JP2008029676A - 歩行補助装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者が訓練をする意欲を喪失することなく使用でき、装置の安全性が向上し、かつ介護者の介護負担の軽減が可能な車椅子機能を備えた歩行補助装置を提供する。
【解決手段】U字形の本体フレーム1を2個の小径の前部案内車輪15と、2個の大径の後部車輪16とにより支持し、この本体フレーム上に、上下方向に昇降可能に取り付けられた垂直な支柱31とこの垂直な支柱から水平に張り出して結合された吊り腕33とで構成された昇降保持機構3と、折りたたみ可能に取り付けられた折りたたみ式椅子2とを取り付け、前記垂直な支柱に腕支持部14を上下方向に回動可能に取り付け、前記水平の吊り腕に吊り上げ用ロープ34を張り渡し、このロープの先端に人体保持用ハーネス36を着脱可能に結合し、前記ロープをロープストッパ25によりロープの弛みを調整するとともに、前記昇降保持機構を昇降駆動装置により昇降駆動する。
【選択図】図1

Description

本発明は身体的障害者や、腰、臀部の手術直後の患者のような歩行困難な人々の歩行の補助を行ったり、歩行の訓練を行ったりする歩行補助装置に関するものである。このような歩行補助装置は、歩行訓練を行う使用者を補助することにより、使用者の症状回復に貢献するものであり、また、使用者が身体を保持するための装具を装着している間、適切な重量を昇降保持機構により支え、使用者の体重の負担を軽減することにより、使用者が自力で立ち上がり、容易に歩行訓練ができるようにするものである。
自力では歩行が困難な人を対象とした歩行補助装置としては、特許文献1ないし3等に見るように、既に多くの種類の装置が提案されている。
特許文献1に示された装置は、使用者の体重を支えるための腕や脇を支える高さの調整が可能で移動自在な腕支持部材と人体を保持するためのズボン式の腰部支持体とを備え、この腰部支持体を使用者が装着し、身体を腕支持部材に預けて歩行するもので、歩行訓練中にそのまま腰部支持体に座り休憩可能とするものであるが、移動は必ず使用者の歩行によらなければならない不都合がある。
特許文献2に示されたものは、使用者に身体保持用のパラシュートハーネスを装着し、このハーネスを門形の移動自在な歩行器本体に吊り下げ、その吊り下げ高さを調節して使用者を起立させて体重の負担を軽減することにより、歩行訓練を容易にするものである。このような装置は、使用者が訓練の途中で安楽な姿勢で休息をとることができないだけでなく、移動を使用者の歩行によらなければならない不都合がある。
特許文献3に示されたものは、特許文献2に示されたものと同様に、使用者を吊り下げるためのハーネスを、移動自在の門形フレームの上部に一定の支持力により支持可能な支持機構により支持して使用者の支持体重を軽減させるもので、支持機構の駆動装置としてエアーシリンダを使用するものである。この装置も、移動は、使用者の歩行によって行わなければならないので、前記2つの従来装置と同様の不都合がある。
特開2002−28202号公報 特開2002−35065号公報 特開2003−126193号公報
前記従来の歩行補助装置は、何れも、車椅子の機能を持たず、また、使用者がベッドで寝た状態から歩行訓練を行う場所にある歩行補助装置への移動についての配慮がなされていないため、使用者は、歩行訓練中に疲労しても着座して安楽な姿勢で休憩することができないばかりか、ベッドからの移乗が容易でないので、疲労が激しく、苦痛を訴え、歩行訓練を敬遠するようになる問題がある。
また、使用者の歩行訓練の進捗状況、歩行訓練時間を把握する為の手段が講じられていないので、回復状態、疲労度の医師による診断が適切に行われない問題がある。
さらに、従来の歩行補助装置には、装置を移動自在に支持するキャスターが勝手に転がり走行する危険があるが、介護者が装置を支えて止める介護者用ハンドル、または介護者が足で操作できるフットブレーキ装置等の安全装置が装備されていないので、安全上の問題がある。
本発明は、上述のような多くの問題を解決するために、使用者が訓練をする意欲を喪失することなく使用でき、装置の安全性が向上し、かつ介護者の介護負担の軽減が可能な歩行補助装置を提供することを課題とするものである。
このような課題を解決するため、この発明は、平行な両サイドフレームおよびこの両サイドフレームの後端部を連結する連結フレームからなるU字形の本体フレームと、この本体フレームの前方を支持する2個の小径の前部案内車輪と、本体フレームの後方を支持する2個の大径の後部車輪と、前記本体フレームの後方の連結フレーム上に上下方向に昇降可能に取り付けられた垂直な支柱とこの垂直な支柱から水平に張り出して結合された吊り腕とで構成された昇降保持機構と、前記本体フレーム上に支持され、折りたたみ可能に取り付けられた折りたたみ式椅子と、前記垂直な支柱に上下方向に回動可能に支持された腕支持部と、前記水平の吊り腕に張り渡された吊り上げ用ロープと、このロープの先端に着脱可能に結合される身体保持用ハーネスと、前記吊り上げ用ロープの他方の先端を、身体保持用ハーネスとの間のたるみを調整可能に固定するロープストッパと、前記昇降保持機構を昇降駆動する昇降駆動装置とを備えたことを特徴するものである。
本発明の歩行補助装置は、前記ロープストッパを付帯するチャンネルガイドにつけたプレートに荷重測定器を付加することができる。
本発明の歩行補助装置は、使用者認識ならびに、タイマーの調節および表示記録のできるコントローラを付加したり、支柱に使用者を認識するバーコード読取機器を付加することによって、使用者が歩行補助装置の使用にあたり、使用者の腕に取り付けられた使用者認識用のバーコードをバーコード読取器で読み取って、使用者の確認を行うことができる。
本発明の歩行補助装置は、台車が自走で転がるのを防ぐ安全装置として、台車の後部に介護者が装置を支える支持ハンドル、自走を止めるフットブレーキ、それに使用者側には車椅子と同じように使えるハンドブレーキが装備されている。
本発明の歩行補助装置は、使用者が装置を前向きもしくは後ろ向きのどちらからでも進入できるように、吊り上げ機構に脱着可能な回転保持機構を取り付けることができる。
本発明の歩行補助装置は、使用者が横たわるベッドへ近づけることにより前記昇降機構を利用して歩行補助装置に移乗させることができる。
このように本発明によれば、歩行補助装置は、車椅子を兼用することができるにもかかわらず、その手すりと、椅子を折りたたむことにより、装置をベッドの下へ侵入させてベッド上の使用者に接近させることが可能となるため、ベッド上の使用者をベッドから直接吊り上げることができ、使用者の補助装置への移送が容易となるとともに、介護者の負担を軽減させることができる。
また、本発明では、歩行訓練により歩行機能回復に貢献するリハビリテーションでの介護者の介護負担を軽減し、使用者が安全にしかも有効に歩行訓練を実施できる装置として利用できる。
本発明の実施態様によれば、体重計測及び負荷軽減計測の表示、タイマー機能、使用者認識の表示ができるコントローラで、使用者の確認、歩行可能回復状態が把握でき、歩行訓練時間設定もタイマー機能により訓練時間終了後の合図を鳴らすことにより使用者が医師もしくは介護療法士により設定された訓練時間を厳守し、使用者に余分な疲労を課すことをなくすように考慮されている。
本発明の歩行補助装置の実施の形態を、図に示す実施例について説明する。
図1及び、図2は、本発明による歩行補助装置の実施例の構成を示すもので、図1(A)は、その側面図、図1(B)は、これに使用する本体フレームの平面図、図2はその正面図である。
図1および図2において、1は、間隔を置いて平行に配置した2本のサイドフレーム11、12とこれらの後端部を連結する後部フレーム13とで構成され、前方が開かれ、後方が閉じられたU字形に形成された本体フレームであり、使用者はこの本体フレーム1内のスペースの中で立つか座るかすることができる。
この本体フレーム1の前部には、2個の小さなキャスターからなる前部案内車輪15が取り付けられ、そして後部には、2個の直径の大きな後部車輪16が取り付けられる。これらの車輪により、本体フレーム1は移動自在の台車となる。この前部案内車輪15は、歩行訓練中に使用者が体重を傾斜させることにより、進行を傾斜方向に案内する働きをする。後部車輪16には、手動による駆動が可能なようにハンドリム16aが取り付けられ、使用者はこれを使用して通常の車椅子のように座った位置で歩行補助装置を手動で推進し、走行させることができる。
また、本体フレーム1の後部連結フレーム13上には、身体を吊り上げるための身体保持用ハーネスを吊り下げて昇降保持する昇降保持機構3が垂直に設置される。この昇降保持機構3は、主として、筒状の固定支柱31と、この支柱31の中に昇降可能に挿入された可動支柱32と、この可動支柱32の上端に、本体フレーム1の前方側へ水平に張り出して取り付けられた吊り腕33とから構成される。
吊り腕33は、図6(A)に示すように、2本の腕33a、33bを、ほぼA字形に配置して構成され、閉じられた側の腕の後部を連結する連結板33cが可動支柱32の上端に結合され、吊り腕33が可動支柱32により支持されるようになる。吊り腕33の腕の開いた前方側では、所定の開き角度で2本の腕が連結棒33dにより連結される。
吊り腕33の2本の腕33a、33bの両端には、それぞれ、吊り上げロープ34を案内支持する溝付のプーリ33pが回転自在に取り付けられている。吊り腕33の各腕のプーリ間に吊り上げロープ34を張り渡し、このロープ34の基端側は、固定支柱31に取り付けられたロープストッパ25にロープ34の長さを調整するために係止されている。そしてロープ34の吊り腕33の先端から垂下された先端に、脱着可能な回転保持機構37を介して人体を吊り下げて保持するためのハーネス36が吊り下げられている。
さらに、本体フレーム1上に設置された固定支柱31には、使用者が着座したときの肘掛けと、起立状態で体重を支える手すりとを兼用する腕支持部14が水平位置と垂直位置との間で回動可能に取り付けられている。
この腕支持部14は、詳細な構成を図7(A)、(B)に示すように、通常は水平の倒した位置に置かれ、使用者の肘掛または、使用者を支える手すりとして使用される。使用者をベッドなどから移すような場合には、この腕支持部14は、上方へ回動して図1(A)および図7(A)に点線で示すようにほぼ垂直な位置に起立させる。これにより、腕支持部14が使用者の移送の邪魔にならないようになる。
本体フレーム1上には、さらに上下に折りたたみ可能にした折りたたみ式椅子2が設けられている(図1参照)。この折りたたみ式椅子2は、座面21と、これを支える、折りたたみサポート22および固定サポート23と、固定支柱31に固着された背当て24および保護パッド25で構成されている。この折りたたみ式椅子2は、使用者の歩行訓練中は座面21および折りたたみサポート22が点線で示すよう折りたたまれる。これにより、本体フレーム1内に、使用者の歩行訓練に必要な十分なスペースを確保することができる。
折りたたみ式椅子2の側部にハンドブレーキ18が設けられている。このハンドブレーキ18は使用者が回動操作することにより後部車輪16の内の1個に接離可能に構成されており、使用者が必要時に操作して、後部車輪16に制動をかけて歩行補助装置の不用意な走行を止めることができる。さらなる安全装置として、介護者が後部より使用できる介護者支持ハンドル17とフットブレーキ19が設けられている。ハンドル17は、介護者がこれを持って、歩行補助装置の移動を補助するものである。また、フットブレーキ19は、介護者が足で操作して、後部車輪16に制動をかけるもので、歩行補助装置の不用意な走行を止めることができる。
可動支柱32を収めた筒状の固定支柱31の下部には、可動支柱32を昇降させるための油圧式、ラックアンドピニオン式あるいはウオームギア式の何れか1つの方式の昇降駆動装置30が設けられている。この駆動装置30により、先端に水平な吊り腕33を支持した可動支柱32を、固定支柱31をガイドにして昇降させ、図2に実線で示す下限位置HLと点線で示す上限位置HHとの間で、水平の吊り腕33の高さ位置を任意に調整することができる。昇降駆動装置30を駆動するための電源として充電可能なバッテリー6が本体フレーム1上に搭載されている。また、この充電可能なバッテリー6は、駆動装置30とは別に固定支柱31に取り付けられた、体重計25、バーコード読取器26およびロープ荷重設定、タイマー設定、メモリなどの各種設定制御機能を有するコントローラ27等へも動作電力を供給する。
図3は身体保持用のハーネス36と回転保持機構37の詳細な構成を示すものである。使用者に装着するパンツ状のサポータ36a、このサポータ36aに縫い付けられたループ状の1対の吊り下げベルト36b、この1対の吊り下げベルト36bに一体に結合された胸部ベルト36c、先端に着脱が容易に構成されたジョイント金具36dが結合され、基端が吊り下げベルトに結合された結合ロープ36eとで構成される。使用者は、両足をサポータ36aの両方の通し穴に上から下へ挿通し、両腕をループ状ベルト36bに内側から外側へ挿通し、胸部ベルト36cを身体にフィットするように締め付けて装着する。
このように身体に装着されたハーネス36は、着脱可能な回転保持機構37を介して、吊り腕33から吊り下げられたロープ34の先端に吊り下げられる。
回転保持機構37は、2本のサポートバー37aと37bを備え、この2本のサポートバー37aと37bの間をインターロック式回転機構37cにより連結して構成される。
インターロック式回転機構37cの詳細な構成を図5に示す。
このインターロック式回転機構37cは、上下2つに分割され、互いに噛合い歯で噛み合うように構成された下部ブロック37c−1と上部ブロック37c−2を備え、これらのブロックがそれぞれサポートバー37a、37bに固定的に結合されている。サポートバー37b、ブロック37c−2および37c−1、サポートバー37aは、これらを貫通する結合ボルト37c−3により連結される。結合ボルト37c−3は、頭部側が推力軸受37c−4を介してサポートバー37bにより回転自在に支持され、先端側が、ブロック37c−1およびサポートバー37aに遊嵌される。結合ボルト37c−3の先端に圧縮スプリング37c−5を介して固定ナット37c−6をねじ込んで、サポートバー37aおよびブロック37c−1をサポートバー37bおよびブロック37c−2側へ押し付け、ブロック37c−1をブロック37c−2に噛み合わせる。これによりサポートバー37aと37bが互いに結合され、サポートバー37aは、サポートバー37bに対して回転運動が拘束される。この状態を図5(a)に示す。
サポートバー37bの両端に吊り腕33から吊り下げられた吊り上げロープ34をジョイント金具37dを介して着脱可能に結合して回転保持機構37を歩行補助装置の吊り腕33に吊り下げ、サポートバー37aの両端に、ジョイント金具36dを介して人体保持用ハーネス36から引き出された結合ロープ36eを着脱自在に結合して人体保持用ハーネス36を吊り下げる。
このようにして、サポートバー37aに身体保持用ハーネス36を介して使用者の身体が吊り下げられると、その重さにより、図5(b)に示すように、圧縮スプリング37c−5が圧縮され、その変位部だけサポートバー37aおよびブロック37c−1が結合ボルト37C−3に案内されて下降し、ブロック37c−1と37c−2との噛み合いが外れるため、サポートバー37aは、サポートバー37bによる回転運動の拘束が解かれ、結合ボルト37c−5を介して、サポートバー37bに対して回転自在となる。
このように2つのサポートバー37aと37bは、回転機構37cの回転が拘束された状態では、相互に回転不能に固定的に連結され、回転機構37cの回転の拘束が解除された状態では相互に水平方向に回転可能に連結されるようになる。
このように構成された回転保持機構37を介して、使用者に装着された身体保持用ハーネス36を吊り腕33に吊り下げるようにすれば、回転の拘束を解いて回転保持機構37を回転自由な状態にすることによりの吊り下げた使用者の向きを自由に変更することができる。
このため、使用者が装着している身体保持用ハーネス36にを回転保機構37を結合し、この回転保持機構のサポートバー37bの外側両端をジョイント金具37dによりA字型吊り腕33の両端から出ているロープ34に接続すれば使用者の向きに関係なく移乗させることができるので、使用者はU字形本体フレーム1のどの方向からでも接近できるようなる。
例えば、使用者が他の車椅子から歩行補助機装置へ移動するには、使用者の乗った車椅子をU字形本体型フレーム1に開かれた前面側から向かい合わせに接近させ、使用者に身体保持用ハーネス36を装着し、歩行補助装置の水平の吊り腕33に吊り下げられた脱着可能な回転保持機構37に接続し、可動支柱32と昇降駆動装置30とによるリフト機能を利用して使用者を持ち上げ、インターロック式回転機構37cの拘束(ロック)を解除して、サポートバー37aごと180度回転させることにより、簡単に使用者を前向きにして歩行補助装置に移乗させることができるようになる。また逆に、歩行補助装置から他の車椅子への移動も上記述と反対の動作をすれば簡単に他の車椅子に使用者の乗せ替えが可能になる。
サポートバー37bの両端をA字型水平吊り腕33の先端から出ているロープ34にジョイント金具37dにより接続し、ジョイント金具37dから伸びたロープ34を吊り腕33の先端の各プーリ33pに通して、固定支柱31に取り付けられたロープストッパ25に係止してロープの弛みを調整する。
ロープストッパ25の具体的な構成を図3に示す。
図3に示されるように、ロープストッパ25は、固定支柱31の背面に固定的に取り付けられたスライドベース25aと、このスライド基板に25a上に上下方向にスライド可能に取り付けられたスライド板25bとを備えている。スライド板25b上に1対の対向面にラッチ歯を有するカム体で構成されたロープ34を保持する保持器25dが1対のロープ34のおそれぞれに対応して設けられている。この保持器25dは、それぞれ1対のカム体の間にロープ34が挿通されると、カム体は図示しないバネ等によって互いに内向きに付勢されているので、ロープ34を両側から挟みこむ。ロープ34を下方へ引いた場合は、カム体がロープ34の移動とともに互いに開く方向に回動するためロープを挟持する力がなくなるため、ロープ34の下方への引下げは自由に行える。しかし、ロープ34を反対に上方へ引き上げた場合、このロープ34の移動に連動して保持器25dの1対のカム体が互いに内側へ閉じる方向に回動して、ロープ34を締付けるため、ロープ34は移動が阻止され、この位置に保持されるようになる。このように、ロープ保持器25は、挟持したロープ34の引下げ方向の移動は許容するが、引上げ方向の移動は阻止する働きをする。
吊り腕33から垂下した吊り上げロープ34は、保持器25dにより一方向にのみ保持されるので、吊り上げロープ34に緩みがある場合は、ロープ34がまっすぐに張るまでこれを引き下げることによりこのロープ34の緩みを解消することができる。ロープ34がまっすぐに張ったところで、引くのをやめると、保持器25dに自動的にロープ34を締付ける方向の締付力が発生して、ロープ34をこの位置に保持し固定することができる。
ロープ34の長さを調整して固定するロープストッパ25の下方に、同様に固定支柱31に取り付けられたスプリング式荷重計を組み合わせた電子式体重計28が設けられている。ロープストッパ25の係合金具25eと、体重計28の係合金具28bと結合金具28cで結合することによって、吊り腕33にかけたロープ34に加わる使用者の体重等による荷重を測定することが可能となる。すなわち、ロープ34に荷重が加わり、引き上げられると、その荷重に応じて、スライド板25bが上昇し、これによって体重計28が引張られることによってロープ34に加わる荷重を測定することができる。
昇降機構3の昇降駆動装置30を操作して、可動支柱32を上昇させ、吊り腕33により、人体保持用ハーネス36を介して使用者の吊り上げ高さを調整すると使用者の負担する荷重を調整できるが、このような荷重調整を行うとき、この体重計28の表示部28aに表示された測定値を見ながら行うようにすれば、荷重の調整を正確に行うことができる。
また、電子式体重計28の測定出力をコントローラ27に取り込み、荷重調整を自動で行うこともできる。すなわち、歩行訓練等において使用者の負担する荷重は、医師や理学療法士により指示され、これがコントローラ27に荷重設定値として入力されると、コントローラが体重計28から入力される荷重測定値とこの荷重設定値とを比較し、両者一致するな制御指令を求め、この制御指令を昇降機構3の昇降駆動装置30に与えることにより、昇降機構3が、使用者にかかる荷重が設定された荷重になるように吊り上げ高さを自動調整するようになる。
なお、歩行補助装置の可動支柱32の高さを調節して低くすれば部屋に入る場合にドアー付き出入口の通過を可能にする。
このように構成された歩行補助装置へ使用者を移動させるには次の2つの方法がある。
まず、第一は、身体保持用ハーネス36を装着した使用者を、車椅子から歩行補助装置へ移動させる方法である。
この場合は、使用者の乗った車椅子を歩行補助装置に向かい合せに接近させる。歩行補助装置には脱着可能に回転保持機構37が装着されており、ジョイント金具36dにより、使用者に装着された身体保持用ハーネス36のベルトから引き出されたロープ36eを回転保持機構37のサポートバー37aの両端に接続する。そして、昇降駆動装置30を操作して、可動支柱32を上昇させ、使用者を上部へ、できれば使用者の足が床から離れるまで吊り上げる。これにより、回転保持機構37のインターロック式回転保持機構37cの拘束(ロック)が自動的に解除され、使用者を自由に回転させることができるので、歩行補助装置の正面側から進入した使用者を180度回転させて正面を向かせて、歩行補助装置の椅子2に着席させることができる。
第二は、使用者をベッドから直接歩行補助装置に乗せ替える方法である。
この場合は、歩行補助装置に脱着可能な回転保持機構37を装着し、使用者の寝るベッドにできる限り接近させる。このとき、歩行補助装置の折りたたみ式椅子2および腕支持部14を図1に点線で示すように折りたたんでおく。これにより、本体フレーム1の前部側の上部には、何も付属物が載置されない状態となるため、本体フレーム1の前部側の高さがほとんど前部案内車輪15の直径で決まる高さになるため、本体フレーム1の前部部分は、ベッドの下の空間に容易に入り込むことが可能となる。このように、本体フレーム1の前部をベッドの下部空間に入り込ませて使用者に接近させると、ベッド上の使用者の直上まで、水平の吊り腕33先端を接近させることができるので、吊り腕33に吊り下げられた回転保持機構37へ、使用者に装着した身体保持用ハーネス36をジョイント金具36dにより極めて容易に連結することができることになる。
使用者に装着した身体保持用ハーネス36を、回転保持機構37を介して歩行補助装置の吊り腕33の先端に連結したところで、昇降駆動装置30を操作して、可動支柱32を上昇させ、使用者をベッドの上に吊り上げたうえで、介護者用ハンドル17を持つなどして歩行補助装置をベッドの下から引き出して、ベッドから離れたところで、再び、昇降駆動装置30を操作して、使用者が床に着くまで可動支柱32を下降させて、折りたたみ式椅子2を水平に展開することにより使用者を着席させることができる。
身体保持用ハーネスには種類があり、ベッド上の使用者を歩行補助装置への移乗はここに図示した種類のハーネスとは別の、最適にデザインされた身体保持用ハーネスが使用される場合がある。
このようにして、歩行補助装置に移された使用者が、この歩行補助装置を使って歩行訓練を行う場合は、折りたたみ式椅子2を折りたたんで、使用者を、U字形本体フレーム内の広げられたスペース内に立たせることができるので、自由に歩行訓練が行える。このとき、使用者は、水平の位置に降ろした腕支持部14を手すりとして持つことにより自身の体重を支えることも可能にする。
そして、この状態で、ロープストッパ25により吊り上げロープ34の長さを調整して、昇降機構3を使用して使用者の吊り上げ荷重(使用者の負担する荷重を補助(軽減)する荷重)を制御することができる。そして、この吊り上げ荷重は体重計28に表示されるので、これを見ながら、使用者の負担荷重の量を最適な値に調整することができるため、下肢部の筋力の弱い使用者の最適な歩行訓練が行えるようになる。
この発明の歩行補助装置には、このほかに、バーコード読取器26および、タイマー設定機能を持ったコントローラ27を備えているので、歩行訓練を行う使用者の腕輪に記載された識別用のバーコードを、読取器26により読み取って、使用者の確認を行うことができる。またコントローラ27は、タイマー機能を有するので、訓練開始時にその使用者に決められた訓練時間等を設定することにより、訓練終了時刻になるとこれを自動的に報知することができるので、訓練時間の厳格な管理を行うことが可能となる。
この発明の歩行補助装置によれば、折りたたみ式椅子が備わっているので、歩行訓練の途中で、使用者が疲労した場合は、折りたたみ式椅子2を元に戻して着座することにより、安楽な体勢で休息をとることができ、使用者に優しい装置となる。これに加え、大径のハンドリブ付きの後部車輪16を有することにより、この歩行補助装置は、車椅子機能を備えるので、使用者が、着座状態でこの後部車輪を手動で駆動して走行することができるので、介護者の負担を軽減することができる、
本発明は、使用者が上下折りたたみ式椅子に座ることができ、車椅子のように自力の手押しにより推進させることのできる歩行補助装置である。
使用者は歩行訓練中に進行方向を変えたい場合には、希望する方向へ体重をかけることにより進行が変えられる。
使用者は歩行訓練中身体保持用ハーネスを装着しており、歩行補助装置に設置された昇降保持機構により使用者に適切な体重の負荷軽減を与えることができる。
昇降保持機構を一番下に下げることによりドアー付きの出入口での通過を可能にする。
本発明の実施例の歩行補助装置の構成を示すもので、(A)はその側面図、(B)は本体フレームの平面図 本発明の実施例の歩行補助装置の正面図 本発明に用いるロープストッパの構成を示す正面図 本発明に使用する身体保持用ハーネスと着脱可能な回転保持機構の結合状態を示す正面図 本発明に使用する回転保持機構の構成示すもので、(a)は回転を拘束した状態を示す図、(b)は回転の拘束が解かれた状態を示す図 本発明に使用する吊り腕の構成を示すもので、(A)はその平面図、(B)はその正面図 本発明に使用する腕支持部および介護者用ハンドルの構成を示すもので、(A)はその側面図、(B)はその平面図
符号の説明
1 U字形本体フレーム
14 腕支持部
15 前部案内車輪
16 後部車輪
17 介護者用ハンドル
18 ハンドブレーキ
19 フットブレーキ
2 折りたたみ式椅子
25 ロープストッパ
26 バーコード読取器
27 コントローラ
28 体重計
3 昇降保持機構
31 筒状固定支柱
32 可動支柱
33 水平吊り腕
34 吊り上げロープ
36 人体保持用ハーネス
37 回転保持機構
6 充電可能バッテリー

Claims (7)

  1. 平行な両サイドフレームおよびこの両サイドフレームの後端部を連結する連結フレームからなるU字形の本体フレームと、この本体フレームの前方を支持する2個の小径の前部案内車輪と、本体フレームの後方を支持する2個の大径の後部車輪と、前記本体フレーム後方の連結フレーム上に上下方向に昇降可能に取り付けられた垂直な支柱とこの垂直な支柱から水平に張り出して結合された吊り腕とで構成された昇降保持機構と、前記本体フレーム上に支持され、折りたたみ可能に取り付けられた折りたたみ式椅子と、前記垂直な支柱に上下方向に回動可能に支持された腕支持部と、前記水平の吊り腕に張り渡された吊り上げ用ロープと、このロープの一方の先端に着脱可能に結合される身体保持用ハーネスと、前記吊り上げ用ロープの他方の先端を、身体保持用ハーネスとの間のたるみを調整可能に固定するロープストッパと、前記昇降保持機構を昇降駆動する昇降駆動装置とを備えたことを特徴する歩行補助装置。
  2. 請求項1に記載のものにおいて、前記ロープストッパに荷重測定器を付加したことを特徴とする歩行補助装置。
  3. 請求項1または2に記載のものにおいて、使用者認識ならびに、タイマーの調節および表示記録のできるコントローラを付加したことを特徴とする歩行補助装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか1項に記載のものにおいて、使用者の腕に取り付けられた使用者認識用のバーコードを読み取って使用者を認識するバーコード読取器を付加したことを特徴とする歩行補助装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか1項に記載のものにおいて、装置の後部に介護者が支える介護者用ハンドル、前記後部車輪に制動をかけるフットブレーキおよびをハンドブレーキ付加してことを特徴とする歩行補助装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか1項に記載のものにおいて、身体保持用ハーネスを回転保持機構を介して前記昇降機構の吊り腕に着脱自在に結合できるようにしたことを特徴とする歩行補助装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか1項に記載のものにおいて、歩行補助装置を使用者が横たわるべッドへ近づけることにより前記昇降機構を利用して歩行補助装置に移乗させることをことを特徴とする歩行補助装置。


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