JP4708616B2 - 遊技機搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機を製造するための遊技機製造ラインにおいて使用される遊技機搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パチンコ遊技機等の遊技機は、各種部品の組付け工程や動作確認工程等の複数の作業工程を経て効率的に製造を行うために、複数の作業ステーションをローラコンベアやベルトコンベア等の搬送装置により連結することにより構成した製造ラインにおいて製造されている。そして、各作業ステーションは、作業の種類ごとに通常は1箇所づつ設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、各作業ステーションにおける作業に要する時間は、作業の種類によって異なるので、すべての作業内容について作業ステーションの数を同一に設定すると、製造ライン全体における作業が円滑に流れない事態が発生する場合がある。すなわち、ある種類の作業については短時間で作業が終了するのに対し、別の種類の作業については長時間を要する場合がある。このような場合には、完了するのに時間を要するような種類の作業については、複数の作業ステーションを並列に設けて作業を行うように製造ラインを構成することにより、作業の流れを円滑にすることが可能である。
【0004】
本発明は、遊技機の製造ラインにおいて並列に設けられた複数の作業ラインへ遊技機を振り分けるための遊技機搬送装置を提供することを解決すべき課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の遊技機搬送装置は、並列に設けられた複数の作業ラインへ遊技機を搬送するものを対象として、特に、前記複数の作業ラインのそれぞれに前記遊技機の搬送の空きがあるか否かを判断するために、それぞれの作業ラインの予め定められた所定位置における遊技機の有無を検出する検出手段と、前記遊技機を載置させると共に水平方向に回転可能な回転円板を有し、前記複数の作業ラインの内、前記検出手段が遊技機を検出しない作業ラインへ前記遊技機を振り分ける振り分け手段と、作用片を駆動することにより、前記回転円板上に載置された前記遊技機を振り分け先の作業ラインに向かって押動する押動手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
従って、検出手段が、前記複数の作業ラインのそれぞれに前記遊技機の搬送の空きがあるか否かを判断するために、それぞれの作業ラインの予め定められた所定位置における遊技機の有無を検出し、振り分け手段は、回転円板によって遊技機を載置させると共に水平方向に回転させることにより、前記複数の作業ラインの内、前記検出手段が遊技機を検出しない作業ラインへ遊技機を振り分ける。この時、押動手段が、作用片を駆動することにより、前記回転円板上に載置された前記遊技機を振り分け先の作業ラインに向かって押動する。
【0007】
よって、検出手段により次工程である複数の作業ラインの内、空きのある作業ラインを検出し、振り分け手段は回転円板に載置させた遊技機をその空きのある作業ラインの方向へ方向転換することにより遊技機を振り分けることができる。また、押動手段が作用片により遊技機を振り分け先の作業ラインに向かって押動するので、遊技機を確実に前記作業ラインへ繰り出して搬送することができる。
【0008】
また、請求項2に記載の遊技機搬送装置は、前記振り分け手段による振り分け又は前記押動手段による押動による衝撃作用によって前記遊技機が転倒することを防止する搬送補助手段を更に備えたことを特徴とする。
【0009】
よって、搬送補助手段が前記振り分け手段による振り分け又は前記押動手段による押動による衝撃作用によって前記遊技機が転倒することを防止する。
【0010】
また、請求項3に記載の遊技機搬送装置は、前記振り分け手段の回転円板の外周に配置され、前記複数の作業ラインの搬送コンベアに接続された複数の搬送導出口のいずれかの方向へ前記回転円板をロックする回転方向設定手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
従って、回転方向設定手段が、前記振り分け手段の回転円板の外周に配置され、前記複数の作業ラインの搬送コンベアに接続された複数の搬送導出口のいずれかの方向へ前記回転円板をロックする。
【0012】
よって、回転円板の回転位置を、回転方向設定手段によりいずれかの搬送導出口へ確実に位置決めして、遊技機を作業ラインの搬送コンベアへ搬送することができる。
【0013】
また、請求項4に記載の遊技機搬送装置は、前記押動手段が、前記押動手段の作用片を、前記遊技機が前記回転円板へ進入する以前にその回転円板における遊技機の搬送経路から退避する退避位置と、前記遊技機が前記回転円板へ進入し且つ前記作業ラインの搬送コンベアに対向する位置に搬送された以降に前記回転円板における遊技機の搬送経路上に位置する押動作用位置とで切換える作用片位置変換機構と、前記作用片を前記作業ラインの搬送コンベアに向かって駆動することにより、前記押動作用位置において前記回転円板上にて待機する前記遊技機の側枠を押動する作用片駆動機構とを有することを特徴とする。
【0014】
従って、作用片位置変換機構が、前記押動手段の作用片を、前記遊技機が前記回転円板へ進入する以前にその回転円板における遊技機の搬送経路から退避する退避位置と、前記遊技機が前記回転円板へ進入し且つ前記作業ラインの搬送コンベアに対向する位置に搬送された以降に前記回転円板における遊技機の搬送経路上に位置する押動作用位置とで切換える。また、作用片が作用変位地変換気口により押動作用位置へ切換えられた後、作用片駆動機構が、前記作用片を前記作業ラインの搬送コンベアに向かって駆動することにより、前記押動作用位置において前記回転円板上にて待機する前記遊技機の側枠を押動する。
【0015】
よって、遊技機が回転円板へ進入する前は、作用片が退避位置に退避されているので、遊技機の回転円板上への搬入の妨げになることがない。一方、前記遊技機が前記回転円板上において前記作業ラインの搬送コンベアに対向する位置に搬送された後は、作用片が押動作用位置に移動し、作用片駆動機構により作用片が駆動されて前記回転円板上にて待機する前記遊技機の側枠を押動することにより、遊技機を振り分け先の作業ラインへ確実に繰り出すことができる。
【0016】
また、請求項5に記載の遊技機搬送装置は、前記回転円板上における遊技機の搬送経路には、ベルトコンベアが設けられ、回転円板上に載置された遊技機を前記押動手段と前記ベルトコンベアとが協働することにより、振り分け先の作業ラインへ繰り出すように構成したことを特徴とする。
【0017】
従って、ベルトコンベアが遊技機を所定距離に亘って搬送すると、押動装置による遊技機の押動が更に加わって、遊技機を振り分け先の作業ラインへ円滑且つ確実に繰り出すことができる。
【0018】
また、請求項6に記載の遊技機搬送装置は、前記回転円板及びその回転円板上に載置されて旋回される遊技機全体を外部から視認可能に覆設する透明体からなる収納ボックスを更に備えたことを特徴とする。
【0019】
よって、透明体により遊技機への埃の付着等を防止することができると共に、旋回する回転円板に設置された遊技機に作業者が巻き込まれて怪我をすることから防護でき、併せて、透明体を介して前記回転円板及びその回転円板上に載置されて旋回される遊技機全体を外部から容易に確認することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の遊技機搬送装置を適用した遊技機再生製造装置1の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0021】
遊技機再生製造装置1は、中古遊技機としての中古のパチンコ遊技機が投入されると、不要部品や不良部品を取り外し、新たな部品を組付けることにより再生パチンコ遊技機を製造する装置である。
【0022】
ここで、遊技機再生製造装置1へ投入される中古のパチンコ遊技機10の概略構成について、図2乃至図4を参照しつつ説明する。
【0023】
図2は、本実施形態のパチンコ遊技機の正面図を示したものである。パチンコ遊技機10(以下、単に遊技機という)は、パチンコ機本体側部を構成するフレーム状の側枠11と、本体部200を構成するパチンコ機前面部のベースとなる前枠12とを備え、その前枠12の額縁状に形成された開口内周縁には金枠13が嵌められると共に、その金枠13には遊技盤14の前面を覆うガラス扉15が開閉可能に設けられる。
【0024】
そしてガラス扉15の下方位置には、打球発射装置に供給される遊技球を貯留するための上受け皿16が取付けられ、更にその下方には賞品球の排出時に上受け皿16から溢れた球を貯留する下受け皿17が設けられている。尚、上受け皿16に設けられる球抜けボタン18の操作により上受け皿16内の遊技球が下受け皿17に向けて抜き落とされる。
【0025】
下受け皿17の中央には、下受け皿17に貯留した球を遊技機10外に抜き落とす球抜きスライドボタン19が設けられる。そして下受け皿17の図中右側位置には、遊技球を遊技盤14面に向けて弾発発射する発射レバー20が設けられ、この発射レバー20には遊技球を一球毎に発射する為の単発スイッチ21が備えられる。この発射レバー20を回動操作する量に応じて遊技球を遊技盤14面に向けて弾発発射する程度が調整されると共に、一定回動位置の検出により発射電源が投入される。
【0026】
又、前記前枠12の上辺縁から図中右側辺縁には、合成樹脂製のレンズ体で構成される枠トップ飾り23が設けられ、この枠トップ飾り23の内部には、枠飾りランプ24,24や前記ガラス扉15開閉用の鍵穴25の周囲を飾る鍵飾りランプを備えるサイド飾り26が設けられる。
【0027】
前記前枠12の前面に設けられる遊技盤14は、金属製の内レール41、打球発射位置より弾発発射された遊技球を盤面に向けて誘導する外レール42、打球位置及び発射レールより転動し遊技盤面に至った球の跳ね返り作用により再び打球が発射レールや打球位置に戻ることを防止するファール止43、弾発発射された遊技球の衝撃を吸収しつつ遊技盤面下に向けて落下させる返しゴム44等によりその周囲が構成され、その内側に遊技領域が形成される。
【0028】
図3は遊技機10の裏面を示した図である。該遊技機10の裏面に設けられる基枠70面の上方位置には、遊技場の島から供給される遊技球を一時貯留する賞球タンク71が設けられると共に、該賞球タンク71に連設されてタンクレール72が設けられ、このタンクレール72の賞球流下下端部分に賞球払出機構部80が連設される。
【0029】
前記タンクレール72には、前記賞球タンク71やタンクレール72上の遊技球の補給状態により作動される補給スイッチ81が設けられ、又、賞球払出機構部80の直前において賞球の球切れを検出し、払出し機構の空動作を防止する空切り防止スイッチ82が設けられる。更に、賞球払出機構部80により払出された賞球が遊技機内において充満した場合に、これを検出する満タンスイッチ83或いは、機内に充満した遊技球により係動され満タンスイッチ83をONさせる満タンストッパ84等も備えられる。
【0030】
ここで、図7で示すように前枠12より側枠11を回動開放することにより賞球タンク71や賞球払出機構部80等が遊技機10本体の側枠11に障害されることなく、調整、取外し若しくは取り付け作業を行うことが可能にされている。遊技機本体より分離された賞球タンク71や賞球払出機構部80より各種の検出スイッチ例えばフォトセンサや近接スイッチ若しくは払出し駆動用のパルスモーターや励磁ソレノイドが不良な場合には脱着交換可能にされ、場合によっては再生調整され改めて遊技機10に組み付けられる。
【0031】
又、基枠70には遊技盤14面の各入賞口に入った入賞球(セーブ球)を一球毎に球切りして検出するセーフ球排出機構部85が設けられ、このセーフ球排出機構部85により検出されたセーブ球は、機外へ排出される。遊技機10の遊技板裏面は中央カバー86に覆われており、各入賞口に入ったセーフ球は、この中央カバー86が覆設される機構板70下部に形成されたセーフ球誘導路で集められてセーフ球排出機構部85へ導出される。
【0032】
ここで、図7で示すように前枠12より側枠11を開放し更に基枠70を回動して開放することにより遊技盤14からのセーフ球を処理するセーフ球排出機構部85が基枠70に対する表面側よりあるいは裏面側より再生調整可能にされるとともに取外し取り付け可能にされる。セーフ球排出機構部85等に設けられた球きり用のソレノイドやセーフ球検出スイッチが不良な場合には交換処理できる。
【0033】
更にこの基枠70には、各種制御基板が取付けられている。例えば、プリペイドカードに係わる情報の授受を行うCR外部接続端子基板87を含む外部接続端子97、発生したセーフ球の種別に応じて一定個数の賞球を賞球払出機構部80に払出し動作させる回路が装着されたCR賞球払出制御基板88、該CR賞球払出制御基板88とプリペイドカードに係る情報及び球貸し情報に基づいてCR賞球払出制御部を制御する情報の入出力を行うカードインターフェイス基板89が設けられる。
【0034】
これらの基板は側枠11により部分的に保護される状態にされるものであるが、側枠11等が基枠70より開放離脱されることにより、基板相互間に配設接続されたハーネスの具合やコネクタの接続不良を基板を取外しあるいは取り外すことなくシンクロスコープやテスター等様々な検査装置や計測器により調整することが可能にされる。そして異常が解消されない基板や基板に装着された電気部品は交換回収される。
【0035】
又、前記CR外部接続端子基板87、カードインターフェイス基板89、CR賞球払出制御基板88の相互間においてカードデータ処理に係わる信号を中継するCR中継基板90、遊技盤14面で発生したセーフ球を検出して特別図柄表示装置2を駆動制御し、その特別図柄の表示態様を設定制御すると共に入賞の種別に応じて一定個数の賞球の払出し等を行う主制御基板を含む制御基板ボックス91等がこの基枠70に取付けられている。そして、これら独立した各種の基板が遊技機10に各々取付けられた後、コネクタ配線を用いて互いに脱着可能に電気接続される。尚、遊技機10の外部に設けられたプリペイドカードユニットと遊技機本体との間の情報の入出力は、カードインターフェイス接続部92を介して行われる。
【0036】
これら特別図柄表示装置2や制御基板ボックス91等は、基枠70に添着された装着ユニットを介して着脱可能にされている基枠70が前枠12とともに横臥して再生作業を待機するものとなれば荷重バランスよく係着作業が実施できしかも対象とする取り付け部位の把握がし易くなる。また荷重ある遊技板や基枠70を遊技機10本体の前枠12より取り外すことも容易にされる。
【0037】
前記CR賞球払出制御基板88は、賞球の球切れ及び供給状態、排出状態の異常を検出すると共に払出し動作の停止と表示動作も行われるもので、ここでは、CR賞球払出制御基板88や賞球払出機構部80等の賞球払出制御機構において遊技球の球切れ、球詰まり、回路操作異常、ソフトエラー等の異常が発生した場合にその旨を表示するエラー表示部93、或いはエラー状態が解除された場合に前記エラー表示部93を初期状態に復帰リセットさせるエラー表示リセットボタン94が設けられる。
【0038】
又、前記制御基板ボックス91には、特定図柄表示装置2に発生する「当たり」の出現状態(確率)を3個のLEDにて表示する設定表示LED95、或いは前記当たりの出現確率を一定条件下のみ切替え可能に設定する確率モード設定スイッチ96が設けられる。
【0039】
遊技機10で発生した各種情報は、基枠70の上部片隅に設けられる外部接続端子97を介して遊技機外部の遊技場管理装置へ出力される。特別図柄表示装置2の図柄若しくは入賞装置の始動回数、一定図柄の確定により発生する「大当たり」の発生回数、遊技者に特別な利益状態を継続させる継続情報、当該パチンコ遊技機における当たりの出現確率、不正検出信号等の各種情報等が、この外部接続端子97を介して入出力される。
【0040】
更に、基枠70の裏面下方位置には、前記上受け皿16に供給された遊技球を遊技盤14面に向けて弾発発射する打球発射装置100が備えられる。打球発射装置100は打球発射モータ101の他、発射装置制御回路、打球槌、弾発力調整装置等により構成される。又、タッチ感度調整ボリューム102は、遊技者が発射レバー20に触れたことを検出して打球発射モータ101の電源を投入するタッチスイッチ回路の検出感度を調整し、遊技球発射調整ダイヤル103は、遊技盤14面へ向けての遊技球弾発力、飛走距離を調整設定する。
【0041】
又、打球発射装置100に近接して発射装置制御基板104が設けられ、これには打球発射モータ101の駆動制御回路及びタッチスイッチ回路が含まれる。この打球発射モータ101の駆動制御回路では、モータの回転速度、トルク、特に1分間に発射する打球間隔、速度等が設定される。
これら前枠12の裏面側に設けられる打球発射装置100の打球発射モータ101や発射装置制御回路や打球槌および弾発力調整装置等は、長期間の遊技に伴って生じる衝撃や振動により打球槌のストロークエンドに発生する歪や、弾発力を附勢して設定する引っ張りバネの劣化等によって異常が生じ易い一方再調整や再組み付けには正確な作業が要求されるが、側枠11を開放し、前枠12を横臥して、当該部品の取外し若しくは取り付け作業を実施するようにすれば正確かつ容易な位置決めと取り付け調整が可能とされる。
【0042】
尚、この遊技機10は電源プラグ106を介してAC100V電源に接続されている。又、前記外部接続端子97より引き出されたリード線107の端末にはコネクタ108が設けられ、このコネクタ108に脱着可能に継がれる電源プラグ109側の電源入力線を介してAC24V電源へ接続される。
【0043】
なお、この電源プラグ106に対応して動作調整ステーション1021,1023に電源ラインが接続される。
【0044】
図4は、遊技機10の分解斜視図である。遊技機10は、上述したことからわかるように、フレーム状の側枠11と、枢支部202において枢支されて、側枠11の前面に設けられた本体部200とから構成される。本体部200は、前枠12と、その前枠12の前面に取り付けた遊技板14と、裏面側に各種の装置や制御基板、そしてユニット等を一括して取り付ける基枠70と、遊技機10の動作を制御指示する主制御基板を有する制御基板ボックス91等とから構成され、これらがビス止めや圧着等をもって固定されている。
【0045】
遊技板14が取り付けられた前枠12には、前面側から上受け皿16が備えられるとともに、下受け皿17の右端部に備えられた回転軸受け301に発射レバー20が取り付けられて固定される。尚、前枠12に備えられたガラス扉15には、輸送中の破損を防止するためにガラスは取り付けられておらず、ガラスは遊技場に移送された後に取り付けられる。そのため、遊技板14面を保護するための覆紙335が遊技板14とガラス扉15との間に挟まれる。
【0046】
図5は側枠11の平面図、図6は側枠11の正面図である。側枠11の上の左隅角には上部ヒンジ204が、下の左隅角には下部ヒンジ206が取り付けられて枢支部202を形成している。上部ヒンジ204は、前部先端に取り付け孔を有し、前枠12の筒状支軸部208が直立状に一体形成されている。一方、下部ヒンジ206は、前部先端の取り付け孔に筒状支軸部208と同一線上に支持軸210が固定されている。
【0047】
図7は、側枠11を、前枠12に対して、枢支部202を中心に開いた状態を下部方向から見た図を示している。基枠70は、枢支部70aを中心に前枠12に対して開放され、前面側からは内レール41,外レール42等が取り付けられる遊技板14が取り付けられ、裏面側からは制御基板ボックス91が取り付けられる。このように、遊技機10は、側枠11が本体部200に装着されたままの状態で、枢支部202を中心に前枠12に対して回動させて開放することにより、遊技板14や制御基板ボックス91等の取り外し及び組付けが可能な構造となっている。
【0048】
次に、遊技機再生製造装置1の全体構成について、図1の全体構成図を参照しつつ説明する。
【0049】
遊技機再生製造装置1は、図1に示すように、投入口1001と、ローラコンベア1002と、台車1003と、台車移送レール1005と、清掃ステーション1006と、品質確認ステーション1007と、寝かせ装置1008と、部品取り外しステーション1009と、部品組付けステーション1011と、起し装置1013と、昇降装置1015と、回転振り分け装置1017と、回転移送装置1019と、動作調整ステーション1021、1023と、ローラコンベア1022、1024、1026と、包装装置1025、1027と、出荷口1029、1031とから構成されている。
【0050】
投入口1001は、遊技機再生製造装置1の最も上流側に設けられ、中古の遊技機10をローラコンベア1002上に載置するための作業ステーションである。
【0051】
ローラコンベア1002は、中古の遊技機10を縦置き状態で搬送する装置であり、多数の摺動ローラを有するローラコンベアを上下一組として構成した装置である。上下にローラコンベアを設けたのは、縦置きにした遊技機10の上端部と下端部とを上下のローラコンベアで挟むことにより、遊技機10の転倒を防止しながら搬送するためである。
【0052】
ここで、ローラコンベア1002には、図8に示すように、遊技機10の作業面を表向きと裏返しとに切り替える作業面切換装置600が備えられている。作業面切換装置600は、下側には遊技機10の下辺縁をガイドする誘導ローラ602が列設された固定台604が円形の回転台606上に備えられ、この固定台604の上側には、遊技機10の上辺縁を受止してガイドする受枠部材608が備えられる。
【0053】
更に該受枠部材604の中央位置には、遊技機10の上辺縁中央部を前記固定台604に向けて押圧する固定軸610が受枠部材608を貫挿して、図示しないシリンダの作動により進退動自在に備えられる。そして、このローラコンベア1002は、遊技機10を載置したまま回転可能なように、遊技機10の幅毎に各々独立して備えられている。
【0054】
そして、遊技機10は、1台ずつこの作業面切換装置600の固定台604と受枠部材608との間にセットし、操作盤のスイッチ、或いはフットスイッチの操作をもって固定軸610を伸長させて遊技機10を固定する。なお、この時に受枠部材608は上方へ回避されるので、遊技機10は受枠部材608に妨げられることなく、回転できる状態におかれる。
【0055】
前記作業面切換装置600にセットされた遊技機10は、その表面側についての動作確認と調整を行うと共に、作業者によって裏面側に回転変動され、裏面側においての動作確認と調整及び各種の制御基板や制御装置等の部品の清掃や、必要により部品の取り外しが行われる。そして、1つの作業ステーションで部品の動作確認や調整作業が終了すると、遊技機10を立てたままの状態で作業面切換装置603の固定台604と受枠部材608との間を摺動して次の作業ブロックへ移送する。
【0056】
台車1003は、図9乃至図11に示すように、平面視矩形状の平板からなる台車本体1003aと、台車本体1003a上面の複数箇所において立設し、遊技機10の本体部200を水平に横臥させた状態で支持する主保持部1003bと、矩形状の台車本体1003aの搬送方向後方側(図では右側)の一辺より水平方向に突出するように2箇所に設けられ、側枠11を本体部200に対して開いた状態で支持する側枠支持部1004と、台車本体1003a下面の四隅近傍にそれぞれ設けられた車輪1003cとから構成される。
【0057】
また、台車1003の上方、すなわち前記側枠支持部1004により支持された前記側枠11側には、前記主保持部1003bで支持された本体部200に対して開放された基枠70を前記側枠11の開放空間内にて収容可能とする基枠回動開放領域1003dが形成されている。よって、図7に示すように側枠11を開放するとともに更に基枠70を基枠回動開放領域1003dにおいて開放した状態で、基枠70に対して遊技板14、賞球タンク71、球経路、賞球払出機構部80等の取り外しや組付け作業を容易に行うことができる。
【0058】
主保持部1003bは、遊技機10の本体部200を位置決めしつつ保持するために台車本体1003a上の複数箇所に立設されたゴム等の弾性体からなる部材である。主保持部1003bは、遊技機10の前面部を構成する上受け皿16、下受け皿17、表示装置2、ガラス扉15、前枠12周縁と固定支持するように、本体部200の前面を下向きに横臥させた時に、これらの各部材に対向する位置に設けられている。尚、主保持部1003bが弾性体からできているのは、本体部200を横臥させた際に発生する衝撃を吸収するためである。
【0059】
更に詳細には、図10において遊技機10の網掛けを施した部分が、台車1003の主保持部1003b−1〜5(黒色で塗りつぶした部分)に当接する。すなわち、主保持部1003b−1は、前枠12の突出して形成された枠トップ飾り23の下端の縁に沿って対設される。主保持部1003b−2は、ガラス扉15下端で上受け皿16の上縁に臨んで設置されている。上記構成により台車1003に設置されかつ搬送される遊技機10の上下方向の載置位置が案内され決定されると共に、部品の取外し、組み付け作業時あるいは搬送時に載置された遊技機10の台車1003上における位置がずれることを防止する。主保持部1003b−3は、前枠12の表面に形成された下受け皿17と上受け皿16との間隙で該前枠12の下方側面に当接される位置に設けられている。これらにより主保持部1003bが台車1003に設置された遊技機10の前枠12前面側全体を覆設状態にはせず、台車1003と遊技機10前枠12間に空スペースが形成されるようにしてある。作業者は必要に応じて当該空きスペースを利用して遊技機10を持ち上げ操作したり前枠12に対する必要な作業をすることを可能としている。
【0060】
主保持部1003b−4は、上受け皿16左端の傾斜縁に当設される一方主保持部1003b−5が上受け皿16右端の傾斜縁に当接される個所に設けられている。上記構成により台車1003に設置されかつ搬送される遊技機10が左右方向に変移することが抑制される。これにより台車1003上に載置された遊技機10の側枠11を回動開放した場合に変移荷重を遊技機10が受けて横方向に位置ずれし浮動することを防止している。
【0061】
なお、遊技機10を載置する台車1003については車輪1003Cが設けられた構成とすることなく搬送兼再生作業ユニットとして遊技機10を収容して移動可能にするものであればよくベルトコンベア上に設置される搬送兼再生作業ユニットやレール上を車輪無く滑走される搬送兼再生作業ユニットであってもよい。
【0062】
側枠支持部1004は、図11に示すように、台車本体1003aの搬送方向後方側の一辺において、水平方向に張り出すように取り付けられた張り出し部1004aと、張り出し部1004aの上面に立設された支持軸1004bと、その支持軸1004bにより支持される円柱状の当接片1004cとから構成されている。
【0063】
張り出し部1004aは、図12(A)〜(C)に示すように、当接片位置調製ビス用長孔1004dに対する当接片位置調整ビス1004eが蝶着される位置を変更することにより、側枠11を係り受ける個所や側枠11の形態に対応して適正に遊技機10より回動開放された側枠11を係止する。尚、図12(A)は、側枠支持部1004の平面図、(B)は当接片1004cを後方寄りの位置に固定した状態の側面図、(C)は当接片1004を前方寄りの位置に固定した状態の側面図である。
【0064】
当接片1004cはゴム等の弾性体により形成されている。側枠11を開いて側枠支持部1004に当接させた際に、当接片1004cが衝撃吸収部材としての作用するので、側枠11が破損することがない。
【0065】
当接片1004cは、側枠11の重量により押圧されて弾性変形するが、側枠11が略水平よりも下がることがないように、支持軸1004bの長さ及び当接片1004cの長さ及びゴム硬度が設定されている。従って、側枠支持部1004により、側枠11は、前記本体部200に対して約90度乃至約120度開いた状態で支持される。よって、側枠11が充分に大きな角度で開き、且つ保持されるので、本体部200において部品の取り外しや組付け作業を容易に行なうことができるだけでなく、側枠11が必要以上に開くことがないので、後続する別の台車1003上に載置された遊技機10を覆うことにより再生作業の妨げになることが無く、しかも搬送される台車1003相互の間隔を狭めてデッドスペースを可能な限り小さくすることにより、作業ステーションの省スペース化を図ることができるとともに、台車1003を載置する台車移送レール1005に衝突して破損することがない。尚、側枠支持部1004は、側枠11が本体部200に対して約90度開いた状態で支持されるように構成されるのが、作業領域の省スペース化の点では好ましい。
【0066】
清掃ステーション1006は、エアコンプレッサ等が備えられ、投入口1001から投入された中古遊技機10に圧縮空気を吹き付けることにより埃の除去等の清掃作業を行なうための作業ステーションである。パチンコ店より回収された中古遊技機10は、清掃ステーション1006において清掃されるとともに、外観不良部品が撤去される。
【0067】
中古遊技機10を清掃するについては運設された再生ラインに設けることとせず、清掃後のゴミや塵等を吸収するバキューム装置が設置され隔離された清掃室内において作業する再生工程を構成することとすれば清掃作業により飛散する粉塵等により作業者の健康が損なわれること無く中古遊技機が再び薄汚れする等の不具合を解消する効果を生じる。
【0068】
動作確認ステーション1007は、作業者が清掃済みの中古遊技機10の動作確認を行なうための作業ステーションであり、動作確認の結果、中古遊技機10が再生可能かどうかが判別される。中古遊技機10が再生不能であると判別された場合、後工程へ搬送されることなく、遊技機再生製造装置1外へ撤去される。また、作業者は、上受け皿16、下受け皿17、発射レバー20、枠トップ飾り23等の装飾部品、及び不要部品を中古遊技機10より必要な場合は取り外す。
【0069】
寝かせ装置1008は、起立状態の中古遊技機10を横臥させつつ、台車1003上に載置させる装置である。寝かせ装置1008が動作する様子を図13に示す。図13(A)、図13(C)は、それぞれ品質確認ステーション1007と部品取り外しステーション1009との境界付近に配設されたローラコンベア1002の立面、上面を示しており、図13(B)は、寝かせ装置1008の一部縦断面を示す。
【0070】
図13(A)及び(C)に示すように、投入口1001から敷設されたローラコンベア1002は、品質確認ステーション1007と部品取り外しステーション1009との境界領域に至るまで敷設されており、このコンベア1002終端の隣に寝かせ装置1008が連接されている。この寝かせ装置1008の後方に、部品取り外しステーション1009及び部品組付けステーション1011における搬送装置として、コンベア1002よりも低い高さの台車移送レール1005が配置される。一方、誘導レールは、コンベア1002の終端よりもやや上流側の上方に至るまで敷設されている。
【0071】
図13(A)乃至(C)に示すように、寝かせ装置1008は、寝かせ装置1008の動作を制御する制御機構が収納された図示しない本体と、本体の上方に取り付けられた回転軸1152と、回転軸1152と嵌合された略L字形のアーム部1153と、アーム部1153の上端面とスライド軸1154を介して接続された昇降部1155を備える。図13(B)に示すように、昇降部1155の下面1155aには、前枠12の上端面の二箇所を押圧するピン1155b、ピン1155cが突設されている。また、アーム部1153の底面1153aには、前枠12の下端面の二箇所を押圧するピン1153d、1153eが突設されている。
【0072】
品質が次の再生工程へ搬送することが適当でないと確認された遊技機10については、コンベア1002終端において再生工程より外される。この後、作業者は次段の再生工程へ搬送する遊技機10を寝かせ装置1008方向に押し込み、アーム部1153の底面1153aに載せる。これにより、遊技機10は、図13(B)に示すように、アーム部1153の底面1153a上において起立した状態となる。
【0073】
この状態において、作業者によって本体1151の所定の操作がなされると、スライド軸1154の移動に伴って昇降部1155が下方向(図13(B))において矢印Y1で示す方向)に移動する。移動後の昇降部1155の状態を図13(B)において二点鎖線で示す。これにより、ピン1155b、1155c前枠12の上端面を押圧し、遊技機10は、昇降部1155及びアーム部1153による上下からの挟持によって固定された状態となる。
【0074】
この状態において、作業者によって本体1151の所定の操作がなされると、アーム部1153は、回転軸1152を中心として、台車移送レール1005が敷設された方向(図13(B)において矢印Y2で示す方向)に約90度回転する。回転後のアーム部1153の状態を図13(C)に示す。図13(C)に二点鎖線で示すように、昇降部1155及びアーム部1153によって挟持された遊技機10は、台車移送レール1005の台車1003上に前面を下にして寝かされた状態となっている。
【0075】
このような回転の後、寝かせ装置1150は、ピン1153d、1153eをアーム部1153の底面1153aよりも下方に引っ込めるとともに、昇降部1155を上方向に移動する。これにより、ピン1153d、1153eとピン1155b、1155cとによる押圧係合が解除される。この結果、遊技機10は、台車1003上に寝かされた状態で台車移送レール1005上に配置される。この後、アーム部1153は、台車移送レール1005から離れる方向に回転し、元に位置に戻る。
【0076】
以上のように、遊技機10は、寝かせ装置1008によって台車移送レール1005上の台車1003上に前面側を下にして寝かされた状態で、以降の部品取り外しステーション1009に送り込まれる。従って、起立した状態では分離が困難な部品を容易に取り外すことが可能となる。また、起立した状態では確認作業や調整作業が困難な部位について作業を円滑に行うことができる。
【0077】
台車移送レール1005は、図14(A)に示すように、台車駆動ローラ1005aと、搬送レーン1005bと、台車位置検出センサ1005c−1〜6とから構成されている。台車駆動ローラ1005aは、台車移送方向の始端及び終端に設けられ、台車位置検出センサ1005c−6により台車1003が検出されると、モータが回転駆動され、台車駆動ローラ1005a上に載置された台車1003を繰り出す作用をする。走行レーン1005bは、台車移送方向に沿って延設され、作業者が、作業の進行状態により適宜、台車1003を台車移送方向へ押動することにより、車輪1003cが回動して搬送レーン1005b上を滑走する。
【0078】
また、台車移送レール1005の下方には、図14(B)に示すように、台車移送レール1005に平行して、ベルトコンベア駆動軸1010a、1010bにより駆動される台車移送ベルトコンベア1010が設けられている。台車移送レール1005及び台車移送ベルトコンベア1010の搬送方向上流側端部及び下流側端部には、それぞれ台車昇降体1010c、1010dが設けられている。遊技機10が載置された台車1003は、台車移送レール1005上を下流方向へ搬送され、起し装置1013に遊技機10を渡すことにより、台車1003は空き状態となる。空きの台車1003は、下流側の台車昇降体1010dにより回収されて下降し、台車位置検出センサ1005c−1の検出動作に基づき、台車押動体1010fによって押動されて台車移送ベルトコンベア1010上へ繰り出される。台車移送ベルトコンベア1010上に載置された台車1003は、上流側へ搬送される。空きの台車1003が上流側端部に到達すると、台車昇降体1010cにより上昇され、台車押動体1010eにより押動されて台車移送レール1005上へと繰り出されることにより初期位置に戻る。台車1003は、このようにして、側枠開放作業工程(部品取り外しステーション1009及び部品組付けステーション1011)に沿って設けられた台車移送レール1005及び台車移送ベルトコンベア1010によって循環移送されるように構成されている。
【0079】
部品取り外しステーション1009は、作業者が、中古の遊技機10より遊技板14及び制御基板ボックス91の取り外し作業を行なうために台車移送レール1005上に設けられた作業ステーションである。中古遊技機10は、側枠11を開放した状態で台車1003上に横臥されて取り外し作業が行われる。部品取り外しステーション1009には、台車1003の停止位置に合わせて、台車1003の搬送方向前端を係止する前ロック1009a、後端を係止する後ロック1009bが設けられている。前ロック1009aは、前記台車1003より台車1003の厚さ程度前方において、後ロック1009bは、前記台車1003より台車1003の厚さ程度後方においてそれぞれ係止するように配置されている。尚、部品取り外しステーション1009では、前述したように側枠11が開放され力学的に不安定にされた台車1003上に設置された遊技機10において、部品の取り外し作業を支障なく円滑に実施するための構成をなすものである。
【0080】
該後ロック1009bは、図15に示すように、台車1003下端の進出を受けて図示しないコイルバネにより常時回動軸1009cを中心として時計回り方向に附勢された当接面1009dが押動された後、台車1003の下端を引掛面1009eが係り止める構成である。一方、前ロック1009aは、初期状態で係入溝1009f内に収容され作業者の操作信号により駆動されるソレノイドの励磁作用により上昇するアクチュエータに設けられた回転ローラー1009gが台車1003の進行方向側を塞いで台車1003端縁に当接し拘束する構造となっている。
【0081】
本実施形態のおいては、中古遊技機10から不良部品等を取り外す部品取外しステーション1009と使用可能部品を取り付ける部品組付けステーション1011とを再生工程上に連続して配置したものとしたが、遊技場より回収し動作確認と備品取外しを行った中古遊技機10を一旦倉庫に保管し、その後、再生遊技機の出荷の必要に応じて部品組付けステーション1011に処理済みの中古遊技機を投入し、動作調整ステーション1021、出荷台1031へと流す工程としてもよい。
【0082】
部品組付けステーション1011は、作業者が必要な、新しい遊技板14、制御基板ボックス91、表示装置2、発射レバー20、上受け皿16、下受け皿17、枠トップ飾り23等の飾り、及び不足部品を組付けるとともに、不良部品を交換するための台車移送レール1005上に設けられた作業ステーションである。部品組付けステーション1011には、前述した部品取り外しステーション1009と同様に、台車1003の停止位置に合わせて、台車1003の搬送方向前端を係止する前ロック1011a、後端を係止する後ロック1011bが設けられている。尚、以下の説明においては、部品組付けステーション1011で各種部品の組付けが完了した遊技機10を、中古遊技機と区別するために適宜、再生遊技機と称する。
【0083】
なお、部品取り外しステーション1009と取り付けステーション1011は取り外し取り付ける部品点数や作業能率を考慮して必要により複数設置される場合も有る。
【0084】
尚、遊技板14と遊技機本体とはそれぞれ個別に出荷される場合もあるので、遊技板14は組付けることなく、或いは組付ける場合でも動作確認や調整用に準備されたテスト遊技板を一時的に組付け、再生工程に流すようにしてもよい。
【0085】
図16は、台車1003により搬送されてきた遊技機10を横臥状態から立ち上げる(起立させる)起し装置1013の斜視図である。図16(A)は起し装置1013が遊技機10を把持する状態を示し、図16(B)はそれを立ち上げる状態を示している。起し装置1013は、一方に図示しないシリンダのピストンロッド198の伸長動により駆動されるローラ取付板191に遊技機10の下端縁を支承する搬送ローラ197が列設されると共に、起し装置1013の他方には、やはり図示しないシリンダのピストンロッド198の伸長動により、遊技機10を前記搬送ローラ197列に向けて挟持する挟持部材196が設けられる。そして、立上駆動装置190の搬送ローラ197側の外部には、該起し装置1013を傾倒、或いは起立させるシリンダ部材(図示せず)が備えられている。
【0086】
この起し装置1013によれば、遊技機10への部品の取付けが終了すると、遊技機10は台車1003に載置されたまま起し装置1013まで摺動移動する。そして、所定位置まで台車1003が進むと、図示しないシリンダの伸長動により、起し装置1013が遊技機10上に覆い被さるように傾倒し、別のシリンダの作動によりピストンロッド198が伸長動して、挟持部材196及び搬送ローラ197の列壁をもって遊技機10を把持する(図16(A))。そして把持された遊技機10は、今度は逆にシリンダの収縮動により起し装置1013が起立させられることにより、そのまま立ち上げられる(図16(B))。
【0087】
尚、起し装置1013は、台車移送レール1005先端に配置された台車位置検出センサ1005c−1が台車を検出すると、モーターにより回転駆動される台車駆動ローラー1005bにより起し装置1013側に台車1003を迎えたことを台車位置検出センサ1005c−2が検出することに同期して起動される。
【0088】
ここで、遊技機10が立ち上げられた後、空になった台車1003は、前述した図14(B)に示す台車移送ベルトコンベア1010により循環移送される。
【0089】
昇降装置1015は、図示しない昇降機構と、ベルトコンベア1015aとから構成されている。昇降装置1015は、起し装置1013により起立された遊技機10を、昇降機構により次工程である回転振り分け装置1017の高さまで上昇させ、ベルトコンベア1015aにより回転振り分け装置1017へ繰り出す。ベルトコンベア1015aは、図17に示すように、搬送ベルト1015bと、搬送ベルト駆動軸1015cと、フォトカプラを有する位置検出ユニット1015dとを備えて構成され、位置検出ユニット1015dにおける遊技機10の検出に基づいて、搬送ベルト駆動軸1015cが駆動され、搬送ベルト1015b上に縦置きに載置された遊技機10が搬送される。
【0090】
回転振り分け装置1017は、図18に示すように、平面視円形状の回転円板1017aと、鉛直方向に立設されて回転円板1017aを軸支する回転駆動軸1017cと、回転円板1017a上に設けられ、遊技機10を水平方向に搬送するベルトコンベア1017bと、ロック機構1017dと、押動装置1018とから構成されている。回転振り分け装置1017は、昇降装置1015のベルトコンベア1015aにより搬送された遊技機10を、分岐する2本の製造ライン、すなわち、Aライン又はBラインのいずれかに振り分ける装置である。尚、回転振り分け装置1017が本発明の振り分け手段に、ロック機構1017dが回転方向設定手段に、押動装置1018が押動手段に、Aライン及びBラインが複数の作業ラインにそれぞれ相当するものである。
【0091】
例えば、遊技機10をAラインへ送出する際には、ベルトコンベア1017bの方向が図18において常に左向き(搬送導出口1022kの方向)となるように回転円板1017aの回転方向が設定され、ロック機構1017dによりロックされる(図18(A))。ここで、図19(A)は、回転振り分け装置1017に設けられたロック機構1017d及び係合溝1017fの配置を示す平面図であり、図19(B)はその側面図、図19(C)はロック機構1017dの拡大図である。ロック機構1017dは、図19(A)〜(C)に示すように、上下方向に出没可能な係合ロッド1017eと、回転円板1017a上に90度毎に形成され、その係合ロッド1017eに係合可能な係合溝1017fとから構成されている。回転動作実行中は係合ロッド1017eが退避して回転円板1017aの回転を許容し、回転動作終了後は、係合ロッド1017eが係合溝1017fに係合することにより回転円板1017aを所定角度においてロックするように作用する。
【0092】
一方、遊技機10をBラインへ送出する場合、ベルトコンベア1015aより搬送される際にはベルトコンベア1017が左向きであり、ベルトコンベア1017bに載置された後、回転円板1017aが時計回りに90度回転して図17の上向き(搬送導出口1024kの方向)に方向が転換される(図18(B))。
【0093】
尚、AラインとBラインとは全く同様の処理工程を有しているが、部品取り外しステーション1009等の工程に比べて時間がかかるために、2本の作業ラインを設けて生産性を向上させるように構成したものである。
【0094】
また、図21に示すように、回転振り分け装置1017全体を覆う透明な樹脂材料により形成された下面が開口する円筒状の収納ボックス1017gが覆設されている。より詳細には、収納ボックス1017gは、回転円板1017aより一回り大きい直径が設定され、且つ遊技機10を回転円板1017a上で起立させた高さ以上の高さが設定されている。また、搬送導入口1015k、及び搬送導出口1022k、1024kにおいては、遊技機10が収納ボックス1017gを出入りできるように開口部1017h、1017i、1017jがそれぞれ形成されている。従って、収納ボックス1017gは、回転円板1017a及びその回転円板1017a上に載置されて旋回される遊技機10全体を視認可能に収納するので、作業者が外部から回転円板1017a及び遊技機10を確認できると共に、旋回する回転円板に設置された遊技機10に作業者が巻き込まれて怪我をすることから防護でき併せて、遊技機10に埃等が付着することを防止できるものである。
【0095】
押動装置1018は、回転円板1017a上の搬送経路としてのベルトコンベア1017bに縦置きに載置された遊技機10をローラコンベア1022又は1024方向へ押動する装置である。押動装置1018は、図20に示すように、伸縮自在なアーム1018aと、そのアーム1018aと水平面上で直交する方向に伸びるエアシリンダ1018bと、エアシリンダ1018bにより直線的に駆動される作用片1018cとから構成されている。アーム1018aは、常には(遊技機10が回転円板1017a上に進入する以前)、収縮して退避位置へ退避している(図18(A))。そして、遊技機10がベルトコンベア1017により搬送方向の長さの半分程度、ローラコンベア1022又は1024上に搬送されてローラコンベア1022又は1024へ対向する位置に達した時点で、搬送経路としてのベルトコンベア1017上方の押動作用位置へ伸張し、エアシリンダ1018bを作動させることにより、その先端部に設けた作用片1018cを駆動して、ベルトコンベア1017上にて待機する遊技機10の側枠11の右端面中央に当接させ、ローラコンベア1022又は1024の方向へ押動するのである(図20)。よって、遊技機10は、ベルトコンベア1017と押動装置1018との協働により、円滑且つ確実にローラコンベア1022又は1024へ繰り出されるのである。尚、アーム1018aが本発明の作用片位置変換機構に、エアシリンダ1018bが作用片駆動機構にそれぞれ相当するものである。
【0096】
尚、作用片1018cは、遊技機10の側枠11の外側面のほぼ中心(遊技機10の重心を水平に貫く直線上で、且つ遊技機10の移動方向の直線上に位置する箇所)に対して、当該遊技機10の移動方向に平行して伸縮摺動されて作用する。
【0097】
ローラコンベア1022、1024、1026は、それぞれ回転振り分け装置1017及び回転移送装置1019の間、回転振り分け装置1017及び包装装置1025の間、回転移送装置1019及び包装装置1027の間に設けられて、遊技機10を縦置き状態で搬送する装置である。ローラコンベア1022は、図22に示すように、多数の回転ローラ1022aと、遊技機10を搬送方向に案内するローラガイド1022bとからなるローラコンベアを上下一組として構成した装置である(ローラコンベア1024,1026も同様)。上下にローラコンベアを設けたのは、縦置きにした遊技機10の上端部と下端部とを上下のローラコンベアで挟むことにより、遊技機10の転倒を防止しながら搬送するためであり、搬送時には上部回転ローラ昇降槌1022hが下降し、作業時には更に遊技機固定片1022iが下降して遊技機10を上下に挟んで固定する(図23〜図24)。ローラコンベア1022の幅方向両側には、搬送状態を検出するための位置検出ユニット1022jが備えられている。また、ローラコンベア1022は、ベルトコンベア1022cと、ベルトコンベア駆動軸1022dと、回転円板1022eと、回転駆動軸1022fとを備え、作業面を表裏に切り換えるための作業面切換装置1022gを備えている。尚、上下のローラコンベアにより遊技機10の転倒を防止するローラコンベア1022、1024、1026が本発明の搬送補助手段及び作業ラインの搬送コンベアに相当するものである。
【0098】
ローラコンベア1022、1026の搬送方向上流部には、図1に示すように、遊技機10の有無を検出するためのフォトセンサ1033、1035がそれぞれ設けられている。フォトセンサ1033、1035はそれぞれ、ローラコンベア1022又は1026を挟んで対向する一対の発光素子及び受光素子により構成されている。フォトセンサ1033、1035における検出結果が回転振り分け装置1017に入力され、Aライン、Bラインにそれぞれ空きがあるかどうかが判断される。例えば、フォトセンサ1033が遊技機10を検出しなかった場合には、Aラインに空きがあると判断されて、Aラインに遊技機10が搬送され、遊技機10を検出した場合には、Aラインには空きがないと判断されて、Bラインへ遊技機10が搬送される。尚、フォトセンサ1033,1035が本発明の検出手段に相当するものである。
【0099】
回転移送装置1019は、回転振り分け装置1017と同様の構成を有する装置であり、平面視円形状の回転円板1019aと、鉛直方向に立設されて回転円板1019aを軸支する図示しない回転駆動軸と、回転円板1019a上に設けられ、遊技機10を水平方向に搬送するベルトコンベア1019cと、押動装置1020とから構成されている。回転移送装置1019は、回転振り分け装置1017よりローラコンベア1024を介して搬送された遊技機10を回転円板1019aにより方向転換させ、ベルトコンベア1019c及び押動装置1020によりBラインのローラコンベア1026上へ送出する。
【0100】
動作調整ステーション1021、1023は、作業者が再生遊技機10の動作確認及び調整を行なうためにそれぞれAラインのローラコンベア1022又はBラインのローラコンベア1026上に設けられた作業ステーションである。動作調整ステーションでは、図25(A)に示すように、遊技機10を起立させた状態で側枠11をローラコンベア1022(1026)上に載置させ、幅方向両端に設けられた一対のローラガイド1022b(1026b)により側枠11の上端部及び下端部が挟持される。すなわち、一対のローラガイド1022b又は1026bの間隔は側枠11の厚みとほぼ等しくなるように設定されている。一方、前枠12は、枢支部202を中心に旋回・開放され(図25(B))、更に基枠70は枢支部70aを中心に旋回・開放される(図25(C))。このように前枠12及び基枠70が開放された状態において、遊技板14の係入や遊技機10の動作確認及び調整等の作業が円滑に行われる(図25(D))。
【0101】
詳しくは側枠に前枠を装着した遊技場に設置される遊技機と同様に動作調整ステーション1021に附設された図示しない脱着可能な電源ラインを遊技機に接続すると共に、動作調整ステーション1021上端側に附設された図示しない球補給樋よりテスト用の球を遊技機の賞球タンク71に誘入する一方、動作調整ステーション1021の下端側に設けられた図示しない球回収樋よりテスト済球を誘出して遊技機の動作確認と調製を行う。
【0102】
動作が正常でない場合や必要とする場合には側枠11を挟持した後(図25(A))、前枠12を基枠70とともに開放回動して、打球発射装置100若しくは賞球排出機構部80やセーフ球排出機構部85、制御基板ボックス91等についての調製作業を実施する(図25(B)、(C))。また、先の動作確認ステーション1007や部品組付けステーション1011では発見されなかった不良部品の交換と更に遊技板14を基枠70より取り外し特別図柄表示装置2の表示動作を調整し、必要により表示制御回路の基板を交換する(図25(D))。
【0103】
包装装置1025、1027は、それぞれAライン又はBラインに設けられ、動作調整ステーション1021又は1023において動作確認及び調整が終了した再生遊技機10を包装シートにより自動包装する装置である。
【0104】
出荷台1029、1031は、それぞれAライン又はBラインに設けられ、包装済みの再生遊技機10を遊技機再生製造装置1から取り出して一時的に載置する作業台である。出荷台1029、1031に取り出され、載置された再生遊技機10は、直ちにトラック等に積み込まれて出荷されるか、図示しない倉庫へ搬送されて保管される。
【0105】
次に、上述した遊技機再生製造装置1において、中古遊技機より再生遊技機を製造する過程について、図26のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0106】
まず、中古の遊技機10が投入口2より投入され、ローラコンベア1002上に縦置きに載置され、清掃ステーション1006に移送される(ステップ1,以下、S1と略記する。尚、他のステップも同様である)。作業者は、清掃ステーション1006において、中古の遊技機10の清掃及び外観不良部品の除去を行う(S2)。清掃された遊技機10は、品質確認ステーション1007に移送され(S3)、遊技機10が再生可能かどうかの品質確認が行われる(S4)。再生可能でないと判断された場合には(S5:No)、遊技機10が遊技機再生製造装置1外へ撤去される(S24)。一方、再生が可能であると判断された場合には(S5:Yes)、必要な場合には上受け皿16、下受け皿17、発射レバー20、飾り、不良部品が取り外された後(S6)、寝かせ装置1008に遊技機10をセットして台車1003上に前面を下にして横臥状態で載置させる(S7)。
【0107】
尚、再生対象の状況によっては後段の起し装置1013と同様に検出センサによって遊技機10を検出した場合には駆動ローラーの起動に同期して寝かせ装置1008を作動させるものとしてもよく、あるいは品質確認ステーション1007において品質確認がなされて遊技機10を再生工程より一旦離脱させ倉庫等において保管し再生出荷の要請に応じて部品(取外し)取り付けステーション1009,1011に復帰させ、再生作業を一旦中断し後りスタートする構成としもよい。また、取外し作業のみを実行した後出荷待機倉庫へ一旦転送し後再生出荷の要請に応じて再生工程を継続させる構成としてもよい。
【0108】
この時、遊技機10の本体部200は主保持部1003bにより位置決めされ、支持されている。遊技機10を載置させた台車1003は、台車移送レール1005により、部品取り外しステーション1009へ移送される(S8)。
【0109】
作業者は、部品取り外しステーション1009において、台車移送レール1005上の前ロック1009a及び後ロック1009bにより台車1003を固定した後、側枠11を上方へ開き、側枠11が台車1003に設けられた側枠支持部1004の当接片1004cに当接するまで旋回させて、開放状態とする(S9)。この時、作業者が勢いよく側枠11を旋回させても、当接片1004cがゴム等の弾性体で形成されているため、衝撃が吸収される。側枠11は、側枠支持部1004により本体部200に対して約90度乃至約180度開かれた状態で支持される。このように遊技機10が横臥し、且つ側枠11が本体部200に対して開放された状態で、作業者は、不要部品や不良部品の取り外し作業を行なう(S10)。取り外し作業が終了すると、作業者は前ロック1009a及び後ロック1009bのロックを解除して、手で台車1003を次工程である部品組付けステーション1011側に押して移送する(S11)。
【0110】
部品組付けステーション1011では、台車移送レール1005上の前ロック1011a及び後ロック1011bに係合させて、再び台車1003を台車移送レール1005上に固定した後、作業者は、新しい遊技板14、制御基板ボックス91、表示装置2等の部品を遊技機10に組付けるとともに、遊技機10の清掃を行う(S12)。組付け及び清掃が完了すると、作業者は、側枠11を本体部200側へ旋回させて閉鎖する(S13)。そして、前ロック1009a及び後ロック1009bのロックを解除した後、台車1003を押して起し装置1013へ設置し、起し装置1013により遊技機10を縦置き状態とする(S14)。この時、空き台車1003は、台車移送ベルトコンベア1010により回収され、台車移送レール1005の先頭に移送される(S15)。
【0111】
昇降装置1015は、次工程である回転振り分け装置1017の回転円板1017aの高さまで遊技機10を上昇させ(S16)、ベルトコンベア1015aを駆動させて回転振り分け装置1017へ送出する(S17)。
【0112】
回転振り分け装置1017は、後続するAライン、Bラインのうち、空いている作業ラインへ遊技機10を繰り出す(S18)。
【0113】
例えば、フォトセンサ1033によりAラインが空いていることが検出された場合には、図18(A)のように回転円板1017aの方向を図の左方向に固定して、ベルトコンベア1017bによりAラインに連結されたローラコンベア1022に送出する。この時、遊技機10が立設した状態で、遊技機10の搬送方向における長さの半分程度がローラコンベア1022に送られた時点で、押動装置1018により遊技機10を搬送方向後方から押動し、ローラコンベア1022へ確実に送出する(図20)。
【0114】
遊技機10は、ローラコンベア1022により動作調整ステーション1021に搬送される(S19)。動作調整ステーション1021では、各種の調整作業が行なわれた後(S20)、作業者が手で遊技機10を押し、ローラコンベア1022を介して包装装置1025へと移送される(S21)。
【0115】
包装装置1025では、再生された遊技機10が包装シートにより自動包装される(S22)。包装された再生遊技機10は、出荷台1029より取り出され、直ちにトラック等に積み込まれて出荷されるか、図示しない倉庫へ搬送されて保管される。
【0116】
一方、S17のステップにおいて、Aライン上には仕掛かり中の遊技機10が滞っていることがフォトセンサ1033により検出され、Bラインが空いていることがフォトセンサ1035により検出された場合には、ベルトコンベア1015aにより搬送される遊技機10を図18(A)の状態でベルトコンベア1017bに載置させた後、回転円板1017aを平面視時計回りに90度回転させ、ベルトコンベア1017bによりローラコンベア1024へ送出する(図18(B))。この時、押動装置1018により遊技機10の側枠11を搬送方向後方から押動し、ローラコンベア1024へ確実に送出する。遊技機10がローラコンベア1024により回転移送装置1019上まで搬送されると、回転移送装置1019の回転円板1019aは平面視反時計回りに90度回転する。そして、回転移送装置1019のベルトコンベア1019bによりローラコンベア1026へ送出される。この時、押動装置1020により遊技機10を搬送方向後方から押動し、ローラコンベア1026へ確実に送出する。以後、動作調整ステーション1023、包装装置1025、出荷台1031では、Aラインと同様の処理が行なわれる。
【0117】
尚、上述した実施形態において、回転振り分け装置1017、押動装置1018、ローラコンベア1022、1024、1026及びフォトセンサ1033、1035が本発明の遊技機搬送装置を構成するものである。
【0118】
次に、前述した押動装置1018の変形例としての押動装置1039について、図27乃至図28を参照しつつ説明する。
【0119】
押動装置1039は、作用片駆動機構1055と、作用片位置変換機構1067と、CPU、作用片制御プログラムを格納したROM、RAM等を含む図示しない制御部とから構成されている。
【0120】
回転円板1017aのベルトコンベア1017b上よりローラコンベア1022側にパチンコ遊技機10が移る位置をフォトセンサ1033が検出すると、フォトセンサ1033の検出信号を、CPUが作用片制御プログラムにより判定して、位置変換駆動モータ1041の駆動回路にモータ機動指令信号が出力され位置変換駆動モータ1041が回転駆動される。位置変換駆動モータ1041の駆動軸1043に設けられた中継車1045と中継車1047とを介して位置変換駆動モータ1041の回転数と回転速度とが調整される。中継車軸1047aを軸芯として回転する中継車1047により位置変換駆動輪1049が回転制御される。位置変換駆動輪1049の内輪には、位置変換係動軸1051の外周に刻設された位置変換係動軸外側螺旋1051aに係合する位置変換駆動輪内側螺旋1049aが形成されている。
【0121】
軸芯の上下方向何れの方向にも移動不能にされた位置変換駆動輪1049に対して、軸芯の上下方向に移動可能にされた位置変換係動軸1051が、位置変換駆動輪1049の回転動作に伴って螺旋を巻き上げられて上方に移動する。
【0122】
位置変換係動軸1051の上昇により、作用片1053が先端部に設けられた作用片駆動機構1055が遊技機搬送経路に進出する。作用片制御プログラムが位置変換駆動モータ1041の回転駆動量が所定の値に達したことを判定して位置変換駆動モータ1041の駆動を終了し位置変換係動軸1051の上昇を停止させる。同時に、作用片制御プログラムは作用片駆動モータ1057の駆動信号を出力し作用片駆動モータ1057が回転を開始する。
【0123】
作用片駆動モータ1057の駆動軸1059に係動される摩擦車(ピニオン)1061が摩擦車回転軸1063を中心として回転動作する。摩擦車1061に敷設された摩擦係動軸(ラック)1065は、摩擦車1061の回転方向の変更により係動軸1065の軸線上を左右(前後)に移動可能にされている。
【0124】
回転円板1017aのベルトコンベア1017b上より遊技機10がローラコンベア1022上に移動される際には、摩擦係動軸1065は伸縮軸1069を介して作用片1053を伸張する方向へ前記摩擦車1061により押し出し作用される。遊技機10が回転円板1017a上のベルトコンベア1017bよりローラコンベア1022上への押し出し作用が完了したことを、作用片駆動モータ1057の回転駆動量に基づき作用片制御プログラムが判定する。
【0125】
作用片制御プログラムが押し出し完了を判定すると、作用片駆動モータ1057は一旦停止すると同時に逆方向への回転を開始する。作用片駆動モータ1057の逆回転に伴って摩擦車1061も反対方向への回転を開始する。摩擦車1061の逆転によって、前記摩擦係動軸1065は、作用片1053を伸縮軸1069を介して縮小する方向へ移動させられる。作用片駆動モータ1057の回転量を判定して、摩擦係動軸1065すなわち作用片1053が初期位置に復帰したことを、CPUが作用片制御プログラムにより判定する。
【0126】
上記作用片制御プログラムによる押し出し完了の判定データは、同時に位置変換駆動モータ1041の逆方向への回転を起動することを指令する。位置変換駆動モータ1041の逆回転によって、位置変換駆動輪1049は位置変換係動軸1051を縮小する方向へ螺旋回転する。
【0127】
この位置変換駆動モータ1041の駆動量が所定量に達したことを作用片制御プログラムが判定すると、位置変換駆動モータ1041の逆回転は終了を指令される。よって、作用片1053は作用片駆動機構1055により初期の収容状態に復帰されると共に作用片位置変換機構1067により遊技機搬送経路外に退避される。
【0128】
尚、作用片1053は、遊技機10の側枠11の外側面のほぼ中心(遊技機10の重心を水平に貫く直線上で、且つ遊技機10の移動方向の直線上に位置する箇所)に対して、作用片駆動機構1055により、当該遊技機10の移動方向に平行して伸縮摺動されて作用されるものである。これにより、安定した押動作用を遊技機10に与えると共に、遊技機10が作用力により転倒し傾くことを防ぐように構成されている。
【0129】
尚、上述した変形例において、回転振り分け装置1017、押動装置1039、ローラコンベア1022、1024、1026及びフォトセンサ1033、1035が本発明の遊技機搬送装置を構成するものである。
【0130】
次に、回転振分け装置1017の変形例としての回転振分け装置1071について、図29を参照しつつ説明する。
【0131】
回転円板1073は回動軸1075を中心に旋回される。回転円板1073の下面に当接して、この回転円板1073を係り受けると共に回転円板1073の回動軸1075を中心とした旋回動作をガイドする3個の回転ローラ1079,1081,1083が設けられている。3個の回転ローラ1079,1081,1083の内、一つ(回転ローラ1083)には回転円板駆動モータ1085の駆動軸1087に軸着された回転力伝達及び回転動作調整用の駆動輪が設けられている。これら3個の回転ローラ1079,1081,1083と回転円板駆動モータ1085と駆動輪とは回転振分け装置1071の筐体側に設けられている。
【0132】
回転円板1073の上面には、摩擦係数を低くして形成された遊技機10の滑走面1089が設けられると共に、この滑走面1089両側には2本一対の遊技機ガイド壁1091が形成されている。遊技機ガイド壁1091は、回転円板1073の回動又は押動装置1039による押動による衝撃作用によって遊技機10が転倒することを防止する搬送補助手段として作用するものである。回転円板1073の滑走面1089の延長方向には、遊技機回転移送作用のための遊技機駆動ローラ1093を臨ませる駆動ローラ突出孔1095が開設されている。遊技機駆動ローラ1093は、遊技機移送駆動モータ1097の駆動軸1099に軸着されている。
【0133】
この遊技機移送駆動モータ1097は、回転円板1073に遊技機駆動ローラ1093と共に設けられる。また、回転円板1073に設けられる遊技機移送駆動モータ1097と遊技機駆動ローラ1093とは、回転ローラ1081,1079,1083が障害とならない回転円板の1073の回転角度270度内において、正転及び逆転される構造となっている。
【0134】
回転振分け装置1071前においては、振分け対象の遊技機10が待機されている
【0135】
フォトセンサ1033,1035の検出信号は、遊技機移送駆動モータ1097の駆動回路側に出力されると共に、回転円板駆動モータ1085の制御回路側に出力される。回転振分け装置1071制御部のCPUはROMに格納された駆動モータ制御プログラムによりフォトセンサ1033,1035からの検出信号に基づいて先ず遊技機移送駆動モータ1097の回転駆動を指令する。遊技機移送駆動モータ1097の回転に従動されて遊技機駆動ローラ1093が回動する。駆動ローラ突出孔1095より突出されている遊技機駆動ローラ1093の回転作用は遊技機10の側枠11底面に及ぶ。遊技機駆動ローラ1093の回転動作により、遊技機10が回転円板1073上を移送され滑走面1089上まで移動する。
【0136】
CPUが駆動モータ制御プログラムにより回転を指令した後、回転を継続していた遊技機移送駆動モータ1097は、駆動モータ制御プログラムにおいて予め設定された回転円板滑走面1089上の遊技機10待機位置に対応する量の遊技機移送駆動モータ1097回転動作が駆動モータの制御量より判定されると回転動作を完了する。
【0137】
遊技機移送駆動モータ1097が停止するに伴い、遊技機駆動ローラ1093は回転を止める。一方、フォトセンサ1033,1035からの検出信号を受け、駆動モータ制御プログラムにより起動された回転円板駆動モータ1085は、複数配設された動作調整ステーション1021,1023の内、何れの動作調整ステーション1021,1023に配置されたフォトセンサ1033又は1035からの指令信号であるかを判定した駆動モータ制御プログラムからの回転制御指令量に応じた回転制御量分、回転動作を継続する。
【0138】
これにより、異なる動作調整ステーション1021,1023に設けられた各別のフォトセンサ1033,1035の別に応じて異なる回転制御量の指令を受けて回転円板駆動モータ1085により回転駆動され、回転円板1073を異なる回転位置にまで旋回させる。
【0139】
設定された所定の回転制御量分の回転動作が完了すると、回転円板1073は駆動モータ1085自身の駆動軸維持作用により設定された所定の旋回位置で停止する。
【0140】
図30乃至図32は、動作調整ステーション1021,1023における遊技機10を再生処理していない空きステーションからのフォトセンサ1033,1035からの検出信号に基づいて、プログラムによって制御内容が定められる作用片制御プログラムと駆動モータ制御プログラムとにより、回転振分け装置1071を構成する回転円板1073による遊技機10の送り出し方向と、押動装置1018を構成する作用片1053の送り出し作用とが順次設定される回転円板駆動モーター1085と、遊技機位相駆動モーター1097と、位置変換駆動モーター1041と、作用片駆動モーター1085との駆動状態を示すタイミングチャートである。
【0141】
即ち、図30は、図18(A)に図示のフォトセンサ1033が遊技機10空きの検出信号を検出するも、回転円板1073は回転円板駆動モータ1085が起動されることなく旋回をせずそのまま停止されている。遊技機移送駆動モータ1097は、フォトセンサ1033からの検出信号によりモータ駆動制御プログラムから指令を受けて所定量駆動された後、停止する。また、フォトセンサ1033からの検出信号に基づいて作用片制御プログラムが位置変換駆動モータ1041を所定量駆動する指令を行い、作用片1053が遊技機搬送経路上に移動される。
【0142】
次に、作用片1053が遊技機搬送経路上に待機したことを位置変換駆動モーター1041駆動完了により確認した作用片制御プログラムが作用片駆動モーター1057を起動する。作用片制御プログラムが作用片駆動モーター1057について定めた回転量分、作用片駆動モーター1057を駆動し、作用片1053が遊技機10をAラインの空きステーションに押動する。この後、作用片駆動モーター1057が作用片制御プログラムにより逆転起動されることにほぼ同期して、位置変換駆動モーター1041も作用片制御プログラムにより逆転起動されて作用片1053は遊技機搬送経路上から退避した初期位置に復帰し、押動装置1018は初期状態で待機する。
【0143】
図31においては、図18(B)に示すBライン上における動作調整ステーションに空きが生じたことをフォトセンサ1035が検出した場合に、Bラインの動作調整ステーション側へ遊技機10を駆動モータ制御プログラムと作用片制御プログラムとにより誘導する作用について、フォトセンサ1035の検出信号と、回転円板駆動モータ1085の正転及び逆転の動作状態と、遊技機移送駆動モータ1097の回転状態と、位置変換駆動モータ1041の正転若しくは逆転の動作時期と、作用片駆動モータ1057の正転と逆転の動作状態を示したタイミングチャートである。
【0144】
即ち、フォトセンサ1035からの検出信号に基づき上記図30と同様にして、位置変換駆動モータ1041への制御量によって、作用片1053が遊技機搬送経路上にまで進出された後、作用片駆動モータ1057の押し出し作用がなされる。フォトセンサ1035からの検出信号は、同時に遊技機移送駆動モータ1097を駆動モータ制御プログラムで設定された所定量の回転駆動をする。所定量の回転により遊技機10は作用片が作用できる待機位置に至る。一方、駆動モータ制御プログラムが回転円板駆動モータ1085の制御量を指定することにより、回転円板1073は図18(B)のBライン方向にまで旋回する。位置変換駆動モータ1041は、前記遊技機移送駆動モータ1097の回転動作が完了する前には、作用片制御プログラムにより起動が開始され遊技機搬送経路上に向かう。また、回転円板駆動モータ1085は、位置変換駆動モータ1041や作用片駆動モータ1057が位置変換作用と押動作用が完了した後のこれら位置変換駆動モータ1041と作用片駆動モータ1057の復帰動作が完了する以前において遊技機10を受け入れる回転円板1073の初期位置に駆動モータ制御プログラムにより復帰起動(逆転)される。
【0145】
図32は、例えば、回転円板1073の120度程度の回転位置に動作調整ステーションが配置されている場合に、回転円板駆動モータ1085と、遊技機移送駆動モータ1097と、位置変換駆動モータ1041と、作用片駆動モータ1057とが作用片制御プログラムと駆動モータ制御プログラムとにより制御される状態を示すタイミングチャートである。
【0146】
以上、位置変換駆動モータ1041と作用片駆動モータ1057とを制御する作用片制御プログラムと回転円板駆動モータ1085と遊技機移送駆動モータ1097とを制御する駆動モータ制御プログラムとは、遊技機10の作業領域への振分け制御と、遊技機の次作業工程への移送制御とを重ねて同時に駆動することができるようにした遊技機振分け移送多重処理手段を形成している。これにより、遊技機の振分け作業と移送作業に要する作業時間の軽減が図られ、所定方向への迅速な誘導作業が実現される。
【0147】
また、第1の送り出し手段となる遊技機移送駆動モータ1097と第2の送り出し手段となる作用片駆動モータ1057との協働作業により、遊技機10を次工程へ送り出す複合送り出し手段を構成して、一方の送り出し手段、例えば遊技機移送駆動モータ1097における消費エネルギーを軽減して送り出し手段の原動機を小型化することを可能にした。
【0148】
尚、上述した変形例において、回転振り分け装置1071、押動装置1039、遊技機ガイド壁1091及びフォトセンサ1033、1035が本発明の遊技機搬送装置を、遊技機ガイド壁1091が搬送補助手段をそれぞれ構成するものである。
【0149】
このように、本実施形態の遊技機再生製造装置1によれば、遊技機10の側枠11と本体部200とを枢結したまま横臥させ、且つ側枠11を開放させた状態で、不要部品及び不良部品の取り外し作業や新しい部品の組付け作業を行なうことができ、極めて効率的に再生パチンコ機の製造を行なうことができるのである。従って、各種部品の取り外しや組付け等の工程の前工程として側枠11を取り外す工程や、後工程として側枠11を本体部200に枢結させる工程を設ける必要がなく、再生遊技機の生産効率を大幅に向上させることができる。
【0150】
また、側枠支持部1004が、遊技機10の枢支部202近傍であって側枠11の厚さ程度離隔した位置において側枠11を支持するように構成されているので、台車1003を大型化させることなく、側枠11を開放した状態で遊技機10を支持することができる。
【0151】
また、側枠支持部1004には、衝撃吸収部材としてのゴム等の弾性体からなる当接片1004cが設けられ、作業者が側枠11を開いて回動した際に、当接片1004cにより衝撃を吸収しつつ支持するので、側枠11が破損することがない。
【0152】
また、側枠支持部1004は、側枠11が略水平な位置よりも下がらないように支持軸1004b及び当接片1004cの高さが設定されているので、必要以上に側枠11が開いて台車移送レール1005に衝突して破損することがない。
【0153】
また、AラインとBラインとからなる複数の作業ラインへ、作業対象としての遊技機10を回転振り分け装置1017又は1071により振り分けることにより、作業の流れを効率的且つ円滑にすることができる。
【0154】
また、押動装置1018,1039を設けたので、作用片1018c又は1053により遊技機10を押動して回転円板1017a,1073の搬送通路上の遊技機10を確実にローラコンベア1022,1024上へ繰り出すことができる。
【0155】
尚、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。
【0156】
例えば、前記実施形態では、側枠支持部1004を台車1003の一辺に2箇所設けたが、強度的に充分であれば1箇所でもよく、勿論、2箇所以上に設ける構成としても構わない。
【0157】
また、遊技機10が、前枠12、側枠11に加えて、前枠12又は側枠11に対して枢支された第3の枠を備えている場合には、該第3の枠を開いた状態で支持する枠支持部を更に設ける構成としてもよい。
【0158】
また、前記実施形態では、当接片1004cをゴム等の弾性部材により構成し、当接片1004cを衝撃吸収部材として作用させる構成としたが、当接片1004cを弾性体以外の材質により形成し、当接片1004cと支持軸1004bとの間に衝撃吸収部材としてのコイルバネを介装する構成としてもよい。
【0159】
また、前記実施形態では、中古のパチンコ遊技機を投入して再生パチンコ遊技機を製造する例を示したが、前枠と側枠とを備えたパチンコ機と同様の構成を有する他の種類の中古遊技機を投入して再生遊技機を製造するように構成してもよい。
【0160】
また、前記実施形態では中古遊技機より再生遊技機を製造する再生遊技機製造装置に本発明の遊技機搬送装置を適用した例を示したが、新品のパチンコ遊技機を製造するための遊技機製造装置に適用してもよい。要するに、並列に設けられた複数の作業ラインを有する遊技機製造装置であれば適用可能である。
【0161】
また、前記各実施形態における各部材の大きさ、形状、材質等は一例であり、必要に応じ、適宜変更して実施可能であることは勿論である。
【0162】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の遊技機搬送装置によれば、検出手段により次工程である複数の作業ラインの内、空きのある作業ラインを検出し、振り分け手段は回転円板に載置させた遊技機をその空きのある作業ラインの方向へ方向転換することにより遊技機を振り分けることができるという効果を奏する。また、押動手段が作用片により遊技機を振り分け先の作業ラインに向かって押動するので、遊技機を確実に前記作業ラインへ繰り出して搬送することができるという効果を奏する。
【0163】
また、請求項2に記載の遊技機搬送装置によれば、搬送補助手段が前記振り分け手段による振り分け又は前記押動手段による押動による衝撃作用によって前記遊技機が転倒することを防止するという効果を奏する。
【0164】
また、請求項3に記載の遊技機搬送装置によれば、回転円板の回転位置を、回転方向設定手段によりいずれかの搬送導出口へ確実に位置決めして、遊技機を作業ラインの搬送コンベアへ搬送することができるという効果を奏する。
【0165】
また、請求項4に記載の遊技機搬送装置によれば、遊技機が回転円板へ進入する前は、作用片が退避位置に退避されているので、遊技機の回転円板上への搬入の妨げになることがないという効果を奏する。一方、前記遊技機が前記回転円板上において前記作業ラインの搬送コンベアに対向する位置に搬送された後は、作用片が押動作用位置に移動し、作用片駆動機構により作用片が駆動されて前記回転円板上にて待機する前記遊技機の側枠を押動することにより、遊技機を振り分け先の作業ラインへ確実に繰り出すことができるという効果を奏する。
【0166】
また、請求項5に記載の遊技機搬送装置によれば、ベルトコンベアが遊技機を所定距離に亘って搬送すると、押動装置による遊技機の押動が更に加わって、遊技機を振り分け先の作業ラインへ円滑且つ確実に繰り出すことができるという効果を奏する。
【0167】
また、請求項6に記載の遊技機搬送装置によれば、透明体により遊技機への埃の付着等を防止することができると共に、旋回する回転円板に設置された遊技機に作業者が巻き込まれて怪我をすることから防護でき、併せて、透明体を介して前記回転円板及びその回転円板上に載置されて旋回される遊技機全体を外部から容易に確認することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の遊技機再生製造装置の全体構成を示す全体構成図である。
【図2】 パチンコ遊技機の正面図である。
【図3】 図2に示したパチンコ遊技機の裏面図である。
【図4】 図2に示したパチンコ遊技機の分解斜視図である。
【図5】 側枠の平面図である。
【図6】 側枠の正面図である。
【図7】 側枠を開放した状態のパチンコ遊技機を示す図である。
【図8】 作業面切換装置を示した斜視図である。
【図9】 側枠が開かれたパチンコ遊技機を保持する台車の平面図である。
【図10】 パチンコ遊技機の各部材に当接する台車の主保持部を説明する説明図である。
【図11】 側枠が開かれたパチンコ遊技機を保持する台車の側面図である。
【図12】 (A)は、側枠支持部1004の平面図、(B)は当接片1004cを後方寄りの位置に固定した状態の側面図、(C)は当接片1004を前方寄りの位置に固定した状態の側面図である。
【図13】 寝かせ装置を示す説明図であり、(A)は起立した遊技機をセットする前の状態を示す図、(B)は遊技機を把持した状態を示す図、(C)は遊技機を寝かせた状態を示す図である。
【図14】 台車移送レールの説明図であり、(A)は平面図、(B)は台車移送ベルトコンベアを含む側面図である。
【図15】 前ロック、後ロックの動作を説明する説明図である。
【図16】 起し装置を示す説明図であり、(A)は台車上に載置された遊技機を把持する様子を示す図であり、(B)は遊技機を立ち上げる様子を示す図である。
【図17】 ベルトコンベアの斜視図である。
【図18】 回転振り分け装置の作用を説明する説明図であり、(A)はパチンコ機をAラインへ搬送する状態を示しており、(B)はパチンコ機をBラインへ搬送する状態を示している。
【図19】 回転振り分け装置のロック機構を示す説明図であり、(A)は回転円板の平面図、(B)は側面図、(C)はロック機構の拡大図である。
【図20】 回転振り分け装置において、押動装置が作動している状態を示す説明図である。
【図21】 回転円板を収納する収納ボックスの斜視図である。
【図22】 ローラコンベアの側面図である。
【図23】 上部ローラコンベアが上昇する様子を示す図である。
【図24】 上部ローラコンベアが下降して、遊技機を把持する様子を示す図である。
【図25】 動作調整ステーションにおけるパチンコ遊技機の状態を示す説明図であり、(A)前枠を閉鎖した状態、(B)は前枠を開放した状態、(C)は基枠を開放した状態、(D)は遊技板を係入する状態をそれぞれ示している。
【図26】 遊技機再生製造装置における作業工程の流れを説明するフローチャートである。
【図27】 押動装置の変形例の平面図である。
【図28】 押動装置の変形例の側面図である。
【図29】 回転振分け装置の変形例の斜視図である。
【図30】 回転振分け装置の変形例の動作を示すタイミングチャートである。
【図31】 回転振分け装置の変形例の動作を示すタイミングチャートである。
【図32】 回転振分け装置の変形例の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 パチンコ遊技機
11 側枠
1017 回転振り分け装置
1017a 回転円板
1017b ベルトコンベア
1017d ロック機構
1017g 収納ボックス
1018 押動装置
1018a アーム
1018b エアシリンダ
1018c 作用片
1022 ローラコンベア
1022k 搬送導出口
1024 ローラコンベア
1024k 搬送導出口
1026 ローラコンベア
1033 フォトセンサ
1035 フォトセンサ
1039 押動装置
1053 作用片
1055 作用片駆動機構
1067 作用片位置変換機構
1071 回転振分け装置
1073 回転円板
1091 遊技機ガイド壁

Claims (6)

  1. 並列に設けられた複数の作業ラインへ遊技機を搬送する遊技機搬送装置において、
    前記複数の作業ラインのそれぞれに前記遊技機の搬送の空きがあるか否かを判断するために、それぞれの作業ラインの予め定められた所定位置における遊技機の有無を検出する検出手段と、
    前記遊技機を載置させると共に水平方向に回転可能な回転円板を有し、前記複数の作業ラインの内、前記検出手段が遊技機を検出しない作業ラインへ前記遊技機を振り分ける振り分け手段と、
    作用片を駆動することにより、前記回転円板上に載置された前記遊技機を振り分け先の作業ラインに向かって押動する押動手段と
    を備えたことを特徴とする遊技機搬送装置。
  2. 前記振り分け手段による振り分け又は前記押動手段による押動による衝撃作用によって前記遊技機が転倒することを防止する搬送補助手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機搬送装置。
  3. 前記振り分け手段の回転円板の外周に配置され、前記複数の作業ラインの搬送コンベアに接続された複数の搬送導出口のいずれかの方向へ前記回転円板をロックする回転方向設定手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機搬送装置。
  4. 前記押動手段は、
    前記押動手段の作用片を、前記遊技機が前記回転円板へ進入する以前にその回転円板における遊技機の搬送経路から退避する退避位置と、前記遊技機が前記回転円板へ進入し且つ前記作業ラインの搬送コンベアに対向する位置に搬送された以降に前記回転円板における遊技機の搬送経路上に位置する押動作用位置とで切換える作用片位置変換機構と、
    前記作用片を前記作業ラインの搬送コンベアに向かって駆動することにより、前記押動作用位置において前記回転円板上にて待機する前記遊技機の側枠を押動する作用片駆動機構とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技機搬送装置。
  5. 前記回転円板上における遊技機の搬送経路には、ベルトコンベアが設けられ、回転円板上に載置された遊技機を前記押動手段と前記ベルトコンベアとが協働することにより、振り分け先の作業ラインへ繰り出すように構成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の遊技機搬送装置。
  6. 前記回転円板及びその回転円板上に載置されて旋回される遊技機全体を外部から視認可能に覆設する透明体からなる収納ボックスを更に備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の遊技機搬送装置。
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