するため、衰えようとする筋力や運動機能を維持・回復させる訓練が行なわれるが、その際、既に自力で全体重を支持することができないほど機能を損なった人でも訓練が可能となるよう、免荷機能をもった歩行訓練装置が用いられている。なお、免荷装置とは、被訓練者の体重負荷を軽減するよう、モーターやエアシリンダあるいはバネや重錘等を駆動源とした吊上げ機構によって、体重の何割かの力で被訓練者を上方へ引き上げる装置である。
歩行訓練の際には、被訓練者の転倒は重大な事故に直結するため、介護者は被訓練者がいつ転倒しても介助ができるよう、一瞬の油断も出来ない緊張を強いられ、実際の転倒の際には被訓練者を抱きかかえて支持する体力が必要とされる。このため、従来、被訓練者の転倒事故を完全に回避し、介護者の精神的・肉体的負担を開放するため、免荷装置に転倒防止機能を付加されているものがある。従来の一般的な転倒防止機構として、被訓練者の状態に合わせて部品の長さや取付位置の調整をその都度行うもの(例えば、特許文献1または2参照)や、吊上げ機構に装着された各種センサー(位置・速度・荷重等)によって転倒を検出し、吊上げ機構にロックをかけるもの(例えば、特許文献3または4参照)がある。
特開2005−342306号公報 特開2007−229430号公報 特許第3069994号公報 特許第3101587号公報
免荷装置を有する歩行訓練装置は、医療機関や老人ホームなど、歩行訓練等のリハビリ用途に用いられるため、利用者は不特定多数であり、その身体特性(身長・座高・姿勢等)も千差万別である。このため、転倒防止のためには、被訓練者一人ひとりの身体特性に合わせて適正な位置で転倒防止機構を調整する必要がある。また、特定の被訓練者も、その日の体調や時々の状況によって立位の高さが異なる他、立位からの転倒防止の場合と椅子等の座位からの転倒防止の場合とでは、調整位置は大きくかけ離れるため、利用の都度、利用の状況に応じて、転倒防止機構の調整位置を最適位置に変更する必要がある。
しかしながら、特許文献1および2に記載の転倒防止機構では、調整位置の更新・変更に人手が必要であり、利用者が実際に利用姿勢をとってみて初めて判明する最適高さに調整しなければならず、その間介助無しで被訓練者に立位をとっていてもらう必要があるなど、危険回避が不完全なものであるという課題があった。また、特許文献3および4に記載の転倒防止機構では、センサーや制御装置を必要とするため、初期の設備投資や継続的な維持管理のための費用が嵩むという課題があった。
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、転倒防止のための位置調整を容易かつ安全に行うことができ、設備投資や維持管理の費用を低減することができる転倒防止機能を有する歩行訓練装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る転倒防止機能を有する歩行訓練装置は、支持フレームと吊り具と第1スライダとワイヤと免荷シリンダと第2スライダと固定手段とを有し、前記吊り具は被訓練者を支持する構成を有し、前記第1スライダは滑車を有し、前記支持フレームに対して前記滑車の回転軸線に垂直方向に往復運動可能に設けられ、前記ワイヤは前記滑車を介して一端が前記吊り具に取り付けられて前記吊り具を吊り下げ、他端が前記支持フレームに取り付けられ、前記免荷シリンダは伸縮可能であって前記支持フレームと前記第1スライダとに連結され、前記吊り具を引き上げる方向に前記第1スライダを付勢する構成を有し、前記第2スライダは前記支持フレームに対して前記第1スライダと同一方向で往復運動可能に設けられ、前記第1スライダに対して所定範囲の間隔内で移動可能に連結され、前記支持フレームに対して前記第1スライダと同一方向で往復運動可能に設けられ、前記固定手段は前記第2スライダを任意の位置で前記支持フレームに固定可能に設けられていることを、特徴とする。
本発明に係る転倒防止機能を有する歩行訓練装置は、歩行訓練を行う被訓練者に吊り具を取り付けて使用される。被訓練者に吊り具を取り付けたならば、被訓練者の筋力や運動機能に応じて、免荷シリンダに印加する圧力を調整することにより吊り具が被訓練者を支持する免荷力を調整する。
被訓練者が立ち上がり歩行等を開始する前に、被訓練者の身長や姿勢などに応じて、固定手段により第2スライダを支持フレームに固定する。第1スライダの移動量は、固定された第2スライダに対して所定の間隔内に制限されるので、支持フレームに対する第1スライダのスライド範囲を制限することができる。被訓練者が歩行する経路にレールを設け、支持フレームがレールに沿って移動可能に設けられている場合、固定手段により第2スライダを支持フレームに固定したならば、被訓練者をレールに沿って歩行させる。このとき、支持フレームが、被訓練者とともにレールに沿って移動する。免荷シリンダによる支持力を、第1スライダの滑車を介してワイヤから吊り具に加え、被訓練者の体重負荷を軽減させているため、被訓練者は自力で歩行することができる。
歩行時に被訓練者が膝折れ等で転倒しかけると、吊り具に被訓練者の全体重がかかり、免荷シリンダでは支えられなくなって吊り具が下降し、吊り具に引っ張られて第1スライダがスライドする。このとき、第1スライダのスライド範囲が所定の間隔内に制限されているため、第1スライダがそのスライド範囲内で停止して、吊り具の下降を止めることができる。このため、第1スライダと第2スライダとの間の所定の間隔を、被訓練者が床まで転倒しない範囲、あるいは転倒を食い止めた時に体に大きな衝撃が加わらない範囲にあらかじめ設定しておくことにより、被訓練者が転倒するのを安全に防ぐことができる。
本発明に係る転倒防止機能を有する歩行訓練装置は、固定手段により第2スライダを支持フレームに固定するだけで、転倒防止のための位置調整を容易かつ安全に行うことができる。固定手段が、押しボタンで操作可能な場合には、介助者が被訓練者を支えた状態で、簡単な操作で固定することができる。固定には、高価なセンサーや制御装置を使用する必要がないため、設備投資や維持管理の費用を低減することができる。
本発明に係る転倒防止機能を有する歩行訓練装置で、第2スライダは、第1スライダに対して所定の間隔を保つよう、バネなどの緩衝部材を介して第1スライダに接続されていることが好ましい。この場合、被訓練者の転倒時に、被訓練者にかかる衝撃をやわらげ、被訓練者が負傷するのを防ぐことができる。
なお、本発明において、「ワイヤ」は、滑車に掛けて吊り具を支持可能なものをいい、例えば、ロープやベルトなどもその範疇に含まれる。
本発明に係る転倒防止機能を有する歩行訓練装置で、前記固定手段は停止信号および解除信号を選択的に発信可能に設けられた無線スイッチと、前記停止信号を受信したとき前記第2スライダを前記支持フレームに固定し、前記解除信号を受信したとき前記第2スライダを前記支持フレームから解放するブレーキとを有することが好ましい。この場合、例えば、介助者が被訓練者を支えた状態でも、無線スイッチを容易に操作することができるため、転倒防止のための位置調整を容易かつ安全に行うことができる。
本発明によれば、転倒防止のための位置調整を容易かつ安全に行うことができ、設備投資や維持管理の費用を低減することができる転倒防止機能を有する歩行訓練装置を提供することができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図8は、本発明の実施の形態の転倒防止機能を有する歩行訓練装置を示している。
図1乃至図8に示すように、歩行訓練装置10は、レール11と支持フレーム12と第1スライダ13と免荷シリンダ14と吊り具15とワイヤ16と第2スライダ17と固定手段18と連結部材31とを有している。なお、歩行訓練装置10は、第1スライダ13、免荷シリンダ14、吊り具15およびワイヤ16により免荷機構を成し、第2スライダ17、固定手段18および連結部材31により転倒防止機構を成している。
図1に示すように、レール11は、2本から成り、被訓練者の歩行ルートの上方に、歩行ルートに沿って互いに平行に配置されている。レール11は、両端が枠状に組み立てられた架台19によって支持されている。
図1および図2に示すように、支持フレーム12は、直方体枠状に形成され、枠内が最大面積を成す1対の面が上下になるよう配置されている。支持フレーム12は、上側の1対の長辺を成す枠体21の外側に、それぞれ前後2つの車輪22を有している。支持フレーム12は、各車輪22をレール11上に載せるよう配置され、各車輪22がレール11上で回転して、レール11に沿って移動可能になっている。支持フレーム12は、各車輪22が取り付けられた1対の枠体21の中間位置に、各枠体21に対して平行に設けられたスライドガイドレール23を有している。
図2乃至図5に示すように、第1スライダ13は、支持フレーム12に対してスライドして、スライドガイドレール23に沿って往復運動するよう設けられている。第1スライダ13は、支持フレーム12により支持されている。第1スライダ13は、スライドガイドレール23の両側に配置された1対の滑車24a,24bと、各滑車24a,24bの外側に突出した軸である第1連結部25とを有している。第1スライダ13の往復運動方向は、滑車24a、24bの回転軸線に対して垂直方向をなしている。
図1乃至図5に示すように、免荷シリンダ14は、エアシリンダから成り、両端部が互いに伸縮可能に構成されている。免荷シリンダ14は、空気圧源26により、伸縮させるときに要する力を調節可能にしている。免荷シリンダ14は、一端部14aが第1スライダ13に固定され、他端部14bが支持フレーム12に固定され、それらを連結している。免荷シリンダ14は、他端部14bの下側に設けられた滑車27aと、他端部14bの側方に設けられた滑車27bとを有している。免荷シリンダ14は、吊り具15を引き上げる方向に第1スライダ13を付勢する。
図2乃至図5に示すように、吊り具15は、細長い円柱形状を成し、長さ方向の中央部に吊下部28を有している。また、吊り具15は、両端に、被訓練者に取り付けるワイヤを通すためのリング状の装着部29を有している。
図2乃至図4に示すように、ワイヤ16は、各滑車24a,24b,27a,27bを介して一端が吊り具15の吊下部28に取り付けられ、他端が支持フレーム12に取り付けられており、吊り具15を吊り下げている。ワイヤ16は、吊り具15から滑車27b、滑車24b、滑車27a、滑車24aの順に巻掛けられて支持フレーム12に達するよう取り付けられている。
これにより、歩行訓練装置10は、被訓練者に取り付けられたワイヤを吊り具15の装着部29に取り付け、吊り具15により被訓練者を上方に引き上げて支持するようになっている。また、歩行訓練装置10は、免荷シリンダ14により、吊り具15が被訓練者を支持する力を調整可能になっている。
図2乃至図4、図6に示すように、第2スライダ17は、細長い矩形板状を成し、長さ方向の中央部でスライドガイドレール23に取り付けられており、支持フレーム12により支持されている。第2スライダ17は、支持フレーム12に対してスライドして、スライドガイドレール23に沿って往復運動するよう設けられている。第2スライダ17は、スライドガイドレール23の両側に位置する両端部に、下方に突出した1対の第2連結部30を有している。第2スライダ17は、1対の連結部材31を介して第1スライダ13と連結され、通常は第1スライダ13と同一方向で往復運動するようになっている。
図7に示すように、各連結部材31は、連結バー32と1対の端部ストッパー33a,33bと1対の圧縮コイルスプリング34a,34bと1対の調整ストッパー35a,35bとクッション材36とを有している。連結バー32は、第1スライダ13の第1連結部25と、第2スライダ17の第2連結部30とを貫通して取り付けられている。各端部ストッパー33a,33bは、それぞれ連結バー32の両端にネジで取り付けられている。各圧縮コイルスプリング34a,34bは、内部に連結バー32を貫通し、それぞれ一方の端部ストッパー33aと第1連結部25との間、第1連結部25と第2連結部30との間に配置されている。各調整ストッパー35a,35bは、円筒状を成し、両端に緩衝用の弾性材37を有している。一方の調整ストッパー35aは、内部に一方の圧縮コイルスプリング34aおよび連結バー32が挿入され、一端が第1連結部25に取り付けられて一方の端部ストッパー33aとの間に隙間Aが形成されている。他方の調整ストッパー35bは、内部に他方の圧縮コイルスプリング34bおよび連結バー32が挿入され、一端が第2連結部30に取り付けられて第1連結部25との間に隙間Bが形成されている。クッション材36は、円筒状を成し、内部に連結バー32を貫通して、第2連結部30と他方の端部ストッパー33bとの間に配置されている。
第2スライダ17は、各連結部材31により、第1スライダ13に対して所定範囲の間隔内で移動可能に連結されている。第2スライダ17は、常態で、各圧縮コイルスプリング34a,34bにより第1スライダ13に対して所定の距離に配置されている。第2スライダ17は、圧縮コイルスプリング34bの付勢力に抗して、隙間Bを塞ぎ調整ストッパー35bの弾性材37が縮む範囲までの第1スライダ13に最も近づいた位置から、圧縮コイルスプリング34aの付勢力に抗して、隙間Aを塞ぎ調整ストッパー35aの弾性材37が縮む範囲までの第1スライダ13から最も離れた位置までの範囲で、第1スライダ13に対して移動可能に構成されている。第2スライダ17は、連結バー32に対する各端部ストッパー33a,33bの位置を調整することにより、各隙間A,Bの大きさを調節し、第1スライダ13に対する所定の間隔を調整可能にしている。
図2乃至図4、図6に示すように、固定手段18は、無線スイッチ(図示せず)と1対のブレーキプレート38と1対のブレーキ39とを有している。無線スイッチは、転倒防止スイッチの押しボタンを押してONにすることにより停止信号を発信し、再度、押してOFFにすることにより解除信号を発信可能になっている。各ブレーキプレート38は、支持フレーム12の各枠体21の内側面に固定されている。各ブレーキ39は、ディスクブレーキ39から成り、それぞれ各ブレーキプレート38に対応して、第2スライダ17の両端に取り付けられている。各ブレーキ39は、無線スイッチからの停止信号を受信したときに作動する電磁弁(図示せず)から空気圧の供給を受け、対応するブレーキプレート38を挟み込むことにより第2スライダ17を固定し、解除信号を受信したときブレーキプレート38から離れ、第2スライダ17を移動可能に解放するようになっている。これにより、固定手段18は、第2スライダ17を任意の位置で支持フレーム12に固定あるいは解除が可能である。
なお、本実施例では、支持フレーム12がレール11上を移動するトロリー方式の場合で説明したが、トレッドミルを使用する場合では、支持フレーム12は固定式であってもかまわない。
次に、作用について説明する。
歩行訓練装置10は、歩行訓練を行う被訓練者に吊り具15を取り付けて使用される。歩行訓練装置10の着座姿勢からの使用例を、図8に従って説明する。まず、着座姿勢の被訓練者に吊り具15を取り付ける(ステップ51)。吊り具15を取り付けたならば、被訓練者の筋力や運動機能に応じて、免荷シリンダ14により吊り具15が被訓練者を支持する力(免荷力)を適度な量に設定する(ステップ52)。これにより、被訓練者の体重負荷を軽減させることができ、歩行訓練を容易にすることができる。
介助者が被訓練者を介助して、立位を取らせる(ステップ53)。被訓練者の筋力や運動機能、身長、姿勢などに応じて、歩行訓練を行うのに適当な立位になるよう介助する(ステップ54)。被訓練者が適正な立位姿勢をとれたところで、無線スイッチの転倒防止スイッチをONにして、固定手段18により第2スライダ17を支持フレーム12に固定する(ステップ55)。これにより、支持フレーム12に対する第1スライダ13のスライド範囲を、固定された第2スライダ17に対して所定の間隔内に制限することができる。
固定手段18により第2スライダ17を支持フレーム12に固定したならば、被訓練者をレール11に沿って歩行させて歩行訓練を行う(ステップ56)。このとき、支持フレーム12が、被訓練者とともにレール11に沿って移動する。免荷シリンダ14による支持力(免荷力)を、第1スライダ13の滑車24a,24b,27a,27bを介してワイヤ16から吊り具15に加え、被訓練者の体重負荷を軽減させるため、被訓練者は自力で歩行することができる。
歩行時に被訓練者が膝折れ等で転倒しかけると、吊り具15に被訓練者の全体重がかかり、免荷シリンダ14では支えられなくなって吊り具15が下降し、吊り具15に引っ張られて第1スライダ13が第2スライダ17に向かってスライドする。このとき、第1スライダ13のスライド範囲が所定の間隔内に制限されているため、第1スライダ13がそのスライド範囲内で停止して、吊り具15の下降を止めることができ、被訓練者が転倒するのを防ぐことができる。また、第2スライダ17が、圧縮コイルスプリング34a,34bや弾性材37、クッション材36などの緩衝部材を有する各連結部材31を介して第1スライダ13に接続されているため、被訓練者の転倒時に、被訓練者にかかる衝撃をやわらげ、被訓練者が負傷するのを防ぐことができる。
歩行訓練が終わったならば(ステップ57)、無線スイッチの転倒防止スイッチをOFFにして、固定手段18による第2スライダ17の固定を解除する(ステップ58)。介助者が被訓練者を介助して着座させる(ステップ59)。免荷シリンダ14による免荷量をゼロに設定し(ステップ60)、吊り具15を被訓練者から取り外す。
このように、歩行訓練装置10によれば、安全かつ容易に被訓練者の歩行訓練を行うことができる。歩行訓練装置10は、第2スライダ17を支持フレーム12に固定するのに、無線スイッチを使用するため、位置が固定されたスイッチを操作するために被訓練者の介助を中断して移動したり、手許で操作するための長い配線コードを使用したりする必要が無いため、介助者や被訓練者の視界や動作を阻害する要素を減らすことができる。また、小さな無線スイッチを使用することにより、介助者が自身の指や掌に保持して片手で操作可能にすることができる。介助者が被訓練者を支えた状態でも、無線スイッチを容易に操作することができるため、被訓練者の状態に最も適正な高さと判断した時に無線スイッチを操作して被訓練者の身体特性に適合した高さに設定することができる。また、被訓練者を立位のまま放置する瞬間を全くなくすことができ、転倒危険性を完全に排除することができる。このように、歩行訓練装置10は、転倒防止のための位置調整を容易かつ安全に行うことができる。また、歩行訓練装置10は、高価なセンサーや制御装置を使用しないため、設備投資や維持管理の費用を低減することができる。
本発明の実施の形態の転倒防止機能を有する歩行訓練装置を示す斜視図である。 図1に示す歩行訓練装置の支持フレーム内側を示す底面からの斜視図である。 図1に示す歩行訓練装置の作動原理を示す側面図である。 図1に示す歩行訓練装置の免荷機構および転倒防止機構を示す斜視図である。 図1に示す歩行訓練装置の免荷機構を示す斜視図である。 図1に示す歩行訓練装置の転倒防止機構を示す斜視図である。 図1に示す歩行訓練装置の連結部材を示す斜視図である。 図1に示す歩行訓練装置の使用方法を示すフローチャートである。
符号の説明
11 レール
12 支持フレーム
13 第1スライダ
14 免荷シリンダ
15 吊り具
16 ワイヤ
17 第2スライダ
18 固定手段
19 架台
21 枠体
22 車輪
23 スライドガイドレール
24a,24b 滑車
25 第1連結部
26 空気圧源
27a,27b 滑車
28 吊下部
29 装着部
30 第2連結部
31 連結部材
32 連結バー
33a,33b 端部ストッパー
34a,34b コイルスプリング
35a,35b 調整ストッパー
36 クッション材
37 弾性材
38 ブレーキプレート
39 ブレーキ

Claims (2)

  1. 支持フレーム(12)と吊り具(15)と第1スライダ(13)とワイヤ(16)と免荷シリンダ(14)と第2スライダ(17)と固定手段(18)とを有し、前記吊り具(15)は被訓練者を支持する構成を有し、前記第1スライダ(13)は滑車(24)を有し、前記支持フレーム(12)に対して前記滑車(24)の回転軸線に垂直方向に往復運動可能に設けられ、前記ワイヤ(16)は前記滑車(24)を介して一端が前記吊り具(15)に取り付けられて前記吊り具(15)を吊り下げ、他端が前記支持フレーム(12)に取り付けられ、前記免荷シリンダ(14)は伸縮可能であって前記支持フレーム(12)と前記第1スライダ(13)とに連結され、前記吊り具(15)を引き上げる方向に前記第1スライダ(13)を付勢する構成を有し、前記第2スライダ(17)は前記支持フレーム(12)に対して前記第1スライダ(13)と同一方向で往復運動可能に設けられ、前記第1スライダ(13)に対して所定範囲の間隔内で移動可能に連結され、前記固定手段(18)は前記第2スライダ(17)を任意の位置で前記支持フレーム(12)に固定可能に設けることで、第1スライダ(13)の可動範囲すなわち吊り具(15)の可動範囲を前記第2スライダ(17)の任意の固定位置に対応した所定範囲に制限することで被訓練者が転倒しかけたときに吊り具(15)の所定量以上の落下を食い止めることで被訓練者の転倒を防止することを、特徴とした転倒防止機能を有する歩行訓練装置。
  2. 前記固定手段(18)は停止信号および解除信号を選択的に発信可能に設けられた無線スイッチと、前記停止信号を受信したとき前記第2スライダ(17)を前記支持フレーム(12)に固定し、前記解除信号を受信したとき前記第2スライダ(17)を前記支持フレーム(12)から解放するブレーキ(39)とを有することを、特徴とする請求項1記載の転倒防止機能を有する歩行訓練装置。
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