JP3213290B2 - 多機能翻身装置 - Google Patents

多機能翻身装置

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JP3213290B2
JP3213290B2 JP14933899A JP14933899A JP3213290B2 JP 3213290 B2 JP3213290 B2 JP 3213290B2 JP 14933899 A JP14933899 A JP 14933899A JP 14933899 A JP14933899 A JP 14933899A JP 3213290 B2 JP3213290 B2 JP 3213290B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は病人の翻身を行う医
療器材方面の発明に関し、特に、モータを動力とする駆
動機構で吊り縄で吊り網を牽引し、病人に自動翻身、四
肢のリハビリ、背部の活動等、多機能用途を提供しう
る、多機能翻身装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高齢化社会にあって、多くの寝たきり老
人が、身体を翻す、即ち翻身することが少ないために床
擦れになったり心身がますます萎縮し衰えるという現象
が見られる。このため看護人によるか或いは自動化機器
により体の向きを変えたり四肢のリハビリを行うことが
必要となる。しかし、従来の翻身機能を有するベッドは
多くが伝導モータ或いは油圧装置で左右に起伏する両側
の傾斜床面を駆動することで病人の体を翻転させてお
り、翻身過程で、傾斜した床面と病人が密着して通気性
が悪くなることがあり、このため床擦れ防止の効果は有
限であり、またこのようなベッドの構造は複雑で価格は
高く、一般患者には負担しにくく、且つ構造設計上、シ
ングルベッド形態に適用されるだけで、機動的に移動さ
せることができず、養老院など多くのベッドで共同使用
できる装置ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、機動的に移
動でき多くのベッドで使用でき、並びに翻身、リハビ
リ、背部の活動等、多機能を有する多機能翻身装置を提
供することを主要な課題としている。
【0004】本発明は次に、荷重型と軽便型の2種類の
異なる形態の多機能翻身装置を提供し、選択応用できる
ようにすることを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、昇降
架を具え、該昇降架の上に駆動機構が設けられ、該駆動
機構はコントローラー、モータ、変速箱、従動セット及
び振動器で組成され、該従動セットの両辺の終端それぞ
れに吊り縄セットが設けられて吊り縄セットで吊り網が
吊られ、従動セットの相対行程の適当な位置に位置決め
スイッチが設けられ、コントローラーの命令により駆動
機構が動態移動を形成し、同時間に従動セットの吊り縄
セットの一辺が引っ張られ、もう一辺がゆるめられて予
めベッド上に敷かれた吊り網が牽引されて吊り網の一辺
が引き上げられ、もう一辺が下ろされ、吊り網上に寝た
病人を吊り網の翻転により左右に翻身させられ、振動器
の発生する振動を吊り縄セットを介して吊り網に伝え振
動を病人に伝えられ、別に病人の手足を結びつけられる
吊り棒を吊り縄セットに連接可能であり、吊り下げフッ
クと吊り下げ帯及び昇降架の高度調整により病人を空中
に吊り下げて吊り下げ帯を介して振動を患者の頭部或い
は四肢に伝えられるようにして構成された、多機能翻身
装置としている。請求項2の発明は、前記従動セットが
線形動作を行い、変速箱に連接されたスクリューロッド
を具え、該スクリューロッドにスクリュースリーブが套
設されてスクリュースリーブにスクリューロッドに垂直
に交差する移動軸が固定され、該移動軸と駆動機構の前
後位置に設けられたプーリ架が駆動機構の両外側に突出
し、且つ軸端両辺に二つの吊り縄セットが掛けられてプ
ーリ架に引き伸ばされ、該吊り縄セットがプーリ架両端
のプーリに掛けられて垂れ下がり吊り網に係止され、ス
クリューロッドの回転により強制的に移動軸が左右に移
動し、並びに行程の中間及び左右両辺それぞれに位置決
めスイッチが設けられて移動軸の中間復帰と両方向の移
動のリミットに供され、且つプーリ架の吊り下げフック
により病人を宙に吊り下げられることを特徴とする、請
求項1に記載の多機能翻身装置としている。請求項3の
発明は、前記移動軸の軸端両辺に二つの吊り縄セットが
掛けられてプーリ架とプーリを介さず直接左右移動する
ようにされたことを特徴とする、請求項2に記載の多機
能翻身装置としている。請求項4の発明は、前記従動セ
ットが回転性従動セットに代替可能で、該回転性従動セ
ットが変速箱の回転軸に連接されたスクリューロッドを
具え、該スクリューロッドによりスクリューロッドの前
端に套設されたスクリュースリーブを駆動して前進或い
は後退させて前後に一つの押し棒を駆動し、この押し棒
の根部に一つの回転軸が連接され、該回転軸の両端が垂
直に駆動機構の両側に突出し、各辺の軸端に横向きの回
転棒が設けられ、回転棒の両端のアームに吊り孔が設け
られて該吊り孔に吊り縄セットが連結されて該吊り縄セ
ットにより吊り網が吊り下げられ、該回転軸の回転行程
に上、中、下の三つの位置決めスイッチが設置されて中
間位置復帰と上下の回転のリミット制御に供され、プー
リ架の吊り下げフックで病人を宙に吊り起こせることを
特徴とする、請求項1に記載の多機能翻身装置としてい
る。請求項5の発明は、前記従動セットの回転性の動作
がスクリュースリーブでその前端のスクリューロッドを
駆動して前後に一つの押し棒を駆動する形態に代替可能
であることを特徴とする、請求項4に記載の多機能翻身
装置としている。請求項6の発明は、前記従動セットの
回転性の動作がコントローラーでモータを駆動し変速箱
で減速後に直接回転軸を駆動する形態とされうることを
特徴とする、請求項4に記載の多機能翻身装置としてい
る。請求項7の発明は、前記従動セットの回転性の動作
がコントローラーでモータを駆動し変速箱で減速後に伝
動チェーンを介して回転軸を駆動する形態とされうるこ
とを特徴とする、請求項4に記載の多機能翻身装置とし
ている。請求項8の発明は、前記コントローラーがマイ
クロコンピュータとされてモータ運転時間を制御して駆
動機構移動の距離に換算し、毎回中間の位置決めスイッ
チに感応する時に自動的に零にリセットされ新たに計時
する設計とされ得て、それを以て、左右の位置決めスイ
ッチの位置決め機能と、左右移動の運転距離調整に代替
可能であり、また電源が二次電池とされうることを特徴
とする、請求項1に記載の多機能翻身装置としている。
請求項9の発明は、前記吊り網が、柔軟性があり通気性
が良好で交換洗浄可能な材料で製造され、吊り網の両側
の折り返し部分にそれぞれ折り板が通されて固定され、
折り板の中間の間隔部分に吊り縄セットによるフックに
供されるフック孔が設けられたことを特徴とする、請求
項1に記載の多機能翻身装置としている。請求項10の
発明は、前記吊り棒が手で握持可能なグリップ或いは吊
り輪とされうることを特徴とする、請求項1に記載の多
機能翻身装置としている。請求項11の発明は、前記駆
動機構の振動器が、高周波でもう一組の吊り縄を振動さ
せて吊り網に振動を伝えるものとされたことを特徴とす
る、請求項1に記載の多機能翻身装置としている。請求
項12の発明は、前記駆動機構の振動器の振動を、病人
の頭部、手足を載せた吊り下げ帯に伝動可能とされたこ
とを特徴とする、請求項11に記載の多機能翻身装置と
している。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の多機能翻身装置は、一つ
の昇降架を具え、該昇降架の上に駆動機構が設けられ、
該駆動機構はコントローラー、モータ、変速箱、従動セ
ット及び付加可能な振動器で組成されている。該従動セ
ットの両辺の終端それぞれに吊り縄セットが設けられ、
従動セットの相対行程の適当な位置に位置決めスイッチ
が設けられ、駆動時に吊り縄セットが一辺が上に引き上
げられもう一辺が下ろされる相対動作を行うようにして
ある。該吊り縄セットの末端にフックが設けられ、間接
敵意に病人に翻身或いはリハビリを行わせるのに用いら
れる。荷重型翻身装置の従動セットは線形動作を行い、
その従動セットは、変速箱に連接されたスクリューロッ
ドを具え、該スクリューロッドにスクリュースリーブが
套設されて該スクリュースリーブにスクリューロッドと
垂直に交差する移動軸が固定され、該移動軸と従動セッ
トの前後位置に置かれたプーリ架がいずれも駆動機構の
両側に垂直に突出し、且つ二つの軸端の左右両側が吊り
縄セットを両方に向けて引っ張り、プーリ架の両端のプ
ーリで吊り縄セットが支持されて下に垂らされ、移動軸
の行程の中間及び左右両側それぞれに位置決めスイッチ
が設けられて移動軸の中間復帰と左右走行のリミット制
御に用いられる。本発明はまた別に軽便型翻身装置の形
態も提供している。その従動セットは回転性動作を行
い、変速箱に連接されたスクリュースリーブを具えてそ
の前端のスクリューロッドを駆動し(或いはスクリュー
ロッドを回転させスクリュースリーブを駆動する)、そ
れにより一つの押し棒を前後に移動させる。該押し棒の
根部に回転軸が連接され、該回転軸の両端が垂直に駆動
機構の両側に突出し、且つ両軸端それぞれに横向きの回
転棒が連接され、該回転棒のアームの両側に吊り孔が設
けられて吊り縄を掛けるのに供され、並びに回転軸の回
転周囲に上、中、下の位置決めスイッチが設けられ、回
転軸の対応位置に設けられた凸縁が回転によりこれら位
置決めスイッチに接触可能とされ、中間復帰と上下走行
のリミット制御に用いられる。また駆動機構の下方に振
動器が設置されて高周波で吊り縄セットを振動させて吊
り網に振動を発生させられる。以上の駆動機構の動態移
動により、吊り縄セットを介してベッドに敷かれた吊り
網の引上げと下ろしが進行されることで、吊り網上に寝
た病人が吊り網と共に翻身動作を行い、左右に翻身する
か側身で位置決めされる。或いは吊り縄セットが病人の
手足に繋がれて重複の上げ下ろしを進行することで病人
の四肢のリハビリを進行し、その活動能力を増加させ
る。或いは振動する吊り網が病人の背部を活動させ床擦
れの発生を防止する。
【0007】
【実施例】図1には本発明の荷重型翻身装置が示され、
その駆動機構1は昇降架3の上部に設けられ、駆動機構
1の上のプーリ架12の四つの角部にそれぞれ1条の下
垂する吊り縄セット7が設けられて、該吊り縄セット7
が吊り網9両側の折り板11を吊り下げている。昇降架
3の高さを調整することで吊り縄セット7を適当な緊張
度となし、並びにプーリ架12のフック5と吊り下げ帯
を利用し、病人を空中に吊り上げることができる。
【0008】図2に示されるように荷重型翻身装置の駆
動機構1において、コントローラー13の命令によりモ
ータ15が駆動され変速箱17で減速をした後に、線型
従動セット19に伝動する。該線型従動セット19はス
クリューロッド20を具え、該スクリューロッド20に
スクリュースリーブ21が套設され、スクリュースリー
ブ21にスクリューロッド20と垂直に交差する移動軸
23が固定されている。該移動軸23の前後のプーリ架
12はいずれも垂直に駆動機構1のケース両側に突出
し、且つ両軸端の左右両側に二つの吊り縄セット7が掛
けられ、二つの吊り縄セット7がプーリ架12の両端の
プーリ27により指示され四つの角部に向けて垂れ下が
っているか、或いはプーリ架12のプーリ27を介さ
ず、直接左右に移動し吊り網9を吊り下げるようにして
ある。移動軸23の行程の適当な位置に、左、中、右の
三つの位置決めスイッチ24、25、26が設けられ、
中間へのリセットと両方向の移動のリミットに供されて
いる。
【0009】図4に示されるのは軽便型翻身装置の駆動
機構31は昇降架3の上部に設けられ、その回転軸35
両辺の回転棒37に2条の下垂する吊り縄セット7が設
けられ、回転棒37のフック39に対称に掛けられて、
その掛吊る吊り網9の幅を調整できるようにしてあり、
並びに回転棒37に吊りかけられた掛吊フック5と、掛
吊り帯で病人を空中に吊り上げられるようにしてある。
【0010】図5に示されるように軽便型翻身装置の駆
動機構31はコントローラー41の命令でモータ45を
駆動し、変速箱47で減速後、直接或いはチェーンセッ
ト98を介して回転軸35を駆動するか(図6参照)、
或いは間接的に回転性従動セット48を押し動かす。こ
の回転性従動セット48において、一つのスクリュース
リーブ49が伝動を受けて回転し、スクリューロッド5
1を駆動し(或いはスクリューロッドを駆動してスクリ
ュースリーブを駆動し)て前進或いは後退させ、スクリ
ューロッド51の前端のスライドヘッド55に、回転軸
35に連結された押し棒53の滑り溝57をスライドさ
せて強制的に押し棒53を前後に移動させ、回転軸35
を上、中、下の三つの位置決めスイッチ24、25、2
6の範囲内で回転させる。これにより吊り縄セット7が
牽引されて上下に揺動する。
【0011】図7に示されるように昇降架3において、
雄形ケース65が雌形ケース63中を上下に移動可能と
されており、モータ69により変速箱71を駆動し減速
後、昇降架3内のスクリューロッド77を駆動し、強制
的にスクリューロッド20に套設されたスクリュースリ
ーブ75を上下に移動させ、それにより雄形ケース65
の上昇と下降を駆動するようにしてある。その底座の構
造において、縦梁81と横梁79の後端のいずれにも車
輪83が設けられている。また荷重型翻身装置の駆動機
構1は、ラチェット85と固定ボルト87を利用して不
使用時に折り畳まれ収納されるか或いは使用時に固定ボ
ルト87で固定されうる。
【0012】図8に示されるように、病人がベッド89
に横になる前に、床面上に予め交換洗浄可能な吊り網9
を敷いておき、吊り縄セット7で吊り網9の折り板11
を掛け、さらに昇降架3の高さを調整し、吊り縄セット
7の緊張度を調整し、翻身する円弧度の大きさを決定す
る。起動スイッチを押し下げると、移動軸23が中間の
位置決めスイッチ25より右に移動して右のリミットの
位置決めスイッチ26に接触するまで移動し、それから
左へと方向転換し、さらに左リミットの位置決めスイッ
チ24に接触して右に方向転換し、定時解除されるまで
これが繰り返され、定時解除されると中間の位置決めス
イッチ25の位置に戻り自動停止する。その間の移動の
速度と方向転換暫停時間はいずれも調整設定可能であ
る。或いは駆動機構1下方に一つの振動器91が設けら
れ、モータの回転軸の両端に上下不対称の偏心輪93が
設けられ、スナップリング95を駆動し、速やかに上下
に回転揺動させ、また高周波振動を以てスナップリング
95に連接されたもう一つの吊り縄セット97を引張
り、吊り縄セット97末端の吊り網9を駆動するか或い
は高周波でそれを振動させ、病人に翻身透気させ、背部
を活動させ、四肢を運動させる効果を達成する。また、
荷重型翻身装置において駆動機構1の末端に伸縮可能な
補助架99を付加可能で、それは手動で昇降架3と同じ
高さに調整可能で、比較的重たい負荷を支持するのに用
いられる。
【0013】図9に示されるように、軽便型翻身装置に
おいて回転棒37の回転により吊り縄セット7の一方が
高く上げられ一方が下ろされ、ベッド89上の病人を吊
り網9と共に翻転させ左右に翻身させることができる。
また、吊り網9の高周波振動により背部を活動させるこ
とができる。その臨床の実施例は図8と同じであるので
重複した説明は省略する。
【0014】図10に示されるのは本発明の翻身装置の
電気回路制御図であり、電源も二次電池を使用可能であ
る。その回路組成は以下を包括する。 S2: 操作スイッチa、手動/自動スイッチ・手動時
には中間の位置制限スイッチを受けない S1: 電源スイッチ U: 右向きスイッチリレー S3: 左向き制限スイッチ D: 左向きスイッチリレー S6: 手動設定スイッチ(右向き) L: モータ方向転換リレー S8: 右向き制限スイッチ M: 音楽ベルリレー S11: 手動設定スイッチ(右向き) TD: 暫定リレー S12: 寸動スイッチ TDA: 定時スイッチ S14: 速度選択スイッチ L1: L励磁自保スイッチ 24、25、26 左、右、中位置決めスイッチ M1: モータ主回路 M2: モータ起動コイル TDB: 中間暫停
【0015】作動時に自動或いは手動を選択可能であ
る。1.手動制御: 操作スイッチS2をMに切り換
え、設定スイッチS6を押して右向きを選択するか或い
は設定スイッチS11で左向きを選択し、さらに速度選
択スイッチS14で必要な速度を選択した後、寸動スイ
ッチ12を押せば、翻身装置を必要な速度及び方向で寸
動移動即ち徐々に移動させることができる。 2.自動制御: 操作スイッチS2をAに切り換え、移
動スイッチ23を中間位置に自動停止させ、速度選択ス
イッチS14の設定速度を切り換え、暫停リレーTDを
調整して方向転換暫停時間を設定し、定時スイッチTD
Aを調整して運転時間を設定すれば、翻身装置が左向き
制限スイッチS3と右向き制限スイッチS8の間を自動
往復し、定時解除までそれを続け、定時解除されると自
動的に中間位置スイッチS17の位置に回復し、移動軸
23が中間位置に停止し、並びに音楽ベルを鳴らす。 3.別にコントローラーはまたマイクロコンピュータで
モータ運転時間を制御して駆動機構移動の距離に換算
し、毎回中間のスイッチに感応する時に自動に零にリセ
ットされ新たに計時する設計とされ得て、それを以て、
左右の位置決めスイッチの位置決め機能と、左右移動の
運転距離調整に代替可能である。さらに、本発明中の吊
り網9は、柔軟性があり通気性が良好で交換洗浄可能な
材料で製造され、吊り網9の両側の折り返し部分にそれ
ぞれ折り板11が通されて固定され、折り板11の中間
の間隔部分に吊り縄セット7によるフックに供されるフ
ック孔10が設けられる。また、吊り縄セット7に、握
持可能なグリップ或いは吊り輪状の吊り棒セット14の
両端が結び付けられた形態も可能であり、この吊り棒セ
ット14は病人が握持したり膝を載せてリハビリを行う
のに用いられる。並びに吊り縄セット7に結合させて一
つの骨折固定器を組み合わせ可能で、これは骨折部分を
牽引位置決めするのに供される。さらに吊り下げ装置で
病人を宙に吊り下げ、一組の振動吊り帯で病人の頭部や
四肢を振動させ運動させることができる。
【0016】ただし、以上の説明と図面は本発明の一部
の実施例を説明するものであり、本発明の実施範囲を限
定するものではなく、本発明に係る技術における通常の
知識を有する者が本発明に基づき容易になしうる細部の
修飾、改変は、いずれも本発明の請求範囲に属するもの
とする。
【0017】
【発明の効果】実際に医者の指導の下で本装置及び必要
な選択アクセサリを用い、昇降架を適当な高度に調整
し、吊り縄セットを適当な長さとし、簡単な操作で運転
することで以下の作用が達成された。 1.病人がベッドに横になる前に、床面に、先に、肩部
から臀部に至る長さで横向きに床面を被覆する柔軟性が
良好で通気性がよく、交換洗浄可能な吊り網を敷き、吊
り網の両側の折り返し部分にそれぞれ折り板(ベッドの
背もたれに合わせて扁平方向に折り曲げ可能)を通して
固定し、折り板の中間の間隔部分に吊り縄のフック孔を
設けて吊り縄を折り板に連接するのに供する。吊り縄を
小さい弧度で牽引する時(身体が自分で真っ直ぐに戻れ
る)、重複して病人の身体を翻転させるか或いは側身で
位置決め可能で、背面に通気して床擦れを防止すると共
に身体の活動機会を提供する。 2.吊り縄に吊り棒を組み合わせ、ベッド上の病人に吊
り棒を掴ませるか或いは膝を載せさせ、吊り縄を上下に
牽引すると吊り棒もそれに伴い上げ下げされ、この重複
運動により病人の腕や足のリハビリを行うことができ
る。 3.吊り縄に固定器を組み合わせると、骨折により長時
間足を上げていなければならない病人の足を牽引し位置
決めすることができる。 4.身体の小さい看護人が身体の大きい病人の背部を拭
いたり襁褓を変えるのは一般に大変な作業であるが、本
発明の装置を利用して、手動で側身位置決めを行い、翻
身を二回行えば、その作業を簡単に行うことができる
(一回目の翻身で汚れた襁褓を取り臀部を拭き並びに新
しい襁褓を半分さしこみ、二回面の翻身で臀部をもう一
度拭くと共に襁褓を伸ばし、身体をまっすぐに伸ばさせ
て襁褓の装着を完成する)。 5.本装置のコントローラーはマイクロプロセッサが採
用されて自動化定時操作され、運転時間、運転速度、側
身位置決め停留時間を設定予約すると、人力によらなく
とも本装置が自動的に病人の身体を翻転させる動作を定
時解除まで行え、定時解除時に身体を真っ直ぐにする位
置に回復させて自動停止し、音楽ベルを鳴らして看護員
に知らせ、翻身装置を他のベッドの病人に使用すること
ができる。 6.本装置の自動定時制御を応用し、二組の吊り縄セッ
トで同時に吊り網を引っ張る時、毎回何回か翻身した時
に吊り網を数秒振動させる動作を差し込むよう設定で
き、或いは翻身、振動それぞれの調速定時運転により、
これにより翻身通気と患者背部を活動させる効果が得ら
れる。 7.本装置の振動器で吊り下げ帯を高周波振動させ、吊
り下げ帯で病人の頭部或いは手部を支持し、並びに必要
速度に調整することで、病人の頭部或いは四肢を運動さ
せる効果が得られる。 8.異なる体重の病人と使用の簡便性を考慮し、荷重型
と軽便型の二つの翻身装置の設計を提供しており、吊り
下げフックの応用によりホイストのように病人を吊り下
げて運搬し、ベッドを掃除するのに使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の荷重型形態の斜視図である。
【図2】本発明の線形駆動機構の平面断面図及び側面断
面図である。
【図3】本発明の吊り縄セットに吊り棒を組み合わせた
実施例図である。
【図4】本発明の回転形駆動機構の斜視図である。
【図5】本発明の回転形駆動機構の平面断面図及び側面
断面図である。
【図6】本発明の回転形駆動機構のチェーンを運用した
実施例図である。
【図7】本発明の昇降架の側面構造表示図である。
【図8】本発明の荷重型形態の臨床実施例図である。
【図9】本発明の軽便型形態の臨床実施例図である。
【図10】本発明の電気回路制御図である。
【符号の説明】
1 駆動機構 3 昇降架 5 吊り下げフック 7 吊り縄セット 9 吊り網 10 フック孔 11 折り板 12 プーリ架 13 コントローラー 14 吊り棒 15 モータ 17 変速箱 19 従動セット 20 スクリューロッド 21 スクリュースリーブ 23 移動軸 24 左リミット位置決めスイッチ 25 中間位置決めスイッチ 26 右リミット位置決めスイッチ 27 プーリ 31 駆動機構 35 回転軸 37 回転棒 39 フック 41 コントローラー 45 モータ 47 変速箱 48 従動セット 49 スクリュースリーブ 51 スクリューロッド 53 押し棒 55 スライドヘッド 57 滑り溝 63 雌形ケース 65 雄形ケース 69 モータ 71 変速箱 73 スリーブ 75 スクリュースリーブ 77 スクリューロッド 79 横梁 81 縦梁 83 車輪 85 ラチェット 87 固定ネジ 89 ベッド 91 振動器 93 偏心輪 95 スナップリング 97 吊り縄セット 98 チェーン 99 補助架

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降架を具え、該昇降架の上に駆動機構
    が設けられ、該駆動機構はコントローラー、モータ、変
    速箱、従動セット及び振動器で組成され、該従動セット
    の両辺の終端それぞれに吊り縄セットが設けられて吊り
    縄セットで吊り網が吊られ、従動セットの相対行程の適
    当な位置に位置決めスイッチが設けられ、コントローラ
    ーの命令により駆動機構が動態移動を形成し、同時間に
    従動セットの吊り縄セットの一辺が引っ張られ、もう一
    辺がゆるめられて予めベッド上に敷かれた吊り網が牽引
    されて吊り網の一辺が引き上げられ、もう一辺が下ろさ
    れ、吊り網上に寝た病人を吊り網の翻転により左右に翻
    身させられ、振動器の発生する振動を吊り縄セットを介
    して吊り網に伝え振動を病人に伝えられ、別に病人の手
    足を結びつけられる吊り棒を吊り縄セットに連接可能で
    あり、吊り下げフックと吊り下げ帯及び昇降架の高度調
    整により病人を空中に吊り下げて吊り下げ帯を介して振
    動を患者の頭部或いは四肢に伝えられるようにして構成
    された、多機能翻身装置。
  2. 【請求項2】 前記従動セットが線形動作を行い、変速
    箱に連接されたスクリューロッドを具え、該スクリュー
    ロッドにスクリュースリーブが套設されてスクリュース
    リーブにスクリューロッドに垂直に交差する移動軸が固
    定され、該移動軸と駆動機構の前後位置に設けられたプ
    ーリ架が駆動機構の両外側に突出し、且つ軸端両辺に二
    つの吊り縄セットが掛けられてプーリ架に引き伸ばさ
    れ、該吊り縄セットがプーリ架両端のプーリに掛けられ
    て垂れ下がり吊り網に係止され、スクリューロッドの回
    転により強制的に移動軸が左右に移動し、並びに行程の
    中間及び左右両辺それぞれに位置決めスイッチが設けら
    れて移動軸の中間復帰と両方向の移動のリミットに供さ
    れ、且つプーリ架の吊り下げフックにより病人を宙に吊
    り下げられることを特徴とする、請求項1に記載の多機
    能翻身装置。
  3. 【請求項3】 前記移動軸の軸端両辺に二つの吊り縄セ
    ットが掛けられてプーリ架とプーリを介さず直接左右移
    動するようにされたことを特徴とする、請求項2に記載
    の多機能翻身装置。
  4. 【請求項4】 前記従動セットが回転性従動セットに代
    替可能で、該回転性従動セットが変速箱の回転軸に連接
    されたスクリューロッドを具え、該スクリューロッドに
    よりスクリューロッドの前端に套設されたスクリュース
    リーブを駆動して前進或いは後退させて前後に一つの押
    し棒を駆動し、この押し棒の根部に一つの回転軸が連接
    され、該回転軸の両端が垂直に駆動機構の両側に突出
    し、各辺の軸端に横向きの回転棒が設けられ、回転棒の
    両端のアームに吊り孔が設けられて該吊り孔に吊り縄セ
    ットが連結されて該吊り縄セットにより吊り網が吊り下
    げられ、該回転軸の回転行程に上、中、下の三つの位置
    決めスイッチが設置されて中間位置復帰と上下の回転の
    リミット制御に供され、プーリ架の吊り下げフックで病
    人を宙に吊り起こせることを特徴とする、請求項1に記
    載の多機能翻身装置。
  5. 【請求項5】 前記従動セットの回転性の動作がスクリ
    ュースリーブでその前端のスクリューロッドを駆動して
    前後に一つの押し棒を駆動する形態に代替可能であるこ
    とを特徴とする、請求項4に記載の多機能翻身装置。
  6. 【請求項6】 前記従動セットの回転性の動作がコント
    ローラーでモータを駆動し変速箱で減速後に直接回転軸
    を駆動する形態とされうることを特徴とする、請求項4
    に記載の多機能翻身装置。
  7. 【請求項7】 前記従動セットの回転性の動作がコント
    ローラーでモータを駆動し変速箱で減速後に伝動チェー
    ンを介して回転軸を駆動する形態とされうることを特徴
    とする、請求項4に記載の多機能翻身装置。
  8. 【請求項8】 前記コントローラーがマイクロコンピュ
    ータとされてモータ運転時間を制御して駆動機構移動の
    距離に換算し、毎回中間の位置決めスイッチに感応する
    時に自動的に零にリセットされ新たに計時する設計とさ
    れ得て、それを以て、左右の位置決めスイッチの位置決
    め機能と、左右移動の運転距離調整に代替可能であり、
    また電源が二次電池とされうることを特徴とする、請求
    項1に記載の多機能翻身装置。
  9. 【請求項9】 前記吊り網が、柔軟性があり通気性が良
    好で交換洗浄可能な材料で製造され、吊り網の両側の折
    り返し部分にそれぞれ折り板が通されて固定され、折り
    板の中間の間隔部分に吊り縄セットによるフックに供さ
    れるフック孔が設けられたことを特徴とする、請求項1
    に記載の多機能翻身装置。
  10. 【請求項10】 前記吊り棒が手で握持可能なグリップ
    或いは吊り輪とされうることを特徴とする、請求項1に
    記載の多機能翻身装置。
  11. 【請求項11】 前記駆動機構の振動器が、高周波でも
    う一組の吊り縄を振動させて吊り網に振動を伝えるもの
    とされたことを特徴とする、請求項1に記載の多機能翻
    身装置。
  12. 【請求項12】 前記駆動機構の振動器の振動を、病人
    の頭部、手足を載せた吊り下げ帯に伝動可能とされたこ
    とを特徴とする、請求項11に記載の多機能翻身装置。
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