JP4481089B2 - 転倒防止装置及びそれを用いた歩行支援装置 - Google Patents
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、所定の距離以上になると支持部材を歩行支援装置本体に固定する位置検知機構と、前記支持部材の移動速度を検知し、所定の速度以上になると支持部材を歩行支援装置本体に固定する速度検知機構のうち、少なくともいずれか一方の検知機構を備えていることを特徴とする。
(歩行支援装置本体)
前記歩行支援装置本体は、被訓練者の歩行訓練に用いる装置であり、種々の構成とすることができるが、例えば、上方から被訓練者を吊り下げて歩行支援を行う装置、下部に車輪等を備え、被訓練者が押し進めることにより歩行支援を行う歩行器等を例示できる。具体的な構成としては、歩行支援装置本体は、被訓練者とともに移動自在であり、前記支持部材等が装着され、被訓練者を支える骨組みとなる。歩行支援装置本体は、被訓練者より高く構成し、上方から被訓練者を吊り上げて支持するため、前記支持部材を介するローラ等を被訓練者の上方に配置することが望ましい。
支持部材は、一端が前記歩行支援装置本体に連結され、他端が被訓練者に装着され、被訓練者を上方から吊り上げて支持する部材である。この支持部材は、被訓練者の体重を支持することができる所望の強度を備えたロープ、ワイヤー、ベルト等のひも、ひも等の長尺状の紐材が好適である。また、支持部材は、少なくとも1以上設けられていればよく、被訓練者の状態によって適宜に複数設けることが望ましい。例えば、片側のみ麻痺のある被訓練者の歩行訓練においては、1の支持部材によって片側のみを支持し、左右の支持力が必要な場合には、複数の支持部材を用いて、左右から被訓練者を支持する。尚、支持部材を複数設けた際には、後述する位置検知機構及び/又は速度検知機構を複数の支持部材と連係させて設けてもよいが、各支持部材毎に位置検知機構及び/又は速度検知機構を設けることが望ましい。また、支持部材は、被訓練者に装着されるとともに免荷部材と連係させてもよく、その場合には1つの支持部材で被訓練者及び免荷部材とを連結する必要はなく、例えば、2つの支持部材を用いて、それぞれ被訓練者及び免荷部材とを連結させ、この2つ支持部材を同軸回転するドラム等を用いて連動させるように構成してもよい。
位置検知機構は、前記歩行支援装置本体と被訓練者との距離から被訓練者の転倒、崩れ落ち等を検知すると共に、支持部材を固定して、被訓練者の転倒、崩れ落ちを未然に防止する部材である。本発明に係る歩行支援装置は、被訓練者の上方から被訓練者を吊り上げて支持部材によって支持するため、被訓練者が転倒等すると、被訓練者と連結された支持部材の一端は、被訓練者と共に下方に移動する。この支持部材の移動によって、位置検知機構は被訓練者の転倒等を検知する。また、被訓練者の転倒等を防止するため、位置検知機構は転倒等を検知したら支持部材を固定する。そのため、位置検知機構は、被訓練者と連結した支持部材の端部が、所定の位置より下方に移動しないように構成する。この構成は、例えば、支持部材に突起部となるストッパを設け、このストッパと係合する係合部を歩行支援装置本体に設け、被訓練者があらかじめ設定しておいた距離から離れると、ストッパと係合部が係り合い、支持部材が固定される構成が挙げられる。さらに、前記ストッパと係合部との間に、バネ等の弾性部材を設けることにより、支持部材の固定時の衝撃を緩和することが可能となる。
速度検知機構は、前記被訓練者の移動速度と歩行支援装置本体の移動速度との相対速度(速度差)から被訓練者の転倒、崩れ落ち等を検知すると共に、支持部材を歩行支援装置本体に固定して、被訓練者の転倒、崩れ落ちを未然に防止する部材である。被訓練者が歩行訓練を行う際は、被訓練者は歩行支援装置本体と一体化して移動するため、通常の歩行訓練状態では歩行支援装置本体と被訓練者の相対速度はほとんどないと考えられる。しかし、被訓練者が転倒等すると、被訓練者は急速に下方、前方、後方、あるいは側方へ移動するため、歩行支援装置本体に対する相対速度は大きくなる。速度検知機構は、この相対速度によって、被訓練者の転倒等を検知し、被訓練者の転倒等のおそれがあると、支持部材を固定し、被訓練者の転倒等を未然に防止する。この速度検知機構は、前記支持部材の移動速度を検知する機能と、この移動速度に応じて支持部材を固定する機能とを備えるものであればよく、種々の構成とすることができる。この速度検知機構には、支持部材を固定する際の衝撃を緩和する部材、例えばバネを設けてもよい。
免荷部材は、前記支持部材と連結して使用することができ、被訓練者自身の体重による負荷を軽減させるための部材である。軽度の障害者であれば、自己の体重を支えることができるので、特に設けなくてもよいが、この免荷部材を設けることにより、重度の障害者等自己の体重を支えることが困難な被訓練者であっても、多大な負荷を受けることなく歩行訓練を行うことが可能となるとともに、介助者の負担を軽減させることができる。免荷部材は、例えば、以下の構成とすることができる。歩行支援装置本体に弾性部材を設け、前記支持部材が取り付けられる第1ドラムと同軸上に第2のドラムを設け、この第2のドラムに巻き付けたロープ等と前記弾性部材を連結する。この弾性部材による力は、第1及び第2のドラムと、支持部材を介して被訓練者に伝えられて、被訓練者は免荷力を得ることができる。
んだ距離と力の関係は線形の関係にはない。回転バネ(トーションバネを含む)は、回転式バネであるので,軸の回転量によって力(モーメント)が発生し、通常のストローク式のバネよりもストロークする部分が必要なく、回転する軸の部分で伸び縮みするためコンパクトである。
尚、前記バネを弾性部材として用いた場合には、振動が発生するおそれがあるため、被訓練者に不要な振動を加えることを防ぐために必要に応じてダンパーを併設することが望ましい。
2 免荷部材
3 位置検知機構
4 速度検知機構
10 歩行支援装置
A,B,C,D ロープ
Claims (6)
- 被訓練者が歩行訓練を行う歩行支援装置本体に取り付けられる転倒防止装置であって、
前記歩行支援装置本体に一端が連結され、他端が被訓練者に装着され、被訓練者を上方から吊り上げて支持する支持部材であって、被訓練者の転倒にともなって下方に移動する支持部材と、
前記支持部材に装着された可動ストッパと、前記歩行支援装置本体に突設された固定ストッパとを有し、前記歩行支援装置本体と被訓練者との距離が所定の距離以上になると被訓練者の転倒によって前記支持部材を介して移動した該可動ストッパが該固定ストッパと係合し合うことで、該支持部材を前記歩行支援装置本体に固定する位置検知機構と、
被訓練者に接続されたダッシュポットと、爪部を有するストッパと、歯車と、該歯車に設けられた穴部に挿入され幾何学的拘束を受ける突起部を介して該歯車と連動して回転するブレーキと、ブレーキドラムと、を有し、該ダッシュポットからの張力により該ストッパと該歯車が噛みあうことで、該突起部の幾何学的拘束により該ブレーキを該ブレーキドラムに対して接触させる速度検知機構であって、前記歩行支援装置本体に対する被訓練者の相対速度が所定の速度以上になると被訓練者の転倒にともなって該ダッシュポットにより前記張力が発生することで該ブレーキを該ブレーキドラムに対して移動させる力を作用させ、該ブレーキと該ブレーキドラムとの接触により作用する押圧力で、該支持部材を前記歩行支援装置本体に固定する速度検知機構と、
を備えていることを特徴とする転倒防止装置。 - 前記速度検知機構は、前記支持部材が前記歩行支援装置本体に固定された後も前記ブレーキと前記ブレーキドラムとの押圧力を作用させ続け、その後被訓練者が立ち上がると、該被訓練者の転倒にともなって下方に移動した前記支持部材を弾性力により元に戻すバネを介して該ブレーキと該ブレーキドラムとの押圧力が解除されることを特徴とする請求項1に記載の転倒防止装置。
- 前記支持部材と連係し、被訓練者の体重を免荷するための免荷部材を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の転倒防止装置。
- 前記支持部材は、少なくも2以上であり、被訓練者を左右から吊り上げて支持し、前記位置検知機構および前記速度検知機構は、各支持部材毎に設けられていることを特徴とす
る請求項1から請求項3の何れかに記載の転倒防止装置。 - 前記位置検知機構および速度検知機構は、前記支持部材を固定する際の衝撃を緩和する緩和部材を備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の転倒防止装置。
- 請求項1から請求項5のいずれかに記載の転倒防止装置と、被訓練者と共に移動自在な歩行支援装置本体と、を備えることを特徴とする歩行支援装置。
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