JP4712784B2 - カーゴネットの係止構造 - Google Patents
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Description
また、この種のカーゴネットは、ネット本体の上下の端部が、上部側支持部材である支持ロッドと下部側支持部材である巻取りロールとに固定され、巻取りロールが後部座席の後方の室内壁に取り付けられる一方で、支持ロッドの両端部が左右のルーフサイドレールに係止されるようになっている。そして、支持ロッドの両端部を係止するネット係止部は、通常、ルーフサイドレールに取付けられる専用のフックブラケットによって構成されている。
しかし、専用のフックブラケットを左右のルーフサイドレールに取付ける場合には、部品点数や取付工数が増加し、製品コストの高騰や重量増加の原因になり易く、また、ルーフサイドレールにフック孔を直接形成する場合には、ルーフサイドレール自体の剛性低下を招くことが懸念される。
これにより、ネット係止部は、グラブレール用ブラケットとともにルーフサイドレールに固定されるようになる。
これにより、フックブラケットがグラブレール用ブラケットとともにルーフサイドレールに固定され、上部側係止部材の端部はフックブラケットのフック孔に係止されることになる。
これにより、上部側係止部材の端部はグラブレール用ブラケットのフック孔に係止されることになる。
これにより、グラブレール用ブラケットのうちでも取付剛性の高いグラブレール固定部の間の領域に、上部側係止部材の端部が係止されることになる。
これにより、グラブレール用ブラケットのうちでも取付剛性の高いグラブレール固定部に、上部側係止部材の端部が係止されることになる。
これにより、カーゴネットを使用しないときには、ネット係止部の車内側を蓋部材によって覆い、カーゴネットの使用時にのみ蓋部材を開いてネット係止部を利用することが可能になる。
これにより、後部座席のシートバックを前方に倒した状態で、上部側係止部材の両端部をネット係止部に係止させると、車体の前方側位置においてネット本体が張設されることになる。
これにより、ネット本体は略垂直に張設されることになる。
図1(A)は、この発明にかかるカーゴネット1の係止構造を採用した車両の車室内の後部座席2よりも後方側を示したものであり、図1(B)は、後部座席1に対するカーゴネット1の脱着状態を拡大して示したものである。この車両は、車室内に乗員空間と荷室空間とが連続して設けられたワゴンタイプの車両である。
シートバック2bの背面側の上縁部のうちの、車幅方向の両側の端部コーナー部分には、カーゴネット1を脱着するための係合溝5(車両フロア側の取付部)がそれぞれ設けられ、その各係合溝5の内部に図示しないロック機構が配設されている。同様のロック機構を内蔵した係合溝は、後部座席2の後方側の両側の側壁4上部にも設置されており、カーゴネット1は同様に側壁4の上部に対しても脱着可能とされている。
グラブレール13は、グラレール用ブラケット14に固定される一対の取付基部13aに、略コ字状のグラブレール本体13bが支持されて成り、グラブレール本体13bの中央領域が乗員によって把持されるようになっている。
枠部材19の開口18には、車外側(ルーフサイドレール12側)に窪んだ凹部壁21が延設され、さらに凹部壁21の底部にはフックブラケット16の中央領域が介装される切欠き部22(図5参照)が設けられている。この枠部材19の切欠き部22にフックブラケット16が配置されることにより、フックブラケット16のフック孔15は枠部材19の開口18を通して車内側に露出することになる。
また、凹部壁21の車体前後方向に位置される平行な前壁部21aと後壁部21bには、それぞれ軸受部23と、第1〜第3係止スリット24〜26が形成されている。これらについては以下の蓋部材20の説明において併せて説明する。
そして、この実施形態の場合、シートバック2bを前方に倒した状態において、巻取りロール7の取り付け位置がフックブラケット16のほぼ直下位置に配置されるようになっているため、カーゴネット1のネット本体6をほぼ垂直に張設して、荷室内の荷物をより安定的に支持することができるという利点もある。
この実施形態は、別体のフックブラケットをグラブレール用ブラケット14に結合するのに代えて、グラブレール用ブラケット14の接続面14cにフック孔15を直接形成したものである。
この実施形態の場合、第1の実施形態と同様に支持ロッドを確実に支持することができるが、第1の実施形態のものに対し、さらに構造の簡素化と部品点数の削減を図ることができる。
この実施形態は、グラブレール用ブラケット14の一方の取付面14bを長手方向に延長し、延長してできた延出片70にフック孔15を形成したものである。
この実施形態の場合、グラブレール13の取付基部13a,13a間にネット係止部を配置できない状況においても、支持剛性の高いネット係止部を容易に確保することができる。
この実施形態は、第3の実施形態と同様にグラブレール用ブラケット14の一方の取付面14bに延出片70を設けたものであるが、この延出片70に直接フック孔15を形成するのに代えて、フック孔15を備えた別体のフックブラケット16を延出片70に溶接固定したものである。
この実施形態の場合、第3の実施形態と同様の効果を得ることができるが、フックブラケット16が別体であることから、仕様の異なる車両に対し、フックブラケット16のみを換えて対応できるという利点がある。
この実施形態は、フック孔の車室内側を覆う蓋部材20を下方側をヒンジ中心として回動てきるようにしたものである。図10に示すように、グラブレール13が初期位置で上方側にコ字状に屈曲する場合に、蓋部材20がグラブレール13のコ字形状の内側で下方にヒンジ回動できるようにすれば、第1の実施形態のように蓋部材20の回動部構造を複雑にすることなく、蓋部材20とグラブレール13の干渉を回避することができる。
この実施形態は、フック孔15の車室内側を覆う蓋部材20をルーフサイドレールのブラケット取付面と略平行な方向にスライドできるようにしたものである。スライド構造は、例えば、蓋部材20の裏面側にガイド突起75を延設しておき、そのガイド突起75を枠部材19側のガイド溝76に係合させるようにすれば良い。これにより、蓋部材20は所定の軌道で開口18をスライド開閉するようになる。この実施形態の場合も、蓋部材20とグラブレールの干渉を確実に回避することができる。
2…後部座席
2b…シートバック
5…係合溝(車両フロア側の取付部)
6…ネット本体
7…巻取りロール(下部側係止部材)
8…支持ロッド(上部側係止部材)
12…ルーフサイドレール
13…グラブレール
14…グラブレール用ブラケット
14b…取付面(グラブレール固定部)
15…フック孔
16…フックブラケット(ネット係止部)
20…蓋部材
70…延出片
Claims (10)
- ネット本体の上下の端部が上部側係止部材と下部側係止部材に固定されて成り、前記下部側係止部材を車両フロア側の部材に取り付ける一方で、前記上部側係止部材の車幅方向の両端部を左右のルーフサイドレールに係止させることによって前記ネット本体を張設するカーゴネットの係止構造であって、
グラブレールを取り付けるために左右のルーフサイドレールにそれぞれ固定されるグラブレール用ブラケットに、前記上部側係止部材の端部を係止するためのネット係止部を設け、
前記グラブレールを、前記グラブレール用ブラケットに固定される一対の取付基部に、略コ字状のグラブレール本体が支持された構成とし、前記グラフレール本体の乗員によって把持される中央領域を、前記ネット係止部よりも上方側に屈曲させて配置したことを特徴とするカーゴネットの係止構造。 - 前記上部側係止部材の端部が係止されるフック孔を備えたフックブラケットを設け、このフックブラケットを前記グラブレール用ブラケットに固定して前記ネット係止部としたことを特徴とする請求項1に記載のカーゴネットの係止構造。
- 前記グラブレール用ブラケットに、前記上部側係止部材の端部が係止されるフック孔を形成し、そのフック孔の形成部を前記ネット係止部としたことを特徴とする請求項1に記載のカーゴネットの係止構造。
- 前記グラブレール用ブラケット上における相互に離間した一対のグラブレール固定部の間に、前記ネット係止部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカーゴネットの係止構造。
- 前記ネット係止部は、前記グラブレール用ブラケットのグラブレール固定部に一体に延設した延出片に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカーゴネットの係止構造。
- 前記ネット係止部の車室内側を覆う蓋部材を開閉可能に設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のカーゴネットの係止構造。
- 前記蓋部材は、前記グラブレールと干渉しない回動軌跡となるようにヒンジ回動可能に設けたことを特徴とする請求項6に記載のカーゴネットの係止構造。
- 前記蓋部材は、前記ルーフサイドレールのグラブレール用ブラケットが取り付けられる取付面に略沿う方向にスライド開閉可能に設けたことを特徴とする請求項6に記載のカーゴネットの係止構造。
- 前記下部側係止部材は、後部座席のシートバックの上縁部に固定されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のカーゴネットの係止構造。
- 前記下部側係止部材が取り付けられる車両フロア側の取付部は、少なくとも前記ネット本体の張設時に、前記グラブレールの設置位置の略直下に配置されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のカーゴネットの係止構造。
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