JP4712085B2 - 瓶用首かけ袋 - Google Patents
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Description
しかしながら、この首かけ袋の場合は、細首付き瓶の肩部の位置より下方に袋体部が吊り下げられて存在しているので、細首付き瓶を陳列した場合に、袋体部に収納した景品又はパンフレットが、目立たないので、陳列時の購買意欲を促す販売促進効果が著しく低下する。
また、この首かけ袋を細首付き瓶に貫通穴を通して嵌合した状態で細首付き瓶を単独で取り扱う場合に、物品を収納した袋体部が細首付き瓶の回りをぐるぐる回転するので、瓶に首かけ袋を掛けた状態で、箱詰め等の梱包又は運送する取扱が困難になり、首かけ袋の破損を惹起する。
特に、袋体部を細首付きの瓶の肩部より上方に掲げて陳列する場合には、陳列時、梱包時及び運送時に袋体部がぐらぐらとして安定性が欠け、不便になる。
そして、特に、細首付き瓶の肩部の位置より上方に袋体部を自立させて、袋体部内の物品を目立つように陳列することを目的とする。
本発明は、当該首かけ袋を、袋体部に収納した景品又はパンフレット等の物品が商品陳列時に目立つようにするために、瓶肩部より上方に袋体部を自立させる必要があり、かつ、細首付き瓶の前方に首かけ袋が回転したり、傾いたりすることを制御して首かけ状態を固定させるために、袋体部の裏面に袋体部の動きを制限する剛性又は自立性がある裏打ち固定片を特定の手段で取り付けることによって、袋体部を自立させて、かつ袋体部の動きを制限できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
(1)表裏2枚の熱可塑性樹脂のフィルムを重合し、両側縁で該重合フィルムを熱溶着して側縁を形成し、前記重合フィルムの中間に区分熱シール線を設けて袋体部と首かけ部に区分して、該袋体部は区分熱シール線に対向する側に開口部を有し、開口部の表面フィルムから延設された封口片の先端に粘着剤層を設け、その上に剥離紙を貼着してなり、首かけ部は、2枚重合フィルムの間に厚手の熱可塑性樹脂シート芯材を挿入した三重構造とし、三重構造の側縁を溶着固定し、首かけ部の中央部を細首栓付き瓶の首径の寸法より大きい貫通穴形状を熱刃で溶断して、首かけ部の区分熱シール線上を底辺とする略蒲鉾型の貫通穴が形成されてなり、同時に、該貫通穴の熱溶断によって貫通穴の内縁に沿って形成された外周縁を有し、区分熱シール線上を底辺とする略蒲鉾型の裏打ち固定片が形成されてなり、かつ、裏打ち固定片を、その底辺の位置で180度折り曲げて、袋体のフィルム面に密着させて、その上に、袋体の封口片を封口のために折り返したときに、封口片の粘着剤層に、裏打ち固定片の先端が重なるように、裏打ち固定片の形状寸法及び封口片の寸法が設定されてなることを特徴とする細首付き瓶用首かけ袋、
(2)表裏2枚の熱可塑性樹脂のフィルムを重合し、両側縁で該重合フィルムを熱溶着して側縁を形成し、前記重合フィルムの中間に区分熱シール線を設けて袋体部と首かけ部に区分して、該袋体部は区分熱シール線に対向する側に開口部を有し、開口部の表面フィルムから延設された封口片の先端に粘着剤層を設け、その上に剥離紙を貼着してなり、首かけ部は、2枚重合フィルムの間に厚手の熱可塑性樹脂シート芯材を挿入した三重構造とし、三重構造の側縁を溶着固定し、首かけ部の中央部を細首栓付き瓶の首径の寸法より大きい貫通穴形状を熱刃で溶断して、首かけ部の区分熱シール線上の近傍であって、区分熱シール線の平行線上を底辺とする略蒲鉾型の貫通穴が形成されてなり、同時に、該貫通穴の熱溶断によって貫通穴の内縁に沿って形成された外周縁を有し、前記区分熱シール線上の近傍であって、区分熱シール線の平行線上を底辺とする略蒲鉾型の裏打ち固定片が形成されてなり、かつ、裏打ち固定片を、その底辺の位置で180度折り曲げて、袋体のフィルム面に密着させて、その上に、袋体の封口片を封口のために折り返したときに、封口片の粘着剤層に、裏打ち固定片の先端が重なるように、裏打ち固定片の形状寸法及び封口片の寸法が設定されてなることを特徴とする細首付き瓶用首かけ袋、及び、
(3)貫通穴の熱溶断によって形成された裏打ち固定片の底辺の端部が曲線状に形成されてなることを特徴とする第2項記載の細首付き瓶用首かけ袋、
を提供するものである。
図1は本発明の一態様の瓶用首かけ袋の正面図である。また、図2は瓶用首かけ袋の断面図である。
該瓶用首かけ袋は表裏2枚の熱可塑性樹脂の表フィルム8と裏フィルム9を重合して形成されている。図2の断面図では、薄い熱可塑性樹脂の表フィルム8及び裏フィルム9はフィルムの厚さをゼロとして、1本の線で表現している。フィルム8、9の袋体側縁7で2枚の熱可塑性樹脂のフィルム8、9を熱溶着して袋体部の側縁を形成している。前記重合フィルムの中間に区分熱シール線5を設けて袋体部6と首かけ部1に区分している。該袋体部6は区分熱シール線5の対向する方向に開口部11を有している。開口部11の表フィルム8から延設された封口片12の先端に粘着剤層13を設け、その上に剥離紙14が貼着されている。封口片12は、物品を袋体部に収納してから開口部を封口しながら、裏フィルム9の先端の位置又は裏フィルム9の先端縁と合わせて折り曲げて、粘着剤層13によって、表フィルム8の封口片12の先端を裏フィルム9の面に固定して封口する。
首かけ部1には、細首栓付き瓶の首径の寸法より大きい貫通穴4を有する。貫通穴4は、首かけ部1の中央部に裏打ち固定片2の外郭形状を熱刃によって三重の積層を一体的に打ち抜くことにより作られている。貫通穴4の内周に僅かに間隙を開けて、裏打ち固定片2が区分熱シール線5を底辺として形成される。
首かけ部1は、2枚の薄手の熱可塑性樹脂フィルムの間に熱可塑性樹脂の厚手シート3を挟んで、首かけ部側縁10で熱溶着して、首かけ部1の側縁では、三重積層を一体的に溶着固定している。首かけ部1は、区分熱シール線5においても、2枚の熱可塑性樹脂フィルムと熱可塑性樹脂の厚手シート3の三重積層は一体的に溶着している。
さらに、裏打ち固定片2を熱刃で打ち抜いて形成するときに、貫通穴4の内周縁も三重積層が一体的に熱溶着する。その結果、貫通穴4の内周縁においても、2枚の熱可塑性樹脂フィルムと熱可塑性樹脂の厚手シート3の3枚は一体的に溶着している。また、貫通穴4と同時に熱溶断によって形成される裏打ち固定片2の外周縁も2枚の熱可塑性樹脂フィルムと熱可塑性樹脂の厚手シート3の3枚は一体的に溶着している。その結果、貫通穴4を有する首かけ部1及び裏打ち固定片2の周縁は3層が溶着固定されているので、首かけ部1及び裏打ち固定片2のシートの形状維持力は大きくなって、首かけ部1及び裏打ち固定片2のシートは、同一平面に復元しようとする弾力が作用している。従って、図の状態の首かけ部1及び裏打ち固定片2の2枚のシートの中の裏打ち固定片2のシートの先端を持ち上げようとすると、裏打ち固定片2のシートの底辺には、裏打ち固定片2を水平方向に復元弾力が発生する。この復元弾力によって、図4及び図5の細首付き瓶用首かけ袋の構造を形成したときに、袋体部6は、右側へ傾斜させる力が働き、袋体部6が左側に倒れることはない。このように、図1の細首付き瓶用首かけ袋の裏打ち固定片は、底辺で接続している区分熱シール線に対する垂直自立性がある点に特徴がある。
そして、図1の細首付き瓶用首かけ袋の場合は、裏打ち固定片の直立自立性は、裏打ち固定片の袋体の裏フィルム側が凸面になるよう癖付け施工することによって、裏打ち固定片に区分熱シール線に対する垂直自立性を更に確実に付与している。図1に示すように、裏打ち固定片2には、底辺に対して垂直方向に3本の垂直癖付け線M1、M2及びM3が施工されている。中央線上の癖付け線M1の左右の裏打ち固定片2の面が図の奥の方に折れ曲がるように癖付け施工されている。図1では、癖付け線は、3本施工されている。中央線上の癖付け線M1のみでも十分である。癖付け線の数が多いほど裏打ち固定片の自立性は増大する。
図1の裏打ち固定片2の癖付けは、裏打ち固定片2を垂直癖付け線M1、M2及びM3上で折り曲げて、その折り目を熱圧着して、垂直癖付け線M1、M2及びM3の折り癖を付けている。この癖付け熱圧着加工のときに、首かけ部1の端部にも癖付け線M1、M2及びM3の延長線上に癖付け線m1、m2及びm3が同時につけられている。この首かけ部の癖付け線m1、m2及びm3は、首かけ部1の面が、瓶の肩部の曲面に適合して、首かけ部1の安定性がよくなる。
本発明における裏打ち固定片の袋体の裏フィルム側が凸になる癖付け施工は、図1の裏打ち固定片2の底辺に対する垂直癖付け線以外にも、裏打ち固定片に凸面を形成して、自立性を付与するものであれば、特に制限なく採用することができる。
このように、首かけ部1の側縁10及び区分熱シール線5及び貫通穴4の内周は、三重積層が一体的に固定されているので、首かけ部1の形状は、シートでありながら、剛性があり、首かけ部1の形状が崩れることはない。
貫通穴4の形状は、区分熱シール線5を底辺とする図1の場合は、裏打ち固定片2を、区分熱シール線5上を折り目として反転させた場合に裏打ち固定片2が全面的に袋体部の裏フィルム面に密着する。本発明の第二の態様である図8の細首付き瓶用首かけ袋は、裏打ち固定片2が全面的に袋体部の裏フィルム面に密着していない点で図1と異なる。
貫通穴4は、少なくとも、細首栓部よりも大きいことは必要である。
図1の貫通穴4は、区分熱シール線5上の点aから直線b及び肩部凸部cを経て、頂点dに達し、肩部凸部eを経て、直線fから区分熱シール線5の点gに達する。
この形状は、略蒲鉾型であるが、必ずしも、貫通穴の両側縁は図1のように、区分熱シール線5に対して、垂直の直線である必要はなく、適宜、彎曲線又は傾斜線にすることができる。また、図1の貫通穴4の頂点には、曲率半径が小さい凸状曲線となっている。この凸状部の曲率半径を瓶の細首部の直径又はやや大きい曲率半径に合わせておくと、首かけ部1が安定して、首かけ部袋を瓶に掛けたときの状態が安定する。
本発明の貫通穴4の周縁は熱溶断によって形成され一体的に溶着しているので、周縁の強度及び硬度は大きくなっている。貫通穴4の形状は、先端部は、瓶の細首栓部に引っ掛けるので、内周は円形形状であることが望ましく、さらに、頂点の先端部を、図1の頂点dのように肩部c及びeの部分より小さい曲率半径の曲線の凸状部を形成することが望ましい。すなわち、凸状部の頂点の曲率半径を瓶の細首径の円周の曲率に一致若しくは僅かに大きくしておくと、首かけ部の状態の位置が治まり易く、首かけ袋の陳列時の状態が安定する。
次に、区分熱シール線5を底辺として、a点からg点に至る貫通穴4の内周に接する外郭形状を有する裏打ち固定片2は、区分熱シール線5を折り目として、区分熱シール線5から突出する外郭周縁の全周が、厚手シートと2枚のフィルムの三層が一体的に溶着しているので、裏打ち固定片2は、剛性があり形状が安定している。
本発明の細首付き瓶用首かけ袋を使用するときは、図2の側面断面図において、首かけ部1の貫通穴4の内周縁に嵌合している裏打ち固定片2のみを、区分熱シール線5で折り曲げて、図2の右側に押し出して、区分熱シール線5を支点として、180度左周りに反転させて、図3の側面図のように、裏フィルム9の面に全面的に密着させる(図2及び図3では、簡明のために裏打ち固定片2の中央線Mの折癖による微細な凹凸は無視して記載している)。次いで、図3の側面図の開口部11を経由して、物品(図示しない、例えばカード類)を袋体部6に収納してから、封口片12の剥離紙14を剥がして、粘着剤層13を裏打ち固定片2の先端部の上に重ねて、粘着剤層13によって、封口片12とともに裏打ち固定片2を裏フィルム9の面に接着固定する。
この場合、封口片12を折り曲げるとき、裏フィルム9の上縁より上で、折り曲げることも可能であるが、裏フィルム9の上縁より下方の位置で折り曲げることもできる。このときは、裏フィルム9の上縁が封口片12とともに折れ曲がり、封口片が二重フィルムとなる。
すなわち、本発明図1の態様においては、封口片とは、図4のCとDの長さの部分を示し、折り曲げの位置によっては、袋体の表フィルム8から延設されたフィルムのみの場合と裏フィルム9から延設されたフィルムが積層された2重構造の封口片12があることになる。いずれにしても、本発明の封口片は、封口のために折り曲げた折り曲げ線から先端側の部分である。
物品を収納した袋体部の裏面に図3の状態に裏打ち固定片2を固定した状態から、貫通穴4を中央部に有する首かけ部1を、図3の右方向に左周りに直角に曲げると、図4の側面図の状態になる。図4は、裏打ち固定片2の中央線Mの折癖によって、自立しているので、袋体部6も、裏打ち固定片2の面に沿って自立していて、図4の左側に倒れることがない。
図4及び図5の貫通穴4に瓶の細首栓部を差し込んで、瓶を直立させると、外観上は、図6の斜視図(図6は厳密には図8の細首付き瓶用首かけ袋の斜視図である)と同様に、袋体部が瓶の肩部に自立した陳列状態となる。
この陳列状態において、薄手の軟質のフィルムからなる袋体部は、自立した裏打ち固定片2によって、袋体部の裏面から支えられているので、袋体部が折れ曲がったり、前方向に倒れたりすることはない。
本発明図1の細首付き瓶用首かけ袋の別の態様としては、図1及び図2において、袋体部6、すなわち表フィルム8及び裏フィルム9の縦の長さを例えば2倍の寸法にして、図3及び図4と同様の折り曲げ操作をすると、図7のように、区分熱シール線5の位置より図7の下方に、約半分の袋体部が二重に折り重なって形成され、結局、2分の1の長さの袋体部が区分熱シール線5の位置より下方にぶら下がるように延設される。袋体部の長さは1.5倍となる。
区分熱シール線の位置から上部の構造は、図4と同一であり、下方に袋体部が延長されて寸法の大きい物品を収納できる点のみが相違している。そして、下方の袋体部の裏側は、表フィルム8と裏フィルム9が二重に重なっていて、袋体部の収納空間は、図7のQからRの長さのもの、すなわち、図1及び図2の場合の約1.5倍の寸法を収納することができる。
この態様によれば、表フィルム8及び裏フィルム9の長さを適宜変更することによって、1〜3倍まで袋体部を拡大することができる。図7の区分熱シール線5の下方への袋体部には、裏打ち固定片2による補強はないが、袋体部の重力によって、比較的安定して袋体部を固定することができる。
本発明は、裏打ち固定片を袋体部の裏フィルムに全面的に密着させる態様の他に、裏打ち固定片の先端側を袋体部の裏フィルムに密着させるが手元側は袋体部の裏フィルム面から解離させる第2の態様がある。
図8は裏打ち固定片2によって、袋体部に自立性を付与する第2の態様の瓶用首かけ袋の1例の正面図である。該裏打ち固定片2の底辺の位置が、区分熱シール線5の位置より上方に少し間隔を開けて設けてある点が図1の裏打ち固定片2の底辺の位置と異なる。
区分熱シール線5に平行の裏打ち固定片2の底辺と区分熱シール線5との間隔が大きいほど、細首付き瓶用首かけ袋の形状に組み立てたときの図9におけるA点とB点の距離が大きくなり、裏打ち固定片2が袋体を支える角度が傾斜する。裏打ち固定片2の底辺の位置B点がA点から離れるほど、陳列時に自立した袋体が左右にぶれにくくなり瓶用首かけ袋の陳列時の安定性が増大する。
一方、裏打ち固定片2の底辺と区分熱シール線5との間隔が小さくなるほど、図9におけるA点とB点の距離が小さくなり、陳列時の袋体の直立自立性は増大する。また、袋体部の高い位置を裏打ち固定片2の先端が保持するので、袋体の上部が柔軟な場合には、袋体の先端まで直立させることができる利点がある。逆に、裏打ち固定片2が袋体をささえる角度が60度より小さくなると、裏打ち固定片2の先端による固定位置が低くなり、固定位置より上にはみ出した袋体の上部が、折れ曲がるおそれがある。但し、収納物が硬い場合は収納物の剛性で袋体部の自立性を支えることができる。
図9におけるA点とB点の距離、すなわち、区分熱シール線5と裏打ち固定片2の底辺の距離は、裏打ち固定片2の高さの50%以下にすることが好ましい。
垂直の場合は、図9のAとBの距離はゼロとなる。裏打ち固定片2は、首かけ部1と同一のシートを溶断したものであり、裏打ち固定片2の底辺では、首かけ部1と同一平面になろうとする復元弾力が作用している。
従って、図9のA、Bの距離がなくなっても、裏打ち固定片2の底辺では、裏打ち固定片2を、首かけ部1側に傾けようとする弾力が存在する。この弾力があるので、裏打ち固定片2の陳列時の傾斜角度が垂直になっても、図9の垂直の袋体部が、左側に倒れることはない。
また、裏打ち固定片2の角度が小さくなって、裏打ち固定片2の先端固定部よりはみ出した袋体の上部が折れ曲がらないようにするために、封口片又は袋体の裏フィルムに芯材を積層することができる。この芯材によって、袋体部の上部が自立することができるので裏打ち固定片2の先端部による保持位置が袋体の中間であっても、保持位置からはみ出した袋体の上部が折れ曲がるおそれはなくなる。
本発明の第二態様の瓶用首かけ袋の図8に示すように、貫通穴4の端部をフック状にすることができる。該端部の形状は特に限定するものではないが、使用中に端部が裂けて破損しないような曲線形状が好ましく、例えば端部を彎曲させたものが挙げられる。
図8に示すような曲線状フック形状は破損防止及び袋体部6の固定を確実にできる点で好ましい。
図9は、第二態様の瓶用首かけ袋の裏打ち固定片2による袋体部の自立性付与の瓶用首かけ袋の使用状態の形状の側面図である。この図8から図9の側面図への形成手順は、図1から図4への手順に準じて説明することができる。この手順が図8の細首付き瓶用首かけ袋の使用方法を限定していないことは前述の通りである。
この彎曲形状において、裏打ち固定片2の底辺の位置では、首かけ部1のシートの水平方向に剛性のある裏打ち固定片2に伸びるべきところを、上方に彎曲させられているので、裏打ち固定片2によって、袋体部6は、首かけ部1の面の方向に傾こうとする弾力が掛かっている。さらに、図9の側面図に示されるように、袋体部6を裏打ち固定片2が支柱となって右側から支えている。
実際に図9の瓶用首かけ袋を瓶に掛けると、この傾く力を、瓶の細首で固定して、更にこの瓶の固定位置から、裏打ち固定片2の彎曲部が袋体部6の裏面を押すように支えているので袋体部6が瓶肩部で前後左右にふらつくことなく安定して陳列することができる。
図10は、図9の別の態様の瓶用首かけ袋の使用状態の形状の側面図である。図8に示すように、貫通穴4の端部をフック状にしたものを、第一の態様の図7と同様に、袋体部の長さを長くして、2分の1の長さの袋体部が区分熱シール線5の位置より下方にぶら下がるように延設することができる。これにより、下方に袋体部が延長されて寸法の大きい物品を収納できる。
本発明に用いる熱可塑性樹脂のフィルムは、通常包装袋用などに使用される公知の熱可塑性樹脂製のフィルムを特に制限することなく使用することができる。例えば、高密度、中密度又は低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンプロピレンコポリマー、ポリブチレンなどのポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、ナイロンなどのポリアミド系樹脂等を素材とする熱可塑性樹脂フィルム及びこれらのラミネートフィルムを使用することができる。なかでも、高密度、中密度又は低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンプロピレンコポリマー、ポリブチレンなどのポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、ナイロンなどのポリアミド系樹脂フィルム等を単独又は共重合若しくは混合した熱可塑性樹脂フィルムを好適に使用することができる。さらに、ポリエチレン、ポリプロピレン又はエチレンプロピレンコポリマー製のものを特に好適に使用することができる。
本発明の首かけ部1に芯材として用いる熱可塑性樹脂の厚手シート3は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン製などのシートを好適に使用することができる。これらの熱可塑性樹脂の合成紙を特に好適に使用することができる。本発明に用いる熱可塑性樹脂シートの厚さは、30〜200μm、好ましくは50〜100μmのものを使用することができる。この熱可塑性樹脂シートは、溶着の加工性から、熱可塑性樹脂フィルムと同一の樹脂シートが好ましい。
2 裏打ち固定片
3 熱可塑性樹脂の厚手シート
4 貫通穴
5 区分熱シール線
6 袋体部
7 袋体側縁
8 表フィルム
9 裏フィルム
10 首かけ部側縁
11 開口部
12 封口片
13 粘着剤層
14 剥離紙
A 区分熱シール線の折り曲げ点の位置
B 裏打ち固定片の底辺の位置
C、D 封口片の長さを示す符号
M1〜3 裏打ち固定片の垂直癖付け線
m1〜3 首かけ部の癖付け線
P 細首栓付き瓶
a〜g 裏打ち固定片2の外周を示す符号
Claims (3)
- 表裏2枚の熱可塑性樹脂のフィルムを重合し、両側縁で該重合フィルムを熱溶着して側縁を形成し、前記重合フィルムの中間に区分熱シール線を設けて袋体部と首かけ部に区分して、該袋体部は区分熱シール線に対向する側に開口部を有し、開口部の表面フィルムから延設された封口片の先端に粘着剤層を設け、その上に剥離紙を貼着してなり、首かけ部は、2枚重合フィルムの間に厚手の熱可塑性樹脂シート芯材を挿入した三重構造とし、三重構造の側縁を溶着固定し、首かけ部の中央部を細首栓付き瓶の首径の寸法より大きい貫通穴形状を熱刃で溶断して、首かけ部の区分熱シール線上を底辺とする略蒲鉾型の貫通穴が形成されてなり、同時に、該貫通穴の熱溶断によって貫通穴の内縁に沿って形成された外周縁を有し、区分熱シール線上を底辺とする略蒲鉾型の裏打ち固定片が形成されてなり、かつ、裏打ち固定片を、その底辺の位置で180度折り曲げて、袋体のフィルム面に密着させて、その上に、袋体の封口片を封口のために折り返したときに、封口片の粘着剤層に、裏打ち固定片の先端が重なるように、裏打ち固定片の形状寸法及び封口片の寸法が設定されてなることを特徴とする細首付き瓶用首かけ袋。
- 表裏2枚の熱可塑性樹脂のフィルムを重合し、両側縁で該重合フィルムを熱溶着して側縁を形成し、前記重合フィルムの中間に区分熱シール線を設けて袋体部と首かけ部に区分して、該袋体部は区分熱シール線に対向する側に開口部を有し、開口部の表面フィルムから延設された封口片の先端に粘着剤層を設け、その上に剥離紙を貼着してなり、首かけ部は、2枚重合フィルムの間に厚手の熱可塑性樹脂シート芯材を挿入した三重構造とし、三重構造の側縁を溶着固定し、首かけ部の中央部を細首栓付き瓶の首径の寸法より大きい貫通穴形状を熱刃で溶断して、首かけ部の区分熱シール線上の近傍であって、区分熱シール線の平行線上を底辺とする略蒲鉾型の貫通穴が形成されてなり、同時に、該貫通穴の熱溶断によって貫通穴の内縁に沿って形成された外周縁を有し、前記区分熱シール線上の近傍であって、区分熱シール線の平行線上を底辺とする略蒲鉾型の裏打ち固定片が形成されてなり、かつ、裏打ち固定片を、その底辺の位置で180度折り曲げて、袋体のフィルム面に密着させて、その上に、袋体の封口片を封口のために折り返したときに、封口片の粘着剤層に、裏打ち固定片の先端が重なるように、裏打ち固定片の形状寸法及び封口片の寸法が設定されてなることを特徴とする細首付き瓶用首かけ袋。
- 貫通穴の熱溶断によって形成された裏打ち固定片の底辺の端部が曲線状に形成されてなることを特徴とする請求項2記載の細首付き瓶用首かけ袋。
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