JP2003126179A - 筋力補助装置 - Google Patents

筋力補助装置

Info

Publication number
JP2003126179A
JP2003126179A JP2001327070A JP2001327070A JP2003126179A JP 2003126179 A JP2003126179 A JP 2003126179A JP 2001327070 A JP2001327070 A JP 2001327070A JP 2001327070 A JP2001327070 A JP 2001327070A JP 2003126179 A JP2003126179 A JP 2003126179A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
assisting device
lifting
muscle force
force
force assisting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001327070A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Fujiwara
茂喜 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2001327070A priority Critical patent/JP2003126179A/ja
Publication of JP2003126179A publication Critical patent/JP2003126179A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成でかつ廉価に提供できる被介護者
用の筋力補助装置を提供する。 【構成】 作業者の肩・脇・上腕・背中・腰の少なくと
もいずれかに装着され、装着部位を保持する人体装着部
10と、前記人体装着部10を吊り上げる吊り上げ機構
20とを備え、水平面内で移動可能に一端が軸支された
水平アーム21と、当該水平アーム21の他端に備えら
れ、前記人体装着部10を上下に移動するロープ機構若
しくはアーム機構からなる上下移動部22と、前記上下
移動部22を少なくとも上方に吊り上げるための重り機
構23若しくはバネ機構29とから吊り上げ機構20を
構成する。また、重り機構23による吊り上げ力を調整
するモータ、粘性可変ブレーキなどの調整機構24を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は筋力補助装置に関す
る。具体的には、足腰への負担を少なくして、人や物を
簡単に持ち上げられるよう人の補助を行なう、特に介護
者が被介護者を抱え上げるための筋力補助装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆる寝たきり老人などの被介
護者の増加に伴い、介護者の腰痛問題が重要視されるよ
うになってきた。このため、介護者が、被介護者を持ち
上げ、運ぶ際の補助を行なうための介助装置が種々提示
されている。
【0003】例えば、第18回日本ロボット学会学術講
演会において、介護者の足と床との間に設けた荷重セン
サにより検出される荷重をもとに、介護者の上半身に装
着された装着具を吊り下げるワイヤの張力を制御し、吊
り下げ力を調整した介護支援用パワーアシスト装置が提
案されている。(予稿集のテーマ名:移乗動作を補助す
る介護支援用パワーアシスト装置、853〜854ペー
ジに記載)この装置においては、被介護者を持ち上げる
際に介護者の足に加わった荷重を検知して、当該検知し
た荷重に応じて吊り上げ力を調整している。しかしなが
ら、当該装置ではワイヤの張力を制御するために精密な
制御が要求され、制御機構が複雑なものとなる。また、
装置が大がかりであるため、高価なものになる。
【0004】また、特開2000−70312号公報に
は、床上を移動できる台車に支柱を介して支持され、補
助動力によって介護者の前腕に応動する腕部材を備えた
介護用補助装置が開示されている。当該介護用補助装置
においては、腕部材の上側が被介護者用の支承部、下側
が介護者用前腕当て部となっており、この腕部材の下側
に操作力検出用荷重センサが設けられている。従って、
腕部材が人の腕と同様な動作を行い、介護者は腕部材の
下側で自由に腕を動かせられるので、介護者への負担が
少なく、被介護者を楽に持ち上げることができる。しか
しながら、当該装置においても、装置そのものや制御機
構が複雑、大がかりなものとなり、高価なものとなる。
また、介護者の前腕と腕部材を応動させるため、腕部材
の装着に時間を要することになる。
【0005】さらに、特開平8−19577号公報に
は、天井に備えられた移動手段と当該移動手段から吊り
下げられた身体補助手段と被介護者の意図する移動方向
を検出する意思検出手段とから構成される介助装置が開
示されている。当該介助装置においては、例えば被介護
者が手摺りに加える力の方向を検出して、被介護者の意
図する移動方向が求められ、検出された当該移動方向に
従って移動手段及び身体補助手段が制御される。この結
果、身体補助手段を取り付けた被介護者は、介護者の助
力を得ることなく一人で起立したり、目的の場所に向け
て歩行することができる。しかしながら、当該介助装置
においても、装置が複雑、大がかりなものとなり、高価
なものになる。また、当該装置は、被介護者の補助に貢
献できるものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の介
護装置においてはいずれも装置が複雑、大がかりなもの
であり、高価なものとなってしまい、被介護者の補助と
しては十分なものとは言えなかった。本発明はこれら従
来技術の欠点に鑑みてなされたものであって、本発明の
目的は簡単な構成でかつ安価に提供できる被介護者用の
介護補助装置、より具体的には、被介護者の持ち上げ、
持ち下ろしを手助けする筋力補助装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る筋力補助装
置は、人や物などの重量物を持ち上げ、搬送し、降ろす
までの作業をする者を補助する筋力補助装置であって、
前記作業者の肩・脇・上腕・背中・腰の少なくとも何れ
かに装着され、装着部位を保持する人体装着部と、前記
人体装着部を吊り上げ吊り下ろしする吊り上げ機構とを
備え、前記吊り上げ機構は、水平面内で移動可能に一端
が支持された水平アームと、当該水平アームの他端に備
えられ、前記人体装着部を上下に移動するロープ機構若
しくはアーム機構からなる上下移動部と、前記人体装着
部を少なくとも上方に吊り上げるための重り機構若しく
はバネ機構とからなることを特徴としている。
【0008】この筋力補助装置には、前記上下移動部の
吊り上げ力を調整する調整機構を備えるのが好ましい。
【0009】また、筋力補助装置には吊り上げ開始セン
サを備えるのがよい。当該吊り上げ開始センサとして
は、例えば介護者(作業者)に装着された負荷開始検出
用スイッチや作業者の作業位置近郊の一定領域内に設置
された力センサ、介護者が履く履物に設置された力セン
サを用いることができる。
【0010】さらに、本発明の筋力補助装置には、作業
者の負荷を検出する負荷センサを備え、検知された負荷
に基づき、前記調整機構の制御を開始する制御機構を備
えるのが好ましく、さらには、前記負荷センサで検知さ
れた負荷を最大限として前記上下移動部の吊り下げ力を
制御する制御部を備えるのがより望ましい。
【0011】本発明においては、吊り上げ力を調整する
調整機構として、例えばモータなどの能動的駆動源を用
いることができ、さらに粘性制御装置を備えるのが好ま
しい。また、能動的駆動源を用いることなく、粘性制御
装置によるのみであっても差し支えない。
【0012】また、重り機構には一定質量の重りを用い
ることができる。
【0013】さらに、本発明の筋力補助装置において
は、重り機構として徐々に重り負荷を増大できる機構を
用いることもでき、この場合には、調整機構として粘性
制御装置を用いることができる。
【0014】また、本発明において粘性制御装置を用い
た場合には、前記人体装着部の吊り上げ方向と吊り下げ
方向とで、前記粘性制御装置の制御を異ならせるのがよ
い。
【0015】これらの筋力補助装置においては、前記水
平アームを例えば被介護者用のベッドに備えられた支柱
に軸支させるのがよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、各図に従って本発明につい
て詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態である筋
力補助装置の概略的説明図である。本発明に係る筋力補
助装置は、介護者(作業者)の肩・脇・上腕・背中・腰
の少なくとも何れかに装着され、介護者の装着部位を保
持する人体装着部10と、当該人体装着部10を吊り上
げる吊り上げ機構20とを備えており、図1に示す筋力
補助装置においては、前記吊り上げ機構20は、水平面
内で移動可能に一端が軸支された水平アーム21と、当
該水平アーム21の他端に備えられ、前記人体装着部1
0を上下に移動するロープ機構からなる上下移動部22
と、前記上下移動部22を駆動する重り機構23及び上
下移動部22の吊り上げ力を調整するモータからなる調
整機構24とから構成される。
【0017】人体装着部10は、介護者の装着部位に係
る負担を軽減できるように、装着部位を持ち上げる構造
のものであればいかなるものであってもよい。例えば図
2(a)に示す人体装着部10は、介護者の肩にそれぞ
れ装着される円環状をした一対の保持部11と当該一対
の保持部11を連設し、吊り下げ用のロープ25に接続
するための連接部12とを備えている。この人体装着部
10は、例えばゴムや厚手の布など柔軟性を有する素材
から作成されており、人を吊り下げられる程度の強度を
有するものである。この人体装着部10は、図2(b)
に示す如く、保持部11に介護者の腕を通して両肩に装
着され、ロープ25の一端から吊り下げられる。
【0018】また、図3に示す人体装着部10は、介護
者の腋から左右両上腕部を支える一枚の布状をした保持
部13と、当該保持部13の両端をほぼ水平に維持しな
がら、ロープ25に接続するための懸下部14とを備え
ている。懸下部14は、ロープ25に取り付けられほぼ
水平に保持される軸棒状をした水平部材14aと当該水
平部材14aの両端に備えられ、前記保持部11の両端
を吊り下げるための一対のワイヤ部14bとから構成さ
れている。この人体装着部10にあっても、保持部13
は例えばゴムや厚手の布など軟らかい素材から作成され
ており、人を吊り下げられる程度の強度を有するもので
ある。人体装着部10は、このように介護者の肩のみな
らず、介護者の脇や上腕・背中・腰など負担が掛りやす
い個所に装着できればよく、装着個所に適した形状等に
作製される。
【0019】上下移動部22は、前記人体装着部10を
上下に移動させるものであって、図1に示すものにおい
てはロープ機構が使用されている。ロープ機構は、人体
装着部10を吊り下げるためのロープ25と2個の滑車
26とからなる。ロープ25は木綿などの天然線維やア
クリルなどの合成線維から作製されたものや金属製のワ
イヤなどが用いられ、その一端が前記人体装着部10の
連接部12中央に取り付けられる。また、ロープ25の
他端には、重り機構23として一定質量の重りが備えら
れている。このロープ25は床面とほぼ平行に備えられ
た水平アーム21によって保持され、例えば円筒状の水
平アーム21内部に挿通される。2個の滑車26は水平
アーム21の両端に備えられ、これら2個の滑車26を
介して、重り機構23によって巻き上げられたロープ2
5が人体装着部10を引き上げることになる。また、ロ
ープ25全長は、人体装着部10が引き降ろされた状態
でロープ25が弛むことなく、引き下ろされた人体装着
部10に鉛直反対方向の力が加わる程度に設定される。
従って、使用されていない場合にあっては、重りが下方
に位置する結果、人体装着部10はベッド30面から遠
く離れた上方位置にあって、宙吊りになった状態となっ
ている。
【0020】水平アーム21は、その一端がベッド30
に備えられた支柱31に軸支され、水平面内で移動可能
に備えられている。図1に示す例では、水平アーム21
はその基端部に鉛直方向に配置された円筒部21aを備
え、ポール状の支柱31の先端に嵌めるようにして取り
付けられる。支柱31は、水平アーム21を水平状態に
保持でき、水平面内で移動可能に支持できる構造のもの
であれば特に限定されるものではない。この結果、水平
アーム21が介護者の動きに追従して、無理なく被介護
者の移動を行える。また、図1の例では、支柱31の基
端部はベッド30の脚に取り付けられておりベッド30
と共に移動される。従って、例えば入浴時などには、ベ
ッド30を浴室まで移動して使用することができる。
【0021】上下移動部22は、前記ロープ25の他端
に備えられた重りによって吊り上げられる。すなわち、
重りは人体装着部10を鉛直上向きの吊り上げ力となる
ものであって、介護者の持ち上げ力を補助する。重りの
質量は、介護者の力や被介護者等の体重に応じて任意に
設定され、被介護者若しくは介護者の質量とほぼ同じか
あるいは介護者のそれよりもやや軽くするのが好まし
く、一般的には400〜500Nの荷重となるように設
定される。介護者の質量よりも大きい場合には、操作ミ
スがあれば介護者が浮き上がる危険性が大きくなるため
である。尚、重りは前記ロープ25の他端に着脱可能で
あり、必要に応じて重量を変更することができる。
【0022】さらに当該実施形態に係る筋力補助装置に
おいては、上下移動部22の吊り上げ力を調整する調整
機構24としてモータが備えられている。モータは重り
の自由落下による上下移動部22の移動を防ぐと共に被
介護者の吊り上げ力を補助するものである。ロープ25
はモータの回転軸に取り付けられたプーリ(図示せず)
に一回巻き付けられる。この調整機構24は、モータの
ような能動的な駆動源であればよく、これ以外にもロー
プ25の張力を変えることができる油圧式や空圧式など
の駆動源を用いることができ、予め一定の駆動力になる
ように設定され、また後述するように制御機構を設けて
駆動力を制御することもできる。
【0023】この筋力補助装置の使用に際しては、図1
に示す如く、介護者が人体装着部10を引き下ろし、保
持部11に両肩を通して人体装着部10を装着すると、
介護者とモータとの間のロープ25張力が0近傍となる
ようにモータのトルクを制御する。次に、介護者が被介
護者の下に手を入れると、介護者とモータとの間のロー
プ25張力を徐々に上げるようにモータのトルクを制御
する。この結果、重りとモータの合力から発生する力に
よって介護者に上向きの力が加えられ、介護者はほとん
ど荷重を感じることなく被介護者を抱え上げることがで
きる。この状態では、重りの重力が介護者に鉛直上向き
の吊り上げ力として作用することになり、介護者の腰へ
の負担が軽減される。また、水平アーム21は支柱31
の回りに回転できるため、介護者への負担を少なくし
て、例えば被介護者をベッド30からベッド30へ移動
する、あるいはベッド30から浴槽に移動することがで
きる。
【0024】このように、当該筋力補助装置によれば、
非常に簡単な吊り上げ機構20によって、介護者自身の
力を補助することができ、介護者への負担を軽減するこ
とができる。特に重り(重り機構23)の重力を利用し
ているため、駆動系が非常に簡単になり、また、これを
補助するモータ(調整機構24)の負荷も小さくて済
む。このため、出力の小さいモータでまかなえ、省エネ
ルギー化を図ることもできる。
【0025】この筋力補助装置においては吊り上げ開始
センサを備えるのがよい。吊り上げ開始センサは、持ち
上げ時に介護者から発生される力を検知できるものであ
ればよく、介護者の動きによって自動的に援助を開始さ
せることができる。このセンサには、例えば負荷開始検
出用スイッチ15が用いられる。負荷開始検出用スイッ
チ15として、例えば図4に示すようにカスタネット様
の2枚の開閉板16を備えたカスタネット状スイッチが
挙げられる。このスイッチは、開閉板16の内面にそれ
ぞれ導電部(図示せず)が備えられ、当該2つの導電部
が接触することによりオンされるものである。このカス
タネット状スイッチは、介護者の腋の下に装着され、介
護者が力を入れると腋が締まり2つの導電部が接触する
ことになる。このような負荷開始検出用スイッチ15を
備えることによって、被介護者を持ち上げようとした場
合には自動的にスイッチがオンされ、モータが始動す
る。
【0026】また、吊り上げ開始センサとして、図5に
示す如く床マットなどに埋め込まれた力センサ17を用
いることもできる。この力センサ17は、例えば電子式
体重計や図6に示す構造をした力センサマット40など
から構成される。図6に示す力センサマット40は、4
隅に配置された上下に微少に駆動できるリニアガイド4
1と、これら4つの当該リニアガイド41に支持された
板状の検知板42と、検知板42下面ほぼ中央領域に配
置される一つのロードセル43とを備え、ロードセル4
3にかかる負荷を力検出値とするものである。なお、4
4はリニアガイド41載置用の載置板であってマット下
面を構成するものである。この載置板44は、例えば床
面に直接埋め込んで構成する場合には不要なものであ
り、必須の構成ではない。これらの力センサ17を用い
る場合には、予め測定しておいた介護者の体重を、入力
等により制御装置に記憶させておき、前記体重よりも大
きい荷重が測定された場合に吊り上げ開始が検出され
る。つまり、被介護者を持ち上げようとした場合には自
然な状態による体重(負荷)よりも大きい荷重が検知さ
れ、吊り上げ開始センサがオンされる。
【0027】さらに、図7に示す如く看護用スリッパな
ど介護者の履物などに備えられた力センサ17を用いる
こともできる。この力センサ17は、図8に示すように
履物50の踵部底面及びつま先部底面に備えられた2つ
のロードセル51から構成され、両ロードセル51によ
って測定された荷重の合計が片側の履物の負荷として検
出される。こうして、左右両側の履物に係る負荷を測定
することにより、吊り上げ開始を検出するものである。
このような履物に備えられた力センサ17では、作業者
が立つ位置を気にせずに介護作業を開始することができ
る。
【0028】これらの力センサ17を備えた場合には吊
り上げ力の自動制御を行なわせることができる。図9は
当該制御方法を示すフローチャートである。まず、力セ
ンサ17によってセンサに加わった負荷(Fin)を検出
し(S1)、検出された力検出値(Fin)が介護者の体
重(m1×g)を越えたならば(Fin>m1×g)(S
2)、被介護者(質量m2)を持ち上げたものとしてモ
ータのロックを解除する(S3)。次いで、重りの負荷
分を打ち消すトルクFt(=M0×g:M0は重りの質
量、gは重力加速度)をモータから出力する(S4)。
このトルクFtは、ロープ25の張力(M0×g−Ft)
がゼロとなるように調整される(S5)。すなわち、力
検出値が介護者の体重よりも大きい場合(Fin>m1×
g)にはトルクFtを大きくし、力検出値が介護者の体
重よりも小さい場合(Fin<m1×g)にはトルクFt
を小さくする。その後、力検出値が介護者の体重となる
ようにモータの出力Ft(≒m1×g)を調整し、ロープ
25の張力が0近傍となり、力検出値Finが介護者の体
重m1×gと同じになれば制御を終了する(S5、S
6)。その後、引き続いて被介護者をベッドなどに下ろ
す場合など必要であれば、上記と同様にロープ25の張
力が0近傍となるようにモータの出力調整が行なわれる
(S5、S6)。そして、制御終了を確認した後(S
7)、終了であれば操作を終わる。なお、モータのロッ
クは制御の終了時や電源のスイッチが切られた場合に行
なわれる。このように負荷の開始が自動的に検出される
と共に力検出値に応じてモータのトルクが制御され、そ
れに見合う吊り上げ力が発生されるのでスムーズな吊り
上げ動作を行える。又、力検出値は無線で制御回路に送
られると、介護者はコードを気にせず操作できる。
【0029】この場合、安全性を考慮すればモータのト
ルク出力の最大限(Ft_max)を当初の力検出値(Fi
n)に制限するのが好ましい。このようにトルク出力の
最大限を設定することにより、被介護者が浮き上がるよ
うな吊り上げ力の発生を防止し、被介護者の安全性を確
保できる。図10に当該制御方法のフローチャートを示
すが、図9に示す場合とほぼ同様な方法であって、まず
力センサ17によってセンサに加わった負荷(Fin)を
検出し(S11)、検出された力検出値(Fin)が介護
者の体重(m1×g)を越えたならば(Fin>m1×g)
(S12)、被介護者(質量m2)を持ち上げたものと
してモータのロックを解除する(S13)。次いで、重
りの負荷分を打ち消すトルクFt(=M0×g)をモータ
から出力する(S14)。このトルクFtは、ロープ2
5の張力(M0×g−Ft)がゼロとなるように調整され
る(S15)。この際、力検出値が介護者の体重よりも
大きい場合(Fin>m1×g)にはトルクFtを大きく
し、力検出値が介護者の体重よりも小さい場合(Fin<
m1×g)にはトルクFtを小さくするが、ここにおい
て図示しない制御部にモータの出力が大きくなり過ぎな
いようにモータのトルク出力の上限(Ft_max)が設定
される。すなわち、Ft>Ft_maxであれば、Ft=Ft_m
axとなるように調整される。このように、力検出値が介
護者の体重となるように、モータの出力Ft(≒m1×
g)を調整した後制御を終了し(S15、S16)、制
御終了を確認した後(S17)、終了であれば操作を終
わる。
【0030】また、吊り上げ力の制御に際して、粘性制
御装置を備えるのがよい。この粘性制御装置に、例えば
モータに備え付けた粘性可変ブレーキ(図示せず)を用
いることができる。粘性可変ブレーキは、磁性流体(M
R流体)や電磁粘性流体(ER流体)などの流体が用い
られ、ブレーキ筐体内部にあるこれら流体の粘性を変化
させることにより、伝達力を変化させるものである。こ
の場合、モータの回転数nを検出するエンコーダ(図示
せず)をモータの回転軸に取り付けておく。ここで検出
された回転数nに応じて上記トルク出力をFt−d×n
となるように粘性制御装置によって調整する。ただし、
dは粘性係数である。この結果、ロープ25に急激な張
力が加わらず、安心して操作することができる。図11
に示すフローチャートに従って説明すれば、まず力セン
サ17によってセンサに加わった負荷(Fin)を検出し
(S21)、検出された力検出値(Fin)が介護者の体
重(m1×g)を越えたならば(Fin>m1×g)(S2
2)、被介護者を持ち上げたものとしてモータのロック
を解除する(S23)。次いで、重りの負荷分を打ち消
すトルクFt(=M0×g)をモータから出力する(S2
4)。このトルクFtは、ロープ25の張力(M0×g−
Ft)がゼロとなるように調整される(S25)。この
際、力検出値が介護者の体重よりも大きい場合(Fin>
m1×g)にはトルクFtを大きくし、力検出値が介護
者の体重よりも小さい場合(Fin<m1×g)にはトル
クFtを小さくするが、当該制御方法においては、この
トルクFtに上記モータの回転数nに応じたトルク出力
Ft−d×nを用いる。こうして、力検出値が介護者の
体重となるように、モータの出力Ft(≒m1×g)を調
整した後制御を終了し(S25、S26)、制御終了を
確認した後(S27)、終了であれば操作を終わる。
【0031】さらに、この場合には、被介護者の吊り上
げ方向と吊り下げ方向とでトルクの出力を変えるように
するのが望ましい。すなわち、エンコーダの回転方向を
確認することにより、介護者を吊り上げる方向であれ
ば、粘性制御装置による制御を加えることなく、ロープ
25の張力(M0×g−Ft)がゼロとなるようにトルク
Ftを出力する。また、介護者を吊り下げる方向であれ
ば、粘性制御装置による制御を加え、Ft−d×nとな
るように出力する。当該方法について図12に基づいて
説明すると、まず力センサ17によってセンサに加わっ
た負荷(Fin)を検出し(S31)、検出された力検出
値(Fin)が介護者の体重(m1)を越えたならば(Fi
n>m1×g)(S32)、被介護者(質量m2)を持ち
上げたものとしてモータのロックを解除する(S3
3)。次いで、重りの負荷分を打ち消すトルクFt(=
M0×g)をモータから出力する(S34)。このトル
クFtは、ロープ25の張力(M0×g−Ft)がゼロと
なるように調整される(S35)。この際、力検出値が
介護者の体重よりも大きい場合(Fin>m1×g)には
トルクFtを大きくし、力検出値が介護者の体重よりも
小さい場合(Fin<m1×g)にはトルクFtを小さく
するが、当該制御方法においては、このトルクFtに上
記モータの回転数nに応じたトルク出力Ft−d×nを
用いる。また、この場合においてエンコーダが吊り上げ
方向への回転であればトルクFtをそのまま出力し、エ
ンコーダの回転が吊り下げ方向であればトルクFtとし
てトルク出力Ft−d×nを出力する。こうして、力検
出値が被介護者の体重となるように、モータの出力Ft
(≒m1×g)を調整した後制御を終了し(S35、S
36)、制御終了を確認した後(S37)、終了であれ
ば操作を終わる。このように吊り上げ方向と吊り下げ方
向とで制御方法を変えることにより、素早い反応が求め
られる吊り上げ動作に対しては、粘性係数による補正を
することなく、俊敏に補助力(吊り上げ力)が働き、速
やかな操作を行なえる。また、安心な動作が求められる
吊り下げ動作に対しては徐々に反応する結果、ロープ2
5に急激な張力が加わらず、緩和な操作を行なえる。
【0032】図13は本発明の別な実施形態である筋力
補助装置を示す概略説明図である。当該装置において
は、吊り上げ力の調整を行う調整機構24には粘性可変
ブレーキが用いられている。当該装置の使用に際して
は、図13に示す如く、介護者が人体装着部10を引き
下ろし、保持部11に両肩を通して人体装着部10を装
着すれば、粘性抵抗力を小さくして粘性可変ブレーキを
徐々に解除する。被介護者が持ち上げられると粘性可変
ブレーキを完全に解除する。この結果、重りの荷重によ
って介護者に上向きの力が加えられ、介護者はほとんど
荷重を感じることなく被介護者を抱え上げることができ
る。図1に示す実施形態においては、モータが用いた構
成では、モータの制御が複雑になり、また、モータの暴
走により異常な吊り上げ力が発生するおそれがあるが、
この点、当該装置によれば最大限重りに見合う吊り上げ
力のみが発生することになり、簡単な機構で安全な装置
とすることができる。
【0033】また当該装置においても、例えば図13に
示す如く吊り上げ開始センサ(力センサ17)を備える
のがよく、吊り上げ開始センサによって粘性可変ブレー
キの動作(解除)を開始させることができる。また、力
センサ17による吊り上げ開始を検出することによっ
て、当該粘性可変ブレーキの動作を開始させることもで
きる。
【0034】図14に当該制御方法を示すフローチャー
トを示すが、この装置においてまず、力センサ17によ
ってセンサに加わった負荷(Fin)が検出され(S4
1)、検出された力検出値(Fin)が介護者の体重(m
1×g)を越えたならば(Fin>m1×g)(S42)、
被介護者(質量m2)を持ち上げたものとして粘性可変
ブレーキのロックを解除する(S43)。次いで、粘性
可変ブレーキ出力(抵抗値:Fmr)を最大値から徐々に
小さくする(S44)。これにより重りによるロープ2
5張力が介護者にかかり、吊り上げ力が発生する。その
後、力検出値が介護者の体重となるように、粘性可変ブ
レーキの抵抗力(Fmr)を小さくして行き、抵抗力がほ
ぼ0になったならば(S45)、粘性可変ブレーキをフ
リーの状態にする(S46)。そして、力検知値(Fi
n)が介護者の体重(m1×g)よりも一定値(α)だけ
小さくなったならば(S47)、被介護者を降ろしたも
のとして再び抵抗力を増加させ、最終的に粘性可変ブレ
ーキをロックして制御を終える(S48)。このとき、
前記一定値αは、ノイズ等で誤動作をしないようにする
ための補正値であり、通常介護者の体重の10〜20%
程度に設定される。
【0035】また、この装置においても、吊り上げ方向
と吊り下げ方向とで、粘性可変ブレーキの制御を異なら
せるのがよい。すなわち、吊り上げ方向では抵抗値Fmr
の変化速度を早くし、吊り下げ方向では抵抗値Fmrの変
化速度を遅くするのがよい。この結果、素早い反応が求
められる吊り上げ動作に対しては、直ちに吊り上げ力が
働き、速やかな操作を行なえ、また、安心な動作が求め
られる吊り下げ動作に対しては、ロープ25に急激な張
力が加わらず、緩和な操作を行なえる。
【0036】上記各実施形態においては、重り機構23
として一定の質量を有する重りを用いたが、一定の吊り
上げ力を生じさせるバネ機構29を用いることもでき
る。このバネ機構29は、図15に示す如くコイル状バ
ネからなり、その一端が支柱31の基端部に固定されて
いる。なお、図15においては、吊り上げ力を調整する
モータなどの調整機構24は省略して描かれている。こ
のコイル状バネは長さが変化しても弾性力が変化しない
ものが好ましく用いられ、被介護者を吊り上げる方向に
付勢されている。このようなバネ機構29を用いても、
重りと同様な機能を果たすことができる。
【0037】図16は本発明のさらに別な実施形態に係
る筋力補助装置を示す概略説明図である。当該筋力補助
装置においては、重り機構23として、重り負荷を徐々
に増加できる機構が用いられており、例えば図示の例で
は、砂を受け止める篭26と砂箱27とを備え、砂箱2
7の砂は砂時計の如く徐々に篭28内に落下するように
なっている。この重り機構23には、砂のみならず砂の
ような粒状物、例えば金属粒やガラス粒など徐々に落下
させることができる負荷物を用いることができる。この
ような重り機構23を用いて人体装着部10を吊り上げ
るようにしてもよい。この砂箱27内の砂(負荷物)は
数秒程度で落下するようにするのがよく、介護者の質量
とほぼ同じ質量の砂(負荷物)を砂箱27内に入れてお
くのがよい。このような機構によれば、さらに簡単な機
構によって吊り上げ力を発生させることができ、急な吊
り上げ力も発生しない。
【0038】また、この装置においては、負荷物による
吊り上げ力を調整するために、例えば2つの滑車26の
うち何れか一方に、調整機構24として粘性制御装置を
備えるのがよい。この粘性制御装置には、例えば回転が
早くなれば回転抵抗が大きくなるような粘性制御クラッ
チが用いられる。この結果、急な操作、例えば急激に砂
が落下した場合でも吊り上げ力が急に加わることがな
く、介護者に急な力が加わるのを避けることができる。
【0039】また、当該粘性制御装置にはワンウエイク
ラッチを装着するのがよい。ワンウエイクラッチは、吊
り上げ方向にはフリーの状態となり、吊り下げ方向には
粘性制御装置と同期して粘性力が働くものである。従っ
て、吊り上げ動作に対しては速やかな操作を行なえ、吊
り下げ動作に対しては緩和な動作を行なわせることがで
きる。
【0040】図17はさらに別な実施形態である筋力補
助装置の概略説明図である。当該筋力補助装置では、重
り機構23として重りのみが用いられ、吊り上げ力の調
整機構24として、滑車26に粘性制御装置(図示せ
ず)が備えられている。このように単純な機構によって
も介護者の負担を軽減できるものである。もちろん、図
15に示すようなバネ機構29によっても同様な動作を
行なわせることができ、さらに単純化すれば粘性制御装
置を備えることなく、単純な重り機構23やバネ機構2
9のみによって駆動させることもできる。
【0041】上記各実施形態においては、吊り上げ機構
20としてロープ機構を用いたが、吊り上げ機構20に
は、重り機構23又はバネ機構29による重力方向の力
を人体装着部10に対して鉛直上向きの吊り上げ力に変
換できる機構であれば特に制限されるものではない。こ
の機構として、例えば図18に示す筋力補助装置では、
上下移動部22にアーム機構が用いられている。このア
ーム機構は、水平アーム21の一端に備えられ、人体装
着部10を上下に移動させるアーム部22aを備え、ア
ーム部22aは水平アーム21の一端にユニバーサルジ
ョイントなどによって、当該水平アーム21の一端を支
点として回転自在に取り付けられている。すなわち、ア
ーム部22aは水平アーム21の一端を支点にして水平
面内で回転すると共に垂直面内で扇状に回転することに
なる。このアーム部22aは、水平面内での回転は制御
されてはおらず人の手で自由に動かすことができるが、
垂直面内での回転は、図面では表わしてはいないが、図
1に示す如く重り機構23(若しくはバネ機構29)及
びロープ25並びに調整機構24などによって駆動され
る。このようなアーム機構によっても人体装着部10を
吊り上げることができるだけでなく、ロープ機構に比べ
て被介護者の移動範囲を大きくできる。
【0042】また、水平アーム21はいかなる場所にも
支持させることができ、例えば図19に示す如く、天井
面32に備えた支持部33に移動可能に軸支させてもよ
く、あるいは病室などの床面や壁面に備えられた支柱に
軸支することもできる。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る筋力補助装置では、作業者
の肩・脇・上腕・背中・腰の少なくとも何れかに装着さ
れ、装着部位を保持する人体装着部と、前記人体装着部
を吊り上げ吊り下ろしする吊り上げ機構とを備え、当該
吊り上げ機構を、水平面内で移動可能に一端が支持され
た水平アームと、当該水平アームの他端に備えられ、前
記人体装着部を上下に移動するロープ機構若しくはアー
ム機構からなる上下移動部と、前記人体装着部を少なく
とも上方に吊り上げるための重り機構若しくはバネ機構
とから構成しているので、非常に簡単な駆動機構によっ
て人体装着部を吊り上げ吊り下げることができ、非常に
安価に提供できる。
【0044】また、本発明に係る筋力補助装置は、水平
アームを軸支することができればよく、例えば、水平ア
ームを被介護者用のベッドに備えられた支柱に軸支する
ことによって、ベッドと共に移動でき、設置場所に関係
なく使用することができる。また、被介護者をベッドに
寝かせたまま移動することができ、被介護者の行動範囲
を広げることができる。
【0045】さらに、モータなどの能動的駆動源や粘性
制御装置など、簡単な機構からなる調整機構を備えるこ
とによって、上記重り機構若しくはバネ機構による吊り
上げ力を容易に調整できる。
【0046】また、力センサを備えることによって、自
動的に制御装置を駆動して吊り上げ力を発生させ、当該
力センサが検知した負荷に応じて、吊り上げ力の制御を
行なわせることができる。特に、検知した負荷を最大限
として吊り上げ力を制御する制御部を備えることによ
り、作業者が吊り上げられることがないよう、安全に配
慮した筋力補助装置を簡単な機構かつ廉価で提供でき
る。
【0047】また、重り機構として徐々に重り負荷を増
大できる機構を用いることもでき、より一層簡単な構成
にすることができる。さらに粘性制御装置を備えること
によって吊り上げ力を簡単に調整することもできる。
【0048】さらに粘性制御装置を備えた場合には、人
体装着部の吊り上げ方向と吊り下げ方向とで、粘性制御
装置の制御を異ならせることにより、吊り上げ時には素
早く吊り上げ力を発生させ、吊り下ろし時には緩和な動
作にして、介護者への負担を軽減するのみならず、被介
護者も安心して使用できる。
【0049】このように本発明の筋力介護装置によれ
ば、安価かつ簡単な装置とすることができ、介護者の負
担軽減につながる筋力補助装置(あるいは介護者補助装
置)の普及に大きく貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る筋力補助装置の概略
説明図である。
【図2】(a)は同上の筋力補助装置に用いられる人体
装着部を示す斜視図、(b)は介護者に装着した状態を
示す斜視図である。
【図3】別な人体装着部を示す斜視図である。
【図4】吊り上げ開始センサの一例を示す説明図であ
る。
【図5】吊り上げ開始センサの他例を示す説明図であ
る。
【図6】図5に示す吊り上げ開始センサである力センサ
の一例を示す説明図である。
【図7】吊り上げ開始センサのさらに他例を示す説明図
である。
【図8】図7に示す吊り上げ開始センサである力センサ
の一例を示す説明図である。
【図9】同上の筋力補助装置における一制御方法を示す
フローチャートである。
【図10】同上の筋力補助装置における他の制御方法を
示すフローチャートである。
【図11】同上の筋力補助装置におけるさらに他の制御
方法を示すフローチャートである。
【図12】同上の筋力補助装置におけるさらに他の制御
方法を示すフローチャートである。
【図13】本発明のさらに別な実施形態に係る筋力補助
装置の概略説明図である。
【図14】図13に示す筋力補助装置における一制御方
法を示すフローチャートである。
【図15】本発明のさらに別な実施形態に係る筋力補助
装置の概略説明図である。
【図16】本発明のさらに別な実施形態に係る筋力補助
装置の概略説明図である。
【図17】本発明のさらに別な実施形態に係る筋力補助
装置の概略説明図である。
【図18】本発明のさらに別な実施形態に係る筋力補助
装置の概略説明図である。
【図19】本発明のさらに別な実施形態に係る筋力補助
装置の概略説明図である。
【符号の説明】
10 人体装着部 20 吊り上げ機構 21 支持アーム 23 重り機構 24 調整機構 25 ロープ 40 力センサマット

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人や物などの重量物を持ち上げ、搬送
    し、降ろすまでの作業をする者を補助する筋力補助装置
    であって、前記作業者の肩・脇・上腕・背中・腰の少な
    くとも何れかに装着され、装着部位を保持する人体装着
    部と、前記人体装着部を吊り上げ吊り下ろしする吊り上
    げ機構とを備え、前記吊り上げ機構は、水平面内で移動
    可能に一端が支持された水平アームと、当該水平アーム
    の他端に備えられ、前記人体装着部を上下に移動するロ
    ープ機構若しくはアーム機構からなる上下移動部と、前
    記人体装着部を上方に吊り上げるための重り機構若しく
    はバネ機構とからなることを特徴とする筋力補助装置。
  2. 【請求項2】 前記上下移動部の吊り上げ力を調整する
    調整機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載の筋
    力補助装置。
  3. 【請求項3】 吊り上げ開始センサを備えたことを特徴
    とする請求項1又は2の何れかに記載の筋力補助装置。
  4. 【請求項4】 前記吊り上げ開始センサは、作業者に装
    着された負荷開始検出用スイッチであることを特徴とす
    る請求項3に記載の筋力補助装置。
  5. 【請求項5】 前記吊り上げ開始センサは、力センサで
    あることを特徴とする請求項3に記載の筋力補助装置。
  6. 【請求項6】 前記力センサは、作業者の作業位置を含
    む一定範囲内に設置されたことを特徴とする請求項5記
    載の筋力補助装置。
  7. 【請求項7】 前記力センサは、作業者が履く履物に設
    置されたことを特徴とする請求項5記載の筋力補助装
    置。
  8. 【請求項8】 作業者の負荷を検出する負荷センサと、
    検知された負荷に応じて、吊り上げ力の調整を行う制御
    機構を備えたことを特徴とする請求項2〜7の何れかに
    記載の筋力補助装置。
  9. 【請求項9】 前記調整機構は、前記負荷センサで検知
    された負荷を最大限として前記上下移動部の吊り上げ力
    と吊り下げ力の少なくともいずれか一方を制御する制御
    部を備えたことを特徴とする請求項8に記載の筋力補助
    装置。
  10. 【請求項10】 前記調整機構は、能動的駆動源である
    ことを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の筋力
    補助装置。
  11. 【請求項11】 前記調整機構は、さらに粘性制御装置
    を備えたことを特徴とする請求項10に記載の筋力補助
    装置。
  12. 【請求項12】 前記調整機構は、粘性制御装置である
    ことを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の筋力
    補助装置。
  13. 【請求項13】 前記重り機構は、一定質量の重りであ
    ることを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の
    筋力補助装置。
  14. 【請求項14】 前記重り機構は、徐々に重り負荷を増
    大できる機構であることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の筋力補助装置。
  15. 【請求項15】 前記調整機構は、粘性制御装置である
    ことを特徴とする請求項14に記載の筋力補助装置。
  16. 【請求項16】 前記人体装着部の吊り上げ方向と吊り
    下げ方向とで、前記粘性制御装置の制御を異ならせるこ
    とを特徴とする請求項11、12又は15の何れかに記
    載の筋力補助装置。
  17. 【請求項17】 前記水平アームは、ベッドに備えられ
    た支柱に軸支されたことを特徴とする請求項1乃至16
    の何れかに記載の筋力補助装置。
JP2001327070A 2001-10-25 2001-10-25 筋力補助装置 Pending JP2003126179A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001327070A JP2003126179A (ja) 2001-10-25 2001-10-25 筋力補助装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001327070A JP2003126179A (ja) 2001-10-25 2001-10-25 筋力補助装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003126179A true JP2003126179A (ja) 2003-05-07

Family

ID=19143344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001327070A Pending JP2003126179A (ja) 2001-10-25 2001-10-25 筋力補助装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003126179A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006167072A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Fuji Latex Kk 卓球台及び卓球台用ステー
JP2010068982A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Sumitomo Forestry Co Ltd 身体補助具
JP2015066418A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 亮子 島村 移動支援装置
KR101849564B1 (ko) * 2018-01-26 2018-04-17 이일구 헬스용 침대
CN112022568A (zh) * 2020-09-15 2020-12-04 马鞍山致青工业设计有限公司 一种骨科医疗床使用的可调节肢体悬吊位置的骨折恢复装置
CN113520751A (zh) * 2021-08-06 2021-10-22 温州市人民医院 一种呼吸科康复患者用床边移动装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006167072A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Fuji Latex Kk 卓球台及び卓球台用ステー
JP2010068982A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Sumitomo Forestry Co Ltd 身体補助具
JP2015066418A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 亮子 島村 移動支援装置
KR101849564B1 (ko) * 2018-01-26 2018-04-17 이일구 헬스용 침대
CN112022568A (zh) * 2020-09-15 2020-12-04 马鞍山致青工业设计有限公司 一种骨科医疗床使用的可调节肢体悬吊位置的骨折恢复装置
CN113520751A (zh) * 2021-08-06 2021-10-22 温州市人民医院 一种呼吸科康复患者用床边移动装置
CN113520751B (zh) * 2021-08-06 2023-03-03 温州市人民医院 一种呼吸科康复患者用床边移动装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102209833B1 (ko) 신체적 약자를 위한 이동 이승을 위한 보조 로봇
WO1999004735A1 (fr) Lit pour incliner ou retenir un sujet tete en bas en mecanotherapie automatique
JPH0615658U (ja) 免荷歩行訓練装置
JP2006305092A (ja) 移乗支援装置
JP2004329278A (ja) 身体の吊り上げ装置及びこの装置を備えた歩行訓練機
KR20180010854A (ko) 훈련 편의성을 위한 하지 재활 훈련기기 메커니즘 및 이용 방법
JP2002224174A (ja) スタンドアップリフト
JP3330375B2 (ja) 病人あるいは身障者用昇降装置
JP2003126179A (ja) 筋力補助装置
EP3424479B1 (en) Adaptive mobility lift
JP2002035065A (ja) 自力歩行が可能な歩行器
JP4481089B2 (ja) 転倒防止装置及びそれを用いた歩行支援装置
JPH0819577A (ja) 介助装置
US20230363973A1 (en) System for assisting mobility-impaired individual and methods of use
JP3213290B2 (ja) 多機能翻身装置
JP2000300626A (ja) 補助用リフト装置
JPH11290398A (ja) 移送介助装置
JP2001061906A (ja) 移動型支持構造体を備えた介護リフト
CN213465761U (zh) 一种床用可移动式辅助人体吊车装置
JP2001178780A (ja) 介護用車椅子
JP2007267856A (ja) 介護リフターおよび介護リフターシステム
JPH0535137U (ja) 歩行リハビリ吊具
JP2000014719A (ja) 介護リフト
EP4344692A1 (en) Suspension and weight relief system for walking on the ground and for leg rehabilitation exercises
JP2000237250A (ja) 介護室装置